JP2017180170A - エンジンの排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】SI燃焼モードからCI燃焼モードに切り替わる過渡期に、燃焼効率の低下を抑えつつ、燃料の過早着火、ひいては燃焼騒音を生ずることを防止する。【解決手段】SI燃焼モードでは排気バルブを第1の開閉特性を有する第1モードで駆動し、SI燃焼モードからCI燃焼モードへの切替時には、少なくとも最初にCI燃焼が行なわれた気筒の排気バルブを、第1モードよりも排気行程での閉時期が進角した第2の開閉特性で開閉する第2モードで駆動し、該第2モードでの駆動後に、第2モードよりも排気行程での閉時期が遅角し且つ排気行程に加えて吸気行程でも開弁する第3の開閉特性で開閉する第3モードで駆動する。【選択図】図4

Description

本発明はエンジンの排気装置に関する。
エンジン本体の運転状態に応じて、混合気を自着火により燃焼させる圧縮自着火燃焼(以下、「CI燃焼」という。)モードと、混合気を点火プラグによって点火して燃焼させる火花点火燃焼(以下、「SI燃焼」という。)モードとを切り替えるようにしたエンジンは知られている。また、CI燃焼モードの燃焼安定性の観点から、気筒内温度を高くするべく、内部EGRを実行することも知られている。
ところで、SI燃焼では、CI燃焼に比べて熱効率が低いため燃焼ガス温度が高くなる。従って、SI燃焼モードからCI燃焼モードに切り替わった直後は、気筒内の温度雰囲気が比較的高くなっている上に、CI燃焼直前のSI燃焼による高温の排気ガスが内部EGR制御によって気筒内に導入されることになる。その場合、気筒内の温度が高くなりすぎ、CI燃焼において、混合気の過早着火を招き、気筒内の圧力上昇率(dP/dθ)が急峻となって燃焼騒音を招く虞がある。
これに対して、特許文献1には、SI燃焼モードからCI燃焼モードへの切替時に過渡モードを介在させることが記載されている。その過渡モードでは、例えば、圧縮行程中期以降に燃料を気筒内に噴射し、燃料の気化潜熱によって気筒内の温度を強制的に低下させるようにされている。これにより、CI燃焼モードへの切替直後の内部EGRで気筒内に導入される排気ガス温度を低くし、そのことで、混合気の過早着火を回避して燃焼騒音の発生を防止するというものである。
また、特許文献1には、CI燃焼において、排気バルブを排気行程及び吸気行程のそれぞれにおいて開弁させる二度開きによって、内部EGRを実行することも記載されている。
特開2014−185623号公報
しかし、特許文献1に記載されている圧縮行程中期以降に燃料を気筒内に噴射する過渡モードでは、燃料噴射時期の遅角によって燃料のミキシング期間が短くなるため、燃焼効率が低くなって燃費の悪化を招く懸念がある。
そこで、本発明は、SI燃焼モードからCI燃焼モードに切り替わる過渡期に、燃焼効率の低下を避けながら、燃料の過早着火、ひいては燃焼騒音を生ずることを防止する。
本発明は、前記課題を解決するために、SI燃焼モードからCI燃焼モードに切り替わる過渡期には、少なくとも排気バルブの早閉じを行なうことによって内部EGRを確保するようにした。
ここに開示するエンジンの排気装置は、複数の気筒を有するエンジン本体と、
前記複数の気筒各々に上流端側が接続された複数の独立排気通路と、
前記各独立排気通路の前記上流端側の開口を開閉する排気バルブと、
前記各独立排気通路を通過した排気ガスが合流するように当該各独立排気通路の下流端側が接続された集合部と、
前記各気筒内に燃料を供給すべく当該各気筒毎に設けられた燃料噴射弁と、
前記各気筒内の混合気に点火するべく当該各気筒毎に設けられた点火プラグと、
少なくとも前記燃料噴射弁及び前記点火プラグを制御することによって、前記エンジン本体を運転する制御器と、を備え、
前記制御器は、前記混合気を自着火により燃焼させるCI燃焼モードと、前記混合気を前記点火プラグによって点火して燃焼させるSI燃焼モードとを、前記エンジン本体の運転状態に応じて切り替えるよう構成されていることを前提とする。
そうして、このエンジンの排気装置は、
前記各気筒の前記排気バルブを、第1の開閉特性で開閉する第1モードと、前記第1モードよりも排気行程での閉時期が進角した第2の開閉特性で開閉する第2モードと、該第2モードよりも排気行程での閉時期が遅角し且つ排気行程に加えて吸気行程でも開弁期間を有する第3の開閉特性で開閉する第3モードとに切り替えて駆動する可変動弁機構を備え、
前記制御器は、前記SI燃焼モードでは前記排気バルブが前記第1モードで駆動され、前記SI燃焼モードから前記CI燃焼モードへ切り替えるときは、少なくとも最初に前記CI燃焼モードで前記混合気の燃焼が行なわれた気筒において前記排気バルブが前記第2モードで駆動され、該第2モードでの駆動後に前記第3モードで駆動されるように、前記可変動弁機構を制御することを特徴とする。
ここで、「エンジン本体の運転状態に応じて(CI燃焼モードとSI燃焼モードとを)切り替える」ことには、エンジン本体の負荷状態が変化することに応じて、CI燃焼モードとSI燃焼モードとを切り替える場合、また、エンジン本体の温度状態から所定温度未満の冷間乃至半暖機状態から、温間状態へと変化することに伴い、SI燃焼モードからCI燃焼モードへと切り替える場合、アイドル状態であってSI燃焼モード状態のエンジン本体が、アイドル以外の領域に移行することに伴い、CI燃焼モードに切り替える場合、並びに、減速フューエルカットから燃料供給を開始する際にSI燃焼モードとして復帰し、その後、通常のCI燃焼モードへと切り替える場合、を含み得る。また、エンジン本体の負荷状態が実質的に変化せずに、CI燃焼モードとSI燃焼モードとが切り替わる場合もある。
前記エンジンの排気装置によれば、SI燃焼モードでは、排気バルブが第1の開閉特性で開閉する第1モードで駆動される。そして、SI燃焼モードからCI燃焼モードへの切替時には、最初にCI燃焼モードで混合気の燃焼を行なわれた気筒では、排気バルブが排気行程での閉時期を第1モードよりも進角させた第2モードで駆動される。これによれば、排気バルブの所謂早閉じによって燃焼ガスが気筒内に閉じ込められて内部EGRが確保されるため、当該燃焼モード切替前の他気筒のSI燃焼モードによる高温の排気ガスが気筒内に導入されることがない。
