JP2017166507A - 配線・配管材保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】基体を配設面に固定する釘類と保持具本体とが全く干渉しない状態で、配設面に対する当該釘類の打込みを可能にする配線・配管材保持具を提供する。【解決手段】釘Nにより配設面に固定される底板部を有する基体V1と、管体を受け入れて保持する保持部3を有する保持具本体B1とから成り、前記釘による前記配設面に対する前記基体の固定時には、当該保持具本体が当該釘の打ち込みの障害とならない位置に、前記保持具本体は前記基体に対して退避可能であって、前記基体の固定後には、前記保持具本体は、前記基体に対して退避位置から正規の組付け位置に移動配置されて、前記基体と前記保持具本体とは、前記管体の軸方向Qと直交する軸直交配置空間に配置されて、前記保持部3の開口幅の変化による撓み変形には追従変形しない軸方向係合機構ES1により一体に組み付けられる構成とする。【選択図】図3

Description

本発明は、配線・配管材を所定間隔をおいて保持するために、釘類を用いて配設面に固定される配線・配管材保持具に関するものである。
配線・配管材保持具とは、配設面に対して配線・配管材を配接する場合に、当該配線・配管材を軸方向に沿って所定間隔をおいて当該配設面に固定するために使用されるものであり、配管工事業界では、「サドル」と称されている。配線・配管材保持具は、材質面からは、大別して金属(鉄)製と樹脂製とがあり、本発明の対象である配線・配管材保持具は、主として後者の樹脂製である。
従来の樹脂製の配線・配管材保持具の一つとして、特許文献1に開示のものが知られている。この配線・配管材保持具は、全体を配設面に固定するための基体部と、配線・配管材を保持する保持具本体部とが一体となった構成であり、配設面に対して保持具を固定するには、保持具本体部に開口を塞ぐカバー部を上方に持ち上げた状態で、基体部の中央に設けられたビス孔にビスを挿入し、ドライバーにより当該ビスを回転させている。
このため、ビットの長いドライバーが必要になるのに加えて、保持具本体部のカバー部がビットに当たった状態で、ドライバーを回転させざるを得ないので、当該ドライバーの回転の操作性が悪い。また、ガス式釘打ち工具を用いて、釘により保持具を配設面に固定しようとしても、ガス式釘打機は、その先端部を押し付けて操作する必要があり、特許文献1の配線・配管材保持具は、ビス頭が配線・配管材と接触しないように、当該ビス頭が溝部に配置される形状になっていて、この押付け操作を行えないため、釘による固定ができない。
特開2009−209971号公報
本発明の課題は、基体を配設面に固定する釘類と保持具本体とが全く干渉しない状態で、配設面に対する当該釘類の打込みを可能にすることである。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、釘類により配線・配管材の配設面に固定される固定部を有する基体と、
前記配線・配管材の径方向の移動により開口から当該配線・配管材を受け入れて保持する保持部を有する保持具本体と、から成り、
前記基体と前記保持具本体とは、釘類による前記配設面に対する前記基体の固定時において、前記保持具本体が当該釘類の打ち込みの障害とならない退避位置と、両者の組付けが可能な組付け位置との双方に移動配置可能であり、
前記基体と前記保持具本体とは、前記組付け位置において、前記配線・配管材の軸方向と直交する軸直交配置空間に配置されて、前記保持部の開口幅の変化による撓み変形には追従変形しない軸方向係合機構により一体に組み付けられる構成であることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、釘類を用いて、配線・配管材保持具を配設面に固定するには、保持具本体が当該釘類の打ち込みの障害とならない退避位置に、当該保持具本体を基体に対して退避させておき、この状態で、釘類により基体を配設面に固定する。基体に対して保持具本体は、釘類の打込み操作の障害とならないように退避されているため、釘類による基体の固定を自由な空間内において安定して行える。基体の固定後には、退避位置の保持具本体を組付け位置に移動配置させると、基体と保持具本体とは、配線・配管材の軸方向と直交する軸直交面と平行な所定厚の配置空間に配置された軸方向係合機構によって、一体に組み付けられる。ここで、基体と保持具本体とを一体に組み付けている軸方向係合機構は、配線・配管材の軸方向と直交する所定厚の軸直交配置空間に配置されているため、保持具本体の保持部の開口から配線・配管材を自身の径方向に移動させて収容させる際に発生する保持部の撓み変形は、配線・配管材の軸方向と直交する径方向であって、当該径方向の撓み変形は、互いに係合し合う係合部及び被係合部が配線・配管材の軸方向に撓み変形する軸方向係合機構の係合状態が解除されるようには、作用しない。換言すると、保持具本体の保持部の径方向の撓み変形によって、軸方向係合機構の係合部及び被係合部は、追従変形されないため、その係合状態は、解除されることなく、維持される。
ここで、「軸方向係合機構」とは、図19に示されるように、保持具本体の保持部に保持された管体(配線・配管材)の軸心Cの方向(軸方向)に対して直交する軸直交面と平行な所定厚の軸直交配置空間A1 に配置されて、当該軸方向係合機構を構成していて互いに係合する係合部及び被係合部の少なくとも一方が前記軸方向に沿って弾性変形(撓み変形)することで、両者の係合、及びその解除が行われる機構を指す。また、後述の「径方向係合機構」とは、図19に示されるように、保持具本体の保持部に保持された管体の軸方向に対して平行な軸平行面と平行な所定厚の軸平行配置空間A2 に配置されて、前記係合部及び被係合部の少なくとも一方が前記径方向に沿って弾性変形(撓み変形)することで、両者の係合、及びその解除が行われる機構を指す。「軸方向係合機構」と「径方向係合機構」とは、その係合部及び被係合部の撓み方向が互いに直交しているため、その一方の係合部及び被係合部の撓み変形が、他方の係合部及び被係合部を追従変形させることのない関係にある。
