JP2017167107A - 超音波探傷センサ、及び超音波探傷方法 - Google Patents

超音波探傷センサ、及び超音波探傷方法 Download PDF

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Abstract

【課題】曲面状に配置された超音波素子を備え、曲面形状を有する検査対象物に配置してもS/Nと超音波の信号強度との低下を防止できる超音波探傷センサと、この超音波探傷センサを用いた超音波探傷方法を提供する。【解決手段】複数の超音波素子11を備え、曲面を持つ検査対象物2の曲面上に設置される超音波探傷センサ10において、検査対象物2は、曲面が凸状であり、超音波探傷センサ10は、超音波素子11が曲面状に並んで配置されており、少なくとも1つの超音波素子11を含む曲面状の複数の領域diに分割され、各領域diの曲率半径r(i)は、検査対象物2の、各領域diが対面する部分Di内の最大の曲率半径Ri以上である。【選択図】図4

Description

本発明は、超音波探傷センサ及び超音波探傷方法に関する。
超音波探傷センサには、複数の超音波素子を備え、超音波素子から発信される超音波を用いて検査対象物の欠陥の有無を検査するセンサがあり、例えば、蒸気タービンのロータの動翼を検査するのに使用される。
図1は、蒸気タービンのロータのうち、動翼2とディスク1との組み合わせ部の構成を示す概念図である。図1には、動翼2とディスク1との組み合わせ部(翼植込部)の代表例として、フォーク型植込部を示している。
動翼2は、ディスク1と係合するように設けられた翼植込部を一端に備える。動翼2の翼植込部は、ディスク1と係合するための複数のフォーク6と複数のピン穴7を備える。なお、図1には1つの動翼2を示しているが、通常、ロータは複数の動翼2を備える。
ディスク1は、ロータの回転軸の外周側に取り付けられた円盤状の部材であり、複数のディスクフォーク4とピン穴5を持つ。なお、図1は、ディスク1の一部のみを示しており、ディスク1の部分的な断面形状も示している。
ディスクフォーク4は、動翼2の翼植込部のフォーク6と係合するようにディスク1に設けられる。すなわち、ディスクフォーク4は、フォーク6の間隔に対応する間隔で、ディスク1の外縁部上にロータの軸方向に沿って配置されている。
ディスク1のピン穴5と動翼2のピン穴7は、直径が互いに略同一であり、動翼2のフォーク6がディスク1のディスクフォーク4に係合したときに、それぞれの中心位置が互いに略同一となるように製作されている。
ディスク1のピン穴5には、動翼2をディスク1に固定するためのピン3が挿入される。応力を分散してディスク1の耐久性を向上するため、ピン穴5は、1つのディスクフォーク4に対して複数設けられている。
動翼2のピン穴7には、ピン3が挿入される。ピン穴7は、挿入されたピン3が複数のフォーク6をロータの軸方向に貫通するように設けられている。
タービンの回転に伴ってピン穴7の周囲に応力がかかるため、ピン穴7の周囲にはき裂(以下、き裂を「欠陥」と称する。)が生じることがある。また、フォーク6は、段差12を持つ形状であることが多いが、この段差12にも欠陥が生じることがある。このため、供用中の動翼2の信頼性を確認するために、フォーク6の欠陥検査が重要視されている。フォーク6の欠陥検査には、超音波探傷センサを使用する超音波探傷が用いられる。以下、超音波探傷センサを「センサ」とも称する。
図2は、動翼2の翼植込部のフォーク6を超音波探傷する方法の概念図である。図2には、動翼2の一部のみを示している。動翼2を形成する曲面上に超音波探傷センサ10を設置し、センサ10からピン穴7の周囲や段差12に生じた欠陥に超音波13を入射させ、欠陥で反射された超音波を検出することで探傷をし、フォーク6の欠陥検査を行う。
動翼2とディスク1との組み合わせ部(翼植込部)には、フォーク型以外にも鞍型やアキシャル型等の構造があるが、これらの構造でも図2に示したのと同様の方法で翼植込部を超音波探傷する。
