JP2017175016A - 太陽電池モジュールの製造方法、太陽電池モジュール、太陽電池セルの接続方法、及び積層体 - Google Patents

太陽電池モジュールの製造方法、太陽電池モジュール、太陽電池セルの接続方法、及び積層体 Download PDF

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貴啓 藤井
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Abstract

【課題】作業工程や部材コストを増やさずに、意匠性に優れた太陽電池モジュールを提供する。【解決手段】太陽電池セル2の裏面2dにp型電極3及びn型電極5が交互に形成された複数の太陽電池セル2を、一の太陽電池セル2の側縁部2aに形成されp型電極3の一端と接続するp型電極集電部4と、他の太陽電池セル2の側縁部2bに形成されn型電極5の一端と接続するn型電極集電部6とが隣接するように配置する工程と、一の太陽電池セル2のp型電極集電部4と、他の太陽電池セル2のn型電極集電部6とに跨るように、導電性基材8と、バックシートと同系色の着色剤、接着剤及び導電性粒子を含有する導電性接着フィルム13とを有する積層体14を貼付する工程と、積層体14をp型電極集電部4及びn型電極集電部6に圧着する工程とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、バックコンタクト型の太陽電池セル同士を、導電性基材と導電性接着フィルムとを備える積層体を用いて接続させる太陽電池モジュールの製造方法、太陽電池モジュール、太陽電池セルの接続方法、及び積層体に関する。
従来、p型電極及びn型電極が太陽電池セルの受光面(表面)と反対側の裏面に設けられた、いわゆるバックコンタクト型の太陽電池モジュールがある。バックコンタクト型の太陽電池モジュールは、p型電極及びn型電極がともに太陽電池セルの裏面に設けられている。複数の太陽電池セルを接続する際には、例えば、インターコネクタとなるタブ線で太陽電池セルの裏面同士を接続する。
太陽電池モジュールを家屋等の屋根の上に設置した際の外観の意匠性を向上させる目的で、太陽電池モジュールを黒色に着色することが要求されることがある。このような要求に対して、例えばバックシートを黒色に着色して、太陽電池モジュールを黒色にする方法が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2013−165255号公報
図12(A)は、太陽電池モジュールの一例の断面の一部を示す概念図であり、図12(B)は、図12(A)の拡大図である。太陽電池モジュール1は、一の太陽電池セル2の一方の側縁部2aに設けられp型電極の一端と接続するp型電極集電部4と、他の太陽電池セル2の他方の側縁部2b設けられn型電極の一端と接続するn型電極集電部6とが隣接するように、所定の離間部7を介して配置されている。また、太陽電池モジュール1は、p型電極集電部4とn型電極集電部6とが、導電性基材8によって接続されている。さらに、太陽電池モジュール1は、複数の太陽電池セル2が封止用樹脂9によって封止され、太陽電池セル2の受光面2c側の封止用樹脂9上に表面カバー10が取り付けられ、太陽電池セル2の受光面2cの反対側の裏面2d側の封止用樹脂9上にはバックシート11が取り付けられている。
このような太陽電池モジュール1は、図12(B)に示すように、離間部7に導電性基材8が位置しているため、上述のように太陽電池モジュールの外観の意匠性を向上させる目的でバックシート11を黒色にしても、受光面2c側から導電性基材8の色が見えてしまう。
ここで、バックシート11と同系色の樹脂シートを離間部7に挟み込むことも考えられるが、作業工程や部材コストが増えてしまう。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、作業工程や部材コストを増やさずに、意匠性に優れた太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法は、太陽電池セルの受光面と反対側の裏面にp型電極及びn型電極が交互に形成された複数の太陽電池セルを、一の太陽電池セルの一方の側縁部に形成されp型電極の一端と接続するp型電極集電部と、他の太陽電池セルの他方の側縁部に形成されn型電極の一端と接続するn型電極集電部とが隣接するように配置する工程と、一の太陽電池セルのp型電極集電部と、他の太陽電池セルのn型電極集電部とに跨るように、導電性基材と、バックシートと同系色の着色剤、接着剤及び導電性粒子を含有する導電性接着フィルムとを備える積層体を貼付する工程と、積層体を、p型電極集電部及びn型電極集電部に圧着する工程とを有する。
本発明に係る太陽電池モジュールは、太陽電池セルの受光面と反対側の裏面にp型電極及びn型電極が交互に設けられるとともに、p型電極の一端と接続するp型電極集電部が一方の側縁部に設けられ、n型電極の一端と接続するn型電極集電部が他方の側縁部に設けられた複数の太陽電池セルと、一の太陽電池セルのp型電極集電部、及び一の太陽電池セルと隣接する他の太陽電池セルのn型電極集電部と接続されており、導電性粒子及びバックシートと同系色の着色剤を含有する接着剤層を介して、一の太陽電池セルのp型電極集電部と他の太陽電池セルのn型電極集電部とを接続させる導電性基材と、導電性基材の接着剤層側とは反対側に設けられたバックシートとを備える。
