JP2017167599A - 故障診断装置、故障診断システム、故障診断方法、及び、プログラム - Google Patents

故障診断装置、故障診断システム、故障診断方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 複数のセンサを備えた測定系においてセンサの故障を検知した場合、正常なセンサから取得されると考えられる値を補完して動作を継続することはできない、【解決手段】 故障診断装置は、複数のセンサの出力に基づいて、センサが故障している確率である事後確率を、ベイズ推定を用いて算出するベイズ推定計算手段と、事後確率が所定の閾値より小さい場合、センサの出力を異常値と判定し出力するセンサ故障判定手段と、異常値を入力した場合、センサが正常に動作した場合の補完データを算出するセンサデータ補完手段と、を包含する。【選択図】 図1

Description

本発明は、故障診断装置、故障診断システム、故障診断方法、及び、そのためのプログラムに関する。
IoT(Internet of Things)技術の普及により、これまで、あまりIT(Information Technology)を活用していなかった農業などの分野においても、ITを利用して農作物の生産を効率化する例が出現してきている。しかし、農場でセンサを活用して自然情報を採取する場合、センサは屋外に設置され、定期的にメンテナンスを行わなければ、故障が発生したり正しく情報が採取できなくなったりする。このため、メンテナンスの時期や故障したセンサを適切に通知することが求められている。
特許文献1は、健康診断などにおいて、第1検査項目の検査値の所定検査回数分の平均値と、第1検査項目以外の第2検査項目の所定回数における異常頻度との関係を抽出し、この関係を用いて、第1検査項目の検査値から所定回数における第2検査項目の異常頻度を推定する技術を開示している。
特許文献2は、物理量を計測する複数のセンサを備えた装置において、相対誤差の統計量に基づいてセンサの状態を判定し、正常なセンサを誤って異常と判定することを抑制する技術を開示している。
特許文献3は、センサフュージョン手法を用いた、移動体の状態推定に関する技術を開示している。
特許文献4は、複数のセンサを用いるシステムにおいて、複数のセンサの出力値を起動時に比較して差を求め、それらの差のうちで所定範囲から外れる場合が1つでもあるときに該複数のセンサに異常が発生したものと判断する技術を開示している。
特許第5799377号 特開2012−014222号公報 特許第5589324号 特開2007−245898号公報
IoTを活用した栽培支援システムでは、圃場において、各種のセンサを用いて温度、湿度、土壌のデータなどのデータを採取し、採取したデータを元に収穫時期の推定などを実施する。このため、センサから正しくデータが採取されることは、重要である。
ところが、センサは屋外に設置されるため、センサの清掃などの定期的なメンテナンスを実施しなければ正確なデータを採取することができず、メンテナンスのために、コストがかかっていた。このため、センサの故障検出やメンテナンス時期を的確に通知することで、そのコストを低減することが求められている。
また、センサの故障時などに、データの採取を停止せず、データを補完して動作を継続し、その間に、メンテナンスや交換を行うことが求められている。
特許文献1は、主に健康診断において過去のデータを元にベイズ推定を行い検査項目の異常頻度を推定する技術であり、農作業などでセンサの出力をデータ補完し動作を継続させる技術とは対象や動作が異なる。
特許文献2は、相対誤差を用いてセンサの異常を判定するため、適用範囲が限定される。
特許文献3は、センサからのデータを元にベイズ推定で系の状態を推測しており、また、計算された事後確率をもとにモジュールの改善を行っているが、故障したセンサのデータを補完して動作を継続することには言及していない。
特許文献4は、複数のセンサに発生した異常を検出することはできるが、故障したセンサのデータを補完して動作を継続することには言及していない。
従って、上記の文献に記載の技術は、いずれも、複数のセンサを備えた測定系において、センサが故障した場合、センサの故障を検知することはできるが、正常なセンサから取得されると考えられる値を補完して動作を継続することはできない、という問題がある。
このため、本発明の目的は、上述した課題である、複数のセンサを備えた測定系においてセンサの故障を検知した場合、正常なセンサから取得されると考えられる値を補完して動作を継続することができる故障診断装置等を提供することにある。