従来の超音波探傷センサの例として、特許文献1には、複数の振動子を有し、各振動子は長手方向に所定の曲率で湾曲しており、複数の振動子の湾曲方向と異なる方向に湾曲する曲面状の配列で配置されているフェーズドアレイプローブが記載されている。特許文献2には、超音波を発する振動子および振動子を配置するセンサ設置部材(ウェッジ)の振動子面が曲率をもって湾曲しており、振動子面の曲率をなす円の中心は、ウェッジを円柱状試験体に対向配置させた時の円柱状試験体の側にあり、振動子面は、ウェッジの試験体側面で、入射する超音波が円柱状試験体の円周方向に広がらないように曲率を有する超音波探傷の探触子が記載されている。
特開2004−340809号公報 特開2014−185895号公報
図3Aと図3Bは、動翼の翼植込部を超音波探傷する際の、従来の超音波探傷センサが持つ課題を示す図である。図3Aと図3Bには、簡単のために、曲面を持つ動翼2と、動翼2の曲面上に設置された超音波探傷センサ60、70とを、模式的に示す。センサ60、70は、複数の超音波素子11を備える。
図3Aは、従来の、超音波素子11が平面状に配置されている超音波探傷センサ60(平面センサ)が持つ課題を示す図である。平面センサであるセンサ60を動翼2の曲面上に配置すると、センサ60と動翼2との間に隙間14ができることで、センサと検査対象との間での超音波伝達効率が低下したり、隙間で生じる多重反射がノイズとなって感度やS/Nが低下したりするという問題が生じる。このため、感度やS/Nの向上といった課題が生じる。例えば、使用する超音波が縦波でその周波数が5MHzの場合には、センサ60と動翼2との間に0.5mm以上の隙間14ができると、感度やS/Nが低下するという問題が生じる。
図3Bは、従来の、超音波素子11が定曲率の曲面状に配置されている超音波探傷センサ70(曲面センサ)が持つ課題を示す図である。特許文献1に記載されているフェーズドアレイプローブは、このようなセンサ70である。定曲率の曲面状のセンサ70は、複数の形状の動翼に対応するのが困難であるという課題を持つ。すなわち、定曲率の曲面状のセンサ70を用いると、ある動翼2では、動翼2の曲面との間に隙間なくセンサ70を配置できても(図3Bの左図)、形状が異なり曲面の曲率が異なる他の動翼2aでは、センサ70と動翼2aの曲面との間に0.5mm以上の隙間14ができることで感度やS/Nが低下し(図3Bの右図)、感度やS/Nの向上という課題が生じる。センサと検査対象との間に隙間14ができると、平面センサ60を用いた場合と同様の理由で感度やS/Nの低下が生じる。
このため、特許文献2に記載されているように、動翼2の曲面に密着可能な形状を持つセンサ設置部材(ウェッジ)を備えるセンサが開発されている。しかし、このようなセンサ設置部材を用いると、センサと動翼を直接接触させた場合と較べて、超音波の入射率が低下するため、感度が低下する。このため、感度向上が課題となる。
本発明は、曲面状に配置された超音波素子を備え、曲面形状を有する検査対象物に配置してもS/Nと超音波の信号強度との低下を防止できる超音波探傷センサと、この超音波探傷センサを用いた超音波探傷方法を提供することを目的とする。
本発明による超音波探傷センサは、複数の超音波素子を備え、曲面を持つ検査対象物の前記曲面上に設置される超音波探傷センサであり、前記検査対象物は、前記曲面が凸状であり、前記超音波探傷センサは、前記超音波素子が曲面状に並んで配置されており、少なくとも1つの前記超音波素子を含む曲面状の複数の領域に分割され、複数の前記領域の各領域の曲率半径は、前記検査対象物の、前記各領域が対面する部分内の最大の曲率半径以上である。
本発明によれば、曲面状に配置された超音波素子を備え、曲面形状を有する検査対象物に配置してもS/Nと超音波の信号強度との低下を防止できる超音波探傷センサと、この超音波探傷センサを用いた超音波探傷方法を提供することができる。
蒸気タービンのロータのうち、動翼とディスクとの組み合わせ部(フォーク型植込部)の構成を示す概念図。 動翼の翼植込部のフォークを超音波探傷する方法の概念図。 従来の、超音波素子が平面状に配置されている超音波探傷センサが持つ課題を示す図。 従来の、超音波素子が定曲率の曲面状に配置されている超音波探傷センサが持つ課題を示す図。 本発明の実施例1による超音波探傷センサの構成を説明するための図。 本発明の実施例1による超音波探傷センサの効果を説明するための図。 本実施例による超音波探傷センサを用いた超音波探傷装置の構成図。 本発明の実施例1による超音波探傷方法のフロー図。 本発明の実施例2による超音波探傷センサの構成を説明するための図。 本発明の実施例2による超音波探傷センサの効果を説明するための図。
