JP2017167407A - 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置、およびこれを備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017167407A
JP2017167407A JP2016053950A JP2016053950A JP2017167407A JP 2017167407 A JP2017167407 A JP 2017167407A JP 2016053950 A JP2016053950 A JP 2016053950A JP 2016053950 A JP2016053950 A JP 2016053950A JP 2017167407 A JP2017167407 A JP 2017167407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
roller
sleeve
developer
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016053950A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6428686B2 (ja
Inventor
清水 保
Tamotsu Shimizu
保 清水
栄二 行徳
Eiji Gyotoku
栄二 行徳
昭宏 渡辺
Akihiro Watanabe
昭宏 渡辺
憲生 久保
Norio Kubo
憲生 久保
和田 実
Minoru Wada
実 和田
諒 谷口
Ryo Taniguchi
諒 谷口
康 今西
Yasushi Imanishi
康 今西
尭洋 大久保
Akihiro Okubo
尭洋 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2016053950A priority Critical patent/JP6428686B2/ja
Priority to US15/456,938 priority patent/US9829829B2/en
Publication of JP2017167407A publication Critical patent/JP2017167407A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6428686B2 publication Critical patent/JP6428686B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0822Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer
    • G03G15/0887Arrangements for conveying and conditioning developer in the developing unit, e.g. agitating, removing impurities or humidity
    • G03G15/0889Arrangements for conveying and conditioning developer in the developing unit, e.g. agitating, removing impurities or humidity for agitation or stirring
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/09Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer using magnetic brush
    • G03G15/0907Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer using magnetic brush with bias voltage
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/065Arrangements for controlling the potential of the developing electrode
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/09Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer using magnetic brush
    • G03G15/0921Details concerning the magnetic brush roller structure, e.g. magnet configuration
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0806Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
    • G03G15/0808Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller characterised by the developer supplying means, e.g. structure of developer supply roller

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
  • Developing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】それぞれ内部に磁石を備え、互いに現像剤を受け渡しあう複数のローラーを備える現像装置において、ゴーストの発生を低減するとともに、当該現像装置を備えた画像形成装置を提供する。【解決手段】現像装置は、現像ローラー231と、搬送ローラー232と、第1バイアス印加部80および第2バイアス印加部81を備える。現像ローラー231は、第1磁石と、第1スリーブと、を含む。搬送ローラー232は、第2磁石と、第2スリーブと、を含む。第1バイアス印加部80および第2バイアス印加部81は、現像動作時に、現像ローラー231の第1スリーブ上のトナーが搬送ローラー232の第2スリーブ側に移動するような移動電界が対向位置に形成されるように、現像バイアスを印加する。【選択図】図2

Description

本発明は、現像装置、およびこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式が採用されたプリンターや複写機等の画像形成装置は、静電潜像を担持する感光体ドラムと、感光体ドラムにトナーを供給し静電潜像をトナー像に顕在化する現像装置と、該感光体ドラムからトナー像をシートに転写する転写装置と、を備える。
特許文献1には、感光体ドラムにトナーを供給する現像ローラーと、現像ローラーに現像剤を供給する搬送ローラーと、が開示されている。また、現像ローラーおよび搬送ローラーは、いずれも複数の磁極を備え固定された磁石と、磁石の周囲を回転するスリーブと、を備えている。搬送ローラーから現像ローラーへの現像剤の供給は、搬送ローラー側の第1のS極と現像ローラー側の第1のN極との間で発生する磁力によって行われる。また、現像ローラーから搬送ローラーへの現像剤の回収は、現像ローラー側の第2のN極と搬送ローラー側の第2のS極との間で発生する磁力によって行われる。
特開平04−107586号公報
近年、トナー像の高画質化や感光体ドラムの背景部に発生するトナーかぶりを抑制するために、現像ローラーには、直流バイアスに交流バイアスが重畳された現像バイアスが印加される。このような現像バイアスが特許文献1の現像ローラーに印加されると、現像ローラーのスリーブ面にトナーが現像され、トナー層が形成されやすい。特に、感光体ドラム上の背景部分ではトナーを現像ローラー側に引き戻す方向に電位が設定されているため、現像ローラーのスリーブ面上のトナー層が厚くなる。逆に、感光体ドラム上の画像部分では、トナーが感光体ドラム側に移動する方向に電位が設定されているため、現像ローラーのスリーブ面上のトナー層は薄くなる。そして、このトナー層の厚みの違いが現像ローラーのスリーブ上に残ったまま、スリーブが1回転し、再び現像を行うと、このトナー層の影響を受けて、画像濃度が変化してしまう。この現象は、特にハーフトーン画像において顕著に発生し、画像履歴(ゴースト)という形で発生した。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、それぞれ内部に磁石を備え、互いに現像剤を受け渡しあう複数のローラーを備える現像装置において、ゴーストの発生を低減するとともに、当該現像装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る現像装置は、周方向に沿って複数の磁極を含み固定された第1磁石と、前記第1磁石の周囲を第1回転方向に回転し、周面に所定の極性を備えたトナーおよび磁性キャリアを含む現像剤を担持する第1スリーブと、を備え、表面に静電潜像が形成される感光体ドラムに所定の現像位置で対向して配置され、前記感光体ドラムに前記トナーを供給する現像ローラーと、周方向に沿って複数の磁極を含み固定された第2磁石と、前記第2磁石の周囲を第2回転方向に回転し周面に前記現像剤を担持する第2スリーブと、を備え、前記現像ローラーに所定の対向位置で対向するように配置され、前記現像ローラーに前記現像剤を供給する搬送ローラーと、前記現像剤を攪拌するとともに、前記搬送ローラーに前記現像剤を供給する現像剤攪拌部と、前記感光体ドラム上の前記静電潜像が前記トナーによって顕在化される現像動作時に、前記現像ローラーの前記第1スリーブおよび前記搬送ローラーの前記第2スリーブに、直流バイアスに交流バイアスが重畳された現像バイアスを印加する現像バイアス印加部と、を備え、前記第1回転方向および前記第2回転方向は、前記対向位置において互いに対向するように設定され、前記第1磁石は、前記対向位置よりも前記第1回転方向上流側に配置される第1磁極と、前記対向位置よりも前記第1回転方向下流側に配置される第2磁極と、を備え、前記第2磁石は、前記対向位置よりも前記第2回転方向上流側において、前記第1磁石の前記第2磁極に対向して配置される第3磁極と、前記対向位置よりも前記第2回転方向下流側において、前記第1磁極の前記第1磁石に対向して配置される第4磁極と、を備え、前記現像剤攪拌部から前記搬送ローラーに供給された前記現像剤が、前記第2磁極および前記第3磁極によって形成される磁界によって、前記搬送ローラーから前記現像ローラーに受け渡され、前記現像位置を通過した前記現像剤が、前記第1磁極および前記第4磁極によって形成される磁界によって、前記現像ローラーから前記搬送ローラーに受け渡され、前記現像バイアス印加部は、前記現像動作時に、前記現像ローラーの前記第1スリーブ上の前記トナーが前記搬送ローラーの前記第2スリーブ側に移動するような移動電界が前記対向位置に形成されるように、前記現像バイアスを印加することを特徴とする。
