JP2012244522A - 音響再生制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 周囲に騒音がある状況下でもイヤホンやヘッドホンの音漏れを正確に検出し、音漏れを防止する。
【解決手段】 信号処理部112は、マイク付きイヤホン12Lおよび12Rのドライバ121および121Rに対する入力信号と、同マイク付きイヤホンのマイク122Lおよび122Rからの出力信号に基づき、前記ドライバに対する入力信号が示す音を基準とした前記マイクにより収音された音の低域での減衰量を算出する。制御部113は、この減衰量に基づいてマイク付きイヤホン12Lおよび12Rの音漏れの程度を示す音漏れデータを生成する。
【選択図】図2

Description

この発明は、イヤホンやヘッドホンを利用して音楽鑑賞等を行う場合の音漏れを防止する機能を備えた音響再生制御装置に関する。
イヤホンを耳に装着して音楽鑑賞等を行う場合、イヤホンと外耳道との間に隙間があると、この隙間から外部にイヤホンの再生音が漏れる。このような音漏れは、イヤホンを装着している本人が気付かず、周囲の迷惑になることが多い。この音漏れの防止に関する技術を開示した文献として、特許文献1〜3がある。ここで、特許文献1は、イヤホンの入力信号における中高音の信号レベルを検出回路により検出し、検出結果に基づいてイヤホンの入力信号レベルを抑圧することにより、音漏れを回避する技術を開示している。また、特許文献2は、ヘッドホンまたはイヤホンである音声出力部から外耳道の外部に漏れている音を音声出力部の近傍に設けられたマイクにより採取し、再生される音声信号とマイクにより採取された音声信号の周波数を解析し、周波数が一致している場合に音漏れと判断して音声出力部により再生される音声信号の音量を下げる技術を開示している。また、特許文献3は、ステレオイヤホンマイクのマイクを使用してイヤホンの漏れ音を収音する技術を開示している。
特開平5−49091号公報 特開2007−43231号公報 特開2007−88521号公報
ところで、特許文献1に開示された技術は、イヤホンから音漏れが生じているか否かに拘わらず、イヤホンの入力信号における中高音の信号のレベルが高いときにその抑圧を行うものである。この特許文献1の技術は、音漏れが生じていない状況においても、イヤホンの入力信号における中高音の信号の抑圧が行われるという問題があった。また、特許文献2に開示された技術は、イヤホンまたはヘッドホンの外部のマイクにより採取した音とイヤホンから出力する音とを比較することにより音漏れの状況を判定するものであるため、音漏れの状況を判定するための処理の負荷が重くなり、また、特に周囲に雑音がある状況では音漏れの状況を正確に判定するのが困難であるという問題があった。特許文献3に開示された技術も、イヤホンの外部のマイクによりイヤホンの漏れ音を収音するものであるため、同様の問題があった。
この発明は以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、周囲に騒音がある状況下でもイヤホンやヘッドホンの音漏れを正確に検出し、音漏れを防止することを可能にする音響再生制御装置を提供することを目的としている。
この発明は、電気/音響変換部と音響/電気変換部とを備え、耳に装着された状態において、前記電気/音響変換部により外耳道内の空間へ音を出力するとともに、前記音響/電気変換部により該空間内の音を収音する音響入出力装置の動作を制御する音響再生制御装置において、前記音響/電気変換部の出力信号に基づいて、前記音響入出力装置の前記電気/音響変換部から出力された音の前記外耳道外への音漏れの程度を示す音漏れデータを生成する制御手段を具備することを特徴とする音響再生制御装置を提供する。
この音響再生制御装置において、音響入出力装置と外耳道との間の隙間が大きくなると、その隙間の増大の程度に応じて、外耳道内に出力される音の低域での減衰量が大きくなる。この音響再生制御装置では、この現象を利用し、音響/電気変換部の出力信号に基づいて、制御手段が音漏れの程度を示す音漏れデータを生成するので、耳の外の環境に騒音がある状況下でも正確に音漏れの検知を行うことができる。従って、音漏れを効果的に防止することができる。
この発明の第1実施形態である音響再生制御装置10を用いた音響再生システムの全体構成を示す図である。 同音響再生制御装置10の構成を示すブロック図である。 イヤホンと外耳道との間に隙間がある状態においてイヤホンから外耳道内に放音した場合に外耳道内に放音される音の低域成分に隙間の大きさに依存した減衰が生じる様子を示す図である。 同実施形態におけるマイク付きイヤホン12Lまたは12Rを同イヤホンの音の出力軸Zおよび同イヤホンの筐体内のドライバの振動板の振動方向に沿った軸Yを含む仮想平面に沿って切断した縦断面図である。 同実施形態における制御本体部11の筐体に設けられた音漏れインディケータ114および操作子群115を示す図である。 同実施形態における音漏れインディケータ114の点滅動作を示す図である。 