本発明による超音波探傷センサは、曲面状に並んで配置された複数の超音波素子を備え、曲面形状を有する検査対象物に対面するように(接する場合も含む)設置され、検査対象物の欠陥の有無を検査する。本発明による超音波探傷センサには、例えば、リニアアレイセンサやマトリクスアレイセンサのようなアレイセンサを用いることができる。検査対象物は任意であるが、以下では、蒸気タービンのロータの動翼を検査する例を説明する。
以下、本発明の実施例による超音波探傷センサと超音波探傷方法を説明する。なお、本明細書で用いる図面において、同一の要素には同一の符号を付け、これらの要素については繰り返しの説明を省略する場合がある。
図4は、本発明の実施例1による超音波探傷センサの構成を説明するための図である。図4には、凸状の曲面を持つ動翼2と、動翼2の凸状の曲面上に設置された超音波探傷センサ10とを、模式的に示す。センサ10は、動翼2の曲面に沿って曲面状に並んで配置された複数の超音波素子11を備える。動翼2は、動翼2の部分により曲率半径が異なるものとする。
センサ10は、曲面状の複数の領域di(1≦i≦n、nは2以上の整数)に分割される。領域d1〜領域dnは、この順に並んでおり、領域d1は、センサ10の一端にあり、領域dnは、センサ10の他端にあるものとする。領域diは、少なくとも1つの超音波素子11を含む。各領域di内の超音波素子11の数は、任意に定めることができ、互いに等しくても等しくなくてもよい。
領域diは、動翼2に対面し、動翼2の曲面に沿う曲面状である。図4に示した例では、領域diの曲率半径r(i)は、領域d1から領域dnに向かって単調に小さくなっており、r(1)>r(2)>……>r(n)である。
各領域diの曲率半径r(i)は、動翼2のうち、各領域diが対面する部分Di内の最大の曲率半径Ri以上である(r(i)≧Ri)。このようにすると、センサ10の各領域diの曲率半径r(i)が、各領域diが対面する動翼2の曲面の曲率半径以上であるので、センサ10と動翼2の曲面との間に0.5mm以上の隙間が生じる範囲が狭くなり、S/Nと超音波の信号強度との低下を防止できる。
前述したように、各領域diの曲率半径r(i)は、領域diの位置がセンサ10の一端から他端に向かうにつれて(図4に示した例では、領域d1から領域dnに向かって)単調に減少する。この曲率半径r(i)の減少割合は、任意に定めることができる。例えば、各領域diの曲率半径r(i)は、センサ10の一端から領域diまでの距離に比例して減少するように定めることができる。
図5は、本実施例による超音波探傷センサの効果を説明するための図であり、検査対象物である動翼2の曲率半径に対する、センサ10の接触面積の依存性を示すグラフである。ここでいう接触面積とは、センサ10のうち、動翼2との距離(隙間)が0.5mmより小さい領域diの面積である。
図5のグラフは、動翼2の曲率半径が、センサ10の設置位置の一端から他端に向かって小さくなる例について、動翼2の曲率半径とセンサ10の接触面積との関係を計算により求めたものである。
図5では、センサ10の領域diの数が10(n=10)であり、領域diの曲率半径r(i)は、
r(1)=100mm
r(n)=50mm
r(i)=r(1)−(r(1)−r(n))×(i―1)÷(n−1)
と近似している。
センサ10は、上述したr(i)>Riの関係を満たすものとし、
r(1)÷r(n)=2
の関係を保ちながら、動翼2の各部分Diの曲率半径Riが50mmから100mmの範囲である場合の、センサ10の接触面積を評価した。この接触面積は、検査対象の曲率半径Riが100mmで一定のときの値を1として規格化して表示している。
図5には、曲率半径r(i)が一定の従来のセンサを用いた場合の、センサの接触面積を1点破線で示した。一例として、各領域diの曲率半径r(i)が75mmで一定であるセンサを用いた場合の、センサの接触面積を求めた。
