JP2017187351A - 測定プローブ、及び測定プローブシステム - Google Patents

測定プローブ、及び測定プローブシステム Download PDF

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Abstract

【課題】相対的に移動可能とされたワークの側面形状の特定の領域を非接触で高精度に測定することを可能とする測定プローブを提供する。
【解決手段】回転可能とされたボールねじ102のねじ溝を測定する測定プローブ124であって、光源128と、ボールねじ102のねじ溝に対応する形状とされ、ボールねじ102のねじ溝に非接触に対峙して配置され、光源128からの光をボールねじ102のねじ溝に照射する対物レンズ136と、ボールねじ102のねじ溝からの反射光と対物レンズ136の表面136Aの反射光とによる干渉縞を検出するラインセンサ140と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、測定プローブ、及び測定プローブシステムに係り、特に、相対的に移動可能とされたワークの側面形状の特定の領域を非接触で高精度に測定可能な測定プローブ、及び測定プローブシステムに関する。
従来、特許文献1に示されるような測定プローブが用いられている。この測定プローブは、円筒カムのカム溝に挿入される測定子(スタイラス)を備え、回転される円筒カムのカム溝の上下面に接触し上下動することで、ワークの側面形状である円筒カムのプロファイルを測定する構成となっている。
特開2010−2392号公報
しかしながら、特許文献1で示す測定プローブの測定子は接触式なので、その測定子に接触する接触点のみがプロファイルに反映される。つまり、測定子は、その接触「点」を測定し、「領域」の形状を測定することは不可能であった。同時に、この測定子はカム溝の上下面で動きが制限されればよい構成なので、円筒カムのプロファイルがカム溝の上下面のどちらを反映しているかを明確にすることは困難であった。
本発明は、前記の問題点を解決するべくなされたもので、相対的に移動可能とされたワークの側面形状の特定の領域を非接触で高精度に測定可能とする測定プローブ、及び測定プローブシステムを提供することを課題とする。
本願の請求項1に係る発明は、相対的に移動可能とされたワークの側面形状を測定する測定プローブであって、光源と、前記ワークの側面形状に対応する形状とされ、該ワークの側面に非接触に対峙して配置され、該光源からの光を該ワークの側面に照射する対物レンズと、該ワークの側面からの反射光と該対物レンズの表面の反射光とによる干渉縞を検出するセンサと、を備えたことにより、前記課題を解決したものである。
本願の請求項2に係る発明は、前記ワークを、回転体とし、当該測定プローブに対して相対的に回転可能としたものである。
本願の請求項3に係る発明は、前記センサを、複数の検出素子を前記ワークの回転軸方向に1列のみ備えるラインセンサとしたものである。
本願の請求項4に係る発明は、更に、前記ワークの側面に接触する摺動部材を備えるようにしたものである。
本願の請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の測定プローブを備える測定プローブシステムであって、前記センサで検出された前記干渉縞の解析を行い、前記ワークの側面形状を求める信号処理装置を備えるようにしたものである。
本発明によれば、相対的に移動可能とされたワークの側面形状の特定の領域を非接触で高精度に測定可能となる。
本発明の第1実施形態に係る測定プローブシステムの一例を示す模式図 図1の測定プローブ周辺の模式図(側面図(A)、上面図(B)) 図2の対物レンズとボールねじとの位置関係を示す模式図(側面図(A)、正面図(B)) 図2の対物レンズに対するねじ溝の位置と干渉縞との関係を示す模式図(正常な状態の図(A)、ねじ溝の径が変化した状態の図(B)、ねじ溝のリードピッチが変化した状態の図(C)、(D)) ねじ溝の形状誤差を説明する図(ねじ溝のゴシックアーチ形状と接触点との図(A)、溝径むらの図(B)、リードむらの図(C)) 本発明に係る測定プローブ周辺の模式図(第2実施形態の図(A)、第3実施形態の図(B)、第4実施形態の図(C)) 本発明の第5実施形態に係る測定プローブの先端とボールねじとの関係を示す図(上面図(A)、側面図(B)、(C)) 本発明の第6実施形態に係る測定プローブシステムの一例を示す図
以下、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態の一例を詳細に説明する。
