JP2017181295A - 放射線検出器及びシンチレータパネル - Google Patents

放射線検出器及びシンチレータパネル Download PDF

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Abstract

【課題】シンチレータ層の劣化を抑制しながら、有効領域を拡大することができる放射線検出器及びシンチレータを提供する。【解決手段】放射線検出器は、主面2sと、主面2s上に形成された複数の光電変換素子10と、を含むセンサパネル2と、シンチレータ材料の複数の柱状結晶を含み主面2s上に形成されたシンチレータ層3と、シンチレータ層3の表面3a及び側面3bを被覆する中間層5と、シンチレータ層3を囲うように主面2s上に形成された樹脂枠6と、シンチレータ層3を封止するように樹脂枠6に接着された保護板8と、を備え、シンチレータ層3は、中間層5を介して樹脂枠6に接触するように主面2sに沿って延在している。【選択図】図1

Description

本発明は、放射線検出器及びシンチレータパネルに関する。
特許文献1には、X線イメージングシステムに用いられる検出器アレイが記載されている。この検出器アレイは、ガラス基板上に設けられた検出器素子と、検出器素子上に形成された柱状結晶よりなるシンチレータと、シンチレータ上に配置された可視光を反射するシートとを有している。シンチレータ及びシートは、ガラス基板に固定されるカバーによって封止されている。例えば、カバーとガラス基板とは、エポキシシーラントを用いて接着される金属フレームによって封止される。金属フレームは、シンチレータから離間してシンチレータを囲んでいる。
特開2003−279656号公報
一般に、シンチレータ層を枠体で囲んだ構成を有する放射線検出器では、枠体の内側のできる限り広い範囲にシンチレータ層を形成することにより、有効領域を拡大することが望まれる。しかしながら、有効領域が拡大されることによって、シンチレータ層が枠体に接触すると、枠体を固定する接着剤等に含まれる溶剤の影響によりシンチレータ層の周辺部分が劣化する虞がある。この場合、シンチレータ層の周辺部分における発光量が低下したX線画像が生成されてしまう。
本発明は、有効領域を拡大するとともに、シンチレータ層の周辺部分の劣化を抑制することができる放射線検出器及びシンチレータを提供することを目的とする。
一形態の放射線検出器は、主面と、主面上に形成された複数の光電変換素子と、を含むセンサパネルと、シンチレータ材料の複数の柱状結晶を含み主面上に形成されたシンチレータ層と、シンチレータ層の表面及び側面を被覆する中間層と、シンチレータ層を囲うように主面上に形成された樹脂枠と、シンチレータ層を封止するように樹脂枠に接着された保護板と、を備え、シンチレータ層は、中間層を介して樹脂枠に接触するように主面に沿って延在している。
また、一形態のシンチレータパネルは、主面を含み、光透過性を有する基板と、シンチレータ材料の複数の柱状結晶を含み基板の主面上に形成されたシンチレータ層と、シンチレータ層の表面及び側面を被覆する中間層と、シンチレータ層を囲うように主面上に形成された樹脂枠と、シンチレータ層を封止するように樹脂枠に接着された保護板と、を備え、シンチレータ層は、中間層を介して樹脂枠に接触するように主面に沿って延在している。
このような放射線検出器及びシンチレータパネルでは、センサパネル又は基板に対して樹脂枠及び保護板を設けることによって、シンチレータ層を封止している。シンチレータ層の表面及び側面は、中間層により被覆されている。そして、シンチレータ層は、中間層を介して樹脂枠に接触するように主面に沿って延在している。このため、シンチレータ層と樹脂枠とを離間して配置した場合と比較して、有効領域を拡大することができる。また、シンチレータ層と樹脂枠との接触部に中間層が介在しているので、樹脂枠の溶剤の影響によりシンチレータ層の周辺部分が劣化することが抑制される。したがって、有効領域を拡大するとともに、シンチレータ層の周辺部分の劣化を抑制することができる。なお、有効領域とは、主面におけるシンチレータ層が形成された領域である。
また、一形態においては、シンチレータ層と保護板との間に空間が形成されてもよい。この構成によれば、シンチレータ層の膜厚が不均一である場合や、保護板に反りがある場合にも、形状の安定性を保持することができる。
また、一形態においては、中間層は、シンチレータ層で発生したシンチレーション光に対する光反射層又は光吸収層であってもよい。中間層に光反射の機能を付与した場合には、放射線検出に対する感度を向上させることができる。また、中間層に光吸収の機能を付与した場合には、放射線検出に対する解像度を向上させることができる。
