JP2017187386A - レーザ測距計 - Google Patents

レーザ測距計 Download PDF

Info

Publication number
JP2017187386A
JP2017187386A JP2016076510A JP2016076510A JP2017187386A JP 2017187386 A JP2017187386 A JP 2017187386A JP 2016076510 A JP2016076510 A JP 2016076510A JP 2016076510 A JP2016076510 A JP 2016076510A JP 2017187386 A JP2017187386 A JP 2017187386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
measurement
laser
points
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016076510A
Other languages
English (en)
Inventor
証英 原田
Tsukuhide Harada
証英 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
In Life Kk
Harada Electronics Industry Co Ltd
Original Assignee
In Life Kk
Harada Electronics Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by In Life Kk, Harada Electronics Industry Co Ltd filed Critical In Life Kk
Priority to JP2016076510A priority Critical patent/JP2017187386A/ja
Publication of JP2017187386A publication Critical patent/JP2017187386A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】簡単な測定作業で、互いに斜めに位置する2点を含む任意の2点間距離を測定することができるレーザ測距計を提供する。【解決手段】レーザ測距計は、測定対象物T上の第1の照射点p1までの距離を測定する第1の測距部18と、測定対象物T上の第2の照射点p2までの距離を測定する第2の測距部19と、第1の測距部18のレーザ光r1を第2の測距部19のレーザ光r2と同一平面内に位置するよう測定対象物Tまで導く第1の回転ミラー22と、第1の回転ミラー22を回転させる回転ミラー駆動手段23と、2本のレーザ光r1,r2またはそれらの延長線の交差角度α、第1の測定部18から第1の照射点p1までの距離、および第2の測定部19から第2の照射点p2までの距離に基づき2点間距離Aを求める演算部とを備えるものである。【選択図】図2

Description

本発明はレーザ測距計に関するものであり、より詳しくは、離れた地点から、例えば構造物の壁面上の任意の2点間の直線距離を測定するものに関する。
この種のレーザ測距計として、特許文献1には、測定対象物に向けてレーザ光を投光する1つの投光部と、測定対象物によって反射されたレーザ光を検知する1つの受光部と、投光部から投光されたレーザ光が測定対象物によって反射し受光部で受光されるまでに要する時間から距離を演算する処理部とを備え、測距作業を2回行って任意の2点間距離を測定するレーザ測距装置が提案されており、このものは、1回目の測距時に測定対象の一方の点までの距離を測定するとともに測定対象の2点方向のなす角度(レーザ測距装置内の基準点と一方の点を結ぶ線と、該基準点と他方の点を結ぶ線とのなす角度)を検出し、2回目の測距時に測定対象の他方の点までの距離を測定し、これら各点までの距離と2点方向のなす角度とから2点間距離を算出するものである。
特許文献2には、2点方向のなす角度を検出するのに代えて、距離測定装置を旋回させながら2点の区間をスキャンし、つまり複数回の距離測定を行い、得られた複数の測定値から1つの極小値と2つの極大値を選択し、これらの3つの測定値からピタゴラスの定理を用いて当該2点の区間長を求めることが提案されている。
特開2005−156203号公報 特表2008−528981号公報
