JP2017181758A - 定着装置およびこれを備える画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】押圧部材を切り替えることで定着ニップの状態を変更する定着装置を提供する。【解決手段】本発明の定着装置12は、回転可能に設けられ、IHヒーター33に加熱される定着ベルト30と、回転可能に設けられ、定着ベルト30との間に定着ニップNを形成する加圧ローラー31と、定着ベルト30の内周面に圧接する圧接面を有する2つの押圧パッド42,43と、2つの押圧パッド42,43の中から定着ベルト30の内周面に圧接させる押圧パッド42(43)を切り替える切替調整部41と、を備え、2つの押圧パッド42,43は、互いに異なる圧接面を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、シートにトナー像を定着させる定着装置およびこれを備える画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、用紙等のシート上に転写されたトナー像を定着させる定着装置を備えている。
例えば、特許文献1に記載の定着装置は、加熱される無端状の定着ベルトに圧接する加圧ロールを備えている。定着ベルトの内周面には、定着ベルトを加圧ロールに押し付ける押圧パッドが当接している。押圧パッドは、弾性係数の高い材料で形成されている。押圧パッドは、定着ベルトの移動方向上流側よりも下流側において、加圧ロールに強く押し付けられている。定着ベルトを圧接部の出口で大きな曲率で回転させることで、記録紙は、定着ベルトから適切に引き離される。
特開2005−221533号公報
ところで、定着ベルトに対する押圧パッドの押圧力は、記録紙(シート)の種類に応じて変更することが好ましい。上記した定着装置では、当該押圧力の変更が可能であるものと解される。例えば、薄い用紙や封筒に印刷(画像形成)する場合、押圧力を弱めてシワの発生を抑制することができる。しかしながら、押圧力が弱くなると、適切なシートの搬送および適切なトナー像の定着処理を行うことができない虞があった。
上記のような問題は、定着ベルトに圧接する押圧パッドの圧接部(圧接面)の形状を変更することで解決できることがある。しかしながら、上記した定着装置は、押圧パッドを変更する(切り替える)ことができなかった。
本発明は上記した課題を解決すべく、押圧部材を切り替えることで定着ニップの状態を変更する定着装置およびこれを備える画像形成装置を提供する。
上記した課題を解決するため、本発明の定着装置は、回転可能に設けられ、熱源に加熱される定着部材と、回転可能に設けられ、前記定着部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着部材の内周面に圧接する圧接面を有する複数の押圧部材と、前記複数の押圧部材の中から前記定着部材の内周面に圧接させる前記押圧部材を切り替える切替調整部と、を備え、前記複数の押圧部材は、互いに異なる前記圧接面を有している。
この場合、前記各押圧部材の前記圧接面は、前記定着部材の回転軸方向において、中央部よりも両端部で幅広く形成されていることが好ましい。
この場合、前記切替調整部は、前記押圧部材を回動可能に支持し、前記定着部材の内周面に対する前記圧接面の角度を変更して保持することが好ましい。
また、この場合、前記切替調整部は、前記圧接面を前記定着部材の回転方向上流側よりも下流側に向けて前記加圧部材側に傾斜させることが好ましい。
この場合、前記定着ニップを通過するシートの種類に基づいて前記切替調整部を制御する制御部を更に備えていることが好ましい。
他の場合、環境温度と環境湿度の少なくとも一方に基づいて前記切替調整部を制御する制御部を更に備えていることが好ましい。
この場合、前記複数の押圧部材の中で何れの押圧部材が前記定着部材の内周面に圧接しているのかを検知する切替検知部と、前記切替検知部の検知結果に基づいて前記切替調整部を制御する制御部と、を更に備えていることが好ましい。
上記した課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、シートにトナー像を転写させる画像形成部と、前記シートに前記トナー像を定着させる上記のいずれかに記載の定着装置と、を備えている。
