JP2017179962A - ハニカム擁壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、法面部が植生可能で、雪解けの際にハニカム擁壁を構成するハニカム構造体の各段のストリップ材のめくれが発生しないハニカム擁壁を提供することである。
【解決手段】
複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材に充填材を充填してなるハニカム構造体を略水平に積層するハニカム擁壁であって、
当該ハニカム擁壁法面の階段状ステップ部を構成するハニカム構造体の上端部にジオグリッドが覆い被さる構造を有するハニカム擁壁。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材に関し、特に当該ハニカム状立体補強材を展帳して充填材を充填してなるハニカム構造体を積層して構築するハニカム擁壁に関する。
従来、複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材は知られており、このハニカム状立体補強材は土砂・砕石等を充填して(以下、ハニカム状立体補強材に土砂・砕石等を充填した構造体を「ハニカム構造体」と記す)地盤の補強材、道路の路盤材、歩道の基礎材、架設道路、擁壁の資材に利用されてきた。
また、ハニカム構造体を一定の高さまで複数層に積層し擁壁として使用した構造体(以下、「ハニカム擁壁」と記す)もよく知られている(特許文献1、非特許文献1の119ページ)。下層のハニカム構造体層に対して、その上に載せるハニカム構造体層を下層よりも地山側に後退させることにより、階段状にハニカム構造体層を形成して階段状のステップを有する法面を作ることができる。その際、後退幅を調節することにより、構築する法面の勾配を調整することができる。
ハニカム擁壁の法面は階段状構造であるため、雪の多い地方では階段状のステップ部に積雪する。この積雪が春先の雪解けの際に階段状の法面を滑り落ちて、この際に滑り落ちる雪により各ステップのハニカム構造体のストリップ材上端部が引っかかり、ストリップ材がめくれ下がる現象が発生する。ストリップ材のめくれ下がりはハニカム擁壁法面の見た目を悪くするのはもちろん、またハニカム構造体内の充填材からの土こぼれを起こしたり、ハニカム擁壁法面表面部のストリップ材の破断を起こすという問題があった。
特許文献2では、法面部分を構成するハニカム構造体をコンクリート、モルタル、ソイルモルタルにて充填固化することで充填材の土こぼれやストリップ材の破断を防止できるとしている。しかし本方法を利用すると、法面部分の植生ができず、法面部分からの雨水などの水の吸収ができないなどの問題があった。
実用新案第2582267号公報 公開実用新案実開平6−67545号公報 「基礎工 1996年12月号」 総合土木研究所刊 119ページ
本発明の目的は、ハニカム擁壁の法面が植生可能で、かつ雪解けによるハニカム状立体補強材のストリップ材のめくれが発生しないハニカム擁壁を提供することである。
本発明者は、ハニカム擁壁を構成するハニカム構造体の各ステップの上端部を橋渡しするようにハニカム擁壁の法面部にジオグリッドをかぶせて施工することにより雪解けの際にストリップ材めくれが発生しない法面になることを見いだした。
請求項1記載の発明は、
複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材に充填材を充填してなるハニカム構造体を略水平に積層するハニカム擁壁であって、
当該ハニカム擁壁法面の階段状ステップ部を構成するハニカム構造体の上端部にジオグリッドが覆い被さる構造を有するハニカム擁壁である。
すなわち本発明のハニカム擁壁は、従来の階段状ステップ法面を形成するハニカム擁壁のステップ部を構成するハニカム構造体の上端部頂点を対角線で結ぶようにジオグリッドが設置されていることを要旨とする。