本発明の故障診断装置は、複数のセンサの出力に基づいて、前記センサが故障している確率である事後確率を、ベイズ推定を用いて算出するベイズ推定計算手段と、前記事後確率が所定の閾値より小さい場合、前記センサの出力を異常値と判定し出力するセンサ故障判定手段と、前記異常値を入力した場合、前記センサが正常に動作した場合の補完データを算出するセンサデータ補完手段と、を包含する。
本発明の故障診断方法は、複数のセンサの出力に基づいて、前記センサが故障している確率である事後確率を、ベイズ推定を用いて算出し、前記事後確率が所定の閾値より小さい場合、前記センサの出力を異常値と判定し出力し、前記異常値を入力した場合、前記センサが正常に動作した場合の補完データを算出する。
本発明のコンピュータプログラムは、複数のセンサの出力に基づいて、前記センサが故障している確率である事後確率を、ベイズ推定を用いて算出する処理と、前記事後確率が所定の閾値より小さい場合、前記センサの出力を異常値と判定し出力する処理と、前記異常値を入力した場合、前記センサが正常に動作した場合の補完データを算出する処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、複数のセンサを備えた測定系において、センサの故障を検知した場合、正常なセンサから取得されると考えられる値を補完して動作を継続することができる、という効果を奏する。
図1は、第一の実施の形態に係る、故障診断システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、温度センサ(1)のセンサデータの一例を示す図である。 図3は、温度センサ(2)のセンサデータの一例を示す図である。 図4は、温度センサ(3)のセンサデータの一例を示す図である。 図5は、故障診断システムの動作を示すフローチャートである。 図6は、センサ故障判定部の動作を示すフローチャートである。 図7は、第二の実施形態に係る、故障診断システムの構成の一例を示すブロック図である。 図8は、第三の実施形態に係る、故障診断装置の構成の一例を示すブロック図である。
<第一の実施形態>
本発明の第一の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、第一の実施の形態に係る、故障診断システム10の構成の一例を示すブロック図である。
故障診断システム10は、故障診断装置20、及び、センサ30を含む。
故障診断装置20は、アプリケーション21、及び、制御装置22を含む。なお、故障診断装置20は、例えば、各種のサーバで構成される。
アプリケーション21は、センサ30から採取したデータを活用し、利用者へ農作業等の指示を行う。
制御装置22は、センサ制御部220、センサ通信部221、受信データ格納部222、センサ故障判定部223、ベイズ推定計算部224、センサデータ補完部225、補完データ通知部226、異常通知部227、及び、受信データ判定部228を含む。
センサ制御部220は、センサ通信部221、受信データ格納部222、センサ故障判定部223、センサデータ補完部225、補完データ通知部226、異常通知部227、及び、受信データ判定部228を制御する。
センサ通信部221は、センサ30との通信を制御する。
受信データ格納部222は、センサ30から受信したデータを保存するための領域である。保存されるデータは、図3、図4、及び、図5に示すように、例えば、データを採取した日時、採取したデータ、及び、補完データとなる。また、受信データ格納部222は、各々の温度センサ(1)301、温度センサ(2)302、及び、温度センサ(3)303ごとに、データの格納先を分けて保存する(温度センサ(1)のセンサデータ2220、温度センサ(2)のセンサデータ2221、及び、温度センサ(3)のセンサデータ2222)。
センサ故障判定部223は、ベイズ推定計算部224を用いて、センサ30の故障を検知する。センサ故障判定部223は、各センサデータからセンサ30が故障しているか判定するためのセンサデータ計算部2230、及び、センサ30からのセンサデータが異常かどうかを判断するための異常検出閾値2231を含む。なお、センサ30のセンサデータは、温度データとも呼ばれる。
センサデータ計算部2230は、ベイズ推定計算部224で求められる事後確率分布での温度の推定値と、センサ30で検出された温度を比較し、事後確率分布上で検出された温度となる確率が、異常検出閾値2231よりも低い場合に故障と判断する。
ベイズ推定計算部224は、検出された温度に対応する温度データから尤度関数を求め事後確率を計算するために、尤度関数計算部2240、及び、事後確率計算部2241を含む。
尤度関数計算部2240は、温度の正規分布を確率モデルとし、温度が検出される時点の直近の所定の時間、例えば、直近1時間の温度の平均、分散から尤度関数を計算する。
