JP2017186282A - ロータリーダイ式極小ソフトカプセル - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータリーダイ法により得られる極小ソフトカプセルであって、内容液として油性液体及び該油性液体に分散された難油溶性粉末を含有し、内容量が0.2cm3以下である極小ソフトカプセルを得ること。【解決手段】内容液が、油性液体及び該油性液体に分散された難油溶性粉末を含有するものであり、皮膜の主成分が親水性高分子であり、内容量が0.2cm3以下のものであることを特徴とするロータリーダイ式極小ソフトカプセルであり、上記難油溶性粉末を上記内容液全体に対して、0.5質量%以上70質量%以下で含有することが好ましい。【選択図】図2

Description

本発明は、ロータリーダイ式極小ソフトカプセルに関する。
医薬、健康食品、一般食品、飼料、試験薬品、気体(中空)等を封入したカプセルの種類は、大きく分けて、ハードカプセルとソフトカプセルがある。
このうち、ソフトカプセルは、平板を使用した平板法;回転するダイロール上の凹部を利用したロータリーダイ法;2重ノズルから皮膜用溶液と内容液を、それぞれ液体中に吐出させ、表面張力によって皮膜用溶液で内容液を包みこむシームレス法;等によって製造される。
このうち、ロータリーダイ法は、ソフトカプセルを成型するための凹部を1対のダイロール上に設け、ゼラチン等でできた2枚の皮膜シートを該ダイロールに両側からそれぞれ供給しつつ、内容液の注入圧力によって、該皮膜シートをダイロール上の凹部に押しつけ、該ダイロールの回転によって両側の皮膜シートを挾圧して接着し、ダイロール上の凹部の外縁部に設けられた刃で内容液が注入されたソフトカプセルを切り出し、ダイロールの回転によって挾圧から開放された皮膜シートからソフトカプセルを取り出すことによって、所望のソフトカプセルを製造する方法である。
ロータリーダイ法は、シームレス法に比べて、「皮膜シートの材質、膜厚、形状等」や「内容液の溶媒、溶質等の種類・物性」に関して選択幅が大きい(どのようなものでもソフトカプセル化が可能);等の特長がある。
特許文献1には、ダイロール上の半球状凹部をダイロールの内部から吸引して錠剤封入部を形成し、形成された錠剤封入部に1個ずつ錠剤を装入する「錠剤入りカプセルの製造方法」が記載されている。
この方法では、カプセルに封入されるべき薬剤が固体の錠剤であるため、ゼラチンシートの形成に真空吸引の手段を採用したものであり、該錠剤は落下によって1個ずつ錠剤封入部に装入されるものである。
特許文献2には、ダイロール上の多数の凹部に陰圧と陽圧を交互に加えられるようにし、1対のダイロールに皮膜材料を供給し、カプセル成型のはじめの段階では凹部に陰圧を加え、カプセル成型が完了した段階で凹部に陽圧を加える中空状の小さいソフトカプセル(ミニソフトカプセル)の製造方法が記載されている。
この方法は、基本的には中空のソフトカプセルを製造する方法であり、中空ソフトカプセルの製造については記載があるが、そこへの内容液の注入については具体的記載が全くない。
ロータリーダイ法において、内容量が0.2cm以下の極小のソフトカプセルの内部に、液体である内容液を精度良く封入することは、従来技術では不十分であった。すなわち、少量の内容液を制御しつつ定量的に皮膜シート内に導入し、問題なく該皮膜シートをダイロールの回転によって挾圧して接着して極小のソフトカプセルを製造する技術はなかった。
従って、内容量が0.2cm以下の極小のソフトカプセルを製造する際に、粉末が分散された内容液を用いることは、上記した通り内容液に粉末が含有されていなくても、極小のソフトカプセル自体ができなかったのであるから(粉末の有無にかかわらずできなかったのであるから)、必然的に従来法ではできなかった。
一方、シームレス法では、内容液が分散液ではなく、均一な溶解液である場合には、内容量が0.2cm以下の極小のソフトカプセルを製造することは可能であった。
しかしながら、内容液が分散液であると、シームレスソフトカプセル製造時に分散性が悪化する;粉末の分散性を確保するための内容液組成にすると、シームレスソフトカプセル製造に適した内容液の物性が確保できない(例えば、内容液の表面張力が移動して調整不可能になる等);分散させたい粉末が難油溶性粉末であり、皮膜の主成分を親水性高分子としたいときに、シームレスソフトカプセル製造に最適な分散媒と皮膜の材料(の組み合わせ)が存在しない;等の障害が起こり、通常の大きさのソフトカプセルでさえ良好にソフトカプセルが製造できないという問題があった。内容量が0.2cm以下の極小のソフトカプセルでは、なおさら製造できなかった。
「粉末が分散された分散液を内容液とした極小のソフトカプセル」の用途は極めて広いと考えられ、しかも、ロータリーダイ法は、各部分に使用できる材料(物性)に制限のあるシームレス法に比べて前記した大きな特長がある。
しかしながら、ロータリーダイ法における従来技術では、極小のソフトカプセルを問題なく製造するには不十分であり、特に、分散液を内容液とした極小のソフトカプセルをロータリーダイ法で製造することはできなかった。
そのため、難油溶性粉末が分散された油性液体を内容液にしたロータリーダイ式極小ソフトカプセルは従来存在しなかったことは勿論、難油溶性粉末が分散された油性液体を内容液にした極小ソフトカプセルも従来存在しなかった。
近年、難油溶性粉末や親水性粉末を、主成分がゼラチン等の親水性高分子である皮膜で包み込んだソフトカプセルが望まれてきているが、その実現には更なる新技術が必要であった。
特公昭45−033678号公報 特開平3−193135号公報
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、粉末が分散された分散液を内容液とした、内容量が0.2cm以下である極小ソフトカプセルを得ることにある。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ダイロールの表面に設けられた凹部のそれぞれに減圧孔を設け、該減圧孔から皮膜シートを吸引することで発生した陰圧によって、粉末を分散液の形で含有する内容液を、定量的に皮膜シートの内部に精度よく注入できることを見出し、更にそれを利用すれば、分散液を内容液とする極小ソフトカプセルが得られることを見出して本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、内容液が、油性液体及び該油性液体に分散された難油溶性粉末を含有するものであり、皮膜の主成分が親水性高分子であり、内容量が0.2cm以下のものであることを特徴とするロータリーダイ式極小ソフトカプセルを提供するものである。
