JP2017178392A - 包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、取手穴への前腕部の挿入が容易であり、かつ、持ち運び時に持手部が破断することが抑制された包装袋を提供することを課題とする。【解決手段】本発明は、梱包対象物を収容するための収容空間を有する本体部と、本体部の上端側に設けられ、ガゼット部と非ガゼット部を有する持手部と、持手部に設けられ、互いに離間した複数のスリットとスリットの間に形成された仮留め部とを含むスリット群と、を有し、持手部には補強フィルムの一部が融着接合されており、仮留め部を破断させることで取手穴が形成されるフィルム製の包装袋であって、取手穴の上下方向に120Nの引張り応力を加えた場合の取手穴の伸び量が2.0cm以上5.0cm以下である包装袋に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、包装袋に関する。具体的には、本発明は、トイレットペーパやキッチンペーパなどのロール製品に代表される梱包対象物を包装するためのフィルム製の包装袋に関する。
従来、トイレットロール等の包装袋として、樹脂製の筒状フィルムの左右両側にガゼットを対称的に折り込んで本体部を形成するとともに、本体部の上部を平面状に折り畳んで持手部を形成したものが知られている(例えば、特許文献1及び2)。このような包装袋の持手部には、スリットを形成して手指を挿入するための取手穴を形成することが一般的である。
持手部には、取手穴が2つ設けられた形態と、取手穴が1つ設けられた形態が知られている。取手穴が2つ設けられた包装袋においては、トイレットロール等を収容した状態で持ち運ぶ際に、指先が痛くなる等の問題があった。このため、取手穴が1つ設けられた包装袋の開発が検討されている。
特開2011−189965号公報 特開2005−001669号公報
従来、トイレットロール等を収容した包装袋を持ち運ぶ際には、取手穴に手指を引っ掛けて持ち運ぶことが一般的であった。しかし、複数個のトイレットロール等を収容した状態で長時間持ち運ぶ際には、取手穴に挿入した指への負荷が大きくなるという問題があり、このような問題は、取手穴が1つ設けられた包装袋を使用した際にも生じていた。
そこで本発明者らは、このような従来技術の課題を解決するために、取手穴に挿入した指への負荷を軽減することを目的として検討を進めた。
上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明者らは、トイレットロール等を収容した包装袋を手指に引っ掛けて持ち運ぶのではなく、取手穴に前腕部を通して持ち運ぶことにより、取手穴に挿入した指へ負荷を解消し得ることを見出した。具体的には、取手穴の上下方向の引張り伸び量を特定の範囲内とすることにより、取手穴への前腕部の挿入が容易となり、かつ、持ち運び時に持手部が破断することが抑制された包装袋が得られることを見出した。
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
[1] 梱包対象物を収容するための収容空間を有する本体部と、本体部の上端側に設けられ、ガゼット部と非ガゼット部を有する持手部と、持手部に設けられ、互いに離間した複数のスリットとスリットの間に形成された仮留め部とを含むスリット群と、を有し、持手部には補強フィルムの一部が融着接合されており、仮留め部を破断させることで取手穴が形成されるフィルム製の包装袋であって、取手穴の上下方向に120Nの引張り応力を加えた場合の取手穴の伸び量が2.0cm以上5.0cm以下である包装袋。
[2] 取手穴は、持手部において1つ形成されるものである[1]に記載の包装袋。
[3] 補強フィルムの厚みは、30μm以上200μm以下である[1]又は[2]に記載の包装袋。
[4] 持手部のガゼット部領域であって、補強フィルムが積層された領域の上下方向の破断応力は、20N以上70N以下である[1]〜[3]のいずれかに記載の包装袋。
[5] 持手部のガゼット部領域であって、補強フィルムが積層された領域の上下方向の破断伸び率は、100%以上1200%以下である[1]〜[4]のいずれかに記載の包装袋。
[6] 補強フィルムの一部は、ヒートシール部によって、持手部に融着接合されており、ヒートシール部は、持手部の上下方向に延びる2本以上の縦シールラインと、持手部の左右方向に延びる2本以上の横シールラインとを有し、スリット群は、縦シールラインと、横シールラインによって周囲を囲われた領域に存在する[1]〜[5]のいずれかに記載に包装袋。
[7] スリット群は、持手部の上下方向の下方が頂点となる略V字型のスリットをさらに含む[1]〜[6]のいずれかに記載の包装袋。
[8] スリット群は、略V字型のスリットの頂点から上下方向の下方に向かって離間した位置に、上下方向に延びる直線状の分割用スリット又はミシン目をさらに含む[1]〜[7]のいずれかに記載の包装袋。
[9] スリット群は、仮留め部を2箇所以上有する[1]〜[8]のいずれかに記載の包装袋。
本発明によれば、取手穴への前腕部の挿入が容易となり、かつ、持ち運び時に持手部が破断することが抑制された包装袋を得ることができる。
