JP2017181747A - レンズ鏡筒、光学機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作部材の不用意な操作による無駄な表示を抑制して省電力を図る。【解決手段】レンズマイコン205は、ズームエンコーダ203、フォーカスエンコーダ204の出力から、設定状態情報(焦点距離情報、被写体距離情報及びズーム倍率)を生成する。レンズマイコン205は、フォーカス操作環210の今回の操作量が、第1の閾値TH1よりも大きい場合は、設定状態情報を表示部207に表示させる一方、閾値TH1<操作量が成立しない場合は、設定状態情報を非表示とする。【選択図】図2
Description
本発明は、レンズ鏡筒の設定状態を表示させる技術に関する。
従来、カメラ等の光学機器の本体に接続される等の態様で使用されるレンズ鏡筒が知られている。レンズ鏡筒には、その外周に距離目盛や焦点距離目盛が設けられて、レンズの設定状態が一目で確認できるようにされているものがある。一方、特許文献1は、レンズ鏡筒に、電子ペーパ、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイで成る表示部を設け、レンズの設定状態を電子化して表示部に表示させることで表示品位を向上させている。特許文献2は、合焦状況を表す表示器の表示時間を、焦点調整部の操作信号の入力により延長するカメラを提案している。
しかしながら、特許文献1の技術では、ユーザが距離目盛や焦点距離目盛を確認する機会が少ない撮影シーンにおいても設定状態情報が電子表示されるため、消費電力の抑制の観点からは改善の余地がある。また、特許文献2の技術では、ユーザの意図しない焦点調整操作により表示器の点灯時間が延長されてしまう場合があり、消費電力が増加する。なお、フォーカス操作環等の操作部材を操作するとカメラが自動的に起動する仕様を採用した場合、操作部材への不用意な操作によりカメラが起動して設定状態情報が電子表示されると、消費電力が増加する。
本発明の目的は、操作部材の不用意な操作による無駄な表示を抑制して省電力を図ることである。
上記目的を達成するために本発明は、レンズ鏡筒であって、操作部材と、前記操作部材の操作状態を検出する検出手段と、前記レンズ鏡筒の設定状態を示す情報を表示することが可能な表示部と、前記検出手段により検出された前記操作部材の操作状態に基づいて、前記設定状態に関する前記表示部の表示状態を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、操作部材の不用意な操作による無駄な表示を抑制して省電力を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るレンズ鏡筒を含む光学機器の構成を示すブロック図である。この光学機器は、例えば、デジタルスチルカメラまたはビデオカメラ等のカメラシステム1000として構成される。カメラシステム1000はレンズ交換式であり、カメラ本体100と、カメラ本体100に対して着脱自在なレンズ鏡筒である交換レンズ200とから成る。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るレンズ鏡筒を含む光学機器の構成を示すブロック図である。この光学機器は、例えば、デジタルスチルカメラまたはビデオカメラ等のカメラシステム1000として構成される。カメラシステム1000はレンズ交換式であり、カメラ本体100と、カメラ本体100に対して着脱自在なレンズ鏡筒である交換レンズ200とから成る。
カメラ本体100内にはカメラマイコン103及び撮像素子101が設けられる。カメラ本体100において、カメラ信号処理回路102は、撮像素子101の出力に対して所定の増幅やガンマ補正等の処理を施す。カメラマイコン103は、多数の信号を取り入れて信号処理を行うほか、入力信号に応じて多数の信号を出力し、交換レンズ200の制御等を実施する。記録部104は、カメラマイコン103で信号処理された画像信号のほか、記録条件等を記録する。カメラ操作部105は、オートフォーカスモード(AFモード)やマニュアルフォーカスモード(MFモード)等のフォーカスモードや、撮影モードを切り替えるために用いられる。
カメラ操作部105は、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2とを備える。カメラマイコン103は、第1スイッチSW1がオンにされると、撮影準備として測光動作・合焦動作(AFモードの場合)を行い、その後に第2スイッチSW2がオンにされると、露光動作へ移行する。スイッチSW1、SW2は、例えば、レリーズ釦の半押し、全押しの操作によりオンとなる構成である。カメラ側表示部106は、カメラ本体100の設定状態や撮影画像を表示するための電子表示装置であり、電子ペーパ、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等で構成される。