前記した通り、液相で表面張力によってソフトカプセルを形成するシームレス法では、化学的手法を用いることもあって、内容量が0.2cm以下のソフトカプセルを製造することは可能であった。
しかしながら、ダイロールを用いるロータリーダイ法では、内容量が0.2cm以下のソフトカプセルを製造することは、シームレス法より機械的手法を用いることもあり極めて難しかった。
本発明によれば、前記問題点や上記課題を解決し、「その内容量が0.2cm以下であるロータリーダイ式極小ソフトカプセル」を得ることができる。
すなわち、内容量が0.2cm以下という「ロータリーダイ式極小ソフトカプセル」の内部に、ロータリーダイ法において、液体である内容液を定量的に制御して封入することができ、それによって、該極小ソフトカプセル間の内容液の充填量のばらつきが抑えられる。
また、該極小ソフトカプセルの形状についても、常に定形のものができ、異形カプセルの発生を防ぐことができる。
また、本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルには、内容量が0.2cm以下であっても、該内容液に粉末を含有させることができる。
また、内容液を制御しつつ定量的に皮膜シート内に導入した後は、該皮膜シートをダイロールの回転によって好適に挾圧して接着することができる。
内容量が0.2cmより大きい通常のソフトカプセルであれば、内容液が「分散粒子が分散した分散液」の場合であっても、上から内容液(分散液)を通常の方法(減圧吸引なし)で注入しさえすれば、凹部の狭圧部分に該分散粒子が挟まれたまま皮膜シートが接着されることはない。しかし、内容量が0.2cm以下の極小ソフトカプセルの場合、上から内容液(分散液)を通常の方法で注入したのでは、注入時の圧力が強過ぎて、適切な充填量に制御することが困難となり、凹部の狭圧部分に該分散粒子が挟まれたまま皮膜シートが接着されてソフトカプセルができてしまう。
本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルは、内容液が分散液の場合であっても、内容液を定量的に制御して導入できるので、凹部の縁の狭圧部分に該分散粒子が挟まれたまま皮膜シートが接着されることがなく、そのため液漏れが起こらない。
内容量が0.2cmより大きい通常のソフトカプセルであれば、ダイロール上に形成された凹部を減圧せずに、上から内容液を通常の方法で圧力をかけて注入しさえすれば、皮膜シートが該凹部に沿って広がり、定量的に内容液が皮膜シート内に導入される。
しかしながら、内容量が0.2cm以下という「極小ソフトカプセル」においては、このような従来法では良好なソフトカプセルを得ることができず、1つ1つに減圧孔が設けられた凹部を該減圧孔から間欠的に吸引することによって、皮膜シートを該凹部の形状に沿って密着させ、それによって間欠的に発生した陰圧を利用して内容液を該凹部の内に導くと言う本発明者らによって見出された技術によって初めて、本発明の「ロータリーダイ式極小ソフトカプセル」の製造が可能となった。
更に、その上で、精密に制御された送液ポンプによって及び/又は重力によって内容液を定圧で送液することで、より充填量のばらつきを抑制でき、異形カプセルの出現を抑制できる。
また、精密に制御された送液ポンプを使用することによって、ダイロールの回転及び/又は上記陰圧の間欠的な発生に同期させて、該内容液供給手段から間欠的に内容液を定圧で送液することで、更に、充填量のばらつきを抑制でき、異形カプセルの出現が抑制できる。
内容量が0.2cm以下の極小ソフトカプセルは、2重ノズルを利用して液相で製造するような所謂シームレス法では製造できていた。しかし、シームレス法は、前記した通り、「皮膜シートの材質、膜厚、形状等」、「内容液の溶媒・溶質等の種類」、「素材の表面張力、粘度、分散安定性等の物性」等に関して極めて多くの制限がある。
すなわち、表面張力を利用して液相で製造するので、使用できる物質・物性が極めて限られている。また、シームレス法では、内容液が分散液であると、ソフトカプセル製造時に分散性が悪化する等の障害が起こり、良好にソフトカプセルが製造できず、内容量が0.2cm以下の極小ソフトカプセルでは、なおさらできない。
すなわち、従来、シームレス法では、粉末の分散液を内容液とするソフトカプセルが得られず、一方、ロータリーダイ法では、内容量が0.2cm以下の極小ソフトカプセルが得られなかった。
従って、「難油溶性粉末が分散された油性液体」を内容液にした極小ソフトカプセル自体が従来存在しなかったので、必然的になおさら、「難油溶性粉末が分散された油性液体」を内容液にした、内容量が0.2cm以下のロータリーダイ式極小ソフトカプセルも従来存在しなかった。
本発明によれば、ロータリーダイ法を用いるので、前記した制限もなく、内容液(分散媒、分散質(粉末)等)、皮膜等に自由度を持たせた上で、内容量が0.2cm以下の極小ソフトカプセルを得ることができる。本発明で使用される製造方法によれば、内容液が分散液の場合、シームレス法ではソフトカプセル化が不可能な分散液であってもソフトカプセル化できると共に、凹部の縁にある狭圧部分に分散粒子が挟まれた(噛みこんだ)まま左右の皮膜シートが接着されることがなく、そのことによる内容液の外部への漏れもない。
また、ロータリーダイ法は、金型の形状に自由度があることから、内容量が0.2cm以下という極小のソフトカプセルであっても、種々の形状のソフトカプセルを好適に製造することができる。
本発明の極小ソフトカプセルの製造方法を示す概略断面図である。 ダイロールに形成された凹部に、吸引によって皮膜シートを密着させ、発生した陰圧によって内容液を該皮膜シートの内部に導いてソフトカプセルを製造する方法を示す概略断面図である。 回転ポンプを用いて内容液を定圧で内容液供給手段に送液する方法を示す概略断面図である。
以下、本発明について説明するが、本発明は、以下の具体的形態に限定されるものではなく、技術的思想の範囲内で任意に変形することができる。
本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルは、内容液が、油性液体及び「該油性液体に分散された難油溶性粉末」を含有するものであり、皮膜の主成分が親水性高分子であり、内容量が0.2cm以下のものであることを特徴とする。
本発明において、「極小ソフトカプセル」とは、内容量が0.2cm以下(比重1換算で200mg以下)のソフトカプセルを言う。
