JP2017166860A - 粉取れ具合の測定装置及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光照射を工夫することにより、粉の取れ具合を適切に判定できる。
【解決手段】載置台1に載置された粉取り処理後の錠剤TBの主面に対して、光照射部3から光を照射して撮影部5で撮影を行い、その撮影画像を二値化閾値で二値化処理部9が二値化する。光照射部3が錠剤TBの主面に接線方向から光を照射しているので、撮影画像は、粉pmで光が散乱し、粉pm部分における輝度TBが錠剤の主面に比較して高くなり、正確に二値化できる。判定部17は、面積率算出部15が算出した面積率と、記憶部13に予め記憶されている閾値とに基づいて粉取れ具合を判定する。二値化画像における錠剤TBの主面と粉pmとの識別を正確にできるので、二値化画像に基づく粉pmの面積率も従来よりも正確に算出できる。判定部17が粉pmの面積率に基づいて従来よりも正確に粉取れ具合の良否判定を行える。
【選択図】図1

Description

本発明は、医薬品や健康食品などの錠剤の主面に付着した粉の除去度合いを測定するための粉取れ具合の測定装置及びその方法に関する。
従来、この種の装置として、照明装置と、カメラと、画像処理装置とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。照明装置は、錠剤の粉取り装置による粉取り処理後の錠剤に対して、その主面に対向する斜め上方から光を照射する。カメラは、錠剤の表面で反射した光に基づく反射光画像を撮影する。このとき、反射光画像は、面積が大きな錠剤面が明るく、錠剤面よりも相対的に面積が小さな粉が錠剤面よりも暗く写る。画像処理装置は、カメラで撮影された反射光画像を、所定の閾値により二値化する。そして二値化画像に基づいて濃度勾配を求め、この濃度勾配に基づいて錠剤の粉取れ具合について良否判定している。
特開2011−117745号公報(段落番号[0039]−[0045]、図1) 特開2001−33390号公報 特開2000−214097号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、錠剤の原料となる粉末は、φ0.03〜0.1mm程度の大きさであり、錠剤は、種々の寸法のものがあるが、主流のもので主面がφ8〜10mmである。つまり、錠剤の主面の大きさと比較すると、錠剤に付着している粉の大きさは2桁ほど小さい。そのため、従来の装置のように錠剤の主面に対して正面方向の斜め上方から光を照射した際の反射光画像では、粉の反射光が錠剤の主面の反射光に埋もれやすいので、適切な閾値の設定が困難である。そのため、不適切な閾値で二値化すると、反射光画像から粉の存在を適切に抽出することができない。したがって、二値化画像に基づいて適切に粉取れ具合を判定できないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、光照射を工夫することにより、粉の取れ具合を適切に判定できる粉取れ具合の測定装置及びその方法を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、錠剤に付着した粉の粉取れ具合の測定装置において、粉取り処理後の錠剤を載置する載置台と、前記載置台の錠剤における測定対象である主面に対して、当該主面の接線方向から光を照射する光照射部と、前記主面を撮影する撮影部と、前記撮影部で撮影された撮影画像を二値化閾値に基づき二値化して二値化画像とする二値化処理部と、前記二値化画像のうち、粉に相当する画素の面積率を算出する面積率算出部と、粉取り処理後の良否を判定するための前記面積率に相当する閾値を予め記憶している記憶部と、前記面積率算出部が算出した面積率と前記閾値とに基づいて粉取れ具合の良否を判定する判定部と、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、載置台に載置された粉取り処理後の錠剤の主面に対して、光照射部から光を照射して撮影部で撮影を行い、その撮影画像を二値化閾値で二値化処理部が二値化する。光照射部が錠剤の主面に当該主面の接線方向から光を照射しているので、撮影画像は、粉で光が散乱し、粉部分における輝度が錠剤の主面に比較して高くなる。したがって、従来に比較して二値化閾値を設定しやすく、二値化画像における錠剤の主面と粉とを従来よりも正確に二値化できる。判定部は、面積率算出部が算出した面積率と、記憶部に予め記憶されている閾値とに基づいて粉取れ具合を判定する。二値化画像における錠剤の主面と粉との識別を従来よりも正確にできるので、二値化画像に基づく粉の面積率も従来よりも正確に算出できる。したがって、判定部が粉の面積率に基づいて従来よりも正確に粉取れ具合の良否判定を行うことができる。
