JP2017179640A - トウ開繊体製造装置及びトウ開繊体の製造方法 - Google Patents

トウ開繊体製造装置及びトウ開繊体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トウ開繊体の表面と内部とで繊維の特性や状態が異なるトウ開繊体を容易に製造可能にすることにより、繊維物品の製造効率と設計自由度とを向上させる。【解決手段】トウ開繊体製造装置は、搬送される長繊維のトウの搬送路に間隔をおいて配置され、トウの搬送方向に張力を与えてトウを開繊する複数対の開繊ロール対と、複数対の開繊ロール対のうち搬送方向の最も下流側の開繊ロール対よりも下流側に配置され、開繊ロール対を通過したトウを気体で開繊する開繊装置と、開繊装置の下流側に配置されて開繊装置を通過したトウの表面に液状の添着剤を添着する添着装置と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、トウ開繊体製造装置及びトウ開繊体の製造方法に関する。
例えば、紙おむつ等の吸収性物品や衛生用品等の繊維物品の材料として、セルロースアセテート等の長繊維のトウを開繊したトウ開繊体が用いられている。トウ開繊体は、例えば特許文献1に開示されるように、捲縮されてベール状に梱包されたトウを開繊することにより製造される。
また、例えば特許文献2には、トウ開繊体を予め個人介護製品の吸収性構造に適した形状に形成するシステムにおいて、トウ開繊体を比較的幅広に開繊する空気開繊ジェット装置が提案されている。特許文献2では、ベール状に梱包されたトウを任意的な液体添加装置に通過させ、界面活性剤等を含む溶液を添加した後に空気開繊ジェット装置により開繊している。
また、例えば特許文献3には、表面シートと裏面シートとの間に、体液吸収体と、トウ開繊体からなる嵩高部材とが介在された吸収性物品が開示されている。この吸収性物品では、中央部の高湿度空気が前記嵩高部材に吸収され、前記嵩高部材が着用者から圧力を受ける等して潰れると、嵩高部材中の高湿度空気が表面シートを通して外部に排気される。
また、特許文献3には、表面シートと裏面シートとの間の幅方向中央に、吸収コアとこれを包むクレープ紙とを有する体液吸収体を介在させた体液吸収部が設けられた生理用ナプキンも提案されている。前記生理用ナプキンでは、前記クレープ紙により、吸収コアの形状保持、体液の拡散性向上、体液の逆戻り防止等が図られている。
このように、特許文献3の吸収性物品の嵩高部材や生理用ナプキンの吸収コア等のトウ開繊体は、シートと重ねられたり、クレープ紙により被覆されたりしている。
特開2014−221960号公報 特許第3616323号公報 特許第4279737号公報
トウ開繊体を用いて繊維物品を製造する場合、上記のように繊維物品の用途に応じて、トウ開繊体の繊維に所定の特性を付与したり、トウ開繊体に別の繊維シートを重ねたりすることがある。
ここで、表面と内部とで繊維の特性や状態が異なるトウ開繊体を容易に製造できれば、繊維物品の製造コストの低減を図れると共に繊維物品の設計自由度を向上できるため望ましい。しかしながら、例えば、異なった特性を有する複数のトウや、異なった状態の複数のトウを予め事前に用意し、それぞれのトウをトウ開繊体の所望する部分に配置することは困難である。
そこで本発明は、トウ開繊体の表面と内部とで繊維の特性や状態が異なるトウ開繊体を容易に製造可能にすることにより、繊維物品の製造効率と設計自由度とを向上させることを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るトウ開繊体製造装置は、搬送される長繊維のトウの搬送路に間隔をおいて配置され、前記トウの搬送方向に張力を与えて前記トウを開繊する複数対の開繊ロール対と、前記複数対の開繊ロール対のうち前記搬送方向の最も下流側の開繊ロール対よりも前記下流側に配置され、前記開繊ロール対を通過した前記トウを気体で開繊する開繊装置と、前記開繊装置の前記下流側に配置されて前記開繊装置を通過した前記トウの表面に液状の添着剤を添着する添着装置と、を備える。
上記構成によれば、搬送路で複数対の開繊ロール対のうち最も下流側の開繊ロール対よりも下流側に配置された開繊装置を用いて気体で開繊されたトウの表面に、液状の添着剤が添着されるので、開繊装置を用いて気体で開繊されて嵩高にされたトウの状態を保ちながら、トウに対してトウの表面に局所的に添着剤を添着させることができる。
