JP2017165496A - 巻上機および巻上機の制御方法 - Google Patents

巻上機および巻上機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】増速ボタンまたは減速ボタンを押下することにより設定変更されたインバータ出力周波数は、記憶保持されるが、初期値で運転したい場合、再度増速ボタンまたは減速ボタンの操作が必要になる。また、加速、減速中にのみ速度を変更できるようにすると、運転したい速度にすることが困難である。【解決手段】巻上巻下、横行、走行のいずれかの操作に関する運転条件を入力する入力部と、前記入力部にて入力された運転条件に基づく制御信号を出力する制御部と、を備える巻上機であって、前記入力部は、該巻上機の運転条件に関する設定値を消去する指令を出力するクリアボタンを備え、前記制御部は、前記入力部により入力された該巻上機の運転条件に関する設定値をメモリに自動的に記憶することを特徴とする巻上機である。【選択図】図3

Description

巻上機および巻上機の制御方法に関する。
本技術分野の背景技術として、特開平9−151085(特許文献1)がある。この特許には、「送信機と、前記送信機からの信号を受信する受信部を有する電動巻上機本体とからなり、前記送信機の遠隔操作により前記電動巻上機本体の運転を制御するリモコン方式電動巻上機において、前記送信機には巻上のための巻上釦、巻下のための巻下釦、巻上速度と巻下速度を増加するための増速釦、及び巻上速度と巻下速度を減少するための減速釦とが設けられており、前記増速釦と前記減速釦を押下することにより巻上速度と巻下速度をそれぞれ連続的に可変し得るようにしたことを特徴とするリモコン方式電動巻上機。」と記載されている。
また、特開平4−45100号公報(特許文献2)がある。この公報には、「複数の押込段を有する速度指令用押ボタンと、この速度指令用押ボタンの押込段に応じた速度指令を出力し、かつ押込段の変更時には速度指令値の変化を和げて出力する速度指令出力手段と、駆動源モータを前記速度指令に応じた速度に制御するモータ制御手段と、速度保持を指令する速度保持用押ボタンと、この速度保持用押ボタンが押された時に、その時の速度指令値を保持する指令値保持手段とを具備してなる移動機械の速度制御装置。」と記載されている。
特開平9−151085号公報 特開平4−45100号公報
インバータで制御される巻上機の運転速度は、インバータが出力する周波数で決定される。インバータが出力する周波数は、インバータの設定で変更できるが、例えば、頻繁に巻上機の運転速度を変更したい場合、毎回インバータの設定を変更するのは煩雑な作業となる。そこで、運転速度を細かく変更したい場合は、特定の信号の組合せでインバータが出力する周波数を変更する多段速機能が用いられるが、この多段速機能は、選択できる周波数速度が有限であるため、限られた速度にしか変速できない。
この問題を解決するために従来から、巻上機の速度を無段階に変速する手段がある。
例えば特許文献1には、遠隔操作する送信機に増速、減速ボタンが設けられており、増速ボタンと減速ボタンの操作されている時間により、インバータの出力周波数を連続的に可変することができることが開示されている。また、増速ボタンまたは減速ボタンを押下することにより設定変更されたインバータの出力周波数は、記憶保持され、次回の作業では記憶されている速度で運転が行われる。
また、特許文献2には、インバータ制御による加速または減速動作中に速度保持ボタンを押すと、その時のインバータ出力周波数が保持されて、その速度で運転することができることが開示されている。
特許文献1に開示の巻上機は、増速ボタンまたは減速ボタンを押下することにより、設定変更されたインバータ出力周波数は記憶保持されるが、初期値で運転したい場合、再度増速ボタンまたは減速ボタンの操作が必要になるという課題がある。
また、特許文献2に開示の速度制御装置は、保持されたインバータ出力周波数が記憶されないので、毎回速度保持ボタンの操作が必要になる。また、加速、減速中に操作する必要があるので、運転したい速度にすることが困難である。
