JP2017170829A - 筐体及び筐体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】樹脂で含浸した織物の表面に塗装やフィルム貼りを行うことなく、表面硬度を向上させることが可能な筐体の製造方法を提供する。【解決手段】繊維状補強材として、FRP繊維3の糸を縦糸3Vと横糸3Hにして織った織物5を、単数または複数重ね合わせた織物5の表面に、セルロースナノファイバを漉いてセルロースナノファイバ層11を形成し、織物5の残りの部分に樹脂4を含浸させて樹脂層12を形成してプリプレグ板8を形成し、プリプレグ板8を、金型を用いてセルロースナノファイバ層11を外側にして成形することにより筐体を製造する筐体の製造方法である。【選択図】図4
Description
本出願は筐体及び筐体の製造方法に関する。
従来、電子機器、特に、スマートフォンやタブレット等のモバイル機器の筐体を製造する場合は、筐体が小型で薄く軽量であることが求められる。このため、モバイル機器の筐体はFRP(繊維強化樹脂)の繊維で作った糸(多繊維糸と言うことがある)を縦糸と横糸にして織った織物に、熱硬化性樹脂を含浸させ、硬化させたプリプレグを積層して形成されることが多い。
織物としては、図1(a)に示す平織りの織物1や、図1(b)に示す綾織りの織物2等が使用される。そして、プリプレグの作製は、例えば、1枚の織物、又は複数枚重ねた織物を金型に入れ、金型に樹脂を射出して織物に樹脂を含浸させて成形し、温度が下がったら金型から取り出すことによって行うことができる。しかし、FRPの繊維で作った織物に樹脂を含浸させて成形した筐体は、含浸させた樹脂の硬度が低いため、成形された筐体に表面塗装を行ったりフィルムを貼って、含浸した樹脂の保護膜層を形成して筐体に強度を持たせていた。
図2は、これまでのモバイル機器の筐体の製造方法の一例を示すものであり、プリプレグで形成した筐体の表面を塗装して筐体に強度を持たせる例を示している。この例では、まず、図2(a)に示すように、FRPの繊維3を使って平織りの織物1を作る。図2(a)には平織りの織物1が示してあるが、織物の織り方は、平織りや綾織りに限定されるものではなく、どのような織り方でも良い。また、図2(a)には、平織りの織物1を2枚重ねた(2層にした)例が示してあるが、織物は1枚でも複数枚でも良い。以後、織物には代表番号として符号5を付して説明する。
図2(a)に示した2層の織物5には樹脂4が含浸されてプリプレグ板8が形成される。織物5への樹脂4の含浸は、図示を省略した金型内に織物5を置いた状態で、樹脂4を金型内に充填することにより行うことができる。本図は、織物5に樹脂4が含浸されて作られたプリプレグ板8の一部を拡大して、その断面を示すものである。
次に、図2(a)に示したプリプレグ板8を金型から取り出し、樹脂4が含浸された織物5の表面に塗装を行って保護膜層6を形成する。FRPの繊維3を用いて織った織物5の表面は平坦ではなく、表面に凹凸があるので、樹脂4が含浸された織物5の表面に形成した保護膜層6の表面にも凹凸が現れる。
そこで、図2(c)に示すように、保護膜層6の表面を研磨して凹凸を無くし、プリプレグ板8の一方の面を平坦にする。凹凸を無くした保護膜層6は薄くなり、強度が無くなるので、研磨した保護膜層6の上に、図2(d)に示すように再度塗装を行って保護膜層6を厚くする。2回目の塗装は、研磨によって平坦になった面に対して行うので、2回目の塗装によってできた保護膜層6の表面は平坦面になる。本例では、塗装の回数は2回であるが、更に塗装を重ねて強度を大きくしても良い。
ところが、比較技術における織物に樹脂が含浸して作ったプリプレグ板で筐体を作製し、その表面に保護膜層を形成する方法では、保護膜層の形成が別工程になるため、筐体のコストが高くなるという課題があった。また、FRPの織物に含浸を行って形成したプリプレグ板で製造した筐体は、織物の構造による表面の凹凸を吸収するための厚塗り(塗装の繰り返しと研磨)が必要であり、モバイル機器では筐体の薄型化を阻害していた。
1つの側面では、本出願は上述の問題に鑑み、プリプレグ板の表面に塗装やフィルム貼りを行って保護膜層を形成することなく、表面硬度を向上させた筐体を提供することを目的とする。他の側面では、プリプレグ板への表面塗装やフィルム貼りを行うことなく、プリプレグ板の表面硬度を向上させることが可能な筐体の製造方法を提供することを目的とする。