なお、「係合機構」は、弾性変形する側の第1部分と、弾性変形しないか、又は殆ど弾性変形しない第2部分とが、解除可能に係わり合った(引っ掛かった)構造であって、本明細書では、弾性変形する側の第1部分、及び弾性変形しない第2部分を、異なる名称を付して区別する必要がある場合には、前記の第1部分及び第2部分を、それぞれ「係合部」及び「被係合部」と称する。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記軸方向係合機構は、前記基体及び保持具本体にそれぞれ設けられて、前記保持部に保持された配線・配管材の軸方向にのみ撓み変形して、原形状に復元しようとする復元力により互いに係合する係合片及び被係合部から成ることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、軸方向係合機構を構成する係合片及び被係合部は、配線・配管材保持具を構成する保持具本体及び基体にそれぞれ設けられて、保持具本体を構成する保持部に保持された配線・配管材の軸方向にのみ撓み変形する構成であるので、前記係合片と被係合部との係合状態は、配線・配管材の径方向に沿った前記保持部の撓み変形には全く影響されない構造となって、当該係合状態が解除される恐れは殆どなくなる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記係合片は、保持具本体から延設された弾性片と、当該弾性片の自由端部から前記保持部に保持される配線・配管材の径方向に突出する係合突片とから成ることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、軸方向係合機構を構成していて、保持具本体に設けられた係合部は、保持具本体から延設された弾性片の先端部に係合突片が配線・配管材の径方向に突出した構成であるため、当該弾性片は、基体側に設けられて係合の相手方となる被係合部に対して配線・配管材の軸方向及び径方向の双方向に対して係合する構造が実現されるので、保持具本体と基体との係合状態が確実となって、安定化する。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記保持具本体は、前記基体に対してヒンジ連結部を介して回動可能に連結されていることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、配設面に対して基体が固定された後には、ヒンジ連結部を中心にして、当該基体に対して保持具本体を回動させて、押し付けることで、軸方向係合機構により、保持具本体と基体とが係合されて、一体に組み付けられる。また、保持具本体と基体とが連結されているため、その一方の紛失の恐れがなくなる。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記ヒンジ連結部は、前記保持具本体の保持部に保持される配線・配管材の軸方向に沿った特定部分に設けられていることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、保持具本体と基体とをヒンジ連結するヒンジ連結部が、配線・配管材の軸方向に沿った特定部分に設けられているため、基体に対して保持具本体を回動させることで、軸方向係合機構を構成する保持具本体及び基体にそれぞれ設けられた係合部と被係合部との係合がスムーズに行われる。
請求項6の発明は、請求項4又は5の発明において、前記基体と保持具本体とは、前記ヒンジ連結部の側において、保持具本体の回動に伴って互いに係合することで、基体に対する保持具本体の浮き上がりを防止する凹凸状をした段部係合機構により係合されることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、保持具本体と基体とが一体に組み付けられた状態において、ヒンジ連結部側にも、基体に対する保持具本体の浮き上がりを防止する凹凸状をした段部係合機構が設けられているため、ヒンジ連結部側において基体に対して保持具本体の浮き上がりが防止されて、保持具本体と基体との一体性が高められる。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明において、前記基体及び前記保持具本体における前記配線・配管材の径方向の少なくとも一方側には、当該配線・配管材の軸方向と平行な軸平行面内に配置された径方向係合機構が設けられていることを特徴としている。
請求項7の発明によれば、保持具本体と基体とは、互いに直交する方向に配置されて、係合部の撓み変形方向が互いに直交する軸方向及び径方向の2種類の係合機構によって、一体に組み付けられるので、保持具本体と基体との一体性が一層に高められる。
請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記径方向係合機構は、基体に設けられた立設部と、当該立設部の先端側から配設面側に向けて延設された傾動片と、前記保持具本体に設けられて、前記傾動片の先端部と係合する被係合段部とから成ることを特徴としている。
請求項8の発明によれば、基体に対して保持具本体を徐々に近接させて、一体に組み付ける途中において、基体側の傾動片が傾動することで、当該傾動片と、保持具本体側の被係合段部とがスムーズに係合される。
請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記基体に対する保持具本体の組付け時における前記傾動片と前記被係合段部との係合は、前記傾動片が前記立設部に向けて傾動するのに必要な変形力が、当該被係合段部が前記傾動片に対して離れる方向への変形力よりも相対的に小さくなるように設定されていることを特徴としている。
請求項9の発明によれば、基体側に設けられた傾動片の変形が主体となって、基体側の傾動片と保持具本体側の被係合段部とが係合する構成であるので、保持具本体側の変形が殆どなくなって、当該保持具本体側に必要な剛性を確保したままで、保持具本体と基体とを一体に組み付けられる。
請求項10の発明は、請求項1ないし9のいずれかの発明において、前記基体には、反配設面側に立設されて、釘打ち工具から射出される釘により圧潰される筒状の圧潰部が設けられていることを特徴としている。
請求項10の発明によれば、筒状の圧潰部が基体に設けられることで、釘打ち工具による釘打ちが可能となって、配設面に対して配線・配管材保持具を迅速に、しかも確実に固定できる。
請求項11の発明は、請求項10の発明において、前記保持具本体は、基体に組み付けられて一体化された状態で、釘類により圧潰された圧潰部及び打設された釘類の全体を覆い隠す構成であることを特徴としている。
