JP2017187069A - 芯棒打込み式アンカー及びその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】芯棒打込式アンカーの施工上のメリットを生かすことができると共に、所要の引抜強度を持続的に維持することができアンカー自体の抜けを防止できる。【解決手段】基端部にボルト部21が設けられ、先端部にスリット22が切り込まれて片状に分割された拡開部23が設けられ、芯棒挿入孔24が形成された本体2と、基端側から芯棒挿入孔24に挿入された芯棒3と、先端部にアウタースリット51が切り込まれて片状に分割されたアウター拡開部52が設けられ、アウター拡開部52が本体2の拡開部23の外周に配置されるようにして本体2に外嵌されるアウタースリーブ5を備える芯棒打込み式アンカー1。【選択図】図3

Description

本発明は、コンクリート躯体に後から穿孔し、その穿孔内に打設するあと施工アンカーに係り、特に芯棒を打込んで本体の拡開部を拡開することでコンクリート躯体に固定される芯棒打込み式アンカー及びその施工方法に関する。
従来、あと施工アンカーとして、芯棒を打込んで本体の拡開部を拡開する芯棒打込み式アンカーが用いられている。芯棒打込み式アンカーは、有底円筒形の専用打込棒で拡開スリーブを打込んで拡開するスリーブ打込み式アンカーとは異なり、専用打込棒が不要で施工が簡単である、取付物の上から施工できる、打込み完了状態の目視確認が可能であるというメリットを有し、多くの需要がある。
従来の一般的な芯棒打込み式アンカーの例を図7に示す。図7の芯棒打込み式アンカー10は、基端部にボルト部111が設けられ、先端部にスリット112が切り込まれて片状に分割された拡開部113が設けられ、芯棒挿入孔114が形成された本体11と、基端側から芯棒挿入孔114に挿入された芯棒12で構成され、図7の例ではボルト部111に螺合された座金付きナット13で取付物15を挟んで固定する構成となっている。
芯棒打込み式アンカー10は、コンクリート躯体14の表面に取付物15を沿わせて配置した状態で、取付物15を貫通するようにしてコンクリート躯体14に形成された穿孔141内に挿入される。そして、芯棒12をハンマー16で打ち込み、芯棒12の先端部分を拡開部113まで打ち込むことで図7(b)の太線矢印のように拡開部113を拡開する。拡開した拡開部113は、コンクリート躯体14の穿孔141の孔壁に押し付けられるようにして食い込んで固定され、これにより、芯棒打込みアンカー10と取付物15がコンクリート躯体14に固定される。尚、特許文献1には、芯棒打込み式アンカーの別例が開示されている。
特開2015−232255号公報
ところで、常時振動が発生する場所等に芯棒打込み式アンカーを設置し、年月を経た場合には、図7(c)に示すように、芯棒12が抜けてきてしまう可能性が心配される。このように芯棒12が抜けてきた場合、本体11の拡開力が低下して拡開部113の拡開状態を維持するのが難しくなり、拡開部113が図示太線矢印のように拡開前の状態に戻ってきてしまうため、芯棒打込み式アンカー10自体が抜けてきてしまう可能性もあり得る。そのため、芯棒打込式アンカーの施工上のメリットを生かしながら、所要の引抜強度を持続的に維持することができアンカー自体の抜けを防止できる芯棒打込み式アンカーが求められている。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、芯棒打込式アンカーの施工上のメリットを生かすことができると共に、所要の引抜強度を持続的に維持することができアンカー自体の抜けを防止できる芯棒打込み式アンカー及びその施工方法を提供することを目的とする。
本発明の芯棒打込み式アンカーは、基端部にボルト部が設けられ、先端部にスリットが切り込まれて片状に分割された拡開部が設けられ、芯棒挿入孔が形成された本体と、基端側から前記芯棒挿入孔に挿入された芯棒と、先端部にアウタースリットが切り込まれて片状に分割されたアウター拡開部が設けられ、前記アウター拡開部が前記本体の前記拡開部の外周に配置されるようにして前記本体に外嵌されるアウタースリーブとを備えることを特徴とする。
