JP2017167752A - 決定装置、決定方法及び決定プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者にとって適切なサービスの提供を行うこと。【解決手段】本願に係る決定装置は、利用者の行動と、当該行動が行われた際に所定の生体情報取得装置が前記利用者から収集した生体情報との関係性を学習したモデルを取得する取得部と、前記取得部により取得されたモデルを用いて、新たに取得された前記利用者の行動または生体情報の少なくともいずれか一方に基づくサービスを、当該利用者に対して提供するサービスとして決定する決定部ととを有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、決定装置、決定方法及び決定プログラムに関する。
従来、利用者から取得した生体情報に基づいて利用者の心理状況や感情を判定し、判定した利用者の心理状況や感情に応じたサービスの提供を行う技術が知られている。このような技術の一例として、特定した利用者の感情に基づいて、再生する楽曲を変化させる技術や、利用者が閲覧している映画の中から利用者にとって重要なシーンを特定する技術などが知られている。
特許第4052274号 特開2003−248768号公報
しかしながら、上記の従来技術では、利用者にとって適切なサービスの提供を行うことができない場合がある。
例えば、上述した技術では、利用者の感情に基づいて、決め打ちで設定されたサービスの提供を行っているに過ぎない。このため、従来技術では、利用者が不快に思うサービスを提供してしまう恐れがある。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者にとって適切なサービスの提供を行うことを目的とする。
本願に係る決定装置は、利用者の行動と、当該行動が行われた際に所定の生体情報取得装置が前記利用者から収集した生体情報との関係性を学習したモデルを取得する取得部と、前記取得部により取得されたモデルを用いて、新たに取得された前記利用者の行動または生体情報の少なくともいずれか一方に基づくサービスを、当該利用者に対して提供するサービスとして決定する決定部ととを有することを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、利用者にとって適切なサービスの提供を行うことができる。
図1は、実施形態に係る情報配信装置が実行する処理の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る情報配信装置が有する機能構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る利用者情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る学習モデルデータベースに登録される情報の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る配信コンテンツデータベースに登録される情報の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る情報配信装置が実行する学習処理の流れの一例を説明するフローチャートである。 図7は、実施形態に係る情報配信装置が実行する決定処理の流れの一例を説明するフローチャートである。 図8は、実施形態に係る情報配信装置が提供するコンテンツの一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る情報配信装置が提供するサービスの一例を示す図である。 図10は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本願に係る決定装置、決定方法及び決定プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る決定装置、決定方法及び決定プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.配信装置の一例〕
まず、図1を用いて、決定装置の一例である情報配信装置10の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報配信装置が実行する処理の一例を示す図である。図1では、情報配信装置10が実行する処理の一例として、利用者U01が装着するウェアラブルデバイスが取得した利用者U01の生体情報と、通信ネットワークを介して特定可能な利用者U01の行動(以下、「ウェブ行動」と記載する。)とを収集し、収集した生体情報とウェブ行動との関連性を学習する学習処理と、学習処理の結果を用いて、利用者U01から取得した生体情報またはウェブ行動に基づいて、利用者の状態に応じたサービスの内容を決定する決定処理との一例について説明する。
図1に示す情報配信装置10は、図示しないネットワーク(例えば、インターネット)を介して、利用者U01が使用する端末装置100と通信可能に接続されており、例えば、サーバ装置等の情報処理装置やクラウドシステム等によって実現される。
端末装置100は、利用者U01によって利用される情報処理装置であり、利用者が動画像、ニュースサイト、コラム、SNS(Social Networking Service)、ブログ、マイクロブログ等、任意のコンテンツを閲覧するために利用される。具体例を挙げると、端末装置100は、スマートフォンやタブレット端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の移動端末や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PC等である。
ウェアラブルデバイスWD01は、利用者が装着可能な情報処理装置であり、例えば、眼鏡型や腕時計型の情報処理装置である。また、ウェアラブルデバイスWD01は、利用者の脳波、脈拍、血圧、発汗量、利用者U01の動きなど、利用者から任意の生体情報を取得可能な装置、すなわち、生体情報取得装置である。なお、ウェアラブルデバイスWD01は、眼鏡型や腕時計型に限定されるものではない。すなわち、ウェアラブルデバイスWD01は、利用者の生体情報を取得することができるものであれば、任意の形状の端末装置であってもよく、また、利用者U01が装着しない装置であってもよい。
〔1−1.学習処理および決定処理〕
ここで、利用者の生体情報に基づくサービスの提供を決め打ちで行った場合には、利用者U01に対して不快なサービスを提供してしまう恐れがある。例えば、利用者U01の気分に応じて利用者にサービスの提供を行う技術の一例として、利用者U01の気分が落ち込んでいる際に、利用者U01を元気づけるようなサービスを提供する旨が想定されうる。しかしながら、利用者U01の性格によっては、落ち込んでいる際に気分を元気づけるようなサービスよりも、気分を落ち着かせるようなサービスを所望する場合があると予測される。このため、利用者U01の気分に基づいて、利用者U01に提供するサービスを決め打ちで設定した場合には、利用者U01が不快に思うサービスの提供を行ってしまう恐れがある。
そこで、情報配信装置10は、以下の学習処理および決定処理を実行する。まず、情報配信装置10は、以下の学習処理を実行する。まず、情報配信装置10は、端末装置100により取得された利用者U01のウェブ行動と、そのウェブ行動が行われた際にウェアラブルデバイスWD01が取得した利用者U01の生体情報との組を学習データとして収集する。そして、情報配信装置10は、収集したウェブ行動と生体情報との関係性を学習したモデルを生成する。すなわち、情報配信装置10は、利用者U01の気分(感情)に応じたウェブ行動の傾向を学習したモデルを生成する。