なお、粉取れ具合の良否を判定する面積率に相当する閾値は、実験的に種々の粉取れ具合となるような粉取り処理を行い、それぞれの粉の面積率を算出し、粉取れ具合と粉の面積率との関係から決定することが好ましい。
また、本発明において、前記撮影画像について、主面における輝度分布を求める輝度分布算出部と、前記輝度分布算出部によって求められた輝度分布に基づいて、前記輝度分布における錠剤の主面と粉とを区別する輝度を前記二値化閾値として予め設定する設定部と、を備えていることが好ましい(請求項2)。
輝度分布算出部で求められた輝度分布に基づいて、錠剤の主面と粉とを区別する輝度を二値化閾値として設定部で設定するので、錠剤の主面と粉とを従来よりも正確に区別した二値化画像を得ることができる。
また、本発明において、前記二値化処理部及び前記面積率算出部は、錠剤の主面のうち、中心部の所定領域を処理対象とすることが好ましい(請求項3)。
撮影画像の全面ではなく中心部の所定領域だけを処理対象とするので、処理時の負荷を低減できる。
また、本発明において、前記面積率算出部は、前記所定領域内の全画素の面積に対する前記所定領域内の粉の画素の面積の割合で前記面積率を算出することが好ましい(請求項4)。
所定領域内の全画素に対する粉の画素の割合を算出するので、面積率を求める際の演算負荷を低減できる。
また、請求項7記載の発明は、錠剤に付着した粉の粉取れ具合の測定方法において、粉取り処理後の錠剤を載置台に載置する載置過程と、前記載置台の錠剤における測定対象である主面に対して、当該主面の接線方向から光を照射する光照射過程と、前記主面を撮影する撮影過程と、前記撮影過程で撮影された撮影画像を二値化閾値に基づき二値化して二値化画像とする二値化処理過程と、前記二値化画像のうち、粉に相当する画素の面積率を算出する面積率算出過程と、前記面積率算出過程で算出された面積率と、粉取り処理後の良否を判定するための前記面積率に相当する、予め記憶されている閾値とに基づいて粉取れ具合の良否を判定する判定過程と、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項5に記載の発明によれば、載置過程にて載置台に載置された粉取り処理後の錠剤の主面に対して、光照射過程にて光を照射して撮影を行い、二値化処理過程にて撮影画像を二値化閾値で二値化する。水平方向から錠剤の主面に光を照射しているので、撮影画像は、粉で光が散乱し、粉部分における輝度が錠剤の主面に比較して高くなる。したがって、従来に比較して二値化閾値を設定しやすく、二値化画像における錠剤の主面と粉とを従来よりも正確に二値化できる。判定過程では、面積率算出過程にて算出した面積率と、予め記憶されている閾値とに基づいて粉取れ具合を判定する。二値化画像における錠剤の主面と粉との識別を従来よりも正確にできるので、二値化画像に基づく粉の面積率も従来よりも正確に算出できる。したがって、判定過程にて粉の面積率に基づいて従来よりも正確に粉取れ具合の良否判定を行うことができる。
本発明に係る粉取れ具合の測定装置によれば、載置台に載置された粉取り処理後の錠剤の主面に対して、光照射部から光を照射して撮影部で撮影を行い、その撮影画像を二値化閾値で二値化処理部が二値化する。光照射部が錠剤の主面に当該主面の接線方向から光を照射しているので、撮影画像は、粉で光が散乱し、粉部分における輝度が錠剤の主面に比較して高くなる。したがって、従来に比較して二値化閾値を設定しやすく、二値化画像における錠剤の主面と粉とを従来よりも正確に二値化できる。判定部は、面積率算出部が算出した面積率と、記憶部に予め記憶されている閾値とに基づいて粉取れ具合を判定する。二値化画像における錠剤の主面と粉との識別を従来よりも正確にできるので、二値化画像に基づく粉の面積率も従来よりも正確に算出できる。したがって、判定部が粉の面積率に基づいて従来よりも正確に粉取れ具合の良否判定を行うことができる。
