JP2017167007A - 位置決め装置、密閉容器、および真空チャンバ - Google Patents

位置決め装置、密閉容器、および真空チャンバ Download PDF

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Abstract

【課題】対象物を3次元空間で精度よく位置決め可能な位置決め装置や出射部を精度よく位置決め可能な真空チャンバを提供する。
【解決手段】真空チャンバ10の位置決め装置20は、第1回転部材210と、第1回転部材210を第1軸Αの周りに回転自在に支持する第1支持部材211と、第1回転部材210を回転させる第1駆動装置と、第2回転部材220と、第2回転部材220を第2軸Βの周りに回転自在に支持すると共に第2軸Βが第1軸Αに対して第1角度Δ1だけ傾斜して当該第1軸Αと交差するように第1回転部材210に固定される第2支持部材221と、第2回転部材220を回転させる第2駆動装置と、第2回転部材220に固定されると共に出射部12を第2軸Βに対して第2角度Δ2だけ傾斜して第1軸Αと第2軸Βとの交点Oを通る第3軸Γ上に支持する第3支持部材231とを含む。
【選択図】図2

Description

本開示の発明は、対象物を3次元空間で位置決めする位置決め装置、それを備えた密閉容器、および真空チャンバに関する。
従来、物質の電子状態を調べるための手法として、X線を用いた軟X線発光分光法が知られており、近年では、高輝度放射光源の登場により、様々な分野において用いられるようになってきている。かかる軟X線発光分光法によれば、光散乱の運動量保存則を用いることで固体中の素励起のエネルギー分散を観測することが可能となる。このため、軟X線発光の出射角分布を捉えるために、測定に際して大型の分光器を旋回させることも行われている(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1に記載された軟X線発光分光システムにおいて、分光器は、設置面と直交する方向に延びる回転軸の周りに30°から150°の範囲で旋回可能なおよそ15mのアームに搭載されており、試料が配置される真空チャンバの発光出射部に接続される。また、真空チャンバには、分光器に接続される発光出射部の2次元平面内における回動を許容しつつ、当該真空チャンバ内を真空状態に維持するための真空ベルトが設けられている。
SOFT INELASTIC X-RAY SCATTERING (SIX) インターネット< https://www.bnl.gov/ps/nsls2/beamlines/files/pdf/02ID-SIX.pdf>
上記非特許文献1に記載された真空チャンバの真空ベルトは、出射部の回動に応じて一側から繰り出されると共に他側で巻き取られるベルト状のシール部材を用いたものと考えられ、かかる真空ベルトを真空チャンバに設けても、真空チャンバの内部を良好な真空状態に保つことが困難となるおそれがある。また、特許文献1の真空チャンバでは、発光出射部が2次元平面内で回動可能とされているが、対象物としての発光出射部を3次元空間で位置決め可能にすることで、軟X線発光分光システム全体における位置調整の幅を大きくして、測定性能をより向上させることができるであろう。
そこで、本開示の発明は、対象物を3次元空間で精度よく位置決めすることができる位置決め装置、少なくとも一部が外部に露出する対象物を3次元空間で精度よく位置決めすると共に内部を良好な密閉状態に保つことができる密閉容器、および少なくとも一部が外部に露出する出射部を3次元空間で精度よく位置決めすると共に内部を良好な真空状態に保つことができる真空チャンバの提供を主目的とする。
本開示の位置決め装置は、対象物を3次元空間で位置決めする位置決め装置であって、第1回転部材と、前記第1回転部材を該第1回転部材の中心軸である第1軸の周りに回転自在に支持する第1支持部材と、前記第1回転部材を前記第1支持部材に対して前記第1軸の周りに回転させる第1駆動装置とを含む第1回転機構と、第2回転部材と、前記第2回転部材を該第2回転部材の中心軸である第2軸の周りに回転自在に支持すると共に、前記第2軸が前記第1軸に対して第1の角度だけ傾斜して該第1軸と交差するように前記第1回転部材に固定される第2支持部材と、前記第2回転部材を前記第2支持部材に対して前記第2軸の周りに回転させる第2駆動装置とを含む第2回転機構と、前記第2回転部材に固定されると共に、前記対象物を前記第2軸に対して第2の角度だけ傾斜して前記第1軸と前記第2軸との交点を通る第3軸上に支持する第3支持部材とを備えるものである。
かかる位置決め装置では、第1および第2駆動装置によって第1および第2回転部材を第1または第2支持部材に対して回転させることで、第3軸の延在方向における第1軸と第2軸との交点から対象物までの長さを曲率半径とする球冠の表面上に対象物を精度よく位置決めすることが可能となる。