請求項11の発明によれば、基体に対して保持具本体が一体に組み付けられた状態で、釘類により圧潰された圧潰部及び打設された釘類の全体は、当該保持具本体により覆い隠されるため、前記圧潰部及び釘類が配線・配管材の保持の邪魔にならないと共に、見栄えもよくなる。
請求項12の発明は、請求項10又は11の発明において、前記圧潰部は、圧潰前において前記保持具本体が前記基体に一体に組み付けられるのを阻止できる高さを有していることを特徴としている。
請求項12の発明によれば、基体を配設面に固定する前である保管時・運搬時において、基体と保持具本体とが誤って係合されて一体に組み付けられるのを防止できる。
請求項13の発明は、釘類により配線・配管材の配設面に固定される固定部を有する基体と、
前記配線・配管材の径方向の移動により開口から当該配線・配管材を受け入れて保持する保持部を有する保持具本体と、から成り、
前記基体と前記保持具本体とは、釘類による前記配設面に対する前記基体の固定時において、前記保持具本体が当該釘類の打ち込みの障害とならない退避位置と、両者の組付けが可能な組付け位置との双方に移動配置可能であり、
前記基体と前記保持具本体とは、前記組付け位置において、前記配線・配管材の軸方向と直交する軸平行配置空間に配置された径方向係合機構により一体に組み付けられ、
前記径方向係合機構は、基体に設けられた立設部と、当該立設部の先端側から配設面側に向けて延設された傾動片と、前記保持具本体に設けられて、前記傾動片の先端部と係合する被係合段部とから成ることを特徴としている。
請求項13の発明は、請求項1の発明の「軸方向係合機構」を「径方向係合機構」に置換したもので、請求項1の発明と同様に、釘類を用いて、配線・配管材保持具を校正する基体を配設面に固定する際に、保持具本体が当該釘類の打ち込みの障害とならないように、当該保持具本体を基体に対して退避させておき、この状態で、釘類により基体を配設面に固定できる。
本発明(請求項1,13の各発明)によれば、釘類を用いて、配線・配管材保持具を配設面に固定するには、保持具本体が当該釘類の打ち込みの障害とならないように、当該保持具本体を基体に対して退避させておき、この状態で、釘類により基体を配設面に固定する。よって、基体に対して保持具本体は、釘類の打込み操作の障害とならないように退避されているため、釘類による基体の固定を自由な空間内において安定して行える。基体の固定後には、退避位置の保持具本体を組付け位置に移動配置させ、基体と保持具本体とは、配線・配管材の軸方向と直交する軸直交面と平行な所定厚の配置空間に配置された軸方向係合機構、又は前記軸方向に平行な軸平行配置空間に配置された径方向係合機構によって、一体に組み付けられる。
特に、請求項1の発明のように、基体と保持具本体とが軸方向係合機構によって係合されることで一体に組み付けられる構造では、当該軸方向係合機構は、配線・配管材の軸方向と直交する軸直交面と平行な所定厚の軸直交配置空間に配置されているため、保持具本体の保持部の開口から配線・配管材を自身の径方向に移動させて収容させる際に発生する保持部の撓み変形は、配線・配管材の軸方向と直交する径方向であって、当該径方向の撓み変形は、互いに係合し合う係合部及び被係合部が配線・配管材の軸方向に撓み変形する軸方向係合機構の係合状態を解除されるようには、作用しないため、即ち、保持具本体の保持部の径方向の撓み変形によって、軸方向係合機構の係合部及び被係合部は、追従変形されないため、その係合状態は、解除されることなく、維持されるという特有の効果がある。
(a),(b)は、それぞれ本発明の実施例1の配線・配管材保持具S1 を異なる方向から見た斜視図である。 (a)は、配線・配管材保持具S1 の平面図であり、(b),(c)は、それぞれ(a)のX1 −X1 線及びX2 −X2 線の断面図である。 ヒンジ連結部1で分離させた状態で、配線・配管材保持具S1 を構成する基体V1 と保持具本体B1 との組付け関係を示す斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ釘Nを用いて基体V1 を配設面Fに固定する前後の断面図である。 (a)〜(c)は、基体V1 に設けられた筒状の圧潰部33によって、当該基体V1 と保持具本体B1 とが組付け不能であることを説明する断面図である。 (a),(b)は、それぞれ基体V1 に対して一体に組み付けられた保持具本体B1 に管体Pが収容されて、カバー部11を閉じる前後の斜視図である。 基体V1 と保持具本体B1 とが一体に組み付けられた状態を下方から見た斜視図である。 (a)は、軸方向係合機構ES1 の係合状態を主体に示す配線・配管材保持具S1 の平面図であり、(b)は、(a)のY−Y線断面図である。 径方向係合機構ERの係合状態を主体に示す配線・配管材保持具S1 の横断面図である。 配線・配管材保持具S1 により管体Pの立上り部を保持している状態の側面図である。 本発明の実施例2の配線・配管材保持具S2 を構成する基体V2 及び保持具本体B2 の分解斜視図である。 (a),(b)は、配線・配管材保持具S2 を構成する基体V2 と保持具本体B2 とが組み付けられた状態を異なる方向から見た斜視図である。 実施例3の配線・配管材保持具S3 の斜視図である。 (a)は、配線・配管材保持具S3 を構成する基体V3 と保持具本体B3 とが組み付けられた状態の斜視図であり、(b)は、同じく横断面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明の実施例4の配線・配管材保持具S4 (S4') の斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ配線・配管材保持具S4 の組付け前後の縦断面図である。 (a)は、配線・配管材保持具S4 の組付け状態の正面図であり、(b)は、(a)のZ−Z線断面図である。 本発明の実施例4の配線・配管材保持具S4 が変形された配線・配管材保持具S4'' の斜視図である。 軸直交配置空間A1 及び軸平行配置空間A2 の概念を示す模式的斜視図である。
以下、複数の最良の実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。