本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルの内容量は、好ましくは0.15cm以下(比重1換算で150mg以下)であり、より好ましくは0.1cm以下(比重1換算で100mg以下)であり、特に好ましくは0.05cm以下(比重1換算で50mg以下)であり、更に好ましくは0.03cm以下(比重1換算で30mg以下)である。
製造される「極小ソフトカプセル」の大きさ(内容量)は、用途によって適宜決定される。内容液が上記の量のような極小ソフトカプセルでも製造可能である。
本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルの平均径は、1mm以上8mm以下であることが好ましく、1.3mm以上5mm以下であることがより好ましく、2mm以上3.5mm以下であることが特に好ましい。
ここで、「平均径」とは、極小ソフトカプセルの外形の平均径を言い、後述するように外形が真球以外の場合があるので、1つのカプセルにおける「カプセルの中心を通る複数の差し渡し長さ」の平均と言う意味である。該「平均径」は、100個の極小ソフトカプセルの「外形の平均径」の平均で表される。
本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルの外形の体積は、0.3cm以下であることが好ましく、0.2cm以下であることがより好ましく、0.1cm以下であることが特に好ましく、0.05cm以下であることが更に好ましい。
本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルの内容液は、油性液体及び「該油性液体に分散された難油溶性粉末」を含有する。
該油性液体は、難油溶性粉末が「薬効成分等の主要成分」である場合、該難油溶性粉末の分散媒として機能するが、その他に、油性液体自体も「薬効成分等の主要成分」である場合もある。
上記油性液体は、安全性等から食用油を含有することが好ましく、食用油及び増粘剤を含有することがより好ましい。食用油だけでは粘度が不足し、難油溶性粉末の分散安定性を確保できない場合がある。
上記食用油は、特に限定はなく、一般にソフトカプセルの内容物として知られているものが使用可能である。例えば、大豆油、ゴマ油、とうもろこし油、綿実油、やし油、パーム油、オリーブ油、落花生油、米糠油、椿油、サフラワー油、しそ油等の植物油;魚油、EPA、DHA等の動物油;等が挙げられる。
また、該食用油は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記増粘剤は、天然物でも合成物でも半合成物の何れでもよく、例えば、天然物、天然物の誘導体化物、それらからの単離物や精製物、完成合成物等が挙げられる。また、市販品を用いることができる。増粘剤は、食用油だけでは粘度が不足し、難油溶性粉末の分散安定性を確保できないときに、含有させることが好ましい。
具体的には、例えば、反応モノグリセライド、蒸留モノグリセライド等の「グリセリンの脂肪酸エステル」;ジグリセライド等の「ジグリセリンの脂肪酸エステル」;「トリグリセライド、ヘキサグリセライド等のグリセリン縮合物」の脂肪酸エステル(以下、グリセリン縮合物の脂肪酸エステルを「ポリグリセリンの脂肪酸エステル」と略記する);ソルビタン脂肪酸エステル;プロピレングリコール脂肪酸エステル;ショ糖脂肪酸エステル;レシチン;蜜蝋;等が挙げられる。
該増粘剤は、何れか1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記内容液全体に対する上記増粘剤の含有量には特に限定はなく、目的に応じて適宜選択することができる。該増粘剤は、該内容液全体に対して、0.5質量%以上40質量%以下が好ましく、1質量%以上30質量%以下がより好ましく、2質量%以上25質量%以下が特に好ましい。
難油溶性粉末は、特に限定はないが、「薬効成分等の主要成分」であることが好ましい。ロータリーダイ式では、皮膜の主成分が親水性高分子であることが好ましいため、内容液は油性液体にならざるを得ない。「薬効成分等の主要成分」が難油溶性粉末であるからこそ、わざわざ油性液体への分散状態にする必要がある。
該難油溶性粉末は、特に限定はないが、ビタミン粉末、アミノ酸粉末、可食性カルボン酸化合物粉末、可食性アミン化合物粉末、含カルシウム化合物粉末、動植物粉末、糖粉末、糖誘導体粉末、食物繊維粉末、生薬エキス粉末、漢方薬粉末、又は、医薬粉末であることが好ましい。
該難油溶性粉末は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記内容液全体に対する上記難油溶性粉末の含有量には特に限定はなく、目的に応じて適宜選択することができる。該難油溶性粉末は、該内容液全体に対して、0.5質量%以上70質量%以下で含有されることが好ましく、1.0質量%以上60質量%以下で含有されることがより好ましく、5.0質量%以上50質量%以下で含有されることが特に好ましい。
また、本発明により初めて、30質量%以上、又は40質量%以上、又は更に50質量%以上の難油溶性粉末を内容液に含有させたロータリーダイ式極小ソフトカプセルが可能となった。
上記内容液には、その他に(油性液体と難油溶性粉末以外に)、機能性素材、薬効成分、賦形剤、流動性改良剤、分散剤、乳化剤、腸溶剤、ゲル化剤等を含有させることがきる。
上記油性液体の20℃での粘度は、10mPa・s以上5000mPa・s以下の範囲であることが好ましく、50mPa・s以上4000mPa・s以下の範囲であることがより好ましく、100mPa・s以上3000mPa・s以下の範囲であることが特に好ましい。
本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルの主成分は親水性高分子である。該親水性高分子は、ゼラチン、デンプン、セルロース、アルギン酸塩、カラギーナン、ガム類及びペクチンからなる群より選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルは、陰圧形成型(陰圧を発生させてソフトカプセルを形成)であることが好ましい。陰圧形成型ロータリーダイ式極小ソフトカプセルは、例えば以下に示す製造方法を用いて製造することができる。
なお、「陰圧形成型」という表現を、物の構造又は特性により直接特定することは不可能である。以下に示すように、本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルを製造する際に、陰圧が間欠的に発生する。その陰圧を利用することにより、粉末を含有する内容液を定量的に皮膜シートの内部に注入できる。
