JP2017167309A - 光学素子、光源装置および画像投射装置 - Google Patents

光学素子、光源装置および画像投射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】散乱層と蛍光層とを有する光学素子において、蛍光体の粒子径のばらつきに起因する散乱光と蛍光との光量割合の変動を小さくする。【解決手段】光学素子30は、第1の波長を有する第1の光の一部を散乱する散乱層32と、散乱層を透過した第1の光により励起されて該第1の波長とは異なる第2の波長を有する第2の光を発する蛍光層31とを有する。さらに、光学素子は、散乱層と蛍光層との間に設けられ、第1および第2の光を透過する材料により形成された透過層35を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像投射装置(プロジェクタ)の光源装置に用いることが可能な蛍光層を有する光学素子に関する。
プロジェクタには、レーザダイオード等の固体光源と該固体光源からの光の一部(励起光)により励起されて励起光とは波長が異なる蛍光を発する(つまりは光の波長変換を行う)蛍光体とを有する光源装置を用いるものがある(特許文献1)。この光源装置では、蛍光(変換光)と光源からの光(非変換光)とを合成することで白色光が生成される。白色光を、赤色光、緑色光および青色光等の複数の色光に分解し、色光ごとに画像変調することで、フルカラー画像を投射することができる。
特開2014−164289号公報
前述の特許文献1に記載の光源装置では、赤色光及び緑色光は蛍光体で変換された変換光を用い、青色光は蛍光体で変換されなかった非変換光を用いているため、青色光が不足してカラーバランスが悪化するおそれがある。
これに対して、蛍光体の層(蛍光層)の光入射側に散乱層を設け、光源からの光の一部を散乱層により散乱(反射)させるとともに散乱層を透過した光により蛍光体を励起して蛍光を発せさせ、散乱光と蛍光とが合成された白色光を生成することが考えられる。以下、この光源装置を散乱タイプの光源装置という。
図10に、散乱タイプの光源装置に用いられる光学素子90を模式的に示す。該光学素子90は、基板93上に設けられた蛍光層91と、該蛍光層91よりも光入射側に設けられた散乱層92とを有する。蛍光層91は多数の蛍光体91aと該蛍光体91aを固める接着剤としてのバインダー91bとにより構成されている。散乱層92には、不図示の多数の散乱体と該散乱体を固める接着剤としてのバインダーとにより構成されている。前述したように、不図示の光源からの光の一部は散乱層92内の散乱体により散乱されて散乱層92から出射し、散乱層92を透過した光は蛍光層91内の蛍光体91aで蛍光に変換される。
しかしながら、同図に示すように、蛍光層91に含まれる蛍光体91aには様々な大きさ(粒子径)のものが含まれる。このため、小さい粒子径の蛍光体91a上の散乱層92の厚みは厚く、大きい粒子径の蛍光体91a上の散乱層92の厚みは薄いというように、散乱層92の厚みが沿層方向で不均一になる。沿層方向での散乱層92の厚みが不均一であると、散乱層92からの散乱光の光量と蛍光層91からの蛍光の光量との割合も同方向で変動するため、沿層方向で合成光の色や明るさが変動するおそれがある。
本発明は、散乱層と蛍光層とを有する光学素子であって、蛍光体の粒子径のばらつきに起因する散乱光と蛍光との光量割合の変動を小さくすることができるようにした光学素子およびこれを用いた光源装置、画像投射装置を提供する。
本発明の一側面としての光学素子は、第1の波長を有する第1の光の一部を散乱する散乱層と、散乱層を透過した第1の光により励起されて該第1の波長とは異なる第2の波長を有する第2の光を発する蛍光層とを有する。さらに、光学素子は、散乱層と蛍光層との間に設けられ、第1および第2の光を透過する材料により形成された透過層を有することを特徴とする。
なお、上記光学素子を用いた光源装置や該光源装置を用いた画像投射装置も、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、散乱層と蛍光層とを有する光学素子において、蛍光体の粒子径のばらつきに起因する散乱光と蛍光との光量割合の変動を小さくすることができる。したがって、この光学素子を用いた光源装置や画像投射装置において、良好なカラーバランスの光を得ることができる。
