JP2017175235A - 情報処理システム、電子機器、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理システム、電子機器、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子機器に保存されたデータを再利用する際の利便性を向上させる。【解決手段】文書作成アプリケーションを搭載した情報処理装置と接続された画像形成装置100において、文書作成アプリケーションによって生成されたアプリケーションデータを情報処理装置から受信した後、受信したアプリケーションデータの印刷指示と位置情報とを含む出力データを情報処理装置から受信する通信制御部101と、印刷指示に基づいて、位置情報により指定されたアプリケーションデータを印刷する印刷制御部103と、アプリケーションデータが印刷された場合、指定されたアプリケーションデータの複製アプリケーションデータを生成する複製生成部104と、複製アプリケーションデータをHDD74に保存する保存制御部105と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理システム、電子機器、情報処理方法、およびプログラムに関する。
従来、利便性の向上のために、画像形成装置等の電子機器をネットワークに接続し、PC(Personal Computer)等の情報処理装置からリモートで電子機器内に保存されたデータを利用することが一般的に行われている。
このような従来技術では、画像形成装置において印刷や読み取りを行った画像データを画像形成装置内に保存し、ネットワークで接続されたPCなどから当該画像データにアクセスすることが可能であった。例えば、画像形成装置で処理された画像データを画像形成装置内に保存して再利用するデータ通信システムが開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、従来技術では、再利用できるデータは保存された画像データのみであって、画像や文書などを作成した元のアプリケーションで再利用することはできず、再度保存された画像データを印刷するなどの限定的な再利用しかできなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電子機器に保存されたデータを再利用する際の利便性を向上させた情報処理システム、電子機器、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、アプリケーションを搭載した情報処理装置と、前記情報処理装置と接続された電子機器と、を備えた情報処理システムにおいて、前記電子機器は、前記アプリケーションによって生成された第1のアプリケーションデータを前記情報処理装置から受信した後、受信した前記第1のアプリケーションデータを出力する旨の出力指示と、前記第1のアプリケーションデータを指定する指定情報と、を含む出力データを前記情報処理装置から受信する第1の通信制御部と、前記出力指示に基づいて、前記指定情報により指定された前記第1のアプリケーションデータを出力する出力制御部と、前記第1のアプリケーションデータが出力された場合、指定された前記第1のアプリケーションデータを複製した第2のアプリケーションデータを生成する複製生成部と、前記前記第2のアプリケーションデータを記憶部に保存する保存制御部と、を備え、前記情報処理装置は、前記出力データを生成するデータ生成部と、前記第1のアプリケーションデータ、および生成された前記出力データを前記電子機器に送信する第2の通信制御部と、を備える。
本発明によれば、電子機器に保存されたデータを再利用する際の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態の情報処理システムの全体構成図である。 図2は、第1の実施形態の画像形成装置のハードウェア構成を示す説明図である。 図3は、第1の実施形態の情報処理装置のハードウェア構成を示す説明図である。 図4は、第1の実施形態の画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 図5は、HDDに保存されたデータの一例を示す説明図である。 図6は、HDDに保存されたデータの一例を示す説明図である。 図7は、HDDに保存されたデータの一例を示す説明図である。 図8は、第1の実施形態の情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 図9は、印刷データの概略の一例を示す説明図である。 図10は、情報処理システムにおけるアプリケーションデータの複製および保存処理の流れを示すシーケンス図である。 図11は、情報処理システムにおけるアプリケーションデータの再利用処理の流れを示すシーケンス図である。 図12は、第2の実施形態の情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 図13は、印刷設定画面の一例を示す模式図である。 図14は、印刷データの概略の一例を示す説明図である。 図15は、第2の実施形態の画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 図16は、HDDに保存されたデータの一例を示す説明図である。 図17は、印刷メモファイルの内容例を示す説明図である。 図18は、第3の実施形態の情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 図19は、印刷データの概略の一例を示す説明図である。 図20は、第3の実施形態の画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 図21は、情報処理システムにおけるアプリケーションデータの印刷処理の流れを示すシーケンス図である。
以下に添付図面を参照して、情報処理システム、電子機器、情報処理方法、およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の情報処理システムの全体構成図である。図1に示すように、本実施形態の情報処理システムは、画像形成装置100と、情報処理装置200とがネットワーク900を介して接続されている。ネットワーク900は、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)等である。
本実施形態では、画像形成装置100は、MFP(Multi‐Function Printer)等であって、情報処理装置200による遠隔操作の対象機器である。情報処理装置200は、PC(Personal Computer)等であって、画像形成装置100の遠隔操作を行うリモート装置である。なお、画像形成装置100は、電子機器の一例である。また、各装置は、図示した台数に限られるものではなく、複数台接続されていてもよい。
次に、画像形成装置100のハードウェア構成について図を用いて説明する。図2は、第1の実施形態の画像形成装置のハードウェア構成を示す説明図である。
図2に示すように、画像形成装置100は、CPU(Central Processing Unit)71と、ROM(Read Only Memory)72と、RAM(Random Access Memory)73と、HDD(Hard Disk Drive)74と、通信I/F75と、操作パネル76と、エンジンI/F77と、を備え、各部はバス78により通信可能に接続されている。