筐体の1つの形態によれば、セルロースナノファイバの溶液を漉くことによって、多繊維糸で作られた織物の表面にセルロースナノファイバが接着されて外表面が平坦になったセルロースナノファイバ層と、織物のセルロースナノファイバ層に隣接し、樹脂が含浸された樹脂層と、を備えるプリプレグ板で形成された筐体であって、筐体は、セルロースナノファイバ層で外表面が形成されている筐体が提供される。
筐体の製造方法の第1の形態によれば、セルロースナノファイバの溶液を漉くことによって、多繊維糸で作られた織物の表面に、セルロースナノファイバが接着されたセルロースナノファイバ層を形成し、織物のセルロースナノファイバ層に隣接する部分に樹脂を含浸させた樹脂層を形成してプリプレグ板を形成し、プリプレグ板を、金型を用いてセルロースナノファイバ層が外表面になるように加熱成形することにより筐体を製造する筐体の製造方法が提供される。
筐体の製造方法の第2の形態によれば、セルロースナノファイバの溶液を漉くことによって、多繊維糸で作られた織物の表面に、セルロースナノファイバが接着されたセルロースナノファイバ層を形成し、樹脂シートを雄型の金型に敷き、樹脂シートの上に織物のセルロースナノファイバ層の反対側の面を重ね合わせ、雌型の金型で織物のセルロースナノファイバ層を加熱及び加圧する成形を行い、織物のセルロースナノファイバ層に隣接する部分に、樹脂シートから樹脂を含浸させて樹脂層を形成してプリプレグ板を形成すると共に、加圧によって筐体を製造する筐体の製造方法が提供される。
筐体の製造方法の第3の形態によれば、セルロースナノファイバの溶液を漉くことによって、多繊維糸で作られた織物の表面に、セルロースナノファイバが接着されたセルロースナノファイバ層を形成し、セルロースナノファイバ層が形成された織物を、セルロースナノファイバ層を下にして下型に置き、下型に上型を合わせ、上型側から樹脂を、射出成型によって充填して硬化させて筐体を製造する筐体の製造方法が提供される。
開示の筐体及び筐体の製造方法によれば、モバイル機器への適用に好適な小型、薄型で表面硬度の高い筐体及びその筐体の製造方法が提供できるという効果がある。
以下、添付図面を用いて本出願の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、図2で説明した比較技術における構成部材と同じ構成部材については、同じ符号を付して説明する。
図3は、開示の筐体10の構造を、筐体10を部分的に拡大した断面で示す部分拡大断面図である。本図に示すように、筐体10は、例えばFRPの繊維でできた縦糸3Vと横糸3Hが平織りされた織物1が2層に重ねられた織物5、織物5の表面に接着されたセルロースナノファイバ(以後、CNFと略記することがある)層11及び樹脂層12を備える。筐体10では、セルロースナノファイバ層11が筐体10の外側にあり、樹脂層12が筐体10の内側になっている。織物5の表面へのセルロースナノファイバの接着は、織物5でセルロースナノファイバ溶液を漉くことによって行うことができる。樹脂層12は、セルロースナノファイバ層11に隣接する織物5の部分に、樹脂4が含浸されて形成されている。セルロースナノファイバ層11の表面は平坦面に近い状態である。
筐体10は、織物5の表面にセルロースナノファイバが接着されて形成されたセルロースナノファイバ層11と、セルロースナノファイバ層11に隣接する織物5の部分に樹脂が含浸された樹脂層12を備えるプリプレグ板8で製造される。ここでは、
図4を用いて筐体10の製造方法の原理を、プリプレグ板の製造方法により説明する。図4(a)は、例えば、FRP繊維3で作られた縦糸3Vと横糸3Hが平織りされた織物1を二枚重ねた織物5を示している。この織物5に対して、図4(b)に示すように、セルロースナノファイバを漉いて乾燥させることにより、CNF層11を形成する。CNF層11の形成方法については後に詳述する。
図4を用いて筐体10の製造方法の原理を、プリプレグ板の製造方法により説明する。図4(a)は、例えば、FRP繊維3で作られた縦糸3Vと横糸3Hが平織りされた織物1を二枚重ねた織物5を示している。この織物5に対して、図4(b)に示すように、セルロースナノファイバを漉いて乾燥させることにより、CNF層11を形成する。CNF層11の形成方法については後に詳述する。