交換レンズ200はズームレンズであり、レンズマイコン205を有する。交換レンズ200は、変倍動作を行うズームレンズ群201と合焦動作を行うフォーカスレンズ群202を具備する。ズームエンコーダ203は、ズームレンズ群201の移動方向(光軸方向)における位置を検出し、ズームレンズ群201の位置情報を出力する。フォーカスエンコーダ204は、フォーカスレンズ群202の移動方向(光軸方向)における位置を検出し、フォーカスレンズ群202の位置情報を出力する。レンズマイコン205は、ズームエンコーダ203、フォーカスエンコーダ204によって出力された位置情報から「設定状態情報」を生成する。この設定状態情報には、焦点距離情報、被写体距離情報及びズーム倍率の少なくともいずれかが含まれる。この設定状態情報が、交換レンズ200におけるフォーカス位置やズーム位置に関する設定状態を示す情報となる。
表示部207はレンズ鏡筒外周の視認できる領域に配置されており、電子ペーパ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等で構成されている。表示制御部206はレンズマイコン205の指令に従って表示部207を制御し、設定状態情報等の各種の情報を表示部207に表示させる。F駆動量判別部208、Z駆動量判別部209は、回転角度、速度や加速度を検出するためのセンサまたは機構(図示せず)を備える検出手段である。F駆動量判別部208は、操作部材であるフォーカス操作環210の駆動量(操作量)、駆動速度及び駆動方向を判別する。Z駆動量判別部209は、操作部材であるズーム操作環211の駆動量(操作量)、駆動速度及び駆動方向を判別する。
フォーカス操作環210が操作されると、F駆動量判別部208によりフォーカス操作環210の駆動量、駆動速度及び駆動方向が判別・検出され、それらの量がレンズマイコン205に出力される。その出力はレンズマイコン205によって駆動命令に反映される。例えば、レンズマイコン205は、不図示のフォーカスレンズ駆動部を動作させることでフォーカスレンズ群202を光軸方向へ進退させる。これにより、F駆動量判別部208の出力に応じて合焦動作が行われる。ズーム操作環211が操作されると、Z駆動量判別部209によりズーム操作環の駆動量、駆動速度及び駆動方向が判別・検出され、それらの量がレンズマイコン205に出力される。その出力はレンズマイコン205によって駆動命令に反映される。例えば、レンズマイコン205は、不図示のズームレンズ駆動部を動作させることでズームレンズ群201を光軸方向へ進退させる。これにより、Z駆動量判別部209の出力に応じて変倍動作が行われる。
図2は、設定状態情報の表示制御処理のフローチャートである。レンズマイコン205はCPU、ROM、RAM等を有する(図示せず)。このフローチャートの処理を実現するためのプログラムはレンズマイコン205のROMに格納されている。図2の処理は、このプログラムをCPUが実行することにより実現される。図2の処理は、カメラシステム1000の電源がオンにされると開始され、処理終了後においても、操作部材(フォーカス操作環210、ズーム操作環211)の操作があると再開される。
まず、ステップS101では、レンズマイコン205は、自身が接続されているカメラ本体100と通信処理を実行し、互いの情報をやりとりする。例えば、レンズマイコン205は、焦点距離、開放F値のほか、電子化された表示部を交換レンズ200が有しているかどうかを示す情報をカメラマイコン103へ送信する。一方、レンズマイコン205は、カメラマイコン103から、カメラ本体100のカメラ操作部105により設定されたカメラ設定情報を取得する。例えば、レンズマイコン205は、カメラ設定情報として、フォーカスモードがAFモード、MFモードのいずれに設定されているかを、カメラマイコン103を介して取得する。なお、本実施の形態では、AFモードとMFモードとを切り替える操作部をカメラ本体100に設けているが、交換レンズ200側に設けてもよい。
ステップS102では、レンズマイコン205は、ズームエンコーダ203、フォーカスエンコーダ204の出力から、設定状態情報を生成する。ステップS103では、レンズマイコン205は、操作部材が駆動されたか否かを判別する。本実施の形態では、操作部材としてフォーカス操作環210を例にとる。従って、レンズマイコン205は、フォーカス操作環210がユーザにより操作された否かを、F駆動量判別部208の出力に基づいて判別する。ステップS103の判別の結果、レンズマイコン205は、フォーカス操作環210が駆動操作されない場合は処理をステップS107に進める一方、フォーカス操作環210が駆動操作された場合は、処理をステップS104に進める。
