JP2017168517A - 接続装置 - Google Patents

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英亮 山口
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隼也 酒見
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Abstract

【課題】2つの基板の間隔をより短くすることが可能な接続装置を提供する。【解決手段】第1基板1には、複数(6つ)の第1導電部5、及び第1接続点3に接続された第1配線4が設けられている。第2基板2には、複数(6つ)の第2導電部8、及び第2接続点9に接続された第2配線10が設けられている。第2基板2は、第1基板1の厚さ方向に第1基板1と重なるように配置されている。複数の第1導電部5は、それぞれ隣り合う第1導電部5の間に隙間D1ができるように並んでラインIL1をなす。複数の第2導電部8は、ラインIL1上に並んでいる。第1接続点3と第2接続点9との間の隙間D1に、複数の第2導電部8のうち1つの第2導電部8が配置されて第1配線4と第2配線10とが電気的に接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、2つの基板を有しそれぞれの配線同士を電気的に接続する接続装置に関する。
従来、導電環が配置された第1基板と、第2基板と、摺動接点と、摺動接点保持部材とを備えたスリップリング装置が知られている(例えば特許文献1参照)。第2基板は、第1基板に対して相対回転自在に設けられる。摺動接点は、第2基板に固定的に支持される。摺動接点は、第1基板の導電環に摺接する。各摺動接点は、摺動接点保持部材により保持される。摺動接点保持部材は、上面が第2基板と対面し、その下面は第1基板の上面と対面している。
特開2013−114817号公報
特許文献1において、摺動接点保持部材は、第1基板と第2基板との間に配置される。そのため、第1基板と第2基板との間隔は、摺動接点保持部材の厚さ寸法よりも大きくなる。
本発明は上記課題に鑑みてなされ、2つの基板の間隔をより短くすることが可能な接続装置を提供することを目的とする。
本発明の接続装置は、複数の第1導電部、及び前記複数の第1導電部のうち1つの第1導電部に接続された第1配線が設けられた第1基板と、複数の第2導電部、及び前記複数の第2導電部のうち1つの第2導電部に接続された第2配線が設けられた第2基板と、を備え、前記第2基板は、前記第1基板の厚さ方向に前記第1基板と重なるように配置され、前記複数の第1導電部は、それぞれ隣り合う第1導電部の間に隙間ができるように並んでラインをなし、前記複数の第2導電部は前記ライン上に並んでおり、前記第1配線が接続される前記1つの第1導電部と前記第2配線が接続される前記1つの第2導電部との間の前記隙間に、前記複数の第2導電部のうち1つの第2導電部が配置されて前記第1配線と前記第2配線とが電気的に接続されることを特徴とする。
本発明の接続装置は、2つの基板の間隔をより短くすることが可能となる。
図1Aは、実施形態1に係る接続装置の平面図である。図1Bは、図1AにおけるC−C線断面図である。 同上の接続装置の第1基板の平面図である。 同上の接続装置の第2基板の平面図である。 同上の接続装置の背面図である。 図5Aは、実施形態2に係る接続装置を備えた機器の正面図である。図5Bは、同上の接続装置を備えた機器の斜視図である。 同上の接続装置を備えた機器の分解斜視図である。 同上の接続装置の要部を示す正面図である。 同上の接続装置の他の状態における要部を示す正面図である。 実施形態2の変形例にかかる接続装置の要部を示す正面図である。 同上の接続装置の他の状態における要部を示す正面図である。
下記の実施形態において説明する図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さのそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法及び実際の比を反映しているとは限らない。
(実施形態1)
本実施形態の接続装置30について図1〜図4を参照して説明する。なお、図1〜図4のそれぞれにおいて右下に示すx,y,zをそれぞれ指す矢印の方向をそれぞれ、x方向、y方向、z方向と規定して説明する。例えば、第1基板1の厚さ方向をz軸とし、第1基板の厚さ方向に直交するへ面において互いに直交するようにx軸及びy軸を規定してある。
接続装置30は、図1に示すように、第1基板1と、第2基板2とを備える。第1基板1と第2基板2とはそれぞれ、矩形(直角四辺形)形状のプリント配線板である。プリント配線板の基材は、電気絶縁性を有する。基材は、例えばガラスエポキシ樹脂などにより形成されている。
第1基板1と第2基板2とは、第1基板1の厚さ方向(z方向)に互いに重なるように配置される。以下では、説明の便宜上、第1基板1における第2基板2側と反対の面を「第1面10a」と呼び、第1基板1における第2基板2に近い面を「第2面10b」と呼ぶ。また、第2基板2における第1基板1側に近い面を「第1面20a」と呼び、第2基板2における第1基板1側と反対の面を「第2面20b」と呼ぶ。したがって、第1基板1の第2面10b(例えば下面)と、第2基板2の第1面20a(例えば上面)とが第1基板1の厚さ方向に重なる。言い換えると、第1基板1の第2面10b(下面)は、第2基板2の第1面20a(上面)と対向する。
第1基板1の第2面10bには、6つの第1導電部5が設けられている。第1導電部5は、例えば半田などの導電材料からなる。
第1導電部5は、x方向の逆方向から見て直径が寸法L12である円柱状に形成されている。第1導電部5は、第1基板1の第2面10bから寸法Hだけ突き出るように形成されている。第1導電部5の先端部分は、角が丸くなるように形成されている。