そこで、本発明は、毎回保存ボタンを押すことなく設定変更したインバータ出力周波数を保存でき、かつ、簡単に初期値へと戻すことのできる巻上機および巻上機の制御方法を提供する。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、巻上巻下、横行、走行のいずれかの操作に関する運転条件を入力する入力部と、前記入力部にて入力された運転条件に基づく制御信号を出力する制御部と、を備える巻上機であって、前記入力部は、該巻上機の運転条件に関する設定値を消去する指令を出力するクリアボタンを備え、前記制御部は、前記入力部により入力された該巻上機の運転条件に関する設定値をメモリに自動的に記憶することを特徴とする。
本発明によれば、設定変更したインバータ出力周波数を、簡単に初期値へと戻すことができ、また、容易にインバータ出力周波数を変更することができる、巻上機の無段階変速制御装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
インバータ式クレーン装置の全体構成を示す斜視図の例である。 インバータ式クレーン装置の制御部の構成を示すブロック図の例である。 無段階変速制御構成を示すブロック図の例である。 一般的な巻上機の運転を示すタイムチャートの例である。 無段階変速運転を示すタイムチャートの例である。 巻上周波数増減処理を示すフローチャートの例である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
図1は本実施例による巻上機電源監視装置を設置するインバータ式クレーン装置の全体構成を示す斜視図、図2はインバータ式クレーン装置の制御部の構成を示すブロック図である。
インバータ式クレーン装置は、クレーンフック1、ワイヤーロープ2、巻上誘導電動機3、巻上用装置4、横行誘導電動機5、横行用装置6、横行用ガーダー7、走行誘導電動機8、走行用装置9、走行用ガーダー10、巻上・横行インバータ装置(主制御部と称す。)11、操作入力装置13、走行用インバータ装置18、から構成されている。また、巻上誘導電動機3には、誘導電動機用ブレーキ16、エンコーダ17が内蔵され、横行誘導電動機5及び、走行誘導電動機8には誘導電動機用ブレーキ16が各々に内蔵される。
また、巻上・横行インバータ装置11には、巻上・横行インバータ制御部12、巻上用インバータ14、横行用インバータ15が、走行用インバータ装置18には走行インバータ制御部19及び、走行用インバータ20が内蔵される。
インバータ式クレーン装置は、クレーンフック1に取り付けた荷物を、巻上誘導電動機3を備えた巻上用装置4によりワイヤーロープ2を巻上巻下することでY方向(Y方向、−Y方向の矢印で示す。)即ち、上下方向に荷物を移動する。また、X方向(X方向、−X方向の矢印で示す。)には、横行用装置6にある車輪を、横行誘導電動機5が回転させ、横行用ガーダー7に沿ってX方向に移動する。また、Z方向(Z方向、−Z方向の矢印で示す。)には、走行用装置9にある車輪を、走行誘導電動機8が回転させ、走行用ガーダー10に沿ってZ方向に移動する。
巻上誘導電動機3と横行誘導電動機5は、巻上・横行用インバータ装置11に格納された図2の巻上・横行インバータ制御部12により制御される。即ち、オペレータが操作入力装置13からの所定の指示を入力すると、巻上・横行インバータ制御部12は、巻上用インバータ14と横行用インバータ15を制御し、巻上用インバータ14と横行用インバータ15から制御に必要な周波数、電圧、電流を巻上誘導電動機3と横行誘導電動機5に加え、同時に誘導電動機用ブレーキ16を開放制御することで、巻上用装置4の場合、クレーンフック1に取り付けられた荷物が、落下することなくY方向に移動させる。また、
横行用装置6の場合、横行用ガーダー7に沿って巻上用装置4をX方向に移動させる。
また、巻上・横行インバータ制御部12は、モータの回転数を検出するエンコーダ17の情報を取り込み、モータ回転数の情報を巻上用インバータ14の制御に使用する。