つまり、排気バルブの二度開きによって内部EGRを行なう場合は、自気筒から延びる独立排気通路に残存するCI燃焼による排気ガスだけでなく、集合部に残存する他気筒からのSI燃焼による高温の排気ガスも自気筒に導入される。そのため、自気筒の筒内温度が想定温度よりも高くなる可能性がある。内部EGRガスの導入量が多い軽負荷領域においてはその影響が大きい。これに対して、前記エンジンの排気装置では、排気バルブの早閉じにより、自気筒のCI燃焼による温度が比較的低いガスによって内部EGRが行なわれる。そのため、筒内温度が過度に上昇することが避けられ、すなわち、燃料の過早着火、及びそれに伴う燃焼騒音の発生が避けられる。
また、独立排気通路の容積を大きくすれば(例えば、通路長を長くすれば)、集合部に残存する高温の排気ガスが排気バルブの二度開きによって自気筒に導入されることが避けられるが、その場合は独立排気通路の容積が大きくなることでエンジンの大型化を招く。これに対して、上述の排気バルブの早閉じによれば、独立排気通路の容積を大きくする必要がなく、エンジンをコンパクトにする上で有利になる。
また、上述の排気バルブの早閉じによれば、圧縮行程中期以降に燃料を気筒内に噴射し、燃料の気化潜熱によって気筒内温度を強制的に低下させる場合のような、燃焼効率が低くなって燃費の悪化を招くことも避けられる。
SI燃焼モードからCI燃焼モードへの切替時には、最初にCI燃焼が行なわれた気筒だけでなく、続いてCI燃焼が行なわれた気筒についても排気バルブを第2モードで駆動するようにしてもよい。好ましいのは、複数の気筒のうちの最後にCI燃焼に切り替えられる気筒を除く、他の燃焼モード切替に伴って1回目のCI燃焼が行なわれた気筒の排気バルブを第2モードで駆動することである。なお、最後にCI燃焼に切り替えられた気筒については、既に集合部には他気筒からのSI燃焼による高温の排気ガスは存在しないため、排気バルブの早閉じによって内部EGRを実行する必要は特にない。もちろん、制御ロジックの簡素化等を目的として全気筒について、1回目のCI燃焼が行なわれたときに排気バルブを第2モードで駆動し、2回目のCI燃焼から排気バルブを第3モードで駆動するようにしてもよい。
排気バルブは、第2モードで駆動された後の次のCI燃焼サイクルでは、第2モードよりも閉時期が遅角し且つ排気行程に加えて吸気行程でも開弁する第3の開閉特性で開閉する。従って、第2モードによるポンピングロスは少なくて済み、排気行程での閉時期は遅角するものの、吸気行程での排気バルブの開弁により、CI燃焼モードで必要なEGR量を確保することができる。
ここで、「排気行程に加えて吸気行程でも開弁する第3の開閉特性」には、排気バルブが排気行程において実質的に閉弁した後、吸気行程において再度開弁するリフト特性(つまり、排気バルブのリフトカーブの山がクランク角の進行に対して2つ並ぶリフト特性(所謂二度開き))に限らず、排気行程において一旦リフトした排気バルブが閉弁せずに、所定開度を維持したまま、吸気行程に至るリフト特性(つまり、排気バルブのリフトカーブの山は実質的に1つであるものの、山の裾野がクランク角の進行に対して延びるようなリフト特性)も含む。
ここに、好ましい実施形態では、第1モードに対する第2モードにおける排気バルブの閉時期の進角度合いは、エンジンの運転状態に応じて変更され、エンジンの負荷が相対的に低いほど前記進角度合いが大きく設定される。
排気バルブの閉時期を進角させる第2モードでは、さらに、排気バルブを排気行程において閉じた後に吸気行程において再度開弁させる二度開きを行なうようにし、当該第2モードにおける吸気行程での排気バルブの作用角を、第3モードにおける吸気行程での排気バルブの作用角よりも小さくするようにしてもよい。
安定したCI燃焼のためにはEGR率を高くする必要があるところ、排気バルブの閉時期の進角で必要なEGR量を確保するには、その閉時期を大きく進角しなければならないため、ポンピングロスが大きくなる。また、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変更する位相可変機構(以下、「VVT」という。)で排気バルブの閉時期を大きく進角させると、その開時期も同時に膨張行程側に大きく進角する。その結果、有効膨張比が小さくなるので、エンジントルク低下の影響が自動車の運転者に違和感として伝わる可能性がある。
そこで、排気バルブの閉時期は過度に進角させず、排気バルブの二度開きによって、すなわち、吸気行程において排気バルブを開くことによって、閉時期の進角だけでは不足するEGR量を確保するものである。この場合、EGRの不足分を二度開きで補うだけであるから、吸気行程での排気バルブの作用角は小さくすることができる。EGRの不足分を当該気筒に接続された独立排気通路に残存するCI燃焼による排気ガスで補うという趣旨である。前記作用角を小さくするから、集合部に残存する他気筒からのSI燃焼による排気ガスが当該気筒に導入されないようにすることができ、よって、気筒内温度が想定よりも高くなることを避けることができる。
複数の気筒各々に接続された独立排気通路のうちの一部の独立排気通路の容積が他の独立排気通路の容積と異なるケースでは、排気バルブが第2モードで駆動されるときの排気行程での閉時期を、独立排気通路の容積が小さい気筒になるほど進角させるようにしてもよい。
独立排気通路の容積が小さい気筒では、その独立排気通路に残存するCI燃焼による排気ガス量が少ない。従って、排気バルブの早閉じだけでは不足するEGR量を排気バルブの二度開きによって補うようにした場合、集合部に残存する他気筒のSI燃焼による排気ガスが当該気筒に導入される懸念がある。
そこで、独立排気通路の容積が小さい気筒では、前記排気行程での閉時期の進角を大きくして、この早閉じによる内部EGR量を多くするものである。これにより、二度開きによるEGR量を相対的に減らすことができ、集合部に残存する高温の排気ガスが当該気筒に導入されることを避ける上で有利になる。
