JP2017175332A - 耳装着音響再生装置 - Google Patents

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【課題】アクティブノイズキャンセリングを補完することにより、外部騒音による不快感を低減することができる耳装着音響再生装置を提供する。【解決手段】外部音500が使用者の外耳道に進入することを抑制する遮音部16と、遮音部16で抑制されずに外耳道に透過した透過音501を相殺するキャンセル信号503と、キャンセル信号503で相殺されずに残存する残存透過音502をマスキングするためのマスキング信号505と、を物理振動に変換して出力するスピーカ15L,15Rと、を備えた耳装着音響再生装置100とする。【選択図】図1

Description

この発明は、アクティブノイズキャンセリングを補完することにより、外部騒音による不快感を低減することができる耳装着音響再生装置に関する。
従来、使用者の耳に進入する外部騒音を抑制する機能(ノイズキャンセリング)を有するヘッドホンやイヤホン等が知られている(例えば、特許文献1参照)。電気音響によるアクティブノイズキャンセリングは、外部騒音に対して逆位相のキャンセル信号を生成してソース音(オーディオ信号)等に重畳することにより、ヘッドホンやイヤホンを透過して使用者の耳に進入する外部騒音(透過音)を抑制する技術である。
アクティブノイズキャンセリングは、外部騒音の周波数帯域のうち、比較的低域成分(例えば、100Hz未満)に対して有効である。これは、低域では波長周期が長いので、制御遅延による位相差の影響が出にくく、精度よく波形を引き算してキャンセルできるためである。これに対して、中高域(例えば、100Hz以上)では、低域に比べて波長周期が短く、制御遅延による位相差の影響が出やすくなる。キャンセル信号が外部騒音に対して位相ずれしてしまうと、外部騒音を打ち消すことができずに、むしろ同位相となって外部騒音を増幅してしまう場合もある。
電気音響によるアクティブノイズキャンセリングは、上述のように外部騒音の低域に対して有効であるが、中高域に対しては、例えば、ヘッドホンのイヤーカップやイヤホンのイヤーピースなどによる物理的な遮断が有効である。イヤーカップやイヤーピースなどにより、外部騒音の中高域をある程度抑制することができる。このため、外部騒音のうち中高域をイヤーカップやイヤホンで物理的に抑制し、低域をアクティブノイズキャンセリングで抑制すると言う組み合わせでノイズキャンセルすることが考えられる。
特開2013−42218号公報
ところで近年、デジタル信号処理の能力が向上しており、その結果、アクティブノイズキャンセリングによる低域側の抑制が、物理的遮断による中高域側の抑制を上回っている。つまり、外部騒音のうち低域側を抑制するデジタル信号処理性能が向上したことにより、物理的遮断による中高域側の抑制が相対的に低下し、外部騒音のうち中高域が残存している状態となっている。
また、ヒトの聴覚の特性として、低域の音が中高域の聴取をマスキングする効果がある。外部騒音の低域が残存していれば、低域の騒音が中高域の騒音の聴取を妨げることとなり、中高の騒音が聴感上で強調されることはない。しかしながら、上述のようにアクティブノイズキャンセリングによって低域の騒音がほぼ完全に抑制されてしまうことにより、逆に中高域の騒音が聴感上で強調され、不自然且つ不快な音質になる。
この発明は、アクティブノイズキャンセリングを補完することにより、外部騒音による不快感を低減することができる耳装着音響再生装置を提供することを課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される耳装着音響再生装置は、外部音が使用者の外耳道に進入することを抑制する遮音部と、前記遮音部で抑制されずに前記外耳道に透過した透過音を相殺するキャンセル信号と、前記キャンセル信号で相殺されずに残存する残存透過音をマスキングするためのマスキング信号と、を物理振動に変換して出力するスピーカと、を備えた耳装着音響再生装置である。
上記発明において、前記キャンセル信号は低域の前記透過音を相殺する信号であり、前記マスキング信号は、前記残存透過音のうち前記キャンセル信号によって低域を相殺されたことにより耳障りになったと推定される中高域の音声をマスキングする信号であってもよい。
上記発明において、前記外部音を収音し収音信号を出力するマイクと、前記キャンセル信号を生成する第1信号処理部と、前記マスキング信号を生成する第2信号処理部と、を備えてもよい。