本発明に係る太陽電池セルの接続方法は、太陽電池セルの受光面と反対側の裏面にp型電極及びn型電極が交互に形成された複数の太陽電池セルを、一の太陽電池セルの一方の側縁部に形成されp型電極の一端と接続するp型電極集電部と、他の太陽電池セルの他方の側縁部に形成されn型電極の一端と接続するn型電極集電部とが隣接するように配置する工程と、一の太陽電池セルのp型電極集電部と、他の太陽電池セルのn型電極集電部とに跨るように、導電性基材と、バックシートと同系色の着色剤、接着剤及び導電性粒子を含有する導電性接着フィルムとを有する積層体を貼付する工程と、積層体を、p型電極集電部及びn型電極集電部に圧着する工程とを有する。
本発明に係る積層体は、導電性基材と、太陽電池用バックシートと同系色の着色剤、接着剤及び導電性粒子を含有する導電性接着フィルムとを備え、太陽電池セルの受光面と反対側の裏面にp型電極及びn型電極が交互に設けられた複数の太陽電池セルにおいて、一の太陽電池セルの一方の側縁部に設けられp型電極の一端と接続するp型電極集電部と、他の太陽電池セルの他方の側縁部に設けられn型電極の一端と接続するn型電極集電部とに跨るように貼付される。
本発明は、一の太陽電池セルのp型電極集電部と、他の太陽電池セルのn型電極集電部とに跨るように、導電性基材と、バックシートと同系色の着色剤を含有する接着層とを有する導電性接着フィルムを貼付することにより、太陽電池セル間(離間部)に樹脂シートを挟み込む場合に比べて、作業工程や部材コストを増やさずに、意匠性に優れた太陽電池モジュールを提供することができる。
図1は、太陽電池モジュールの製造方法の一例を示す図であり、太陽電池セルを所定の配列で配置した状態を示す底面図である。 図2(A)は太陽電池セルの受光面側を示す斜視図であり、図2(B)は太陽電池セルの受光面と反対側の面を示す底面図である。 図3は、太陽電池モジュールの製造方法の一例を示す図であり、太陽電池セルに積層体を貼付したストリングを示す底面図である。 図4は、積層体の一例を示す断面図である。 図5は、積層体における導電性接着フィルムの一例を示す断面図である。 図6は、太陽電池モジュールの製造方法の一例を示す図であり、ラミネート工程で得られる太陽電池モジュールを示す断面図である。 図7は、太陽電池モジュールの製造方法の他の例を示す図であり、太陽電池セルを所定の配列で配置した状態を示す底面図である。 図8は、太陽電池モジュールの製造方法の他の例を示す図であり、太陽電池セルに導電性接着フィルムを貼付したストリングを示す底面図である。 図9は、太陽電池モジュールの製造方法の他の例を示す図であり、太陽電池セルに導電性接着フィルムを貼付したストリングを示す底面図である。 図10は、太陽電池モジュールの一例を示す分解斜視図である。 図11は、実施例における疑似セルを示す斜視図である。 図12(A)は、太陽電池モジュールの一例の断面の一部を示す概念図であり、図12(B)は、図12(A)の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら下記順序にて詳細に説明する。なお、図面は、模式的なものであり、各寸法の比率等が現実のものとは異なることがある。また、図面において、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。また、図面相互間において、互いの寸法や比率が異なる部分が含まれる場合がある。
1.太陽電池モジュールの製造方法
2.太陽電池モジュール
3.実施例
<1.太陽電池モジュールの製造方法>
[第1の実施の形態]
本実施の形態に係る太陽電池モジュールの製造方法は、後述する配置工程と、貼付工程と、圧着工程を有し、必要に応じてその他の工程をさらに有していてもよい。
[配置工程]
図1は、太陽電池モジュールの製造方法の一例を示す図であり、太陽電池セルを所定の配列で配置した状態を示す底面図である。本実施の形態に係る太陽電池モジュールの製造方法は、図1に示すように、太陽電池セル2の受光面と反対側の裏面2dにp型電極3及びn型電極5が交互に設けられた複数の太陽電池セル2を、一の太陽電池セル2の一方の側縁部2aに設けられp型電極3の一端と接続するp型電極集電部4と、他の太陽電池セル2の他方の側縁部2bに設けられn型電極5の一端と接続するn型電極集電部6とが隣接するように配置する工程を有する。
図2(A)は、太陽電池セルの受光面側を示す斜視図であり、図2(B)は、太陽電池セルの裏面を示す底面図である。太陽電池セル2は、光電変換素子12を有する。光電変換素子12としては、例えば、単結晶型シリコン光電変換素子、多結晶型光電変換素子を用いることができる。光電変換素子12は、図2(A)に示すように、受光面12aとなる面には電極が形成されておらず、図2(B)に示すように、受光面12aとは反対側の裏面12bに、極性の異なるp型電極3及びn型電極5が形成されている。
太陽電池セル2は、ライン状のp型電極3及びn型電極5が、光電変換素子12の裏面12bに交互に形成されている。太陽電池セル2は、一方の側縁部2aに沿って複数のp型電極3の各一端と接続するp型電極集電部4が形成されている。また、太陽電池セル2は、他方の側縁部2bに沿ってn型電極5の各一端と接続するn型電極集電部6が形成されている。p型電極集電部4及びn型電極集電部6は、太陽電池セル2の相対向する一方の側縁部2a及び他方の側縁部2bに沿って形成されており、かつ、所定の幅Wを有する。このように、太陽電池セル2は、p型電極3及びp型電極集電部4、n型電極5及びn型電極集電部6が、それぞれ櫛状に形成されており、それぞれが互い違いに櫛目の間に入り込む構造を有する。
p型電極3、p型電極集電部4、n型電極5、及びn型電極集電部6は、例えば、光電変換素子12の裏面12bに、銀ペースト等の導電性ペーストを所定のパターンで塗布、焼成することにより形成することができる。
[貼付工程]