この発明の第2実施形態である音響再生制御装置10における減衰量の算出処理の内容を示す図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態である音響再生制御装置10を用いた音響再生システムの全体構成を示す図である。図1に示す音響再生システムは、本実施形態による音響再生制御装置10と例えば記憶媒体から楽曲等のオーディオ信号を再生する音響再生装置20とにより構成されている。ここで、音響再生制御装置10は、制御本体部11と、音響入出力装置としてのマイク付きイヤホン12Lおよび12Rと、これらのマイク付きイヤホン12Lおよび12Rと制御本体部11とを接続するケーブル13Lおよび13Rと、制御本体部11と音響再生装置20との接続を行うためのケーブル14とを有している。なお、ケーブル14は先端にミニジャック14jを有しており、このミニジャック14jにより音響再生装置20に接続されるようになっている。
図2は音響再生制御装置10の構成を示すブロック図である。図1におけるマイク付きイヤホン12Lおよび12Rは、電気信号を音響振動(音響信号)に変換する電気/音響変換部であるドライバ121Lおよび121Rを各々内蔵するとともに、音響振動(音響信号)を電気信号に変換する音響/電気変換部であるマイク122Lおよび122Rを各々内蔵している。そして、マイク付きイヤホン12Lおよび12Rは、図1に示すようにユーザの左右の各耳に装着された状態において、ドライバ121Lおよび121Rにより各耳の外耳道内の各空間へ音を出力するとともに、マイク122Lおよび122Rにより各耳の外耳道内の音を収音する。
制御本体部11は、ケーブル14を介して音響再生装置20(図1参照)から左右2チャネルのオーディオ信号AL1およびAR1を受け取り、これらのオーディオ信号AL1およびAR1に対して音漏れ防止のためのレベル調整処理を施し、レベル調整のなされた左右2チャネルのオーディオ信号AL3およびAR3をケーブル13Lおよび13Rを介してマイク付きイヤホン12Lおよび12Rに各々供給する装置である。マイク付きイヤホン12Lおよび12Rでは、この制御本体部11からの各オーディオ信号AL3およびAR3がドライバ121Lおよび121Rに各々供給される。また、各マイク付きイヤホン12Lおよび12Rのマイク122Lおよび122Rが出力する各オーディオ信号は、ケーブル13Lおよび13Rを介して制御本体部11に供給され、音漏れ防止のための制御に用いられる。
ここで、本実施形態における音漏れ検知の原理について説明する。カナル型イヤホンのように、外耳道にイヤピースを押し込んだ状態で使用されるイヤホンでは、イヤホンと外耳道の間に隙間が生じると、外耳道内に放音される音のうち高域の音がその隙間を介して耳の外へ漏れる一方、外耳道内では100Hz付近の帯域の音の音圧に大きな減衰が生じる。図3はこの現象を例示する図である。図3において、N0は外耳道に挿入されたイヤホンのドライバに対して与えられるオーディオ信号の振幅特性、N1は同イヤホンのイヤピースに所定の大きさの孔を開けた状態で外耳道内の音をマイクにより収音した場合のマイクの出力信号の振幅特性、N2はイヤピースの孔の大きさをN1に対して2倍にした場合のマイクの出力信号の振幅特性、N3はイヤピースの孔の大きさをN1に対して3倍にした場合のマイクの出力信号の振幅特性、N4はイヤピースの孔の大きさをN1に対して4倍にした場合のマイクの出力信号の振幅特性を各々示している。この図から、イヤホンによって外耳道内に出力される音の音圧は、100Hz付近の帯域において、イヤホンと外耳道との間に隙間(図3の例ではイヤピースの孔)が生じることにより減衰し、その減衰量は隙間の面積の増大に応じて大きくなることが分かる。従って、イヤホンによって外耳道内に出力される音の音圧の100Hz付近の帯域での減衰量を求めれば、この減衰量を、イヤホンと外耳道との間の隙間の面積およびこの面積に応じて大きくなる高域の音の漏れの程度を示すデータとして使用することができる。
本実施形態における制御本体部11は、この現象を利用して音漏れの検知を行う。すなわち、制御本体部11は、オーディオ信号AL1とマイク122Lから出力されるオーディオ信号に基づき、ドライバ121Lから左耳の外耳道内に出力される音の100Hz付近の低域での音圧の減衰量を求めるとともに、オーディオ信号AR1とマイク122Rから出力されるオーディオ信号に基づき、ドライバ121Rから右耳の外耳道内に出力される音の100Hz付近の低域での音圧の減衰量を求める。そして、これらの減衰量に基づいて音漏れの程度を検知し、音漏れを防止するためのオーディオ信号のレベル調整を行うのである。
このような音漏れの検知を適切に行うためには、マイク付きイヤホン12Lおよび12Rとして、外耳道内に音を出力するとともに、その結果生じた外耳道内の音圧を適切に検知することができる構成のものが求められる。図4は本実施形態におけるマイク付きイヤホン12Lまたは12Rを同イヤホンの音の出力軸Zおよび同イヤホンの筐体内のドライバの振動板の振動方向に沿った軸Yを含む仮想平面に沿って切断した縦断面図である。