しかし、従来提案されているレーザ測距計は煩雑な測定作業が必要であるとともに、測定可能な2点間距離が限られる。例えば、特許文献1に記載のレーザ測距装置では、測距作業が2回必要であるとともに、2回目の距離測定に際してはレーザ距離装置内の上記基準点と1回目の測定対象の点との距離を一定に保持したままレーザ測距装置を旋回させるために雲台付きの三脚が別途必要である。さらに、測定対象の2点が共に、雲台の旋回面(通常は水平または垂直)と平行な面上にある場合にのみ正確な測定が可能であり、互いに斜めに位置する2点間の距離を測定することは困難である。「互いに斜めに位置する2点」とは、2点を結んだ直線が水平面(横方向)および垂直面(縦方向)の双方に対して傾いた2点を指す。また、特許文献2に記載の距離測定装置も同様であり、複数回の距離測定が必要であるとともに、装置を旋回させるために雲台付きの三脚が別途必要であり、互いに斜めに位置する2点間の距離を測定することは困難である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡単な測定作業で、互いに斜めに位置する2点を含む任意の2点間距離を測定することができるレーザ測距計を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のレーザ測距計は、
測定対象物上の任意の2点間の距離を測定するレーザ測距計であって、
測定対象物に向けてレーザ光を照射し、当該測定対象物上の第1の照射点で反射したレーザ光を受光することにより該第1の照射点までの距離を測定する第1の測距部と、
測定対象物に向けてレーザ光を照射し、当該測定対象物上の第2の照射点で反射したレーザ光を受光することにより該第2の照射点までの距離を測定する第2の測距部と、
前記第1の測距部から出射されたレーザ光を、前記第2の測距部から測定対象物に照射されたレーザ光と同一平面内に位置するように反射させて測定対象物まで導く第1の回転ミラーと、
前記第1の回転ミラーを回転させることにより、前記第1および第2の測距部から測定対象物に向けて照射された2本のレーザ光またはそれらの延長線の、前記同一平面内での交差角度を変化させるとともに、該2本のレーザ光の、測定対象物上での前記第1および第2の照射点の相対位置を変更する回転ミラー駆動手段と、
測定対象物に向けて照射された2本のレーザ光またはそれらの延長線の交差角度、前記第1の測距部で測定された該第1の測定部から測定対象物上の前記第1の照射点までの距離、および前記第2の測距部で測定された該第2の測定部から測定対象物上の前記第2の照射点までの距離に基づいて前記2点間の距離を求める演算部と、を備えることを特徴とするものである。
本発明のレーザ測距計の有利な態様では、前記第2の測距部から出射されたレーザ光を、偏向方向調整可能に偏向して測定対象物まで導く第2の回転ミラーをさらに備える。
本発明のレーザ測距計の有利な態様では、前記第2の測距部から出射されたレーザ光を、前記第1の測距部から測定対象物に照射されたレーザ光と同一平面内に位置するように反射させて測定対象物まで導く固定ミラーを備える。
本発明のレーザ測距計の有利な態様では、前記第2の測距部から出射されたレーザ光は、測定対象物に直接照射される。
本発明のレーザ測距計の有利な態様では、ユーザからの、測定対象物上での前記第1および第2の照射点の相対位置の変更に関する指示を受け付ける指示入力部をさらに備える。
本発明のレーザ測距計によれば、交差角度を変更可能な独立した2本のレーザ光を測定対象物に同時に照射して測定対象物までの距離を測定し、その測定結果と測距時の2本のレーザ光またはそれらの延長線の交差角度とから測定対象物上の2点間の距離を算出するようにしたので、測距作業が1回で済み、測定が簡単であるとともに測定誤差を低減することができ、しかも、レーザ測距計を適宜傾けた状態で、第1および第2の照射点を測定したい2点に一致させることにより、測定対象物上で測定したい2点が互いに斜めに位置する場合でも当該2点間の距離を確実に測定することができる。
本発明の一実施形態に係るレーザ測距計の外観を示す斜視図である。 図1のレーザ測距計の内部構造を説明する概略平面図である。 図1のレーザ測距計の回路構成例を説明する概略図である。 本発明の他の実施形態に係るレーザ測距計の内部構造を説明する概略平面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るレーザ測距計を示し、(a)は正面側の斜視図であり、(b)は背面側の斜視図である。 図5のレーザ測距計の内部構造を説明する概略斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。ここに図1は、本発明の一実施形態に係るレーザ測距計の外観を示す斜視図であり、図2は図1のレーザ測距計の内部構造を説明する概略平面図である。
