JP2017167125A - 光子計数型検出器及びx線ct装置 - Google Patents

光子計数型検出器及びx線ct装置 Download PDF

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【課題】光子計数処理の精度を向上すること。
【解決手段】実施形態の光子計数型検出器は、複数のX線検出素子と、コンデンサと、生成部とを備える。複数のX線検出素子は、X線を検出して電気信号を生成する。コンデンサは、各X線検出素子に対して設けられ、当該各X線検出素子において生成された電気信号を蓄積する。生成部は、低い放射線感受性を有し、複数の前記コンデンサにおける前記電気信号の蓄積結果と、予め記憶された参照情報とを用いて、デジタル信号を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、光子計数型検出器及びX線CT装置に関する。
X線CT装置において使用されるX線検出器として光子計数型のX線検出器が知られている。光子計数型のX線検出器は、入射するX線の1つ1つを光子として捕らえ、光子数をカウントすることにより、X線の強度を計測する。また、光子計数型のX線検出器は、X線フォトンを電荷に変換する際に、X線フォトンがもつエネルギーに応じた電荷量が発生するため、X線フォトン1つ1つのエネルギーを測定する。このため、光子計数型のX線検出器は、X線のエネルギースペクトルも計測することが可能である。
国際公開第10/035671号 特開2013−090233号公報
本発明が解決しようとする課題は、光子計数処理の精度を向上することができる光子計数型検出器及びX線CT装置を提供することである。
実施形態の光子計数型検出器は、複数のX線検出素子と、コンデンサと、生成部とを備える。複数のX線検出素子は、X線を検出して電気信号を生成する。コンデンサは、各X線検出素子に対して設けられ、当該各X線検出素子において生成された電気信号を蓄積する。生成部は、低い放射線感受性を有し、複数の前記コンデンサにおける前記電気信号の蓄積結果と、予め記憶された参照情報とを用いて、デジタル信号を生成する。
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成例を示す図である。 図2Aは、第1の実施形態に係る検出器を説明するための図である。 図2Bは、第1の実施形態に係る検出器を説明するための図である。 図2Cは、第1の実施形態に係る検出器を説明するための図である。 図2Dは、第1の実施形態に係る検出器を説明するための図である。 図2Eは、第1の実施形態に係る検出器を説明するための図である。 図3は、第1の実施形態に係るSiPMの構成例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るコンデンサ群の処理動作を説明するための図である。 図5は、第1の実施形態に係るLUTの処理動作を説明するための図である。 図6は、第1の実施形態に係るLUTの処理動作を説明するための図である。 図7Aは、第1の実施形態の変形例を説明するための図である。 図7Bは、第1の実施形態の変形例を説明するための図である。 図7Cは、第1の実施形態の変形例を説明するための図である。 図8は、第2の実施形態に係る検出器の構成例を示す図である。 図9は、第3の実施形態に係るSiPMの構成例を示す図である。 図10Aは、その他の実施形態に係るコンデンサ群を説明するための図である。 図10Bは、その他の実施形態に係るコンデンサ群を説明するための図である。 図10Cは、その他の実施形態に係るコンデンサ群を説明するための図である。 図10Dは、その他の実施形態に係るコンデンサ群を説明するための図である。 図11は、その他の実施形態に係るSiPMの構成例を示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る光子計数型検出器及びX線CT装置を説明する。なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。
以下の実施形態で説明するX線CT装置は、フォトンカウンティングCTを実行可能な装置である。すなわち、以下の実施形態で説明するX線CT装置は、従来の積分型(電流モード計測方式)の検出器ではなく、フォトンカウンティング方式の検出器を用いて被検体を透過したX線を計数することで、SN比の高いX線CT画像データを再構成可能な装置である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成例を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るX線CT装置は、架台10と、寝台20と、コンソール30とを有する。
架台10は、被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線に関するデータを収集する装置であり、高電圧発生器11と、X線管12と、検出器13と、データ収集回路14と、回転フレーム15と、架台駆動回路16とを有する。
回転フレーム15は、X線管12と検出器13とを被検体Pを挟んで対向するように支持し、後述する架台駆動回路16によって被検体Pを中心した円軌道にて高速に回転する円環状のフレームである。
X線管12は、後述する高電圧発生器11により供給される高電圧により被検体PにX線ビームを照射する真空管であり、回転フレーム15の回転にともなって、X線ビームを被検体Pに対して照射する。X線管12は、X線を放射するX線源である。
高電圧発生器11は、X線管12に高電圧を供給する装置であり、X線管12は、高電圧発生器11から供給される高電圧を用いてX線を発生する。すなわち、高電圧発生器11は、X線管12に供給する管電圧や管電流を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線量を調整する。
架台駆動回路16は、回転フレーム15を回転駆動させることによって、被検体Pを中心とした円軌道上でX線管12と検出器13とを旋回させる。
検出器13は、被検体Pを透過したX線を検出して電気信号を生成する複数の検出素子を有する。図2Aから図2Eを用いて、検出器13について説明する。図2Aから図2Eは、第1の実施形態に係る検出器13を説明するための図である。
図2Aを用いて検出器13が有する検出素子について説明する。図2Aでは、検出器13が有する複数の検出素子のうち、縦4列横4列に配置された16個の検出素子を図示している。図2Aに示すように、第1の実施形態に係る検出器13が有する検出素子は、シンチレータと光センサとにより構成される間接変換型の検出器である。
シンチレータは、X線源から放射される入射X線をシンチレータ光に変換する。このシンチレータ光は、入射X線のエネルギーに応じた数のphotonで構成される。そして、シンチレータには、X線入射方向側と対向する側の端部に光センサとしてのSiPM(Silicon photomultiplier)130が配置される。なお、各シンチレータに設けられるSiPMは1画素を構成する。このため、SiPM130のことを1画素とも言う。
第1の実施形態に係るSiPM130は、それぞれが個別に動作する複数のAPD(Avalanche Photo-Diode)141を含んだAPDセル140を有する。一般的に、1画素には、数百個から数千個のAPDが配置される。なお、図2Bに示す例では、APDセル140が有するAPD141のうち、横9列縦8列に配置された72個のAPD141を図示している。また、APD141のことを光電変換部とも言う。