また、一形態においては、保護板は、ガラス、金属、又はカーボンを含む材料によって形成されていてもよい。ガラス、金属、又はカーボンを含む材料を用いることによって、防湿性の向上を図ることができる。
また、一形態においては、保護板は、表面に対向する正面部と、側面に対向する側面部とを有してもよい。側面部を有することによって、基板等から保護板までに所定の距離を確保することができる。
また、一形態においては、無機固形材料からなり、樹脂枠の外周に沿って樹脂枠に接するように配置された枠部材を備えてもよい。この構成によれば、樹脂枠の外側に枠部材が配置されることによって防湿性が向上する。また、基板等と保護板との間に枠部材が配置されるので、形状の安定性が向上する。
また、一形態においては、無機固形材料は、ガラスロッドであってもよい。ガラスロッドを用いることによって、無機固形材料を樹脂枠の外側に容易に配置することができる。
一形態の放射線検出器及びシンチレータパネルによれば、有効領域を拡大するとともに、シンチレータ層の周辺部分の劣化を抑制することができる。
図1は、一実施形態に係る放射線検出器の断面図である。 図2は、図1に示された放射線検出器の平面図である。 図3は、図1に示された放射線検出器の製造工程を示す図である。 図4は、図1に示された放射線検出器の製造工程を示す図である。 図5は、他の実施形態に係る放射線検出器の断面図である。 図6は、変形例に係る放射線検出器を説明するための模式図である。 図7は、変形例に係る放射線検出器を説明するための模式図である。 図8は、変形例に係る放射線検出器を説明するための模式図である。 図9は、変形例に係る放射線検出器を説明するための模式図である。 図10は、変形例に係る放射線検出器を説明するための模式図である。 図11は、変形例に係る放射線検出器を説明するための模式図である。 ガラスロッドを備えない放射線検出器を示す断面図である。
以下、一実施形態に係る実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。便宜上、実質的に同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。以下に説明する放射線検出器は、X線等の放射線を可視光等のシンチレーション光に変換して検出する。このような放射線検出器は、例えば、マンモグラフィー装置、胸部検査装置、CT装置、歯科口内撮影装置、放射線カメラ等において、放射線イメージング用のデバイスとして用いることができる。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係る放射線検出器の断面図である。図2は、図1に示された放射線検出器の平面図である。なお、図2では保護板が省略されている。図1,2に示されるように、放射線検出器1Aは、センサパネル2、シンチレータ層3、中間層5、樹脂枠6、枠部材7、及び保護板8を備えている。
センサパネル2は、例えば矩形板状であり、主面2sと、主面2s上に形成された複数の光電変換素子10と、を有する。より具体的には、センサパネル2は、主面2sを含む板状の基部2pを有している。また、光電変換素子10は、主面2sに沿って2次元状に配列されている。主面2s及び光電変換素子10上には、パッシベーション膜又は平坦化膜等の膜部11が形成されている。
シンチレータ層3は、X線等の放射線の入射に応じて、可視光等のシンチレーション光を生じさせる。シンチレータ層3は、膜部11を介して、主面2s及び光電変換素子10上に設けられている。シンチレータ層3は、光電変換素子10に光学的に結合されている。したがって、光電変換素子10は、シンチレータ層3において発生したシンチレーション光を入力し、シンチレーション光に応じた電気信号を出力する。電気信号は、図示しない配線等により外部に取り出される。これにより、放射線検出器1は放射線を検出する。
シンチレータ層3は、例えば、主面2sに交差(例えば直交)する方向からみて、主面2sの矩形状のエリアに形成されている。シンチレータ層3の外縁部は、シンチレータ層3の中心から縁に向かう方向にシンチレータ層3の厚さH1が減少するように、傾斜部が設けられている。したがって、シンチレータ層3の全体としての断面形状は、例えば台形状である。すなわち、シンチレータ層3は、主面2sに沿って形成される表面(上面)3aと、表面3aの周囲に形成される傾斜した側面3bとを有する。
シンチレータ層3の厚さH1(上記の傾斜部以外の厚さ)は、例えば600μm程度である。シンチレータ層3は、シンチレータ材料の複数の柱状結晶を含んでいる。シンチレータ材料は、例えば、CsI:TlといったCsIを主成分とする材料である。