最初に、測定プローブシステムの概略について説明する。
測定プローブシステム100は、図1に示す如く、ベース106と、回転機構108と、測定プローブ124と、プローブ支持機構142と、信号処理装置168と、を備える。
本実施形態では、測定対象となるワークが回転体であるボールねじ102とされている。ボールねじ102は、例えば、図5(A)に示す如く、ナットNTに固定された直動ステージのスライダなど(図示せず)を、ボールBLを介して高精度に移動させるために用いられている。ボールねじ102の側面には、図3(A)、図5(A)に示す如く、一定のリードピッチとなるように、スパイラル状のねじ溝102A(ボールBLの転動面)が設けられている(即ち、ワークの側面形状は、ねじ溝102Aとされている)。ねじ溝102Aは、図5(A)に示す如く、例えば、ボールBLの隙間の調整を容易とするために、断面が2つの円CSの円弧(ねじ溝上面102Bの断面形状、ねじ溝下面102Cの断面形状)を重ね合わせたゴシックアーチ形状とされている。ボールBLは、ねじ溝上面102Bの1点とねじ溝下面102Cの1点の合計2点の接触点TPでねじ溝102Aに接触する。この円CSに対して、実際のねじ溝102Aには、図5(B)に示す如く、加工した際に溝径むらEGが生じる。このため、ねじ溝102Aは、図5(C)に示す如く、相応のリードむらEL(接触点TPの酔歩など)を生じさせる。従って、ボールねじ102には、その母材の形状誤差(外径誤差、軸心誤差、真円誤差など)に加え、更にねじ溝102Aの形状誤差(リードピッチ誤差、リードむらなど)が相応に生じている。
前記ベース106は、図1に示す如く、回転機構108と、プローブ支持機構142と、を支持する土台である。同時に、ベース106は、ボールねじ102を支持している。
前記回転機構108は、図1に示す如く、ボールねじ102を回転させる機構である。回転機構108は、コラム110と、ガイド112と、駆動源(モータ)118と、ロータリーエンコーダ120と、を備える。コラム110は、ベース106に立設されており、ガイド112を支持している。ガイド112は、一方のワーク支持部材114を、ベース106に直接配置されたもう一方のワーク支持部材114に対して接近・離間可能に支持している。ワーク支持部材114は、回転軸104を介して、ボールねじ102を回転可能に支持している。つまり、ガイド112に支持されるワーク支持部材114を移動させることで、2つのワーク支持部材114で様々な長さのボールねじ102を回転可能に支持することができる。
図1に示す如く、回転軸104は、ボールねじ102に脱着可能に取り付けられ、タイミングベルト116を介して、駆動源118で回転駆動される。また、回転軸104は、ロータリーエンコーダ120に直結されている(なお、回転軸104はボールねじ102に一体的に固定されていてもよい)。ロータリーエンコーダ120は、表示装置122に接続されている。このため、表示装置122の表示部122Aにおいて、ボールねじ102の回転角度を確認することができる。なお、駆動源118と表示装置122とは、信号処理装置168に接続されている。
前記測定プローブ124は、図1に示す如く、ボールねじ102の側面に対峙して配置され、回転機構108によって回転可能とされたボールねじ102の側面形状(ねじ溝102A)を測定することが可能とされている。測定プローブ124については、詳しく後述する。
前記プローブ支持機構142は、図1に示す如く、測定プローブ124をボールねじ102の側面に対峙可能に支持する機構である。プローブ支持機構142は、調整ステージ144と、コラム146と、Zステージ148と、リニアエンコーダ150と、バランス機構158と、を備える。調整ステージ144は、回転軸104の軸心Oに対する測定プローブ124の位置決めを行うために、ベース106上でX方向に移動可能とされている(X方向だけでなく、X方向と直交するY方向にも移動可能とされていてもよい)。コラム146は、調整ステージ144に立設されており、Zステージ148を支持している。Zステージ148は、測定プローブ124をZ方向に移動可能に支持している。なお、コラム146には、リニアエンコーダ150が配置されている。
図1に示す如く、リニアエンコーダ150は、検出ヘッド152とリニアスケール154とを備える。検出ヘッド152は測定プローブ124に固定されており、リニアスケール154はコラム146に固定されている。リニアエンコーダ150には、表示装置156が接続されている。このため、表示装置156の表示部156Aにおいて、測定プローブ124のZ方向の位置を確認することが可能とされている。なお、図1に示す如く、調整ステージ144とZステージ148と表示装置156とは、信号処理装置168に接続されている。