これによれば、専用打込棒が不要で施工が簡単である、取付物の上から施工できる、打込み完了状態の目視確認が可能であるという芯棒打込式アンカーの施工上のメリットを生かすことができる。同時に、本体の拡開部を拡張した後にナットを締め付けることによってアウタースリーブのアウター拡開部を追随拡張させ、アウター拡開部を穿孔の孔壁にさらに強く押し付けて食い込ませることが可能になり、本体の拡開部を介してアウター拡開部を拡開させることで、例えば振動によって本体に抜け出し方向の力が作用してもアウタースリーブの拡開力が低下することがなく、所要の引抜強度を持続的に維持することができ、アンカーの抜け出し、更にはアンカーで取り付けた取付物の落下を可及的に防止することができる。また、本体の拡開部を介してアウター拡開部を拡開させることで、本体に引抜方向の力が作用した場合にアウター拡開部がさらに拡開する追随拡張効果がある為、引抜強度自体も飛躍的に高くなる。また、既存の芯棒打込み式アンカーにアウタースリーブを外嵌するだけで構成できる簡単な構造であり、低コストで得ることができる。
本発明の芯棒打込み式アンカーは、前記アウタースリーブと前記本体が固定されていることを特徴とする。
これによれば、例えば溶接や接着或いはカシメ固定等でアウタースリーブと本体を固定することにより、輸送中や穿孔内への打込み途中で両者が分離したり、両者の位置ずれが生ずることを防止することができる。
本発明の芯棒打込み式アンカーは、前記アウタースリーブ若しくは前記本体に、前記本体若しくは前記アウタースリーブの位置ずれ防止部が設けられていることを特徴とする。
これによれば、アウタースリーブと本体が施工中にズレることを防止することができる。また、位置ずれ防止部を設け、且つアウタースリーブと本体を固定する構成では、輸送中や穿孔内への打込み途中で両者が分離したり、両者の位置ずれが生ずることを防止することができると共に、万一アウタースリーブと本体を固定が外れたとしても、アウタースリーブと本体の施工中のズレを防止することができる。
本発明の芯棒打込み式アンカーの施工方法は、コンクリート躯体に形成された穿孔に本発明の芯棒打込み式アンカーを挿入して配置し、前記芯棒を前記拡開部の内側に打ち込んで前記拡開部を拡開させると共に前記拡開部に追随させて前記アウター拡開部を拡開させ、拡開した前記アウター拡開部を前記穿孔の孔壁に押し付ける工程を備えることを特徴とする。
これによれば、本発明の芯棒打込み式アンカーの効果を確実に得ることができる。
本発明によれば、芯棒打込式アンカーの施工上のメリットを生かしつつ、所要の引抜強度を持続的に維持することができアンカー自体の抜けを防止できる。また、アンカーの引抜強度自体も飛躍的に高めることができる。
(a)は本発明による第1実施形態の芯棒打込み式アンカーの斜視図、(b)はその正面図、(c)はその縦断面図、(d)は拡開状態の第1実施形態の芯棒打込み式アンカーの正面図。 第1実施形態の芯棒打込み式アンカーの分解正面図。 (a)〜(d)は第1実施形態の芯棒打込み式アンカーの施工工程を説明する説明図。 (a)は本発明による第2実施形態の芯棒打込み式アンカーの正面図、(b)はその縦断面図。 本発明による第3実施形態の芯棒打込み式アンカーの縦断面図。 本発明による第4実施形態の芯棒打込み式アンカーの縦断面図。 (a)〜(b)は従来例の芯棒打込み式アンカーの施工工程を説明する一部断面説明図、(c)は従来例の芯棒打込み式アンカーで芯棒が抜けてきた状態を説明する一部断面説明図。
〔第1実施形態の芯棒打込み式アンカー及びその施工方法〕
本発明による第1実施形態の芯棒打込み式アンカー1は、金属製のあと施工アンカーであり、図1及び図2に示すように、基端部の外周にボルト部21が設けられていると共に、先端部に先端側からスリット22が切り込まれて、片状に分割された拡開部23が設けられている略円筒状の本体2を有する。図示例では、先端側から4個のスリット22が周方向に略等間隔を開けて切り込まれ、スリット22によって片状に分割された4個の拡開部23が設けられている。
本体2の内側には芯棒挿入孔24が形成されていると共に、拡開部23の内側には内側に突出する段差部231が設けられており、段差部231とスリット22の内端で囲まれる空間は芯棒挿入孔24の小径部241になっている。また、それぞれの拡開部23の外周には断面視略弧状の溝部232が長手方向に離間して複数形成されている。本体2の軸方向におけるボルト部21と拡開部23との間は筒状の中間部25になっている。