図5からわかるように、本実施例によるセンサ10は、いずれの動翼2の曲率半径に対しても、従来のセンサより接触面積が大きい。このため、本実施例によるセンサ10は、超音波の入射強度が向上され、S/Nが向上される。
図6は、本実施例による超音波探傷センサを用いた超音波探傷装置の構成図である。超音波探傷装置8は、I/Oポート31、A/Dコンバータ29、及びD/Aコンバータ30を備え、制御コンピュータ9及び本実施例によるセンサ10に接続される。センサ10は、検査対象物に超音波を入射して、検査対象物の超音波探傷を行う。
制御コンピュータ9は、CPU21、I/Oポート25、ハードディスクドライブ(HDD)22、ランダムアクセスメモリ(RAM)23、及びリードオンリーメモリ(ROM)24を備える。CPU21は、I/Oポート25、HDD22、RAM23、及びROM24に接続される。I/Oポート25は、入力装置であるキーボード26、出力装置であるモニタ28、記録媒体駆動装置27、及び超音波探傷装置8のI/Oポート31に接続される。記録媒体駆動装置27が情報を読み書きする記録媒体には、DVDやブルーレイ等を用いることができる。また、磁気記憶媒体であるHDD22の代わりに、ソリッドステートドライブ(SSD)を用いることもできる。
図7は、本発明の実施例1による超音波探傷方法のフロー図である。本実施例による超音波探傷方法は、図6に示した超音波探傷装置を用いる。
ステップ101は、センサ10が備える超音波素子11の全てを用いて超音波探傷を行うステップである。検査員は、初めに、検査対象物の形状、検査対象物での超音波の音速、検査対象物の超音波探傷を行う位置、検査対象物に設置したセンサ10の位置、及びセンサ10が備える超音波素子11の数とサイズ等の超音波探傷条件を、制御コンピュータ9に入力する。超音波探傷条件は、キーボード26及び記録媒体駆動装置27のうちの1つ以上の装置を用いて制御コンピュータ9に入力され、I/Oポート25を介してCPU21に伝達され、RAM23及びHDD22のうちの1つ以上に記憶される。
次に、超音波素子11のそれぞれから発信された超音波が超音波の焦点に同時に届くように、超音波素子11間の超音波の発信開始時間の差をCPU21で計算し、超音波探傷を行う。超音波探傷装置8のD/Aコンバータ30がセンサ10に電圧を印加してセンサ10が検査対象物に超音波を送信し、検査対象物内で反射された超音波をセンサ10が受信することで、超音波探傷を行う。センサ10が受信した超音波の信号は、超音波探傷装置8のA/Dコンバータ29とI/Oポート31と制御コンピュータ9のI/Oポート25を介して、制御コンピュータ9のCPU21に伝達される。CPU21は、超音波探傷結果を、RAM23及びHDD22のうちの1つ以上に記憶するとともに、I/Oポート25を介してモニタ28に表示する。
ステップ102は、センサ10が備える超音波素子11の全てを用いて超音波探傷を行ったときのS/Nを評価するステップである。ステップ102では、ステップ101で行った超音波探傷の結果を利用する。CPU21は、検査対象物内で反射された超音波の強度をSとし、センサ10と検査対象物との間の隙間で生じた多重反射信号等をノイズNとして、S/Nを求める。例えば、検査対象物が蒸気タービンのロータの動翼の場合には、翼植込部の欠陥や凹凸形状部で反射された超音波の強度(反射波強度)をSとし、センサ10と動翼との間の隙間で生じる多重反射信号等をノイズNとする。CPU21は、S/Nの評価結果を、RAM23及びHDD22のうちの1つ以上に記憶するとともに、I/Oポート25を介してモニタ28に表示する。
ステップ103は、センサ10が備える超音波素子11のうち、S/Nが大きい超音波素子11を求めるステップである。ステップ103は、ステップ103aとステップ103bとステップ103cという3つのステップからなり、CPU21が実施する。ステップ103aとステップ103bは、後述するように繰り返し行われる。