図1に示す如く、バランス機構158は、測定プローブ124の移動を小さな力で実現するための機構である。つまり、バランス機構158により、Zステージ148は、小さなトルクで、測定プローブ124を移動させることができる。バランス機構158は、ワイヤ160と2つの滑車162、164とバランサ166とを備える。ワイヤ160は、測定プローブ124とほぼ同等の重さとされたバランサ166と、測定プローブ124と、を連結している。2つの滑車162、164は、コラム146に回転可能に固定されており、ワイヤ160を移動可能に支持している。しかし、このようなバランス機構は、必ずしも必要ではない。
前記信号処理装置168は、図1に示す如く、測定プローブ124の外部に配置されており、各種の初期値を記憶しておく記憶部(図示せず)と、記憶部に記憶された各種初期値を読み出し演算処理を行う処理部170(図2(A))と、を備える。具体的に、処理部170は、ボールねじ102の設計データを記憶部から読み出し、ねじ溝102Aの座標を求める。この求めた座標に基づき、処理部170は、駆動源118を制御し、ボールねじ102を回転させる。同時に、処理部170は、プローブ支持機構142を制御し、測定プローブ124をZ方向(及びX方向)に移動させる。そして、処理部170は、ボールねじ102の回転角と測定プローブ124のZ方向位置とを関連付けて、測定プローブ124の出力信号を処理する。なお、信号処理装置168には、キーボードやマウスなどの入力装置(図示せず)が接続されており、適宜指令の入力、初期値の設定、処理方法の選択・決定が可能とされている。
次に、測定プローブ124について、主に図2(A)、(B)を用いて詳細に説明する。
測定プローブ124は、図2(A)に示す如く、ケーシング126と、光源128と、コリメートレンズ130と、ビームスプリッタ132と、集光レンズ134と、対物レンズ136と、アイソレータ138と、ラインセンサ(センサ)140と、を備えている。ケーシング126には、外部及び光源128からの迷光や散乱光などがラインセンサ140に入射しないように、適宜に図示しない遮光構造が設けられている。そして、ケーシング126は、光源128と、コリメートレンズ130と、ビームスプリッタ132と、集光レンズ134と、対物レンズ136と、アイソレータ138と、ラインセンサ140と、を固定している。光源128は、単色LEDなど点状の光源である。光源128の波長は、ねじ溝102Aの理想形状(設計形状)からの形状誤差を検出する観点でなるべく長いほう(例えば赤外線など)が好ましいが、これに限定されるものではない。コリメートレンズ130は、光源128から出射された光を平行光にする光学素子である。ビームスプリッタ132は、コリメートレンズ130を通過した平行光をボールねじ102の軸心Oに向かう方向(光軸Pの方向)に反射させる光学素子である。集光レンズ134は、コリメートレンズ130で反射した平行光を集光させることで、その後段に来る対物レンズ136の表面136A及びねじ溝102Aの特定の領域に垂直に光源128からの光R0を照射する光学素子である。
図2(A)、(B)、図3(A)、(B)に示す如く、対物レンズ136は、略かまぼこ型のシリンドリカルレンズであるが、ボールねじ102のねじ溝102Aに対応する形状(設計形状)とされている。つまり、図3(A)に示す如く、対物レンズ136のレンズ上表面136Bとレンズ下表面136Cはそれぞれ、ねじ溝上面102Bとねじ溝下面102Cに対応して、対物レンズ136の表面136Aの断面形状は2つの円弧を重ね合わせた形状となっている。対物レンズ136は、図3(A)に示す如く、ねじ溝102Aに非接触(間隔Gp)に対峙して配置され、光源128からの光R0をねじ溝102Aに照射することを可能としている。
ここで、図3(A)に示す如く、光源128からの光R0は、対物レンズ136の表面136Aと直交している。このため、光源128からの光R0の一部の光は、対物レンズ136の表面136Aで反射され、光源128からの光R0の入射経路を逆に戻っていく(反射光R2)。一方、対物レンズ136の表面136Aで反射されなかった光源128からの光R0は、ねじ溝102Aに垂直に照射される。このため、ねじ溝102Aで反射された光(反射光R1)も、光源128からの光R0の入射経路を逆に戻っていく。即ち、反射光R1と反射光R2との光路差は、ねじ溝102Aと対物レンズ136の表面136Aとの間隔Gpの2倍となる。なお、間隔Gpは、例えば10μm未満とすることができる。対物レンズ136は、金型や研削・研磨で成形してもよいし、3Dプリンタで直接成形してもよい。