本実施形態のレーザ測距計10は、独立した2本のレーザ光r1,r2を構造物の壁面や柱などの測定対象物T上に同時に照射して、当該測定対象物T上の任意の2点t1,t2間の距離(直線距離)Aを離れた位置から非接触で測定することができる横型ハンディタイプのレーザ測距計10であり、図1に示すように、偏平直方体をなす筐体11の上面には、表示部12と、電源スイッチ13、ホールドスイッチ14等の操作ボタンと、測定対象物T上の2つの照射点p1,p2の相対位置の変更に関する指示を受け付ける操作つまみや操作レバー等の指示入力部15と、が設けられており、筐体11の前面にはレーザ光r1,r2を透過させるとともに、筐体11内部の構成機器を埃や水分等から保護する例えばガラス製の保護窓16が固設されている。
筐体11の内部には、図2に示すように、測定対象物Tに向けてレーザ光r1を照射し、当該測定対象物T上の第1の照射点p1で反射したレーザ光r1を受光することにより当該第1の照射点p1までの距離を測定する第1の測距部18と、第1の測距部18のレーザ光r1と同一平面内で測定対象物Tに向けてレーザ光r2を照射し、当該測定対象物T上の第2の照射点p2で反射したレーザ光r2を受光することにより当該第2の照射点p2までの距離を測定する第2の測距部19と、固定ミラー21と、第1の回転ミラーとしての回転ミラー22と、当該回転ミラー22を回転駆動する回転ミラー駆動手段としてのモータ23とが設けられている。
第1および第2の測距部18,19は公知の光電距離センサであり、各測距部18,19は、図示は省略するが、レーザ光r1,r2を出射する光源およびそこから出射されたレーザ光r1,r2を平行光にする投光レンズ等からなる投光器と、測定対象物T上で反射したレーザ光r1,r2を集光する受光レンズおよびそれにより集光されたレーザ光r1,r2を検知する受光素子等からなる受光器とを有している。
光源には、可視光を出射する可視光レーザダイオードなどを用いることができる他、赤外光などの不可視光を出射する測距用の不可視光レーザダイオードと可視光を出射する照準用の可視光レーザダイオードとを併用することもできる。
受光素子は、測定対象物Tで反射したレーザ光r1,r2を受光して信号を出力するものであり、例えばフォトダイオードやフォトトランジスタを用いることができる。
各測距部18,19において、測定対象物Tまでの距離はTOF(Time of Flight)方式により測定することができる。TOF方式とは、光源から出た光が測定対象物で反射し、受光素子に届くまでの光の飛行時間と光の速度から距離を求めるものであり、この方式は、投光波長と受光波長との間の位相差に基づき距離を算出する位相差測距方式と、所定のパルス幅のレーザ光を投光し、投光時をスタートトリガ、受光時をストップトリガとして投光時と受光時の時間差を計測し、その値に基づき距離を算出するパルス伝播方式とに大別されるが、本実施形態ではいずれの方式を用いてもよい。TOF方式に基づく距離測定のための演算は後述する演算制御部29によって行われる。
固定ミラー21は、第1の測距部18から出射されたレーザ光r1を回転ミラー22に向けて反射させてレーザ光r1の偏向を行うものである。回転ミラー22は2本のレーザ光r1,r2の延在平面に対し垂直な回転軸22aを有して回転自在とされ、固定ミラー21で反射されたレーザ光r1を、偏向方向調整可能にかつ第2の測距部19から照射されたレーザ光r2と同一平面内に位置するように偏向して測定対象物Tまで導くものである。一方、第2の測距部19から照射されたレーザ光r2は固定ミラー21や回転ミラー22を介さず測定対象物Tに直接投射される。
モータ23は回転ミラー22を回転させ、回転ミラー22によるレーザ光r1の偏向方向を調整するものであり、その回転軸23aは測定対象物Tに投射される2本のレーザ光r1,r2の延在平面に対し垂直に配置されている。モータ23は、回転向き(正回転、逆回転)および回転角(回転量)を制御できるものであれば特に限定はなく、例えばステッピングモータやサーボモータ(回転検出器付きモータ)などを用いることができる。本実施形態では回転ミラー22はギヤ24とピニオン25を介してモータ23からの回転動力が伝達されるようになっており、ギヤ24およびピニオン25間のギヤ比を大きくすることで回転角制御の精度を高めることができる。
また、このレーザ測距計10には、図3の回路構成例に示すように、電池等の電源26と、測定結果をスマートフォンやパーソナルコンピュータ等の不図示の外部端末に送信する送信器27と、モータ23を駆動するモータドライバ28と、演算制御部29とが内蔵されている。演算制御部29は、第1および第2の測距部18,19、モータ23、送信器27、表示部12を含む全ての制御を司る機能を有するとともに、第1の測距部18からの距離データ、第2の測距部19からの距離データ、およびモータ23の回転角に基づき測定対象物T上の照射点p1,p2間の距離Aを演算する演算部としての機能を有する。また、筐体11上面に設けられた上述の指示入力部15も当該演算制御部29に接続されており、ユーザが指示入力部15を操作するとその信号が演算制御部29を経てモータドライバ28に伝わり、指示入力部15の操作方向および操作量に応じてモータ23が駆動されるようになっている。