複数の気筒各々に接続された独立排気通路は、互いの通路容積が等しいものであってもよい。このケースでは、全気筒の第2モードにおける排気バルブの排気行程での閉時期を同じにすることができる。従って、各気筒の排気カムのプロフィールを同じにすることができるので、エンジン組立時においてカムシャフトに対するカムの誤組付けを防止することができる。
本発明によれば、SI燃焼モードでは排気バルブを第1の開閉特性で開閉する第1モードで駆動し、SI燃焼モードからCI燃焼モードへの切替時には、少なくとも最初にCI燃焼が行なわれた気筒において排気バルブを第1モードよりも排気行程での閉時期が進角した第2の開閉特性で開閉する第2モードで駆動し、該第2モードでの駆動後に、第2モードよりも排気行程での閉時期が遅角し且つ排気行程に加えて吸気行程でも開弁する第3の開閉特性で開閉する第3モードで駆動するようにしたから、SI燃焼モードからCI燃焼モードに切り替わる過渡期に、燃焼効率の低下を避けながら、燃料の過早着火、ひいては燃焼騒音を生ずることを防止する上で有利になる。
エンジンの構成を示す概略図。 排気マニホールドの構成を模式的に示す図。 可変動弁機構の一部を示す一部断面にした正面図。 排気バルブの開閉特性を示すグラフ図。 エンジンの制御に係るブロック図。 エンジンの運転領域を示すグラフ図。 排気バルブ制御の基本的流れを示すフロー図。 排気バルブ制御の具体的流れを示すフロー図。 別の実施形態に係る排気バルブの開閉特性を示すグラフ図。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1,2は、実施形態に係る4サイクル直噴の多気筒エンジン1の概略構成を示す。このエンジン1は、車両に搭載されると共に、少なくともガソリンを含有する燃料が供給されるガソリンエンジンである。エンジン本体2は、複数の気筒18が設けられたシリンダブロック11(図1では、1つの気筒のみを図示するが、例えば4つの気筒が直列に設けられる)と、シリンダヘッド12と、潤滑油が貯留されたオイルパン13とを有している。各気筒18内には、コンロッド142を介してクランクシャフト15と連結されているピストン14が往復動可能に嵌挿されている。ピストン14の頂面にはキャビティ141が形成されている。シリンダヘッド12と気筒18とピストン14とが、エンジンの燃焼室を区画する。
なお、燃焼室の形状は、図示する形状に限定されるものではない。例えばキャビティ141の形状、ピストン14の頂面形状、及び、燃焼室19の天井部の形状等は、適宜変更することが可能である。
このエンジン1は、理論熱効率の向上や、後述する圧縮着火燃焼の安定化等を目的として、15以上の比較的高い幾何学的圧縮比に設定されている。幾何学的圧縮比は例えば15以上20以下程度の範囲で適宜設定すればよい。
シリンダヘッド12には、気筒18毎に、吸気ポート16及び排気ポート17が形成されていると共に、これら吸気ポート16及び排気ポート17には、燃焼室側の開口を開閉する吸気バルブ21及び排気バルブ22がそれぞれ配設されている。
シリンダヘッド12には、気筒18毎に、気筒18内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁67が取り付けられている。燃料噴射弁67は、その噴口が燃焼室の天井面の中央部分から、その燃焼室内に臨むように配設されている。燃料噴射弁67は、エンジン本体2の運転状態に応じて設定された噴射タイミングでかつ、エンジン本体2の運転状態に応じた量の燃料を噴射する。
図外の燃料タンクと燃料噴射弁67との間は、燃料供給経路によって互いに連結されている。この燃料供給経路上には、燃料ポンプ63とコモンレール64とを含みかつ、燃料噴射弁67に、比較的高い燃料圧力で燃料を供給することが可能な燃料供給システム62が介設されている。燃料ポンプ63は、燃料タンクからコモンレール64に燃料を圧送する。コモンレール64は圧送された燃料を比較的高い燃料圧力で蓄えることが可能である。燃料噴射弁67が開弁することによって、コモンレール64に蓄えられている燃料が燃料噴射弁67の噴口から噴射される。ここで、燃料ポンプ63は、図示は省略するが、プランジャー式のポンプであり、エンジン1によって駆動される。このエンジン駆動のポンプを含む構成の燃料供給システム62は、30MPa以上の高い燃料圧力の燃料を、燃料噴射弁67に供給することを可能にする。燃料圧力は、最大で120MPa程度に設定してもよい。なお、燃料供給システム62は、この構成に限定されるものではない。
シリンダヘッド12には、気筒18毎に、気筒内の混合気に点火する点火プラグ25が取り付けられている。点火プラグ25は、この例では、エンジン1の排気側から斜め下向きに延びるように、シリンダヘッド12内を貫通して配置されている。点火プラグ25の先端は、ピストン14が圧縮上死点に位置するときのキャビティ141内に臨むように配置されている。
エンジン1の一側面には、各気筒18の吸気ポート16に連通するように吸気通路30が接続されている。一方、エンジン1の他側面には、各気筒18からの排気ガス(既燃ガス)を排出する排気通路40が接続されている。
吸気通路30の上流端部には、吸入空気を濾過するエアクリーナ31が配設されている。また、吸気通路30における下流端近傍には、サージタンク33が配設されている。このサージタンク33よりも下流側の吸気通路30は、気筒18毎に分岐する独立吸気通路とされ、これら各独立吸気通路の下流端が各気筒18の吸気ポート16にそれぞれ接続されている。
吸気通路30におけるエアクリーナ31とサージタンク33との間には、冷却水の熱を利用して空気を加熱する、インターウォーマ34と、各気筒18への吸入空気量を調節するスロットル弁36とが配設されている。吸気通路30にはまた、インターウォーマ34をバイパスするインターウォーマバイパス通路35が接続されており、このインターウォーマバイパス通路35には、当該通路35を通過する空気流量を調整するためのインターウォーマバイパス弁351が配設されている。インターウォーマバイパス弁351の開度調整を通じて、インターウォーマバイパス通路35の通過流量とインターウォーマ34の通過流量との割合を調整することにより、気筒18に導入する新気の温度を調整することが可能である。