次に、図4(c)に示すように、織物5のCNF層11に隣接する部分に、高温の樹脂4を充填、或いは射出して含浸させ、硬化させて樹脂層12を形成する。樹脂層12の形成方法についても詳述する。このように、織物5のセルロースナノファイバが接着されたCNF層11以外の部分に樹脂4が含浸されて硬化したものは板状であり、ここではこれをプリプレグ板8と言う。筐体10はプリプレグ板8を成形する、或いはプリプレグ板8を成形によって作ることにより製造される。
まず、織物5の表面にセルロースナノファイバを接着してセルロースナノファイバ層11を形成する1つの方法について図5を用いて説明する。図5(a)は、織物5にCNF層11を形成する工業用紙漉き装置20を示している。工業用紙漉き装置20には、織物5が巻かれた織物ロール25、CNF溶液供給装置21及び乾燥装置23がある。織物ロール25からは織物5が徐々に引き出されていく。CNF溶液供給装置21は織物ロール25の隣りに位置しており、CNF溶液22を蓄えるタンク21Tを備える。織物ロール25から引き出された織物5は、CNF溶液供給装置21の下を通過する際に、タンク21Tに貯留されているCNF溶液22を漉き取る。この工程は手工業の紙漉きを工業用に自動化したものであり、織物5の上にはCNF溶液22が漉かれた状態で積層される。
CNF溶液22が表面に積層された織物5は、続いて乾燥装置23を通り、乾燥処理が行われる。乾燥処理においてCNF溶液22は、通気性の高い織物5の上で乾燥するため、均一に乾燥し、更に、アンカー効果によって織物5の表面の凹凸に入り込み、乾燥による硬化で織物の表面に接着されたような状態となる。この乾燥処理により、織物5の表面にCNF層11が形成される。図5(a)に示した漉き工程により、図5(b)に示すような、表面にCNF層11が形成された織物5が出来上がる。
図6は、平織りされた織物5にCNF層11を形成する他の方法を示すものである。この方法では、まず、図6(a)の部分拡大断面図に示すように、ろ紙24の上にCNF溶液22が塗布される。CNF溶液22はろ紙24の上に塗布されても、表面張力によってろ紙24の上に留まる。
次に、図6(b)に示すように、孔径0.6μmのろ紙24に留まる濃度5%で高さ10mmのCNF溶液22の上に、織物5がセットされる。CNF溶液22の上に織物5がセットされると、CNF溶液22はアンカー効果で織物5の凹凸に入り込む。この状態で、ろ紙24の下側(CNF溶液22のない側)に負圧を印加し、6時間保持する。負圧はバキューム装置により作ることができる。ろ紙24は通気性を備えるので、ろ紙24の下側が負圧になると、ろ紙24の反対側に留まるCNF溶液22は負圧で吸引され、ろ紙24を通り抜ける。この結果、ろ紙24の上のCNF溶液は次第になくなり、最終的には図6(c)に示すように、アンカー効果で織物5の凹凸に入り込んだCNF溶液22だけが残る。残ったCNF溶液22が乾燥したら、ろ紙24を除去すれば、CNF層11が表面に接着された織物5が出来上がる。
ここで、図7を用いてCNF層11が形成された織物5に樹脂4を含浸させる1つのプロセスの例を説明する。図7(a)は、CNF層11が形成された織物5を示す部分拡大断面図である。なお、ここでは、CNF層11が形成された織物5は、例えば、CNF5%のCNF溶液が用いられ、織物5の上にCNF溶液を液面1mmの高さに塗布し、60°Cで10分間乾燥させる工程を5回繰り返したCNF層11を備えるものとする。
図7(b)は、図7(a)に示したCNF層11を備える織物5を、樹脂シート7が敷かれた金型26にセットした状態を示す工程図である。金型26には上型26Uと下型26Lがあり、CNF層11を備える織物5が金型26にセットされる前に、下型26Lには樹脂シート7が載置されているものとする。樹脂シート7は、例えば、熱可塑性ポリウレタンの樹脂シートとすることができる。CNF層11を備える織物5は樹脂シート7と上型26Uの間に置き、加圧時の温度180°C、加圧力5MPaで、5分間、CNF層11を備える織物5に圧力と温度を印加する。
