JP2017169330A - 電動工具 - Google Patents

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谷本 英之
Hideyuki Tanimoto
英之 谷本
克明 助川
Katsuaki Sukegawa
克明 助川
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Abstract

【課題】モータ性能を低下させることなくモータの組立作業性の改善を図ることが可能な電動工具を提供する。【解決手段】作業工具を回転駆動するモータ6をハウジング内に有しており、モータ6は、ハウジングに固定される固定子61と、ハウジング側で回転自在に支持される回転子71とを備える。固定子61は、回転子71に対向し回転子に向かって突出し周方向に延びる一対の縁部を有する極部63と、これと一体的に構成され極部同士を連結するヨーク部66とを有する固定子コア62と、極部63とヨーク部66とによって保持される固定子コイル67とを有し、固定子コイル67を保持する極部63の前記一対の縁部の少なくとも一方をヨーク部66とは別部材で構成している。【選択図】図4

Description

本発明は、砥石、ドリル、回転刃等の作業工具を回転駆動するモータをハウジング内に有する電動工具に関する。
一般に、電動工具の駆動源となるモータは、回転子(アマチュア)及びこれを囲む固定子(ステータ)を有し、固定子は固定子コアの極部を周回するように形成されたスロット内に固定子コイルを配置した構成を有しているが、スロットへの固定子コイルの取付作業に手間がかかっていた。例えば、高出力ブラシ付モータの場合は、固定子コイルを手作業で固定子コアのスロット内に押し込んで設置するが、極部の両縁部にある極弧部が邪魔になり、組立作業時間が長く、コスト高になるという問題があった。
固定子の組立作業性を改善するものとして、本出願人から下記特許文献1が提案されている。この特許文献1は、固定子コアを分割構造とするとともに、各分割コアにおける極部の基部近傍において折曲自在にしたものである。各分割コアを折り曲げてスロットの開口を拡げた状態にて固定子コイルを挿入し、その後各分割コアを正規の円弧形状に戻すことで、作業性良く固定子コイルのスロット内への設置が可能である。
特開2015−27171号公報
特許文献1の場合、固定子の組立作業性の改善は図れるが、固定子コアの磁束が流れる部分を分割し、また折曲げ自在とするために切り込みを入れたりしているため、磁束が流れ難くなり、モータトルクが低下する問題が生じる。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、モータ性能を実質的に低下させることなくモータの組立作業性の改善を図ることが可能な電動工具を提供することにある。
本発明の第1の態様は、電動工具である。この電動工具は、作業工具を回転駆動するモータをハウジング内に有する構成であって、
前記モータは、前記ハウジングに固定される固定子と、前記ハウジング側で回転自在に支持される回転子とを備え、
前記固定子は、前記回転子に対向し前記回転子に向かって突出し周方向に延びる一対の縁部を有する極部と前記極部と一体的に構成され前記極部同士を連結するヨーク部とを有する固定子コアと、前記極部と前記ヨーク部とによって保持される固定子コイルとを有し、
前記固定子コイルを保持する前記極部の前記一対の縁部の少なくとも一方を前記ヨーク部とは別部材で構成したことを特徴とする。
前記第1の態様において、前記ヨーク部は、前記回転子を囲む環状方向に連続しているとよい。
前記第1の態様において、前記別部材は、前記極部に嵌合する嵌合部を有し、かつ前記嵌合部は前記極部の厚み方向以外には抜けない抜け止め構造を有するとよい。
前記嵌合部が円弧形状断面を有し、前記極部も前記嵌合部を囲む円弧形状断面を有するとよい。
前記別部材を、前記極部に対して正規姿勢で保持するための凹凸係合部を有しているとよい。
前記第1の態様において、前記別部材は、前記固定子コアの厚み方向に連続する一体品であるとよい。
本発明の第2の態様は、電動工具の製造方法である。この電動工具の製造方法は、作業工具を回転駆動するモータをハウジング内に有する場合において、
固定子コアの回転子に対向し前記回転子側に突出して周方向に延びヨーク部と一体の極部の一対の縁部のうち少なくとも一つを前記ヨーク部とは別部材として、
前記ヨーク部の内周に固定子コイルを配置した後、
前記別部材を、前記ヨーク部に対して正規姿勢で固着して固定子を構成することを特徴とする。