排気通路40の上流側の部分は排気マニホールドによって構成されている。図2に4気筒エンジンの例を示すように、排気マニホールドは、#1〜#4の気筒18毎に分岐して図1に示す排気ポート17の外側端に上流端側が接続された独立排気通路43と、該各独立排気通路43を通過した排気ガスが合流するように当該各独立排気通路43の下流端側が接続された集合部44とを有する。
図1に示すように、排気通路40における排気マニホールドよりも下流側には、排気ガス中の有害成分を浄化する排気浄化装置として、直キャタリスト41とアンダーフットキャタリスト42とがそれぞれ接続されている。直キャタリスト41及びアンダーフットキャタリスト42はそれぞれ、筒状ケースと、そのケース内の流路に配置した、例えば三元触媒とを備えて構成されている。
吸気通路30におけるサージタンク33とスロットル弁36との間の部分と、排気通路40における直キャタリスト41よりも上流側の部分とは、排気ガスの一部を吸気通路30に還流するためのEGR通路50を介して接続されている。このEGR通路50は、排気ガスをエンジン冷却水によって冷却するためのEGRクーラ52が配設された主通路51と、EGRクーラ52をバイパスするためのEGRクーラバイパス通路53と、を含んで構成されている。主通路51には、排気ガスの吸気通路30への還流量を調整するためのEGR弁511が配設され、EGRクーラバイパス通路53には、EGRクーラバイパス通路53を流通する排気ガスの流量を調整するためのEGRクーラバイパス弁531が配設されている。
図3に示すように、排気バルブ22にはその作動モードを切り替える可変動弁機構が設けられている。本実施形態では、気筒18毎に2つの排気バルブ22が設けられている。可変動弁機構は、例えば油圧作動式のVVLを有する。このVVLは、その構成の詳細な図示は省略するが、カムプロフィールが相違する第1カム23と第2カム24を備えたカム要素26、及びそのカム要素26のカム23,24のいずれか一方のカムの作動を選択的に排気バルブ22に伝達するための電磁式操作装置27,28を含んで構成されている。
カム要素26は、2つの排気バルブ22各々に対応して設けられた一対のカム部を備え、各カム部に第1及び第2のカム23,24が設けられている。カム要素26の両端には操作装置27,28との協働によってカム要素26を軸方向に移動させるための移動用カム29が設けられている。
カム要素26は、軸受37に支持されたカムシャフト38の軸部38aにスプライン嵌合している。カム要素26とカムシャフト38の軸部38aとの嵌合部には、カム23,24を排気バルブ22のロッカーアーム39に対して選択的に位置決めするためのディテント機構が設けられている。
操作装置27,28は、内部に電磁式アクチュエータを有する本体27a,28aと、そのアクチュエータへの通電によって移動用カム29に向かって突出するピン27b,28bと、ピン27b,28bを本体27a,28a側に戻すリターンスプリング(図示省略)とを備えている。
一方の操作装置27のアクチュエータに通電されると、ピン27bが突出してカム要素26の一方の移動用カム29に係合する。カムシャフト38の回転に伴ってピン27bが移動用カム29のカム面を摺接することにより、カム要素26が軸方向に移動して、第1カム23によって排気バルブ22が開閉作動するように、ディテント機構によって位置決めされる。この位置決め後、前記通電が絶たれ、ピン27bはリターンスプリングの付勢によって元位置に戻る。他方の操作装置28のアクチュエータに通電されると、ピン28bが突出してカム要素26の他方の移動用カム29に係合する。カムシャフト38の回転に伴ってピン28bが移動用カム29のカム面を摺接することにより、カム要素26が軸方向に移動して、第2カム24によって排気バルブ22が開閉作動するように、ディテント機構によって位置決めされる。この位置決め後、前記通電が絶たれ、ピン28bはリターンスプリングの付勢によって元位置に戻る。
また、前記可変動弁機構は、クランクシャフト15に対するカムシャフト38の回転位相を変更することが可能なVVTを備えている。VVTは、液圧式、電磁式又は機械式の公知の構造を適宜採用すればよく、その詳細な構造についての図示は省略する。
第1カム23はカム山を一つ有するカムである。排気バルブ22は、第1カム23の作動が伝達されるときは、第1の開閉特性で開閉する第1モードで駆動された状態になる。すなわち、排気バルブ22は、図4(A)に実線で示すように、膨張行程の下死点付近で開き排気行程の上死点付近で閉じる。第2カム24は大小2つのカム山を有するカムである。排気バルブ22は、第2カム24の作動が伝達されるときは、第3の開閉特性(二度開き)で開閉する第3モードで駆動された状態になる。すなわち、排気バルブ22は、図4(C)実線でに示すように、膨張行程の下死点付近で開き排気行程の上死点付近で閉じた後、吸気行程で再び開弁する。
そうして、第1カム23の作動が排気バルブ22に伝達された状態で、VVTを作動させたときは、排気バルブ22は、第2の開閉特性で開閉する第2モードで駆動された状態になる。すなわち、排気バルブ22は、図4(B)に実線で示すように、第1モード(図4(A))よりも排気行程での閉時期がカムの回転方向に進角した早閉じとなり、排気行程において吸気バルブ21及び排気バルブ22の双方が閉じたネガティブオーバーラップ期間が設けられる。ネガティブオーバーラップ期間の長さは内部EGR率に応じて変更され、内部EGR率が高いほど長くなる。すなわち、第2モードにおける排気バルブ22の排気行程での閉時期の進角度合いは、エンジンの運転状態に応じて変更され、エンジンの負荷が相対的に低くなるほど前記進角度合いが大きくなる。第2モードでは、排気バルブ22の開時期も膨張行程側に進角することになる。