CPU71は、画像形成装置100全体の動作を制御する演算装置である。ROM72は、画像形成装置100用のプログラムを記憶している不揮発性記憶装置である。RAM73は、CPU71の演算用のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。HDD74は、画像データおよび印刷データ等の各種データを記憶する外部記憶装置である。
通信I/F75は、ネットワーク900を利用してデータを通信するためのインターフェースである。操作パネル76は、例えば、タッチパネル等であり、画像形成装置100に対する入力を受け入れるとともに、画像形成装置100の状態等を表示する装置である。
エンジンI/F77は、プリンタエンジン79と通信するためのインターフェースである。プリンタエンジン79は、スキャナ機能およびプリンタ機能等を実現するハードウェア装置である。ここで、スキャナ機能とは、原稿データを読み取ってスキャナ画像を生成する機能である。また、プリンタ機能とは、上述のスキャナ画像、または情報処理装置200から送信されたデータに対して画像処理を実行し、出力可能な形式であるプロッタ画像を、印刷用紙に印字する機能である。
次に、情報処理装置200のハードウェア構成について図を用いて説明する。図3は、第1の実施形態の情報処理装置のハードウェア構成を示す説明図である。
情報処理装置200は、CPU51などの制御装置と、ROM52やRAM53などの記憶装置と、ネットワークに接続して通信を行う通信I/F54と、HDD55などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置56と、キーボードやマウスなどの入力装置57と、各部を接続するバス58を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
次に、画像形成装置100の機能構成について図を用いて説明する。図4は、第1の実施形態の画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。図4に示すように、画像形成装置100は、通信制御部101と、画像処理部102と、印刷制御部103と、複製生成部104と、保存制御部105と、取得部106と、HDD74とを備えている。
HDD74は、上述したため説明を省略する。また、本実施形態では、保存制御部105が各種データをHDD74に保存する制御を行い、取得部106が必要に応じて、HDD74に保存された各種データを取得する。保存制御部105および取得部106の詳細は後述する。
通信制御部101は、ネットワーク900を介して接続された外部装置との間で各種データの通信制御を行うものである。本実施形態では、通信制御部101は、情報処理装置200との間で各種データの通信制御を行う。なお、通信制御部101が第1の通信制御部(または通信制御部)の一例である。
具体的には、通信制御部101は、情報処理装置200に搭載された文書作成アプリケーション210(図8参照)によって生成されたアプリケーションデータを、情報処理装置200から受信する。通信制御部101は、アプリケーションデータとともに情報処理装置200を利用するユーザを識別するユーザ識別情報(例えば、ユーザIDなど)を受信し、これによりアプリケーションデータが保存制御部105によってユーザごとにHDD74に保存される。アプリケーションデータについては後述する。なお、当該アプリケーションデータが第1のアプリケーションデータに相当する。
また、通信制御部101は、画像形成装置100に保存されたアプリケーションデータを印刷する旨の印刷指示と、アプリケーションデータの位置を指定する位置情報と、を含む印刷データを情報処理装置200から受信する。なお、本実施形態の画像形成装置100では、アプリケーションデータの出力処理として印刷処理を行うものであって、印刷指示が出力指示の一例であり、位置情報が指定情報の一例であり、印刷データが出力データの一例である。印刷データの詳細については後述する。
また、通信制御部101は、情報処理装置200を利用するユーザのユーザ識別情報に対応するデータの一覧を示すファイルリストの取得要求を情報処理装置200から受信し、要求されたファイルリストを情報処理装置200に送信する。さらに、通信制御部101は、情報処理装置200において、ファイルリストからユーザにより選択されたデータの取得要求を情報処理装置200から受信し、要求されたデータを情報処理装置200に送信する。なお、ファイルリストは、一覧情報の一例である。
また、通信制御部101は、先に受信したアプリケーションデータを複製(コピー)した複製アプリケーションデータを編集した編集アプリケーションデータを、情報処理装置200から受信する。なお、複製アプリケーションデータが第2のアプリケーションデータに相当し、編集アプリケーションデータが第3のアプリケーションデータに相当する。
画像処理部102は、情報処理装置200から印刷データを受信した場合、印刷データに含まれる位置情報により指定されたアプリケーションデータに画像処理を施して、プリンタエンジン79のプリンタ機能によって印刷するための画像データを生成する。なお、指定されたアプリケーションデータは、取得部106により取得される。
印刷制御部103は、情報処理装置200から印刷データを受信した場合、印刷データに含まれる印刷指示に基づいて、画像処理部102によって生成された画像データをプリンタエンジン79のプリンタ機能によって印刷する制御を行う。印刷制御部103は、出力制御部の一例である。
複製生成部104は、情報処理装置200から印刷データを受信し、指定されたアプリケーションデータの画像データが印刷された場合、印刷データに含まれる位置情報により指定されたアプリケーションデータを複製(コピー)したデータである、複製アプリケーションデータを生成する。複製生成部104は、例えば、アプリケーションデータ「document1.doc」を複製した場合、時刻を付して複製アプリケーションデータ「document1_125023.doc」とファイル名を変更する。
保存制御部105は、上述したように、各種データをHDD74に保存する制御を行う。具体的には、保存制御部105は、情報処理装置200から受信したアプリケーションデータをユーザごとにHDD74に保存する。図5は、HDDに保存されたデータの一例を示す説明図である。図5では、例えば、ユーザ(ユーザ識別情報が「user1」)により情報処理装置200からアプリケーションデータ「document1.doc」を受信した場合、保存制御部105は、フォルダ「/home/user1」を作成し、そのフォルダ下に「/home/user1/document1.doc」としてHDD74に保存している。図4のHDD74には、例えば、図5に示すように「/home/user1/document1.doc」を含めて3つのデータが保存されている。