本構成によれば、現像剤攪拌部から搬送ローラーに現像剤が供給されるとともに、搬送ローラーから現像ローラーに前記現像剤が供給される。現像位置において現像剤から一部のトナーが感光体ドラムに供給されると、現像ローラーから搬送ローラーに現像剤が回収される。そして、現像動作時には、現像バイアスによって、現像ローラーの第1スリーブ上のトナーが搬送ローラーの第2スリーブ側に移動するような移動電界が対向位置に形成される。したがって、現像位置において消費されたトナーの履歴が第1スリーブ上に残存した場合であっても、トナーの履歴が対向位置の移動電界によって解消される。このため、ゴーストの発生が抑止された現像装置が提供される。
上記の構成において、前記搬送ローラーの前記第2スリーブの表面には、絶縁層が備えられていることが望ましい。
本構成によれば、移動電界が形成されるために対向位置に大きな電位差が形成される場合であっても、対向位置で生じるリークの発生電圧が安定しやすい。このため、リークの発生電圧に至らない範囲で、対向位置に電位差を設けることができる。
上記の構成において、前記第2スリーブは、アルミニウムからなる基材を備え、前記絶縁層は、前記基材上に形成されたアルマイト層であることが望ましい。
本構成によれば、第2スリーブの基材にアルマイト処理を施すことで、容易に絶縁層を形成することができる。
上記の構成において、前記現像バイアス印加部は、前記現像ローラーの前記第1スリーブと前記搬送ローラーの前記第2スリーブとの間に、直流電圧の電位差を形成することで、前記移動電界を形成することが望ましい。
本構成によれば、現像動作時に、対向位置に移動電界が形成されない場合と比較して、ゴーストの発生を低減することができる。
上記の構成において、前記現像バイアス印加部は、前記現像ローラーの前記第1スリーブと前記搬送ローラーの前記第2スリーブとの間に、直流電圧および交流電圧の電位差を形成することで、前記移動電界を形成することが望ましい。
本構成によれば、現像動作時に、対向位置に移動電界が形成されない場合と比較して、ゴーストの発生を更に低減することができる。
上記の構成において、前記現像バイアス印加部は、第1のDutyからなる前記交流電圧を前記第1スリーブに対して印加し、前記第1のDutyとは異なる第2のDutyからなる前記交流電圧を前記第1スリーブと前記第2スリーブとの間に印加することで、前記移動電界を形成することが望ましい。
本構成によれば、現像動作時に、対向位置に移動電界が形成されない場合と比較して、ゴーストの発生を更に低減することができる。
上記の構成において、前記搬送ローラーに対向して配置され、前記現像剤攪拌部から前記搬送ローラーに供給された前記現像剤の層厚を規制する層厚規制部材を更に有することが望ましい。
本構成によれば、搬送ローラーから現像ローラーに現像剤が受け渡される前に、現像剤の搬送量を調整することができる。このため、層厚規制部材が現像ローラーに対向して配置される場合と比較して、対向位置の周辺に多量の現像剤が搬送されることが抑止される。この結果、現像剤にかかる負荷が低減されるとともに、第1スリーブ上で履歴が残ったトナー層のトナーを搬送ローラー側に安定して回収することができる。
上記の構成において、前記対向位置における前記現像ローラーと前記搬送ローラーとの間隔は、前記現像位置における前記感光体ドラムと前記現像ローラーとの間隔よりも狭く設定されていることが望ましい。
本構成によれば、現像位置よりも間隔が狭く設定された対向位置において、現像剤の受け渡しとトナー層の回収とを安定して行うことができる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、上記の何れか1に記載の現像装置と、前記現像装置から前記トナーが供給され、前記周面にトナー像を担持する前記感光体ドラムと、前記感光体ドラムからシートに前記トナー像を転写する転写部と、を有することを特徴とする。
本構成によれば、ゴーストの発生が低減され、安定した画像を形成することが可能な画像形成装置が提供される。
本発明によれば、それぞれ内部に磁石を備え、互いに現像剤を受け渡しあう複数のローラーを備える現像装置において、ゴーストの発生を低減するとともに、当該現像装置を備えた画像形成装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る現像装置の内部構造を示す模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る現像ローラーおよび搬送ローラーの磁極配置を示す模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る現像ローラーの磁極配置を示す模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る搬送ローラーの磁極配置を示す模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る現像装置において、ハウジングの構成を示す模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る現像装置において、対向位置における現像剤の挙動を示す模式図である。 プリント上にゴーストが発生した様子を示す模式図である。 本発明の変形実施形態に係る現像装置の模式的な断面図である。 本発明の変形実施形態に係る現像装置の模式的な断面図である。 本発明の変形実施形態に係る現像装置の模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る現像装置の対向位置に形成される交流電圧の波形を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る現像装置の対向位置に形成される交流電圧の波形を示す模式図である。 本発明の変形実施形態に係る現像装置の模式的な断面図である。 本発明の実施形態と比較される他の現像装置の模式的な断面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る画像形成装置10について、図面に基づき詳細に説明する。本実施形態では、画像形成装置の一例として、タンデム方式のカラープリンタを例示する。画像形成装置は、例えば、複写機、ファクシミリ装置、及びこれらの複合機等であってもよい。
図1は、画像形成装置10の内部構造を示す断面図である。この画像形成装置10は、箱形の筐体構造を備える装置本体11を備える。この装置本体11内には、シートPを給紙する給紙部12、給紙部12から給紙されたシートPに転写するトナー像を形成する画像形成部13、前記トナー像が一次転写される中間転写ユニット14、二次転写ローラー145、画像形成部13にトナーを補給するトナー補給部15、及び、シートP上に形成された未定着トナー像をシートPに定着する処理を施す定着部16が内装されている。さらに、装置本体11の上部には、定着部16で定着処理の施されたシートPが排紙される排紙部17が備えられている。
装置本体11内には、さらに、画像形成部13より右側位置に、上下方向に延びるシート搬送路111が形成されている。シート搬送路111には、適所にシートを搬送する搬送ローラー対112が設けられている。また、シートのスキュー矯正を行うと共に、後述する二次転写のニップ部に所定のタイミングでシートを送り込むレジストローラー対113も、シート搬送路111における前記ニップ部の上流側に設けられている。シート搬送路111は、シートPを給紙部12から排紙部17まで、画像形成部13(二次転写ニップ部)及び定着部16を経由して搬送させる搬送路である。
給紙部12は、給紙トレイ121、ピックアップローラー122、及び給紙ローラー対123を備える。給紙トレイ121は、装置本体11の下方位置に挿脱可能に装着され、複数枚のシートPが積層されたシート束P1を貯留する。ピックアップローラー122は、給紙トレイ121に貯留されたシート束P1の最上面のシートPを1枚ずつ繰り出す。給紙ローラー対123は、ピックアップローラー122によって繰り出されたシートPをシート搬送路111に送り出す。
