JP2017186928A - 潤滑油供給機構 - Google Patents

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賢大 川原
Takahiro Kawahara
賢大 川原
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Abstract

【課題】容易に製造することが可能な潤滑油供給機構を提供す。
【解決手段】潤滑油が供給される軸方向油路11が形成されたロッカアームシャフト10と、ロッカアームシャフト10に揺動可能となるように支持され、第一の潤滑部(ローラ23及びカム)へと潤滑油を案内する第一供給油路24が形成されたロッカアーム20と、ロッカアームシャフト10とロッカアーム20との間に介在され、ロッカアーム20の揺動に伴って軸方向油路11と第一供給油路24とを連通又は遮断する第一供給孔31及び第一案内溝33が形成されたブシュ30と、を具備した。
【選択図】図5

Description

本発明は、潤滑部へと潤滑油を供給する潤滑油供給機構の技術に関する。
従来、潤滑部へと潤滑油を供給する潤滑油供給機構の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、ロッカアームと、当該ロッカアームを揺動可能に支持するロッカアームシャフトと、ロッカアームと摺接するカムと、を具備する動弁機構が記載されている。ロッカアームシャフトには、ロッカアームシャフト内の油路と外周面とを連通する分岐路が形成されている。また当該ロッカアームシャフトの外周面には、分岐路と連通され当該ロッカアームシャフトの軸方向に延びる油量調整路が形成されている。さらに、ロッカアームには、内周面(ロッカアームシャフトを支持する面)と潤滑部(カムと摺接する摺接面)とを連通するアーム内油路が形成されている。このように、適宜の油路が形成されたロッカアーム等によって潤滑油供給機構が形成されている。
カムが回転すると、当該カムの尖った部分(カムノーズ)によってロッカアームが押されて揺動する。ロッカアームが所定の位置まで揺動した際に、ロッカアームシャフトの油量調整路とロッカアームのアーム内油路とが連通する。この際、ロッカアームシャフト内の油路からロッカアームの潤滑部へと潤滑油が供給される。このようにして、カムが回転すると、潤滑油が潤滑部へと間欠的に供給される。
しかしながら、特許文献1の技術では、比較的剛性の高いロッカアームシャフトの外周面に細長い油量調整路を形成する必要があり、製造(加工)し難い点で不利であった。
特開2003−262111号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、容易に製造することが可能な潤滑油供給機構を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、潤滑油が供給される第一の油路が形成されたロッカアームシャフトと、前記ロッカアームシャフトに揺動可能となるように支持され、第一の潤滑部へと潤滑油を案内する第二の油路が形成されたロッカアームと、前記ロッカアームシャフトと前記ロッカアームとの間に介在され、前記ロッカアームの揺動に伴って前記第一の油路と前記第二の油路とを連通又は遮断する第三の油路が形成されたブシュと、を具備したものである。
請求項2においては、前記第三の油路は、前記ブシュの周方向に延びるように形成され、前記第二の油路と連通されると共に、前記ロッカアームの揺動に伴って前記第一の油路と連通又は遮断される周方向油路を含むものである。
請求項3においては、前記ブシュは、当該ブシュの摺動面に形成され、前記第一の油路と連通される第四の油路を具備するものである。
請求項4においては、前記ロッカアームは、第二の潤滑部へと潤滑油を案内する第五の油路を具備し、前記ブシュは、当該ブシュの摺動面に形成され、前記第五の油路と連通される第六の油路を具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、容易に製造することができる。
請求項2においては、第一の潤滑部へと供給される潤滑油の量を容易に設定することができる。