次に、本実施形態のレーザ測距計10の動作について説明する。
まず、電源スイッチ13を押すとその信号が演算制御部29に入力され、図1および図2に示すように、第1の測距部18からレーザ光r1が出射され、このレーザ光r1は固定ミラー21および回転ミラー22で順に反射されて測定対象物Tに第1の照射点p1として照射される。これと同時に第2の測距部19からもレーザ光r2が出射されるが、このレーザ光r2は測定対象物Tに第2の照射点p2として直接照射される。この際、照射された2本のレーザ光r1,r2は同一平面上に位置する。そして、測定対象物Tの表面で反射されたレーザ光r1,r2は第1および第2の測距部18,19の受光器にそれぞれ入射する。すると演算制御部29が、出射された各レーザ光r1,r2の位相(または投光時)と反射光として入射された各レーザ光r1,r2の位相(または受光時)との位相差(または時間差)から測定対象物Tまでの距離をそれぞれ計算する。各測距部18,19による距離測定の基準点c1,c2(図2)は光源の位置とすることができ、図示例では各測距部18,19の後端に位置している。
演算制御部29はさらに、算出された測定対象物Tまでの2つの距離と測定対象物Tに照射された2本のレーザ光r1,r2またはそれらの延長線の交差角度とから測定対象物T上の第1および第2の照射点p1,p2間の距離Aを算出する。ここで、第1および第2の測距部18,19の各基準点c1,c2から測定対象物Tまでのレーザ光r1,r2の長さをl,lとし、第1の測距部18の基準点c1から回転ミラー22上の反射点までのレーザ光r1の長さをl’とし、第2の測距部19の基準点c2から、回転ミラー22上の上記反射点から第2の測距部19のレーザ光r2に引いた垂線mまでのレーザ光r2の長さをl’とし、モータ23の回転角から得られる2本のレーザ光r1,r2の交差角度をαとし、回転ミラー22の上記反射点および第2の測距部19のレーザ光r2間の上記垂線mに沿った距離をA’とすると、測定対象物T上の照射点p1,p2間の距離Aは、三角測量の原理に基づき、
Figure 2017187386
・・・(1)
により求めることができる。この計算はレーザ光r1,r2が照射されている間常時行われ、測定対象物T上の照射点p1,p2間の距離Aは表示部12にリアルタイムで表示される。なお、回転ミラー22の回転中心は当該回転ミラー22の厚み方向中央にあるのに対しレーザ光r1の反射点は回転ミラー22の表面上にあり、両者は完全には一致していない等の理由により、回転ミラー22の回転角に応じて測定距離に誤差が生じる可能性があるが、この場合、回転ミラー22の各回転位置における検出誤差をあらかじめ測定もしくは計算して得られた誤差テーブルを不図示のメモリの格納しておき、演算制御部29において、当該誤差テーブルに基づく誤差補正演算を行うようにしてもよい。
そして、ユーザが指示入力部15を適宜操作し、第1の測距部18から照射されたレーザ光r1の偏向方向、ひいては測定対象物T上での2つの照射点p1,p2の相対距離を変更し、測定したい2点t1,t2に第1および第2の照射点p1,p2を一致させることで、当該2点t1,t2間の距離を測定することができる。本実施形態のレーザ測距計10はホールド機能および外部送信機能をさらに有しており、例えば測定したい2点t1,t2に第1および第2の照射点p1,p2が一致した時点で、ユーザが筐体11上面に設けられたホールドスイッチ14を押すと、測定結果はラッチされ、測定データは不図示のメモリに記録されるとともに送信器27を介して外部端末に送信されるようになっている。なお、照射点p1,p2がユーザから遠い場合やレーザ光r1,r2が可視光でない場合の照射点p1,p2の測定にあたり、2点t1,t2に対する位置合わせ用に当該レーザ測距計10がカメラとディスプレイ(表示部12でもよい)を備えて、ディスプレイ上の画面に各照射点p1,p2を示すクロスマークを表示し、それらを2点t1,t2に合わせてもよい。
上述した本実施形態のレーザ測距計10によれば、交差角度αを自由に変更可能な独立した2本のレーザ光r1,r2を測定対象物Tに同時に照射して測定対象物Tまでの距離l,lを測定し、その測定結果と測距時の2本のレーザ光r1,r2の交差角度αとから測定対象物T上の2点t1,t2間の距離を算出するようにしたので、測距作業が1回で済み、測定が簡単であるとともに測定誤差を低減することができ、しかも、レーザ測距計10を適宜傾けた状態で、第1および第2の照射点p1,p2を測定したい2点t1,t2に一致させることにより、測定対象物T上で測定したい2点t1,t2が互いに斜めに位置する場合でも当該2点t1,t2間の距離を確実に測定することができる。また、本実施形態では、回転ミラー22が1つであるのでローコストであるとともに可動箇所が少なく高精度の測定が可能であり、しかも操作が容易である(照射点p1,p2を測定点t1,t2に合わせ易い)という利点もある。