図1は、トイレットロールを収容した包装袋の例を示した斜視図である。 図2は、包装袋に梱包対象物が収容されていない状態を示した平面図である。 図3は、包装袋の断面図である。 図4は、取手穴の伸び量を測定する際に使用するL字型治具の形状を説明する図である。 図5は、包装袋の持手部に形成されたスリット群の拡大模式図である。
以下において、本発明について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。また、本発明の内容を表現するために、図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行うことがあるが、本発明は、図面の実施形態に限定されるものではなく、本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
(包装袋)
本発明は、梱包対象物を収容するための包装袋に関する。本発明の包装袋は、梱包対象物を収容するための収容空間を有する本体部と、本体部の上端側に設けられ、ガゼット部と非ガゼット部を有する持手部と、持手部に設けられ、互いに離間した複数のスリットとスリットの間に形成された仮留め部とを含むスリット群とを有する。持手部には補強フィルムの一部が融着接合されており、仮留め部を破断させることで取手穴が形成される。そして、本発明の包装袋の取手穴の上下方向に120Nの引張り応力を加えた場合の取手穴の伸び量は、2.0cm以上5.0cm以下である。
本発明の包装袋は、上記構成を有するものであるため、取手穴への前腕部の挿入が容易となり、トイレットロール等を収容した包装袋を手指に引っ掛けて持ち運ぶのではなく、取手穴に前腕部を通して持ち運ぶことが可能となる。さらに本発明の包装袋は、持ち運び時に持手部が破断することが抑制されており、梱包対象物を収容した状態で長時間持ち運ぶことができる。
本発明の包装袋において、取手穴は、持手部において1つ形成されるものである。従来、取手穴が1つ設けられた包装袋においては、取手穴に前腕部を挿入して持ち運びを行うことは想定されておらず、取手穴に前腕部を挿入できないか、取手穴に前腕部を挿入して持ち運びを行うと、取手穴上部の持手部が破断してしまうことが多かった。このため、取手穴に手指を引っ掛けて持ち運びを行うことが一般的であり、持ち運び時に指へかかる負荷が大きかった。
本発明は、上記構成を有するものであるため、取手穴に前腕部を挿入して持ち運ぶことが可能となった。すなわち、本発明の包装袋においては、取手穴に前腕部を容易に挿入することができ、かつその状態で、長時間の持ち運びが可能である。このため、トイレットロール等を収容した包装袋を持ち運ぶ際に指へかかる負荷を大幅に軽減することができる。
図1は、本発明に係る包装袋100に、トイレットペーパをロール状にした製品(トイレットロール)を複数個収容した状態を示している。図1に示されるように、包装袋100は、梱包対象物を収容するための収容空間を有する本体部10と、本体部10の上端側に設けられ、ガゼット部と非ガゼット部を有する持手部20と、持手部に設けられ、互いに離間した複数のスリットとスリットの間に形成された仮留め部とを含むスリット群30を有する。包装袋100においては仮留め部を破断させることで取手穴40が形成される。
図1の例において、包装袋100内には、トイレットロールを平面的に4個並べて上下方向に3つ積み重ねた状態で合計12個収容している。ただし、包装袋100内に収容するトイレットロールの数はこれに限定されず、例えば4個、6個、8個、又は16個とすることもできる。また、包装袋100内には、トイレットロールだけでなく、キッチンペーパをロール状にした製品(キッチンロール)や、使い捨ておむつなども収容可能である。本願明細書では、包装袋100内に収容可能な物品を「梱包対象物」と称している。
包装袋100内に収容可能な梱包対象物の重さは0.5kg以上5.0kg以下であることが好ましい。本発明は上記構成を有するため、5.0kg程度の梱包対象物を収容した場合であっても、取手穴に挿入した全ての指への負荷を軽減することができる。
図2は、本発明に係る包装袋100の平面図であり、包装袋に梱包対象物が収容されていない状態を示した平面図である。ここで、本願明細書において、「上下方向」とは、持手部を上側とした場合の上下方向を意味する。また、「左右方向」とは、図2に示されるように包装袋を平面状に折り畳んだときに、上下方向と平面的に直交する方向を意味する。図2においては、「上下方向」をY軸で示し、「左右方向」をX軸で示している。
図3は、包装袋100の断面図である。図3は、図2における包装袋100のA−A'線の断面図である。図3に示されるように、包装袋100は、基本的には筒状の本体フィルム15から構成されている。図3に示した例において、筒状の本体フィルム15の左右方向両側を内側に折り込んで左右対称なガゼットを形成している。ガゼットは、包装袋100の厚み方向に山折部11、谷折部12、山折部11がこの順で形成されるようにフィルムを折り込んだ構造である。左右両側のガゼットの谷折部12は、一定の間隔を空けて包装袋100の左右方向中央近傍において互いに突き合うように配置されている。