請求項3においては、ブシュの摺動面に潤滑油を供給し易くすることができる。
請求項4においては、ブシュの摺動面の潤滑油を、第二の潤滑部へと供給することができる。
本発明の一実施形態に係る潤滑油供給機構を有する動弁機構を示した正面断面図。 ロッカアームシャフトの近傍を示した正面断面拡大図。 円筒状に成形される前のブシュを示した展開図。 ロッカアームが正面視反時計回りに揺動した状態における動弁機構を示した正面断面図。 ロッカアームが正面視反時計回りに揺動した状態におけるロッカアームシャフトの近傍を示した正面断面拡大図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
以下では、図1から図3までを用いて、本発明の一実施形態に係る潤滑油供給機構を有する動弁機構1について説明する。
動弁機構1は、エンジンの吸気ポート及び排気ポート(不図示)を所定のタイミングで開閉させるものである。動弁機構1は、主としてロッカアームシャフト10、ロッカアーム20、ブシュ30、アジャストスクリュ40、バルブブリッジ50、バルブ60、カムシャフト70及びカム80を具備する。
図1及び図2に示すロッカアームシャフト10は、後述するロッカアーム20を揺動可能に支持するものである。ロッカアームシャフト10は、略円柱状に形成される。ロッカアームシャフト10は、長手方向を前後方向(図1等における紙面に垂直な方向)に向けて配置される。ロッカアームシャフト10は、主として軸方向油路11、第一径方向油路12及び第二径方向油路13を具備する。
図2に示す軸方向油路11は、ロッカアームシャフト10の内部に形成される油路である。軸方向油路11は、ロッカアームシャフト10の中心に、長手方向(軸方向)に延びるように形成される。軸方向油路11は、図示せぬ油圧ポンプに接続される。軸方向油路11には、前記油圧ポンプにより圧送された潤滑油が供給されている。
第一径方向油路12は、軸方向油路11とロッカアームシャフト10の外周面とを連通する油路である。第一径方向油路12は、ロッカアームシャフト10の径方向に延びるように形成される。第一径方向油路12の一端は軸方向油路11(上端部近傍)に連通され、第一径方向油路12の他端はロッカアームシャフト10の外周面(上端部近傍)に連通される。
第二径方向油路13は、軸方向油路11とロッカアームシャフト10の外周面とを連通する油路である。第二径方向油路13は、正面視において、ロッカアームシャフト10の中心に対して第一径方向油路12と点対称となるように形成される。すなわち第二径方向油路13は、正面視において、軸方向油路11を挟んで第一径方向油路12の反対側に形成される。
図1及び図2に示すロッカアーム20は、後述するバルブ60を開閉させるものである。ロッカアーム20は、長手方向を略左右方向に向けて配置される。ロッカアーム20は、主として貫通孔21、凹部22、ローラ23、第一供給油路24及び第二供給油路25を具備する。
貫通孔21は、ロッカアーム20を前後方向に貫通するように形成される円形状の孔である。貫通孔21は、ロッカアーム20の左右略中央部に形成される。貫通孔21の直径(内径)は、ロッカアームシャフト10の直径(外径)よりも一回り大きく形成される。
凹部22は、ロッカアーム20の右端部(貫通孔21よりも右方)に形成される。凹部22は、ロッカアーム20の右端部の前後中央部分に形成される。
ローラ23は、後述するカム80と接する部分である。ローラ23は、正面視略円形状に形成される。ローラ23は、凹部22に配置される。ローラ23は、回動軸23aを介してロッカアーム20に回動可能に支持される。ローラ23の一部(外周端部のうち、下部、右部及び上部に亘る部分)は、凹部22から外側に突出するように配置されている。
第一供給油路24は、貫通孔21と凹部22とを連通する油路である。第一供給油路24は、正面視において貫通孔21の径方向に延びるように形成される。第一供給油路24の一端は貫通孔21(右端部近傍)に連通され、第一供給油路24の他端は凹部22に連通される。