本発明の実施例1である光学素子の構成を示す図。 実施例1の光学素子を用いた光源装置の構成を示す図。 実施例1における励起光と蛍光の波長分布の例を示す図。 実施例1におけるダイクロイック偏光ビームスプリッタの波長特性を示す図。 実施例1における前方散乱と後方散乱を説明する図。 実施例1における励起光と蛍光の分配比率の変化を示す図。 実施例1における前方散乱と後方散乱の分配状態を示す図。 本発明の実施例2である光学素子の構成を示す図。 本発明の実施例3であるプロジェクタの構成を示す図。 従来の課題を説明する図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である光学素子(以下、蛍光素子という)の構成を示す。また、図2には、該蛍光素子30を用いた光源装置1の構成を示す。
まず、図2に示す光源装置1の構成について説明する。10はレーザダイオード(LD)を用いた光源(以下、LD光源という)であり、11はLD光源10からの光を集光する正のパワーを有するコリメータレンズ系11である。12はダイクロイック偏光ビームスプリッタである。20はコンデンサレンズ21,22により構成されるコンデンサレンズ系である。図2では、コリメータレンズ系11またはコンデンサレンズ系20の光軸方向をz方向とし、z方向に直交し、ダイクロイック偏光ビームスプリッタ12の偏光分離面12aの法線およびz方向を含む面に平行な方向をy方向とする。z方向およびy方向に直交する方向をx方向とする。
LD光源10からの光は発散光としてコリメータレンズ系11に入射し、コリメータレンズ系11によって平行光に変換されてダイクロイック偏光ビームスプリッタ12に入射する。本実施例では、LD光源10からの光は、図3に実線グラフで示すように中心波長が445nmの青帯域(第1の波長)の光(第1の光:以下、青色光という)である。図3において、横軸は波長を、縦軸は強度を示す。
ダイクロイック偏光ビームスプリッタ12は、図4にその特性(横軸:波長、縦軸:反射率)を示すように、LD光源10からの青色光についてはP偏光光を透過させ、S偏光光を反射する偏光ビームスプリッタとして作用する。また、ダイクロイック偏光ビームスプリッタ12は、青色光以外の波長帯域の光についてはその偏光方向にかかわらず反射するダイクロイックミラーとして作用する。
LD光源10からの光は、P偏光光(yz面に平行な方向に振動する偏光光)であるため、ダイクロイック偏光ビームスプリッタ12(偏光分離面12a)を透過してコンデンサレンズ系20を通過して蛍光素子30に入射する。蛍光素子30は、LD光源10からの青色光の一部を青色光とは異なる波長(第2の波長)を有する光(第2の光:以下、蛍光という)に波長変換し、LD光源10からの光と波長が同じ青色光である非変換光と蛍光とを出射させる。本実施例において、蛍光は、図3に破線グラフで示すように緑色帯域の光(以下、緑色光という)と赤色帯域の光(以下、赤色光という)とを含む黄色光である。蛍光素子30の構成については後述する。
蛍光素子30から出射した光は偏光方向が乱れた光であるため、蛍光素子30からの非変換光のうちのS偏光光と蛍光とがダイクロイック偏光ビームスプリッタ12(偏光分離面12a)で反射されて光源装置1から出射する。このような光学作用によって、光源装置1は青色光および黄色光(緑色光および赤色光)の合成光である白色光を出射させる。
次に、蛍光素子30の構成を、図1を用いて説明する。蛍光素子30は、反射素子により構成された基板(反射部)33と、該基板33上に設けられた蛍光層(波長変換層)31と、蛍光層31を挟んで基板33とは反対側、すなわち光入射側(図の上側)に設けられた散乱層32とを有する。そして、散乱層32と蛍光層31との間には、透過層35が設けられている。すなわち、蛍光素子30は、基板33上に、光入射側から順に配置された散乱層32、透過層35および蛍光層31が互いに密着して積層されることで構成されている。