なお、図4においては、吸気バルブ21のリフト特性を破線で示しており、第2モードにおいては排気行程に設けられたネガティブオーバーラップ期間と同程度のネガティブオーバーラップ期間が吸気行程においても設けられる。その理由は、排気行程後半にネガティブオーバーラップ期間を設けていることにより、ピストンが排気行程上死点に到達した時点では内部EGRガスが圧縮された状態であるため、筒内の圧力がネガティブオーバーラップを行なわない場合よりも高くなっており、このような状態で、吸気行程上死点から吸気バルブを開くと内部EGRガスが筒内から吸気通路に流出する。そこで、吸気行程前半にもネガティブオーバーラップ期間を設けることで、吸気行程において筒内に存在する内部EGRガスが吸気通路方向に出ていくことを抑制するのである。
本実施形態では、吸気バルブ21に関しても、気筒18毎に2つの吸気バルブ21が設けられ、排気バルブ22側と同じく、その作動モードを切り替えるVVL及びVVTを備えた可変動弁機構が設けられている。
以上のように構成されたエンジン1は、パワートレイン・コントロール・モジュール(以下、PCMという)10によって制御される。PCM10は、CPU、メモリ、カウンタタイマ群、インターフェース及びこれらのユニットを接続するパスを有するマイクロプロセッサで構成されている。このPCM10が制御器を構成する。
PCM10には、図1,5に示すように、各種のセンサSW1〜SW17及び自動変速機の現在選択されているギヤ段を検出するギヤ段検出手段43の検出信号が入力される。
各種のセンサには次のセンサが含まれる。すなわち、エアクリーナ31の下流側で、新気の流量を検出するエアフローセンサSW1及び新気の温度を検出する吸気温度センサSW2、インターウォーマ34の下流側に配置された、インターウォーマ34を通過した後の新気の温度を検出する、第2吸気温度センサSW3、EGR通路50における吸気通路30との接続部近傍に配置された、外部EGRガスの温度を検出するEGRガス温センサSW4、吸気ポート16に取り付けられかつ、気筒18内に流入する直前の吸気の温度を検出する吸気ポート温度センサSW5、シリンダヘッド12に取り付けられた、気筒18内の圧力を検出する筒内圧センサSW6、排気通路40におけるEGR通路50の接続部近傍に配置された、それぞれ排気温度及び排気圧力を検出する排気温センサSW7及び排気圧センサSW8、直キャタリスト41の上流側に配置された、排気中の酸素濃度を検出するリニアO2センサSW9、直キャタリスト41とアンダーフットキャタリスト42との間に配置された、排気中の酸素濃度を検出するラムダO2センサSW10、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサSW11、クランクシャフト15の回転角を検出するクランク角センサSW12、車両のアクセルペダル(図示省略)の操作量に対応したアクセル開度を検出するアクセル開度センサSW13、吸気側及び排気側のカム角センサSW14,SW15、燃料供給システム62のコモンレール64に取り付けられた、燃料噴射弁67に供給する燃料圧力を検出する燃圧センサSW16、並びに、車速センサSW17である。
PCM10は、これらの検出信号に基づいて種々の演算を行うことによってエンジン1や車両の状態を判定し、これに応じて燃料噴射弁67、点火プラグ25、排気側のVVL71及びVVT72、吸気側のVVL73及びVVT74、燃料供給システム62、並びに、各種の弁(スロットル弁36、インタークーラバイパス弁351、EGR弁511、及びEGRクーラバイパス弁531)のアクチュエータへ制御信号を出力する。本実施例においては、アクセル開度センサSW13により検出されたアクセル開度と、車速センサSW17により検出された車速と、ギヤ段検出手段により検出されたギヤ段と、に基づいて車両の目標加速度が決定され、それに伴い、エンジンの目標負荷が決定される。
図6は、エンジン本体2の温間時における運転領域の一例を示している。このエンジン本体2では、燃費の向上や排気エミッション性能の向上を目的として、エンジン負荷が相対的に低い低負荷域では、点火プラグ25による点火を行わずに、圧縮自己着火によって混合気の燃焼を行うCI燃焼を行う。しかし、エンジン本体2の負荷が高くなるに従って、CI燃焼では、燃焼が急峻になりすぎてしまい、例えば燃焼騒音等の問題を引き起こすことになる。そのため、エンジン負荷が相対的に高い高負荷域では、CI燃焼を止めて、点火プラグ25を利用したSI燃焼に切り替える。このように、エンジン1は、エンジン本体2の運転状態、特にエンジン負荷に応じて、CI燃焼モードとSI燃焼モードとを切り替えるように構成されている。なお、燃焼モード切替えの境界線は、図例に限定されるものではない。
また、混合気がCI燃焼するためには、高温・高圧の環境が必要であるから、例えばエンジンが暖機する前の冷間始動直後のアイドル運転時等は、CI燃焼は相応しくない。そのような場合は、エンジンが暖機するまでは、SI燃焼でアイドル運転をすることになり、暖機完了後にCI燃焼モードに切り替えることになる。
(SIモードからCIモードへの切替時の制御)
SI燃焼は、CI燃焼と比較して熱効率が低いため、燃焼ガスの温度が相対的に高くなる。一方、CI燃焼モードでは、圧縮自着火性を確保するために、図4(C)に示す第3モード(二度開き)での排気バルブ制御により、内部EGRガスを気筒18内に導入することで、気筒18内の温度状態を高くしている。
SI燃焼は、エンジン外部に設けたEGRクーラを通過した排気ガスを気筒内に導入し、そのEGR率も約30%未満の状態で行なわれるが、CI燃焼においては、SI燃焼よりも熱効率が高く排気ガス温度も相対的に低いため、EGRクーラを介さずに筒内に排気ガスを導入する内部EGRを行なう必要がある。また、安定したCI燃焼のためには、多量の内部EGRガスが求められる。エンジン負荷が低いほど混合気の温度が低くなりやすいことから、CI燃焼領域では、例えば、EGR率で略30〜50%の範囲で、エンジンの目標負荷が低いほど目標EGR率が高く設定される。また、CI燃焼運転領域の中でも相対的に負荷の低い領域での運転が継続される場合には、目標EGR率が例えば50〜80%の高い値に設定されることもある。