APD141は、図2Cに示すように、アバランシェ領域141aを有するフォトダイオードであり、逆バイアスを印加することにより光電流が増倍されるアバランシェ倍増作用を利用したフォトダイオードである。アバランシェ倍増作用とは、PN接合に逆電圧が印加されていると、空乏層で生成された電子と正孔との対は、電子はN層へ、正孔はP層へ流れるが、一部の電子、正孔は他の原子と衝突し、新たに電子と正孔との対を作る。この電子、正孔がさら原子と衝突し、また新たに電子と正孔との対を作るというように連鎖反応が起こる。すなわち、APD141では、入射光によって生成された電子と正孔との対よりも多くの電子と正孔との対が生成される。このように、APD141は、微弱光でも高出力が得られる高感度のフォトダイオードである。
図2Bに戻る。APDセル140では、入射X線のエネルギーに比例したセル数のAPD141が発火する。言い換えると、APDセル140では、入射X線のエネルギーに比例したセル数のAPD141が信号電流を作り出す。例えば、APDセル140において、発火した各APD141は、1つのphotonを検出して信号を出力する。そして、APDセル140は、APDセル140内の全APD141から出力された信号の総和を1画素の出力信号として出力する。
より具体的には、APDセル140の各APD141は、1つのphotonを検出したら同じパルスを出力する。このため、APDセル140は、photonを検出したAPD141の総数に相当する出力信号を出力する。例えば、1つのphotonが検出された場合の出力信号をAとする。APDセル140は、図2Dに示すように、photonが1つ検出された場合には、出力信号Aを出力し、photonがn個検出された場合には、出力信号n×Aを出力する。このように、APDセル140は、1画素当たりにつき、photonを検出したAPD141の総数に対応する出力信号を出力する。言い換えると、APDセル140は、X線のエネルギーに応じた出力信号を出力する。
また、検出器13は、図2Eに示すように、SiPMをチャネル方向及びスライス方向に多列に並べた面検出器である。スライス方向の列が多いほど、1回転で収集できる画像の範囲は広くなる。また、検出器13の画素数は任意であるが、一例として8000画素程度であるものとして説明する。例えば、検出器13は、3000(ビュー/秒)で撮影する。ここで、検出器13が1秒間に3回転する場合、1回転で撮影するビュー数は、1000ビューとなる。
図1に戻って、データ収集回路14は、検出器13の出力信号を用いた計数処理の結果である計数結果を収集する。データ収集回路14は、X線管12から照射されて被検体Pを透過したX線に由来する光子(X線光子)を計数し、当該計数した光子のエネルギーを弁別した結果を計数結果として収集する。そして、データ収集回路14は、計数結果を、コンソール30に送信する。
具体的には、データ収集回路14は、検出素子が出力した各パルスを弁別して計数したX線光子の入射位置(検出位置)と、当該X線光子のエネルギー値とを計数結果として、X線管12の位相(管球位相)ごとに収集する。データ収集回路14は、例えば、計数に用いたパルスを出力した検出素子の位置を、入射位置とする。また、データ収集回路14は、例えば、パルスのピーク値とシステム固有の応答関数とからエネルギー値を演算する。或いは、データ収集回路14は、例えば、パルスの強度を積分することで、エネルギー値を演算する。データ収集回路14は、演算したエネルギー値(E)を複数のエネルギー弁別域に振り分ける。
本実施形態に係るデータ収集回路14は、演算したエネルギー値を、例えば、比較器(コンパレータ)を用いて、複数のエネルギー弁別域に振り分ける。複数のエネルギー弁別域は、データ収集回路14がエネルギーの値を、所定の粒度のエネルギー範囲に弁別して振り分けるために、閾値を用いて設定されるエネルギー分割セットとなる。
例えば、データ収集回路14が収集する計数結果は、『管球位相「α1」では、入射位置「P11」の検出素子において、エネルギー弁別域「E1<E≦E2」の光子の計数値が「N1」であり、エネルギー弁別域「E2<E≦E3」の光子の計数値が「N2」である』といった情報となる。或いは、データ収集回路14が収集する計数結果は、『管球位相「α1」では、入射位置「P11」の検出素子において、エネルギー弁別域「E1<E≦E2」の光子の単位時間当たりの計数値が「n1」であり、エネルギー弁別域「E2<E≦E3」の光子の単位時間当たりの計数値が「n2」である』といった情報となる。
寝台20は、被検体Pを載せる装置であり、天板22と、寝台駆動装置21とを有する。天板22は、被検体Pが載置される板であり、寝台駆動装置21は、天板22をZ軸方向へ移動して、被検体Pを回転フレーム15内に移動させる。
なお、架台10は、例えば、天板22を移動させながら回転フレーム15を回転させて被検体Pをらせん状にスキャンするヘリカルスキャンを実行する。または、架台10は、天板22を移動させた後に被検体Pの位置を固定したままで回転フレーム15を回転させて被検体Pを円軌道にてスキャンするコンベンショナルスキャンを実行する。
コンソール30は、操作者によるX線CT装置の操作を受け付けるとともに、架台10によって収集された計数情報を用いてX線CT画像データを再構成する装置である。コンソール30は、図1に示すように、入力インターフェース31と、ディスプレイ32と、スキャン制御回路33と、前処理回路34と、投影データ記憶回路35と、画像再構成回路36と、画像記憶回路37と、システム制御回路38とを有する。
入力インターフェース31は、X線CT装置の操作者が各種指示や各種設定の入力に用いるマウスやキーボード等を有し、操作者から受け付けた指示や設定の情報を、システム制御回路38に転送する。例えば、入力インターフェース31は、操作者からX線CT画像データを再構成する際の再構成条件や、X線CT画像データに対する画像処理条件等を受け付ける。
ディスプレイ32は、操作者によって参照されるモニタであり、システム制御回路38による制御のもと、X線CT画像データを操作者に表示したり、入力インターフェース31を介して操作者から各種指示や各種設定等を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したりする。
スキャン制御回路33は、後述するシステム制御回路38の制御のもと、高電圧発生器11、架台駆動回路16、データ収集回路14及び寝台駆動装置21の動作を制御することで、架台10における計数情報の収集処理を制御する。
前処理回路34は、データ収集回路14から送信された計数結果に対して、対数変換処理、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正等の補正処理を行なうことで、エネルギー弁別域ごとの投影データを生成する。
投影データ記憶回路35は、前処理回路34により生成された投影データを記憶する。すなわち、投影データ記憶回路35は、X線CT画像データを再構成するための投影データを記憶する。
画像再構成回路36は、検出器13が出力した信号に基づいてCT画像を生成する。画像再構成回路36は、投影データ記憶回路35が記憶する投影データを、例えば、逆投影処理することで、X線CT画像データを再構成する。逆投影処理としては、例えば、FBP(Filtered Back Projection)法による逆投影処理が挙げられる。なお、画像再構成回路36は、例えば、逐次近似法により、再構成処理を行なっても良い。また、画像再構成回路36は、X線CT画像データに対して各種画像処理を行なうことで、画像データを生成する。画像再構成回路36は、再構成したX線CT画像データや、各種画像処理により生成した画像データを画像記憶回路37に格納する。