前記第2の態様において、前記別部材を、前記ヨーク部に回動自在に嵌合しておき、前記固定子コイルを配置するまでは、前記別部材を前記正規姿勢の状態よりも前記ヨーク部から離間した状態にするとよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、作業工具を回転駆動するモータをハウジング内に有する電動工具において、モータ性能を実質的に低下させることなくモータの組立作業性の改善を図ることができ、ひいてはコスト低減を図ることができる。
本発明に係る電動工具の実施の形態1であって、電動工具としてのグラインダを示す側断面図。 同じく一部を断面とした平面図。 前記グラインダのハウジング内に設置されたモータの側面図。 前記モータの横断面図。 前記モータにおける固定子の横断面図。 前記モータにおける回転子の横断面図。 前記モータのコイルを省略したモータコア(固定子コア及び回転子コア)の斜視図。 前記固定子コアの斜視図。 前記固定子コアであって、(A)は極部本体に極弧部材の一つを回転自在に嵌合した状態を示す斜視図、(B)は極弧部材の斜視図。 磁束の流れを示す前記固定子の横断面図。 実施の形態1における固定子の組立手順のうち、固定子コイルの製造工程であって、(A)は絶縁テープ(例えば、絶縁紙)巻き付け後の固定子コイルの平面図、(B)は前記固定子コイルのA−A断面図。 前記固定子の組立手順のうち、固定子コイルの製造工程であって、(A)は成形型の間に固定子コイルを配置した、固定子コイル成形前の状態の正断面図、(B)は固定子コイル成形後の状態の正断面図。 前記固定子の組立手順のうち、固定子コアに固定子コイルを設置する工程であって、(A)は固定子コア側の極弧部材を回動してスロットの開口側を拡げた状態として固定子コイルを設置する場合を示す説明図、(B)は固定子コイルをスロット内に設置後、極弧部材を正規姿勢(モータとして動作可能な状態)に戻した状態を示す説明図、(C)は前記固定子の組立完了状態を示す説明図。 本発明の実施の形態2における要部構成を示す固定子の横断面図。 本発明の実施の形態3における要部構成を示す固定子の横断面図。 本発明の実施の形態4における要部構成を示す固定子の横断面図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
実施の形態1
図1及び図2は、本発明に係る電動工具の実施の形態1であって、電動工具としてのグラインダを示す側断面図及び平面図である。これらの図に示すように、グラインダ1は、回転工具(作業工具)としての砥石ホイール2を備えており、コンクリートや石材などの表面を平坦にする研削作業などに用いられる。砥石ホイール2は、例えばダイヤモンド砥石ホイールである。なお、回転工具としては、円板状の研磨用砥石や切断用砥石の他に、円板状のブラシやカッター等も取付け可能である。グラインダ1は、ハウジング3(例えば樹脂製)と、ギヤケース4とを備える。
ハウジング3は、全体として略円筒形状を成しており、ハウジング3の内部には、原動機としての電動モータ6が収容されている。電動モータ6は、ハウジング3の後端から引き出された電源コード7を介して商用電源等の外部交流電源に接続される。電動モータ6の出力軸75の前端部には、第1のベベルギヤ21が設けられる。ハウジング3には、電動モータ6への通電有無を切り替える電源スイッチ5が設けられる。
電動モータ6の詳細は後述するが、電動モータ6は、図3、図4等に示すように固定子コア62及び固定子コイル67を有する固定子61と、回転子コア72及び回転子コイル73を有する回転子71とを備えるとともに、図1及び図3のように整流子80及びこれに接触するブラシ81を有する高出力ブラシ付モータである。固定子61はハウジング3に固定され、回転子71と一体に回転する出力軸75は軸受76でハウジング3で回転自在に支持されている。整流子80は出力軸75の一方の外周側に固定され、ブラシ81はハウジング側にて保持され、弾性材82で整流子80に接触する向きに付勢されている。
図1及び図2に示すように、ギヤケース4は、ケース本体10(例えばアルミ合金等の金属製)と、ケース本体10の開口部を塞ぐ蓋部材としてのパッキングランド11とを有する。パッキングランド11は、ケース本体10に対して、例えばネジ止め等により固定される。パッキングランド11は、ホイルガード30を保持する保持部材となる。ケース本体10は、ハウジング3の前端部に取り付けられる。ギヤケース4の内部には、2つの軸受(ニードルベアリング12及びボールベアリング13)が設けられており、これら軸受によってスピンドル20が回転自在に保持されている。スピンドル20は、電動モータ6の出力軸75と直交しており、その一端はパッキングランド11を貫通して外部に突出している。一方、ギヤケース4内に位置するスピンドル20の他端には、電動モータ6の出力軸75に固着された第1のベベルギヤ21と噛み合う第2のベベルギヤ22が設けられる(固着される)。電動モータ6の回転は、第1のベベルギヤ21及び第2のベベルギヤ22によって回転方向が90度変換されるとともに、回転速度が減速されてスピンドル20に伝達される。すなわち、スピンドル20は電動モータ6によって回転駆動される。