本発明のようにハニカム擁壁のステップ部を構成するハニカム構造体の上端部頂点を対角線で結ぶようにジオグリッドが設置されると、雪解けの際に積雪が滑り台のようにジオグリッド上を滑り降りるために、ハニカム擁壁のステップ部が損傷することがない。ジオグリッドを設置するハニカム構造体は、ハニカム擁壁の法面部全面にわたってもよいし、ハニカム擁壁の法面部の一部分のハニカム構造体でもよい。
請求項2記載の発明は、
前記ジオグリッドが熱可塑性樹脂シートに水抜き用の孔を有する構造であって、当該孔の間隔が縦グリッド材の間隔よりも横グリッド材の間隔が広い縦長の長方形の孔を有するジオグリッドであり、当該ジオグリッドの縦グリッド材が当該ハニカム擁壁の上部ハニカム構造体と下部ハニカム構造体とを結ぶ仮想法面勾配と略平行であることを特徴とする請求項1記載のハニカム擁壁である。
すなわち本発明のハニカム擁壁を構成するジオグリッドは、孔を有する熱可塑性樹脂製であるため屈曲性がよく法面に追従しやすく、またハニカム擁壁のステップ部分に容易に水を通すためハニカム擁壁法面部の植生が妨げられない。また、当該ジオグリッドの縦グリッド材が当該ハニカム擁壁上部ハニカム構造体と下部ハニカム構造体とを結ぶ仮想法面勾配と略平行に設置すると、雪がジオグリッド上をよくすべり落ちる。具体的には、横グリッド材が少ないほど滑り落ちる積雪の障害が少ない。
請求項3記載の発明は、
前記ジオグリッドが、当該ハニカム擁壁のジオグリッドで覆われる部分の最上段ハニカム構造体と最下段のハニカム構造体の近傍のみに固定箇所を有し、当該ジオグリッドで覆われる部分の中間部に固定箇所を有しないことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のハニカム擁壁である。
すなわちハニカム擁壁の法面部に配置されるジオグリッドは当該ハニカム擁壁のジオグリッドで覆われる部分の最上段ハニカム構造体と最下段のハニカム構造体の近傍のみで固定され、ジオグリッドで覆われる部分の中間部には固定部を設置しないほうが望ましい。中間部に固定位置があると、固定位置がジオグリッド法面の窪みになりジオグリッド設置部分がスッキリとした直線形状にならないため、法面を雪が滑りおちる際にジオグリッドで覆われる部分の中間部の固定位置に雪が引っかかり、うまく落雪しない恐れがある。
請求項4記載の発明は、
前記ジオグリッドの固定箇所にアンカーピンを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のハニカム擁壁である。
請求項5記載の発明は、
前記ジオグリッドが、ポリオレフィン樹脂製のジオグリッドであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のハニカム擁壁である。
本発明により法面部が植生可能で、雪解けの際にハニカム擁壁を構成するハニカム構造体の各段のストリップ材のめくれが発生しないハニカム擁壁を提供することができる。
ハニカム状立体補強材の展張前の斜視図である。 ハニカム状立体補強材を展張した際の斜視図である。 従来型のハニカム擁壁の斜視図である。 従来型のハニカム擁壁の断面図である。 第1の実施形態のハニカム擁壁の斜視図である。 第1の実施形態のハニカム擁壁の断面図である。 ジオグリッドの斜視図である。 アンカーピンの正面図である。 第1の実施形態の変形例1のハニカム擁壁の断面図である。 第1の実施形態の変形例2のハニカム擁壁の断面図である。 第1の実施形態の変形例3のハニカム擁壁の断面図である。 第2の実施形態のハニカム擁壁の断面図である。 第2の実施形態のハニカム擁壁を設置する際(一層目のハニカム構造体設置時)の断面図である。 第2の実施形態のハニカム擁壁を設置する際(ハニカム擁壁積層完了時)の断面図である。 従来型のハニカム擁壁の雪めくれによる被害の現場写真である。 本発明のハニカム擁壁(第2の実施形態)の試験施工時の写真である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、本実施形態は、本発明を実施するための一形態に過ぎず、本発明は本実施形態によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更実施の形態が可能である。