また、保存制御部105は、複製生成部104により生成された複製アプリケーションデータをHDD74に保存する。また、保存制御部105は、画像処理部102により生成された画像データをHDD74に保存する。図6は、HDDに保存されたデータの一例を示す説明図である。図6では、例えば、アプリケーションデータ「document1.doc」を複製した場合、保存制御部105は、複製した日(印刷日)からフォルダ「/home/user1/20160225」を作成し、そのフォルダ下に「/home/user1/20160225/document1_125023.doc」としてHDD74に保存している。また、図6では、アプリケーションデータ「document1.doc」から画像データを生成した場合、保存制御部105は、複製した場合と同様に、画像データの生成日(印刷日)からフォルダ「/home/user1/20160225」を作成し、そのフォルダ下に「/home/user1/20160225/document1_125023.pdf」としてHDD74に保存している。
また、保存制御部105は、情報処理装置200から受信した編集アプリケーションデータを、アプリケーションデータとは別個に新たなアプリケーションデータとしてHDD74に保存する。なお、新たなアプリケーションデータが第4のアプリケーションデータに相当する。図7は、HDDに保存されたデータの一例を示す説明図である。図7では、例えば、アプリケーションデータ「document1.doc」を編集した新たなアプリケーションデータ「document2.doc」を受信した場合、保存制御部105は、フォルダ「/home/user1」を作成し、そのフォルダ下に「/home/user1/document2.doc」としてHDD74に保存している。
アプリケーションデータを保存する際には、受信したユーザ識別情報を含むフォルダ下に保存するため、アプリケーションデータから複製したデータや画像データを生成した場合には、図5〜7に示したように、アプリケーションデータと同様のユーザ識別情報を含むフォルダ下に保存されている。例えば、図5〜7では、「user1」「user2」「user3」がユーザ識別情報に相当する。従って、保存制御部105は、アプリケーションデータ、複製アプリケーションデータ、画像データ、および編集アプリケーションデータ(新たなアプリケーションデータ)等を、ユーザごとに(ユーザ識別情報ごとに)関連付けてHDD74に保存(例えば、同じディレクトリにまとめて保存)することができる。
また、保存制御部105は、情報処理装置200からファイルリストの取得要求を受信した場合、当該情報処理装置200のユーザのユーザ識別情報に対応する各種データ(複製アプリケーションデータ、画像データ等)名を取得して一覧にして、ファイルリストを生成する。
取得部106は、上述したように、必要に応じて、HDD74に保存された各種データを取得する。具体的には、取得部106は、情報処理装置200から印刷データを受信した場合、印刷データに含まれる位置情報を参照して、HDD74に保存されたアプリケーションデータを取得する。また、情報処理装置200からファイルリストから選択されたデータの取得要求を受信した場合、要求されたデータをHDD74から取得する。
次に、情報処理装置200の機能構成について図を用いて説明する。図8は、第1の実施形態の情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。図8に示すように、情報処理装置200は、通信制御部201と、表示制御部202と、入力受付部203と、文書作成アプリケーション210と、を備えている。
通信制御部201は、ネットワーク900を介して接続された外部装置との間で各種データの通信制御を行うものである。本実施形態では、通信制御部201は、画像形成装置100との間で各種データの通信制御を行う。なお、通信制御部201が第2の通信制御部の一例である。
具体的には、通信制御部201は、文書作成アプリケーション210によって生成されたアプリケーションデータを、画像形成装置100に送信する。送信したアプリケーションデータは、HDD74に保存される。また、通信制御部201は、アプリケーションデータとともにユーザ識別情報を、画像形成装置100に送信する。さらに、通信制御部201は、画像形成装置100に保存されているアプリケーションデータを印刷したい場合、印刷データ生成部213によって生成された印刷データを画像形成装置100に送信する。
また、通信制御部201は、情報処理装置200を利用するユーザのユーザ識別情報に対応するデータの一覧を示すファイルリストの取得要求を画像形成装置100に送信し、要求したファイルリストを画像形成装置100から受信する。また、通信制御部201は、ファイルリストからユーザにより選択されたデータの取得要求を画像形成装置100に送信し、要求したデータを画像形成装置100から受信する。アプリケーションデータを編集する場合は、複製アプリケーションデータを要求して取得する。
また、通信制御部201は、複製アプリケーションデータを要求して受信し、文書作成アプリケーション210により編集された編集アプリケーションデータを画像形成装置100に送信する。
表示制御部202は、表示装置56に各種情報を表示するものである。本実施形態では、例えば、表示制御部202は、文書作成アプリケーション210で文書を作成する際のアプリケーションデータや、印刷を行う際にユーザからの印刷設定の入力を受け付けるための印刷設定画面を表示装置56に表示する。
入力受付部203は、入力装置57によってユーザから入力された各種入力を受け付けるものである。本実施形態では、例えば、入力受付部203は、表示装置56に表示された文書データの作成や編集指示等の入力を受け付ける。また、入力受付部203は、表示装置56に表示された印刷設定画面からユーザによる印刷指示、印刷設定を受け付ける。
文書作成アプリケーション210は、文書を作成するためのアプリケーションであって、例えば、マイクロソフト社のWord(登録商標)などである。文書作成アプリケーション210は、さらに、文書作成部211と、編集部212と、印刷データ生成部213とを備えている。
文書作成部211は、ユーザが所望する文書を作成してアプリケーションデータを生成する。編集部212は、生成したアプリケーションデータや、画像形成装置100から受信した複製アプリケーションデータに対して編集を行い、編集アプリケーションデータを生成する。
印刷データ生成部213は、画像形成装置100に保存されているアプリケーションデータを印刷する際に、画像形成装置100に送信する印刷データを生成する。印刷データには、上述したように、アプリケーションデータを印刷する旨の印刷指示と、アプリケーションデータの位置を指定する位置情報とが含まれている。印刷データ生成部213は、データ生成部の一例である。図9は、印刷データの概略の一例を示す説明図である。
図9に示すように、印刷データは、テキストデータよりなるヘッダ部11と、バイナリデータよりなる実体部12とにより構成されている。ヘッダ部11は、PJL(Printer Job Language:プリンタジョブ言語)の集合体であり、プレーンテキストよりなるデータである。行頭から「@PJL SET 」の後に変数名を記述し、その後に「=」を付して、変数の中身を記述する。
図9に示す印刷データのヘッダ部11には、ジョブ名、ユーザ識別情報、アプリケーションデータの位置を指定する位置情報(符号11aで示す「@PJL SET FILENAME = "/home/user1/document1.doc"」)、アプリケーションデータを作成した日時、用紙サイズ、およびページサイズなどが含まれている。この印刷データに含まれた位置情報を用いて、画像形成装置100の取得部106はHDD74から所望のアプリケーションデータを取得できる。
