JP2017165402A - 衛星運用計画作成装置及び衛星運用計画作成プログラム - Google Patents

衛星運用計画作成装置及び衛星運用計画作成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】人工衛星を使用する複数のミッション要求に対して、より適切なコマンド配置を算出できる装置を提供する。【解決手段】衛星運用計画作成装置101は、複数の要求からなる要求群Rを衛星に処理させる複数のコマンドを時系列に配置したコマンド配置を算出する計画立案部121と、コマンド配置を人工衛星に処理させた場合の人工衛星の動作を模擬する模擬部122と、模擬された模擬結果を評価する評価部123とを備える。評価部123は、模擬結果に基づいて、予め設定されているコマンド種類と、コマンド種類の時系列における時刻移動量とを計画立案部121に通知し、計画立案部121にコマンド種類に該当するコマンドを時刻移動量だけ移動させた新たなコマンド配置を算出させると共に模擬部122に新たなコマンド配置を用いて人工衛星の動作を模擬させ、新たなコマンド配置で模擬された衛星の模擬結果を評価する。【選択図】図3

Description

この発明は、衛星運用計画作成装置及び衛星運用計画作成プログラムに関する。
従来の衛星運用計画では、人工衛星を使用する複数のミッション要求に対して、人工衛星の運用可能なコマンド配置をオペレータが手動で決定している場合もあった。また、運用可能なコマンド配置であっても運用可能であることがわかるだけで、より最適なコマンド配置であるどうかはわからなかった(例えば特許文献1)。
特開2014−172553号公報
この発明は、人工衛星を使用する複数のミッション要求に対して、より適切なコマンド配置を算出することができる装置及びプログラムの提供を目的とする。
この発明の衛星運用計画作成装置は、
人工衛星に対する複数の要求を受け付け、受け付けた複数の要求を前記人工衛星に処理させるための複数のコマンドを時系列に配置したコマンド配置を算出する計画立案部と、
算出された前記コマンド配置を、前記人工衛星に処理させた場合の前記人工衛星の動作を模擬する模擬部と、
前記模擬部により模擬された模擬結果を評価する評価部と
を備え、
前記評価部は、
前記模擬結果に基づいて、予め設定されているコマンド種類と、予め設定されている前記コマンド種類の前記時系列における時刻移動量とを前記計画立案部に通知し、前記計画立案部に前記コマンド種類に該当するコマンドを前記時刻移動量だけ移動させた新たなコマンド配置を算出させると共に、前記模擬部に前記新たなコマンド配置を用いて前記人工衛星の動作を模擬させ、前記新たなコマンド配置によって模擬された前記人工衛星の模擬結果を評価することを特徴とする。
前記評価部は、
前記模擬結果を評価する処理と、前記模擬結果の評価から前記計画立案部に新たなコマンド配置を算出させる処理と、算出された新たなコマンド配置を前記模擬部に模擬させる処理とを繰り返し実行し、前記模擬結果の収束値を探索することを特徴とする。
前記評価部は、
予め設定されている前記コマンド種類に該当するコマンドが、前記人工衛星の同一周回内に収まる前記時刻移動量を前記計画立案部に通知することを特徴とする。
前記計画立案部は、
前記模擬結果が閾値を満たさない場合、予め設定されているコマンド種類に該当するコマンドを、算出した前記コマンド配置において、前記人工衛星の次の周回内に配置することを特徴とする。
前記計画立案部が受け付ける前記複数の要求の各要求は、
優先度が付されており、
前記計画立案部は、
前記模擬結果が閾値を満たさない場合、前記優先度の順位を参照し、算出した前記コマンド配置に含まれる複数のコマンドのうちの少なくともいずれかのコマンドを、前記順位に応じて削除することを特徴とする。
前記計画立案部は、
前記人工衛星の軌道誤差を計算し、計算した前記軌道誤差に基づいて前記コマンド配置を算出することを特徴とする。
前記計画立案部は、
前記軌道誤差の確率分布関数を有しており、前記確率分布関数を用いてコマンド配置を補正することを特徴とする。
前記衛星運用計画作成装置は、
割込み要求を受け付ける割込み要求調整部と、
前記計画立案部と前記模擬部と前記評価部とを有する複数の運用計画作成部と
を備え、
前記割込み要求調整部は、
前記割込み要求を受け付けた場合、前記割込み要求の内容に応じて、少なくとも一つの前記運用計画作成部を選択し、選択した前記運用計画作成部の前記計画立案部、前記模擬部、前記評価部に、それぞれ、前記割込み要求に基づく前記コマンド配置の算出、前記割込み要求に基づく前記人工衛星の動作の模擬、前記割込み要求に基づく前記模擬結果の評価を実行させることを特徴とする。
前記複数の運用計画作成部の各運用計画作成部は、
他の運用計画作成部が対応付けられている人工衛星とは異なる人工衛星に対応付けられており、
前記割込み要求調整部は、
受け付けた前記割込み要求によって、前記割込み要求を処理させるべき人工衛星が特定できない場合には,候補となる複数の前記運用計画作成部を選択し、選択したすべての前記運用計画作成部の前記計画立案部、前記模擬部、前記評価部に、それぞれ、前記割込み要求に基づく前記コマンド配置の算出、前記割込み要求に基づく前記人工衛星の動作の模擬、前記割込み要求に基づく前記模擬結果の評価を実行させることを特徴とする。
この発明の衛星運用計画作成プログラムは、
コンピュータに、
人工衛星に対する複数の要求を受け付け、受け付けた複数の要求を前記人工衛星に処理させるための複数のコマンドを時系列に配置したコマンド配置を算出する計画立案処理、
算出された前記コマンド配置を、前記人工衛星に処理させた場合の前記人工衛星の動作を模擬する模擬処理、
前記模擬結果に基づいて、予め設定されているコマンド種類と、予め設定されている前記コマンド種類の前記時系列における時刻移動量とを決定する処理、
前記コマンド種類に該当するコマンドを前記時刻移動量だけ移動させた新たなコマンド配置を算出する処理、
前記新たなコマンド配置を用いて前記人工衛星の動作を模擬する処理、
前記新たなコマンド配置によって模擬した前記人工衛星の模擬結果を評価する処理、
を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、人工衛星を使用する複数のミッション要求に対して、より適切なコマンド配置を算出することによりミッション要求の棄却を極小化できる装置及びプログラムを提供できる。
実施の形態1の図で、衛星運用システム1001の全体構成を示す図。 実施の形態1の図で、衛星運用システム1001の動作概要を説明するフローチャート。 実施の形態1の図で、衛星運用計画作成装置101の機能ブロック図。 実施の形態1の図で、衛星選択部110の動作概要を説明するフローチャート。 実施の形態1の図で、衛星運用計画作成装置101の動作を説明する図。(a)は要求群Rの例を示し、(b)は計画立案部121の動作を説明し、(c)は模擬部122の動作を説明し、(d)は評価部123の動作を説明する図。 実施の形態1の図で、富士山等を示す日本地図の一部を示す図。 実施の形態1の図で、運用計画作成部120−1の計画立案部121、模擬部122及び評価部123の動作の概要を示すフローチャート。 実施の形態1の図で、運用計画作成部120−1の計画立案部121、模擬部122及び評価部123の動作の詳細を示すフローチャートで、方法1の処理を示すフローチャート。 実施の形態1の図で、要求rの有する情報を示す図。 実施の形態1の図で、要求rごとのコマンド配置を模式的に示す方法1の図。 実施の形態1の図で、コマンドr1−C1に対して、時刻幅ηを変動させる状態を示す方法1の図。 実施の形態1の図で、ステップS23の方法2の内容を示す図。 実施の形態1の図で、ステップS25の方法3の内容を示す図。 実施の形態1の図で、計画立案部121がコマンド配置を算出する際の、衛星の軌道誤差の計算方法を示す図。 実施の形態2の図で、衛星運用システム1002の全体構成を示す図。 実施の形態2の図で、衛星運用計画作成装置102の機能ブロック図。 実施の形態2の図で、割込み要求調整部111の動作を示すフローチャート。 実施の形態2の図で、割込み要求irの内容を示す図。 実施の形態3の図で、衛星運用計画作成装置101、102のハードウェア構成を示す図。 実施の形態4の図で、衛星運用計画作成装置104のブロック構成を示す図。 実施の形態4の図で、割込み要求生成部114の動作を示すフローチャート。 実施の形態4の図で衛星SAT−1〜衛星SAT−3に対する、衛星観測要求地点A、B、C、α及び観測要求地点βを示す図。 実施の形態4の図で、衛星群割込み要求IRを受領した場合の動作を示す図。 実施の形態4の図で、3基の衛星SAT−1、SAT−2、SAT−3による観測計画を示す図。 実施の形態5の図で、衛星運用計画作成装置105の構成を示す図。 実施の形態5の図で、誤差反映部150の動作を示すフローチャート。
実施の形態1.