筐体201は、内部が中空になっており、ドライバ121(図2におけるドライバ121L、121Rに相当)を収容するための扁平部201Aと、この扁平部201Aから突出した筒部201Bとを有する。筒部201Bの先端(外周部)には、ゴム等の軟性の弾性体により構成されており、中央に開口部221の開いた茸の傘状のイヤピース220が取り付けられている。このイヤピース220は、筒部201Bを丁度内側に収容可能な内径を持った中空の筒部222を裏側に備えており、この筒部222内に筒部201Bを嵌め込ませている。そして、筒部201Bは、イヤピース220が外耳道に挿入された状態において、ドライバ121から放射された音響振動を外耳道へ案内すると同時に、外耳道内の音響振動をマイク122へ案内する音道として機能する。
筐体201における扁平部201Aの内側には、窪み部202Aおよび鍔部202Bからなるトレイ202が固定されている。このトレイ202の窪み部202Aには永久磁石203がボビン204により固定されており、鍔部202Bには、略円板状の振動板205の外周部が固定されている。この振動板205の下面には、永久磁石203を取り囲むコイル206が固定されている。
筐体201の内部の空間は、振動板205によって2つの中空領域に区切られている。この振動板205によって区切られた2つの中空領域のうち永久磁石203のある側の中空領域(図4では振動板205の下方の中空領域)がバックキャビティ212を構成しており、永久磁石203のない側の中空領域(図4では振動板205の上方の中空領域)がフロントキャビティ211を構成している。
このような構成において、コイル206には、図1における制御本体部11からケーブル13Lまたは13Rを介して供給されるオーディオ信号に応じた電流が流される。この電流は、永久磁石203とトレイ202とからなる磁気回路を流れる磁束と鎖交するため、コイル206をY軸方向に駆動する。この結果、振動板205は、制御本体部11からのオーディオ信号に応じて駆動され、Y軸方向に振動することとなる。
筐体201の筒部201Bの内側には、フロントキャビティ211の一部をなす円柱状の中空領域があり、そこにはマイク122(図2におけるマイク122Lおよび122Rに相当)が固定されている。このマイク122は、その指向軸をイヤピース220の開口部221側に向け、筒部201Bの内壁面に固定されている。
外耳道内の音は、イヤピース220の開口部221から筒部201B内に入り、筒部201Bの内壁に沿って伝搬してマイク122に収音される。マイク122では、このように筒部201B内を伝搬する音の音圧に応じたアナログオーディオ信号を発生し、図1におけるケーブル13Lまたは13Rを介して制御本体部11に供給する。
以上がマイク付きイヤホン12Lおよび12Rの構成である。
次に、再び図2を参照し、制御本体部11の構成について説明する。電源自動切替部101は、ケーブル14を介して音響再生装置20から電源電圧が供給される場合にはその電源電圧を制御本体部11内の各部に供給し、ケーブル14を介して電源電圧が供給されない場合には制御本体部11に内蔵されたバッテリ102からの電源電圧を制御本体部11内の各部に供給する回路である。アナログオーディオ入力部103は、ケーブル14を介して音響再生装置20から供給される左右2チャネルのオーディオ信号AL1およびAR1をレベル調整部111に供給するとともに、A/D変換部104に供給する回路である。アンプ105は、マイク付きイヤホン12Lのマイク122LからのLチャネルのオーディオ信号およびマイク付きイヤホン12Rのマイク122RからのRチャネルのオーディオ信号を各々増幅し、増幅後のオーディオ信号AL2およびAR2をA/D変換部104に供給する回路である。A/D変換部104は、アナログオーディオ入力部103から供給されるアナログ形式のオーディオ信号AL1、AR1、アンプ105から供給されるアナログ形式のオーディオ信号AL2、AR2の各々を一定のサンプリング周期毎にサンプリングし、各々デジタル形式のオーディオ信号DL1、DR1、DL2、DR2として各々出力する。
信号処理部112は、DSP(Digital Signal Processor;デジタル信号処理装置)等により構成されている。この信号処理部112には、1サンプリング周期毎に各々1サンプルずつデジタルオーディオ信号DL1、DR1、DL2、DR2がA/D変換部104から供給される。信号処理部112は、各々所定数のサンプルを記憶可能な4個の先入れ先出し式のバッファを有しており、A/D変換部104から供給されるデジタルオーディオ信号DL1、DR1、DL2、DR2の各サンプルをこれら4個のバッファに各々過去所定個数ずつ保持する。ここで、デジタルオーディオ信号DL1およびDR1は、ユーザの左耳および右耳の各外耳道内の空間にドライバ121Lおよび121Rから各々出力させる音の音圧を各々示す信号である。また、デジタルオーディオ信号DL2およびDR2は、ユーザの左耳および右耳の各外耳道内の空間からマイク122Lおよび122Rにより各々収音された音の音圧を各々示す信号である。