このような本発明の効果を奏する「ロータリーダイ式極小ソフトカプセル」を、分析機器等を用いて構造又は特性により特定することは、著しく多くの試行錯誤を重ねることが必要であり、およそ実際的ではない。
また、一般にロータリーダイ式ソフトカプセルはシーム(継ぎ目)を有するので、本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルはシーム(継ぎ目)を有する。
本発明により初めて、内容液に粉末を含有しかつ内容量が0.2cm以下であるソフトカプセル自体を製造することができたが、更には、本発明により初めて、シームを有するソフトカプセル(以下、「シームソフトカプセル」と言う場合がある)であって、内容液に粉末を含有しかつ内容量が0.2cm以下であるソフトカプセルを製造することができた。
従って、本発明の別の態様は、内容液が、油性液体及び「該油性液体に分散された難油溶性粉末」を含有するものであり、皮膜の主成分が親水性高分子であり、内容量が0.2cm以下のものであることを特徴とする極小ソフトカプセルであり、また、内容液が、油性液体及び「該油性液体に分散された難油溶性粉末」を含有するものであり、皮膜の主成分が親水性高分子であり、内容量が0.2cm以下のものであることを特徴とする極小シームソフトカプセルである。
本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルは、以下の製造方法で製造できるし、以下の製造方法で製造できるようなものである。
図1は、本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルの製造方法を示す装置概略図である。左右に1つずつ(1対の)ダイロール11があり、該ダイロール11の表面には複数の凹部12が設けられている。一方のダイロール11上の凹部12の縁と他方のダイロール11上の凹部12の縁とで、後述する皮膜シートSを狭圧し、その部分で該皮膜シートSがシールされてソフトカプセルが得られる。
本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルは、通常の「内容量が0.2cmより大きいソフトカプセル」と同様、内部に充填される「内容物」とそれを被覆する「皮膜」を有してなる。
2つの凹部12が合わさって「極小ソフトカプセル」の外形の形状が決定される。「極小ソフトカプセル」の外形の形状については、特に限定はないが、球型(Round);楕円をその長軸若しくは短軸を軸に回転させて得られる楕円型(Oval);長型(Oblong);なみだ型(Drop);細長い棒状の突起を有するチューブ型(Tube);魚等の動物の形状をした動物型;等が挙げられる。
本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセル」としては、製造し易さ、製造コスト、需要の大きさ、飲み込み易さ等の点から、特に限定はないが、球型(Round)又は楕円型(Oval)が好ましい。
従って、該凹部12の形状については、特に限定はないが、上記外形の形状の略半分の形状であることが好ましい。
ダイロール11上の凹部12の数や密度は特に限定はないが、該凹部12は、ダイロール11の円周上の全面に、図2に示した程度の間隔を開けて設けられていることが好ましく、また、該凹部12は、図2の紙面に垂直方向(ダイロールの軸方向)にも適度の間隔を開けて設けられていることが、生産効率を上げるために好ましい。
上記したように表面に複数の凹部12を有する1対のダイロール11の両側から、該1対のダイロール11の接する場所に向けて、加熱した1対の皮膜シートSを供給する。該皮膜シートSは、製造されるソフトカプセルの皮膜の材料であって、該皮膜と組成は同一であるか、又は、水等の水性溶媒を含有する場合もある。
皮膜シートSの調製と供給は、ロータリーダイ法によるソフトカプセル製造装置において知られている手段に準じて行なわれる。
図1に概略を示したが、皮膜シートSの原料である皮膜シート原料液は、皮膜シート原料液槽31から皮膜シート原料液供給手段32を経て、キャスティングロール等の皮膜シート形成ローラー33にキャスト等の手段で供給されて皮膜シートSが形成される。ここで、皮膜シート形成ローラー33は冷却しておいて皮膜シートSを一旦冷却することも好ましい。
得られた皮膜シートSの厚さは、0.1mm〜0.9mmが好ましく、0.3mm〜0.7mmがより好ましく、0.4mm〜0.6mmが特に好ましい。
皮膜シートSの厚さが薄過ぎると、製造中、保管中、移送中、摂取した際に口腔内において、極小ソフトカプセルの皮膜が破損して液漏れが発生する場合;異形のカプセルが製造される場合;等がある。
一方、皮膜シートSの厚さが厚過ぎると、皮膜シートSが凹部12の内壁に密着しない場合があり、異形のカプセルが製造されたり、口腔内で噛むタイプのときは食感が悪くなったり、口腔内で噛まないタイプのときは消化器内での溶解(崩壊)が遅くなったりする場合がある。
得られた皮膜シートSを皮膜シート形成ローラー33から剥ぎ取り、要すれば皮膜シートSの表面に油膜が形成されるように油をコートし、必要以上の油をスキージ等で取り去り、リボンローラー、テンションローラー34等を介してダイロール11に供給される。
皮膜シートSをダイロール11に供給する際に、該皮膜シートSはガイド36に沿って供給されることが好ましい。該ガイド36は2つ(1対)存在する。
該1対のガイド36は、皮膜シートSを、1対のダイロール11の両側から、「該ダイロールの接する場所」に向けて正確に供給する役目;皮膜シートSをダイロール11に押し付ける役目;加熱手段35からの熱を効率的に皮膜シートSに伝える役目;等を有している。
供給される一対の皮膜シートSは、該ガイド36によってダイロール11に押しつけられることによってダイロール11に密着され、ダイロール11上の凹部12(好ましくは凹部12の底部)に設けられた減圧孔13から間欠的に吸引されることによって、該凹部12の形状に沿って該凹部12に密着される。
上記ガイド36は、加熱手段35によって加熱されていることが好ましい。上記ガイド36が加熱手段35によって加熱されていると、皮膜シートSが加熱されて凹部12の縁で狭圧されたときに左右の皮膜シートSが接着し易くなり、好適に極小ソフトカプセルが製造できる。
加熱手段35からガイド36を介して加熱された皮膜シートSの温度は、特に限定はないが、10℃〜30℃が好ましく、15℃〜25℃がより好ましく、18℃〜22℃が特に好ましい。