図1から図14を参照して、実施の形態1の衛星運用システム1001を説明する。
図1は衛星運用システム1001の全体構成を示す。図1に示すように、衛星運用システム1001は、衛星運用計画作成装置101、複数の衛星管制システム200、複数のアンテナ300を備えている。衛星管制システム200は、アンテナ300を介して、対応する人工衛星SATと通信を行う。人工衛星は、以下、衛星あるいは衛星SAT−kのように記す。
衛星運用計画作成装置101は、運用計画作成部120−1,120−2,・・・120−nを備えている。それぞれの運用計画作成部120にそれぞれの衛星管制システム200が対応し、それぞれの衛星管制システム200にそれぞれのアンテナ300及び衛星が対応する。つまり運用計画作成部120−kには、衛星SAT−kが対応する。
衛星運用計画作成装置101の有するn個の運用計画作成部120は、同じ構成である。区別の必要がない場合は運用計画作成部120と記す場合がある。運用計画作成部120と記した場合は、一つの運用計画作成部を意味するものとする。衛星管制システム200−1〜200−n、アンテナ300−1〜300−nも運用計画作成部120と同様に、それぞれは同じ構成である。衛星管制システム、アンテナについても区別の必要がない場合は、衛星管制システム200、アンテナ300のように記す場合があり、これらは一つの衛星管制システム、一つのアンテナを示すものとする。
図2は衛星運用システム1001の動作概要を説明する図である。図2を参照して衛星運用システム1001の動作の概要を説明する。
(1)ステップS01において、衛星運用計画作成装置101の衛星選択部110が、オペレータから要求群Rを受け付ける。
ここで要求群Rとは、複数の要求rからなるグループである。図9で後述するが、要求rは図9の各行(レコード)である。要求rは図9に示すように「衛星タイプ、センサタイプの要求」の項目を有し、この項目が記載されている場合は要求rに適する衛星が決まる。
要求群Rは上記のように複数の要求rを含むが、要求群Rが要求r1,r2,...r6の6個の要求からなるとすれば、6個の要求rの全部が衛星SAT−1に適する場合もある。また、要求r1〜r4は衛星SAT−1が適し、要求r5,r6は衛星SAT−2が適する場合もあり、適する衛星が定まらない場合もあり、様々な場合がある。
実施の形態1では次のステップS02においては、要求群Rに対して適する衛星が定まることを前提としている。(2)ステップS02において、この例では、衛星選択部110は、要求r1〜r6からなる要求群Rに適する衛星とし衛星SAT−1を決定し、SAT−1要求として、要求群Rを運用計画作成部120−1に送信するものとする。
(3)ステップS03において、SAT−1要求を受信した運用計画作成部120−1は、衛星SAT−1のためのコマンドであるSAT−1コマンドを作成して、衛星管制システム200−1へ送信する。実施の形態1の特徴は、このステップS03にある。
(4)ステップS04において、SAT−1コマンドを受信した衛星管制システム200−1は、SAT−1コマンドに従って、衛星SAT−1を制御する。
(5)具体的には、ステップS02において要求群R、つまり要求r1〜r6に適する衛星として衛星SAT−1が決定されたので、図1の最上段の、運用計画作成部120−1、衛星管制システム200−1、アンテナ300−1を介して衛星SAT−1が制御されることとなる。
<***構成の説明***>
図3は、衛星運用計画作成装置101の機能ブロック図を示す。図3を参照して、衛星運用計画作成装置101の構成を説明する。衛星運用計画作成装置101は、衛星選択部110、複数の運用計画作成部120を備えている。
衛星選択部110及び複数の運用計画作成部120は、プログラムをCPUが実行することで実現される。
上記のように、それぞれの運用計画作成部120は同じ機能であるので、運用計画作成部120−1を例に説明する。運用計画作成部120−1は、計画立案部121、模擬部122、評価部123を備えている。
(1)計画立案部121は、後述する「コマンド配置」を立案する。
コマンド配置とは、計画立案部121が受け付けた複数の要求を人工衛星に処理させるための複数のコマンドを、時系列に配置したものである。
(2)模擬部122は、計画立案部121によって算出された前記コマンド配置を、衛星に処理させた場合の衛星の動作を模擬する。
(3)評価部123は、シミュレーション結果を評価し、要求群Rに適する「コマンド配置」を決定する。
図4は衛星選択部110の動作のフローチャートである。図4を参照して衛星選択部110の動作を説明する。
(1)ステップS11において、衛星選択部110は、オペレータから「要求群R」を受け付ける。これは図2のステップS01に相当する。
(2)ステップS12において、衛星選択部110は、「要求群R」含まれる各要求rに適する衛星SAT−1等を決定し、要求群Rに適する衛星がSAT−1であれば、「要求群R」を「SAT−1要求」として衛星SAT−1に対応する運用計画作成部120−1に送信する。これは図2のステップS02に相当する。なお要求群Rに適する衛星がSAT−1に加えSAT−2も適すれば同様にSAT−2にも「SAT−1要求」を送信するのは図2で述べたとおりである。要求群Rに適する衛星の決定方法として以下の方法がある。衛星選択部110は、それぞれの衛星SAT−1〜衛星SAT−nの軌道情報をデータベース等から取得可能である。この場合、軌道情報とは、衛星SAT−1は15時16分17秒には富士山を観測可能な軌道に存在するというような情報である。一方、図9に示すように要求rは「衛星タイプ、センサタイプの要求」を有しており、上記データベースには衛星の情報として「衛星タイプ、センサタイプ」も関連づけられている。衛星選択部110は軌道情報、「衛星タイプ、センサタイプ」を用いて、要求群Rに適する衛星を選択可能である。
次に、運用計画作成部120の動作を説明する。S12において衛星選択部110が「SAT−1要求」を運用計画作成部120−1に送信した場合を想定して説明する。
図5〜図13を参照して運用計画作成部120−1の動作を説明する。
図5は、衛星運用計画作成装置101の動作を説明する図である。
図5(a)は、要求群Rの例を示す。
図5(b)は、計画立案部121の動作を説明する図である。
図5(c)は、模擬部122の動作を説明する図である。
図5(d)は、評価部123の動作を説明する図である。
図6は、富士山等を示す日本地図の一部を示す図である。図5の要求群Rの例に対応する。
図7は、運用計画作成部120−1の計画立案部121、模擬部122、評価部123の動作の概要を示すフローチャートである。
図8は、運用計画作成部120−1の計画立案部121、模擬部122、評価部123の動作の詳細を示すフローチャートである。図8は後述の方法1の動作を示すフローチャートである。
図5では、(a)の要求Rに対して、「(b)計画立案部121による処理」、「(c)模擬部122による処理」、「(d)評価部123による処理」が繰り返えされる。図5の動作概要を示すものが図7である。