この工程を行った後、取り出し温度が80°Cになってから金型26を開くと、図7(c)に示すようなプリプレグ板8が形成される。形成されたプリプレグ板8は、表面側にCNF層11を備え、CNF層11に隣接する織物5は、樹脂が含浸された樹脂層12になっている。そして、プリプレグ板8は、CNF層11の表面の凹凸量10μm以下(但し、樹脂シート7の厚さは40μm以上の時)で、表面硬度は鉛筆硬度で3H以上(但し、樹脂シート7の鉛筆硬度はH以下の時)となる。
次に、プリプレグ板8の具体的な製造方法の実施例を、図8から図10を用いて説明する。まず、図8は、金型26を用いて筐体を製造する方法の第1の実施例を示すものである。第1の実施例では、図8(a)に示すように、金型26は、凹部26Rを備える下型26Lと、凹部26Rに対向する凸部26Tを備える上型26Uとを備えるものとする。第1の実施例では、下型26Lの凹部26Rに、CNF層11が形成された織物5を、CNF層11を凹部26R側にして置く。次いで、下型26Lの上側に、上型26Uを重ねあわせる。この状態では、上型26Uの凸部26Tが下型26Lの凹部26Rに入り込み、図8(b)に示すように、織物5が凸部26Tに接する。
上型26Uには、上型26Uと下型26Lの合わせ面に連通する樹脂の注入口26Hが設けられている。第1の実施例では、CNF層11が形成された織物5を内部に入れて上型26Uと下型26Lを重ね合わせた金型26に、樹脂の注入口26Hを通じて外部から樹脂を充填する。このとき、樹脂が均等に織物5に含浸されるように、金型26は加熱されている。織物5に樹脂が含浸されたら放置して金型26の温度を下げ、織物5に含浸させた樹脂が硬化するのを待つ。金型26の温度が下がり、織物5に含浸された樹脂4が硬化したら金型26を開き、成形されたプリプレグ板8を取り出す。図8(c)は、図8(a)、(b)の工程によって製造された筐体10を示すものである。出来上がった筐体10では、CNF層11が筐体10の外側に位置している。
図9は、金型26を用いて筐体を製造する方法の第2の実施例を示すものである。第2の実施例では、図9(a)に示すように、金型26の下型26Lに凸部26Tがあり、下型26Lに重ね合わせる上型26Uに凹部26Rが形成されている。第2の実施例では、下型26Lの凸部26Tの上に、樹脂シート7とCNF層11が形成された織物5とを、この順に置く。このとき、CNF層11が形成された織物5は、CNF層11が形成された側が樹脂シート7の反対側に位置するように、樹脂シート7に重ねる。
下型26Lの凸部26Tの上に樹脂シート7とCNF層11が形成された織物5が置かれたら、下型26Lに上型26Uを重ね合わせ、金型26を加熱すると共に、加圧して、CNF層11が形成された織物5と樹脂シート7とをプレスする。プレス工程により、樹脂シート7の樹脂が織物5に含浸し、CNF層11と樹脂層12を備えるプリプレグ板8が出来上がる。プレス工程の条件は、例えば、プレス温度180°C、プレス圧力5Mpa、プレス時間5分である。プレス工程が終了し、取り出し温度80°Cになったら、金型26を開けば、図8(c)に示したようなプリプレグ板8でできた筐体10が出来上がる。出来上がった筐体10では、CNF層11が筐体10の外側に位置している。
図10は、金型27を用いて筐体を製造する方法の第3の実施例を示すものである。第3の実施例では、図10(a)に示すように、金型27は、凸部27Tを備えた第1の金型27Aと、凹部27Rを備える第2の金型27Bとを備える。第3の実施例では、凸部27Tを備える第1の金型27Aの凸部27Tに、CNF層11が形成された織物5を、CNF層11が第1の金型27Aから遠い側に配されるようにして、スペーサ27Sで凸部27Tとの間に空間SPを作って被せる。
次いで、凹部27Rを備える第2の金型27Bを、図10(b)に示すように、第1の金型27Aに重ね合わせる。第1の金型27Aと第2の金型27Bが重ね合わされた状態では、CNF層11が形成された織物5と第1の金型27Aの凸部27Tとの間には空間SPがある。
第1の金型27Aには、凸部27Tを貫通して第2の金型27Bとの合わせ面に届く樹脂の射出口27Hが設けられている。第1の実施例では、金型26に樹脂が比較的低圧で充填されたが、第3の実施例では、金型27に、樹脂の射出口27Hを通じて外部から高い温度(180−450°C)で高圧の樹脂を射出して射出成形を行う。樹脂として、熱可塑性の樹脂を使用する場合には、樹脂を高温にして溶融させ、低温の金型27に射出して固化させる。