信号処理部112は、例えば500msのインターバル時間が経過する毎に、バッファに保持されたオーディオ信号DL1のサンプル列に対して例えば100Hz以下の低域成分のみを通過させるLPF(Low Pass Filter;低域通過フィルタ)処理を施し、このLPF処理の施されたオーディオ信号の振幅エンベロープを検出する。また、信号処理部112は、オーディオ信号DL2に対しても、同様なLPF処理および振幅エンベロープ検出処理を施す。
そして、信号処理部112は、オーディオ信号DL1から得られた振幅エンベロープの平均振幅値VDL1と、オーディオ信号DL2から得られた振幅エンベロープの平均振幅値VDL2とから、前者に対する後者の減衰量GL(dB)=20log10(VDL2/VDL1)を算出する。この減衰量GLは、イヤホンの筐体201のフロントキャビティ221から外耳道までの音響伝達系における、イヤピース220とユーザの外耳道との隙間の大きさおよびこの隙間の大きさに応じた音漏れの程度に対応するものである。同様に信号処理部112は、オーディオ信号DR1およびDR2を用いて、前者に対する後者の低域での減衰量GRを算出する。
制御部113は、制御本体部11の制御中枢をなすものであり、例えばCPU(Central
Processing Unit;中央処理装置)と、このCPUにより実行される制御プログラムを記憶したROM(Read
Only Memory;読み出し専用メモリ)と、CPUのワークエリアとして用いられるRAM(Random
Access Memory;ランダムアクセスメモリ)とにより構成されている。この制御部113は、制御本体部11の筐体に設けられた音漏れインディケータ114による音漏れの程度の表示の制御を行うとともに、同筐体に設けられた操作子群115の操作状態および信号処理部112により算出される減衰量GL、GRに基づいて制御本体部11内の各部の制御を行う。
図5は制御本体部11の筐体に設けられた音漏れインディケータ114および操作子群115を示す図である。音漏れインディケータ114は、マイク付きイヤホン12Lおよび12Rの音漏れの程度を表示するための表示器であり、例えばLED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)により構成されている。筐体には、この音漏れインディケータ114の他、操作子群115として音漏れ制御モード切替スイッチ115a、再生/一時停止切替スイッチ115bおよび出力ボリューム115cが設けられている。音漏れ制御モード切替スイッチ115aおよび再生/一時停止切替スイッチ115bの裏側には、各スイッチ越しに発光状態を視認可能なLEDが各々埋め込まれている。
本実施形態における制御部113は、音漏れ制御モードとして、自動モードと手動モードとを有している。なお、自動モードと手動モードの詳細については後述する。制御部113は、手動モードにおいて音漏れ制御モード切替スイッチ115aのONイベントが発生すると、音漏れ制御モードを手動モードから自動モードへ切り替え、音漏れ制御モード切替スイッチ115aの裏側のLEDを点灯させる。また、制御部113は、自動モードにおいて音漏れ制御モード切替スイッチ115aのONイベントが発生すると、音漏れ制御モードを自動モードから手動モードへ切り替え、音漏れ制御モード切替スイッチ115aの裏側のLEDを消灯させる。
再生/一時停止切替スイッチ115bは、音響再生装置20の動作状態を、記憶媒体からオーディオ信号を再生して制御本体部11へ供給する再生状態とするか、記憶媒体からのオーディオ信号の再生を行わない一時停止状態とするかの切替指示を行うためのスイッチである。音響再生装置20が一時停止状態であるときに再生/一時停止切替スイッチ115bのONイベントが発生すると、制御部113は、ケーブル14を介して再生開始指令を送って音響再生部20を再生状態とし、再生/一時停止切替スイッチ115bの裏側のLEDを点灯させる。また、音響再生装置20が再生状態であるときに再生/一時停止切替スイッチ115bのONイベントが発生すると、制御部113は、ケーブル14を介して一時停止指令を送って音響再生部20を一時停止状態とし、再生/一時停止切替スイッチ115bの裏側のLEDを消灯させる。
制御部113は、信号処理部112によって算出される減衰量GLおよびGRに基づいて、音漏れの程度を示す音漏れデータを生成する。ある好ましい態様では、制御部113は、予め記憶した変換テーブルを用いて減衰量GLおよびGRの絶対値のうち大きい方を音漏れデータに変換する。この場合の変換テーブルは、例えばシミュレーションまたは測定により、減衰量GLまたはGRと耳の外部に漏れる音の音量との関係を求め、その結果に基づいて作成すればよい。他の好ましい態様では、制御部113は、減衰量GLおよびGRの絶対値のうち大きい方に所定の定数を乗算したものを音漏れデータとする。他の好ましい態様では、制御部113は、減衰量GLおよびGRの絶対値のうち大きい方を音漏れデータとする。上述したように、減衰量GLおよびGRは、例えば500msのインターバル時間が経過する毎に信号処理部112により算出される。従って、同インターバル時間が経過する毎に制御部113によって音漏れデータが更新されることとなる。