芯棒挿入孔24には、本体2の基端側から芯棒3が挿入されている。芯棒3の棒部31の先端は略弾頭形状になっており、拡開部23の段差部231の傾斜する後端面を介して小径部241に挿入しやすい形状になっている。棒部31の後端には芯棒挿入孔24よりも大径で芯棒挿入孔24に挿入不能な頭部32が設けられている。なお、本体2のボルト部21にはナットが螺合される。図示例のナットは座金41が一体的に設けられている座金付きナット4になっている。
更に、芯棒打込み式アンカー1は、全体が略同一の肉厚で形成されている略円筒状のアウタースリーブ5を有する。アウタースリーブ5には、先端部に先端側からアウタースリット51が切り込まれて、片状に分割されたアウター拡開部52が設けられている。図示例では、先端側から4個のアウタースリット51が周方向に略等間隔を開けて切り込まれ、アウタースリット51によって片状に分割された4個のアウター拡開部52が設けられている。また、それぞれのアウター拡開部52の外周には断面視略V字形の溝部521が長手方向に離間して複数形成されている。
アウタースリーブ5は、アウター拡開部52が本体2の拡開部23の外周に配置されるようにして本体2に外嵌される。図示例では、各々のアウター拡開部52が各々の拡開部23の外側に重なって近接して配置されていると共に、各々のアウタースリット51が本体2の各々のスリット22に対応する位置に配置されている。
第1実施形態で本体2に外嵌されたアウタースリーブ5は、基端部53の後端である基端が本体2のボルト部21の根元近傍に配置され、アウタースリーブ5の基端近傍とボルト部21の根元近傍領域或いは中間部25とを接着部6で溶接又は接着剤固定することにより、本体2に固定されている。接着部6は、周方向に間隔を開けて複数箇所に設けられており、アウタースリーブ5と本体2は接着部6の点溶接又は点接着で固定されている。尚、アウタースリーブ5と本体2を溶接又は接着して固定する場合の溶接又は接着個所、溶接又は接着方法は適宜である。
第1実施形態の芯棒打込み式アンカー1を施工する際には、図3(a)に示すように、コンクリート躯体7に所定深さの穿孔71を形成し、穿孔71内の清掃を施した後、貫通孔81を有する取付板等の取付物8を、貫通孔81の位置を穿孔71に合わせるようにしてコンクリート躯体7の表面に沿わせて配置する。
その後、芯棒打込み式アンカー1の先端からの座金41の位置が、芯棒打込み式アンカー1の埋め込み深さL1+取付物7の厚さL2の位置になるようにして、座金付きナット4のボルト部21における螺合位置を調整し、その状態で、芯棒打込み式アンカー1を貫通孔81及び穿孔71内に挿入する。挿入後には、座金付きナット4の座金41は取付物8の外表面に当接或いは近接した状態となる(図3(b)、(c)参照)。
更に、図3(c)に示すように、穿孔71に挿入して配置した芯棒打込み式アンカー1の芯棒2をハンマー9で打ち込むことにより、芯棒2を拡開部23の内側である小径部241まで打ち込む。芯棒2が小径部241まで打ち込まれると、段差部231が外向きに押されて本体2の拡開部23が拡開されると共に、拡開部23で外向きに押されて拡開部23の拡開に連動して追随するようにアウター拡開部52が拡開される。拡開したアウター拡開部52は穿孔71の孔壁に押し付けられ、孔壁に食い込んで固定される(図3(d)参照)。
その後、座金付きナット4の座金41が取付物8の外表面にきつく当接するように、ボルト部21に螺合する座金付きナット4を締め付け、芯棒打込み式アンカー1の打設が完了する(図3(d)参照)。この状態では、図3(d)の太線矢印に示すように、本体2に座金付きナット4の方向に引っ張られる方向の力が働き、本体2は打ち込まれた芯棒2の根元側に引っ張られることになる。これにより、本体2の拡開部23とアウタースリーブ5のアウター拡開部52が外側に開く拡開力(図3(d)の太線矢印参照)が強化され、芯棒打込み式アンカー1と取付物8は高強度でコンクリート躯体7に固定される。
そして、振動の多い場所等で、取付物8の振動によって本体2に抜け出し方向の力が作用したとき、本体2の拡開部23はアウター拡開部52をさらに拡開させるように力を作用させ、これによりアウタースリーブ5が追随拡張して、さらにアウター拡開部52がコンクリート躯体7の穿孔71の孔壁に食い込む。そして、抜け止め固定されたアウター拡開部52と本体2の拡開部23の双方によって芯棒3は外側から内側に押さえ込まれるように力が作用し、極めて抜け出しにくい状態が維持される。この結果、常時振動がある環境下においてもアウター拡開部52の拡開力は低減せずに、アンカー1の強固な固定状態が長期に亘って良好に維持される。