図1〜図9に、実施例1の配線・配管材保持具(以下、単に「保持具」と略す)S1 が示されている。保持具S1 は、配設面Fに固定される基体V1 と、軸方向係合機構ES1 及び左右一対の径方向係合機構ERにより前記基体V1 に一体に組み付けられる保持具本体B1 とから成り、基体V1 と保持具本体B1 とは、いずれも樹脂成形品であって、可撓薄板状をした左右一対のヒンジ連結部1を介して相互に回動可能に連結されている。当該ヒンジ連結部1は、基体V1 及び保持具本体B1 における当該保持具本体B1 の保持部3に保持される管体Pの軸方向Qに沿った一端部に設けられている。
保持具本体B1 は、図1〜図5に示されるように、方形状の底板部2の上側に管体Pを支持する保持部3が形成され、当該底板部2の下側に、軸方向係合機構ES1 及び左右一対の径方向係合機構ERを構成する係合部又は被係合部がそれぞれ形成されている。即ち、底板部2における軸方向Qに沿ってヒンジ連結部1と反対側の端部であって、しかもその中央部には、軸方向係合機構ES1 を構成する逆T字状をした係合片4が下方に向けて片持ち状となって形成されていると共に、底板部2における軸方向Qに沿ってヒンジ連結部1の側の端部であって、しかも径方向Rに沿った両端部には、左右一対の段付係合板部5が下方に向けて片持ち状となって形成されている。逆T字状をした係合片4は、板状の弾性片6の自由端部である下端部に係合突片7が径方向Rにそれぞれ突設された構成である。段付係合板部5は、図3及び図6に示されるように、その下端部の内側に係合段部5aが設けられていて、配設面Fに基体V1 が固定された状態で、当該基体V1 に対してヒンジ連結された保持具本体B1 を回動させて、当該基体V1 と保持具本体B1 とを一体に組み付ける際に、当該基体V1 に設けられた後述の係合段部5aに対して一方の段部(凸部)が他方の凹部に互いに入り込むことで、係合構造が実現される部分であって、基体V1 に対して保持具本体B1 のヒンジ連結部1の側に浮き上がるのを防止するために設けられている。
図3及び図9に示されるように、底板部2における径方向Rに沿った両端部には、それぞれ側板部8が下方に向けて軸方向Qに沿って設けられ、各側板部8の下端部には、内側に突出した被係合段部8aが形成されている。
管体Pを保持する保持部3は、図3及び図9に示されているように、前記側板部8を直上に延長した部分に対向して設けられた左右一対の弾性変形部9,10で構成され、中実構造の一方の弾性変形部9には、当該弾性変形部9に対して屈曲変形可能なカバー部11が連続して設けられており、中空構造の他方の弾性変形部10には、前記カバー部11の先端側(自由端側)に形成された挿入係合片12を挿入するための挿入係合孔13が上面及び両側面の計3面に開口して形成されている。前記挿入係合片12には、互いに反対の面にそれぞれ係合爪14a,14bが形成されて、前記挿入係合孔13の肉厚方向に沿って対向する各面には、それぞれ前記挿入係合片12の各係合爪14a,14bと係合可能な被係合爪15a,15bがそれぞれ形成されている。左右一対の弾性変形部9,10により管体Pの管体収容空間16が形成される。左右一対の弾性変形部9,10は、底板部2の上方の部分で連続されていて、その内面は、保持する管体Pの外径に対応した円弧状に形成され、一方の弾性変形部9に設けられたカバー部11の基端部を屈曲させて、当該カバー部11の先端の挿入係合片12を、他方の弾性変形部10の挿入係合孔13に挿入して、当該挿入係合片12の各係合爪14a,14bを、挿入係合孔13の内部に設けられた各被係合爪15a,15bに係合させると、一対の弾性変形部9,10で保持された管体Pの露出部は、カバー部11で覆われて、飛び出ない構造になっている。左右一対の弾性変形部9,10及びカバー部11の内周面であって、しかも軸方向Qの中央部には、管体収容空間16に収容される管体Pに対して部分的に当接する当接突条17a,17bがそれぞれ設けられている。当該当接突条17a,17bは、管体Pが波付管である場合に、当該波付管の環状凹部に入り込ませることで、当該波付管が軸方向にずれるのを防止する機能を果たす。
基体V1 は、図2及び図3に示されるように、方形状の底板部21に、同じく平面視で方形状となるような二対の周壁部22a,22bが立設され、軸方向Qに沿って所定間隔をおいて配置された一対の周壁部22aは、前記底板部2の径方向Rに沿った端縁に当該径方向Rに沿って立設されているが、径方向Rに沿って所定間隔をおいて軸方向Qに沿って配置された一対の周壁部22bは、底板部21の軸方向Qに沿った端縁から内側に入った部分に立設されている。一対の周壁部22bの上端部は、他の一対の周壁部22aの上端面に対して所定長だけ突出した突出部22b1 となっていて、各突出部22b1 の間に、保持具本体B1 の底板部21が嵌合される構造になっている。軸方向Qに沿って所定間隔をおいて径方向Rに沿って配置された一対の周壁部22aのうちヒンジ連結部1と反対側の周壁部22aには、図1〜図4に示されるように、保持具本体B1 に設けられた正面視で逆T字形をした前記係合片4を構成する左右一対の係合突片7と係合可能な被係合部23が形成されている。ヒンジ連結部1と反対側の周壁部22aの径方向Rに沿った両端部には、左右一対の支持壁部24が軸方向Qに沿って突設され、各支持壁部24の内側には、被係合部23を形成する左右一対の被係合部形成厚板部25が、支持壁部24の上端から高さ方向のほぼ半分の部分まで設けられていて、周壁部22a及び左右一対の被係合部形成厚板部25の上端面は、前記係合片4を滑動させるために連続した滑動傾斜面26に形成されている。左右一対の被係合部形成厚板部25の下端と周壁部22aの外面とで形成される左右一対の段差部が、左右一対の被係合部23となっている。
ヒンジ連結部1の側の周壁部22aには、T字状突出部27が形成され、当該T字状突出部27を形成する上端部であって、しかもその両端部の部分は、図3、図7及び図8に示されるように、保持具本体B1 の各段付係合板部5の係合段部5aに対して各凹凸状の部分が互いに入り込んで係合状態となる被係合段部28がそれぞれ形成されている。基体V1 と保持具本体B1 とは、可撓薄板状をしたヒンジ連結部1により連結されているため、基体V1 に対して保持具本体B1 が一体に組み付けられた状態において、前記ヒンジ連結部1は、二重に折り畳まれることで、配設面Fに固定された基体V1 に対して保持具本体B1 が浮き上がる恐れがあるが、基体V1 の被係合段部28と、保持具本体B1 の係合段部5aとの係合によって、上記浮上がりを防止できて、基体V1 と保持具本体B1 との一体組付けが可能となる。
