JP2017168976A - 楽曲再生装置、楽曲再生方法および楽曲再生プログラム - Google Patents

楽曲再生装置、楽曲再生方法および楽曲再生プログラム Download PDF

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Yumi Fujii
優美 藤井
村田 寿子
Toshiko Murata
寿子 村田
正也 小西
Masaya Konishi
正也 小西
敬介 小田
Keisuke Oda
敬介 小田
敬洋 下条
Takahiro Shimojo
敬洋 下条
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Abstract

【課題】ヘッドホンのユーザが、そのヘッドホンからの音漏れを確認することができるようにする。
【解決手段】楽曲再生装置10は、空間特性を測定するための測定信号を生成する信号生成部31と、測定信号に対応する音を音出力部21L、21Rから出力して得られる空間特性を取得する特性取得部32と、特性取得部32が取得した空間特性に基づいて処理した楽曲を再生する再生部40とを有し、特性取得部32は、音出力部21L、21Rをユーザが装着している状態で測定信号に対応する音を音出力部から出力して得られる空間特性である第1特性と、音出力部21L、21Rをユーザが装着していない状態で測定信号に対応する音を音出力部から出力して得られる空間特性である第2特性とを取得し、再生部40は、第1特性と第2特性との差である第3特性に基づいて処理した楽曲を再生する。
【選択図】図2

Description

本発明は、楽曲再生装置、楽曲再生方法および楽曲再生プログラムに関する。
電車内におけるヘッドホンやイヤホンの音漏れが問題となっている。特許文献1では、ユーザに音漏れ具合を各周波数領域で算出し音漏れしないように自動で音量調整を行う。また、特許文献2では、ユーザがイヤホンまたはヘッドホンを装着していることを検出し、装着していない時は再生を停止するような制御を行う。特許文献3では、マイクロホン付きのイヤホンで周囲の騒音を収音して減衰量を算出し、音量を調整することによって音漏れを防止する。
特開2007−88521号公報 特開2014−003501号公報 特開2012−244522号公報
ヘッドホンからの音漏れを低減するためには、ユーザが音漏れ具合を耳で聴いて確認して音量を調節することが望ましい。しかしながら、ヘッドホンを装着しているユーザは、そのヘッドホンからの音漏れを確認することはできず、改善の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、ヘッドホンのユーザが、そのヘッドホンからの音漏れを確認することができる楽曲再生装置、楽曲再生方法および楽曲再生プログラムを提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のある形態による楽曲再生装置は、空間特性を測定するための測定信号を生成する信号生成部と、前記測定信号に対応する音を音出力部から出力して得られる空間特性を取得する特性取得部と、前記特性取得部が取得した空間特性に基づいて処理した楽曲を再生する再生部とを有し、前記特性取得部は、前記音出力部をユーザが装着している状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第1特性と、前記音出力部を前記ユーザが装着していない状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第2特性とを取得し、前記再生部は、前記第1特性と前記第2特性との差である第3特性に基づいて処理した楽曲を再生する。
また、本発明のある形態による楽曲再生方法は、空間特性を測定するための測定信号を生成する工程と、音出力部をユーザが装着している状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第1特性を取得する工程と、前記音出力部を前記ユーザが装着していない状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第2特性を取得する工程と、前記第1特性と前記第2特性との差である第3特性を算出する工程と、前記第3特性に基づいて処理した楽曲を再生する再生部工程と、を有する。
また、本発明のある形態による楽曲再生プログラムは、コンピュータを、空間特性を測定するための測定信号を生成する信号生成部、音出力部をユーザが装着している状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第1特性を取得し、前記音出力部を前記ユーザが装着していない状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第2特性を取得する特性取得部、前記第1特性と前記第2特性との差である第3特性を算出する算出部、前記第3特性に基づいて処理した楽曲を再生する再生部、として機能させるための楽曲再生プログラムである。
本発明によれば、ユーザは、ヘッドホンを外した状態で、そのヘッドホンを装着した状態での音漏れを確認できるという効果を奏する。