続いて、情報配信装置10は、以下の決定処理を実行する。まず、情報配信装置10は、利用者U01に対してサービスの提供を行う際に、利用者U01が行ったウェブ行動または利用者U01から取得された生体情報の少なくともいずれか一方を取得する。そして、情報配信装置10は、利用者U01のウェブ行動と生体情報との関係性を学習したモデルを取得するとともに、取得したモデルを用いて、新たに取得されたウェブ行動または生体情報に基づくサービスを、利用者U01に対して提供するサービスとして決定する。
ここで、ウェブ行動とは、インターネット等、任意の通信ネットワークを介して特定可能な利用者U01の行動である。このようなウェブ行動は、例えば、利用者U01が閲覧したウェブコンテンツがどのウェブコンテンツであるか、利用者U01が閲覧したウェブコンテンツの種別がどのような種別であるか、利用者U01が閲覧したウェブコンテンツの内容がどのような内容であるか等を示す情報である。また、例えば、ウェブ行動は、ウェブコンテンツに含まれるリンクを選択したか否か、どのリンクを選択したか、ウェブコンテンツに含まれる広告の閲覧や選択を行ったか否か、どの広告を選択したか等といった情報を示す情報である。また、例えば、ウェブ行動は、利用者がウェブコンテンツを視聴中にスクロール操作を行ったか否か、スクロール操作の量、スクロール操作の速さ、利用者がウェブコンテンツをタップした位置やタイミング、タップの強さや回数等を示す情報である。また、例えば、ウェブ行動は、利用者が入力した検索クエリの内容等であってもよい。また、ウェブ行動は、通信が発生しないアプリケーションの実行時において利用者U01が行った操作のログ等であってもよい。すなわち、ウェブ行動は、インターネット等のネットワークを介して任意の装置から取得可能な情報であって、利用者の行動を示す情報、すなわち、利用者の行動を示す行動履歴であれば、任意の情報をウェブ行動として取得し、以下に説明する処理に使用してよい。
一方、利用者U01から取得された生体情報は、利用者の気分を推定する際の指標となりえる。例えば、利用者U01から取得された脳波、脈拍、血圧、発汗量等に基づいて、利用者U01の気分(感情)をマルチモーダルに推定する技術が知られている。このような推定の指標となる生体情報と関連付けられたウェブ行動は、利用者U01がどのような気分の際にどのようなウェブ行動を行っていたかを示すことができる。このようなウェブ行動と生体情報との関係性、すなわち、学習データが有する関係性は、利用者U01がどのような気分の際にどのようなサービスを提供すればよいかの指標となりえる。
例えば、利用者U01がどのような気分の際にどのような種別のウェブコンテンツを閲覧したのかを示す学習データは、利用者U01がどのような気分の際にどのような種別のウェブコンテンツを好んで視聴するかを判断する指標となりえる。また、このような学習データは、利用者がどのような種別のウェブコンテンツを閲覧した際にどのような気分になるかを判断する指標となりえる。また、利用者U01がどのような気分の際に広告を閲覧したり広告を選択するかを示す学習データは、利用者U01がどのような気分の際に広告を提供すればよいかを判断する指標となりえる。また、利用者U01がどのような気分の際に、どのようなスクロール操作やタップ操作を行ったかを示す学習データは、利用者が行ったスクロール操作やタップ操作の内容に基づいて、利用者がどのような気分であるかを判断する指標となりえる。
より具体的な例を挙げると、利用者U01が所定のウェブコンテンツを閲覧していた際に取得された生体情報が、利用者U01の機嫌がよい旨を示している場合には、所定のウェブコンテンツに類似する種別のコンテンツを利用者U01に提供することで、利用者U01の印象を良くすることができると考えられる。また、利用者U01の機嫌が悪い際に、利用者U01が速いスクロール操作を行っていた場合やタップ操作を何度も行っていた場合には、利用者U01のスクロール操作が速い場合やタップ操作が何度も行われている際に、利用者U01の機嫌が悪いと予測されるため、広告コンテンツ等の提供を控えるべきであると判断できる。また、利用者U01の機嫌が悪い際に、操作をキャンセルする操作を何度も誤った操作を何度も行っていた場合には、利用者によりシンプルなUI(User Interface)を有するコンテンツを提供した方がよいと判断できる。
このように、利用者U01のウェブ行動と、そのウェブ行動が行われた際に利用者U01から取得された生体情報との関連性は、利用者U01のウェブ行動と利用者U01の気分との関連性を示唆する情報となりえる。そして、このような情報は、利用者U01の気分がどのような状態の際に、利用者にどのようなウェブサービスを提案すればよいかの指標になるとともに、利用者U01がどのようなウェブ行動を行った際に、利用者U01の気分を推定し、推定結果に基づいて、どのようなウェブサービスを提案すればよいかの指標となりえる。
そこで、情報配信装置10は、利用者U01のウェブ行動と生体情報との関連性を学習したモデルを生成する。そして、情報配信装置10は、利用者U01から新たな生体情報を取得した場合には、生成したモデルを用いて、新たに取得された生体情報と関連性を有するウェブ行動を特定し、特定したウェブ行動に基づくサービスを、利用者U01に対して提供するサービスとして決定する。より具体的には、情報配信装置10は、新たに取得された生体情報と関連性を有するウェブ行動として、ニュースに関するウェブコンテンツの閲覧をモデルが学習していた場合には、利用者U01に対し、ニュースに関するウェブコンテンツの提案や提供を行う。
一方、情報配信装置10は、利用者U01から新たなウェブ行動を取得した場合には、取得されたウェブ行動と関連性を有する生体情報を特定する。そして、情報配信装置10は、特定した生体情報に基づいて、利用者に対して提供するサービスを決定する。例えば、情報配信装置10は、特定した生体情報と関連性を有するウェブ行動を特定し、特定したウェブ行動に基づいて、利用者U01に対するサービスの内容を決定する。より具体的には、情報配信装置10は、利用者U01のウェブ行動から、利用者U01の気分を推定するとともに、推定した気分の際の利用者U01が行うウェブ行動を特定し、特定したウェブ行動に基づいて、利用者U01に対して提供するサービスの内容を決定する。
すなわち、情報配信装置10は、利用者U01のウェブ行動と生体情報との関連性を学習したモデルを用いて、利用者U01の新たなウェブ行動または利用者U01から新たに取得された生体情報に基づくサービス、すなわち、利用者の状態に応じたサービスを決定する。そして、情報配信装置10は、決定したサービスを利用者U01に対して提供する。
〔1−2.学習内容について〕
上述したように、情報配信装置10は、利用者U01のウェブ行動と生体情報との関連性を学習したモデルを用いて、利用者U01の新たなウェブ行動または利用者U01から新たに取得された生体情報に基づくサービスを決定する。ここで、情報配信装置10は、学習処理においては、ウェブ行動と生体情報とが有する任意の関連性を学習してよい。
例えば、情報配信装置10は、ウェブ行動と生体情報が示す利用者U01の感情との関連性を学習したモデルを生成してもよい。例えば、情報配信装置10は、利用者U01が閲覧するコンテンツの種別や内容と、その種別のコンテンツを閲覧した際に取得された生体情報との関連性を学習したモデルを生成してもよい。また、例えば、情報配信装置10は、利用者U01がコンテンツの閲覧中に行った操作の内容と、その操作が行われた際に取得された生体情報との関連性を学習したモデルを生成してもよい。また、例えば、情報配信装置10は、利用者U01がコンテンツの閲覧中に行った操作をキャンセルする操作の内容と、その操作が行われた際に取得された生体情報との関連性を学習したモデルを生成してもよい。
このようなモデルは、利用者U01の新たなウェブ行動から利用者U01の感情を推定することができる。さらに、このようなモデルは、利用者U01がどのような感情を有する際にどのようなウェブ行動を行っているかを示すことができる。すなわち、情報配信装置10は、ウェブ行動と生体情報との関係性を学習することにより、利用者U01がどのような気分の際にどのような行動を行っているかを学習したモデルを生成することができる。このようなモデルは、例えば、利用者U01が落ち着いている際に閲覧または視聴しているウェブコンテンツ、利用者U01が興奮している際に閲覧または視聴しているウェブコンテンツ、利用者U01が悲しんでいる際に閲覧または視聴しているウェブコンテンツ等の種別や内容を示すことができる。また、このようなモデルは、利用者U01落ち着いている際、興奮している際、悲しんでいる際等の操作を示すことができる。
