JP2017169398A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース内への水の浸入を早期かつ確実に検知することができる電力変換装置を提供すること。【解決手段】電力変換装置1は、スイッチング素子を内蔵した半導体モジュールを備えた主回路部と、半導体モジュールを制御する制御回路部と、これらを内部に収容するケース3とを有する。ケース3内には、主回路部によって電力変換される主電力の電圧が印加される高圧通電部が存在する。高圧通電部は、高圧通電部の一部をそれぞれ構成する高圧部導体同士を接続する高圧接続部を有する。高圧接続部のうち、鉛直方向Zの最下端に位置したものを、最下端接続部とする。高圧通電部は、最下端接続部と同等若しくはそれよりも鉛直方向Zの下方の領域に、浸水検知部10を有する。浸水検知部10は、ケース3内の内部空間30に露出して内部空間30内の浸水を検知する。高圧通電部は、浸水検知部10を複数有する。【選択図】図4

Description

本発明は、主回路部と該主回路部を内部に収容するケースとを有する電力変換装置に関する。
電気自動車、ハイブリッド自動車等の車両には、例えば直流電力と交流電力との間で電力変換を行う電力変換装置を搭載しているものがある。そして、特許文献1に開示されているように、電力変換装置として、半導体モジュールを備えた主回路部と、半導体モジュールを制御する制御回路部と、これらを収容するケースとを有するものがある。また、該ケース内には、上記主回路部によって電力変換される主電力の電圧が印加される高圧通電部と、高圧通電部よりも低電圧の電圧が印加される低圧通電部とが存在している。
そして、特許文献1には、ケース内への水の浸入を早期に検知するための技術が開示されている。具体的には、上記電力変換装置は、上記低圧通電部をケース内への浸水を検知するための検知部とし、該検知部を高圧通電部よりも鉛直方向の下方に配している。そして、ケース内に溜まった水が、上記検知部に触れることによってケース内への浸水を検知している。
特開2015−053830号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電力変換装置において、電力変換装置が搭載された車両が傾いた場合には、ケース内に浸入した水が、ケース内において片寄る。このとき、車両の傾き方によっては、ケース内の水が上記検知部に接触しないおそれがある。それゆえ、上記電力変換装置においては、早期に浸水を検知できないおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、ケース内への水の浸入を早期かつ確実に検知することができる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、スイッチング素子を内蔵した半導体モジュール(2)を備えた主回路部(11)と、上記半導体モジュールを制御する制御回路部(12)と、これらを内部に収容するケース(3)とを有し、
該ケース内には、上記主回路部によって電力変換される主電力の電圧が印加される高圧通電部(4)が存在し、
該高圧通電部は、該高圧通電部の一部をそれぞれ構成する高圧部導体同士を接続する高圧接続部(50)を有し、該高圧接続部のうち鉛直方向(Z)の最下端に位置した最下端接続部(5)と同等若しくはそれよりも鉛直方向の下方の領域に、上記ケース内の内部空間(30)に露出して該内部空間内の浸水を検知する浸水検知部(10)を、複数有する電力変換装置(1)にある。
上記電力変換装置において、高圧通電部は、鉛直方向における最下端接続部と同等若しくはそれよりも鉛直方向の下方の領域に浸水検知部を有する。それゆえ、万一ケース内に水が溜まっても、浸水検知部がケース内に溜まった水に早期に接触するため、ケース内への水の浸入を早期に検知することができる。さらに、高圧通電部は、上記領域に複数の浸水検知部を有する。それゆえ、電力変換装置が傾いた場合であっても、複数の浸水検知部の少なくとも1つが、ケース内に溜まった水に接触することができる。これにより、上記電力変換装置においては、早期かつ確実に、ケース内への水の浸入を検知することができる。