図1は、本実施形態にかかる楽曲再生装置の構成例を示す図である。 図2は、楽曲再生装置の信号処理部の構成例を示す図である。 図3は、楽曲再生装置の各動作モードにおける、ユーザのヘッドホンの装着状態に応じた処理内容を示す図である。 図4は、ヘッドホンの例を示す図である。 図5は、楽曲再生装置全体の処理を示すフローチャートである。 図6Aは、楽曲再生装置の動作モードが測定モードである場合の処理を示すフローチャートである。 図6Bは、楽曲再生装置の動作モードが測定モードである場合の処理を示すフローチャートである。 図7は、楽曲再生装置の動作モードが音漏れモニタモードである場合の処理を示すフローチャートである。 図8は、楽曲再生装置の動作モードが通常再生モードである場合の処理を示すフローチャートである。 図9は、楽曲再生装置の変形例1を示す図である。 図10は、楽曲再生装置の変形例2を示す図である。 図11は、楽曲再生装置の一部分を、スマートホンによって実現する場合を示す図である。 図12は、測定を行う装置と再生を行う装置とに分けた例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の各実施形態の説明において、他の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。なお、各実施形態により本発明が限定されるものではない。また、各実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、この実施形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
(楽曲再生装置の構成)
図1は、本実施形態にかかる楽曲再生装置10の構成例を示す図である。図1に示すように、楽曲再生装置10は、表示部11と、入力部12と、制御部13と、記憶部14と、信号処理部15と、増幅部16L、16R、17Lおよび17Rと、バス18とを有する。
表示部11は、楽曲再生装置10の動作状態などの各種情報を表示する。入力部12は、ユーザによって操作される部分であり、ユーザが、動作モードを設定する設定部として機能する。入力部12は、ユーザによる命令などを受け付ける。ユーザが入力した命令などは、制御部13に送られる。楽曲再生装置10は、表示部11と入力部12とを一体化したタッチパネルを有していてもよい。
制御部13は、楽曲再生装置10の各部を制御する。記憶部14は、再生の対象となる楽曲データを記憶する。また、記憶部14は、制御部13が楽曲再生装置の各部を制御する際に用いる各種データを記憶する。
信号処理部15は、楽曲データについて、デジタルデータからアナログ信号へ変換する。また、信号処理部15は、ヘッドホン20に設けられたマイクロホン22Lおよび22Rから入力される収音信号について、アナログ信号からデジタルデータへ変換する。信号処理部15は、測定によって取得された特性と再生すべき楽曲データとの畳込み処理を行う。なお、信号処理部15は、そのすべてまたは一部をDSP(Digital Signal Processor)によって実現できる。
増幅部16Lおよび16Rは、信号処理部15から出力される楽曲信号を増幅し、ヘッドホン20へ出力する。増幅部17Lおよび17Rは、マイクロホン22Lおよび22Rから入力される収音信号を増幅する。
楽曲再生装置10は、ヘッドホン20に接続されている。ヘッドホン20は、左チャンネル用の音出力部21Lと、右チャンネル用の音出力部21Rと、左チャンネル用のマイクロホン22Lと、右チャンネル用のマイクロホン22Rと、スイッチ23とを有する。楽曲再生装置10は、ヘッドホン20の音出力部21Lおよび21Rによって音楽を出力する。また、楽曲再生装置10は、ヘッドホン20に備えたマイクロホン22Lおよび22Rによって収音する。
音出力部21L、21Rは、ユーザが楽曲を聴くために、ユーザの左耳、右耳に対応して設けられる。音出力部21L、21Rは、対応するユーザの左耳、右耳に、音を出力する。音出力部21L、21Rは、入力される電気信号を音に変換するスピーカユニットである。音出力部21Lは、楽曲データの左チャンネルデータがD/A変換され増幅されることによって得られた信号を出力する。音出力部21Rは、楽曲データの右チャンネルデータがD/A変換され増幅されることによって得られた信号を出力する。
マイクロホン22L、22Rは、入力される音を電気信号に変換する収音部である。マイクロホン22L、22Rは、ユーザの左耳、右耳に対応して設けられる。マイクロホン22L、22Rは、対応するユーザの左耳、右耳の周囲の空間について収音する。マイクロホン22L、22Rは、音出力部21L、21Rから出力される音を、ユーザの左耳、右耳の周囲の空間すなわちヘッドホン20の外部の空間を介して取得する。
スイッチ23は、ユーザの音出力部21L、21Rの装着状態を検出する。スイッチ23は、例えば、ユーザが音出力部21L、21Rを装着している状態でオフとなり、装着していない状態でオンとなる。
(動作モード)
