JP2017185554A - シート断裁装置及びカッターユニット - Google Patents

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健次 馬場
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Abstract

【課題】切断するシートの枚数等に対応して、常に良好な切断品質で円滑にシートを断裁し得るシート断裁装置及びカッターユニットを提供する。【解決手段】シート断裁装置1はガイドロッド11及びガイドレール12に沿って往復走行するカッターユニット31を有する。カッターユニットは、左右側辺に第1切断刃41a,41bを有する第1ブレード部材33と、その左右両端部に曲線刃からなる第2切断刃42a,42bを有する第2ブレード部材34とが取り付けられたホルダー部材32を有する。切断するシートを載置するシート案内面7に対する第1切断刃41aの刃先傾斜角度α1と第1切断刃41bの刃先傾斜角度α2とが異なる大きさに形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、紙やプラスチックフィルム等のシート状被切断物を断裁するためのシート断裁装置、及びそれに使用されるカッターユニットに関する。
従来より、シートを手動又は自動で裁断するために様々なシート断裁装置が使用されている。また、複写機、プリンター、ファクシミリ機、それらの複合機等の画像形成装置には、画像形成したシートを自動裁断する後処理装置として、シート断裁装置が広く使用されている。
本願発明者らは、直線状の平刃からなる上刃と円板状の丸刃からなる下刃とを切断線に沿って一体的に走行させることによって、シート及びシート束を断裁するシート断裁装置を先に提案している(例えば、特許文献1,2を参照)。上刃は、シート束を紙載面に押し下げるように刃先をシート面に対して鋭角に傾斜させ、下刃は、シート束を下側から持ち上げるように刃先の円形上端部分を紙載面より少し突出させて配置され、互いに90°より小さい角度で交差する上刃の刃先と下刃の刃先との間で、シート束を切断する。
また、特許文献1,2記載のシート断裁装置は、上刃を固定する上刃ホルダ部材と下刃を固定する下刃ホルダ部材とを一体に連結し、ガイド部材に案内されて往復走行する断裁刃ユニットを構成している。上刃ホルダ部材は、ガイドロッドに装着された基端ホルダ部材と、上刃を固定した先端ホルダ部材とが着脱可能に構成され、それにより、先端ホルダ部材と下刃ホルダ部材とをシート断裁装置から取り外して、上刃及び下刃を1つのユニットとして交換し得るようにしている。
特開2015−134401号公報 特開2015−217464号公報
一般にシート断裁装置は、2つの切断刃を互いに刃先を交差させて圧接させ、この交点で圧力を掛けて刃先をシートに食い込ませることによって断裁する。ところが、直線状の平刃からなる切断刃は、切断しようとするシートが単数又は少数枚であったり、通常より薄いものや剛性が低いものであると、シートの切断予定線に沿って移動させながら切断する際に、シートが切断位置又はその付近で部分的に盛り上がるように変形し、正確に断裁できなかったり切断品質の低下等の問題が発生することがある。逆に、シートが多数枚であったり、常より厚いものや剛性が高いものであると、刃先がシートから受ける抵抗で切断部に食い込んだまま、切断刃が途中で停止して断裁できなくなる等の問題を生じる虞がある。
そこで本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、切断しようとするシートの枚数、厚さ、剛性等の異なる切断条件に対して、より幅広く対応し、常に良好な切断品質で円滑にシートを断裁し得るシート断裁装置、及びそれに使用されるカッターユニットを提供することにある。
本願発明者らは、刃先が直線状の平刃(以下、直線刃という)からなる第1切断刃と刃先が凸状に湾曲した平刃(以下、曲線刃という)からなる第2切断刃とを有し、第1及び第2切断刃の刃先を互いに交差させたカッターユニットをシート切断方向に走行させたとき、断裁しようとするシートの枚数に応じて、シート面に対する第1切断刃の刃先傾斜角度を変えることによって、常にシートを良好かつ円滑に断裁し得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて案出されたものである。