ここで、フォトンカウンティングCTで得られる計数結果から生成された投影データには、被検体Pを透過することで減弱されたX線のエネルギーの情報が含まれている。このため、画像再構成回路36は、例えば、特定のエネルギー成分のX線CT画像データを再構成することができる。また、画像再構成回路36は、例えば、複数のエネルギー成分それぞれのX線CT画像データを再構成することができる。
また、画像再構成回路36は、例えば、各エネルギー成分のX線CT画像データの各画素にエネルギー成分に応じた色調を割り当て、エネルギー成分に応じて色分けされた複数のX線CT画像データを重畳した画像データを生成することができる。また、画像再構成回路36は、物質固有のK吸収端を利用して、当該物質の同定が可能となる画像データを生成することができる。画像再構成回路36が生成する他の画像データとしては、単色X線画像データや密度画像データ、実効原子番号画像データ等が挙げられる。
システム制御回路38は、架台10、寝台20及びコンソール30の動作を制御することによって、X線CT装置の全体制御を行う。具体的には、システム制御回路38は、スキャン制御回路33を制御することで、架台10で行なわれるCTスキャンを制御する。また、システム制御回路38は、前処理回路34や、画像再構成回路36を制御することで、コンソール30における画像再構成処理や画像生成処理を制御する。また、システム制御回路38は、画像記憶回路37が記憶する各種画像データを、ディスプレイ32に表示するように制御する。
以上、第1の実施形態に係るX線CT装置の全体構成について説明した。かかる構成のもと、第1の実施形態に係るX線CT装置は、フォトンカウンティング方式の検出器を用いてX線CT画像データを再構成する。
ところで、SiPM130は、アナログ信号を出力する。このアナログ信号は微弱であり、アナログ信号へのノイズの混入を避ける観点から、ADC(Analog to Digital Converter)はSiPM130の近傍に配置されることが望ましい。しかしながら、検出器13が面検出器である場合、SiPM130の近傍には、ADCを配置するスペースが十分に確保できない。
また、ADCには、アナログ信号を受け取ってデジタル信号に変換する際に、10^7〜10^8(cps)を満たす処理性能が求められる。このような高速な処理性能を満たす場合、ADCでは、消費電流や発熱が問題となる。更に、ADCは、CMOS(Complementary MOS)プロセスほど微細化ができないので、集積化には不利である。このように回路規模、消費電力、処理性能等の面で大規模な面検出器を実現するには課題が多い。
このため検出器から出力される信号をアナログ信号ではなくデジタル信号にして出力するメリットは大きい。例えば、ADCを使用しないで、APDセル140からの出力値を直接デジタル値としてカウントするCMOS回路を前提とした組み合わせ回路が提案されている。このような組み合わせ回路において、CMOS回路は、基本ブロックとしてFF(Flip-Flop)、カウンタ、SRAM(Static Random Access Memory)等を有する。しかしながら、基本ブロックを微細化すると、放射線が半導体内に入射する場合がある。かかる場合、例えば、SRAM等の基本ブロックでは論理が反転するソフトエラーが発生する可能性が高まる。基本ブロックでソフトエラーが発生すると、検出器13における光子計数処理の信頼性が低下する。
また、SiPM130により面検出器を構成する際、数1000画素が毎秒数1000ビューのデータを出力する。これらのデータには、検出器素子に依存する補正処理が必要であり、X線検出素子数が増えるに伴って後段での補正処理の負荷が高くなる。
このようなことから、第1の実施形態では、検出器13を放射線の影響を受けない構成にすることにより、光子計数処理の精度を向上する。例えば、SiPM130は、各X線検出素子に対して設けられ、当該各X線検出素子において生成された電気信号を蓄積するコンデンサと、低い放射線感受性を有し、複数のコンデンサにおける電気信号の蓄積結果と、予め記憶された参照情報とを用いて、デジタル信号を生成する生成部とを備える。以下では、図3から図6を用いて、第1の実施形態に係るSiPM130について説明する。
図3は、第1の実施形態に係るSiPM130の構成例を示す図である。なお、図3では、1画素に対応するSiPM130のみを図示している。図3に示すように、SiPM130は、APDセル140と、LUT(Look Up Table)150と、コンデンサ群160とを有する。なお、図3におけるVhは印加電圧を示し、例えば、80Vである。また、印加電圧の値は任意に変更可能である。
APDセル140は、上述したように複数のAPDを有する。各APDは、上述したように1つのphotonを検出して信号を出力する。なお、図3では、n個のAPDを有するAPDセル140を図示している。また、図3では、各APDをD1、D2、・・・、Dnとして示している。なお、以下では、例えば、D1であるAPDのことをAPD(D1)と記載する。
コンデンサ群160は、複数のコンデンサと、複数のコンパレータとを有し、各X線検出素子に対して設けられ、当該各X線検出素子において生成された電気信号を蓄積する。
例えば、コンデンサ群160は、各APD141によって生成された電気信号を蓄積する複数のコンデンサを有する。なお、図3では、n個のコンデンサを有するコンデンサ群160を図示している。また、図3では、各コンデンサをC1、C2、・・・、Cnとして示している。ここで、コンデンサC1は、APD(D1)に接続され、APD(D1)から出力された電気信号を蓄積する。また、コンデンサC2は、APD(D2)に接続され、APD(D2)から出力された電気信号を蓄積する。同様に、コンデンサCnは、APD(Dn)に接続され、APD(Dn)から出力された電気信号を蓄積する。すなわち、各コンデンサは、対応するAPDから出力された電気信号を蓄積する。
また、コンデンサ群160には、各コンデンサに対してコンパレータが接続される。なお、図3では、n個のコンパレータを有するコンデンサ群160を図示している。また、図3では、各コンパレータをA1、A2、・・・、Anとして示している。ここで、コンパレータA1は、コンデンサC1に接続され、コンデンサC1に蓄積された電気信号と比較電位Vthと比較する。また、コンパレータA2は、コンデンサC2に接続され、コンデンサC2に蓄積された電気信号と比較電位Vthと比較する。同様に、コンパレータAnは、コンデンサCnに接続され、コンデンサCnに蓄積された電気信号と比較電位Vthと比較する。すなわち、各コンパレータは、対応するコンデンサに蓄積された電気信号と比較電位Vthと比較する。
図4は、第1の実施形態に係るコンデンサ群160の処理動作を説明するための図である。図4では、コンデンサ群160が有する複数のコンデンサのうちコンデンサC1を用いて電気信号を蓄積時の処理動作を説明するが、他のコンデンサにおいても電気信号を蓄積時の処理動作は同様である。図4の右中図に示すように、コンデンサC1は、リセット信号の入力を受け付けてスイッチが閉じられることで、蓄積していた電気信号をリセットする。そして、図4の右端図に示すように、コンデンサC1は、スイッチが解放されて、光子入射待ち状態となる。