また、前記第1の角度と前記第2の角度とは、同一であってもよい。これにより、第1および第2駆動装置によって第1および第2回転部材を第1または第2支持部材に対して回転させることで、第3軸の延在方向における第1軸と第2軸との交点から対象物までの長さを曲率半径とする球冠の表面上の任意の位置に対象物を精度よく位置決めすることが可能となる。
更に、前記第3支持部材は、前記対象物を前記第3軸の周りに回転自在に支持してもよく、前記位置決め装置は、前記対象物を前記第3支持部材に対して前記第3軸の周りに回転させる第3駆動装置を更に備えてもよい。これにより、第3駆動装置によって対象物を第3支持部材に対して回転させることで、第1および第2回転部材の回転に伴って発生する対象物の第3軸の周りにおける捩れを解消したり、対象物の第3軸周りの角度を任意設定したりすることが可能となる。
また、本開示の密閉容器は、上記何れかの位置決め装置を備えた密閉容器であって、前記第1回転機構の前記第1支持部材が密に接合される開放端を有する容器本体と、前記第1回転部材と前記第1支持部材との間に配置された第1シール部材と、前記第2回転部材と前記第2支持部材との間に配置された第2シール部材とを備え、前記対象物は、少なくとも一部が前記密閉容器の外部に露出するように前記第3支持部材により支持されるものである。
かかる密閉容器では、第1および第2駆動装置によって第1および第2回転部材を第1または第2支持部材に対して回転させることで、少なくとも一部が外部に露出する対象物を第3軸の延在方向における第1軸と第2軸との交点から当該対象物までの長さを曲率半径とする球冠の表面上に精度よく位置決めすることが可能となる。また、上記位置決め装置では、第1駆動装置を第1支持部材よりも外側に配置すると共に、第2駆動装置を第2支持部材よりも外側に配置することができる。従って、密閉容器の内部容積を充分に確保しつつ、密閉容器全体をよりコンパクト化することが可能となる。更に、この密閉容器では、第1回転機構の第1支持部材が容器本体の開放端に密に接合され、第1回転部材と第1支持部材との間および第2回転部材と第2支持部材との間に第1または第2シール部材が配置されることから、内部を良好な密閉状態に保つことができる。また、対象物が第3支持部材によって第3軸の周りに回転自在に支持される場合には、対象物と第3支持部材との間に第3シール部材が配置されるとよい。
本開示の真空チャンバは、放射光の入射部と、前記放射光が照射される試料を支持するステージと、前記試料からの発光を通過させる出射部とを有する真空チャンバであって、前記入射部を有すると共に少なくとも一端が開放された容器本体と、第1回転部材と、前記容器本体の開放端に密に接合されると共に前記第1回転部材を該第1回転部材の中心軸である第1軸の周りに回転自在に支持する第1支持部材と、前記第1回転部材と前記第1支持部材との間に配置された第1シール部材と、前記第1回転部材を前記第1支持部材に対して前記第1軸の周りに回転させる第1駆動装置とを含む第1回転機構と、第2回転部材と、前記第2回転部材を該第2回転部材の中心軸である第2軸の周りに回転自在に支持すると共に、前記第2軸が前記第1軸に対して第1の角度だけ傾斜して該第1軸と交差するように前記第1回転部材に密に接合される第2支持部材と、前記第2回転部材と前記第2支持部材との間に配置された第2シール部材と、前記第2回転部材を前記第2支持部材に対して前記第2軸の周りに回転させる第2駆動装置とを含む第2回転機構と、前記出射部を、少なくとも一部が前記密閉容器の外部に露出するように、前記第2軸に対して第2の角度だけ傾斜して前記第1軸と前記第2軸との交点を通る第3軸と同軸かつ前記第3軸の周りに回転自在に支持すると共に、前記第2回転部材に密に接合される第3支持部材と、前記出射部と前記第3支持部材との間に配置された第3シール部材と、前記出射部を前記第3支持部材に対して前記第3軸の周りに回転させる第3駆動装置とを含む第3回転機構とを備えるものである。
かかる真空チャンバでは、第1および第2駆動装置によって第1および第2回転部材を第1または第2支持部材に対して回転させることで、少なくとも一部が外部に露出する出射部を第3軸の延在方向における第1軸と第2軸との交点から当該出射部までの長さを曲率半径とする球冠の表面上に精度よく位置決めすることが可能となる。更に、第3駆動装置によって出射部を第3支持部材に対して回転させることで、第1および第2回転部材の回転に伴って発生する出射部の第3軸の周りにおける捩れを解消することができる。また、この真空チャンバでは、第1回転機構の第1支持部材が容器本体の開放端に密に接合され、第1回転部材と第1支持部材との間、第2回転部材と第2支持部材との間、および対象物と第3支持部材との間に第1、第2または第3シール部材が配置されることから、内部を良好な真空状態に保つことが可能となる。更に、この真空チャンバでは、第1駆動装置を第1支持部材よりも外側に配置し、第2駆動装置を第2支持部材よりも外側に配置し、かつ第3駆動装置を第3支持部材よりも外側に配置することができる。従って、真空チャンバの内部容積を充分に確保しつつ、真空チャンバ全体をよりコンパクト化することが可能となる。