ステップS104では、レンズマイコン205は、フォーカス操作環210の今回の操作量をF駆動量判別部208の出力から判別する。ここで、「操作量」は、操作状態を示す値であって、例えば、フォーカス操作環210の操作回転角度(°)であるとする。しかし光軸方向への移動距離であってもよい。ステップS105では、レンズマイコン205は、フォーカス操作環210の操作量が、第1の閾値TH1よりも大きいか否か(閾値TH1<操作量)を判別する。第1の閾値TH1はレンズマイコン205のROMに予め格納されているかまたは、ユーザからの入力によってRAMに格納されている。そして、閾値TH1<操作量が成立する場合は、ステップS106で、レンズマイコン205は、ステップS102で生成した設定状態情報を表示部207に表示させるための指令を表示制御部206へ送る。これにより、設定状態情報が表示部207に表示される(第1の表示状態)。その後、図2の処理は終了する。
一方、閾値TH1<操作量が成立しない場合は、レンズマイコン205は、処理をステップS107に進める。ステップS107では、レンズマイコン205は、ステップS102で生成した設定状態情報の表示部207への表示を表示制御部206へ指令しない。従って、設定状態情報は非表示とされる(第2の表示状態)。その後、図2の処理は終了する。レンズマイコン205は、本発明における制御手段としての役割を果たす。
ところで、第1の閾値TH1は、ユーザがマニュアルフォーカス操作を行う際にフォーカス操作環210を操作する最低限の回転量を考慮して設定されており、例えば、5°とされる。第1の閾値TH1の値の設定が小さ過ぎると、持ち運びの際にフォーカス操作環210がユーザ自身や障害物等へ接触して僅かに回転した場合でも駆動有りと判別されてしまい、無用な表示動作が増えるからである。ただし、第1の閾値TH1の値は例示に限定されない。
また、フォーカスレンズ群202の被写体距離が至近距離に有る際には被写界深度が浅くなることから、精度の高い合焦動作を行うためにフォーカス操作環210の微少な操作が行われる場合もある。そのため、第1の閾値TH1は、フォーカスレンズ群202の位置に応じて動的に決定される構成としてもよい。また、カメラ操作部105によって予めマクロ撮影モードが設定されている場合においては、通常の撮影モードと比べ、第1の閾値TH1を小さい値に設定してもよい。あるいは、第1の閾値TH1は、操作部材の操作量に関わらず、操作速度や操作加速度に応じて動的に決定してもよい。
このように、設定状態情報は、フォーカス操作環210の操作量が第1の閾値TH1を超える場合は表示されるが、そうでない場合は表示されない。従って、フォーカス操作環210を不用意に少し回転させてしまっても、設定状態情報が一律に表示されることが抑制され、消費電力が削減される。
本実施の形態によれば、操作部材の操作状態に基づいて表示部207の表示状態が制御されるので、操作部材の不用意な操作による無駄な表示を抑制して省電力を図ることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態では、第1の実施の形態に対し、設定状態情報の表示制御処理が異なる。従って、図2に代えて図3を用いて第2の実施の形態を説明する。ユーザは、カメラ操作部105を操作して撮影モードを切り替えることができる。例えば、ユーザは、撮影モードを静止画モードと動画モードとに切り替えることができる。また、ユーザは、不図示の光学ファインダ撮影モードと、カメラ側表示部106を確認しながら撮影を行うライビビュー撮影モードとに、撮影モードを切り替えることができる。
本発明の第2の実施の形態では、第1の実施の形態に対し、設定状態情報の表示制御処理が異なる。従って、図2に代えて図3を用いて第2の実施の形態を説明する。ユーザは、カメラ操作部105を操作して撮影モードを切り替えることができる。例えば、ユーザは、撮影モードを静止画モードと動画モードとに切り替えることができる。また、ユーザは、不図示の光学ファインダ撮影モードと、カメラ側表示部106を確認しながら撮影を行うライビビュー撮影モードとに、撮影モードを切り替えることができる。
動画撮影モードやライブビュー撮影モード等では、ユーザがカメラ側表示部106の表示内容を確認しながら撮影を行うことが通常であるため、交換レンズ200の表示部207を確認する機会は少ないと考えられる。そこで、カメラ側表示部106を利用する撮影モードが設定されている場合は、表示部207の表示をしないことで消費電力を削減できると考えられる。