次に、本実施形態の情報処理システムにおいて、アプリケーションデータを複製して保存する処理の流れについて説明する。図10は、情報処理システムにおけるアプリケーションデータの複製および保存処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、ユーザ識別情報「user1」により識別されるユーザによって情報処理装置200においてアプリケーションデータを生成している。
まず、情報処理装置200の文書作成アプリケーション210は、アプリケーションデータを生成する(ステップS101)。そして、通信制御部201は、生成したアプリケーションデータ「document1.doc」を、画像形成装置100に送信する(ステップS102)。
画像形成装置100の通信制御部101は、生成されたアプリケーションデータ「document1.doc」を受信する。そして、保存制御部105は、受信したアプリケーションデータ「document1.doc」をHDD74に新規保存する(ステップS103)。新規保存するアプリケーションデータは、編集中のデータでもよいし、新規の空ファイルでもよい。また、保存制御部105は、アプリケーションデータをユーザごとのフォルダを分けて保存する。図10の例では、アプリケーションデータは「/home/user1」のフォルダ下に保存している(「/home/user1/document1.doc」)。
次に、情報処理装置200の文書作成アプリケーション210は、先に送信したアプリケーションデータ「document1.doc」を編集する(ステップS104)。そして、通信制御部201は、編集したアプリケーションデータ「document1.doc」を、画像形成装置100に送信する(ステップS105)。
画像形成装置100の通信制御部101は、編集されたアプリケーションデータ「document1.doc」を受信する。そして、保存制御部105は、受信したアプリケーションデータ「document1.doc」を、HDD74の「/home/user1/document1.doc」に上書き保存する(ステップS106)。この場合は、情報処理装置200からまだ印刷指示を受けておらず、複製アプリケーションデータも生成されていないため、新たに保存せず上書きしている。
そして、情報処理装置200の入力受付部203は、ユーザから印刷指示、印刷設定の入力を受け付けた場合、印刷データ生成部213は、印刷データを生成する。そして、通信制御部201は、生成された印刷データを画像形成装置100に送信する(ステップS107)。例えば、図9のような印刷データを送信したとすると、位置情報である「@PJL SET FILENAME」パラメータで、印刷を所望するアプリケーションデータを指定している(/home/user1/document1.doc)。
画像形成装置100の通信制御部101は、印刷データを受信する。取得部106は、位置情報「@PJL SET FILENAME」により指定されたアプリケーションデータを取得し、画像処理部102は、取得されたアプリケーションデータに画像処理を施した画像データを生成する。そして、印刷制御部103は、生成された画像データを印刷実行する(ステップS108)。
また、複製生成部104は、取得されたアプリケーションデータを複製した複製アプリケーションデータを生成する。このとき、複製生成部104は、印刷データ(図9参照)で通知された印刷日からフォルダ「/home/user1/20160225」を作成し、そのフォルダ下に、複製時にファイル名に時刻を付加し、「document1_120523.doc」として複製アプリケーションデータを生成する。そして、保存制御部105は、生成された複製アプリケーションデータと画像データ「document1_125023.pdf」とを関連付けてHDD74に保存する(ステップS109)。
これにより、保存されたデータ(複製アプリケーションデータおよび画像データ)は、情報処理装置200から参照可能となる。
次に、本実施形態の情報処理システムにおいて、アプリケーションデータを再利用する処理の流れについて説明する。図11は、情報処理システムにおけるアプリケーションデータの再利用処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、ユーザ識別情報「user1」により識別されるユーザによって情報処理装置200においてアプリケーションデータを再利用している。
まず、情報処理装置200の通信制御部201は、「user1」のファイルリストの取得要求を画像形成装置100に送信する(ステップS121)。画像形成装置100の通信制御部101が当該取得要求を受信すると、保存制御部105は、「user1」に対応するファイルリストを生成する(ステップS122)。
図11の例では、「user1」以下のオリジナルのアプリケーションデータ「document1.doc」、「user1/20160225」以下の複製アプリケーションデータ「document1_125023.doc」、および画像データ「document1_125023.pdf」のファイル名を載せたファイルリストが生成される。通信制御部101は、生成されたファイルリストを、情報処理装置200に送信する(ステップS123)。
情報処理装置200の通信制御部201がファイルリストを受信すると、表示制御部202が表示装置56にファイルリストを表示し、入力受付部203がユーザからいずれかのデータの選択を受け付ける。図11では、複製アプリケーションデータ「document1_125023.doc」を選択された場合について説明する。
データが選択されると、通信制御部201は、選択された複製アプリケーションデータ「document1_125023.doc」の取得要求を画像形成装置100に送信する(ステップS124)。画像形成装置100の通信制御部101が当該取得要求を受信すると、取得部106は、HDD74から複製アプリケーションデータ「document1_125023.doc」を取得する(ステップS125)。そして、通信制御部101は、複製アプリケーションデータ「document1_125023.doc」を情報処理装置200に送信する(ステップS126)。
情報処理装置200の通信制御部201が複製アプリケーションデータ「document1_125023.doc」を受信すると、文書作成アプリケーション210の編集部212は、複製アプリケーションデータ「document1_125023.doc」のデータを編集し、ファイル名を「document2.doc」に変更する(ステップS127)。そして、通信制御部201は、編集したアプリケーションデータ「document2.doc」を画像形成装置100に送信する(ステップS128)。
画像形成装置100の通信制御部101は、編集されたアプリケーションデータ「document2.doc」を受信する。そして、保存制御部105は、受信したアプリケーションデータ「document2.doc」を「/home/user1」のフォルダ下に新規保存する(ステップS129)。
このように、本実施形態の情報処理システムは、ファイルサーバ機能を備えた画像形成装置100に、情報処理装置200で生成されたアプリケーションデータを保存する。そして、情報処理装置200から画像形成装置100に保存されたアプリケーションデータを印刷する場合、印刷指示およびアプリケーションデータの位置情報を含めた印刷データを送信する。印刷データを受信した画像形成装置100は、位置情報を参照して取得したアプリケーションデータに画像処理を施した画像データを印刷する。また、画像形成装置100は、その際、アプリケーションデータを複製(コピー)した複製アプリケーションデータを生成し、複製アプリケーションデータと画像データとユーザごとに関連付けて保存する。保存した画像データと複製アプリケーションデータは、情報処理装置200などの外部装置からアクセス可能となる。