〔第1の実施形態〕
本発明は、ハニカム擁壁を構成するハニカム構造体の各ステップの上端部を橋渡しするようにハニカム擁壁の法面部にジオグリッドをかぶせて施工することにより雪解けの際にストリップ材めくれが発生しない法面になることを発明の要旨としているが、このような事例はこれまで知られていない。
すなわち本発明は、
複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材に充填材を充填してなるハニカム構造体を略水平に積層するハニカム擁壁であって、
当該ハニカム擁壁法面の階段状ステップ部を構成するハニカム構造体の上端部にジオグリッドが覆い被さる構造を有するハニカム擁壁である。
本願発明に使用するハニカム状立体補強材及びハニカム構造体を説明する。
図1は、本願発明に使用するハニカム状立体補強材(3セル)の展張前の斜視図である。本実施形態では3セルのハニカム状立体補強材を例示したが、ハニカム状立体補強材のセル数は3セルに限らず何セルあってもよい。以下、当該ハニカム状立体補強材から作成されるハニカム構造体やハニカム擁壁についても同様である。ハニカム状立体補強材1は、複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材2を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に一定間隔の結合部位4にて結合したものである。このハニカム状立体補強材1は展張方向aに展張してハニカム状のセル構造を形成する。ハニカム状立体補強材に利用される素材は樹脂が好ましく、樹脂の中でも高密度ポリエチレンが好適である。
ストリップ材2にはセル内に溜まる水を排出するために孔3を設ける場合がある。孔の大きさや形状はどのようなものでもよい。孔の数は多い方が良いが、多すぎるとストリップ材の強度が低下するため、ストリップ材の面積の40%を越えない程度の数がよい。また孔の配置は直列でも千鳥配置でもよい。ただし、法面部を構成する一番外側のストリップ材は孔を設けない方が見た目がよい。図3は一番外側のストリップ材に孔を設けない例を示している。
図2は、図1で示したハニカム状立体補強材(3セル)を展張した際の斜視図である。ハニカム状立体補強材1を展張すると、ハニカム状のセル5が形成される。一般的なハニカム状立体補強材1の使用方法としては、ハニカム状立体補強材セル5内にセルの高さまで充填材を充填して締め固めを行うことにより、剛性のあるハニカム構造体6を形成させる。
展帳したハニカム状立体補強材のセル5に充填する充填材としては、砂、土砂、砕石などどのような土質材料のものでも使用できる。また充填材には、コンクリート、モルタルのような固化するものも利用可能である。
次に従来型のハニカム擁壁について説明する。
図3は、ハニカム構造体6を積層して構築した従来型のハニカム擁壁(3セル)の斜視図である。当該ハニカム構造体を略水平に積み重ねて施工することにより、ハニカム擁壁を形成することができる。ハニカム構造体6の積み重ねの際に、ステップを設けなければ直壁のハニカム擁壁が構築できる。また、ハニカム構造体6を積み重ねるたびに各層ごとに地山側に後退させると、勾配を有する法面を形成することができる。当該法面の勾配はハニカム構造体6の後退幅に応じて、様々な法面勾配を形成することができる。
図4には図3で示した従来型のハニカム擁壁の断面図を図示した。図4の従来型のハニカム擁壁の断面は、図3で示したz平面で切り取られた断面であり、その断面を視線方向bから見たものである。またこの視線方向bにおけるz平面は、図1及び図2とも共通する。なお、z平面で切り取られた断面で地山側をX、法面側をYと示した。
