JP2017180257A - ポンプ - Google Patents

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Kiyotaka Otawara
清隆 太田原
将弘 山下
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将弘 山下
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Abstract

【課題】インペラが回転する際の摩擦抵抗を低減することが可能なポンプを提供する。【解決手段】円柱状のシャフト20と、シャフト20に外嵌され、当該シャフト20に対して相対回転可能に支持される円筒状のブシュ40と、ブシュ40と一体的に回転可能なインペラ50と、を具備し、シャフト20は、シャフト20とブシュ40との相対回転に基づいて、シャフト20とブシュ40との間に圧力を発生させる複数の溝部(第一長溝21a及び第二長溝21b)からなる溝部群21を具備した。【選択図】図5

Description

本発明は、流体を圧送するポンプの技術に関する。
従来、流体を圧送するポンプの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載のポンプは、インペラと、インペラに連結されるシャフトと、シャフトを回転可能に支持する転がり軸受と、シャフトを回転させるモータ部と、を具備している。特許文献1に記載のポンプにおいて、モータ部によりシャフトを回転させることでインペラが回転し、流体を圧送することができる。
しかしながら、特許文献1に記載のような転がり軸受は、2つの環状部材で転動体(玉等)を挟み込んで形成されているため、部材同士が互いに接触しており、当該接触部分で摩擦抵抗が生じてしまう。したがって、インペラが回転する際の摩擦抵抗を低減させることが困難であった。
特開平11−107980号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、インペラが回転する際の摩擦抵抗を低減することが可能なポンプを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、円柱状のシャフトと、前記シャフトに外嵌され、当該シャフトに対して相対回転可能に支持される円筒状の軸受部と、前記軸受部と一体的に回転可能なインペラと、を具備し、前記シャフト又は前記軸受部は、前記シャフトと前記軸受部との相対回転に基づいて、前記シャフトと前記軸受部との間に圧力を発生させる複数の溝部からなる溝部群を具備したものである。
請求項2においては、前記溝部群は、前記シャフトの軸線方向において、当該溝部群の中央部に圧力を発生させるように形成されているものである。
請求項3においては、前記溝部群は、前記シャフトの軸線方向において対称に形成されているものである。
請求項4においては、前記溝部群は、前記シャフトの軸線方向において、複数個所に形成されているものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、インペラが回転する際の摩擦抵抗を低減することができる。
請求項2においては、インペラが回転する際の摩擦抵抗をより効果的に低減することができる。
請求項3においては、インペラが回転する際の摩擦抵抗をより効果的に低減することができる。
請求項4においては、インペラが回転する際の摩擦抵抗をより効果的に低減することができる。
第一実施形態に係るポンプを用いた蒸発燃料処理機構を示した概略図。 第一実施形態に係るポンプの斜視図。 第一実施形態に係るポンプの分解斜視図。 第一実施形態に係るポンプの正面断面図。 第一実施形態に係るポンプの正面断面拡大図。 第一実施形態に係るポンプの内部を示す平面図。 第一実施形態に係るシャフトの表面形状を示す展開図。 第一実施形態に係るインペラを示す斜視図。 第一実施形態に係るポンプ内の空気の流通の様子を示す正面断面拡大図。 (a)変形例に係るシャフトを示す正面一部断面図。(b)変形例に係るシャフトの表面形状を示す展開図。 第二実施形態に係るインペラを示す斜視図。 第二実施形態に係るポンプ内の空気の流通の様子を示す正面断面拡大図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
まず、図1を用いて、本発明の第一実施形態に係るポンプ5を用いた蒸発燃料処理機構1の概略について説明する。
蒸発燃料処理機構1は、自動車に設けられ、蒸発した燃料(蒸発燃料)を処理するものである。蒸発燃料処理機構1は、主として燃料タンク2、キャニスタ3、フィルタ4、ポンプ5、パージバルブ6、インテークマニホールド7及びスロットルバルブ8を具備する。
自動車の燃料タンク2には、キャニスタ3が接続されている。キャニスタ3は、フィルタ4を介して大気に開放されている。またキャニスタ3は、ポンプ5及びパージバルブ6を介してインテークマニホールド7(より具体的には、スロットルバルブ8の下流側)と接続されている。
燃料タンク2内で発生した蒸発燃料を含む空気はキャニスタ3へと案内される。当該空気は、キャニスタ3によって蒸発燃料が吸着されることにより浄化され、適宜大気中へと放出される。