なお、図3(B)に示す如く、ねじ溝102Aを測定するための光R0はそれぞれ、ねじ溝上面102Bにおいてはねじ溝中央部102Dとねじ溝上端部102Eの間、ねじ溝下面102Cにおいてはねじ溝中央部102Dとねじ溝下端部102Fの間のボールBLが接触する可能性の高い領域(測定領域MAO)に対して照射される。ここで、ボールねじ102は、測定プローブ124に対して回転する。このため、ボールねじ102の回転に従い測定プローブ124をZ方向に移動させることで、測定プローブ124はねじ溝102Aのリードに沿う帯状の領域(測定対象領域MA)を連続して測定することができる。また、図2(B)に示す如く、対物レンズ136の全体形状は略かまぼこ型であっても、XY平面への平面視で、その表面136Aはある程度、ねじ溝中央部102Dに沿う円弧形状となっている。このため、測定プローブ124は、ねじ溝102AのY方向に若干幅のある領域を測定対象とすることができる。
アイソレータ138は、図2(A)に示す如く、コリメートレンズ130から出てビームスプリッタ132を通過した光、及びラインセンサ140で反射される光の反射を防止して、ラインセンサ140上のゴーストや干渉縞のS/N比低下を防止している。
ラインセンサ140は、図2(A)に示す如く、対物レンズ136とビームスプリッタ132とを通過してくるねじ溝102Aの反射光R1と対物レンズ136の表面136Aの反射光R2とによる干渉縞を検出する。本実施形態では、ラインセンサ140がねじ溝下面102Cの形状(姿勢)を測定するためのラインセンサ140Aとねじ溝上面102Bの形状(姿勢)を測定するためのラインセンサ140Bの2つを別々に備えている。しかし、ねじ溝上面102Bとねじ溝下面102Cの形状を測定するのに1つのラインセンサを用いるだけでもよい。なお、ラインセンサ140は、複数の検出素子をボールねじ102の回転軸方向(回転軸104の軸心Oの方向)に1列のみ備えている。この検出素子の画素は、Z方向には極めて幅が狭く、Y方向には極めて幅が広くなっている。このため、ラインセンサ140は、干渉縞を高コントラストで検出することが可能とされている。
図4(A)〜(D)に、対物レンズ136とねじ溝102Aとの位置関係が変化した場合のラインセンサ140A、140Bで検出される干渉縞の様子を示す。
図4(A)に示す如く、ねじ溝102Aの形状が設計形状と同一とされている場合には、ねじ溝102Aと対物レンズ136の表面136Aとの間隔Gpが、測定領域MAOで一定となる。このため、干渉縞はその測定領域MAOで一定周期となる。
これに対して、図4(B)に示す如く、ねじ溝102Aの径が設計形状から外れている場合(例えば白抜き矢印で示すように径が大きい場合)には、ねじ溝102Aと対物レンズ136の表面136Aとの間隔Gpが、測定領域MAOでも一定とならず変化する。このため、干渉縞も測定領域MAOで一定でない周期となる。なお、図4(B)の下段の白抜き矢印は、干渉縞の周期の伸縮を示している。
また、図4(C)に示す如く、ねじ溝102Aのリードピッチが設計形状よりも白抜き矢印で示すように短い場合には、ねじ溝上面102Bと対物レンズ136のレンズ上表面136Bとの間隔Gpが狭まり且つねじ溝下面102Cと対物レンズ136のレンズ下表面136Cとの間隔Gpが広がる。このため、ラインセンサ140A上の干渉縞は紙面下側に移動し位相が変化することとなる。同時に、ラインセンサ140B上の干渉縞は紙面上側に移動し位相が変化することとなる。なお、図4(C)の下段の白抜き矢印は、干渉縞の移動方向を示している。
また、図4(D)に示す如く、ねじ溝102Aのリードピッチが設計形状よりも白抜き矢印で示すように長い場合には、ねじ溝上面102Bと対物レンズ136のレンズ上表面136Bとの間隔Gpが広がり且つねじ溝下面102Cと対物レンズ136のレンズ下表面136Cとの間隔Gpが狭まる。このため、ラインセンサ140A上の干渉縞は紙面上側に移動し位相が変化することとなる。同時に、ラインセンサ140B上の干渉縞は紙面下側に移動し位相が変化することとなる。なお、図4(D)の下段の白抜き矢印は、干渉縞の移動方向を示している。
なお、図1に示す如く、測定プローブ124は、信号処理装置168に接続されている。つまり、信号処理装置168は、ラインセンサ140で検出された干渉縞の解析を行い、ねじ溝102Aの形状を求めることを可能としている。
次に、測定プローブ124によるねじ溝102Aの測定手順について説明する。