これにより、トウを開繊して搬送する一連の工程において、トウの表面に添着剤を添着させてトウの表面の繊維を処理し、トウの表面と内部とで繊維の特性や状態が異なるトウ開繊体を容易に製造できる。従って、表面と内部とで繊維の特性や状態が異なる繊維物品を製造するために、例えば、繊維の特性や状態が異なる複数種類の繊維シートを個別に作製する工程と、これらの繊維シートを重ねる工程とを行う必要がない。よって、このトウ開繊体を用いて繊維物品を製造することにより、繊維物品の製造効率と設計自由度とを向上できる。
前記開繊装置は、前記トウが開繊される開繊室が内部に形成された筒状のノズル部と、前記開繊室に向けて前記搬送方向に前記気体を導入する気体導入部と、を有してもよい。
これにより、開繊装置において、開繊室に向けて搬送方向に導入された気体を用いて、トウを開繊室の下流側に搬送しながら効率よく開繊できるので、開繊装置を通過したトウを開繊装置に導入される前に比べて嵩高にし易くすることができる。
前記添着装置は、前記トウを通過させる内部空間が形成された筐体と、前記内部空間内に配置されて前記トウに向けて前記添着剤を噴霧する少なくとも1つの噴霧部とを有してもよい。
これにより、筐体の内部空間に配置した噴霧部を用いて、前記内部空間を通過するトウの表面に添着剤を噴霧することで、トウの表面に効率よく添着剤を添着でき、トウ開繊体の製造効率を向上できる。
前記噴霧部は、前記トウの上方及び下方の少なくともいずれか一方から前記トウに向けて前記添着剤を噴霧してもよい。
これにより、トウの添着剤が添着される表面の位置を上方及び下方の少なくともいずれか一方に設定でき、添着剤により処理されるトウの表面の位置を調整できるので、トウ開繊体の設計自由度を良好に向上できる。
前記トウは、セルロースアセテート繊維トウであり、前記添着剤は、前記セルロースアセテート繊維トウに親水性を持たせる液体でもよい。
このように、セルロースアセテート繊維トウに親水性を持たせる液体を用いて、トウの表面の繊維に親水性を持たせることで、内部に比べて表面の親水性が高められたトウ開繊体を容易に製造できる。従って、内部に比べて表面の親水性が高められた繊維物品を製造するために、例えば、トウ開繊体を親水性を有する繊維シートにより被覆する工程を行う必要がなく、繊維物品の製造効率と設計自由度とを向上させることができる。
本発明の一態様に係るトウ開繊体の製造方法では、搬送される長繊維のトウの搬送路に間隔をおいて配置された複数対の開繊ロール対を用いて、前記トウに前記トウの搬送方向に張力を与えて前記トウを開繊し、前記複数対の開繊ロール対のうち前記搬送方向の最も下流側の開繊ロール対よりも前記下流側に配置された開繊装置を用いて、前記開繊ロール対を通過した前記トウを気体で開繊し、前記開繊装置の前記下流側に配置された添着装置を用いて、前記開繊装置を通過した前記トウの表面に液状の添着剤を添着する。
前記トウが開繊される開繊室が内部に形成された筒状のノズル部と、前記開繊室に向けて前記搬送方向に前記気体を導入する気体導入部とを有する前記開繊装置を用いて、前記トウを前記気体で開繊してもよい。
前記トウを通過させる内部空間が形成された筐体と、前記内部空間に配置されて前記トウに向けて前記添着剤を噴霧する少なくとも1つの噴霧部とを有する前記添着装置を用いて、前記トウの前記表面に前記添着剤を噴霧してもよい。
前記噴霧部により、前記トウの上方及び下方の少なくともいずれか一方から前記トウに向けて前記添着剤を噴霧してもよい。
前記トウは、セルロースアセテート繊維のトウであり、前記添着剤は、前記セルロースアセテート繊維トウに親水性を持たせる液体でもよい。
本発明によれば、トウ開繊体の表面と内部とで繊維の特性や状態が異なるトウ開繊体を容易に製造でき、繊維物品の製造効率と設計自由度とを向上させることができる。
第1実施形態のトウ開繊体製造装置の全体図である。 図1の開繊装置と添着装置とのトウバンドの搬送方向と直交する方向から見た鉛直断面図である。 図1の添着装置の鉛直方向から見下ろした水平断面図である。 図1の添着装置を通過して得られるトウ開繊体の搬送方向から見た鉛直断面図である。 第2実施形態の添着装置を通過して得られるトウ開繊体の搬送方向から見た鉛直断面図である。