軸方向Qに沿って配置された一対の周壁部22bの外側には、図2、図3及び図9に示されるように、それぞれ下端側が傾動可能となるように傾動片31が設けられ、各傾動片31の下端部(自由端部)は、外側に向けて屈曲されて、当該屈曲部は、保持具本体B1 の各側板部8の被係合段部8aと係合する係合突部31aとなっている。なお、底板部21における左右一対の各傾動片31の直下に設けられた方形状の孔は、当該傾動片31の背面側のアンダーカット部を成形するためのスライド成形型の配置により生ずる捨孔32であって、保持具としての機能には、全く関係しない。
底板部21の上面における前後一対の周壁部22aと左右一対の周壁部22bとが囲まれる方形空間19の中央部には、ガス圧を利用した釘打ち工具により打ち込まれる釘Nを用いて、配設面Fに基体V1 を固定する際に、当該釘打ち工具の先端部により圧潰される筒状の釘孔33aを有する圧潰部33が立設されている。圧潰部33の外側には、当該圧潰部33が圧潰される際に、当該圧潰部33が周囲に拡がるのを規制する短筒状の規制筒部34が設けられている。前記圧潰部33の高さHは、図5に示されるように、基体V1 が配設面Fに固定されていない状態、即ち、保持具S1 の保管時、運搬時等の非使用状態において、基体V1 に対して保持具本体B1 をヒンジ連結部1で回動させて組み付けようとしても、上記した軸方向係合機構ES1 及び一対の径方向係合機構ERを構成する係合部と被係合部との係合を不能とする高さである。この結果、保持具S1 の非使用状態において、基体V1 と保持具本体B1 とが誤って組み付けられるのを未然に防止できる。
上記した軸方向係合機構ES1 及び径方向係合機構ERは、図19に示される模式図において、それぞれ軸直交配置空間A1 及び軸平行配置空間A2 に配置され、軸方向係合機構ES1 の係合部を構成する弾性片6の弾性変形方向(撓み方向)と、径方向係合機構ERの係合部を構成する傾動片31の弾性変形方向(撓み方向)とは、互いに直交している。このため、保持具本体B1 の保持部3に設けられた開口18(図9参照)を通して、内部の管体収容空間16に管体Pを収容させる際に、当該保持部3を構成する左右一対の弾性変形部9,10が径方向Rである内外方向K1 ,K2 (図6参照)に発生する弾性変形(撓み変形)は、径方向係合機構ERの係合力を弱めるように作用することはあっても、軸方向係合機構ES1 の係合力に対しては、全く影響を与えない(係合力が弱められることはない)。
上記した保持具S1 は、例えば、配管設計図面に基づいて配設面Fの設定位置に管体Pを配設する際に、当該管体Pを軸方向Qに沿って所定間隔をおいて保持するのに使用される。配設面Fの設定位置に保持具S1 を固定するには、図1及び図4(a)に示されるように、基体V1 にヒンジ連結部1を介して連結された保持具本体B1 を、当該基体V1 に対して直上の使用位置から側方の退避位置に倒して退避させた状態で、釘打ち工具(図示せず)の先端部を基体V1 の圧潰部33に押し付けて、釘Nを射出させると、当該釘Nは、圧潰部33の釘孔33aに挿入されると共に、前記釘打ち工具により前記圧潰部33が圧潰されて圧潰済部33’となることで、配設面Fに釘Nが突刺されて、図4(b)に示されるように、当該配設面Fに基体V1 が固定される。上記した釘打ち作業は、基体V1 の側方に保持具本体B1 が退避されているため、当該保持具本体B1 が釘打ち作業の障害となることなく、基体V1 の直上の広い空間を利用して、配設面Fに対する基体V1 の固定作業を安定した姿勢で行える。
次に、配設面Fに固定された基体V1 に対してヒンジ連結部1を中心にして保持具本体B1 を当該基体V1 の側に90°回動させると、保持具本体B1 の底板部2におけるヒンジ連結部1と反対側に設けられた係合片4を構成する弾性片6及び当該弾性片6の先端側(自由端側)の左右方向(径方向R)の両端部の各係合突片7が僅かに軸方向Qに弾性変形された状態で、基体V1 の滑動傾斜面26を滑動した後に、当該滑動傾斜面26の斜下端部であって、その両端部に達すると、左右一対の係合突片7が前記滑動傾斜面26から脱落して、前記弾性片6が原形状に復元することで、図8に示されるように、左右一対の係合突片7と、基体V1 におけるヒンジ連結部1と対向する側の周壁部22aの外側に設けられた左右一対の被係合部23とが係合される。一方、基体V1 と保持具本体B1 とがヒンジ連結されている側では、図7及び図8に示されるように、基体V1 の側の被係合段部28と、保持具本体B1 の側の係合段部5aとが、相互の凹凸部が互いに嵌合し合うことで係合状態となって、配設面Fに固定された基体V1 に対して保持具本体S1 が浮き上がるのが防止される。このように、基体V1 と保持具本体B1 とは、軸方向Qに沿った2箇所において、軸方向係合機構ES1 と、係合段部5a及び被係合段部28から成る段部係合機構EFとによって、互いに係合される。
また、基体V1 の左右一対の傾動片31は、保持具本体B1 の左右一対の側板部8の下端内側の各被係合段部8aが外側を通過する際に、周壁部22bに近接するように径方向Rに僅かに弾性変形した後に、原形状に復元することで、基体V1 と保持具本体B1 とは、左右一対の径方向係合機構ERにより、径方向Rに沿った2箇所で互いに係合される。なお、保持具本体B1 の左右一対の側板部8は、殆ど弾性変形しないため、上記した係合時には、基体V1 の側の傾動片31が主体に弾性変形して、当該側板部8は、殆ど弾性変形しない構造になっている。