次に、本発明の他の実施形態に係るレーザ測距計40について図4を参照して説明する。本実施形態は、第1および第2の測距部18,19から照射された2本のレーザ光r1,r2の双方を偏向方向調整可能に偏向し、測定対象物T上の2つの照射点p1,p2を同時に移動可能に構成した例である。なお、前述の実施形態で説明した要素と同様の要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
具体的には、本実施形態のレーザ測距計40は、図4に示すように、前述の実施形態のレーザ測距計10と同様の基本構成、つまり第1の測距部18、第2の測距部19、第1の測距部18に関連して設けられた固定ミラー21(ここでは「第1の固定ミラー21」と記す)、第1の測距部18に関連して設けられた回転ミラー22(ここでは「第1の回転ミラー22」と記す)、および第1の回転ミラー22を駆動するモータ23(ここでは「第1のモータ23」と記す)等に加えて、第2の測距部19に関連して設けられた第2の固定ミラー41と、第2の測距部19に関連して設けられた第2の回転ミラー42と、第2の回転ミラー42を駆動する、回転ミラー駆動手段としての第2のモータ43とを備え、第2の測距部19から照射されたレーザ光r2は第2の固定ミラー41および第2の回転ミラー42でこの順に偏向されて測定対象物Tに導かれるようになっており、この際、第2の回転ミラー42も第1の回転ミラー22と同様、指示入力部15からの操作指示に応じて第2のモータ43により回転駆動され、第2の測距部19から照射されたレーザ光r2の偏向方向が調整されるため、測定対象物T上での第1および第2の照射点p1,p2は、指示入力部15からの操作指示に応じてそれぞれ移動する。また、図中、符号42aは第2の回転ミラー42の回転軸であり、符号43aはレーザ光r1,r2の延在平面に対し垂直に配置された、第2のモータ43の回転軸であり、符号44はギヤであり、符号45は第2のモータ43の回転軸43aに固設されたピニオンである。そして、測定対象物T上の2点t1,t2間距離は、第1の測距部18の測定データと、第2の測距部19の測定データと、第1および第2の回転ミラー22,42の回転角の合計値に等しい2本のレーザ光r1,r2の交差角度αと、から上記式(1)に基づき演算制御部29において算出される。なお、本実施形態において、式(1)中のl’は第2の測距部19の基準点c2から第2の回転ミラー42上の反射点までのレーザ光r2の長さとし、A’は第1および第2の回転ミラー22,42の反射点間の距離とする。
したがって、本実施形態のレーザ測距計40によっても、1回の測距作業で2点t1,t2間距離を測定でき、測定が簡単であるとともに測定誤差を低減することができ、しかも、測定対象物T上で測定した2点t1,t2が互いに斜めに位置する場合でも当該2点t1,t2間の距離を確実に測定することができる。また、本実施形態では、第1および第2の測距部18,19から照射された2本のレーザ光r1,r2を第1および第2の回転ミラー22,42を介してそれぞれ偏向方向調整可能としたので2本のレーザ光r1,r2の交差角度αを大きくとることができ、より長距離の2点t1,t2間距離の測定が可能となる。
図5に、本発明のさらに他の実施形態に係るレーザ測距計50を示す。先の実施形態のレーザ測距計10,40は、表示部12や指示入力部15等が設けられた面を上にしてその前方からレーザ光r1,r2が照射される横型のものであったが、本実施形態のレーザ測距計50は、表示部12や指示入力部15等が設けられた面をユーザ側に向けその反対側からレーザ光r1,r2が照射される縦型のものであり、前述の実施形態で説明した要素と同様の要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態のレーザ測距計50は、図5に示すように、筐体11の正面側に表示部12や指示入力部15等が設けられ、その背面側にレーザ光r1,r2を透過させるとともに内部の構成機器を保護する保護窓16が設けられている。