本発明によれば、押圧部材を切り替えることで、定着ニップの状態を変更することができる。
本発明の第1実施形態に係るプリンターの内部構造を模式的に示す断面図である。 図1のII−II断面図である。 図2のIII−III断面図である。 本発明の第1実施形態に係る定着装置の第1押圧パッドを示す底面図である。 本発明の第1実施形態に係る定着装置の第2押圧パッドを示す底面図である。 本発明の第1実施形態に係るプリンターの制御系を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る定着装置(第2定着ニップが形成された状態)を模式的に示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る定着装置を模式的に示す断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下、各図に示す方向を基準に説明する。
図1を参照して、第1実施形態に係る画像形成装置としてのプリンター1について説明する。図1はプリンター1の内部構造を模式的に示す断面図である。なお、以下の説明において、「搬送方向」とは、シートSが搬送される方向を指す。また、「上流」および「下流」並びにこれらに類する用語は、シートSの搬送方向における「上流」および「下流」並びにこれらに類する概念を指す。
プリンター1は、装置本体2と、給紙カセット3と、排紙トレイ4と、を備えている。給紙カセット3は、装置本体2の下部に設けられ、枚葉のシートS(の束)を収容している。排紙トレイ4は、装置本体2の上面に設けられている。
また、プリンター1は、給紙部10と、画像形成部11と、定着装置12と、排紙部13と、制御装置14と、を備えている。給紙部10は、給紙カセット3から排紙トレイ4まで延びる搬送路15の上流端部に設けられている。給紙部10は、給紙カセット3内のシートSを1枚ずつ搬送路15に送り出す。画像形成部11は、搬送路15の中間部に設けられ、定着装置12は、画像形成部11よりも搬送路15の下流側に設けられている。排紙部13は、搬送路15の下流端部に設けられている。制御装置14(制御部)は、プリンター1を統括制御する。
画像形成部11は、トナーコンテナ20から供給されたトナー(現像剤)を用いてトナー像を形成するドラムユニット21を含んでいる。ドラムユニット21は、光走査装置22に露光されることで形成された静電潜像をトナー像に現像する。画像形成部11(ドラムユニット21)は、搬送路15を搬送されるシートSにトナー像を転写させる。定着装置12は、シートSにトナー像を定着させる。画像形成されたシートSは、排紙部13によって排紙トレイ4に排出される。
次に、図2ないし図7を参照して、定着装置12について説明する。図2は、図1のII−II断面図である。図3は、図2のIII−III断面図である。図4は定着装置12の第1押圧パッド42を示す底面図である。図5は定着装置12の第2押圧パッド43を示す底面図である。図6はプリンター1の制御系を示すブロック図である。図7は定着装置12(第2定着ニップN2が形成された状態)を模式的に示す断面図である。
図2および図3に示すように、定着装置12は、定着ベルト30と、加圧ローラー31と、定着駆動部32と、IHヒーター33と、圧力形成部34と、を含んでいる。定着装置12は、いわゆる摺動ベルト方式を採用している。
定着部材としての定着ベルト30は、可撓性を有し無端状に形成されている。定着ベルト30は、左右方向(回転軸方向)に長い円筒状に形成されている。定着ベルト30は、定着フレーム(図示せず)に回転(周回走行)可能に設けられている。なお、図示は省略するが、定着ベルト30は、内側から基材層、弾性層、離型層を積層して形成されている。基材層は、例えば、ニッケルまたは金属粉末が混合されたポリイミド樹脂で形成されている。弾性層は、例えば、シリコンゴムで形成され、離型層は、例えば、フッ素系樹脂で形成されている。
図2に示すように、定着ベルト30の左右方向両端部には、一対のキャップ35が装着されている。各キャップ35は、有底円筒状に形成されている。各キャップ35の内周面と定着ベルト30の外周面との間には、円環状の弾性部材35aが介設されている。各キャップ35の外周面には、接続ギア35bが形成されている。各キャップ35の底面(左右端面)の中央には、円形の挿通穴35cが穿設されている。