同様に走行用装置9に取り付けてある走行誘導電動機8は、オペレータが操作入力装置13からの所定の指示を入力すると、走行用インバータ装置18に格納された図2の走行インバータ制御部19が走行用インバータ20を制御し、走行用インバータ20から制御に必要な周波数、電圧、電流を走行誘導電動機8に加え、同時に誘導電動機用ブレーキ16を開放制御することで、走行用ガーダー10に沿って巻上用装置4をZ方向に移動させる。
図3は無段階制御構成を示すブロック図である。
本実施例の巻上機は、巻上巻下、横行、走行等のいずれかの操作に関する運転条件を入力する入力装置13と、入力装置13にて入力された運転条件に基づき各種インバータを制御するための制御信号を各種インバータに出力する巻上・横行インバータ制御部12および走行インバータ制御部19と、巻上・横行インバータ制御部12および走行インバータ制御部19からの制御信号に基づき各モータを制御するための信号を各モータに出力する巻上用インバータ14、横行用インバータ15および走行用インバータ20と、これらのインバータからの信号に基づき運転するモータ3,5,8とを備えて構成される。
また、巻上・横行インバータ制御部12は、入力装置13からの入力を検出する操作入力検出部21と、操作入力検出部21により検出した入力装置からの入力内容に基づき周波数増減値を算出する巻上周波数増減処理部24、横行周波数増減処理部26と、これらの周波数増減処理部からの指令に基づきインバータに増減後の設定周波数値を指令する巻上運転制御部23と横行運転制御部25と、を備えて構成される。
尚、走行インバータ制御部19も同様に、操作入力検出部22、走行周波数増減処理部28、走行運転制御部27とを備えて構成され、各構成の役割は巻上・横行インバータ制御部12の各構成とほぼ同様である。
入力装置13は、入/切、上、下、東、西、南、北、増速、減速、クリアボタンを備える。
入/切ボタンは自己保持式とし、入/切ボタンにより入力された信号は、巻上・横行インバータ制御部12、走行インバータ制御部19の各々に入力される。入/切ボタンは、入状態で巻上運転制御部23、横行運転制御部25、走行運転制御部27の処理を許可する。また、切状態では、巻上運転制御部23、横行運転制御部25、走行運転制御部27の処理結果を、強制的にインバータ動作停止させるようにする。
上、下、東、西ボタンは各々2段モーション式とし、これらのボタンにより入力された信号は、巻上・横行インバータ制御部12に入力される。
上、下、東、西ボタンは軽く押し込む(1段目)と低速速度、さらに押し込む(2段目)と高速速度を選択する。また、上ボタンが図1に示すY方向、下ボタンが−Y方向、東ボタンがX方向、西ボタンが−X方向への動作指示である。
南、北ボタンは各々2段モーション式とし、これらのボタンにより入力された信号は、走行インバータ制御部19に入力される。
南、北ボタンは軽く押し込む(1段目)と低速速度、さらに押し込む(2段目)と高速速度を選択する。また、南ボタンが図1に示す−Z方向、北ボタンがZ方向への動作指示である。増速、減速、クリアボタンはa接点のボタンで、巻上・横行インバータ制御部12、走行インバータ制御部19の各々に入力する。
クリアボタンは、押されることによって、メモリに記憶されている巻上機の運転条件に関する設定値を消去する指令を操作入力検出部21に対して出力する。
尚、メモリは巻上機本体の内部にあっても外部にあっても良く、巻上機の運転条件が変更されると自動的にメモリに記憶されるようになっている。
増速、減速ボタンは、押されることによって、現在の速度を増速または減速することができる。増速、減速の度合いは、ボタンを押している時間により決定する。これにより、容易にインバータ出力周波数を変更することができる。また、二段モーション式となっている上、下、東、西、南、北ボタンにおいては、1段目の状態にある場合に増速、減速ボタンを押した場合のみ、速度を増減することができ、運転していない場合や2段目の状態にある場合に増速、減速ボタンを押しても速度を増減することができないようになっている。