(1)ステップS21の方法1:
図8では、運用計画作成部120−1は、「評価対象の物理量」のタイムヒストリから、衛星運用が可能であるか、衛星運用が「最適であるか」の両方を評価する。「最適か否か」は、ある物理量が最小値に収束しているか否かで評価する。評価例としては、最急降下法等によるアルゴリズムを利用することが考えられる。説明は後述するが、方法1では衛星SAT−1の同一周回でコマンドの時刻を変化させる。「変化させるコマンド時刻幅をη」(時刻移動量)とすると、ηは初めの段階は大きな値で変化させ、徐々にηの値を小さくし収束させる。
(2)ステップS23の方法2:
ステップS21の方法1で衛星運用が不可である場合(S22でNO)、運用計画作成部120−1は、時刻を変化させるべきコマンドを決定し、決定したコマンドの時刻を次の方法2で変化させる。方法2として、コマンドの実行時刻を次の衛星SAT−1の周回に回す。
(3)ステップS25の方法3:
ステップS23の方法2で衛星運用が不可である場合(S24でNO)、運用計画作成部120−1では、方法3として、計画立案部121が優先度の低い要求rに紐付くコマンドを削除し、そのコマンドが削除された状態でコマンド配置を立案する。その内容は後述する。
衛星選択部110が、SAT−1要求として要求rを運用計画作成部120−1に送信する。運用計画作成部120−1の計画立案部121がSAT−1要求を受信する。
図8は方法1の処理を示すフローチャートである。以下、図8のステップに沿って説明する。方法1は、衛星の同一周回内でコマンドを時刻幅ηだけ移動させる。
<***動作の説明***>
ステップS101において、計画立案部121は、要求r1〜r3、要求r11〜r13を受け付ける。つまり計画立案部121は、図5(a)に示すように、SAT−1要求として、静岡県からの要求である、「箱根山の観測r1、富士山の観測r2、伊豆東部火山群の観測r3」と、東京都からの要求である、「伊豆大島の観測r11、新島の観測r12、神津島の観測r13」の、合計6つの要求rからなる要求群Rが入力される。図6には、要求群Rの対象となる地域の日本地図の一部を示している。図9は、要求rの有する情報を示す図である。図9の各行(レコード)が要求rである。
各要求rは、項目として
(1)優先度:数値が大きいほど優先度が高いとする。
(2)関心領域情報(観測中心座標)、
(3)運用開始/終了の時刻、
(4)衛星タイプ、センサタイプの要求、
(5)要求者情報(政府機関,地方自治体,民間etc)、
を有している。
計画立案部121は、入力された要求群Rである要求r1〜r3、要求r11〜r13に対して、コマンド配置を算出する。図5の(b)のコマンド配置1は要求rに対応する形式で表したコマンド配置である。
図10は、要求rごとのコマンド配置を模式的に示す図である。
図10において、r1−C1〜r1−C3は要求r1に対応するコマンド配置1を示す。r1−C1〜r1−C3のそれぞれが要求r1のコマンドである。同様に、r2−C1〜r2−C3及びr3−C1〜r3−C3は、それぞれ要求r2、要求r3のコマンド配置である。図10では、要求r11〜要求r13のコマンド配置は省略している。
ステップS102において、模擬部122は、計画立案部121から図10に示すコマンド配置1を取得し、コマンド配置1から、「評価対象となる物理量」のタイムヒストリを算出する。ここで「評価対象となる物理量」とは、衛星の姿勢変更の角速度ω、衛星内の消費電力W1、衛星内の発熱量W2等である。模擬部122はこれら物理量のタイムヒストリとして、時間tの関数であるω(t)、W1(t)、W2(t)を算出する。以下では、衛星の姿勢変更の角速度ω(t)を例に説明する。
模擬部122は、図10のコマンド配置1から角速度ω(t)を算出したとする。
この角速度ω(t)は図5の(c)のm=1の角速度ω(t)に対応する。
ステップS103において、評価部123は、模擬部122が算出したω(t)の最大値ω1maxを見つけ出す。
ステップS104において、評価部123は、ω1maxを低下させるコマンドを、時刻幅η=−10sec移動させることを決める。「ω1maxを低下させるコマンド種類」(予め設定されているコマンド種類)は、知見に基づいて予め評価部123に設定されている。複数の場合もあるが、この例では簡単のため1コマンドとする。例としては、図10のコマンドr1−C1とする。
図11は、コマンドr1−C1に対して、時刻幅η(時刻移動量)を変動させる状態を示す図である。黒丸はコマンドr1−Cを示している。
ステップS105において、評価部123は、η値と対象コマンドを計画立案部121に通知する。この例では、
(η値,対象コマンド)=(−10sec,r1−C1)
を通知する。
評価部123は「予め設定されているコマンド種類」に該当するコマンドが、衛星の同一周回内に収まる時刻移動量ηを計画立案部121に通知する。
ステップS106において、計画立案部121は、対象コマンドr1−C1をη=−10secだけ移動させたコマンド配置2を算出する。このコマンド配置2は、図5の(b)のコマンド配置2(m=2)に相当する。
ステップS107において、模擬部122は、コマンド配置2における角速度ω(t)を算出する。この角速度ω(t)は図5の(c)のm=2の角速度ω(t)である。
ステップS108において、評価部123は、ω(t)の最大値(ω2max)を見つけ出す。
ステップS109において、評価部123は、ω1maxとω2maxを比較する。
ステップS110において、評価部123は、予想どおり、ω1max>ω2maxとなっていた場合には、さらに対象コマンドr1−C1をη=−10sec移動させることを決める。
ステップS111において、評価部123は、ηの値と対象コマンドr1−C1を計画立案部121に通知する。
つまりステップS105と同様に、
(η値,対象コマンド)=(−10sec,r1−C1)
を通知する。
以下のステップS112〜ステップS117は、ステップS106〜ステップS111と類似である。
ステップS112において、計画立案部121は、対象コマンドr1−C1をη=−10secだけ移動させたコマンド配置3を算出する。
ステップS113において、模擬部122は、コマンド配置3における角速度ω(t)を算出する。
ステップS114において、評価部123は、ω(t)の最大値ω3maxを見つけ出す。
ステップS115において、評価部123は、ω2maxとω3maxを比較する。
ステップS116において、評価部123は、予想に反して、ω2max<ω3maxとなっていた場合には、収束点を超えてしまったと判断し、対象コマンドをη=+5sec移動させることを決める。
ステップS117において、評価部123は、ηの値と対象コマンドとの組(+5sec,r1−C1)を計画立案部121に通知する。
以下のステップS118〜ステップS123も、ステップS106〜ステップS111と類似である。
ステップS118において、計画立案部121は、対象コマンドr1−C1をη=+5secだけ移動させたコマンド配置4を算出する。
ステップS119において、模擬部122は、コマンド配置4における角速度ω(t)を算出する。