図3及び図4のように、従来型のハニカム擁壁の法面部はハニカム構造体6の端部が段々畑のように水平面と垂直面が交互に現れるステップ構造である。降雪の多い地方ではこの法面部に積雪しそれが根雪となり、春先の融雪の際にその積雪が一気に崩落する。積雪が崩落する際にステップの端部が崩落時の力で押し出され、ストリップ材端部のめくれや破損が発生する。ハニカム擁壁法面部のストリップ材端部の破損はハニカム構造体に充填された充填材のこぼれを引き起こし、法面部を壊してしまうという問題がある。
図15には、融雪によってストリップ材のめくれが発生した現場の写真を掲載した。当該写真ではストリップ材上端部が法面下側に向かってめくれているが、これがさらに悪化し、ストリップ材の破断し土こぼれを起こしたケースもあった。
つぎに本発明に使用するジオグリッドについて説明する。
図7は、本願発明に使用するジオグリッドの斜視図である。図7にはジオグリッドの一例として三井化学産資株式会社より販売されている商品名テンサー(登録商標)を示した。
本発明に使用するジオグリッドは、熱可塑性樹脂シートに水抜き用の孔を有するもので、土木分野で広く利用されている。とりわけ本発明に利用可能なジオグリッドとしては、熱可塑性樹脂製、とりわけ耐水性、耐薬品性に優れたポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂製であって、高強度の1軸又は2軸に延伸された網状物を使用するのが好ましい。またさらなる強度、耐水性、耐久性などを考慮すると、カーボンブラックなどの充填剤を配合したものが望ましい。その網目については、1軸延伸品である図7に示すような細長の網目や2軸延伸物である短辺と長辺が近似した形状の方形網目など種々の網目形状のものが使用できる。網目大きさも任意であるが、とくに好適なポリエチレン製1軸延伸物について述べると、目合い寸法が横15〜30mm、縦80〜250mm程度のものを使用するのが好ましい。
このようなポリオレフィン樹脂製ジオグリッドとして、三井化学産資株式会社より販売されている商品名テンサー(登録商標)、前田工繊株式会社より販売されている商品名アデム(登録商標)、を例示することができるが、あらゆる会社のジオグリッドが本発明には利用可能である。
本発明に利用可能なジオグリッドとしては、図7に示したように網目を構成する孔が長方形であることが好ましく、とりわけ縦グリッド材7aの間隔よりも横グリッド材7bの間隔が広い縦長の長方形形状が望ましい。また横グリッド材7bの断面形状が扁平であればあるほどよい。
次に本発明のハニカム擁壁について説明する。
図5は、本発明の法面部にジオグリッドを付したハニカム擁壁(3セル)の斜視図である。図6は本発明の法面部にジオグリッドを付したハニカム擁壁(3セル)の断面図(図5の斜視図の断面図)である。
図6の本発明のジオグリッド・ハニカム擁壁の断面は、図5で示したz平面で切り取られた断面であり、その断面を視線方向bから見たものである。またこの視線方向bにおけるz平面は、図1、図2及び図9〜11とも共通する。なお、z平面で切り取られた断面で地山側をX、法面側をYと示した。
本発明のハニカム擁壁は従来型のハニカム擁壁の法面部を覆うようにジオグリッドが設置される構造をなす。すなわち、ハニカム擁壁法面部分の天端と法尻部分を直線で結ぶようにジオグリッドが法面部に一様に配置される。図5に示したジオグリッド7を用いた場合は、縦グリッド材7aがハニカム擁壁の上部ハニカム構造体と下部ハニカム構造体とを結ぶ仮想法面勾配と略平行になるように設置するとよい。ジオグリッドを構成する縦長の孔が仮想法面勾配と略平行になるように設置した場合には雪がジオグリッド上をよくすべり落ちる。
ハニカム擁壁の法面部に配置されるジオグリッドは、法面全面にジオグリッドを設置する場合には、天端部と法尻部の2箇所で固定され、法面中間部分には固定部を設置しないほうが望ましい。法面中間部分に固定位置があると、固定位置がジオグリッド法面の窪みになり法面部分がスッキリとした直線形状にならないため、法面を雪が滑りおちる際に法面中間部分の固定位置に雪が引っかかり、うまく落雪しない恐れがある。