本発明においては、例えば、図1〜3に示したように、1対のダイロール11の上部から、該ダイロール11の接する場所であって、それぞれのダイロール11の表面に形成された凹部12の合体する場所に向けて内容液Lを内容液供給手段21から供給する。
1対のダイロール11は、図1〜3に示したように、内側に向けてそれぞれ回転させる。その際のダイロール11の好ましい回転速度は、ダイロール11の直径、ダイロール11上の凹部12の密度等にも依存するが、2.0rpm〜7.0rpmが好ましく、3。0rpm〜6.0rpmがより好ましく、3.5rpm〜4.5rpmが特に好ましい。
後述する特定の方法によって、内容液Lを上記場所に定量的に(「同一流速で定常的に」には限定されない)供給する。後述するように、更に、該内容液Lは、該内容液供給手段21から重力によって及び/又は送液ポンプ22によって、定圧で送液することが、充填量の定量性を確保してばらつきを防止し、また、異形カプセルを出現させないために好ましい。
本発明の極小ソフトカプセルの製造方法においては、ダイロール11上に形成された複数の凹部12には、それぞれに減圧孔13が設けられており、該ダイロール11の回転に同期させて該減圧孔13から吸引することによって、該皮膜シートSを該凹部12の形状に沿って該凹部12に密着させると共に、それによって間欠的に発生した陰圧によって、該内容液Lを該凹部12の内に形成された皮膜シートSの内部に、該内容量だけを定量的に導く。
凹部12に設けられた減圧孔13の位置については、上記皮膜シートSが該凹部12の内壁に該凹部12の形状に沿って密着し易いような位置であれば特に限定はないが、該凹部12の底又は底近傍であることが、良好な密着性、ダイロール内部の構造、複数の凹部12の減圧孔13からの通路を1つに集約して1つの減圧手段14を用いて吸引し易い、等の点から好ましい。
本発明においては、皮膜シートSを、ダイロール11の回転に同期させて、減圧孔13から吸引して凹部12の中に引き込み、該凹部12の形状に沿ってその内壁に密着させる。
減圧孔13からの皮膜シートSの吸引は、ダイロール11の回転に同期させて間欠的に行ってもよく、また、吸引自体は連続であって、ダイロール11の回転によって、皮膜シートSがダイロール11に密着することによって、間欠的に「1つの凹部内への空気等の外気の漏れ込み(流入)」がなくなるために(真空状態になるために)、減圧孔13からの皮膜シートSの吸引が、必然的にダイロール11の回転に同期するようになっていてもよい。
何れの場合でも、皮膜シートSがダイロール11と密着した状態となった後、皮膜シートSがダイロール11と密着した状態になることによって、該皮膜シートSは、減圧孔13から吸引されて凹部12の中に引き込まれ、該凹部12の形状に沿ってその内壁に密着して、該凹部12の形状通りの(内容液のための)ポケットが形成される。
減圧孔13からの吸引には減圧手段14が用いられるが、該減圧手段14としては、特に限定はなく減圧ポンプ等が好ましい。該減圧ポンプの種類としても特に限定はなく汎用のものが用いられる。該吸引は、減圧孔13に通じた通路を経て減圧手段14に密閉状態で接続されることによって達成される。
本発明においては、皮膜シートSを、上記したように凹部12の形状に沿って該凹部12に密着させると共に、それによって間欠的に発生した陰圧によって、該内容液Lを該凹部12の内に形成された皮膜シートSの内部に、所定の内容量だけを定量的に導くことを特徴とする。
皮膜シートSが凹部12の形状に沿って該凹部内に引き込まれるために、凹部内(の皮膜シート内)には陰圧が発生する。ダイロール11の回転によって両側の凹部12は間欠的に合体するので、該陰圧は間欠的に発生することになる。
上記した凹部12の形状によって皮膜(カプセル)の外形が決まるが、かかる「所定の内容量」とは、該皮膜(カプセル)の内形の体積であり、0.2cm以下である。
極小ソフトカプセルの製造では、内容量が少ないので、上記した方法で内容液Lを皮膜シートSの内部に導くことによって、初めて充填量を一定にでき、極小ソフトカプセル間のばらつきが防止でき、カプセル形状の異形が防止できた。
左右の皮膜シートSを、減圧孔13からの減圧によって吸引し、ダイロール11上の左右の凹部12に密着させてポケットを形成し、それによって発生した陰圧によって、内容液Lを、凹部12の内に形成された皮膜シートSの内部(ポケット)に定量的に注入する。
該陰圧は、ダイロール11の回転によって左右の皮膜シートS(の上部)が(ほぼ)密閉されたとき、及び/又は、皮膜シートSとガイド36とで空間が密閉されたときにしか発生しないので、ダイロール11の回転に同期して、該陰圧は必然的に間欠的に発生する。
従って、内容液Lは、間欠的に凹部12の内に形成された皮膜シートSの内部(ポケット)に導入されることになる。
上記「陰圧」は、「760mmHg(1気圧)に対して600mmHgだけ陰圧」以上、「760mmHg(1気圧)に対して10mmHgだけ陰圧」以下が好ましく;「760mmHg(1気圧)に対して300mmHgだけ陰圧」以上、「760mmHg(1気圧)に対して15mmHgだけ陰圧」以下がより好ましく;「760mmHg(1気圧)に対して200mmHgだけ陰圧」以上、「760mmHg(1気圧)に対して20mmHgだけ陰圧」以下が特に好ましい。
また、好適な陰圧を発生させるための吸引速度(単位時間(hr)当たりの標準状態の吸引体積(Nm))で規定すると、0.003m/hr以上2m/hr以下が好ましく、0.01m/hr以上1.5m/hr以下がより好ましく、0.03m/hr以上1m/hr以下が更に好ましく、0.1m/hr以上0.5m/hr以下が特に好ましい。
上記範囲の「陰圧」であれば、皮膜シートSが好適に凹部12の内壁に吸い寄せられて極小ソフトカプセルの外形が決まり、内容液Lが間欠的に凹部12の内に形成された皮膜シートSの内部(ポケット)に好適に導入される。
陰圧の程度が小さ過ぎると(上記単位mmHgの値の上限が大き過ぎると(1気圧に近過ぎると))又は吸引速度が小さ過ぎると、皮膜シートSが良好に凹部12の内壁に密着しない、皮膜シートSの凹部12の内壁への密着速度が遅い、内容液Lを定量的に凹部12内に吸引できない、異形カプセルが生じる等の場合がある。
一方、陰圧の程度が大き過ぎると(上記単位mmHgの値の下限が小さ過ぎると)又は吸引速度が大き過ぎると、無駄に強い吸引である、皮膜シートSが強く引っ張られて異形カプセルが生じる、局所的に薄くなり割れが生じる等の場合がある。
内容液Lは、図1〜3に示したように、内容液槽23に貯え、重力によって及び/又は送液ポンプ22によって、内容液供給手段21を介して凹部12に導入する。