実施例に係る粉取れ具合の測定装置の概略構成を示す縦断面図及びブロック図である。 (a)が錠剤の撮影画像の模式図であり、(b)が撮影画像の輝度分布を示す模式図である。 (a)が二値化閾値を設定した状態における錠剤の撮影画像の模式図であり、(b)が二値化閾値を設定した状態における撮影画像の輝度分布を示す模式図である。 本実施例による錠剤の撮影画像の一例である。 従来例による錠剤の撮影画像の一例である。 面積率に関する閾値を設定する処理を示すフローチャートである。 粉取れ具合の測定処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明する。
図1は、実施例に係る粉取れ具合の測定装置の概略構成を示す縦断面図及びブロック図である。
実施例に係る粉取れ具合の測定装置は、載置台1と、光照射部3と、撮影部5と、画像記憶部7と、二値化処理部9と、設定部11と、記憶部13と、輝度分布算出部14と、面積率算出部15と、判定部17と、表示部19とを備えている。
載置台1は、基部21と、揺動部23と、収容部25とを備えている。基部21は、上面に凹状球面21aを形成されている。基部21の上には、凸状球面23aが下面に形成されている揺動部23が配置され、凸状球面23aが凹状球面21aに当接した状態とされている。平面視における揺動部23の中央部には、下部に貫通口23bが形成され、上部には凹部23cが形成されている。凹部23cには、主面を上方に向けた錠剤TBを収容する収容部25が配置されている。この収容部25は、底部に支柱25aの一端側が連結されており、支柱25aの他端側が貫通口23bを通って基部21に連結されている。このように構成された載置台1は、揺動部23が基部21に対して摺動自在とされているので、揺動部23の上縁が収容部25の周囲にて、一方が低くなった場合には他方が高くなるように揺動可能になっている。
載置台1の上部には、光照射部3が配置されている。この光照射部3は、外観が平面視で環状を呈する。光照射部3は、その下面が揺動部23の上面に取り付けられている。光照射部3の内周側には、発光部3aが形成されている。この発光部3aは、平面視における収容部25の中心線Pに向かって水平方向から光を照射する。収容部25に錠剤TBが収容されると、錠剤TBの凸面をなす主面の中心が中心線Pと直交する。載置台1における揺動部23を揺動させると、光照射部3から錠剤TBの測定対象である凸状の主面に対してその接線方向(この場合は水平方向)から照射可能であり、かつその主面に対する水平方向からの照射角度が調整可能になっている。したがって、後述する撮影時に粉が錠剤の主面よりも目立つように、実質的に接線方向からの光の照射具合を微調整できる。錠剤TBの主面の中央部以外の部位を測定対象とする場合等にあっても、当該測定対象部位に対して接線方向から光を照射できるように微調整することもできる。
なお、ここで錠剤TBは、図1に示すように、円筒形の側面TBSと、その上および下に形成された凸面TBVとを備えた形状のものを対象として扱い、その凸面TBVを主面として説明したが、例えば、図1に示すような円筒形の側面を持たず、上下の広い凸面と滑らかに連続した曲面のみで側面まで形成された断面楕円形の錠剤であっても、本実施形態と同様に、上下の広い凸面を主面として扱って測定することができる。また、上下がきわめて微小な凸面であって実質的には平面に近い錠剤であっても、その測定対象部位に対して実質的に接線方向(多少の角度の微調整を伴うことは許される)から光を照射することで、本発明を利用して測定することができる。
収容部25の上方であって、中心線Pの延長軸上には、撮影部5が収容部25に対して昇降可能に配置されている。なお、撮影部5を固定して収容部25を昇降可能に構成してもよい。撮影部5は、下部に対物レンズ27を備え、上部にカメラ29を備えている。錠剤TBの主面で上方に反射した光は、対物レンズ27に入射し、対物レンズ27の上部に配置されたカメラ29によって画像化される。カメラ29で撮影された画像に基づく情報は、画像記憶部7に出力され、この画像記憶部7において撮影画像として記憶される。
二値化処理部9は、画像記憶部7に記憶されている撮影画像を二値化して二値化画像とする。このときの二値化を行う際の閾値である二値化閾値は、予め設定部11で設定されて記憶部13に予め記憶されている。二値化処理部9は、記憶部13に記憶されている二値化閾値を参照して二値化処理を行う。