続いて、シンチレータが発光する期間に画素に光子がランダムに入射する。各画素内の各セルに光子が入射すると、APDはアバランシェ動作をして、電流が流れ、各APDに対応したコンデンサに電荷が蓄積される。例えば、コンデンサC1は、図4の左端図に示すように、APD(D1)がphotonを検出すると、APD(D1)から出力された電気信号の蓄積を開始する。
そして、コンパレータA1は、図4の左中図に示すように、蓄積した電気信号をセンスアップで検出し、比較電位Vthと比較する。そして、コンパレータA1は、蓄積した電気信号がVth以上であると判定した場合、蓄積結果として出力値として1をLUT150に出力する。一方、コンパレータA1は、蓄積した電気信号がVth未満であると判定した場合、蓄積結果として出力値として0をLUT150に出力する。なお、各コンパレータは、リセット信号が入力されるまで、対応するコンデンサに蓄積された電気信号をセンスアップで検出し、蓄積された電気信号と比較電位Vthとを比較する処理を継続して実行する。
図3に戻る。LUT150は、各X線検出素子に対して設けられる。例えば、図3に示すように、LUT150は、1画素内の各コンパレータに接続される。図3に示す例では、LUT150は、SiPM130内のコンパレータA1、コンパレータA2、・・・、コンパレータAnに接続される。
また、LUT150は、放射線に耐性を有する。言い換えると、LUT150は、低い放射線感受性を有する。第1の実施形態では、LUT150は、例えば、マスクROM(Read Only Memory)や磁気メモリで構成されるものとして説明する。
また、LUT150は、参照情報を予め記憶する。ここで言う、参照情報とは、各コンパレータからの出力値と、全コンパレータからの出力値に対応する2進数表現の値とを関係付けた情報である。
そして、LUT150は、各X線検出素子において生成された電気信号の蓄積結果に応じた出力信号を、参照情報を用いて所定期間ごとに生成する。例えば、LUT150は、複数のコンデンサにおける電気信号の蓄積結果と、予め記憶された参照情報とを用いて、デジタル信号を生成する。なお、LUT150のことを生成部とも言う。続いて、図5及び図6を用いてLUT150の処理動作を説明する。図5及び図6は、第1の実施形態に係るLUT150の処理動作を説明するための図である。
図5の右図に示すように、シンチレータの発光期間中は次のX線が入射しても発光しない期間(シンチレータの不感期間)にあわせたゲート時間(Tg)が設定される。このゲート時間は、リセット信号が入力されてから、次のリセット信号が入力されるまでの時間に相当する。LUT150は、このゲート時間にAPDで検出されたphotonに対する電気信号の蓄積結果に応じた出力信号を、参照情報を用いて所定期間ごとに生成する。ここで、LUT150は、参照情報を用いることで、蓄積結果に対して線形のデジタル信号を出力する。
例えば、図5の左図では、APDセル140において、ゲート時間に6つのAPDでphotonが検出された場合を示している。LUT150は、図5の左図に示す例の場合、蓄積結果として、6つのコンパレータから出力値1の入力を受け付け、他のコンパレータから出力値0の入力を受け付ける。ここで、参照情報が、出力値1の数を示す2進数表現の値を関係付けた情報である場合、LUT150は、出力値が1である数を示す出力信号を生成する。より具体的には、LUT150は、2進数で6を示す出力信号「110」を生成する。このように、LUT150は、複数のAPDからの出力値の入力を受け付け、入力値の合計値に対応したデジタル信号を参照情報に基づいて生成する。
図6では、LUT150による処理のタイミングを示す。図6に示すように、時間t1、時間t3、時間t5、時間t7でリセット信号が入力される。これらリセット信号は一定間隔で入力される。また、リセット信号が入力されてから次のリセット信号が入力されるまでの時間がゲート時間Tgである。言い換えると、リセット信号の入力のタイミングはTgと同期する。
また、図6に示す例では、時間t1から時間t3までの間に、LUT150は、コンパレータA1、コンパレータAn、コンパレータA2の3つのコンパレータから出力された出力値1の入力を受け付ける。そして、LUT150は、リセットの直前にリード信号の入力を受け付け、出力信号を生成して、生成した出力信号をFIFO170に出力する。例えば、LUT150は、時間t2でリード信号の入力を受け付け、2進数で3を示す出力信号「11」を生成する。
また、図6に示す例では、時間t3から時間t5までの間に、LUT150は、コンパレータA2、コンパレータA3、コンパレータA1の3つのコンパレータと、図示しない1つのコンパレータとから出力された出力値1の入力を受け付ける。そして、LUT150は、時間t4でリード信号の入力を受け付け、2進数で4を示す出力信号「100」を生成する。
同様に、図6に示す例では、時間t5から時間t7までの間に、LUT150は、コンパレータAn、コンパレータA1、コンパレータA2の3つのコンパレータから出力された出力値1の入力を受け付ける。そして、LUT150は、時間t6でリード信号の入力を受け付け、2進数で3を示す出力信号「11」を生成する。
図3に戻る。LUT150は、生成した出力信号を、例えば磁気メモリで構成されるFIFO(First In First Out)170に出力する。FIFO170は、検出器13が有する各LUT150から出力された出力信号の入力をパラレルに受け付けて、データ収集回路14にシリアルに出力する。
そして、データ収集回路14は、各X線検出素子それぞれから出力信号を収集する。例えば、データ収集回路14は、出力信号をエネルギービンごとに弁別し、弁別した出力信号を加算してヒストグラムを生成する。これにより、画像再構成回路36は、データ収集回路14により収集された出力信号を用いて画像を再構成する。
上述したように、第1の実施形態では、放射線に耐性のあるLUT150は、photonを検出したAPDによって生成された電気信号の蓄積結果に応じた出力信号を、参照情報を用いて所定期間ごとに生成する。すなわち、第1の実施形態では、ADCを使用しないで、APDセル140からの出力値をデジタル信号にして出力する。これにより、APDセル140からの出力値へのノイズの混入を低減することが可能になる。
また、第1の実施形態では、ADCを使用しないで、APDセル140からの出力値をデジタル信号に変換する。これにより、回路規模、消費電力、処理性能等の面で検出器13を大規模にすることなく、検出器13を面検出器とすることが可能になる。
また、LUT150が放射線の影響を受けないマスクROMで構成されることにより、放射線が半導体内に入射する場合でも、ソフトエラーの発生を防止することができる。この結果、検出器13における光子計数処理の信頼性が低下するのを防止できる。このように、第1の実施形態によれば、光子計数処理の精度を向上することができる。
(第1の実施形態の変形例)
第1の実施形態は、上述した実施形態に限られるものではない。以下では、図7Aから図7Cを用いて、第1の実施形態の変形例について説明する。図7Aから図7Cは、第1の実施形態の変形例を説明するための図である。