このように構成することで、画像データと、元のアプリケーションデータと同様の複製アプリケーションデータを保存することができる。従って、情報処理装置200は、画像形成装置100に保存されたデータを再利用する際、印刷時の画像データだけでなく、複製アプリケーションデータも利用することができ、利便性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態の情報処理システムでは、アプリケーションデータを画像形成装置に保存しておき、情報処理装置から印刷データを受信してアプリケーションデータを印刷する際に、アプリケーションデータの複製と画像データとを関連付けて保存するものであった。これに対し、第2の実施形態の情報処理システムでは、印刷データに印刷メモを付加して画像形成装置に送信することで、画像形成装置でアプリケーションデータの複製と画像データとを関連付けて保存する際、受信した印刷メモも関連付けて保存する。
第2の実施形態の情報処理システムの全体構成、画像形成装置および情報処理装置のハードウェア構成については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
まず、情報処理装置400の機能構成について図を用いて説明する。図12は、第2の実施形態の情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。図12に示すように、情報処理装置400は、通信制御部401と、表示制御部402と、入力受付部403と、文書作成アプリケーション410と、を備えている。
表示制御部402は、表示装置56に各種情報を表示するものである。本実施形態では、例えば、表示制御部402は、文書作成アプリケーション410で文書を作成する際のアプリケーションデータや、印刷を行う際にユーザからの印刷設定の入力を受け付けるための印刷設定画面を表示装置56に表示する。
図13は、印刷設定画面の一例を示す模式図である。図13に示す印刷設定画面では、原稿サイズの入力欄S1、原稿方向の入力欄S2、カラー/白黒の選択入力欄S3、および印刷メモの入力欄S4が設けられている。印刷メモの入力欄S4には、アプリケーションデータの印刷目的に関するキーワードが入力できるようになっている。この例では、「製品発表会配布資料」がキーワードに相当する。入力されたキーワードは印刷データを送信する際に付加して画像形成装置300に送信される。なお、キーワードが関連情報の一例である。
入力受付部403は、入力装置57によってユーザから入力された印刷指示、印刷設定などの各種入力を受け付けるものである。本実施形態では、例えば、入力受付部403は、表示装置56に表示された文書データの作成や編集指示等の入力を受け付ける。また、入力受付部403は、表示装置56に表示された印刷設定画面(図13)からユーザによる印刷指示、印刷設定を受け付ける。この時、入力受付部403は、印刷メモの入力欄S4からアプリケーションデータに関連するキーワードの入力を受け付ける。
文書作成アプリケーション410は、第1の実施形態と同様であって、文書作成部211、編集部212、印刷データ生成部413とを備えている。文書作成部211および編集部212は、第1の実施形態と同様である。
印刷データ生成部413は、画像形成装置300に保存されているアプリケーションデータを印刷する際に、画像形成装置300に送信する印刷データを生成する。印刷データには、アプリケーションデータを印刷する旨の印刷指示と、アプリケーションデータの位置を指定する位置情報と、アプリケーションデータに関連するキーワードとが含まれている。図14は、印刷データの概略の一例を示す説明図である。
図14に示すように、印刷データは、テキストデータよりなるヘッダ部21と、バイナリデータよりなる実体部22とにより構成されており、記述方法については、第1の実施形態と同様である。
図14に示す印刷データのヘッダ部21には、ジョブ名、ユーザ識別情報、アプリケーションデータの位置を指定する位置情報(符号21aで示す「@PJL SET FILENAME = "/home/user1/document1.doc"」)、アプリケーションデータを作成した日時、用紙サイズ、およびページサイズなどが含まれ、さらに、アプリケーションデータに関連するキーワード(符号21bで示す「@PJL SET PRINTMEMO = "製品発表会配布資料"」)が含まれている。
通信制御部401は、第1の実施形態の機能に加えて以下の機能を有する。通信制御部401は、画像形成装置300に保存されているアプリケーションデータを印刷したい場合、印刷データ生成部413によって生成された、キーワードをさらに含む印刷データを画像形成装置300に送信する。
次に、画像形成装置300の機能構成について図を用いて説明する。図15は、第2の実施形態の画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。図15に示すように、画像形成装置300は、通信制御部301と、画像処理部102と、印刷制御部103と、複製生成部104と、保存制御部305と、取得部106と、HDD74とを備えている。ここで、画像処理部102、印刷制御部103、複製生成部104、取得部106、およびHDD74については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
通信制御部301は、第1の実施形態の機能に加えて以下の機能を有する。通信制御部301は、アプリケーションデータを印刷する旨の印刷指示と、アプリケーションデータの位置を指定する位置情報と、さらにキーワードを含む印刷データを情報処理装置400から受信する。
保存制御部305は、第1の実施形態の機能に加えて以下の機能を有する。保存制御部305は、複製アプリケーションデータとともに、印刷データからキーワードを抜き出して印刷メモファイルを生成して、HDD74に保存する。図16は、HDDに保存されたデータの一例を示す説明図である。図16では、アプリケーションデータ「/home/user1/document1.doc」、複製アプリケーションデータ「/home/user1/20160225/document1_125023.doc」、画像データ「/home/user1/20160225/document1_125023.pdf」、編集アプリケーションデータ「/home/user1/document2.doc」に加え、印刷メモファイル「document1_125023.txt」を「/home/user1/20160225」のフォルダ下に保存している(符号16a参照)。
図17は、印刷メモファイルの内容例を示す説明図である。図17に示すように、印刷メモファイルには、アプリケーションデータのファイル名「document1.doc」、印刷日時「2016/02/25 12:50:23 印刷」、キーワードを示す「印刷メモ:製品発表会配布資料」、およびユーザを示す「印刷ユーザ:user1」が含まれている。