第二供給油路25は、貫通孔21と後述するアジャストスクリュ40とを連通する油路である。第二供給油路25の一端は貫通孔21(左端部近傍)に連通され、第二供給油路25の他端はロッカアーム20の左端に連通される。第二供給油路25は直線状に形成される。
図1から図3までに示すブシュ30は、ロッカアーム20とロッカアームシャフト10との間に介在されるものである。ブシュ30は、略円筒状に形成される。ブシュ30は、長手方向(軸方向)を前後方向に向けて配置される。ブシュ30の前後方向幅は、ロッカアーム20の前後方向幅と略同一となるように形成される。ブシュ30は、主として第一供給孔31、第二供給孔32、第一案内溝33及び第二案内溝34を具備する。
第一供給孔31は、ブシュ30を径方向に貫通するように形成される円形状の孔である。第一供給孔31の内径は、ロッカアーム20の第一供給油路24の内径よりも大きくなるように形成される。
第二供給孔32は、ブシュ30を径方向に貫通するように形成される円形状の孔である。第二供給孔32の内径は、ロッカアーム20の第二供給油路25の内径よりも大きくなるように形成される。第二供給孔32は、第一供給孔31からブシュ30の周方向に所定距離だけ離間した位置に形成される。
第一案内溝33は、ブシュ30の内周面に形成される。第一案内溝33は、ブシュ30の周方向に沿って延びるように形成される。第一案内溝33の一端は、第一供給孔31の内周側端部に連通される。第一案内溝33は、第一供給孔31から正面視反時計回り方向に向かって所定距離だけ延びるように形成される。このようにして、第一案内溝33は、正面視において第一供給孔31と第二供給孔32との間に形成される。本実施形態においては、第一案内溝33は、正面視において中心角約60度の円弧状に形成される。
第二案内溝34は、ブシュ30の内周面に形成される。第二案内溝34は、正面視において、ブシュ30の中心を挟んで第一案内溝33の概ね反対側(正面視において、ブシュ30の下端部を含む所定の範囲)に形成される。第二案内溝34は、第一供給孔31及び第二供給孔32のそれぞれから、ブシュ30の周方向に所定距離だけ離間した位置に形成される。第二案内溝34は、ブシュ30の周方向に沿って所定距離だけ延びるように形成される。このようにして、第二案内溝34は、正面視において第一供給孔31と第二供給孔32との間に形成される。本実施形態においては、第二案内溝34は、正面視において中心角約170度の円弧状に形成される。
上述の如く構成されたブシュ30を製造する場合、まず図3に示すように、矩形状の板材に、プレス加工等によって第一供給孔31、第二供給孔32、第一案内溝33及び第二案内溝34を形成する。
次に、当該板材を、第一案内溝33及び第二案内溝34が内周側を向くように折り曲げて円筒状に成形する。この際、板材の長手方向両端部が付き合わされる。このようにして、円筒状のブシュ30を製造することができる。
図1及び図2に示すように、ブシュ30は、ロッカアーム20の貫通孔21に圧入されることによって、当該ロッカアーム20に固定される。この際、ブシュ30の第一供給孔31は、ロッカアーム20の第一供給油路24と対向(連通)するように配置される。またブシュ30の第二供給孔32は、ロッカアーム20の第二供給油路25と対向(連通)するように配置される。
また、ブシュ30にはロッカアームシャフト10が挿通される。これによって、ロッカアーム20は、ブシュ30を介してロッカアームシャフト10に対して揺動可能となるように支持される。すなわち、ロッカアーム20が揺動する場合、ブシュ30の内周面とロッカアームシャフト10の外周面とが摺動することになる。
図1に示すアジャストスクリュ40は、バルブクリアランスを調整するためのものである。アジャストスクリュ40は、ロッカアーム20の左端部を上下に貫通するように配置される。この際アジャストスクリュ40は、ロッカアーム20の第二供給油路25の中途部を横断するように配置される。アジャストスクリュ40は、所定の位置に調整された後で、ナット41により固定される。
バルブブリッジ50は、アジャストスクリュ40と後述するバルブ60とを接続するものである。バルブブリッジ50は、長手方向を左右方向に向けて配置される。バルブブリッジ50の左右中央部は、アジャストスクリュ40の下端部に連結される。