上記発明において、前記第2信号処理部は、前記収音信号に基づいて、前記残存透過音の周波数特性を推定する分析部と、前記分析部によって推定された前記残存透過音の周波数特性に基づいて、前記マスキング信号を生成するマスキング信号生成部と、を備えてもよい。
上記発明において、前記マスキング信号生成部は、前記分析部によって推定された前記残存透過音の周波数特性に基づいて、ホワイトノイズに対して特定の周波数特性を付加することにより、前記マスキング信号を生成するようにしてもよい。
上記発明において、ソース音入力部またはソース音再生部をさらに備え、前記ソース音入力部に入力され、または前記ソース再生部によって再生される、ソース音信号の有無、および/または、入力または再生される前記ソース音信号の特性に基づいて、前記マスキング信号の特性および出力の有無が調整されてもよい。
上記発明において、ソース音信号が入力または再生され、かつ、その音量が所定値より大きいと判断した場合、前記マスキング信号を生成しないようにしてもよい。
この発明によれば、アクティブノイズキャンセリングを補完することにより、外部騒音による不快感を低減することができる。
この発明が適用される実施形態1にかかるイヤホンの外観図である。 イヤホンの機能を示す模式図である。 イヤホンの機能を示すグラフである。 イヤホンの機能を示すグラフである。 イヤホンの構成を示す図である。
[実施形態1]
図1は、この発明が適用される実施形態1にかかるイヤホン100の外観図である。イヤホン100は、いわゆるBluetooth(登録商標)のステレオイヤホンである。イヤホン100は、音声処理ユニット11、ケーブル12、および、イヤホンユニット13L,13Rを有している。この実施形態のイヤホン100は、左右のイヤホンユニット13L,13Rをつなぐケーブル12の途中に音声処理ユニット11が挿入されるような形状を有している。
音声処理ユニット11は、入力部25を有している。入力部25は、例えばBluetooth通信回路である。入力部25は、例えば携帯電話機300とBluetoothによって通信する。音声処理ユニット11は、入力部25を介して、携帯電話機300からソース音(オーディオ信号)等を受信する。
イヤホンユニット13Lは使用者の左耳に装着され、イヤホンユニット13Rは使用者の右耳に装着されて使用される。イヤホンユニット13L,13Rは、イヤホン本体14L,14R、スピーカ15L,15R、イヤーピース16を有している。イヤホンユニット13Lには、マイク21が設けられている。
イヤホン本体14L,14Rの内部には空間が形成されており、その空間内にスピーカ15L,15Rが配置されている。スピーカ15L,15Rは、音声処理ユニット11から出力された音声を放音する。イヤーピース16は、使用者の外耳道内に挿入される部分である。スピーカ15L,15Rから放音された音声は、イヤーピース16に形成される孔161を通じて使用者の外耳道内に放音される。イヤーピース16は、外部音が使用者の外耳道に進入することを抑制する耳栓の機能も有する。イヤーピース16は、本発明の遮音部に相当する。マイク21は、イヤホン本体14Lに設けられている。マイク21は、周囲の音(外部音)を収音し、収音信号として音声処理ユニット11に出力する。
図2は、イヤホン100の機能を示す模式図である。図2を用いてイヤホン100の機能について説明する。図2に示すように、イヤホン100は、スピーカ15L,15R、イヤーピース16、第1信号処理部23、第2信号処理部24、および入力部25を備えている。
イヤーピース16は、外部音500が外耳道に進入することを抑制する耳栓の機能を有するが、完全に外部音500を遮断することはできない。イヤーピース16は、外部音500のうち中高域については、ある程度物理的に遮断可能であるものの、低域については物理的な遮断は難しい。このため、イヤーピース16では遮断できずに外耳道に進入する低域の透過音501と、イヤーピース16で遮断しきれずに透過する中高域の透過音502が存在する。
そこで、第1信号処理部23は、マイク21で収音した外部音500から低域の透過音501をキャンセルする低域透過音キャンセル信号503を生成する。生成された低域透過音キャンセル信号503は、入力部25から入力されたソース音510に重畳され、これをスピーカ15L,15Rから放音することで、外耳道内で低域の透過音501をキャンセルしている。