上述した実施形態では、1画素に構成されるAPD141の数は数百個から数千個であるものと仮定して説明した。例えば、1画素に構成されるAPD141がn個である場合、LUT150は、図7Aに示すように、各APD141に対応するコンパレータから出力された出力値の入力を受け付ける。なお、図7Aに示す、コンパレータA1は、APD(D1)に対応するコンパレータであり、コンパレータA2は、APD(D2)に対応するコンパレータである。また、図7Aに示す、コンパレータA3は、APD(D3)に対応するコンパレータであり、コンパレータA4は、APD(D4)に対応するコンパレータであり、コンパレータAnは、APD(Dn)に対応するコンパレータである。
しかしながら、1画素に構成されるAPD141の数が多い場合、コンデンサ群160とLUT150との配線が複雑になる。そこで、図7Bに示すように、例えば、APD141を行方向にまとめ、まとめた単位ごとに各LUTに出力信号を入力させるようにしてもよい。言い換えると、LUTは、所定数のコンデンサ毎に設けられ、所定数のコンデンサ毎の蓄積結果と前記参照情報とを用いてデジタル信号を生成する。
より具体的には、図7Bにおいて、1行目のAPD141に対応するコンパレータA1、コンパレータA2、コンパレータA3及びコンパレータA4をまとめて、LUT−Aに出力信号を入力させる。また、2行目のAPD141に対応するコンパレータA5、コンパレータA6、コンパレータA7及びコンパレータA8をまとめて、LUT−Bに出力信号を入力させる。同様に、n行目のAPD141に対応するコンパレータAn−3、コンパレータAn−2、コンパレータAn−1及びコンパレータAnをまとめて、LUT−Jに出力信号を入力させる。
そして、各LUTは、所定数のコンデンサ毎の蓄積結果と参照情報とを用いてデジタル信号を生成する。かかる場合、各LUTは、生成したデジタル信号をFIFO170に出力する。
また、図7Cに示すように、LUT150は、第1のLUT151と、第2のLUT152とを有するようにしてもよい。図7Cに示す例では、LUT150は、第1のLUT151として、LUT−A、LUT−B、・・・、LUT−Jを有する。ここで、第1のLUT151は、所定数のコンデンサ毎に設けられ、所定数のコンデンサ毎の蓄積結果と第1の参照情報とを用いて第1のデジタル信号を生成する。より具体的には、図7Cに示す第1のLUT151は、図7Bに示す例と同様に、APD141を行方向にまとめ、まとめた単位ごとに出力された出力信号の入力を受け付ける。
そして、第2のLUT152は、第1のLUT151によって生成された第1のデジタル信号と第2の参照情報とを用いて第2のデジタル信号を生成し、生成した第2のデジタル信号をデジタル信号とする。より具体的には、図7Cに示すように、第2のLUT152は、第1のLUT151であるLUT−A、LUT−B、・・・、LUT−Jによって生成された第1のデジタル信号と第2の参照情報とを用いて第2のデジタル信号を生成する。そして、第2のLUT152は、生成した第2のデジタル信号をFIFO170に出力する。
なお、上述した第1の実施形態の変形例では、APD141を行方向にまとめる場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、APD141を列方向にまとめてもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、LUT150をマスクROMで構成し、参照情報を用いることで、蓄積結果に対して線形の出力信号を出力するものとして説明した。ところで、検出器13において、X線の入射していない場合でも、1画素内のあるAPDや1画素自体が常に光子を検出した故障状態となる場合がある。このような場合、故障状態であるAPDや故障状態である画素からの出力信号を補正することが望ましい。
そこで、第2の実施形態では、参照情報が、出力値1の数に対して、非線形な値を2進数表現で関係付けた情報である場合について説明する。すなわち、第2の実施形態では、LUTは、参照情報を用いることで、蓄積結果に対して非線形のデジタル信号を出力する。
なお、第2の実施形態に係るX線CT装置の全体構成は、検出器13内の一部の構成が異なる点を除いて、図1に示した構成例と同様である。このため、図1と同様の構成については説明を省略する。図8は、第2の実施形態に係る検出器13の構成例を示す図である。
なお、図8に示す例では、検出器13を簡略化して図示している。例えば、図8では、検出器13が有する各SiPM130のうちLUT150のみを図示している。第2の実施形態では、LUT150は、例えば、磁気メモリで構成される。磁気メモリで構成されるLUT150では、参照情報の書き換えが可能である。また、検出器13は、図8に示すように、制御用演算処理装置180と、通信モジュール190とを有する。
また、検出器13の外部には、コンソール30の制御下で機能する外部通信モジュール39が設けられる。なお、図8に示す例では、外部通信モジュール39がコンソール30の外部に設けられている場合を示すが、外部通信モジュール39はコンソール30の内部に設けられてもよい。
通信モジュール190と外部通信モジュール39とはNFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)を用いて、互いに通信可能である。例えば、外部通信モジュール39は、コンソール30の制御下で、参照情報を通信モジュール190に送信する。
ここで、コンソール30は、例えば、事前に各画素やAPD141の不良を検出し、不良画素や不良APDからの出力信号を反映しないように参照情報を生成する。より具体的には、X線の入射していない状態で出力値が常に1となるAPDや、X線の入射していない状態で全てのAPDからの出力値が常に1となる画素について、出力信号をカウント値から除外するように参照情報が生成される。このように、参照情報は、蓄積結果に対する所定の補正値を示す。
そして、通信モジュール190は、外部通信モジュール39から受信した参照情報を制御用演算処理装置180に転送する。そして、制御用演算処理装置180は、各LUT150に受信した参照情報を設定する。すなわち、参照情報は、外部装置からのアクセスによって設定可能である。
そして、第2の実施形態に係るLUT150は、参照情報を用いることで、故障状態であるAPDや故障状態である画素からの出力値を補正した出力信号を生成する。言い換えると、第2の実施形態に係るLUT150は、参照情報を用いることで、前処理として補正処理を実行することが可能である。なお、これらの補正処理は後段でも処理可能である。しかし、後段においてソフトウェアで補正処理を実行する場合、数1000画素それぞれについて浮動小数点演算が必要である。このため、後段での補正処理には時間を要する。一方、第2の実施形態に係るLUT150は、数1000画素それぞれについて後段での補正処理を省略することができるので、画像再構成にかかる時間を短縮することが可能である。この結果、第2の実施形態に係るX線CT装置は、処理負荷を軽減してスループットをあげることができる。
また、LUT150は、この参照情報を積極的に利用することで、単純な光子カウント以外の補正処理も実現できる。例えば、X線の入射していない状態でも、ある確率でAPDが作り出す暗示電流が発生する場合がある。そこで、事前に暗示電流分に相当するカウント値を推定しておき、暗示電流分のカウント値を補正した参照情報をLUT150に設定する。そして、LUT150は、暗示電流分のカウント数を補正した出力信号を出力するようにしてもよい。また、例えば、統計的に擬似的なカウント値が現れる場合には、この擬似的なカウント値を差し引いた参照情報をLUT150に設定しておいてもよい。
(第2の実施形態の変形例)