ここで、図2及び図3を参照する。なお、図2は、(a)が錠剤の撮影画像の模式図であり、(b)が撮影画像の輝度分布を示す模式図であり、図3は、(a)が二値化閾値を設定した状態における錠剤の撮影画像の模式図であり、(b)が二値化閾値を設定した状態における撮影画像の輝度分布を示す模式図である。
輝度分布算出部14は、撮影画像の主面における輝度分布を求める。より詳細には、輝度分布算出部14は、撮影画像における錠剤TBの主面における中心部の所定領域における輝度分布を算出する。例えば、図2(a)に示すように、錠剤TBには、その主面に複数個の粉pmが付着しているとする。輝度分布算出部14は、撮影画像の主面における中央部付近の所定領域PAにおける全画素について輝度の度数分布を求めて、表示部19に表示する(輝度値255側が明るく、輝度値0側が暗い)。この表示を装置のオペレータが視認しつつ、設定部11を操作して二値化閾値を決定することが好ましい。例えば、図2(b)に示すように、操作部11により、カーソルcsを輝度方向に移動させる。例えば、図3(b)に示す位置にカーソルcsを輝度方向に移動させると、輝度分布算出部14からそのカーソルcsの位置に相当する輝度値が二値化閾値として二値化処理部9に出力される。すると、図3(a)に示すように、二値化処理部9にてその二値化閾値で二値化処理された二値化画像が表示部19に表示されるので、所定領域PAにおける粉pmが適切に選択されているか否かを目視で確認しながら二値化閾値を種々に設定してみることができる。したがって、錠剤TBの主面と粉pmとを従来よりも正確に区別した二値化画像を得ることができる。このように種々の設定を試しながら、適切な二値化閾値を見つけて決定し、設定部11を操作して記憶部13に予め記憶させておく。
面積率算出部15は、二値化処理部9で処理された二値化画像のうちの所定領域PAについて、粉pmと錠剤TBの主面との画素面積の比率を算出する。つまり、二値化画像の所定領域PAに位置する粉pmに相当する画素を計数し、この粉pm相当画素数を所定領域PA内の全画素数で除する計算を行って、面積率を算出する。
判定部17は、面積率算出部15で算出された面積率と、記憶部13に記憶されている閾値とを比較して、粉取れ具合の良否を判定する。そして、その結果を表示部19に表示する。記憶部13に予め記憶されている面積率の判定に用いられる閾値は、例えば、粉取り処理を行ったそれぞれ粉取れ具合が異なる錠剤TBを用意し、各錠剤TBの粉取れ具合と良否とを対応づけておく。そして、上述した面積率を算出して、各錠剤TBの良否と、各面積率との関係から面積率に相当する閾値を決定すればよい。なお、このとき、算出された面積率を表示部19に表示させ、オペレータが面積率を数値で確認できるようにしてもよい。これにより、判定部17が誤作動して誤判定が行われた場合に対処できる。
例えば、粉取り処理を行わなかった錠剤TBの面積率は、13.2%であった。また、除電式の粉取り装置によって粉取りを行った錠剤TBの面積率は、6.7%であった。また、他方式の粉取り装置によって粉取りを行った場合の錠剤TBの面積率は、7.2%であった。これらの事例だけを考慮した場合には、例えば、7.5〜8.5%の面積率の範囲内で面積率に相当する閾値を設定することが好ましい。なお、面積率に相当する閾値は、錠剤TBのタイプや形状ごとに設定しておくことが好ましい。
ここで図4及び図5を参照する。なお、図4は、本実施例による錠剤の撮影画像の一例であり、図5は、従来例による錠剤の撮影画像の一例である。
図4に示すように、本実施例によると、錠剤TBの周囲から主面に水平に、すなわち接線方向から光を照射する光照射部3(図1参照)を備えているので、側方から錠剤TBの主面に入射した光のうち、主面から突出した粉の部分において光が散乱する。そのため、散乱光となって錠剤TBの主面よりも粉が明るく写る。一方、図5に示すように、従来例に係る照明装置による撮影画像は、粉の反射光が錠剤TBの主面の反射光に埋もれやすいことがわかる。したがって、適切な閾値の設定が困難であり、不適切な閾値で二値化すると、撮影画像から粉の存在を適切に抽出することが困難であることがわかる。
次に、図6及び図7を参照して、上記のように構成された粉取れ具合の測定装置の動作について説明する。なお、図6は、面積率に関する閾値を設定する処理を示すフローチャートであり、図7は、粉取れ具合の測定処理を示すフローチャートである。
まず、粉取れ具合の測定処理を行うのに先立って、面積率に関する閾値を設定する処理を行う。