以上のごとく、本態様によれば、ケース内への水の浸入を早期かつ確実に検知することができる電力変換装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、電力変換装置の上面図。 図1の、II−II線矢視断面図。 図1の、III−III線矢視断面図。 実施形態1における、浸水検知部の位置を示すための電力変換装置の模式的な斜視図。 実施形態1における、浸水検知部の位置を示すための電力変換装置の模式的な上面図。 実施形態1における、電力変換装置の回路図。 実施形態1における、電圧増幅回路を示す回路図。 実施形態1における、浸水検知のフロー図。 実施形態2における、バスバ突出部周辺の拡大図。 実施形態3における、導体突出部周辺の拡大図。
(実施形態1)
電力変換装置に係る実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
本実施形態の電力変換装置1は、図2、図3、図6に示すごとく、スイッチング素子を内蔵した半導体モジュール2を備えた主回路部11と、半導体モジュール2を制御する制御回路部12と、これらを内部に収容するケース3とを有する。ケース3内には、主回路部11によって電力変換される主電力の電圧が印加される高圧通電部4が存在する。図2、図3に示すごとく、高圧通電部4は、高圧通電部4の一部をそれぞれ構成する高圧部導体同士を接続する高圧接続部50を有する。そして、高圧接続部50のうち、鉛直方向Zの最下端に位置したものを、最下端接続部5とする。高圧通電部4は、最下端接続部5と同等若しくはそれよりも鉛直方向Zの下方の領域に、浸水検知部10を有する。浸水検知部10は、ケース3内の内部空間30に露出して内部空間30内の浸水を検知する。図4、図5に示すごとく、高圧通電部4は、浸水検知部10を複数有する。
図2に示すごとく、主回路部11は、高圧通電部4の一部を構成する高圧バスバ13をさらに有する。また、図3に示すごとく、制御回路部12は、高圧通電部4の他の一部を構成する基板高圧通電部61を備える制御回路基板6をさらに有する。なお、図3においては、基板高圧通電部61の概略外形を破線にて表している。図2、図3に示すごとく、浸水検知部10は、少なくとも、高圧バスバ13の一部と、基板高圧通電部61の一部とによって形成されている。
本実施形態の電力変換装置1は、図6に示すごとく、直流電力を三相交流電力に変換するインバータ装置である。電力変換装置1は、直流電源141と交流負荷142との間において電力変換を行うよう構成されている。本実施形態において、電力変換装置1は、車両に搭載されている。以下において、車両の左右方向を「左右方向X」といい、車両の前後方向を「前後方向Y」という。また、以下において、単に、「左方」、「右方」と記載したときは、それぞれ、車両の左方、右方を意味しているものとする。また、図面においては、鉛直方向Zにおける上側を「Zu」、下側を「Zd」で表している。
図1に示すごとく、ケース3は、ケース本体部31と第一カバー32と第二カバー33とを有する。ケース本体部31は、前後方向Yの両側が開放されている。そして、ケース本体部31の一方の開放部を第一カバー32が閉塞しており、他方の開放部を第二カバー33が閉塞している。ケース本体部31、第一カバー32、及び第二カバー33に囲まれた領域が、内部空間30である。図2、図3に示すごとく、ケース本体部31内には、半導体モジュール2、高圧バスバ13、制御回路基板6、及び後述するコンデンサ7が収容されている。
図2に示すごとく、半導体モジュール2は、ケース本体部31内における左方の領域に配されている。半導体モジュール2は、例えばIGBT等のスイッチング素子及びFWD等のダイオードを内蔵してなる。半導体モジュール2は、スイッチング素子及びダイオードを樹脂モールドしてなるモジュール本体部21と、モジュール本体部21から前後方向Yの一方に突出した正極端子22、負極端子23、及び出力端子24と、図3に示すごとく、モジュール本体部21から前後方向Yの他方に突出した制御端子25と、を有する。
図2に示すごとく、ケース本体部31内には、複数の半導体モジュール2が配されている。複数の半導体モジュール2は、これらを冷却する複数の冷却管151と交互に、左右方向Xに積層されて積層体20を構成している。半導体モジュール2は、左右方向Xの両面から冷却管151によって挟持されている。また、複数の冷却管151のうち、最も左方に配された冷却管151からは、左方に向って冷媒導入管152及び冷媒排出管153が突出している。冷媒導入管152及び冷媒排出管153は、ケース本体部31を貫通してケース3の外側に突出している。冷媒導入管152及び冷媒排出管153と、ケース本体部31との間は、シールされている。