中高域の透過音(残存透過音)502は、低域透過音キャンセル信号503でキャンセルされない。しかしながら、ソース音510がスピーカ15L,15Rから出力されている場合には、ソース音510の低域部分が中高域の透過音(残存透過音)502の聴取を妨げるため、使用者に不快感をもたらすことは少ない。一方、ソース音510がスピーカ15L,15Rから出力されていない場合には、中高域の透過音(残存透過音)502が聴感上で強調されるため、使用者に不快感をもたらす。
このため、スピーカ15L,15Rからソース音510が出力されない場合等には、第2信号生成部24は中高域の透過音(残存透過音)502の周波数特性に応じたマスキング信号505を生成する。スピーカ15L,15Rからマスキング信号505を放音することで、イヤーピース16でキャンセルしきれない中高域の透過音(残存透過音)502による不快感を低減している。ここで、低域の透過音とは、便宜的に100Hz未満の領域とし、中高域の透過音とは、100Hz以上の領域とする。なお、低域と中高域を100Hzで分けたのは説明の便宜のためであり、低域と中高域の境界を100Hzに限定する意図ではない。
図3および図4は、イヤホン100の機能を示すグラフである。図3および図4を用いて、イヤホン100のマスキング信号によって外部騒音をどのようにマスキングするのかを説明する。図3および図4の横軸は対数で表した周波数(Hz)であり、縦軸は音量である。
図3のグラフAは、典型的な路上での外部騒音を示している。車の走行音をはじめとして、低域側の音量が大きくなっている。使用者がイヤーピース16を外耳道内に挿入すると、物理的な遮蔽効果によって、グラフBのような周波数―音量特性となる。グラフBでは、高域ほどイヤーピース16の物理的な遮蔽効果によって外部騒音が遮蔽されている。一方、低域では、イヤーピース16の物理的な遮蔽効果が小さいので低域の音量はあまり変化していない。
このように、低域側は物理的な遮蔽効果が小さく、且つ、周波数が低いほど正確なキャンセル波形を作成できるため、低域の騒音をデジタル信号処理によるアクティブノイズキャンセリングで減衰させる。図4のグラフCは、アクティブノイズキャンセリングをかけた周波数―音量特性を示している。グラフBと比較して、グラフCの低域はアクティブノイズキャンセリングによって抑制されているが、中高域は抑制されずにそのまま残っている。ノイズキャンセリングにより、残存する騒音(残存透過音)が不快なものになることがある。ノイズキャンセリングがオフのときには(グラフB)、低域によって聴覚マスキングされていた中高域が、ノイズキャンセリングをオンにすることによって(グラフC)、低域が抑制されるため、低域によってマスキングされていた中高域が目立つようになる。その理由として、低域成分が少ない暗騒音が自然界に存在しないため、不自然で不快感をもたらすと考えられる。また、残存した騒音の周波数のピークがより聞こえやすくなり、耳につくと考えられる。
残存する騒音(残存透過音)のうち、特に不快に感じられるのは、例えば、狭い周波数領域(もしくは単一周波数)のピーク(倍音列含む)がある騒音である。例えば、グラフCでは、300Hz付近のピークP1その倍音成分である600Hz付近のピークP2、および900Hz付近のピークP3は、使用者に不快感をもたらす可能性が高い。
そこで、マスキング信号505を付与することで、耳元での残存透過音+マスキング信号の総合特性をグラフDのようにする。グラフDでは、抑制されて消えてしまった低域をかさ上げすることにより、聴感上の不自然さを緩和している。また、狭い周波数領域のピーク(ピークP1、P2、P3)にマスキング信号を被せて広帯域化することで、特定の音が耳につくのを緩和している。
なお、コンテンツ(音楽等)を十分な音量で再生している場合には、コンテンツで残存透過音がマスキングされる。コンテンツの再生がない場合、もしくは、コンテンツの再生が小音量で行われている場合には、マスキング信号を付与する。マスキング信号は、マイクで収音する外部騒音から、残存透過音の周波数特性を推定し、推定した結果に応じて生成する。疑似騒音が付与されると、擬似騒音が耳元で残存透過音と合わさり、聴感を改善する
続いて、図5を参照してイヤホン100の電気的な構成について説明する。図5は、イヤホン100の構成を示す図である。イヤホン100は、上述の音声処理ユニット11およびイヤホンユニット13L,13Rを有している。イヤホン100の内部において、各種の音声は、特に記載がない場合、全てデジタル信号として処理される。A/D変換およびD/A変換の構成部の記載ならびに説明は省略する。