中間層5は、シンチレータ層3の表面3aの全面を被覆するとともに、側面3bの全面を被覆する。すなわち、中間層5の周縁は、センサパネル2の主面2sに接触しており、中間層5の周縁と主面2sとの間に間隙は生じていない。中間層5は、例えば紫外線硬化樹脂等に含まれる溶剤がシンチレータ層3に浸透することを抑制する。また、中間層5は、例えば、シンチレーション光に対する反射又は吸収等の光機能を有する。すなわち、中間層5は、シンチレータ層3で発生したシンチレーション光に対する光反射層又は光吸収層である。
樹脂枠6は、センサパネル2の主面2sに交差する方向からみてシンチレータ層3を囲うように、主面2s上に設けられている。樹脂枠6は、例えば矩形環状である。主面2sからの樹脂枠6の高さH2は、主面2sからのシンチレータ層3の高さH1よりも大きい。樹脂枠6は、主面2sと保護板8との間に介在して主面2sと保護板8とを互いに接合する。本実施形態では、樹脂枠6は、シンチレータ層3を被覆している中間層5に接している。より具体的には、中間層5の外周縁と樹脂枠6の内周縁とが接している。換言すれば、シンチレータ層3は、中間層5を介して樹脂枠6に接するように沿って延在している。樹脂枠6は、例えば紫外線硬化性を有するエポキシ樹脂等からなる透湿性が低い樹脂である。
なお、図1に示されるように、樹脂枠6は、第1樹脂枠6a及び第2樹脂枠6bによって形成されている。本実施形態では、同様の紫外線硬化樹脂によって第1樹脂枠6a及び第2樹脂枠6bを形成している。そのため、図面では第1樹脂枠6aと第2樹脂枠6bとを模式的に分けて描いているが、硬化後は第1樹脂枠6aと第2樹脂枠6bとが一体となっている。
枠部材7は、樹脂枠6の外周に沿って樹脂枠6に接した状態で、主面2s上に載置されている。枠部材7は、無機固形材料によって形成されている。本実施形態では、枠部材7はガラスを原材料とした4本のガラスロッド7aによって構成されている。4本のガラスロッド7aは、いずれも一様な径Dの円柱状をなしており、互いに同形状となっている。ガラスロッド7aの径Dは、主面2sからのシンチレータ層3の高さH1よりも大きく、例えば1mm程度である。4本のガラスロッド7aは、互いの端部同士が接触することによって矩形環状をなす枠部材7を構成している(図2参照)。枠部材7の内縁側は、樹脂枠6の外周に沿って樹脂枠6に接している。一方、枠部材7の外縁側は樹脂枠6から露出している。すなわち、枠部材7の内縁側の一部は樹脂枠6に埋設されており、枠部材7の外縁側の残部は樹脂枠6から露出している。
保護板8は、例えば、主面2sに沿って延びる矩形平板状である。一例として、主面2sに沿った方向について、保護板8のサイズは、枠部材7のサイズよりも大きく、且つ、センサパネル2のサイズよりも小さい。なお、枠部材7のサイズとは、枠部材7における主面2sに沿って互いに対向する部分の外縁同士の間隔である。保護板8の厚さは、例えば0.5mm以上2.0mm以下程度である。保護板8は、例えば、ガラス、金属、又はカーボンを含む材料によって形成されており、一例として、ガラス板、アルミニウム板、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)板等である。保護板8は、放射線を透過する。
保護板8は、中間層5によって被覆されたシンチレータ層3の表面3aに対向した状態で樹脂枠6に接着されている。センサパネル2の主面2sから保護板8までの距離(高さH2)は、ガラスロッドの径Dと略同一となっている。保護板8は、主面2sに交差する方向からみて、シンチレータ層3、中間層5、樹脂枠6及び枠部材7を覆うように配置されている。保護板8、主面2s及び樹脂枠6は、シンチレータ層3及び中間層5が配置される封止された空間を形成する。また、シンチレータ層3及び中間層5と保護板8とは離間して配置されている。すなわち、シンチレータ層3及び中間層5と保護板8との間には空間Sが形成されている。
次に、放射線検出器1Aの製造工程について説明する。図3及び図4は、放射線検出器の製造工程を示す図である。
まず、複数の光電変換素子10が主面2s上に形成されたセンサパネル2を用意する(図3の(a))。続いて、図3の(b)に示されるように、センサパネル2の主面2s上に、複数の柱状結晶を含むシンチレータ層3を気相堆積法によって形成する。この工程では、例えば、蛍光体材料(例えばCsI:Tl、CsBr:Eu等)をセンサパネル2の主面2s上に真空蒸着することによって、主面2s上に蛍光体の柱状結晶を成長させ、シンチレータ層3を形成する。これにより、断面視において表面3a及び側面3bを有する台形状をなすシンチレータ層3が形成される。