複数の冷却管151は、内部に冷媒を流通させる冷媒流路を有している。冷却管151の冷媒流路の流路方向は、鉛直方向Zとなっている。そして、隣り合う冷却管151同士は、冷却管151の流路方向の両端部において、互いに連結されている。なお、冷却媒体としては、例えば、水やアンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、フロリナート(登録商標)等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコールなどのアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等の冷媒を用いることができる。
ケース本体部31内における積層体20の右方の空間に、コンデンサ7が配されている。コンデンサ7は、電力変換装置1に入力される直流電圧を平滑化する、いわゆる平滑コンデンサである。コンデンサ7は、主回路部11の一部を構成している。
コンデンサ7は、コンデンサ本体部71とコンデンサケース72と一対のコンデンサバスバ70とを有する。コンデンサ本体部71は、例えば金属化フィルムを巻回してなる素子をポッティング樹脂に埋設してなる。コンデンサケース72は、コンデンサ本体部71を収容している。コンデンサバスバ70は、高圧バスバ13の一つである。一対のコンデンサバスバ70は、一端に一対のコンデンサ端子73を有し、他端に一対のコンデンサ端子74を有する。一対のコンデンサ端子73は、コンデンサ7と直流電源141とを接続する役割、すなわちコンデンサ7の入力端子としての役割を有する。また、一対のコンデンサ端子74は、コンデンサ7を半導体モジュール2に接続する役割、すなわちコンデンサ7の出力端子としての役割を有する。
半導体モジュール2の出力端子24には、出力バスバ131が、溶接により接続されている。出力バスバ131は、出力端子24と交流負荷142とを接続するための高圧バスバ13である。出力バスバ131は、モールド樹脂内に埋設されてバスバモジュール16を構成している。
半導体モジュール2の正極端子22及び負極端子23には、接続バスバ132が溶接により接続されている。接続バスバ132は、正極端子22及び負極端子23とコンデンサ端子74とを接続する高圧バスバ13である。接続バスバ132は、正極端子22及び負極端子23と反対側において、コンデンサ端子74に接続されている。正極端子22及び負極端子23と、コンデンサ端子74との接続は、ボルト締結により行われている。
コンデンサ端子73には、一対の分岐バスバ134が接続されている。分岐バスバ134は、コンデンサバスバ70から電気的に分岐した高圧バスバ13である。図2に示すごとく、コンデンサ端子73と分岐バスバ134との接続は、ボルト締結により行われている。
分岐バスバ134におけるコンデンサ端子73と反対側は、分岐バスバ134を外部機器に接続するための外部接続経路130が接続されている。図6に示すごとく、外部接続経路130には、外部機器を過電流から保護するためのヒューズ17が配されている。外部機器は、例えば車載エアコンである。分岐バスバ134と、外部接続経路130との接続は、ボルト締結により行われている。なお、外部接続経路130は、第一カバー32内に収容されている。
図3に示すごとく、半導体モジュール2の制御端子25には、制御回路基板6が接続されている。制御端子25は、制御回路基板6のスルーホールにはんだ付けされており、これにより制御回路基板6に接続されている。制御回路基板6は、その厚み方向を前後方向Yにして配されている。
制御回路基板6は、半導体モジュール2のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する。制御回路基板6の基板高圧通電部61は、例えば、制御回路基板6のプリント基板上にパターン形成された導体によって構成されている。また、制御回路基板6には、基板高圧通電部61よりも低い電圧が印加される図示しない基板低圧通電部が形成されている。半導体モジュール2のスイッチング素子をオンオフするために、基板高圧通電部61には、主回路部11のN相電圧、U相電圧、V相電圧、及びW相電圧、を基準とした主回路部11の高電圧が印加される。つまり、上述のごとく、基板高圧通電部61は、高圧通電部4の一部を構成する。