散乱層32は、不図示の多数の散乱体と該散乱体を固める接着剤としてのバインダー(第1のバインダー)とにより構成されている。LD光源10からの青色光の一部は散乱層32内の散乱体により散乱(反射)されて散乱層32、つまりは蛍光素子30から出射する。散乱層92を透過した青色光は、透過層35を透過して蛍光層31に入射する。透過層35は、詳しくは後述するが、青色光および黄色光を透過する材料により形成されている。
蛍光層31は、様々な大きさ(粒子径)の多数の蛍光体31aと、これら蛍光体31aを固める接着剤としてのバインダー(第1のバインダー)31bとにより構成されている。蛍光層31に入射した青色光は、蛍光体31aを励起する。これにより、青色光に対する上述した波長変換が行われ、蛍光を発せさせる。蛍光はそのまま又は反射素子としての基板33で反射して透過層35および散乱層32を透過して、蛍光素子30から出射する。これにより、蛍光と散乱光である非変換光との合成光が蛍光素子30から出射する。
次に、図5を用いて、散乱層32に入射したLD光源10からの青色光の振る舞いについて説明する。図5は、図1に示した蛍光素子30の構成をさらに簡略化し、散乱層32の厚みを強調した図である。ここで、本実施例では、散乱層32から透過層35および蛍光層31に向かう方向への散乱を前方散乱とし、前方散乱とは逆方向に向かう散乱を後方散乱とする。言い換えれば、LD光源10からの光が蛍光素子30に入射する方向への散乱を前方散乱とし、蛍光素子31から前方散乱とは逆方向に戻る散乱を後方散乱とする。
LD光源10からの青色光L10は、散乱層32内において後方散乱光L10bと前方散乱光L10fとに分かれる。後方散乱光L10bは散乱層32から透過層35および蛍光層31に向かわずに非変換光として散乱層32から出射する。一方、前方散乱光L10fは透過層35に向かってこれを透過し、さらに蛍光層31に入射して励起光として作用する。そして、前方散乱光L10fは、蛍光層31にて蛍光L31に変換され、透過層35を透過して散乱層32から出射する。
このように、本実施例によれば、蛍光層31よりも光入射側に散乱層32を設けることで、蛍光層31に入射する前にLD光源10からの青色光と同じ波長の青色光の一部を取り出すことが可能となる。これにより、青色光の一部を黄色光に変換する蛍光層を用いた蛍光素子において、黄色光(緑色光および赤色光)と比べて青色光が不足することによるカラーバランスの悪化を抑制することができる。
さらに、本実施例によれば、LD光源10からの光のうち蛍光層31に入射したが蛍光体に吸収されて熱となり、光源装置1からの出射光の光量に寄与しない光の量を減らすことができる。すなわち、光の損失を減らし、光変換効率の高い蛍光素子を実現することが可能となる。
次に、図1に示した本実施例の蛍光素子30における各層(31,32,35)の具体的な構成例および各層が満足すべき条件について説明する。以下の説明において、「透過率」とは特に説明がない限り、LD光源10からの青色光に対する透過率を意味する。
まず、各層の構成例について説明する。散乱層32は、硫酸バリウム等の白色微粒子と、シリコーン樹脂等の透明保持材料(第2のバインダー)とで構成されている。ここで、白色微粒子の屈折率は、透明保持材料の屈折率よりも高い、すなわち白色微粒子の屈折率と透明保持材料の屈折率との差が大きいと、散乱層32における後方散乱光の量を増やすことができる。これにより、蛍光層31に入射する前にLD光源10からの光の一部をより多く取り出すことが可能となる。例えば、白色微粒子の屈折率が透明保持材料の屈折率よりも大きく、白色微粒子の屈折率と透明保持材料の屈折率との差が0.2以上であることが好ましい。
例えば、屈折率が1.64の硫酸バリウムと屈折率が1.40〜1.56(より好ましくは1.40〜1.44)程度のシリコーン樹脂とを用いて散乱層32を構成してもよい。白色微粒子の屈折率を高くするほど後方散乱を増加させることができる。硫酸バリウムに代わる微粒子として、屈折率が2.0の酸化亜鉛や屈折率が2.7の酸化チタン等を用いてもよい。