図3は、設定状態情報の表示制御処理のフローチャートである。このフローチャートの処理の実現条件、処理の開始や再開の条件は、図2の処理と同様である。まず、レンズマイコン205は、ステップS201では、図2のステップS101と同様の処理を実行する。次に、ステップS202では、レンズマイコン205は、撮影モード情報を、カメラ本体100からカメラマイコン103を介して取得する。次に、ステップS203では、レンズマイコン205は、撮影モード情報から、設定されている撮影モードが、カメラ側表示部106を利用する撮影モード(動画撮影モードまたはライブビュー撮影モード)であるか否かを判別する。その判別の結果、レンズマイコン205は、設定されている撮影モードが、カメラ側表示部106を利用する撮影モードである場合は、処理をステップS209に進める。一方、レンズマイコン205は、設定されている撮影モードが、カメラ側表示部106を利用する撮影モードでない場合は、処理をステップS204に進める。
レンズマイコン205は、ステップS204〜S208では、図2のステップS102〜S106と同様の処理を実行する。なお、ステップS205では、レンズマイコン205は、フォーカス操作環210が駆動操作されない場合は処理をステップS209に進める一方、フォーカス操作環210が駆動操作された場合は、処理をステップS206に進める。ステップS209では、レンズマイコン205は、図2のステップS107と同様の処理を実行する。
従って、ステップS208では、図2のステップS106と同様の処理により、設定状態情報が表示部207に表示される(第1の表示状態)。一方、ステップS209では、設定状態情報は非表示とされる(第2の表示状態)。その後、図3の処理は終了する。
本実施の形態によれば、操作部材の不用意な操作による無駄な表示を抑制して省電力を図ることに関し、第1の実施の形態を同様の効果を奏する。それだけでなく、カメラ本体100における撮影モードが、カメラ側表示部106に情報を表示させて撮影を行う撮影モードである場合は、フォーカス操作環210の操作状態にかかわらず、設定状態情報が表示部207に表示されない。よって、必要性の低い表示を抑制して一層の省電力を図ることができる。
なお、第1、第2の実施の形態において、設定状態情報が表示部207に表示される(第1の表示状態)処理が適用されるのは、フォーカスモードがMFモードに設定されている場合に限定してもよい。また、操作部材が操作されるとフォーカスモードがMFモードに自動的に切り替わる機能を採用してもよい。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態では、AFモード時においても、第1スイッチSW1がオンにされた後であって第2スイッチSW2がオンにされる前の状態で操作部材が操作されるとフォーカスモードがMFモードに自動的に切り替わる機能を有するものとする。第1の実施の形態に対して図4を加えて本実施の形態を説明する。
本発明の第3の実施の形態では、AFモード時においても、第1スイッチSW1がオンにされた後であって第2スイッチSW2がオンにされる前の状態で操作部材が操作されるとフォーカスモードがMFモードに自動的に切り替わる機能を有するものとする。第1の実施の形態に対して図4を加えて本実施の形態を説明する。
図4は、設定状態情報の表示制御処理のフローチャートの一部である。このフローチャートは、図2の処理の終了後に開始される。すなわち、ステップS106またはステップS107の処理後に、図4の処理が開始される。なお、本実施の形態では、図2の最初の処理開始時点で、ユーザによりフォーカスモードがAFモードに設定されているとする。
ステップS301では、レンズマイコン205は、カメラ操作部105の第1スイッチSW1がオンにされたか否かを判別し、第1スイッチSW1がオンにされていない場合は、図4の処理を終了させる。一方、第1スイッチSW1がオンにされた場合は、ステップS302で、レンズマイコン205は、撮影準備動作を実行する。具体的には、カメラマイコン103は撮影準備のために測光動作を行う。また、カメラマイコン103からレンズマイコン205を介してフォーカスレンズ駆動部へ駆動命令が伝達されることで、レンズマイコン205は、フォーカスレンズ群202を光軸方向へ進退させて合焦動作を行う。
ステップS303では、レンズマイコン205は、操作部材が駆動されたか否かを判別する。本実施の形態では、操作部材としてフォーカス操作環210を例にとる。従って、レンズマイコン205は、フォーカス操作環210がユーザにより操作された否かを、F駆動量判別部208の出力に基づいて判別する。ステップS303の判別の結果、レンズマイコン205は、フォーカス操作環210が駆動操作されない場合は処理をステップS308に進める一方、フォーカス操作環210が駆動操作された場合は、処理をステップS304に進める。