ステップ103aは、センサ10が備える超音波素子11のうち、一部の超音波素子11を用いて超音波探傷を行うステップである。ステップ103aで用いる一部の超音波素子11は、検査対象物の形状(曲面の曲率半径)や超音波素子11の位置などに応じて任意に選んで組み合わせることができる。ステップ103aで用いる一部の超音波素子11は、1つでも複数でもよい。ステップ103aでの超音波探傷は、このようにして選んだ一部の超音波素子11の組み合わせ(超音波素子11が1つの場合も含む。)を用いて、ステップ101での超音波探傷と同様にして行う。
ステップ103bは、ステップ103aで行った超音波探傷のS/Nを評価するステップである。ステップ103bでのS/Nの評価は、ステップ102でのS/Nの評価と同様にして行う。CPU21は、S/Nの評価結果を、RAM23及びHDD22のうちの1つ以上に記憶するとともに、I/Oポート25を介してモニタ28に表示する。
ステップ103bが終わったら、再びステップ103aに進み、センサ10が備える超音波素子11のうち、これまでのステップ103aでの超音波探傷で用いた超音波素子11の組み合わせと異なる組み合わせの超音波素子11を用いて、超音波探傷を行う。そして、再びステップ103bに進み、直前に行ったステップ103aでの超音波探傷のS/Nを評価する。このようにして、センサ10が備える超音波素子11の全てに対し、超音波素子11の組み合わせごとに、ステップ103aとステップ103bの処理を行う。
全ての超音波素子11に対してステップ103aとステップ103bの処理が終わったら、ステップ103cに進む。
ステップ103cでは、ステップ102で求めたS/Nよりも大きいS/Nをステップ103aで与えた超音波素子11の組み合わせを求める。すなわち、全ての超音波素子11を用いたときのS/Nよりも一部の超音波素子11を用いたときのS/Nが大きければ、このときの一部の超音波素子11の組み合わせを求める。ステップ103cで求めた超音波素子11の組み合わせを、S/Nが大きい(高い)超音波素子11の組み合わせと呼ぶ。
このように、ステップ103では、センサ10が備える超音波素子11を任意の複数の組み合わせ(超音波素子11が1つの場合も含む。)に分け、この超音波素子11の組み合わせを用いてステップ103aとステップ103bを行い、ステップ103aとステップ103bを繰り返すことで、センサ10が備える全ての超音波素子11に対して組み合わせごとにS/Nを求める。そして、ステップ103cで、S/Nが大きい超音波素子11の組み合わせ(全ての超音波素子11を用いた場合よりもS/Nが大きい超音波素子11の組み合わせ)を求める。
なお、ステップ103では、センサ10が備える超音波素子11の全てに対して、ステップ103aとステップ103bの処理を行わなくてもよい。例えば、センサ10の接触面積が大きい(センサ10と検査対象物との間の隙間が0.5mmより小さい)と推測できる領域にある超音波素子11のみに対して、ステップ103aとステップ103bの処理を行ってもよい。
ステップ104は、ステップ103で求めたS/Nが大きい超音波素子11の組み合わせを用いて超音波探傷を行うステップである。S/Nが大きい超音波素子11の組み合わせが複数ある場合には、S/Nが最も大きい超音波素子11の組み合わせを用いて超音波探傷を行うことが好ましい。ステップ104での超音波探傷は、ステップ101での超音波探傷と同様にして行う。
ステップ104は、省略することもできる。この場合は、ステップ103aでの超音波探傷の結果を、RAM23及びHDD22のうちの1つ以上に記憶しておく。そして、ステップ103cで求めた超音波素子11の組み合わせ(すなわち、S/Nが大きい超音波素子11の組み合わせ)を用いたときのステップ103aでのいずれか1つ以上の超音波探傷の結果を、検査対象物の超音波探傷の結果とする。S/Nが大きい超音波素子11の組み合わせが複数ある場合には、S/Nが最も大きい超音波素子11の組み合わせを用いたときの、ステップ103aでの超音波探傷の結果を、検査対象物の超音波探傷の結果とすることが好ましい。
本実施例による超音波探傷センサと超音波探傷方法は、以上のように構成されているため、曲面形状を有する検査対象物に対して超音波探傷を実施しても感度とS/Nの低下率を低減できる。また、センサの配置を検査対象物の曲面形状に合わせるためのセンサ設置部材を用いる必要がないので、超音波の信号強度の低下も低減できる。