事後確率計算部2241は、求められた尤度関数から、各温度の発生確率を、例えば、マルコフ連鎖モンテカルロ法を用いて計算する。
なお、事後確率計算部2241は、ベイズ推定を用いることで推定値の事後確率分布を求めることができ、その結果を、故障検知、及び、データの補完に利用することが可能となる。
センサデータ補完部225は、検出された温度となる確率が異常検出の閾値以下である場合に、ベイズ推定計算部224で求めた事後確率分布から、最も尤もらしい温度を算出し、その温度データを補完データと決定し、それを受信データ格納部222の該当センサの補完データ格納先に格納する。
補完データ通知部226は、アプリケーション21へ温度データを通知する。その際に、センサ制御部220は、受信データ格納部222に補完データが存在するかを確認し、確認結果を補完データ通知部226に出力する。存在する場合に、補完データ通知部226は、補完データをアプリケーション21に通知する。存在しない場合(センサ30が故障していない場合)、補完データ通知部226は、センサ30から受信した温度データ(センサデータ)を通知する。
異常通知部227は、センサ故障判定部223でセンサ30が故障したと判定された場合に、ログ出力部2270で、センサ30の故障をログ出力するとともに、メール送信部2271で、システム利用者へのメール送信を行い、センサ30が故障したことを通知する。
受信データ判定部228は、データが補完された回数をカウントする。また、受信データ判定部228は、カウント値が補完データ数の上限を超えた場合に、通知しているデータの信頼性に問題があると判断して、異常通知部227から通知させる。補完データ数上限2280は、補完データ数の上限であり、メモリに格納される。
ここで、センサ制御部220、センサ通信部221、センサ故障判定部223(センサデータ計算部2230)、ベイズ推定計算部224(尤度関数計算部2240、事後確率計算部2241)、センサデータ補完部225、補完データ通知部226、異常通知部227(ログ出力部2270、メール送信部2271)、及び、受信データ判定部228は、例えば、論理回路等のハードウェア回路で構成されても良い。
また、センサ制御部220、センサ通信部221、センサ故障判定部223(センサデータ計算部2230)、ベイズ推定計算部224(尤度関数計算部2240、事後確率計算部2241)、センサデータ補完部225、補完データ通知部226、異常通知部227(ログ出力部2270、メール送信部2271)、及び、受信データ判定部228は、コンピュータである、故障診断装置20のプロセッサが、図示されないメモリ上のプログラムを実行することで実現される機能ユニットでも良い。
受信データ格納部222、異常検出閾値2231、及び、補完データ数上限2280は、例えば、ディスク装置、半導体メモリ等の記憶装置で構成される。
センサ30は、温度センサ(1)300、温度センサ(2)301、及び、温度センサ(3)302を含む。なお、本実施形態では、温度センサの数量が3台の例について説明しているが、温度センサの数量は、3台に限定されず、3以上の任意の値であってもよい。
各温度センサ(温度センサ(1)300、温度センサ(2)301、及び、温度センサ(3)302)は、定期的に情報を採取し、故障診断装置20へ通知する。なお、温度センサ300〜302は、センサグループ(センサ30)に属している。本実施形態は、センサグループが1個の例を示している。そして、センサグループは、同じ傾向のデータを採取できるよう配置する必要がある。
なお、温度センサ300〜302は、例えば、栽培中の農作物に取り付け可能な、熱電対、測温抵抗体など温度を測定可能なセンサで構成される。ただし、センサ30から採取した情報をサーバへ送信することが可能なセンサであれば、他の種類のセンサを利用しても問題ない。
図2、図3、及び、図4は、受信データ格納部222に格納されるデータの一例を示す図である。
図2は、温度センサ(1)300のセンサデータ2220の一例を示す図である。
図2に示すように、センサデータ2220は、採取日時、及び、各採取日時に対応する採取データから構成される。なお、図2の場合、補完データは存在しないため、補完データの欄は、空欄となっている。
図3は、温度センサ(2)301のセンサデータ2221の一例を示す図である。
センサデータ2221は、図2のセンサデータ2220と同様に、採取日時、及び、採取日時に対応する採取データから構成されており、補完データは存在しない。
図4は、温度センサ302のセンサデータ2222のデータの一例を示す図である。
センサデータ2222は、センサデータ2220及びセンサデータ2221と同様な構成であるが、図4に示すように、補完データが存在する点が異なる。