画像形成部13は、シートPに転写するトナー像を形成するものであって、異なる色のトナー像を形成する複数の画像形成ユニットを備える。この画像形成ユニットとして、本実施形態では、後述する中間転写ベルト141の回転方向上流側から下流側へ(図1に示す左側から右側へ)向けて順次配設された、マゼンタ(M)色の現像剤を用いるマゼンタ用ユニット13M、シアン(C)色の現像剤を用いるシアン用ユニット13C、イエロー(Y)色の現像剤を用いるイエロー用ユニット13Y、及びブラック(Bk)色の現像剤を用いるブラック用ユニット13Bkが備えられている。各ユニット13M、13C、13Y、13Bkは、それぞれ感光体ドラム20と、感光体ドラム20の周囲に配置された帯電装置21、現像装置23及びクリーニング装置25とを備える。また、各ユニット13M、13C、13Y、13Bk共通の露光装置22が、画像形成ユニットの下方に配置されている。
感光体ドラム20は、その軸回りに回転駆動され、その周面に静電潜像及びトナー像が形成される。この感光体ドラム20としては、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。各色の画像形成ユニットに対応して、感光体ドラム20がそれぞれ配置される。帯電装置21は、感光体ドラム20の表面を均一に帯電する。帯電装置21は、帯電ローラーと、前記帯電ローラーに付着したトナーを除去するための帯電クリーニングブラシとを備える。露光装置22は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、均一に帯電された感光体ドラム20の周面に、画像データに基づき変調された光を照射して、静電潜像を形成する。また、クリーニング装置25は、トナー像転写後の感光体ドラム20の周面を清掃する。
現像装置23は、感光体ドラム20上に形成された静電潜像を現像するために、感光体ドラム20の周面にトナーを供給する。現像装置23は、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤用のものである。なお、本実施形態では、トナーはプラスの極性(所定の極性)に帯電する特性を備える。
中間転写ユニット14は、画像形成部13とトナー補給部15との間に設けられた空間に配置される。中間転写ユニット14は、中間転写ベルト141と、駆動ローラー142と、従動ローラー143と、一次転写ローラー24と、を備える。
中間転写ベルト141は、無端状のベルト状回転体であって、その周面側が各感光体ドラム20の周面にそれぞれ当接するように、駆動ローラー142及び従動ローラー143に架け渡されている。中間転写ベルト141は、一の方向に周回駆動され、感光体ドラム20から転写されたトナー像を表面に担持する。
駆動ローラー142は、中間転写ユニット14の右端側で中間転写ベルト141を張架し、中間転写ベルト141を周回駆動させる。駆動ローラー142は金属ローラーからなる。従動ローラー143は、中間転写ユニット14の左端側で中間転写ベルト141を張架する。従動ローラー143は、中間転写ベルト141に張力を付与する。
一次転写ローラー24は、中間転写ベルト141を挟んで感光体ドラム20と一次転写ニップ部を形成し、感光体ドラム20上のトナー像を中間転写ベルト141上に一次転写する。各色の感光体ドラム20に対向して、それぞれ、一次転写ローラー24が配置される。
二次転写ローラー145は、中間転写ベルト141を挟んで駆動ローラー142に対向して配置されている。二次転写ローラー145は、中間転写ベルト141の周面に圧接されて二次転写ニップ部を形成している。中間転写ベルト141上に一次転写されたトナー像は、給紙部12から供給されるシートPに、前記二次転写ニップ部において二次転写される。本実施形態の中間転写ユニット14および二次転写ローラー145は、本発明の転写部を構成する。転写部は、感光体ドラム20からシートPにトナー像を転写する。
トナー補給部15は、画像形成に用いられるトナーを貯留するものであり、本実施形態ではマゼンタ用トナーコンテナ15M、シアン用トナーコンテナ15C、イエロー用トナーコンテナ15Y及びブラック用トナーコンテナ15Bkを備える。これらトナーコンテナ15M、15C、15Y、15Bkは、MCYBk各色に対応する画像形成ユニット13M、13C、13Y、13Bkの現像装置23に、不図示のトナー搬送部を通して各色のトナーを補給する。
定着部16へ供給されたシートPは、定着ニップ部を通過することで加熱加圧される。これにより、前記二次転写ニップ部でシートPに転写されたトナー像は、シートPに定着される。
排紙部17は、装置本体11の頂部が凹没されることによって形成され、この凹部の底部に排紙されたシートPを受ける排紙トレイ171が形成されている。定着処理が施されたシートPは、定着部16の上部から延設されたシート搬送路111を経由して、排紙トレイ151へ向けて排紙される。
次に、図1に加え、図2乃至図6を参照して、本実施形態に係る現像装置23について、更に詳述する。図2は、本実施形態に係る現像装置23の内部構造を示す模式的な断面図である。図2では、現像装置23の各回転部材の回転方向が矢印で示されている。図3は、本実施形態に係る現像ローラー231および搬送ローラー232の磁極配置を示す模式的な断面図である。図4は、現像ローラー231の磁極配置を示す模式的な断面図である。図5は、搬送ローラー232の磁極配置を示す模式的な断面図である。図6は、本実施形態に係る現像装置23において、ハウジング23Hの構造を示す模式的な断面図である。
図1乃至図6を参照して、現像装置23は、ハウジング23Hと、現像ローラー231と、搬送ローラー232と、二本の攪拌スクリュー233(現像剤攪拌部)と、仕切り板234と、層厚規制部材235と、を含む。ハウジング23Hは、現像装置23の各部材を支持する筐体部分である。
現像ローラー231は、表面に静電潜像が形成される感光体ドラム20に所定の現像位置NP(図3)で対向して配置され、感光体ドラム20にトナーを供給する。現像ローラー231は、第1磁石231Aと、第1スリーブ231Bと、を備える(図3)。なお、本実施形態では、現像位置NPは、感光体ドラム20と現像ローラー231との最近接位置を含む。第1磁石231Aは、周方向に沿って複数の磁極を含み、ハウジング23Hに固定された円柱状の磁石である。第1スリーブ231Bは、第1磁石231Aの周囲を第1回転方向(図2、図3の矢印D1方向)に回転し、周面にトナーおよび磁性キャリアを含む現像剤を担持する。本実施形態では、第1スリーブ231Bは、アルミ製の円管部材(基材)からなる。第1スリーブ231Bの円管部材の周面には、サンドブラスト処理(ブラスト処理)が施されているとともに、更に、その周面上に施されたNiメッキ層を含む。第1スリーブ231BのNiメッキ層の表面は、所定の表面粗さを備えている。本実施形態では、第1スリーブ231Bの表面粗さRzjisは、4.0μmから14.0μmの範囲に設定されている。現像ローラー231の第1スリーブ231Bは、ハウジング23Hに回転可能に支持されている。
搬送ローラー232は、現像ローラー231に所定の対向位置TP(図3)で対向するように配置され、現像ローラー231に現像剤を供給する。なお、本実施形態では、対向位置TPは、搬送ローラー232と現像ローラー231との最近接位置を含む。搬送ローラー232は、第2磁石232Aと、第2スリーブ232Bと、を備える。第2磁石232Aは、周方向に沿って複数の磁極を含み、ハウジング23Hに固定されている。第2スリーブ232Bは、第2磁石232Aの周囲を第2回転方向(図2、図3の矢印D2方向)に回転し、周面にトナーおよびキャリアを含む現像剤を担持する。搬送ローラー232の第2スリーブ232Bは、ハウジング23Hに回転可能に支持されている。
なお、現像ローラー231および搬送ローラー232には、直流バイアスに交流バイアスが重畳された現像バイアスが印加される。このため、現像装置23は、第1バイアス印加部80および第2バイアス印加部81(いずれも現像バイアス印加部)を備えている(図2)。第1バイアス印加部80および第2バイアス印加部81は、感光体ドラム20上の静電潜像がトナーによって顕在化される現像動作時に、現像ローラー231の第1スリーブ231Bおよび搬送ローラー232の第2スリーブ232Bに現像バイアスを印加する。
また、図3に示すように、現像ローラー231が回転する第1回転方向D1、および搬送ローラー232が回転する第2回転方向D2は、対向位置TPにおいて互いに対向するように設定されている(カウンタ方向)。
攪拌スクリュー233は、2成分現像剤を攪拌しながら循環搬送することで、トナーを帯電させる。攪拌スクリュー233は、第1スクリュー233Aと、第2スクリュー233Bと、を備える。なお、図2では図示していないが、ハウジング23Hは、第1スクリュー233Aが配置される不図示の第1攪拌部と、第2スクリュー233Bが配置される不図示の第2攪拌部と、を備える(図1の現像装置23参照)。現像剤は、第1スクリュー233Aと、第2スクリュー233Bとの間を循環搬送される。そして、第1スクリュー233Aは、搬送ローラー232に現像剤を供給する。仕切り板234は、ハウジング23Hに備えられた板状部材である。仕切り板234は、第1攪拌部と第2攪拌部とを第1スクリュー233Aおよび第2スクリュー233Bの軸方向に沿って仕切っている。また、トナー補給部15から補給されたトナーは、第2スクリュー233Bの軸方向の一端側からハウジング23H内に流入し、他の現像剤と攪拌される。
層厚規制部材235は、搬送ローラー232の周面に対向して配置された非磁性金属からなる板状部材である。なお、他の実施形態において、層厚規制部材235の上流側の側面には、磁性部材が固定されてもよい。層厚規制部材235は、攪拌スクリュー233の第1スクリュー233Aから搬送ローラー232に供給された現像剤の層厚を規制する。
また、図2に示すように、現像ローラー231の軸心は、感光体ドラム20の軸心よりも下方に配置され、搬送ローラー232の軸心は、現像ローラー231の軸心よりも更に下方に配置されている。