このため、情報配信装置10は、生成したモデルを用いて、新たに取得した生体情報から利用者U01の感情を推定するとともに、推定した感情を有する際に利用者がどのようなウェブ行動を行っているかを特定し、特定したウェブ行動に応じて、新たに利用者に対して提供するサービスの決定を行うことができる。例えば、情報配信装置10は、利用者U01が落ち込んでいる際に、利用者U01を落ち着かせるようなウェブコンテンツを好んで閲覧または視聴している旨を学習したモデルを生成できる。この結果、情報配信装置10は、利用者U01が落ち込んでいる際に、利用者U01を落ち着かせるウェブコンテンツの提供や提案を行うことができる。
〔1−3.サービスの内容について〕
ここで、情報配信装置10は、任意の内容のサービスを利用者U01に対して提供してよい。例えば、情報配信装置10は、利用者に対してサービスを提供するか否かの決定を行ってもよい。また、例えば、情報配信装置10は、利用者U01に対して提供するウェブコンテンツの決定を行ってもよく、利用者U01に対して提供するウェブコンテンツの種別や内容を決定してもよい。例えば、情報配信装置10は、利用者U01から新たに取得した生体情報やウェブ行動から、利用者U01が落ち着いていると推定可能な場合には、利用者U01が落ち着いている際に閲覧しているウェブコンテンツと同種のウェブコンテンツを提供してもよい。
また、利用者がスクロール操作を何度も行っている場合や、戻るボタンを押下する等、前回の操作をキャンセルする操作を何度も行っている場合には、よりシンプルなウェブコンテンツを提供した方がよいと予測される。そこで、情報配信装置10は、利用者U01に対して提供するウェブコンテンツに含まれる情報量の決定や、ウェブコンテンツ内のUIの決定を行ってもよい。また、情報配信装置10は、利用者に対して提供する広告の内容等、利用者に提案する情報を決定してもよい。
また、情報配信装置10は、IoT(Internet of Things)の技術を用いて、利用者U01の周囲の環境を変化させてもよい。具体的には、情報配信装置10は、利用者U01が使用している照明機器の明るさや、利用者U01が視聴している音楽の音量等、利用者に対して提供する環境を決定し、決定した環境を再現するように、照明機器や音響装置を制御してもよい。
〔1−4.広告の提供について〕
また、情報配信装置10は、利用者U01に提供する広告の内容や、広告の提供タイミングを決定してもよい。例えば、情報配信装置10は、ウェブ行動として利用者U01が広告を閲覧したタイミング、広告を選択したタイミング、閲覧または選択した広告の種別や内容を収集する。そして、情報配信装置10は、収集したウェブ行動と利用者U01の生体情報との関連性を学習したモデルを生成する。このようなモデルは、利用者U01がどのような際に広告を閲覧または選択したか、どのような広告を好んで閲覧または選択したか、どのような広告を好まなかったか等といった情報、すなわち広告と利用者の感情との関係性の指標となりえる。
そこで、情報配信装置10は、新たに取得した利用者の生体情報に基づいて、利用者U01の感情を推定し、推定した感情に基づいて、広告を配信するか否かや、どのような広告を配信するかを決定してもよい。例えば、情報配信装置10は、モデルを用いて、新たに取得された利用者U01の生体情報と関連性を有する広告の内容や種別、広告を選択したタイミングを特定する。すなわち、情報配信装置10は、過去に利用者U01が同様の気分や感情を有する際に選択した広告の内容や種別、利用者U01が広告を選択したタイミング等を特定する。そして、情報配信装置10は、特定した内容や種別の広告を、特定したタイミングで配信してもよい。
〔1−5.学習処理および決定処理の一例〕
次に、図1を用いて、情報配信装置10が実行する学習処理および決定処理の一例について説明する。まず、情報配信装置10が実行する学習処理の一例について説明する。例えば、図1中(A)に示すように、ウェアラブルデバイスWD01は、利用者U01の生体情報を収集する。また、図1中(B)に示すように、端末装置100は、利用者のウェブ行動をログとして収集する。そして、情報配信装置10は、利用者U01のウェブ行動と、そのウェブ行動が行われた際に収集された生体情報との組み合わせを学習データとして収集する(ステップS1)。
なお、学習データは、例えば、ウェアラブルデバイスWD01が収集した生体情報を端末装置100が取得し、取得した生体情報とウェブ行動とを対応付けて情報配信装置10へと送信してもよい。また、学習データは、例えば、端末装置100とウェアラブルデバイスWD01とがそれぞれ個別に生体情報とウェブ行動とを情報配信装置10に送信し、情報配信装置10側で、ウェブ行動とそのウェブ行動が行われた際に取得された生体情報とを対応付けることで生成されてもよい。
そして、情報配信装置10は、収集した利用者のウェブ行動と生体情報との関係性を学習したモデルを生成する(ステップS2)。例えば、情報配信装置10は、利用者が閲覧したコンテンツの内容や種別、利用者が選択したコンテンツの内容や種別、コンテンツに対する各種の操作の内容等といったウェブ行動と、利用者の生体情報との関係性とを学習したモデルを生成する。より具体的には、情報配信装置10は、どのようなウェブ行動が行われた際にどのような生体情報が取得されたかというウェブ行動と生体情報との共起性を学習したモデルを生成する。
なお、情報配信装置10は、任意の形式のモデルを学習してよい。例えば、情報配信装置10は、ニューラルネットワークやディープラーニングの技術を用いて、ウェブ行動と生体情報との関係性を学習してもよい。また、情報配信装置10は、学習データを正解データとして用いることで、入力されたデータを線形分離する複数のモデルの学習を行ってもよい。例えば、情報配信装置10は、学習データに含まれる生体情報から利用者の感情を推定し、推定した感情を有する際に利用者が所定のコンテンツを閲覧していたか否かを判断するモデルの学習を行ってもよい。
続いて、情報配信装置10が実行する決定処理の一例について説明する。まず、図1中(C)に示すように、ウェアラブルデバイスWD01は、利用者の生体情報を収集する。また、図1中(D)に示すように、端末装置100は、利用者のウェブ行動を収集する。そして、情報配信装置10は、利用者のウェブ行動および生体情報の少なくとも一方を取得する(ステップS3)。
そして、情報配信装置10は、学習処理で生成したモデルを用いて、取得した情報に基づくサービス、すなわち、利用者の状態に応じた提供サービスを決定する(ステップS4)。例えば、情報配信装置10は、モデルを用いて、新たに取得した利用者U01の生体情報と関連性を有するウェブ行動を特定し、特定したウェブ行動に基づいて、利用者に対して提供するサービスを決定する。また、他の例では、情報配信装置10は、モデルを用いて、新たに取得した利用者U01のウェブ行動と関連性を有する生体情報を特定し、特定した生体情報と関連性を有する他のウェブ行動を特定する。そして、情報配信装置10は、特定したウェブ行動に基づいて、利用者に対して提供するサービスを決定する。すなわち、情報配信装置10は、特定した生体情報やウェブ行動に基づいて、利用者U01の状態を推定し、推定した状態と同様の状態の際に利用者U01が行ったウェブ行動を特定する。そして、情報配信装置10は、特定したウェブ行動から利用者U01に提供するサービスである提供サービスを決定する。