また、パージバルブ6が開かれると共にポンプ5が作動されると、大気中の空気がキャニスタ3へと吸入される。当該空気によって、キャニスタ3で吸着されていた蒸発燃料が脱着される。当該蒸発燃料を含んだ空気は、ポンプ5及びパージバルブ6を介してインテークマニホールド7へと導入される。当該蒸発燃料は、エンジンのシリンダ内で燃焼処理される。
以上の如く、蒸発燃料処理機構1では、ポンプ5を用いてキャニスタ3からの空気(蒸発燃料を含む空気)を積極的にインテークマニホールド7へと送り込むことができる。これによって、キャニスタ3からの空気をインテークマニホールド7へと送り込むために、当該インテークマニホールド7内の負圧を確保する必要がなくなる。したがって、エンジンのポンピングロスの低減を図るために、インテークマニホールド7内の負圧を低減させることも可能になる。
以下では、図2から図7までを用いて、第一実施形態に係るポンプ5について説明する。なお、図6は、後述するポンプ側第二部材13を取り外した状態のポンプ5(図3参照)を示している。ポンプ5は、主としてケーシング10、シャフト20、回転軸部30、ブシュ40、インペラ50及び環状板60を具備する。
図2から図6までに示すケーシング10は、ポンプ5を構成する各部材を収容するものである。ケーシング10は、主としてモータ側部材11、ポンプ側第一部材12、ポンプ側第二部材13及びプレート14を具備する。
図2から図5までに示すモータ側部材11は、ケーシング10の下部を形成するものである。モータ側部材11は、略箱状の部材である。モータ側部材11は、凹部11a及びコイル部11bを具備する。
凹部11aは、モータ側部材11の上面に所定の深さとなるように形成される。凹部11aは、平面視において略円形状に形成される。これによって、凹部11a内には、軸線を上下方向に向けた略円柱状の空間が形成される。
コイル部11bは、モータ側部材11の内部に設けられる。コイル部11bは、凹部11aをすぐ外側から囲むように配置される。コイル部11bに電流を流すことで、当該コイル部11bを励磁させることができる。
図2から図6までに示すポンプ側第一部材12は、後述するポンプ側第二部材13と共にケーシング10の上部を形成するものである。ポンプ側第一部材12は、上下方向に所定の厚みを有する略円形板状に形成される。ポンプ側第一部材12は、主として凹部12a及び開口部12bを具備する。
凹部12aは、ポンプ側第一部材12の上面に所定の深さとなるように形成される。凹部12aは、平面視においてポンプ側第一部材12よりも一回り小さい略円形状に形成される。
開口部12bは、ポンプ側第一部材12を上下に貫通するように形成される。開口部12bは、凹部12aの底部に形成される。開口部12bは、平面視において凹部12aよりも小さい略円形状に形成される。
図2から図5までに示すポンプ側第二部材13は、ポンプ側第一部材12と共にケーシング10の上部を形成するものである。ポンプ側第二部材13は、樹脂材料により形成される。ポンプ側第二部材13は、上下方向に所定の厚みを有する略円形板状に形成される。ポンプ側第二部材13の平面視における外形は、ポンプ側第一部材12の平面視における外形と略同一となるように形成される。ポンプ側第二部材13は、主として凹部13a、吸入口13b及び吐出口13cを具備する。
凹部13aは、ポンプ側第二部材13の下面に所定の深さとなるように形成される。凹部13aは、底面視においてポンプ側第二部材13よりも一回り小さい略円形状に形成される。凹部13aは、ポンプ側第一部材12の凹部12aと略同一形状(平面視(底面視)において略一致する形状)に形成される。
吸入口13bは、ケーシング10の外部から内部へと空気を案内する部分である。吸入口13bは、略円筒状に形成される。吸入口13bは、軸線を上方方向に向けた状態でポンプ側第二部材13の上面から上方に向かって突出するように形成される。吸入口13bは、平面視においてポンプ側第二部材13の略中央部に形成される。吸入口13bの中空部分は、ポンプ側第二部材13の凹部13a(具体的には、凹部13aの略中央部)と連通される。また吸入口13bは、適宜の配管等を介してキャニスタ3(図1参照)と接続される。
吐出口13c(図2参照)は、ケーシング10の内部から外部へと空気を案内する部分である。吐出口13cは、略円筒状に形成される。吐出口13cは、軸線を前後方向に向けた状態でポンプ側第二部材13の側面(右前部)から前方に向かって突出するように形成される。吐出口13cの中空部分は、ポンプ側第二部材13の凹部13a(具体的には、凹部13aの右前部)と連通される。また吐出口13cは、適宜の配管等を介してパージバルブ6(図1参照)と接続される。
図4及び図5に示すプレート14は、ポンプ側第一部材12の開口部12bを一部上方から覆うものである。プレート14は、上下方向に所定の厚みを有する略円環板状に形成される。プレート14は、ポンプ側第一部材12の凹部12aの底部に固定される。これによって、プレート14は、当該ポンプ側第一部材12の開口部12bの一部(開口部12bの外周部)を上方から覆うように配置される。
モータ側部材11の上端部は、ポンプ側第一部材12の開口部12bに下方から嵌め合わされる。また、ポンプ側第一部材12には、ポンプ側第二部材13が上方からボルトによって固定される。このようにして、箱状のケーシング10が形成される。ケーシング10の内部には、凹部11a、凹部12a及び凹部13aによって、後述する回転軸部30やインペラ50等を収容する空間が形成される。この状態において、凹部11aの軸線と吸入口13bの軸線は一致している。