音声処理ユニット11は、主に第1信号処理部23、第2信号処理部24、および入力部25を備えている。音声処理ユニット11は、イヤホン100の専用ユニットとしたが、例えばスマートフォン等を用いて、各構成を実現することも可能である。
マイク21で収音された外部音500(収音信号)は、マイクアンプ22で増幅されて第1信号処理部23および第2信号処理部24に入力される。
入力部25には、オーディオプレーヤ等からL,Rチャンネル信号の2チャンネルの楽曲などのオーディオソースの信号(ソース音510)(図2参照)が入力される。入力部25から入力されたソース音510は、第2信号処理部24および加算器27に入力される。
第1信号処理部23は、イヤホンユニット13L,13Rのイヤーピース16で抑制されずに使用者の外耳道に透過する外部音500を相殺するキャンセル信号を生成する。第1信号処理部23で生成するキャンセル信号は、外部音500のうち低域の透過音501(図2参照)を模擬した低域透過音キャンセル信号503(図2参照)である。低域透過音キャンセル信号503は、イヤーピース16で遮断しきれなかった外部音成分のうち、低域の透過音501の周波数成分若しくは波形の逆位相を模している。低域透過音キャンセル信号503は、加算器27に入力される。加算器27は、ソース音510(図2参照)に対して低域透過音キャンセル信号503を加算して、第1信号処理部23の出力信号としてスピーカアンプ28を介してスピーカ15L,15Rに出力する。これにより、第1信号処理部23の出力信号は、低域の透過音501をキャンセルする信号(低域透過音キャンセル信号503)とソース音510の合成信号となる。使用者がイヤホンユニット13L,13Rでこの音声信号を聴くと、外耳道内に伝達された低域の透過音501がキャンセルされた状態でソース音声510が聞こえる。
第2信号処理部24は、上述の低域透過音キャンセル信号503でキャンセルされずに残存する中高域の透過音(残存透過音)502をマスキングするためのマスキング信号505を生成する。第2信号処理部24は、分析部241およびマスキング信号生成部242を有している。
分析部241は、マイク21で収音された外部音500、および入力部25から入力されたソース音510を分析する。外部音500の分析では、あらかじめ分かっているイヤーピース16の物理的遮音特性と、第1信号処理部23で生成される低域透過音キャンセル信号503を加味して、使用者に聴取され得る中高域の透過音(残存透過音)502の周波数特性が推定される。また、ソース音510の分析では、ソース音510が入力されているかどうか、入力されているソース音510の音量が所定値を越えているかどうか、あるいは、ソース音510の周波数特性などが分析される。
マスキング信号生成部242は、分析部241によって推定された中高域の透過音(残存透過音)502の周波数特性に基づいて、マスキング信号505を生成する。マスキング信号505は、高域帯の(擬似)乱数表であるホワイトノイズを元にして生成される。推定した中高域の透過音(残存透過音)502の周波数特性を、滑らかに覆うような周波数特性をホワイトノイズに付加してマスキング信号505を生成する。特に、中高域の透過音(残存透過音)502が狭い周波数帯域でピークを持つ場合、これを少し広い帯域で覆うような周波数特性をホワイトノイズに付加してマスキング信号505を生成する。
ここで、分析部241により、ソース音510の音量が所定値より大きいと分析された場合には、マスキング信号生成部242は、マスキング信号505を生成しない。一方、分析部241により、ソース音510が停止状態であるとか、ソース音510が入力されていてもソース音510の音量が所定値に達していないなどと分析された場合には、マスキング信号生成部242は、マスキング信号505を生成する。
以上のように第2信号処理部24で生成されたマスキング信号505は、加算器27に入力される。加算器27は、ソース音510および低域透過音キャンセル信号503にマスキング信号505を加算して、音声処理ユニット11の出力信号としてスピーカアンプ28を介してスピーカ15L,15Rに出力する。これにより、第2信号処理部24の出力信号は、マスキング信号505とソース音510の合成信号となる。使用者がイヤホンユニット13L,13Rでこの音声信号を聴くと、外耳道内に伝達された中高域の透過音(残存透過音)502がマスキング信号505でマスキングされ、使用者に聞こえない、または、聞こえていても耳障りでない音になる。