ステップS120において、評価部123は、ω(t)の最大値ω4maxを見つけ出す。
ステップS121において、評価部123は、ω2maxとω4maxとを比較する。
ステップS122において、評価部123は、予想どおり、ω2max>ω4maxとなっていた場合には、さらに対象コマンドr1−C1をη=−2.5sec移動させることを決める。
ステップS123において、評価部123は、ηの値と対象コマンドとの組(−2.5sec,r1−C1)を計画立案部121に通知する。
以下のステップS124〜ステップS129も、ステップS106〜ステップS111と類似である。
ステップS124において、計画立案部121は、対象コマンドr1−C1をη=−2.5secだけ移動させたコマンド配置5を算出する。
ステップS125において、模擬部122は、コマンド配置5における角速度ω(t)を算出する。
ステップS126において、評価部123は、ω(t)の最大値ω5maxを見つけ出す。
ステップS127において、評価部123は、ω4maxとω5maxとを比較する。
ステップS128において、評価部123は、予想に反して、ω4max<ω5maxとなっていた場合には、収束点を超えてしまったと判断し、対象コマンドr1−C1をη=+1.25sec移動させることを決める。
ステップS129において、評価部123は、ηの値と対象コマンドの組(+1.25sec,r1−C1)を計画立案部121に通知する。
以下のステップS130〜ステップS135も、ステップS106〜ステップS111と類似である。
ステップS130において、計画立案部121は、対象コマンドr1−C1をη=+1.25secだけ移動させたコマンド配置6を算出する。
ステップS131において、模擬部122は、コマンド配置6における角速度ω(t)を算出する。
ステップS132において、評価部123は、ω(t)の最大値ω6maxを見つけ出す。
ステップS133において、評価部123は、ω4maxとω6maxを比較する。
ステップS134において、評価部123は、予想どおり、ω4max>ω6maxとなっていた場合には、さらに対象コマンドをη=+0.625sec移動させることを決める。
ステップS135において、評価部123は、ηが1sec未満になったので、ω6maxを収束点と判断する。
以上が図7のステップS21の具体的な内容である。
図7のステップS22において、評価部123は、ステップS21による角速度ωに対する収束判定処理(S101〜S135)が終了した場合、最終的な角速度ω(t)が指定された時間の範囲内において、閾値Ωth以下がどうかを判定する。つまり、方法1による収束判定処理は収束しない場合もあるが、評価部123は、角速度ω(t)が収束する場合及び収束しない場合のいずれの場合とも、方法1の収束判定処理で得られた複数のωmaxのうちの最小値と、閾値Ωthとを比較する。そして、複数のωmaxのうちの最小値が閾値Ωth以下であれば処理を終了し、その最小値のωmaxに対応するコマンド配置を、要求群Rに対する衛星SAT−1のコマンド配置として採用する。
以上のように、方法1では評価部123は、模擬部122による模擬結果(ω(t))に基づいて、予め設定されているコマンド種類と、予め設定されているコマンド種類の時系列における時刻移動量(η)とを計画立案部121に送信する。
そして評価部123は、計画立案部121にそのコマンド種類に該当するコマンドを時刻移動量ηだけ移動させた新たなコマンド配置を算出させると共に、模擬部122に新たなコマンド配置を用いて衛星の動作を模擬させ、新たなコマンド配置によって模擬された衛星の模擬結果(新たなω(t))を評価する。
また以上のように、評価部123は、模擬結果(ω(t))を評価する処理と、模擬結果の評価から計画立案部121に新たなコマンド配置を算出させる処理と、算出された新たなコマンド配置を模擬部122に模擬させる処理とを繰り返し実行し、模擬結果の収束値を探索する。
(方法2)
図7のステップS22においてNOの場合、つまり、複数のωmaxのうちの最小値>閾値Ωthの場合は、処理はステップ23の方法2の処理へ進む。
図12は、ステップS23の方法2の内容を示す図である。方法2では上記で述べたように、計画立案部121は、時刻を変化させるべきコマンドを決定し、決定したコマンドの時刻を、衛星SAT−1の次の周回に回す。図12は、計画立案部121がコマンドr1−C1を、衛星SAT−1の次の周回に回した状態を示す。方法2の場合、どのコマンドを次の周回に回すかは過去の知見により、計画立案部121に予め設定されている。図12では、要求r11〜r13に対応するコマンド配置は省略している。運用計画作成部120−1では,計画立案部121,模擬部122,評価部123が図8のフローと同様な処理を図12のコマンド配置21に対して実施する。つまり、コマンド配置21が図8のコマンド配置1に相当するとして、図8のフローと同様の処理がステップS24で実行される。つまり図12では、計画立案部121は、模擬結果(ω(t))が閾値を満たさない場合、予め設定されているコマンド種類に該当するコマンドを、算出したコマンド配置において、衛星の次の周回内に配置する。
そして、ステップS24において、ステップS22の場合と同様に、複数のωmaxのうちの最小値が閾値Ωth以下であれば処理を終了し、その最小値のωmaxに対応するコマンド配置を要求群Rに対する衛星SAT−1のコマンド配置として採用する。一方、図7のステップS24においてNOの場合、処理はステップ25の方法3の処理へ進む。
(方法3)
方法3は上記で述べたように、計画立案部121が優先度の低い要求rに紐付くコマンドを削除し、模擬、評価を実施する。
図13はステップS25の方法3の内容を示す図である。この例では、図9に示すように要求r1の優先度が最も低い。計画立案部121は、要求r1に紐付くコマンドr1−C1を削除し、コマンド配置31を生成する。図13では、要求r11〜r13に対応するコマンド配置は省略している。運用計画作成部120−1では,計画立案部121,模擬部122,評価部123が図8のフローと同様な処理を図13のコマンド配置31に対して実施する。つまり、コマンド配置31が図8のコマンド配置1に相当するとして、図8のフローと同様の処理がステップS25で実行される。
このように計画立案部121は、模擬結果が閾値を満たさない場合、優先度の順位を参照し、算出したコマンド配置に含まれる複数のコマンドのうちの少なくともいずれかのコマンドを、優先度の順位に応じて削除する。
そして、ステップS26において、ステップS22の場合と同様に、複数のωmaxのうちの最小値が閾値Ωth以下であれば処理を終了し、その最小値のωmaxに対応するコマンド配置を要求群Rに対する衛星SAT−1のコマンド配置として採用する。一方、図7のステップS26においてNOの場合、処理はステップ27へ進み、要求群Rへの対応不可の通知を評価部123が出力する。
以上により図7に示す処理が終了する。
<軌道誤差の計算>