噴射された樹脂は、織物5と第1の金型27Aとの間にある空間SPに射出され、空間SPが樹脂で充填され、樹脂の圧力で織物5のCNF層11が形成された面の反対側に樹脂が含浸される。温度が下がり、織物5に含浸された樹脂が硬化したら、金型27を開いて射出成形されたプリプレグ板8を取り出すと、図8(c)に示すような筐体10が出来上がる。出来上がった筐体10では、CNF層11が筐体10の外側に位置している。
以上説明したプリプレグ板8の製造方法は一例であり、CNF層11が形成された織物5に対して、後から樹脂4を含浸させる方法や、織物5に対するCNF層11の形成と樹脂4の含浸による樹脂層12とを一度に行う方法には色々な種類がある。
また、製造するプリプレグ板8の厚さは、以下に示す方法によって変えることができる。図11(a)は、織物5の層の数を増やしてプリプレグ板8の厚さを変える第1の方法を示すものである。例えば、重ね合わせる織物5の層を2層から3層にすれば、プリプレグ板8の厚さは厚くなる。ただし、織物5の一方の表面に形成するCNF層11の厚さは織物5の層の数に関わらず一定で良い。
図11(b)は、マトリクス樹脂(母材)の量を増加させてプリプレグ板8の厚さを変える第2の方法を示すものである。第2の方法では、織物5に含浸させた樹脂の外側に更に樹脂4を積層してプリプレグ板8の厚さを変更している。図11(c)は、織物5の目付量(織物の糸の本数、糸の太さ)を増加させてプリプレグ板8の厚さを変える第3の方法を示すものである。織物5に使用する繊維の糸の本数を増加させると、多繊維糸の太さが太くなるので、織物5の層数が同じでも、織物5の厚さが厚くなる。
図11(d)は、繊維層の間に中間層(他の繊維材、中空材の樹脂、金属、セラミック等)13を挿入してプリプレグ板8の厚さを変える第4の方法を示すものである。第4の方法では、1層の織物5でCNF層11を備えるプリプレグ板8Aを形成すると共に、1層の織物5でCNF層11のないプリプレグ板8Bを形成している。そして、2種類のプリプレグ板8A,8Bの間にシート状の別の樹脂で形成した中間層13を挟んで積層することにより、プリプレグ板8の厚さを変更している。何れの方法においても、織物5のCNF層11に隣接する層の厚さを変更することができる。
なお、以上説明した実施例における樹脂には、FRP材用熱硬化樹脂、FRTP(熱可塑性樹脂を用いた繊維強化樹脂)材用熱可塑性樹脂を使用することができるが、樹脂の種類はこれらに限定されるものではない。FRP材用熱硬化樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、フェノール樹脂、シリコン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂等がある。また、FRTP材用熱可塑性樹脂としては、汎用プラスチック、エンジニアリングプラスチック(エンプラ)、及びスーパーエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ)を使用できる。汎用プラスチックには、塩ビ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等があり、エンプラには、ナイロン、ポリカーボネート、ポリ汗タール等があり、スーパーエンプラには、ピーピーエス、ポリスルホン、液晶ポリマー等がある。
更に、樹脂としては、上記した樹脂に難燃剤を添加した樹脂も含まれる。難燃剤には、有機難燃剤、無期難燃剤、ノンハロゲン有機化合物がある。有機難燃剤には臭素系芳香族化合物(ハロゲン系)、リン系化合物、リン+窒素系化合物等がある。無期難燃剤には、金属水酸化物、アンチモン系、ホウ素化合物等がある。また、ノンハロゲン有機化合物としては、シリコン系化合物、ヒンダードアミン化合物、シアヌル酸メラミン等がある。