定着ベルト30の右側には、回転検知機構36が設けられている。回転検知機構36は、伝達ギア36aと、回転パルス板36bと、回転検知センサー36cと、を含んでいる。伝達ギア36aは、右側のキャップ35の接続ギア35bに噛み合って、定着ベルト30の回転を回転パルス板36bに伝達する。回転パルス板36bは、周方向に等間隔に並ぶ複数の遮光片(図示せず)を有している。回転検知センサー36cは、回転パルス板36bを挟んで発光部と受光部とが対向するフォトインタラプターである。回転検知センサー36cは、回転パルス板36bの回転に伴って変化する受光情報を制御装置14に送信する。なお、回転検知センサー36cは、1つ以上設けられ、左右一対のキャップ35の少なくとも一方の回転を検知すればよい。
図2および図3に示すように、加圧部材としての加圧ローラー31は、左右方向に長い円筒状に形成されている。加圧ローラー31は、定着フレームに回転可能に設けられている。加圧ローラー31は、定着ベルト30の下側から定着ベルト30に圧接している。定着ベルト30と加圧ローラー31との間には、定着ニップNが形成されている。加圧ローラー31は、円筒形の芯材31aの周面に弾性層31b等を積層して形成されている。芯材31aは、例えば、ステンレスやアルミニウム等の金属で形成されている。芯材31aの右端部には、駆動ギア31cが固定されている。弾性層31bは、例えば、シリコンゴムやシリコンスポンジで形成されている。なお、図示は省略するが、弾性層31bの表面には、離型層(フッ素系樹脂等)が積層されている。
図2に示すように、定着駆動部32は、定着駆動モーター32aと、駆動中間ギア32bと、を含んでいる。定着駆動モーター32aは、駆動中間ギア32bを介して駆動ギア31cに接続されている。定着駆動モーター32aは、加圧ローラー31を軸周りに回転駆動させる。
図2および図3に示すように、熱源としてのIHヒーター33は、定着ベルト30の上側(定着ニップNの反対側)に配置されている。IHヒーター33は、磁界を発生させて、定着ベルト30を加熱する。
圧力形成部34は、定着ベルト30を加圧ローラー31に押し付けるために設けられている。圧力形成部34は、保持ステー40と、切替調整部41と、2つの押圧パッド42,43と、切替検知機構44と、を含んでいる。
保持ステー40は、定着ベルト30内で左右方向に延設されている。保持ステー40の左右両端部は、左右一対のキャップ35の挿通穴35cに遊挿されている。保持ステー40の左右両端部は、定着ベルト30内から外側に延出し、定着フレームに支持されている。保持ステー40の左右方向中間部は、下方を開放した略U字状の断面を有している(図3参照)。保持ステー40の下側には、回転空間SPが形成されている。保持ステー40の上面には、円弧状のベルトガイド45が固定されている(図3参照)。ベルトガイド45の外周面は、定着ベルト30の内周面30aに接触している。
図2に示すように、切替調整部41は、切替回転軸41aと、切替モーター41bと、切替中間ギア41cと、を含んでいる。切替回転軸41aは、定着ベルト30の内部で左右方向に延設されている。保持ステー40の左右両端部(各キャップ35の外側)には、一対の軸受部41dが設けられている。切替回転軸41aは、左右一対の軸受部41dの間に架設されている。これにより、切替回転軸41aは、回転空間SP内で軸周りに回転可能に支持される。切替回転軸41aの右端部は、軸受部41dを挿通し、保持ステー40よりも右側に延出している。切替回転軸41aの右端部には、切替駆動ギア41eが固定されている。切替モーター41bは、切替中間ギア41cを介して切替駆動ギア41eに接続されている。切替モーター41bは、例えば、ギヤードモーター等であって、切替回転軸41aを軸周りに回転駆動させる(図3の破線矢印参照)。
押圧部材としての2つの押圧パッド42,43は、それぞれ、例えば、液晶ポリマー等の耐熱性樹脂製で、左右方向に長い略直方体状に形成されている。図2および図3に示すように、2つの押圧パッド42,43は、互いに対向して、切替回転軸41aに固定されている。つまり、2つの押圧パッド42,43は、切替回転軸41aを挟むように配置されている。一方の押圧パッド42は、切替回転軸41aを中心として、他方の押圧パッド43から180°回転した位置に設けられている。2つの押圧パッド42,43は、それぞれ、定着ベルト30の内周面30aに圧接する圧接面42a,43aを有している。
