JP2017182582A - 硬貨出金装置 - Google Patents
硬貨出金装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017182582A JP2017182582A JP2016071065A JP2016071065A JP2017182582A JP 2017182582 A JP2017182582 A JP 2017182582A JP 2016071065 A JP2016071065 A JP 2016071065A JP 2016071065 A JP2016071065 A JP 2016071065A JP 2017182582 A JP2017182582 A JP 2017182582A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coin
- cassette
- denomination
- coins
- control unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】簡素かつ低コストな構成で迅速に硬貨を出金することが可能な硬貨出金装置を提供する。【解決手段】収納硬貨を繰出口から繰出す繰り出し機構を有した複数の金種別カセットと、金種別カセットの繰出口に沿って昇降可能な繰り出し部と、金種別カセットの繰出口まで繰り出し部を昇降させ、昇降させた繰り出し部の位置にある金種別カセットの繰り出し機構の動作を制御して、金種別カセットの収納硬貨を出金口に繰り出す制御部と、を備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば所定金額の硬貨を出金するような硬貨出金装置に関する。
従来、ATMに代表される金融処理端末等には、硬貨を処理する硬貨出金装置が備えられている(特許文献1参照)。この硬貨出金装置は、金種別の複数の硬貨カセットが備えられており、この硬貨カセットから各金種の硬貨を必要な枚数だけ1枚ずつ繰り出し、所定金額を出金口に出金できる。
各硬貨カセットは、硬貨を繰り出す硬貨繰出部と、硬貨を補充する硬貨受入部とを有しており、硬貨受入部で受け入れた硬貨を収納しておき、必要に応じて1枚ずつ硬貨繰出部から繰り出す構成になっている。
特許文献1に記載された硬貨出金装置によれば、硬貨カセットから繰り出された硬貨を搬送路の下方に落下・集積させ、1枚ずつ分離したあと搬送路を経由し、出金口に集積する構成としている。
すなわち、特許文献1では、硬貨スタッカから硬貨を繰出す際に1枚ずつ分離して搬送路の下方に落下・集積させた後、硬貨を更に1枚ずつに分離する構成であるため、硬貨を1枚ずつ分離する機構が2箇所必要である。このため、機構が複雑になり、コスト高・品質低下・処理時間が遅い等の問題を抱えている。したがって、簡素かつ低コストな構成で迅速に硬貨を出金することができる硬貨出金装置が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡素な構成で迅速に硬貨を出金することが可能な硬貨出金装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる硬貨出金装置は、収納硬貨を繰出口から繰出す繰り出し機構を有した複数の金種別カセットと、前記金種別カセットの繰出口に沿って昇降可能な繰り出し部と、前記金種別カセットの繰出口まで前記繰り出し部を昇降させ、昇降させた前記繰り出し部の位置にある金種別カセットの前記繰り出し機構の動作を制御して、前記金種別カセットの収納硬貨を出金口に繰り出す制御部と、を備えることを特徴とする硬貨出金装置として構成される。
本発明によれば、簡素かつ低コストな構成で迅速に硬貨を出金することができる。