図3は、太陽電池モジュールの製造方法の一例を示す図であり、太陽電池セルに積層体を貼付したストリングを示す底面図である。太陽電池モジュールの製造方法は、図3に示すように、一の太陽電池セル2のp型電極集電部4と、他の太陽電池セル2のn型電極集電部6とに跨るように、導電性基材8と、バックシートと同系色の着色剤、接着剤及び導電性粒子を含有する導電性接着フィルム13とを有する積層体14を貼付する工程を有する。これにより、複数の太陽電池セル2が導電性基材8によって接続されたストリング15が形成される。
[積層体]
図4は、積層体の一例を示す断面図である。積層体14は、導電性基材8と、接着層となる導電性接着フィルム13とが積層している。積層体14は、導電性接着フィルム13側が、一の太陽電池セル2に設けられたp型電極集電部4と、他の太陽電池セル2に設けられたn型電極集電部6とに跨るように貼付けされる。また、積層体14は、図3に示すように、p型電極集電部4上に貼付けされる一方の側14aがn型電極5に触れないようにするとともに、n型電極集電部6上に貼付けされる他方の側14bがp型電極3に触れないようにする。
[導電性基材]
導電性基材8は、例えば金属製であり、従来の太陽電池モジュールで使用されているタブ線よりも幅広に形成されている。導電性基材8は、例えば銅箔を用いることができる。銅箔としては、電解銅箔や圧延銅箔を用いることができる。また、導電性基材8は、必要に応じてめっき層を有していてもよい。めっき層は、例えば、金めっき、銀めっき、スズめっき、はんだめっき等を施すことで形成することができる。導電性基材8は、太陽電池セル2の一方の側縁部2a及び他方の側縁部2bと略同じ長さで用いることができる。導電性基材8は、幅方向の一方側が、隣接する一対の太陽電池セル2の一方に形成されたp型電極集電部4又はn型電極集電部6との接続部とされており、幅方向の他方側が一対の太陽電池セル2の他方に形成されたn型電極集電部6又はp型電極集電部4との接続部とされている。
導電性基材8の厚みは、使用目的に応じて適宜選択することができ、例えば30〜100μmとすることができ、20〜40μmとすることもできる。
[導電性接着フィルム]
図5は、積層体における導電性接着フィルムの一例を示す断面図である。導電性接着フィルム13は、例えば図5に示すようにフィルム形状であり、熱硬化型のバインダー樹脂17、導電性粒子18及びバックシートと同系色の着色剤19を含有する。
バインダー樹脂17は、膜形成樹脂と、硬化性樹脂と、硬化剤とを含有し、さらに必要に応じて他の成分をさらに含有していてもよい。
膜形成樹脂は、平均分子量が10000以上の樹脂であることが好ましい。特に、膜形成樹脂の平均分子量は、フィルム形成性の観点から、10000〜80000程度であることが好ましい。膜形成樹脂としては、フェノキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ブタジエン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂などが挙げられる。膜形成樹脂は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、アクリレート樹脂などが挙げられる。
エポキシ樹脂としては、市販のエポキシ樹脂を用いることができ、常温で流動性を有する液状のエポキシ樹脂が好ましい。エポキシ樹脂としては、具体的には、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ナフトール型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂などを用いることができる。
アクリレート樹脂としては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、イソブチルアクリレート、エポキシアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート、テトラメチレングリコールテトラアクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジアクリロキシプロパン、2,2−ビス[4−(アクリロキシメトキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(アクリロキシエトキシ)フェニル]プロパン、ジシクロペンテニルアクリレート、トリシクロデカニルアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ウレタンアクリレートなどが挙げられる。硬化性樹脂は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
硬化剤としては、例えば、2−エチル4−メチルイミダゾールに代表されるイミダゾール類;ラウロイルパーオキサイド、ブチルパーオキサイド、ベンジルパーオキサイド、ジラウロイルパーオキサイド、ジブチルパーオキサイド、ベンジルパーオキサイド、パーオキシジカーボネート、ベンゾイルパーオキサイド等の有機過酸化物;有機アミン類等のアニオン系硬化剤;スルホニウム塩、オニウム塩、アルミニウムキレート剤等のカチオン系硬化剤などが挙げられる。特に、硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を用いる場合はイミダゾール類が好ましく、硬化性樹脂としてアクリレート樹脂を用いる場合は有機過酸化物が好ましい。硬化剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
その他の成分としては、例えば、シランカップリング剤、充填剤、軟化剤、促進剤、老化防止剤、有機溶剤、イオンキャッチャー剤などが挙げられる。
導電性粒子18は、例えば、ニッケル、金、銀、銅などの金属粒子、樹脂粒子に金めっきなどを施したもの、樹脂粒子に金めっきを施した粒子の最外層に絶縁被覆を施したものなどを用いることができる。導電性粒子18の形状としては、球形、扁平形状が好ましい。導電性粒子18の平均粒径は、1〜50μmが好ましく、10〜30μmがより好ましい。