ここに、燃焼ガス温度が相対的に高いSI燃焼モードからCI燃焼モードへと切り替わった直後は、CI燃焼が継続して実行されている時よりも排気ガスの温度が高い。その場合に、排気バルブ22の二度開きによって内部EGRを実行すると、他気筒18でのSI燃焼によって生じた高温の排気ガスが自気筒18内に導入されることになり、所望のCI燃焼状態が得られず、燃焼騒音が発生する虞がある。
図2において、最初に#1気筒18おいてSI燃焼モードからCI燃焼モードに切り替わったケースを考える。同図に模式的に示すように、#1気筒18の独立排気通路43にはCI燃焼による排気ガス(右下降斜線)があり、他気筒18の独立排気通路43にはSI燃焼による排気ガス(左下降斜線)がある。また、集合部44には、#1気筒18からのCI燃焼による排気ガスと、他気筒18からのSI燃焼による相対的に温度が高い排気ガスが混ざった状態で存在する。
この場合に、#1気筒18の排気バルブ22の二度開きによってその吸気行程において排気バルブ22が開くと、#1気筒18の独立排気通路43に存するCI燃焼排気ガスだけでなく、集合部44に存する他気筒18からのSI燃焼排気ガスが#1気筒18に導入されることになる。例えば、気筒容積が500ccであり、EGR率が30%であるとすると、1気筒当たり150ccのEGRガスが必要になる。従って、#1気筒18の独立排気通路43の容積が例えば120ccであれば、他気筒18からの高温のSI燃焼排気ガスが#1気筒18に30cc弱導入されることになる。そのため、当該#1気筒18の筒内温度が想定よりも高くなる可能性がある。
そこで、実施形態に係るエンジン1では、SI燃焼モードからCI燃焼モードへの切り替えの過渡期に前記第2モードによる排気バルブ制御を実行するようにしている。
図7はPCM10が実行する排気バルブ制御の基本フローを示す。スタート後のステップS1においてエンジン本体2の運転状態が読み込まれる。続くステップS2で当該運転状態に基づいて可変動弁機構による排気バルブ22の制御目標が決定され、続くステップS3でその制御目標に基づいて可変動弁機構による排気バルブ22の制御が実行される。
排気バルブ制御の具体的な流れは図8に示されている。スタート後のステップA1において、エンジン本体2の運転状態パラメータ(エアフローセンサSW1,クランク角センサSW12,アクセル開度センサSW13,車速センサSW17、ギヤ段検出手段43等からの信号)が読み込まれる。続くステップA2ではエンジンがSI燃焼モードでの運転中か否かが判定される。すなわち、クランク角センサSW12からの信号によりエンジン回転数を演算し、車速、ギヤ段及びアクセル開度に基づいて目標加速度を求め、該目標加速度に応じてエンジン本体2への要求トルク(エンジン負荷)を演算する。そうして、エンジン回転数とエンジン負荷とに基づき、図6の制御マップを参照して、エンジンの運転状態がCI領域にあるか、SI領域にあるか判定する。但し、CI領域であっても、エンジン冷却水温度が低い場合には、SI燃焼が実行されるので、エンジン冷却水温度を加味して、SI燃焼モードでの運転中か否かが判定される。
エンジンがSI燃焼モードでの運転中であれば、ステップA3に進んで第1排気バルブ制御が実行される。エンジンがSI燃焼モードでの運転中でないとき、すなわち、CI燃焼モードでの運転中であるときは、後述するステップA8に進んで第3排気バルブ制御が実行される。
ステップA3の第1排気バルブ制御は、図4(A)に示す第1モードによるバルブ制御である。前記エンジン負荷等のデータに基づいて、予め設定したSI燃焼に係る目標EGRマップから内部EGRガス量の目標値(目標EGR量)を読み出される。この目標EGRマップはPCM10のメモリ(例えばROM、RAM等)に電子的に格納されている。この目標EGRマップは、SI燃焼におけるエンジンの運転状態に対応する最適な目標EGR量を予め実験的に求めて、この値をエンジン負荷とエンジン回転速度とに対応付けてマップとして設定したものである。なお、SI燃焼における目標EGR率は0〜20%くらいである。
そうして、目標EGR量から、これに対応する吸気及び排気の各VVT72,74の制御量が決定される。この決定された制御量に応じて、各VVT72,74をそれぞれ進角又は遅角作動させることにより、目標EGR量となるように吸排気バルブ21,22のオーバーラップ量が制御される。この場合、排気のVVL71では、カム山が一つである第1カム23によって排気バルブ22が開閉作動するようにカム要素26の位置決め制御がされる。VVT72,74の制御量については、目標EGR量とエンジン負荷及びエンジン回転速度とに対応する最適値を予め実験的に求めてVVTマップとして設定しておき、このVVTマップから読み出すようにすればよい。
続くステップA4では、エンジン本体の運転状態がCI燃焼を実行する運転領域にあるか否かが判定される。この判定は、ステップA2と同じく、エンジン回転数とエンジン負荷とに基づき、図6の制御マップを参照して行なう。
エンジン本体の運転状態がCI燃焼を実行する運転領域になければ、SI燃焼に係る第1排気バルブ制御(ステップA3)が継続される。エンジン本体の運転状態がCI燃焼を実行する運転領域にあれば、ステップA5に進んで、CI燃焼の実行が可能か否かが判定される。すなわち、エンジン冷却水温度が低いときには、燃焼安定性の観点からCI燃焼は相応しくないので、PCM10は、水温センサSW11からの検出結果に基づいて、エンジン冷却水温度が所定値以上であるか否かが判定される。つまり、エンジン冷却水の温度から気筒18内の温度を間接的に判定する。
エンジン冷却水温度が所定値未満であれば、SI燃焼に係る第1排気バルブ制御(ステップA3)が継続される。エンジン冷却水温度が所定値以上であるとき(CI燃焼の実行が可能であるとき)は、ステップA6に進んで第2排気バルブ制御が実行される。この第2排気バルブ制御は、図4(B)に示す第2モードによるバルブ制御である。
本実施形態の場合、第2排気バルブ制御が実行されるのは、最初にCI燃焼が行なわれる気筒18のみではない。本実施形態のエンジン1は4気筒エンジンであるから、SI燃焼モードからCI燃焼モードへの切替が順に行なわれる3つ目の気筒18まで、第2排気バルブ制御が実行される。そして、CI燃焼モードに切り替わった4つ目の気筒18以降については、第3排気バルブ制御が実行されるようにしている。つまり、SI燃焼モードからCI燃焼モードへの切替の過渡期においては、3つの気筒18について、1回目のCI燃焼が行なわれたときに第2排気バルブ制御が実行される。