入力装置13からの各ボタンの入力状態は、操作入力検出部21、22で検出される。入力状態の検出結果に基づき、巻上運転制御部23、横行運転制御部26、走行運転制御部28の各々が、巻上用インバータ14、横行用インバータ15、走行用インバータ20に対して、モータの回転方向や運転周波数等の運転指示をする。
ここで、無段階変速を実施しない従来の運転の速度制御を図4を用いて説明する。図4は一般的な巻上機の運転を示すタイムチャートの例である。
操作ボタンを軽く押し込み(1段目)、低速の運転指示を巻上・横行インバータ制御部12または走行インバータ制御部19へ入力すると(A)、出力周波数ゼロの状態から設定されている低速の出力周波数まで、あらかじめ決められた加速時間に基づき、出力周波数を徐々に増やす制御をするため、加速しながら運転する。設定されている低速の出力周波数に到達すると、その出力周波数を保持するので、低速の定格速度で運転する。
次に、操作ボタンをさらに押し込み(2段目)、高速の運転指示を巻上・横行インバータ制御部12または走行インバータ制御部19へ入力すると(B)、現在の出力周波数から、設定されている高速の出力周波数まで、あらかじめ決められた加速時間に基づき、出力周波数を徐々に増やす制御をするため、加速しながら運転する。設定されている高速の出力周波数に到達すると、その出力周波数を保持するので、高速の定格速度で運転する。
次に、操作ボタンを1段目の操作状態に戻すと、低速の運転指示のみが巻上・横行インバータ制御部12または走行インバータ制御部19へ入力される(C)。現在の出力周波数から、設定されている低速の出力周波数まで、あらかじめ決められた減速時間に基づき、出力周波数を徐々に減らす制御をするため、減速しながら運転する。再度操作ボタンを2段目の操作状態にすると(D)、2段目に操作した場合と同様に、加速しながら運転する。
次に、操作ボタンを離すと、巻上・横行インバータ制御部12または走行インバータ制御部19への運転指示が無くなる(E)。巻上・横行インバータ制御部12または走行インバータ制御部19は、現在の出力周波数をゼロにするよう、あらかじめ決められた減速時間に基づき、出力周波数を徐々に減らす制御をするため、減速しながら運転し、出力周波数がゼロになれば停止する。
ここで、加速時間、減速時間を設定する目的は、急発進、急停止をすると、インバータへ過剰な電流が掛かり、インバータに搭載している電子部品を保護するためである。インバータは異常検出して停止させる制御をするため、急発進、急停止をしないように、加速時間、減速時間を設定している。
無段階変速を実施する場合の運転の速度制御を図5を用いて説明する。図5は無段階変速運転を示すタイムチャートの例である。
操作ボタンを軽く押し込み(1段目)、低速の運転指示を巻上・横行インバータ制御部12または走行インバータ制御部19へ入力すると(F)、巻上・横行インバータ制御部12または走行インバータ制御部19は、出力周波数ゼロの状態から設定されている低速の出力周波数まで、あらかじめ決められた加速時間に基づき、出力周波数を徐々に増やす制御をするため、加速しながら運転する。設定されている低速の出力周波数に到達すると、その出力周波数を保持するので、低速の定格速度で運転する。
次に、増速ボタンを押すと(G)、図3の巻上周波数増減処理部24、横行周波数増減処理部26、走行周波数増減処理部28にて運転周波数の加算処理を実施し、操作されている方向に応じて運転速度を増速させるための指令を各制御部23,25,27に出力する。
ここで、運転周波数の増減は、例えば、低速の運転指示があるときのみ、増速ボタン、または、減速ボタンが操作されている一定時間ごとに、運転周波数を一定値増減することにより行われる。一定時間、一定値は、例えば、0.1秒毎に1Hz単位で運転周波数を増減させるなどである。また、増減させることのできる運転周波数の範囲は、例えば、下限値は低速の定格速度、上限値は高速の定格速度に応じた運転周波数などである。そのため、運転周波数の範囲により上限値に到達した場合は、増速ボタンを押し続けても、運転周波数の加算処理を実行しないので、一定速で運転する(H)。