実施例1では、動翼2が凸状の曲面を持ち、超音波探傷センサ10が動翼2の凸状の曲面上に設置された例を説明した。実施例2では、動翼2が凹状の曲面を持ち、超音波探傷センサ10が動翼2の凹状の曲面上に設置された例を説明する。
図8は、本発明の実施例2による超音波探傷センサの構成を説明するための図である。図8には、凹状の曲面を持つ動翼2と、動翼2の凹状の曲面上に設置された超音波探傷センサ10とを、模式的に示す。センサ10は、動翼2の曲面に沿って曲面状に並んで配置された複数の超音波素子11を備える。
センサ10は、実施例1のセンサ10と同様に、曲面状の複数の領域di(1≦i≦n、nは2以上の整数)に分割される。領域diは、動翼2に対面する曲面状である。領域diの曲率半径r(i)は、領域diによって異なり、領域diの位置がセンサ10の一端から他端に向かうにつれて単調に小さくなるものとする。図8に示した例では、領域diの曲率半径r(i)は、領域d1から領域dnに向かって単調に小さくなっており、r(1)>r(2)>……>r(n)である。
各領域diの曲率半径r(i)は、動翼2のうち、各領域diが対面する部分Di内の最大の曲率半径Ri以下である(r(i)≦Ri)。このようにすると、センサ10の各領域diの曲率半径r(i)が、各領域diが対面する動翼2の曲面の曲率半径以下であるので、センサ10と動翼2の曲面との間に0.5mm以上の隙間ができにくくなり、S/Nと超音波の信号強度との低下を防止できる。
図9は、本実施例による超音波探傷センサの効果を説明するための図であり、検査対象物である動翼2の曲率半径に対する、センサ10の接触面積の依存性を示すグラフである。ここでいう接触面積とは、センサ10のうち、動翼2との距離(隙間)が0.5mmより小さい領域diの面積である。図9のグラフは、図5のグラフと同一の条件で得られた。
図9には、曲率半径r(i)が75mmで一定の従来のセンサを用いた場合の、センサの接触面積を1点破線で示した。
図9からわかるように、本実施例によるセンサ10は、いずれの動翼2の曲率半径に対しても、従来のセンサより接触面積が大きい。このため、本実施例によるセンサ10は、超音波の入射強度が向上され、S/Nが向上されている。このため、同一のセンサ10を用いて探傷可能な動翼の形状が増える。
本実施例による超音波探傷方法は、実施例1による超音波探傷方法と同様であるので、説明を省略する。
本実施例による超音波探傷センサと超音波探傷方法は、以上のように構成されているため、実施例1による超音波探傷センサと超音波探傷方法と同様に、曲面形状を有する検査対象物に対して超音波探傷を実施してもS/Nの低下を低減できる。また、センサの配置を検査対象物の曲面形状に合わせるためのセンサ設置部材を用いる必要がないので、超音波の信号強度の低下も低減できる。
実施例3では、動翼2が鞍型の曲面を持ち、超音波探傷センサ10が動翼2の鞍型の曲面上に設置された例を説明する。鞍型の曲面は、凸状の曲面部分と凹状の曲面部分とを持ち、ある方向では凸状で他の方向では凹状の曲面である。このような形状の曲面を持つ動翼2に対しては、方形の超音波探傷センサ10を用い、鞍型の曲面に方形の超音波探傷センサ10を設置する。
センサ10のうち、動翼2の凸状の曲面部分上に設置された部分については、実施例1と同様に、各領域diの曲率半径r(i)は、各領域diが対面する動翼2の部分Di内の最大の曲率半径Ri以上である(r(i)≧Ri)。センサ10のうち、動翼2の凹状の曲面部分上に設置された部分については、実施例2と同様に、各領域diの曲率半径r(i)は、各領域diが対面する動翼2の部分Di内の最大の曲率半径Ri以下である(r(i)≦Ri)。
このような構成のセンサ10を用いると、鞍型の曲面を持つ形状の動翼2に対しても、実施例1、2と同様に、S/Nの低下と超音波の信号強度の低下とを低減できる。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記の実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、削除したり、他の構成を追加・置換したりすることが可能である。