第1実施形態によれば、専用打込棒が不要で施工が簡単である、取付物8の上から施工できる、打込み完了状態の目視確認が可能であるという芯棒打込式アンカー1の施工上のメリットを生かすことができる。同時に、本体の拡開部を拡張した後にナットを締め付けることによってアウタースリーブのアウター拡開部を追随拡張させ、アウター拡開部を穿孔の孔壁にさらに強く押し付けて食い込ませることが可能になり、本体の拡開部を介してアウター拡開部を拡開させることで、例えば振動によって本体に抜け出し方向の力が作用してもアウタースリーブの拡開力が低下することがなく、所要の引抜強度を持続的に維持することができ、アンカーの抜け出し、更にはアンカーで取り付けた取付物の落下を可及的に防止することができる。また、本体の拡開部を介してアウター拡開部を拡開させることで、本体に引抜方向の力が作用した場合にアウター拡開部がさらに拡開する追随拡張効果がある為、引抜強度自体も飛躍的に高くなる。従って、既存の芯棒打込み式アンカーを天井等に上向き施工する場合には芯棒の抜け出しに起因する拡開力の低下が懸念されることもあったが、この懸念も解消される。
また、既存の芯棒打込み式アンカー1にアウタースリーブ5を外嵌するだけで構成できる簡単な構造であり、低コストで得ることができる。また、アウタースリーブ5と本体2を固定することにより、輸送中や穿孔71内への打込み途中で両者が分離したり、両者の位置ずれが生ずることを防止することができる。
〔第2実施形態の芯棒打込み式アンカー及びその施工方法〕
本発明による第2実施形態の芯棒打込み式アンカー1aは、第1実施形態で本体2とアウタースリーブ5を接着部6で固定する構成に代え、本体2aとアウタースリーブ5aをカシメ固定する構成としたものである。図4の例では、アウタースリーブ5aの基端部53aの正面側の略中央部分と背面側の略中央部分とに、内側に押し込まれるように変形されてカシメ部54aが形成されており、カシメ部54aが本体2aの中間部25aに食い込むように押し込まれることで、カシメ固定されている。
第2実施形態の芯棒打込み式アンカー1aのその他の構成は第1実施形態と同様であり、又、芯棒打込み式アンカー1aは、第1実施形態と同様の施工工程で施工することが可能である。そして、第2実施形態によっても第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
〔第3実施形態の芯棒打込み式アンカー及びその施工方法〕
本発明による第3実施形態の芯棒打込み式アンカー1bは、第1実施形態で本体2とアウタースリーブ5を接着部6で固定する構成に代え、図5に示すように、本体2bの先端をアウタースリーブ5の先端よりも前方に延ばし、本体2bの先端に略ラッパ形状に外側に広がる張出部26bを位置ずれ防止部として設けたものである。張出部26bにより、本体2bに対するアウタースリーブ5の相対的な移動が規制され、位置ずれが防止される。
第3実施形態の芯棒打込み式アンカー1bのその他の構成は第1実施形態と同様であり、又、芯棒打込み式アンカー1bは、第1実施形態と同様の施工工程で施工することが可能である。そして、第3実施形態によれば、アウタースリーブ5と本体2bが施工中にズレることを防止することができると共に、第1実施形態と対応する構成から対応する効果を得ることができる。
〔第4実施形態の芯棒打込み式アンカー及びその施工方法〕
本発明による第4実施形態の芯棒打込み式アンカー1cは、第1実施形態で本体2とアウタースリーブ5を接着部6で固定する構成に代え、図6に示すように、アウタースリーブ5cの先端を本体2の先端よりも前方に延ばし、アウタースリーブ5cの先端に内側に屈曲する張出部55cを位置ずれ防止部として設けたものである。張出部55cにより、本体2に対するアウタースリーブ5cの相対的な移動が規制され、位置ずれが防止される。