また、制御部113は、音漏れインディケータ114の点滅の制御を行う。図6はこの音漏れインディケータ114の点滅制御の態様を示す図である。音漏れデータが第1の閾値th1未満である場合、制御部113は、マイク付きイヤホン12Lおよび12Rに音漏れが発生していないと判断し、音漏れインディケータ114を消灯させる。また、音漏れデータが第1の閾値th1以上であり、かつ、第2の閾値th2(>th1)未満である場合、制御部113は、マイク付きイヤホン12Lまたは12Rに小さな音漏れが発生していると判断し、音漏れインディケータ114を低速で点滅させる。また、音漏れデータが第2の閾値th2以上であり、かつ、第3の閾値th3(>th2)未満である場合、制御部113は、マイク付きイヤホン12Lまたは12Rに中程度の音漏れが発生していると判断し、音漏れインディケータ114を中速で点滅させる。また、音漏れデータが第3の閾値th3以上である場合、制御部113は、マイク付きイヤホン12Lまたは12Rに大きな程度の音漏れが発生していると判断し、音漏れインディケータ114を高速で点滅させる。ユーザは、このような音漏れインディケータ114の点滅に基づいて、マイク付きイヤホン12Lおよび12Rにおいて発生している音漏れの程度を確認することができる。そして、音漏れを確認したユーザは、マイク付きイヤホン12Lおよび12Rを耳に深く押し込み、音漏れのない状態にすることができる。
また、制御部113は、レベル調整部111を利用して音漏れ防止のためのオーディオ信号AL1およびAR1のレベル調整を行う。ここで、レベル調整部111は、2種類のレベル調整が可能な構成となっている。第1のレベル調整では、オーディオ信号AL1およびAR1を全周波数帯域通じて制御部113によって指定された一律のゲインで増幅し、オーディオ信号AL3およびAR3として出力する。第2のレベル調整では、オーディオ信号AL1およびAR1の各々について次の処理を行う。すなわち、元のオーディオ信号(例えばオーディオ信号AL1とする)を例えば100Hz以下の低域成分と100Hz以上の高域成分とに分け、高域成分のみを制御部113によって指定された減衰量だけ減衰させ、この減衰処理を経た高域成分と元のオーディオ信号から得られた低域成分とを加算し、加算結果をオーディオ信号AL3として出力するのである。このようなレベル調整により得られたオーディオ信号AL3およびAR3がケーブル13Lおよび13Rを介してドライバ121Lおよび121Rに各々供給される。
制御部113がレベル調整部111にいずれのレベル調整を行わせるかは、音漏れ制御モードが手動モードであるか自動モードであるかにより異なる。手動モードにおいて制御部113は、レベル調整部111に対して第1のレベル調整を指示し、出力ボリューム115cの回転角度に応じたゲインでのオーディオ信号AL1およびAR1の増幅を行わせる。一方、自動モードにおいて制御部113は、レベル調整部111に対して第2のレベル調整を指示する。また、制御部113は、音漏れデータに応じてレベル調整部111に指示する減衰量を制御し、音漏れデータが大きくなる程、オーディオ信号AL1およびAR1の高域成分に与える減衰量を大きくする。
自動モードにおいて、音漏れデータの増加に応じてオーディオ信号AL1およびAR1の高域成分のみを減衰させるのは、次の2つの理由による。第1に、音漏れが生じている状況では、外耳道内に出力される音の低域成分の音圧が低下しているので、オーディオ信号AL1およびAR1の全帯域の成分を一律に減衰させると低域の音が聴こえなくなるからである。第2に、音漏れにより周囲の人に騒々しい感じを与えるのは、漏れている音の高域成分だからである。
以上が本実施形態による音響再生制御装置10の詳細である。
本実施形態によれば、マイク付きイヤホン12Lまたは12Rの少なくとも一方(例えばマイク付きイヤホン12Lとする)のイヤピース220とユーザの外耳道との隙間が大きくなり、音漏れが発生すると、オーディオ信号AL1が示す音を基準としたオーディオ信号AL2が示す音の低域での減衰量GLの絶対値が大きくなる。そして、制御部113により減衰量GLに基づいて音漏れデータが生成され、この音漏れデータが示す音漏れの程度が音漏れインディケータ114により報知される。従って、ユーザはこの音漏れインディケータ114により音漏れの程度を知ることができ、マイク付きイヤホン12Lまたは12Rの各イヤピース220を耳に押し込み、あるいは手動モードにおいては出力ボリューム115cの操作により出力音量を絞るといった操作により音漏れを防止することができる。また、自動モードが選択されている状況では、音漏れデータの増加に応じて、音響再生装置20からのオーディオ信号AL1およびAR1の高域のレベルが減衰され、このレベル調整を経たオーディオ信号AL3およびAR3がマイク付きイヤホン12Lまたは12Rのドライバ121Lおよび121Rに各々供給される。従って、音漏れにより周囲の人に騒々しい感じを与える高域の音が減衰され、音漏れの悪影響を防止することができる。