本発明のカッターユニットは、上記目的を達成するために、
それぞれに直線刃からなる第1切断刃と曲線刃からなる第2切断刃とを有し、第1切断刃及び第2切断刃の刃先を互いに交差させて、シートの切断方向に沿って互いに逆向きに配置した第1及び第2切断刃対を備え、
一方の切断刃対の第1切断刃のシート面に対する刃先傾斜角度と、他方の切断刃対の第1切断刃のシート面に対する刃先傾斜角度とが異なるように設けられていることを特徴とする。
これにより、切断しようとするシートの枚数、厚さ、剛性等の切断条件に適した方の切断刃対を選択することができ、該切断刃対を用いてシートを断裁することによって、カッターユニットや切断刃を交換することなく、常にシートを良好かつ円滑に断裁することができる。
或る実施形態では、各切断刃対の第1切断刃と第2切断刃とが、それらの刃先を互いに鋭角で交差するように配置される。シートは、このように交差させた刃先の間に挟み込まれて、シート面の両側から同時に裁断されるので、高い切断品質が得られる。
別の実施形態では、第1及び第2切断刃対を取付保持し、シートの切断方向に沿って双方向に走行させるためのホルダー部材を更に備える。ホルダー部材を一方の向きに走行させることによって、該一方の向きに対応した第1切断刃対でシートを断裁し、他方の向きに走行させることによって、該他方の向きに対応した第2切断刃対でシートを断裁することができるので、切断しようとするシートの枚数、厚さ、剛性等の切断条件に応じて、シートの裁断を効率良く、いずれの向きであっても高品質に行うことができる。
本発明の別の側面によれば、裁断しようとする単数又は複数のシートを載置するためのシート載置面と、シート載置面上のシートを所定の切断位置に沿って裁断するための、上述した本発明のカッターユニットとを備えることを特徴とするシート断裁装置が提供される。これにより、切断しようとするシートの枚数、厚さ、剛性等の切断条件に対応して、それに適した一方の切断刃対を選択することによって、カッターユニットや切断刃を交換することなく、常にシートを良好かつ円滑に断裁することができる。
或る実施形態では、シート断裁装置は、シートをシート載置面に押圧するための押圧部材を更に備え、シート載置面に関して各切断刃対の第1切断刃より下側に配置される第2切断刃が、シート載置面から切断位置を越えて反対側に延長するシートの未裁断部分を持ち上げ得るように、シート載置面から上方に突出する刃先部分を有し、押圧部材が、シートをシート載置面に上側から押し付けるための弾性シート材を有し、該弾性シート材が、押圧部材から切断位置の手前付近まで延長する部分を有し、該弾性シート材の延長部分が、下側の切断刃により持ち上げられるシートの未裁断部分によって上向きに弾性変形可能である。
カッターユニットの第2切断刃により持ち上げられるシートの未裁断部分には、それによって上向きに弾性変形した弾性シート材の延長部分に発生した弾発力が、下向きに第2切断刃の刃先に押し付けるように作用する。従って、シートを下側の切断刃により摩擦切断で、切断位置に沿って良好に裁断することができる。
本発明の更に別の側面によれば、上述した本発明のカッターユニットと、該カッターユニットをシート切断方向に案内するガイド機構と、カッターユニットをシート切断方向に走行させる駆動機構とを備える、シート断裁装置が提供される。これにより、切断しようとするシートの枚数、厚さ、剛性等の切断条件に対応して、それに適した一方の切断刃対を選択することによって、常にシートを良好かつ円滑に断裁することができる。
また、本発明の別の側面によれば、上述した本発明のシート断裁装置を備えることにより、切断しようとするシートの枚数、厚さ、剛性等の切断条件に対応して、常にシートを良好かつ円滑に断裁し得るシート処理装置が提供される。ここで、シート処理装置とは、画像形成装置に連結される後処理装置や製本装置等、シートの穿孔処理を行うあらゆるタイプのシート処理装置を含むものである。
更に、本発明の別の側面によれば、上述した本発明のシート断裁装置又はシート処理装置を備えることにより、画像形成した後のシート又はシート束を、その枚数、厚さ、剛性等の切断条件に対応して、常に良好かつ円滑に断裁し得る画像形成装置が提供される。