砥石ホイール2は、ホイルワッシャ及びロックナットによってスピンドル20に固定され、スピンドル20と一体的に回転する。ハウジング3に設けられた電源スイッチ5が操作されると、電動モータ6に電力が供給され、電動モータ6の出力軸75が回転する。すると、第1のベベルギヤ21及び第2のベベルギヤ22を介して出力軸75に連結されているスピンドル20が回転し、スピンドル20に固定されている砥石ホイール2が回転する。
さて、モータ6が高出力ブラシ付モータの場合、固定子コイル67に用いる線材の線径が太くなる。このため固定子61を製造する場合、手作業で固定子コア62と一体的に構成され回転子71に対向して回転子71に向かって突出する極部63と固定子コア62とによって形成されたスロット64に固定子コイル67を設置するのであるが、従来は手作業でスロット内に押し込む作業に手間がかかっていた。すなわち、極部63の一対の縁部65と固定子コア62とによって固定子コイル67を保持する作業に手間がかかっていた。そこで、本実施の形態1においては、固定子コイル67を保持する極部の部分をヨーク部66とは別部材で構成する。より具体的に言えば、回転子71に対向して回転子71に向かって突出する各極部63において周方向に延びる一対の縁部(各極部63の両縁部(両縁部分)に位置する極弧部)のうち少なくとも一つを極部本体63aとは別部材である極弧部材65(縁部65と称す場合もある)として構成している(但し、図示の場合は極部63の一対の縁部(両縁部)の極弧部を別体の極弧部材65としている。)。すなわち、極部63は主要磁路となる極部本体63aとその両側の縁部(極弧部材)65とを有する。以下、図4乃至図13において、モータ6の詳細、及びこれに用いる固定子61の製造手順について説明する。
図4乃至図10に示すように、回転子コア72及び回転子コイル73を有する回転子71を囲む固定子61の固定子コア62は、複数の極部本体63a及びこれらを連絡(連結)するように(回転子71を囲む環状方向に)一体に形成されるヨーク部66と、これと一体の極部本体63aの両縁部にそれぞれ嵌合される極弧部材65とを有する。この場合、図9(A)等に示すように、極部本体63aの両縁部にはそれぞれ断面円弧状の嵌合部としての凹溝63bが固定子コア62の厚み方向に連続して形成されており、図9(B)のように極弧部材65の基部には断面円弧状の凹溝63bに回動自在に嵌合する円柱状(断面円弧状)嵌合部65aが形成されている。極弧部材65は円柱状嵌合部65aから薄肉厚で延長する延長部65b(本来の極弧となる部分)が形成されている。極弧部材65は固定子コア62の厚み方向に連続し、固定子コア62の厚みと同じであり、円柱状嵌合部65aを極部本体63aの両縁部の凹溝63bに厚み方向に挿入し、極部本体63aに嵌合する。嵌合状態では、極部本体63aの両端面と極弧部材65の両端面は面一となることが好ましい。
なお、通常、固定子コア62の極部本体63a及びヨーク部66は磁性体薄板としての鋼薄板を所定厚みとなるように積層したものであるが、機械的構造上は一体品と考えて良い。極弧部材65も同様の積層構造としてもよい。あるいは極弧部材65を積層構造ではない磁性体の鋼材の一体品としてもよく、この場合には固定子コア62の補強にも有効である。極弧部材65は凹溝63bへの挿入側となる円柱状嵌合部65aを僅かに小径として挿入を容易にしてもよい。
各縁部(極弧部材)65は、その先端(延長部65bの先端)が最もヨーク部66の内面に近づくように回動させた状態(図4、図5、図7、図8及び図10の状態)が、正規姿勢(モータ完成時と同じ状態)である。この正規姿勢のとき極部本体63aと極弧部材65とが、従来の極弧部を両側に有する極部と同じ外形断面形状となり、極部本体63aの基部外周と、これに続くヨーク部66内面と、極弧部材65の内面(ヨークへの対向面)で固定子コイル67を設置するためのスロット64が形成される。
上記のような固定子コア62を用いた場合の固定子61の製造手順を図11乃至図13で説明する。まず、図11(A),(B)のように所要線径の絶縁被覆線材68を複数回、巻回してループコイルとし、その上に絶縁テープ(例えば、絶縁紙)69を巻き付けて固定子コイル67(成形前)を作製する。図5等に示すように絶縁テープ69はスロット64に対面する部分に絶縁のために設けられる。
次に、図12(A)のように、湾曲成形型(R型)90,91間に成形前の固定子コイル67を挟み込み、同図(B)のように固定子コイル67の断面形状を円弧状に湾曲成形する。