本発明にかかる硬貨出金装置を適用した硬貨出金装置1の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、硬貨出金装置1の内部構造を、側面から示した図である。硬貨出金装置1は、装置後方で上下に配設された複数の硬貨カセット装着部50と、その下方に設けられた制御ユニット55と、装置前面の上部に設けられた出金口シャッタ5と、前記硬貨カセット装着部50に装着された金種別硬貨カセット60から繰り出された硬貨Cを出金口6まで搬送すると共に、真偽を判別する出金判別部7を備えた出金繰り出し部8と、該出金繰り出し部8の下方に設けられた回収カセット30とを有して構成されている。後述するように、複数の金種別の硬貨カセット60のそれぞれが、収納されている硬貨を繰出口69から繰出す繰り出し機構を有し、出金繰り出し部8が、それらの硬貨カセット60の繰出口69に沿って昇降可能であり、制御ユニット55が、出金する硬貨カセット60の繰出口69まで出金繰り出し部8を昇降させ、昇降させた出金繰り出し部8の位置にある硬貨カセット60の繰り出し機構の動作を制御して、硬貨カセット60に収納されている硬貨を出金口6に繰り出している。
前記硬貨カセット装着部50は4つ設けられており、上段2つの金種別の硬貨カセット60へのアクセスを検知する上段アクセス検知センサ52と、下段2つの金種別硬貨カセット60へのアクセスを検知する下段アクセス検知センサ53とが設けられている。
また、各硬貨カセット装着部50には、金種別硬貨カセット60がセットされているか否かを検知するセット検知センサ51が設けられている。
さらに各硬貨カセット装着部50には、金種別硬貨カセット60のゲート80(図4参照)を開操作するためのゲート開動作突起54(図10参照)が、底面から上方へ少し突出するように設けられている。
前記出金口シャッタ5には、出金口シャッタ5を開閉駆動するシャッタ開閉モータ16、出金口シャッタ5が開状態であることを検知するシャッタ開検知センサ17、および閉状態であることを検知するシャッタ閉検知センサ15、出金口6の底蓋(図示省略)が閉状態であることを検知する出金口底蓋閉検知センサ23が設けられている。
前記出金繰り出し部8は、出金口6及び出金判別部7とから形成される。後述するように、出金繰り出し部8は、出金口6と硬貨カセット60との間に設けられた出金判別部7を有し、出金判別部7は、硬貨カセット60から繰り出された硬貨の金種を検知し、その枚数をカウントし、硬貨を出金口6に出金する。
この出金口6は前面が開口した形状であり、利用者の指を検知する指検知センサ13、硬貨Cの残留を左右方向(X軸)で検出するX軸残留検知センサ12、硬貨Cの残留を前後方向(Y軸)で検出するY軸残留検知センサ14、硬貨Cの残留を上下方向(Z軸)で検出するZ軸残留検知センサ18、出金口6の底蓋を開閉する出金口開閉ソレノイド19が設けられている。
なお、X軸残留検知センサ12、指検知センサ13、Y軸残留検知センサ14、およびZ軸残留検知センサ18は、投光素子と受光素子で構成される透過型の光学式センサである。
また、出金判別部7は、硬貨Cを水平に搬送する経路であり、搬送モータM1が設けられている。この搬送モータM1の駆動力を得て上搬送ベルト26および下搬送ベルト27により硬貨Cを狭持しながら出金口6まで搬送する。また、搬送モータM1の回転を検知する回転検知センサ25も設けられている。
尚、硬貨Cを狭持する際に、下側搬送ベルト27に対し、上側搬送ベルト26は短くなっており、搬送途中から狭持する構成としている。このことにより、出金繰り出し部8が金種別硬貨カセット60から硬貨Cを受け取る際の間口が広くなることで、受け渡し可能な停止位置が拡がる為、確実に硬貨Cを受け取ることができる。
この出金判別部7には、搬送してきた硬貨Cを出金口6へ排出する排出部が設けられており、この排出部には硬貨Cの真偽を判別する出金判別センサ28が設けられている。該出金判別センサ28は、磁気センサであり、磁気センサ上を硬貨Cが通過することにより、通過枚数・金種を判別する。これによって、金種別硬貨カセット60から繰り出された硬貨Cの枚数・金種を把握し、途中で詰まることなく全て排出できたか、および金種に誤りがないかを判別できるようにしている。
上記判別の結果、制御ユニット55より繰り出しを指示された硬貨Cの金種または枚数に相違があった場合は、出金繰り出し部8は出金口6の下方に設けられた回収カセット30の手前まで下降移動する。