また、前記出射部は、ベローズを介して分光器と連結されてもよく、前記分光器は、前記放射光の入射方向および前記第1軸の双方と直交する方向に延びる回転軸の周りに回転させられてもよい。上述のように、本開示の真空チャンバは容易にコンパクト化可能なものであることから、試料の発光点から分光器までの距離を短くし、それにより取り込み角度を大きくして分光器の測定効率を向上させることができる。
更に、前記第1、第2および第3回転機構は、中空型回転導入機であってもよい。
本開示の真空チャンバの使用状態を示す概略構成図である。 本開示の真空チャンバを示す断面図である。 本開示の真空チャンバを示す平面図である。 本開示の真空チャンバにおける第1および第2回転部材並びに出射部の回転角度を示す説明図である。 本開示の真空チャンバにおける第1軸と第2軸との交点を中心とした球冠上の点の方位角および仰角を示す説明図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の真空チャンバの使用状態を示す概略構成図であり、図2は、真空チャンバ10を示す断面図である。同図に示す真空チャンバ10は、放射光の入射部11と、放射光が照射された試料からの発光を通過させる出射部12とを有し、高輝度放射光源2や分光器3と共に気体、液体、固体の電子状態を調べるための軟X線発光分光システム1を構成する。高輝度放射光源2は、電子を加速器により光と概ね等しい速度まで加速させると共に偏向電磁石や挿入光源により電子(電子ビーム)の進行方向を変えることにより放射光を発生させるものである。
分光器3は、図示しない回折格子やCCD等の検出器を有する。本実施形態の分光器3は、高輝度放射光源2からの放射光の入射方向(図2におけるX軸方向)と、当該入射方向に直交して軟X線発光分光システム1の設置面と平行に延びる方向(図2におけるY軸およびΑ軸方向)との双方と直交するように長手方向における一端側に定められた回転軸3a(図2における点Oを通ってZ軸方向に延びる軸)の周りの所定範囲内で正逆方向に旋回(回動)可能である。
真空チャンバ10は、図1および図2に示すように、放射光の入射部11を有する容器本体15と、ベローズ4を介して分光器3に接続される発光の出射部12を3次元空間で位置決めするための位置決め装置20とを含む。本実施形態において、容器本体15は、ステンレス等の金属により円筒状に形成されており、複数のボルトやOリング等のシール部材を介して蓋体15cが固定される環状のフランジ部15fを有する。真空チャンバ10は、容器本体15の軸心が高輝度放射光源2からの放射光の入射方向(図2におけるX軸方向)と直交すると共に上記設置面と平行に延在するように当該設置面に対して固定される。これにより、容器本体15のフランジ部15fや蓋体15cは、設置面に対して垂直をなす。
また、容器本体15の内部には、入射部11に入射した高輝度放射光源2からの放射光が照射される試料Sを支持するステージ17(図1参照)が配置される。ステージ17は、当該ステージ17上に支持された試料Sにおける放射光の照射点(発光点)が上記分光器3の回転軸3aと概ね交差するように(図2における点Oに概ね一致するように)真空チャンバ10内に配置される。更に、容器本体15には、その内部の空気を吸引するための図示しない真空ポンプが接続され、軟X線発光分光システム1による測定に際しては、容器本体15の内部が超高真空状態に保たれる。位置決め装置20は、図2に示すように、何れも中空型回転導入機である第1回転機構21、第2回転機構22および第3回転機構23を有する。
第1回転機構21は、図2に示すように、ステンレス等の金属により環状に形成された第1回転部材210と、ステンレス等の金属により短尺筒状(円筒状)に形成された第1支持部材211と、第1駆動装置215とを含む。第1回転部材210は、短尺円筒状の筒状部210aと、当該筒状部210aの一端から径方向外側に延出された円環状のフランジ部210bと、フランジ部210bの表面(図2における上面)に溶接により密に(隙間なく)接合(固定)されたシェル部210cとを有する。本実施形態において、第1回転部材210のシェル部210cは、薄肉の球殻を直径と直交する第1の平面および当該第1の平面に対して第1角度Δ1だけ傾斜した第2の平面で切ったときに第1および第2の平面により挟まれる部分と同様の形状を有する。そして、図2に示すように、シェル部210cの大径の開放端は、フランジ部210bの外周に接合される。ただし、第1回転部材210(筒状部210aおよびフランジ部210b)とシェル部210cとは例えば鋳造等により一体に成形されてもよい。