このように、配設面Fに固定された基体V1 に対して保持具本体B1 を90°だけ回動させて、組付け位置に移動配置させることで、基体V1 と保持具本体B1 とは、軸方向Qに沿っては、軸方向係合機構ES1 と段部係合機構EFとにより軸方向に沿った異なる2箇所で係合されると共に、径方向Rに沿っては、左右一対の径方向係合機構ERにより、径方向Rに沿って異なる2箇所において係合される。上記した計4箇所の係合機構によって、基体V1 と保持具本体B1 とは、図6〜図9に示されるように、一体に組み付けられる。基体V1 に対して保持具本体B1 が一体に組み付けられた状態においては、図9に示されるように、保持具本体B1 の底板部2は、基体V1 の左右一対の周壁部22bの上端突出部22b1 の間に嵌合され、この嵌合構造が、基体V1 と保持具本体B1 とが一体に組み付けられた状態において、径方向Rの一体性を高めている。このように、基体V1 と保持具本体B1 は、軸方向係合機構ES1 及び段部係合機構EFと、一対の径方向係合機構ERとの計4箇所の係合機構によって、軸方向Qと径方向Rとの互いに直交する2方向のそれぞれにおいて対向状態で係合されているので、基体V1 に対して保持具本体B1 が軸方向Q及び径方向Rのいずれの方向に対してもスライドすることなく、基体V1 と保持具本体B1 とは、高い一体性を有して組み付けられる。
また、図6、図7及び図9に示されるように、基体V1 と保持具本体B1 とが一体に組み付けられることで、基体V1 の前記方形空間19(図8及び図9参照)の上面開口の全てが保持具本体B1 の底板部2で覆われるため、前記方形空間19内に配置された圧潰済部33’及び配設面Fに突刺された釘Nの頭部Naは、前記底板部2で覆い隠されるため、保持具本体B1 の保持部3に管体Pを保持させる際に、前記圧潰済部33’及び打設済の釘Nが当該管体Pの保持の障害にならないのに加えて、当該保持部3の最も低い部分の見栄えもよくなる。
そして、図6及び図9に示されるように、カバー部11を起立状態にすることで、保持部3を構成する各弾性変形部9,10の間に形成された開口18から内部の管体収容空間16に管体Pを挿入して収容した後に、前記カバー部11の先端側の挿入係合片12を、弾性変形部10の挿入係合孔13に挿入させると、当該挿入係合片12の側の各係合爪14a,14bが、弾性変形部10の挿入係合孔13に設けられた各被係合爪15a,15bに係合されて、管体収容空間16に収容された管体Pは、抜け出ない状態となる。
保持具S1 は、その保持部3に管体Pを保持させる際に、当該保持部3を構成する各弾性変形部9,10が、図6(a)で示される内外方向K1 ,K2 である径方向Rに沿って弾性変形(撓み変形)されることがあるが、径方向Rに沿った各弾性変形部9,10の弾性変形(撓み変形)は、軸方向係合機構ES1 を構成する弾性片6の軸方向Qに沿った弾性変形(撓み変形)には、影響を与えない。換言すると、各弾性変形部9,10が径方向Rに沿って弾性変形(撓み変形)しても、軸方向係合機構ES1 を構成する弾性片6が軸方向Qに弾性変形(撓み変形)されることはないため、管体Pを保持具本体B1 の保持部3に保持させる途中において、軸方向係合機構ES1 の係合が解除される恐れはない。
また、保持具S1 は、図10に示されるように、管体Pの立上り部を固定する場合に使用されることもあり、この場合においては、保持具S1 は、管体Pの曲げ時において、曲げモーメントMを受けるが、図示のように、保持具S1 の軸方向係合機構ES1 を管体Pの直線部側に配置することで、前記曲げモーメントMは、当該軸方向係合機構ES1 の係合を一層に確実にするように作用するため、当該曲げモーメントMによる係合解除の恐れは全くない。なお、図10において、91は、床板を示し、92は、当該床板91に管体Pを挿通させるために、当該床板91に嵌め込まれるアダプターを示す。
次に、図11及び図12を参照して、本発明の実施例2の保持具S2 について説明する。実施例2の保持具S2 は、実施例1の保持具S1 に対して、基体V2 と保持具本体B2 とが別体構成であること、及び同一構成の一対の軸方向係合機構ES1 を備えていること、及び基体V2 には、圧潰部33は設けられておらず、その底板部21には、ビス93を挿通するためのビス孔41が設けられていることの計3点が異なるのみであり、しかも軸方向係合機構ES1 及び径方向係合機構ERの構成は、実施例1と同一である。よって、保持具S2 の説明に際して、実施例1の保持具S1 と同一部分には、同一符号を付し、上記した3点の異なる部分についてのみ説明する。
基体V2 は、底板部21に、平面視で方形状をした二対の周壁部22a,22bが設けられていて、軸方向Qに沿って対向して、径方向Rに沿って設けられた一対の周壁部22aの外側には、軸方向係合機構ES1 を構成する段差状の一対の被係合部23が形成されており、径方向Rに沿って対向して、軸方向Qに沿って設けられた一対の周壁部22bの外側には、径方向係合機構ERを構成する傾動片31が設けられている。
一方、保持具本体B2 は、実施例1の保持具本体B1 と同様に、方形状の底板部2の径方向Rに沿った両端部に一対の側板部8が対向して下方に向けて一体に形成され、各側板部8の先端部(自由端部)の内側には、径方向係合機構ERを構成する被係合段部8aが設けられている。方形状の底板部2の軸方向Qに沿った両端部には、径方向Rに沿って実施例1と同様の弾性片6が下方を向いて形成され、弾性片6の先端部(自由端部)の両端には、それぞれ係合突片7が径方向Rに突設されている。
よって、管体Pを配設面Fに配設するには、図11に示されるように、保持具本体B2 に対して別体となっている基体V2 のみを配設面Fの設定位置にビス93を用いて固定する。基体V2 の固定は、周囲に保持具本体B2 が存在しない状態で行えるので、基体V2 の固定作業を正確に、しかも迅速に行える。その後に、配設面Fに固定された基体V2 の直上から、当該基体V2 に対して保持具本体B2 を押し付けると、軸方向Qに沿って対向配置された一対の軸方向係合機構ES1 を構成する保持具本体B2 の側の弾性片6が外方に向けて僅かに弾性変形されることで、当該弾性片6の先端部の内面が、基体V2 の滑動傾斜面26を滑動して、先端部両端の各係合突片7が滑動傾斜面26の斜下端部を通過すると、外方に弾性変形されていた弾性片6が原形状に復元して、保持具本体B2 の側の左右一対の係合突片7は、基体V2 の左右一対の段差状をした被係合部23に入り込んで、互いに係合する。この軸方向係合機構ES1 の係合作用と同時的に、径方向係合機構ERを構成する左右一対の側板部8の下端部内側の各被係合段部8aが、基体V2 の側の傾動片31の下端部の外側に形成された係合突部31aの部分を通過する際に、保持具本体B2 の側の各側板部8は、殆ど弾性変形されずに、基体V2 の側の各傾動片31が周壁部22bに近接するように弾性変形された後に、原形状に復元されて、実施例1の保持具S1 と全く同様にして、保持具本体B2 の側の被係合段部8aと、基体V2 の側の係合突部31aとが係合される。