図4、図5及び図7に示すシャフト20は、適宜の金属材料により形成された略円柱状の部材である。シャフト20は、軸線を上下方向に向けた状態で、モータ側部材11の凹部11a内(コイル部11bの内側)に配置される。シャフト20は、凹部11aと同一軸線上に配置される。シャフト20の下端部は、凹部11aの底部に固定される。シャフト20の上端は、上下方向において凹部11aの上端(モータ側部材11の上面)と略同一の高さに位置している。シャフト20は、主として溝部群21を具備する。
溝部群21は、複数の溝部からなるものである。溝部群21は、主として第一長溝21a及び第二長溝21bを具備する。
第一長溝21aは、シャフト20の表面(外周面)に形成される溝部である。第一長溝21aは、シャフト20の上端部近傍に形成される。第一長溝21aは、所定の深さ(約10〜20μm)だけシャフト20の表面を凹ませることで形成される。第一長溝21aは、下方から上方に向かうにつれて、平面視におけるシャフト20の反時計回り方向に一直線状に延びるように形成される。言い換えれば、展開図(図7)において、第一長溝21aの上部は、上下方向に対して紙面右方に傾くように形成される。第一長溝21aは、シャフト20の周方向に沿って複数形成される。
第二長溝21bは、シャフト20の表面(外周面)に形成される溝部である。第二長溝21bは、シャフト20の上下中途部(第一長溝21aよりも下方)に形成される。第二長溝21bは、所定の深さ(約10〜20μm)だけシャフト20の表面を凹ませることで形成される。第二長溝21bは、第一長溝21aと上下対称な形状となるように形成される。すなわち、第二長溝21bは、上方から下方に向かうにつれて、平面視におけるシャフト20の反時計回り方向に一直線状に延びるように形成される。言い換えれば、展開図(図7)において、第二長溝21bの下部は、上下方向に対して紙面右方に傾くように形成される。第二長溝21bは、シャフト20の周方向に沿って複数形成される。第二長溝21bは、第一長溝21aと同数だけ形成される。第二長溝21bは、第一長溝21aと上下対になるように(シャフト20の周方向において、第一長溝21aと同じ位置に)形成される。
このように、複数の第一長溝21aと複数の第二長溝21bによって、シャフト20の軸線方向(上下方向)に対称な溝部群21が形成される。当該溝部群21は、展開図(図7)に示すように、第一長溝21aと第二長溝21bによって横向きのV字状に形成された溝部が周方向に複数連続して配置された、いわゆるヘリンボーン状に形成される。
図4、図5及び図8に示す回転軸部30は、後述するインペラ50を回転可能に支持することで、当該インペラ50の回転軸となる部分である。回転軸部30は、略円筒状に形成される。回転軸部30は、軸線を上下方向に向けた状態で、ケーシング10の内部(より詳細には、モータ側部材11の凹部11a内)に配置される。回転軸部30の上下方向長さは、凹部11aの深さ(上下方向長さ)と略同一となるように形成される。回転軸部30の中空部分には、シャフト20が挿通される。回転軸部30は、主としてマグネット部31を具備する。
図4及び図5に示すマグネット部31は、回転軸部30の内部に設けられた永久磁石により形成される。マグネット部31は、回転軸部30の中空部分を囲むように配置される。マグネット部31は、コイル部11bの内側、かつシャフト20の外側に配置される。
図4及び図5に示すブシュ40は、回転軸部30をシャフト20に対して回転可能に支持するものである。ブシュ40は、略円筒状に形成される。ブシュ40は、軸線を上下方向に向けた状態で、回転軸部30の中空部分に配置される。この際、ブシュ40の中空部分には、シャフト20が挿通される。ブシュ40の内径(中空部分の径)は、シャフト20の外径よりもわずかに(約20〜40μmだけ)大きくなるように形成される。ブシュ40は、回転軸部30の中空部分に嵌め合わされることにより、当該回転軸部30に固定される。ブシュ40の上端には、径方向に拡径した鍔部が形成される。当該ブシュ40の鍔部を回転軸部30と当接させることにより、ブシュ40の回転軸部30に対する上下方向の位置決めを行うことができる。
ブシュ40(特に、ブシュ40の内周面)は、摺動性の高い材料により形成される。例えばブシュ40は、樹脂材料(より具体的には、カーボンやフッ素等を充填した樹脂材料)により形成することができる。また、ブシュ40をシャフト20と同系統の金属材料(例えば、ステンレス等)で形成すると共に、その内周面に適宜のコーティング(例えば、DLCコーティング等)を施すことも可能である。なお、ブシュ40の内周面にコーティングを施す場合には、当該内周面と対向するシャフト20の外周面にも同種のコーティングを施すことが望ましい。
図3から図6まで、並びに図8に示すインペラ50は、空気を圧送するものである。インペラ50は、例えば樹脂材料により形成される。インペラ50は、主として第一側板51、第二側板52及び羽根部53を具備する。
第一側板51は、上下方向に所定の厚みを有する略円形板状に形成される。第一側板51は、平面視においてポンプ側第一部材12の凹部12aよりも一回り小さい円形状に形成される。第一側板51は、主として開口部51a及び閉塞部材51bを具備する。
開口部51aは、第一側板51を上下に貫通するように形成される。開口部51aは、平面視において略円形状に形成される。開口部51aは、第一側板51の中央部に形成される。開口部51aの内径は、シャフト20の外径よりも一回り大きくなるように形成される。
