JP2017184120A - 画像処理システム - Google Patents
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Abstract
Description
この種の技術として、下記の特許文献1を例示する。
より具体的には、当該装置は、医療情報のうち個人情報の部分にモザイク処理を施して匿名化することによって個人情報を保護することができる。また、当該装置は、特定の権限者(例えば、主治医)のみ個人情報と生体情報の両方にアクセスできるように構成することによって、不特定多数の者に個人情報と生体情報が閲覧されることを防止している。
また、上記発明によれば、外部出力した動画像には必ずマスク処理が施されるので、個人情報の漏洩防止を十分に図ることができる。
図1と図2は、本実施形態に係る画像処理システム100を示す図である。
なお、図1と図2に図示される矢印は、各構成要素の間において授受される動画像の出力元と入力先とを示すものである。従って、動画像以外の情報やデータの授受については、必ずしも各矢印が示す内容と一致しなくてよい。
カメラ110は、所定の施術または検査を受けている被験者の顔領域を撮像して、動画像を生成する。すなわち、カメラ110は、本発明に係る撮像手段を構成する。なお、カメラ110によって生成される動画像はデジタルデータである。
エンコーダ120は、カメラ110によって生成された動画像に対してエンコード処理(符号化)を施し、サーバ装置130への転送および蓄積に適した形式に当該動画像を変換する。このとき、エンコーダ120は、圧縮処理を動画像に施してサーバ装置130に蓄積させることが好ましい。これにより、サーバ装置130に蓄積される動画像の容量を削減することができるからである。
サーバ装置130は、被験者が撮像された動画像を蓄積する。また、サーバ装置130は、蓄積されている動画像に係るアクセスを利用者から受け付ける。さらに、サーバ装置130は、動画像にアクセスしている利用者に対してアクセス権限を設定する。さらに、サーバ装置130は、蓄積されている動画像にアクセスしている利用者が当該動画像の外部出力を要求した場合、当該動画像を外部出力する。すなわち、サーバ装置130は、本発明に係る蓄積手段とアクセス受付手段と権限設定手段と外部出力手段とを構成する。
視聴端末装置140は、サーバ装置130に付設されているコンピュータ機器である。また、視聴端末装置140は、サーバ装置130に蓄積されている動画像にアクセスしている利用者が当該動画像の再生出力を要求した場合、当該動画像を再生出力する。すなわち、視聴端末装置140は、本発明に係る再生出力手段を構成する。
ここで所定の施術とは、被験者に対して医療目的で行われる特定の行為である。また、所定の検査とは、被験者に対して検査目的で行われる特定の行為である。
ここでマスク処理とは、動画像に対する画像処理であって、当該動画像に撮像されている被験者の顔領域の少なくとも一部を秘匿する処理をいう。より詳細には、マスク処理を行うことによって、当該動画像に撮像されている顔領域のうち、所定の施術または検査において露出される露出部分が少なくとも秘匿されることが好ましい。
なお、本実施形態における露出部分とは、被験者の顔領域のうち目、鼻、口を包含する領域であり、以下の説明においては、少なくとも被験者の目、鼻、口を秘匿するようにマスク処理が施される実施態様によって以下説明する。
ここで外部出力とは、画像処理システム100に蓄積されている動画像を、画像処理システム100に含まれない外部装置に出力することをいう。
なお、画像処理システム100に蓄積されている動画像を、画像処理システム100に含まれない表示装置に出力して再生させる処理は、本実施形態においては「再生出力」に該当せず「外部出力」に該当する。
カメラ110は、所定の施術または検査を受けている被験者の顔領域のうち、少なくとも所定の施術または検査において露出される露出部分を撮像することによって動画像を生成する。
録画開始ボタン121は、カメラ110から入力される動画像の記録(録画)を開始する契機となる操作を受け付けるボタンである。
録画停止ボタン122は、カメラ110から入力される動画像の記録(録画)を停止する契機となる操作を受け付けるボタンである。
静止画撮影ボタン123は、カメラ110から入力される動画像の1コマを、静止画として記録する契機となる操作を受け付けるボタンである。
また、エンコーダ120は表示領域を有しており、カメラ110から入力されている動画像である動画像DR1を表示する。
また、サーバ装置130は、アクセスしている利用者から受け付けた要求に応じて所定のサービスを提供するコンピュータ機器であって、所定のサービスには少なくとも蓄積されている動画像の再生出力または外部出力が含まれる。
なお、サーバ装置130は、アクセスしている利用者から再生出力の要求を受け付けた場合、要求された動画像を視聴端末装置140に転送し、アクセスしている利用者から外部出力の要求を受け付けた場合、マスク処理を施して動画像を外部出力する。
視聴端末装置140は、マスク処理を施した動画像を再生出力する場合と、マスク処理を施さずに動画像を再生出力する場合と、がある。ここで「マスク処理を施さずに動画像を再生出力する」とは、被験者の顔領域を秘匿する画像処理を行わずに動画像を再生出力することである。すなわち、被験者の顔領域を除く他の領域について秘匿する画像処理の実行については、必ずしも制限するものではない。