次に、減速ボタンを押すと(I)、図3の巻上周波数増減処理部24、横行周波数増減処理部26、走行周波数増減処理部28にて運転周波数の減算処理を実施し、操作されている方向に応じて運転速度を減速させる。減速ボタンを押し続け、前記運転周波数の範囲により下限値に到達した場合は、減速ボタンを押し続けても、運転周波数の減算処理を実行しないので、一定速で運転する(J)。
次に、再度増速ボタンを押し(K)、前記運転周波数の上限値になる手前で増速ボタンを離すと(L)、離した時の速度で、低速の運転指示が無くなるまで、一定速で運転する(M)。
次に、前記に記載した通り、低速の運転指示があるときのみ運転周波数を一定値増減させるので、低速の運転指示が無い状態で増速のボタンを押しても(N)、運転周波数の加算処理は実行しない。そのため、再度、低速の運転指示を入力すると(Q)、運転速度は、前回の運転時の速度と同じ速度で運転する(P)。なお、前記は増速の場合を記載しているが、減速指示の場合も同様に、低速の運転指示が無い状態で、減速のボタンを押しても、運転周波数の減算処理は実行しない。
次に、操作ボタンを2段目まで押し込み、高速の運転指示を巻上・横行インバータ制御部12または走行インバータ制御部19へ入力すると(Q)、運転周波数の増減は低速の運転指示のみ有効であるので、前記により加算処理された運転周波数は適用せず、巻上・横行インバータ制御部12または走行インバータ制御部19は、出力周波数ゼロの状態から設定されている高速の出力周波数まで、あらかじめ決められた加速時間に基づき、出力周波数を徐々に増やす制御をするため、加速しながら運転する。設定されている高速の出力周波数に到達すると、その出力周波数を保持するので、高速の定格速度で運転するので、速い速度で運転させたい場合に、容易に最高速度を選択することができる。
次に、クリアボタンを押すと(R)、増減速された運転周波数を初期化する。初期化することで、操作ボタンを軽く押し込み(1段目)、低速の運転指示を巻上・横行インバータ制御部12または走行インバータ制御部19へ入力すると(S)、巻上・横行インバータ制御部12または走行インバータ制御部19は、出力周波数ゼロの状態から設定されている初期値の低速の出力周波数まで、あらかじめ決められた加速時間に基づき出力周波数を徐々に増やす制御をするため、加速しながら運転する。設定されている初期値の低速の出力周波数に到達すると、その出力周波数を保持するので、低速の定格速度で運転する。
図3の巻上周波数増減処理部24、横行周波数増減処理部26、走行周波数増減処理部28で実行する処理を図6を用いて説明する。図6は巻上周波数増減処理を示すフローチャートの例である。
ここで、図6は巻上周波数増減処理部24の処理内容について記載しているが、横行周波数増減処理部26、走行周波数増減処理部28の処理内容も図6と同様に実施することができる。
巻上周波数増減処理は決められた時間、例えば、10msごとに実行するよう、巻上・横行インバータ制御部12に搭載されたマイコンに設定する。巻上周波数増減処理は、まず、入信号がONであるか確認する(S101)。入信号がONであれば、次にクリア信号を確認する(S102)。クリア信号がOFFであれば、次に、低速の運転指示である上信号または下信号を確認する(S103)。上信号または、下信号いずれかがONであれば、巻上運転周波数の増減演算を実行する。入信号がOFF、または、クリア信号がON、または、上信号、下信号共にOFFのいずれかの条件に該当する場合は、巻上運転周波数の増減演算を実行しない(S111、S112、S113)。
また、クリア信号がONであれば、低速の運転周波数を初期化する(S112)。
次に、巻上運転周波数の増減演算は、まず、増速信号を確認する(S104)。増速信号がONであれば、減速ボタンの操作時間のカウントをクリアし(S105)、減速信号を確認する(S106)。減速信号がONであれば、増速ボタンの操作時間のカウントをクリアし(S114)処理を終了する。これは、仮に増速のボタンと、減速のボタンが両方押された場合、異常状態として、巻上運転周波数の増減演算をさせないためである。