図2に示されるように、包装袋100を構成する本体フィルム15の上方には、複数の重なり合うフィルム層をヒートシール加工によって熱融着させたヒートシール部60が形成されている。つまり、ヒートシール部60によって本体フィルム15の上部が綴じられている。ヒートシール部60によって本体フィルム15の上部を綴じた後、包装袋100の内部に梱包対象物を詰め込み、その後、フィルムの下部を接着剤又はヒートシール加工によって綴じることで、包装袋100の内部に梱包対象物が収容される。
図2に示されるように、包装袋100は、梱包対象物を収容するための収容空間を持つ本体部10と、この本体部10の上端に設けられた持手部20を有している。つまり、持手部20とは、筒状のフィルムにヒートシール部60が形成されることで、厚み方向に積層するフィルム層が平坦に接合された部位である。この持手部20は、梱包対象物を収容した包装袋100を搬送する際などに人手によって把持される。これに対して、本体部10は、基本的にはヒートシール部60が形成されておらず、持手部20とは反対側の開放された下部から、その内部空間に梱包対象物を詰め込むことが可能となっている。
また、図2に示されるように、包装袋100は、補強フィルム50をさらに有している。補強フィルム50は、持手部20を構成する複数のフィルム層にさらに積層されるものであり、持手部20を補強して、搬送時に持手部20が破損したり裂損することを防止する。
補強フィルム50は、その左右方向の長さが持手部20の左右方向の長さよりも短くなっている。例えば、補強フィルム50の左右方向の長さは、持手部20の左右方向の長さに対して、50%以上95%以下であることが好ましい。補強フィルム50は、持手部20の左右方向の中央部に貼り合わされる。このため、持手部20の左右両側には、補強フィルム50が重ならない領域も存在する。
補強フィルム50は、例えば持手部20の表側と裏側のいずれか一方又は両方に貼り合わされていればよく、表側又は裏側のいずれか一方に貼り合わされていることが好ましい。補強フィルム50の一部は、持手部20に融着接合されており、ヒートシール部60において熱融着されている。補強フィルム50としては、持手部20を構成する本体フィルム15と同様に熱溶融性を持つ素材が選択されるが、持手部20等を構成するフィルムと同種であってもよいし異種であってもよい。
図3に示されるように、例えば補強フィルム50を持手部20の裏側に一枚貼り合わせた場合、ガゼットが構成されている部位ではフィルムが5層に重なることとなり、左右のガゼットの谷折部12の間の領域においてはフィルムが3層に重なることとなる。また、補強フィルム50が重なっていない右両側の領域では、フィルムが4層に重なることとなる。
図2には、フィルムを熱融着したヒートシール部60の一例が示されている。本実施形態において、ヒートシール部60は、上下方向(Y軸方向)に沿って延びる複数の直線状の縦シールライン61と、左右方向(X軸方向)に沿って延びる複数の直線状の横シールライン62を含む。複数の縦シールライン61と複数の横シールライン62はそれぞれ、持手部20を形成する積層された本体フィルム15と補強フィルム50とを熱融着している。各シールライン61及び62の幅は特に限定されないが、例えば0.5mm以上3mm以下とすることができる。
複数の横シールライン62には、持手部20の左右方向のほぼ全域に亘って左端から右端まで延びる第1の横シールライン62aと第2の横シールライン62bが含まれる。第1及び第2の横シールライン62a、62bは、補強フィルム50を跨ぐようにして、この補強フィルム50の上端縁近傍と下端縁近傍を通過する位置に形成される。
第1及び第2の横シールライン62a、62bには、補強フィルム50が重なっていない左右両側の領域に、本体フィルム15が部分的に熱融着されていない間欠部63が設けられることが好ましい。第1の横シールライン62aの間欠部63と第2の横シールライン62bの間欠部63とは、上下方向に見てほぼ一直線上に位置している。また、補強フィルム50が重なっていない左右両側の領域では、第1の横シールライン62aと第2の横シールライン62bを結ぶ縦シールラインや、その他の熱融着部位は存在していない。このため、これらの間欠部63が設けられた部位は、包装袋100の本体部10内に外気を通過させる空気穴として機能する。このように持手部20に空気穴を設けることで、本体部10内の空気を外部へと逃がすことができる。このため、本体部10に対して圧力が加わった場合でも、内部の空気圧が高まることを防止し、本体部10やその他の部位が破裂することを回避できる。
また、図2に示されるように、補強フィルム50が重なった領域において、第1及び第2の横シールライン62a、62bの間には、上下方向に延びる第1の縦シールライン61aと第2の縦シールライン61bが形成されている。第1及び第2の縦シールライン61a、61bは、補強フィルム50の左端縁近傍と右端縁近傍に形成されている。第1及び第2の縦シールライン61a、61bは、第1及び第2の横シールライン62a、62と交わるものであるため、これらの4本のシールラインによって略矩形状の領域が画定される。そして、略矩形状の領域内に、スリット群30が形成される。