着色剤19は、上述したように、太陽電池モジュールの外観の意匠性を向上させる目的でバックシートと同系色であれば特に制限されない。ここで、バックシートと同系色とは、バックシートと同色も含む。例えば、バックシートが黒色である場合、着色剤19は、黒色と同系色であることが好ましく、黒色であることがより好ましい。着色剤は、染料であっても顔料であってもよいが、着色性をより良好にする観点から顔料であることが好ましい。黒色の着色剤の具体例としては、例えば、カーボンブラック、チタンブラック等が挙げられる。
導電性接着フィルム13中の着色剤19の含有量の下限値は、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましい。0.5質量%以上とすることにより、導電性接着フィルム13がバックシートと同系色になるように、導電性接着フィルム13を十分に着色することができるため、太陽電池モジュールの外観の意匠性をより向上させることができる。また、導電性接着フィルム13中の着色剤19の含有量の上限値は、特に制限されないが、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましい。5質量%以下とすることにより、導電性接着フィルム13中のバインダー樹脂17及び導電性粒子18の量が相対的に少なくなりすぎないため、後述する圧着工程後の導電性基材8とp型電極集電部4及びn型電極集電部6との接続性をより良好にすることができる。
着色剤19の平均粒径は、10〜200nmが好ましい。
導電性接着フィルム13の厚みは、15〜25μmであることが好ましく、15〜20μmであることがより好ましい。導電性接着フィルム13の厚みを15μm以上にすることにより、導電性接着フィルム13中の着色剤19の含有量をより多くすることができるため、太陽電池モジュールの意匠性をより向上させることができる。また、導電性接着フィルム13の厚みを25μm以下にすることにより、圧着工程において、導電性基材8とp型電極集電部4及びn型電極集電部6との間から導電性接着フィルム13を構成するバインダー樹脂17がより流出しやすくなる。そのため、導電性基材8とp型電極集電部4及びn型電極集電部6との間に導電性粒子18が挟持された状態でバインダー樹脂17が硬化やすくなり、導通抵抗をより効果的に小さくすることができる。
特に、導電性接着フィルム13は、厚み及び着色剤19の含有量が上述した範囲を満たすことが好ましい。すなわち、導電性接着フィルム13は、厚みが15〜25μmであり、かつ、着色剤19の含有量が0.5〜5質量%であることが好ましい。このように、導電性接着フィルム13の厚さ及び着色剤19の含有量を適切な範囲にすることにより、太陽電池モジュールの外観の意匠性をより向上させるとともに、導通抵抗をより小さくすることができる。また、導電性接着フィルム13は、厚みが10μm以上15μm未満である場合、太陽電池モジュールの外観の意匠性の観点から、着色剤19の含有量が1質量%を超え5質量%以下であることが好ましく、3〜5質量%であることがより好ましい。また、導電性接着フィルム13は、厚みが20μmを超え25μm以下である場合、太陽電池モジュールの外観の意匠性及び導通抵抗の観点から、着色剤19の含有量が3質量%未満であることが好ましく、0.5〜1質量%であることがより好ましい。
[剥離シート]
積層体14は、導電性接着フィルム13の導電性基材8が積層されている面とは反対側の面に剥離シートを有していてもよい。剥離シートとしては、例えば、PET(Poly Ethylene Terephthalate)、OPP(Oriented Polypropylene)、PMP(Poly-4-methylpentene−1)、PTFE(Polytetrafluoroethylene)などを用いることができる。
積層体14は、例えば図4に示すように、テープ状に形成されており、太陽電池セル2の一方の側縁部2a及び他方の側縁部2bと略同等の所定の長さに切断された後、導電性接着フィルム13を一の太陽電池セル2のp型電極集電部4及び他の太陽電池セル2のn型電極集電部6上に貼付けることにより、導電性基材8とp型電極集電部4及びn型電極集電部6とを接続することができる。
なお、積層体14は、p型電極集電部4及びn型電極集電部6の接続幅Wに応じた幅に形成することができる。例えば、積層体14は、使用時のストリング15に応じた幅に形成することができる。
積層体14は、例えば次のような製造方法により得ることができる。まず、膜形成樹脂と、硬化性樹脂と、硬化剤と、導電性粒子18と、着色剤19とを溶剤に溶解させて導電性接着フィルム形成用溶液を得る。溶剤としては、トルエン、酢酸エチル、又はこれらの混合溶剤等を用いることができる。得られた導電性接着フィルム形成用溶液を剥離シート上に塗布し、溶剤を揮発させることにより、剥離シート付の導電性接着フィルム13を得る。次に、剥離シート付の導電性接着フィルム13は、ロールラミネート等により、導電性接着フィルム13を導電性基材8の一面に積層することにより、積層体14が得られる。
[圧着工程]
圧着する工程では、積層体14を、p型電極集電部4及びn型電極集電部6に圧着する。圧着する工程では、太陽電池セルの反りやクラックの発生をより効果的に防止する観点から、180℃未満の温度で圧着することが好ましい。例えば、圧着する工程は、積層体14をp型電極集電部4及びn型電極集電部6に180℃未満の温度で圧着する工程と、圧着後の複数の太陽電池セル2と、封止用樹脂と、表面カバーと、バックシートとを180℃未満の温度でラミネート圧着する工程とを含むことができる。