<第2実施形態>
図7は、この発明の第2実施形態である音響再生制御装置において、信号処理部112が行う減衰量GLおよびGRの算出処理の内容を示す図である。本実施形態は、上記第1実施形態において、この減衰量GLおよびGRの算出処理を改良したものである。
上記第1実施形態と同様、本実施形態における信号処理部112は、オーディオ信号DL1、DR1、DL2、DR2の各サンプルを所定個数ずつ保持する先入れ先出し式のバッファを備えている。信号処理部112は、例えば100msのインターバル時間が経過する毎に、バッファに保持されたオーディオ信号DL1のサンプル列に対してFFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)を施し、オーディオ信号DL1の振幅スペクトルP1(f)を算出する。また、信号処理部112は、オーディオ信号DL2のサンプル列に対しても同様なFFTを施して、オーディオ信号DL2の振幅スペクトルP2(f)を算出する。
そして、信号処理部112は、振幅スペクトルP2(f)の振幅スペクトルP1(f)に対する比P2(f)/P1(f)を求め、この比P2(f)/P1(f)に対して周波数fに依存した重み係数W(f)を乗算し、乗算結果を加算することにより、減衰量GLを算出する。この減衰量GLは、イヤホンの筐体201のフロントキャビティ221から外耳道までの音響伝達系における、イヤピース220とユーザの外耳道との隙間の大きさおよびこの隙間の大きさに応じた音漏れの程度に対応するものである。ここで、重み係数W(f)は、例えば100Hz以下の低域の中の所定周波数において最大となり、この周波数から低周波側および高周波側に離れるに従って小さくなる。同様に信号処理部112は、オーディオ信号DR1およびDR2を用いて、減衰量GLの算出と同様な算出方法により、減衰量GRを算出する。
本実施形態によれば、上記第1実施形態に比して、オーディオ信号DL1(DR1)に対するオーディオ信号DL2(DR2)の低域での減衰の程度をより正確に表した減衰量GLおよびGRを算出することができる。他の点は上記第1実施形態と同様である。
<他の実施形態>
以上、この発明の第1および第2実施形態について説明したが、これ以外にも、この発明には他の実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記各実施形態では、この発明をイヤホンの音漏れ防止に適用したが、この発明はヘッドホンの音漏れ防止にも適用可能である。この発明をヘッドホンに適用する場合には、ヘッドホンが耳に装着された状態において、イヤパッドの内部の耳甲介腔耳の付近の位置に音響/電気変換部たるマイクを設け、このマイクの出力信号とヘッドホンの電気/音響変換部たるスピーカに対する入力信号とを用いて上述した減衰量GLおよびGRを算出し、音漏れの検知を行うようにすればよい。
(2)イヤホンが外耳道に隙間なく密着している状態においても、ある程度の減衰量GLおよびGRが発生し、この減衰量の大きさは外耳道の形状等に依存する。このため、音漏れが発生していない状態における減衰量GLおよびGRの大きさには個人差が生じると考えられる。そこで、この点を考慮し、イヤホンを耳に隙間なく装着した状態において算出された減衰量GLおよびGRを基準値として記憶し、以後、算出される減衰量GLおよびGRと基準値との差分に基づき音漏れデータを生成するようにしてもよい。あるいは音響再生制御装置において、減衰量GLおよびGRが算出される毎に、それまでの減衰量の最小値との比較を行い、最小値を下回る減衰量が算出された場合には、その減衰量により最小値を更新する、という処理を繰り返す。そして、このようにして更新される最小値を基準値とし、減衰量GLおよびGRと基準値との差分に基づき音漏れデータを生成するようにしてもよい。
(3)上記第1実施形態では、オーディオ信号AL1、AR1、AL2、AR2をデジタル形式のオーディオ信号DL1、DR1、DL2、DR2に変換し、これらを用いたデジタル信号処理により減衰量GLおよびGRを算出した。しかし、そのようにする代わりに、アナログ回路によりオーディオ信号AL1、AR1、AL2、AR2から減衰量GLおよびGRを示すアナログ信号を発生し、このアナログ信号に基づいて、音漏れの程度の報知およびオーディオ信号AL1およびAR1のレベル調整を行ってもよい。
(4)上記各実施形態では、電気/音響変換部に対する入力信号であるオーディオ信号AL1およびAR1を基準とし、音響/電気変換部の出力信号であるオーディオ信号AL2およびAR2を周波数領域において基準と比較することにより、音漏れの程度を示す音漏れデータを生成した。これは、オーディオ信号AL1およびAR1のスペクトル分布が時々刻々と変化するため、これを基準にしないと、イヤホンと外耳道との間に隙間が生じているためにオーディオ信号AL2およびAR2の音圧が減衰しているのか、オーディオ信号AL1およびAR1自体の低域での音圧が減衰しているのか区別が付かないからである。