まず、測定対象であるボールねじ102を回転軸104で、ワーク支持部材114に回転可能に取り付ける。このとき、回転軸104の軸心Oがボールねじ102の軸心と同一となるように調整する。次に、プローブ支持機構142により、測定プローブ124の高さをボールねじ102の測定開始位置の高さに合わせ、測定プローブ124の光軸Pが軸心Oと交差するように調整する。そして、ねじ溝102Aの位置が測定プローブ124の光軸P上に来るように、回転機構108でボールねじ102の角度を調整する。そして、測定プローブ124の対物レンズ136がねじ溝102Aと適切な間隔Gpとなるように、プローブ支持機構142の調整ステージ144で、測定プローブ124のX方向の位置調整を行う。
次に、入力装置(図示せず)からの指令により、信号処理装置168で、ねじ溝102Aの測定プログラムを開始させる。これにより、ボールねじ102を一定速度で回転させながら、同時に測定プローブ124の高さを変化させる。そして、測定プローブ124の対物レンズ136が絶えず、ねじ溝102Aに対峙する状態とする。そして、測定プローブ124から、リアルタイムで検出信号を出力させ、その信号を信号処理装置168で処理する。なお、この処理は、制御と同時でも良いし、制御終了後に処理を行ってもよい。
そして、測定プログラムの終了あるいは、入力装置の指令により、ボールねじ102の測定を終了させる。
このように、本実施形態では、対物レンズ136がねじ溝102Aに対応する形状とされ、ねじ溝102Aに非接触に対峙して配置され、光源128からの光R0をねじ溝102Aに照射している。そして、ラインセンサ140がねじ溝102Aからの反射光R1と対物レンズ136の表面136Aの反射光R2の干渉縞を検出する。即ち、対物レンズ136とねじ溝102Aとの間の間隔Gpに基づく光路差による干渉縞をラインセンサ140が検出する構成である。このため、ラインセンサ140の出力を信号処理装置168で処理することで、対物レンズ136に対するねじ溝102Aの光源128からの光R0の照射される測定対象領域MAが特定でき、その測定対象領域MAの形状を測定することが可能である。
同時に、本実施形態では、非接触で、ねじ溝102Aを測定可能としている。このため、ねじ溝102Aにおいて相対的に突出した点だけでなく、その周辺の凹んだ領域を含めて、測定対象領域(特定の領域)MAの形状を測定することが可能である。そして、測定プローブ124がボールねじ102に接触して移動する構成ではないので、測定プローブ124の移動は実際のねじ溝102Aのリードピッチに依存しない。このため、本実施形態では、図4(B)〜(D)に示したような、ボールねじ102の径の変化やリードピッチの変化などを測定することができる。即ち、ボールねじ102のねじ溝102Aの形状誤差(リードピッチ誤差、リードむらなど)を測定することが可能である。
また、本実施形態では、対物レンズ136が、ねじ溝102Aのねじ溝上面102Bとねじ溝下面102Cの両方の形状を同時に測定可能としている。このため、まず、対物レンズ136のねじ溝102Aへの位置調整が容易で、且つ測定を高精度化することができる。同時に、ねじ溝上面102Bとねじ溝下面102Cの両方の形状を同期して比較検討できるので、ねじ溝102Aの加工の際の特徴の把握が容易である。更に、ねじ溝上面102Bとねじ溝下面102Cを別々に測定するよりも迅速に測定を行うことが可能である。なお、これに限らず、対物レンズは、ねじ溝のねじ溝上面とねじ溝下面のいずれか一方だけの形状を測定する構成とされていてもよい。
また、本実施形態では、ラインセンサ140が、エリアセンサを用いる場合よりも1走査時間を短くでき、且つその分解能を高くすることができる。このため、高い分解能でありながら、測定にかかる時間を大幅に短くすることができる。なお、これに限らず、ラインセンサを用いずに、エリアセンサを用いてもよいし、単一の検出素子を移動させてラインセンサの代わりに用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、測定プローブ124の外部に配置された信号処理装置168で、ラインセンサ140の出力を処理して、ねじ溝102Aの形状を求めている。このため、測定プローブ124自体を小型軽量化することができる。そして、この信号処理装置168で、装置全体の制御等も行うので、処理に関わる構成要素の効率化も図ることができる。なお、これに限らず、ラインセンサで検出された干渉縞の解析を行い、ねじ溝の形状を求める演算部分が測定プローブの内側に組み込まれていてもよい。
即ち、本実施形態では、相対的に回転可能とされたねじ溝102Aの特定の領域(測定対象領域MA)を非接触で高精度に測定することが可能となる。