すなわち、本発明においては、ヒートシール部は、持手部の上下方向に延びる2本以上の縦シールライン61と、持手部の左右方向に延びる2本以上の横シールライン62とを有し、スリット群30は、縦シールライン61と、横シールライン62によって周囲を囲われた領域に存在する。このようにスリット群30を縦シールライン61と、横シールライン62によって周囲を囲われた領域に設けることにより、取手穴40を形成する際に持手部20に対してある程度強い引張力や捻じれを加えても、持手部20が破損することを抑制することができる。
さらに、補強フィルム50が重なった領域において、第1及び第2の縦シールライン61a、61bの間には、左右方向に延びる第3の横シールライン62cと第4の横シールライン62dが形成されていてもよい。この場合、第3及び第4の横シールライン62c、62dは、上記した第1及び第2の縦シールライン61a、61bと第1及び第2の横シールライン62a、62bがなす略矩形状の領域において、上方(第1の横シールライン62a)寄りの位置に偏在している。このため、第1及び第2の縦シールライン61a、61bと、第2及び第4の横シールライン62b、62dとの4本のシールラインによって比較的面積の狭い略矩形状の領域が画定される。そして、本発明の包装袋100では、この4本のシールライン61a、61b、62b、62dによって画定された矩形状の領域内にスリット群30が形成されことが好ましい。
スリット群30は、包装袋100の持手部20に取手穴40を形成するための複数のスリット31と、各スリット31の間に位置し取手穴40を形成する際に破断される仮留め部32とを含む。各スリット31は、持手部20及び補強フィルム50を厚み方向に貫通している。すなわち、補強フィルム50にも複数のスリット31が形成されている。
本発明の実施形態においては、仮留め部32を破断させると、スリット31によって囲われたフィルム部分がフラップ状に展開して取手穴40が形成され、このフィルム部分は持手部20に連結したまま残るようになっている。なお、仮留め部32をすべて破断させたときに、各スリット31に囲われたフィルム部位がくり貫かれて、持手部20から離脱するように各スリット31を配置してもよい。
本発明の包装袋100においては、取手穴40の上下方向に120Nの引張り応力を加えた場合の取手穴40の伸び量が2.0cm以上5.0cm以下である。取手穴40の伸び量は2.5cm以上4.0cm以下であることが好ましい。
ここで、取手穴の伸び量は、下記の方法で測定される値である。
まず、開口部の上下方向の長さがxcm、左右方向の長さがycmの取手穴が形成されるスリット群であって、図2に示した構成のスリット群を持手部に有する包装袋を準備する。包装袋の上下方向の長さは60cm以上とする。次いで、テンシロン引張り試験機(エー・アンド・デイ社製)のテンシロン頂部に固定されている上部チャックに図4に示したようなL字型治具(L字長辺長さ9cm、横幅ycm、L字短辺長さ3cm)を取付ける。この際、L字型治具長辺側頂部から上部チャックの下端までの距離が40mmとなるようにL字型治具の長辺側部材を上部チャック取り付ける。その後、L字型治具のL字屈曲部内側辺に取手穴の開口部の上端が当たるように包装袋を取り付ける。包装袋下部はフィルムが弛まない程度に張りを与え、テンシロンの上下稼働する梁(クロスヘッド)にしっかりと巻き付ける。クロスヘッドの初期位置は取手穴に接しているL字型治具最下部から130mmとなるようにセットする。クロスヘッドに巻きつけた包装袋が巻き解かれないようにしっかりと手で押さえた状態でスタートボタンを押し、クロスヘッドを下方向に稼働させ(速度500mm/min)、負荷が120Nを表示したところでストップボタンを押し、包装袋を測定機から取り外して取手穴の開口部の上下方向の寸法を測定する。上下方向の寸法は、スリット31によって囲われたフラップ状のフィルム部分を除去した後にできる開口部の上下方向の距離の内、最も長い距離とする。取手穴の伸び量は、下記式に算出できる。
伸び量(cm)=(120N引張り後の取手穴開口部上下方向の長さ)−(引張り前の取手穴開口部上下方向の長さ)
=(120N引張り後の取手穴開口部上下方向の長さ)−xcm
取手穴40の上下方向に120Nの引張り応力を加えた場合の取手穴40の開口部の面積は、25cm2以上60cm2以下であることが好ましく、28cm2以上50cm2以下であることがより好ましい。取手穴40の開口部の面積は、上述した方法で取手穴40の上下方向に120Nの負荷をかけた後の開口部の面積である。開口部の形状は略長方形とし、左右方向への伸びはないため左右方向の長さは固定(ycm)とし、上下方向は定規で長さを測定して、下記式により面積を算出する。
開口面積(cm2)=開口部左右方向の長さ×開口部上下方向の長さ
=ycm×(取手穴伸び量+xcm)
包装袋100を構成する本体フィルム15としては、熱溶融性を持つ公知のフィルムを採用することができる。例えばHDPE(高密度ポリエチレン)フィルム、LDPE(低密度ポリエチレン)フィルム、LLDPE(リニア低密度ポリエチレン)フィルム等のポリエチレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等又はこれらの積層フィルムが挙げられる。補強フィルム50としても同様の公知のフィルムを採用することができる。中でも、本体フィルム15はHDPE(高密度ポリエチレン)フィルム、LDPE(低密度ポリエチレン)フィルム、LLDPE(リニア低密度ポリエチレン)フィルム等のポリエチレンフィルムであることが好ましく、LDPE(低密度ポリエチレン)フィルムであることがより好ましい。また、補強フィルム50は、HDPE(高密度ポリエチレン)フィルム、LDPE(低密度ポリエチレン)フィルム、LLDPE(リニア低密度ポリエチレン)フィルム等のポリエチレンフィルムであることが好ましく、LLDPE(リニア低密度ポリエチレン)フィルムであることがより好ましい。