その際、内容液Lは、上記した内容液供給手段21から、重力によって及び/又は送液ポンプ22によって定圧で送液していてもよく、上記ダイロール11の回転及び/又は上記陰圧の間欠的な発生に同期させて、送液ポンプ22によって、上記内容液供給手段21から間欠的に圧送してもよい。
内容液Lを、重力によって及び/又は送液ポンプ22によって定圧で送液していると、一定流量で流れようとするが、それでも前記した機構によって、ちょうど「凹部に形成された皮膜シートの内部」(ポケット)の体積(所定の内容量)の内容液Lだけが、定量的に該ポケットに導入される。一定流を確保する点から、重力のみによって定圧で送液することも好ましい。
定圧での送液は、カプセル作製の瞬間ではない定常時(凹部に注入されている瞬間以外の期間)に、流量が0.03cm/s以上30cm/s以下となるような吐出力(圧力)であることが好ましく、0.1cm/s以上10cm/s以下がより好ましく、0.3cm/s以上3cm/s以下が特に好ましい。
好ましくは、送液ポンプ22を使用する方法である。送液ポンプには、通常は送液モーター24が使用される。
ここで、送液ポンプ22の種類は、具体的には、例えば、遠心ポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプ等のターボ型(非容積型)ポンプ;往復ポンプ、回転ポンプ等の容積型ポンプ;等が挙げられる。
中でも、ピストンポンプ、プランジャーポンプ、ダイヤフラムポンプ(膜ポンプ)等の往復ポンプ;又は;歯車ポンプ(ギアポンプ)、ベーンポンプ、ねじポンプ等の回転ポンプが、定圧及び/又は定速での送液ができること、脈流がないこと、間欠的な送液もできること等の点から好ましく、中でも回転ポンプが同様の点からより好ましく、その中でもねじポンプが同様の点から特に好ましい。
間欠的に送液する際の送液ポンプ22は、0.003cm/秒〜0.2cm/秒の範囲で脈流がなく定量的に精度よく間欠的に送液できるものが好ましく、0.004cm/秒〜0.1cm/秒の範囲で上記ができるものがより好ましく、0.005cm/秒〜0.03cm/秒の範囲で上記ができるものが特に好ましい。
内容液Lを、ダイロール11の回転に同期させて、送液ポンプ22によって上記内容液供給手段21から間欠的に圧送する際は、皮膜シートSの吸引によって凹部12に皮膜シートのポケットが形成され始めるとき、形成され始めてから形成し終わるまでの間、又は、形成し終わった直後に、その時又はその間に同期させて、内容液Lを圧送することが好ましい。特に好ましくは、形成され始めてから形成し終わるまでの間である。
内容液Lを、陰圧の間欠的な発生に同期させて、送液ポンプ22によって上記内容液供給手段21から間欠的に圧送する際は、皮膜シートSが凹部12の内壁に向かって移動し始めた時、皮膜シートSが凹部12の内壁に向かって移動している最中、又は、皮膜シートSが凹部12の内壁に密着し終わった直後に、その時又はその間に同期させて、内容液Lを圧送することが好ましい。特に好ましくは、皮膜シートSが凹部12の内壁に向かって移動している最中である。
内容液Lを送液ポンプ22によって間欠的に圧送する場合には、その周期は、当然、ダイロール11の回転速度、ダイロール11上の凹部12の回転方向の密度(間隔)、加えられる陰圧の発生周期に依存するが、0.5回/秒〜8回/秒が好ましく、1回/秒〜4回/秒がより好ましく、2回/秒〜3.3回/秒が更に好ましく、2.3回/秒〜3回/秒が特に好ましい。
該周期が長過ぎると、単位時間当たりに製造される極小ソフトカプセルが少な過ぎる場合がある。一方、該周期が短過ぎると、内容液Lの切れが悪くなる、内容液Lが正確に凹部12内の皮膜シート内に注入されない、送液ポンプ22の精度が追い付かない等の場合がある。
内容液Lが充填された後は、凹部12が設けられたダイロール11の回転によって、左右の(両側の)皮膜シートSが該凹部12の縁で狭圧されて、カプセルの周囲が接着される。
次いで、該凹部12の縁に設けられた刃でソフトカプセルを切り出し、ダイロール11の回転によって挾圧から開放された皮膜シートから極小ソフトカプセルを取り出すことによって、所望のソフトカプセルを製造する。
凹部12からの極小ソフトカプセルの取り出しは、特に限定されず、自由落下でもよいし、刷毛等で払い落としてもよい。
本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルは、内容液Lが分散液であっても分散性が悪化せず、凹部12の縁で狭圧されて接着された皮膜部分に分散粒子が挟まれることがなく、それが原因で液漏れもしないため、存在自体が実現された(製造可能となった)。
従って、本発明の別の態様は、
内容液が、油性液体及び該油性液体に分散された難油溶性粉末を含有するものであり、皮膜の主成分が親水性高分子であり、
「表面に複数の凹部を有する1対のダイロールの両側から、該1対のダイロールの接する場所に向けて、加熱した1対の皮膜シートを供給しつつ、該1対のダイロールの上部から、該ダイロールの接する場所であって、それぞれのダイロールの表面に形成された凹部の合体する場所に向けて内容液を内容液供給手段によって供給する製造方法であり、
該複数の凹部には、それぞれ減圧孔が設けられており、該ダイロールの回転に同期させて該減圧孔から吸引することによって、該皮膜シートを該凹部の形状に沿って該凹部に密着させると共に、それによって間欠的に発生した陰圧によって、該内容液を該凹部の内に形成された皮膜シートの内部に、該内容量だけを定量的に導くことを特徴とする極小ソフトカプセルの製造方法」で製造されたような、内容量が0.2cm以下のロータリーダイ式極小ソフトカプセルである。
本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルは、人間用に通常のソフトカプセルと同様に(に代えて)用いられる他;他の剤(錠剤、外のハードカプセル、外の他のソフトカプセル等)の中に内包される用途;実験動物(マウス、犬、猫等の小動物等)、ペット等の動物用の用途;釣り餌としての用途;等にも好適に用いられる。
また、子供や高齢者用に飲み易いソフトカプセルとして;小さい特性を生かして噛んで楽しむ(美味しい)ソフトカプセルとして;機能性を持たせるため菓子等の一般食品に添加するソフトカプセルとして;等の用途にも用いられる。
また、病気の治療・予防用として、サプリメントとして、実験用製剤として、臨床用として等、多くの用途に用いられる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの実施例に限定されるものではない。