本実施形態による楽曲再生装置の動作には、測定モードと、音漏れモニタモードと、通常再生モードとがある。本実施形態では、ユーザの操作によって動作モードを切替える。例えば、ユーザが、表示部11の表示内容を参照しながら、入力部12の操作を行うことにより、動作モードを切替えるようにすればよい。また、動作モードを切替えるためのスイッチを用意しておき、そのスイッチが操作されたことを検出した場合に動作モードを切替えてもよい。
測定モードは、第1特性と第2特性とを測定するモードである。第1特性は、ヘッドホン20をユーザが装着している状態で測定信号に対応する音を音出力部21L、21Rから出力して得られる空間特性である(以下、特性Aと呼ぶ)。第2特性は、ヘッドホン20をユーザが装着していない状態で測定信号に対応する音を音出力部21L、21Rから出力し、ヘッドホン20の周囲の空間を介して得られる空間特性である(以下、特性Bと呼ぶ)。特性Aおよび特性Bは、具体的には、音出力部21L、21Rから出力した音を、ヘッドホン20の周囲の空間を介してマイクロホン22L、22Rで取得することによって得られる空間特性である。特性Aは、ユーザの頭部を含めた空間特性であるため、ユーザごとにユニークな特性である。このため、楽曲再生装置10を家族など複数人で共用する場合、ユーザ各人の特性Aを記憶しておき、記憶した特性Aを音漏れモニタモードで読み出して用いてもよい。なお、特性Aの測定が完了している場合、ユーザがヘッドホン20を外したことをトリガとして、特性Bを自動的に測定してもよい。
また、測定モードでは、特性Aおよび特性Bとの差である第3特性(以下、特性Cと呼ぶ)が算出される。特性Cは、ユーザの頭部に関連する特性である。特性Cは、信号処理部15に記憶する。特性Aおよび特性Bについても、信号処理部15に記憶してもよい。
音漏れモニタモードは、ユーザがヘッドホン20を装着していない状態で、ユーザがヘッドホン20を装着しているときに漏れる音を再生する動作モードである。音漏れモニタモードでは、ユーザがヘッドホン20を装着している状態では通常再生モードと同様に楽曲を再生し、ユーザがヘッドホン20を装着していない状態では、ユーザがヘッドホン20を装着しているときに漏れる音を再生する。
通常再生モードは、ユーザによるヘッドホン20の装着有無に影響されることなく、楽曲を再生し続ける動作モードである。
(信号処理部)
図2は、楽曲再生装置10の信号処理部15の構成例を示す図である。図2に示すように、本例の信号処理部15は、測定部30と、再生部40と、特性記憶部50と、D/A変換部61L、61Rと、A/D変換部71L、71Rと、モード記憶部80とを有する。制御部13は、バス18によって、測定部30、再生部40、特性記憶部50、モード記憶部80、記憶部14と接続されており、各部相互間のデータの授受を実現する。
(モード記憶部と動作モード)
モード記憶部80は、モード情報を記憶する。モード情報は、楽曲再生装置10の現在の動作モードを示す情報である。例えば、ユーザが入力部12によって動作モードを設定すると、モード記憶部80は動作モードに対応するモード情報を記憶する。
ここで、図3は、楽曲再生装置10の各動作モードにおける、ユーザのヘッドホン20の装着状態に応じた処理内容を示す図である。
図3に示すように、モード記憶部80が記憶する動作モードには、「測定モード」と、「音漏れモニタモード」と、「通常再生モード」とがある。図3に示すように、ユーザによるヘッドホン20の装着状態として、装着している「装着」と、装着していない「非装着」とがある。ヘッドホン20の「装着」はスイッチ23のオフに対応付けられ、「非装着」はスイッチ23のオンに対応付けられる。
図3に示すように、動作モードが「測定モード」である場合、ユーザがヘッドホン20を装着していれば特性Aを測定でき、ユーザがヘッドホン20を装着していなければ特性Bを測定できる。測定した特性Aは、特性記憶部50に保存しておくことが望ましい。特性Bは、任意のタイミングで測定する。
動作モードが「音漏れモニタモード」である場合、ユーザがヘッドホン20を装着していれば楽曲データについて通常再生が行われ、ユーザがヘッドホン20を装着していなければ音漏れ再生が行われる。音漏れ再生では、測定モードの測定によって得られた特性Cを特性記憶部50から読み出し、特性Cと楽曲データとを畳込む処理を行うことにより、ヘッドホン30から漏れる音を再生する。
動作モードが「通常再生モード」である場合、ユーザがヘッドホン20を装着しているか否かにかかわらず、楽曲データについて通常再生が行われる。
(測定部)
図2に戻り、測定部30は、特性Aおよび特性Bを測定するための機能を有する。本例では、特性Aと特性Bとを同じ測定部30によって測定する。測定部30は、信号生成部31と、特性取得部32とを有する。測定部30は、モード記憶部80に記憶されているモード情報による動作モードが測定モードである場合、信号生成部31および特性取得部32によって特性A、特性Bを測定する。
信号生成部31は、測定信号を生成するための測定データを出力する。測定信号は、特性Aおよび特性Bを測定するための信号である。測定信号は、可聴域の周波数成分を含む信号である。測定信号は、例えば、インパルス信号、TSP(Time Stretched Pulse)等のスイープ信号、ホワイトノイズ信号またはピンクノイズ信号等である。信号生成部31は、左チャンネル用および右チャンネル用に同じ測定データを出力してもよいし、異なる測定データを出力してもよい。信号生成部31が出力する測定データは、D/A変換部61L、61Rによってアナログ信号である測定信号に変換された後、増幅部16L、16Rでそれぞれ増幅される。