図5は、故障診断システム10の動作を示すフローチャートである。
センサ30で採取された温度が通知された場合の故障診断システム10の動作を、図5を用いて説明する。
まず、センサ30は、温度情報を採取すると、故障診断装置20のセンサ通信部221へ、採取日時、採取データを送信する(ステップS301)。
センサ制御部220は、センサ通信部221がセンサ30からのデータを受信したら(ステップS302)、その採取日時、採取データを受信データ格納部222の該当センサのキューへ登録する(ステップS303)。
センサ制御部220は、センサ故障判定部223に、センサデータの故障判定を依頼する(ステップS304)。
センサ故障判定部223での判定後、センサ制御部220は、センサ30が故障しているか確認する(ステップS305)。
補完データ通知部227は、センサ30が故障していない場合は(ステップS306でNo)、センサ30から受信したセンサデータをアプリケーション21へ通知し(ステップS307)、センサ30が故障していた場合は(ステップS306でYes)、補完データをアプリケーション21へ通知する(ステップS308)。
受信データ判定部228は、補完データの推定回数を計測し(ステップS309)、補完データの推定回数が補完データ数の上限(補完データ数上限2280)を超えていた場合(ステップS310でYes)、補完データの信頼性に問題があると判定する。そして、異常通知部227が、利用者へ通知する(ステップS311)。
次に、センサ故障判定部223でのセンサデータの検証処理について、図6を用いて説明する。
図6は、センサ故障判定部223の動作を示すフローチャートである。
具体的には、温度センサ(3)302に異常が発生し、「2015/11/1 19:06」に18.8℃という不正なデータが検出されたとして、以下に動作を説明する。また、故障判定の閾値は、本実施形態では90%にあらかじめ設定されているものとする。
センサ故障判定部223は、受信データ格納部222から、各センサのセンサデータが、設定された間隔(10分毎)で受信できているか確認する(ステップS401)。
正しい間隔で受信されている場合(ステップS402でYes)、センサデータ計算部2230は、センサデータ格納部222から、直近1時間の温度センサ300〜302の受信データおよび採取日時を取得する(ステップS403)。
センサデータ計算部2230は、受信データ格納部222において、取得したセンサ30のセンサデータに補完データが存在しているか確認し(ステップS404)、存在していた場合は(ステップS405でYes)、補完データを実測データの代わりに用いる(ステップS406)。
センサデータ計算部2230は、取得した温度センサ(3)302のセンサデータ2222の平均値μ、分散σを計算する(ステップS407)。その結果、例えば、センサデータ2222の平均値は18.6、分散は0.058となる。同様に、センサデータ計算部2230は、温度センサ(1)300、温度センサ(2)301のセンサデータ2220、2221についても平均値と分散を求める。
次に、尤度関数計算部2240は、平均値と分散から尤度関数を求める(ステップS408)。尤度関数L(x,μ,σ)は、以下の式となる。xは、各測定データの値である。平均値と分散が他のセンサと乖離していた場合は、異常値を検出している可能性があるため、尤度関数計算部2240は、他のセンサの平均値と分散から尤度関数を求める。
Figure 2017167599
求めた尤度関数と、取得した温度センサ30のデータを事前分布として、ベイズ推定計算部224が、ベイズ推定を行う(ステップS409)。ベイズ推定により、事後確率として、推定された温度データ(推定値)と確率が一覧として計算される。
そして、センサ故障判定部223は、実際に計測された温度データがどの程度の確率で計測されるのかを求めるために推定値と比較する(ステップS410)。
比較した結果が故障判定の閾値よりも小さい値であった場合には(ステップS411でNo)、センサ故障判定部223は、センサ30を故障したと判断する。センサ30が故障していた場合、センサ故障判定部223は、推定された温度データのうち、最も尤もらしいデータを補完値として受信データ格納部222に格納する(ステップS412)。
異常通知部227は、センサ30が故障していることをログ出力し、システム利用者へメール通知する(ステップS413)。
上記のように、本実施形態の故障診断システム10は、例えば、農業支援システムにおいて、3個以上の同種の温度センサ300〜302を設置し、各々の温度センサ300〜302のデータ推移から、特異なデータを検出している温度センサ300〜302を故障の可能性があるセンサとして特定する。そして、故障診断システム10は、センサ30からのデータを正規化することで、センサ30の種類が変わり採取できる情報が変わっても対応可能となる。