第1支持部材211は、第1回転部材210の筒状部210aの外径よりも僅かに大きい内径を有し、上述の容器本体15のフランジ部15fとは反対側の開放端15e(図2参照)に溶接により密に(隙間なく)接合(固定)される。更に、第1支持部材211の内周面には、それぞれOリング(第1シール部材)213が配置される2本の環状溝が軸方向に間隔をおいて形成されている。
第1駆動装置215は、図3に示すように、第1駆動モータ(ステッピングモータ)M1と、ウォーム(ねじ歯車)217およびウォームホイール(はすば歯車)218を含むウォームギヤ機構216とを有する。ウォームギヤ機構216のウォーム217は、第1駆動モータM1のロータに一体に回転するように連結される。また、ウォームホイール218は、第1回転部材210のフランジ部210bの裏面(図2における下面)に複数のボルトを介して第1回転部材210と同軸に固定される。図2および図3からわかるように、第1駆動装置215の構成部品は、真空チャンバ10の外部、すなわちOリング213や第1支持部材211よりも外側に配置される。
図2に示すように、第1回転部材210の筒状部210aは、第1支持部材211内に同軸に嵌め込まれる。また、第1回転部材210のフランジ部210bに固定されたウォームホイール218の内周面と、第1支持部材211の外周面との間には、本実施形態ではボールベアリングである軸受214が配置される。軸受214は、図2に示すように、第1支持部材211と当該第1支持部材211に図示しない複数のボルトを介して固定される環状の第1固定部材211rとにより保持される。これにより、第1回転部材210は、第1支持部材211によって当該第1回転部材210の中心軸である第1軸Αの周りに回転自在に支持される。そして、第1駆動装置215の第1駆動モータM1によりウォーム217を回転させることで、当該ウォーム217およびウォームホイール218を介して第1回転部材210を第1支持部材211および容器本体15に対して第1軸Αの周りに回転させることが可能となる。本実施形態において、第1駆動装置215は、第1回転部材210を第1軸Αの周りに正方向および逆方向の双方に第1支持部材211に対して自在に回転させることができるように構成されている。
更に、本実施形態において、第1回転部材210と第1支持部材211との径方向における間および2つのOリング213の軸方向における間に画成される狭隘な空間には、第1支持部材211に形成された図示しない吸引通路を介して上記真空ポンプとは異なる補助真空ポンプが接続される。これにより、補助真空ポンプによって当該空間を真空排気(粗引き)することで、第1回転部材210と第1支持部材211との隙間を介して容器本体15内に空気が流入するのを良好に抑制することが可能となる。
第2回転機構22は、図2に示すように、ステンレス等の金属により形成された第2回転部材220と、ステンレス等の金属により短尺筒状(円筒状)に形成された第2支持部材221と、第2駆動装置225とを含む。第2回転部材220は、短尺円筒状の筒状部220aと、円盤状の天板部220bとを有する。本実施形態において、天板部220bは、その中心が筒状部220aすなわち第2回転部材220の中心軸である第2軸Β上に位置すると共に当該第2軸Βと直交し、かつ外周部が筒状部220aの外周面よりも径方向外側に張り出すように筒状部220aと一体に形成されている。ただし、天板部220bは、筒状部220aとは別体に形成されて当該筒状部220aの一端に溶接等により密に接合(固定)されてもよい。更に、天板部220bには、楕円形状の開口220cが形成されている。
第2支持部材221は、第2回転部材220の筒状部220aの外径よりも僅かに大きい内径を有する。更に、第2支持部材221の内周面には、それぞれOリング(第2シール部材)223が配置される2本の環状溝が軸方向に間隔をおいて形成されている。図2に示すように、第2支持部材221は、第1回転機構21の第1回転部材210のシェル部210cに固定される。すなわち、第2支持部材221は、当該第2支持部材221の中心軸が第1回転部材210(および第1支持部材211)の中心軸である第1軸Αに対して上記第1角度Δ1だけ傾斜して当該第1軸Αと交差するように、シェル部210cの傾斜した小径の開放端(フランジ部210b側とは反対側の開放端)に溶接により密に(隙間なく)接合される。