情報処理システムにおけるアプリケーションデータを複製して保存する処理の流れ、およびアプリケーションデータを再利用する処理の流れについては、第1の実施形態と同様である。
このように、本実施形態の情報システムは、ファイルサーバ機能を備えた画像形成装置300に、情報処理装置400で生成されたアプリケーションデータを保存する。そして、情報処理装置400から画像形成装置300に保存されたアプリケーションデータを印刷する場合、印刷指示、アプリケーションデータの位置情報、キーワードを含めた印刷データを送信する。印刷データを受信した画像形成装置300は、位置情報を参照して取得したアプリケーションデータに画像処理を施した画像データを印刷する。また、画像形成装置300は、その際、アプリケーションデータを複製(コピー)した複製アプリケーションデータを生成し、複製アプリケーションデータと画像データとキーワードから生成した印刷メモファイルとをユーザごとに関連付けて保存する。保存した画像データと複製アプリケーションデータは、情報処理装置400などの外部装置からアクセス可能となる。
このように構成することで、画像データと、元のアプリケーションデータと同様の複製アプリケーションデータを保存することができる。従って、情報処理装置400は、画像形成装置300に保存されたデータを再利用する際、印刷時の画像データだけでなく、複製アプリケーションデータも利用することができ、利便性を向上させることができる。
さらに、印刷メモファイルも関連付けて保存することによって、アプリケーションデータの印刷目的を確認することができ、画像形成装置300に保存されたデータを再利用する際に利用することで目的のデータを容易に検索することができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態の情報処理システムでは、アプリケーションデータを画像形成装置に保存しておき、情報処理装置から印刷データを受信してアプリケーションデータを印刷する際に、アプリケーションデータの複製と画像データとを関連付けて保存するものであった。これに対し、第3の実施形態の情報処理システムでは、印刷データにアプリケーションデータの更新日時を付加して画像形成装置に送信することで、実際に印刷されたアプリケーションデータと、画像形成装置で保存されたアプリケーションデータの複製とが同じ内容であるか否かを判断する。
第3の実施形態の情報処理システムの全体構成、画像形成装置および情報処理装置のハードウェア構成については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
まず、情報処理装置600の機能構成について図を用いて説明する。図18は、第3の実施形態の情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。図18に示すように、情報処理装置600は、通信制御部601と、表示制御部202と、入力受付部203と、文書作成アプリケーション610と、を備えている。ここで、表示制御部202および入力受付部203については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
文書作成アプリケーション610は、第1の実施形態と同様であって、文書作成部211、編集部212、印刷データ生成部613とを備えている。文書作成部211および編集部212は、第1の実施形態と同様である。
印刷データ生成部613は、画像形成装置500に保存されているアプリケーションデータを印刷する際に、画像形成装置500に送信する印刷データを生成する。印刷データには、アプリケーションデータを印刷する旨の印刷指示と、アプリケーションデータの位置を指定する位置情報と、アプリケーションデータの更新日時とが含まれている。図19は、印刷データの概略の一例を示す説明図である。
図19に示すように、印刷データは、テキストデータよりなるヘッダ部31と、バイナリデータよりなる実体部32とにより構成されており、記述方法については、第1の実施形態と同様である。
図19に示す印刷データのヘッダ部31には、ジョブ名、ユーザ識別情報、アプリケーションデータの位置を指定する位置情報(符号31aで示す「@PJL SET FILENAME = "/home/user1/document1.doc"」)、アプリケーションデータを作成した日時、用紙サイズ、およびページサイズなどが含まれ、さらに、アプリケーションデータの更新日時(符号31bで示す更新日「@PJL SET UPDATEDATE = "2016/02/25"」および符号31cで示す更新時間「@PJL SET UPDATETIME = "13:10:15"」)が含まれている。
通信制御部601は、第1の実施形態の機能に加えて以下の機能を有する。通信制御部601は、画像形成装置500に保存されているアプリケーションデータを印刷したい場合、印刷データ生成部613によって生成された、アプリケーションデータの更新日時をさらに含む印刷データを画像形成装置500に送信する。
次に、画像形成装置500の機能構成について図を用いて説明する。図20は、第3の実施形態の画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。図20に示すように、画像形成装置500は、通信制御部501と、画像処理部102と、印刷制御部503と、複製生成部104と、保存制御部105と、取得部106と、HDD74とを備えている。ここで、画像処理部102、複製生成部104、保存制御部105、取得部106、およびHDD74については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
通信制御部501は、第1の実施形態の機能に加えて以下の機能を有する。通信制御部501は、アプリケーションデータを印刷する旨の印刷指示と、アプリケーションデータの位置を指定する位置情報と、さらにアプリケーションデータの更新日時を含む印刷データを情報処理装置600から受信する。
また、通信制御部501は、印刷制御部503によって、受信した印刷データに基づくアプリケーションデータの印刷制御が行われなかった場合、印刷データに基づくアプリケーションデータの印刷ができない旨の印刷エラーの応答を情報処理装置600に送信する。
印刷制御部503は、情報処理装置600から印刷データを受信した場合、印刷データに含まれる印刷指示に基づいて、画像処理部102によって生成された画像データをプリンタエンジン79のプリンタ機能によって印刷する制御を行う。
この印刷の際に、本実施形態の印刷制御部503は、印刷データに含まれている更新日時と取得部106によって取得されたアプリケーションデータの更新日時とを比較する。そして、印刷データに含まれている更新日時と取得されたアプリケーションデータの更新日時とが同じ場合は、上述のように印刷制御を行う。一方、印刷データに含まれている更新日時と取得されたアプリケーションデータの更新日時とが異なる場合は、印刷データで指示されたアプリケーションデータの印刷制御を行なわない。これは、ユーザが印刷を所望するアプリケーションデータと保存されていたアプリケーションデータとが異なるからである。
次に、本実施形態の情報処理システムにおいて、アプリケーションデータを印刷する処理の流れについて説明する。図21は、情報処理システムにおけるアプリケーションデータの印刷処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、ユーザ識別情報「user1」により識別されるユーザによって情報処理装置600においてアプリケーションデータを生成している。