ステップS304では、レンズマイコン205は、フォーカスモードをAFモードからMFモードへ切り替える。レンズマイコン205は、フォーカス操作環210の今回の操作量をF駆動量判別部208の出力から判別する。ここで、「操作量」の意義は図2のステップS104で用いたのと同様である。ステップS306では、レンズマイコン205は、フォーカス操作環210の操作量が、第2の閾値TH2よりも大きいか否か(閾値TH2<操作量)を判別する。第2の閾値TH2はレンズマイコン205のROMに予め格納されているかまたは、ユーザからの入力によってRAMに格納されている。そして、レンズマイコン205は、閾値TH2<操作量が成立する場合は、処理をステップS307に進める一方、閾値TH2<操作量が成立しない場合は、処理をステップS308に進める。
ステップS307では、レンズマイコン205は、図2のステップS106と同様の処理を実行する。これにより、設定状態情報が表示部207に表示される(第1の表示状態)。ステップS308では、レンズマイコン205は、図2のステップS107と同様の処理を実行する。これにより、設定状態情報は非表示とされる(第2の表示状態)。
ステップS307、S308の後、ステップS309で、レンズマイコン205は、カメラ操作部105の第2スイッチSW2がオンにされたか否かを判別し、第2スイッチSW2がオンにされていない場合は、処理をステップS301に戻す。一方、第2スイッチSW2がオンにされた場合は、ステップS310で、レンズマイコン205及びカメラマイコン103が協働して、露光に必要な動作を行う。具体的には、カメラマイコン103は、カメラ本体100に設けられたシャッタ(図示せず)を動作させ、レンズマイコン205は、交換レンズ200に設けられた絞り(図示せず)を動作させる。これにより、撮像素子101へ露光される。その後、図4の処理は終了する。
なお、第2の閾値TH2は、第1の閾値TH1と同じ値であってもよいが、第1の閾値TH1より小さい値であることが望ましい。これは、ステップS306で比較されるフォーカス操作環210の操作量は、撮影準備の指示(第1スイッチSW1のオン)が行われた後の操作量であることから、ユーザによる不用意な作動である可能性は低いからである。仮に、TH1<TH2とすると、ユーザがMFモードにて精密な合焦動作を行おうとする際に設定状態情報が表示部207に非表示となって不都合である。
本実施の形態によれば、操作部材の不用意な操作による無駄な表示を抑制して省電力を図ることに関し、第1の実施の形態を同様の効果を奏する。それだけでなく、AFモードにおいて、撮影準備を指示する操作後であって露光動作を指示する操作前の状態で、フォーカス操作環210が第2の閾値TH2を超えて操作された場合は、設定状態情報が表示部207に表示される。これにより、撮影準備指示後、露光動作指示前であっても、精密な合焦動作のために必要と推定される場合には設定状態情報の表示を行える。
なお、本実施の形態を第2の実施の形態に適用する場合は、図4の処理が図3の処理の終了後に開始されるとすればよい。すなわち、ステップS208またはステップS209の処理後に、図4の処理が開始される。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態では、第1の実施の形態に対し、表示部207の構成と、設定状態情報の表示制御処理が異なる。従って、図1、図2に代えて図5、図6を用いて第4の実施の形態を説明する。
本発明の第4の実施の形態では、第1の実施の形態に対し、表示部207の構成と、設定状態情報の表示制御処理が異なる。従って、図1、図2に代えて図5、図6を用いて第4の実施の形態を説明する。
図5は、第4の実施の形態における光学機器の構成を示すブロック図である。この光学機器であるカメラシステム1000においては、表示部207は照明点灯機能を有する。すなわち、表示部207は、主表示部207aのほかに、ライト部207bを有している。主表示部207aは、LCD等で成り、情報を表示する。ライト部207bは光源部である。なお、ライト部207bは、主表示部207aに表示された情報を視認しやすくする目的で発光する構成であればよい。従って、ライト部207bは、主表示部207aに隣接して主表示部207aを表側から照らすLED等のフロントライトでもよいし、主表示部207aを背面側から照らすバックライトであってもよい。表示制御部206は、レンズマイコン205からの指令に従って、表示部207の主表示部207aとライト部207bのそれぞれを制御する。カメラシステム1000におけるその他の構成は第1の実施の形態と同様である。表示部207の消費電力は、主表示部207aが表示状態でもライト部207bが消灯状態だと低く抑えることが可能である。
図6は、設定状態情報の表示制御処理のフローチャートである。このフローチャートの処理の実現条件、処理の開始や再開の条件は、図2の処理と同様である。まず、ステップS401、S402では、レンズマイコン205は、図2のステップS101、S102と同様の処理を実行する。ステップS403では、レンズマイコン205は、ステップS402で生成した設定状態情報を表示部207の主表示部207aに表示させるための指令を表示制御部206へ送る。これにより、設定状態情報が表示部207に表示される。この時点では、ライト部207bの点灯は行われないが、外光がある環境では、ユーザは主表示部207aに表示されている内容を視認可能である。