第2駆動装置225は、図3に示すように、第2駆動モータ(ステッピングモータ)M2と、ウォーム(ねじ歯車)227およびウォームホイール(はすば歯車)228を含むウォームギヤ機構226とを有する。ウォームギヤ機構226のウォーム227は、第2駆動モータM2のロータに一体に回転するように連結される。また、ウォームホイール228は、第2回転部材220の天板部220bの外周部の裏面(図2における下面)に複数のボルトを介して第2回転部材220と同軸に固定される。図2および図3からわかるように、第2駆動装置225の構成部品は、真空チャンバ10の外部、すなわちOリング223や第2支持部材221よりも外側に配置される。
図2に示すように、第2回転部材220の筒状部220aは、第2支持部材221内に同軸に嵌め込まれる。更に、第2回転部材220の天板部220bに固定されたウォームホイール228の内周面と、第2支持部材221の外周面との間には、本実施形態ではボールベアリングである軸受224が配置される。軸受224は、図2に示すように、第2支持部材221と当該第2支持部材221に図示しない複数のボルトを介して固定される環状の第2固定部材221rとにより保持される。これにより、第2回転部材220は、第2支持部材221によって当該第2回転部材220の中心軸である第2軸Βの周りに回転自在に支持され、当該第2軸Βは、第1軸Αに対して第1角度Δ1だけ傾斜して当該第1軸Αと交差する。そして、第2駆動装置225の第2駆動モータM2によりウォーム227を回転させることで、当該ウォーム227およびウォームホイール228を介して第2回転部材220を第2支持部材221および第1回転部材210に対して第2軸Βの周りに回転させることが可能となる。本実施形態において、第2駆動装置225は、第2回転部材220を第2軸Βの周りに正方向および逆方向の双方に第2支持部材221に対して自在に回転させることができるように構成されている。
更に、本実施形態において、第2回転部材220と第2支持部材221との径方向における間および2つのOリング223の軸方向における間に画成される狭隘な空間には、第2支持部材221に形成された図示しない吸引通路を介して上記補助真空ポンプが接続される。これにより、補助真空ポンプによって当該空間を真空排気(粗引き)することで、第2回転部材220と第2支持部材221との隙間を介して容器本体15内に空気が流入するのを良好に抑制することが可能となる。また、第2回転部材220の開口220cは、その長軸が当該天板部220bの径方向に延在すると共に、その中心(長軸と短軸との交点)が、第2軸Βに対して第2角度Δ2だけ傾斜して第1軸Αと第2軸Βとの交点Oを通る直線上に位置するように天板部220bに形成される。
第3回転機構23は、図2に示すように、ステンレス等の金属により形成された対象物(第3回転部材)としての出射部12と、ステンレス等の金属により筒状(円筒状)に形成された第3支持部材231と、第3駆動装置235とを含む。出射部12は、短尺円筒状の筒状部12aと、当該筒状部12aの一端から径方向外側に延出された円環状のフランジ部12bと、発光を通過させるための中心孔12oとを有する。フランジ部12bには、図示しないボルトを介して上述のベローズ4を連結することができる。また、本実施形態において、出射部12は、中心孔12o内に集光器5(図2参照)を同軸に装着することができるように構成されている。
第3支持部材231は、出射部12の筒状部12aの外径よりも僅かに大きい内径を有する。また、第3支持部材231の内周面には、それぞれOリング(第3シール部材)233が配置される2本の環状溝が軸方向に間隔をおいて形成されている。更に、第3支持部材231は、軸方向に延出された円筒状の延出部231eを有する。延出部231eの遊端部は、第3支持部材231の中心軸に対して角度(90−Δ2)をなす平面でカットされており、当該延出部231eは、第2回転部材220の天板部220bに形成された開口220cに嵌まり込む楕円状の開放端を有する。かかる延出部231eの開放端は、図2に示すように、開口220cに嵌め込まれると共に、天板部220bに溶接により密に(隙間なく)接合(固定)される。これにより、第3支持部材231は、当該第3支持部材231の中心軸が第2回転部材220(および第2支持部材221)の中心軸である第2軸Βに対して上記第2角度Δ2だけ傾斜して第1軸Αと第1軸Βとの交点Oを通るように、第2回転部材220の天板部220bに固定される。