本発明について第1実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち本発明の要旨を逸脱しない範囲においての改良並びに設計の変更が可能なことは言うまでもない。
例えば、第1実施形態では、測定プローブ124にアイソレータ138が用いられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6(A)に示す第2実施形態の如くであってもよい。第2実施形態では、第1実施形態からアイソレータがない構成となるだけなので、基本的に符号上位1桁を変更しただけとして説明は省略する。これにより、本実施形態では、第1実施形態に比べて、測定プローブ224を小型軽量かつ、低コスト化することが可能である。
あるいは、図6(B)に示す第3実施形態の如くであってもよい。第3実施形態では、第1実施形態のアイソレータ138の代わりに集光レンズ337と参照レンズ338とを備える構成となるだけなので、基本的に符号上位1桁を変更しただけとして集光レンズ337と参照レンズ338以外の説明は基本的に省略する。
図6(B)に示す如く、集光レンズ337は、集光レンズ334と同一形状とされ、ビームスプリッタ332を通過した光源328からの光に対して、集光レンズ334と同一の光路長となるように配置されている。また、参照レンズ338は、対物レンズ336と同一形状とされ、ビームスプリッタ332と集光レンズ337を通過した光源328からの光に対して、対物レンズ336と同一の光路長となるように配置されている。即ち、集光レンズ337と参照レンズ338の配置により、対物レンズ336の表面の反射光と同一の光路長の光量を増大させ、結果的に対物レンズ336の表面の反射光による干渉縞の高コントラスト化を実現している。このため、上記実施形態よりも、ラインセンサ340では、干渉縞をより高コントラストで検出することができる。即ち、上記実施形態よりも、高精度にねじ溝302Aの形状を測定することが可能である。
また、第2実施形態では、集光レンズ234により、対物レンズ236への光の入射角度を定めていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6(C)に示す第4実施形態の如くであってもよい。第4実施形態では、第2実施形態から集光レンズ234の代わりに回折格子434を備えた構成となるだけなので、基本的に符号上位1桁を変更しただけとして回折格子434以外の説明は省略する。
図6(C)に示す如く、回折格子434は、平板形状であり、例えば2重回折格子とされている。このため、本実施形態では、集光レンズを用いるよりも回折格子434の位置調整が容易で、且つ測定プローブ424をより小型軽量化することができる。
また、上記実施形態では、測定プローブのZ方向がZステージで駆動制御されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7(A)〜(C)に示す第5実施形態の如くであってもよい。第5実施形態では、上記実施形態とは測定プローブの先端の構成などが異なるだけなので、測定プローブの先端に係る構成以外は、基本的に符号上位1桁を変更しただけとして説明は省略する。
本実施形態では、Zステージ(図示せず)が、単に測定プローブの移動ガイドとして機能する。測定プローブの先端には、対物レンズ536を挟むように、1対のボールベアリング(摺動部材)526Aがケーシング(図示せず)に固定されている。1対のボールベアリング526Aは、ねじ溝502Aの端部(例えば、図7(B)のねじ溝上端部502E、あるいは図7(C)のねじ溝上端部502Eとねじ溝下端部502F)に接触している(つまり、測定プローブは、ねじ溝502Aに接触する1対のボールベアリング526Aを備える)。このため、ボールねじ502の回転によりねじ溝502AのZ方向への移動が生じて測定プローブがZ方向に移動することとなる。つまり、本実施形態では、Zステージに駆動源が不要で、その制御も不要なので、装置自体をより低コスト化することができる。
また、上記実施形態では、ワークがボールねじであったが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8に示す第6実施形態の如くであってもよい。第6実施形態では、第1実施形態とはワークが異なるだけなので、ワークに係る構成以外は、基本的に符号上位1桁を変更しただけとして説明は省略する。