一方、回収カセット30の上部には、硬貨Cを回収カセット30へ落下させる落下通路29が設けられており、回収カセット30の隣りには、該回収カセット30がセットされているか否かを検知する回収カセット検知センサ31が設けられており、出金口6の底蓋を開くことにより、繰り出した硬貨Cを全て回収し、再度指示された金種・枚数を繰り出し可能としている。
また、正常に繰り出された硬貨Cを利用者が取り忘れた場合も、上記動作により回収カセット30に全て回収する為、係員の復旧処理を待たずとも継続取引が可能となる。すなわち、出金口6の底蓋は開閉可能であって、出金口6の下方に、取り忘れ硬貨を回収するための回収カセット30が設けられ、制御ユニット55は、出金口6に取り忘れ硬貨があるか否かを判定し、取り忘れ硬貨があると判定した場合、出金口6の底蓋を開けて回収カセット30に取り忘れ硬貨を回収させる。
尚、硬貨出金装置1には繰り出し停止位置を示すスリットを設けたスリットレール33を備えており、出金繰り出し部8は、ガイドレール32に沿って矢印19のように上下に移動可能な構成としている。出金繰り出し部8は、昇降モータM2及び駆動ベルト36によって、上昇・下降し、昇降モータM2は、回転可能なエンコーダ34およびブレーキ部35からなる機構に接触しており、出金繰り出し部8の上下移動に同期しながら回転する。
また、出金繰り出し部8は繰り出し停止位置センサ37を備えており、スリットレール33の所定の停止位置で停止することが可能となる。
前記制御ユニット55は、各種制御動作を実行するユニットであり、該制御ユニット55の近傍に、制御ユニット55の引き出しを検知する制御ユニット検知センサ56が設けられている。
また、前記金種別硬貨カセット60は、それぞれが単一の金種の硬貨Cを収納して該硬貨Cを一枚ずつ繰り出すものであり、硬貨Cを繰り出す硬貨繰出モータ62と、硬貨Cの繰り出しを検知する繰出検知センサ63とがそれぞれに設けられている。これにより、硬貨Cの繰り出し枚数を計数できるようにしている。
なお、金種別硬貨カセット60は、例えば上段から順に100円、10円、1円、予備といったように、収納する金種が予め設定されているが、例えば金種別硬貨カセット60の前面に、ラベルやバーコード等の識別媒体により構成された金種媒体情報38を設けると共に、出金繰り出し部8に金種媒体情報38を読み取る図示しない金種媒体読取部を設けて、どの硬貨カセット装着部50に金種別硬貨カセット60が装着されても硬貨処理装置1が正しい金種の硬貨Cを繰り出せるように構成してもよい。
この構成により、硬貨出金装置1は、出金時、繰り出し前準備動作として、初期位置が上端位置にある出金繰り出し部8を下端位置まで移動する。出金繰り出し部8の下端移動の際、金種媒体読取部は、金種別硬貨カセット60に備えられた金種媒体情報38を読取る。硬貨出金装置1からの出金指示により、金種媒体読取部により読取られた媒体情報に基づいて、出金する金種の硬貨が装填されている金種別硬貨カセット60から硬貨を繰り出す為に、昇降モータM2を駆動し、出金繰り出し部8を上昇させ、繰り出す金種が装填されている金種別硬貨カセット60に位置を合わせて停止させる。
本実施例では、金種別硬貨カセット60には、上記金種媒体情報38が付されているため、例えば、金種別硬貨カセット60の金種媒体情報38と、金種別硬貨カセット60から硬貨を繰り出した回数とを対応付けて制御ユニット55内部のメモリに記憶しておき、最も繰り出し頻度の高い金種別硬貨カセット60を最上段にセットする等、その頻度に応じて金種別硬貨カセット60をセットする位置を定めてもよい。このように位置を定めることにより、繰り出し時における出金繰り出し部8の総移動量が少なくなり、硬貨出金装置1の耐久性を向上させることができる。すなわち、硬貨カセット60には、硬貨の金種を識別するための金種媒体情報38を備え、制御ユニット55は、硬貨の繰り出し枚数をカウントするカウンタと、カウンタのカウント値とを記憶するメモリを備え、制御ユニット55は、硬貨カセット60の金種とそのカセットのカウント値とを、例えば、係員が保守のための操作をする係員操作表示部に表示する。このような表示をすることにより、係員は、係員操作表示部に表示されている画面を見て、頻度の高いカセットほど上段にセットする等、枚数に応じてカセットを組み替えることができる。したがって、上記のとおり出金繰り出し部8の総移動量が少なくなり、硬貨出金装置1の耐久性を向上させることができる。