特性取得部32は、マイクロホン22L、22Rで収音された後、A/D変換部71L、71Rでデジタルデータに変換された特性Aおよび特性Bを入力とする。特性取得部32は、特性Aと特性Bとに基づいて特性Cを算出する。特性取得部32は、例えば、特性Aと特性Bとの差分により、特性Cを算出する。
測定部30によって取得された特性Aおよび特性Bは特性記憶部50に記憶される。測定部30によって算出された特性Cは特性記憶部50に記憶される。
なお、特性Aおよび特性Bについては、騒音などがない、できるだけ静かな場所で測定することが望ましい。例えば、楽曲再生装置10の入手直後(購入直後など)に、自宅などの、騒音などがない、静かな場所で特性Aを測定することが望ましい。特性Aを測定した際に、特性Bを測定してもよい。
(再生部)
再生部40は、モード制御部41と、スイッチ42a、42bと、再生処理部43a、43bと、畳込み処理部44a、44bと、D/A変換部45a、45bとを有する。
モード制御部41は、モード記憶部80に記憶されているモード情報と、スイッチ23のオンオフ状態とに応じて、スイッチ42aおよび42bを制御する。
スイッチ42aは、記憶部14に記憶されている楽曲データのうち、左チャンネルLのデータを入力とする。スイッチ42aは、入力されるデータを、再生処理部43aまたは畳込み処理部44aへ出力する。
スイッチ42bは、記憶部14に記憶されている楽曲データのうち、右チャンネルRのデータを入力とする。スイッチ42bは、入力されるデータを、再生処理部43bまたは畳込み処理部44bへ出力する。
モード記憶部80に記憶されているモード情報による動作モードが音漏れモニタモードである場合、モード制御部41は、スイッチ23がオフ(ユーザがヘッドホン20を装着)であれば、スイッチ42aおよび42bを制御し、記憶部14に記憶されている楽曲データのうち、左チャンネルLのデータを再生処理部43aに入力し、右チャンネルRのデータを再生処理部43bに入力する。また、モード記憶部80に記憶されているモード情報による動作モードが音漏れモニタモードである場合、モード制御部41は、スイッチ23がオン(ユーザがヘッドホン20を非装着)であれば、スイッチ42aおよび42bを制御し、記憶部14に記憶されている楽曲データのうち、左チャンネルLのデータを畳込み処理部44aに入力し、右チャンネルRのデータを畳込み処理部44bに入力する。
モード記憶部80に記憶されているモード情報による動作モードが通常再生モードである場合、モード制御部41は、スイッチ23のオンオフにかかわらず、記憶部14に記憶されている楽曲データのうち、左チャンネルLのデータを再生処理部43aに入力し、右チャンネルRのデータを再生処理部43bに入力する。
再生処理部43a及び43bは、再生の対象である楽曲データを一時記憶するバッファを備えている。再生処理部43a、43bは、バッファに記憶した楽曲データを、D/A変換部45a、45bへ入力する。
畳込み処理部44aおよび44bは、楽曲データを一時記憶するバッファを備えている。畳込み処理部44aおよび44bは、バッファに記憶した楽曲データと特性Cとの畳込み処理を行う。畳込み処理部44a、44bは、畳込み処理を行った楽曲データを、D/A変換部45a、45bへ入力する。
D/A変換部45aは、再生処理部43aまたは畳込み処理部44aから入力される楽曲データを、アナログ信号に変換する。D/A変換部45aによる変換後のアナログ信号は、増幅部16Lに入力される。
D/A変換部45bは、再生処理部43bまたは畳込み処理部44bから入力される楽曲データを、アナログ信号に変換する。D/A変換部45bによる変換後のアナログ信号は、増幅部16Rに入力される。
(ヘッドホン)
図4は、ヘッドホン20の例を示す図である。図4はヘッドホン20を模式的に示す。図4に示すように、ヘッドホン20は、左チャンネル用の音出力部21Lと、右チャンネル用の音出力部21Rと、左チャンネル用のマイクロホン22Lと、右チャンネル用のマイクロホン22Rと、スイッチ23と、ヘッドバンド部24とを有する。
ヘッドバンド部24は、ユーザが頭部に装着する部分である。ヘッドバンド部24は、ユーザの頭部に適切に装着するために長さが調整できるようになっている。
左チャンネル用の音出力部21Lおよびマイクロホン22Lはヘッドバンド部24の左端部24Lに、右チャンネル用の音出力部21Rおよびマイクロホン22Rはヘッドバンド部24の右端部24Rに、それぞれ設けられている。
ヘッドホン20の音出力部21L、21Rはユーザが装着したときに耳介の近くに位置する。マイクロホン22L、22Rについても、ユーザが装着したときに耳介の近くに位置することが望ましい。
スイッチ23は、ヘッドバンド部24に設けられている。スイッチ23は、機械的接点を有し、本例では、ユーザがヘッドホン20を装着するとスイッチ23はオフになり、ユーザがヘッドホン20を外すと(装着していない状態)、スイッチ23はオンになる。