バルブ60は、エンジンの吸気ポート及び排気ポート(不図示)を開閉するものである。バルブ60は、2つ(前後一対)設けられる。バルブ60は、略上下方向に延びるように配置される。2つのバルブ60の上端は、それぞれバルブブリッジ50の左右両端部に連結される。バルブ60は、下方に移動することで吸気ポート等を開放し、上方に移動することで吸気ポート等を閉塞する。バルブ60は、スプリング61によって、常時上方(吸気ポート等を閉塞する方向)に付勢されている。
なお、左右一対のバルブ60によって、1つのシリンダに形成された吸気ポート又は排気ポートのいずれか一方が開閉される。その他の吸気ポート及び排気ポートには、同様のバルブ60(動弁機構1)が別途設けられ、当該吸気ポート及び排気ポートを適宜開閉することができる。
図1に示すカムシャフト70は、後述するカム80を支持するものである。カムシャフト70は、略円筒状に形成される。カムシャフト70は、長手方向を前後方向に向けて、ロッカアーム20の右下方に配置される。
カム80は、ロッカアーム20を揺動させるものである。カム80は、正面視において、回転中心(カムシャフト70の中心)から外周までの距離が一定でない形状に形成される。カム80の周方向一部分には、他の部分に比べて外側に突出するようなカムノーズ81が形成されている。カム80は、ロッカアーム20のローラ23に概ね下方から当接した状態で配置される。
カム80には、カムシャフト70が挿通された状態で固定される。これによってカム80は、カムシャフト70と一体的に回転する。
以下では、上述の如く構成された動弁機構1の動作の概略について説明する。
図4に示すように、カムシャフト70が回転すると、カム80も一体的に回転する。カム80のカムノーズ81が上方を向くと、当該カムノーズ81によってローラ23(ロッカアーム20の右端部)が押し上げられる。これに伴って、ロッカアーム20の左端部が下方に押し下げられる。すなわち、ロッカアーム20は正面視反時計回りに揺動する。当該ロッカアーム20の揺動によって、アジャストスクリュ40及びバルブブリッジ50を介してバルブ60が押し下げられ、吸気ポート及び排気ポートが開放される。
さらにカムシャフト70が回転し、カムノーズ81が下方を向くと(図1参照)、スプリング61の付勢力によってバルブ60が上方に押し上げられる。これによって、吸気ポート及び排気ポートが閉塞される。バルブ60が上方に押し上げられると、バルブブリッジ50及びアジャストスクリュ40を介してロッカアーム20の左端部が上方に押し上げられる。これに伴って、ロッカアーム20の右端部が下方に(ローラ23がカム80に当接する位置まで)押し下げられる。すなわち、ロッカアーム20は正面視時計回りに揺動する。
このように、カムシャフト70(カム80)の回転によって、バルブ60による吸気ポート及び排気ポートの開閉が行われる。
以下では、上述の如く構成された動弁機構1が有する潤滑油供給機構について説明する。
上述の如く構成された動弁機構1では、ロッカアーム20のローラ23とカム80とが常時接しながら回転するため、当該部分(ローラ23やカム80)に潤滑油を供給して潤滑及び冷却する必要がある。また、ロッカアームシャフト10とブシュ30との摺動面や、アジャストスクリュ40にも潤滑油を供給する必要がある。そこで動弁機構1は、これらの潤滑油を供給する必要がある部分(潤滑部)へと潤滑油を供給する潤滑油供給機構を有している。当該潤滑油供給機構は、主に適宜の油路が形成されたロッカアームシャフト10、ロッカアーム20及びブシュ30により構成されている。以下では当該潤滑油供給機構により前記潤滑部へと潤滑油が供給される様子について説明する。
図1及び図2に示すように、カムノーズ81がローラ23に接していない場合、すなわち、カム80のうちカムノーズ81以外の部分がローラ23に接している場合には、ロッカアーム20及びブシュ30は、ロッカアームシャフト10に対して正面視時計回りに揺動されている。この状態では、ブシュ30の第一案内溝33は、ロッカアームシャフト10の第一径方向油路12と対向(連通)していない。したがって、前記油圧ポンプから軸方向油路11へと供給された潤滑油が、第一案内溝33へと案内されることはない。