以上説明した実施例におけるプリプレグ板は、プリフォームと同一工程で作成するため、金型面にCNF層の表面凹凸量が追随する。このため、熱可塑性樹脂を用いた繊維強化樹脂の織りによる表面凹凸が吸収されて光沢性が高くなり、塗装が不要で薄型化が可能である。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) セルロースナノファイバの溶液を漉くことによって、多繊維糸で作られた織物の表面に前記セルロースナノファイバが接着されて外表面が平坦になったセルロースナノファイバ層と、前記織物の前記セルロースナノファイバ層に隣接し、樹脂が含浸された樹脂層と、を備えるプリプレグ板で形成された筐体であって、前記筐体は、前記セルロースナノファイバ層で外表面が形成されている筐体。
(付記2) 前記プリプレグ板には、前記織物が複数枚重ねられている付記1に記載の筐体。
(付記3) 前記繊維は、無機繊維または有機繊維である付記1または2に記載の筐体。
(付記4) 前記多繊維糸は熱可塑性樹脂を用いた繊維強化プラスチックである付記3に記載の筐体。
(付記5) 前記セルロースナノファイバ層は、前記樹脂層よりも先に前記織物に形成され、
前記筐体は、前記プリプレグ板が金型内で加熱、加圧されて成形される付記1から4の何れかに記載の筐体。
(付記2) 前記プリプレグ板には、前記織物が複数枚重ねられている付記1に記載の筐体。
(付記3) 前記繊維は、無機繊維または有機繊維である付記1または2に記載の筐体。
(付記4) 前記多繊維糸は熱可塑性樹脂を用いた繊維強化プラスチックである付記3に記載の筐体。
(付記5) 前記セルロースナノファイバ層は、前記樹脂層よりも先に前記織物に形成され、
前記筐体は、前記プリプレグ板が金型内で加熱、加圧されて成形される付記1から4の何れかに記載の筐体。
(付記6) セルロースナノファイバの溶液を漉くことによって、多繊維糸で作られた織物の表面に、セルロースナノファイバが接着されたセルロースナノファイバ層を形成し、
前記織物の前記セルロースナノファイバ層に隣接する部分に樹脂を含浸させた樹脂層を形成してプリプレグ板を形成し、
前記プリプレグ板を、金型を用いて前記セルロースナノファイバ層が外表面になるように加熱成形することにより筐体を製造する筐体の製造方法。
(付記7) 前記セルロースナノファイバ層は、工業用紙漉き装置の使用により、
漉き工程において、前記セルロースナノファイバ溶液が前記織物の表面に均一に漉いた状態で積層され、
乾燥工程において水分を飛ばされることによって形成される付記6に記載の筐体の製造方法。
(付記8) セルロースナノファイバの溶液を漉くことによって、多繊維糸で作られた織物の表面に、セルロースナノファイバが接着されたセルロースナノファイバ層を形成し、
樹脂シートを雄型の金型に敷き、
前記樹脂シートの上に前記織物の前記セルロースナノファイバ層の反対側の面を重ね合わせ、
雌型の金型で前記織物の前記セルロースナノファイバ層を加熱及び加圧する成形を行い、前記織物の前記セルロースナノファイバ層に隣接する部分に、前記樹脂シートから樹脂を含浸させて樹脂層を形成してプリプレグ板を形成すると共に、加圧によって筐体を製造する筐体の製造方法。
(付記9) セルロースナノファイバの溶液を漉くことによって、多繊維糸で作られた織物の表面に、セルロースナノファイバが接着されたセルロースナノファイバ層を形成し、
前記セルロースナノファイバ層が形成された前記織物を、前記セルロースナノファイバ層を下にして下型に置き、
前記下型に上型を合わせ、
前記上型に樹脂を、射出成型によって充填して硬化させて筐体を製造する筐体の製造方法。
(付記10) 前記セルロースナノファイバの溶液を漉くことによって、前記セルロースナノファイバ層を形成する処理が、
ろ紙の表面にセルロースナノファイバの溶液を塗布して溜め、
前記ろ紙の上に留まる前記セルロースナノファイバの溶液の表面に、多繊維糸で作られた織物の一方の面を載せ、
前記ろ紙の裏面側から吸引を行って、前記ろ紙の上に溜まる前記セルロースナノファイバの溶液を、前記ろ紙を通じて吸い出し、
前記織物の表面に、セルロースナノファイバが残った状態で前記吸引を止めることによって行われる付記8または9に記載の筐体の製造方法。
(付記11) 前記プリプレグ板には、前記織物が複数枚重ねられている付記6から10の何れかに記載の筐体の製造方法。
(付記12) 前記繊維は、無機繊維または有機繊維である付記6から10の何れかに記載の筐体。