以下、各実施形態について、各図を参照して説明する。以下に示す上流側と下流側とは、製造装置1の搬送路19におけるトウバンド60の搬送方向Pの上流側と下流側とを順に指す。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るトウ開繊体製造装置1(以下、単に製造装置1と称する。)の全体図である。製造装置1は、トウバンド60の搬送路19の上流側から下流側に向けて、第1拡幅装置2、ガイド3、第2拡幅装置4、第1開繊ロール対5、第2開繊ロール対6、開繊装置7、及び、添着装置8を備える。
第1拡幅装置2の下方には、梱包箱50が載置される。梱包箱50には、捲縮された長繊維のトウからなるベール状のトウバンド60が、折り畳まれて梱包されている。トウバンド60の繊維は、ここでは長繊維のセルロースアセテート繊維であるが、これ以外の繊維(例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、及びポリアミドのうちの少なくともいずれかの繊維)でもよい。一例として、製造装置1では、トウバンド60の幅方向が水平に保たれながら、トウバンド60が搬送方向Pに搬送される。
第1拡幅装置2は、梱包箱50から上方に繰り出されるトウバンド60に向けて空気等の気体を吹き付け、トウバンド60を搬送方向Pと直交する一方向(ここではトウバンド60の幅方向)に拡幅する。ガイド3は、第1拡幅装置2を通過したトウバンド60を搬送路19に沿って第2拡幅装置4に案内する。第1拡幅装置2とガイド3とは、製造装置1の筐体から上方に延設された不図示のアーム(ブーム)にそれぞれ支持される。第2拡幅装置4は、第1拡幅装置2と同様の構成を有し、トウバンド60を前記一方向に拡幅する。第1拡幅装置2と第2拡幅装置4とは、バンディングジェット装置とも称する。
第1開繊ロール対5は、一対のロール11、12を有する。第2開繊ロール対6は、一対のロール13、14を有する。第2開繊ロール対6は、一例として、第1開繊ロール対5の周速度よりも早い周速度で回転駆動される。第2拡幅装置4を通過したトウバンド60は、一対のロール11、12の間に挿通され、且つ、一対のロール13、14の間に挿通される。第1開繊ロール対5と第2開繊ロール対6とは、トウバンド60に搬送方向Pに張力を付与し、トウバンド60を少なくとも搬送方向Pに開繊(機械開繊)する。
なお、第1開繊ロール対5の回転速度V1と第2開繊ロール対6の回転速度V2との回転速度比V2/V1は、適宜設定が可能であるが、一例として、1.0以上3.0以下の範囲の値が望ましく、1.1以上2.5以下の範囲の値がより望ましく、1.2以上2.0以下の範囲の値が一層望ましい。
また、製造装置1が備える開繊ロール対の数は、複数対であればよく、3対以上でもよい。また、一対のロール11、12のうち一方のロールと、一対のロール13、14のうち一方のロールとの少なくともいずれかには、トウバンド60を前記一方向に開繊するための溝部を周方向に螺旋状に形成してもよい。
開繊装置7は、搬送路19で最も下流側に配置された開繊ロール対(ここでは開繊ロール対6)の下流側に設けられ、当該開繊ロール対を通過したトウバンド60を気体で開繊する。これにより開繊装置7は、開繊装置7を通過する前に比べて、トウバンド60を嵩高くなるように調整する。開繊装置7は、互いに組み合わされた外筒15及び内筒16を有する。
添着装置8は、開繊装置7の下流側に配置され、開繊装置7を通過したトウバンド60の表面に液状の添着剤40(図2参照)を噴霧して、トウバンド60の表面に添着剤40を添着する。ここでは一例として、添着装置8は、添着剤40の添着量が、添着剤40を添着されたトウバンド60の0.2重量%以上2重量%以下の範囲の値となるように、トウバンド60に添着剤40を添着する。添着装置8は、搬送方向Pと前記一方向とに延びる筐体18を有する。トウバンド60を添着装置8に通過させることで、トウ開繊体61が得られる。
なお、開繊装置7と添着装置8との間には、開繊装置7を通過したトウバンド60を引き取りながら添着装置8に向けて搬送することによりトウバンド60の成型を補助する引取ロール対や、搬送されるトウバンド60の幅方向の両端部と接触してトウバンド60の幅を調整することによりトウバンド60の成型を補助する成型ボックスを設けてもよい。
ここで、第2開繊ロール対6は、前記引取ロール対の周速度よりも速い周速度で回転される。前記引取ロール対の回転速度V3と第2開繊ロール対6の回転速度V2との回転速度比V2/V3は、一例として、1.1以上3.0以下の範囲の値に設定される。