6つの第1導電部5は、直線状のラインをなすように並べられる。6つの第1導電部5のうち隣り合う2つの第1導電部5の間には、隙間D1が設けられている。それぞれの第1導電部5は、隙間D1によって互いに電気的に絶縁されている。隙間D1におけるラインIL1に沿う方向の寸法L11は、第1導電部5の直径の寸法L12よりも小さい(L11<L12)。第1導電部5がなすラインのことを「ラインIL1」と呼ぶ。ラインIL1は直線状のラインをなしている。それぞれ隣り合う第1導電部5の間に隙間D1が設けられているので、6つの第1導電部5は互いに離れて配置されているが、6つの第1導電部5を結ぶラインは直線である。
6つの第1導電部5のうち規定された1つの第1導電部5には、第1配線4が電気的に接続されている。以下、「規定された1つの第1導電部5」のことを「第1接続点3」とも呼ぶ。第1接続点3は、一例として、6つの第1導電部5のうちx方向と逆方向の端に配置されている。
第1配線4は、第1基板1に設けられた配線である。第1配線4は、例えば、銅箔により構成されている。第1配線4の一端には第1接続点3が接続されていて、第1配線4の他端にはIC(Integrated Circuit)7が電気的に接続されている。IC7については後述する。
第2基板2の第1面20aには、6つの第2導電部8が設けられている。第2基板2の第2面20bには、第2配線10とコネクタ6とが設けられている。第2配線10は、例えば、銅箔により構成されている。
接続装置30は、一例として、電波を用いた無線通信によりHEMS(Home Energy Management System)機器と通信してその機器の動作などを制御する制御装置に用いられる。この制御装置は、無線通信機能を有するUSB機器200(図3参照)がコネクタ6に接続された状態で、HEMS機器と通信することが可能である。
コネクタ6内には、複数(例えば4つ)の端子が配置されている。コネクタ6内の複数の端子はそれぞれ、コネクタ6の差込口60にUSB(Universal Serial Bus)機器200の接続部201(図3参照)が挿入された際に、接続部201内の複数(4つ)の端子にそれぞれ電気的に接続される。本実施形態の接続装置30は、コネクタ6内の複数(例えば4つ)の端子のうちの1つがIC7と電気的に接続される例を説明し、他の3つの端子についての説明を省略する。
第2導電部8は導電材料からなる。第2導電部8は、例えば半田などの導電材料からなる。第2導電部8は、x方向の逆方向から見て直径が寸法L22である円柱状に形成されている。第2導電部8は、第2基板2の前面から寸法H(図1参照)だけ突き出るように形成されている。第2導電部8の先端部分は、角が丸くなるように形成されている。6つの第2導電部8のうち隣り合う2つの第2導電部8の間には、隙間D2が設けられている。それぞれの第2導電部8は、隙間D2によって互いに電気的に絶縁されている。隙間D2におけるラインIL1に沿う方向の寸法L21は、第2導電部8の直径の寸法L22よりも小さい(L21<L22)。
6つの第2導電部8のうち規定された1つの第2導電部8には、第2配線10が電気的に接続されている。以下、「規定された1つの第2導電部8」のことを「第2接続点9」とも呼ぶ。第2接続点9は、一例として、6つの第2導電部8のうちx方向の端に配置されている。
第2配線10は、第2基板2に設けられた配線である。第2配線10の一端には第2接続点9が接続されていて、第2配線10の他端にはコネクタ6が電気的に接続されている。
6つの第1導電部5の少なくとも一部と、6つの第2導電部8の少なくとも一部とは、互いに接する。図1Bは、第1接続点3を含む3つの第1導電部5と、第2接続点9を含む3つの第2導電部8とが互いに接する状態を示している。より詳細には、ラインIL1上における第1接続点3と第2接続点9との間に、1つの第1導電部5(5a)と1つの第2導電部8(8a)とが配置されている。1つの第1導電部5aは、1つの第2導電部8aと第2接続点9とに接する。また、第1接続点3は、1つの第2導電部8aと、1つの第2導電部8aの隣にある1つの第2導電部8(8b)に接する。したがって、第1接続点3及び1つの第1導電部5aは各々、2つの第2導電部8に接することになる。
ラインIL1上における第1接続点3と第2接続点9との間にある1つの第2導電部8aは、1つの第1導電部5aと第1接続点3とに接する。また、第2接続点9は、1つの第1導電部5aと、1つの第1導電部5aの隣にある1つの第1導電部5(5b)に接する。したがって、第2接続点9及び1つの第2導電部8aは各々、2つの第1導電部5に接する。
第1接続点3と、1つの第1導電部5aと、1つの第2導電部8aと、第2接続点9とがラインIL1上でこの順に接することにより、第1接続点3と第2接続点9とが電気的に接続される。言い換えると、3つの第1導電部5と3つの第2導電部8とが接することにより、第1接続点3と第2接続点9との間に配線(電路)が形成される。第1接続点3と第2接続点9との間の配線の寸法L3は、第1接続点3が接する第2導電部8(8b)におけるx方向の逆方向の端から、第2接続点9が接する第1導電部5(5b)におけるx方向の端までの間隔と略等しい。
次に、IC7とコネクタ6内の1つの端子とを電気的に接続する配線の長さについて説明する。
6つの第1導電部5のうち、第2導電部8に接していない3つの第1導電部5は、第1接続点3とも第2接続点9とも電気的に接続されていない。したがって、第2導電部8に接していない3つの第1導電部5は、IC7とコネクタ6内の1つの端子とを電気的に接続する電路から電気的に絶縁されており、配線として機能しない。言い換えると、第2導電部8に接していない3つの第1導電部5がアンテナ(例えばノイズ源となるアンテナ)として機能することが抑制される。