例えば、情報配信装置10は、利用者U01の状態に応じたUIや内容のウェブコンテンツを利用者U01が使用する端末装置100等に配信する(ステップS5)。このような処理の結果、例えば、情報配信装置10は、利用者U01が落ち込んでいる際には、利用者U01が落ち込んでいる際によく閲覧または選択するウェブコンテンツと同種のウェブコンテンツを配信することができる。
また、情報配信装置10は、利用者U01の状態に応じて、利用者U01の近傍にある照明機器の制御を行ってもよい(ステップS6)。例えば、情報配信装置10は、利用者U01のウェブ行動や生体情報から、利用者U01が現在の状況と類似する状況の際に行っていたウェブ行動を特定する。そして、情報配信装置10は、特定したウェブ行動に基づいて、照明機器や音響装置の制御を行う。例えば、情報配信装置10は、特定したウェブ行動が、利用者が情報量の多いウェブコンテンツを閲覧している旨を示す場合には、照明機器の明るさを増大させたり、音響装置の音量を小さくしてもよい。また、例えば、情報配信装置10は、特定したウェブ行動が、利用者が落ち着いた曲を聴いている旨を示す場合には、照明機器の明るさを暗くしたりしてもよい。
〔2.情報配信装置の構成〕
次に、上述した実施形態にかかる情報配信装置10の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報配信装置が有する機能構成の一例を示す図である。図2に示すように、情報配信装置10は、通信部20、記憶部30、および制御部40を有する。通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、照明機器や音響装置を制御する家電制御システム60、および端末装置100との間で情報の送受信を行う。
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部30は、利用者情報データベース31、学習モデルデータベース32、および配信コンテンツデータベース33(以下、「各データベース31〜33」と総称する場合がある。)を有する。
以下、図3〜図5を用いて、各データベース31〜33に登録される情報の一例について説明する。なお、図3〜図5に示す例では、各データベース31〜33に登録される情報の一例として「生体情報#1」や「ウェブ行動#1」等といった概念的な値を記載したが、実施形態は、これに限定されるものではなく、実際には、各データベース31〜33には、利用者から取得した脳波や脈拍の値等といった生体情報のデータや、利用者U01が閲覧したウェブコンテンツの種別や内容等の各種データが登録されるものとする。また、図3〜図5に示す各データベース31〜33は、あくまで一例であり、各データベース31〜33には、学習処理および決定処理に用いる他の情報が登録されていてもよい。
利用者情報データベース31には、利用者U01から取得した学習データが登録される。例えば、図3は、実施形態に係る利用者情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。図3に示すように、利用者情報データベース31には、「利用者ID(Identifier)」、「生体情報」、「ウェブ行動ログ」、「日時」といった項目を有する情報が登録される。ここで、「利用者ID」とは、対応付けられた生体情報の取得元となる利用者を示す識別子である。「生体情報」とは、対応付けられた「利用者ID」が示す利用者から取得した生体情報である。また、「ウェブ行動ログ」とは、対応付けられた「利用者ID」が示す利用者のウェブ行動を示すログである。また、「日時」とは、対応付けられた生体情報やウェブ行動が取得された日時を示す情報である。
例えば、図3に示す例では、利用者ID「利用者#1」、生体情報「生体情報#1」、ウェブ行動ログ「ウェブ行動#1」、日時「2016/01/12/10:00:15」が対応付けて登録されている。このような情報は、利用者ID「利用者#1」が示す利用者U01から、2016年01月12日10時00分15秒に、生体情報「生体情報#1」が取得され、利用者U01が「ウェブ行動#1」を行っていた旨を示す。なお、図3に記載するように、利用者情報データベース31には、複数の利用者から取得した生体情報やウェブ行動が登録されている。
学習モデルデータベース32は、各利用者の生体情報とウェブ行動との関係性を学習したモデルが登録される。すなわち、学習モデルデータベース32は、利用者U01のウェブ行動と、そのウェブ行動が行われた際にウェアラブルデバイスWD01が利用者U01から収集した生体情報との関係性を学習したモデルを保持する。例えば、図4は、実施形態に係る学習モデルデータベースに登録される情報の一例を示す図である。図4に示すように、学習モデルデータベース32には、「モデルID」、「利用者ID」、「モデルデータ」といった項目を有する情報が登録される。
ここで、「モデルID」とは、モデルを識別するための識別子である。また、「モデルデータ」とは、対応付けられた利用者IDが示す利用者から取得した生体情報とウェブ行動との関係性を学習したモデルのデータである。例えば、図4に示す例では、モデルID「モデル#1」、利用者ID「利用者#1」、モデルデータ「モデルデータ#1」が対応付けて登録されている。このような情報は、モデルID「モデル#1」が示すモデルが、利用者ID「利用者#1」が示す利用者U01から取得した生体情報とウェブ行動との関係性を学習したモデルであり、そのモデルのデータがモデルデータ「モデルデータ#1」である旨を示す。
配信コンテンツデータベース33は、利用者U01の状態に応じて利用者U01に対して配信されるコンテンツが登録される。例えば、図5は、実施形態に係る配信コンテンツデータベースに登録される情報の一例を示す図である。図5に示すように、配信コンテンツデータベース33には、「コンテンツID」、「属性情報」、「気分」といった項目を有する情報が登録される。ここで、「コンテンツID」とは、配信されるコンテンツを示す識別子である。また、「属性情報」とは、コンテンツの配信先となる利用者の属性を示す情報である。また、「気分」とは、利用者の気分がどのような際に、対応付けられたコンテンツを配信するかを示す情報である。
例えば、図5に示す例では、配信コンテンツデータベース33には、コンテンツID「コンテンツ#1」、属性情報「30代、男性」、気分「高揚」が対応付けて登録されている。このような情報は、コンテンツID「コンテンツ#1」が示すコンテンツが、属性情報「30代、男性」と合致する利用者に対して配信されるコンテンツであり、利用者の気分が気分「高揚」である際に配信されるコンテンツである旨を示す。なお、図5では記載を省略したが、配信コンテンツデータベース33には、図5に示す情報と対応付けて、配信対象となるコンテンツのデータが登録されているものとする。
図2に戻り、説明を続ける。制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報配信装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
図2に示すように、制御部40は、収集部41、学習部42、取得部43、および決定部44を有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部40の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
収集部41は、利用者U01から学習データを収集する。例えば、収集部41は、端末装置100が所定の時間間隔で収集するウェブ行動と、ウェアラブルデバイスWD01が所定の時間間隔で収集する生体情報とを対応付けた学習データを、端末装置100から受信する。このような場合、収集部41は、端末装置100を使用する利用者を示す利用者IDと、受信した学習データと、学習データが収集された日時とを対応付けて利用者情報データベース31に登録する。なお、学習データが収集された日時は、ウェブ行動と生体情報とが実際に収集された日時であってもよく、端末装置100から学習データを受信した日時であってもよい。また、収集部41は、端末装置100とウェアラブルデバイスWD01とからそれぞれ個別にウェブ行動と生体情報とを受信し、取得された日時が近いウェブ行動と生体情報とを対応付けて利用者情報データベース31に登録してもよい。また、収集部41は、複数の利用者のそれぞれについて、学習データの収集を行ってもよい。