閉塞部材51bは、第一側板51の開口部51aを閉塞するものである。閉塞部材51bは、軸線を上下方向に向けた略円柱状に形成される。閉塞部材51bの上下方向長さは、第一側板51の厚みと略同一となるように形成される。閉塞部材51bは、第一側板51の開口部51aに嵌め合わされる。これによって開口部51aが閉塞され、インペラ50の内側と回転軸部30の中空部分との連通が遮断される。閉塞部材51bは、開口部51aに着脱可能に固定される。
第二側板52は、上下方向に所定の厚みを有する略円形板状に形成される。第二側板52は、平面視において第一側板51と同一形状(円形状)となるように形成される。第二側板52は、主として開口部52aを具備する。
開口部52aは、第二側板52を上下に貫通するように形成される。開口部52aは、平面視において略円形状に形成される。開口部52aは、第二側板52の中央部に形成される。開口部52aの内径は、第一側板51の開口部51aの内径よりも大きくなるように形成される。
羽根部53は、第一側板51の上面から上方に向かって突出するように複数形成される。羽根部53は、平面視において適宜の渦巻き状に形成される。具体的には、羽根部53は、開口部51a近傍から第一側板51の外周端部に亘るように形成される。羽根部53は、平面視において径方向外側に向かうにつれて反時計回り方向に曲がる曲線状に形成される。羽根部53は、所定の高さ(上下方向幅)となるように形成される。羽根部53は、第一側板51と一体的に形成される。
第二側板52は、第一側板51と中心位置を合わせた状態で、上方から羽根部53に固定される。これによって、第一側板51、第二側板52及び羽根部53が互いに固定され、インペラ50が形成される。この状態では、第一側板51と第二側板52とが上下一対となるように配置される。第一側板51と第二側板52との間(内側)には一定の隙間が形成され、当該隙間に羽根部53が配置されることになる。
また、第一側板51は、回転軸部30と中心位置(軸線位置)を合わせた状態で、上方から当該回転軸部30に固定される。この状態では、第一側板51の開口部51aを介して、インペラ50の内側(第一側板51と第二側板52との内側)と回転軸部30の中空部分とが連通される。インペラ50は、ケーシング10の内部(より詳細には、凹部12a及び凹部13a内)に配置される。
環状板60は、上下方向に所定の厚みを有する略円環板状に形成される。環状板60は、適宜の金属材料により形成される。環状板60の内径は、第二側板52の開口部52aの内径と略同一となるように形成される。環状板60は、第二側板52の上面(開口部52aの周囲)に形成された凹部に嵌め合わされ、当該第二側板52に固定される。この際、環状板60は、インペラ50と同心円状に(軸線が一致するように)配置される。環状板60の上面は、第二側板52の上面よりも上方に突出するように形成される。
上述の如く構成されたポンプ5において、当該ポンプ5の下部、具体的にはモータ側部材11及び当該モータ側部材11に概ね収容された部材によって、インペラ50を回転させるための駆動源となる部分(いわゆる、モータ部)が形成される。また、ポンプ5の上部、具体的には、ポンプ側第一部材12及びポンプ側第二部材13並びに当該ポンプ側第一部材12等に概ね収容された部材によって、空気を圧送するための部分(いわゆる、ポンプ部)が形成される。
以下では、上述の如く構成された第一実施形態に係るポンプ5の動作態様について説明する。
ポンプ5を駆動させる場合、図4等に示すコイル部11bに電流が適宜供給され、当該コイル部11bが励磁される。これによって、マグネット部31に回転力が付与され、マグネット部31が設けられた回転軸部30、並びに当該回転軸部30に固定されたインペラ50が平面視時計回りに回転する(図6参照)。
ここで、回転軸部30の回転速度(回転数)が小さい場合(例えば、ポンプ5の始動直後や低回転時)には、ブシュ40とシャフト20とが摺動する。すなわちこの場合には、ブシュ40は、その内周面をシャフト20の外周面に直接接触させながら、当該シャフト20を中心として回転する。ブシュ40の内周面は摺動性の高い材料により形成されているため、回転軸部30(ブシュ40)は滑らかに回転することができる。
また、回転軸部30の回転速度がある程度大きくなると、図7に示すように、当該回転軸部30(ブシュ40)の回転(図中の黒塗り矢印参照)に伴って、当該ブシュ40の内周面と対向するシャフト20の第一長溝21a及び第二長溝21b内に空気の流れ(図中の白抜き矢印参照)が生じる。
具体的には、ブシュ40が図7の黒塗り矢印方向に回転すると、ブシュ40とシャフト20との間に、当該ブシュ40の回転方向と同一方向への空気の流れが生じる。この際、第一長溝21a及び第二長溝21b内の空気は当該第一長溝21a及び第二長溝21bの長手方向に沿って案内される。すなわち、第一長溝21a内の空気は当該第一長溝21a内を上端側から下端側に向かって流通する。また第二長溝21b内の空気は当該第二長溝21b内を下端側から上端側に向かって流通する。言い換えれば、第一長溝21a及び第二長溝21b内の空気は、溝部群21の外側(上下両端側)から内側(上下中央側)に向かって流通する。