また、これまで、センサの故障検知は、例えば、センサが通信不可となった場合に高い確率で検出できていた。これに対し、故障診断システム10は、センサ30とサーバ(故障診断装置20)の接続には問題がない場合においても、センサ30の故障検出が高い確率で可能となる。また、センサ30が故障し、異常なデータが検出された場合においても、故障診断システム10は、ベイズ推定で正しいと推測されるデータを補完値として計算することが可能となる。
さらに、故障診断システム10は、圃場でセンサから温度などのデータを採取し、作物の生産管理、栽培支援管理に活用している場面において、センサ自体が故障診断機能を保持していない場合、既存のセンサを活用しながら故障の診断が可能となる。
本実施形態に係る故障診断システム10は、以下に記載するような効果を奏する。
すなわち、複数のセンサを備えた測定系において、センサの故障を検知した場合、正常なセンサから取得されると考えられる値を補完して動作を継続することができる、という効果を奏する。
その理由は、故障診断装置20が、複数のセンサの出力に基づいて、センサが故障している確率である事後確率を、ベイズ推定を用いて算出し、事後確率が所定の閾値より小さい場合、センサの出力を異常値と判定し出力する。そして、異常値を入力した場合、故障診断装置20が、センサが正常に動作した場合の補完データを算出するからである。
<第二の実施形態>
次に、本発明の第二の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図7は、第二の実施形態に係る、故障診断システム40の構成の一例を示すブロック図である。
故障診断システム40は、第一の実施形態の故障診断システム10に、新たに、センサグループを加えた構成(センサグループ(1)50、及び、センサグループ(2)51)である。
センサグループ(1)50は、温度センサ(1)500、温度センサ(2)501、及び、温度センサ(3)502を含む。また、センサグループ(2)51は、温度センサ(4)510、温度センサ(5)511、及び、温度センサ(6)512を含む。
そして、受信データ格納部222は、これらに対応して、温度センサ(1)のセンサデータ2220、温度センサ(2)のセンサデータ2221、温度センサ(3)のセンサデータ2222、温度センサ(4)のセンサデータ2223、温度センサ(5)のセンサデータ2224、及び、温度センサ(6)のセンサデータ2225の各々のデータを含む。
なお、その他の故障診断システム40の構成は、故障診断システム10と同等であるため、各構成要素の動作の説明は、省略する。
ところで、本実施形態の故障診断システム40は、上記のように、利用するセンサの数量を第一の実施形態のように3台に限定しない。図7は、6台のセンサが存在する場合の構成例を示す。故障診断システム40は、例えば、温度センサ(1)〜(3)と温度センサ(4)〜(6)が異なる傾向を示すことが想定される場合、センサグループ(1)50とセンサグループ(2)51に各々をグループ化し、3台ずつのセンサデータの値を正規化することで故障を検出する。
なお、各々のセンサグループは、3台以上のセンサを含む構成とする。3台とする意図は、正常なセンサと故障したセンサが存在した際に、正常なセンサの尤度関数を求める過程で、故障したセンサのデータを利用しないようにするためである。
本実施形態に係る故障診断システム40は、以下に記載するような効果を奏する。
すなわち、複数のセンサの出力が異なる傾向を示すことが想定される場合でも、故障したセンサを検出することが可能である、という効果を奏する。
その理由は、同じ傾向を示す3台以上のセンサごとにセンサグループを設けるからである。
<第三の実施形態>
次に、本発明の第三の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図8は、第三の実施形態に係る、故障診断装置60の構成の一例を示すブロック図である。第三の実施の形態に係る故障診断装置は、前述した第一及び第二の実施の形態に係る故障診断装置の最小構成に対応する。
故障診断装置60は、ベイズ推定計算部61、センサ故障判定部62、及び、センサデータ補完部63を包含する。
ベイズ推定計算部61は、複数のセンサの出力に基づいて、センサが故障している確率である事後確率を、ベイズ推定を用いて算出する。
センサ故障判定部62は、事後確率が所定の閾値より小さい場合、センサの出力を異常値と判定し出力する。
センサデータ補完部63は、異常値を入力した場合、センサが正常に動作した場合の補完データを算出する。