本体フィルム15の厚みは、10μm以上であることが好ましく、15μm以上であることがより好ましく、20μm以上であることがさらに好ましく、25μm以上であることが特に好ましい。また、本体フィルム15の厚みは、60μm以下であることが好ましく、50μm以下であることがより好ましく、45μm以下であることがさらに好ましい。
補強フィルム50の厚みは、30μm以上であることが好ましく、40μm以上であることがより好ましく、45μm以上であることがさらに好ましく、50μm以上であることがよりさらに好ましい。また、補強フィルム50の厚みは、200μm以下であることが好ましく、180μm以下であることがより好ましく、150μm以下であることがさらに好ましい。
図3に示されるように、例えば補強フィルム50を持手部20の裏側に一枚貼り合わせた場合、ガゼットが構成されている部位ではフィルムが5層に重なることとなる。この持手部20のガゼット部領域であって、補強フィルムが積層された領域の上下方向の破断応力は、20N以上70N以下であることが好ましい。また、この領域の上下方向の伸び量は、15cm以上50cm以下であることが好ましく、破断伸び率は、100%以上1200%以下であることが好ましい。
ここで、持手部20のガゼット部領域であって、補強フィルムが積層された領域の上下方向の破断応力は、下記の方法で測定される値である。まず、持手部20のガゼット部領域であって、補強フィルムが積層された領域から、幅10mm、長さ100〜150mmの大きさの試験片を切り出す。得られた試験片の破断応力は、テンシロン引張り試験機(エー・アンド・デイ社製)を用いて、JIS K 7127に準拠して行う。テンシロン引張り試験機におけるチャック間距離は50mmとし、引張り速度は50mm/minとする。引張り試験時の温度は23℃、相対湿度は50%とする。
また、破断伸び量及び破断伸び率はそれぞれ、下記式で算出することができる。
破断伸び量(cm)=(破断時試験片の長さ(cm)−試験片の初期長さ(cm))
破断伸び率(%)=(破断時試験片の長さ(cm)−試験片の初期長さ(cm))/試験片の初期長さ(cm)×100
図5(a)及び(b)には、図1及び2に示したスリット群30の形状を拡大して示している。図5(a)に示されるように、スリット群30は、基本的に、左右方向の外側に位置する2つの外側スリット31a(第1のスリット)と、これら2つの外側スリット31aの間に位置する2つの内側スリット31b(第2のスリット)とを含む。図5(a)に示された例において、外側スリット31aは、上下方向に向かって延びる円弧状の部分を含んでいる。外側スリット31aの円弧状部分は、左右方向の外側に向かって膨出している。また、外側スリット31aは、円弧状部分の上端から左右方向の内側に向かって、左右方向と平行に延びる直線状部分を有している。つまり、外側スリット31aは、上下方向上側の端部(上端)が、上下方向下側の端部(下端)よりも、左右方向の内側に向かって長く延びていることとなる。このように、外側スリット31aは、上下方向に向かって延びる円弧状部分と、この円弧状部分の上端から左右方向内側に向かって延びる直線状部分とからなる。他方で、内側スリット31bは、左右方向と平行に直線的に延びるスリットである。内側スリット31bは、外側スリット31aの上端に近接して配置されている。
外側スリット31aと内側スリット31bの間には、隙間が設けられており、この隙間が仮留め部32として機能する。仮留め部32は、持手部20に取手穴40を形成する際に破断することが予定された部位であり、この仮留め部32を破断させることで外側スリット31aと内側スリット31bが繋がる。図5(a)では、仮留め部32は点線円で示されている。
また、スリット群30は、仮留め部32を2箇所以上有することが好ましい。仮留め部32を2箇所以上形成することにより、意図せずに仮留め部が破断して、不用意に取手穴40が開いてしまうことを抑制することができる。これにより、包装袋の製造工程や梱包対象物の収容時に、フラップ部が捲れ上がって、製造ライン上で目詰り等の操業トラブルを引き起こすことを防ぐことができる。
なお、外側スリット31aの下端側には、内側スリットは設けられないことが好ましい。このため、仮留め部32を破断させても、フィルム部材は持手部20から切り離されることはなく、そのまま残ることとなる。