ところで、ラインIL1上における第1接続点3から最も離れた位置にある1つの第1導電部5(5c)におけるx方向の端から、1つの第1導電部5(5b)におけるx方向の端までの寸法をL1とする。仮に6つの第1導電部5に代えて、寸法(配線長)がL1+L3となる直線状の導電部からなる配線を第1基板1上に設けた場合、寸法L1だけ余分な長さの配線となる。その場合、寸法(配線長)がL1+L3となる直線状の導電部からなる配線のうち寸法L1分の配線は第1配線4と第2配線10との電気的な接続に不要となる余分な配線である。余分な配線は、その配線を通る信号の反射などを引き起こしたり、ノイズを発生させるアンテナになったりする可能性がある。一方、6つの第1導電部5の各々は、互いに電気的に接続されないように隙間を空けてラインIL1をなすように並べて設けられているため、第2導電部8に接していない3つの第1導電部5はそれぞれ電気的に絶縁されている。第2導電部8に接していない3つの第1導電部5は、第1接続点3と第2接続点9とを接続する際に余分な配線を形成しない。例えば第2基板2をx方向に移動させてラインIL1上における第1接続点3と第2接続点9との間に位置する第1導電部5及び第2導電部8の数を変えても、第1接続点3と第2接続点9とは電気的に接続されている。しかも第1接続点3と第2接続点9との間に位置していない第1導電部5は、配線を形成しない。したがって、第1接続点3と第2接続点9と間隔(寸法L3)を変えると、寸法L3に応じて第1接続点3と第2接続点9とを接続する配線長が変化するので、第1接続点3と第2接続点9との接続に関わらない配線の長さ(寸法L1,L2)を変えることができる。例えば、第1接続点3と第2接続点9との間隔(寸法L3)を短くすると、第1接続点3と第2接続点9との接続に関わらない第1導電部5部分の長さ(寸法L1)及び第2導電部8の長さ(寸法L2)が大きくなる。しかしながら、配線として機能しない第1導電部5及び第2導電部8は、余分な長さの配線にならないため信号の反射を引き起こすことがなく、かつノイズを発生させるアンテナにもなりにくい。
ところで、ラインIL1上における第2接続点9から最も離れた位置にある1つの第2導電部8(8c)におけるx方向の逆方向の端から、1つの第2導電部8(8b)におけるx方向の逆方向の端までの寸法をL2とする。仮に6つの第2導電部8に代えて、寸法(配線長)がL1+L2となる直線状の導電部からなる配線を第2基板2上に設けた場合、寸法L2だけ余分な長さの配線となる。しかしながら、6つの第2導電部8の各々は、互いに電気的に接続されないように隙間を空けてラインIL1上に並べて設けられているため、第1導電部5に接していない3つの第2導電部8はそれぞれ電気的に絶縁されている。第1導電部5に接していない3つの第2導電部8は、第1接続点3と第2接続点9とを接続する際に余分な配線を形成しない。したがって、第1接続点3と第2接続点9との接続に関わらない配線の長さ(配線長)を短くすることができる。
第1基板1と第2基板2とは、図4に示すように、箱状の筐体40の内部空間に収納されている。筐体40は、第1カバー31と第2カバー32とからなる。第1カバー31と第2カバー32とはz軸方向と交差する平面(内側面)を有し、第1カバー31と第2カバー32との間に第1基板1と第2基板2とが配置される。
筐体40には、内部空間を外部に露出させる開口部400が設けられている。開口部400の開口面は、y方向と交差する。コネクタ6の差込口60は、開口部400から筐体40の外部に露出するように配置される。より詳細には、コネクタ6は、差込口60の開口面がy方向と交差するように開口部400から筐体40の外部に露出する。第1基板1の第1面は第1カバー31の内側面と接している。第1基板1は、例えばねじ止めなどにより第1カバー31に固定されている。
第2基板2は、第1カバー31に対してx方向(及びその逆方向)に移動可能に配置されている。第2基板2の第2面と第2カバー32の内側面との間には、押付部33が設けられている。押付部33は、一例として、伸縮方向がz方向のコイルばねからなる。押付部33は、第2基板2をz方向に押し付ける。言い換えると、押付部33は、第2基板2を第1基板1に近づけるように押し付ける。したがって、第2導電部8は、第1導電部5に押し付けられる方向の力を押付部33から受けている。
第1基板1と第2基板2とは、6の第1導電部5と6つの第2導電部8とがラインIL1上に並ぶように筐体40内に配置されている。
第2基板2は、図4に示すように、押付部33によって第1基板1に近づく方向(z方向)の力を受けている。そのため、第1導電部5に接する第2導電部8は、押付部33から受けるばね力によって第1導電部5に押し付けられている。第2基板2の第1面20aは、突出部31aに接している。突出部31aは、第1カバー31の内側面から第2カバー32に向かって突き出るように設けられている。突出部31aは、一例として、z方向に沿って押付部33、第2基板2、突出部31aの順に並ぶように設けられている。第2基板2は、押付部33によって突出部31aに押し付けられていることになる。
第2基板2は、ラインIL1に沿って移動自在に構成されている。より詳細には、第2導電部8がラインIL1に沿って移動可能である。例えば第2基板2にx方向の力を加えると、第2基板2は突出部31aにガイドされてスライド移動し、6つの第2導電部8はx方向に移動する。したがって、コネクタ6の位置がx方向に移動する。第2基板2は、第2接続点9が少なくとも1つの第1導電部5に接する範囲内でx方向(及びその逆方向)に移動可能である。6つの第2導電部8は第1導電部5に押し付けられる力を押付部33から受けているので、移動後の6つの第2導電部8のうち少なくとも1つの第2導電部8は、2つの第1導電部5に接する。