添着剤40は、本実施形態では、トウバンド60の繊維を処理して繊維の特性を変化させる液体(処理液)である。前記液体としては、例えば、柔軟性、界面活性、抗菌性のうちの少なくともいずれかの特性をトウ開繊体61の表面の繊維に付与する液体や、トウ開繊体61の表面の繊維を着色する着色液を挙げることができる。ここでは前記液体は、セルロースアセテート繊維に親水性を持たせる液体であり、一例として、親水性のエマルションである。前記液体としては、具体的にはHLB(Hydrophile-Lipophile Balance)値16以上の親水性液体が好ましい。より具体的には、前記液体としては、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、及びモノステアリン酸ポリエチレングリコール等が例示できるが、これに限定されない。
HLB値は、親水基を持たない物質をHLB=0とし、親油基を持たず親水基のみを持つ物質をHBL=20とした場合において、0から20までの数値範囲を20等分した値により表される。従って、親油性と親水性を併せ持っている乳化剤のHBL値は、0より大きく且つ20より小さい範囲の間の値をとる。乳化剤は、親油性に対して親水性が大きいほどHLB値も大きく、水に溶け易い性質となり、親油性に対して親水性が小さいほどHLB値も小さく、水に溶けにくい性質となる。前記液体は、好ましくは、o/w型エマルションである。
HLB値を求める方法は、例えば、エステル系の界面活性剤について、鹸化価をS、界面活性剤を構成する脂肪酸の酸価をAとし、HLB値を20(1−S/A)で定義するアトラス法でも良い。また、HBL値が既知の物質について、高速液体クロマトグラフィーで保持時間を数点測定した結果を用いて、各測定点により近似曲線を求めた上で所望する物質の保持時間から決定する方法でも良い。なお、前記液体のHLB値が、13以上16以下程度の範囲の値である場合、前記液体は、水に透明に溶解し、o/w型エマルションの乳化剤として使用される。前記液体のHLB値が、16よりも大きく19以下程度の範囲の値である場合、前記液体は、水に透明に溶解し、可溶化剤として使用される。本実施形態では、前記液体として、o/w型エマルションの乳化剤及び可溶化剤の何れも用いることができる。
ここで、セルロースアセテートは、セルロースの3個の置換基の一部がセルロースエステルに置き換わることで、親水性と親油性との両方の性質を有し、置換度等により、その性質の傾向が変わる。一般的なセルロースアセテート繊維の置換度は、約2.5程度であるが、これは、セルロースアセテートを溶解する溶媒としてアセトンを用いる場合に、アセトンに可溶な置換度の範囲として設定されたことによる。このようなセルロースアセテート繊維は、紡糸工程中の摩擦等による破断を防ぐために繊維油剤エマルションを塗布されて親油性となる場合がある。繊維油剤エマルションは、例えば、特開2007−77525号公報に記載されるように、5重量%のエマルション濃度で測定した850nmの光線の全光線透過度が30%以上であることが好ましい。繊維油剤エマルションをセルロースアセテート繊維の糸条に添着することにより、トウ開繊体61の製造工程でセルロースアセテート繊維が機器類との接触摩耗により損傷して生じる品質低下や、摩耗により切断された繊維片による作業環境の悪化を著しく抑制できると共に、紡糸工程でセルロースアセテート繊維と紡糸ガイドとが接触摩擦する際の摩擦力を減少させ、セルロースアセテート繊維がゴディーロールと接触して切れる頻度を顕著に減少できる。
セルロースアセテート繊維のトウバンド60により構成されるトウ開繊体61を用いて吸収性物品を製造する場合、トウ開繊体61には、繊維油剤エマルションと前記液体とが両方添着されていてもよい。トウ開繊体61は、例えば、親水性が高い方が液拡散性を向上でき、トウ開繊体61の広範囲な領域に尿や血液等の体液を拡散させることができるので用途的に有利である。前記液体によりトウ開繊体61の表面の繊維のみを親水化することで、セルロースアセテート繊維の本来の特性である液透過性を維持しつつ、トウ開繊体61の吸水特性、特に、液拡散性及び液保持性(濡れ特性)を改善できる。これにより、前記各特性をバランスよく備えるトウ開繊体61を得ることができる。
なお、トウ開繊体61の中央部の繊維は、トウ開繊体61の表面の繊維に比べて親水性が低くてもよいため、トウ開繊体61の各部分に応じて繊維の親水性の程度を変更できる。これにより、トウ開繊体61の設計自由度を高められるので有利である。