図14は、計画立案部121がコマンド配置を算出する際の、衛星の軌道誤差の計算方法を示す図である。計画立案部121はコマンド配置を算出する際、衛星の軌道誤差を考慮する。図14を参照して、計画立案部121がコマンド配置を算出する際に用いる、衛星の軌道誤差の計算方法を説明する。計画立案部121は、軌道誤差の確率分布関数を有しており、確率分布関数を用いてコマンド配置を補正する。
以下に、計画立案部121による、衛星軌道誤差の予測値補正を説明する。計画立案部121は、予測軌道と真の軌道(確定軌道)との差(誤差)を分析し、その誤差を補正することでコマンド配置最適化を強化する。
軌道誤差には、バイアス誤差とランダム誤差がある。バイアス誤差とは、軌道誤差の確率分布の中央値からのずれ量である。バイアス誤差とは、コマンド配置を、確率分布の中央値からのずれ量だけオフセットすることで補正する誤差である。ランダム誤差の扱いは以下のようにする。
従来は、ランダム誤差に相当する部分は、一律に10秒のような値を用いていた。つまり従来では確率分布の中央値(可視開始時刻の期待値)の時刻に「バイアス誤差+ランダム誤差10秒」を加えた時刻を用いていた。同様に、衛星可視終了時刻も、確率分布の中央値(可視終了時刻の期待値)に「−バイアス誤差−ランダム誤差10秒」を加えた時刻を用いていた。しかし、衛星可視開始時刻及び衛星可視終了時刻のランダム誤差10秒は、過剰なマージン値とも考えられる。つまり、従来はランダム軌道誤差10秒という根拠に乏しい考慮の仕方をしていたため、本来の衛星の可視時間を有効に利用できていない。よって、過剰なマージン値としてのランダム誤差を小さくすることで、その分、衛星を利用することができるようになり、衛星の利用効率が向上する。
図14に示すように、衛星が可視となる時刻(衛星が地上局と通信可能となる時刻)は、ランダム誤差を考慮すると、確率的に時間軸に分布することになる。そこで、計画立案部121には、何パーセント以上の確率で可視となると判断されるかという基準が設定されている。計画立案部121は、その時刻(可視となる時刻)を中心にコマンドを配置する。
計画立案部121は、
バイアス誤差:−1.5sec、
ランダム誤差(1σ):0.2sec(正規分布)
であり、コマンド成立性確率を99.6%とする場合、可視開始時刻(T)は、予測軌道値から算出される時刻T0に対して、誤差補正をし、以下の式で算出する。
T=T0+(−1.5sec−(0.2sec×3))
=T0−2.1sec
計画立案部121が用いるこの軌道誤差の計算結果は、衛星可視の開始/終了に紐付くコマンド、例えば通信機のON/OFFコマンド等が対象となる。
つまり図10、図12、図13等において、衛星可視の開始/終了に関係するコマンドの時刻軸tに対する配置に利用される。
<***実施の形態1の効果の説明***>
以上の実施の形態では、図7、図8等で述べたように、単に運用可能なコマンド配置を求めるのではなく、より最適に近いコマンド配置を探索する。このため、より効率的な衛星の運用が可能となる。
また、計画立案部121はコマンド配置の立案時に衛星軌道の計算に基づきコマンド配置を算出する。よって、衛星の可視可能な時間をより確保できるようになるため、衛星の利用率を向上することができる。
実施の形態2.
図15〜図18を参照して実施の形態2を説明する。実施の形態2は実施の形態1を基礎とし、さらに、割込み要求irに対応可能な実施の形態である。
図15は、衛星運用システム1002の全体構成を示す図である。
図16は、衛星運用計画作成装置102の機能ブロック図である。
図17は、割込み要求調整部111の動作を示すフローチャートである。
図18は、割込み要求irの内容を示す図である。
図18に示すように、割込み要求irの持つ項目は図9に示す要求rと同じである。つまり、割込み要求irも要求rである。
図15に示す衛星運用システム1002は、実施の形態1の衛星運用システム1001に対して、破線の部分が追加になっている。つまり、割込み要求irに対応するため、衛星運用システム1002では、衛星運用計画作成装置102の衛星選択部110が、割込み要求調整部111を有する。割込み要求調整部111は、オペレータから割込み要求irを受け付けた場合、それぞれの運用計画作成部120を用いて割込み要求irを処理する。
図16に示す衛星運用計画作成装置102は、実施の形態1の衛星運用計画作成装置101に対して破線部分が追加となっている。つまり、割込み要求irに対応するため、衛星運用計画作成装置102では、実施の形態1の衛星運用計画作成装置101に対して割込み要求調整部111が追加されている。
図17を参照して、実施の形態2の衛星運用計画作成装置102の動作を説明する。
ステップS101において、衛星選択部110の割込み要求調整部111が割込み要求irを受け付ける。
ステップS102において、割込み要求調整部111は、受け付けた割込み要求irのみで、一意に利用する衛星を識別できるかを判定する。ステップS102では、要求時点で「この衛星のこのセンサで観測したい」という割込み要求irであれば、一意に衛星は決まる。一方、「どの衛星でどのセンサでも良いので、早く観測したい」という要求であれば、要求時点では衛星は選択されていないので、衛星は一意に決まらない。衛星を一意に識別できる場合は処理はステップS103に進み、識別できない場合は処理はステップS109に進む。
なお、実施の形態1の図2のステップS02では衛星が一意に識別できることを前提しており、要求rでも割込み要求irでも衛星の識別に関しては同様である。
まず、衛星を識別できる場合について説明する。ステップS101において、一意に識別された運用計画作成部120は、運用計画作成部120−Nとする。
ステップS103において、割込み要求調整部111は、運用計画作成部120−Nに対して、フィージビリティ検証を依頼する。依頼するための情報は、図18に示す割込み要求irのレコードである。以下、運用計画作成部120−Nに対する割込み要求irを割込み要求ir−Nと記す。
ステップS104において、運用計画作成部120−Nの計画立案部121、模擬部122及び評価部123は、実施の形態1の図7で説明したコマンド配置最適化処理(軌道誤差の補正方法含む)を実行して、割込要求ir−Nを含めた対応可能なコマンド配置を計算する。
ステップS104の処理内容は以下のようである。運用計画作成部120−Nは、現在、要求rとして、図5の(a)に示す要求群Rである要求r1〜r3、r11〜r13を持っているとする。今回、これらの要求rに割込み要求ir−Nを受けた状態である。運用計画作成部120−Nの計画立案部121、模擬部122及び評価部123は、実施の形態1の図7、図8、図10〜図13で述べた方法を実施して、割込要求ir−Nを含めたコマンド配置の最適化処理(図7)を実行する。なお計算結果には要求に対応できない(図7のステップS27も含む)場合も含まれる。なお、現在の要求rがなければ、運用計画作成部120−Nは、割込み要求irのみを対象に、コマンド配置の最適化処理(図7)を実行する。
ステップS105において、運用計画作成部120−Nの評価部123は、最適化処理の実行結果を割込み要求調整部111に返信する。