また、図2を参照して、トナーおよびキャリアからなり、攪拌スクリュー233で循環搬送された現像剤は、第1スクリュー233Aから搬送ローラー232に供給される。その後、層厚規制部材235によって現像剤の層厚が規制された後、当該現像剤は現像ローラー231に供給される。現像位置NP(図3)においてトナーの一部が感光体ドラム20に供給されると、現像ローラー231から搬送ローラー232に現像剤が回収される。その後、搬送ローラー232に回収された現像剤は、再び第1スクリュー233Aの周辺の第1攪拌部に流入する。
図3および図4を参照して、本実施形態では、現像ローラー231の第1磁石231Aは、周方向に沿って6つの磁極を備えている。現像ローラー231と搬送ローラー232との対向位置TPから第1回転方向(D1)下流側には、N2極(第2磁極)が配置される。また、N2極の第1回転方向下流側には、S2極が配置される。S2極は、搬送ローラー232から受け取った現像剤を感光体ドラム20側に搬送する搬送極として機能する。更に、S2極の第1回転方向下流側には、感光体ドラム20にトナーを供給する主極として機能するN3極が配置される。N3極は、現像位置NPの近傍に配置されている。
更に、第1磁石231Aは、現像位置NPよりも第1回転方向下流側、かつ、対向位置TPよりも第1回転方向上流側の領域において、3つの磁極(S3、N4、S4)を備えている。S3極は、N3極の第1回転方向下流側に隣接して配置される。N4極は、S3極の第1回転方向下流側に隣接して配置された磁極である。S4極(第1磁極)は、N4極の第1回転方向下流側に隣接して配置され、対向位置TPの第1回転方向上流側に配置される。なお、前述のN2極は、対向位置TPよりも第1回転方向下流側に配置され、S4極との間で対向位置TPを挟むように配置される。
表1には、本実施形態に係る第1磁石231Aとして、6つの磁極の角度および磁力を例示したもの示されている。なお、表1に示される各磁極の角度は、図4の対向位置TPを始点(角度0°)として、第1回転方向に沿って示されている。なお、図4では、対向位置TPと現像ローラー231の回転軸心とを結ぶ直線CL(現像ローラー231の回転軸心と搬送ローラー232の回転軸心とを結ぶ直線)が示されている。
Figure 2017167407
一方、図3および図5を参照して、搬送ローラー232の第2磁石232Aは、周方向に沿って5つの磁極を備えている。現像ローラー231と搬送ローラー232との対向位置TPよりも第2回転方向(D2)下流側には、N5極(第4磁極)が配置される。N5極は、第1磁石231AのS4極に対向して配置される。また、N5極の第2回転方向下流側には、S5極が配置される。更に、S5極の第2回転方向下流側には、N6極が配置される。N6極の第2回転方向下流側には、間隔をおいてN1極が配置される。N6極は、搬送ローラー232から現像剤を剥離する剥離極として機能する。N1極は、第1スクリュー233Aから現像剤を汲み上げる汲上極として機能する。N1極の第2回転方向下流側であって、対向位置TPよりも第2回転方向上流側には、S1極(第3磁極)が配置されている。図5に示すように、S1極よりも第2回転方向上流側であって、S1極とN1極との間、特に、N1極の近傍において前述の層厚規制部材235が搬送ローラー232の第2スリーブ232Bに所定の間隔をおいて対向して配置されている。このため、搬送ローラー232から現像ローラー231に現像剤が受け渡される前に、現像剤の層厚を安定して規制することができる。なお、N5極は、対向位置TPを挟んでS1極に隣接して配置されている。また、S1極は、第1磁石231AのN2極に対向して配置されている。
表2には、本実施形態に係る第2磁石232Aの一例として、5つの磁極の角度および磁力(半径方向成分のピーク値)が示されている。表2に示される各磁極の角度は、図5の対向位置TPを始点(角度0°)として、第2回転方向に沿って示されている。なお、図5では、対向位置TPと搬送ローラー232の回転軸心とを結ぶ直線CL(現像ローラー231の回転軸心と搬送ローラー232の回転軸心とを結ぶ直線)が示されている。
Figure 2017167407
図3を参照して、現像ローラー231の第1磁石231Aおよび搬送ローラー232の第2磁石232Aの磁極の配置および機能について、更に付言する。第1磁石231AのS4極は、第2磁石232AのN5極に対向して配置され、かつ、N5極とは異極の磁極である。そして、S4極およびN5極によって形成される磁界によって、現像位置NPを通過した現像剤が、現像ローラー231から搬送ローラー232に受け渡される。
また、第1磁石231AのN2極は、S4極および第2磁石232AのS1極とは異極の磁極である。そして、攪拌スクリュー233の第1スクリュー233Aから搬送ローラー232に供給された現像剤は、層厚規制部材235によって規制された後、S1極およびN2極によって形成される磁界によって、搬送ローラー232から現像ローラー231に受け渡される。
図6を参照して、ハウジング23Hは、現像ローラー231および搬送ローラー232に対向する複数の内壁部を備えている。詳しくは、ハウジング23Hは、第1内壁部23H1と、第2内壁部23H2と、第3内壁部23H3と、第4内壁部23H4と、を備える。第1内壁部23H1は、S3極、N4極およびS4極に対向し、かつ、現像ローラー231の第1スリーブ231Bの周面に沿うように延設されている。第2内壁部23H2は、第1内壁部23H1に接続されるとともに、N5極およびS5極に対向し、かつ、搬送ローラー232の第2スリーブ232Bの周面に沿うように延設されている。同様に、第3内壁部23H3は、S2極およびN2極に対向し、かつ、現像ローラー231の第1スリーブ231Bの周面に沿うように延設されている。第1内壁部23H1と第3内壁部23H3との間において、現像ローラー231の第1スリーブ231Bが部分的に露出され、感光体ドラム20に対向して配置されている。第4内壁部23H4は、第3内壁部23H3に接続されるとともに、S1極に対向し、かつ、搬送ローラー232の第2スリーブ232Bの周面に沿うように延設されている。なお、層厚規制部材235は、第4内壁部23H4の下端と交差するように配置され、搬送ローラー232の径方向を長手方向として延びている。
また、図6に示すように、各内壁部と現像ローラー231の第1スリーブ231Bおよび搬送ローラー232の第2スリーブ232Bとの間には、略均等な隙間H(現像剤の搬送路)が形成されている。本実施形態では、当該隙間Hの高さは、現像ローラー231および搬送ローラー232の半径よりも小さく、0.5mmから2.0mmの範囲に設定されている。
図7は、本実施形態に係る現像装置23において、対向位置TPにおける現像剤の挙動を示す模式図である。また、図8は、プリント上にゴーストが発生した様子を示す模式図である。前述のように、感光体ドラム20上の静電潜像がトナーによって現像、顕在化される現像動作に、現像ローラー231および搬送ローラー232には、直流バイアスに交流バイアスが重畳された現像バイアスが第1バイアス印加部80および第2バイアス印加部81(図2)によって印加される。これによって、現像位置NP(現像ニップ)では交流バイアスによる振動電界が形成されるため、感光体ドラム20上の背景部に付着したかぶりトナーを回収することができる。しかしながら、このような振動電界は、トナーを現像ローラー231の第1スリーブ231B上にも引き付ける。この結果、第1スリーブ231Bの表面には、トナー層(トナー膜)が形成されやすくなる。
現像ローラー231の第1スリーブ231Bに形成されるトナー層の厚みは、画像部と背景部とで異なり、この厚みの差が履歴として残存する。図8は、このようなトナーの消費履歴によってハーフトーン画像上に発生したゴースト画像を示している。プロセス方向(シートの搬送方向)の上流側で形成されたリング状の画像の履歴が後続のハーフトーン画像上に現れている。このような履歴は、上記のトナー層におけるトナーの消費量の差に基づくものであり、次のハーフトーン画像では残存するトナーの電荷分だけ第1スリーブ231Bと感光体ドラム20との間の電位差が部分的にシフトすることに起因している。
本実施形態では、2本の磁気ローラー(現像ローラー231、搬送ローラー232)が配置された現像装置23において、感光体ドラム20に対向する1本のローラーである現像ローラー231上にトナー層が形成され、上記のようなゴースト画像が発生することが好適に抑止される。すなわち、このようなゴースト画像の抑止のために、現像装置23は、前述の第1バイアス印加部80および第2バイアス印加部81を備えている。第1バイアス印加部80および第2バイアス印加部81は、不図示のバイアス制御部によって制御される。
本実施形態では、現像ローラー231の第1スリーブ231B上のトナーが搬送ローラー232の第2スリーブ232B側に移動するような移動電界が対向位置TPに形成されるように、第1バイアス印加部80および第2バイアス印加部81が、現像動作時に現像バイアスを印加する。図2を参照して、前述のように、第1バイアス印加部80は、直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスを現像ローラー231に印加する。同様に、第2バイアス印加部81は、直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスを搬送ローラー232に印加する。この際、現像ローラー231および搬送ローラー232の回転軸に現像バイアスが印加されると、それぞれの回転軸に導通された第1スリーブ231Bおよび第2スリーブ232Bに上記の現像バイアスが印加される。