上記したように、配設面Fに固定された基体V2 の直上から保持具本体B2 を押し付けると、前後一対の軸方向係合機構ES1 と、左右一対の径方向係合機構ERとを構成する各係合部と各被係合部とが同時に係合されることで、基体V2 に対して保持具本体B2 が一体に組み付けられる。
上記実施例2の保持具S2 においては、軸方向Qに沿って対向配置された一対の軸方向係合機構ES1 を、径方向Rに沿って配置された一対の径方向係合機構ERと同一構成にすることで、互いに直交する方向に沿って配置された計二対の軸方向及び径方向の各係合機構を全て同一構成にすることも可能である。
次に、図13及び図14を参照して、本発明の実施例3の保持具S3 について説明する。実施例3の保持具S3 は、実施例1の保持具S1 に対して、軸方向係合機構ES1 を構成する保持具本体B1 の側の弾性片6を欠落させると共に、ヒンジ連結部1の側における係合段部5aと被係合段部28とで構成される段部係合機構EFを欠落させて、基体V1 の側の一対の支持壁部24及び当該一対の支持壁部24の間の被係合部形成厚板部25を残存させた構成のみが異なる。よって、実施例3の保持具S3 は、基体V3 と保持具本体B3 とはヒンジ連結部1を介して連結されて、基体V3 と保持具本体B3 とは、左右一対の径方向係合機構ERのみによって一体に組み付けられている。
保持具S3 においても、図13に示されるように、基体V3 に対して保持具本体B3 を側方に倒して退避位置に退避させた状態で、釘打ち工具を使用して、圧潰部33の釘孔33aに釘Nを射出させて、当該圧潰部33を圧潰させて、配設面Fに対して基体V3 を固定する。その後に、当該基体V3 に対して保持具本体B3 をヒンジ連結部1を中心にして90°回動させて、基体V3 に対して組付け位置に配置させることて、左右一対の径方向係合機構ERを構成する基体V3 の側の係合突部31aと、保持具本体B3 の側の被係合段部8aとが係合することで、基体V3 と保持具本体B3 とが一体に組み付けられる。よって、保持具本体B3 が障害となることなく、配設面Fに対して基体V3 の釘固定作業を行えると共に、基体V3 の底板部21と保持具本体B3 の左右一対の側板部8とは、軸方向Qの沿った一端部においてヒンジ連結部1を介して互いに連結されているため、基体V3 と保持具本体B3 との組付け状態において、基体V3 に対して保持具本体B3 が軸方向Qに所定量を超えてスライドされることもないので、基体V3 と保持具本体B3 との組付け状態は維持される。
次に、図15〜図17を参照して、本発明の実施例4の保持具S4 について説明する。保持具S4 は、平板長方形状の基板51の上面に軸方向Qに沿って弾性変形(撓み変形)する一対一組となった二組の弾性片52,53が形成された基体V4 と、当該基体V4 の軸方向Qの一端部(長方形状の基板51の長辺部)にヒンジ連結部54を介して回動可能に連結された保持具本体B4 とから成る。一対一組となった二組の各弾性片52,53には、外側に向けて係合爪部52a,53aが形成されている。基板51における二組の弾性片52,53の間には、ビス挿通孔55が形成され、当該ビス挿通孔55の周縁は、リング状の厚肉補強部56で補強されている。
一方、保持具本体B4 の下端面は、前記基体V4 の基板51に密着可能な平面状に形成され、保持具本体B4 の下端面における基体V4 の二組の弾性片52,53に対応する部分は、下端面に開口した一対一組となった断面方形状の二組の開口57,58が形成され、各開口57,58の径方向Rに沿った内壁面には、二組の各弾性片52,53の各係合爪部52a,53aと係合する被係合爪部57a,58aが形成されている。保持具本体B4 の下端面における基体V4 のビス挿通孔55に対応する部分には、ビス93の頭部93aとの干渉を回避するための干渉回避孔59が形成されている。保持具本体B4 の他の部分の構成は、実施例1〜3の保持具本体B1 〜B3 と同一であるので、図面に同一符号を付し、詳細説明を略す。
よって、図15(a),図16及び図17に示されるように、ビス93を用いて配設面Fに基体V4 を固定した後に、配設面Fに固定された基体V4 に対してヒンジ連結部54を中心にして保持具本体B4 を90°回動させて、当該基体V4 に対して押し付けると、基体V4 の側の一対一組となった二組の弾性片52,53が互いに近接するように内側に弾性変形した後に、原形状に復元することで、二組の弾性片52,53の先端に形成された各係合爪部52a,53aと、保持具本体B4 の側の一対一組となった二組の各被係合爪部57a,58aとが係合して、基体V4 と保持具本体B4 とが一体に組み付けられる。
なお、図15(b)に示される保持具S4'は、前記保持具S4 に対して、基体V4 の基板51における径方向Rの一端部(長方形状の基板51の短辺部)にヒンジ連結部54を介して回動可能に連結された保持具本体B4 が連結されている構成が異なるのみである。また、図18に示されるれる保持具S4'' は、前記保持具S4 に対して、基体V4 と保持具本体B4 とが別体である構成が異なるのみである。
実施例4の各保持具S4 ,S4', S4'' においても、基体V4 と保持具本体B4 とは、軸方向係合機構ES4 により互いに係合されて、一体に組み付けられているため、保持具本体B4 の対向する弾性変形部9,10が接近又は離間する径方向Rに沿って弾性変形(撓み変形)しても、当該弾性変形(撓み変形)は、軸方向係合機構ES4 の係合を解除するようには作用しないので、当該軸方向係合機構ES4 の解除の恐れはないか、或いは少ない。
実施例4の各保持具S4 ,S4', S4'' においては、以下の技術的思想を把握できる。即ち、基体V4 と保持具本体B4 とは、保持する管体Pの軸方向Qに弾性変形する係合部である弾性片52,53と、対応する被係合部である被係合爪部57a,58aとの係合によって一体に組み付けられる。
ここで、実施例2,4において、基体V2 ,V4 と保持具本体B2 ,B4 とが別体の保持具S2 ,S4 では、釘類により配設面Fに基体V2 ,V4 を固定する際に、保持具本体B2 ,B4 が邪魔とならない程度に、基体V2 ,V4 と保持具本体B2 ,B4 とを連結しておいてもよく、これにより、対応する二種類の部材の一方の紛失を防止できる。