本実施形態のシート断裁装置を後方から示す全体斜視図。 図1のシート断裁装置の平面図。 図1のシート断裁装置の背面図。 図2のIV−IV線におけるシート断裁装置の断面図。 カッターユニットの正面図。 カッターユニットの右側面図。 シート裁断時の状態を示すカッターユニットの斜視図。 カッターユニットを上方から見た図1のシートカッターの部分拡大平面図。 (a)図は、第1切断刃対の第1切断刃と第2切断刃との位置関係を示す部分拡大図、(b)図はそのIX−IX線における断面図。 (a)図は、第2切断刃対の第1切断刃と第2切断刃との位置関係を示す部分拡大図、(b)図はそのX−X線における断面図。 (a)図は、単数枚又は少数枚のシートを裁断する状態を示す図10(a)と同様の部分拡大図、(b)図はそのXI−XI線における断面図。 (a)図は、多数枚のシートを裁断する状態を示す図10(a)と同様の部分拡大図、(b)図はそのXII−XII線における断面図。
以下に、添付図面を参照しつつ、本発明によるシート断裁装置をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。尚、添付図面において、本明細書全体を通して類似の構成要素には、同様の参照符号を付して表すこととする。
図1〜図3に示す本実施形態のシート断裁装置1は、手動で操作してシートを裁断する所謂卓上型である。同図に示すように、シート断裁装置1は、切断しようとする単数又は複数のシートSを載置するための矩形平板状の載置台2を中央に備える。載置台2の左右両側には、側面側から見て略L字形状の側枠部3a,3bが一体に設けられている。側枠部3a,3bの、L字の垂直部分である載置台2より後方の部分は、上方に延出して左右の支持枠部4a,4bを形成している。尚、本実施形態では、図2の平面図における手前側を前方、奥側を後方、左右両側を左右側方として説明する。
載置台2の上面であるシート載置面2aは、その左右両側辺5a,5bに沿って両側枠部3a,3bより幾分低くなるように、該側枠部との間に或る高さの段差が設けられている。この段差は、シート載置面2a上に置くシートSの側辺を当てて揃え、左右の基準位置とするためのもので、シート断裁装置1によって裁断可能な枚数のシート高さより僅かに高くなるように設定される。
載置台2の直ぐ後方には、図4の断面図に示すように、シート案内板6が配置され、シート載置面2aに連続して該シート載置面と同一平面のシート案内面7を画定している。シート案内面7の上方には、後述するカッターユニットをシート断裁装置1本体に関して左右方向に案内するためのカッターガイド機構8と、シートSを該シート案内面上に押し付けるためのシート押圧機構9とが、支持枠部4a,4bの間に設けられている。
カッターガイド機構8は、支持枠部4a,4b間に水平に架設された円形ロッド部材からなるガイドロッド11を有する。ガイドロッド11は、支持枠部4a,4bの上部に、かつシート案内面7の後端よりも僅かに前方に配置されている。これによって、図2に示すように、シート断裁装置1を上方から見たとき、シート案内面7の後端縁を眼で確認することができる。
カッターガイド機構8は更に、シート案内板6の下側に下向きに突出させて、側枠部3a,3b間に水平に形設されたガイドレール12を有する。ガイドレール12も、シート案内面7の後端よりも僅かに前方に配置されている。図4に示すように、ガイドロッド11とガイドレール12と、垂直方向に略同一線上に一致するように配置されている。
シート押圧機構9は、シート案内面7上のシートSを上方から該シート案内面に押圧するための押圧板13と、該押圧板によるシートの押圧及びその解除を操作するための操作レバー14とを備える。押圧板13は、シート案内面7の左右略全幅に亘って該シート案内面に対向する水平かつ平坦な下面を有し、左右方向に所定の間隔で配置された複数の垂直な作動ロッド15の下端に取付支持されている。作動ロッド15は、左右方向に水平に延長する断面コ字形の固定フレーム16を上下方向に移動可能に貫通し、その上部に固設された連結部17と固定フレーム16との間で該作動ロッドに外挿して介装された圧縮コイルばね18によって、上向きに付勢支持されている。