法面部を構成するジオグリッドの固定はどのような固定方法でもよいが、図8に示すようにアンカーピン8などの固定杭を用いることもできる。アンカーピン8は図8に示すような長さ20cm程度で頭部に鍵などの突起を有するものが好適である。
図8は、本願発明に使用するアンカーピンの正面図である。アンカーピンは本発明に使用するジオグリッドの固定に使用する。本発明の使用に好適なアンカーピンは、ピンの下端は鋭角で尖った釘先部8cを有し、頭頂部8aは軸部8bより幅広のフック構造をしている。釘先部8cは地盤を牙孔して地盤に食い込めるほどの強度を有し、頭頂部8aはジオグリッドを引き留められるほどの幅広フックになっているとよい。
また、天端部と法尻部のジオグリッド固定位置は土中などに埋没させたほうがよい。埋没させずに外に出ている場合には不意の事故で固定具が外れてしまう恐れがある。図6のように天端部は覆土したり、図9〜図10のように路盤工などを行うと良い。一方、法尻部は図6及び図9〜図11に示すようにトレンチ9を掘削し、トレンチ内にジオグリッド固定部が埋没するような構造が好適である。
〔第1の実施形態の変形例1〕
図9は本発明の法面部にジオグリッドを付したハニカム擁壁(3セル)の断面図(根入れ、上部路盤工付き)である。
図9の第1の実施形態の変形例1は、ハニカム擁壁の最下段1段分を根入れとして床付け位置を地盤よりハニカム構造体一段分低い位置に設置している点と、天端部の上部に上部路盤工10が施工される点が、図6の第1の実施形態と異なるが、その他の点は共通する。この場合、法尻部のジオグリッド固定位置はハニカム構造体の床付け位置と同じ高さにし、最下段のハニカム構造体とともに埋め殺すことが望ましい。ハニカム擁壁は1段分の根入れ入れることによってより安定し、上部路盤工10により上部のジオグリッド固定位置が埋没することでジオグリッドが容易に離脱せずに好適である。
〔第1の実施形態の変形例2〕
図10は本発明の法面部にジオグリッドを付したハニカム擁壁(3セル)の断面図(根入れ、上部路盤工付き、植生土のう設置)である。
図10の第1の実施形態の変形例2は、ハニカム擁壁のステップ部とジオグリッドとの間に植生土のう11を設置する点が、図9の第1の実施形態の変形例1と異なるが、その他の点は共通する。
図6や図9に示すように階段状に積層されたハニカム構造体6と法面を這わせるジオグリッド7の間には空間ができる。この空間にはハニカム構造体6の法面部ステップ部分に植物が生えるための好適な空間となる。とりわけ図10のように、この空間に植生土のう11をおいて緑化することも可能である。
〔第1の実施形態の変形例3〕
図11は本発明の法面部にジオグリッドを付したハニカム擁壁(3セル)の断面図(下部のみジオグリッド設置)である。
図11の第1の実施形態の変形例3は、ハニカム擁壁の下段3段分のみにジオグリッドを設置した場合の実施例を示した。ハニカム擁壁の法尻から天端までジオグリッドを覆わずに、ハニカム擁壁の中段程度までの法面部のハニカム構造体をジオグリッドで覆う点が図6の第1の実施形態と異なるが、その他の点は共通する。
積雪深さがさほど大きくはない地域で法面全体をジオグリッドで覆う必要性がないと判断された場合においては、第1の実施形態の変形例3のようにハニカム擁壁の下部のみにジオグリッドを設置することも可能である。すなわち積雪が多くない地方では、法面に積もった雪はハニカム擁壁の法尻付近にのみ春先まで残るため、ハニカム擁壁の全面をジオグリッドで覆う必要はなく、法尻付近のみの施工で十分である。
〔第2の実施形態〕
図12は本発明の法面部にジオグリッドを付したハニカム擁壁(3セル)の断面図(巻き込み型、最上部モルタル充填ハニカム構造体)である。