プリント基板上にパターン形成された導体は、グリーンマスク等の絶縁被覆材62によって被覆されている。絶縁被覆材62は、その下端部に、基板高圧通電部61の一部を露出させるための開口部620を有する。これにより、基板高圧通電部61の下端部の一部には、絶縁被覆材62の開口部620から露出した露出部611が形成されている。
高圧バスバ13と、他のバスバ、端子等の部品との溶接部、ボルト締結部は、上述の高圧接続部50である。そして、高圧接続部50のうち、鉛直方向Zの下端のものが、最下端接続部5となる。本実施形態においては、分岐バスバ134と外部接続経路130との接続部のうちの下側のものが、最下端接続部5となっている。
そして、分岐バスバ134の下端部と、基板高圧通電部61の露出部611とは、最下端接続部5と同等若しくはそれよりも下方の領域に配されている。つまり、本実施形態において、少なくとも分岐バスバ134の下端部と露出部611とが、それぞれ浸水検知部10を構成している。
図4、図5は、電力変換装置1における、ケース3の外形と、ケース3外に突出した冷媒導入管152及び冷媒排出管153と、浸水検知部10の位置とを示した模式図である。図4は斜視図であり、図5は鉛直方向Zから見た平面図である。図5に示すごとく、複数の浸水検知部10のうちの少なくとも2つは、左右方向Xにおいて、内部空間30の中央C1を挟んで互いに反対側となる位置に配されている。さらに、複数の浸水検知部10のうちの少なくとも2つは、前後方向Yにおいて、内部空間30の中央C2を挟んで互いに反対側となる位置に配されている。そして、複数の浸水検知部10のうちの少なくとも2つは、左右方向Xにおいて、内部空間30の中央C1を挟んで互いに反対側となり、かつ、前後方向Yにおいても内部空間30の中央C2を挟んで互いに反対側となる位置に配されている。
図7に示すごとく、電力変換装置1は、電圧増幅回路8をさらに有する。そして、電力変換装置1は、複数の浸水検知部10のうちの少なくとも1つが浸水したときに生じる電圧変化を電圧増幅回路8によって増幅する。
図3への図示は省略したが、電圧増幅回路8は、制御回路基板6に搭載されている。図7に示すごとく、電圧増幅回路8は、主回路部11における高電位側の電力ライン181及び低電位側の電力ライン182と、接地電位との間に接続されている。ケース3内に浸水が発生していない平常時は、この電圧増幅回路8を用いて、主回路部11に供給される電圧を検出している。
電圧増幅回路8は、第一分圧抵抗81、第二分圧抵抗82、第三分圧抵抗83、及び第四分圧抵抗84と、オペアンプ85と集積回路86とを備える。第一分圧抵抗81と第二分圧抵抗82とは、直列に接続されている。そして、第一分圧抵抗81と第二分圧抵抗82との接続部に、オペアンプ85の正側の入力電極が接続されている。また、第三分圧抵抗83と第四分圧抵抗84とは、直列に接続されている。そして、第三分圧抵抗83と第四分圧抵抗84との接続部に、オペアンプ85の負側の入力電極が接続されている。
オペアンプ85は、電力ライン181と電力ライン182との電位差の情報を、アナログ信号として集積回路86へ出力する。そして、集積回路86は、オペアンプ85から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。そして、集積回路86は、そのデジタル信号を、図3に示すごとく制御回路基板6に接続された制御コネクタ18から、ECU等の外部制御装置に出力する。
次に、内部空間30への浸水の検知の仕方を、図8に示すフローに従って説明する。
まず、ステップS1において、電圧増幅回路8により出力された電力ライン181と電力ライン182との間の電位差Vnの情報を外部制御装置により定期的に読み込む。なお、nは自然数であり、外部制御装置によって電力ライン181と電力ライン182との間の電位差を読み込んだ回数を表している。そして、ステップS2において、読み込んだ電位差Vnと、その前回に読み込んだ電位差Vn-1との差、ΔV=Vn−Vn-1を演算する。そして、ステップS3において、絶対値|ΔV|が、閾値を超えるか否かを判断する。
そして、ステップS4に示すごとく、絶対値|ΔV|が閾値を超える場合は、ケース3内への浸水があると判定し、運転を停止する。一方、ステップS5に示すごとく、絶対値|ΔV|が閾値以下である場合は、ケース3内への浸水がないと判定し、運転を継続する。このように判定する理由を次に説明する。