本実施形態に係る故障診断装置60は、以下に記載するような効果を奏する。
すなわち、複数のセンサを備えた測定系において、センサの故障を検知した場合、正常なセンサから取得されると考えられる値を補完して動作を継続することはできない、という問題を解決する、という効果を奏する。
その理由は、故障診断装置60が、複数のセンサの出力に基づいて、センサが故障している確率である事後確率を、ベイズ推定を用いて算出し、事後確率が所定の閾値より小さい場合、センサの出力を異常値と判定し出力する。そして、異常値を入力した場合、故障診断装置60が、センサが正常に動作した場合の補完データを算出するからである。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10 故障診断システム
20 故障診断装置
21 アプリケーション
22 制御装置
220 センサ制御部
221 センサ通信部
222 受信データ格納部
2220 センサデータ
2221 センサデータ
2222 センサデータ
2223 センサデータ
2224 センサデータ
2225 センサデータ
223 センサ故障判定部
2230 センサデータ計算部
2231 異常検出閾値
224 ベイズ推定計算部
2240 尤度関数計算部
2241 事後確率計算部
225 センサデータ補完部
226 補完データ通知部
227 異常通知部
2270 ログ出力部
2271 メール送信部
228 受信データ判定部
2280 補完データ数上限
30 センサ
300 温度センサ(1)
301 温度センサ(2)
302 温度センサ(3)
40 故障診断システム
50 センサグループ(1)
500 温度センサ(1)
501 温度センサ(2)
502 温度センサ(3)
51 センサグループ(2)
510 温度センサ(4)
511 温度センサ(5)
512 温度センサ(6)
60 故障診断装置
61 ベイズ推定計算部
62 センサ故障判定部
63 センサデータ補完部

Claims (10)

  1. 複数のセンサの出力に基づいて、前記センサが故障している確率である事後確率を、ベイズ推定を用いて算出するベイズ推定計算手段と、
    前記事後確率が所定の閾値より小さい場合、前記センサの出力を異常値と判定し出力するセンサ故障判定手段と、
    前記異常値を入力した場合、前記センサが正常に動作した場合の補完データを算出するセンサデータ補完手段と、を包含する故障診断装置。
  2. 前記ベイズ推定計算手段が、前記センサの出力の分布を正規分布とし、直近の所定の時間の前記センサの出力の平均、及び、分散を用いて、尤度関数を計算し、前記尤度関数を用いて、前記センサの出力の前記事後確率を算出する請求項1に記載の故障診断装置。
  3. 前記センサの出力が、温度の測定値を含む請求項1または2に記載の故障診断装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の故障診断装置と、
    前記同種類の複数のセンサと、を包含する故障診断システム。
  5. 複数のセンサの出力に基づいて、前記センサが故障している確率である事後確率を、ベイズ推定を用いて算出し、
    前記事後確率が所定の閾値より小さい場合、前記センサの出力を異常値と判定し出力し、
    前記異常値を入力した場合、前記センサが正常に動作した場合の補完データを算出する、故障診断方法。
  6. 前記センサの出力の分布を正規分布とし、直近の所定の時間の前記センサの出力の平均、及び、分散を用いて、尤度関数を計算し、前記尤度関数を用いて、前記センサの出力の前記事後確率を算出する請求項5に記載の故障診断方法。
  7. 前記センサの出力が、温度の測定値を含む請求項5または6に記載の故障診断方法。
  8. 複数のセンサの出力に基づいて、前記センサが故障している確率である事後確率を、ベイズ推定を用いて算出する処理と、
    前記事後確率が所定の閾値より小さい場合、前記センサの出力を異常値と判定し出力する処理と、
    前記異常値を入力した場合、前記センサが正常に動作した場合の補完データを算出する処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。
  9. 前記温度の分布を正規分布とし、直近の所定の時間の前記センサの出力の平均、及び、分散を用いて、尤度関数を計算し、前記尤度関数を用いて、前記センサの出力の前記事後確率を算出する処理を前記コンピュータに実行させる請求項8に記載のプログラム。
  10. 前記センサの出力が、温度の測定値を含む、処理を前記コンピュータに実行させる請求項8または9に記載のプログラム。
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