第2排気バルブ制御においては、第1排気バルブ制御の場合と同じく、前記エンジン負荷等のデータに基づいて、予め設定したCI燃焼に係る目標EGRマップから内部EGRガス量の目標値(目標EGR量)が読み出される。
そうして、目標EGR量から、これに対応する吸気及び排気の各VVT72,74の制御量が決定される。この決定された制御量に応じて、各VVT72,74をそれぞれ進角又は遅角作動させることにより、目標EGR量となるように吸排気バルブ21,22の開閉時期が制御される。この場合、排気バルブ22は、その早閉じによって内部EGRを確保すべく、目標EGR量が多くなるほど大きく進角するように制御される。VVT72,74の制御量は、目標EGR量とエンジン負荷及びエンジン回転速度とに対応する最適値を予め実験的に求めてVVTマップとして設定しておき、このVVTマップから読み出すようにすればよい。
続くステップA7では、全気筒18についてSI燃焼モードからCI燃焼モードへの切替が完了したか否かが判定される。そして、全気筒18について当該切替が完了していないときは第2排気バルブ制御(ステップA6)が継続される。全気筒18について当該切替が完了すると、ステップA8に進んで第3排気バルブ制御が実行される。
第3排気バルブ制御は、図4(C)に示す第3モードによるバルブ制御である。従って、排気バルブ22の二度開きを行なうべく、排気のVVL71では、カム山が二つある第2カム24によって排気バルブ22が開閉作動するようにカム要素26の位置決め制御がされる。
第3排気バルブ制御においても、第2排気バルブ制御と同じく、前記エンジン負荷等のデータに基づいて、予め設定したCI燃焼に係る目標EGRマップから内部EGRガス量の目標値(目標EGR量)が読み出される。この目標EGR量から、これに対応する吸気及び排気の各VVT72,74の制御量が決定され、該各VVT72,74をそれぞれ進角又は遅角作動させることにより、目標EGR量となるように吸排気バルブ21,22の開閉時期が制御される。VVT72,74の制御量は、目標EGR量とエンジン負荷及びエンジン回転速度とに対応する最適値を予め実験的に求めてVVTマップとして設定しておき、このVVTマップから読み出すようにすればよい。
以上のように、SI燃焼モードからCI燃焼モードへの切替の過渡期において、CI燃焼が行なわれた気筒18では排気バルブ22の早閉じによって必要な内部EGR量が確保される。従って、それよりも前の他気筒18からのSI燃焼による高温の排気ガスが当該気筒18に導入されることが避けられる。よって、当該気筒18の筒内温度が過度に上昇することがなく、すなわち、筒内温度をCI燃焼に適正な温度にすることが容易になる。そのため、次の燃焼サイクルのCI燃焼において、燃料の過早着火、及びそれに伴う燃焼騒音が発生することが避けられる。
そうして、排気バルブの早閉じによれば、圧縮行程中期以降に燃料を気筒内に噴射し、燃料の気化潜熱によって気筒内温度を強制的に低下させる場合のような、燃焼効率が低くなって燃費の悪化を招くことも避けられる。また、集合部に残存する高温の排気ガスが自気筒に導入されないように、独立排気通路43の容積を大きくする必要もなく、エンジンのコンパクト化に有利になる。
また、上記実施形態では、最初にCI燃焼モードに切り替わった気筒だけでなく、3つ目の気筒18まで排気バルブ22の早閉じによる内部EGRが行なわれるから、CI燃焼において燃料の過早着火を生ずることを確実に避けることができる。但し、CI燃焼モードへの切替が進むにつれて集合部44に存するSI燃焼による高温の排気ガスの割合が少なくなっていくから、最初にCI燃焼が行なわれる気筒18に限って、或いは最初にCI燃焼が行なわれる気筒18と次にCI燃焼が行なわれる気筒18に限って、排気バルブ22の早閉じを行なうようにしてもよい。これにより、早閉じによるポンピングロスを少なくすることができる。
(別の実施形態)
前記実施形態では、排気バルブ22を駆動する第1カム23としてカム山を一つ有するカムを採用したが、当該実施形態は第1カム23として大小2つのカム山を有するカムを採用するケースである。このケースにおける排気バルブ22の開閉特性を図9に示す。
図9(A)に示すように、SI燃焼モードにおいて実行される第1排気バルブ制御(第1モード)では、排気バルブ22は、2つのカム山を有する第1カム23の作動によって、排気行程上死点付近で閉じた後、吸気行程で開く二度開きとなる。排気バルブ22が二度開きする点では、第2カム24の場合(図9(C)の第3モード)と同じであるが、吸気行程での排気バルブの作用角は、第1カム23の方が第2カム24よりも小さい。
図9(B)に示すように、SI燃焼モードからCI燃焼モードへの切替の過渡期に実行される第2排気バルブ制御(第2モード)では、排気のVVT72の作動により、排気バルブ22の開閉時期が進角される。従って、排気バルブ22は排気行程においては早閉じとなり、ネガティブオーバーラップ期間が設けられることになる。
なお、図9に示す実施形態においても、図4に示す実施形態と同じく、吸気行程において筒内に存在する内部EGRガスが吸気通路方向に出ていくことを抑制するべく、第2モードにおいては、吸気バルブ21のリフト特性を破線で示すように、排気行程に設けられたネガティブオーバーラップ期間と同程度のネガティブオーバーラップ期間が吸気行程においても設けられている。
図9に示す実施形態によれば、前記燃焼モード切替の過渡期には、排気バルブ22の早閉じと二度開きによって必要な内部EGR量を確保することができる。ここに、VVT72による排気バルブ22の閉時期の進角(早閉じ)は、必要なEGR量の確保に有効であるが、排気バルブ22の開時期も同時に膨張行程側に進角する結果、エンジンの有効膨張比が小さくなる。そこで、排気バルブ22の閉時期は過度に進角させず、閉時期の進角だけでは不足するEGR量を排気バルブ22の二度開きによって確保するものである。
