JP2017184436A - 直動回転駆動装置および直動回転駆動装置の製造方法 - Google Patents

直動回転駆動装置および直動回転駆動装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】出力軸の軸線、回転駆動部のロータの回転中心線、および、出力軸の直動方向を一致させることができる直動回転駆動装置を提供すること。
【解決手段】直動回転駆動装置1は、出力軸2、出力軸2を回転させるための回転駆動部21、出力軸2を直動させる直動駆動部22、出力軸2を軸線方向Xに移動可能に同軸に支持するとともに回転駆動部21の回転を出力軸2に伝達するボールスプライン軸受36を備える。回転駆動部21は、回転モータであり、ボールスプライン軸受36よりも内径寸法が大きい環状のロータ41と、軸線方向Xで離間する位置でロータ41を軸線回りθに回転可能に保持する一対の軸受42、43を備える。ボールスプライン軸受36は、ロータ41の内周側でロータ41との間に径方向の隙間を備える状態でロータ41固定され、ボールスプライン軸受36とロータ41とは一体に回転する。
【選択図】図4

Description

本発明は出力軸を直動および回転させる直動回転駆動装置に関する。
直動回転駆動装置は特許文献1に記載されている。同文献の直動回転駆動装置は出力軸を直動および回転させる駆動部を備える。駆動部は、出力軸に固定されたマグネットと、マグネットの外周側に配置された直動駆動用の駆動コイルと、直動駆動用の駆動コイルの外周側に配置された回転駆動用の駆動コイルを備える。直動回転駆動装置は、直動駆動用のコイルへの給電により出力軸を軸線方向に移動させる。また、直動回転駆動装置は、回転駆動用のコイルへの給電により出力軸を軸線回りに回転させる。
特開2012−34508号公報
直動回転駆動装置では、出力軸の軸線、出力軸を回転させる際の回転中心線、および、出力軸の直動方向が一致していないと、出力軸を駆動したときに当該出力軸に振動が発生するという問題がある。
かかる問題点に鑑みて、本発明の課題は、出力軸の軸線、出力軸の回転中心線、および、出力軸の直動方向を一致させることができる直動回転駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の直動回転駆動装置は、出力軸と、前記出力軸を前記軸線方向に移動させる直動駆動部と、前記出力軸を前記軸線回りに回転させるための回転駆動部と、前記出力軸を前記軸線方向に移動可能に同軸に支持するとともに前記回転駆動部の回転を前記出力軸に伝達する出力軸軸受と、を備え、前記回転駆動部は、回転モータであり、前記出力軸軸受の外径寸法よりも内径寸法が大きい環状のロータと、前記軸線方向で離間する位置で前記ロータを前記軸線回りに回転可能に保持する一対のロータ軸受と、を備え、前記出力軸軸受は、前記ロータの内周側で前記ロータとの間に径方向の隙間を備える状態で当該ロータに固定されており、前記出力軸軸受と前記ロータとは一体に回転することを特徴とする。
本発明では、出力軸を軸線方向に移動可能に支持する出力軸軸受が出力軸を同軸に支持する。従って、出力軸の軸線および直動方向は出力軸軸受の軸線と一致する。また、出力軸軸受は、出力軸を回転させるための回転駆動部の環状のロータの内周側に配置され、ロータとの間に径方向の隙間を備える状態で当該ロータに固定されている。従って、出力軸軸受とロータとを固定する際には、ロータの内周側において出力軸軸受を径方向に移動させて、ロータの回転中心線と出力軸軸受の軸線(出力軸の軸線および移動方向)とを一致させることができる。これにより、出力軸の軸線、出力軸の回転中心線、および、出力軸の直動方向を一致させることができるので、出力軸を駆動したときに、出力軸に振動が発生することを防止或いは抑制できる。
本発明において、径方向に隙間を備える状態で出力軸軸受とロータとを固定するためには、前記出力軸軸受は、前記径方向で前記ロータとの間に介在する接着剤によって当該ロ
ータに固定されているものとすることができる。
この場合において、前記ロータは、前記径方向に貫通する接着剤注入用孔を備えることが望ましい。このようにすれば、出力軸軸受とロータとの間に接着剤を介在させることが容易となる。
本発明において、前記出力軸軸受と前記ロータとの間には、前記軸線回りの全周に渡って前記隙間が形成されていることが望ましい。このようにすれば、ロータの回転中心線と出力軸軸受に保持された出力軸の軸線および出力軸の直動方向とを一致させる際に、出力軸軸受とロータとが干渉していないので、これらを正確に一致させることが可能となる。
本発明において、前記一対のロータ軸受と前記出力軸とは、同軸であることが望ましい。ロータの回転中心線は一対のロータ軸受の中心軸線によって規定されている。従って、一対のロータ軸受と出力軸とを同軸に配置すれば、ロータの回転中心線と出力軸の軸線および出力軸の直動方向とを一致させることが可能となる。
本発明において、前記直動駆動部および前記回転駆動部を収納するケースを備え、前記直動駆動部および前記回転駆動部は、前記軸線方向に配列されており、前記ケースは、軸線方向で直動駆動部の前記回転駆動部とは反対側に前記出力軸を軸線回りに回転可能および軸線方向に移動可能に支持するケース側軸受を備えることが望ましい。このようにすれば、出力軸軸受と軸線方向で離間する位置に出力軸を支持するケース側軸受が設けられるので、出力軸を駆動したときに出力軸が振動することを防止或いは抑制できる。