次に、図2に示す金種別硬貨カセット60の斜視図、図3に示すカセット61の平面図、図4に示すカセット61の正面図、図5に示すカセット61の右側面図、図6に示すカセット61の背面図、及び図7に示す円盤65の縦断面図(図3のAA断面図)と共に、金種別硬貨カセット60の構成について説明する。
金種別硬貨カセット60は、カバーケース90と、該カバーケース90内に収納されたカセット61とにより構成されている。
カバーケース90は、平面開放のボックス状の収容部94の後方に蓋体91が枢着部93で枢着されており、蓋体91を開閉できるように構成されている。また、カバーケース90の前面には、連結部95が設けられており、この連結部95によって金種別硬貨カセット60と硬貨出金装置1とを電気的に接続できるように構成されている。また、カバーケース90の背面には、握持部97(図1)が設けられている。
前記カセット61には、正面に位置するゲート80と、下部前方約6割程度の大きさの円形凹部71へ向けて中下がりに傾斜する硬貨収容部70と、前記円形凹部71の下方に位置して略水平な円盤65とが設けられている。
前記円盤65には、硬貨Cより一回り大きい円形孔66が4つ設けられており、この円形孔66は、いずれも円盤65の中心位置から均等の距離で互いが等間隔に離間した位置に分散配置されている。この円盤65の厚さは、硬貨Cより充分厚く形成されている。
なお、図示では円形孔66を4つとしているが、この円形孔66の個数と孔径は収納する硬貨Cに合わせて構成すればよく、例えば、1円硬貨はφ21mmで5穴、10円硬貨及び100円硬貨はφ24mmで4穴、5円硬貨及び50円硬貨はφ22mmで4穴、500円硬貨はφ27mmで3穴といったように構成すればよい。
前記円盤65には、前記円形孔66へ硬貨Cを誘うテーパ67が設けられている。このテーパ67は、前記円形孔66の周囲と、円盤65の中心上面の平面視略菱形の凸部に設けられている。
また、前記円盤65の底面部には、前記円形孔66から円盤外側へ向かって硬貨C 通過を許容する硬貨通過溝64(図7)が設けられており、前記円形凹部71には、上方へ突出する複数のガイド突起73が立設されている。そして、カセット61には、円盤65の外側位置に、硬貨Cを繰出口69(図4)へ繰り出すための繰出通路が設けられている。これにより、図3に仮想線で示すように、繰出モータM3の駆動力によって円盤65が回転すると円形孔66内の硬貨Cがガイド突起73に当接し、円盤65の硬貨通過溝64の一辺と前記ガイド突起73の間で挟み込まれた硬貨Cが硬貨通過溝64から円盤外側へ一枚出しされ、繰出口69から繰り出される。硬貨Cを複数枚繰り出す際には、円盤65の回転によって各円形孔66内の硬貨Cが順次繰り出される。なお、円盤65の底面には、回転時に前記ガイド突起73の通過を許容する突起通過用溝(図示省略)も設けられている。
金種別硬貨カセット60の筐体部には、バネで形成される弾性体68の一端が接続されており、この弾性体68の他端のアーム部分先端は円盤65の上面に近接して配されている。この弾性体68は撹拌手段として機能し、硬貨Cを撹拌する。
前記ゲート80は、図4に示すように、硬貨Cを繰り出す繰出口69を開閉するように、該繰出口69の前面に設けられている。
このゲート80は、カセット61の前面に沿うように曲げ形成された金属性の板状体であり、正面視中央に横長の繰出穴83が形成されている。この繰出穴83は、繰出口69と同程度かそれより少し大きいサイズの穴に形成されている。
また、ゲート80には、上下方向に長い2つのスライドガイド穴81,84が設けられていると共に、該スライドガイド穴81の側方で前方へ直角にL字屈曲した屈曲部上辺にバネ掛け凹部82(図5参照)が設けられている。
前記スライドガイド穴81,84には、略キノコ型のガイドビス88,89が挿通され、該ガイドビス88,89はカセット61に固着されている。このガイドビス88,89によってゲート80が上下動可能にカセット61に取り付けられている。