また、スイッチ23は、ヘッドバンド部24が伸張されたことを検出することによって、ヘッドホン20の装着状態を検出してもよい。スイッチ23の代わりに、音出力部21L、21Rを覆う耳あて部内に光センサを設けておき、光センサの検出レベルが、予め定めた閾値未満である場合、ユーザがヘッドホン20を装着している状態であると判定してもよい。光センサの検出レベルが閾値を超えた場合、装着が解除すなわちユーザがヘッドホンを外したと判定してもよい。
なお、図4は、有線すなわちケーブルを介して楽曲再生装置10と信号の授受を行うヘッドホンについて説明したが、無線により楽曲再生装置10と信号の授受を行うヘッドホンであってもよい。
(装置全体の処理)
図5は、楽曲再生装置10全体の処理を示すフローチャートである。
ステップS11では、楽曲再生装置10において特性Aを取得済みであるか否かを判定する。ステップS11において、特性Aを取得済みでないと判定された場合(ステップS11においてNo)、ステップS12に進む。ステップS12では、特性Aを測定する。
次に、ステップS13では、楽曲再生装置10において特性Bを取得済みであるか否かを判定する。ステップS13において、特性Bを取得済みでないと判定された場合(ステップS13においてNo)、ステップS14に進む。ステップS14では、特性Bを測定する。
ステップS15では、特性Aと特性Bとに基づいて、特性Cを算出する。ステップS16では、ステップS15で算出された特性Cを記憶する。ステップS17では、ステップS16で記憶された特性Cに基づいて処理した楽曲を再生する。
なお、ステップS11において、特性Aを取得済みであると判定された場合(ステップS11においてYes)、ステップS13に進む。ステップS13において、特性Bを取得済みであると判定された場合(ステップS13においてYes)、ステップS15に進む。
(測定モード)
動作モードが測定モードである場合における楽曲再生装置10の動作について説明する。
図6Aおよび図6Bは、楽曲再生装置10の動作モードが測定モードである場合の処理を示すフローチャートである。図6Aは、図5のステップS12の特性Aを測定する処理を示すフローチャートである。図6Bは、図5のステップS14の特性Bを測定する処理を示すフローチャートである。
図6Aにおいて、ステップS121では、ユーザから測定開始要求があるか否かを判定する。ステップS121において、ユーザがヘッドホン20を装着している状態で、測定開始の要求があると(ステップS121においてYes)、ステップS122に進む。ステップS122では、特性Aについて、測定部30へ測定開始要求を送る。ステップS123では、測定部30が測定信号を出力し、音出力部21Lおよび21Rは測定信号を音として出力する。
ステップS124では、音出力部21Lおよび21Rから出力された音を周囲の空間を介してマイクロホン22L、22Rに入力し(収音し)、特性Aを取得する。ステップS121では、ユーザから測定開始の指示がない場合(ステップS121においてNo)、ステップS121に戻る。
図6Bにおいて、ステップS141では、ユーザから測定開始要求があるか否かを判定する。ステップS141において、ユーザがヘッドホン20を外した状態すなわちヘッドホン20を装着していない状態で、測定開始の要求があると(ステップS141においてYes)、ステップS142に進む。ステップS142では、特性Bについて、測定部30へ測定開始要求を送る。ステップS143では、測定部30が測定信号を出力し、音出力部21Lおよび21Rは測定信号が音として出力される。
ステップS144では、音出力部21Lおよび21Rから出力された音を周囲の空間を介してマイクロホン22L、22Rに入力し(収音し)、特性Bを取得する。ステップS141では、ユーザから測定開始の指示がない場合(ステップS141においてNo)、ステップS141に戻る。
なお、図6Bにおいて、ステップS141では、ユーザから測定開始要求があるか否かを検出するが、測定開始要求をトリガとする代わりに、スイッチ23がオンになったことをトリガとしてもよい。すなわち、ユーザがヘッドホン20を外すことによってスイッチ23がオンになると、オン信号が信号処理部15に送られるので、このオン信号をトリガとしてもよい。
(音漏れモニタモード)
動作モードが音漏れモニタモードである場合における楽曲再生装置10の動作について説明する。
図7は、楽曲再生装置10の動作モードが音漏れモニタモードである場合の処理を示すフローチャートである。
ステップS101では、装置の処理を開始するためにバッファを初期化する。例えば、再生処理バッファおよび計算用バッファを初期化する。
ステップS102では、信号処理部15が特性記憶部50から特性Cを読み込み、畳込み処理部44aおよび44bに入力する。
ステップS103では、ユーザから再生要求があるか否かを判定する。ステップS103において、ユーザから再生要求があると(ステップS103においてYes)、ステップS104において楽曲データを記憶部14から読み込む。続いて、ステップS105では、ステップS105において読み込んだ楽曲データを再生処理部43aおよび43b内のバッファに記憶する。ステップS106では、再生処理部43a、43b内のバッファに記憶された楽曲データを順次読み出してD/A変換部45a、45bでアナログ信号に変換した後、増幅部16L、16Rで増幅し、音出力部21L、21Rから出力する。