次に、本発明は、上記の直動回転駆動装置の製造方法において、前記出力軸を前記出力軸軸受に同軸に保持させる保持工程と、前記出力軸軸受を、前記ロータを構成する筒状部材に固定する固定工程と、を有し、前記固定工程では、前記筒状部材に前記出力軸を貫通させて前記出力軸軸受を当該筒状部材の内周側に配置し、前記出力軸軸受と前記筒状部材との間に接着剤を介在させるとともに、前記筒状部材の回転中心線と前記出力軸の軸線とを一致させて、前記接着剤によって前記出力軸軸受を前記筒状部材に固定することを特徴とする。
本発明では、出力軸は、当該出力軸を軸線方向に移動可能に支持する出力軸軸受に同軸に保持される。従って、出力軸の軸線および直動方向は出力軸軸受の軸線と一致する。また、出力軸軸受は、出力軸を回転させるための回転駆動部の環状のロータの内周側に配置され、ロータの回転中心線と出力軸の軸線とを一致させた後に、接着剤によって固定される。従って、出力軸の軸線、出力軸の回転中心線、および、出力軸の直動方向を一致させることが可能となる。
本発明において、前記固定工程では、前記一対のロータ軸受を前記筒状部材に装着し、前記一対のロータ軸受と前記出力軸とを治具によって保持して前記一対のロータ軸受の回転中心線と前記出力軸の軸線とを一致させることが望ましい。ロータの回転中心線は一対のロータ軸受によって規定されている。従って、一対のロータ軸受と出力軸とを治具によって保持して同軸状態に位置決めすれば、ロータの回転中心線と出力軸の軸線とを一致させることが可能となる。
本発明において、予め、前記筒状部材に、径方向に貫通する接着剤注入用孔を形成しておき、前記固定工程において前記出力軸軸受と前記筒状部材との間に接着剤を介在させる際には、前記接着剤注入用孔を介して前記筒状部材の内周側に前記接着剤を注入することが望ましい。このようにすれば、出力軸軸受とロータとを接着剤で固定することが容易となる。
本発明によれば、直動回転駆動装置において、出力軸の軸線、出力軸の回転中心線、および、出力軸の直動方向を一致させることができる。従って、出力軸を駆動したときに当該出力軸に振動が発生することを防止或いは抑制できる。
本発明の直動回転駆動装置の外観斜視図である。 図1の直動回転駆動装置を、軸線を含む面で切断した断面図である。 出力軸およびボールスプライン軸受の斜視図である。 回転駆動部を拡大して示す部分断面図である。 出力軸、ボールスプライン軸受、筒状部材、および、一対のロータ軸受の斜視図である。 直動駆動部を拡大して示す部分断面図である。 出力軸のストロークの説明図である。 直動回転駆動装置の製造過程で用いる治具の斜視図である。 3つに分離させた治具の斜視図である。 出力軸、筒状部材、一対のロータ軸受を保持させた治具の断面図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態の直動回転駆動装置を説明する。
(直動回転駆動装置)
図1は本発明の直動回転検出器を備えた直動回転駆動装置の外観斜視図である。図1に示すように、直動回転駆動装置1は、出力軸2と、出力軸2を駆動する出力軸駆動機構3と、出力軸駆動機構3を収納するケース4を備える。ケース4は、出力軸2の軸線Lに沿った軸線方向Xに延びる角筒状のケース本体5を備える。ケース本体5は軸線方向Xから見た場合の形状が矩形である。ケース本体5の一方の端部には、矩形板状のフランジ7が固定されている。フランジ7はケース本体5の他方の端において軸線Lと直交する方向に広がる。また、ケース本体5の他方の端部には矩形板6が固定されている。
フランジ7の中心には出力側開口部8が設けられている。出力側開口部8からは出力軸2の出力側の端部分2aがケース4の外側に突出する。出力軸2にはスプライン溝9が設けられている。矩形板6の中心には反出力側開口部10が設けられている(図2参照)。反出力側開口部10からは出力軸2の反出力側の端部分2bがケース4の外側に突出する。反出力側開口部10は、その内周面で出力軸2を軸線回りθに回転可能および軸線方向Xに直動可能に支持する軸受となっている。
ケース本体5における軸線回りθの四方の側面のうちの一つの側面4aには、カバー13が取り付けられている。カバー13は軸線方向Xに長く延びる。カバー13とケース本体5との間に区画されたカバー13の内側の空間には、出力軸駆動機構3への給電制御を行うための回路基板14が収納されている(図2参照)。回路基板14には、当該回路基板14に電力を供給するためのケーブル15、16が接続されている。また、ケース4には出力軸2の位置を検出する位置検出機構17が収納されており、位置検出機構17には、当該位置検出機構17が出力する検出信号を外部に取り出すためのケーブル18が接続されている。ケーブル15、16、18は、カバー13の内側の空間を経由して、カバー13におけるフランジ7とは反対側の端部分に設けたケーブル引出口(不図示)を介して外部に引き出されている。
(内部構成)
図2は図1の直動回転駆動装置1を、その軸線Lを含む面で切断した縦断面図である。図2では、直動回転駆動装置1を出力軸2の出力側の端部分2aを下方に向けて出力軸2の軸線Lが鉛直方向を向く基準姿勢としている。以下では、図1に示す基準姿勢における上下を直動回転駆動装置1の上下方向(軸線方向X)として説明する。また、以下では、基準姿勢としたときの上下方向における下方をX1、上方をX2とする。図3は出力軸2および出力軸2に同軸に取り付けらえたボールスプライン軸受の斜視図である。