図7を参照して、現像ローラー231が第1回転方向(矢印D1)に回転され、搬送ローラー232が第2回転方向(矢印D2)に回転されながら、現像装置23の現像動作が行われる。そして、対向位置TPを挟むように、現像ローラー231と搬送ローラー232との間の現像剤の受け渡し領域が一対形成されている。詳しくは、搬送ローラー232のS1極の周辺から現像ローラー231のN2極の周辺に向かって現像剤が受け渡される。また、現像ローラー231のS4極の周辺から搬送ローラー232のN5極の周辺に向かって現像剤が受け渡される。このように、ローラー間の現像剤の受け渡しは主に磁界によるものである。また、第1バイアス印加部80(図2)が現像ローラー231に印加する現像バイアスと感光体ドラム20(図3)の静電潜像との電位差によって、現像ローラー231から感光体ドラム20にトナーが移動する。更に、図7に示すように、現像ローラー231と搬送ローラー232との最近接位置を含む対向位置TPには、第1バイアス印加部80および第2バイアス印加部81によって、トナー回収用の電位差(クリーニングバイアス)が設けられている。この結果、現像ローラー231と搬送ローラー232との間にトナーの移動電界が形成され、現像ローラー231の第1スリーブ231B上に付着したトナー層が搬送ローラー232側に回収される。したがって、現像位置NPにおいて消費されたトナーの履歴が第1スリーブ231B上のトナー層に残存した場合であっても、トナーの履歴が移動電界によって解消される。このため、前述のようなゴーストの発生が抑止された現像装置23が提供される。また、感光体ドラム20に形成されるトナー像の画質を向上させるために、現像ローラー231に高いVpp(ピーク間電圧)の交流電圧が印加される場合であっても、ゴースト画像の発生が抑止される。
特に、本実施形態のように、現像ローラー231と搬送ローラー232との対向位置TPに磁極のピーク位置が存在しない場合、搬送ローラー232上の現像剤の磁気ブラシの研磨力(掻き取り力)が、第1スリーブ231Bの表面に及びにくい。このような場合であっても、第1バイアス印加部80および第2バイアス印加部81によって、対向位置TPに形成される移動電界によってゴーストの発生を抑止することができる。
なお、本実施形態では、1本の現像ローラー231が感光体ドラム20に対向して配置され、感光体ドラム20上の静電潜像を現像する。したがって、複数の現像ローラーが感光体ドラム20の周面に沿って隣接して配置される他の現像装置と比較して、1つの現像位置NPにおいて静電潜像を安定して顕在化する必要がある。換言すれば、上記のように感光体ドラム20の回転方向に沿って複数の現像ローラーが配置される場合、上流側の現像ローラーによって形成されたゴースト画像の濃度低下部分を下流側の現像ローラーが補正することができる。一方、本実施形態では、現像ローラー231の第1スリーブ231B上に形成されたトナー消費の履歴が次の周回においてゴースト画像となってしまうと補正が困難となる。したがって、上記のように、対向位置TPに移動電界が形成されることで、トナー層の履歴が次の現像位置NPに向かって周回することを好適に抑止することができる。この結果、現像装置23の構造が複雑化することが抑止されるとともに、現像装置23のコストアップが抑止される。
ここで、現像ローラー231から搬送ローラー232へのトナー層の回収は、両者の間に形成される電界(移動電界)が強いほど効果が高い。また、同じ電界が形成される場合でも、現像ローラー231と搬送ローラー232との間隔(ギャップ)が狭いほどが、より効果が大きくなる。これは、両者の間隔が狭いほど、現像ローラー231と搬送ローラー232との間でトナーの往復運動が活発になるためである。トナーの往復運動によって、現像ローラー231の第1スリーブ231Bに付着したトナーが、往復運動するトナーによって叩き出されるため、より多くのトナーが搬送ローラー232側に回収される。このため、前述のように、対向位置TPにおける現像ローラー231と搬送ローラー232との間隔は、現像位置NPにおける感光体ドラム20と現像ローラー231との間隔よりも狭く設定されていることが望ましい。この場合、現像ローラー231と搬送ローラー232との間の現像剤の受け渡しと、現像ローラー231から搬送ローラー232へのトナー層の回収を安定して行うことができる。なお、本実施形態では、一例として、現像ローラー231と感光体ドラム20との間のギャップ(現像位置NP)が、0.25mmよりも大きく0.40mm以下に設定される。一方、現像ローラー231と搬送ローラー232との間のギャップ(対向位置TP)は、0.18mm以上0.25mm以下に設定される。
また、前述のように、対向位置TPには、いずれの磁極のピーク位置も対向していない。このため、上記のように対向位置TPのギャップが狭く設定されても、対向位置TPに現像剤が介在し現像剤の固着が発生することが抑止される。また、周方向において対向位置TPを挟むように受け渡しの現像剤の磁気ブラシが2つ形成されるため、対向位置TPで移動電界によってトナーが回収された場合でも、当該トナーを封じ込めることができる。このため、回収されたトナーが搬送ローラー232から飛散することが抑止される。
また、本実施形態では、層厚規制部材235が、搬送ローラー232に対向して配置され、攪拌スクリュー233から搬送ローラー232に供給された現像剤の層厚を規制する。このため、搬送ローラー232から現像ローラー231に現像剤が受け渡される前に、現像剤の搬送量を調整することができる。また、本構成によれば、層厚規制部材235が現像ローラー231に対向して配置される場合と比較して、対向位置TPの周辺に多量の現像剤が搬送されることが抑止される。この結果、対向位置TPの周辺で、現像剤にかかる負荷が低減される。また、図7の対向位置TPに空隙が形成されやすく、第1スリーブ231B上で履歴が残ったトナー層のトナーを搬送ローラー232側に安定して回収することができる。
更に、本実施形態では、搬送ローラー232の第2スリーブ232Bの表面には、絶縁層が備えられている。特に、第2スリーブ232Bは、アルミニウムからなる円管状の基材を備えており、上記の絶縁層は、第2スリーブ232Bの基材上に形成されたアルマイト層からなる。対向位置TPに移動電界を形成するために、現像ローラー231と搬送ローラー232との間に大きな電位差を設けると、両者の間でリークが発生する。このため、画像形成装置10の現像装置23においては、上記のリークが発生しない範囲で、第1バイアス印加部80および第2バイアス印加部81が現像バイアスを設定する必要がある。一方、第2スリーブ232Bの表面に絶縁層が備えられている場合、当該絶縁層が抵抗層として機能する。このため、対向位置TPで生じるリークの発生電圧が安定しやすい。この結果、リークの発生電圧に至らない範囲で、対向位置TPに電位差を設けることができる。また、上記の構成によれば、第2スリーブ232Bの基材にアルマイト処理を施すことで、容易に絶縁層を形成することができる。
更に、本実施形態では、図6に示すように、S4極とは異極のN5極が配置されることで、現像ローラー231から搬送ローラー232に安定して現像剤を受け渡すことができる。この際、第1内壁部23H1および第2内壁部23H2が、現像ローラー231および搬送ローラー232の周面に沿って形成されながら互いに接続されているため、現像ローラー231から搬送ローラー232に現像剤をスムーズに受け渡すことができる。また、図6を参照して、現像ローラー231の軸心は感光体ドラム20の軸心よりも下方に配置され、搬送ローラー232の軸心は現像ローラー231の軸心よりも下方に配置されている。このため、重力の作用とあいまって、現像ローラー231のS4極周辺から搬送ローラー232のN5極周辺に、現像剤が安定して受け渡される。
なお、現像ローラー231の第1磁石231Aにおいて、第1回転方向に沿って同極の磁極が隣接して配置されている場合、反発磁界が形成されることで、第1スリーブ231B上に現像剤の滞留部が形成される。この場合、当該滞留部でスリップする現像剤の磁気ブラシによって、第1スリーブ231B上のトナー層が研磨されることが期待される。しかしながら、本実施形態では、図3に示すように、第1磁石231Aの各磁極の極性は、第1回転方向に沿って交互に配置され、同極の磁極が隣接して配置されていないため、上記のような滞留部が形成されにくい。このため、本実施形態では、現像動作中に、現像ローラー231と搬送ローラー232との間に移動電界が形成されることで、第1スリーブ231B上のトナーの消費履歴が解消可能とされる。
図9は、本発明の変形実施形態に係る現像装置23Mの模式的な断面図である。図10は、本発明の変形実施形態に係る現像装置23Nの模式的な断面図である。また、図11は、本発明の変形実施形態に係る現像装置23Pの模式的な断面図である。なお、図9、図10および図11では、上記の実施形態(図6)と同じ機能を備える部材については、図6の符号の末尾に、それぞれ、M、NおよびPを付して示している。更に、図12Aおよび図12Bは、本実施形態に係る現像装置23の対向位置TPに形成される交流電圧の波形を示す模式図である。
本発明に係る移動電界を対向位置TP(図6)形成するために、図2に示される現像装置23では、現像ローラー231および搬送ローラー232にそれぞれ第1バイアス印加部80および第2バイアス印加部81が接続されている。この構成によれば、現像ローラー231と感光体ドラム20との間(現像位置NP)および現像ローラー231と搬送ローラー232との間(対向位置TP)に、個別の交流電圧を印加することができる。したがって、対向位置TPに移動電界を形成するためのバイアスと、感光体ドラム20にトナーを供給するためのバイアスとが独立して設定可能とされる。このため、現像動作中の現像バイアスの条件設定の自由度が広がることとなる。