図12の第2の実施形態は、ハニカム擁壁の法尻の法面側及び天端の法面側にジオグリッドの固定位置を設ける第1の実施形態とは異なり、ジオグリッドの上端部下端部共にハニカム擁壁の地山側Xにジオグリッドの固定位置を設けて本発明のハニカム擁壁を施工する形態である。第1の実施形態では、ハニカム擁壁を施工後にジオグリッドを設置することが可能であるが、第2の実施形態では最下段のハニカム構造体を設置する前にジオグリッドの最下端を固定して、その上にハニカム擁壁を施工し、複数のハニカム構造体を積層してハニカム擁壁を構築後に、当該ハニカム擁壁全体を巻き込むようにジオグリッドを設置するという工程を踏む。すなわち具体的には以下のような工程である。
以下、第2の実施形態の施工手順について図13〜図14を用いて説明する。図13〜図14の断面図は図12の断面及び視線方向bにおけるz平面と共通するものである。なお、z平面で切り取られた断面で地山側をX、法面側をYと示した。
図13は第2の実施形態のハニカム擁壁の設置面に一層目のハニカム構造体6を設置する際の断面図である。予め整地されたジオグリッド・ハニカム擁壁の設置面にハニカム状立体補強材1を設置する前にジオグリッド7を敷設する。このジオグリッド7は、ハニカム擁壁の背面地山側Xにアンカーピン8などの固定手段で固定する。敷設されたジオグリッド上のジオグリッド・ハニカム擁壁の法尻となる箇所にハニカム状立体補強材1を展張しながら載置する。
次にジオグリッド7の上に展張しながら載置したハニカム状立体補強材1のセルに充填材を充填してハニカム構造体6を構築する。また、ハニカム構造体の地山側Xの部分にもハニカム構造体の天頂のレベルと同じレベルまで盛土材を撒き出してハニカム構造体と同じレベルの段を構築する。この際、必要に応じて転圧作業を行う。
以後、同様の手順で複数のハニカム構造体層を積層して所定壁高のハニカム擁壁を構築する。
図14は第2の実施形態の構築過程において、ハニカム構造体を所定壁高まで構築した際に断面図である。ハニカム構造体を所定壁高まで積層後に法尻から法面側Yに飛び出したジオグリッド7をハニカム擁壁のステップ部を覆うようにハニカム擁壁の天端まで設置し、天端に達したジオグリッドをハニカム構造体天端部法面よりハニカム構造体の背面地山側Xまで延設してハニカム擁壁の背後の地山でアンカーピン8などの固定手段を用いて盛土もしくは地山に固定する。延設したジオグリッド7の端部はハニカム擁壁の天端の高さレベルよりも若干低いところに固定すると、ジオグリッドが引き抜けに対して強くなり好適である。
ジオグリッド7を固定後に覆土し、さらにそのハニカム擁壁の上にハニカム状立体補強材を展張しながら設置し、当該ハニカム状立体補強材のセルにモルタルを充填して固化させてハニカム構造体(モルタル充填)12を付加したものが図12の完成した姿となる。
図16は、図12の第2の実施形態を実際に試験施工した際の現場写真である。最上部の路盤工の部分にはハニカム状立体補強材にモルタルを充填したハニカム構造体(モルタル充填)12である。
本発明のハニカム擁壁を構成するハニカム構造体の各段の上端部を橋渡しするようにハニカム擁壁の法面にジオグリッドをかぶせてハニカム擁壁を構築することで、雪解けの際にストリップ材めくれが発生しないため、雪害による災害復旧工事の手間を軽減できる。
1 ハニカム状立体補強材
2 ストリップ材
3 孔
4 結合部位
5 セル
6 ハニカム構造体
7 ジオグリッド
7a 縦グリッド材
7b 横グリッド材
8 アンカーピン
8a 頭頂部
8b 軸部
8c 釘先部
9 トレンチ
10 路盤
11 植生土のう
12 ハニカム構造体(モルタル充填)
a 展張方向
b 断面図の視線方向
c ハニカム状立体補強材の載置方向
d ジオグリッドの折り曲げ方向
X 地山側
Y 法面側
z 断面図断面
請求項1記載の発明は、
複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を幅方向と直交する方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材に充填材を充填してなるハニカム構造体を略水平に階段状に積層されてなる階段状ハニカム擁壁であって、
当該階段状ハニカム擁壁の最も外側の法面部がジオグリッド覆い被さるように構成され、