2つの押圧パッド42,43は、切替回転軸41aを中心に回転可能に設けられている。切替モーター41bは、各押圧パッド42,43の位置(姿勢)を保持可能に構成されている。2つの押圧パッド42,43のうち選択された一方は、下方に向けられた圧接面42a(43a)を定着ベルト30の内周面30aに圧接する。すなわち、押圧パッド42(43)は、定着ベルト30を挟んで加圧ローラー31に押し付けられている。これにより、定着ベルト30と加圧ローラー31との間に定着ニップNが形成される。
図4および図5に示すように、2つの押圧パッド42,43の圧接面42a,43aは、それぞれ、左右方向(回転軸方向)中央部から両端部に向けて次第に幅広くなるように形成されている。つまり、各押圧パッド42,43は、左右方向中央部でくびれている。2つの押圧パッド42,43は、それぞれ、異なる形に形成されている。2つの押圧パッド42,43は、互いに異なる圧接面42a,43aを有している。2つの押圧パッド42,43を切り替えて定着ベルト30の内周面30aに圧接させることで、定着ニップNの形状(ニップ幅)も切り替わる(変更される)。なお、各押圧パッド42,43(圧接面42a,43a)の「幅」および「ニップ幅」とは、定着ニップNにおける定着ベルト30の回転方向(または搬送方向)の長さを指す。なお、以下、説明の便宜上、一方の押圧パッド42を第1押圧パッド42とも呼び、他方の押圧パッド43を第2押圧パッド43とも呼ぶこととする。なお、第1押圧パッド42によって形成される定着ニップNを第1定着ニップN1とも呼び、第2押圧パッド43によって形成される定着ニップNを第2定着ニップN2とも呼ぶこととする。また、2つの定着ニップN1,N2に共通する説明では、符号「N」のみを付す。
第1押圧パッド42(圧接面42a)は、第2押圧パッド43(圧接面43a)と比較して、左右方向両端部と中央部との幅の差(D1>D2)が大きくなるように形成されている。圧接面42aの左右方向中央部の幅は、圧接面43aの左右方向中央部の幅よりも、狭く形成されている。つまり、第1押圧パッド42(圧接面42a)は、第2押圧パッド43(圧接面43a)よりも、左右方向中央部で大きくくびれている。したがって、ニップ幅の左右方向両端部と中央部との比率は、第2定着ニップN2よりも第1定着ニップN1の方が大きくなっている。
なお、フッ素系樹脂製の摺接シートが、各押圧パッド42,43の圧接面42a,43aに固定されていてもよい。また、ポリイミド、ポリアミドイミド、PTFE等から成るコーティングが、定着ベルト30の内周面30aに施されていてもよい。
図2に示すように、切替検知部としての切替検知機構44は、切替パルス板44aと、切替検知センサー44bと、を含んでいる。切替パルス板44aは、切替回転軸41aの右端部に固定され、切替回転軸41aと一体に回転する。切替パルス板44aは、周方向に並ぶ複数の遮光片(図示せず)を有している。切替検知センサー44bは、切替パルス板44aを挟んで発光部と受光部とが対向するフォトインタラプターである。切替検知センサー44bは、切替パルス板44aの回転に伴って変化する受光情報を制御装置14に送信する。切替検知機構44は、2つの押圧パッド42,43の中で何れの定着ベルトの内周面30aに圧接しているのかを検知する。
ところで、プリンター1は、ユーザーが入力操作を行うための操作パネル50(図6参照)を備えている。ユーザーは、操作パネル50またはプリンター1に接続された外部端末(図示せず)を操作して、シートSの大きさや種類を入力する。また、プリンター1は、各種装置等に電力を供給する電源(図示せず)と、装置本体2内に外気を取り込む冷却ファン(図示せず)と、を含んでいる。この電源や冷却ファンには、環境温度や環境湿度を検知する温湿度センサー51(図6参照)が設けられている。
ここで、上記した制御装置14は、記憶部(図示せず)に記憶されたプログラム等に基づいて演算処理を実行する演算処理部(図示せず)を含んでいる。図6に示すように、定着駆動モーター32a、IHヒーター33、回転検知センサー36c、切替モーター41b、切替検知センサー44b、操作パネル50および温湿度センサー51等(各装置等)は、制御装置14に電気的に接続されている。各装置等は、制御装置14によって適宜制御される。なお、図示は省略するが、画像形成処理に必要な他の装置等も、制御装置14に接続され制御される。