なお、マスク処理を施さずに出力された動画像は、マスク処理を施した動画像に比べて、被験者の顔領域に係る秘匿性が低減する一方で、被験者の顔領域に係る視認性が向上する。
動画像にアクセスしている利用者が当該動画像の再生出力を要求した場合、当該利用者に設定されているアクセス権限が所定レベル以下であれば、図1に図示するように、被験者の顔領域の少なくとも一部を秘匿するマスク処理を施して動画像DR2を再生出力する。より詳細には、サーバ装置130からストリーミング配信されている動画像および当該動画像に付加した付加データに基づいて、視聴端末装置140にインストールされているビューアが、視聴端末装置140のリソースを利用して、当該動画像に対してリアルタイムにマスク処理を施しながら、当該動画像を再生出力する。従って、サーバ装置130が、ストリーミング配信した動画像を、視聴端末装置140に再生出力させているとも換言することができる。
また、動画像にアクセスしている利用者が当該動画像の外部出力を要求した場合、当該利用者に設定されているアクセス権限に関わらず、図1に図示するように、サーバ装置130はマスク処理を施した動画像DR3を外部出力し、通信網200を介して動画像DR3を入力した外部端末300は動画像DR3を再生出力する。
一方で、図2は、視聴端末装置140が、マスク処理を施さずに動画像DR4を再生出力している状況を示す。
動画像にアクセスしている利用者が当該動画像の再生出力を要求した場合、当該利用者に設定されているアクセス権限が所定レベルを超えていれば、図2に図示するように、視聴端末装置140はマスク処理を施さずに動画像DR4を再生出力する。
この場合、サーバ装置130および視聴端末装置140は、利用者が外部出力または再生出力を要求している動画像と予め用意されている照合パターンとを照合することによって、当該動画像に撮像されている被験者の顔領域を判別する顔判別処理を実行し、顔判別処理によって判別された顔領域にマスク処理を施しうることが好ましい。利用者の要求に自動的に応答できるからである。
さらに、サーバ装置130および視聴端末装置140は、露出部分に係る照合パターンを用いて顔判別処理を実行し、少なくとも露出部分を秘匿するマスク処理を施しうることが好ましい。顔判別処理の精度が向上するからである。
また、図1に示す外部端末300の例としては、パーソナルコンピュータ(パソコン)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等が挙げられる。
図3は、動画像を撮像してから蓄積するまでの画像処理システム100における処理手順を示すフローチャートである。
まず、カメラ110が、被験者を撮像して動画像を生成する(ステップS102)。
次に、エンコーダ120が、ステップS102において生成された動画像に対してエンコード処理を行い(ステップS104)、エンコード処理が施された動画像をサーバ装置130に転送する(ステップS106)。
続いて、エンコーダ120から転送された動画像を受信したサーバ装置130は、当該動画像を蓄積する(ステップS108)。
まず、サーバ装置130が、利用者からアクセスを受け付けると(ステップS202)、当該利用者に対してアクセル権限を設定する(ステップS204)。
次に、サーバ装置130にアクセスしている利用者が視聴端末装置140から動画像の再生出力を要求している場合(ステップS206のYES)、サーバ装置130は視聴端末装置140に対して動画像を転送する(ステップS208)。
ここで、当該利用者に設定されているアクセス権限が所定レベルを超えている場合(ステップS210のYES)、視聴端末装置140は、ステップS208で転送された動画像に対してマスク処理を施さずに、当該動画像を再生出力する(ステップS214)。
或いは、当該利用者に設定されているアクセス権限が所定レベル以下である場合(ステップS210のNO)、視聴端末装置140は、ステップS208で転送された動画像をマスク処理状態に加工した上で、当該動画像を再生出力する(ステップS214)。
或いは、サーバ装置130にアクセスしている利用者が動画像の再生出力を要求しておらず(ステップS206のNO)、当該利用者が動画像の外部出力を要求している場合(ステップS216のYES)、サーバ装置130は、要求されている動画像にマスク処理変換を実行して(ステップS218)、マスク処理変換した動画像を外部出力する(ステップS220)。
また、画像処理システム100は、外部出力した動画像には必ずマスク処理が施される構成になっているので、個人情報の漏洩防止を十分に図ることができる。
ここまで図1から図4を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、本発明に係る画像処理システムは、カメラ110に相当する撮像手段を必ずしも備えなくてよく、外部装置である撮像手段によって撮像された動画像を蓄積してもよい。
ただし、サーバ装置130は、少なくとも本発明に係る外部出力手段を実現することが好ましく、視聴端末装置140は、少なくとも本発明に係る再生出力手段を実現することが好ましい。すなわち、外部出力手段と再生出力手段とは別のコンピュータ機器に分けて実現されることが好ましい。なぜならば、利用者からの要求応答時に関して処理負荷が分散されるので、画像処理システム全体として即応性が高まるからである。