ステップS404〜S406では、レンズマイコン205は、図2のステップS103〜S105と同様の処理を実行する。なお、ステップS404の判別の結果、レンズマイコン205は、フォーカス操作環210が駆動操作されない場合は処理をステップS408に進める。また、レンズマイコン205は、ステップS406の判別の結果、閾値TH1<操作量が成立する場合は、処理をステップS407に進める一方、閾値TH1<操作量が成立しない場合は、処理をステップS408に進める。
ステップS407では、レンズマイコン205は、表示部207のライト部207bを点灯させるための指令をレンズマイコン205から表示制御部206へ行う。これにより、ライト部207bが点灯状態となり(第1の表示状態)、主表示部207aの視認性が向上する。その後、図6の処理は終了する。ステップS408では、レンズマイコン205は、表示制御部206へライト部207bの点灯を指令しない。従って、ライト部207bは消灯状態(第2の表示状態)となる。その後、図6の処理は終了する。
このような制御により、主表示部207aの表示機会を増やすことで利便性を向上させながらも、消費電力の大きいライト部207bの点灯機会を抑制することで消費電力を削減できる。
本実施の形態によれば、設定状態情報は主表示部207aに表示され、フォーカス操作環210が第1の閾値TH1を超えて操作されるとライト部207bが点灯される。これにより、操作部材の不用意な操作による無駄な表示(点灯)を抑制して省電力を図ることに関し、第1の実施の形態を同様の効果を奏する。特に、無照明での設定状態の表示により省電力を図りつつ、必要な場合には点灯表示をして視認性を高めることができる。
なお、本実施の形態を第2の実施の形態に適用してもよい。その場合は、図4のフローチャートにおいて、ステップS204の直後にステップS403を追加し、さらに、ステップS208、S209に代えてステップS407、S408を設ける。また、本実施の形態を第3の実施の形態に適用してもよい。その場合は、図6のフローチャートの終了後に図4のフローチャートが開始されるとし、さらに、図4のステップS307、S308に代えてステップS407、S408に相当するステップを設ける。
なお、上記各実施の形態において、操作部材としてフォーカス操作環210を例にとって説明したが、ズーム操作環211の操作に対して各処理を適用してもよい。例えば、図2のステップS103、図3のステップS205、図4のステップS303、図6のステップS404では、ズーム操作環211の駆動が判別対象とされる。すなわち、レンズマイコン205は、ズーム駆動のためにズーム操作環211がユーザにより操作された否かを、Z駆動量判別部209の出力に基づいて判別する。この場合、第1閾値TH1の値は、フォーカス操作環210の場合と同じ値である必要はない。
なお、操作部材としてフォーカス操作環210とズーム操作環211の双方を対象としてもよい。この場合、これら双方が操作された場合に、第1閾値TH1との比較対象となる操作量は、フォーカス操作環210とズーム操作環211のうち大きな値をとる操作量であるとしてもよい。また、操作部材は、例示したもの以外でもよく、表示対象となる設定状態情報を変化させるための部材であるのが望ましい。
なお、上記各フローチャートにおいて、一部または全部の制御を交換レンズ200側のレンズマイコン205ではなくカメラ本体100側のカメラマイコン103が行う構成としてもよい。
なお、本発明の光学機器は、撮像装置以外であってもよく、レンズ交換タイプの双眼鏡、望遠鏡、フィールドスコープ、プロジェクタ等の投射装置であってもよい。また、レンズ鏡筒である交換レンズ200は、交換式に限定されず、光学機器本体に内蔵されるものであってもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
200 交換レンズ
205 レンズマイコン
207 表示部
208 F駆動量判別部
209 Z駆動量判別部
210 フォーカス操作環
211 ズーム操作環
205 レンズマイコン
207 表示部
208 F駆動量判別部
209 Z駆動量判別部
210 フォーカス操作環
211 ズーム操作環
Claims (14)
- レンズ鏡筒であって、
操作部材と、
前記操作部材の操作状態を検出する検出手段と、
前記レンズ鏡筒の設定状態を示す情報を表示することが可能な表示部と、