押圧板13の下面には、その略全面に亘って比較的薄い柔軟な弾性シート材20が貼付されている。弾性シート材20は、その後端部分20aが押圧板13の後端から或る少しの長さ後方に、シート案内面7の後端から僅かな距離手前まで即ち切断位置の僅か手前まで延出している。弾性シート材20には、例えば天然ゴム又は合成ゴム等のゴム材料から1なるゴムシートや、ポリエステル等の合成樹脂材料からなる合成樹脂シートを用いることができる。
操作レバー14は、その基端即ち後側の端部が、支持枠部4a,4b間を水平に延長しかつ作動ロッド15の連結部17に結合された可動フレーム19に固定されている。可動フレーム19は、その左右両端から後方に延長する各アームの端部19a,19bがそれぞれガイドロッド11の左右各端部に回動自在に外嵌され、該ガイドロッドを中心に揺動可能に取り付けられている。
これにより、操作レバー14を手で押し下げると、圧縮コイルばね18の付勢力に抗して作動ロッド15を下降させ、押圧板13によりシートSをその上面に弾性シート材20を押し当ててシート案内面7に押圧することができる。その際に弾性シート材20を介在させることによって、シートSをその上面に押し跡を残したり損傷することなく、シート案内面7に十分な圧力を印加することができる。操作レバー14から手を離すと、圧縮コイルばね18の付勢力によって作動ロッド15が上昇し、押圧板13はシートS上面から離反して元の上方位置に復帰する。
シート案内板6の左右両端の直ぐ後側には、切断しようとするシートSをシート案内面7に載置したときに該シート案内面の後端から後方に延出するシート部分の隣接する側縁を保持するためのシートエッジ保持部21a,21bが設けられている。シートエッジ保持部21a,21bは、それぞれ側枠部3a,3bの対向する内壁面に左右対称に設けられている。
シート押圧機構9の背後には、カッターユニット31が、カッターガイド機構8によって支持枠部4a,4b間を往復走行可能に装着されている。カッターユニット31は、以下に説明するように、左右いずれの方向に走行してもシートを裁断し得るように構成されている。
図5〜図8に示すように、カッターユニット31は、ホルダー部材32と、第1及び第2ブレード部材33,34とを備える。ホルダー部材32は、カッターユニット31をガイドロッド11に走行可能に取り付けるための第1ホルダー部材35と、第1及び第2ブレード部材33,34を取付保持するための第2ホルダー部材36とから構成される。上側の第1ホルダー部材35と下側の第2ホルダー部材36とは、例えば合成樹脂材料で成形され、ねじ37で互いに一体に結合される。これにより、カッターユニット31は、第1又は第2ブレード部材33,34が摩耗したり破損したとき、第2ホルダー部材36ごと取り外して簡単に交換することができる。
第1ホルダー部材35の上部前側部分には、ガイドロッド11を摺動可能に挿通するためのガイド孔38が、該第1ホルダー部材を水平に横断するように貫設されている。ガイド孔38の下端は、図示するように、下向きの狭い溝38aが形成されて外部に開いている。第1ホルダー部材35の上には、カッターユニット31を走行させる際に手で掴むための操作タブ39が、一体に固定されている。
第2ホルダー部材36の下部前側部分には、ガイドレール12を摺動可能に嵌合させるためのガイド溝40が、該第2ホルダー部材を水平に横断するように凹設されている。カッターユニット31は、ガイド孔38をガイドロッド11に外嵌させ、かつガイド溝40をガイドレール12に嵌合させることにより、シート断裁装置1本体に関して前後及び左右にがたつかないように、かつ左右方向に自在かつ円滑に走行するように装着される。
上述したように、ガイドロッド11がシート案内面7の後端縁より前方に配置されているので、図8に示すようにシート断裁装置1を上方から見たとき、シート案内面7に載置したシートSの切断予定線Lsが目視される。従って、シート案内面7の後端縁によって画定される切断位置に切断予定線Lsを整合させることによって、シートSを所望の位置で正確に裁断することができる。
図5に示すように、第1ブレード部材33は、概ね逆台形板状の平刃部材からなる。第1ブレード部材33の左右両側辺には、それぞれ下向き内側に、互いに異なる角度で傾斜する直線状の刃先を有する直線刃である第1切断刃41a,41bが形成されている。本実施形態では、シート案内面7に関して、図中左側の第1切断刃41aの刃先傾斜角度よりも右側の第1切断刃41bの刃先傾斜角度が、明らかに大きく設定されている。