ロータリーダイ式極小ソフトカプセル製造開始から乾燥終了までを通して、作業環境は、温度22〜26℃、相対湿度20〜45%に制御した。
調製例1
<内容液1の調製>
オリーブ油を25質量部、乳化・分散剤5.0質量部を、60〜90℃で加温後、均一になるよう混合撹拌し、その後、常温〜40℃に冷却し、ビルベリー粉末70質量部を加え、均一になるよう混合撹拌させ、良好な分散性を呈する「内容液1」を得た。
調製例2
<内容液2の調製>
蒸留モノグリセライド(ポエムS−100、理研ビタミン株式会社製)10.0質量部、反応モノグリセライド(ポエムB−200、理研ビタミン株式会社製)10.0質量部、ポリグリセリンの脂肪酸エステル(SYグリスターMS−3S、阪本薬品工業株式会社製)10.0質量部及びポリグリセリンの脂肪酸エステル(SYグリスターML−310、阪本薬品工業株式会社製)10.0質量部から構成される複合増粘剤と、食用油(サフラワー油)100.0質量部、食用油(しそ油)23.5質量部、食用油(魚油(EPA))20.0質量部を60〜90℃で加温後、均一になるよう混合撹拌させた。その後、20℃〜40℃に冷却し、難油溶性粉末(加工デンプン)5.5質量部を加え、均一になるよう混合撹拌させ、「内容液2」を得た。
調製例3
<皮膜シートの原料液の調製>
ゼラチンメルティングタンクに、ゼラチン100質量部、可塑剤としてグリセリン35質量部、精製水70質量部を加えて膨潤させ、約70℃で加温溶解後、脱泡操作を同タンクで行い、粘度を調整して「皮膜シートの原料液」とした。この原料液を、フィルトレーションをしながら小分けタンク(50〜55℃に保温)に移しかえ、皮膜シート原料液槽の位置にセットした。
実施例1
調製例3で調製した「皮膜シートの原料液」を、皮膜シート原料液供給手段から皮膜シート形成ローラーに供給し、乾燥質量に換算して15mg〜18mgの皮膜シートを得て、テンションローラー等を介してガイドに供給し、該ガイドを介して加温しつつ、1対の凹部に向けて供給した。
ガイドの温度を、35℃に設定し、加温最終段階での皮膜シートの温度を20℃とした。
1つの凹部の内容積が0.015cm、すなわち、合体したときの「内容液の内容量」が0.03cm(比重1換算で30mg)の大きさの凹部が設けられた、直径10.8cmの1対のダイロールを、内側に向けて等速回転(3.5rpm)させた。
凹部の形状は、合体したときに、「楕円をその長軸を軸に回転させて得られる楕円型(Oval)」が得られるような形状にした。
減圧ポンプ(ロータリーポンプ)を用いて、左右のダイロール上のそれぞれの凹部を、該凹部の底にある減圧孔から、吸引速度0.3m/hrで連続して吸引し、皮膜フィルムを凹部に吸引した。
1対のダイロールの凹部の合体する場所に向けて、内容液1を、内容液供給手段を介して導入した。その際、回転ポンプである一軸ネジポンプ(PiCO PUMP、古河産機システムズ株式会社製)を用いて、ダイロールの回転と陰圧の間欠的な発生に同期させて、周期0.5回/秒で、0.03cm(比重1換算で30mg)の内容液を間欠的に送液した。
凹部の底に設けられた減圧孔から減圧ポンプで吸引することによって、皮膜シートは凹部に密着し、それによって間欠的に発生した陰圧によって、更には、PiCO PUMPからの間欠的な送液によって、内容液が0.03cmだけ、凹部の内に形成された皮膜シートの内部に、定量的に導入された。内容液供給手段からは、間欠的に正確に0.03cmの内容液が、凹部内の皮膜内のポケットに導入された。
凹部内で得られた極小ソフトカプセルは、凹部の縁にある刃で切り落とされ、凹部から落下した。
温度22〜26℃、相対湿度20〜45%に維持された充填機内に、成形直後の極小ソフトカプセルを入れ、タンブラードライヤーに送り込みつつ回転させながら室内条件と同様のクリーンエアーで、形の固定及び皮膜中の水分の乾燥を1日間行ない、皮膜中の含水率を6質量%にまで落とした。
乾燥後の極小ソフトカプセルは、タンブラーで1時間の磨きをかけた。
得られた、楕円型(Oval)の「極小ソフトカプセル1」は、充填量のばらつきがなく、異形カプセルもなく良好であった。
実施例2
内容液1を内容液2に代えた以外は、実施例1と同様にして「極小ソフトカプセル2」を得た。
凹部の底に設けられた減圧孔から減圧ポンプで吸引することによって、皮膜シートは凹部に密着し、それによって間欠的に発生した陰圧によって、更には、送液ポンプ(回転ポンプ)からの間欠的な送液によって、内容液が0.03cmだけ、凹部の内に形成された皮膜シートの内部に、定量的に導入された。内容液供給手段からは、間欠的に正確に0.03cmの内容液が、凹部内の皮膜内のポケットに導入された。
実施例3
実施例1で、「内容液の内容量」が0.03cm(比重1換算で30mg)の大きさの凹部に代えて、「内容液の内容量」が0.018cm(比重1換算で18mg)の大きさの凹部にし、PiCO PUMPに代えて、スクリューポンプを用いて、連続して定圧(一定流量)で送液した。圧力に関しては、流量1.0mL/s(cm/秒)となるように一定の圧力を加えた。それ以外は、実施例1と同様に、「極小ソフトカプセル3」を得た。
凹部の底に設けられた減圧孔から減圧ポンプで吸引することによって、皮膜シートは凹部に密着し、それによって間欠的に発生した陰圧によって、内容液が0.018cmだけ、凹部の内に形成された皮膜シートの内部に、定量的に導入された。内容液供給手段からは、間欠的に正確に0.018cmの内容液が、凹部内の皮膜内のポケットに極めて良好に導入された。
実施例4
実施例3で、スクリューポンプに代えて、回転ポンプに属するベーンポンプにした以外は、実施例3と同様に、「極小ソフトカプセル4」を得た。
凹部の底に設けられた減圧孔から減圧ポンプで吸引することによって、皮膜シートは凹部に密着し、それによって間欠的に発生した陰圧によって、内容液が0.018cmだけ、凹部の内に形成された皮膜シートの内部に、極めて定量的に「切れ」が良く導入された。内容液供給手段からは、間欠的に正確に0.018cmの内容液が、凹部内の皮膜内のポケットに極めて良好に導入された。
「極小ソフトカプセル4」は、充填量のばらつきがなく、異形カプセルもなく、凹部による狭圧部分の皮膜シート間に分散粒子である難油溶性粉末(ビルベリー粉末)の挟まりもなく良好であった。
実施例5
実施例1で、回転ポンプ(PiCO PUMP)を最大ストローク30mmのプランジャーポンプ(H−1型成型機、株式会社カマタ社製)に代えた以外は、実施例1と同様に、「極小ソフトカプセル5」を得た。