上方の前記ガイドビス88には、付勢手段となるバネ87が巻きつけ固定されており、このバネ87の一部がアーム上に延長されてその端部が前記バネ掛け凹部82に引っ掛けられている。このバネ87のアーム部は図示下方へ戻ろうとするバネ力を有しており、ゲート80を下方すなわち閉方向へ付勢する。なお、図4、図5は、バネ87の付勢力に逆らってゲート80が開状態となっている図を示しており、ゲート80の閉状態での位置を仮想線で示している。
さらに、ゲート80の下方位置には、側面視L字となるよう前方へ屈曲形成された操作突起85が形成されている。この操作突起85の底辺は、ゲート80が開状態のときにカセット61の底辺とほぼ同じ位置かそれよし少し上方の位置となり、ゲート80が閉状態のときにカセット61の底面より下方へ突出し、かつカバーケース90の収容部94(図2参照)の底面とほぼ同じ位置かそれより少し上方の位置となるように構成されている。つまり、カバーケース90の収容部94の底板部分には、図示省略している操作用穴が形成されており、この操作用穴内にゲート80の操作突起85が位置するように構成されている。
この操作突起85が硬貨カセット装着部50に設けられたシャッタ開動突起(図10参照)と係合することで、ゲート80はバネ87の付勢力に逆らって押し上げられ開状態になる。
以上のような硬貨の繰り出し機構を有した構成により、硬貨出金装置1は、制御ユニット55による制御のもと各金種別硬貨カセット60から必要な金種の硬貨Cを必要な枚数ずつ繰り出し、これを出金判別部7で判別して出金口6に所定金額の硬貨Cを出金することができる。
そして、図8に示す斜視図(外壁となる化粧板は図示省略)、及び図9に示す部分拡大斜視図に示すように、利用者は金種別硬貨カセット60を側面方向から平面視L 字型に着脱することができる。
詳述すると、脱着の際には、金種別硬貨カセット60を後方へ移動させて金種別硬貨カセット60と硬貨受取部45との連結を切り離し、次いで右方向へ引き出すようにして金種別硬貨カセット60を脱着できる。
このとき、図10(A)の正面図に示すように、ゲート80の操作突起85が硬貨カセット装着部50のゲート開動作突起54から離れるため、バネ87の付勢力によってゲート80は閉方向へ付勢され、ゲート閉状態となる。これにより、脱着時に繰出口69(図10(B)参照)から硬貨Cがこぼれ落ちることを防止できる。
装着の際には、これと逆の操作によって金種別硬貨カセット60を硬貨受取部45に連結して金種別硬貨カセット60に装着完了できる。
このとき、図10(B)の正面図に示すように、ゲート80の操作突起85が硬貨カセット装着部50のゲート開動突起54に係合して押し上げられ、バネ87の付勢力に逆らってゲート80は開方向へ操作され、ゲート開状態となる。
ここで、ゲート80の下端となる操作突起85の下端は、閉状態でも収容部94の底面と同じ位置かこれより少し上方に位置しており、かつ収容部94の底部に設けられた操作用穴の中に位置しているため、装着途中で操作突起85の下端が硬貨カセット装着部50の底の上面等に接触することがない。このため、装着途中で操作突起85が何かに衝突し、ゲート80が意図せず開状態となることが防止される。そして、装着完了寸前で操作突起85がゲート開動突起54に持ち上げ動作されて、ゲート80が開状態になる。
これにより、装着時に繰出口69(図10(B)参照)から硬貨Cがこぼれ落ちることを防止でき、装着後はゲート80が開状態となっていつでも硬貨Cを繰り出せる状態になる。
従って利用者は、金種別硬貨カセット60を取り出して硬貨Cを硬貨収容部70に投入し、金種別硬貨カセット60を硬貨カセット装着部50にセットするという簡単な操作で金種別硬貨カセット60への硬貨Cの補充を行うことができる。
このときの硬貨Cの補充では、多量の硬貨Cを不揃いな状態で一括して硬貨収容部70に投入できるため、利用者は短時間で硬貨Cの補充を完了することができる。
金種別硬貨カセット60は、貯留する硬貨Cを整列させる必要がないため多量の硬貨Cを貯留することができると共に補充も迅速に行える。