第2ブレード部材34は、左右方向即ちカッターユニット31の走行方向に沿って細長く延長する概ね左右対称な板状の平刃部材からなる。第2ブレード部材34左右両端部には、上向き凸の略円弧状に湾曲する刃先を有する第2切断刃42a,42bが形成されている。
第1及び第2ブレード部材33、34は、図5,図7に示すように、第2ブレード部材34を内側にして重ね合わせて、カッターユニット31の左右方向中央に配置し、左右2つのねじ43で第2ホルダー部材36に固定される。このとき、第2切断刃42a,42bは、それぞれ隣接する第1ブレード部材33の第1切断刃41a,41bと部分的に重なりつつ、その左右直ぐ外側に位置するように配置される。
第2ホルダー部材36には、第2ブレード部材34a,34bから左右外側に少しの距離離隔して、それぞれシート持上げアーム46a,46bが設けられている。シート持上げアーム46a,46bは、第2ホルダー部材36から後方に向けて、前記第2ブレード部材と略同じ高さで水平に延出している。
シート持上げアーム46a,46bの先端部47a,47bは、それぞれ内側に向けて斜めに上向き屈曲している。シート持上げアーム46a,46bの下面は、略全長に亘って外側下向きに傾斜している。シート持上げアーム46a,46bの上面は、その基端と先端部47a,47bとの間が水平かつ平坦に形成され、図6に示すように側面視したとき、第2ホルダー部材36の隣接する壁面との間に、シートエッジ保持部21a,21bを通過させ得る大きさの空間を画定している。
更に第2ホルダー部材36には、第1ブレード部材33の直ぐ後側に、後方に向けて所定厚さで突出するシート押さえ部48が一体に形設されている。シート押さえ部48は、図5に示すように、後方から見て左右両側辺48a,48bが比較的緩やかに傾斜する逆2等辺三角形状をなし、その頂点48c即ち下端がカッターユニット31の左右方向中央に位置するように、かつ左右各側辺の上端がシート持上げアーム46a,46bの先端部47a,47bより幾分高く位置するように配置されている。
図9(a),(b)は、第1ブレード部材33の図5中左側の第1切断刃41aとそれに隣接する第2ブレード部材34の第2切断刃42aとの位置関係、及びそれら切断刃とシート案内面7、押圧板13、弾性シート材20との位置関係を示している。図9(b)は、シート案内面7と第2切断刃42aとの交点P0aを通るIX-IX線における断面図である。
第2切断刃42aは、その裏面を第1切断刃41a側にして、その上端がシート案内面7より僅かに上方へ突出するように配置される。第1切断刃41aと第2切断刃42aとは、ねじ43を締め付けることによって、それらの刃先が交差する交点P1aにおいて互いに圧接される。
本実施形態において、第1切断刃41aの刃先がシート案内面7との間に画定する刃先傾斜角度角度α1は、概ね45°である。また、第1切断刃41aの刃先は、交点P1aで第2切断刃42aの湾曲した刃先と、その略頂点位置で交差するように配置される。交点P1aにおいて第1及び第2切断刃41a、42aの刃先間に画定される角度β1は、鋭角である。
図10(a),(b)は、第1ブレード部材33の図5中右側の第1切断刃41bとそれに隣接する第2ブレード部材34の第2切断刃42bとの位置関係、及びそれら切断刃とシート案内面7、押圧板13、弾性シート材20との位置関係を示している。図10(b)は、シート案内面7と第2切断刃42bとの交点P0bを通るX-X線における断面図である。
第2切断刃42bは、その裏面を第1切断刃41b側にして、その上端がシート案内面7より僅かに上方へ突出するように配置される。第1切断刃41bと第2切断刃42bとは、ねじ43を締め付けることによって、それらの刃先が交差する交点P1bにおいて互いに圧接される。
本実施形態において、第1切断刃41bの刃先がシート案内面7との間に画定する刃先傾斜角度角度α2は、60°超であり、刃先傾斜角度角度α1より十分大きく設定されている。第1切断刃41bの刃先は、交点P1bで第2切断刃42bの湾曲した刃先と、その略頂点位置で交差するように配置される。交点P1bにおいて第1及び第2切断刃41b、42bの刃先間に画定される角度β2は、同様に鋭角である。