図2に示すように、ケース4内において、出力軸駆動機構3は位置検出機構17の下方X1に位置する。出力軸駆動機構3は、出力軸2を軸線回りθに回転させるための回転駆動部21と、出力軸2を軸線方向Xに移動させる直動駆動部22とを備える。回転駆動部21は軸線方向Xで直動駆動部22の下方X1に位置する。回転駆動部21と直動駆動部22は同軸に構成されている。
図2および図3に示すように、出力軸2は、回転駆動部21および直動駆動部22を貫通して延びる出力軸本体25と、出力軸本体25の上側部分に同軸に固定された筒状の固定部材26を備える。図2に示すように、出力軸本体25の下端部分(出力側の端部分2a)はケース4の出力側開口部8から下方X1に突出し、出力軸本体25の上端部分(反出力側の端部分2b)は反出力側開口部10(軸受)を介してケース4から上方X2に突出する。出力軸本体25には軸線方向Xに貫通する貫通孔27が設けられている。
固定部材26は、図3に示すように、下方X1から上方X2に向かって、大径筒部31と、大径筒部31と同軸で大径筒部31よりも外径寸法が小さい中径筒部32と、中径筒部32よりも外径寸法が小さい小径筒部33とをこの順に備える。大径筒部31の中心孔は中径筒部32および小径筒部33の中心孔よりも大きい。図2に示すように、大径筒部31の中心孔と中径筒部32の中心孔との間には環状端面部34が設けられている。環状端面部34は下方X1を向く円環状端面である。固定部材26は、中径筒部32および小径筒部33の中心孔に出力軸本体25が圧入され、これにより固定部材26は出力軸本体25と固定されている。
出力軸2の下側部分には、ボールスプライン軸受(出力軸軸受)36が出力軸2と同軸に取り付けられている。出力軸2の下側部分に設けられたスプライン溝9には、ボールスプライン軸受36を構成するボール(図示省略)が転動可能に挿入されている。ボールスプライン軸受36は、出力軸2を軸線方向Xに移動可能に同軸に支持するとともに回転駆動部21の回転を出力軸2に伝達する。ボールスプライン軸受36は、筒状の軸受本体37と、焼き嵌めによって軸受本体37と一体とされた筒状のスリーブ38を備える。ボールスプライン軸受36は、軸線方向Xから見た場合の輪郭形状が円形である。
(回転駆動部)
図4は回転駆動部21を拡大して示す部分断面図である。回転駆動部21は、回転モータである。図4に示すように、回転駆動部21は、矩形枠形状のモータケース39と、モータケース39の内側に固定された環状のステータ40と、ステータ40の内周側に配置された環状のロータ41と、ロータ41を回転可能に支持する一対の軸受(ロータ軸受)42、43を備える。一対の軸受42、43は、ロータ41の下端部分を支持する第1軸受42と、ロータ41の上側部分を支持する第2軸受43とからなる。モータケース39は、ケース本体5の一部分を構成している。ステータ40は、径方向の内側へ突出する複数の突極(不図示)を有するステータコア44と、ステータコア44の突極に巻き回された複数の回転用駆動コイル45を備える。
ロータ41は、筒状部材47と永久磁石48を備える。図5は出力軸2、ボールスプライン軸受36、筒状部材47、一対の軸受42、43の斜視図である。図5では出力軸2
を点線で示す。筒状部材47は、大径筒部49と、大径筒部49と同軸で大径筒部49よりも外径寸法の小さい中径筒部50と、中径筒部50と同軸で中径筒部50よりも外径寸法の小さい小径筒部51を備える。大径筒部49の中心孔は中径筒部50の中心孔よりも大きい。従って、大径筒部49の中心孔と中径筒部50の中心孔との間には、図4に示すように、環状端面部52が設けられている。環状端面部52は、下方X1を向く円環状端面である。また、大径筒部49の内周面には、下方X1を向く環状面を備える段部53が設けられている。さらに、大径筒部49には、径方向に貫通する接着剤注入用孔54が複数設けられている。本例では、接着剤注入用孔54は、軸線方向Xに配列された2つの接着剤注入用孔54の組が、軸線回りθの等角度間隔で4組設けられている。
ロータ41の中心孔には出力軸2が貫通している。出力軸2に取り付けられたボールスプライン軸受36は大径筒部49の内周側に位置する。ボールスプライン軸受36のスリーブ38は、軸線方向Xの下方X1から大径筒部49の内周面の段部53に当接する。
ボールスプライン軸受36は接着剤注入用孔54を介してロータ41の外周側から内周側に注入された接着剤(不図示)によって大径筒部49に固定される。これにより、ロータ41の回転はボールスプライン軸受36を介して出力軸2に伝達される。従って、出力軸2はロータ41と一体に回転する。
ここで、図4に示すように、ロータ41の大径筒部49の中心孔の内径寸法R1はボールスプライン軸受36の外径寸法R2よりも長い。従って、ボールスプライン軸受36は、大径筒部49の内周側でロータ41(大径筒部49)との間に径方向の隙間Gを備える状態で、ロータ41との間に介在する接着剤によって、ロータ41に固定されている。