一方、図9では、現像ローラー231Mに直流電源からなる第3バイアス印加部82(現像バイアス印加部)が接続され、搬送ローラー232Mに直流電源からなる第4バイアス印加部83(現像バイアス印加部)が接続されている。更に、第3バイアス印加部82および第4バイアス印加部83には、交流電源からなる第5バイアス印加部84(現像バイアス印加部)が接続されている。この場合、対向位置TPには、直流電圧からなる電位差が設けられ、移動電界を形成することができる。この場合でも、現像動作時に、対向位置TPに移動電界が形成されない場合と比較して、ゴーストの発生を低減することができる。
また、図10では、現像ローラー231Nに直流および交流電源からなる第6バイアス印加部85(現像バイアス印加部)が接続され、搬送ローラー232Nに直流電源からなる第7バイアス印加部86(現像バイアス印加部)が接続されている。この場合、対向位置TPには、直流電圧および交流電圧からなる電位差が設けられ、移動電界を形成することができる。したがって、現像動作時に、対向位置TPに移動電界が形成されない場合と比較して、ゴーストの発生を更に低減することができる。
対向位置TPに移動電界を形成する際、現像ローラー231と搬送ローラー232との間の交流電圧の電位差Vpp(ピーク間電圧)が大きいほど、また、直流電圧の電位差が大きいほど、トナー層の回収効果は大きい。しかし、電位差が大きすぎると、現像ローラー231と搬送ローラー232との間でリークが発生しやすくなる。このリークは、受け渡される現像剤を通して起こることや、両ローラーが対向している最近接位置で起こることもある。また、トナー濃度や周囲の環境(温湿度)によってもリークの発生電圧は変化する。
このため、図11では、現像装置23Pがリーク検知部90を備えている。リーク検知部90は、不図示の制御部によって制御される。制御部は、現像動作時とは異なる非現像動作時に、搬送ローラーに232に印加するVppや直流電圧の電位差を徐々に増大させながら、第2バイアス印加部81の電流をモニターし、試験的にリークを発生させる。このようなリーク検知動作を行うことで、リーク発生電圧を予め知り、現像動作中の現像バイアスを、リーク発生電圧以下に設定することができる。
このリーク検知動作は、画像形成装置10の製造時や画質セットアップ時などの印刷使用開始前に行われることが望ましいが、画像形成装置10の使用中であっても第2バイアス印加部81の電流をモニターすることで、リークの発生を検知することが可能となる。また、画像形成装置10の使用中にリークが検知された場合は、一旦電圧の値が低下されるか、詳細なリーク検知モードに移行して、現像ローラー231および搬送ローラー232に印加される現像バイアスを再設定することが望ましい。また、この様な不具合を避けるためは、画像形成動作中に何らかのトリガー信号を受けて、検知モードに移行することが望ましい。この場合、高いクリーニング性能を確保することが可能となる。
なお、上記のリーク検知は、現像ローラー231側の電流でも搬送ローラー232側の電流でも検出することが可能である。また、図11とは異なり、現像ローラー231側の第1バイアス印加部80から流れる電流によってリーク検知を行ってもよい。この場合、現像ローラー231と感光体ドラム20との間に発生するリーク検知を別途行うことが可能となる。更に、移動電界を形成するための電位差(クリーニングバイアス)は、シートの紙間で値が変更されてもよく、耐久(印刷枚数)や周囲の環境に応じて変更されてもよい。
更に、対向位置TPに設けられる電位差に関して、交流電圧は印加される場合には、図12Aに示すように、Duty50%の交流電圧が印加されてもよく。また、図12Bに示すように、Dutyが50%から変化されてもよい。一例として、図12Bでは、現像ローラー231上のトナーが搬送ローラー232側に移動する方向の電界を強く形成するために、トナーが搬送ローラー232側に引き寄せられる極性のDuty(たとえば、30%)が、トナーが現像ローラー231側に引き寄せられる極性のDuty(たとえば、70%)が小さく設定されている。換言すれば、図2の第1バイアス印加部80および第2バイアス印加部81は、第1のDutyからなる交流電圧を現像ローラー231に対して印加し、前記第1のDutyとは異なる第2のDutyからなる交流電圧を第1スリーブ231Bと第2スリーブ232Bとの間に印加することで、対向位置TPに移動電界を形成する。このため、より強い移動電界を対向位置TPに形成することができる。
更に、図7を参照して、現像ローラー231と搬送ローラー232との間に強い電圧(バイアス)が印加されると、現像剤中のキャリアを通して両ローラー間がリークしてしまう可能性がある。このため、通常、電気抵抗の低いキャリアは使用しにくい。しかしながら、第2スリーブ232Bに前述のようにアルマイト層を形成するとリークの発生電圧の変動が抑えられるため、使用中(現像動作中)のリークの発生を低減することができる。また、更に、リークの発生を低減するためには、高い電気抵抗からなるキャリアを使用することが想定される。ただし、高い電気抵抗のキャリアが使用された場合、現像位置NPにおいて現像性能が低下するため、リークの低減と画像濃度の確保とのバランスが必要となる。
図13は、この点を踏まえた本発明の変形実施形態に係る現像装置23Qの模式的な断面図である。本変形実施形態では、上記の実施形態と比較して、現像ローラー231から搬送ローラー232への現像剤の受け渡しが、同極磁極間(N4極−N5極)で行われる。なお、図13では、上記の実施形態(図6)と同じ機能を備える部材については、図6の符号の末尾にQを付して示している。
このように、現像ローラー231Qおよび搬送ローラー232Qの両ローラー間の現像剤の受け渡しに同極性の磁極が使用されると、現像剤中のキャリアが反発磁界を飛翔しながら受け渡しが行われる。このため、現像剤の磁気ブラシが両ローラー間に跨る(ブリッジ)ことが少なくなる。この結果、キャリアを通して両ローラー間でリークが発生することが一層低減される。換言すれば、電気抵抗の低いキャリアが使用された場合であっても、キャリアを通してリークが発生することが少なくなる。なお、この同極磁極間における現像剤の受け渡しは、現像ローラー231から搬送ローラー232、または、搬送ローラー232から現像ローラー231へのいずれで行ってもよいが、図13のように、現像ローラー231から搬送ローラー232への現像剤の受け渡しにおいて、適用されることが望ましい。現像位置NPを通過した現像ローラー231上の現像剤ではトナー濃度が低下しているため、現像剤の電気抵抗が低くなっている。このため、現像ローラー231から搬送ローラー232への現像剤の受け渡し領域ではリークが発生しやすく、同極磁極によるリーク低減効果が特に発揮される。
次に、実施例に基づいて、本発明を更に説明する。本実験では、以下の実験条件において実験を行った。
<実験条件>
・感光体ドラム20:アモルファスシリコン感光体(a−Si)、直径φ30mm、表面電位(白地部Vo)=270V、表面電位(画像部Vl)=20V、周速=300mm/sec(毎分55枚印刷)
・層厚規制部材235と第2スリーブ232Bとのギャップ:200〜600μm
・現像ローラー231上の現像剤搬送量(層厚規制後):250g/m
・キャリア:体積平均粒径35μm、磁力80emu/g、フェライト樹脂コートキャリア
・トナー:体積平均粒径6.8μm、トナー濃度7%
実験に用いた現像ローラー231の条件は以下のとおりである。
・現像ローラー231:直径φ20mm
・現像ローラー231の感光体ドラム20に対する周速比:1.8
・現像ローラー231と感光体ドラム20とのギャップ:350μm
・第1スリーブ231Bの表面条件:サンドブラスト(Rzjis7μm)
・現像ローラー231に印加される現像バイアスの交流電圧条件:周波数3.7kHz
また、実験に用いた現像ローラー231の磁極条件は、先の表1に示されたものである。なお、現像ローラー231および搬送ローラー232の磁力測定は、日本電磁測器株式会社 GAUSS METER Model GX−100を用いて行った。
また、実験に用いた搬送ローラー232の条件は以下のとおりである。
・搬送ローラー232:直径φ20mm
・第2スリーブ232Bの表面条件:ローレットV溝(溝深さ80μm、溝幅0.2mm、溝本数120本)、基材はアルミニウム製で表面にアルマイト層あり。
・搬送ローラー232の現像ローラー231に対する周速比:1.4
・搬送ローラー232と現像ローラー231とのギャップ:300μm
また、実験に用いた搬送ローラー232の磁極条件は、先の表2に示されたものである。
表3は、上記の条件のもと、現像ローラー231と搬送ローラー232との間(対向位置TP)に形成される電位差を変更して、それぞれの条件における現像ゴースト(ゴースト画像)の評価結果を示したものである。
Figure 2017167407
なお、現像ゴーストの画像評価では、図8に示すゴースト確認パターン画像(A4)の印字を行い、発生しているゴーストの個数で評価を行った。ゴースト確認パターンは横方向に5個のパターン(ドーナツ状の元画像)が並び、その後方にハーフトーン画像が形成されている。ハーフトーン画像のパターンは5個それぞれで濃度が異なっており、そのハーフトーン部分に何個のゴーストが発生するかを評価した。ゴーストは元画像から4周までをカウントし、プリント1枚あたり最大20個のゴーストが発生する。
なお、図14は、実験1に使用した現像装置23Zの模式的な断面図である。図14では、上記の実施形態(図6)と同じ機能を備える部材については、図6の符号の末尾にZを付して示している。現像装置23Zでは、現像ローラー231Zおよび搬送ローラー232Zに対して、直流および交流電源からなるバイアス印加部95が接続されている。この場合、現像バイアスが印加された際、現像ローラー231Zおよび搬送ローラー232Zは常に同電位となるため、対向位置TPには電位差が設定されない。また、実験2には、図9の現像装置23Mが使用され、実験3には、図10の現像装置23Nが使用され、実験4および実験5には、図6の現像装置23が使用される。更に、実験4では、図12Aの波形を備えた交流バイアスが現像ローラー231および搬送ローラー232間に印加され、実験5では、図12Bの波形を備えた交流バイアスが現像ローラー231および搬送ローラー232間に印加される。