180℃未満の温度で圧着する工程では、導電性基材8上から、例えば加熱ボンダーによって導電性接着フィルム13が流動性を示しつつ、本硬化が生じない程度の温度、圧力で、所定時間、熱加圧することにより行うことが好ましい。例えば、加熱温度は、100℃以下とすることができ、70〜80℃とすることもできる。熱加圧時間は、0.1秒間〜10分間とすることができ、0.1秒〜10秒間とすることもできる。熱加圧工程における圧力は、1MPa以下とすることができ、0.1〜0.5MPaとすることもできる。
図6は、太陽電池モジュールの製造方法の一例を示す図であり、ラミネート工程で得られる太陽電池モジュールを示す断面図である。ラミネート工程では、熱加圧後の複数の太陽電池セル2と、太陽電池セル2の受光面2c及び裏面2dに積層された封止用樹脂9と、受光面2c側の封止用樹脂9上に配置された表面カバー10と、裏面2d側の封止用樹脂9上に配置されたバックシート11とをラミネート圧着する。
ラミネート工程における加熱温度は、180℃未満とすることができ、50〜170℃とすることもできる。ラミネート工程における熱加圧時間は、1秒間〜1時間とすることができる。ラミネート工程における圧力は、0.01〜1MPaとすることができ、0.01〜0.5MPaとすることもできる。
封止用樹脂9は、例えば、エチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン/酢酸ビニル/トリアリルイソシアヌレート(EVAT)、ポリビニルブチラート(PVB)、ポリイソブチレン(PIB)、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂等を用いることができる。
表面カバー10は、例えば、ガラス、プラスチック等の透光性の材料を用いることができる。
バックシート11は、ガラス、ポリエチレンテレフタレート、アルミニウム等を用いることができる。特に、バックシート11は、上述したように、太陽電池モジュールの外観の意匠性を向上させる目的で黒色であることが好ましい。
ラミネート工程において、積層体14は、導電性基材8側からラミネーターによって熱加圧されることにより、導電性基材8とp型電極集電部4及びn型電極集電部6との間から導電性接着フィルム13を構成するバインダー樹脂17が流出するとともに、導電性基材8とp型電極集電部4との間、及び導電性基材8とn型電極集電部6との間に導電性粒子18が挟持された状態でバインダー樹脂17が硬化し、導電性接着フィルム13が接着剤層24となる。これにより、導電性接着フィルム13中の導電性粒子18を介して、導電性基材8とp型電極集電部4、及び導電性基材8とn型電極集電部6とが接続され、隣接する太陽電池セル2が直列に接続される。そして、ラミネート工程後の太陽電池セル2の周囲にアルミニウムなどの金属フレームが取り付けられ、太陽電池モジュール1が完成する。
なお、圧着工程は、上述のように、ラミネーターによる一括ラミネートにより、導電性基材8とp型電極集電部4及びn型電極集電部6とを電気的に接続させる方法以外の方法で行ってもよい。例えば、積層体14を各電極集電部上に貼付けした後、加熱ボンダーによって所定の温度(例えば180℃程度)、圧力(例えば0.5〜3MPa程度)、時間(例えば15秒程度)で加熱押圧することにより、導電性接着フィルム13中のバインダー樹脂17を硬化させて、導電性基材8とp型電極集電部4及びn型電極集電部6とを接続してもよい。
以上のように、本実施の形態に係る太陽電池モジュールの製造方法では、積層体を構成する導電性接着フィルムが、バックシート同系色の着色剤を含有することにより、作業工程や部材コストを増やさずに、太陽電池モジュールの意匠性を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る太陽電池モジュールの製造方法では、導電性基材と導電性接着フィルムとを備える積層体を用いることにより、圧着工程において、太陽電池セルのストリングが複数配列されたマトリクスを一括してラミネートすることができるため、製造工程をより簡略化することができる。
さらに、本実施の形態に係る太陽電池モジュールの製造方法では、導電性基材及び導電性接着フィルムを有する積層体を用いることにより、太陽電池セルの各電極集電部と導電性基材とを導電性接着フィルムで接続することができる。そのため、例えば180℃以下の低温で接続することが可能となるため、太陽電池セルへの負荷をより少なくすることができる。
また、本実施の形態に係る太陽電池モジュールの製造方法では、従来のはんだ接続する方法で用いられていたフラックスが不要となるため、フラックスを用いることに起因して発生しやすい導電性基材と封止用樹脂との界面の剥離を抑制することができるため、太陽電池モジュールの信頼性をより向上させることができる。
上述した太陽電池モジュールの製造方法では、図1に示すように、p型電極集電部4及びn型電極集電部6がそれぞれ1つずつ設けられた太陽電池セル2を用いた場合を例に挙げて説明したが、他の形状の太陽電池セルを用いてもよい。以下、p型電極集電部及びn型電極集電部がそれぞれ複数設けられた太陽電池セルを用いた場合の太陽電池モジュールの製造方法の一例について説明する。
[第2の実施の形態]
[配置工程]
図7は、太陽電池モジュールの製造方法の他の例を示す図であり、太陽電池セルを所定の配列で配置した状態を示す底面図である。第2の実施の形態に係る太陽電池モジュールの製造方法は、図7に示すように、太陽電池セル20の受光面と反対側の裏面20dにp型電極3及びn型電極5が交互に形成された複数の太陽電池セル20を、一の太陽電池セル20の一方の側縁部20aに形成された複数のp型電極集電部21と、他の太陽電池セル20の他方の側縁部20bに形成された複数のn型電極集電部22とが隣接するように配置する。