前記検出手段により検出された前記操作部材の操作状態に基づいて、前記設定状態に関する前記表示部の表示状態を制御する制御手段と、を有することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記制御手段は、前記操作状態を示す値と第1の閾値との比較の結果に基づいて前記表示部の表示状態を制御することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
- 前記制御手段は、前記操作状態を示す値が前記第1の閾値を超える場合は、前記表示部の表示状態を、前記設定状態を示す情報が前記表示部に表示される第1の表示状態とし、前記操作状態を示す値が前記第1の閾値を超えない場合は、前記表示部の表示状態を、前記設定状態を示す情報が前記表示部に表示されない第2の表示状態とすることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
- 前記表示部は、照明点灯機能を有し、
前記制御手段は、前記操作状態を示す値が前記第1の閾値を超える場合は、前記表示部の表示状態を、前記設定状態を示す情報が前記表示部に表示されると共に照明が点灯される第1の表示状態とし、前記操作状態を示す値が前記第1の閾値を超えない場合は、前記表示部の表示状態を、前記設定状態を示す情報が前記表示部に表示されると共に照明が消灯される第2の表示状態とすることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。 - 前記制御手段は、前記レンズ鏡筒を接続したカメラ本体における撮影モードが、前記カメラ本体に設けられたカメラ側表示部に情報を表示させて撮影を行うモードである場合は、前記操作部材の操作状態にかかわらず前記表示部の表示状態を前記第2の表示状態とすることを特徴とする請求項3または4に記載のレンズ鏡筒。
- 前記制御手段は、オートフォーカスモードにおいて、前記レンズ鏡筒を接続したカメラ本体で撮影準備を指示する操作が行われた後であって露光動作を指示する操作が行われる前の状態で、前記操作部材が第2の閾値を超えて操作された場合は、前記表示部の表示状態を前記第1の表示状態とすることを特徴とする請求項3または4に記載のレンズ鏡筒。
- 前記第1の閾値は、フォーカスレンズの位置に応じて決定されることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
- 前記操作状態には、前記操作部材の操作量または操作速度の少なくともいずれかが含まれることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
- 前記操作部材は、前記設定状態を変化させるための部材であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
- 前記操作部材は、フォーカス操作環であることを特徴とする請求項9に記載のレンズ鏡筒。
- 前記操作部材は、ズーム操作環であることを特徴とする請求項9に記載のレンズ鏡筒。
- 前記設定状態を示す情報には、フォーカスレンズの位置に基づき生成される被写体距離情報及びズームレンズの位置に基づき生成される焦点距離情報の少なくともいずれかが含まれることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備えることを特徴とする光学機器。
- 光学機器本体とレンズ鏡筒とを有する光学機器であって、
前記レンズ鏡筒は、操作部材と、前記レンズ鏡筒の設定状態を示す情報を表示することが可能な表示部と、を有し、
さらに、前記操作部材の操作状態を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記操作部材の操作状態に基づいて、前記設定状態に関する前記表示部の表示状態を制御する制御手段と、を有することを特徴とする光学機器。
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---|---|---|---|
JP2016068207A JP2017181747A (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | レンズ鏡筒、光学機器 |
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JP2016068207A JP2017181747A (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | レンズ鏡筒、光学機器 |
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-
2016
- 2016-03-30 JP JP2016068207A patent/JP2017181747A/ja active Pending
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