(付記13) 前記多繊維糸は熱可塑性樹脂を用いた繊維強化プラスチックである付記12に記載の筐体。
前記織物の前記セルロースナノファイバ層に隣接する部分に樹脂を含浸させた樹脂層を形成してプリプレグ板を形成し、
前記プリプレグ板を、金型を用いて前記セルロースナノファイバ層が外表面になるように加熱成形することにより筐体を製造する筐体の製造方法。
(付記7) 前記セルロースナノファイバ層は、工業用紙漉き装置の使用により、
漉き工程において、前記セルロースナノファイバ溶液が前記織物の表面に均一に漉いた状態で積層され、
乾燥工程において水分を飛ばされることによって形成される付記6に記載の筐体の製造方法。
(付記8) セルロースナノファイバの溶液を漉くことによって、多繊維糸で作られた織物の表面に、セルロースナノファイバが接着されたセルロースナノファイバ層を形成し、
樹脂シートを雄型の金型に敷き、
前記樹脂シートの上に前記織物の前記セルロースナノファイバ層の反対側の面を重ね合わせ、
雌型の金型で前記織物の前記セルロースナノファイバ層を加熱及び加圧する成形を行い、前記織物の前記セルロースナノファイバ層に隣接する部分に、前記樹脂シートから樹脂を含浸させて樹脂層を形成してプリプレグ板を形成すると共に、加圧によって筐体を製造する筐体の製造方法。
(付記9) セルロースナノファイバの溶液を漉くことによって、多繊維糸で作られた織物の表面に、セルロースナノファイバが接着されたセルロースナノファイバ層を形成し、
前記セルロースナノファイバ層が形成された前記織物を、前記セルロースナノファイバ層を下にして下型に置き、
前記下型に上型を合わせ、
前記上型に樹脂を、射出成型によって充填して硬化させて筐体を製造する筐体の製造方法。
(付記10) 前記セルロースナノファイバの溶液を漉くことによって、前記セルロースナノファイバ層を形成する処理が、
ろ紙の表面にセルロースナノファイバの溶液を塗布して溜め、
前記ろ紙の上に留まる前記セルロースナノファイバの溶液の表面に、多繊維糸で作られた織物の一方の面を載せ、
前記ろ紙の裏面側から吸引を行って、前記ろ紙の上に溜まる前記セルロースナノファイバの溶液を、前記ろ紙を通じて吸い出し、
前記織物の表面に、セルロースナノファイバが残った状態で前記吸引を止めることによって行われる付記8または9に記載の筐体の製造方法。
(付記11) 前記プリプレグ板には、前記織物が複数枚重ねられている付記6から10の何れかに記載の筐体の製造方法。
(付記12) 前記繊維は、無機繊維または有機繊維である付記6から10の何れかに記載の筐体。
(付記13) 前記多繊維糸は熱可塑性樹脂を用いた繊維強化プラスチックである付記12に記載の筐体。
3 繊維
3H 横糸
3V 縦糸
4 樹脂
5 織物
7 樹脂シート
8 プリプレグ板
10 筐体
11 CNF層
12 樹脂層
20 工業用紙漉き装置
21 CNF溶液供給装置
22 CNF溶液
23 乾燥装置
24 ろ紙
25 織物ロール
26,27 金型
3H 横糸
3V 縦糸
4 樹脂
5 織物
7 樹脂シート
8 プリプレグ板
10 筐体
11 CNF層
12 樹脂層
20 工業用紙漉き装置
21 CNF溶液供給装置
22 CNF溶液
23 乾燥装置
24 ろ紙
25 織物ロール
26,27 金型
Claims (6)
- セルロースナノファイバの溶液を漉くことによって、多繊維糸で作られた織物の表面に前記セルロースナノファイバが接着されて外表面が平坦になったセルロースナノファイバ層と、前記織物の前記セルロースナノファイバ層に隣接し、樹脂が含浸された樹脂層と、を備えるプリプレグ板で形成された筐体であって、前記筐体は、前記セルロースナノファイバ層で外表面が形成されている筐体。
- 前記プリプレグ板には、前記織物が複数枚重ねられている請求項1に記載の筐体。
- 前記セルロースナノファイバ層は、前記樹脂層よりも先に前記織物に形成され、
前記筐体は、前記プリプレグ板が金型内で加熱、加圧されて成形される請求項1または2に記載の筐体。 - セルロースナノファイバの溶液を漉くことによって、多繊維糸で作られた織物の表面に、セルロースナノファイバが接着されたセルロースナノファイバ層を形成し、
前記織物の前記セルロースナノファイバ層に隣接する部分に樹脂を含浸させた樹脂層を形成してプリプレグ板を形成し、