学習部42は、収集部41によって収集された学習データを用いて、生体情報とウェブ行動との関連性を学習したモデルを、利用者ごとに生成し、生成したモデルを学習モデルデータベース32に登録する。例えば、学習部42は、所定の学習タイミングで、以下の学習処理を実行する。まず、学習部42には、利用者情報データベース31からモデルの学習対象となる利用者の利用者IDと対応付けられた学習データを抽出する。そして、学習部42は、抽出した学習データを正解データとして利用することで、生体情報とウェブ行動との関係性を学習したモデルを生成する。
ここで、学習部42は、任意の学習手法により、ウェブ行動と生体情報との関係性を学習したモデルを生成してよい。例えば、学習部42は、各生体情報から利用者の感情を推定し、ウェブ行動と、推定した感情との関係性を学習したモデルを生成する。また、例えば、学習部42は、ウェブ行動から利用者U01が閲覧するコンテンツの種別を特定し、特定したコンテンツの種別と、そのコンテンツを閲覧した際に取得された生体情報との関係性を学習したモデルを生成してもよい。また、学習部42は、ウェブ行動から利用者U01が閲覧するコンテンツの内容を特定し、特定したコンテンツの内容と、そのコンテンツを閲覧した際に取得された生体情報との関係性を学習したモデルを生成してもよい。また、学習部42は、利用者U01が閲覧中のコンテンツに対して行った操作の内容をウェブ行動から特定し、特定した操作の内容と、その操作が行われた際に取得された生体情報との関係性を学習したモデルを生成してもよい。また、学習部42は、利用者U01が閲覧中のコンテンツに対して行った操作をキャンセルする操作の内容を特定し、特定した操作の内容と、その操作が行われた際に取得された生体情報との関係性を学習したモデルを生成してもよい。
すなわち、学習部42は、生体情報とウェブ行動との関係性を学習したモデルであれば、任意の態様でモデルの学習を行ってよい。このような学習の態様は、後述する決定部44により、どのようなサービスを利用者に提供するかに応じて決定されうる。また、学習部42は、生体情報とウェブ行動との関係性をそれぞれ異なる態様で学習した複数のモデルを生成し、生成したモデルを学習モデルデータベース32に登録してもよい。このような処理を実行することで、情報配信装置10は、さまざまな態様で提供サービスの決定を行うことができる。
取得部43は、利用者U01のウェブ行動と、ウェブ行動が行われた際にウェアラブルデバイスWD01から取得された生体情報との関係性を学習したモデルを学習モデルデータベース32から取得する。そして、取得部43は、取得したモデルを決定部44に出力する。
決定部44は、学習モデルデータベース32から取得されたモデルを用いて、利用者U01から新たに取得されたウェブ行動または生体情報に基づくサービスを、利用者U01に対して提供する提供サービスとして決定する。具体的には、決定部44は、利用者U01が使用する端末装置100から新たなウェブ行動を取得、若しくは、ウェアラブルデバイスWD01から利用者U01の生体情報を新たに取得する。そして、決定部44は、取得部43から受付けたモデルを用いて、提供サービスを決定する。
以下、決定部44が実行する決定処理の例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。すなわち、決定部44は、利用者U01から新たに取得されたウェブ行動または生体情報に基づき、利用者U01に対して提供する提供サービスを決定するのであれば、任意の態様で決定処理を実行してよい。
例えば、決定部44は、利用者U01から新たに取得されたウェブ行動または生体情報が示す利用者の感情に基づくサービスを、利用者U01に対して提供するサービスとして決定する。具体的な例を挙げると、決定部44は、利用者U01から生体情報を新たに取得した場合は、取得した生体情報から利用者U01の感情を推定し、利用者U01の感情とウェブ行動との関係性を学習した利用者U01のモデルを用いて、推定した感情と対応するウェブ行動を特定する。そして、決定部44は、特定したウェブ行動に基づいて、利用者U01にサービスを提供するか否か、利用者U01に対して提供するウェブコンテンツの内容、ウェブコンテンツ内に含まれる情報量、利用者U01に対して提案する情報の内容等を決定する。例えば、決定部44は、特定したウェブ行動が示すウェブコンテンツと種別や内容が類似するウェブコンテンツを配信する旨を決定してもよい。また、決定部44は、ウェブ行動が示す利用者U01の行動に基づいて、利用者U01に対して提供する環境を決定してもよい。このように、決定部44は、推定した利用者U01の感情に基づいて提供サービスを決定するのではなく、推定した感情と関係性を有するウェブ行動、すなわち、利用者U01が推定した感情を有する際に実際に行ったウェブ行動に基づいて、提供サービスの決定を行う。
なお、決定部44は、利用者U01から新たにウェブ行動を取得した場合には、モデルを用いて、ウェブ行動と関係性を有する利用者U01の生体情報を特定し、特定した生体情報と関係性を有するウェブ行動をモデルからさらに特定する。そして、決定部44は、特定したウェブ行動に基づくサービスを提供サービスとして決定してもよい。このような処理を実行することで、決定部44は、現在の利用者U01のウェブ行動に基づいて、決め打ちのサービスを提供するのではなく、そのウェブ行動から利用者U01の感情などの状態を推定し、利用者U01が過去にその状態であった際に行ったウェブ行動に基づいて、利用者に提供するサービスを決定することができる。
なお、決定部44は、様々な学習形態に基づいて生成されたモデルを用いて、サービスの決定を行ってもよい。例えば、決定部44は、ウェブ行動として、利用者が閲覧したコンテンツの内容や種別と生体情報との関係性が学習されていた場合には、利用者が新たに閲覧するコンテンツまたは生体情報に基づいて、利用者に対して提供されるサービスを決定してもよい。また、決定部44は、ウェブ行動として、利用者が行った操作やその操作をキャンセルする操作と生体情報との関係性が学習されていた場合には、利用者が行った操作やその操作をキャンセルする操作、または、生体情報に基づいて、利用者に対して提供するサービスを決定してもよい。
そして、決定部44は、決定したサービスを利用者U01に対して提供する。例えば、決定部44は、モデルを用いて特定したウェブ行動、すなわち、サービスの決定の指標となるウェブ行動と類似するコンテンツを配信コンテンツデータベース33から特定し、特定したコンテンツを利用者U01に対して配信してもよい。ここで、決定部44は、利用者U01の属性情報と合致するコンテンツを配信対象としてもよい。また、決定部44は、利用者U01に対して提供されるコンテンツの決定のみならず、照明態様や音楽の再生音量等、利用者U01に対して提供する環境を決定し、決定した環境を再現するように、家電制御システム60に指示を行ってもよい。
〔3.情報配信装置が実行する処理について〕
続いて、情報配信装置10が実行する処理の流れの一例について説明する。まず、図6を用いて、情報配信装置10が実行する学習処理の流れの一例について説明する。図6は、実施形態に係る情報配信装置が実行する学習処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
例えば、情報配信装置10は、利用者U01のウェアラブルデバイスWD01が取得した生体情報と、利用者U01のウェブ行動とを収集する(ステップS101)。続いて、情報配信装置10は、収集した生体情報とウェブ行動との関係性を学習したモデルを生成する(ステップS102)。そして、情報配信装置10は、生成したモデルを学習モデルデータベース32に登録し(ステップS103)、処理を終了する。