一方、図13(A)のように、固定子コア62は極弧部材65を回動自在に装着しておくとともに各極弧部材65を回動してスロット64の開口側を拡げた状態とし、そこに湾曲成形された固定子コイル67を挿入する。このときスロット64の開口側が拡がっているので、作業性良く短時間で固定子コイル67の設置作業ができる。その後、図13(B)のようにコイル装着済み部分の各極弧部材65を正規位置として(極弧部材65の先端とヨーク部66内面との距離が最小となるように回動させて)、溶接等で極弧部材65を極部本体63aに固定する。図13(C)のように全ての固定子コイル67を設置して同様の手順で極弧部材65を固定することで固定子61の組立完了となる。
図10は組立完了時の固定子61及び磁束の流れを示し、磁束が主に流れる極部本体63a及びヨーク部66を分割していないため、モータトルク低下は殆ど生じないことがわかる。また、固定子コア62の外周部(ヨーク部66)は分割しないので、固定子コア62の外周面の円弧部Roを精度良い真円形状とすることができる。図1に示すハウジング3内に低コストで設置が可能である。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 回転工具(作業工具)を回転駆動するモータ6の固定子61が、回転子71に対向する極部63と極部同士を連結するヨーク部66とを有する固定子コア62と、極部63のスロット64内に配置される固定子コイル67とを有する場合において、固定子コイル67を保持する極部63の一対の縁部の少なくとも一方をヨーク部66とは別部材で構成しているので、ヨーク部66の内周に固定子コイル67を配置した後、前記別部材を、ヨーク部66に対して正規姿勢で固着して固定子を構成することができ、モータの組立作業性の改善を図ることができる。
(2) 固定子コア62のヨーク部66は分割構造とはなっておらず、回転子71を囲む環状方向に連続しているため、磁束の流れを妨げることがなく、ヨーク部分割に起因するモータトルクの低下は生じない。
(3) 固定子コイル67を保持する極部63の一対の縁部である極弧部材65は、極部本体63aの凹溝63aに嵌合する嵌合部65aを有し、かつ嵌合部65aは極部本体63aの厚み方向以外には抜けない抜け止め構造となっている。このため、極弧部材65が極部本体63aとは別部品であっても強固な機械的強度を保つことが可能である。
(4) 極部本体63a側の嵌合部(凹溝63b)及びこれに嵌合している極弧部材65側の嵌合部65aの断面が円弧形状を有しているため、固定子コイル67の設置の際に極弧部材65を極部本体63aに対し回動可能であり、予め嵌合させた状態にてスロット64の開口を拡げて(ヨーク部66から極部本体63aの先端を離間させて)固定子コイル67の設置が可能で、コイル設置後に極弧部材65をヨーク部に対して正規姿勢で固着すればよい。このため、固定子コイル67の設置、及び設置後の処理の作業性がいっそう良好で、短時間処理が可能である。また、製造工程の自動化にも適する。
(5) 極弧部材65が、固定子コア62の厚み方向に連続する磁性体(例えば鋼材)の一体品であると、極部本体63aと極部同士を連結するヨーク部66とが鋼薄板の積層体である場合に、その機械的強度を補強することができる(楔としての効果がある)。
実施の形態2
図14は、本発明の実施の形態2に係る電動工具としてのグラインダの要部構成であって、モータ6における固定子構造を示す。この場合、固定子61の固定子コア62の各極部63は、主要磁路となる極部本体63aとその両側の極弧部材65とを有するが、さらに極部本体63aと極弧部材65間には、極弧部材65を極部本体63aに対して正規姿勢で保持するための凹凸係合部100が設けられている。つまり、極部本体63aに形成された凹凸部101に極弧部材65に形成された凹凸部102が係合(嵌合)して、極弧部材65を正規姿勢に保持(係止)できるようにしている。凹凸係合部100で極弧部材65を正規姿勢に保持することにより、図13(A),(B),(C)の手順で固定子コイル67を固定子コア62に設置する場合に、各極弧部材65を正規姿勢に保持した状態で溶接等で極弧部材65を極部本体63aに固定する作業が可能であり、作業性が改善される。その他の構成作用効果は、前述の実施の形態1と同様である。
実施の形態3
図15は、本発明の実施の形態3に係る電動工具としてのグラインダの要部構成であって、モータ6における固定子構造を示す。この場合、固定子61の固定子コア62の各極部63は、主要磁路となる極部本体63aとその両側の極弧部材65とを有するが、固定子コイルの設置作業性を改善する目的でヨーク部66の部分で固定子コア62をコア分割体62Aとコア分割体62Bとに2分割している。その他の構成は前述の実施の形態1と同様である。
固定子コア62の分割状態において各固定子コイル67のスロット64への設置を行い、その後コア分割体62Aとコア分割体62Bとを突き合わせて溶接等で一体化する。
この実施の形態3によれば、固定子コイル67のスロット64への設置をいっそう作業性よく行うことができる。