第2モードにおいて、吸気行程での排気バルブ22の作用角を小さくするのは、集合部に残存する他気筒からのSI燃焼による排気ガスが当該気筒に導入されないようにするためである。EGRの不足分を二度開きで補うだけであるから、前記作用角を小さくすることができる。
図2に示すように、複数の独立排気通路43の容積が同一でないケース(#2及び#3の気筒18の独立排気通路43は、#1及び#4の気筒18の独立排気通路43よりも短く、通路容積が小さい)について説明する。この場合、通路容積が小さい#2及び#3の気筒18では、通路容積が大きい#1及び#4の気筒18よりも、排気バルブ22が第2モードで駆動されるときの排気行程での閉時期が進角した状態になるように、各々の第1カム23のプロフィールが定められている。
#2及び#3の気筒18では、独立排気通路43の容積が小さいため、該独立排気通路43に残存するCI燃焼による排気ガス量が少ない。従って、排気バルブ22の二度開きを行なった場合、集合部44に残存する他気筒18のSI燃焼による排気ガスが当該気筒に導入される懸念がある。
そこで、独立排気通路43の容積が小さい#2及び#3の気筒18では、排気バルブ22の排気行程での閉時期の進角を大きくして、この早閉じによる内部EGR量を多くし、二度開きによるEGR量を相対的に減らして、集合部に残存する高温の排気ガスが当該気筒18に導入されることを防止するものである。
#1〜#4の気筒18の独立排気通路43の互いの容積が等しいケースでは、全気筒18の第2モードにおける排気バルブ22の排気行程での閉時期を同じにすることができる。従って、各気筒18のカム要素26のプロフィールを同じにすることができるので、エンジン組立時においてカムシャフト38に対するカム要素26の誤組付けを防止することができる。
上記各実施形態では、排気側の可変動弁機構としてVVT及びVVLを採用したが、カムによってロッカーアームを介して排気バルブを駆動するのではなく、カムの駆動力を液圧に変換し、液圧によって排気バルブ22を駆動する液圧駆動式可変動弁機構を採用してもよい。この液圧駆動式の場合、排気バルブがカムの回転に伴って液圧によって開弁した後、その液圧をリリーフすれば、その時点で排気バルブが閉じることになる。従って、第2モードにおいて、排気バルブの開時期を膨張行程側に大きく進角させることなく、早閉じを行なうことができる。よって、先に説明した別の実施形態のような二度開きをせずとも、エンジンの有効膨張比を確保することができる。
1 エンジン
2 エンジン本体
10 PCM(制御器)
18 気筒
22 排気バルブ
25 点火プラグ
43 独立排気通路
44 集合部
67 燃料噴射弁

Claims (5)

  1. 複数の気筒を有するエンジン本体と、
    前記複数の気筒各々に上流端側が接続された複数の独立排気通路と、
    前記各独立排気通路の前記上流端側の開口を開閉する排気バルブと、
    前記各独立排気通路を通過した排気ガスが合流するように当該各独立排気通路の下流端側が接続された集合部と、
    前記各気筒内に燃料を供給すべく当該各気筒毎に設けられた燃料噴射弁と、
    前記各気筒内の混合気に点火するべく当該各気筒毎に設けられた点火プラグと、
    少なくとも前記燃料噴射弁及び前記点火プラグを制御することによって、前記エンジン本体を運転する制御器と、を備え、
    前記制御器は、前記混合気を自着火により燃焼させる圧縮自着火燃焼モードと、前記混合気を前記点火プラグによって点火をして燃焼させる火花点火燃焼モードとを、前記エンジン本体の運転状態に応じて切り替えるよう構成されているエンジンの排気装置であって、
    前記各気筒の前記排気バルブを、第1の開閉特性で開閉する第1モードと、前記第1モードよりも排気行程での閉時期が進角した第2の開閉特性で開閉する第2モードと、該第2モードよりも排気行程での閉時期が遅角し且つ排気行程に加えて吸気行程でも開弁期間を有する第3の開閉特性で開閉する第3モードとに切り替えて駆動する可変動弁機構を備え、
    前記制御器は、前記火花点火燃焼モードでは前記排気バルブが前記第1モードで駆動され、前記火花点火燃焼モードから前記圧縮自着火燃焼モードへ切り替えるときは、少なくとも最初に前記圧縮自着火燃焼モードで前記混合気の燃焼が行なわれた気筒において前記排気バルブが前記第2モードで駆動され、該第2モードでの駆動後に前記第3モードで駆動されるように、前記可変動弁機構を制御することを特徴とするエンジンの排気装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1モードに対する前記第2モードにおける前記排気バルブの閉時期の進角度合いは、エンジンの運転状態に応じて変更され、
    エンジンの負荷が相対的に低いほど前記進角度合いが大きく設定されることを特徴とするエンジンの排気装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記排気バルブの閉時期を進角させる前記第2モードでは、さらに、前記排気バルブを排気行程において閉じた後に吸気行程において再び開弁させる二度開きを行ない、
    前記第2モードにおける吸気行程での前記排気バルブの作用角を、前記第3モードにおける吸気行程での前記排気バルブの作用角よりも小さくすることを特徴とするエンジンの排気装置。
  4. 請求項3において、
    前記複数の独立排気通路のうちの一部の独立排気通路は、その通路容積が他の独立排気通路とは異なり、
    前記通路容積が相対的に小さい独立排気通路が接続されている気筒では、前記排気バルブが前記第2モードで駆動されるときの排気行程での閉時期が、前記通路容積が相対的に大きい独立排気通路が接続されている気筒よりも、進角されることを特徴とするエンジンの排気装置。
  5. 請求項1ないし4において、
    前記複数の独立排気通路は、互いの通路容積が等しいことを特徴とするエンジンの排気装置。
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