次に、図7を用いて、情報配信装置10が実行する決定処理の流れの一例について説明する。図7は、実施形態に係る情報配信装置が実行する決定処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
例えば、情報配信装置10は、ウェブ行動および生体情報の少なくともいずれか1つを取得したか否かを判定し(ステップS201)、取得していない場合には(ステップS201:No)、処理を待機する。そして、情報配信装置10は、ウェブ行動または生体情報を取得した場合は(ステップS201:Yes)、取得元となる利用者U01に対応したモデルを取得し、取得したモデルを用いて、同様の状態で利用者が行ったウェブ行動を特定する(ステップS202)。すなわち、情報配信装置10は、取得したウェブ行動または生体情報と関係性を有する過去のウェブ行動を利用者の状態を示すウェブ行動として特定する。そして、情報配信装置10は、特定結果に基づいて、利用者U01に対して提供するサービスを決定し(ステップS203)、決定したサービスを利用者U01に対して提供し(ステップS204)、処理を終了する。
〔4.変形例〕
上述した実施形態に係る情報配信装置10は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記の情報配信装置10の他の実施形態について説明する。
〔4−1.決定時に使用する情報について〕
上述した説明では、情報配信装置10は、新たに取得した生体情報またはウェブ行動に基づくサービスを、利用者U01に提供するサービスとして決定した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報配信装置10は、生体情報とウェブ行動との両方に基づいて、サービスの決定を行ってもよい。具体的な例を挙げると、情報配信装置10は、モデルを用いて、取得した生体情報とウェブ行動との関係性を有する際の利用者U01の状態を推定し、推定した状態と同様の状態である際に利用者U01が行ったウェブ行動に基づいて、利用者に対して提供するサービスを決定してもよい。
〔4−2.提供するコンテンツについて〕
上述した情報配信装置10は、利用者U01に対して提供するサービスとして、コンテンツに含まれる情報量やUIを決定した。以下、図8を用いて、このような処理の一例を説明する。図8は、実施形態に係る情報配信装置が提供するコンテンツの一例を示す図である。
図8に示すコンテンツC10およびコンテンツC20は、画像やテキストを含む複数のコンテンツC11〜C15、C21〜C23が並べて配置されたコンテンツである。例えば、コンテンツC10には、ニュースに関するコンテンツC11〜C15が並べて配置されている。一方、コンテンツC20には、コンテンツC10と比較して少ない数のコンテンツC21〜C23が並べて配置されている。なお、コンテンツC21とコンテンツC11、コンテンツC22とコンテンツC12、コンテンツC23とコンテンツC13とは、相互に同じ内容のコンテンツであるものとする。
例えば、利用者U01から取得した生体情報とウェブ行動との関連性として、利用者U01の気分が落ち着いている際にスクロール速度が遅くなり、利用者U01の気分が高ぶっている際にスクロール速度が速くなるという関係性が存在するものとする。このような関係性が存在する場合、利用者U01の気分が落ち着いている際には、端末装置100が有する画面上に多くの情報が配置されていたとしても、利用者U01が各情報を閲覧すると予測される。一方、利用者U01の気分が高ぶっている際には、端末装置100が有する画面上に多くの情報が配置されていると、利用者U01が各情報を閲覧しないばかりか、表示されたコンテンツに対する印象を悪化させる恐れがある。
そこで、情報配信装置10は、利用者U01から取得した生体情報とウェブ行動との関連性として、利用者U01の気分が落ち着いている際にスクロール速度が遅くなり、利用者U01の気分が高ぶっている際にスクロール操作が早くなるという関係性を有する場合は、以下の処理を実行する。例えば、情報配信装置10は、取得した生体情報やウェブ行動から、利用者U01の気分が落ち着いていると推定される場合には、利用者U01が使用する端末装置100に対して、コンテンツC10を配信する。一方、情報配信装置10は、取得した生体情報やウェブ行動から、利用者U01の気分が高ぶっていると推定される場合には、利用者U01が使用する端末装置100に対して、コンテンツC20を配信する。この結果、情報配信装置10は、利用者U01の気分とその気分の際に利用者U01が行うウェブ行動との関連性に応じて、利用者U01に対して提供するコンテンツの出し分けを行うことができる。
〔4−3.利用者間の情報の提供について〕
上述した説明では、情報配信装置10は、利用者U01から取得した生体情報やウェブ行動に基づいて、利用者U01に対して提供するサービスを決定した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報配信装置10は、第1の利用者のモデルを用いて、第1の利用者から取得されたウェブ行動または生体情報に基づくサービスを、第2の利用者に対して提供するサービスとして決定してもよい。
例えば、図9は、実施形態に係る情報配信装置が提供するサービスの一例を示す図である。図9に示す例では、利用者U01とは別に、複数の利用者が所属するグループG01が存在する。なお、グループG01は、利用者U01が所属するグループであってもよく、利用者U01が所属しないグループであってもよい。例えば、情報配信装置10は、利用者U01の生体情報またはウェブ行動の少なくともいずれか1つを取得する(ステップS11)。そして、情報配信装置10は、利用者U01の状態に基づいたサービスを、グループG01に所属する利用者等、他の利用者に対して提供する(ステップS12)。例えば、情報配信装置10は、利用者U01の生体情報およびウェブ行動の関係性を学習したモデルを取得し、取得したモデルを用いて、利用者U01から取得したウェブ行動と関係性を有する生体情報を特定する。そして、情報配信装置10は、特定した生体情報が、利用者U01の機嫌が悪い際を示す場合には、グループG01に対し、利用者U01の機嫌が悪い旨の通知を行ってもよい。
また、情報配信装置10は、複数の利用者から取得したウェブ行動と生体情報との関係性を有するモデルをあらかじめ学習しておく。そして、情報配信装置10は、予め学習したモデルを取得するとともに、取得したモデルを用いて、複数の利用者から取得したウェブ行動たは生体情報に基づくサービスを、複数の利用者に対して提供するサービスとして決定してもよい。すなわち、情報配信装置10は、モデルを利用者U01ごとに生成するのではなく、モデルをグループごとに生成してもよい。例えば、情報配信装置10は、グループG01に属する各利用者の生体情報とウェブ行動との関係性を学習したモデルを生成する。そして、情報配信装置10は、グループG01に所属する各利用者、または、グループG01に所属するいずれかの利用者から取得したウェブ行動や生体情報に基づいて、グループG01に所属する利用者に対して提供するサービスを決定してもよい。例えば、情報配信装置10は、グループG01に属する各利用者の気分が同様の気分となった際に、所定の情報を配信してもよい。
〔4−4.コンテンツの種類について〕
ここで、情報配信装置10は、利用者U01に対して任意のコンテンツを配信してよい。例えば、情報配信装置10は、ニュースやブログ、マイクロブログ等のウェブコンテンツを配信してもよく、例えば、音楽コンテンツや動画像コンテンツの配信を行ってもよい。また、情報配信装置10は、所定の企業、地域、人物、商品、役務等、所定の広告対象を紹介する広告コンテンツを配信してもよい。ここで、広告コンテンツは、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知に関する広告コンテンツであってもよい。