また、実施例1〜4の保持具本体B1 〜B4 は、いずれも保持部3に管体Pを収容保持した状態で、当該管体Pが抜け出るのを防止するカバー部11が設けられているが、当該カバー部11は、なくても保持具としての機能を果たし得る。
1 :軸直交配置空間
2 :軸平行配置空間
1 〜B4 :保持具本体
C:管体の軸心
EF:段部係合機構
ER:径方向係合機構
ES1 ,ES4 :軸方向係合機構
F:配設面
H:圧潰部の高さ
N:釘(釘類)
P:管体(配線・配管材)
Q:管体の軸方向
R:管体の径方向
1 〜S4 :配線・配管材保持具
1 〜V4 :基体
1,54:ヒンジ連結部
3:管体の保持部
5a:保持具本体の係合段部(段部係合機構)
6:弾性片
7:係合突片(軸方向係合機構)
8a:被係合段部(径方向係合機構)
18:保持部の開口
21:基体の底板部(固定部)
22a,22b:周壁部(立設部)
23:被係合部(軸方向係合機構)
28:基体の被係合段部(段部係合機構)
31:傾動片
31a:係合突部(径方向係合機構)
33:圧潰部
51:基体の基板(固定部)
52,53:弾性片
52a,53a:係合爪部(軸方向係合機構)
57a,58a:被係合爪部(軸方向係合機構)

Claims (13)

  1. 釘類により配線・配管材の配設面に固定される固定部を有する基体と、
    前記配線・配管材の径方向の移動により開口から当該配線・配管材を受け入れて保持する保持部を有する保持具本体と、から成り、
    前記基体と前記保持具本体とは、釘類による前記配設面に対する前記基体の固定時において、前記保持具本体が当該釘類の打ち込みの障害とならない退避位置と、両者の組付けが可能な組付け位置との双方に移動配置可能であり、
    前記基体と前記保持具本体とは、前記組付け位置において、前記配線・配管材の軸方向と直交する軸直交配置空間に配置されて、前記保持部の開口幅の変化による撓み変形には追従変形しない軸方向係合機構により一体に組み付けられる構成であることを特徴とする配線・配管材保持具。
  2. 前記軸方向係合機構は、前記基体及び保持具本体にそれぞれ設けられて、前記保持部に保持された配線・配管材の軸方向にのみ撓み変形して、原形状に復元しようとする復元力により互いに係合する係合片及び被係合部から成ることを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材保持具。
  3. 前記係合片は、保持具本体から延設された弾性片と、当該弾性片の自由端部から前記保持部に保持される配線・配管材の径方向に突出する係合突片とから成ることを特徴とする請求項2に記載の配線・配管材保持具。
  4. 前記保持具本体は、前記基体に対してヒンジ連結部を介して回動可能に連結されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の配線・配管材保持具。
  5. 前記ヒンジ連結部は、前記保持具本体の保持部に保持される配線・配管材の軸方向に沿った特定部分に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の配線・配管材保持具。
  6. 前記基体と保持具本体とは、前記ヒンジ連結部の側において、保持具本体の回動に伴って互いに係合することで、基体に対する保持具本体の浮き上がりを防止する凹凸状をした段部係合機構により係合されることを特徴とする請求項4又は5に記載の配線・配管材保持具。
  7. 前記基体及び前記保持具本体における前記配線・配管材の径方向の少なくとも一方側には、当該配線・配管材の軸方向と平行な軸平行面内に配置された径方向係合機構が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の配線・配管材保持具。
  8. 前記径方向係合機構は、基体に設けられた立設部と、当該立設部の先端側から配設面側に向けて延設された傾動片と、前記保持具本体に設けられて、前記傾動片の先端部と係合する被係合段部とから成ることを特徴とする請求項7に記載の配線・配管材保持具。
  9. 前記基体に対する保持具本体の組付け時における前記傾動片と前記被係合段部との係合は、前記傾動片が前記立設部に向けて傾動するのに必要な変形力が、当該被係合段部が前記傾動片に対して離れる方向への変形力よりも相対的に小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項8に記載の配線・配管材保持具。
  10. 前記基体には、反配設面側に立設されて、釘打ち工具から射出される釘により圧潰される筒状の圧潰部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の配線・配管材保持具。
  11. 前記保持具本体は、基体に組み付けられて一体化された状態で、釘類により圧潰された圧潰部及び打設された釘類の全体を覆い隠す構成であることを特徴とする請求項10に記載の配線・配管材保持具。
  12. 前記圧潰部は、圧潰前において前記保持具本体が前記基体に一体に組み付けられるのを阻止できる高さを有していることを特徴とする請求項10又は11に記載の配線・配管材保持具。
  13. 釘類により配線・配管材の配設面に固定される固定部を有する基体と、
    前記配線・配管材の径方向の移動により開口から当該配線・配管材を受け入れて保持する保持部を有する保持具本体と、から成り、
    前記基体と前記保持具本体とは、釘類による前記配設面に対する前記基体の固定時において、前記保持具本体が当該釘類の打ち込みの障害とならない退避位置と、両者の組付けが可能な組付け位置との双方に移動配置可能であり、
    前記基体と前記保持具本体とは、前記組付け位置において、前記配線・配管材の軸方向と直交する軸平行配置空間に配置された径方向係合機構により一体に組み付けられ、
    前記径方向係合機構は、基体に設けられた立設部と、当該立設部の先端側から配設面側に向けて延設された傾動片と、前記保持具本体に設けられて、前記傾動片の先端部と係合する被係合段部とから成ることを特徴とする配線・配管材保持具。
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