接続装置30は、一例として、USB機器200(図3参照)の接続部201が接続されるコネクタ6と、IC7とを電気的に接続する。IC7は、コネクタ6に接続されたUSB機器200を制御する。コネクタ6の位置は、IC7が設けられた第1基板1に対してx方向及びその逆方向に移動可能に設けられている。例えば、作業者は、USB機器200をコネクタ6に差し込む際に、USB機器200を差し込みやすい位置までコネクタ6を移動させることができる。また、コネクタ6にUSB機器200が接続された状態で、USB機器200に外部からx方向(及びその逆方向)に力が加わった場合でも、コネクタ6がx方向(及びその逆方向)に移動することができるので、USB機器200がコネクタ6から外れにくくなる。
以上説明したように、本実施形態の接続装置30は、第1基板1と、第2基板2と、を備える。第1基板1には、複数(6つ)の第1導電部5、及び複数の第1導電部5のうち1つの第1導電部5(第1接続点3)に接続された第1配線4が設けられている。第2基板2には、複数(6つ)の第2導電部8、及び複数の第2導電部8のうち1つの第2導電部8(第2接続点9)に接続された第2配線10が設けられている。第2基板2は、第1基板1の厚さ方向に第1基板1と重なるように配置されている。複数の第1導電部5は、それぞれ隣り合う第1導電部5の間に隙間D1ができるように並んでラインIL1をなす。複数の第2導電部8は、ラインIL1上に並んでいる。第1配線4が接続される1つの第1導電部5(第1接続点3)と第2配線10が接続される1つの第2導電部8(第2接続点9)との間の隙間D1に、複数の第2導電部8のうち1つの第2導電部8が配置されて第1配線4と第2配線10とが電気的に接続される。
上記構成によれば、隙間D1の両側の第1導電部5が、隙間D1に配置された第2導電部8を介して電気的に接続されて、第1配線4と第2配線10とが電気的に接続される。接続装置30では、第1配線4と第2配線10とを電気的に接続する際に、第1基板1と第2基板2との間に部材を設ける必要がないので、その部材が必要な場合よりも、第1基板1と第2基板2との間隔をより短くすることが可能となる。
接続装置30において、複数(6つ)の第1導電部5と複数(6つ)の第2導電部8との少なくとも一方は、ラインIL1に沿って移動自在であることが好ましい。上記構成によれば、第2基板2をラインIL1に沿って移動させることができる。本実施形態の接続装置30では、コネクタ6をラインIL1に沿って移動させることができる。例えば、USB機器200がコネクタ6に接続された状態で、ラインIL1に沿う方向の力がUSB機器200に加わっても、コネクタ6がラインIL1に沿って移動するのでUSB機器200がコネクタ6から外れにくくなる。
第1配線4が接続された1つの第1導電部5(第1接続点3)と、第2配線10が接続された1つの第2導電部8(第2接続点9)との間に位置しない第1導電部5と第2導電部8との各々は互いに電気的に接続されない。そのため、互いに電気的に接続されない第1導電部5と第2導電部8とは、余分な配線(電路)をほとんど形成しない。したがって、接続装置30は、第1配線4と第2配線10との電気的な接続に関わらない余分な配線を短くすることができる。
接続装置30は、第1基板1と第2基板2との少なくとも一方を他方に近づける方向に押し付ける押付部33を備えることが好ましい。これにより、接続装置30では、第2導電部8が第1導電部5に押し付けられるので、第1導電部5と第2導電部8とが安定した状態で接することができる。
接続装置30において、複数(6つ)の第1導電部5は、第2基板2に向かって突出するように形成され、複数(6つ)の第2導電部8は、第1基板1に向かって突出するように形成されたことが好ましい。これにより、接続装置30では、第1導電部5と第2導電部8とが安定した状態で接しやすくすることができる。
接続装置30において、複数(6つ)の第1導電部5と、複数(6つ)の第2導電部8とはそれぞれ半田で形成されたことが好ましい。これにより、接続装置30では、第1基板1上に第1導電部5を容易に設けることができ、第2基板2上に第2導電部8を容易に設けることができる。
ところで、複数の第1導電部5がなすラインIL1は、直線に限定されず、直線及び曲線の少なくとも一方を含むラインであればよい。
複数の第1導電部5の数及び複数の第2導電部8の数はそれぞれ、6つに限定されず、それぞれ複数の適宜の数でもよい。また、複数の第1導電部5及び複数の第2導電部8はそれぞれ、円柱状に限定されず、半球状などの適宜の形状でよい。第2導電部8をスライド移動させない場合には、複数の第1導電部5及び複数の第2導電部8はそれぞれ角柱状でもよい。
複数の第1導電部5及び複数の第2導電部8の少なくとも一方が他方に向かって突き出ている場合には、他方は一方に向かって突き出ていない構成(例えば基材上の平板電極など)であってもよい。
複数の第1導電部5がラインIL1に沿って移動自在であってもよい。複数の第1導電部5と複数の第2導電部8との各々がラインIL1に沿って互いに逆方向に移動自在であってもよい。
接続装置30は、第1基板1を第2基板2に近づける方向に押し付ける第2押付部を備えていてもよい。接続装置30は、押付部33と第2押付部とを備えていてもよい。
複数の第1導電部5及び複数の第2導電部8は、半田で形成されていることに限定されず、ばね等を用いてx方向に伸縮自在な接点などで構成されていてもよい。
第1配線4及び第2配線10は、プリントによって形成された配線(プリント配線)に限定されず、リード線などでもよい。
図1Bに示すように、第1導電部5の直径の寸法L12は隣り合う2つの第2導電部8の隙間D2の寸法L21より大きく、かつ第2導電部8の直径の寸法L22は隣り合う2つの第1導電部5の隙間D1の寸法L11より大きければよい。本実施形態では、寸法L11と寸法L21とが等しく、かつ寸法L12と寸法L22とが等しいが、この寸法に限定される趣旨ではない。
第1接続点3は、ラインIL1をなす複数の第1導電部5のうちの端に設けられることに限定されない。第1接続点3の両側にそれぞれ第1導電部5が設けられていてもよい。第2接続点9は、ラインIL1上の複数の第2導電部8のうちの端に設けられることに限定されない。第2接続点9の両側にそれぞれ第2導電部8が設けられていてもよい。