筐体11内には、図6に示すように、第1および第2の測距部18,19が縦方向(垂直方向)に配置されてレーザ光r1,r2が垂直上向きに照射されるようになっている。第1の測距部18の出側には入射されるレーザ光r1を水平方向に偏向するよう傾斜した、第1の回転ミラーとしての回転ミラー52が、当該垂直に延在するレーザ光r1を中心として周回可能に設けられている。この回転ミラー52は、その回転軸53aが垂直方向とされた、回転ミラー駆動手段としてのモータ53によりリング状のギヤ54とピニオン55を介して回転駆動され、回転ミラー52を回転させることで第1の測距部18から照射されたレーザ光r1の偏向方向を水平面内で調整することができる。なお、回転ミラー52を回転させると第1の測距部18で受光されるレーザ光r1の、回転ミラー52上での反射位置は相対的に変化するが、第1の照射点p1までの距離が同じであれば当該第1の照射点p1から第1の測距部18の受光素子までの距離は同じであるため、第1の照射点p1までの距離測定への影響はほぼ無いが、回転ミラー52の回転角に応じて誤差が生じる場合には、前述の実施形態と同様、回転ミラー52の各回転位置における検出誤差をあらかじめ測定もしくは計算して得られた誤差テーブルを不図示のメモリの格納しておき、演算制御部29において、当該誤差テーブルに基づく誤差補正演算を行うようにしてもよい。
一方、第2の測距部19の出側には第1の回転ミラー52で偏向されたレーザ光r1と同一水平面に位置するようにレーザ光r2を偏向するよう傾斜した固定ミラー56が設けられており、第2の測距部19から照射されたレーザ光r2はこの固定ミラー56で反射されて測定対象物Tに投射される。
そして、このレーザ測距計50で測定対象物T上の2点t1,t2間距離を測定するにあたっては、電源を入れ、その背面側を測定対象物Tに向けて第1および第2の測距部18,19から照射された2本のレーザ光r1,r2を当該測定対象物Tに投射し、この状態で指示入力部15を適宜操作して測定対象物T上の第1および第2の照射点p1,p2を測定したい2点t1,t2に一致させることで、前述の実施形態のものと同様、当該2点t1,t2間の距離を測定することができる。
したがって、本実施形態のレーザ測距計50によっても、1回の測距作業で2点t1,t2間距離を測定でき、測定が簡単であるとともに測定誤差を低減することができ、しかも、測定対象物Tで測定したい2点t1,t2が互いに斜めに位置する場合においても当該2点t1,t2間の距離を確実に測定することができる。また、本実施形態では、回転ミラー52が1つであるのでローコストであるとともに可動箇所が少なく高精度の測定が可能であり、しかも操作が容易である(照射点p1,p2を測定点t1,t2に合わせ易い)という利点もある。
勿論、この縦型のレーザ測距計においても、図示は省略するが、第2の測距部19に関連する固定ミラー56に代えて回転ミラー52と同様にして回転ミラーを設け、第1および第2の測距部18,19から照射された2本のレーザ光r1,r2をそれぞれ偏向方向調整可能に偏向する構成としてもよく、これによれば、2本のレーザ光r1,r2の交差角度αを大きくとることができ、より長距離の2点t1,t2間距離の測定が可能とすることができる。
以上、図示例に基づき本発明を説明したが、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲内において種々の変更を行うことが可能である。例えば、前述の実施形態では、回転ミラー駆動手段としてモータ23,43,53を設けると説明したが、これに代えて指示入力部15からの操作を機械的に回転ミラー22,42,52に伝達する歯車機構やリンク機構を設けてもよく、この場合回転ミラー22,42,52の回転角を検出するロータリエンコーダなどの回転角センサを別途に設け、2本のレーザ光r1,r2の交差角度αを求めるようにしてもよい。また、図4に示した実施形態では、2つの回転ミラー22,42をモータ23,43により駆動すると説明したが、一方の回転ミラー22又は42は、外周に複数の刻みが形成された円板と該刻み内に脱出可能に嵌り込む球と該球を刻み内に付勢するばねとからなる回転つまみ等を介して、手動による所定角(例えば5°)毎の回転が可能な構成としてもよく、これによれば、2つの回転ミラー22,42を用いる場合と比べて測定精度を高めることができるとともに安価に製作することができる。
また、前述の実施形態ではレーザ測距計を用いて測定対象物T上の2点t1,t2間距離を測定する使用例について説明したが、本実施形態のレーザ測距計は、測定対象物Tまでの距離測定に使用することができ、この場合、第1および第2の測距部18,19のうち一方のみを作動させるようにしてもよい。
さらに、前述の実施形態では、出射された2本のレーザ光r1,r2をレーザ測距計10,40,50と測定対象物Tとの間で交差させる例について説明したが、出射された2本のレーザ光r1,r2の延長線同士を光源よりも手前側で仮想交点として交差させてもよい。なお、測定精度を高める観点では、出射された2本のレーザ光r1,r2をレーザ測距計10,40,50と測定対象物Tとの間で交差させるのがよい。