また、微粒子のサイズによっても散乱量は制御可能であるが、平均粒子径として100nmから10μm程度の微粒子を用いることが望ましい。さらに、透明保持材料として、シリコーン樹脂以外の材料であっても可視光域での透過率が高く、蛍光体粒子や白色微粒子を固定できる材料であればそれを用いてもよい。
蛍光層31は、蛍光体粒子とシリコーン樹脂等の透明保持材料(第1のバインダー)とで構成されている。本実施例においては、散乱層32の透明保持材料と蛍光層31の透明保持材料は互いに同じ材料であるため、屈折率も互いに同じである。
透過層35は、散乱層32および蛍光層31に透明保持部材として使用されているシリコーン樹脂と同じ材料を光透過材料として用いている。これにより、散乱層32および蛍光層31の透明保持材料の屈折率と透過層35の光透過材料の屈折率とを互いに同じとしている。このように散乱層32および蛍光層31の透明保持材料の屈折率と透過層35の光透過材料の屈折率とが同じであると、散乱層32および蛍光層31と透過層35との間の界面で反射を抑制し、光量損失をより抑制することが可能となる。
また、蛍光層31、散乱層32および透過層35に使用する透明保持部材は同一でなくてもよいが、屈折率が略等しいことが好ましい。具体的には各層の透明保持材料の屈折率の差が0.2以下であることがより好ましい。
なお、透過層35は、上述した光透過材料のみで構成される必要はなく、微粒子等を添加して屈折率を変化させることで、散乱層32および蛍光層31の屈折率と近づけたり、熱伝導率を高めたりしてもよい。透過層35の熱伝導率を高めることで、LD光源10からの光により生じた熱を散乱層32および蛍光層31に拡散して、蛍光素子30の特性を調整することが可能となる。
なお、基板33の材料は、アルミニウム等の可視光帯域での反射率の高い金属で構成することが望ましい。また、基板33は、主として蛍光層31での蛍光への変換に際して発生した熱を放熱する部材であるために、その材料は金属材料が好ましい。ただし、セラミックやガラス等に誘電体多層膜を付加し、反射率を高めたものを用いてもよい。あるいは、基板33の代わりに蛍光層31の透過層35とは反対側の面に反射膜を設けた構成であってもよい。また、基板33としては、反射素子でない石英やサファイアガラス等の透明基板を用いてもよい。
次に、各層において、適切なカラーバランスを得るために満足すべき条件について説明する。なお、ここにいう適切なカラーバランスとは、日本工業規格(規格番号:JISZ8701)で定められているxyz表色系において、0.300<y<0.400となる範囲を意味する。
適切なカラーバランスを得るための条件として、非変換光と蛍光のピーク比率を適切に設定する方法がある。図6(a),(b)には、非変換光の中心波長が455nmであり、蛍光の発光中心波長が530nmである場合のピーク比率を示す。図6(a)は非変換光と蛍光光のピーク比率が4.35の場合を示し、図6(b)は非変換光と蛍光光のピーク比率が9.53の場合を示す。図6(a),(b)において、横軸は波長を、縦軸は強度を示す。なお、ピーク比率とは、非変換光の波長帯域のうち強度が最大となる波長における強度と、蛍光光の波長帯域のうち強度が最大となる波長における強度との比である。ピーク比率を上記の範囲内とすることで0.300<y<0.400とすることができる。
すなわち、励起光の中心波長の強度をGとし、蛍光光の中心波長の強度をHとするとき、蛍光素子30は以下の条件を満足することで、前述した適切なカラーバランスを得やすくなる。
4.35≦G/H≦9.53 (1)
なお、散乱層32での前方散乱量と後方散乱量との比を適切に設定することでも、適切なカラーバランスを実現しやすくなる。
具体的には、散乱層32での前方散乱量をAとし、後方散乱量をBとする、蛍光素子30は以下の条件を満足することが好ましい。
2<A/B<19 (2)
蛍光素子30が(2)式の条件を満足することで、前述した適切なカラーバランスからは外れるものの、実用上許容可能なカラーバランスを実現することが可能となる。
また、数値実施例および比較例を以下の表1に示す。表1では、散乱層32がない場合に蛍光素子30から出射する光、より具体的には蛍光と非変換光との合成光における蛍光のy値をy0としている。なお、y0が異なるということは、蛍光層31の蛍光体としての特性(蛍光体の発光効率)が異なることを意味し、これに伴い非変換光とのバランスが変化していることを意味する。