本例では、ボールスプライン軸受36と大径筒部49の中心孔の内周面との間には、軸線回りθの全周に渡って隙間Gが形成されている。また、ロータ41の中径筒部50および小径筒部51の中心孔の内径寸法R3は出力軸本体25の外径寸法R4よりも長い。従って、中径筒部50および小径筒部51の内周側においても、出力軸2(出力軸本体25)とロータ41(中径筒部50および小径筒部51)との間には、径方向の全周に渡る隙間G2が形成されている。
一対の軸受42、43は、軸線方向Xで離間する位置に配置されている。各軸受42、43はボールベアリングである。一対の軸受42、43のうち、下方X1に位置する第1軸受42の外輪42aは、ロータ41の大径筒部49の下端部分に保持されている。より、具体的には、ロータ41の大径筒部49の下端部分には、大径筒部49の内周側部分を下端から一定幅で軸線方向Xに切り欠いた軸受装着部55が設けられている。第1軸受42の外輪42aは、軸受装着部55に下方X1から挿入されて、軸受装着部55に嵌合する。第1軸受42が軸受装着部55に装着された状態では、ロータ41と第1軸受42とは同軸上に位置する。
第1軸受42の内輪42bは、フランジ7における出力側開口部8を包囲した外周側からケース本体5内を軸線方向Xに突出する筒状の第1軸受嵌合部58に装着されている。第1軸受42が第1軸受嵌合部58に装着された状態では、第1軸受42の内輪42bは第1軸受嵌合部58に嵌合し、第1軸受42の内周面(内輪42bの内周面)と第1軸受嵌合部58の外周面は密着する。
第1軸受42の上方X2に位置する第2軸受43は、ロータ41の小径筒部51の外周側に固定されている。すなわち、第2軸受43は、当該第2軸受43の内輪43aの内周面を小径筒部51の外周面に当接させて、小径筒部51に固定されている。第2軸受43は、ロータ41の外周面において小径筒部51と中径筒部50との間に設けられた上向き
の環状面に上方X2から当接している。第2軸受43が小径筒部51に装着された状態では、ロータ41と第2軸受43とは同軸上に位置する。従って、ロータ41、第1軸受42、および、第2軸受43は同軸である。
ここで、図4に示すように、ケース4は、ケース本体5において小径筒部51の下端部分と径方向で対向する位置に第2軸受嵌合部59を備える。第2軸受嵌合部59は、ケース本体5の四方の側板から内周側に突出する環状の突部であり、その円環状内周面に第2軸受43を保持する。第2軸受43が第2軸受嵌合部59に保持された状態では、第2軸受43の外輪43bは第2軸受嵌合部59に嵌合し、外輪43bの外周面と第2軸受嵌合部59の円環状の内周面とが密着する。
永久磁石48は、筒状であり、中径筒部50の外周面に固定されている。永久磁石48は軸線回りθ(周方向)にN極とS極が交互に複数着磁されている。本例では、中径筒部50には、筒状のヨーク(不図示)が装着されており、永久磁石48はヨークを介して中径筒部50に固定されている。永久磁石48は、回転用駆動コイル45が巻き回されたステータコア44の突極と径方向で狭い間隔を開けて対向する。
ここで、回転用駆動コイル45への給電によってロータ41は軸線回りθに回転する。ロータ41の回転はボールスプライン軸受36を介して出力軸2に伝達される。従って、出力軸2はロータ41と一体に回転する。
(直動駆動部)
図6は直動駆動部22および位置検出機構17を拡大して示す部分断面図である。直動駆動部22は、リニアモータである。直動駆動部22は、出力軸2に固定された複数の永久磁石71と、出力軸2を外周側から包囲する状態で軸線方向Xに配列された複数の直動用駆動コイルユニット72を備える。複数の永久磁石71は固定部材26の大径筒部31の外周面に装着された筒状のヨーク73の外周面に固定されている。ヨーク73は一定の径寸法を備える。また、ヨーク73の軸線方向Xの長さ寸法は大径筒部31の軸線方向の長さ寸法よりも長く、その上端側部分は、固定部材26の中径筒部32の外周側を当該中径筒部32の外周面との間に隙間を開けて軸線方向Xに延びる。
各永久磁石71は、環状であり、軸線方向XにN極とS極とが着磁されている。複数の永久磁石71は、隣り合う2つの永久磁石71が軸線方向Xで互いに同一の極を対向させている。本例では4個の永久磁石71がヨーク73を介して出力軸2に固定されている。
直動用駆動コイルユニット72はケース本体5の内壁面に固定されている。各直動用駆動コイルユニット72は、軸線方向Xに同軸に配列した3つの直動用駆動コイル75を樹脂により一体に固めて筒状としたものである。従って、直動駆動部22は9個の直動用駆動コイル75を備える。各直動用駆動コイルユニット72の軸線方向Xの長さ寸法は、各永久磁石71の軸線方向Xの長さ寸法の2倍程度である。
ここで、直動駆動部22は3相のリニアモータであり、各直動用駆動コイルユニット72を構成する3つの直動用駆動コイル75は、リニアモータを駆動する際に、それぞれU相の駆動コイル、V相の駆動コイル、W相の駆動コイルとして機能する。
回転駆動部21の第2軸受43と出力軸2の固定部材26との間には、弾性部材としてのコイルバネ78が配置されている。コイルバネ78は出力軸本体25を貫通させた状態で外周側から包囲しており、下方X1の端(回転駆動部21の側の端)は第2軸受43の上面に載置されている。従って、出力軸2の外周側に配置されたコイルバネ78は回転駆動部21のロータ41と干渉することはない。また、コイルバネ78の上端部分は、固定