凹部の底に設けられた減圧孔から減圧ポンプで吸引することによって、皮膜シートは凹部に密着し、それによって間欠的に発生した陰圧によって、更には、送液ポンプ(プランジャーポンプ)からの間欠的な送液によって、内容液が0.03cmだけ、凹部の内に形成された皮膜シートの内部に、正確に0.03cmの内容液が、凹部内の皮膜内のポケットに導入された。
実施例6
1つの凹部の内容積が0.1cm、すなわち、合体したときの「内容液の内容量」が0.2cm(比重1換算で200mg)の大きさの凹部が設けられた、直径10.8cmの1対のダイロールを、内側に向けて等速回転させた以外は、実施例5と同様にして、「極小ソフトカプセル6」を得た。
凹部の底に設けられた減圧孔から減圧ポンプで吸引することによって、皮膜シートは凹部に密着し、それによって間欠的に発生した陰圧によって、更には、送液ポンプ(プランジャーポンプ)からの間欠的な送液によって、内容液が0.2cmだけ、凹部の内に形成された皮膜シートの内部に、定量的に導入された。内容液供給手段からは、間欠的に正確に0.2cmの内容液が、凹部内の皮膜内のポケットに導入された。
実施例7
実施例4において、連続して定圧(一定流量)で送液する際の圧力に関して、流量1.0mL/s(cm/秒)となるように一定の圧力を加えたことに代えて、下記の表のように圧力(吐出流量)を変化させて成型状態を観察した。
<判定基準>
極小ソフトカプセルの成型状態を目視観察し、充填量を測定し、以下の基準で判定した。
◎:カプセルの変形が見られず、均一内容量のカプセルが安定的に成型できる。
○:カプセル変形が見られないが、若干カプセル内容量にばらつきが生じる。
Figure 2017186282
評価例1
実施例1〜7について、「内容量のバラツキ」、「異型」、及び、「挟まり(液漏れ)」を以下のように評価し、以下のように判定した。
評価結果を表3にまとめて記載する。
<「内容量(充填量)のバラツキ」の評価・判定方法>
充填量をmg単位で測定し、10個のカプセルについて標準偏差をもとめ、以下の表2の基準で判定した。
Figure 2017186282
<「異型」の評価・判定方法>
100個のカプセルについて観察し、標準形に対して「いびつ」な形状が出現する確率で評価し、以下の基準で判定した。
◎:異型発現率が1%未満
○:異型発現率が1%以上5%未満
△:異型発現率が5%以上10%未満
×:異型発現率が10%以上
<「挟まり(液漏れ)」の評価・判定方法>
内容液に粒子が分散された内容液1と内容液2を使用したものについては、100個のカプセルについて観察し、粉末が凹部の縁で狭圧されて接着された皮膜部分に分散粒子が挟まれ、そこから液漏れが生じたかを観察し以下の基準で判定した。
○:100個全てに液漏れが見られない
×:100個のうち1個以上に液漏れが見られた
Figure 2017186282
比較例1〜6
凹部内の陰圧を利用しない従来法で、実施例1〜6の極小ソフトカプセルの製造条件に対応させて比較例1〜6を製造した。
上記評価方法で評価し、上記判定基準で判定した。評価結果を表4にまとめて記載する。
Figure 2017186282
実施例1〜6の極小ソフトカプセルは何れも、「内容量のバラツキ」、「異型」、「挟まり(液漏れ)」の全てが良好であったが、比較例1〜6の極小ソフトカプセルは何れも、「内容量のバラツキ」、「異型」、「挟まり(液漏れ)」の全てで、対応する実施例に比べて不良であった。
本発明のロータリーダイ式極小ソフトカプセルは、通常のソフトカプセルと同様にサプリメント等として利用される他、外形が小さいため、外側の他の剤の中に内包して用いられ、実験動物やペット等の動物用にも用いられ、釣り餌としても用いられ、子供や高齢者用にも用いられ、噛んで美味しいソフトカプセルとして用いられ、主食、菓子、飲料、惣菜等の一般食品に添加しても用いられる等、種々の分野に広く利用されるものである。
11 ダイロール
12 凹部
13 減圧孔
14 減圧手段
21 内容液供給手段
22 送液ポンプ
23 内容液槽
24 送液モーター
31 皮膜シート原料液槽
32 皮膜シート原料液供給手段
33 皮膜シート形成ローラー
34 テンションローラー
35 加熱手段
36 ガイド
L 内容液
S 皮膜シート

Claims (9)

  1. 内容液が、油性液体及び該油性液体に分散された難油溶性粉末を含有するものであり、皮膜の主成分が親水性高分子であり、内容量が0.2cm以下のものであることを特徴とするロータリーダイ式極小ソフトカプセル。
  2. 上記難油溶性粉末を上記内容液全体に対して、0.5質量%以上70質量%以下で含有する請求項1に記載のロータリーダイ式極小ソフトカプセル。
  3. 上記親水性高分子が、ゼラチン、デンプン、セルロース、アルギン酸塩、カラギーナン、ガム類及びペクチンからなる群より選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は請求項2に記載のロータリーダイ式極小ソフトカプセル。
  4. 上記油性液体の20℃での粘度が、10mPa・s以上5000mPa・s以下の範囲である請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載のロータリーダイ式極小ソフトカプセル。
  5. 上記油性液体が、食用油及び増粘剤を含有する請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載のロータリーダイ式極小ソフトカプセル。
  6. 上記食用油が、植物油又は動物油である請求項5に記載のロータリーダイ式極小ソフトカプセル。
  7. 上記増粘剤が、グリセリンの脂肪酸エステル、ジグリセリンの脂肪酸エステル、ポリグリセリンの脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン、及び、蜜蝋よりなる群から選択された1種又は2種以上の増粘剤である請求項5又は請求項6に記載のロータリーダイ式極小ソフトカプセル。
  8. 上記難油溶性粉末が、ビタミン粉末、アミノ酸粉末、可食性カルボン酸化合物粉末、可食性アミン化合物粉末、含カルシウム化合物粉末、動植物粉末、糖粉末、糖誘導体粉末、食物繊維粉末、生薬エキス粉末、漢方薬粉末、又は、医薬粉末である請求項1ないし請求項7の何れかの請求項に記載のロータリーダイ式極小ソフトカプセル。
  9. 陰圧形成型である請求項1ないし請求項8の何れかの請求項に記載のロータリーダイ式極小ソフトカプセル。
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