当該ジオグリッドは当該階段状ハニカム擁壁を構成する複数層のハニカム構造体の法面側上端部頂点を対角線で結ぶように配置され、
当該ジオグリッドが滑り台状に構成されてなる階段状ハニカム擁壁(だだし、階段状ハニカム擁壁の最も外側の法面部にコンクリートを打設するものを除く)である。
請求項2記載の発明は、
前記ジオグリッドが熱可塑性樹脂シートに水抜き用の孔を有する構造であって、当該孔の間隔が縦グリッド材の間隔よりも横グリッド材の間隔が広い縦長の長方形の孔を有するジオグリッドであることを特徴とする請求項1記載の階段状ハニカム擁壁。である。
請求項3記載の発明は、
前記ジオグリッドが、当該ハニカム擁壁のジオグリッドで覆われる部分の最上段ハニカム構造体と最下段のハニカム構造体の近傍のみに固定箇所を有し、当該ジオグリッドで覆われる部分の中間部に固定箇所を有しないことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の階段状ハニカム擁壁である。
請求項4記載の発明は、
前記ジオグリッドの固定箇所にアンカーピンを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の階段状ハニカム擁壁である。
請求項5記載の発明は、
前記ジオグリッドが、ポリオレフィン樹脂製のジオグリッドであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の階段状ハニカム擁壁である。
すなわち本発明は、
複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を幅方向と直交する方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材に充填材を充填してなるハニカム構造体を略水平に階段状に積層されてなる階段状ハニカム擁壁であって、
当該階段状ハニカム擁壁の最も外側の法面部がジオグリッドで覆い被さるように構成され、
当該ジオグリッドは当該階段状ハニカム擁壁を構成する複数層のハニカム構造体の法面側上端部頂点を対角線で結ぶように配置され、
当該ジオグリッドが滑り台状に構成されてなる階段状ハニカム擁壁(だだし、階段状ハニカム擁壁の最も外側の法面部にコンクリートを打設するものを除く)である。

Claims (5)

  1. 複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材に充填材を充填してなるハニカム構造体を略水平に積層するハニカム擁壁であって、
    当該ハニカム擁壁法面の階段状ステップ部を構成するハニカム構造体の上端部にジオグリッドが覆い被さる構造を有するハニカム擁壁。
  2. 前記ジオグリッドが熱可塑性樹脂シートに水抜き用の孔を有する構造であって、当該孔の間隔が縦グリッド材の間隔よりも横グリッド材の間隔が広い縦長の長方形の孔を有するジオグリッドであり、当該ジオグリッドの縦グリッド材が当該ハニカム擁壁の上部ハニカム構造体と下部ハニカム構造体とを結ぶ仮想法面勾配と略平行であることを特徴とする請求項1記載のハニカム擁壁。
  3. 前記ジオグリッドが、当該ハニカム擁壁のジオグリッドで覆われる部分の最上段ハニカム構造体と最下段のハニカム構造体の近傍のみに固定箇所を有し、当該ジオグリッドで覆われる部分の中間部に固定箇所を有しないことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のハニカム擁壁。
  4. 前記ジオグリッドの固定箇所にアンカーピンを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のハニカム擁壁。
  5. 前記ジオグリッドが、ポリオレフィン樹脂製のジオグリッドであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のハニカム擁壁。
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