[貼付工程]
図8は、太陽電池モジュールの製造方法の他の例を示す図であり、太陽電池セルに導電性接着フィルムを貼付したストリングを示す底面図である。貼付工程では、複数のp型電極集電部21、及び複数のn型電極集電部22に応じて1枚のシート状に形成された積層体23を貼付することが好ましい。このような構成にすることにより、貼付工程後の圧着工程における太陽電池セル2への負荷を低減することができるため、太陽電池セルの反りやクラックの発生をより効果的に抑制することができる。
このような太陽電池モジュールの製造方法でも、積層体を構成する導電性接着フィルムが、バックシート同系色の着色剤を含有することにより、作業工程や部材コストを増やさずに、太陽電池モジュールの意匠性を向上させることができる。
図9は、太陽電池モジュールの製造方法の他の例を示す図であり、太陽電池セルに導電性接着フィルムを貼付したストリングを示す底面図である。貼付工程では、図8に示すように1枚のシート状に形成された積層体23に替えて、図9に示すように、隣接する一対のp型電極集電部21及びn型電極集電部22に跨るように貼付けできる形状(例えば矩形状)の積層体23を複数準備し、各積層体23を隣接する一対のp型電極集電部21及びn型電極集電部22に跨るように貼付けてもよい。
このような太陽電池モジュールの製造方法の他の例でも、積層体を構成する導電性接着フィルムが、バックシート同系色の着色剤を含有することにより、作業工程や部材コストを増やさずに、太陽電池モジュールの意匠性を向上させることができる。
[圧着工程]
圧着工程では、上述した第1の実施の形態と同様の方法で、貼付け工程で貼付けした積層体23を、p型電極集電部21及びn型電極集電部22に圧着する。
<2.太陽電池モジュール>
本実施の形態に係る太陽電池モジュールは、例えば上述した太陽電池モジュールの製造方法によって作製することができる。
図10は、太陽電池モジュール1の一例を示す分解斜視図である。太陽電池モジュール1は、複数の太陽電池セル2が導電性基材8によって直列に接続されたストリングを有し、ストリングを複数配列したマトリクスを備える。また、太陽電池モジュール1は、封止用樹脂9と、表面カバー10と、バックシート11とともに積層されている。また、太陽電池モジュール1は、周囲に金属フレーム25が取り付けられている。
また、太陽電池モジュール1は、図6に示すように、複数の太陽電池セル2と、一の太陽電池セル2のp型電極集電部4、及び他の太陽電池セル2のn型電極集電部6と接続されており、接着剤層24を介して一の太陽電池セル2のp型電極集電部4と他の太陽電池セル2のn型電極集電部6とを電気的に接続させる導電性基材8と、導電性基材8の接着剤層24側とは反対側に設けられたバックシート11とを有し、接着剤層24がバックシート11と同系色の着色剤を含有する。
このような太陽電池モジュール1によれば、接着剤層24がバックシート11同系色の着色剤19を含有することにより、太陽電池モジュールの意匠性を向上させることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。実施例では、モデル実験として、太陽電池セルの代わりに、疑似セルとして銀電極が形成されたガラス基板を2枚準備し、これらのガラス基板に形成された銀電極同士を、銅箔付導電性接着フィルムを用いて接続した。そして、ガラス基板間の導通抵抗を評価した。また、導通抵抗の測定後、封止用樹脂及びバックシートを用いてガラス基板をラミネートし、ラミネート後のガラス基板間の導電性接着フィルムの色(意匠性)を評価した。なお、本発明は、以下の例に限定されるものではない。
[実験例1]
図11は、実験例における疑似セルを示す斜視図である。実験例1では、図11に示すように、一のガラス基板30の銀電極31と他のガラス基板32の銀電極33とが隣接するようにし、かつ、一対のガラス基板30,32の間隔が2mmとなるように、一対のガラス基板30,32を配置した。
一対のガラス基板30,32の銀電極31,33間に跨るように、銅箔(平均厚み30μm)と導電性接着フィルム(平均厚み10μm)とが積層された積層体34(幅:10mm、長さ50mm)の導電性接着フィルム側を貼付した。積層体34中の導電性接着フィルムは、エポキシ樹脂を主成分とする接着剤と、ニッケル粒子(導電性粒子)と、0.5質量%のカーボンブラック(バックシートと同系色の着色剤)とを含有するものを用いた。
貼付けした積層体34の銅箔側から、加熱ボンダーによって熱加圧することにより、積層体34の導電性接着フィルムを一対のガラス基板30,32の銀電極31,33に仮圧着した。熱加圧は、80℃、0.3MPa、5秒間の条件で行った。
積層体34が仮圧着された一対のガラス基板30,32の表裏面にEVAシートを積層し、ガラス基板30,32の銀電極31,33が形成された面側のEVAシート上に黒色のバックシートを積層した。また、ガラス基板30,32の銀電極31,33が形成された面とは反対側のEVAシート上に強化ガラスを積層した。そして、この積層物をラミネーターによって一括してラミネートした。ラミネートは、160℃、0.1MPa、15分間の条件で行った。
[実験例2]
実験例2では、導電性接着フィルム中に1質量%のカーボンブラックを含有する積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例3]
実験例3では、導電性接着フィルム中に3質量%のカーボンブラックを含有する積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例4]
実験例4では、導電性接着フィルム中に5質量%のカーボンブラックを含有する積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例5]