ここで、広告コンテンツは、広告主や広告代理店等のクライアントによって指定された内容のコンテンツであるが、このような広告コンテンツは、商品や役務の販売、宣伝、通知等を行うウェブページのみならず、ゲーム等の任意のコンテンツが適用可能である。また、広告コンテンツは、ウェブページ、静止画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク、その他任意の情報を含むコンテンツを適用可能である。すなわち、利用者に対して興味を生じさせようとするコンテンツであれば、クライアントは、ウェブページ、ゲーム、メール、ツイート、ブログの記事等任意のコンテンツを指定可能である。なお、以下の説明では、所定の商品や役務を紹介する広告コンテンツが指定される例について説明する。
また、情報配信装置10は、各種ウェブコンテンツの配信ではなく、各種ウェブコンテンツの取得や閲覧を利用者U01に対して提案してもよい。また、情報配信装置10は、上述したコンテンツ以外にも、任意のコンテンツの提供を行ってもよい。すなわち、情報配信装置10は、生体情報とウェブ行動との関連性を学習することで、利用者U01がどのような気分の際にどのようなウェブ行動を行うかという傾向を学習し、利用者U01から新たに取得したウェブ行動または生体情報に基づいて、利用者U01に対して提供するサービスを決定するのであれば、任意のコンテンツの配信やサービスを提供してよい。
〔4−5.ウェブ行動について〕
上述した説明では、情報配信装置10は、通信ネットワークを介して特定可能なウェブ行動と生体情報との関連性を学習した。ここで、ウェブ行動は、利用者U01がウェブ上で行った行動に限定されるものではない。例えば、情報配信装置10は、利用者U01がインストール済みのアプリケーション等、通信が発生しないようなアプリケーションを実行した旨や、アプリケーションの実行中において取得された操作のログ等、利用者U01の行動を示す任意の行動履歴を取得し、取得した行動履歴が示す行動と生体情報との関連性を学習してもよい。すなわち、情報配信装置10は、利用者の行動と、生体情報との関連性を学習するのであれば、端末装置100が収集した過去の利用者の行動を示す行動履歴のログ等、任意の情報から利用者の行動を特定し、特定した行動と生体情報との関連性を学習してよい。このような処理の結果、情報配信装置10は、利用者の行動と生体情報との関係性を学習し、学習結果を用いて、新たに取得された利用者の行動または生体情報に基づくサービスを選択する。この結果、情報配信装置10は、利用者が類似する状態において実際に行った行動に基づくサービスを提供することができる。
〔4−6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、上述した情報配信装置10は、学習処理を実行する学習装置と、決定処理を実行する決定装置とが協調して動作することにより実現されてもよい。このような場合、図2に示した利用者情報データベース31、学習モデルデータベース32、収集部41、および学習部42は、学習装置側に配置され、配信コンテンツデータベース33、取得部43、および決定部44は、決定装置側に配置されることとなる。
〔5.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報配信装置10は、例えば図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図10は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一時記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が情報配信装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。また、二次記憶装置1050上には、記憶部30内の情報、すなわち利用者情報データベース31、学習モデルデータベース32、および配信コンテンツデータベース33が格納される。
〔6.効果〕
上述したように、情報配信装置10は、利用者U01の行動と、その行動が行われた際にウェアラブルデバイスWD01が利用者U01から収集した生体情報との関係性を学習したモデルを取得する。そして、情報配信装置10は、取得したモデルを用いて、利用者U01から新たに取得された行動または生体情報の少なくともいずれか一方に基づくサービスを、利用者U01に対して提供するサービスとして決定する。このように、情報配信装置10は、利用者U01の生体情報と、利用者U01の実際の行動との関係性に基づいて、利用者U01に対して提供するサービスを決定するので、利用者U01にとって適切なサービスの提供を実現することができる。
また、情報配信装置10は、モデルとして、行動と、生体情報が示す利用者U01の感情との関係性を学習したモデルを用いて、利用者U01から新たに収集された行動または生体情報が示す利用者U01の感情に基づき、利用者U01に対して提供するサービスを決定する。このため、情報配信装置10は、利用者U01がどのような気分の際にどのような行動を行ったかを学習したモデルを用いて、現在の利用者U01の状態に基づき、サービスの決定を行うことができるので、利用者U01にとって適切なサービスの提供を実現することができる。
また、情報配信装置10は、モデルとして、利用者U01が閲覧するコンテンツの種別と、そのコンテンツを閲覧した際に取得された生体情報との関係性を学習したモデルを取得する。また、情報配信装置10は、モデルとして、利用者U01が閲覧するコンテンツの内容と、コンテンツを閲覧した際に取得された生体情報との関係性を学習したモデルを取得する。また、情報配信装置10は、モデルとして、利用者U01が閲覧中のコンテンツに対して行った操作の内容と、その操作が行われた際に取得された生体情報との関係性を学習したモデルを取得する。また、情報配信装置10は、モデルとして、利用者U01が閲覧中のコンテンツに対して行った操作をキャンセルする操作の内容と、その操作が行われた際に取得された生体情報との関係性を学習したモデルを取得する。そして、情報配信装置10は、取得したモデルを用いて、利用者U01の新たな行動に基づくサービスを決定する。
このように、情報配信装置10は、利用者U01が実際に行った行動と、その行動を行った際の利用者U01の状態を示す生体情報との関係性を学習したモデルを取得する。そして、情報配信装置10は、取得したモデルを用いて、新たに取得した行動や生体情報に基づくサービス、すなわち、利用者U01の状態に応じたサービスを決定する。このため、情報配信装置10は、利用者U01にとって適切なサービスの提供を実現できる。
また、情報配信装置10は、モデルを用いて、新たに取得した生体情報と関係性を有する利用者U01の行動を特定し、特定結果に基づいて、利用者U01に対して提供するサービスを決定する。また、情報配信装置10は、モデルを用いて、新たに取得した行動と関係性を有する利用者U01の生体情報を特定し、特定結果に基づいて、利用者U01に対して提供するサービスを決定する。このため、情報配信装置10は、利用者U01が実際に行った行動に基づき、利用者U01の状態に応じたサービスを決定することができるので、利用者U01にとって適切なサービスの提供を実現できる。
また、情報配信装置10は、特定結果に基づいて、利用者U01に対して提供するウェブコンテンツの内容を決定する。また、情報配信装置10は、特定結果に基づいて、利用者U01に対して提供するウェブコンテンツ内に含まれる情報量を決定する。また、情報配信装置10は、特定結果に基づいて、利用者U01に対して提案する情報を決定する。また、情報配信装置10は、特定結果に基づいて、利用者U01に対して提供される環境を決定し、利用者U01に対して所定の環境を提供する家電制御システム60に対し、決定した環境を再現するよう指示する。
このように、情報配信装置10は、利用者U01の状態に応じた様々なサービスを決定することができる。このため、情報配信装置10は、利用者U01に対し、様々なサービスの提供を実現できる。