更に第1ブレード部材33は、第1切断刃41a,41bと第2切断刃42a,42bとが裏面同士で重なる面積を小さくするように、左右両側辺の少なくともシート案内面7より十分に下方の位置から下側部分が、或る幅で切欠きされている。これにより、シートの断裁時に発生する紙の粉やくずが、第1切断刃41a,41bと第2切断刃42a,42b間から落下して溜まらないようにしている。
シート案内面7に関する刃先傾斜角度を小さく設定した図中左側の第1切断刃41aとそれに隣接する第2切断刃42aとは、単数枚又は少数枚のシートを裁断するのに適している。図11(a),(b)は、カッターユニット31を切断方向即ち図中左向きに走行させることによって、シート案内面7上の単数枚又は少数枚のシートSを裁断する状態を示している。
シートSは、弾性シート材20によりシート案内面7上に押し付けられ、第2切断刃42aの刃先に接する位置直前まで水平に保持されている。この状態でカッターユニット31を切断方向に走行させると、シートSは、弾性シート材20の押付力によって第2切断刃42aの刃先に押し付けられ、交点P0a又はそれより僅かに上側付近で摩擦切断により裁断される。
第2切断刃42aの上向き刃先から浮いてしまった等の理由で切断されなかった上側のシートは、第1切断刃41aによって裁断される。図11(a)に示すように、第1切断刃41aの刃先からシートSに作用する力F1は、該シートの面方向と厚さ方向とに略均等に分散される。これにより、シートSをその切断位置付近で撓ませたり変形させることなく、正確かつ円滑に裁断することができる。このように、第1切断刃41aの刃先傾斜角度α1は、該第1切断刃からシートの面方向と厚さ方向とに作用する力のバランスを考慮して設定することによって、単数枚又は少数枚のシート、通常より薄い又は剛性の低いシートを常に良好に裁断することができる。
これに対し、シート案内面7に関する刃先傾斜角度を大きく設定した図中右側の第1切断刃41bとそれに隣接する第2切断刃42bとは、多数枚のシートを裁断するのに適している。図12(a),(b)は、カッターユニット31を切断方向即ち図中右向きに走行させることによって、シート案内面7上の多数枚のシートSを裁断する状態を示している。
シート案内面7上のシートSは、下面が第2切断刃42bの上端突出部分に当接し、弾性シート材20の押付力に抗して持ち上げられる。それにより、シートSは、図示するように、弾性シート材20を上向きに弾性変形させつつ、第2切断刃42bに接する位置付近で全体が上向きに小さく湾曲する。このとき、シートSには、弾性シート材20の弾性変形により生じた弾発力が下向きに、第2切断刃42bの刃先に押し付けるように作用する。他方、シートSの上面は、第1切断刃41bに当接して下向きに押圧される。
第1切断刃41bの刃先傾斜角度α2を大きく設定したことによって、第1切断刃41bの刃先からシートSに作用する力F2は、該シートの厚さ方向よりも面方向に大きく割り当てられる。従って、シートSは、上面側から第1切断刃41bにより圧力で、下面側から第2切断刃42bにより摩擦切断で、紙詰まり等を生じることなく円滑かつ良好に裁断される。このように第1切断刃bの刃先傾斜角度α2を第1切断刃41aの刃先傾斜角度α1より大きく設定することによって、多数枚のシートを常に紙詰まり等を生じることなく良好に裁断することができる。
更に本実施形態では、シートSの切断前の切り離し部分Sbが、カッターユニット31の第2ホルダー部材36に設けたシート持上げアーム46a,46bによって、シート案内面7の後端から後方に或る距離、該シート案内面と略同じ高さに保持される。これにより、シートSは、図12(b)に示すように、少なくとも図12(a)の交点P0bと交点P1b間の範囲で、第1切断刃41b及び第2切断刃42bと実質的に直角に交差するように略水平に維持される。従って、シートSは、常に切断予定線に沿って良好に裁断することができる。