第一長溝21a内を下端側に向かって流通した空気は、当該第一長溝21aの下端側からシャフト20の表面(平坦部)に流出する際に圧力を発生させる。また第二長溝21b内を上端側に向かって流通した空気は、当該第二長溝21bの上端側からシャフト20の表面に流出する際に圧力を発生させる。すなわち、溝部群21の内側(上下中央部)に圧力が発生する。当該圧力がシャフト20とブシュ40との間で発生することによって、当該シャフト20とブシュ40とが直接接触し難くなる。これによって、回転軸部30(ブシュ40)が回転する際の摩擦抵抗を低減することができ、当該回転軸部30(ブシュ40)は滑らかに回転することができる。
特に本実施形態においては、上下対称に形成された溝部群21(第一長溝21a及び第二長溝21b)によって、上下両側から当該第一長溝21a及び第二長溝21bの内側に圧力を発生させている。これによって、溝部群21の上下中央部分に集中して高い圧力を発生させることができる。これによって、回転軸部30(ブシュ40)が回転する際の摩擦抵抗を効果的に低減することができる。
また部材同士(シャフト20とブシュ40)が直接接触し難いため、転がり軸受(ボールベアリング等)を用いる場合に比べて騒音の低減を図ることができる。
回転軸部30と共にインペラ50が回転すると、図5等に示す羽根部53によって、インペラ50の内側(第一側板51と第二側板52との内側)の空気が径方向外側に向かって送り出される。これに伴って、空気が吸入口13bを介してケーシング10内へと吸い込まれ、開口部52aからインペラ50の内側へと導入されることになる。このようにして、吸入口13bから吸い込まれた空気を連続的にインペラ50の径方向外側へと送り出すことができる。
この際、第一側板51の開口部51aは閉塞部材51bによって閉塞されているため、空気が当該開口部51aを介して下方(回転軸部30側)へと流通することがない。これによって、空気中の異物(いわゆる、コンタミ)がシャフト20とブシュ40との間に侵入するのを防止することができる。これによって、シャフト20とブシュ40の焼き付きや、ブシュ40が回転する際の抵抗の増加等の不具合を防止することができる。
図6及び図2に示すように、インペラ50によって当該インペラ50の径方向外側へと送り出された空気は、ケーシング10内(凹部12a及び凹部13a内)から吐出口13cを介してケーシング10外へと圧送される。このようにして、ポンプ5は、吸入口13bから吸い込んだ空気を吐出口13cから圧送することができる。
ここで、図5等に示すように、シャフト20はブシュ40の中空部分に挿通されており、当該ブシュ40はシャフト20に対して上下に自由に移動することができる。すなわち、回転軸部30、ブシュ40及びインペラ50(一体的に回転する部材)は、シャフト20に対して上下に自由に移動することができる。このため、当該インペラ50等の回転やポンプ5の振動等によって、当該インペラ50等が上方に移動することがある。
インペラ50等が上方に移動した場合には、当該インペラ50(第二側板52)の上面に固定された環状板60がケーシング10の内壁面(ポンプ側第二部材13の凹部13a)と接触する。これにより、当該インペラ50等の上方への移動が規制される。このように、環状板60をケーシング10の内壁面(ポンプ側第二部材13の凹部13a)に接触させることで、インペラ50がケーシング10の内壁面と接触することはない。
ここで、インペラ50とケーシング10(ポンプ側第二部材13)は同種の材料(樹脂材料)により形成されているため、もしインペラ50がケーシング10に直接接触した状態で当該インペラ50が回転すると、互いに溶けて固着するおそれがある。しかし、本実施形態の如く異種の材料により形成された環状板60とケーシング10(ポンプ側第二部材13)とを接触させることで、当該固着の発生を防止することができる。
また、環状板60は、インペラ50と軸線が一致する円環状(インペラ50の回転方向に沿う形状)に形成されているため、当該環状板60がケーシング10の内壁面と接触した状態で回転しても、インペラ50の回転を阻害し難い。したがって、インペラ50とケーシング10との接触を防止しつつ、当該インペラ50を滑らかに回転させることができる。
また、環状板60をケーシング10の内壁面と接触させることで、空気が当該環状板60とケーシング10の内壁面との間を流通するのを防止(シール)することができる。これによって、図9に示すように、一旦インペラ50の径方向外側へと送り出された空気が、当該インペラ50(第二側板52)とケーシング10の内壁面(ポンプ側第二部材13の凹部13a)との間の隙間を通って径方向内側へと逆流しようとしても、当該空気の流通を妨げることができる。
このように、環状板60によって空気の流通を妨げることで、インペラ50により送り出された空気が逆流し、再度開口部52aからインペラ50の内側へと流入するのを防止することができる。これによって、ポンプ5の無駄な仕事を低減させ、効率の向上を図ることができる。
以上の如く、第一実施形態に係るポンプ5は、
互いに対向するように配置された一対の側板(第一側板51及び第二側板52)、及び前記一対の側板の内側に設けられた羽根部53を有するインペラ50と、
インペラ50を回転可能な状態で収容するケーシング10と、
インペラ50とケーシング10の内壁面との間に配置され、当該インペラ50とケーシング10の内壁面との間に隙間を確保する環状板60(スペーサ)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、インペラ50とケーシング10との接触を防止することができる。