表1から蛍光素子30が以下の(2a)式の条件を満足すれば、y0が異なる蛍光層31であっても、0.300<y<0.400という適切なカラーバランスを得ることが可能となるため、(2)式の条件よりも好ましい。
4.0≦A/B≦9.6 (2a)
なお、適切なカラーバランスを実現するために、散乱層32での前方散乱量は後方散乱量よりも多いことが好ましい。散乱層32による後方散乱量が前方散乱量よりも多いと、蛍光光の光量が低下し、それに伴いy値が低下してカラーバランスが悪化してしまう。
また、発光層である蛍光層31の発光効率を確保するためには、蛍光層31の厚みは、概ね50μm以上であることが必要であり、200μm以上であるとより好ましい。
一般に蛍光層31の厚みが500μm程度を超えてくると効率向上が飽和する傾向にある。一方、散乱層32としては20μm程度の厚みがあれば最低限の後方散乱を確保することができる。散乱層32の厚みが100μmを超えると、濃度調整をしても前方散乱が不足する。
ここで、蛍光層31の厚みをCとし、散乱層32の厚みをDとするとき、蛍光素子30は以下の条件を満足することが望ましい。
0.5<C/D<25 (3)
言い換えれば、蛍光層31の厚みCが50μm以上500μm以下であり、散乱層32の厚みDが20μm以上100μm以下であることが望ましい。蛍光素子30が(3)式の条件を満足することで、蛍光層31の発光効率の低下を抑制しつつ、適切な前方散乱量および後方散乱量を確保することができる。
以下の(3a)式の条件を満足するとより好ましい。
4.0<C/D<20 (3a)
以下の(3b)式の条件を満足するとさらに好ましい。
5.0<C/D<15 (3b)
また、散乱層32の厚みを調整することで、適切なカラーバランスを得ることもできる。図7には、同一の微粒子の濃度と粒子径で形成した散乱層32の厚みによる前方散乱率と後方散乱率の変化を示す。前方散乱率とは、入射光の光量と前方散乱光の光量との比であり、後方散乱率とは入射光の光量と後方散乱光の光量との比である。したがって、図7において、前方散乱率と後方散乱率との合計は約100%となっている。
散乱層32の厚みは20μm以上95μm以下であることが好ましく、この範囲において後方散乱率は5%以上20%以下となっている。言い換えれば、前方散乱率は80%以上95%以下である。
このような条件を満たすように前方散乱量と後方散乱量を分配可能なように散乱層32の厚みを調整することで、前述した適切なカラーバランスを得ることが可能となる。
なお、前方散乱と後方散乱の分配比率の調整を散乱層32の厚みで行う例について説明したが、微粒子の濃度で調整してもよいし、粒子の屈折率や粒子径で調整することも可能である。 例えば、散乱層32の白色微粒子の濃度が高かったり散乱層厚が厚かったりすると後方散乱が多くなり、LD光源10からの光の多くが非変換光となる。一方、白色微粒子の濃度を低かったり散乱層厚が薄かったりすると前方散乱が多くなり、LD光源10からの光の多くが励起光として透過層35、さらには蛍光層31にと導かれる。
また、蛍光層31を製造する際には、蛍光体の平均粒子径が数十μmと蛍光層31の厚みと比較しても大きく、また蛍光層に占める蛍光体の濃度も50%以上と高いため、蛍光層31の平坦性が低くなってしまう。その上に散乱層32を設けると、散乱層32の平坦性(厚みの均一性)も低くなる。つまり、散乱層32の厚みが沿層方向にて不均一となり、厚みが異なる部分間で前方散乱率と後方散乱率が変化するために、蛍光素子30から出射する合成光のカラーバランスが崩れる。
そこで、本実施例では、蛍光層31と散乱層32との間に透過層35を設け、蛍光層31の凹凸を透過層35で吸収することにより沿層方向における散乱層32の厚みの均一性を高めることが可能となる。その結果、前方散乱率と後方散乱率を沿層方向にて一定に保つことができ、適切なカラーバランスを実現することが可能となる、