また、本実施形態では、裁断し始めて直ぐに切り離されたシート部分Ssは、その切断線に近い部分がシート押さえ部48の側辺48aによって下方に押し下げられる。シートSの裁断を更に少し進めると、切断線から遠い後方側の部分が、走行方向後側のシート持上げアーム46bの傾斜した下面によって下方に押し下げられる。それにより、シートSが裁断されるに連れて、切り離し部分Ssの先端が、カッターユニット31の面や角に引っ掛かって撓みや折れ曲がりを生じる虞が解消されている。
上記実施形態は、手動式卓上型のシート断裁装置であるが、本発明は、画像形成装置やシート処理装置、プリンター等に内蔵され、モーター駆動等により自動でシートを裁断するシート断裁装置にも、同様に適用することができる。この場合、事前に断裁しようとするシートの枚数や厚さ、剛性等の切断条件に基づいて、画像形成装置等の本体装置側で第1又は第2切断刃対を選択し、カッターユニットを走行させる駆動装置を制御することによって、シートを自動的に最適に断裁することができる。
以上、本発明を好適な実施形態に関連して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その技術的範囲において、様々な変更又は変形を加えて実施し得ることは言うまでもない。
1 シート断裁装置
2 載置台
3a,3b 側枠部
4a,4b 支持枠部
6 シート案内板
7 シート案内面
8 カッターガイド機構
9 シート押圧機構
11 ガイドロッド
12 ガイドレール
13 押圧板
14 操作レバー
21a,21b シートエッジ保持部
31 カッターユニット
32 ホルダー部材
33 第1ブレード部材
34 第2ブレード部材
35 第1ホルダー部材
36 第2ホルダー部材
38 ガイド孔
39 操作ノブ
40 ガイド溝
41a,41b 第1切断刃
42a,42b 第2切断刃
46a,46b シート持上げアーム
47a,47b 先端部
48 シート押さえ部
48a,48b 側辺

Claims (8)

  1. それぞれに直線刃からなる第1切断刃と曲線刃からなる第2切断刃とを有し、前記第1切断刃及び前記第2切断刃の刃先を互いに交差させて、シートの切断方向に沿って互いに逆向きに配置した第1及び第2切断刃対を備え、
    一方の前記切断刃対の前記第1切断刃のシート面に対する刃先傾斜角度と、他方の前記切断刃対の前記第1切断刃のシート面に対する刃先傾斜角度とが異なるように設けられている、カッターユニット。
  2. 各前記切断刃対の前記第1切断刃と前記第2切断刃とが、それらの刃先を互いに鋭角で交差するように配置される、請求項1に記載のカッターユニット。
  3. 前記第1及び第2切断刃対を取付保持し、前記シートの切断方向に沿って双方向に走行させるためのホルダー部材を更に備える、請求項1又は2に記載のカッターユニット。
  4. 裁断しようとする単数又は複数のシートを載置するためのシート載置面と、前記シート載置面上のシートを所定の切断位置に沿って裁断するための、請求項1乃至3のいずれかに記載のカッターユニットとを備える、シート断裁装置。
  5. シートを前記シート載置面に押圧するための押圧部材を更に備え、前記シート載置面に関して各前記切断刃対の前記第1切断刃より下側に配置される前記第2切断刃が、前記シート載置面から前記切断位置を越えて反対側に延長するシートの未裁断部分を持ち上げ得るように、前記シート載置面から上方に突出する刃先部分を有し、前記押圧部材が、シートを前記シート載置面に上側から押し付けるための弾性シート材を有し、前記弾性シート材が、前記押圧部材から切断位置の手前付近まで延長する部分を有し、前記弾性シート材の延長部分が、下側の前記切断刃により持ち上げられる前記シートの未裁断部分によって上向きに弾性変形可能である、請求項4に記載のシート断裁装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれかに記載のカッターユニットと、前記カッターユニットをシート切断方向に案内するガイド機構と、前記カッターユニットを前記シート切断方向に走行させる駆動機構とを備える、シート断裁装置。
  7. 請求項4乃至6のいずれかに記載のシート断裁装置を備える、シート処理装置。
  8. 請求項4乃至6のいずれかに記載のシート断裁装置又は請求項7に記載のシート処理装置を備える、画像形成装置。
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