また、環状板60は、
インペラ50の回転軸線を中心とした円環状に形成されているものである。
このように構成することにより、インペラ50を滑らかに回転させることができる。
また、インペラ50は、
前記一対の側板のうち第二側板52に形成され、前記一対の側板の内側へと流体を導入する開口部52a(導入口)を有し、
環状板60は、
開口部52aが形成された第二側板52とケーシング10の内壁面との間に、開口部52aを囲むように配置されているものである。
このように構成することにより、第二側板52とケーシング10の内壁面との間を通って流体が逆流するのを防止することができる。
また、環状板60は、
インペラ50に固定されているものである。
このように構成することにより、組み付け性を向上させることができる。すなわち、環状板60をインペラ50に固定すれば、当該インペラ50と環状板60を一体の部材としてポンプ5に組み付けることができ、組み付け作業を容易に行うことができる。
また、環状板60は、
ケーシング10(ポンプ側第二部材13)と異なる材料により形成されているものである。
このように構成することにより、環状板60の固着の発生を抑制することができる。
また、第一実施形態に係るポンプ5は、
円柱状のシャフト20と、
シャフト20に外嵌され、当該シャフト20に対して相対回転可能に支持される円筒状のブシュ40(軸受部)と、
ブシュ40と一体的に回転可能なインペラ50と、
を具備し、
シャフト20は、
シャフト20とブシュ40との相対回転に基づいて、シャフト20とブシュ40との間に圧力を発生させる複数の溝部(第一長溝21a及び第二長溝21b)からなる溝部群21を具備するものである。
このように構成することにより、インペラ50が回転する際の摩擦抵抗を低減することができる。
また、溝部群21は、
シャフト20の軸線方向において、当該溝部群21の中央部に圧力を発生させるように形成されているものである。
このように構成することにより、インペラ50が回転する際の摩擦抵抗をより効果的に低減することができる。すなわち、溝部群21の中央部分に集中して圧力を発生させることができ、高い圧力を確保することができる。
また、溝部群21は、
シャフト20の軸線方向において対称に形成されているものである。
このように構成することにより、インペラ50が回転する際の摩擦抵抗をより効果的に低減することができる。すなわち、溝部群21の中央部分に、より集中して圧力を発生させることができ、高い圧力を確保することができる。
また、第一実施形態に係るポンプ5は、
一側面(上面)と他側面(下面)とを連通しないように形成された第一側板51(側板)、及び第一側板51の前記一側面に設けられた羽根部53を有するインペラ50と、
インペラ50の他側面側に配置され、インペラ50と一体的に回転可能な回転軸部30と、
を具備するものである。
このように構成することにより、インペラ50の第一側板51を介した回転軸部30側への異物の侵入を防止することができる。これによって、当該異物による回転軸部30における不具合の発生を防止することができる。
また、第一側板51は、
回転軸部30と同一軸線上に形成された開口部51aと、
開口部51aを閉塞する閉塞部材51bと、
を具備するものである。
このように構成することにより、第一側板51の開口部51aを介した回転軸部30側への異物の侵入を防止することができる。また閉塞部材51bを開口部51aに対して着脱可能に固定すれば、当該閉塞部材51bを取り外すことで開口部51aを介してインペラ50の他側面側のメンテナンス(部品の点検、交換や清掃等)を行うことができる。
また、インペラ50の他側面側に配置されると共に、インペラ50を収容するケーシング10に固定されているシャフト20をさらに具備し、
回転軸部30は、
円筒状に形成されると共にシャフト20に外嵌され、当該シャフト20に対して相対回転可能に支持されているものである。
このように構成することにより、回転軸部30とシャフト20の間での不具合の発生を防止することができる。
また、回転軸部30は、
永久磁石を有するマグネット部31を具備し、
ケーシング10は、
マグネット部31を径方向外側から囲むように配置され、励磁されることでマグネット部31に回転力を付与するコイル部11bを具備するものである。
このように構成することにより、インペラ50を回転させる回転力を発生させる部分での不具合の発生を防止することができる。
なお、第一側板51及び第二側板52は、側板の実施の一形態である。
また、環状板60は、スペーサの実施の一形態である。
また、開口部52aは、導入口の実施の一形態である。
また、ブシュ40は、軸受部の実施の一形態である。
また、第一長溝21a及び第二長溝21bは、それぞれ溝部(第一の溝部及び第二の溝部)の実施の一形態である。
以上、本発明の第一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、第一実施形態においては、シャフト20の外周面に溝部群21が形成されるものとしたが、当該シャフト20と対向するブシュ40の内周面に形成することも可能である。
また、第一長溝21a及び第二長溝21bの形状は第一実施形態に限定するものではなく、シャフト20とブシュ40の間に圧力を発生させることができるものであれば適宜変更することも可能である。例えば第一長溝21a等は、一直線状ではなく、曲線状や円形状等に形成することも可能である。