図5(b)の拡大図に示されるように、外側スリット31aは、内側スリット31bに近い近位端部Aを有し、同様に、内側スリット31bは、外側スリット31aに近い近位端部Bを有している。ここで、内側スリット31bの近位端部Bは、外側スリット31aの近位端部Aから延びる外側スリット31aの延長軌道線Lからずれた位置に配置されている。ここにいう「延長軌道線」とは、外側スリット31aの近位端部Aから、この外側スリット31aの軌道に即して延びる仮想的な線である。つまり、外側スリット31aの上端部分には、左右方向の内側に向かって延びる直線状部分が形成されているため、この外側スリット31aの延長軌道線Lも、左右方向の内側に向かって延びている。これに対して、内側スリット31bの近位端部Bは、外側スリット31aの延長軌道線Lから上下方向の下側に所定距離ずれた位置に設けられている。特に、内側スリット31b全体が、外側スリット31aの延長軌道線L上からずれていることが好ましい。つまり、内側スリット31bは、外側スリット31aの延長軌道線Lと交わる部分を一切含まないことが好ましい。
本発明では、隣接する2つのスリットのうち、一方のスリットの端部を他方のスリットの延長軌道線上からずれた位置に設けることにより、スリットが形成された領域に手指を挿入し握り込むようにして持手部20に適度な捻りを加えたときに、スリットの間の仮留め部32を容易に破断させることが可能となる。これにより、たとえ片手で操作する場合であっても、仮留め部32を破断させて取手穴40を容易に形成することができる。
より具体的に説明すると、図5(b)に示されるように、外側スリット31aの近位端部Aと内側スリット31bの近位端部Bの間の直線距離D1は、1mm以上5mm以下であることが好ましい。直線距離D1は、1.5mm以上であることがより好ましく、2mm以上であることがさらに好ましく、2.5mm以上であることがよりさらに好ましい。また、直線距離D1は、4.5mm以下であることがより好ましく、4mm以下であることがさらに好ましく、3.5mm以下であることがよりさらに好ましい。直線距離D1を上記範囲内とすることで、第1のスリット31aと第2のスリット31bの間の仮留め部32が意図せず破断してしまうことを防止できる。また、直線距離D1を上記範囲内とすることで、仮留め部32が不切れになることを防止できる。
また、図5(b)に示されるように、内側スリット31bの近位端部Bは、外側スリット31aの近位端部Aから、上下方向の下側に向かって距離D2で離間している。この距離D2は、例えば1mm以上4mm以下であることが好ましく、1.5mm以上3mm以下であることがより好ましい。さらに、内側スリット31bの近位端部Bは、外側スリット31aの近位端部Aから、左右方向の内側に向かって距離D3で離間している。この距離D2は、例えば1mm以上4mm以下であることが好ましく、1.5mm以上3mm以下であることがより好ましい。このように、内側スリット31bの近位端部Bは、外側スリット31aの近位端部Aに対して、左右方向内側の斜め下に位置することとなる。つまり、内側スリット31bの近位端部Bは、外側スリット31aの近位端部Aから左右方向に沿って(平行に)延びる延長軌道線Lから距離D2で下側に離間し、さらに、外側スリット31aの近位端部Aから上下方向に沿って(平行に)延びる仮想線Vから距離D3で内側に離間することとなる。
上記構成のように、本発明では、互いに隣接する外側スリット31aと内側スリット31bについて、内側スリット31bの近位端部Bを外側スリット31aの延長軌道線上からずれた位置に設けている。外側スリット31aと内側スリット31bの近位端部A、Bの位置をずらすことで、スリットが形成された領域に手指を挿入し握り込むようにして持手部20に適度な捻りを加えたときに、外側スリット31aと内側スリット31bの間の仮留め部32が容易に破断する。このため、片手での操作でも仮留め部32を破断させて、容易に取手穴40を形成することができる。
また、図5(a)に示された実施形態では、2つの直線状の内側スリット31bの左右方向内側の端部側に、略V字型のスリット31cが形成されている。ここで、「略V字型のスリット」とは、これを構成する2つの直線状のスリットが、V字型の頂点となる部分において繋がっているか又は離間している形状のスリットを意味する。この略V字型のスリット31cは、内側スリット31bと連結していてもよいし、内側スリット31bから1mm以上5mm以下離れた位置に形成されていてもよい。略V字型のスリット31cは、V字の頂点となる部位が、上下方向の下側を向いている。すなわち、スリット群30は、持手部20の上下方向の下方が頂点となる略V字型のスリット31cをさらに含むことが好ましい。
また、図5(a)に示された例において、略V字型のスリット31cをなす2つの直線状のスリットは、V字の頂点に相当する部位において離間している。ただし、略V字型のスリット31cをなす2つの直線状のスリットは連結していてもよい。また、略V字型のスリット31cは、持手部20の左右方向の中央に位置していることが好ましい。このため、持手部20を握ろうとしたときには、人手の中指や人差し指が略V字型のスリット31cに挿し込まれやすい。このように、持手部20のほぼ中央に略V字型のスリット31cを設けておくことで、スリット群30の中に手指を挿入しやすくなる。さらに、スリット群30の中に指先を挿し込んだときに、まず略V字型のスリット31cが開き、その後その周囲に存在する一又は複数の仮留め部32が破断する。その結果、片手であっても取手穴40を容易に形成できる。