表3に示すように、実験1では、対向位置TPにおいて、現像ローラー231Zと搬送ローラー232Zとの間に移動電界が形成されない。このため、現像ゴーストが15個発生する結果となった。一方、実験2では、現像ローラー231Mと搬送ローラー232Mとの間に直流電圧からなる電位差500(V)が設定されるため、実験1よりも現像ゴーストが改善されている。更に、実験3では、現像ローラー231Nと搬送ローラー232Nとの間に、Vpp=1200(V)の交流電圧と直流電圧の電位差300(V)が設定されているため、実験2よりも現像ゴーストが改善されている。更に、実験4では、現像ローラー231と搬送ローラー232との間に、Vpp=1600(V)の交流電圧と直流電圧の電位差300(V)が設定されているため、実験3よりも現像ゴーストが改善されている。また、実験5では実験4と比較して、交流電圧において、現像ローラー231上のトナーが搬送ローラー232側に移動しやすいDutyが設定されている。このため、実験4よりも更に現像ゴーストが改善されている。
なお、上記の実験のそれぞれにおいて、層厚規制部材235と第2スリーブ232Bとのギャップ(ブレードギャップ)を調整し、第1スリーブ231B上のトナー搬送量を100g/m以上400g/m以下の範囲で同様の評価を行ったところ、現像ゴーストの抑制効果に関して同様の結果が得られた。更に、上記の各実験のそれぞれにおいて、トナー濃度5%以上12%以下の範囲で、上記と同様の評価を行ったところ、現像ゴーストの抑制効果に関して同様の結果が得られた。更に、現像ローラー231および搬送ローラー232の直径が16mm以上35mm以下の範囲、感光体ドラム20の周速が200mm/sec以上400mm/sec以下の範囲で同様の評価を行った場合も、現像ゴーストの抑制効果に関して同様の結果が得られた。
以上、本発明の一実施形態に係る現像装置23、23M、23N、23Pおよび23Qおよびこれらを備える画像形成装置10につき詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば以下のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記の実施形態では、第1磁石231Aおよび第2磁石232Aの磁極配置を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1磁石231Aおよび232は、その他の磁極配置を備えるものでも良い。また、図3の各磁極のS極とN極とが反転されたものでもよい。
(2)また、上記の実施形態では、図2において、層厚規制部材235が搬送ローラー232に対向して配置される態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。層厚規制部材235は、現像ローラー231に対向して配置されてもよい。
(3)更に、上記の実施形態では、トナーがプラス極性に帯電する特性を備える態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、トナーはマイナス極性に帯電するものでもよい。
10 画像形成装置
11 装置本体
13 画像形成部
14 中間転写ユニット(転写部)
145 二次転写ローラー(転写部)
20 感光体ドラム(像担持体)
23 現像装置
231 現像ローラー
231A 第1磁石
231B 第1スリーブ
232 搬送ローラー
232A 第2磁石
232B 第2スリーブ
233 攪拌スクリュー
233A 第1スクリュー
233B 第2スクリュー
234 仕切り板
235 層厚規制部材
23H ハウジング
23H1 第1内壁部
23H2 第2内壁部
23H3 第3内壁部
23H4 第4内壁部
24 一次転写ローラー
80 第1バイアス印加部(現像バイアス印加部)
81 第2バイアス印加部(現像バイアス印加部)
NP 現像位置
TP 対向位置

Claims (9)

  1. 周方向に沿って複数の磁極を含み固定された第1磁石と、前記第1磁石の周囲を第1回転方向に回転し、周面に所定の極性を備えたトナーおよび磁性キャリアを含む現像剤を担持する第1スリーブと、を備え、表面に静電潜像が形成される感光体ドラムに所定の現像位置で対向して配置され、前記感光体ドラムに前記トナーを供給する現像ローラーと、
    周方向に沿って複数の磁極を含み固定された第2磁石と、前記第2磁石の周囲を第2回転方向に回転し周面に前記現像剤を担持する第2スリーブと、を備え、前記現像ローラーに所定の対向位置で対向するように配置され、前記現像ローラーに前記現像剤を供給する搬送ローラーと、
    前記現像剤を攪拌するとともに、前記搬送ローラーに前記現像剤を供給する現像剤攪拌部と、
    前記感光体ドラム上の前記静電潜像が前記トナーによって顕在化される現像動作時に、前記現像ローラーの前記第1スリーブおよび前記搬送ローラーの前記第2スリーブに、直流バイアスに交流バイアスが重畳された現像バイアスを印加する現像バイアス印加部と、
    を備え、
    前記第1回転方向および前記第2回転方向は、前記対向位置において互いに対向するように設定され、
    前記第1磁石は、
    前記対向位置よりも前記第1回転方向上流側に配置される第1磁極と、
    前記対向位置よりも前記第1回転方向下流側に配置される第2磁極と、
    を備え、
    前記第2磁石は、
    前記対向位置よりも前記第2回転方向上流側において、前記第1磁石の前記第2磁極に対向して配置される第3磁極と、
    前記対向位置よりも前記第2回転方向下流側において、前記第1磁極の前記第1磁石に対向して配置される第4磁極と、
    を備え、
    前記現像剤攪拌部から前記搬送ローラーに供給された前記現像剤が、前記第2磁極および前記第3磁極によって形成される磁界によって、前記搬送ローラーから前記現像ローラーに受け渡され、
    前記現像位置を通過した前記現像剤が、前記第1磁極および前記第4磁極によって形成される磁界によって、前記現像ローラーから前記搬送ローラーに受け渡され、
    前記現像バイアス印加部は、前記現像動作時に、前記現像ローラーの前記第1スリーブ上の前記トナーが前記搬送ローラーの前記第2スリーブ側に移動するような移動電界が前記対向位置に形成されるように、前記現像バイアスを印加することを特徴とする現像装置。
  2. 前記搬送ローラーの前記第2スリーブの表面には、絶縁層が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記第2スリーブは、アルミニウムからなる基材を備え、
    前記絶縁層は、前記基材上に形成されたアルマイト層であることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記現像バイアス印加部は、前記現像ローラーの前記第1スリーブと前記搬送ローラーの前記第2スリーブとの間に、直流電圧の電位差を形成することで、前記移動電界を形成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の現像装置。
  5. 前記現像バイアス印加部は、前記現像ローラーの前記第1スリーブと前記搬送ローラーの前記第2スリーブとの間に、直流電圧および交流電圧の電位差を形成することで、前記移動電界を形成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の現像装置。
  6. 前記現像バイアス印加部は、第1のDutyからなる前記交流電圧を前記第1スリーブに対して印加し、前記第1のDutyとは異なる第2のDutyからなる前記交流電圧を前記第1スリーブと前記第2スリーブとの間に印加することで、前記移動電界を形成することを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 前記搬送ローラーに対向して配置され、前記現像剤攪拌部から前記搬送ローラーに供給された前記現像剤の層厚を規制する層厚規制部材を更に有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の現像装置。
  8. 前記対向位置における前記現像ローラーと前記搬送ローラーとの間隔は、前記現像位置における前記感光体ドラムと前記現像ローラーとの間隔よりも狭く設定されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の現像装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載の現像装置と、
    前記現像装置から前記トナーが供給され、前記周面にトナー像を担持する前記感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムからシートに前記トナー像を転写する転写部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
JP2016053950A 2016-03-17 2016-03-17 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置 Active JP6428686B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016053950A JP6428686B2 (ja) 2016-03-17 2016-03-17 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