まず、情報処理装置600の文書作成アプリケーション610は、アプリケーションデータを生成する(ステップS141)。そして、通信制御部601は、生成したアプリケーションデータ「document1.doc」を、画像形成装置500に送信する(ステップS142)。
画像形成装置500の通信制御部501は、生成されたアプリケーションデータ「document1.doc」を受信する。そして、保存制御部105は、受信したアプリケーションデータ「document1.doc」をHDD74に新規保存する(ステップS143)。図21の例では、アプリケーションデータは「/home/user1」のフォルダ下に保存している(「/home/user1/document1.doc」)。
次に、情報処理装置600の文書作成アプリケーション610は、先に送信したアプリケーションデータ「document1.doc」を編集する(ステップS144)。ここでは、本実施形態の情報処理装置600では、編集したアプリケーションデータ「document1.doc」を、画像形成装置500に送信しない。
そして、情報処理装置600の入力受付部203は、ユーザから印刷指示、印刷設定の入力を受け付けた場合、印刷データ生成部613は、アプリケーションの更新日時を含めた印刷データを生成する。そして、通信制御部601は、生成された印刷データを画像形成装置500に送信する(ステップS145)。例えば、図19のような印刷データを送信したとすると、更新日時「@PJL SET UPDATEDATE = "2016/02/25"」「@PJL SET UPDATETIME = "13:10:15"」パラメータで、アプリケーションデータの最終更新日時を示している。
画像形成装置500の通信制御部501は、印刷データを受信する。取得部106は、位置情報「@PJL SET FILENAME」により指定されたアプリケーションデータを取得し、印刷制御部503は、印刷データに含まれている更新日時と取得されたアプリケーションデータの更新日時とを比較する(ステップS146)。そして、両者が異なる場合、印刷制御部503は、印刷データで指示されたアプリケーションデータの印刷制御を行なわない。
そして、通信制御部501は、印刷制御部503によって受信した印刷データに基づくアプリケーションデータの印刷制御が行われなかった場合、印刷データに基づくアプリケーションデータの印刷ができない旨の印刷エラーの応答を情報処理装置600に送信する(ステップS147)。
このように、本実施形態の情報システムは、ファイルサーバ機能を備えた画像形成装置500に、情報処理装置600で生成されたアプリケーションデータを保存する。そして、情報処理装置600から画像形成装置500に保存されたアプリケーションデータを印刷する場合、印刷指示、アプリケーションデータの位置情報、アプリケーションデータの更新日時を含めた印刷データを送信する。印刷データを受信した画像形成装置500は、位置情報を参照して取得したアプリケーションデータに画像処理を施した画像データを印刷する。また、画像形成装置500は、その際、アプリケーションデータを複製(コピー)した複製アプリケーションデータを生成し、複製アプリケーションデータと画像データとをユーザごとに関連付けて保存する。保存した画像データと複製アプリケーションデータは、情報処理装置600などの外部装置からアクセス可能となる。
このように構成することで、画像データと、元のアプリケーションデータと同様の複製アプリケーションデータを保存することができる。従って、情報処理装置600は、画像形成装置300に保存されたデータを再利用する際、印刷時の画像データだけでなく、複製アプリケーションデータも利用することができ、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態では、印刷データに情報処理装置600でのアプリケーションデータの更新日時を含めることで、当該更新日時と画像形成装置600に保存されていたアプリケーションデータの更新日時が異なる場合は印刷を行なわない。従って、アプリケーションデータの複製も行われない。これにより、実際に印刷されるアプリケーションデータ(印刷データにより指示されたアプリケーションデータ)と、同じ内容のアプリケーションデータの複製を生成することができる。
本実施形態では、第1の実施形態に対して、アプリケーションの更新日時によって印刷エラーの応答を送信する構成を追加して備えた情報処理システムについて説明したが、第2の実施形態に対して本実施形態の構成を追加してもよい。
なお、本実施形態の画像形成装置で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態の画像形成装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態の画像形成装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態の画像形成装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
本実施形態の画像形成装置で実行されるプログラムは、上述した各部(通信制御部、画像処理部、印刷制御部、複製生成部、保存制御部、取得部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上記各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。また、例えば、上述した各部の機能のうちの一部または全部が専用のハードウェア回路で実現されてもよい。
なお、上記実施形態の画像形成装置は、例えば、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等であればいずれにも適用することができる。
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 通信I/F
55 HDD
56 表示装置
57 入力装置
58 バス
71 CPU
72 ROM
73 RAM
74 HDD
75 通信I/F
76 操作パネル
77 エンジンI/F
78 バス
79 プリンタエンジン
100、300、500 画像形成装置
101、301、501 通信制御部
102 画像処理部
103、503 印刷制御部
104 複製生成部
105、305 保存制御部
106 取得部
200、400、600 情報処理装置
201、401、601 通信制御部
202、402 表示制御部
203、403 入力受付部
210、410、610 文書作成アプリケーション
211 文書作成部
212 編集部
213、413、613 印刷データ生成部
900 ネットワーク
特開2007−82120号公報

Claims (9)

  1. アプリケーションを搭載した情報処理装置と、前記情報処理装置と接続された電子機器と、を備えた情報処理システムにおいて、
    前記電子機器は、
    前記アプリケーションによって生成された第1のアプリケーションデータを前記情報処理装置から受信した後、受信した前記第1のアプリケーションデータを出力する旨の出力指示と、前記第1のアプリケーションデータを指定する指定情報と、を含む出力データを前記情報処理装置から受信する第1の通信制御部と、