しかしながら、オーディオ信号AL1およびAR1自体の低域での音圧が長時間に亙って減衰することは稀であると考えられる。そこで、次のようにして音漏れデータを生成してもよい。例えば音響/電気変換部の出力信号であるオーディオ信号AL2およびAR2を一定時間長のフレームに分割し、フレーム毎にオーディオ信号AL2およびAR2のスペクトル分布を求める。そして、フレーム毎に求めたオーディオ信号AL2およびAR2のスペクトル分布に基づき、電気/音響変換部が閾値以上の音量を持った音を出力していると推定されるフレーム(例えば全帯域を通じてのスペクトル強度の総和が閾値以上であるフレーム)を求め、これらのフレームについて、低域(例えば100Hz)のスペクトル強度Paと高域(例えば1000Hz)のスペクトル強度Pbとの比Pa/Pbを求める。そして、スペクトル強度比Pa/Pbの例えば移動平均に基づいて音漏れの程度を示す音漏れデータを生成するのである。このようにオーディオ信号AL2およびAR2の高域でのスペクトル強度を基準とし、この基準とオーディオ信号AL2およびAR2の低域でのスペクトル強度とを比較することにより音漏れの程度を求めてもよい。
(5)ユーザは音楽を聴くとき、通常、最初はイヤピースを外耳道に十分に押し込む。従って、ユーザは、音漏れのない初期状態から音楽の聴取を開始する。従って、音漏れの程度を求めなくても、音漏れのない状態から音漏れのある状態に転じたことを検出して報知すれば、音漏れが生じたまま放置されるのを防止することができると考えられる。そこで、次のようにしてもよい。
上記(4)の態様と同様、オーディオ信号AL2およびAR2の各々をフレームに分割してスペクトル分布を求め、フレーム毎に求めたオーディオ信号AL2およびAR2のスペクトル分布に基づき、電気/音響変換部が閾値以上の音量を持った音を出力していると推定されるフレームを求め、これらのフレームについて、低域(例えば100Hz)のスペクトル強度Paを求める。そして、例えばユーザがイヤピースを外耳道内に押し込んで音楽の聴取を開始してから所定時間以内におけるスペクトル強度Paの平均値を求め、この平均値に対して1より小さい所定の係数を乗算して閾値を求める。それ以後、フレーム毎のスペクトル強度Paの移動平均を求め、この移動平均が閾値を下回ったとき、音漏れが始まったと判定するのである。ユーザが音楽の聴取を開始したことを検出するための方法としては、例えばイヤピースに加わる圧力を検出する圧力センサを設け、音響再生装置20がオーディオ信号AL1およびAR1を再生している状態においてイヤピースに加わる圧力が高まった場合、またはイヤピースに加わる圧力が高まった後、音響再生装置20がオーディオ信号AL1およびAR1の再生を開始した場合に、ユーザが音楽の聴取を開始したとみなす方法が考えられる。
(6)上記第1実施形態では、手動モード時、出力ボリューム115cの操作に応じて、オーディオ信号AL1およびAR1の全周波数帯域を通じて一律にレベル調整を行った。しかし、そのようにする代わりに、出力ボリューム115cの操作に応じて、オーディオ信号AL1およびAR1の高域のみのレベル調整を行うようにしてもよい。
(7)上記第1実施形態において、制御部113は、自動モードではレベル調整部111に第2のレベル調整を指示し、かつ、音漏れデータに応じてレベル調整部111に指示する減衰量を制御し、音漏れデータが大きくなる程、オーディオ信号AL1およびAR1の高域成分に与える減衰量を大きくした。しかし、この減衰量の決定にオーディオ信号AL1およびAR1の強度を関与させるようにしてもよい。より具体的には、電気/音響変換部に対する入力信号であるオーディオ信号AL1およびAR1の少なくとも一方の音量が所定の閾値以上である場合に限り、音漏れデータに応じてオーディオ信号AL1およびAR1の高域成分に与える減衰量を大きくし、そうでない場合はオーディオ信号AL1およびAR1の高域成分に減衰を与えないようにするのである。この態様によれば、オーディオ信号AL1およびAR1の少なくとも一方の音量が大きく、イヤピース220とユーザの外耳道との間に隙間が生じた場合に漏れる音の音量が大きくなり得る状況においてのみ音漏れデータに応じたオーディオ信号AL1およびAR1の高域成分の減衰処理が行われる。従って、オーディオ信号AL1およびAR1の高域成分の減衰処理が不要に行われるのを回避し、音漏れの防止を適切に行うことができる。
(8)上記第1実施形態では、自動モードにおいてレベル調整部111によりオーディオ信号AL1およびAR1の高域成分のみに音漏れデータに応じた減衰量を与えるようにしたが、オーディオ信号AL1およびAR1の全帯域について均一に音漏れデータに応じた減衰量を与えるようにしてもよい。