その後、ステップS107では、スイッチ23がオンになったか否かを判定する。ステップS107において、スイッチ23がオンになったと判定すると(ステップS107においてYes)、ステップS108において楽曲データを記憶部14から読み込む。続いて、ステップS109では、畳込み処理部44aおよび44bが楽曲データと特性Cとの畳込み処理を行う。ステップS110では、ステップS109において畳込み処理が行われた楽曲データを畳込み処理部44aおよび44b内のバッファに記憶する。ステップS111では、畳込み処理部44a、44b内のバッファに記憶された楽曲データを順次読み出してD/A変換部45a、45bでアナログ信号に変換した後、増幅部16L、16Rで増幅し、音出力部21L、21Rから出力する。
ステップS112において、スイッチ23がオフになったと判定すると(ステップS112においてYes)、ステップS113において楽曲データを記憶部14から読み込む。続いて、ステップS114では、ステップS113において読み込んだ楽曲データを再生処理部43aおよび43b内のバッファに記憶する。ステップS115では、再生処理部43a、43b内のバッファに記憶された楽曲データを順次読み出してD/A変換部45a、45bでアナログ信号に変換した後、増幅部16L、16Rで増幅し、音出力部21L、21Rから出力する。
その後、ステップS116では、ユーザから再生の停止が要求されたか否かを判定する。ステップS116において、再生の停止が要求されたと判定すると(ステップS116においてYes)、ステップS117において再生停止処理を行う。
なお、ステップS116において、再生の停止が要求されていないと判定すると(ステップS141においてNo)、ステップS107に戻る。これにより、楽曲データを順次読み出して音出力部21L、21Rから出力する処理が継続する。
また、ステップS103では、ユーザから再生要求がない場合(ステップS103においてNo)、ステップS103に戻る。ステップS107では、スイッチ23がオンになっていない場合(ステップS107においてNo)、ステップS104からS106までの楽曲再生処理を行い、ステップS107に戻る。ステップS112では、スイッチ23がオフになっていない場合(ステップS112においてNo)、ステップS108からS111までの楽曲再生処理を行い、ステップS112に戻る。
(通常再生モード)
動作モードが通常再生モードである場合における楽曲再生装置の動作について説明する。
図8は、楽曲再生装置10の動作モードが通常再生モードである場合の処理を示すフローチャートである。
ステップS201では、装置の処理を開始するためにバッファを初期化する。例えば、再生処理バッファおよび計算用バッファを初期化する。
ステップS202では、ユーザから再生要求があるか否かを判定する。ステップS202において、ユーザから再生要求があると(ステップS202においてYes)、ステップS203において楽曲データを記憶部14から読み込む。続いて、ステップS204では、ステップS203において読み込んだ楽曲データを再生処理部43aおよび43b内のバッファに記憶する。ステップS205では、再生処理部43a、43b内のバッファに記憶された楽曲データを順次読み出してD/A変換部45a、45bでアナログ信号に変換した後、増幅部16L、16Rで増幅し、音出力部21L、21Rから出力する。
その後、ステップS206では、ユーザから再生の停止が要求されたか否かを判定する。ステップS206において、再生の停止が要求されたと判定すると(ステップS206においてYes)、ステップS207において再生停止処理を行う。
ステップS206において、再生の停止が要求されていないと判定すると(ステップS206においてNo)、ステップS203からS205までの楽曲再生処理を行い、ステップS206に戻る。これにより、楽曲データを順次読み出して音出力部21L、21Rから出力する処理が継続する。なお、ステップS202において、再生要求がないと判定すると(ステップS202においてNo)、ステップS202に戻る。
図8に示す通常再生モードでは、ユーザがヘッドホン20を装着または装着していたヘッドホン20を外すことにより、スイッチ23がオンまたはオフになるが、音漏れモニタモードとは異なり、楽曲データの再生処理には影響しない。
(変形例1)
図9は、楽曲再生装置の変形例1を示す図である。楽曲再生装置10aがステレオ再生ではなく、モノラル再生を行う場合、ヘッドホン20aは、例えば、単一の音出力部21と、単一のマイクロホン22と、スイッチ23とを有する。
図2に示す2チャンネル分の増幅部16Lおよび増幅部16R、増幅部17Lおよび増幅部17Rを、それぞれ1チャンネル分だけ、すなわち増幅部16および増幅部17を備える。同様に、信号処理部15a内は、図2では2チャンネル分備えているが、各部を1チャンネル分だけ備える。
図9に示す変形例の楽曲再生装置10aにおいても、特性Aと特性Bとから算出した特性Cに基づいて処理した楽曲を再生することにより、ヘッドホン20aのユーザが、そのヘッドホン20aからの音漏れを確認することができる。
(変形例2)