続いて、図3の(c)に示されるように、中間層5によってシンチレータ層3の表面3a及び側面3bを被覆する。具体的には、例えば、シンチレーション光に対する反射又は吸収等の光機能を有する顔料とバインダ樹脂とからなる塗布剤を用意する。シンチレーション光を反射する顔料としては、例えば二酸化チタン、酸化イットリウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム等の白色顔料を挙げることができる。また、シンチレーション光を吸収する顔料としては、例えばカーボンブラック、四三酸化鉄等の黒色顔料を挙げることができる。また、バインダ樹脂としては、アクリル系有機樹脂、ウレタン、エポキシ、フッ素、フェノール、ポリイミド、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン系有機樹脂等を挙げることができる。そして、シンチレータ層3の表面3a及び側面3bの全体に対して、塗布剤を塗布し、樹脂層を形成する。次いで、この樹脂層を乾燥させて硬化させることにより中間層5を作製することができる。中間層5を作成した後に、焼成等によってシンチレータ層3を活性化してもよい。
続いて、図3の(d)に示されるように、シンチレータ層3を囲うように主面2s上に第1樹脂枠6aを形成する。第1樹脂枠6aは、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の紫外線硬化樹脂である。この工程では、第1樹脂枠6aの形成位置をシンチレータ層3に近付けるために、中間層5と接するように第1樹脂枠6aを形成する。たとえば図示例のように、中間層5の外周縁と第1樹脂枠6aの内周縁とが接するように第1樹脂枠6aを配置することができる。形成する第1樹脂枠6aの高さH3は、使用する樹脂の粘度によって決定することができる。例えば、第1樹脂枠6aの高さH3をシンチレータ層3の高さH1の半分よりも高くすることができる。
続いて、図4の(a)に示されるように、第1樹脂枠6aの外周に沿って第1樹脂枠6aに接するように枠部材7を配置する。この工程では、例えば、主面2s上に配置されたガラスロッド7aを第1樹脂枠6aの外側から第1樹脂枠6aに向けて移動させることによって、ガラスロッド7aを第1樹脂枠6aに接触させる。4本のガラスロッド7aを互いの端部同士が接触するように配置することによって矩形環状をなす枠部材7を形成する(図2参照)。続いて、枠部材7が形成された後に、第1樹脂枠6aを硬化する。本実施形態では、硬化前の第1樹脂枠6aに対して紫外線を照射することによって、第1樹脂枠6aを硬化させる。これによって、ガラスロッド7aが第1樹脂枠6aに固定される。
続いて、図4の(b)に示されるように、シンチレータ層3を囲うように第1樹脂枠6a上に第2樹脂枠6bを形成する。この工程では、例えば、第1樹脂枠6aの形成に用いられた紫外線硬化樹脂と同様の紫外線硬化樹脂を用いることができる。第1樹脂枠6a上に、第1樹脂枠6aと同様にシンチレータ層3を囲むように第2樹脂枠6bを形成する。この際、第2樹脂枠6bの主面2sと反対側の端部は、枠部材7よりも高い位置になっている。図示例のように、第1樹脂枠6a上に第2樹脂枠6bを形成するとともに、ガラスロッド7a上に第2樹脂枠6bを形成してもよい。また、この工程では、主面2sからの第2樹脂枠6bの高さH4を中間層5の高さH5よりも高く形成する。枠部材7の内周面は、第1樹脂枠6a及び第2樹脂枠6bによって覆われる。一方、枠部材7の外周面は第1樹脂枠6a及び第2樹脂枠6bから露出している。
続いて、図4の(c)に示されるように、保護板8を樹脂枠6に接着することにより、シンチレータ層3及び中間層5を封止する。この工程では、硬化前の第2樹脂枠6bの全周に接するように保護板8を配置する。この際、保護板8をセンサパネル2側に押圧すること、または、保護板8の自重によって、第2樹脂枠6bが変形する。これにより、センサパネル2の主面2sから保護板8までの距離(高さH2)は、枠部材の高さ(ガラスロッドの径D)と略同一となる。第2樹脂枠6bと保護板8とを接着することによって、主面2s、樹脂枠6及び保護板8で封止された空間が形成される。
続いて、第2樹脂枠6bを硬化する。本実施形態では、硬化前の第2樹脂枠6bに対して紫外線を照射することによって、第2樹脂枠6bを硬化させる。これによって、保護板8が第2樹脂枠6bに固定される。すなわち、保護板8が樹脂枠6を介して主面2s上に固定され、放射線検出器1Aが完成する。