IC7は第1基板1に設ける電子部品の一例であり、第1基板1に設ける電子部品は、IC7に限らず、例えばマイクロコンピュータ、電気回路、電気回路素子などであってもよい。コネクタ6は、USB機器の接続部201が接続されるコネクタに限らず、例えば、適宜のケーブルの接続部が接続されるコネクタであってもよい。
ところで、図1Bに示すように、第1導電部5と第2導電部8とが接した状態における第1接続点3と第2接続点9との間の配線の寸法L3(配線長)を変化させることにより、IC7とコネクタ6との間のインピーダンスを変化させることができる。言い換えると、本実施形態の接続装置30は、第1基板1と第2基板2との間のインピーダンスを変化させることにより、インピーダンス調整をすることも可能である。例えば、作業者がUSB機器200を差し込みやすい位置までコネクタ6を移動させると、配線のインピーダンスがコネクタ6の移動前と比べて小さくなってUSB機器200の無線通信に耐えるインピーダンスとなる。
USB機器200は、無線通信機能を有することに限定されず、無線通信機能以外の機能を有する機器であってもよい。
第1基板1と、第2基板2とは、例えば、基材に規則的に配置された銅箔と、基材に規則的に設けられた穴と、を有するディスクリート基板などでもよい。
(実施形態2)
本実施形態の接続装置30Bについて図5〜図8を参照して説明する。なお、図5〜図8に示すx,y,zをそれぞれ指す矢印の方向をそれぞれ、x方向、y方向、z方向と規定して説明する。例えば、第1基板1の厚さ方向をx軸とし、第1基板の厚さ方向に直交するへ面において互いに直交するようにz軸及びy軸を規定してある。つまり、x方向とz方向とが実施形態1と異なる。接続装置30Bの基本構成は、実施形態1における接続装置30と同様である。なお、実施形態1の接続装置30と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
接続装置30Bは、図5及び図6に示すように、第1基板1と第2基板2とに代えて、第1基板1bと第2基板2bとを備える。
第2基板2bの第1面21aには、実施形態1の接続装置30の第2基板2における複数の第2導電部8に代えて複数の第2導電部80(図6参照)が設けられている。それぞれ隣り合う第2導電部80の間には隙間が設けられている。第2基板2bの第1面21aには、実施形態1の接続装置30の第2基板2における第2配線10に代えて複数(4つ)の第2配線41〜44(図7及び図8参照)が設けられている。第2基板2bの第1面21aには、実施形態1の接続装置30の第2基板2におけるコネクタ6に代えてコネクタ6bが設けられている。第2基板2bの第2面21bは、第2基板2bの第1面21aと反対側の面である。
第1基板1bと第2基板2bとは、箱状の筐体40の内部空間に配置される。筐体40には、y方向とz方向とに開口する1つの開口部401が設けられている。開口部401は、第1カバー31に形成された凹部38と、第2カバー32に形成された凹部39とによって形成されている。
第1基板1bは、第1カバー31に取り付けられている。より詳細には、第1基板1bは、第1カバー31における筐体40の内側面となる第2面31b(図6参照)に取り付けられている。第1基板1bの第1面11aは、第1カバー31の第2面31bに近い側の面である。
第1基板1bの第1面11aと反対側の第2面11bには、実施形態1の接続装置30の第1基板1における複数の第1導電部5に代えて複数の第1導電部50が設けられている。第1基板1bの第2面11bには、実施形態1の接続装置30の第1基板1における第1配線4に代えて複数(4つ)の第1配線51〜54が設けられている。第1基板1bの第2面11bには、実施形態1の接続装置30の第1基板1におけるIC7に代えてIC7bが設けられている。
第1カバー31の第2面31bには、第2カバー32に向かって突き出る円筒状のリブ35が設けられている。
第2カバー32の第1面32aは、第1基板1bの厚さ方向(x方向)と交差する面であり、第1カバー31の第2面31bと平行する面である。第2カバー32の第1面32aには、第1カバー31に向かって突き出る円筒状のリブ34が設けられている。リブ35とリブ34とはx方向に沿う1つの軸上に形成されている。
第2基板2bは、x方向を軸として回転自在に構成されている点が、実施形態1の接続装置30における第2基板2と相違する。第2基板2bは、図6に示すように、回転体36に固定されている。回転体36は、第2基板2bの厚さ方向(x方向)に軸を有する円柱状に形成されている。回転体36における軸方向に沿う寸法は、第1カバー31の第2面31bから第2カバー32の第1面32aまでの間隔よりも小さい。回転体36におけるx方向と交差する2つの面にはそれぞれ凹部37が形成されている。2つ凹部37の各々は、リブ34,35が挿入される穴である。回転体36は、2つの凹部37の各々にリブ34とリブ35とが挿入された状態で、筐体40の内部空間に収納される。回転体36の周壁には開口部36cが設けられており、開口部36cからコネクタ6が回転体36の外部に露出する。一例として、コネクタ6bは、凹部37のy方向側に配置されており、差込口60bの開口面はy方向と交差する。差込口60bは、回転体36の外部に露出することになる。第2基板2b及びコネクタ6は、回転体36の凹部37の軸を中心として回転移動できる。コネクタ6bの差込口60b内には、4つの接続端子が配置されている。
差込口60bが筐体40の外部に露出しているので、図5Aに示すように、差込口60bにUSB機器200の接続部201が差し込まれた際にUSB機器200が凹部37の軸を中心として90度回転可能である。
第2基板2bは、回転体36の周壁から突き出るように回転体36に取り付けられている。より詳細には、第2基板2bは、コネクタ6bから回転体36の軸に向かう方向(y方向の逆方向)に回転体36の周壁から突き出ている。