図10は、楽曲再生装置の変形例2を示す図である。図10は、図2に示す楽曲再生装置10の各部を、ユーザが頭部に装着するヘッドホンに組込んだ楽曲再生装置10bを示す図である。
図10に示す変形例の楽曲再生装置10bにおいても、特性Aと特性Bとから算出した特性Cに基づいて処理した楽曲を再生することにより、ヘッドホンのユーザが、そのヘッドホンからの音漏れを確認することができる。
(変形例3)
図2に示す楽曲再生装置の機能の一部を他の装置によって実現してもよい。図11は、図2に示す楽曲再生装置10の一部分を、スマートホン(smartphone)100によって実現する場合を示す図である。スマートホン100に、アプリケーションプログラムをインストールしておき、それを実行することにより、上記の各処理を実現する。
また、例えば、測定を行う装置と再生を行う装置とに分けてもよい。図12は、測定を行う装置と再生を行う装置とに分けた例を示す図である。具体的には、図12に示すように楽曲再生装置10bの測定部30で特性Aおよび特性Bを測定し、特性Aおよび特性Bに基づいて算出した特性Cをヘッドホン20bへ送り、ヘッドホン20b内の再生部40で畳込み処理を行ってもよい。その場合、楽曲再生装置10bに設けた通信部90aから、ヘッドホン20bに設けた通信部90bへ特性Cを送信すればよい。なお、楽曲再生装置10bの制御部13aが通信部90aを、ヘッドホン20bの制御部13bが通信部90bを、それぞれ制御することによって特性Cを楽曲再生装置10bからヘッドホン20bへ送ることができる。
(変形例4)
上記は、図4を参照してステレオ型のヘッドホン20について説明したが、ステレオ型のイヤホンであってもよい。また、モノラル型のヘッドホンであってもよいし、モノラル型のイヤホンであってもよい。
ヘッドホンの筐体にマイクロホンを設けることができれば、耳介に引っ掛けるオンイヤー型、耳介に乗せるオープンエアー型、耳介を覆う密閉型、耳孔に挿入するカナル型、のいずれであってもよい。
ヘッドホン20は、ノイズキャンセリング機能を有するものであってもよい。ノイズキャンセリング機能を有するヘッドホンは、周囲の騒音を拾うためのマイクロホンを備えているので、そのマイクロホンを、特性Aおよび特性Bを取得するためのマイクロホンとしても用いることができる。これにより、ヘッドホンに新たにマイクロホンを追加して設ける必要はない。また、特性Aおよび特性Bを測定する際にノイズキャンセリング機能をオフにしてもよいし、ノイズキャンセリング機能をオンにしたままで特性Aおよび特性Bを測定してもよい。
(変形例5)
楽曲データ全体の音量を調整するのではなく、楽曲データによる音域のうち、特定の周波数部分を調整するための音量調整部を追加してもよい。例えば、楽曲のうち高い周波数部分が音漏れする傾向がある場合は、その周波数部分だけの音量を調整する音量調整部を追加すればよい。
(その他の変形例)
表示部11において、周波数領域ごとの信号レベルを示すグラフィックイコライザを表示してもよい。そして、高周波数領域用の音量調整部を設けておき、高周波数領域のみ音量調整できるようにしてもよい。
通常再生モードにおいて、ユーザがヘッドホン20を外したことを検出して、音出力部21L、21Rから出力する音をミュートしてもよい。例えば、ユーザがヘッドホン20を外すと、スイッチ23がオンし、それをトリガとして音出力部21L、21Rから出力する音をミュートする。
音漏れモニタモードにおいて音漏れ具合を確認したユーザが、ここまでなら上げても大丈夫という再生音量に設定した場合に、その音量を記憶しておき、再生中にその音量を超えてしまったら警告音やメッセージでユーザに通知するようにしてもよい。
スピーカユニットは接続を変えればマイクロホンとして機能させることもできる。そこで、ステレオ型のヘッドホンにおいて、2つの音出力部の一方から音を出力し、他方をマイクロホンとして機能させれば、ヘッドホンにマイクロホンを設ける必要がない。振動センサを設けておき、鉄道車両特有の振動を検出しているときはユーザが電車に乗っていると判定し、動作モードを音漏れモニタモードに設定してもよい。
(まとめ)
上記の楽曲再生装置によれば、音漏れモニタモードにおいて、聴取しているユーザ自身が音漏れ具合を確認することができるので、ユーザは音量を適切に設定することができる。したがって、実際の音漏れと同じ音をユーザ自身がその場で聞くことによって、その場の環境や使用状況に応じた適切な音量調整が可能となる。例えば、電車内では音漏れした音は走行ノイズ等によって低周波数領域の音がマスキングされる場合があるため、ユーザが聞いた結果、高周波数領域の音が気にならなければそのままの音量で問題がないと判断できる。また、例えば、図書館内は静かなので周波数領域全体について音量を下げればよいと判断できる。
(楽曲再生方法)
上記楽曲再生装置により、以下の楽曲再生方法が実現される。すなわち、空間特性を測定するための測定信号を生成する工程と、音出力部をユーザが装着している状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第1特性を取得する工程と、前記音出力部を前記ユーザが装着していない状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第2特性を取得する工程と、前記第1特性と前記第2特性との差である第3特性を算出する工程と、前記第3特性に基づいて処理した楽曲を再生する再生部工程と、を有する楽曲再生方法が実現される。この楽曲再生方法によれば、ユーザは、ヘッドホンを外した状態で、そのヘッドホンを装着した状態での音漏れを確認できる。