実験例5では、導電性接着フィルムの厚みが15μmである積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例6]
実験例6では、導電性接着フィルム中に1質量%のカーボンブラックを含有し、導電性接着フィルムの厚みが15μmである積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例7]
実験例7では、導電性接着フィルム中に3質量%のカーボンブラックを含有し、導電性接着フィルムの厚みが15μmである積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例8]
実験例8では、導電性接着フィルム中に5質量%のカーボンブラックを含有し、導電性接着フィルムの厚みが15μmである積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例9]
実験例9では、導電性接着フィルムの厚みが20μmである積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例10]
実験例10では、導電性接着フィルム中に1質量%のカーボンブラックを含有し、導電性接着フィルムの厚みが20μmである積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例11]
実験例11では、導電性接着フィルム中に3質量%のカーボンブラックを含有し、導電性接着フィルムの厚みが20μmである積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例12]
実験例12では、導電性接着フィルム中に5質量%のカーボンブラックを含有し、導電性接着フィルムの厚みが20μmである積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例13]
実験例13では、導電性接着フィルムの厚みが25μmである積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例14]
実験例14では、導電性接着フィルム中に1質量%のカーボンブラックを含有し、導電性接着フィルムの厚みが25μmである積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例15]
実験例15では、導電性接着フィルム中に3質量%のカーボンブラックを含有し、導電性接着フィルムの厚みが25μmである積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例16]
実験例16では、導電性接着フィルム中に5質量%のカーボンブラックを含有し、導電性接着フィルムの厚みが25μmである積層体を用いたこと以外は、実験例1と同様の方法で行った。
[実験例17]
実験例17では、カーボンブラックを含有しない導電性接着フィルムを用いたこと以外は実験例1と同様の方法で行った。
[実験例18]
実験例18では、カーボンブラックを含有しない導電性接着フィルムを用いたこと以外は実験例5と同様の方法で行った。
[実験例19]
実験例19では、カーボンブラックを含有しない導電性接着フィルムを用いたこと以外は実験例9と同様の方法で行った。
[実験例20]
実験例20では、カーボンブラックを含有しない導電性接着フィルムを用いたこと以外は実験例13と同様の方法で行った。
[導通抵抗]
図11に示すように、ラミネート後のガラス基板30,32の銀電極31,33にプローブを当て、ガラス基板30,32間の抵抗値を測定した。厚みが15μmであり、黒色の着色剤を含まない導電性接着フィルムを用いた場合(すなわち、実験例18)の導通抵抗を基準にして、導通抵抗が1.2未満である場合を「○」と評価し、1.2以上1.5未満である場合を「△」と評価し、1.5以上の場合を「×」と評価した。実用上、導通抵抗の評価は、「○」、又は「△」が好ましい。結果を表1に示す。
[外観の意匠性]
ラミネート後のガラス基板30,32間の積層体34とバックシートの色を図11に示す矢印のA方向から確認した。積層体34の銅箔の色が見える場合を「×」と評価し、グレー色に見える場合を「△」と評価し、黒色に見える場合を「○」と評価した。実用上、意匠性の評価結果は、「○」、又は「△」が好ましい。結果を表1に示す。
表1中、例えば、評価結果が「△/×」とは、導通抵抗の評価結果が「△」であり、意匠性の評価結果が「×」であることを示す。
Figure 2017175016
実験例3〜実験例16では、バックシートと同系色の着色剤を含有する導電性接着フィルムを有する積層体を用いたため、意匠性の評価が良好であった。
また、実験例5〜実験例12では、接着フィルムの厚みが15〜20μmであり、かつ、バックシートと同系色の着色剤の含有量が0.5〜5質量%である導電性接着フィルムを有する積層体を用いたため、導通抵抗の評価、及び意匠性の評価が良好であった。
特に、実験例6、7、10、11では、接着フィルムの厚みが15〜20μmであり、かつ、バックシートと同系色の着色剤の含有量が1〜3質量%である導電性接着フィルムを有する積層体を用いたため、導通抵抗の評価、及び意匠性の評価がより良好であった。
実験例17〜20では、バックシートと同系色の着色剤を含有しない導電性接着フィルムを有する積層体を用いたため、意匠性の評価が良好ではなかった。