以上説明した放射線検出器1Aでは、センサパネル2に対して樹脂枠6及び保護板8を設けることによって、シンチレータ層3を封止している。シンチレータ層3の表面3a及び側面3bは、中間層5により被覆されている。そして、シンチレータ層3は、中間層5を介して樹脂枠6に接触するように主面2sに沿って延在している。このため、シンチレータ層3と樹脂枠6とを離間して配置した場合と比較して、有効領域を拡大することができる。すなわち、樹脂枠6の内側におけるシンチレータ層3が占める割合を大きくすることができる。また、シンチレータ層3と樹脂枠6との接触部に中間層5が介在しているので、樹脂枠6の溶剤の影響によりシンチレータ層3の周辺部分が劣化することが抑制される。したがって、有効領域を拡大するとともに、シンチレータ層3の周辺部分の劣化を抑制することができる。
また、シンチレータ層3と樹脂枠6とを離間して配置する場合には、シンチレータ層3が樹脂枠6に接触するように配置される場合に比べて、樹脂枠を大きく形成する必要がある。この場合には、樹脂枠に固定される保護板に大きな応力が加わる虞がある。本実施形態では、樹脂枠6とシンチレータ層3との間に間隙が形成されていないことで、樹脂枠6の大きさを小さくすることができる。これによって、保護板8に加わる応力を小さくすることができるので、耐衝撃性が向上する。
また、シンチレータ層3と保護板8との間には空間Sが形成されている。これによれば、シンチレータ層3の膜厚が不均一である場合や、保護板8に反りがある場合にも、シンチレータ層3と保護板8とが互いに干渉し合うことがなく、形状の安定性を保持することができる。
また、中間層5は、シンチレータ層3で発生したシンチレーション光に対する光反射層又は光吸収層である。中間層5に光反射の機能を付与した場合には、放射線検出に対する感度を向上させることができる。また、中間層5に光吸収の機能を付与した場合には、放射線検出に対する解像度を向上させることができる。
また、保護板8は、ガラス、金属、又はカーボンを含む材料によって形成されている。このように、ガラス材料、金属材料又はカーボン材料を用いることによって、防湿性の向上を図ることができる。
また、無機固形材料からなり、樹脂枠6の外周に沿って樹脂枠6に接するように配置された枠部材7を備える構成となっている。この構成によれば、樹脂枠6の外側に透湿性を有さない枠部材7が配置されることによって防湿性が向上する。また、センサパネル2と保護板8との間に枠部材7が配置されるので、枠部材7がスペーサとして機能し、形状の安定性が向上する。また、ガラスロッド7aによって枠部材7を形成しているので、枠部材7を樹脂枠6の外側に容易に配置することができる。
[第2実施形態]
本実施形態に係る放射線検出器1Bは、透光性を有する基板上にシンチレータ層が形成されている点で第1実施形態の放射線検出器1Aと相違している。以下、主として第1実施形態と相違する点について説明し、同一の要素や部材については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図5に示すように、放射線検出器1Bは、シンチレータパネル1Cとセンサパネル30とを備える。シンチレータパネル1Cは、基板22、シンチレータ層3、中間層5、樹脂枠6、枠部材7及び保護板8を備えている。基板22は、矩形板状であり、主面22sと主面22sの逆側の裏面22bとを有している。基板22は、シンチレータ層3で生じるシンチレーション光に対して光透過性を有する。基板22の厚さは、例えば2.0mm程度である。基板22は、例えば、FOP(ファイバオプティックプレート:多数の光ファイバを束ねて構成される光学デバイス(例えば、浜松ホトニクス(株)製J5734))等から構成される。
シンチレータ層3、中間層5、樹脂枠6、枠部材7及び保護板8は、基板22の主面22s上に配置されている。シンチレータ層3、中間層5、樹脂枠6、枠部材7及び保護板8の構成及び製造方法は、基板22の主面22s上に形成される点を除いて、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
センサパネル30は、例えば矩形板状であり、主面30sと、主面30s上に形成された複数の光電変換素子10と、を有する。より具体的には、センサパネル30は、主面30sを含む板状の基部30pを有している。また、光電変換素子10は、主面30sに沿って2次元状に配列されている。主面30s及び光電変換素子10上には、パッシベーション膜又は平坦化膜等の膜部31が形成されている。