図2は、図1の開繊装置7と添着装置8との搬送方向Pと直交する方向から見た鉛直断面図である。図3は、図1の添着装置8の鉛直方向から見下ろした水平断面図である。
図2及び3に示すように、開繊装置7の外筒15は、本体部15aとノズル部15bとを有する。本体部15aは、搬送方向Pに延びる筒状に形成され、気体が流通する内部空間20を有する。ノズル部15bは、本体部15aの下流端部から下流側に延びる筒状(ここでは円筒状)に形成され、内部に開繊室21を有する。開繊室21は、気体によりトウバンド60を搬送方向Pに搬送しながら開繊するために用いられる。本体部15aの側面には、気体を内部空間20に導入する気体導入部15cが設けられる。気体導入部15cには、内部空間20と連通する開口15dが設けられる。開口15dは、不図示のコンプレッサに接続され、開口15dを通じて、外部から内部空間20に向けて気体が導入される。気体は、一例として空気であり、トウバンド60を搬送方向Pに搬送すると共に開繊するために用いられる。本体部15aの上流端部には、開口15eが設けられる。開口15eには、内筒16が挿入される。なお、ノズル部15bの流路断面は、一例として円形であるが、完全な円形でなくてもよく、楕円形でもよい。或いは、ノズル部15bの流路断面は、矩形状でもよいし、多角形状でもよい。
内筒16は、トウバンド導入部16aとトウ流通部16bとを有する。トウバンド導入部16aは、漏斗状に形成され、上流側から下流側に向けて内径が縮径されている。トウバンド導入部16aには、外部から開繊室21に向けてトウバンド60が導入される。トウ流通部16bは、トウバンド導入部16aの下流端部から下流側に延びる筒状に形成され、内部にトウバンド60が流通する流通空間22を有する。トウ流通部16bの下流側に位置する先端部16cは、上流側から下流側に向けて先細りとなるテーパー状に形成されている。トウバンド導入部16aの前部とトウ流通部16bとは、本体部15aの開口15eから本体部15aの内部空間20に挿入されている。
先端部16cの外周面と対向する本体部15aの内周面は、先端部16cの外周面と離隔した状態を保ちながら、上流側から下流側に向けて縮径されている。これにより、先端部16cの外周面と本体部15aの内周面との間には、ジェット流路23が設けられている。ジェット流路23は、環状断面を有し、気体導入部15cから内部空間20に導入された気体を開繊室21に向けて搬送方向Pにジェット状に噴出させる。
開繊装置7では、トウバンド60が、トウバンド導入部16aから流通空間22を流通して開繊室21に搬送されると共に、気体導入部15cから導入された気体が、ジェット流路23を流通して開繊室21の流路断面の全周の位置から搬送方向Pに開繊室21内に噴出され、トウバンド60と混合される。開繊室21において、トウバンド60は、ジェット状の気体によって搬送方向Pに搬送されると共に繊維同士を絡ませながら開繊される。これにより、開繊装置7を通過したトウバンド60は、開繊装置7を通過する前に比べて嵩高となる。
添着装置8の筐体18には、内部空間18cが形成されている。筐体18は、上流側に入口18aを有し、下流側に出口18bを有する。入口18aと出口18bとは、開繊装置7で嵩高に膨らむように開繊されたトウバンド60が、その状態が維持されたまま通過可能なサイズに形成されている。
添着装置8は、内部空間18cに配置されてトウバンド60に向けて液体の添着剤40を噴霧する少なくとも1つの噴霧部を有する。具体的に添着装置8は、筐体18の内部空間18cに設けられた一対の噴霧部35、36を有する。噴霧部35は、内部空間18cの上方において、鉛直方向下方にノズル口35aを向けて配置されている。噴霧部36は、内部空間18cの下方において、鉛直方向上方にノズル口36aを向けて配置されている。ノズル口35a、36aは、筐体18の内部空間18cにおいて、前記一方向に延びている。これにより、一例として、噴霧部35、36は、搬送されるトウバンド60の表面に向けて、前記一方向に一様に添着剤40を噴霧する。噴霧部35、36は、鉛直方向にトウバンド60を挟んで対向する位置に設けられている。噴霧部35、36は、チューブ37、38と接続されている。噴霧部35、36には、添着装置8の外部からチューブ37、38を介して添着剤40が供給される。
