JP2017172463A - 回転機械翼、回転機械及びダンパ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転機械翼は、第1壁部と、第1壁部と結合された第2壁部と、第1壁部と第2壁部との間に形成された空間に、第1壁部及び第2壁部の両方に接するように弾性変形状態で配置された、少なくとも1つの板ばねと、を備え、少なくとも1つの板ばねは、第1壁部に固定された固定部と、弾性変形状態に起因する付勢方向にて第2壁部と対向する少なくとも1つの板ばね側対向領域と、を有し、第2壁部は、少なくとも1つの板ばね側対向領域と対向する少なくとも1つの第2壁部側対向領域を有し、少なくとも1つの板ばね及び第2壁部のうち一方は、少なくとも1つの板ばね側対向領域又は少なくとも1つの第2壁部側対向領域に、他方に向けて突出し且つ接触する凸部を有する。
【選択図】 図4
Description
腹面及び背面のうち一方を構成する第1壁部と、
前記腹面及び前記背面のうち他方を構成し、前記第1壁部と結合された第2壁部と、
前記第1壁部と前記第2壁部との間に形成された空間に、前記第1壁部及び前記第2壁部の両方に接するように弾性変形状態で配置された、少なくとも1つの板ばねと、を備え、
前記少なくとも1つの板ばねは、
前記第1壁部に固定された固定部と、
前記弾性変形状態に起因する付勢方向にて前記第2壁部と対向する少なくとも1つの板ばね側対向領域と、を有し、
前記第2壁部は、前記少なくとも1つの板ばね側対向領域と対向する少なくとも1つの第2壁部側対向領域を有し、
前記少なくとも1つの板ばね及び前記第2壁部のうち一方は、前記少なくとも1つの板ばね側対向領域又は前記少なくとも1つの第2壁部側対向領域に、他方に向けて突出し且つ接触する凸部を有する。
前記少なくとも1つの板ばねは、前記回転機械翼の高さ方向に配列された複数の板ばねを含む。
前記少なくとも1つの板ばね及び前記第2壁部のうち他方は、前記少なくとも1つの板ばね側対向領域又は前記少なくとも1つの第2壁部側対向領域に、前記凸部を摺動可能に受け入れる凹部を有する。
前記凸部及び前記凹部は、曲面によって構成された表面をそれぞれ有する。
前記凹部の表面を構成する曲面の曲率は、前記凸部の表面を構成する曲面の曲率以下である。
上記構成(1)乃至(5)の何れか1つに記載の回転機械翼を備える。
上記構成(1)乃至(5)の何れか一つに記載の回転機械翼に用いられるダンパ装置であって、
前記板ばねを備え、
前記板ばねは、
前記第1壁部に固定される固定部と、
前記弾性変形状態に起因する付勢方向にて前記第2壁部と対向させられる少なくとも1つの板ばね側対向領域と、
前記少なくとも1つの板ばね側対向領域に形成され、前記第2壁部に向けて突出し且つ接触するように構成された凸部と、
を有する。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹突起や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、以下の説明では、静翼3a〜3gを一括して静翼3とも称する。
ハウジング10は、例えば中央上部に、蒸気のための入口18を有し、下部に蒸気のための出口20を有している。入口18には、例えば湿分分離加熱器(不図示)によって水滴が除去された、蒸気が供給される。出口20から流出した蒸気は、例えば復水器(不図示)に送られ、復水器によって冷却されて凝縮させられる。ハウジング10内には、ロータ12の周りに円筒形状の内部流路22が区画され、内部流路22を通じて、入口18と出口20とが連通している。
なお、蒸気の流れ方向にて入口18から出口20に近づくにつれて、ロータ12の径方向での、動翼列14を構成する動翼24の高さ、及び、静翼列16を構成する静翼3の高さが徐々に大きくなる。
2つの壁部30,32のうち一方の壁部30は、静翼3の腹面(凹面)を構成しており、他方の壁部32は、静翼3の背面(凸面)を構成している。2つの壁部30,32は、静翼3の前縁側及び後縁側にて、例えば溶接により結合され、この場合、溶接部36,38によって結合されている。壁部30と壁部32との間には空間33が形成され、空間33は、静翼3の高さ方向に延びている。
板ばね34は、壁部30,32のうち一方に固定された固定部40を有している。固定部40は、例えば溶接により、壁部30,32のうち一方に固定される。
また、板ばね34は、弾性変形状態に起因する付勢方向にて、壁部30,32のうち他方に対向する板ばね側対向領域42を有する。図5、図11及び図13は、板ばね34の付勢方向を説明するための図であり、付勢方向は、2点鎖線で示した弾性変形させられる前の状態へ復元しようとする方向である。
そして、板ばね34及び第2壁部46のうち一方は、板ばね側対向領域42又は第2壁部側対向領域48に、他方に向けて突出し且つ接触する凸部50を有する。
なお、接触面の大きさ(面積)のばらつきの抑制は、摩擦減衰特性の安定化に寄与し、接触面の位置のばらつきの抑制は、振動数の安定化及び摩擦減衰特性の安定化に寄与する。
なお、第2壁部側対向領域48に凹部52を設ける場合には、例えば、図4に示した静翼3aの第2壁部側対向領域48に、凹部52を設ければよい。
上述した構成によれば、凹部52の表面を構成する曲面の曲率半径が、凸部50の表面を構成する曲面の曲率半径に等しいので、凸部50と凹部52の間の接触面の大きさを大きくすることができる。一方、凹部52の深さが凸部50の突出高さよりも小さいので、凹部52に対する凸部50の摺動が確実に許容される。
なお、直線部54は、第1壁部44又は第2壁部46の形状に応じて多少湾曲していてもよく、直線部54の直線とは、直線部54の曲率が、湾曲部53の曲率よりも小さいことを意味する。