1…ディスク、2、2a…動翼、3…ピン、4…ディスクフォーク、5…ディスクのピン穴、6…フォーク、7…動翼のピン穴、8…超音波探傷装置、9…制御コンピュータ、10…超音波探傷センサ、11…超音波素子、12…段差、13…超音波、14…隙間、21…CPU、22…ハードディスクドライブ(HDD)、23…ランダムアクセスメモリ(RAM)、24…リードオンリーメモリ(ROM)、25…I/Oポート、26…キーボード、27…記録媒体駆動装置、28…モニタ、29…A/Dコンバータ、30…D/Aコンバータ、31…I/Oポート、60、70…超音波探傷センサ。

Claims (5)

  1. 複数の超音波素子を備え、曲面を持つ検査対象物の前記曲面上に設置される超音波探傷センサにおいて、
    前記検査対象物は、前記曲面が凸状であり、
    前記超音波探傷センサは、前記超音波素子が曲面状に並んで配置されており、少なくとも1つの前記超音波素子を含む曲面状の複数の領域に分割され、
    複数の前記領域の各領域の曲率半径は、前記検査対象物の、前記各領域が対面する部分内の最大の曲率半径以上である、
    ことを特徴とする超音波探傷センサ。
  2. 複数の超音波素子を備え、曲面を持つ検査対象物の前記曲面上に設置される超音波探傷センサにおいて、
    前記検査対象物は、前記曲面が凹状であり、
    前記超音波探傷センサは、前記超音波素子が曲面状に並んで配置されており、少なくとも1つの前記超音波素子を含む曲面状の複数の領域に分割され、
    複数の前記領域の各領域の曲率半径は、前記検査対象物の、前記各領域が対面する部分内の最大の曲率半径以下である、
    ことを特徴とする超音波探傷センサ。
  3. 複数の超音波素子を備え、曲面を持つ検査対象物の前記曲面上に設置される超音波探傷センサにおいて、
    前記検査対象物は、前記曲面が鞍型の曲面で凸状の曲面部分と凹状の曲面部分とを持ち、
    前記超音波探傷センサは、前記超音波素子が曲面状に並んで配置されており、少なくとも1つの前記超音波素子を含む曲面状の複数の領域に分割され、
    複数の前記領域のうち前記検査対象物の前記凸状の曲面部分に設置される各領域の曲率半径は、前記検査対象物の、前記各領域が対面する部分内の最大の曲率半径以上であり、
    複数の前記領域のうち前記検査対象物の前記凹状の曲面部分に設置される各領域の曲率半径は、前記検査対象物の、前記各領域が対面する部分内の最大の曲率半径以下である、
    ことを特徴とする超音波探傷センサ。
  4. 超音波探傷センサを用いて検査対象物の超音波探傷を行う超音波探傷方法において、
    前記超音波探傷センサは、請求項1から3のいずれか1項に記載の超音波探傷センサであり、
    前記超音波探傷センサが備える前記超音波素子の全てを用いて、前記検査対象物の超音波探傷を行う全素子探傷ステップと、
    前記全素子探傷ステップで行った超音波探傷のS/Nを求める全素子S/N評価ステップと、
    前記超音波探傷センサが備える前記超音波素子のうち一部の前記超音波素子を用いて、前記検査対象物の超音波探傷を行う一部素子探傷ステップと、
    前記一部素子探傷ステップで行った超音波探傷のS/Nを求める一部素子S/N評価ステップと、
    前記全素子S/N評価ステップで求めたS/Nよりも大きいS/Nを前記一部素子探傷ステップで与えた一部の前記超音波素子を求める高S/N素子特定ステップと、
    前記高S/N素子特定ステップで求めた一部の前記超音波素子を用いて、前記検査対象物の超音波探傷を行う高S/N素子探傷ステップと、
    を備えることを特徴とする超音波探傷方法。
  5. 請求項4に記載の超音波探傷方法において、
    前記高S/N素子探傷ステップを備えず、
    前記高S/N素子特定ステップで求めた一部の前記超音波素子を用いて前記一部素子探傷ステップで超音波探傷を行ったときの超音波探傷の結果を、前記検査対象物の超音波探傷の結果とする超音波探傷方法。
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