次に、定着装置12の圧力形成部34の作用について説明する。
ユーザーが操作パネル50または外部端末から入力したシートSの大きさや種類を示す情報は、制御装置14に送信される。制御装置14は、定着ニップNを通過するシートSの種類に基づいて切替調整部41(切替モーター41b)を制御する(切替制御)。切替調整部41は、2つの押圧パッド42,43の中から定着ベルト30の内周面30aに圧接させる押圧パッド42(43)を切り替える。
例えば、封筒や薄紙等のシワが入り易いシートSに定着処理を行う場合、制御装置14は、第1押圧パッド42を定着ベルト30の内周面30aに圧接させるように切替調整部41を制御する。詳細には、制御装置14は、切替検知センサー44bからの出力信号(検知結果)を受信し、2つの押圧パッド42,43のどちらが定着ベルト30の内周面30aに圧接しているかを認識する。制御装置14は、切替検知機構44(切替検知センサー44b)の検知結果に基づいて切替調整部41を制御する。
図3に示すように、第1押圧パッド42が定着ベルト30の内周面30aに圧接している場合、制御装置14は、その状態を維持する制御を行う。つまり、切替モーター41bは駆動されない。一方、図7に示すように、第2押圧パッド43が定着ベルト30の内周面30aに圧接している場合、切替モーター41bは、制御装置14に制御されて、切替回転軸41aを所定角度(例えば180°)だけ回転させる。切替モーター41bは、第1押圧パッド42が定着ベルト30の内周面30aに圧接する位置まで、切替回転軸41aを回転させる。これにより、第1定着ニップN1が形成される(図3参照)。なお、制御装置14の記憶部には、2つの押圧パッド42,43の切り替えに必要な回転角度を示す情報等が予め記憶(設定)されている。制御装置14は、切替検知センサー44bの検知結果に基づいて切替回転軸41aの回転角度を認識する。制御装置14は、記憶部に記憶された情報と切替検知センサー44bの検知結果とから切替モーター41bの回転角度を算出する。また、切替モーター41b(切替回転軸41a)の回転方向は、図3および図7において、時計回りでもよいし、反時計回りでもよい。
他にも、例えば、厚紙等のシワが入り難いシートSに定着処理を行う場合、制御装置14は、第2押圧パッド43を定着ベルト30の内周面30aに圧接させるように切替調整部41を切替制御する。これにより、第2定着ニップN2が形成される(図7参照)。なお、この切替制御は上記の薄紙等の場合と同様であるため、その説明は省略する。
その後、制御装置14は、既に説明した画像形成処理を実行する。定着駆動モーター32aは、制御装置14に制御され、加圧ローラー31を回転させる。定着ベルト30は、加圧ローラー31に従動して回転し、回転検知センサー36cは、回転パルス板36bの回転を検知する。制御装置14は、回転検知センサー36cの検知結果を受信し、IHヒーター33を作動させる。IHヒーター33は、定着ベルト30を加熱する。定着装置12は、定着ニップNを通過するシートSを加圧且つ加熱して、シートSにトナー像を定着させる(定着処理)。なお、回転検知センサー36cが回転パルス板36b(定着ベルト30)の回転を検知できない場合、制御装置14は、IHヒーター33を作動させず、操作パネル50等にエラーメッセージ等を表示させる。
以上のように、シートSの種類に応じて、第1押圧パッド42と第2押圧パッド43のいずれか一方が選択される。つまり、シートSの種類に応じてニップ幅を変更することができる。これにより、例えば、封筒や薄紙等のシワを発生させ易いシートSに対して定着処理を行う場合であっても、シワの発生を抑制することができる。
以上説明した第1実施形態に係る定着装置12によれば、切替調整部41は、2つの押圧パッド42,43から選択された1つを定着ベルト30の内周面30aに圧接させる。2つの押圧パッド42,43は各々異なる圧接面42a,43aを有しているため、ニップ幅は、押圧パッド42,43の切り替えによって変更される。これにより、適切なシートSの搬送と適切なトナー像の定着処理とを担保することができ、且つ、シートSにシワが発生し難い定着ニップNを形成することができる。