第3駆動装置235は、図3に示すように、第3駆動モータ(ステッピングモータ)M3と、ウォーム(ねじ歯車)237およびウォームホイール(はすば歯車)238を含むウォームギヤ機構236とを有する。ウォームギヤ機構236のウォーム237は、第3駆動モータM3のロータに一体に回転するように連結される。また、ウォームホイール238は、出射部12のフランジ部12bの裏面(図2における下面)に複数のボルトを介して出射部12と同軸に固定される。図2および図3からわかるように、第3駆動装置235の構成部品は、真空チャンバ10の外部、すなわちOリング233や第3支持部材231よりも外側に配置される。
図2に示すように、出射部12の筒状部12aは、第3支持部材231内に同軸に嵌め込まれる。また、出射部12のフランジ部12bに固定されたウォームホイール238の内周面と、第3支持部材231の外周面との間には、本実施形態ではボールベアリングである軸受234が配置される。軸受234は、図2に示すように、第3支持部材231と当該第3支持部材231に図示しない複数のボルトを介して固定される環状の第3固定部材231rとにより保持される。これにより、出射部12は、フランジ部12bが真空チャンバ10の外部に露出するように、第3支持部材231によって第2軸Βに対して上記第2角度Δ2だけ傾斜して第1軸Αと第2軸Βとの交点Oを通る第3軸Γと同軸かつ当該第3軸Γの周りに回転自在に支持される。また、第1支持部材211や容器本体15は、第1回転部材210のシェル部210c、第2回転部材220の天板部220b、第3支持部材231および出射部12により上方から覆われる。そして、第3駆動装置235の第3駆動モータM3によりウォーム237を回転させることで、当該ウォーム237およびウォームホイール238を介して出射部12を第3支持部材231および第2回転部材220に対して第3軸Γの周りに回転させることが可能となる。本実施形態において、第3駆動装置235は、出射部12を第3軸Γの周りに正方向および逆方向の双方において第3支持部材231に対して自在に回転させることができるように構成されている。
更に、本実施形態において、出射部12と第3支持部材231との径方向における間および2つのOリング233の軸方向における間に画成される狭隘な空間には、第3支持部材231に形成された図示しない吸引通路を介して上記補助真空ポンプが接続される。これにより、補助真空ポンプによって当該空間を真空排気(粗引き)することで、出射部12と第3支持部材231との隙間を介して容器本体15内に空気が流入するのを良好に抑制することが可能となる。
図3に示すように、第1駆動装置215の第1駆動モータM1、第2駆動装置225の第2駆動モータM2、および第3駆動装置235の第3駆動モータM3は、CPU等を含むコンピュータである制御装置50により制御される。本実施形態の制御装置50は、第1から第3駆動モータM1,M2およびM3とは独立に分光器3の駆動装置(図示省略)を制御するように構成されている。そして、制御装置50は、分光器3を回動させる際に、当該分光器3の回動に同期して第1および第2回転部材210,220並びに出射部12が第1軸Α、第2軸Βまたは第3軸Γの周りに回転するように第1から第3駆動モータM1,M2およびM3を制御する。ただし、分光器3の回動に同期して第1から第3駆動装置215,225および235が制御されるのであれば、分光器3の駆動装置は、制御装置50以外の他の制御装置によって制御されてもよい。
ここで、図4に示すように、第1回転部材210の第1軸Αの周りの回転角度を“α”とし、第2回転部材220の第2軸Βの周りの回転角度を“β”とし、出射部12の第3軸Γの周りの回転角度を“γ”とする。更に、図5に示すように、上記交点Oを中心とした球冠上の点のX軸からの方位角(azimuth)を“θ”とし、XY平面からの仰角(elevation)を“φ”とする。この場合、第1および第2回転部材210,220の回転角度α,βと、方位角θ、仰角φ、並びに上述の第1および第2角度Δ1,Δ2との間には、次式(1)から(3)に示す関係が成立する。また、出射部12の回転角度γと方位角θ、仰角φ、並びに第1および第2角度Δ1,Δ2との間には、次式(4)に示す関係が成立する。なお、図4および図5におけるX軸、Y軸およびZ軸は、真空チャンバ10(軟X線発光分光システム1)に対して、図2に示すように設定され、真空チャンバ10の入射部11に対する放射光の入射方向は、X軸の延在方向に一致し、第1軸Αは、Y軸に一致する。また、第1および第2回転部材210,220並びに出射部12の回転方向は、図4に示す方向を正とする。更に、図4は、第1および第2回転部材210,220の回転角度α,βが0(rad)となるときの第1軸Αおよび第2軸Βを示す。
Figure 2017167007