なお、上述した第2の実施形態では、参照情報は、蓄積結果に対する所定の補正値を示す場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、参照情報は、蓄積結果に応じたエネルギー帯を示すようにしてもよい。より具体的には、カウント値をさらにエネルギービンに置き換える。一例を挙げると、カウント値αの値がα1<α≦α2である場合はエネルギーE1に弁別し、α2<α≦α3である場合はエネルギーE2に弁別し、α3<α≦α4である場合はエネルギーE3に弁別し、α4<α≦α5である場合は、エネルギーE4に弁別するように参照情報を設定する。かかる場合、LUT150は、参照情報を用いて、エネルギー帯ごとのカウント値を示す出力信号を生成することが可能になる。すなわち、X線CT装置は、検出器13において、エネルギー弁別が可能になるので、後段での処理負荷を軽減することが可能になる。
また、上述した第2の実施形態では、NFCやBluetooth(登録商標)等の無線通信によりLUT150に参照情報を設定する場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、LUT150は、デュアルポートインターフェースを有するようにしてもよい。かかる場合、LUT150は、外部からアドレスの指定と指定されたアドレスに対するデータとを受付けて、参照情報を設定する。
また、デュアルポートインターフェースを有するLUT150に対して外部からアドレス及びデータを指定して参照情報を設定する場合、CS(Clear To Send),WR,RD等の制御信号は、パラレル・シリアルのどちらでも可能である。なお、制御信号がシリアルであると信号線が少なくなる等の利点が多い。
また、上述した第2の実施形態及び第2の実施形態の変形例では、初期値として参照情報を設定する場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述した第2の実施形態及び第2の実施形態の変形例は、初期値として設定された参照情報を書き換える場合にも同様に適用可能である。
なお、上述した第2の実施形態及び第2の実施形態の変形例では、LUT150が磁気メモリを用いて構成される場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述した第2の実施形態及び第2の実施形態の変形例は、マスクROMを用いて構成される第1の実施形態に係るLUT150においても同様に適用可能である。なお、マスクROMを用いて構成される第1の実施形態に係るLUT150では、参照情報を更新することはできない。
(第3の実施形態)
第2の実施形態では、外部装置によってLUTの参照情報を事前に設定する場合について説明した。ところで、検出器13の特性は温度によって変化する。また、暗示電流は、温度に依存する。このため、検出器13内の温度変化に応じて、LUTの参照情報を動的に書き換えるようにしてもよいものである。そこで、第3の実施形態では、検出器13内の温度を温度センサによって測定し、温度の変化に応じてLUTの参照情報をリアルタイムに書き換える場合について説明する。
なお、第3の実施形態に係るX線CT装置の全体構成は、検出器13内の一部の構成が異なる点を除いて、図1に示した構成例と同様である。このため、図1と同様の構成については説明を省略する。図9は、第3の実施形態に係るSiPM130の構成例を示す図である。なお、図9に示すAPDセル140及びコンデンサ群160は、図3で説明したAPDセル140及びコンデンサ群160と同様の機能を有する。
図9に示すように、SiPM130の近傍には温度センサ200が設けられる。なお、図9に示す例では、各SiPM130の近傍に温度センサ200が設けられるものとして説明するが、温度センサ200は、検出器13内において1つだけ設けられてもよいし、複数のSiPM130に対して1つの割合で設けられてもよい。
第3の実施形態に係るLUT150は、複数の参照情報を記憶する。例えば、第3の実施形態に係るLUT150は、温度に応じた参照情報を複数記憶する。以下では、LUT150が、参照情報A、参照情報B、参照情報C及び参照情報Dを記憶する場合について説明する。
温度センサ200により測定された温度をTとした場合、参照情報Aは、T<T1である場合に想定される暗示電流を補正した参照情報である。また、参照情報Bは、T1≦T<T2である場合に想定される暗示電流を補正した参照情報である。そして、参照情報Cは、T2≦T<T3である場合に想定される暗示電流を補正した参照情報である。更に、参照情報Dは、T3≦Tである場合に想定される暗示電流を補正した参照情報である。なお、温度T1<温度T2<温度T3であるものとする。
温度センサ200は、温度を測定し、制御用演算処理装置180に測定した温度を出力する。そして、制御用演算処理装置180は、温度センサ200により測定された温度に応じて、複数の参照情報のうちいずれか一つを選択する。例えば、制御用演算処理装置180は、温度センサにより測定された温度TをT1、T2及びT3と比較して、温度センサ200により測定された温度Tが温度T1からT3の温度の範囲のうちどの温度範囲に近似するかを判定する。そして、制御用演算処理装置180は、判定結果に基づいて、適切な参照情報を選択し、LUT150に設定する。これにより、LUT150は、選択された参照情報を用いて、出力信号を生成する。一例を挙げると、制御用演算処理装置180は、例えば、温度TがT2≦T<T3である場合、参照情報Cを選択してLUT150に設定する。かかる場合、LUT150は、参照情報Cを用いて、出力信号を生成する。
なお、制御用演算処理装置180は、ビュー間、スライス間、又はSiPM130のリセット期間中に参照情報を切り替えるものとし、画像収集中には参照情報を切り替えないこととする。
なお、上述した第3の実施形態では、LUT150は、複数の参照情報を記憶するものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、制御用演算処理装置180は、温度センサ200により測定された温度に基づいて参照情報をリアルタイムに生成し、生成した参照情報をLUT150に設定するようにしてもよい。言い換えると、制御用演算処理装置180は、温度センサ200により測定された温度に応じて、参照情報をリアルタイムに書き換える。
また、上述した第3の実施形態では、検出器13内の温度と暗示電流分のカウントについて説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、温度以外の外部要因でも同様の仕組みで参照情報を切り替えるようにしてもよい。
(その他の実施形態)
実施形態は、上述した実施形態に限られるものではない。
例えば、上述した実施形態においては、コンデンサ群160には、各APD141に対して1つのコンデンサが設けられるものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、コンデンサ群160は、各APD141に対して複数のコンデンサが設けられ、所定期間内にコンデンサを切り替えて電気信号を蓄積するようにしてもよい。言い換えると、コンデンサは、各APD141に対して複数設けられ、所定期間内にコンデンサを切り替えて電気信号を蓄積する。図10Aから図10Dは、その他の実施形態に係るコンデンサ群160を説明するための図である。