押付部33bは、第2基板の厚さ方向(x方向)に伸縮自在なコイルばねからなる。押付部33bは、軸がリブ34と同軸となるように配置される。一例として、押付部33bのコイルばねは、内径がリブ34の外径よりも大きくなるように形成されており、押付部33bのコイルばねの内側にリブ34が配置される。押付部33bは、一例として、回転体36を第1カバー31に押し付けることにより、第2基板2bを第1基板1bに近づける。
複数の第1導電部50及び複数の第2導電部80を図7及び図8を参照して説明する。図8は、図5Aにおいて筐体40及び回転体36の図示を省略した図である。図7は、図8における第2基板2bが反時計回りにおよそ90度回転した状態の図である。
複数の第1導電部50は、図7に示すように、直径の異なる4つの同心円の円弧状のラインをなすように並べられる。それぞれ隣り合う第1導電部50の間には隙間が設けられている。そのため、4本の円弧状のラインはそれぞれ、点線となる。4本の円弧状のラインのことを「第1〜第4円弧ラインC1〜C4」と呼ぶ。第1〜第4円弧ラインC1〜C4の各々は、直径の異なる同心円の円弧である。第1〜第4円弧ラインC1〜C4を含む各々の円の直径は、第1〜第4円弧ラインC1〜C4の順に大きくなるよう定められている。一例として、第1〜第4円弧ラインC1〜C4を含む各々の円の直径は、一定の間隔で大きくなるように定められている。第1〜第4円弧ラインC1〜C4のうち第1円弧ラインC1(第1ライン)が最も同心円の軸に近く、第1〜第4円弧ラインC1〜C4のうち第4円弧ラインC4(第2ライン)が最も同心円の軸まで遠くなっている。第2円弧ラインC2と第3円弧ラインC3とは、第1円弧ラインC1と第4円弧ラインC4との間にある。言いかえると、複数の第1導電部50は、4つの同心円の円弧上に並んで4つの円弧状の第1〜第4円弧ラインC1〜C4をなしている。
複数の第1導電部50の各々の形状と、第1円弧ラインC1に沿って並ぶ隣り合った第1導電部50同士の隙間とは、実施形態1における第1導電部5同士の隙間(図1参照)と同様であるため説明を省略する。第2〜第4円弧ラインC2〜C4に沿って並ぶ複数の第1導電部50の各々の形状と、第2〜第4円弧ラインC2〜C4に沿って並ぶ隣り合った第1導電部50同士の隙間とについても実施形態1における第1導電部5同士の隙間と同様である。なお、図7及び図8では、複数の第1導電部50の各々の図示を省略している。また、複数の第1導電部50のうち、2つの第2導電部80と接しない第1導電部50を二点鎖線で表している。図7及び図8では、複数の第2導電部80の各々の図示を省略し、2つの第1導電部50と接する1つの第2導電部80を実線(太い実線)で表している。また、複数の第2導電部80のうち、2つの第1導電部50と接しない第2導電部80を一点鎖線で表している。
図7及び図8では、第1導電部50と第2導電部80との位置関係を説明するために、第1基板1bと第2基板2bとについては位置関係のみを点線で表している。また、図7及び図8では、第1基板1bと第2基板2bとの構成の他に、第2〜第4円弧ラインC2〜C4を含む同心円の軸と同軸となる凹部37の位置を点線で表している。
第1円弧ラインC1をなす複数の第1導電部50における反時計回り方向の端に配置された第1導電部50には、第1配線51の一端が接続される。第2円弧ラインC2をなす複数の第1導電部50における反時計回り方向の端に配置された第1導電部50には、第1配線52の一端が接続される。第3円弧ラインC3をなす複数の第1導電部50における反時計回り方向の端に配置された第1導電部50には、第1配線53の一端が接続される。第4円弧ラインC4をなす複数の第1導電部50における反時計回り方向の端に配置された第1導電部50には、第1配線54の一端が接続される。
複数の第1導電部50の各々の形状と、第1円弧ラインC1に沿って並ぶ隣り合った第1導電部50同士の隙間とは、実施形態1における第1導電部5同士の隙間D1(図1参照)と同様であるため説明を省略する。第2〜第4円弧ラインC2〜C4に沿って並ぶ複数の第1導電部50の各々の形状と、第2〜第4円弧ラインC2〜C4に沿って並ぶ隣り合った第1導電部50同士の隙間とについても実施形態1における第1導電部5同士の隙間D1と同様である。
第1配線51の他端と第1配線54の他端とはそれぞれ、USB機器200に電力を供給するための電源の出力端子と電気的に接続される。第1配線51と第1配線54とは、コネクタ6bの差込口60に接続部201が接続された状態でUSB機器200に電力を供給するための配線である。第1配線54は電源を含む電気回路の回路グランドに電気的に接続され、第1配線51には電圧(例えば5V)が印加される。
IC7bには、第1配線52の他端と第1配線53の他端とが接続される。IC7bは、コネクタ6bの差込口60に接続部201(図5参照)が接続された状態でUSB機器200(図5参照)を制御する。第1配線52と第1配線53とは、IC7bとUSB機器200とが互いに信号を送受信するための通信線である。
複数の第2導電部80は、図7に示すように、第1〜第4円弧ラインC1〜C4上にそれぞれ設けられている。
第1円弧ラインC1上に並べられた複数の第2導電部80における時計回り方向の端に配置された第2導電部80には、第2配線41の一端が接続される。第2円弧ラインC2上に並べられた複数の第2導電部80における時計回り方向の端に配置された第2導電部80には、第2配線42の一端が接続される。第3円弧ラインC3上に並べられた複数の第2導電部80における時計回り方向の端に配置された第2導電部80には、第2配線43の一端が接続される。第4円弧ラインC4上に並べられた複数の第2導電部80における時計回り方向の端に配置された第2導電部80には、第2配線44の一端が接続される。第2配線41〜44の他端はそれぞれ、コネクタ6bの差込口60b内の4つの接続端子に接続されている。