減速信号がOFFであれば、増速の操作時間カウントを+1した後(S107)、前記カウント値が例えば、10以上であるか確認する(S108)。前記カウント値が10未満であるならば、処理を終了する。ここで、巻上周波数増減処理は10msごとに実行するので、前記カウント値が10未満ということは、90ms未満の増速操作であることを示す。前記カウント値が10以上であるならば、低速の運転周波数設定値が、例えば60Hz未満であるか確認する(S109)。これは、低速の運転周波数に増速させる周波数を加算した場合、速度変速範囲を超えないようにするための、上限値の確認のため実施である。低速の運転周波数設定値が60Hz未満であれば、低速の運転周波数に、例えば+1Hzし、かつ、増速ボタンの操作時間カウントをクリアし、処理を終了する(S110)。
低速の運転周波数設定値が60Hz以上であれば、加算すると上限値を超えてしまうので、低速の運転周波数は変更せず、増速ボタンの操作時間カウントのみをクリアし、処理を終了する(S114)。
次に、減速させるための処理は、まず、増速信号を確認する(S104)。
増速信号がOFFであれば、増速ボタンの操作時間のカウントをクリアし(S115)、減速信号を確認する(S116)。減速信号がOFFであれば、増速ボタンの操作時間のカウントをクリアし(S121)処理を終了する。これは、増速処理と同様に、仮に増速のボタンと、減速のボタンが両方押された場合、異常状態として、巻上運転周波数の増減演算をさせないためである。減速信号がONであれば、減速の操作時間カウントを+1した後(S117)、前記カウント値が例えば、10以上であるか確認する(S118)。前記カウント値が10未満であるならば、処理を終了する。
ここで、巻上周波数増減処理は10msごとに実行するので、前記カウント値が10未満ということは、90ms未満の減速操作であることを示す。前記カウント値が10以上であるならば、低速の運転周波数設定値が、例えば6Hzを超えているか確認する(S119)。これは、低速の運転周波数から減速させる周波数を減算した場合、速度変速範囲を下回らないようにするよう、下限値の確認のため実施する。低速の運転周波数設定値が6Hzを超える値であれば、低速の運転周波数から、例えば−1Hzし、かつ、減速ボタンの操作時間カウントをクリアし、処理を終了する(S120)。
低速の運転周波数設定値が6Hz以下であれば、減算すると下限値を下回ってしまうので、低速の運転周波数は変更せず、減速ボタンの操作時間カウントのみをクリアし、処理を終了する(S121)。
ここで、前記60Hz、及び、6Hzの上下限値、前記増速の操作時間カウント及び、減速の操作時間カウントを判断する10の値、前記低速の運転周波数を加算、減算する+1Hz、−1Hzの値は、巻上・横行インバータ制御部12の設定により自由に変更できるようにしても良い。
また、増減する周波数の値や、現在インバータから出力されている値を、外部へ出力し、表示機器に接続することで、増減された運転周波数が目視で確認できるようにしても良い。
本実施例によれば、電源が遮断されても増減された運転周波数が初期化されないよう、設定された運転周波数はメモリに自動的に記憶されるので、設定された運転周波数を記憶されるために毎回保存ボタンを押す必要はないという効果を奏する。さらに、記憶した増減された運転周波数は、クリアボタンを押すことで容易に初期化されるので、初期化のために煩雑な手続きを行う必要がないという効果を奏する。また、増速、減速ボタンを押している時間により、容易にインバータ出力周波数を変更することができる。さらに、低速の運転周波数のみ増減ボタンによる運転周波数の増減を行う設定であることから、高速の運転指示をすれば、どのような値に運転周波数を変更していても、容易に最高速度を選択することができ、さらに、使用者の運転感覚に合わせた、運転周波数の増減値を容易に設定することができるという効果を奏する。
1:クレーンフック
2:ワイヤーロープ
3:巻上誘導電動機
4:巻上用装置
5:横行誘導電動機
6:横行用装置