本実施形態では、例えばワークが円筒カム602とされている。本実施形態では、円筒カム602が円筒形状であり、その側面に断面が略V字形状(略台形形状を含む)のカム溝を備えている。対物レンズは、カム溝に対応する形状とされ、カム溝に非接触に対峙して配置され、光源からの光をカム溝(の上下面)に照射可能としている。このため、本実施形態では、カム溝(の上下面)の形状を測定することが可能とされている。
あるいは、ワークが回転体ではなく、略V溝形状が同一平面上に設けられている平面体であって、その平面体が測定プローブに対して相対的に移動可能となっていてもよい。
また、上記実施形態では、回転機構でワークが測定プローブに対して回転する構成とされていたが、本発明はこれに限定されず、ワークが固定され、測定プローブがワークの周りで回転する構成となっていてもよい。いずれにしても、ワークが測定プローブに対して相対的に回転可能とされていればよい。
また、上記実施形態では、ビームスプリッタ、コリメートレンズ、集光レンズなどの光学素子を用いて測定プローブを構成していたが、本発明はこれに限定されず、それらの光学素子は、適宜変更省略することができる。
本発明は、相対的に移動可能とされたワークの側面形状を測定する測定プローブに広く適用することができる。
100、600…測定プローブシステム
102、202、302、402、502…ボールねじ
102A、302A、502A…ねじ溝
102B…ねじ溝上面
102C…ねじ溝下面
102D…ねじ溝中央部
102E、502E…ねじ溝上端部
102F、502F…ねじ溝下端部
104、604…回転軸
106、606…ベース
108、608…回転機構
110、146、610、646…コラム
112、612…ガイド
114、614…ワーク支持部材
116、616…タイミングベルト
118、618…駆動源
120、620…ロータリーエンコーダ
122、156、622、656…表示装置
122A、156A、622A、656A…表示部
124、224、324、424、624…測定プローブ
126…ケーシング
128、228、328、428…光源
130、230、330、430…コリメートレンズ
132、232、332、432…ビームスプリッタ
134、234、334、337…集光レンズ
136、236、336、436、536…対物レンズ
136A…表面
136B…レンズ上表面
136C…レンズ下表面
138…アイソレータ
140、140A、140B、240、340、440…ラインセンサ
142、642…プローブ支持機構
144、644…調整ステージ
148、648…Zステージ
150、650…リニアエンコーダ
152、652…検出ヘッド
154、654…リニアスケール
158、658…バランス機構
160、660…ワイヤ
162、164、662、664…滑車
166、666…バランサ
168、268、368、468、668…信号処理装置
170、270、370、470…処理部
338…参照レンズ
434…回折格子
526A…ボールベアリング
602…円筒カム
BL…ボール
CS…円
EG…溝径むら
EL…リードむら
Gp…間隔
MA…測定対象領域
MAO…測定領域
NT…ナット
O…軸心
P…光軸
R0…光
R1、R2…反射光
TP…接触点
X、Y、Z…方向

Claims (5)

  1. 相対的に移動可能とされたワークの側面形状を測定する測定プローブであって、
    光源と、
    前記ワークの側面形状に対応する形状とされ、該ワークの側面に非接触に対峙して配置され、該光源からの光を該ワークの側面に照射する対物レンズと、
    該ワークの側面からの反射光と該対物レンズの表面の反射光とによる干渉縞を検出するセンサと、
    を備える測定プローブ。
  2. 前記ワークは、回転体とされ、当該測定プローブに対して相対的に回転可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の測定プローブ。
  3. 前記センサは、複数の検出素子を前記ワークの回転軸方向に1列のみ備えるラインセンサとされていることを特徴とする請求項2に記載の測定プローブ。
  4. 更に、前記ワークの側面に接触する摺動部材を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の測定プローブ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の測定プローブを備える測定プローブシステムであって、
    前記センサで検出された前記干渉縞の解析を行い、前記ワークの側面形状を求める信号処理装置を備える測定プローブシステム。
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