複数の第2導電部80の各々の形状と、第1円弧ラインC1に沿って並ぶ隣り合った第2導電部80同士の隙間とは、実施形態1における第2導電部8同士の隙間D2(図1参照)と同様であるため説明を省略する。第2〜第4円弧ラインC2〜C4に沿って並ぶ複数の第2導電部80の各々の形状と、第2〜第4円弧ラインC2〜C4に沿って並ぶ隣り合った第2導電部80同士の隙間とについても実施形態1における第2導電部8同士の隙間D2と同様である。
ところで、第1〜第4円弧ラインC1〜C4上の一部の第1導電部50と、第1〜第4円弧ラインC1〜C4上の一部の第2導電部80とはそれぞれ、第1〜第4円弧ラインC1〜C4上で接する。第1〜第4円弧ラインC1〜C4上においてそれぞれの第1導電部50と第2導電部80とが接することにより形成される配線を各々、「配線61〜64」と呼ぶ。配線61〜64は、第1配線51〜54がそれぞれ接続された第1導電部50と、第2配線41〜44がそれぞれ接続された第2導電部80と、の間に形成される配線である。配線61〜64により、第1配線51〜54がそれぞれ第2配線41〜44に電気的に接続される。以下、第1〜第4円弧ラインC1〜C4上の配線61〜64の各々の一端及び他端と、第1〜第4円弧ラインC1〜C4を含む円の軸とで定まる軸周りの角度のことを「配線61〜64の中心角」と呼ぶ。
また、第1〜第4円弧ラインC1〜C4上に並ぶ複数の第1導電部50の一端及び他端と、第1〜第4円弧ラインC1〜C4を含む円の軸とで定まる軸周りの角度のことを「第1導電部50の中心角」と呼ぶ。第1〜第4円弧ラインC1〜C4上に並ぶ複数の第2導電部80の一端及び他端と、第1〜第4円弧ラインC1〜C4を含む円の軸とで定まる軸周りの角度のことを「第2導電部80の中心角」と呼ぶ。
複数の第1導電部50は、第1導電部50の中心角が90度以上となるように第1〜第4円弧ラインC1〜C4上に並ぶように配置される。複数の第2導電部80は、第2導電部80の中心角が90度以上となるように第1〜第4円弧ラインC1〜C4上に並ぶように配置される。
図8に示すように、コネクタ6の差込口60bの開口面がy方向と交差する位置に第2基板2bがある場合、配線61〜64の中心角は90度以上となっている。図8に示す第2基板2bの位置から、第2基板2bを時計回りに90度回転させると、図7に示すように、コネクタ6の差込口60bの開口面がz方向と交差する。第2基板2bの回転移動によって、第2配線41〜44がそれぞれ接続された第2導電部80は、第1配線51〜54がそれぞれ接続された第1導電部50に近づいた位置にある。したがって、配線61〜64の中心角は90度よりも小さくなる。そのため、配線61〜64は、第2基板2bが時計回りに90度回転する前の位置にある場合(図8参照)と比べて、それぞれの配線長が短くなる。一方、第1〜第4円弧ラインC1〜C4上にある第1導電部50と第2導電部80とのうち、配線61〜64を形成していない第1導電部50と第2導電部80とは各々、電気的に配線61〜64と接続されていない。そのため、第2基板2bが、図8に示す位置から反時計回りに90度回転して図7に示す位置に移動しても、第1配線51〜54と第2配線41〜44とを電気的に接続する配線に余分な配線が形成されにくくなる。
以上説明したように、本実施形態の接続装置30Bにおいて、ライン(第1〜第4円弧ラインC1〜C4)は、円弧状であることが好ましい。
これにより、第2導電部80は、ライン(第1〜第4円弧ラインC1〜C4)に沿って移動自在となる。また、第2基板2bは、第2導電部80がライン(第1〜第4円弧ラインC1〜C4)に沿って移動するように移動可能となる。
本実施形態の接続装置30Bにおいて、第1配線51〜54が複数(4つ)設けられたことが好ましい。複数の第1導電部50は、それぞれ隣り合う第1導電部50の間に隙間ができるように並んで複数(4つ)の第1配線51〜54ごとに複数(4つ)のライン(第1〜第4円弧ラインC1〜C4)をなす。複数(4つ)のライン(第1〜第4円弧ラインC1〜C4)は、円弧状の第1ライン(第1円弧ラインC1)と、第1ラインを含む円と同心であって第1ラインよりも径の大きい円の円弧状の第2ライン(第4円弧ラインC4)とを含む。複数(4つ)の第1配線51〜54のうち、第2ライン(第4円弧ラインC4)をなす複数の第1導電部50のうち1つの第1導電部50に接続される1つの第1配線54は回路グランドに接続される。
これにより、円弧状の第2ライン上で第1導電部50と第2導電部80とで形成された配線64は、第2ラインにおける内向きの径方向からの電磁ノイズが第1ライン上の配線61に加わることを抑制しやすい。
本実施形態では、第2ライン(第4円弧ラインC4)上の配線64は、第1ライン(第1円弧ラインC1)上の配線61よりも配線長が長い。そのため、第2基板2bの外部で発生した電磁ノイズのうち、配線64から配線61に向く方向の電磁ノイズに対して、配線64がシールドとして機能するので配線61に電磁ノイズが加わることを抑制しやすい。本実施形態では、第1ライン(第1円弧ラインC1)上の配線61と第2ライン(第4円弧ラインC4)に上の配線64とは電源に電気的に接続されている。そのため、配線61と配線64とは、第1ラインと第2ラインとの間に配置された配線62,63に電磁ノイズを加わりにくくしている。
ところで、円弧状のラインは第1〜第4円弧ラインC1〜C4に限定されず、任意の本数(例えば5本)のラインであってもよい。一例として、5本の配線を用いるUSB機器(例えばミニUSB端子又はマイクロUSB端子を備えたUSB機器など)に本実施形態の接続装置30Bを適用可能となる。
(実施形態2の変形例)
実施形態2の変形例における接続装置30Cについて、図9及び図10を参照して説明する。接続装置30Cの基本構成は、実施形態2における接続装置30Bと同様である。なお、実施形態2における接続装置30Bと同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