なお、複数のスリット60,62が形成される場合、板ばね34によってスリット60,62が閉塞されないように、板ばね34又はスリット60,62の配置が決定される。
例えば、上述した実施形態では、回転機械として蒸気タービンについて説明したが、回転機械は蒸気タービンに限定されることはなく、ガスタービン等であってもよい。また例えば、上記した蒸気タービン1は、低圧タービンであったが、中圧タービンや高圧タービンであってもよい。ただし、静翼3の振動は、静翼3の高さが高くなるほど問題になるので、上述した実施形態の静翼3は、低圧タービンに適しており、特に低圧タービンの最終段に適している。
例えば、上述した実施形態では、静翼3の高さ方向の開口端がシュラウド26及び翼根リング28によって覆われていたが、シュラウド26や翼根リング28とは別体の蓋体によって覆われていてもよい。
例えば、上述した実施形態では、静翼3の腹面は凹面によって構成され、背面は凸面によって構成されていたが、回転機械翼の腹面及び背面の両方が凸面によって構成されていてもよい。
3,3a〜3g 静翼(回転機械翼)
10 ハウジング
12 ロータ
14 動翼列
16 静翼列
18 入口
20 出口
22 内部流路
24 動翼
26 シュラウド
28 翼根リング
30 壁部
32 壁部
33 空間
34 板ばね
36 溶接部
38 溶接部
40 固定部
42 板ばね側対向領域
44 第1壁部
46 第2壁部
48 第2壁部側対向領域
50 凸部
52 凹部
53 湾曲部(第1湾曲部)
54 直線部
55 自由端(第1自由端)
56 翼弦線
57 湾曲部(第2湾曲部)
58 自由端(第2自由端)
60 スリット
62 スリット
64 排水孔
Claims (7)
- 腹面及び背面のうち一方を構成する第1壁部と、
前記腹面及び前記背面のうち他方を構成し、前記第1壁部と結合された第2壁部と、
前記第1壁部と前記第2壁部との間に形成された空間に、前記第1壁部及び前記第2壁部の両方に接するように弾性変形状態で配置された、少なくとも1つの板ばねと、を備え、
前記少なくとも1つの板ばねは、
前記第1壁部に固定された固定部と、
前記弾性変形状態に起因する付勢方向にて前記第2壁部と対向する少なくとも1つの板ばね側対向領域と、を有し、
前記第2壁部は、前記少なくとも1つの板ばね側対向領域と対向する少なくとも1つの第2壁部側対向領域を有し、
前記少なくとも1つの板ばね及び前記第2壁部のうち一方は、前記少なくとも1つの板ばね側対向領域又は前記少なくとも1つの第2壁部側対向領域に、他方に向けて突出し且つ接触する凸部を有する
ことを特徴とする回転機械翼。 - 前記少なくとも1つの板ばねは、前記回転機械翼の高さ方向に配列された複数の板ばねを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の回転機械翼。 - 前記少なくとも1つの板ばね及び前記第2壁部のうち他方は、前記少なくとも1つの板ばね側対向領域又は前記少なくとも1つの第2壁部側対向領域に、前記凸部を摺動可能に受け入れる凹部を有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転機械翼。 - 前記凸部及び前記凹部は、曲面によって構成された表面をそれぞれ有する
ことを特徴とする請求項3に記載の回転機械翼。 - 前記凹部の表面を構成する曲面の曲率は、前記凸部の表面を構成する曲面の曲率以下である
ことを特徴とする請求項4に記載の回転機械翼。 - 請求項1乃至5の何れか一項に記載の回転機械翼を備えることを特徴とする回転機械。
- 請求項1乃至5の何れか一項に記載の回転機械翼に用いられるダンパ装置であって、
前記板ばねを備え、
前記板ばねは、
前記第1壁部に固定される固定部と、
前記弾性変形状態に起因する付勢方向にて前記第2壁部と対向させられる少なくとも1つの板ばね側対向領域と、
前記少なくとも1つの板ばね側対向領域に形成され、前記第2壁部に向けて突出し且つ接触するように構成された凸部と、
を有する
ことを特徴とするダンパ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016059476A JP6670649B2 (ja) | 2016-03-24 | 2016-03-24 | 回転機械翼、回転機械及びダンパ装置 |
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JP2016059476A Active JP6670649B2 (ja) | 2016-03-24 | 2016-03-24 | 回転機械翼、回転機械及びダンパ装置 |
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CN113153456A (zh) * | 2021-04-16 | 2021-07-23 | 西安交通大学 | 一种汽轮机静叶加热除湿试验系统 |
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2016
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CN113153456A (zh) * | 2021-04-16 | 2021-07-23 | 西安交通大学 | 一种汽轮机静叶加热除湿试验系统 |
CN113153456B (zh) * | 2021-04-16 | 2023-05-12 | 西安交通大学 | 一种汽轮机静叶加热除湿试验系统 |
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JP6670649B2 (ja) | 2020-03-25 |
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