筐体18の内部空間18cには、筐体18の上部から下方に向けて延びる案内部材18dと、筐体18の下部から上方に向けて延びる案内部材18eとが設けられている。案内部材18d、18eは、搬送されるトウバンド60を入口18aから出口18bに向けて案内すると共に、噴霧部35、36がトウバンドの表面に添着剤40を噴霧するときのトウバンド60の姿勢を安定させる。筐体18の下部には、噴霧部35、36から噴霧された添着剤40の一部を排出するダクト部39が設けられている。
添着装置8では、トウバンド60に添着剤40を噴霧する際のトウバンド60の嵩、密度、搬送速度、及び添着剤40の噴霧量等の設定を調節することにより、トウバンド60の表面から比較的浅い所定の深さまでの部分(以下、単にトウバンドの外周部という。)に添着剤40を添着させることができる。トウバンドの外周部の厚み寸法は、適宜設定が可能であるが、例えば、トウバンド60の幅寸法の1/5以下の範囲の値が望ましく、1/10以下の範囲の値がより望ましく、1/20以下の範囲の値が一層望ましい。
なお、筐体18の噴霧部35、36が設けられる位置は、筐体18の搬送方向Pに互いにずれた位置であってもよい。また、噴霧部35、36からトウバンド60の表面に添着剤40を噴霧する噴霧方法は、限定されない。例えば、添着装置8の搬送方向Pと直交する方向から見た鉛直断面において、噴霧部35、36からトウバンド60に向けて添着剤40を扇状に拡散させて噴霧してもよいし、噴霧部35、36のトウバンド60の幅方向の複数の位置からトウバンド60に向けて添着剤40を噴霧してもよい。また、噴霧部35、36は、鉛直方向と交差する方向に添着剤40をトウバンド60の表面に噴霧してもよい。
また、噴霧部35、36は必須ではなく、省略してもよい。添着装置8がトウバンド60に添着剤40を添着する方法は限定されない。例えば、添着装置8は、噴霧部35、36の代りに、トウバンド60に添着剤40を添着するための回転ブラシ、回転ロール、又は回転ディスクの少なくともいずれかを有していてもよい。
図4は、図1の添着装置8を通過して得られるトウ開繊体61の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。トウ開繊体61は、一例として、幅方向を長軸方向とし、厚み方向を短軸方向とする略楕円状の断面形状を有する。製造装置1では、全ての開繊ロール対(ここでは開繊ロール対5、6)による開繊が行われた後に開繊装置7を用いて気体で開繊されて嵩高に膨らんだトウバンド60の状態を維持しつつ、添着装置8を用いてトウバンド60の表面に添着剤40を噴霧したことにより、トウバンド60の断面全体に添着剤40が浸透するのが防止され、トウバンド60に対して外周部61aに局所的に添着剤40を添着させることができる。これにより、トウ開繊体61の外周部61aには、添着剤40により親水性が付与された親水性部61bが形成されている。親水性部61bは、ここでは一例として、トウ開繊体61の周方向の全体に形成されている。トウ開繊体61の中央部61cは、トウ開繊体61の周方向の全体で親水性部61bに覆われている。
外周部61aに親水性部61bを形成したことにより、外周部61aでは、繊維が高い親水性を有している。従って、トウ開繊体61を親水性の繊維シートにより被覆しなくても、トウ開繊体61に親水性を付与できる。
また、親水性部61bに覆われた中央部61cには、親水性部61bよりも低い親水性を有する繊維が豊富に残留している。これにより、トウ開繊体61の表面に水性の液体が付着すると、当該液体が親水性部61bに速やかに吸収されて中央部61cに移動する。このため、トウ開繊体61の表面をドライな状態に保つことができる。
以上に説明したように、製造装置1では、開繊装置7を用いて気体で開繊されて嵩高にされたトウバンド60の状態を保ちながら、トウバンド60に対して外周部61aに局所的に添着剤40を添着させることができる。これにより、トウバンド60を開繊して搬送する一連の工程において、トウバンド60の表面に添着剤を添着させてトウバンド60の表面の繊維を処理し、表面と内部とで繊維の状態が異なるトウ開繊体61を容易に製造できる。
トウ開繊体61を用いて繊維物品を製造する場合には、表面と内部とで繊維の状態が異なる繊維物品を製造するために、例えば繊維の状態が異なる複数種類の繊維シートを個別に作製する工程と、これらの繊維シートを重ねる工程とを行う必要がない。具体的に、例えば、繊維物品の表面に局所的に親水性を付与するために、トウ開繊体61を被覆するためのクレープ紙等の不織布からなる繊維シートをトウ開繊体61とは別に作製する工程と、トウ開繊体61をこの繊維シートにより被覆する工程とを行う必要がない。従って、繊維物品の製造効率と設計自由度とを向上できる。