ステップS108において、割込み要求調整部111は、運用計画作成部120−Nからの回答を受信する。
次にステップS102において「一意に識別できない」場合を説明する。ステップS102で「できない」場合、ステップS109において、割込み要求調整部111は、候補となる複数の運用計画作成部120に、フィージビリティ検証を依頼する。つまり、割込み要求調整部111は、候補となる複数の運用計画作成部120に、割込み要求irのレコードを送信する。
ステップS107において、フィージビリティ検証の依頼をうけた運用計画作成部120は、フィージビリティ検証の処理を実行する。具体的には、それぞれの運用計画作成部120の計画立案部121、模擬部122及び評価部123は、ステップS104と同様の最適化処理(図7)を実行する。運用計画作成部120−1が、現在、図5の(a)の要求r1〜r3を持っているとする。運用計画作成部120−1は要求r1〜r3にさらに割込み要求irを含めて、最適化処理(図7)を実行する。同様に、運用計画作成部120−2が、現在、図5の(a)の要求r11〜r13を持っているとすれば、運用計画作成部120−2は要求r11〜r13にさらに割込み要求irを含めて、最適化処理(図7)を実行する。もちろん運用計画作成部120−1等は現在、要求rを持っていなければ割込み要求irのみを対象に最適化処理(図7)を実行する。
ステップS107では、それぞれの運用計画作成部120の処理結果が割込み要求調整部111へ送信される。
ステップS108において、割込み要求調整部111は各処理結果を受信し、各処理結果である回答を比較し、最適な割込み要求の対応方法を選択する。
<***実施の形態2の効果***>
実施の形態2の衛星運用計画作成装置102によれば、割込み要求irがあった場合にも、割込み要求irに柔軟に対応することができる。また、割込み要求irがあった場合に、単に対応可能なコマンド配置を決定するではなく、より最適なコマンド配置を取得することができる。
以上、本発明の実施の形態1,2について説明したが、実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態の各部分を組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
実施の形態3.
実施の形態3は、コンピュータである衛星運用計画作成装置101,102のハードウェア構成を説明する。衛星運用計画作成装置101,102のハードウェア構成は同じであるので、衛星運用計画作成装置101を対象に説明する。衛星運用計画作成装置101の説明は衛星運用計画作成装置102にそのまま当てはまる。
図19は、衛星運用計画作成装置101のハードウェア資源の一例を示す図である。
ハードウェア資源を示す図19において、衛星運用計画作成装置101は、プログラムを実行するCPU810(Central Processing Unit)を備えている。CPU810は、バス825を介してROM(Read Only Memory)811、RAM(Random Access Memory)812、表示装置813、キーボード814、マウス815、通信ボード816、CDD(Compact Disk Drive)817、磁気ディスク装置820と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置820の代わりに、光ディスク装置、フラッシュメモリなどの記憶装置でもよい。
RAM812は、揮発性メモリの一例である。ROM811、CDD817、磁気ディスク装置820等の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、「記憶装置」あるいは記憶部、格納部、バッファの一例である。通信ボード816、キーボード814などは、入力部、入力装置の一例である。また、通信ボード816、表示装置813などは、出力部、出力装置の一例である。
通信ボード816は、ネットワーク(LAN等)に接続されている。通信ボード816は、LANに限らず、インターネット等のWAN(ワイドエリアネットワーク)などに接続されていても構わない。
磁気ディスク装置820には、オペレーティングシステム821(OS)、ウィンドウシステム822、プログラム群823、ファイル群824が記憶されている。プログラム群823のプログラムは、CPU810、オペレーティングシステム821、ウィンドウシステム822により実行される。
上記プログラム群823には、以上の実施の形態1、2の説明において「〜部」として説明した機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU810により読み出され実行される。
ファイル群824には、以上の実施の形態1、2の説明において、「〜の判定結果」、「〜の算出結果」、「〜の抽出結果」、「〜の生成結果」、「〜の処理結果」として説明した情報や、データや信号値や変数値やパラメータなどが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU810によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、以上に述べた実施の形態1、2の説明において、データや信号値は、RAM812のメモリ、CDD818のコンパクトディスク、磁気ディスク装置820の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・Versatile・Disk)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス825や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
また、以上の実施の形態の説明において、「〜部」として説明したものは、「〜手段」、「〜回路」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明したものは、ROM811に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU810により読み出され、CPU810により実行される。すなわち、プログラムは、以上に述べた「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、以上に述べた「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
以上の実施の形態では、衛星運用計画作成装置101,102を説明したが、衛星運用計画作成装置101,102の動作をコンピュータに実行させる衛星運用計画作成プログラムとして把握することも可能である。あるいは、衛星運用計画作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として把握することも可能である。また、衛星運用計画作成装置101,102の動作を衛星運用計画作成方法として把握することも可能である。
実施の形態4.