本発明のレーザ測距計によれば、簡単な測定作業で、互いに斜めに位置する2点を含む任意の2点間距離を測定することができる。
10,40,50 レーザ測距計
11 筐体
12 表示部
13 電源スイッチ
14 ホールドスイッチ
15 指示入力部
18 第1の測距部
19 第2の測距部
21,56 固定ミラー(第1の固定ミラー)
22,52 第1の回転ミラー
23,43,53 モータ
26 電源
27 送信器
28 モータドライバ
29 演算制御部
41 第2の固定ミラー
42 第2の回転ミラー
p1 第1の照射点
p2 第2の照射点
r1,r2 レーザ光
T 測定対象物

Claims (5)

  1. 測定対象物上の任意の2点間の距離を測定するレーザ測距計であって、
    測定対象物に向けてレーザ光を照射し、当該測定対象物上の第1の照射点で反射したレーザ光を受光することにより該第1の照射点までの距離を測定する第1の測距部と、
    測定対象物に向けてレーザ光を照射し、当該測定対象物上の第2の照射点で反射したレーザ光を受光することにより該第2の照射点までの距離を測定する第2の測距部と、
    前記第1の測距部から出射されたレーザ光を、前記第2の測距部から測定対象物に照射されたレーザ光と同一平面内に位置するように反射させて測定対象物まで導く第1の回転ミラーと、
    前記第1の回転ミラーを回転させることにより、前記第1および第2の測距部から測定対象物に向けて照射された2本のレーザ光またはそれらの延長線の、前記同一平面内での交差角度を変化させるとともに、該2本のレーザ光の、測定対象物上での前記第1および第2の照射点の相対位置を変更する回転ミラー駆動手段と、
    測定対象物に向けて照射された2本のレーザ光またはそれらの延長線の交差角度、前記第1の測距部で測定された該第1の測定部から測定対象物上の前記第1の照射点までの距離、および前記第2の測距部で測定された該第2の測定部から測定対象物上の前記第2の照射点までの距離に基づいて前記2点間の距離を求める演算部と、を備えることを特徴とするレーザ測距計。
  2. 前記第2の測距部から出射されたレーザ光を、偏向方向調整可能に偏向して測定対象物まで導く第2の回転ミラーをさらに備える、請求項1に記載のレーザ測距計。
  3. 前記第2の測距部から出射されたレーザ光を、前記第1の測距部から測定対象物に照射されたレーザ光と同一平面内に位置するように反射させて測定対象物まで導く固定ミラーを備える、請求項1に記載のレーザ測距計。
  4. 前記第2の測距部から出射されたレーザ光は、測定対象物に直接照射される、請求項1に記載のレーザ測距計。
  5. ユーザからの、測定対象物上での前記第1および第2の照射点の相対位置の変更に関する指示を受け付ける指示入力部をさらに備える、請求項1〜4の何れか一項に記載のレーザ測距計。
JP2016076510A 2016-04-06 2016-04-06 レーザ測距計 Pending JP2017187386A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016076510A JP2017187386A (ja) 2016-04-06 2016-04-06 レーザ測距計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016076510A JP2017187386A (ja) 2016-04-06 2016-04-06 レーザ測距計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017187386A true JP2017187386A (ja) 2017-10-12

Family

ID=60046405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016076510A Pending JP2017187386A (ja) 2016-04-06 2016-04-06 レーザ測距計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017187386A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017191024A (ja) * 2016-04-14 2017-10-19 株式会社インザライフ 画像用基準光点照射装置
CN113124719A (zh) * 2021-04-24 2021-07-16 西安工业大学 一种激光测距扫描式精度靶及其测试方法
CN115072316A (zh) * 2022-08-01 2022-09-20 安徽行者智能科技股份有限公司 一种大尺寸复杂曲面智能加工系统用多功能转运模块