1 太陽電池モジュール、2 太陽電池セル、2a 側縁部、2b 側縁部、2c 受光面、2d 裏面、3 p型電極、4 p型電極集電部、5 n型電極、6 n型電極集電部、7 離間部、8 導電性基材、9 封止用樹脂、10 表面カバー、11 バックシート、12 光電変換素子、12a 受光面、12b 裏面、13 導電性接着フィルム、14 積層体、17 バインダー樹脂、18 導電性粒子、19 着色剤、20 太陽電池セル、20a 側縁部、20b 側縁部、20c 受光面、20d 裏面、21 複数のp型電極集電部、22 複数のn型電極集電部、23 積層体、24 接着剤層、30 ガラス基板、31 銀電極、32 ガラス基板、33 銀電極、34 積層体

Claims (12)

  1. 太陽電池セルの受光面と反対側の裏面にp型電極及びn型電極が交互に形成された複数の太陽電池セルを、一の太陽電池セルの一方の側縁部に形成されp型電極の一端と接続するp型電極集電部と、他の太陽電池セルの他方の側縁部に形成されn型電極の一端と接続するn型電極集電部とが隣接するように配置する工程と、
    上記一の太陽電池セルのp型電極集電部と、上記他の太陽電池セルのn型電極集電部とに跨るように、導電性基材と、バックシートと同系色の着色剤、接着剤及び導電性粒子を含有する導電性接着フィルムとを備える積層体を貼付する工程と、
    上記積層体を、上記p型電極集電部及び上記n型電極集電部に圧着する工程とを有する、太陽電池モジュールの製造方法。
  2. 上記導電性接着フィルムの厚みが15〜25μmである、請求項1記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  3. 上記導電性接着フィルムは、着色剤の含有量が0.5〜5質量%である、請求項1又は2記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  4. 上記バックシートが黒色であり、上記着色剤が黒色と同系色である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  5. 上記一の太陽電池セルの一方の側縁部には複数の上記p型電極集電部が形成されるとともに、上記他の太陽電池セルの他方の側縁部には複数の上記n型電極集電部が形成されており、
    上記貼付する工程では、複数の上記p型電極集電部、及び複数の上記n型電極集電部の形状に応じて1枚のシート状に形成された上記積層体を貼付する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  6. 上記一の太陽電池セルの一方の側縁部には複数の上記p型電極集電部が形成されるとともに、上記他の太陽電池セルの他方の側縁部には複数の上記n型電極集電部が形成されており、
    上記貼付する工程では、複数の上記積層体を準備し、隣接する一対の上記p型電極集電部及び上記n型電極集電部に跨るように上記積層体を貼付する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  7. 上記圧着する工程は、180℃未満の温度で圧着する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  8. 上記圧着する工程は、上記導電性接着フィルムを、上記p型電極集電部及び上記n型電極集電部に180℃未満の温度で圧着する工程と、
    上記圧着後の複数の太陽電池セルと、上記太陽電池セルの受光面及び裏面に積層された封止用樹脂と、上記太陽電池セルの受光面側の上記封止用樹脂上に配置された表面カバーと、上記太陽電池セルの裏面側の封止用樹脂上に配置されたバックシートとを180℃未満の温度でラミネート圧着する工程とを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  9. 太陽電池セルの受光面と反対側の裏面にp型電極及びn型電極が交互に設けられるとともに、上記p型電極の一端と接続するp型電極集電部が一方の側縁部に設けられ、上記n型電極の一端と接続するn型電極集電部が他方の側縁部に設けられた複数の太陽電池セルと、
    一の太陽電池セルのp型電極集電部、及び上記一の太陽電池セルと隣接する他の太陽電池セルのn型電極集電部と接続されており、導電性粒子及び上記バックシートと同系色の着色剤を含有する接着剤層を介して、上記一の太陽電池セルのp型電極集電部と上記他の太陽電池セルのn型電極集電部とを接続させる導電性基材と、
    上記導電性基材の上記接着剤層側とは反対側に設けられたバックシートとを備える、太陽電池モジュール。
  10. 上記バックシートが黒色であり、上記着色剤が黒色と同系色である、請求項9記載の太陽電池モジュール。
  11. 太陽電池セルの受光面と反対側の裏面にp型電極及びn型電極が交互に形成された複数の太陽電池セルを、一の太陽電池セルの一方の側縁部に形成されp型電極の一端と接続するp型電極集電部と、他の太陽電池セルの他方の側縁部に形成されn型電極の一端と接続するn型電極集電部とが隣接するように配置する工程と、
    上記一の太陽電池セルのp型電極集電部と、上記他の太陽電池セルのn型電極集電部とに跨るように、導電性基材と、バックシートと同系色の着色剤、接着剤及び導電性粒子を含有する導電性接着フィルムとを備える積層体を貼付する工程と、
    上記積層体を、上記p型電極集電部及び上記n型電極集電部に圧着する工程とを有する、太陽電池セルの接続方法。
  12. 導電性基材と、太陽電池用バックシートと同系色の着色剤、接着剤及び導電性粒子を含有する導電性接着フィルムとを備え、
    太陽電池セルの受光面と反対側の裏面にp型電極及びn型電極が交互に設けられた複数の太陽電池セルにおいて、一の太陽電池セルの一方の側縁部に設けられp型電極の一端と接続するp型電極集電部と、他の太陽電池セルの他方の側縁部に設けられn型電極の一端と接続するn型電極集電部とに跨るように貼付される、積層体。
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