また、硬貨カセット装着部50の後方部分には、従来の硬貨処理装置における硬貨補充部のような機械的要素が存在しないため、硬貨カセット装着部50に対して金種別硬貨カセット60を装着する際のあそびを充分に確保することができる。詳述すると、例えば従来例の如く金種別硬貨カセット60の前後2箇所に機械的な連結部(補充部と繰出部)が存在すると、前後2箇所で正確に連結することが必要となり、金種別硬貨カセット60が硬貨カセット装着部50に対して前後方向に自由に移動できるようなあそびを作ることが困難になる。しかし、本硬貨出金装置1は、このように前後2箇所で正確に連結するという必要がなく前方部分だけ連結すれば足りるため、硬貨カセット装着部50の後方部分に自由な空間を設けて金種別硬貨カセット60の前後方向の移動を許容でき、着脱用に充分なあそびを確保して着脱操作を容易化できる。
また、ゲート80を備えない場合であれば、金種別硬貨カセット60の着脱操作を行う際に繰出口69から硬貨Cがこぼれ落ちる可能性があったが、カセット61に設けたゲート80は、金種別硬貨カセット60が硬貨カセット装着部50に装着された状態で常に開状態となり、少しでも硬貨カセット装着部50から金種別硬貨カセット60が脱着されればすぐに閉状態となるため、着脱操作時の硬貨Cの意図しない繰り出しを防止できる。
しかも、この着脱時における意図しない繰り出しの防止を、ゲート80とバネ87とゲート開動作突起54とで実現しているため、電気的な制御を必要とせず、低コストで効果的なゲート80の開閉動作を実現できる。特に、閉状態を維持するために金種別硬貨カセット60を脱着した後も電力供給するといったことを考慮する必要がないため、金種別硬貨カセット60の設計の自由度が増し、金種別硬貨カセット60を安価に提供することができる。
このように、本実施例では、出金口が上下方向に移動できるように形成し、硬貨カセットより1枚ずつ繰り出された硬貨を直接出金口に集積する構成としている。特に出金口手前に出金判別部を備え、硬貨カセットから繰り出された硬貨の金種・枚数を判定する。したがって、簡潔な構成で、安価で高品質且つ処理時間短縮が実現できる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、この発明を適用した装置本体は、実施形態の硬貨出金装置1に対応し、以下同様に、開閉手段は、ゲート開動突起54に対応し、着脱部は、硬貨カセット装着部50に対応し、硬貨スタッカは、金種別硬貨カセット60に対応し、計数機は、繰出検知センサ63に対応し、収納部は、硬貨収容部70に対応し、分離繰出部は、円盤65及びガイド突起73に対応するも、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
1…硬貨出金装置
6…出金口
50…硬貨カセット装着部
54…ゲート開動突起
60…金種別硬貨カセット
63…繰出検知センサ
65…円盤
69…繰出口
70…硬貨収容部
73…ガイド突起
80…ゲート
C…硬貨
6…出金口
50…硬貨カセット装着部
54…ゲート開動突起
60…金種別硬貨カセット
63…繰出検知センサ
65…円盤
69…繰出口
70…硬貨収容部
73…ガイド突起
80…ゲート
C…硬貨
Claims (4)
- 収納硬貨を繰出口から繰出す繰り出し機構を有した複数の金種別カセットと、
前記金種別カセットの繰出口に沿って昇降可能な繰り出し部と、
前記金種別カセットの繰出口まで前記繰り出し部を昇降させ、昇降させた前記繰り出し部の位置にある金種別カセットの前記繰り出し機構の動作を制御して、前記金種別カセットの収納硬貨を出金口に繰り出す制御部と、
を備えることを特徴とする硬貨出金装置。 - 前記繰り出し部は、前記出金口と前記金種別カセットとの間に設けられた判別部を有し、前記判別部は、前記金種別カセットから繰り出された硬貨の金種を検知し、その枚数をカウントする、
ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨出金装置。 - 前記出金口の底蓋は開閉可能であって、
前記出金口の下方に、取り忘れ硬貨を回収する回収カセットを備え、