図4及び図5に示すように、カム80が回転し、カムノーズ81がローラ23を上方に押し上げると、ロッカアーム20が正面視反時計回りに揺動する。ロッカアーム20が正面視反時計回りにある程度揺動すると、ブシュ30の第一案内溝33の他端(第一供給孔31と反対側の端部)は、ロッカアームシャフト10の第一径方向油路12と対向(連通)する。
この状態では、軸方向油路11内の潤滑油は、第一径方向油路12を介して第一案内溝33へと案内される。第一案内溝33へと案内された潤滑油は、当該第一案内溝33内を正面視時計回り方向へと流通し、第一供給孔31及び第一供給油路24を介して、ロッカアーム20の凹部22へと供給される。凹部22へと供給された潤滑油によって、ローラ23及びカム80が潤滑及び冷却される。
さらにカム80が回転し、カムノーズ81がローラ23から離れると、ロッカアーム20及びブシュ30は再びロッカアームシャフト10に対して正面視時計回りに揺動する。これによって、ブシュ30の第一案内溝33がロッカアームシャフト10の第一径方向油路12と離間し、当該第一案内溝33と第一径方向油路12との連通が解除(遮断)される。これによって、ローラ23及びカム80には潤滑油が供給されなくなる。
このように、カム80の回転に応じて、第一案内溝33と第一径方向油路12との連通及び遮断を切り換えることができる。これによって、ローラ23及びカム80へ潤滑油を間欠的に供給することができる。したがって、ローラ23及びカム80に潤滑油が過剰に供給されるのを防止することができる。
また、図2及び図5に示すように、ロッカアーム20及びブシュ30の揺動にかかわらず、ブシュ30の第二案内溝34は、ロッカアームシャフト10の第二径方向油路13と常時対向(連通)している。したがって、軸方向油路11内の潤滑油は、第二径方向油路13を介して第二案内溝34へと常時案内される。第二案内溝34へと案内された潤滑油は、当該第二案内溝34からロッカアームシャフト10とブシュ30との摺動面へと適宜供給され、当該摺動面を潤滑する。
また、図2及び図5に示すように、ロッカアーム20及びブシュ30の揺動にかかわらず、ロッカアーム20の第二供給油路25は、ブシュ30の第二供給孔32を介してロッカアームシャフト10とブシュ30との摺動面(ブシュ30の内周面)と常時連通している。したがって、ロッカアームシャフト10とブシュ30との摺動面を潤滑した潤滑油の一部が、第二供給孔32及び第二供給油路25を介してアジャストスクリュ40へと供給される。当該潤滑油によって、アジャストスクリュ40を潤滑することができる。
以上の如く、本実施形態に係る潤滑油供給機構は、
潤滑油が供給される第一の油路(軸方向油路11、第一径方向油路12及び第二径方向油路13)が形成されたロッカアームシャフト10と、
ロッカアームシャフト10に揺動可能となるように支持され、第一の潤滑部(ローラ23及びカム80)へと潤滑油を案内する第一供給油路24(第二の油路)が形成されたロッカアーム20と、
ロッカアームシャフト10とロッカアーム20との間に介在され、ロッカアーム20の揺動に伴って前記第一の油路と第一供給油路24とを連通又は遮断する第三の油路(第一供給孔31及び第一案内溝33)が形成されたブシュ30と、
を具備するものである。
このように構成することにより、容易に製造することができる。すなわち、第一の油路(軸方向油路11、第一径方向油路12及び第二径方向油路13)と第一供給油路24とを連通又は遮断する第三の油路(第一供給孔31及び第一案内溝33)をブシュ30に形成することで、比較的剛性の高いロッカアームシャフト10に形成する場合に比べて容易に潤滑油供給機構を製造することができる。特に本実施形態の如く、円筒状に成形される前(板材の状態)のブシュ30(図3参照)に第一供給孔31及び第一案内溝33を形成することで、より容易に潤滑油供給機構を製造することができる。
また、前記第三の油路は、
ブシュ30の周方向に延びるように形成され、第一供給油路24と連通されると共に、ロッカアーム20の揺動に伴って前記第一の油路と連通又は遮断される第一案内溝33(周方向油路)を含むものである。