また、図5(a)に示されるように、略V字型のスリット31cの頂点に相当する部位から上下方向の下方に向かって離間した位置には、上下方向に延びる直線状の分割用スリット31dが形成されている。なお、この分割用スリット31dは、ミシン目に置き換えることもできる。このように、分割用スリット31dは、略V字型のスリット31cとの間の仮留め部32が破断した後に、2つの外側スリット31aの間のフィルム部分を左右に二分し、さらにその二分線が本体部10にまで達することで、本体部10を開封する機能を持つ。これにより、本体部10に収容された梱包対象物を容易に取り出すことができる。このように、分割用スリット31dは、本体部の開封線として機能する。
図2に示されるように、略V字型のスリット31cと分割用スリット31dは、持手部20の左右方向の中央に位置している。具体的には、略V字型のスリット31cと分割用スリット31dは、包装袋100の左右のガゼットの谷折部12同士の間であって、フィルムの積層枚数が少なくなった部位に形成されている。このように、持手部20の中央においてフィルムの積層枚数が少なくなった部位に、略V字型のスリット31cと分割用スリット31dを形成しておくことで、この略V字型のスリット31cにさらに手指を挿入しやすくなる。また、分割用スリット31dを容易に破断させることができ、さらに分割用スリット31dから延びる開封線が本体部10に達しやすくなる。その結果、取手穴40の形成が容易となり、さらに、略V字型のスリット31cへの手指の挿入をきっかけとして、分割用スリット31dを破断させやすくなり、本体部10の開封が容易となる。
スリット群30を構成する各スリットの位置関係や形状等は上述した構成に限定されるものではない。例えば、内側スリット31bと略V字型のスリット31cが分離してもよく、略V字型のスリット31cを構成する2本の直線状のスリットがV字型の頂点に相当する部位で連結していてもよい。また、内側スリット31bが、外側スリット31aに対して、上下方向の上方に向かってずれた位置に形成されていてもよい。つまり、内側スリット31bの端部は、外側スリット31aの軌道延長線に対して、上下方向の上方にずれていてもよい。
また、内側スリット31bと、略V字型のスリット31cの上端に延設された直線状のスリット部分とが、斜めに傾斜していてもよい。このように、特に内側スリット31bは、必ずしも左右方向と平行に延びる直線状に形成されている必要はなく、左右方向に対して傾斜して延びる直線状に形成されていてもよい。
さらに、内側スリット31bは直線状ではなく、左右方向に向かって延びる円弧状に形成されていてもよい。この円弧状の内側スリット31bは、上下方向の上方に向かって膨出する形状であってもよい。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
(実施例1)
厚み30μmの筒状の本体フィルム(LDPE(低密度ポリエチレン)とLLDPE(リニア低密度ポリエチレン)の混合樹脂フィルム)の左右両側にガゼットを対称的に折り込み、厚み60μmの補強フィルム(LDPE(低密度ポリエチレン)フィルム)を、持手部の左右方向の中央部に積層し、図2の通りにヒートシールをし、さらに図5の通りにスリット群を形成することで包装袋を作製した。
また、厚み30μmの本体フィルム4枚と、厚み60μmの補強フィルム1枚を積層し、フィルムサンプルとした。
(実施例2〜9)
本体フィルムの厚みと、補強フィルムの厚みを表1の通りとなるように変更した以外は、実施例1と同様にして、包装袋及びフィルムサンプルを作製した。
(比較例1〜6)
本体フィルムの厚みと、補強フィルムの厚みを表1の通りとなるように変更した以外は、実施例1と同様にして、包装袋及びフィルムサンプルを作製した。
(測定及び評価)
<破断応力、破断伸び量及び破断伸び率>
実施例及び比較例で得たフィルムサンプルを幅10mm、長さ100mmの大きさとなるようにカットし、試験片とした。得られた試験片の破断応力、破断伸び量及び破断伸び率の測定は、テンシロン引張り試験機(エー・アンド・デイ社製)を用いて、JIS K 7127に準拠して行った。テンシロン引張り試験機におけるチャック間距離は50mmとし、引張り速度は50mm/minとした。引張り試験時の温度は23℃、相対湿度は50%とした。
破断伸び量は下記式で算出した。
破断伸び量(cm)=(破断時フィルムサンプルの長さ(cm)−フィルムサンプルの初期長さ(cm))
破断伸び率は下記式で算出した。
破断伸び率(%)=(破断時フィルムサンプルの長さ(cm)−フィルムサンプルの初期長さ(cm))/フィルムサンプルの初期長さ(cm)×100
<取手穴伸び量>