US15/456,938 US9829829B2 (en) 2016-03-17 2017-03-13 Developing device and image forming apparatus provided with same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016053950A JP6428686B2 (ja) 2016-03-17 2016-03-17 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017167407A true JP2017167407A (ja) 2017-09-21
JP6428686B2 JP6428686B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=59848259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016053950A Active JP6428686B2 (ja) 2016-03-17 2016-03-17 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9829829B2 (ja)
JP (1) JP6428686B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9857732B2 (en) * 2016-03-17 2018-01-02 Kyocera Document Solutions Inc. Developing device and image forming apparatus provided with same
JP6547697B2 (ja) * 2016-07-05 2019-07-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP7434718B2 (ja) * 2019-03-29 2024-02-21 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置
JP2023109503A (ja) * 2022-01-27 2023-08-08 キヤノン株式会社 現像装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4335159A (en) * 1975-09-22 1982-06-15 Xerox Corporation Method for developing latent electrostatic images
JPS6180280A (ja) * 1984-09-28 1986-04-23 Minolta Camera Co Ltd 静電潜像現像装置
JPH04107586A (ja) * 1990-08-28 1992-04-09 Minolta Camera Co Ltd 現像装置
JP2000066508A (ja) * 1998-08-25 2000-03-03 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2000075666A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2000275942A (ja) * 1999-03-24 2000-10-06 Minolta Co Ltd 現像装置及び画像形成装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6829448B2 (en) * 2002-03-26 2004-12-07 Kyocera Corporation Image forming apparatus and image forming method
JP5572654B2 (ja) * 2012-03-16 2014-08-13 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置及び画像形成装置
JP5826215B2 (ja) * 2013-06-21 2015-12-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4335159A (en) * 1975-09-22 1982-06-15 Xerox Corporation Method for developing latent electrostatic images
JPS6180280A (ja) * 1984-09-28 1986-04-23 Minolta Camera Co Ltd 静電潜像現像装置
JPH04107586A (ja) * 1990-08-28 1992-04-09 Minolta Camera Co Ltd 現像装置
JP2000066508A (ja) * 1998-08-25 2000-03-03 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2000075666A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2000275942A (ja) * 1999-03-24 2000-10-06 Minolta Co Ltd 現像装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20170269508A1 (en) 2017-09-21
JP6428686B2 (ja) 2018-11-28
US9829829B2 (en) 2017-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6428686B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6658561B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
US9857732B2 (en) Developing device and image forming apparatus provided with same
US10175608B2 (en) Developing device and image forming apparatus provided with same
JP6402735B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6424860B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6477560B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6627956B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6402736B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6477559B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6460023B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6460022B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6443368B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6428704B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6544274B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6460024B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6477572B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6116515B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2009020489A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2017167385A (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6512172B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP2017207600A (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP2019124735A (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP2017191218A (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP2017207598A (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171227

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180926

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6428686

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150