(9)上記第1実施形態において、手動モードでは、レベル調整部111により出力ボリューム1150の操作量に応じた全帯域均一の減衰量をオーディオ信号AL1およびAR1に与え、自動モードでは、レベル調整部111により音漏れデータに応じた減衰量をオーディオ信号AL1およびAR1の高域成分のみに与えた。しかし、レベル調整部111として入力信号の高域成分のみに減衰を与える回路を使用し、手動モードおよび自動モードの両方において、オーディオ信号AL1およびAR1の高域成分のみに減衰を与えるようにしてもよい。
(10)上記各実施形態における音漏れデータは、イヤピースと外耳道との隙間の大きさを示すものであるが、実際に耳の外部に漏れる音の音量は、この隙間の大きさと、電気/音響変換装置に対する入力信号の音量との積により定まる。そこで、制御本体部11では、上記各実施形態における音漏れデータに電気/音響変換部に対する入力信号の音量を乗算した音漏れ量データを生成し、上述した音漏れデータの代わりに使用するようにしてもよい。あるいは音漏れの程度の表示に上記各実施形態の音漏れデータを使用し、電気/音響変換部に対する入力信号のレベル調整に上記音漏れ量データを使用してもよい。逆に電気/音響変換部に対する入力信号のレベル調整に上記各実施形態の音漏れデータを使用し、音漏れの程度の表示に上記音漏れ量データを使用してもよい。
10…音響再生制御装置、11…制御本体部、12L,12R…マイク付きイヤホン、13L,13R,14…ケーブル、14j…ミニジャック、20…音響再生装置、101…電源自動切替部、102…バッテリ、103…アナログオーディオ入力部、104…A/D変換部、105…アンプ、111…レベル調整部、112…信号処理部、113…制御部、114…音漏れインディケータ、115…操作子群、115a…音漏れ制御モード切替スイッチ、115b…再生/一時停止切替スイッチ、115c…出力ボリューム。

Claims (8)

  1. 電気/音響変換部と音響/電気変換部とを備え、耳に装着された状態において、前記電気/音響変換部により外耳道内の空間へ音を出力するとともに、前記音響/電気変換部により該空間内の音を収音する音響入出力装置の動作を制御する音響再生制御装置において、
    前記音響/電気変換部の出力信号に基づいて、前記音響入出力装置の前記電気/音響変換部から出力された音の前記外耳道外への音漏れの程度を示す音漏れデータを生成する制御手段を具備することを特徴とする音響再生制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記音響/電気変換部の出力信号を前記電気/音響変換部に対する入力信号と比較することにより、前記音漏れの程度を求めることを特徴とする請求項1に記載の音響再生制御装置。
  3. 前記電気/音響変換部に対する入力信号および前記音響/電気変換部の出力信号に基づき、前記電気/音響変換部に対する入力信号が示す音を基準とした前記音響/電気変換部により収音された音の低域での減衰量を算出する信号処理手段を具備し、
    前記制御手段は、前記信号処理手段が算出した減衰量に基づいて前記音漏れの程度を求めることを特徴とする請求項2に記載の音響再生制御装置。
  4. 前記信号処理手段は、前記電気/音響変換部に対する入力信号の低域成分の振幅エンベロープと、前記音響/電気変換部の出力信号の低域成分の振幅エンベロープとから前記減衰量を算出することを特徴とする請求項3に記載の音響再生制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記音響/電気変換部の出力信号の低域でのスペクトル強度と高域でのスペクトル強度を比較し、比較結果に基づいて前記音漏れの程度を求めることを特徴とする請求項1に記載の音響再生制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記音漏れの程度および前記電気/音響変換部への入力信号に基づき、前記音漏れデータを生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1の請求項に記載の音響再生制御装置。
  7. 前記電気/音響変換部に対する入力信号のレベル調整を行うレベル調整手段を具備し、
    前記制御手段は、前記レベル調整手段により、前記音漏れデータに応じて前記電気/音響変換部に対する入力信号のレベルを低下させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1の請求項に記載の音響再生制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記電気/音響変換部に対する入力信号の音量が閾値を越える場合に限り、前記レベル調整手段により、前記電気/音響変換部に対する入力信号のレベルを前記音漏れデータに応じて低下させることを特徴とする請求項7に記載の音響再生制御装置。
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