ステップS1
図示しない粉取り装置などを用いて、錠剤TBに対する粉取り処理を行う。
ステップS2
上述した粉取れ具合の測定装置の二値化処理部9により、粉取り処理を行った錠剤TBの主面における所定範囲について二値化処理を行う。なお、この処理にあたり、上述したように設定部11を介して、輝度分布算出部14により適切な二値化閾値を設定することが好ましい。このときに設定された二値化閾値は、記憶部13に記憶される。この二値化閾値は、錠剤TBのタイプや形状ごとに記憶しておくことが好ましい。
ステップS3
上述したようにして、面積率算出部15にて錠剤TBの面積率を算出する。
ステップS4,S5
粉取り処理を行った錠剤TBの粉取れ具合を調べ、粉取れ具合が良好である場合、つまり粉取れ具合で錠剤TBが良品と判定できるか否かで処理を分岐する。良品と判定できない場合には、ステップS1に戻って錠剤TBの粉取り処理を行って、ステップS2〜S4を繰り返す。一方、良品と判定できた場合には、これを基準にするためにステップS3で算出した面積率を記憶部13に閾値として記憶する。
次に、上述した閾値設定処理が終わった後、図7に示すように実際に錠剤TBの粉取れ具合の測定処理を行う。
ステップS10(載置過程)
図示しない粉取り装置で処理を行った錠剤TBを載置台1に載置する。
ステップS11(照射過程、撮影過程)
光照射部3から錠剤TBの主面に沿って光を照射させ、撮影部5によって撮影画像を画像記憶部7に記憶する。
ステップS12(二値化処理過程)
二値化処理部9は、記憶部13の二値化閾値を用いて画像記憶部7の撮影画像を二値化処理する。
ステップS13(面積率算出過程)
面積率算出部15は、面積率を算出する。
ステップS14(判定過程)
判定部17は、面積率算出部15が算出した面積率と、記憶部13の閾値とを比較して良否判定を行う。そして、その結果を表示部19に表示する。なお、このとき、ステップS13で算出された面積率を表示部19に表示させ、オペレータが面積率を確認できるようにしてもよい。
本実施例によると、載置台1に載置された粉取り処理後の錠剤TBの主面に対して、光照射部3から光を照射して撮影部5で撮影を行い、その撮影画像を二値化閾値で二値化処理部9が二値化する。光照射部3が水平方向から錠剤TBの主面に光を照射しているので、撮影画像は、粉pmで光が散乱し、粉pm部分における輝度TBが錠剤の主面に比較して高くなる。したがって、従来に比較して二値化閾値を設定しやすく、二値化画像における錠剤TBの主面と粉pmとを従来よりも正確に二値化できる。判定部17は、面積率算出部15が算出した面積率と、記憶部13に予め記憶されている閾値とに基づいて粉取れ具合を判定する。二値化画像における錠剤TBの主面と粉pmとの識別を従来よりも正確にできるので、二値化画像に基づく粉pmの面積率も従来よりも正確に算出できる。したがって、判定部17が粉pmの面積率に基づいて従来よりも正確に粉取れ具合の良否判定を行うことができる。
また、輝度分布算出部14で求められた輝度分布に基づいて、錠剤TBの主面と粉pmとを区別する輝度を二値化閾値として設定部11で設定するので、錠剤TBの主面と粉pmとを従来よりも正確に区別した二値化画像を得ることができる。
さらに、輝度分布算出部14及び二値化処理部9並びに面積率算出部15は、撮影画像の全面ではなく中心部の所定領域PAだけを処理対象とするので、処理時の負荷を低減できる。また面積率算出部15は、所定領域PA内の全画素に対する粉pmの画素の割合を算出するので、面積率を求める際の演算負荷を低減できる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、光照射部3が図1に示すように載置台1の上部に取り付けられているが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、載置台1の外周方向にて載置台1から離間して配置された光照射部としてもよい。つまり、撮影の際に錠剤TBの主面に水平に光を照射することができれば、光照射部3はどのような構成であってもよい。
(2)上述した実施例では、光照射部3が凹状球面21aと凸状球面23aの摺動により、錠剤TBへの光照射角度を調整できるように構成したが、本発明はこのような構成に限定されない。