前記制御部は、前記出金口に取り忘れ硬貨があるか否かを判定し、前記取り忘れ硬貨があると判定した場合、前記出金口の底蓋を開けて前記回収カセットに前記取り忘れ硬貨を回収させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨出金装置。 - 前記金種別カセットは、前記硬貨の金種を識別するための識別情報を備え、
前記制御部は、硬貨の繰り出し枚数をカウントするカウンタと、前記カウンタのカウント値とを記憶するメモリを備え、
前記制御部は、前記金種と前記カウント値とを表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨出金装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016071065A JP2017182582A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 硬貨出金装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016071065A JP2017182582A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 硬貨出金装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017182582A true JP2017182582A (ja) | 2017-10-05 |
Family
ID=60007032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016071065A Pending JP2017182582A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 硬貨出金装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017182582A (ja) |
-
2016
- 2016-03-31 JP JP2016071065A patent/JP2017182582A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1805728B1 (en) | Money item dispensing apparatus | |
WO2011065050A1 (ja) | 紙幣入出金機 | |
JP6369196B2 (ja) | 媒体処理装置及び媒体取引装置 | |
JPH07249139A (ja) | 棒金放出機 | |
JP2010015196A (ja) | 硬貨入出金機 | |
JP4671806B2 (ja) | 硬貨処理装置 | |
JP2017182582A (ja) | 硬貨出金装置 | |
JP4910494B2 (ja) | 自動取引装置 | |
JP7052470B2 (ja) | 媒体処理装置および媒体取引装置 | |
JPS5938891A (ja) | 紙幣取扱装置 | |
JP2020060940A (ja) | 貨幣処理装置および貨幣処理システム | |
JP2020060938A (ja) | 硬貨集積機構および硬貨処理装置 | |
JP5193724B2 (ja) | 硬貨計数装置 | |
JP3078673B2 (ja) | 貨幣処理装置 | |
JP4461221B2 (ja) | メダル貸出装置及びメダル貸出装置におけるメダル貸出方法 | |
JP2020060935A (ja) | 硬貨処理装置 | |
JP2024053008A (ja) | 貨幣処理機 | |
JP6453062B2 (ja) | 棒金収納装置、貨幣処理システム及び処理方法 | |
JP2021184133A (ja) | 硬貨処理装置及び自動取引装置 | |
JP5674342B2 (ja) | 景品払出装置 | |
JPH0512533A (ja) | 紙幣処理装置 | |
JP2020194418A (ja) | 硬貨処理装置及び自動取引装置 | |
JP2014059814A (ja) | シャッタ装置 | |
JP2002279486A (ja) | 紙幣入出金装置 | |
JPS5920088A (ja) | 硬貨払い出し機 |