例えば、主回路部11における電力ライン181と同電位の部位に、ケース3内に浸入した水が接触した場合を想定する。この場合、図7において点線で示すごとく、浸水した部位とケース3との間には、浸水した水によって、電気抵抗を有する導電経路Pが形成される。そうなると、導電経路Pと並列に接続されている第一分圧抵抗81、第二分圧抵抗82に流れる電流が、浸水前のものから減少する。その結果、電圧増幅回路8により出力される電位差は、浸水前に電圧増幅回路8により出力される電位差と異なる値となる。それゆえ、浸水が生じた場合、絶対値|ΔV|は閾値を超える。そのため、絶対値|ΔV|が閾値を超える場合は、ケース3内への浸水があると判定し、絶対値|ΔV|が閾値以下である場合は、ケース3内への浸水がないと判定する。
次に、本実施形態の作用効果につき、説明する。
電力変換装置1において、高圧通電部4は、鉛直方向Zにおける最下端接続部5と同等若しくはそれよりも鉛直方向Zの下方の領域に浸水検知部10を有する。それゆえ、万一ケース3内に水が溜まっても、浸水検知部10がケース3内に溜まった水に早期に接触するため、ケース3内への水の浸入を早期に検知することができる。さらに、高圧通電部4は、上記領域に複数の浸水検知部10を有する。それゆえ、電力変換装置1が傾いた場合であっても、複数の浸水検知部10の少なくとも1つが、ケース3内に溜まった水に接触することができる。これにより、電力変換装置1においては、早期かつ確実に、ケース3内への水の浸入を検知することができる。
また、複数の浸水検知部10のうちの少なくとも2つは、左右方向Xにおいて、内部空間30の中央を挟んで互いに反対側となる位置に配されている。それゆえ、万一ケース3内に水が浸入し、車両が左右方向Xに傾いた場合であっても、複数の浸水検知部10の少なくとも1つが、ケース3内に溜まった水に接触することができる。
また、複数の浸水検知部10のうちの少なくとも2つは、前後方向Yにおいて、内部空間30の中央を挟んで互いに反対側となる位置に配されている。それゆえ、万一ケース3内へ水が浸入し、車両が前後方向Yに傾いた場合であっても、複数の浸水検知部10の少なくとも1つが、ケース3内に溜まった水に接触することができる。
また、複数の浸水検知部10のうちの少なくとも2つは、左右方向Xにおいて、内部空間30の中央を挟んで互いに反対側となり、かつ、前後方向Yにおいても内部空間30の中央を挟んで互いに反対側となる位置に配されている。それゆえ、万一ケース3内へ水が浸入し、車両が左右方向X及び前後方向Yの双方に傾いた場合であっても、複数の浸水検知部10の少なくとも1つが、ケース3内に溜まった水に接触することができる。
また、浸水検知部10は、少なくとも、高圧バスバ13の一部と、基板高圧通電部61の一部とによって形成されている。それゆえ、浸水検知部10を構成するためだけに、新たな部品を導入する必要がなく、部品点数の増加やコストの増加を抑制することができる。
また、電力変換装置1は、浸水検知部10のうちの少なくとも1つが浸水したときに生じる電圧変化を電圧増幅回路8によって増幅する。それゆえ、電圧増幅回路8から出力される電力ライン181と電力ライン182との間の電圧情報から、容易にケース3内への浸水を判定することができる。また、電圧増幅回路8は、通常、電力変換装置が備える回路であるため、この電圧増幅回路8を利用してケース3内への浸水を検知することにより、電力変換装置1に、ケース3内の浸水検知のための回路を新たに設ける必要がない。
以上のごとく、本実施形態によれば、ケース内への水の浸入を早期かつ確実に検知することができる電力変換装置を提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、図9に示すごとく、浸水検知部10を備えた高圧バスバ13の少なくとも1つが、他の部位よりも鉛直方向Zの下方に突出したバスバ突出部135を有する実施形態である。本実施形態においては、分岐バスバ134の下端縁の一部が下側に突出してバスバ突出部135を構成している。そして、バスバ突出部135が、浸水検知部10を構成している。
その他は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本実施形態においては、浸水検知部10を、内部空間30における一層下側の領域に配しやすい。それゆえ、一層早期に、ケース3内への浸水を検知することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本実施形態は、図10に示すごとく、基板高圧通電部61が、他の部位よりも鉛直方向Zの下方に突出した導体突出部612を有する実施形態である。本実施形態においては、プリント基板上にパターン形成された導体の下端縁の一部が下側に突出して導体突出部612を構成している。そして、導体突出部612が、浸水検知部10を構成している。