また、第一実施形態においては、インペラ50は一対の側板(第一側板51及び第二側板52)を有するもの(いわゆる、クローズドインペラ)として説明したが、その他のインペラ50(例えば、一枚の側板のみを有するオープンインペラ等)を適宜用いることも可能である。
また、インペラ50は一方の側板(第一実施形態においては、第二側板52)に空気を導入するための開口部52aを形成するものとしたが、当該開口部52aをもう一方の側板(第一側板51)に設けることも可能である。
また、第一実施形態においては、インペラ50の第一側板51には開口部51aが形成され、当該開口部51aが閉塞部材51bによって閉塞されているものとしたが、当該閉塞部材51bを第一側板51に一体的に形成する(すなわち、開口部51aを設けない)構成とすることも可能である。これによっても、回転軸部30側への異物の侵入を防止することができる。
また、第一実施形態においては、環状板60をインペラ50の上側(第二側板52側)に設ける例を示したが、当該環状板60をインペラ50の下側(第一側板51側)に設けてもよい。例えば、第一側板51とケーシング10(プレート14)との間に環状板60を設け、インペラ50とケーシング10との間の隙間を確保してもよい。また、環状板60をインペラ50の上下両側にそれぞれ設けることも可能である。
また、第一実施形態においては、環状板60はインペラ50(第二側板52)に固定されるものとしたが、当該インペラ50と対向するケーシング10の内壁面(ポンプ側第二部材13の凹部13a)に固定してもよい。この場合、環状板60とインペラ50とが接触しながら当該インペラ50が回転することになる。このような構成においては、第一実施形態に比べて回転する部材(インペラ50等)を軽量化することができるため、ポンプ5の効率の向上を図ることができる。
また、第一実施形態においては、環状板60は円環板状に形成されるものとしたが、その他種々の形状に形成することも可能である。
また、第一実施形態において説明した各部材の材料は一例であり、適宜変更することが可能である。例えば、インペラ50を樹脂材料ではなく、他の材料(例えば金属材料等)により形成することも可能である。
また、第一実施形態においては、シャフト20に1つの溝部群21が形成された例を説明したが、当該溝部群21を複数形成することも可能である。例えば、図10に示す変形例の如く、シャフト20の軸線方向(上下方向)に適宜間隔を空けて、2つの溝部群21を形成してもよい。
図10に示すように、シャフト20の軸線方向における複数個所に溝部群21を形成することで、当該複数個所に高い圧力を発生させることができる。これによって、当該圧力によって複数個所でブシュ40が支持されることになり、シャフト20とブシュ40の相対的な傾きが発生するのを抑制することができる。したがって、回転軸部30(ブシュ40)が回転する際の摩擦抵抗を効果的に低減することができる。この際、シャフト20及びブシュ40の長さを適宜変更する(長くする)ことで、複数の溝部群21を形成し易くすることができる。
このように、変形例に係る溝部群21は、
シャフト20の軸線方向において、複数個所に形成されているものである。
このように構成することにより、インペラ50が回転する際の摩擦抵抗をより効果的に低減することができる。
以下では、図11及び図12を用いて、第二実施形態に係るポンプ5について説明する。なお以下では、主に第一実施形態に係るポンプ5(図2から図9まで参照)と構成が異なる部分についてのみ説明し、同一の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
第二実施形態に係るポンプ5が第一実施形態と主に異なる点は、インペラ50が遮蔽部54及び羽根部55を具備する点である。
遮蔽部54は、第二側板52の上面から上方に向かって突出するように形成される。遮蔽部54は、略円筒状に形成される。具体的には、遮蔽部54は、平面視において開口部52aより一回り大きい円環状かつ当該開口部52aと同心円状に形成される。遮蔽部54は、所定の高さ(上下方向幅)となるように形成される。遮蔽部54は、第二側板52と一体的に形成される。
羽根部55は、第二側板52の上面から上方に向かって突出するように複数形成される。羽根部55は、平面視において適宜の渦巻き状に形成される。具体的には、羽根部55は、遮蔽部54の外周面から第二側板52の外周端部に亘るように形成される。羽根部55は、平面視において径方向外側に向かうにつれて反時計回り方向に曲がる曲線状に形成される。羽根部55は、所定の(遮蔽部54よりも低い)高さとなるように形成される。羽根部55は、第二側板52と一体的に形成される。
ポンプ側第二部材13の内壁面には、インペラ50の遮蔽部54と対向するように円環状の凹部13dが形成される。インペラ50がケーシング10内に配置された際に、遮蔽部54の一部分(上端部)が凹部13d内に配置される。
以下では、上述の如く構成された第二実施形態に係るポンプ5の動作態様について説明する。
図12に示すように、インペラ50が回転すると、空気が吸入口13bを介してケーシング10内へと吸い込まれ、開口部52aからインペラ50の内側(第一側板51と第二側板52との内側)へと導入される。当該空気は、羽根部53によって、インペラ50の内側を径方向外側に向かって送り出される。