図10Aでは、その他の実施形態に係るコンデンサ群160が有するコンデンサの構成例を示す。なお、図10Aでは、その他の実施形態に係るコンデンサ群160が有する複数のコンデンサのうちコンデンサC1a及びコンデンサC1bのみを図示して説明する。図10Aに示すように、APD(D1)に対してコンデンサC1aとコンデンサC1bとが設けられる。そして、コンデンサC1aとコンデンサC1bのいずれか一方が選択的にAPD(D1)と接続される。また、コンデンサC1aとコンデンサC1bとに対してコンパレータA1が設けられる。そして、コンデンサC1aとコンデンサC1bのいずれか一方が選択的にコンパレータA1と接続される。
例えば、図10Bに示すように、選択信号の入力を受け付けてスイッチSw1a及びスイッチSw1bがコンデンサC1aに接続されることで、コンデンサC1aは、APD(D1)に接続される。ここで、選択信号の入力を受け付けてスイッチSw1cが解放されることで、コンデンサC1aは、APD(D1)から出力された電気信号を蓄積する。そして、コンパレータA1は、コンデンサC1aに蓄積された電気信号をセンスアップで検出し、比較電位Vthと比較する。そして、コンパレータA1は、蓄積された電気信号がVth以上であると判定した場合、蓄積結果として出力値として1をLUT150に出力する。なお、以下では、コンデンサC1aに蓄積された電気信号の蓄積結果を出力する場合、出力値A1−1と記載する。なお、図10Bに示す例では、Sw1dは、選択信号の入力を受け付けて閉じられ、コンデンサC1bに蓄積された電気信号はリセットされる。
また、例えば、図10Cに示すように、選択信号の入力を受け付けてスイッチSw1a及びスイッチSw1bがコンデンサC1bに接続されることで、コンデンサC1bは、APD(D1)に接続される。ここで、選択信号の入力を受け付けてスイッチSw1dが解放されることで、コンデンサC1bは、APD(D1)から出力された電気信号を蓄積する。そして、コンパレータA1は、コンデンサC1bに蓄積された電気信号をセンスアップで検出し、比較電位Vthと比較する。そして、コンパレータA1は、蓄積された電気信号がVth以上であると判定した場合、蓄積結果として出力値として1をLUT150に出力する。なお、以下では、コンデンサC1bに蓄積された電気信号の蓄積結果を出力する場合、出力値A1−2と記載する。なお、図10Cに示す例では、Sw1cは、選択信号の入力を受け付けて閉じられ、コンデンサC1aに蓄積された電気信号はリセットされる。
図10Dでは、各APDに対して複数のコンデンサが設けられる場合のLUT150による処理のタイミングを示す。図10Dに示す例では、時間t1から時間t5、時間t5から時間t9、時間t9から時間t13がゲート時間となる。また、図10Dに示すように、コンデンサ群160は、時間t3、時間t5、時間t7、時間t9、時間t11及び時間t13で選択信号の入力を受け付ける。
また、図10Dに示す例では、時間t1から時間t5までの間に、LUT150は、コンパレータA1−1、コンパレータAm−1の2つのコンパレータから出力された出力値1の入力をt2で受け付けた後、LUT150は、コンパレータA1−1、コンパレータAm−1から出力された出力値に基づいて、出力信号を生成して、生成した出力信号をFIFO170に出力する。そして、LUT150の入力は、時間t3で選択信号の入力を受け付けた後に、A1−2・・・Am−2に切り替わり、同時にA1−1・・・・Am−1のコンパレータのコンデンサはリセットされる。その後、LUT150に接続されたコンパレータA1−2から出力された出力値1の入力をt4で受け付けた後、LUT150は、コンパレータA1−2から出力された出力値に基づいて、出力信号を生成して、生成した出力信号をFIFO170に出力する。
また、図10Dに示す例では、時間t5から時間t9までの間に、LUT150は、コンパレータA1−1から出力された出力値1の入力をt6で受け付けた後、LUT150は、コンパレータA1−1から出力された出力値に基づいて、出力信号を生成して、生成した出力信号をFIFO170に出力する。そして、LUT150の入力は、時間t7で選択信号の入力を受け付けた後に、A1−2・・・Am−2に切り替わり、同時にA1−1・・・・Am−1のコンパレータのコンデンサはリセットされる。その後、LUT150に接続されたコンパレータA1−2、コンパレータA2−2の2つのコンパレータから出力された出力値1の入力をt8で受け付けた後、LUT150は、コンパレータA1−2、コンパレータA2−2から出力された出力値に基づいて、出力信号を生成して、生成した出力信号をFIFO170に出力する。
同様に、図10Dに示す例では、時間t9から時間t13までの間に、LUT150は、コンパレータAm−1、コンパレータA2−1の2つのコンパレータから出力された出力値1の入力をt10で受け付けた後、LUT150は、コンパレータAm−1、コンパレータA2−1から出力された出力値に基づいて、出力信号を生成して、生成した出力信号をFIFO170に出力する。そして、LUT150の入力は、時間t11で選択信号の入力を受け付けた後に、A1−2・・・Am−2に切り替わり、同時にA1−1・・・・Am−1のコンパレータのコンデンサはリセットされる。その後、LUT150に接続されたコンパレータA1−2から出力された出力値1の入力をt12で受け付けた後、LUT150は、コンパレータA1−2から出力された出力値に基づいて、出力信号を生成して、生成した出力信号をFIFO170に出力する。
上記実施例のように、1つのセルに複数のコンデンサを配置し、センスアンプとの接続を順次切り替えることでより高頻度にフォトンのカウントを行なうことができる。これにより高線量時に計数可能なカウント数を増加させ、パイルアップの抑制を行なうことができる。
また、上述した実施形態においてコンデンサ群160は、リセット信号の入力を受け付けた場合、個々のスイッチを制御して、コンデンサに蓄積された電気信号をリセットするものとして説明した。ところで、リセット用のスイッチは、トランジスタにより構成される場合が一般的であるので、ソフトエラーが発生する場合がある。かかる場合、リセット用のスイッチがオフからオンへと切り替わる可能性がある。このようなことから、リセット用のスイッチに対するソフトエラーを防止する実施形態について説明する。図11は、その他の実施形態に係るSiPM130の構成例を示す図である。
図11に示すように、SiPM130の外部には、リセットタイミング制御回路210が設けられる。ここで、リセットタイミング制御回路210は、放射線遮断区域内に設けられる。リセットタイミング制御回路210は、所定期間を空けて前記蓄積された電気信号を消去する。ここで、所定期間は、間接変換型のX線検出素子に設けられるシンチレータの発光期間に基づいて設定される。例えば、所定期間は、シンチレータの発光が半減する時間より長い。そして、リセットタイミング制御回路210は、各コンデンサに蓄積された電気信号を所定のタイミングで消去させるリセット信号を各コンデンサに出力する。そして、各コンデンサに蓄積された電気信号を消去させるための各リセット用のスイッチは、リセットタイミング制御回路210から出力されたリセット信号に基づいて制御される。