実施の形態4
図16は、本発明の実施の形態4に係る電動工具としてのグラインダの要部構成であって、モータ6における固定子構造を示す。この場合、固定子61の固定子コア62の各極部63は、主要磁路となる極部本体103とその両側に嵌合する極弧部材105とを有し、極弧部材105は極部本体103に対してその厚み方向以外には抜けない抜け止め構造を有する。すなわち、極部本体103には底部よりも開口部が狭くなった凹溝104が形成され、極弧部材105の基部には凹溝104に嵌合する角柱状嵌合部106が形成されている。極弧部材105には嵌合部106から薄肉厚で延長する延長部107(本来の極弧となる部分)が形成されている。その他の構成は前述の実施の形態1と同様である。
この場合、極弧部材105は回動しないため、極弧部材105を極部本体103から外した状態にて固定子コイル67をスロット64に設置し、その後極弧部材105を凹溝104に対して固定子厚み方向に挿入し、最後に溶接等で一体化する。
この実施の形態4においても、固定子コイル67の設置作業を容易にするとともに、磁束の流れを低下させず、モータトルクを維持できる効果がある。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
上記実施の形態では、電動工具の一例としてグラインダを説明したが、固定子コイルを有する電動モータを備えた草刈り機等の電動作業機を含む各種電動工具に本発明が適用可能であることが明らかである。
1 グラインダ、2 砥石ホイール、3 ハウジング、4 ギヤケース、5 電源スイッチ、6 電動モータ、7 電源コード、20 スピンドル、21 第1のベベルギヤ、22 第2のベベルギヤ、30 ホイルガード、61 固定子、62 固定子コア、63 極部、63a,103 極部本体、63b 凹溝、64 スロット、65,105 極弧部材、65a,106 嵌合部、65b,107 延長部、66 ヨーク部、67 固定子コイル、71 回転子、72 回転子コア、73 回転子コイル、80 整流子、81 ブラシ、100 凹凸係合部。

Claims (8)

  1. 作業工具を回転駆動するモータをハウジング内に有する電動工具であって、
    前記モータは、前記ハウジングに固定される固定子と、前記ハウジング側で回転自在に支持される回転子とを備え、
    前記固定子は、前記回転子に対向し前記回転子に向かって突出し周方向に延びる一対の縁部を有する極部と前記極部と一体的に構成され前記極部同士を連結するヨーク部とを有する固定子コアと、前記極部と前記ヨーク部とによって保持される固定子コイルとを有し、
    前記固定子コイルを保持する前記極部の前記一対の縁部の少なくとも一方を前記ヨーク部とは別部材で構成したことを特徴とする電動工具。
  2. 前記ヨーク部は、前記回転子を囲む環状方向に連続していることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記別部材は、前記極部に嵌合する嵌合部を有し、かつ前記嵌合部は前記極部の厚み方向以外には抜けない抜け止め構造を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具。
  4. 前記嵌合部が円弧形状断面を有し、前記極部も前記嵌合部を囲む円弧形状断面を有することを特徴とする請求項3に記載の電動工具。
  5. 前記別部材を、前記極部に対して正規姿勢で保持するための凹凸係合部を有していることを特徴とする請求項4に記載の電動工具。
  6. 前記別部材は、前記固定子コアの厚み方向に連続する一体品である請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電動工具。
  7. 作業工具を回転駆動するモータをハウジング内に有する電動工具の製造方法であって、
    固定子コアの回転子に対向し前記回転子側に突出して周方向に延びヨーク部と一体の極部の一対の縁部のうち少なくとも一つを前記ヨーク部とは別部材として、
    前記ヨーク部の内周に固定子コイルを配置した後、
    前記別部材を、前記ヨーク部に対して正規姿勢で固着して固定子を構成することを特徴とする電動工具の製造方法。
  8. 前記別部材を、前記ヨーク部に回動自在に嵌合しておき、前記固定子コイルを配置するまでは、前記別部材を前記正規姿勢の状態よりも前記ヨーク部から離間した状態にすることを特徴とする請求項7に記載の電動工具の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7487145B2 (ja) 2020-06-23 2024-05-20 三ツ星ベルト株式会社 伝動用vベルト

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