また、インペラ50が回転すると、羽根部55によって、インペラ50(第二側板52)とケーシング10の内壁面(ポンプ側第二部材13の凹部13a)との間の空気が径方向外側に向かって送り出される。
このように、インペラ50とケーシング10の内壁面との間に径方向外側に向かう空気の流れを発生させることで、当該部分を通って空気が径方向内側へと逆流するのを妨げることができる。これによって、インペラ50の羽根部53により径方向外側へと送り出された空気が逆流し、再度開口部52aからインペラ50の内側へと流入するのを防止することができる。
また第二実施形態においては、開口部52aの周囲に形成された遮蔽部54の上端部が、ケーシング10の凹部13d内に入り込むように配置され、空気が流通し難いような構造(いわゆる、ラビリンス構造)が形成されている。これによって、空気の逆流をより効果的に防止することができる。
以上の如く、第二実施形態に係るポンプ5は、
互いに対向するように配置された一対の側板(第一側板51及び第二側板52)、前記一対の側板の内側に設けられた羽根部53(第一の羽根部)、及び前記一対の側板の外側の面に設けられた羽根部55(第二の羽根部)を有するインペラ50と、
インペラ50を回転可能な状態で収容するケーシング10と、
を具備するものである。
このように構成することにより、ポンプ5の効率の向上を図ることができる。すなわち、一対の側板とケーシング10との間を流体が逆流するのを防止することができる。
また、インペラ50は、
前記一対の側板のうち少なくとも一方に形成され、前記一対の側板の内側へと流体を導入する開口部52a(導入口)を有し、
羽根部55は、
前記一対の側板のうち、少なくとも開口部52aが形成された第二側板52に設けられているものである。
このように構成することにより、効果的にポンプ5の効率の向上を図ることができる。すなわち、流体が逆流して導入口から一対の側板の内側へと導入されるのを防止することができる。
また、インペラ50は、
開口部52aが形成された第二側板52の外側の面に形成され、開口部52aを囲む遮蔽部54を有するものである。
このように構成することにより、より効果的にポンプ5の効率の向上を図ることができる。すなわち、流体が逆流して導入口から一対の側板の内側へと導入されるのをより効果的に防止することができる。
以上、本発明の第二実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、第二実施形態においては、羽根部55は平面視において渦巻き状に形成されるものとしたが、羽根部55の形状はこれに限るものではない。すなわち、空気の逆流を防止することができるものであれば、羽根部55の形状を適宜変更することも可能である。例えば、羽根部55を平面視放射状に形成してもよい。また、羽根部55をインペラ50(第二側板52)の外周端部近傍にのみ形成する(遮蔽部54近傍には形成しない)ことも可能である。これによって、空気の逆流を防止しながらも、インペラ50の軽量化を図ることができる。
また、第二実施形態においては、羽根部55を第二側板52の上面に形成するものとしたが、羽根部55を第一側板51の下面に形成することも可能である。これによって、当該第一側板51の下方を空気が逆流するのを防止することができる。また羽根部55を第一側板51及び第二側板52のそれぞれに形成することも可能である。
また、第一実施形態で説明したような環状板60を、第二実施形態に適用することも可能である。例えば、遮蔽部54の径方向内側に環状板60を設けて、インペラ50とケーシング10とが接触するのを防止することも可能である。
また、第二実施形態で説明したような遮蔽部54と凹部13dによるラビリンス構造を、第一実施形態に適用することも可能である。
また、上記実施形態では、ポンプ5は蒸発燃料処理機構1に用いられるものとして説明したが、ポンプ5はその他種々の用途に利用することが可能である。
5 ポンプ
10 ケーシング
11 モータ側部材
11b コイル部
12 ポンプ側第一部材
13 ポンプ側第二部材
20 シャフト
21 溝部群
21a 第一長溝
21b 第二長溝
30 回転軸部
31 マグネット部
40 ブシュ
50 インペラ
51 第一側板
51a 開口部
51b 閉塞部材
52 第二側板
52a 開口部
53 羽根部
54 遮蔽部
55 羽根部
60 環状板

Claims (4)

  1. 円柱状のシャフトと、
    前記シャフトに外嵌され、当該シャフトに対して相対回転可能に支持される円筒状の軸受部と、
    前記軸受部と一体的に回転可能なインペラと、
    を具備し、
    前記シャフト又は前記軸受部は、
    前記シャフトと前記軸受部との相対回転に基づいて、前記シャフトと前記軸受部との間に圧力を発生させる複数の溝部からなる溝部群を具備する、
    ポンプ。
  2. 前記溝部群は、
    前記シャフトの軸線方向において、当該溝部群の中央部に圧力を発生させるように形成されている、
    請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記溝部群は、
    前記シャフトの軸線方向において対称に形成されている、
    請求項2に記載のポンプ。
  4. 前記溝部群は、
    前記シャフトの軸線方向において、複数個所に形成されている、
    請求項2又は請求項3に記載のポンプ。
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