このように構成することにより、ローラ23やカム80へと供給される潤滑油の量を容易に設定することができる。例えば、ローラ23やカム80へと供給される潤滑油の量を増やしたい場合には、第一案内溝33を長く(図2において、反時計回り方向により長く延びるように)形成する。これによって、カム80が1回転する間に第一案内溝33と第一径方向油路12とが連通される時間が長くなり、より多くの潤滑油をローラ23やカム80へと供給することができる。またローラ23やカム80へと供給される潤滑油の量を減らしたい場合には、第一案内溝33を短く形成すればよい。このように、第一案内溝33の長さを適宜変更するだけで、ローラ23やカム80へと供給される潤滑油の量を容易に設定することができる。
また、ブシュ30は、
当該ブシュ30の摺動面(内周面)に形成され、前記第一の油路と連通される第二案内溝34(第四の油路)を具備するものである。
このように構成することにより、ブシュ30の摺動面に潤滑油を供給し易くすることができる。これによって、当該ブシュ30の焼き付き等の不具合の発生を効果的に抑制することができる。
また本実施形態では、ロッカアーム20はスプリング61やカム80によって上方に押し上げられるため、ロッカアームシャフト10とブシュ30との摺動面のうち、下端部に最も負荷がかかり易い。そこで、本実施形態に係る第二案内溝34は、ロッカアーム20(ブシュ30)の揺動にかかわらず、常にロッカアームシャフト10の下端と対向するように形成されている。これによって、ロッカアームシャフト10とブシュ30との摺動面の下端部(負荷がかかり易い部分)に潤滑油を供給し易くすることができる。
また、ロッカアーム20は、
第二の潤滑部(アジャストスクリュ40)へと潤滑油を案内する第二供給油路25(第五の油路)を具備し、
ブシュ30は、
当該ブシュ30の摺動面に形成され、第二供給油路25と連通される第二供給孔32(第六の油路)を具備するものである。
このように構成することにより、ブシュ30の摺動面の潤滑油を、アジャストスクリュ40へと供給することができる。特に、本実施形態の第二供給孔32は、ブシュ30に形成された他の油路(第一供給孔31、第一案内溝33及び第二案内溝34)と連通されていないため、多量の潤滑油が第二供給油路25(ひいては、アジャストスクリュ40)へと供給されるのを防止することができる。このようにして、適切な量(少量)の潤滑油をアジャストスクリュ40へと供給することができる。
なお、軸方向油路11は、第一の油路の実施の一形態である。
また、ローラ23やカム80は、第一の潤滑部の実施の一形態である。
また、第一供給油路24は、第二の油路の実施の一形態である。
また、第一供給孔31及び第一案内溝33は、第三の油路の実施の一形態である。
また、第一案内溝33は、周方向油路の実施の一形態である。
また、第二案内溝34は、第四の油路の実施の一形態である。
また、アジャストスクリュ40は、第二の潤滑部の実施の一形態である。
また、第二供給油路25は、第五の油路の実施の一形態である。
また、第二供給孔32は、第六の油路の実施の一形態である。
以上、本発明の第一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態に係る潤滑油供給機構は、ローラ23やカム80、ロッカアームシャフト10とブシュ30との摺動面、アジャストスクリュ40等に潤滑油を供給するものとしたが、その他適宜の部分に潤滑油を供給するように構成することも可能である。
また、ロッカアーム20やブシュ30に形成された各油路の深さや幅等(断面積)を適宜変更して、潤滑油の供給量を調整することも可能である。
また、本実施形態においては、カム80によってローラ23が上方に押し上げられる際に、第一径方向油路12と第一案内溝33とが連通してローラ23等に潤滑油が供給されるものとしたが、ローラ23が下方に押し下げられる際にローラ23等に潤滑油が供給されるように構成することも可能である。この場合、第一案内溝33を、第一供給孔31から正面視時計回り方向に延びるように形成し、ロッカアーム20が正面視時計回りに揺動した際に第二径方向油路13と連通するように構成すればよい。