図20から図24を参照して実施の形態4の衛星運用システム1004における衛星運用計画作成装置104を説明する。
図20は、衛星運用計画作成装置104のブロック構成を示す。図20では衛星管制システム等は省略している。また図20では複数の運用計画作成部120を3つとしている。また衛星運用計画作成装置104のハードウェア構成は図19と同じである。
図20の衛星運用計画作成装置104は、実施の形態2の衛星運用計画作成装置102が、さらに、割込み要求生成部114を備えた構成である。衛星運用計画作成装置104の特徴は、割込み要求生成部114が衛星群割込み要求IRを受け付け、衛星群割込み要求IRから複数の割込み要求irを生成する点にある。複数の割込み要求irが生成された後の処理は実施の形態2の図17で説明した処理となる。つまり割込み要求調整部111がそれぞれの割込み要求irを図17で説明した方法で処理をする。
***動作の説明***
図21は、割込み要求生成部114の動作を示すフローチャートである。
<ステップS41>
ステップS41において、割込み要求生成部114は、複数の衛星に地球上の同じ領域の観測を要求する衛星群割込み要求IRをオペレータから受け付ける。
<ステップS42>
ステップS42において、割込み要求生成部114は、複数の衛星の各衛星の軌道情報と各衛星の衛星種別とを含む衛星情報410と、複数の衛星が観測可能な領域であり地球上の領域である地球領域の位置情報である緯度経度情報420とに基づいて、衛星群割込み要求IRから、複数の割込み要求irを生成する。なお、衛星情報410及び緯度経度情報420は、実施の形態3の図19に示した磁気ディスク装置820に格納されてもよいし、図示していないデータベース装置、図示していないサーバ装置から取得してもよい。
図22は、衛星SAT−1〜衛星SAT−3に対する、衛星観測要求地点A、衛星観測要求地点B、衛星観測要求地点C、観測要求地点α及び観測要求地点βを示す図である。
図23は、図22の領域Aを高頻度で動態監視したいという衛星群割込み要求IRを受領した場合を示す図である。
衛星情報410における各衛星の衛星種別とは、ある衛星から図18の「衛星タイプ、センサタイプ」が決定できる情報である。つまり、衛星情報410と緯度経度情報420とから、図18に示す割込み要求irを生成することができる。
図18において、
(1)優先度は衛星群割込み要求IRに含まれ、
(2)関心領域情報は、衛星群割込み要求IRで「領域A」を指定した場合に緯度経度情報420から決定でき、
(3)運用開始/終了開始の時刻は、衛星情報410の軌道情報と、緯度経度情報420に含まれる領域Aについての緯度経度情報とから決定でき、
(4)「衛星タイプ、センサタイプ」は衛星群割込み要求IRに含まれる要求に対して衛星情報410の衛星種別から決定できる。
図23に示す衛星群割込み要求IRは、3基の衛星SAT−1〜衛星SAT−3に対して、衛星観測要求地点A(領域A)を高頻度、つまりできる限り高い頻度で観測せよとする要求である。
衛星情報410には、3基の衛星SAT−1、SAT−2、SAT−3の各軌道情報410及び各衛星種別が記載されている。緯度経度情報420には、3基の衛星SAT−1〜SAT−3が観測可能な領域であり地球上の領域である地球領域の位置情報が記載されている。図23の緯度経度情報420には、衛星観測要求地点A(領域A)、衛星観測要求地点B、衛星観測要求地点C、観測要求地点α及び観測要求地点βの位置情報が含まれる。割込み要求生成部114は、衛星情報410と緯度経度情報420とを用いて、各衛星の観測機会である複数の割込み要求ir〜irを生成する。上記で述べたように割込み要求ir〜割込み要求irは図18に示す内容である。
<ステップS43>
ステップS43において、割込み要求生成部114は、衛星群割込み要求IRから生成した複数の割込み要求ir〜irを順次、割込み要求調整部111に入力する。
そして、割込み要求調整部111は、9個の割込み要求を、実施の形態2の図17で説明した方法で処理する。つまり、割込み要求生成部114が複数の割込み要求irを生成した後の処理は、実施の形態2の割込み要求irに対する処理である。
図24は、3基の衛星SAT−1、SAT−2、SAT−3による観測計画を示す図である。表1は、割込み要求生成部114が衛星群割込み要求IRを受け付ける以前の観測計画である。表2は、割込み要求生成部114が衛星群割込み要求IRを受け付けて衛星群割込み要求IRから生成された9個の割込み要求ir〜irを処理した結果後の観測計画である。図24に示すように表1の領域α及び領域βが、表2では領域Aへと変更になっている。なお、表1における「N日」とは、ある1日を示し、横に並ぶ0〜22は、24時間の時間帯を示す。
***実施の形態4の効果***
実施の形態2の場合は、オペレータが「領域αの観測をしている衛星なら領域Aの観測ができるだろう」という判断を衛星毎に実施し、割込み要求irを割込み要求調整部111へ入力していた。
これに対して実施の形態4の衛星運用計画作成装置104によれば、割込み要求生成部114が衛星群に対する衛星群割込み要求IRを受信した場合に、自動的に、衛星群割込み要求IRから複数の割込み要求irが生成される。
よって、衛星運用計画作成装置104によれば、オペレータの判断をなしに、割込み要求irを作成できる。
実施の形態5.
実施の形態5の概要を説明する。実施の形態5の衛星運用計画作成装置105では、実施の形態1の衛星運用計画作成装置101に、さらに誤差反映部150を追加することで、地球観測衛星運用におけるポインティング誤差を補正する。誤差反映部150は、観測中心の真値(要求値)に対して実際にポインティングした位置の誤差を統計処理し、バイアス誤差成分を計算することで、ポインティング位置のバイアス誤差を補正する。
誤差反映部150は、実際にポインティングした位置を、画像処理結果と周辺の地図データとの比較によって、観測画像から中心位置として算出する。誤差反映部150は、観測中心位置と観測中心の真値(要求値)の差(差分)を任意の1要求における観測中心位置誤差とする。運用を継続することにより、観測中心位置を複数蓄積し、それぞれの観測中心位置と真値との誤差(差分)を求めて統計処理し、バイアス誤差を算出する。
誤差反映部150は、求めたバイアス誤差を計画立案部121によるコマンド配置の計算へ反映する。
図25及び図26を参照して実施の形態5の衛星運用システム1005における衛星運用計画作成装置105を説明する。
図25は、衛星運用計画作成装置105の構成を示す。なおハードウェア構成は図19に示す構成である。衛星運用計画作成装置105は、実施の形態1の衛星運用計画作成装置101(図1、図3)に対して、さらに、誤差反映部150を追加した構成である。図25は、実施の形態1の図3から運用計画作成部120−1を抜きだし、誤差反映部150を追加した構成である。つまり、図25では、運用計画作成部120−1、SAT−1管制システム200−1、アンテナ300−1及びSAT−1を示しているが、実施の形態1の図1と同様に、運用計画作成部120−2から運用計画作成部120−2等も存在する。図25では運用計画作成部120−2等は省略している。誤差反映部150は、運用計画作成部120−k(k:1,2,・・・n)に対しても運用計画作成部120−1と同様の処理を行う。
衛星運用計画作成装置105の特徴は以下のようである。
誤差反映部150は、一つの衛星、例えば衛星SAT−1が観測要求に対して観測した地点の観測画像の観測中心位置を求め、求められた観測中心位置がとるべき値(真値)である基準値と比較することで誤差を算出する。そして、誤差反映部150は、算出した誤差を、計画立案部121による計画立案に反映する。
***構成の説明***
図25に示すように、誤差反映部150は、観測中心位置計測部151、観測中心位置誤差算出部152及びポインティング誤差補正部153を備えている。
***動作の説明***
図26は、誤差反映部150の動作を示すフローチャートである。図26を参照して誤差反映部150の動作を説明する。
<ステップS51>
ステップS51において、観測中心位置計測部151は、衛星SAT−1が観測した地球の複数の観測画像Im(i)(i=1,2,3,・・・N)を画像処理装置500から取得し、各観測画像Im(i)の中心位置である観測中心位置Cnt(i)を、地図データ154を用いて計測する。
<ステップS52>