また、第1実施形態に係る定着装置12によれば、定着ベルト30の左右方向(回転軸方向)において、各圧接面42a,43aの両端部は、中央部よりも幅広く形成されている。したがって、各定着ニップN1,N2のニップ幅も、左右方向中央部よりも両端部で幅広く形成されている。この場合、各定着ニップN1,N2でのシートSを搬送する力(搬送力)は、左右方向中央部よりも両端部で大きくなっている。これにより、シートSは左右両側に広げられながら搬送されるため、シワの発生を抑制することができる。なお、ニップ幅の左右方向両端部と中央部との比率は、経験的・実験的に適当な範囲に設定されることが好ましい。
また、第1実施形態に係る定着装置12によれば、制御装置14は、切替検知機構44(切替検知センサー44b)の検知結果に基づいて2つの押圧パッド42,43の切り替え動作を制御することができる。これにより、所望の定着ニップN(第1定着ニップN1または第2定着ニップN2)を形成することができる。
次に、第1実施形態の変形例に係る定着装置12について説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る定着装置12と同様の構成については、同一の符号を付し、同様の説明は省略する。
高温多湿の環境下では、シートSに含まれる水分が増加するため、シートの搬送不良やシワが入り易くなる。そこで、変形例に係る定着装置12は、環境条件に応じてニップ幅を変更するように構成されている。
制御装置14は、電源や冷却ファンに設けた温湿度センサー51(図6参照)の検知結果に基づいて切替調整部41(切替モーター41b)を制御する。詳細には、温湿度センサー51の検知結果が所定の湿度を越えると、制御装置14は、第1押圧パッド42を定着ベルト30の内周面30aに圧接させるように切替調整部41を制御(切替制御)する。これにより、水分を多く含んでシワを発生させ易いシートSに対して定着処理を行う場合であっても、シワの発生を抑制することができる。なお、切替制御の基準となる所定の湿度は、制御装置14の記憶部に予め記憶(設定)されている。
なお、制御装置14は、湿度に代えて、温湿度センサー51に検知される温度に基づいて、切替制御を実行してもよい。すなわち、制御装置14は、環境温度と環境湿度の少なくとも一方に基づいて切替調整部41を制御するように設定されている。
次に、図8を参照して、第2実施形態に係る定着装置12について説明する。図8は第2実施形態に係る定着装置12を模式的に示す断面図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る定着装置12(変形例含む。以下同じ。)と同様の構成については、同一の符号を付し、同様の説明は省略する。
定着装置12は、定着ベルト30の内周面30aに圧接させる各押圧パッド42,43の姿勢を変化可能に構成されている。切替調整部41(切替モーター41b(図2参照))は、定着ベルト30の内周面30aに対する圧接面42a,43aの角度を変更して保持する。切替調整部41(切替モーター41b)は、圧接面42a,43aを定着ベルト30の回転方向上流側よりも下流側に向けて加圧ローラー31側に傾斜させる。つまり、各押圧パッド42,43(定着ベルト30)は、定着ニップNにおいて搬送方向下流側を加圧ローラー31側に食い込ませる姿勢で保持される。
以上説明した第2実施形態に係る定着装置12によれば、各押圧パッド42,43は、切替調整部41に回動可能に支持され、各押圧パッド42(43)の圧接面42a(43a)は、定着ベルト30の内周面30aに対して所定の角度で維持される。これにより、ニップ幅の調整が可能になるため、定着ニップNの通過前後におけるシートSの搬送を円滑にすることができる。そして、シートSのカール(巻き癖)の強さを調整することができる。また、圧接面42a(43a)において定着ニップNの出口側を加圧ローラー31に傾けることで、定着ニップNを通過後のシートSを定着ベルト30から引き離すことができる。つまり、シートSの剥離性を向上させることができる。なお、各押圧パッド42,43の傾斜角度は、経験的・実験的に適当な範囲に設定されることが好ましい。