透過層35の厚みは、蛍光層31の凹凸による散乱層32の厚みの不均一化を緩和するために、蛍光体31aの平均粒子径以上であることが望ましい。ただし、透過層35の厚みが蛍光体31aの平均粒子径より小さくても、ある程度の散乱層32の厚みの不均一化の緩和効果が得られる。
例えば、蛍光体31bの平均粒子径が30μmである本実施例では、透過層35の厚みが10μm以上100μm以下であることが好ましく、20μm以上80μm以下であることがより好ましい。また、20μm以上40μm以下であることがさらに好ましい。
言い換えれば、蛍光体31bの平均粒子径をGとし、透過層35の厚みをHとするとき、以下の条件を満足すると好ましい。
0.33≦H/G≦3.3 (4)
なお、以下の条件を満足するとより好ましく、
0.66≦H/G≦2.7 (4a)
以下の条件を満足するとさらに好ましい。
0.66≦H/G≦1.3 (4b)
なお、平均粒子径は、例えばHORIBA社製レーザ回折散乱式粒子径分布測定装置LA-950を用いて求めればよい。
透過層35が厚すぎると、散乱層32で発生する非変換光としての青色光と蛍光層31で発生する蛍光としての黄色光の発生位置が離れ、両色光を効率良く取り込むためには光源装置1の光学系を大型化する必要があるため、好ましくない。また、透過層35が薄すぎると、散乱層32の厚みの不均一化の緩和効果が十分に得られないので、好ましくない。
なお、蛍光層31の厚みCと透過層35の厚みHとの好ましい関係は、以下の通りである。
0.02≦H/C≦2.0 (5)
0.04≦H/C≦1.6 (5a)
0.04≦H/C≦0.8 (5b)
この条件式の下限および上限を逸脱した場合に生じる問題は、前述の条件式(4)に関するものと同様である。
図8には、本発明の実施例2である蛍光素子130の構成を示している。本実施例の蛍光素子130は、蛍光層31と基板33との間に、光入射側の散乱層32とは別の散乱層34を設けている点で実施例1の蛍光素子30と異なる。すなわち、本実施例の蛍光素子130は、基板33上に、光入射側から順に配置された散乱層32、透過層35、蛍光層31および散乱層34が互いに密着して積層されることで構成されている。
本実施例でも、LD光源10からの青光は、まず光入射側の散乱層32に入射し、その一部が透過層35および蛍光層31に向かうことなく散乱層32(蛍光素子130)から出射し、残りの青光は透過層35を透過して蛍光層31に入射する。ここで、基板33として反射素子であるアルミ板金等の金属を用いると、該基板33で光が反射するときに光の一部が基板33に吸収され、光量損失が増加する。
そこで、本実施例では、蛍光層31と基板(反射素子)33との間に散乱層34を設けている。これにより、蛍光層31で発生した蛍光のうち基板33に向かう光の一部を散乱層34の後方散乱効果によって基板33に向かわせることなく蛍光素子130から出射させることができる。すなわち、蛍光層31と基板子33との間に散乱層34を設けることで、基板33の光吸収による光量損失を抑制することができる。
また、散乱層34は蛍光層31からの蛍光の多くを基板33に導かない方が好ましい。すなわち、散乱層34での後方散乱量は、散乱層34での前方散乱量よりも多いことが好ましい。このためには、散乱層34は、散乱層32と同様の白色微粒子を用いて構成する場合には、白色微粒子の濃度が高い又は散乱層32の厚さが厚いことが必要である。
なお、散乱層32については、入射した光を蛍光層31に導く必要があるために、散乱層34とは逆に、白色微粒子の粒子数濃度が低い又は散乱層32の厚さが薄い必要がある。 具体的には、散乱層34による前方散乱量をEとし、後方散乱量をFとする。このとき、蛍光素子130は以下の(6)式の条件を満足することが望ましい。
0<E/F<0.25 (6)
(4)式の条件は、前方散乱量Eに比べて後方散乱量Fがより多いことを意味している。このような関係によって、前述した光量損失を抑制することが可能となる。
なお、蛍光素子130が、
0<E/F<0.1 (6a)
の条件を満足することがより望ましい。これにより、前述した光量損失をより抑制することが可能となる。
図9には、上述した実施例1または実施例2で説明した蛍光素子を用いた光源装置1を搭載したプロジェクタ(画像投射装置)2の構成を示している。