7:横行用ガーダー
8:走行誘導電動機
9:走行用装置
10:走行用ガーダー
11:巻上・横行インバータ装置
12:巻上・横行インバータ制御部
13:操作入力装置
14:巻上用インバータ
15:横行用インバータ
16:誘導電動機用ブレーキ
17:エンコーダ
18:走行用インバータ装置
19:走行インバータ制御部
20:走行用インバータ
21:巻上・横行の操作入力検出部
22:走行の操作入力検出部
23:巻上運転制御部
24:巻上周波数増減処理部
25:横行運転制御部
26:横行周波数増減処理部
27:走行運転制御部
28:走行周波数増減処理部

Claims (12)

  1. 巻上巻下、横行、走行のいずれかの操作に関する運転条件を入力する入力部と、
    前記入力部にて入力された運転条件に基づく制御信号を出力する制御部と、
    を備える巻上機であって、
    前記入力部は、該巻上機の運転条件に関する設定値を消去する指令を出力するクリアボタンを備え、
    前記制御部は、前記入力部により入力された該巻上機の運転条件に関する設定値をメモリに自動的に記憶することを特徴とする巻上機。
  2. 請求項1記載の巻上機であって、
    前記入力部は押下時間により運転速度が決まる増減ボタンを備えることを特徴とする巻上機。
  3. 請求項2記載の巻上機であって、
    前記増減ボタンにより増減することのできる運転周波数の範囲は予め決められていることを特徴とする巻上機。
  4. 請求項1記載の巻上機であって、
    前記入力部は、巻上、巻下、横行のいずれかを制御するためのボタンを備え、
    前記ボタンは二段式であることを特徴とする巻上機。
  5. 請求項4記載の巻上機であって、
    前記ボタンを第一の段階まで押下した場合の運転速度は、前記ボタンを第二の段階まで押下した場合の運転速度よりも遅いことを特徴とする巻上機。
  6. 請求項4記載の巻上機であって、
    前記入力部は押下時間により運転速度が決まる増減ボタンを備え、
    前記ボタンを第一の段階まで押下した状態で前記増減ボタンを押すと運転速度を変更することができることを特徴とする巻上機。
  7. 巻上巻下、横行、走行のいずれかの操作に関する運転条件を入力する入力工程と、
    前記入力工程にて入力された運転条件に基づく制御信号を出力する制御工程と、
    を備える巻上機の制御方法であって、
    前記入力工程は、該巻上機の運転条件に関する設定値を消去する指令を出力するクリアボタン押下工程を備え、
    前記制御工程は、前記入力工程により入力された該巻上機の運転条件に関する設定値をメモリに自動的に記憶することを特徴とする巻上機の制御方法。
  8. 請求項7記載の巻上機の制御方法であって、
    前記入力工程は、押下時間により運転速度が決まる増減ボタン押下工程を備えることを特徴とする巻上機の制御方法。
  9. 請求項8記載の巻上機の制御方法であって、
    前記入力工程において、前記増減ボタンにより増減することのできる運転周波数の範囲は予め決められていることを特徴とする巻上機の制御方法。
  10. 請求項7記載の巻上機の制御方法であって、
    前記入力工程は、巻上、巻下、横行のいずれかを制御するためのボタンを押下する巻上巻下横行ボタン押下工程を備え、
    前記ボタンは二段式であることを特徴とする巻上機の制御方法。
  11. 請求項10記載の巻上機の制御方法であって、
    前記ボタンを第一の段階まで押下した場合の運転速度は、前記ボタンを第二の段階まで押下した場合の運転速度よりも遅いことを特徴とする巻上機の制御方法。
  12. 請求項10記載の巻上機の制御方法であって、
    前記入力工程は、押下時間により運転速度が決まる増減ボタン押下工程を備え、
    前記入力工程において、前記ボタンを第一の段階まで押下した状態で前記増減ボタンを押すと運転速度を変更することができることを特徴とする巻上機の制御方法。
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