センサパネル30は、基板22の裏面22bに接合されている。これにより、シンチレータパネル1Cのシンチレータ層3で生じたシンチレーション光は、基板22を透過し、センサパネル30の光電変換素子10によって検出される。このように、本実施形態では、シンチレータパネル1Cにセンサパネル30が接合されることによって放射線検出器1Bが構成されている。このような放射線検出器1Bにおいても、第1実施形態における放射線検出器1Aと同様の作用効果を奏することができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。例えば、第1実施形態及び第2実施形態における各要素の配置、形状等は、一例であって、これに限定されるものではない。以下、本発明の一形態における各変形例について、主として上記実施形態と相違する点について説明し、同一の要素や部材については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。なお、以下の説明において参照する図6〜図9では、樹脂枠6が第1樹脂枠6a及び第2樹脂枠6bによって形成されている場合であっても、第1樹脂枠6a及び第2樹脂枠6bが一体となった樹脂枠6として描く場合がある。
図6の(a)及び(b)は、樹脂枠が配置される位置が異なる変形例を示す断面図である。上記の各実施形態では、樹脂枠6の内縁と中間層5の外縁とが接するように樹脂枠6が形成されている例を示したが、これに限定されない。図6の(a)に示すように、樹脂枠6が、シンチレータ層3及び中間層5の傾斜面に接するように配置されていてもよい。また、図6の(b)に示すように、樹脂枠6が、シンチレータ層3及び中間層5の上面に接するように配置されていてもよい。図6の(a)及び(b)に示す例では、樹脂枠6の内側におけるシンチレータ層3が占める割合をさらに大きくすることができる。
図6の(c)は、中間層5の形状についての変形例を示す断面図である。図6の(c)では、樹脂枠6、枠部材7及び保護板8を省略している。樹脂枠6、枠部材7及び保護板8の配置等は、各実施形態及び各変形例の構成を採用してもよい。図6の(c)に示すように、中間層5をシンチレータ層3の表面3a及び側面3bだけでなく、センサパネル2の主面2s上におけるシンチレータ層3の周囲の部分まで延在させてもよい。この場合、中間層5によって、より確実にシンチレータ層3を被覆することができる。
図7の(a)及び(b)は、枠部材の形状についての変形例を示す断面図である。図7では、樹脂枠の近傍のみを示し、シンチレータ層及び中間層を省略している。図7の(a)に示すように、枠部材7を構成するガラスロッド7bの形状を四角柱状にしてもよい。また、図7の(b)に示すように、枠部材7を構成するガラスロッド7cの形状を六角柱状にしてもよい。角柱状のガラスロッド7b,7cは転がりにくいため、ガラスロッド7b,7cの位置決めを行いやすい。また、ガラスロッド7b,7cの底面及び上面がセンサパネル2及び保護板8に対して面で接触し得るので、形状の安定性を保持しやすい。
図8の(a)〜(c)は、保護板のサイズが異なる変形例を示す断面図である。上記実施形態では、枠部材7よりも大きく、センサパネル2よりも小さい保護板8を例示したがこれに限定されない。例えば、図8の(a)に示すように、主面2sに沿った方向についてセンサパネル2の大きさと略同じ大きさの保護板8であってもよい。また、図8の(b)に示すように、主面2sに沿った方向について枠部材7の外縁よりも小さく枠部材7の内縁よりも大きい保護板8であってもよい。この例では、保護板8がガラスロッド7aの中心よりも外側まで延在している。また、図8の(c)に示すように、主面2sに沿った方向について枠部材7の内縁と略同じ大きさの保護板8であってもよい。この場合、樹脂枠6が保護板8よりも外側まで延在している。
図9の(a)〜(f)は、樹脂枠及び枠部材の配置についての変形例を示す断面図である。図9では、樹脂枠6の近傍のみを示し、シンチレータ層及び中間層を省略している。図9に示すように、枠部材7を配置せず、樹脂枠6のみによって保護板8を支持してもよい。また、図9の(b)に示すように、枠部材7の内縁だけでなく、枠部材7の外縁にも樹脂枠6を形成することができる。すなわち、枠部材7の全体を樹脂枠6に埋設してもよい。この場合、図9の(c)に示すように、保護板8の大きさを枠部材7と同程度の大きさにしてもよい。また、図9の(d)に示すように、枠部材7と主面2sとの間に第1樹脂枠6aを配置し、枠部材7と保護板8との間に第2樹脂枠6bを配置してもよい。この場合、図9の(e)に示すように、第1樹脂枠6aよりも第2樹脂枠6bを内側に配置してもよい。また、図9の(f)に示すように、第1樹脂枠6aよりも第2樹脂枠6bを外側に配置してもよい。