プロジェクタ2は、光源装置1と、光変調素子(光変調手段)50と、光源装置1からの光の強度分布を均一化して光変調素子50を照明する照明光学系αとを有する。また、プロジェクタ2は、色分解合成光学系βを有する。色分解合成光学系βは、照明光学系αからの光を複数の色光(赤、緑および青色光)に分離して色光ごとに設けられた光変調素子50(図では1つのみを示す)に導き、さらに光変調素子50にて変調された複数の色光を合成して投射光学系60に導く。
投射光学系60は、色分解合成光学系βからの合成光(フルカラー画像)を不図示のスクリーン等の被投射面に投射する。
本実施例において、光源装置1として実施例1の蛍光素子30または実施例2の蛍光素子130を用いることで、良好なカラーバランスを有する高画質の画像を投射することができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
1 光源装置
10 LD光源
30 蛍光素子(光学素子)
31 蛍光層
32 散乱層
33 基板
35 透過層

Claims (10)

  1. 第1の波長を有する第1の光の一部を散乱する散乱層と、
    前記散乱層を透過した前記第1の光により励起されて該第1の波長とは異なる第2の波長を有する第2の光を発する蛍光層と、
    前記散乱層と前記蛍光層との間に設けられ、前記第1および第2の光を透過する材料により形成された透過層とを有することを特徴とする光学素子。
  2. 前記透過層の厚みが、前記蛍光層に含まれる蛍光体の平均粒子径以上であることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記蛍光層に含まれる蛍光体の平均粒子径をGとし、前記透過層の厚みをHとするとき、
    0.33≦H/G≦3.3
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  4. 前記蛍光層が蛍光体と第1のバインダーとにより構成されており、
    該第1のバインダーの前記第1の光に対する屈折率と前記透過層の前記第1の光に対する屈折率の差が、0.2以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の光学素子。
  5. 前記蛍光層が蛍光体と第1のバインダーとにより構成されており、
    前記透過層の前記材料が前記第1のバインダーの材料と同じであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の光学素子。
  6. 前記散乱層が散乱体と第2のバインダーとにより構成されており、
    該第2のバインダーの前記第1の光に対する屈折率と前記透過層の前記第1の光に対する屈折率の差が、0.2以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の光学素子。
  7. 前記散乱層が散乱体と第2のバインダーとにより構成されており、
    前記透過層の前記材料が前記第2のバインダーの材料と同じであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の光学素子。
  8. 前記蛍光層からの前記第2の光を反射する反射部をさらに有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の光学素子。
  9. 第1の波長を有する第1の光を発する光源と、
    前記第1の光が入射する請求項1から8のいずれか一項に記載の光学素子とを有し、
    前記光学素子の前記散乱層からの前記第1の光と前記蛍光層からの前記第2の光との合成光を出射させることを特徴とする光源装置。
  10. 請求項9に記載の光源装置と、
    前記合成光から得られる複数の色光を変調する光変調手段とを有し、
    前記光変調手段により変調された前記複数の色光により形成される画像を投射することを特徴とする画像投射装置。
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