部材26の大径筒部31の内周側に挿入されており、その上方X2の端が固定部材26の環状端面部34に当接する。
ここで、図2に示す状態は、直動回転駆動装置1を基準姿勢とするとともに、直動回転駆動装置1への給電(直動駆動部22への給電)を行っていない状態である。このような状態において、コイルバネ78は、出力軸2を、直動駆動部22が出力軸2を移動させるストロークSの下端位置S0と上端位置S1との中央の中央位置Cに支持する(図7(b)参照)。また、コイルバネ78が出力軸2を中央位置Cに支持した状態では、コイルバネ78は、出力軸2の自重によって圧縮されている。なお、出力軸2がストロークSの上端位置S1(反出力側の端、図7(c)参照)に位置した状態においても、コイルバネ78は、自然長よりも圧縮されている。
直動駆動部22は、電力を供給する直動用駆動コイル75を軸線方向Xに移動させることにより、出力軸2を軸線方向Xに移動させる。また、直動駆動部22は、直動用駆動コイル75への給電状態を維持することにより、軸線方向Xに移動させた出力軸2を、その直動位置に維持する。ここで、直動駆動部22が出力軸2を中央位置Cよりも下方X1(出力側)に移動させる際には、直動駆動部22はコイルバネ78の付勢力に抗して出力軸2を移動させる。一方、直動駆動部22が出力軸2を中央位置Cよりも上方X2(反出力側)に移動させる際には、直動駆動部22は、コイルバネ78の付勢力を利用しながら出力軸2を移動させる。
(直動回転検出機構)
位置検出機構17は、出力軸2に固定した位置検出用の永久磁石81の磁界をケース4の側に固定した回転位置検出用の磁気センサ82および直動位置検出用の磁気センサ83により検出する。位置検出用の永久磁石81は、環状であり、出力軸2の固定部材26における小径筒部33の外周面に固定されている。従って、位置検出用の永久磁石81は出力軸2と一体に軸線方向Xに移動するとともに出力軸2と一体に軸線回りθに回転する。位置検出用の永久磁石81と回転位置検出用の磁気センサ82とは回転位置検出器88を構成する。出力軸2の回転位置は回転位置検出用の磁気センサ82から出力される検出信号に基づいて取得される。位置検出用の永久磁石81と直動位置検出用の磁気センサ83とは直動位置検出器89を構成する。出力軸2の直動位置は、直動位置検出用の磁気センサ83から出力される検出信号に基づいて取得される。
ここで、直動位置検出用の磁気センサ83および回転位置検出用の磁気センサ82と、直動駆動部22との間にはシールド部材85が配置されている。シールド部材85は、径方向において出力軸2の中径筒部32とヨーク73との間に位置する筒部86と、筒部86の上端縁から外周側に広がってケース本体5の内壁面に達する環状板部87を備える。筒部86は出力軸2が上方X2(反出力側)に移動したときに、出力軸2の中径筒部32とヨーク73の間に侵入する。シールド部材85は、直動駆動部22の永久磁石71の磁界が位置検出機構17に磁界に影響を及ぼすことを防止或いは抑制する。
(直動回転動作)
出力軸2を回転させる際には、回転駆動部21の回転用駆動コイル45に給電してロータ41を回転させる。ロータ41が回転すると、その回転はボールスプライン軸受36を介して出力軸2に伝達される。従って、出力軸2はロータ41と一体に回転する。また、位置検出用の永久磁石81は出力軸2と一体に回転する。従って、位置検出用の永久磁石81の磁界の変化を検出する回転位置検出用の磁気センサ82からの検出信号に基づいて出力軸2の回転位置を取得できる。
一方、出力軸2を軸線方向Xに移動させる際には、直動駆動部22の直動用駆動コイル
75に給電する。そして、直動用駆動コイル75への給電状態を維持することにより、軸線方向Xに移動させた出力軸2を、移動後の直動位置に維持する。図7は出力軸2のストロークS(移動範囲)の説明図である。図7(a)は基準姿勢において出力軸2がストロークSの下端位置S0に位置する状態である。下端位置S0では、ケース4から出力側に突出する出力軸2の突出量が最大となる。図7(b)は基準姿勢において出力軸2が中央位置Cに位置する状態である。図7(c)は基準姿勢において出力軸2がストロークSの上端位置S1に位置する状態である。上端位置S1では、ケース4から出力側に突出する出力軸2の突出量が最少となる。図7に示すように、位置検出用の永久磁石81は出力軸2と一体に直動する。従って、位置検出用の永久磁石81の磁界の変化を検出する直動位置検出用の磁気センサ83からの検出信号に基づいて出力軸2の直動位置を取得できる。
ここで、停電などにより、直動回転駆動装置1への給電が停止した場合には、直動駆動部22は軸線方向Xにおける出力軸2の直動位置を維持できなくなる。従って、直動回転駆動装置1が基準姿勢とされている場合などには、出力軸2は、その自重によって下方X1に移動しようとする。
このような場合に、出力軸2は、コイルバネ78によって、そのストロークSの中央位置Cに支持される。よって、例えば、出力軸2に被駆動部材が取り付けられている場合に停電が発生した場合でも、出力軸2とともに被駆動部材が下方X1に移動することを防止できる。従って、被駆動部材が直動回転駆動装置1の下方X1に位置する部材などと衝突して、互いに破損することを防止できる。
(直動回転駆動装置の製造方法)