第4実施形態の芯棒打込み式アンカー1cのその他の構成は第1実施形態と同様であり、又、芯棒打込み式アンカー1cは、第1実施形態と同様の施工工程で施工することが可能である。そして、第4実施形態によれば、アウタースリーブ5cと本体2が施工中にズレることを防止することができると共に、第1実施形態と対応する構成から対応する効果を得ることができる。
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明は、各発明、各実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含むものであり、下記変形例も包含する。
例えば本発明の芯棒打込み式アンカーにおいて、本体とアウタースリーブを固定する場合の固定箇所と固定方法は第1、第2実施形態以外にも適宜である。また、位置ずれ防止部は、本体とアウタースリーブの相対的な移動を規制できるものであれば第3、第4実施形態以外にも適宜である。更に、例えば第3、第4実施形態の構成において接着部6を加えて設けるなど、位置ずれ防止部を設け、且つアウタースリーブと本体を固定する構成とすることも可能であり、これにより、輸送中や穿孔内への打込み途中で両者が分離したり、両者の位置ずれが生ずることを防止することができると共に、万一アウタースリーブと本体を固定が外れたとしても、アウタースリーブと本体の施工中のズレを防止することができる。
また、本発明の芯棒打込み式アンカーにおいて、本体の片状の拡開部及びスリットと、これと同数のアウタースリーブの片状のアウター拡開部及びアウタースリットの位置関係は、拡開部−アウター拡開部で対応し、スリット−アウタースリットで対応する位置関係に限定されず適宜であり、例えばアウター拡開部が本体のスリットを跨ぐように配置される構成としてもよい。更に、本体の片状の拡開部及びスリットの数と、アウタースリーブの片状のアウター拡開部及びアウタースリットの数が、異なるように構成することも可能である。
本発明は、例えば芯棒打込み式のあと施工アンカーをコンクリート躯体に打設して、コンクリート躯体に取付物を取り付ける場合に利用することができる。
1、1a、1b、1c…芯棒打込み式アンカー 2、2a、2b…本体 21…ボルト部 22…スリット 23…拡開部 231…段差部 232…溝部 24…芯棒挿入孔 241…小径部 25、25a…中間部 26b…張出部 3…芯棒 31…棒部 32…頭部 4…座金付きナット 41…座金 5、5a、5c…アウタースリーブ 51…アウタースリット 52…アウター拡開部 521…溝部 53、53a…基端部 54a…カシメ部 55c…張出部 6…接着部 7…コンクリート躯体 71…穿孔 8…取付物 81…貫通孔 9…ハンマー L1…芯棒打込み式アンカーの埋め込み深さ L2…取付物の厚さ 10…芯棒打込み式アンカー 11…本体 111…ボルト部 112…スリット 113…拡開部 114…芯棒挿入孔 12…芯棒 13…座金付きナット 14…コンクリート躯体 141…穿孔 15…取付物 16…ハンマー

Claims (4)

  1. 基端部にボルト部が設けられ、先端部にスリットが切り込まれて片状に分割された拡開部が設けられ、芯棒挿入孔が形成された本体と、
    基端側から前記芯棒挿入孔に挿入された芯棒と、
    先端部にアウタースリットが切り込まれて片状に分割されたアウター拡開部が設けられ、前記アウター拡開部が前記本体の前記拡開部の外周に配置されるようにして前記本体に外嵌されるアウタースリーブと
    を備えることを特徴とする芯棒打込み式アンカー。
  2. 前記アウタースリーブと前記本体が固定されていることを特徴とする請求項1記載の芯棒打込み式アンカー。
  3. 前記アウタースリーブ若しくは前記本体に、前記本体若しくは前記アウタースリーブの位置ずれ防止部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の芯棒打込み式アンカー。
  4. コンクリート躯体に形成された穿孔に請求項1〜3の何れかに記載の芯棒打込み式アンカーを挿入して配置し、前記芯棒を前記拡開部の内側に打ち込んで前記拡開部を拡開させると共に前記拡開部に追随させて前記アウター拡開部を拡開させ、拡開した前記アウター拡開部を前記穿孔の孔壁に押し付ける工程を備えることを特徴とする芯棒打込み式アンカーの施工方法。
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