真空チャンバ10の位置決め装置20において、交点Oを中心とした球冠上の点の方位角θの取り得る範囲は、π/2−(Δ1+Δ2)≦θ≦π/2−|Δ1−Δ2|,π/2+|Δ1−Δ2|≦θ≦π/2+(Δ1+Δ2)となるが、連続した角度範囲内で任意の方位角θを取り得るようにするためには、Δ1=Δ2,0≦α≦2πおよび0≦β≦πと満たす必要がある。このため、真空チャンバ10では、第1角度Δ1と第2角度Δ2とが同一に定められる。また、上述のように、第1駆動装置215は、第1回転部材210を第1軸Αの周りに正方向および逆方向の双方に第1支持部材211に対して自在に回転させることができるように構成され、第2駆動装置225は、第2回転部材220を第2軸Βの周りに正方向および逆方向の双方に第2支持部材221に対して自在に回転させることができるように構成される。
これにより、真空チャンバ10では、第1および第2駆動装置215,225によって第1および第2回転部材210,220を第1または第2支持部材211,221に対して回転させることで、分光器3の回動に応じて、フランジ部12bが外部に露出する出射部12を第3軸Γの延在方向における上記交点Oから当該出射部12までの長さ(例えば、第3軸Γの延在方向における交点Oからフランジ部12bの端面までの距離)を曲率半径とする球冠の表面上の任意の位置に精度よく位置決めすることが可能となる。更に、第3駆動装置235によって出射部12を第3支持部材231に対して回転させることで、第1および第2回転部材210,220の回転に伴って発生する出射部12(およびベローズ4)の第3軸Γの周りにおける捩れを解消することができる。この結果、分光器3の回動に応じて出射部12をより適正な位置へと移動させて、軟X線発光分光システム1による測定をスムースに実行することが可能となる。更に、出射部12に集光器5が装着される場合には、第1から第3駆動装置215,225,235の少なくとも何れかを作動させて分光器3に対する集光器5の位置を微調整することができる。
また、真空チャンバ10では、第1回転機構21の第1支持部材211が容器本体15の開放端15eに密に接合され、第1回転部材210と第1支持部材211との間、第2回転部材220と第2支持部材221との間、および出射部12と第3支持部材231との間にOリング213,223または233が配置されている。これにより、第1および第2回転部材210,220並びに出射部12が回転しても、真空チャンバ10の内部を超高真空状態に保つことが可能となる。
更に、真空チャンバ10では、第1駆動装置215をOリング213や第1支持部材211よりも外側に配置し、第2駆動装置225をOリング223や第2支持部材221よりも外側に配置し、かつ第3駆動装置235をOリング213や第3支持部材231よりも外側に配置することができる。従って、真空チャンバ10の内部容積を充分に確保しつつ、真空チャンバ10の全体をよりコンパクト化することが可能となる。そして、真空チャンバ10がコンパクト化されることにより、試料Sの発光点から分光器3までの距離を短くし、それにより取り込み角度を大きくして分光器3の測定効率を向上させることができる。
以上説明したように、本開示の真空チャンバ10では、位置決め装置20により分光器3の回動に応じて出射部12を3次元空間のより適正な位置に精度よく位置決めすると共に内部を良好な真空状態に保つことができる。なお、真空チャンバ10では、第1角度Δ1と第2角度Δ2とが同一に定められるが、これに限られるものではない。すなわち、方位角θの連続性が無くなることにはなるが、第1角度Δ1と第2角度Δ2とが互いに異なるように定められてもよい。また、真空チャンバ10の構成は、例えば空気以外の気体が封入される密閉容器に適用されてもよい。更に、上述の第1から第3駆動装置215,225および235は、ウォームギヤ機構216,226,236の代わりに、ウォームギヤ機構以外のギヤ機構や、巻き掛け伝動機構、ローラ伝動機構等を含むものであってもよい。また、真空チャンバ10の位置決め装置20は、それ自体単独で、対象物を3次元空間で位置決めする装置として用いられてもよい。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、位置決め装置や密閉容器、真空チャンバの製造産業等において利用可能である。
1 軟X線発光分光システム、2 高輝度放射光源、3 分光器、3a 回転軸、4 ベローズ、5 集光器、10 真空チャンバ、11 入射部、12 出射部、12a 筒状部、12b フランジ部、12o 中心孔、15 容器本体、15c 蓋体、15e 開放端、15f フランジ部、17 ステージ、20 位置決め装置、21 第1回転機構、210 第1回転部材、210a 筒状部、210b フランジ部、210c シェル部、211 第1支持部材、211r 第1固定部材、213 Oリング、214 軸受、215 第1駆動装置、216 ウォームギヤ機構、217 ウォーム、218 ウォームホイール、22 第2回転機構、220 第2回転部材、220a 筒状部、220b 天板部、220c 開口、221 第2支持部材、221r 第2固定部材、223 Oリング、224 軸受、225 第2駆動装置、226 ウォームギヤ機構、227 ウォーム、228 ウォームホイール、23 第3回転機構、231 第3支持部材、231e 延出部、231r 第3固定部材、233 Oリング、234 軸受、235 第3駆動装置、236 ウォームギヤ機構、237 ウォーム、238 ウォームホイール、50 制御装置、M1 第1駆動モータ、M2 第2駆動モータ、M3 第3駆動モータ、O 交点、S 試料、Α 第1軸、Β 第2軸、Γ 第3軸。