また、情報配信装置10は、第1の利用者の行動と生体情報との関係性を学習したモデルを取得し、取得したモデルを用いて、第1の利用者から新たに取得された行動または生体情報に基づいて、第2の利用者に対して提供するサービスを決定する。このため、情報配信装置10は、例えば、第1の利用者の状態に応じた種別のサービスを第2の利用者に対して提供することができる。
情報配信装置10は、複数の利用者の行動と生体情報との関係性を学習したモデルを取得し、取得したモデルを用いて、複数の利用者から取得した行動または生体情報に基づくサービスを、複数の利用者に対して提供するサービスとして決定する。このため、情報配信装置10は、例えば、グループG01の状態に応じたサービスをグループG01に属する各利用者に対して提供することができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、決定部は、決定手段や決定回路に読み替えることができる。
10 情報配信装置
20 通信部
30 記憶部
31 利用者情報データベース
32 学習モデルデータベース
33 配信コンテンツデータベース
40 制御部
41 収集部
42 学習部
43 取得部
44 決定部
60 家電制御システム
100 端末装置
WD01 ウェアラブルデバイス

Claims (16)

  1. 利用者の行動と、当該行動が行われた際に所定の生体情報取得装置が前記利用者から収集した生体情報との関係性を学習したモデルを取得する取得部と、
    前記取得部により取得されたモデルを用いて、新たに取得された前記利用者の行動または生体情報の少なくともいずれか一方に基づくサービスを、当該利用者に対して提供するサービスとして決定する決定部と
    を有することを特徴とする決定装置。
  2. 前記取得部は、前記モデルとして、前記行動と、前記生体情報が示す利用者の感情との関係性を学習したモデルを取得し、
    前記決定部は、前記取得部により取得されたモデルを用いて、前記利用者から新たに収集された行動または前記生体情報が示す利用者の感情に基づくサービスを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の決定装置。
  3. 前記取得部は、前記モデルとして、前記利用者が閲覧するコンテンツの種別と、当該コンテンツを閲覧した際に取得された生体情報との関係性を学習したモデルを取得し、
    前記決定部は、前記取得部により取得されたモデルを用いて、前記利用者が新たに閲覧するコンテンツの種別または前記生体情報に基づくサービスを決定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の決定装置。
  4. 前記取得部は、前記モデルとして、前記利用者が閲覧するコンテンツの内容と、当該コンテンツを閲覧した際に取得された生体情報との関係性を学習したモデルを取得し、
    前記決定部は、前記取得部により取得されたモデルを用いて、前記利用者が新たに閲覧するコンテンツの内容または前記生体情報に基づくサービスを決定する
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の決定装置。
  5. 前記取得部は、前記モデルとして、前記利用者が閲覧中のコンテンツに対して行った操作の内容と、当該操作が行われた際に取得された生体情報との関係性を学習したモデルを取得し、
    前記決定部は、前記取得部により取得されたモデルを用いて、前記利用者が新たに行った操作の内容または前記生体情報に基づくサービスを決定する
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の決定装置。
  6. 前記取得部は、前記モデルとして、前記利用者が閲覧中のコンテンツに対して行った操作をキャンセルする操作の内容と、当該操作が行われた際に取得された生体情報との関係性を学習したモデルを取得し、
    前記決定部は、前記取得部により取得されたモデルを用いて、前記利用者が行った操作の内容または前記生体情報に基づくサービスを決定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の決定装置。
  7. 前記決定部は、前記モデルを用いて、新たに取得された生体情報と関係性を有する前記利用者の行動を特定し、特定結果に基づくサービスを決定する
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の決定装置。
  8. 前記決定部は、前記モデルを用いて、新たに取得された行動と関係性を有する前記利用者の生体情報を特定し、特定結果に基づくサービスを決定する
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の決定装置。
  9. 前記決定部は、前記特定結果に基づいて、前記利用者に対して提供するウェブコンテンツの内容を決定する
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の決定装置。
  10. 前記決定部は、前記特定結果に基づいて、前記利用者に対して提供するウェブコンテンツ内に含まれる情報量を決定する
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の決定装置。
  11. 前記決定部は、前記特定結果に基づいて、前記利用者に対して提案する情報を決定する
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の決定装置。
  12. 前記決定部は、前記特定結果に基づいて、前記利用者に対して提供される環境を決定し、前記利用者に対して所定の環境を提供する提供装置に対し、前記決定した環境を再現するよう指示する
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の決定装置。
  13. 前記取得部は、第1の利用者の行動と生体情報との関係性を学習したモデルを取得し、
    前記決定部は、前記モデルを用いて、第1の利用者の新たな行動または前記生体情報に基づくサービスを、第2の利用者に対して提供するサービスとして決定する
    ことを特徴とする請求項1〜12のうちいずれか1つに記載の決定装置。
  14. 前記取得部は、複数の利用者の行動と、当該行動が行われた際に前記複数の利用者から収集した生体情報との関係性を学習したモデルを取得し、
    前記決定部は、前記複数の利用者の新たな行動または前記複数の利用者の生体情報に基づいて、当該複数の利用者に対して提供するサービスを決定する
    ことを特徴とする請求項1〜13のうちいずれか1つに記載の決定装置。
  15. 決定装置が実行する決定方法であって、
    利用者の行動と、当該行動が行われた際に所定の生体情報取得装置が前記利用者から収集した生体情報との関係性を学習したモデルを取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得されたモデルを用いて、新たに取得された前記利用者の行動または生体情報の少なくともいずれか一方に基づくサービスを、当該利用者に対して提供するサービスとして決定する決定工程と
    を含むことを特徴とする決定方法。
  16. コンピュータに、
    利用者の行動と、当該行動が行われた際に所定の生体情報取得装置が前記利用者から収集した生体情報との関係性を学習したモデルを取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得されたモデルを用いて、新たに取得された前記利用者の行動または生体情報の少なくともいずれか一方に基づくサービスを、当該利用者に対して提供するサービスとして決定する決定手順と
    を実行させるための決定プログラム。
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