なお、上述の説明では、ソース音510が停止状態であるとか、ソース音510が入力されていてもソース音510の音量が所定値に達していない場合にマスキング信号505を生成するとしたが、例えば、ソース音510が特定周波数帯域に偏っているような場合にマスキング信号505を生成してもよい。例えば、ソース音510の種類(英会話、音楽等)に応じて、その周波数特性を加味してマスキング信号505を生成し、ソース音510自体のマスキング効果を補完するようにしてもよい。
また、マスキング信号505が生成され、使用者がマスキング信号505でマスキングされた音声を聞いた状態で、使用者がマスキング信号505の周波数特性を調整できるようにしてもよい。
以上説明した本発明の耳装着音響再生装置は、上記実施形態に限定されない。第1信号処理部23、第2信号処理部24は、ハードウェアとして設けられていてもよいが、スマートフォン等の情報処理装置におけるCPUが所定のプログラムを実行することによりソフトウェアとして実現することも可能である。
イヤホンユニット13L,13Rと音声処理ユニット11の接続は、有線接続の態様を示しているが、赤外線等による無線接続であってもよい。
マイク21の設置位置は、イヤホンユニット13L,13R以外であってもよい。例えば音声処理ユニット11に設けられていてもよく、イヤホンユニット13L,13Rや音声処理ユニット11の近傍に設けられていてもよい。
この実施形態では、入力部25を介してソース音を外部から入力しているが、オーディオプレーヤ機能を備え、ソース音を内部で再生できるようにしてもよい。
上記実施形態では、耳装着音響再生装置としてインイヤータイプのイヤホンを例示したが、本発明の耳装着音響再生装置は、ヘッドバンドおよびイヤーパッドを有するいわゆるヘッドホンもその技術的範囲に含んでいる。
100 イヤホン
16 イヤーピース(遮音部)
21 マイク
23 第1信号処理部
24 第2信号処理部
15L,15R スピーカ
500 外部音
501 透過音
502 残存透過音
503 キャンセル信号
505 マスキング信号

Claims (7)

  1. 外部音が使用者の外耳道に進入することを抑制する遮音部と、
    前記遮音部で抑制されずに前記外耳道に透過した透過音を相殺するキャンセル信号と、前記キャンセル信号で相殺されずに残存する残存透過音をマスキングするためのマスキング信号と、を物理振動に変換して出力するスピーカと、
    を備えた耳装着音響再生装置。
  2. 前記キャンセル信号は低域の前記透過音を相殺する信号であり、
    前記マスキング信号は、前記残存透過音のうち前記キャンセル信号によって低域を相殺されたことにより耳障りになったと推定される中高域の音声をマスキングする信号である、
    請求項1に記載の耳装着音響再生装置。
  3. 前記外部音を収音し収音信号を出力するマイクと、
    前記キャンセル信号を生成する第1信号処理部と、
    前記マスキング信号を生成する第2信号処理部と、
    を備えた請求項1または請求項2に記載の耳装着音響再生装置。
  4. 前記第2信号処理部は、
    前記収音信号に基づいて、前記残存透過音の周波数特性を推定する分析部と、
    前記分析部によって推定された前記残存透過音の周波数特性に基づいて、前記マスキング信号を生成するマスキング信号生成部と、
    を備えた請求項3に記載の耳装着音響再生装置。
  5. 前記マスキング信号生成部は、前記分析部によって推定された前記残存透過音の周波数特性に基づいて、ホワイトノイズに対して特定の周波数特性を付加することにより、前記マスキング信号を生成する、
    請求項4に記載の耳装着音響再生装置。
  6. ソース音入力部またはソース音再生部をさらに備え、
    前記ソース音入力部に入力され、または前記ソース再生部によって再生される、ソース音信号の有無、および/または、入力または再生される前記ソース音信号の特性に基づいて、前記マスキング信号の特性および出力の有無が調整される、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の耳装着音響再生装置。
  7. ソース音信号が入力または再生され、かつ、その音量が所定値より大きいと判断した場合、前記マスキング信号を生成しない、
    請求項6に記載の耳装着音響再生装置。

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