次に、図8乃至図10を参照して直動回転駆動装置1の製造方法を説明する。図8は直動回転駆動装置1の製造に際して用いる治具の外観斜視図である。図9(a)は治具を分割した状態を治具の軸線方向の一方側から見た場合の斜視図であり、図9(b)は治具を分割した状態を治具の軸線方向の他方側から見た場合の斜視図である。図10は治具に回転駆動部21のロータ41および一対の軸受42、43を保持させた状態の断面図である。なお、図8、図9では出力軸2を点線で示す。また、図10では出力軸2およびボールスプライン軸受36を点線で示す。
直動回転駆動装置1の製造方法では、ボールスプライン軸受36を出力軸本体25に取り付ける保持工程と、治具100を用いてロータ41にボールスプライン軸受36を接着固定する固定工程を備える。これら保持工程および固定工程により、出力軸2の軸線Lと、ロータ41の回転中心線R、および、出力軸2の直動方向を一致させる。
保持工程では、ボールスプライン軸受36によって出力軸本体25を保持する。ここで、出力軸本体25がボールスプライン軸受36に保持されることにより、出力軸2とボールスプライン軸受36とは同軸状態となる。また、出力軸本体25がボールスプライン軸受36に保持されることにより、出力軸2の軸線Lと当該出力軸2の直動方向とは一致する。
固定工程では、まず、ロータ41の筒状部材47の中心孔にボールスプライン軸受36を保持した出力軸本体25を挿入して、ボールスプライン軸受36を筒状部材47の内周側に配置する。次に、ボールスプライン軸受36のスリーブ38を筒状部材47の大径筒部49の段部53に当接させる。そして、ボールスプライン軸受36と筒状部材47との間に接着剤を介在させた状態とする。
ボールスプライン軸受36と筒状部材47との間に接着剤を介在させる際には、筒状部材47に形成された各接着剤注入用孔54(図5参照)を介して筒状部材47の外周側か
ら内周側に接着剤を注入する。ここで、図10に示すように、筒状部材47の大径筒部49の内周面には、2本の環状溝56が形成されている。2本の環状溝56のぞれぞれは、軸線L回りθに配列された4つの接着剤注入用孔54を経由するように設けられている。従って、各接着剤注入用孔54を介して筒状部材47の内周側に接着剤が注入されると、接着剤は環状溝56に沿ってボールスプライン軸受36と筒状部材47の間を移動する。なお、接着剤は、ボールスプライン軸受36と筒状部材47との間の隙間Gおよび環状溝56を封止するまで充填される必要はなく、軸線L回りθの複数箇所、例えば、接着剤注入用孔54の周辺においてボールスプライン軸受36と筒状部材47との間に介在すればよい。
その後、接着剤が硬化する前に、筒状部材47(ロータ41)の回転中心線Rと出力軸2の軸線Lとを、治具100を用いて一致させる。治具100は、図8に示すように、筒状の第1治具101と、治具100の軸線Mの方向で第1治具101の一方側に積層された筒状の第2治具102と、第1治具101の他方側に積層された筒状の第3治具103を備える。
筒状部材47の回転中心線と出力軸2の軸線Lとを一致させる際には、まず、第1治具101の中心孔101aの内側に筒状部材47および出力軸2を配置する。すなわち、第1治具101の中心孔101aに筒状部材47および出力軸2を貫通させた状態とする。次に、図9(b)に示すように、第1治具101の他方側から第2軸受43を筒状部材47の小径筒部51に装着する。そして、第1治具101の他方側から第1治具101に第3治具103を積層する。なお、第1治具101の中心孔101aは筒状部材47に対応する形成を備える。また、第1治具101の中心孔101aは治具100の軸線Mと同軸に設けられている。
ここで、図9(b)に示すように、第1治具101の第3治具103の側の端面には、中心孔101aと同軸に円形凹部105が形成されている。円形凹部105の内径寸法は第2軸受43の外径寸法(外輪43bの外径寸法)よりも長い。一方、第3治具103の第1治具101の側の端面には、図9(a)に示すように、第1治具101の凹部に嵌合可能な環状突部106が設けられている。また、環状突部106の内側には、第3治具103の中心孔103aと同軸に円形の凹部107が設けられている。環状突部106の内周面と円形の凹部107の内周面とは段差なく連続して、円環状の第3治具側決め面108を構成している。第3治具側決め面108は治具100の軸線Mと同軸である。
第1治具101と第3治具103を治具100の軸線Mで積層する際には、第1治具101の円形凹部105に第3治具103の環状突部106を挿入する。これにより、第1治具101と第3治具103とは治具100の軸線Mに対して径方向で位置決めされた状態で積層される。第1治具101と第3治具103とが積層されると、図10に示すように、筒状部材47に固定された第2軸受43の外輪43bが第3治具側位置決め面108に当接する。この結果、第2軸受43は、治具100の軸線Mに対して径方向で位置決めされた状態となる。
その後、第1治具101の一方側から第1軸受42を筒状部材47の軸受装着部55に装着する。そして、第1治具101の一方側から第1治具101に第2治具102を積層する。
ここで、図9(b)に示すように、第2治具102の第1治具101の側の端面の中央には、円環状の大径突部111が治具100の軸線Mと同軸に設けられている。また、大径突部111の中央には小径突部112が設けられている。小径突部112の外周面は治具100の軸線Mと同軸の第2治具側位置決め面113である。また、小径突部112の