また、本実施形態においては、ブシュ30はロッカアーム20に圧入され、当該ブシュ30の内周面とロッカアームシャフト10の外周面とを摺動させる構成としたが、ブシュ30をロッカアームシャフト10に固定し、当該ブシュ30の外周面とロッカアーム20の内周面(貫通孔21)とを摺動させる構成とすることも可能である。この場合、第一案内溝33や第二案内溝34は、ブシュ30の外周面(摺動面)に形成され、軸方向油路11からの潤滑油が当該第一案内溝33等に適宜供給されるように構成される。
また、本実施形態においては、ブシュ30の摺動面に潤滑油を供給するための油路として、第一案内溝33とは別に形成された第二案内溝34を例示したが、第一案内溝33に供給された潤滑油も同様にブシュ30の摺動面を潤滑する。したがって、ブシュ30に第一案内溝33だけを設け(第二案内溝34を設けず)、当該第一案内溝33に供給された潤滑油によってブシュ30の摺動面を潤滑するように構成することも可能である。すなわち、第一案内溝33と第二案内溝34を共通化することができる。
また、本実施形態においては、ブシュ30の摺動面の潤滑油をロッカアーム20の第二供給油路25へと案内するための油路として第二供給孔32を例示したが、当該第二供給孔32に代えて、その他のブシュ30に形成された油路(第一供給孔31、第一案内溝33及び第二案内溝34)を用いることも可能である。例えば、第二案内溝34の一部分をブシュ30の外周面と連通させ、ロッカアーム20の第二供給油路25と連通させることも可能である。すなわち、第二供給孔32とその他の油路(第一供給孔31、第一案内溝33及び第二案内溝34)を共通化することができる。
10 ロッカアームシャフト
11 軸方向油路
12 第一径方向油路
13 第二径方向油路
20 ロッカアーム
21 貫通孔
23 ローラ
24 第一供給油路
25 第二供給油路
30 ブシュ
31 第一供給孔
32 第二供給孔
33 第一案内溝
34 第二案内溝
40 アジャストスクリュ
80 カム

Claims (4)

  1. 潤滑油が供給される第一の油路が形成されたロッカアームシャフトと、
    前記ロッカアームシャフトに揺動可能となるように支持され、第一の潤滑部へと潤滑油を案内する第二の油路が形成されたロッカアームと、
    前記ロッカアームシャフトと前記ロッカアームとの間に介在され、前記ロッカアームの揺動に伴って前記第一の油路と前記第二の油路とを連通又は遮断する第三の油路が形成されたブシュと、
    を具備する潤滑油供給機構。
  2. 前記第三の油路は、
    前記ブシュの周方向に延びるように形成され、前記第二の油路と連通されると共に、前記ロッカアームの揺動に伴って前記第一の油路と連通又は遮断される周方向油路を含む、
    請求項1に記載の潤滑油供給機構。
  3. 前記ブシュは、
    当該ブシュの摺動面に形成され、前記第一の油路と連通される第四の油路を具備する、
    請求項1又は請求項2に記載の潤滑油供給機構。
  4. 前記ロッカアームは、
    第二の潤滑部へと潤滑油を案内する第五の油路を具備し、
    前記ブシュは、
    当該ブシュの摺動面に形成され、前記第五の油路と連通される第六の油路を具備する、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の潤滑油供給機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109139178A (zh) * 2018-11-09 2019-01-04 广西玉柴机器股份有限公司 双平衡轴的润滑结构
JP2019116888A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 株式会社クボタ 動弁装置
CN114810267A (zh) * 2022-04-27 2022-07-29 安徽全柴动力股份有限公司 一种气门摇臂机构及柴油机

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