図10の(a)〜(e)は、枠部材の形態についての変形例を示す平面図である。図10では、保護板を省略して示している。図10の(a)に示すように、ガラスロッド7aに代えて、ガラスロッド7aよりも短いガラスロッド7dによって枠部材7を形成してもよい。ガラスロッド7dの長さは、例えば主面2sに沿った中間層5の一辺と同程度の長さであり、主面2sに沿ったシンチレータ層の一辺の長さと同程度の長さである。この変形例では、4本のガラスロッド7dが互いに離間して配置されることによって、角部のない矩形環状の枠部材7を形成している。図10の(b)に示すように、ガラスロッド7aに代えて、ガラスロッド7dよりも短いガラスロッド7eによって枠部材7を形成してもよい。ガラスロッド7eの長さは、例えば主面2sに沿った中間層5の一辺の1/3程度の長さであってもよい。この変形例では、9本のガラスロッド7eが互いに離間して環状に配置されることによって、矩形環状の枠部材7を形成している。矩形環状をなす枠部材7の一辺は、3本のガラスロッド7eによって形成される。図10の(a)及び(b)に示すように、枠部材7を構成するガラスロッド7d,7eは、互いに離間されてもよい。
また、図10の(c)に示すように、4本のガラスロッド7aに代えて、矩形枠状に形成された単一のガラスロッド7fを枠部材7として用いてもよい。また、図10の(d)に示すように、ガラスロッド7aに代えて、L字状に形成された一対のガラスロッド7gによって枠部材7を形成してもよい。この変形例では、2本のガラスロッド7gを矩形枠状に配置することによって枠部材7を形成している。また、図10の(e)に示すように、4本のガラスロッド7aに代えて、角部が湾曲した矩形環状に形成された単一のガラスロッド7hを枠部材7として用いてもよい。
図11の(a)〜(c)は、保護板の形態が異なる変形例を示す断面図である。図11の(a)に示すように、保護板8に代えて保護板108を有していてもよい。保護板108は、シンチレータ層3の表面3aに対向する正面部108aと、側面3bに対向する側面部108bとを有する。これにより、保護板108は、台形状をなすシンチレータ層3の形状に沿って配置される。正面部108aと側面部108bとは直交している。側面部108bの2s側の端部は、樹脂枠6に固定されている。図11の(b)に示すように、保護板8に代えて保護板208を有していてもよい。保護板208は、シンチレータ層3の表面3aに対向する正面部208aと、側面3bに対向する側面部208bとを有する。側面部208bは、正面部208aから離れるにつれて外側に広がるように傾斜している。これにより、保護板208は、台形状をなすシンチレータ層3の形状に沿って配置される。側面部208bの2s側の端部は、樹脂枠6に固定されている。図11の(a)及び(b)に示すように、これらの変形例では、側面部108b,208bを有することによって、センサパネル2から保護板108,208までに側面部108b,208bの高さ分の距離を確保することができる。
また、図11の(c)に示すように、保護板8に代えて保護シート308を有していてもよい。保護シート308は、例えば可撓性及び防湿性を有するシートによって形成されている。保護シート308は、中間層5に接触して、中間層5を被覆する。すなわち、保護シート308は、シンチレータ層3の表面3aに対向する正面部308aと、側面3bに対向する側面部308bとを有する。これにより、保護シート308は、台形状をなすシンチレータ層3の形状に沿って配置される。側面部308bの主面2s側の端部は、樹脂枠6に固定されている。
また、上記実施形態では、平板状である保護板を例示したが、例えば、撓みを有する平板状であってもよい。この場合、主面から保護板の中央部分までの距離が、主面から保護板の周辺部分までの距離よりも大きくなるように撓んだ形状であってもよい。また、主面から保護板の中央部分までの距離が、主面から保護板の周辺部分までの距離よりも小さくなるように撓んだ形状であってもよい。
また、枠部材がガラス材料によって形成されている例を示したが、これに限定されず、例えば、アルミニウム等の金属材料によって形成されていてもよい。上記の各実施形態では、枠部材としてガラスロッドが用いられている。この場合、紫外線がガラスロッドを透過することによって、樹脂枠を形成する紫外線硬化樹脂に対して、紫外線を効率的に照射することができる。
また、樹脂枠を形成する樹脂材料として紫外線硬化樹脂を例示したが、これに限定されない。例えば、樹脂枠は熱硬化性樹脂によって形成されてもよい。また、第1樹脂枠と第2樹脂枠とは互いに異なる材料によって形成されてもよい。
また、シンチレータ層及び中間層と保護板との間に空間が形成されている例を示したが、例えば当該空間には弾性材料からなる充填材が充填されていてもよい。
また、各実施形態及び変形例において、相互の構成を互いに採用することができる。例えば、図8、図9等に示す変形例において、ガラスロッド7aに代えてガラスロッド7b、7cの構成を採用してもよい。
[試験例]