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07324911A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Keiutsudo:Kk 距離測定装置
JP2004037203A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータの寸法測定装置
JP2012063173A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Konica Minolta Opto Inc レーザ測距装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07324911A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Keiutsudo:Kk 距離測定装置
JP2004037203A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータの寸法測定装置
JP2012063173A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Konica Minolta Opto Inc レーザ測距装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017191024A (ja) * 2016-04-14 2017-10-19 株式会社インザライフ 画像用基準光点照射装置
CN113124719A (zh) * 2021-04-24 2021-07-16 西安工业大学 一种激光测距扫描式精度靶及其测试方法
CN113124719B (zh) * 2021-04-24 2023-12-01 西安工业大学 一种激光测距扫描式精度靶及其测试方法
CN115072316A (zh) * 2022-08-01 2022-09-20 安徽行者智能科技股份有限公司 一种大尺寸复杂曲面智能加工系统用多功能转运模块

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6541365B2 (ja) 姿勢検出装置及びデータ取得装置
JP6560596B2 (ja) 測量装置
US9182226B2 (en) Hand-held laser distance measuring device
EP3457080B1 (en) Surveying instrument
JP6777987B2 (ja) 測定装置
JP6616077B2 (ja) 測定装置及び3次元カメラ
JP6771994B2 (ja) 測定方法及びレーザスキャナ
JP6963936B2 (ja) 測量システム
JP6621305B2 (ja) 測量システム
US9207309B2 (en) Six degree-of-freedom laser tracker that cooperates with a remote line scanner
JP7139052B2 (ja) 測量システム
JP6775342B2 (ja) レーザ遠隔測長器
JP2016505838A (ja) 目標物の位置座標を決定するための方法及び装置
JP2017044550A (ja) 測定装置
US11585900B2 (en) Reflecting prism, measurement target object including reflecting prism, surveying device, coordinate comparing section, surveying method, and surveying processing program
JP2018189576A (ja) 測量システム
JP7313955B2 (ja) 測量装置、測量方法および測量用プログラム
JP6807628B2 (ja) 測定装置及び測定方法
JP6876511B2 (ja) 偏向装置及び測量機
FR3038987A1 (fr) Dispositif de mesure a laser
JP7060377B2 (ja) 測量装置、測量用制御装置、測量制御方法および測量制御処理用プログラム
JP2017187386A (ja) レーザ測距計
JP2022147581A (ja) 測量システム
JP2017191024A (ja) 画像用基準光点照射装置
JP2021067615A (ja) スキャナシステムおよびスキャン方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190703