(3)上述した実施例では、二値化処理部9並びに面積率算出部15は、錠剤TBの中心部の所定領域PAを対象に処理を行ったが、負荷が問題にならない場合には、所定領域PAより大きな領域や、主面の全領域を対象に処理を行うようにしてもよい。中心部以外を測定対象としてもよい。この場合、その測定対象部位に応じて光の照射角度を調整することができる。
(4)上述した実施例では、輝度分布算出部14が算出した輝度分布に基づいて設定部11により二値化閾値を設定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、表示部19に表示された撮影画像の粉pmを設定部11で指示することにより、その粉pmの輝度値に基づく輝度を二値化輝度値とするようにしてもよい。
1 … 載置台
3 … 光照射部
5 … 撮影部
7 … 画像記憶部
9 … 二値化処理部
11 … 設定部
13 … 記憶部
14 … 輝度分布算出部
15 … 面積率算出部
17 … 判定部
19 … 表示部
21 … 基部
23 … 揺動部
25 … 収容部
TB … 錠剤
27 … 対物レンズ
29 … カメラ
pm … 粉
PA … 所定領域
TBS … 側面
TBV … 凸面

Claims (7)

  1. 錠剤に付着した粉の粉取れ具合の測定装置において、
    粉取り処理後の錠剤を載置する載置台と、
    前記載置台の錠剤における測定対象である主面に対して、当該主面の接線方向から光を照射する光照射部と、
    前記主面を撮影する撮影部と、
    前記撮影部で撮影された撮影画像を二値化閾値に基づき二値化して二値化画像とする二値化処理部と、
    前記二値化画像のうち、粉に相当する画素の面積率を算出する面積率算出部と、
    粉取り処理後の良否を判定するための前記面積率に相当する閾値を予め記憶している記憶部と、
    前記面積率算出部が算出した面積率と前記閾値とに基づいて粉取れ具合の良否を判定する判定部と、
    を備えていることを特徴とする粉取れ具合の測定装置。
  2. 請求項1に記載の粉取れ具合の測定装置において、
    前記撮影画像について、主面における輝度分布を求める輝度分布算出部と、
    前記輝度分布算出部によって求められた輝度分布に基づいて、前記輝度分布における錠剤の主面と粉とを区別する輝度を前記二値化閾値として予め設定する設定部と、
    を備えていることを特徴とする粉取れ具合の測定装置。
  3. 請求項1または2に記載の粉取れ具合の測定装置において、
    前記二値化処理部及び前記面積率算出部は、錠剤の主面のうち、中心部の所定領域を処理対象とすることを特徴とする粉取れ具合の測定装置。
  4. 請求項3に記載の粉取れ具合の測定装置において、
    前記面積率算出部は、前記所定領域内の全画素の面積に対する前記所定領域内の粉の画素の面積の割合で前記面積率を算出することを特徴とする粉取れ具合の測定装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の粉取れ具合の測定装置において、
    前記主面は、前記錠剤の凸面であることを特徴とする粉取れ具合の測定装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の粉取れ具合の測定装置において、
    前記載置台は、前記錠剤を主面が上向き姿勢で載置され、
    前記光照射部は、前記載置台に載置された前記錠剤の主面に対して水平方向から光を照射することを特徴とする粉取れ具合の測定装置。
  7. 錠剤に付着した粉の粉取れ具合の測定方法において、
    粉取り処理後の錠剤を載置台に載置する載置過程と、
    前記載置台の錠剤における測定対象である主面に対して、当該主面の接線方向から光を照射する光照射過程と、
    前記主面を撮影する撮影過程と、
    前記撮影過程で撮影された撮影画像を二値化閾値に基づき二値化して二値化画像とする二値化処理過程と、
    前記二値化画像のうち、粉に相当する画素の面積率を算出する面積率算出過程と、
    前記面積率算出過程で算出された面積率と、粉取り処理後の良否を判定するための前記面積率に相当する、予め記憶されている閾値とに基づいて粉取れ具合の良否を判定する判定過程と、
    を備えていることを特徴とする粉取れ具合の測定方法。
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