また、添着装置8を用いて、添着剤40として前記液体をトウバンド60の表面に添着することにより、内部に比べて表面の親水性が高められたトウ開繊体61を容易に製造できる。このトウ開繊体61では、その表面に水分が付着した場合、表面から内部に向けて水分を迅速に浸透させると共に、表面を乾燥した状態に保ち易くすることができる。よって、このトウ開繊体61を用いて繊維物品を製造することで、繊維物品の設計自由度を向上できる。
また、本実施形態では、トウ開繊体61を容易に製造できるので、内部に比べて表面の親水性が高められた繊維物品を製造するために、例えば、トウ開繊体61を親水性を有する繊維シートにより被覆する工程を行う必要がない。従って、トウ開繊体61を用いて繊維物品を製造することで、繊維物品の製造効率を向上できる。
また、添着剤40としてトウバンド60の表面に着色液を噴霧する場合、表面のみが着色され、内部が着色されていないトウ開繊体61を製造できる。また、例えば、添着装置8の噴霧部35、36のいずれか一方のみを用いて、トウバンド60の表面に着色液を噴霧することで、上面と下面とを識別するための識別機能を有するトウ開繊体61を製造できる。
このように、トウバンド60の表面に添着剤40として前記処理液を噴霧することで、トウバンド60の表面を添着剤40により処理し、表面と内部とで繊維の特性を異ならせたトウ開繊体61を容易に製造できる。よって、このトウ開繊体61を用いて繊維物品を製造することにより、繊維物品の製造効率と設計自由度とを向上できる。以下、第2実施形態について、第1実施形態との差異を中心に説明する。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態の添着装置8を通過して得られるトウ開繊体161の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。第2実施形態では、添着装置8において、噴霧部36を使用せず、噴霧部35のみを用いてトウバンド60の表面に添着剤40を噴霧する。図5に示すように、これにより、外周部61aの上部と幅方向両側部とに親水性部61bが形成され、下部には親水性部61bが形成されていないトウ開繊体161が製造される。トウ開繊体161の下部は、例えば、図示しないシート部材により支持される。
なお、添着装置8において、噴霧部35を使用せず、噴霧部36のみを用いて、トウバンド60の表面に添着剤40を噴霧してもよい。この場合、外周部61aの下部と幅方向両側部とに親水性部61bが形成され、上部には親水性部61bが形成されていないトウ開繊体161が製造される。
このように、トウバンド60の上方及び下方の少なくともいずれか一方からトウバンド60に向けて添着剤40を噴霧することにより、トウバンド60の添着剤40が添着される表面の位置を上方及び下方の少なくともいずれか一方に設定でき、添着剤40により処理されるトウバンド60の表面の位置を調整できる。よって、これにより製造されたトウ開繊体161を用いて繊維物品を製造することで、繊維物品の設計自由度を良好に向上できる。
また、添着装置8では、トウバンド60の表面のトウバンド60の幅方向に偏在する位置に添着剤40を噴霧してもよいし、トウバンド60の表面のトウバンド60の幅方向及び搬送方向Pに離散した複数の位置に添着剤40を噴霧してもよい。
このように、トウバンド60の表面の一部領域のみに添着剤40を噴霧することで、トウ開繊体161の表面の所望の位置に親水性部61bを形成できる。よって、トウ開繊体161を用いて繊維物品を製造することで、繊維物品の設計自由度を更に高めることができる。トウ開繊体161を用いることで、例えば、吸収性物品の嵩高部材や生理用ナプキンの吸収コア等、繊維物品に追加的に使用される部材を容易に製造することができる。
(実施例)
第1実施形態の実施例として、セルロースアセテート繊維に親水性を持たせる液体(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、HLB値16.7、松本油脂製薬社製)を水に溶解して、濃度8.5重量%の親水化剤水溶液を調製した。添着装置8とは別のロール式添着装置を用いて、開繊前のトウバンド60の表面のセルロースアセテート繊維に、調整した親水化剤水溶液を添着した。このときのトウバンド60に対する親水化剤水溶液の添着量は、0.4重量%であった。その後、トウバンド60を開繊ロール対5、6及び開繊装置7に通過させ、添着装置8を用いて、トウバンド60の表面の繊維に親水化剤水溶液を再度添着した。これにより得られたトウ開繊体に対する親水化剤水溶液の総添着量は、0.8重量%であった。