内周面は治具100の軸線Mと同軸の出力軸位置決め面114である。
第1治具101と第2治具102を治具100の軸線Mで積層する際には、第2治具102の大径突部111を第1治具101の中心孔101aに挿入する。これにより、第2治具102と第1治具101とは治具100の軸線Mに対して径方向で位置決めされた状態で同軸に連結される。また、この際に、第2治具102の小径突部112が第1軸受42の内周側に挿入される。これにより、筒状部材47に固定された第1軸受42の内輪42bが第2治具側位置決め面113に当接する。従って、第1軸受42は、治具100の軸線Mに対して径方向で位置決めされた状態となる。
さらに、第2治具102が第1治具101に積層されると、第1治具101の出力軸位置決め面114が出力軸2(出力軸本体25)の外周面に当接する。これにより、出力軸2は治具100の軸線Mに対して径方向で位置決めされた状態となる。
第1治具101、第2治具102および第3治具103が積層されて一つの治具100を構成した状態では、治具100の軸線Mに対して、出力軸2、第1軸受42、第2軸受43が径方向で位置決めされ、これらは同軸に配置される。ここで、第1軸受42の回転中心線と、第2軸受43の回転中心線は、筒状部材47(ロータ41)の回転中心線を規定するものである。従って、第1治具101、第2治具102および第3治具103が積層されて一つの治具100を構成した状態では、出力軸2の軸線Lと筒状部材47の回転中心線は一致する。
また、ボールスプライン軸受36と筒状部材47の内周面との間には、軸線回りθの全周にわたって隙間Gが設けられている。従って、第1治具101、第2治具102および第3治具103を積層する際に、出力軸本体25(ボールスプライン軸受36)と筒状部材47とは治具100の軸線Mの径方向に相対移動可能である。よって、出力軸本体25、筒状部材47、および、一対の軸受42、43を治具100で支持する際に、出力軸本体25(ボールスプライン軸受36)と筒状部材47とを干渉させることなく、出力軸本体25の軸線Lと筒状部材47の回転中心線とを一致させることができる。ここで、出力軸本体25は、ボールスプライン軸受36によってその軸線Lと直動方向が一致するように支持されている。従って、固定工程によって出力軸本体25の軸線と、筒状部材47の回転中心線とを一致させれば、出力軸2(出力軸本体25)の軸線L、ロータ41(筒状部材47)の回転中心線、および、出力軸2の直動方向は一致する。
その後、接着剤が硬化するまでの間、治具100によって、出力軸本体25、筒状部材47および一対の軸受42、43を保持する。これにより、ボールスプライン軸受36と筒状部材47とは接着剤によって固定され、一体に回転可能な状態となる。なお、固定部材26は、接着剤が硬化した後に出力軸本体25に固定される。或いは、第1治具101の中心孔101aの内側に筒状部材47および出力軸本体25が保持された後に、出力軸本体25に固定される。
第1軸受42および第2軸受43が筒状部材47に装着され、ボールスプライン軸受36と筒状部材47とが固定された後には、筒状部材47に永久磁石48が固定される。これにより、ロータ41が完成する。
その後、ロータ41は、図4に示すように、第1軸受42の内輪42bの内周側にフランジ7の第1軸受嵌合部58が嵌合し、第2軸受43の外輪43bの外周側に第2軸受嵌合部59が嵌合した状態とされて、ケース4に固定される。すなわち、治具100に保持されたときに第2治具102の第2治具側位置決め面113に当接する第1軸受42の内輪42bと、第3治具103の第3治具側決め面108と当接する第2軸受43の外輪4
3bとを基準として、ケース4に固定される。従って、ロータ41と出力軸2とは、出力軸2の軸線L、ロータ41(筒状部材47)の回転中心線、および、出力軸2の直動方向が一致した状態でケース4に固定される。
(作用効果)
本例の直動回転駆動装置1では、出力軸2の軸線L、ロータ41の回転中心線、および、出力軸2の直動方向は一致する。従って、出力軸駆動機構3によって出力軸2を駆動したときに、出力軸2が振動することを防止或いは抑制できる。
また、本例では、ボールスプライン軸受36の外径寸法はロータ41を構成する筒状部材47の内径寸法よりも短い。従って、治具100を用いて筒状部材47の回転中心線とボールスプライン軸受36に保持された出力軸2の軸線Lを一致させる際に、径方向で筒状部材47と出力軸2(ボールスプライン軸受36)を相対移動させることができる。また、本例では、ボールスプライン軸受36と筒状部材47の間には軸線L回りθの全周に渡って隙間Gが形成されている。すなわち、治具100を用いて筒状部材47の回転中心線Rとボールスプライン軸受36に保持された出力軸2の軸線Lを一致させたときに、ボールスプライン軸受36と筒状部材47とが干渉していない。よって、筒状部材47(ロータ41)の回転中心線Rと出力軸2の軸線Lを正確に一致させることができる。
さらに、本例では、ケース4が、ボールスプライン軸受36と軸線方向Xで離間する位置に出力軸2を支持する反出力側開口部10(ケース側軸受)を備える。よって、出力軸2を駆動したときに出力軸2が振動することを防止できる。