Claims (7)

  1. 対象物を3次元空間で位置決めする位置決め装置であって、
    第1回転部材と、前記第1回転部材を該第1回転部材の中心軸である第1軸の周りに回転自在に支持する第1支持部材と、前記第1回転部材を前記第1支持部材に対して前記第1軸の周りに回転させる第1駆動装置とを含む第1回転機構と、
    第2回転部材と、前記第2回転部材を該第2回転部材の中心軸である第2軸の周りに回転自在に支持すると共に、前記第2軸が前記第1軸に対して第1の角度だけ傾斜して該第1軸と交差するように前記第1回転部材に固定される第2支持部材と、前記第2回転部材を前記第2支持部材に対して前記第2軸の周りに回転させる第2駆動装置とを含む第2回転機構と、
    前記第2回転部材に固定されると共に、前記対象物を前記第2軸に対して第2の角度だけ傾斜して前記第1軸と前記第2軸との交点を通る第3軸上に支持する第3支持部材と、
    を備える位置決め装置。
  2. 請求項1に記載の位置決め装置において、前記第1の角度と前記第2の角度とが同一である位置決め装置。
  3. 請求項1または2に記載の位置決め装置において、
    前記第3支持部材は、前記対象物を前記第3軸の周りに回転自在に支持し、
    前記対象物を前記第3支持部材に対して前記第3軸の周りに回転させる第3駆動装置を更に備える位置決め装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の位置決め装置を備えた密閉容器であって、
    前記第1回転機構の前記第1支持部材が密に接合される開放端を有する容器本体と、
    前記第1回転部材と前記第1支持部材との間に配置された第1シール部材と、
    前記第2回転部材と前記第2支持部材との間に配置された第2シール部材と、
    を備え、
    前記対象物は、少なくとも一部が前記密閉容器の外部に露出するように前記第3支持部材により支持される密閉容器。
  5. 放射光の入射部と、前記放射光が照射される試料を支持するステージと、前記試料からの発光を通過させる出射部とを有する真空チャンバであって、
    前記入射部を有すると共に少なくとも一端が開放された容器本体と、
    第1回転部材と、前記容器本体の開放端に密に接合されると共に前記第1回転部材を該第1回転部材の中心軸である第1軸の周りに回転自在に支持する第1支持部材と、前記第1回転部材と前記第1支持部材との間に配置された第1シール部材と、前記第1回転部材を前記第1支持部材に対して前記第1軸の周りに回転させる第1駆動装置とを含む第1回転機構と、
    第2回転部材と、前記第2回転部材を該第2回転部材の中心軸である第2軸の周りに回転自在に支持すると共に、前記第2軸が前記第1軸に対して第1の角度だけ傾斜して該第1軸と交差するように前記第1回転部材に密に接合される第2支持部材と、前記第2回転部材と前記第2支持部材との間に配置された第2シール部材と、前記第2回転部材を前記第2支持部材に対して前記第2軸の周りに回転させる第2駆動装置とを含む第2回転機構と、
    前記出射部を、少なくとも一部が前記密閉容器の外部に露出するように、前記第2軸に対して第2の角度だけ傾斜して前記第1軸と前記第2軸との交点を通る第3軸と同軸かつ前記第3軸の周りに回転自在に支持すると共に、前記第2回転部材に密に接合される第3支持部材と、前記出射部と前記第3支持部材との間に配置された第3シール部材と、前記出射部を前記第3支持部材に対して前記第3軸の周りに回転させる第3駆動装置とを含む第3回転機構と、
    を備える真空チャンバ。
  6. 請求項5に記載の真空チャンバにおいて、
    前記出射部は、ベローズを介して分光器に連結され、
    前記分光器は、前記放射光の入射方向および前記第1軸の双方と直交する方向に延びる回転軸の周りに回転させられる真空チャンバ。
  7. 請求項5または6に記載の真空チャンバにおいて、前記第1、第2および第3回転機構は、中空型回転導入機である真空チャンバ。
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