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その構成及び方法を変更、追加、又は削除できる。上記各実施形態は、互いに任意に組み合わせてもよい。上記各実施形態で製造した開繊体の表面には、別途、繊維シートや、別の繊維物品を重ねて配置してもよい。
以上のように本発明によれば、トウ開繊体の表面と内部とで繊維の特性や状態が異なるトウ開繊体を容易に製造可能にすることにより、繊維物品の製造効率と設計自由度とを向上できる優れた効果を有する。従って、この効果の意義を発揮できるトウ開繊体製造装置及びトウ開繊体の製造方法として、広く適用すると有益である。
P 搬送方向
1 トウ開繊体製造装置
5、6 開繊ロール対
7 開繊装置
8 添着装置
15b ノズル部
15c 気体導入部
18 筐体
18c 内部空間
19 搬送路
21 開繊室
35、36 噴霧部
40 添着剤
60 トウバンド(トウ)
61、161 トウ開繊体

Claims (10)

  1. 搬送される長繊維のトウの搬送路に間隔をおいて配置され、前記トウの搬送方向に張力を与えて前記トウを開繊する複数対の開繊ロール対と、
    前記複数対の開繊ロール対のうち前記搬送方向の最も下流側の開繊ロール対よりも前記下流側に配置され、前記開繊ロール対を通過した前記トウを気体で開繊する開繊装置と、
    前記開繊装置の前記下流側に配置されて前記開繊装置を通過した前記トウの表面に液状の添着剤を添着する添着装置と、を備える、トウ開繊体製造装置。
  2. 前記開繊装置は、前記トウが開繊される開繊室が内部に形成された筒状のノズル部と、前記開繊室に向けて前記搬送方向に前記気体を導入する気体導入部と、を有する、請求項1に記載のトウ開繊体製造装置。
  3. 前記添着装置は、前記トウを通過させる内部空間が形成された筐体と、前記内部空間内に配置されて前記トウに向けて前記添着剤を噴霧する少なくとも1つの噴霧部と、を有する、請求項1又は2に記載のトウ開繊体製造装置。
  4. 前記噴霧部は、前記トウの上方及び下方の少なくともいずれか一方から前記トウに向けて前記添着剤を噴霧する、請求項3に記載のトウ開繊体製造装置。
  5. 前記トウは、セルロースアセテート繊維トウであり、
    前記添着剤は、前記セルロースアセテート繊維トウに親水性を持たせる液体である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のトウ開繊体製造装置。
  6. 搬送される長繊維のトウの搬送路に間隔をおいて配置された複数対の開繊ロール対を用いて、前記トウに前記トウの搬送方向に張力を与えて前記トウを開繊し、
    前記複数対の開繊ロール対のうち前記搬送方向の最も下流側の開繊ロール対よりも前記下流側に配置された開繊装置を用いて、前記開繊ロール対を通過した前記トウを気体で開繊し、
    前記開繊装置の前記下流側に配置された添着装置を用いて、前記開繊装置を通過した前記トウの表面に液状の添着剤を添着する、トウ開繊体の製造方法。
  7. 前記トウが開繊される開繊室が内部に形成された筒状のノズル部と、前記開繊室に向けて前記搬送方向に前記気体を導入する気体導入部とを有する前記開繊装置を用いて、前記トウを前記気体で開繊する、請求項6に記載のトウ開繊体の製造方法。
  8. 前記トウを通過させる内部空間が形成された筐体と、前記内部空間に配置されて前記トウに向けて前記添着剤を噴霧する少なくとも1つの噴霧部とを有する前記添着装置を用いて、前記トウの前記表面に前記添着剤を噴霧する、請求項6又は7に記載のトウ開繊体の製造方法。
  9. 前記噴霧部により、前記トウの上方及び下方の少なくともいずれか一方から前記トウに向けて前記添着剤を噴霧する、請求項8に記載のトウ開繊体の製造方法。
  10. 前記トウは、セルロースアセテート繊維トウであり、
    前記添着剤は、前記セルロースアセテート繊維トウに親水性を持たせる液体である、請求項6〜9のいずれか1項に記載のトウ開繊体の製造方法。
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