その他、実施形態1と同様である。
本実施形態においても、浸水検知部10を、内部空間30における一層下側の領域に配しやすい。それゆえ、一層早期にケース3内への浸水を検知することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、実施形態2と実施形態3とを組み合すこともできる。また、上記実施形態においては、浸水検知部を、高圧バスバの一部、制御回路基板の一部としたが、最下端接続部と同等若しくはそれよりも鉛直方向の下方の領域に、ケース内の内部空間に露出していれば、高圧通電部を構成する他の部品により構成することができる。また、車両の左右方向及び前後方向における、電力変換装置の搭載姿勢は、上記実施形態に示したものに限られない。例えば、上記実施形態においては、積層体の積層方向を車両の左右方向としたが、前後方向としてもよい。その他、種々の態様が考えられる。
1 電力変換装置
10 浸水検知部
11 主回路部
12 制御回路部
2 半導体モジュール
3 ケース
30 内部空間
4 高圧通電部
5 最下端接続部
Z 鉛直方向

Claims (8)

  1. スイッチング素子を内蔵した半導体モジュール(2)を備えた主回路部(11)と、上記半導体モジュールを制御する制御回路部(12)と、これらを内部に収容するケース(3)とを有し、
    該ケース内には、上記主回路部によって電力変換される主電力の電圧が印加される高圧通電部(4)が存在し、
    該高圧通電部は、該高圧通電部の一部をそれぞれ構成する高圧部導体同士を接続する高圧接続部(50)を有し、該高圧接続部のうち鉛直方向(Z)の最下端に位置した最下端接続部(5)と同等若しくはそれよりも鉛直方向の下方の領域に、上記ケース内の内部空間(30)に露出して該内部空間内の浸水を検知する浸水検知部(10)を、複数有する電力変換装置(1)。
  2. 上記電力変換装置は、車両に搭載されており、複数の上記浸水検知部のうちの少なくとも2つは、上記車両の左右方向(X)において、上記内部空間の中央(C1)を挟んで互いに反対側となる位置に配されている、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 上記電力変換装置は、車両に搭載されており、複数の上記浸水検知部のうちの少なくとも2つは、上記車両の前後方向(Y)において、上記内部空間の中央(C2)を挟んで互いに反対側となる位置に配されている、請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 複数の上記浸水検知部のうちの少なくとも2つは、上記車両の左右方向において、上記内部空間の中央を挟んで互いに反対側となり、かつ、上記車両の前後方向においても上記内部空間の中央を挟んで互いに反対側となる位置に配されている、請求項2又は3に記載の電力変換装置。
  5. 上記主回路部は、上記高圧通電部の一部を構成する高圧バスバ(13)をさらに有し、上記制御回路部は、上記高圧通電部の他の一部を構成する基板高圧通電部(61)を備える制御回路基板(6)をさらに有し、上記浸水検知部は、少なくとも、上記高圧バスバの一部と、上記基板高圧通電部の一部とによって形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 上記浸水検知部を備えた上記高圧バスバの少なくとも1つは、他の部位よりも鉛直方向の下方に突出したバスバ突出部(135)を有し、該バスバ突出部が、上記浸水検知部を構成している、請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 上記基板高圧通電部は、他の部位よりも鉛直方向の下方に突出した導体突出部(612)を有し、該導体突出部が、上記浸水検知部を構成している、請求項5又は6に記載の電力変換装置。
  8. 電圧増幅回路(8)をさらに有し、複数の上記浸水検知部のうちの少なくとも1つが浸水したときに生じる電圧変化を上記電圧増幅回路によって増幅する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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