なお、第1および第2実施形態に係る定着装置12は、2つの押圧パッド42,43を設けていたが、本発明はこれに限定されない。2つ以上の押圧パッドを設けてもよい。また、2つの押圧パッド42,43は、1本の切替回転軸41aに固定され、軸周りに回転可能に支持されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の押圧パッドを上下方向に直動させる機構を設けてもよい。
なお、第1および第2実施形態では、制御装置14は、プリンター1を統括制御するものであったが、これに限らず、定着装置12を制御する専用の制御部を設けてもよい。また、第1および第2実施形態では、熱源としてIHヒーター33を採用していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、定着ベルト30の内部にハロゲンヒーター等の熱源を設けてもよい。
なお、第1および第2実施形態の説明では、一例として、本発明をモノクロのプリンター1に適用した場合を示したが、これに限らず、例えば、カラープリンター、複写機、ファクシミリまたは複合機等に本発明を適用してもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る定着装置およびこれを備える画像形成装置における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えや組み合わせが可能であって、上記実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 プリンター(画像形成装置)
11 画像形成部
12 定着装置
14 制御装置(制御部)
30 定着ベルト(定着部材)
30a 内周面
31 加圧ローラー(加圧部材)
33 IHヒーター(熱源)
41 切替調整部
42,43 押圧パッド(押圧部材)
42a,43a 圧接面
N 定着ニップ
S シート

Claims (8)

  1. 回転可能に設けられ、熱源に加熱される定着部材と、
    回転可能に設けられ、前記定着部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着部材の内周面に圧接する圧接面を有する複数の押圧部材と、
    前記複数の押圧部材の中から前記定着部材の内周面に圧接させる前記押圧部材を切り替える切替調整部と、を備え、
    前記複数の押圧部材は、互いに異なる前記圧接面を有していることを特徴とする定着装置。
  2. 前記各押圧部材の前記圧接面は、前記定着部材の回転軸方向において、中央部よりも両端部で幅広く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記切替調整部は、前記押圧部材を回動可能に支持し、前記定着部材の内周面に対する前記圧接面の角度を変更して保持することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記切替調整部は、前記圧接面を前記定着部材の回転方向上流側よりも下流側に向けて前記加圧部材側に傾斜させることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記定着ニップを通過するシートの種類に基づいて前記切替調整部を制御する制御部を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 環境温度と環境湿度の少なくとも一方に基づいて前記切替調整部を制御する制御部を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記複数の押圧部材の中で何れの押圧部材が前記定着部材の内周面に圧接しているのかを検知する切替検知部と、
    前記切替検知部の検知結果に基づいて前記切替調整部を制御する制御部と、を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の定着装置。
  8. シートにトナー像を転写させる画像形成部と、
    前記シートに前記トナー像を定着させる請求項1ないし7のいずれかに記載の定着装置と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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