図12は、ガラスロッドを備えない放射線検出器1Dを示す断面図である。この放射線検出器1Dは、センサパネル2、シンチレータ層3、中間層5、樹脂枠6及び保護板8を備えており、枠部材7を備えない点のみにおいて第1実施形態の放射線検出器1Aと相違している。本試験例では、枠部材7を有する放射線検出器1Aと枠部材7を有さない放射線検出器1Dとをサンプルとして、枠部材7の有無による防湿性能の違いについて試験した。試験では、温度を50℃、相対湿度を90%に調整した恒温槽内に各サンプルを配置し、X線特性(解像度、発光量)の推移を計測した。解像度の計測結果を表1に示す。また、発光量の計測結果を表2に示す。
Figure 2017181295
Figure 2017181295
表1では、初期のCTF(解像度:Contrast Transfer Function)を100%としたときの、各時間経過時のCTFの相対値を示している。また、表2では、初期のシンチレータ層の発光量を100%としたときの、各時間経過時の発光量の相対値を示している。いずれの結果からも、枠部材を備えていない場合に比べて、枠部材を備えている場合には、放射線検出器の性能の大きな低下はみられなかった。
1A,1B,1D…放射線検出器、1C…シンチレータパネル、2,30…センサパネル、3…シンチレータ層、5…中間層、6…樹脂枠、6a…第1樹脂枠、6b…第2樹脂枠、7…枠部材、7a…ガラスロッド、8…保護板。

Claims (15)

  1. 主面と、前記主面上に形成された複数の光電変換素子と、を含むセンサパネルと、
    シンチレータ材料の複数の柱状結晶を含み前記主面上に形成されたシンチレータ層と、
    前記シンチレータ層の表面及び側面を被覆する中間層と、
    前記シンチレータ層を囲うように前記主面上に形成された樹脂枠と、
    前記シンチレータ層を封止するように前記樹脂枠に接着された保護板と、を備え、
    前記シンチレータ層は、前記中間層を介して前記樹脂枠に接触するように前記主面に沿って延在している、
    放射線検出器。
  2. 前記シンチレータ層と前記保護板との間には空間が形成されている、請求項1に記載の放射線検出器。
  3. 前記中間層は、前記シンチレータ層で発生したシンチレーション光に対する光反射層又は光吸収層である、請求項1又は2に記載の放射線検出器。
  4. 前記保護板は、ガラス、金属、又はカーボンを含む材料によって形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の放射線検出器。
  5. 前記保護板は、前記表面に対向する正面部と、前記側面に対向する側面部とを有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の放射線検出器。
  6. 無機固形材料からなり、前記樹脂枠の外周に沿って前記樹脂枠に接するように配置された枠部材を備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の放射線検出器。
  7. 前記枠部材は、ガラスロッドである、請求項6に記載の放射線検出器。
  8. 主面を含み、光透過性を有する基板と、
    シンチレータ材料の複数の柱状結晶を含み前記主面上に形成されたシンチレータ層と、
    前記シンチレータ層の表面及び側面を被覆する中間層と、
    前記シンチレータ層を囲うように前記主面上に形成された樹脂枠と、
    前記シンチレータ層を封止するように前記樹脂枠に接着された保護板と、を備え、
    前記シンチレータ層は、前記中間層を介して前記樹脂枠に接触するように前記主面に沿って延在している、シンチレータパネル。
  9. 前記シンチレータ層と前記保護板との間には空間が形成されている、請求項8に記載のシンチレータパネル。
  10. 前記中間層は、前記シンチレータ層で発生したシンチレーション光に対する光反射層又は光吸収層である、請求項8又は9に記載のシンチレータパネル。
  11. 前記保護板は、ガラス、金属、又はカーボンを含む材料によって形成されている、請求項8〜10のいずれか一項に記載のシンチレータパネル。
  12. 前記保護板は、前記表面に対向する正面部と、前記側面に対向する側面部とを有する、請求項8〜11のいずれか一項に記載のシンチレータパネル。
  13. 無機固形材料からなり、前記樹脂枠の外周に沿って前記樹脂枠に接するように配置された枠部材を備える、請求項8〜12のいずれか一項に記載のシンチレータパネル。
  14. 前記枠部材は、ガラスロッドである、請求項13に記載のシンチレータパネル。
  15. 請求項8〜14のいずれか一項に記載のシンチレータパネルと、
    複数の光電変換素子を含み、前記基板の前記主面と逆側の面に接合されたセンサパネルと、を備える、
    放射線検出器。

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