また、本例では、ボールスプライン軸受36は接着剤によってロータ41に固定されている。従って、径方向の隙間Gを備える状態で、ボールスプライン軸受36とロータ41(筒状部材47)とを固定することが容易である。さらに、本例では、筒状部材47が接着剤注入用孔54を備えるので、接着剤注入用孔54を介して筒状部材47の外周側からボールスプライン軸受36と筒状部材47との間に接着剤を注入できる。よって、ボールスプライン軸受36とロータ41(筒状部材47)とを固定する固定作業が容易となる。
さらに、直動回転駆動装置1の製造方法では、まず、出力軸2をボールスプライン軸受36に同軸に保持する。その後、出力軸2の軸線Lとロータ41(筒状部材47)の回転中心線Rとを一致させ、この状態で、ボールスプライン軸受36とロータ41(筒状部材47)とを固定する。従って、出力軸2の軸線L、出力軸Lの回転中心線(ロータ41の回転中心線R)、および、出力軸2の直動方向を一致させることが可能となる。
(その他の実施の形態)
なお、ボールスプライン軸受36と筒状部材47とを固定する接着剤は、ボールスプライン軸受36と筒状部材47との間の隙間Gの全周に介在させてもよい。また、筒状部材47に設けられた接着剤注入用孔54の数や位置は、上記の例に限定されるものではない。さらに、上記の例では、ボールスプライン軸受36と筒状部材47とが接着剤により固定されているが、これらをネジやテープなどを用いて固定することもできる。
1・・・直動回転駆動装置
2・・・出力軸
4・・・ケース
10・・・反出力側開口部(ケース側軸受)
21・・・回転駆動部
22・・・直動駆動部
36・・・ボールスプライン軸受(出力軸軸受)
41・・・ロータ
42・43・・・軸受(ロータ軸受)
47・・・筒状部材
54・・・接着剤注入用孔
G・・・前記隙間
L・・・軸線
X・・・軸線方向
θ・・・軸線回り

Claims (9)

  1. 出力軸と、
    前記出力軸を軸線方向に移動させる直動駆動部と、
    前記出力軸を軸線回りに回転させるための回転駆動部と、
    前記出力軸を前記軸線方向に移動可能に同軸に支持するとともに前記回転駆動部の回転を前記出力軸に伝達する出力軸軸受と、を備え、
    前記回転駆動部は、回転モータであり、前記出力軸軸受の外径寸法よりも内径寸法が大きい環状のロータと、前記軸線方向で離間する位置で前記ロータを前記軸線回りに回転可能に保持する一対のロータ軸受と、を備え、
    前記出力軸軸受は、前記ロータの内周側で前記ロータとの間に径方向の隙間を備える状態で当該ロータに固定されており、
    前記出力軸軸受と前記ロータとは一体に回転することを特徴とする直動回転駆動装置。
  2. 請求項1において、
    前記出力軸軸受は、前記径方向で前記ロータとの間に介在する接着剤によって当該ロータに固定されていること特徴とする直動回転駆動装置。
  3. 請求項2において、
    前記ロータは、前記径方向に貫通する接着剤注入用孔を備えることを特徴とする直動回転駆動装置。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれか一項において、
    前記出力軸軸受と前記ロータとの間には、前記軸線回りの全周に渡って前記隙間が形成されていること特徴とする直動回転駆動装置。
  5. 請求項1ないし4のうちのいずれか一項において、
    前記一対のロータ軸受と前記出力軸とは、同軸であることを特徴とする直動回転駆動装置。
  6. 請求項1ないし5のうちのいずれか一項において、
    前記直動駆動部および前記回転駆動部を収納するケースを備え、
    前記直動駆動部および前記回転駆動部は、前記軸線方向に配列されており、
    前記ケースは、軸線方向で直動駆動部の前記回転駆動部とは反対側に前記出力軸を軸線回りに回転可能および軸線方向に移動可能に支持するケース側軸受を備えることを特徴とする直動回転駆動装置。
  7. 請求項1に記載の直動回転駆動装置の製造方法において、
    前記出力軸を前記出力軸軸受に同軸に保持させる保持工程と、
    前記出力軸軸受を、前記ロータを構成する筒状部材に固定する固定工程と、を有し、
    前記固定工程では、
    前記筒状部材に前記出力軸を貫通させて前記出力軸軸受を当該筒状部材の内周側に配置し、
    前記出力軸軸受と前記筒状部材との間に接着剤を介在させるとともに、前記筒状部材の回転中心線と前記出力軸の軸線とを一致させて、前記接着剤によって前記出力軸軸受を前記筒状部材に固定することを特徴とする直動回転駆動装置の製造方法。
  8. 請求項7において、
    前記固定工程では、
    前記一対のロータ軸受を前記筒状部材に装着し、
    前記一対のロータ軸受と前記出力軸とを治具によって保持して一対のロータ軸受の回転中心線と前記出力軸の軸線とを一致させることを特徴とする直動回転駆動装置の製造方法。
  9. 請求項7または8において、
    予め、前記筒状部材に、径方向に貫通する接着剤注入用孔を形成しておき、
    前記固定工程において前記出力軸軸受と前記筒状部材との間に接着剤を介在させる際には、前記接着剤注入用孔を介して前記筒状部材の内周側に前記接着剤を注入することを特徴とする直動回転駆動装置の製造方法。
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