(楽曲再生プログラム)
上記楽曲再生装置は、コンピュータを、空間特性を測定するための測定信号を生成する信号生成部、音出力部をユーザが装着している状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第1特性を取得し、前記音出力部を前記ユーザが装着していない状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第2特性を取得する特性取得部、前記第1特性と前記第2特性との差である第3特性を算出する算出部、前記第3特性に基づいて処理した楽曲を再生する再生部、として機能させるための楽曲再生プログラムを利用して実現してもよい。この楽曲再生プログラムを利用すれば、ユーザは、ヘッドホンを外した状態で、そのヘッドホンを装着した状態での音漏れを確認できる。
10、10a、10b 楽曲再生装置
11 表示部
12 入力部
13、13a、13b 制御部
14 記憶部
15、15a 信号処理部
18 バス
20、20a、20b ヘッドホン
21、21L、21R 音出力部
22、22L、22R マイクロホン
23 スイッチ
24 ヘッドバンド部
30 測定部
31 信号生成部
32 特性取得部
40 再生部
41 モード制御部
42a、42b スイッチ
43a、43b 再生処理部
50 特性記憶部
80 モード記憶部
100 スマートホン

Claims (6)

  1. 空間特性を測定するための測定信号を生成する信号生成部と、前記測定信号に対応する音を音出力部から出力して得られる空間特性を取得する特性取得部と、前記特性取得部が取得した空間特性に基づいて処理した楽曲を再生する再生部とを有し、
    前記特性取得部は、前記音出力部をユーザが装着している状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第1特性と、前記音出力部を前記ユーザが装着していない状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第2特性とを取得し、
    前記再生部は、前記第1特性と前記第2特性との差である第3特性に基づいて処理した楽曲を再生する楽曲再生装置。
  2. 動作モードを設定する設定部と、設定された動作モードを示すデータを記憶するモード記憶部とをさらに有し、
    前記再生部は、前記モード記憶部に記憶された動作モードが所定モードであり、かつ、前記音出力部を前記ユーザが装着していない場合に、前記第3特性に基づいて処理した楽曲を再生する請求項1に記載の楽曲再生装置。
  3. 前記音出力部はユーザが装着するヘッドホンに備えられており、
    前記ヘッドホンは、前記音出力部から出力された音を、該ヘッドホンの外部の空間を介して取得するマイクロホンを備えており、
    前記特性取得部は、前記ヘッドホンを前記ユーザが装着している状態で、前記マイクロホンが取得した音によって前記第1特性を取得し、
    前記特性取得部は、前記ヘッドホンを前記ユーザが装着していない状態で、前記マイクロホンが取得した音によって前記第2特性を取得する請求項1または2に記載の楽曲再生装置。
  4. 前記再生部は、再生する楽曲データと前記第3特性との畳込み処理を行う
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の楽曲再生装置。
  5. 空間特性を測定するための測定信号を生成する工程と、
    音出力部をユーザが装着している状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第1特性を取得する工程と、
    前記音出力部を前記ユーザが装着していない状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第2特性を取得する工程と、
    前記第1特性と前記第2特性との差である第3特性を算出する工程と、
    前記第3特性に基づいて処理した楽曲を再生する再生部工程と、
    を有する楽曲再生方法。
  6. コンピュータを、
    空間特性を測定するための測定信号を生成する信号生成部、
    音出力部をユーザが装着している状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第1特性を取得し、前記音出力部を前記ユーザが装着していない状態で前記測定信号に対応する音を該音出力部から出力して得られる空間特性である第2特性を取得する特性取得部、
    前記第1特性と前記第2特性との差である第3特性を算出する算出部、
    前記第3特性に基づいて処理した楽曲を再生する再生部、
    として機能させるための楽曲再生プログラム。
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