例えば、図11に示すように、コンデンサ群160において、各コンデンサに蓄積された電気信号を消去させるための各リセット用のスイッチは、他のリセット用のスイッチと直列に接続される。そして、コンデンサ群160は、リセットタイミング制御回路210から出力されたリセット信号に基づいて、他のリセット用のスイッチと同期して蓄積した電気信号を消去させる。言い換えると、各リセット用のスイッチは、リセットタイミング制御回路210から出力されたリセット信号に基づいて、他のスイッチと同期して各コンデンサが蓄積した電気信号を消去させる。これにより、X線CT装置は、リセット用のスイッチに対するソフトエラーを防止することが可能になる。なお、図11に示す例では、リセットタイミング制御回路210が、放射線遮断区域内に設けられる場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、各リセット用のスイッチが同時にオンにならないとリセット処理にならない構成にすることができれば、リセットタイミング制御回路210を放射線遮断区域外に設けても良い。
上述した実施形態では、検出器13は、回転フレーム15に支持され、被検体Pを中心した円軌道にて高速に回転するものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、複数の光子計数型検出器(PCD)が第4世代の配列で配置される場合にも上述した実施形態は適用可能である。ここで、第4世代のX線CT装置では、所定の数の光子計数型検出器(PCD)は、スキャン対象である被検体の周りの所定の円に沿う固定位置にまばらに配置される。また、第3世代の幾何形状で配置されたエネルギー積分検出器と、第4世代の幾何形状で疎に配置された光子計数型検出器(PCD)とをともに備えるハイブリッド型のX線CT装置にも、上述した実施形態は適用可能である。
また、上述した実施形態では、検出器13は、間接変換型の光子計数型検出器である場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、検出器13のX線検出素子は、直接変換型であってもよい。かかる場合、X線検出素子は、例えば、テルル化カドミウム(CdTe:cadmium telluride)半導体やテルル化カドミウム亜鉛(CdZnTe:cadmium zinc telluride)半導体等によって構成される。
上記の実施形態の説明において、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上記の実施形態で説明した制御方法は、予め用意された制御プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、光子計数処理の精度を向上することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 架台
13 検出器
140 APDセル
141 APD
150 LUT

Claims (21)

  1. X線を検出して電気信号を生成する複数のX線検出素子と、
    各X線検出素子に対して設けられ、当該各X線検出素子において生成された電気信号を蓄積するコンデンサと、
    低い放射線感受性を有し、複数の前記コンデンサにおける前記電気信号の蓄積結果と、予め記憶された参照情報とを用いて、デジタル信号を生成する生成部と、
    を備える光子計数型検出器。
  2. 前記生成部は、前記参照情報を用いることで、前記蓄積結果に対して線形のデジタル信号を出力する、請求項1に記載の光子計数型検出器。
  3. 前記X線検出素子は複数の光電変換部を有し、
    前記生成部は、前記複数の光電変換部からの出力値の入力を受け付け、入力値の合計値に対応した前記デジタル信号を前記参照情報に基づいて生成する、請求項2に記載の光子計数型検出器。
  4. 前記生成部は、前記参照情報を用いることで、前記蓄積結果に対して非線形のデジタル信号を出力する、請求項1に記載の光子計数型検出器。
  5. 前記参照情報は、前記蓄積結果に対する所定の補正値を示す、請求項4に記載の光子計数型検出器。
  6. 前記参照情報は、前記蓄積結果に応じたエネルギー帯を示す、請求項4に記載の光子計数型検出器。
  7. 前記生成部は、マスクROM(Read Only Memory)で構成される、請求項1に記載の光子計数型検出器。
  8. 前記生成部は、磁気メモリで構成される、請求項1に記載の光子計数型検出器。
  9. 前記参照情報は、外部装置からのアクセスによって設定可能である、請求項8に記載の光子計数型検出器。
  10. 温度センサを更に備え、
    前記外部装置は、温度センサにより測定された温度に応じて、前記参照情報をリアルタイムに書き換える、請求項9に記載の光子計数型検出器。
  11. 前記生成部は、複数の参照情報を記憶し、
    前記外部装置は、温度センサにより測定された温度に応じて、前記複数の参照情報のうちいずれか一つを選択する、請求項10に記載の光子計数型検出器。
  12. 各コンデンサに蓄積された電気信号を所定のタイミングで消去させる制御信号を前記各コンデンサに出力する制御部を更に備え、
    前記各コンデンサに蓄積された電気信号を消去させるための各スイッチは、前記制御部から出力された前記制御信号に基づいて制御される、請求項1に記載の光子計数型検出器。
  13. 前記制御部は、放射線遮断区域内に設けられる、請求項12に記載の光子計数型検出器。
  14. 前記制御部は、所定期間を空けて前記蓄積された電気信号を消去するものであり、
    前記所定期間は、間接変換型のX線検出素子に設けられるシンチレータの発光期間に基づいて設定される、請求項12に記載の光子計数型検出器。
  15. 前記所定期間は、シンチレータの発光が半減する時間より長い、請求項14に記載の光子計数型検出器。
  16. 前記各X線検出素子は複数の光電変換部を有する間接変換型のX線検出素子である、請求項1に記載の光子計数型検出器。
  17. 前記コンデンサは、各光電変換部に対して複数設けられ、所定期間内にコンデンサを切り替えて電気信号を蓄積する、請求項16に記載の光子計数型検出器。
  18. 各コンデンサに蓄積された電気信号を消去させるための各スイッチは、他のスイッチと直列に接続され、前記制御部から出力された前記制御信号に基づいて、他のスイッチと同期して各コンデンサが蓄積した電気信号を消去させる、請求項12に記載の光子計数型検出器。
  19. 前記生成部は、所定数のコンデンサ毎に設けられ、所定数のコンデンサ毎の蓄積結果と前記参照情報とを用いてデジタル信号を生成する、請求項1に記載の光子計数型検出器。
  20. 前記生成部は、
    所定数のコンデンサ毎に設けられ、所定数のコンデンサ毎の蓄積結果と第1の参照情報とを用いて第1のデジタル信号を生成する第1の生成部と、
    前記第1の生成部によって生成された第1のデジタル信号と第2の参照情報とを用いて第2のデジタル信号を生成し、生成した第2のデジタル信号を前記デジタル信号とする第2の生成部とを有する、請求項1に記載の光子計数型検出器。
  21. X線を検出して電気信号を生成する複数のX線検出素子と、
    各X線検出素子に対して設けられ、当該各X線検出素子において生成された電気信号を蓄積するコンデンサと、
    低い放射線感受性を有し、複数の前記コンデンサにおける前記電気信号の蓄積結果と、予め記憶された参照情報とを用いて、デジタル信号を生成する生成部と、
    を備える光子計数型検出器と、
    前記各X線検出素子のそれぞれから前記デジタル信号を収集する収集部と、
    前記収集部により収集されたデジタル信号を用いて画像を再構成する再構成部と、
    を備える、X線CT装置。
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