なお、再生出力手段によるアクセス権限に係る判定については、必ずしも視聴端末装置140のみによって実行される必要はなく、サーバ装置130によって実行されて、その判定結果を動画像に付加して視聴端末装置140に転送する構成であってもよい。
上記のような虞を回避するため、以下のような対策を採ってもよい。すなわち、外部出力手段および再生出力手段は、動画像に撮像されている対象者を検知し、検知した対象者の移動量を算出し、算出された移動量が閾値を超える対象者に対するマスク処理の実行を制限し、算出された移動量が閾値以下である対象者に対してマスク処理を実行してもよい。
(1)被験者が撮像された動画像を蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積されている動画像に係るアクセスを利用者から受け付けるアクセス受付手段と、動画像にアクセスしている利用者に対してアクセス権限を設定する権限設定手段と、動画像にアクセスしている利用者が当該動画像の再生出力を要求した場合、当該利用者に設定されている前記アクセス権限が所定レベル以下であれば、被験者の顔領域の少なくとも一部を秘匿するマスク処理を施して動画像を再生出力し、当該利用者に設定されている前記アクセス権限が前記所定レベルを超えていれば、前記マスク処理を施さずに動画像を再生出力する再生出力手段と、動画像にアクセスしている利用者が当該動画像の外部出力を要求した場合、当該利用者に設定されている前記アクセス権限に関わらず、前記マスク処理を施して動画像を外部出力する外部出力手段と、を備える画像処理システム。
(2)少なくとも前記外部出力手段を実現するサーバ装置と、少なくとも前記再生出力手段を実現する視聴端末装置と、を含む(1)に記載の画像処理システム。
(3)前記外部出力手段および前記再生出力手段は、利用者が再生出力または外部出力を要求している動画像と予め用意されている照合パターンとを照合することによって、当該動画像に撮像されている被験者の顔領域を判別する顔判別処理を実行し、前記顔判別処理によって判別された顔領域に前記マスク処理を施しうる(1)または(2)に記載の画像処理システム。
(4)所定の施術または検査を受けている被験者の顔領域のうち、少なくとも前記所定の施術または検査において露出される露出部分を撮像する撮像手段を備え、前記外部出力手段および前記再生出力手段は、前記露出部分に係る前記照合パターンを用いて前記顔判別処理を実行し、少なくとも前記露出部分を秘匿する前記マスク処理を施しうることを特徴とする(3)に記載の画像処理システム。
(a)前記外部出力手段および前記再生出力手段は、動画像に撮像されている対象者を検知し、検知した対象者の移動量を算出し、算出された移動量が閾値を超える対象者に対する前記マスク処理の実行を制限し、算出された移動量が前記閾値以下である対象者に対して前記マスク処理を実行しうる(1)から(4)のいずれか一つに記載の画像処理システム。
110 カメラ
120 エンコーダ
121 録画開始ボタン
122 録画停止ボタン
123 静止画撮影ボタン
130 サーバ装置
140 視聴端末装置
200 通信網
300 外部端末
DR1〜DR4 動画像
Claims (4)
- 被験者が撮像された動画像を蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段に蓄積されている動画像に係るアクセスを利用者から受け付けるアクセス受付手段と、
動画像にアクセスしている利用者に対してアクセス権限を設定する権限設定手段と、
動画像にアクセスしている利用者が当該動画像の再生出力を要求した場合、当該利用者に設定されている前記アクセス権限が所定レベル以下であれば、被験者の顔領域の少なくとも一部を秘匿するマスク処理を施して動画像を再生出力し、当該利用者に設定されている前記アクセス権限が前記所定レベルを超えていれば、前記マスク処理を施さずに動画像を再生出力する再生出力手段と、
動画像にアクセスしている利用者が当該動画像の外部出力を要求した場合、当該利用者に設定されている前記アクセス権限に関わらず、前記マスク処理を施して動画像を外部出力する外部出力手段と、
を備える画像処理システム。 - 少なくとも前記外部出力手段を実現するサーバ装置と、
少なくとも前記再生出力手段を実現する視聴端末装置と、を含む請求項1に記載の画像処理システム。 - 前記外部出力手段および前記再生出力手段は、
利用者が再生出力または外部出力を要求している動画像と予め用意されている照合パターンとを照合することによって、当該動画像に撮像されている被験者の顔領域を判別する顔判別処理を実行し、前記顔判別処理によって判別された顔領域に前記マスク処理を施しうる請求項1または2に記載の画像処理システム。 - 所定の施術または検査を受けている被験者の顔領域のうち、少なくとも前記所定の施術または検査において露出される露出部分を撮像する撮像手段を備え、
前記外部出力手段および前記再生出力手段は、
前記露出部分に係る前記照合パターンを用いて前記顔判別処理を実行し、
少なくとも前記露出部分を秘匿する前記マスク処理を施しうることを特徴とする請求項3に記載の画像処理システム。
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