ステップS52において、観測中心位置誤差算出部152は、各観測画像Im(i)の中心位置となるべき基準位置Ps(i)と、観測中心位置計測部151によって計測された複数の観測中心位置Cnt(i)とを用いて統計処理を実行する。観測中心位置誤差算出部152は、基準位置であるPs(i)と観測中心位置であるCnt(i)を用いて、
δ(i)=Cnt(i)−Ps(i)
を計算する。
<ステップS53>
ステップS53において、観測中心位置誤差算出部152は、δ(i)の平均値をポインティングのバイアス誤差とし、δ(i)の標準偏差をポインティングのランダム誤差とする。
<ステップS54>
ステップS54において、ポインティング誤差補正部153は、観測中心位置誤差算出部152による統計処理の結果を、計画立案部121によるコマンド配置の計算に反映する。
具体的には、ポインティング誤差補正部153は、観測中心位置誤差算出部152の求めたバイアス誤差とランダム誤差との少なくとも一方を計画立案部121に送信し、計画立案部121のコマンド配置の計算に使用させる。
***実施の形態5の効果***
実施の形態5の衛星運用計画作成装置105は、誤差反映部150を備えたので、ポインティング位置誤差の補正が可能となる。
以上、本発明の実施の形態1から実施の形態5について説明したが、これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
R 要求群、r 要求、ir 割込み要求、SAT−1,SAT−2,SAT−3 人工衛星、1001,1002,1004,1005 衛星運用システム、101,102,104,105 衛星運用計画作成装置、110 衛星選択部、111 割込み要求調整部、114 割込み要求生成部、120−1,120−2,120−n 運用計画作成部、121 計画立案部、122 模擬部、123 評価部、150 誤差反映部、153 ポインティング誤差補正部、152 観測中心位置誤差算出部、151 観測中心位置計測部、154 地図データ、155 観測中心位置蓄積データ、200−1,200−2,200−n 衛星管制システム、300−1,300−2,300−n アンテナ、410 衛星情報、420 緯度経度情報、500 画像処理装置。

Claims (12)

  1. 人工衛星に対する複数の要求を受け付け、受け付けた複数の要求を前記人工衛星に処理させるための複数のコマンドを時系列に配置したコマンド配置を算出する計画立案部と、
    算出された前記コマンド配置を、前記人工衛星に処理させた場合の前記人工衛星の動作を模擬する模擬部と、
    前記模擬部により模擬された模擬結果を評価する評価部と
    を備え、
    前記評価部は、
    前記模擬結果に基づいて、予め設定されているコマンド種類と、予め設定されている前記コマンド種類の前記時系列における時刻移動量とを前記計画立案部に通知し、前記計画立案部に前記コマンド種類に該当するコマンドを前記時刻移動量だけ移動させた新たなコマンド配置を算出させると共に、前記模擬部に前記新たなコマンド配置を用いて前記人工衛星の動作を模擬させ、前記新たなコマンド配置によって模擬された前記人工衛星の模擬結果を評価する衛星運用計画作成装置。
  2. 前記評価部は、
    前記模擬結果を評価する処理と、前記模擬結果の評価から前記計画立案部に新たなコマンド配置を算出させる処理と、算出された新たなコマンド配置を前記模擬部に模擬させる処理とを繰り返し実行し、前記模擬結果の収束値を探索する請求項1に記載の衛星運用計画作成装置。
  3. 前記評価部は、
    予め設定されている前記コマンド種類に該当するコマンドが、前記人工衛星の同一周回内に収まる前記時刻移動量を前記計画立案部に通知する請求項1または請求項2に記載の衛星運用計画作成装置。
  4. 前記計画立案部は、
    前記模擬結果が閾値を満たさない場合、予め設定されているコマンド種類に該当するコマンドを、算出した前記コマンド配置において、前記人工衛星の次の周回内に配置する請求項3に記載の衛星運用計画作成装置。
  5. 前記計画立案部が受け付ける前記複数の要求の各要求は、
    優先度が付されており、
    前記計画立案部は、
    前記模擬結果が閾値を満たさない場合、前記優先度の順位を参照し、算出した前記コマンド配置に含まれる複数のコマンドのうちの少なくともいずれかのコマンドを、前記順位に応じて削除する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の衛星運用計画作成装置。
  6. 前記計画立案部は、
    前記人工衛星の軌道誤差を計算し、計算した前記軌道誤差に基づいて前記コマンド配置を算出する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の衛星運用計画作成装置。
  7. 前記計画立案部は、
    前記軌道誤差の確率分布関数を有しており、前記確率分布関数を用いてコマンド配置を補正する請求項6に記載の衛星運用計画作成装置。
  8. 前記衛星運用計画作成装置は、
    割込み要求を受け付ける割込み要求調整部と、
    前記計画立案部と前記模擬部と前記評価部とを有する複数の運用計画作成部とを備え、
    前記割込み要求調整部は、
    前記割込み要求を受け付けた場合、前記割込み要求の内容に応じて、少なくとも一つの前記運用計画作成部を選択し、選択した前記運用計画作成部の前記計画立案部、前記模擬部、前記評価部に、それぞれ、前記割込み要求に基づく前記コマンド配置の算出、前記割込み要求に基づく前記人工衛星の動作の模擬、前記割込み要求に基づく前記模擬結果の評価を実行させる請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の衛星運用計画作成装置。
  9. 前記複数の運用計画作成部の各運用計画作成部は、
    他の運用計画作成部が対応付けられている人工衛星とは異なる人工衛星に対応付けられており、
    前記割込み要求調整部は、
    受け付けた前記割込み要求によって、前記割込み要求を処理させるべき人工衛星が特定できない場合には,候補となる複数の前記運用計画作成部を選択し、選択したすべての前記運用計画作成部の前記計画立案部、前記模擬部、前記評価部に、それぞれ、前記割込み要求に基づく前記コマンド配置の算出、前記割込み要求に基づく前記人工衛星の動作の模擬、前記割込み要求に基づく前記模擬結果の評価を実行させる請求項8に記載の衛星運用計画作成装置。
  10. コンピュータに、
    人工衛星に対する複数の要求を受け付け、受け付けた複数の要求を前記人工衛星に処理させるための複数のコマンドを時系列に配置したコマンド配置を算出する処理、
    算出された前記コマンド配置を、前記人工衛星に処理させた場合の前記人工衛星の動作を模擬する処理、
    模擬結果に基づいて、予め設定されているコマンド種類と、予め設定されている前記コマンド種類の前記時系列における時刻移動量とを決定する処理、
    前記コマンド種類に該当するコマンドを前記時刻移動量だけ移動させた新たなコマンド配置を算出する処理、
    前記新たなコマンド配置を用いて前記人工衛星の動作を模擬する処理、
    前記新たなコマンド配置によって模擬した前記人工衛星の模擬結果を評価する処理、
    を実行させるための衛星運用計画作成プログラム。
  11. 前記衛星運用計画作成装置は、さらに、
    複数の人工衛星に地球上の同じ領域の観測を要求する衛星群割込み要求を受け付け、複数の人工衛星の各人工衛星の軌道情報と各人工衛星の衛星種別とを含む衛星情報と、複数の人工衛星が観測可能な領域であり地球上の領域である地球領域の位置情報とに基づいて、前記衛星群割込み要求から複数の割込み要求を生成し、複数の割込み要求のそれぞれの割込み要求を前記割込み要求調整部へ入力する割込み要求生成部を備える請求項8に記載の衛星運用計画作成装置。
  12. 前記衛星運用計画作成装置は、さらに、
    前記人工衛星が観測した地球の観測画像を取得し、前記観測画像の中心位置である観測中心位置を、地図データを用いて計測する観測中心位置計測部と、
    前記観測画像の前記観測中心位置となるべき基準位置と、前記観測中心位置計測部によって計測された複数の前記観測中心位置とを用いて統計処理を実行する観測中心位置誤差算出部と、
    前記統計処理の結果を、前記計画立案部による前記コマンド配置の計算に反映するポインティング誤差補正部と
    を備える請求項1に記載の衛星運用計画作成装置。
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