前記プリプレグ板を、金型を用いて前記セルロースナノファイバ層が外表面になるように加熱成形することにより筐体を製造する筐体の製造方法。 - ろ紙の表面にセルロースナノファイバの溶液を塗布して溜め、
前記ろ紙の上に留まる前記セルロースナノファイバの溶液の表面に、多繊維糸で作られた織物の一方の面を載せ、
前記ろ紙の裏面側から吸引を行って、前記ろ紙の上に溜まる前記セルロースナノファイバの溶液を、前記ろ紙を通じて吸い出し、
前記織物の表面に、セルロースナノファイバが残った状態で前記吸引を止めてセルロースナノファイバ層を形成し、
樹脂シートを雄型の金型に敷き、
前記樹脂シートの上に前記織物の前記セルロースナノファイバ層の反対側の面を重ね合わせ、
雌型の金型で前記織物の前記セルロースナノファイバ層を加熱及び加圧する成形を行い、前記織物の前記セルロースナノファイバ層に隣接する部分に、前記樹脂シートから樹脂を含浸させて樹脂層を形成してプリプレグ板を形成すると共に、加圧によって筐体を製造する筐体の製造方法。 - ろ紙の表面にセルロースナノファイバ溶液を塗布して溜め、
前記ろ紙の上に留まるセルロースナノファイバの溶液の表面に、前記多繊維糸で作られた織物の一方の面を載せ、
前記ろ紙の裏面側から吸引を行って、前記ろ紙の上に留まる前記セルロースナノファイバの溶液を、前記ろ紙を通じて吸い出し、
前記織物の表面に、セルロースナノファイバが残った状態で前記吸引を止めてセルロースナノファイバ層を形成し、
前記セルロースナノファイバ層が形成された前記織物を、前記セルロースナノファイバ層を下にして下型に置き、
前記下型に上型を合わせ、
前記上型に樹脂を、射出成型によって充填して硬化させて筐体を製造する筐体の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016061691A JP2017170829A (ja) | 2016-03-25 | 2016-03-25 | 筐体及び筐体の製造方法 |
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JP2016061691A JP2017170829A (ja) | 2016-03-25 | 2016-03-25 | 筐体及び筐体の製造方法 |
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JP2016061691A Pending JP2017170829A (ja) | 2016-03-25 | 2016-03-25 | 筐体及び筐体の製造方法 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019171241A (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-10 | マツダ株式会社 | 繊維強化樹脂成形品の塗装方法及びその塗装製品 |
JP2019206153A (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 旭化成株式会社 | 樹脂を含む多層構造体 |
WO2021107079A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 王子ホールディングス株式会社 | 積層体の製造方法 |
CN113050736A (zh) * | 2021-06-02 | 2021-06-29 | 成都飞机工业(集团)有限责任公司 | 一种自动铺丝预浸料硬挺度检测方法 |
CN113677125A (zh) * | 2021-08-11 | 2021-11-19 | Oppo广东移动通信有限公司 | 壳体组件及其制作方法和电子设备 |
WO2022131375A1 (ja) * | 2020-12-18 | 2022-06-23 | 日本エイアンドエル株式会社 | 積層体及び成形体 |
-
2016
- 2016-03-25 JP JP2016061691A patent/JP2017170829A/ja active Pending
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