接続装置30Cは、第1基板1cと第2基板2cとを備える。第2基板2cは、コネクタ6bの差込口60bの開口面がy方向と交差する位置(図10参照)から、コネクタ6bの差込口60bの開口面がz方向と交差する位置(図9参照)までおよそ90度回転移動できる。
第1基板1cは、実施形態2の第1基板1bと比べて、第1配線51〜54がそれぞれ接続された第1導電部50が、第1〜第4円弧ラインC1〜C4上における「時計回り方向の端」に設けられている点が相違する。つまり、第1基板1cにおける第1配線51〜54がそれぞれ接続された第1導電部50は、第1〜第4円弧ラインC1〜C4上において、実施形態2の第1基板1bとは反対側の端に設けられている。
第2基板2cは、実施形態2の第2基板2bと比べて、第2配線41〜44がそれぞれ接続された第2導電部80が、第1〜第4円弧ラインC1〜C4上における「反時計回り方向の端」に設けられている点が相違する。つまり、第2基板2cにおける第2配線41〜44がそれぞれ接続された第2導電部80は、第1〜第4円弧ラインC1〜C4上において、実施形態2の第2基板2bとは反対側の端に設けられている。
図9に示すように、コネクタ6bの差込口60bの開口面がz方向と交差する状態の第2基板2cにおいて、複数の第1導電部50と複数の第2導電部8との電気的な接続状態は、実施形態2と同様であるため(図7参照)説明を省略する。また、図10に示すように、コネクタ6bの差込口60bの開口面がy方向と交差する状態の第2基板2cにおいて、複数の第1導電部50と複数の第2導電部8との電気的な接続状態は、実施形態2と同様であるため(図8参照)説明を省略する。
接続装置30Cにおいて、コネクタ6bの差込口60bの開口面がz方向と交差する位置(図9参照)にある状態で、USB機器200のコネクタ6bへの着脱方向は、実施形態2の接続装置30B(図7参照)のコネクタ6bへの着脱方向と逆方向となる。
ところで、第1導電部50の中心角及び第2導電部80の中心角は90度に限定されず、第2基板2bの回転角度に応じた適宜の角度でよい。
実施形態1、実施形態2及びその変形例では、USB機器200が接続されるコネクタを例に説明したが、この例に限定されない。実施形態1、実施形態2及びその変形例におけるコネクタは、通信用のケーブル及び電力供給用のケーブルなどの、適宜のケーブルの接続部が接続されるように構成されていてもよい。
30,30B,30C 接続装置
1,1b,1c 第1基板
2,2b,2c 第2基板
5,50 第1導電部
8,80 第2導電部
3 第1接続点(第1配線が接続される1つの第1導電部)
9 第2接続点(第2配線が接続される1つの第2導電部)
4 第1配線
10 第2配線
33,33b 押付部
IL1 ライン
C1 第1円弧ライン(第1ライン)
C2 第2円弧ライン(ライン)
C3 第3円弧ライン(ライン)
C4 第4円弧ライン(第2ライン)
D1 隙間(隣り合う第1導電部の間にできる隙間)

Claims (7)

  1. 複数の第1導電部、及び前記複数の第1導電部のうち1つの第1導電部に接続された第1配線が設けられた第1基板と、
    複数の第2導電部、及び前記複数の第2導電部のうち1つの第2導電部に接続された第2配線が設けられた第2基板と、
    を備え、
    前記第2基板は、前記第1基板の厚さ方向に前記第1基板と重なるように配置され、
    前記複数の第1導電部は、それぞれ隣り合う第1導電部の間に隙間ができるように並んでラインをなし、
    前記複数の第2導電部は前記ライン上に並んでおり、
    前記第1配線が接続される前記1つの第1導電部と前記第2配線が接続される前記1つの第2導電部との間の前記隙間に、前記複数の第2導電部のうち1つの第2導電部が配置されて前記第1配線と前記第2配線とが電気的に接続される
    ことを特徴とする接続装置。
  2. 前記複数の第1導電部と前記複数の第2導電部との少なくとも一方は、前記ラインに沿って移動自在である
    ことを特徴とする請求項1に記載の接続装置。
  3. 前記ラインは、円弧状である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の接続装置。
  4. 前記第1配線が複数設けられ、
    前記複数の第1導電部は、それぞれ隣り合う第1導電部の間に隙間ができるように並んで前記複数の第1配線ごとに複数のラインをなし、
    前記複数のラインは、円弧状の第1ラインと、前記第1ラインを含む円と同心であって前記第1ラインよりも径の大きい円の円弧状の第2ラインとを含み、
    前記複数の第1配線のうち、前記第2ラインをなす前記複数の第1導電部のうち1つの第1導電部に接続される1つの第1配線は回路グランドに接続される
    ことを特徴とする請求項3に記載の接続装置。
  5. 前記第1基板と前記第2基板との少なくとも一方を他方に近づける方向に押し付ける押付部を更に備えた
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の接続装置。
  6. 前記複数の第1導電部は、前記第2基板に向かって突出するように形成され、
    前記複数の第2導電部は、前記第1基板に向かって突出するように形成された
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の接続装置。
  7. 前記複数の第1導電部と、前記複数の第2導電部とはそれぞれ半田で形成された
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の接続装置。
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