    前記出力指示に基づいて、前記指定情報により指定された前記第1のアプリケーションデータを出力する出力制御部と、
    前記第1のアプリケーションデータが出力された場合、指定された前記第1のアプリケーションデータを複製した第2のアプリケーションデータを生成する複製生成部と、
    前記第2のアプリケーションデータを記憶部に保存する保存制御部と、を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記出力データを生成するデータ生成部と、
    前記第1のアプリケーションデータ、および生成された前記出力データを前記電子機器に送信する第2の通信制御部と、を備える、情報処理システム。
  2. 前記電子機器は、
    指定された前記第1のアプリケーションデータに画像処理を施して出力するための画像データを生成する画像処理部をさらに備え、
    前記出力制御部は、前記画像データを出力し、
    前記保存制御部は、前記第2のアプリケーションデータと前記画像データとを関連付けて前記記憶部に保存する、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記保存制御部は、受信した前記第1のアプリケーションデータを前記記憶部に保存し、
    前記第2の通信制御部は、前記第2のアプリケーションデータの取得要求を前記電子機器に送信した後、前記第2のアプリケーションデータを前記電子機器から受信し、
    前記情報処理装置は、
    受信した前記第2のアプリケーションデータを編集した第3のアプリケーションデータを生成する編集部をさらに備え、
    前記第2の通信制御部は、前記第3のアプリケーションデータを前記電子機器に送信し、
    前記第1の通信制御部は、前記第3のアプリケーションデータを前記情報処理装置から受信し、
    前記保存制御部は、受信した前記第3のアプリケーションデータを、第4のアプリケーションデータとして前記記憶部に保存する、請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 前記第2の通信制御部は、前記第1のアプリケーションデータとともにユーザを識別するユーザ識別情報を前記電子機器に送信し、
    前記第1の通信制御部は、前記第1のアプリケーションデータとともに前記ユーザ識別情報を前記情報処理装置から受信し、
    前記保存制御部は、前記ユーザ識別情報ごとに、前記第1のアプリケーションデータと、前記第2のアプリケーションデータと、前記画像データとを関連付けて前記記憶部に保存し、
    前記第2の通信制御部は、前記情報処理装置を利用するユーザの前記ユーザ識別情報に対応するデータの一覧を示す一覧情報を前記電子機器から受信した後、受信した前記一覧情報からユーザにより選択された前記第2のアプリケーションデータの取得要求を前記電子機器に送信し、
    前記保存制御部は、受信した前記第3のアプリケーションデータを、前記第4のアプリケーションデータとして、前記情報処理装置に送信した前記第2のアプリケーションデータに関連付けて前記記憶部に保存する、請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記情報処理装置は、
    前記出力指示とともに、前記第1のアプリケーションデータに関連する関連情報の入力を受け付ける入力受付部をさらに備え、
    前記データ生成部は、前記関連情報をさらに含めた前記出力データを生成し、
    前記第2の通信制御部は、前記関連情報を含めた前記出力データを前記電子機器に送信し、
    前記第1の通信制御部は、前記関連情報を含めた前記出力データを前記情報処理装置から受信し、
    前記保存制御部は、前記第2のアプリケーションデータとともに前記関連情報を前記記憶部に保存する、請求項1〜4のいずれか一つに記載の情報処理システム。
  6. 前記データ生成部は、前記第1のアプリケーションデータの更新日時をさらに含めた前記出力データを生成し、
    前記第2の通信制御部は、前記更新日時を含めた前記出力データを前記電子機器に送信し、
    前記第1の通信制御部は、前記更新日時を含めた前記出力データを前記情報処理装置から受信し、
    前記出力制御部は、前記出力データに含まれた前記更新日時と、指定された前記第1のアプリケーションデータの更新日時とが異なる場合、前記第1のアプリケーションデータを出力せず、
    前記第1の通信制御部は、前記出力データに基づく前記第1のアプリケーションデータを出力しない旨の応答を前記情報処理装置に送信する、請求項1〜5のいずれか一つに記載の情報処理システム。
  7. アプリケーションを搭載した情報処理装置と接続された電子機器において、
    前記アプリケーションによって生成された第1のアプリケーションデータを前記情報処理装置から受信した後、受信した前記第1のアプリケーションデータを出力する旨の出力指示と、前記第1のアプリケーションデータを指定する指定情報と、を含む出力データを前記情報処理装置から受信する通信制御部と、
    前記出力指示に基づいて、前記指定情報により指定された前記第1のアプリケーションデータを出力する出力制御部と、
    前記第1のアプリケーションデータが出力された場合、指定された前記第1のアプリケーションデータを複製した第2のアプリケーションデータを生成する複製生成部と、
    前記第2のアプリケーションデータを記憶部に保存する保存制御部と、を備える電子機器。
  8. アプリケーションを搭載した情報処理装置と接続された電子機器で実行される情報処理方法において、
    前記アプリケーションによって生成された第1のアプリケーションデータを前記情報処理装置から受信した後、受信した前記第1のアプリケーションデータを出力する旨の出力指示と、前記第1のアプリケーションデータを指定する指定情報と、を含む出力データを前記情報処理装置から受信する通信制御ステップと、
    前記出力指示に基づいて、前記指定情報により指定された前記第1のアプリケーションデータを出力する出力制御ステップと、
    前記第1のアプリケーションデータが出力された場合、指定された前記第1のアプリケーションデータを複製した第2のアプリケーションデータを生成する複製生成ステップと、
    前記第2のアプリケーションデータを記憶部に保存する保存制御ステップと、を含む、情報処理方法。
  9. アプリケーションを搭載した情報処理装置と接続されたコンピュータに、
    前記アプリケーションによって生成された第1のアプリケーションデータを前記情報処理装置から受信した後、受信した前記第1のアプリケーションデータを出力する旨の出力指示と、前記第1のアプリケーションデータを指定する指定情報と、を含む出力データを前記情報処理装置から受信する通信制御ステップと、
    前記出力指示に基づいて、前記指定情報により指定された前記第1のアプリケーションデータを出力する出力制御ステップと、
    前記第1のアプリケーションデータが出力された場合、指定された前記第1のアプリケーションデータを複製した第2のアプリケーションデータを生成する複製生成ステップと、
    前記第2のアプリケーションデータを記憶部に保存する保存制御ステップと、を実行させるためのプログラム。
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