テンシロン引張り試験機(エー・アンド・デイ社製)のテンシロン頂部に固定されている上部チャックに図4に示したようなL字型治具(L字長辺長さ9cm、横幅7cm、L字短辺長さ3cm)を取付けた。この際、L字型治具長辺側頂部から上部チャックの下端までの距離が40mmとなるようにL字型治具の長辺側部材を上部チャック取り付けた。測定に使用する包装袋は、開口部の上下方向の長さが1.7cm、左右方向の長さが7cmの取手穴が形成されるスリット群であって、図2に記載した形状のスリット群を有するものであって、上下方向の長さが60cm以上のものを使用した。このような包装袋をL字型治具のL字屈曲部内側辺に取手穴の開口部の上端が当たるように取り付けた。包装袋下部はフィルムが弛まない程度に張りを与え、テンシロンの上下稼働する梁(クロスヘッド)にしっかりと巻き付けた。クロスヘッドの初期位置は取手穴に接しているL字型治具最下部から130mmとなるようにした。クロスヘッドに巻きつけた包装袋が巻き解かれないようにしっかりと手で押さえた状態でスタートボタンを押し、クロスヘッドを下方向に稼働させ(速度500mm/min)、負荷が120Nを表示したところでストップボタンを押し、包装袋を測定機から取り外して取手穴の開口部の上下方向の寸法を測定した。上下方向の寸法は、スリット31によって囲われたフラップ状のフィルム部分を除去した後にできる開口部の上下方向の距離の内、最も長い距離とする。そして、下記式により伸び量(cm)を算出した。
伸び量(cm)=(120N引張り後の取手穴開口部上下方向の長さ)−(引張り前の取手穴開口部上下方向の長さ)
=(120N引張り後の取手穴開口部上下方向の長さ)−1.7cm
<前腕部挿入の可否>
<取手穴伸び量>の測定の後、成人男性の前腕部挿入の可否を官能評価した。
○:成人男性の前腕部挿入が容易である
×:成人男性の前腕部挿入が困難である
<取手穴開口部面積>
<取手穴伸び量>の測定の後、取手穴の開口部の面積を測定した。開口部の形状は略長方形とし、左右方向への伸びはないため左右方向の長さは固定(7cm)とし、上下方向は定規で長さを測定して、下記式により面積を算出した。
開口面積(cm2)=開口部左右方向の長さ×開口部上下方向の長さ
=7cm×(取手穴伸び量+1.7cm)
Figure 2017178392
Figure 2017178392
Figure 2017178392
表1〜3の結果からわかるように、本発明の包装袋は、取手穴の伸び特性と引張強度を兼ね備えたものである。本発明の包装袋を使用する際は、取手穴への前腕部の挿入が容易であり、かつ、持ち運び時に持手部が破断することが抑制されている。
10…本体部
11…山折部
12…谷折部
15…本体フィルム
20…持手部
30…スリット群
31…スリット
31a…外側スリット(第1のスリット)
31b…内側スリット(第2のスリット)
31c…略V字型のスリット
31d…分割用スリット
32…仮留め部
40…取手穴
50…補強フィルム
60…ヒートシール部
61…縦シールライン
62…横シールライン
63…間欠部
100…包装袋

Claims (9)

  1. 梱包対象物を収容するための収容空間を有する本体部と、
    前記本体部の上端側に設けられ、ガゼット部と非ガゼット部を有する持手部と、
    前記持手部に設けられ、互いに離間した複数のスリットと前記スリットの間に形成された仮留め部とを含むスリット群と、を有し、
    前記持手部には補強フィルムの一部が融着接合されており、
    前記仮留め部を破断させることで取手穴が形成されるフィルム製の包装袋であって、
    前記取手穴の上下方向に120Nの引張り応力を加えた場合の取手穴の伸び量が2.0cm以上5.0cm以下である包装袋。
  2. 前記取手穴は、前記持手部において1つ形成されるものである請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記補強フィルムの厚みは、30μm以上200μm以下である請求項1又は2に記載の包装袋。
  4. 前記持手部のガゼット部領域であって、前記補強フィルムが積層された領域の上下方向の破断応力は、20N以上70N以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装袋。
  5. 前記持手部のガゼット部領域であって、前記補強フィルムが積層された領域の上下方向の破断伸び率は、100%以上1200%以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装袋。
  6. 前記補強フィルムの一部は、ヒートシール部によって、前記持手部に融着接合されており、
    前記ヒートシール部は、前記持手部の上下方向に延びる2本以上の縦シールラインと、前記持手部の左右方向に延びる2本以上の横シールラインとを有し、
    前記スリット群は、前記縦シールラインと、前記横シールラインによって周囲を囲われた領域に存在する請求項1〜5のいずれか1項に記載に包装袋。
  7. 前記スリット群は、前記持手部の上下方向の下方が頂点となる略V字型のスリットをさらに含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装袋。
  8. 前記スリット群は、前記略V字型のスリットの頂点から前記上下方向の下方に向かって離間した位置に、前記上下方向に延びる直線状の分割用スリット又はミシン目をさらに含む請求項1〜7のいずれか1項に記載の包装袋。
  9. 前記スリット群は、前記仮留め部を2箇所以上有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の包装袋。
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