JP5901504B2 - 宇宙船の動きを制御するシステム及び方法 - Google Patents

宇宙船の動きを制御するシステム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5901504B2
JP5901504B2 JP2012267985A JP2012267985A JP5901504B2 JP 5901504 B2 JP5901504 B2 JP 5901504B2 JP 2012267985 A JP2012267985 A JP 2012267985A JP 2012267985 A JP2012267985 A JP 2012267985A JP 5901504 B2 JP5901504 B2 JP 5901504B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flight path
orbit
determining
flight
earth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012267985A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013151275A (ja
JP2013151275A5 (ja
Inventor
ピユシュ・グローヴァー
クリスチャン・アンダーソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JP2013151275A publication Critical patent/JP2013151275A/ja
Publication of JP2013151275A5 publication Critical patent/JP2013151275A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5901504B2 publication Critical patent/JP5901504B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/242Orbits and trajectories
    • B64G1/2427Transfer orbits
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/242Orbits and trajectories
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/242Orbits and trajectories
    • B64G1/2422Orbits and trajectories using Lagrange points, e.g. halo orbits
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/242Orbits and trajectories
    • B64G1/2425Geosynchronous orbits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

この発明は、包括的には、宇宙船の動きを制御することに関し、より詳細には、地球の軌道から月の軌道への宇宙船の動きを制御することに関する。
1960年代の最初の月ミッションから、月は科学研究及び潜在的な商業開発の双方の関心対象であった。1980年代の間に、国の宇宙機関によって幾つかの月ミッションが打ち上げられた。月への関心は、低地球軌道(low earth orbit:低周回軌道)からの月ミッションの実施を可能にする多国籍宇宙ステーションの出現とともに増大している。しかしながら、月に対する継続的な関心及び月面基地の実現可能性は、部分的に、頻繁で経済的な月ミッションを計画する能力に依拠する。
通常の月ミッションは以下のステップを含む。最初に、宇宙船が、宇宙船を地球から月への軌道に乗せるのに十分な単位質量あたりの推力又は速度変化で、地球又は低地球軌道から打ち上げられる。通常、この軌道は、月の対地球軌道(earth-relative orbit)の半径とほぼ一致するように選択された遠地点を有する、実質的に楕円形の対地球軌道である。
宇宙船が月に近づくと、宇宙船を地球から月への軌道から対月軌道に移すための速度変化が与えられる。次に、月着陸が計画されている場合、宇宙船を対月軌道から月の表面に移すための追加の速度変化を提供することができる。地球への帰還が望まれる場合、宇宙船を、月から地球への軌道、例えば地球から月への軌道に類似した軌道に入れるのに十分な別の速度変化が与えられる。最終的に、宇宙船が地球に近づくと、宇宙船を、月から地球への軌道から、低地球軌道又は地球帰還飛行経路に移すための速度変化が必要となる。
図1は、非回転座標系における従来の月ミッションによる軌道系の説明図である。ここで、X軸10及びY軸12は、月の対地球軌道36によって画定される平面内にあり、Z軸18はこの平面に垂直である。通常の月ミッションでは、宇宙船は、地球16又は必ずしも円形でない低地球軌道20から打ち上げられ、宇宙船を地球から月への軌道22に乗せるのに十分な速度を与えられる。
月14の近くで、宇宙船の対月エネルギーを低減し、宇宙船を、必ずしも円形でない対月軌道24に移すための速度変化が与えられる。次に、宇宙船を、月面着陸飛行経路25により対月軌道24から月14に移すための追加の速度変化が与えられる。地球帰還が望まれる場合、宇宙船を月から地球への軌道26に乗せるのに十分な速度変化が、月の表面において直接、又は月の表面への下降でのように複数の推力を通じて与えられる。最終的に、地球16の近くで、宇宙船の対地球エネルギーを低減し、宇宙船を低地球軌道20に、又は地球帰還飛行経路27を介して地球16に返すための速度変化が与えられる。
燃料消費を最小限にし、宇宙船を特定の飛行時間量以内に月の回りの特定の軌道に届けることができる飛行経路を設計することが望ましい。通常、この問題はホーマン遷移及びパッチドコニックス手法によって解かれ、この手法は、地球を対象とした二体問題及び月を対象とした二体問題からの解決法を繋ぎ合わせる。この手法によって、僅か数日で完了することができるが、燃料消費が準最適である飛行経路が導かれる。
近年、月の重力、及びホーマン遷移に基づく飛行経路よりも少ない燃料を用いることができる飛行経路を見つけることを検討する三体問題の理解を深めるための進歩が見られている。しかしながら、三体問題はカオス的であり、初期状態の影響を非常に受けやすい。最小エネルギーレベルを上回ってはいるが、宇宙船が用いることができる多数の飛行経路が存在する。しかしながら、飛行経路のほとんどは時間がかかりすぎて役立たない。
三体系における通常の飛行経路はらせん状の飛行経路である。この特徴は、カオス系に特有である。このため、月軌道への飛行経路を見つける問題は簡単でない課題である。
三体制御問題として飛行経路を求める従来の方法は、幾つかの重要な欠点を有する。例えば、弱安定境界(WSB)に基づく方法又は二連円形モデルに基づく方法は、物体を地球から非常に遠くに運ぶ(約120万km)が、これは、幾つかの地上局の、月の軌道を超えた物体を監視する能力が限られていることに起因して望ましくない。
別の方法は、非常に大きな地球軌道から飛行経路を計算し、このため多様体遷移(manifold transfer)を直接用いていた。また、これらの方法は、特定の飛行経路を見つけることに集中し、エンドツーエンドの制御手順を設計するのに十分でない。
別の方法は、物体を安定多様体上に直接移すが、様々な軌道制約を満たす柔軟性が欠如している。
したがって、地球の回りの軌道から月の回りの軌道への低エネルギーのエンドツーエンドの飛行経路を体系的に設計することができる方法が必要とされている。
この発明の実施の形態の目的は、地球の静止移行軌道(GTO)から月の軌道への物体の動きを制御するシステム及び方法を提供することである。例えば、1つの実施の形態の目的は、飛行経路のエンドツーエンドの低燃料設計と、特定の飛行時間量内で、GTOから月の回りの特定の軌道に物体を動かす一組の制御とを提供することである。
幾つかの実施の形態の更なる目的は、物体に搭載されたスラスターによって、飛行経路の間の有限数の点において制御を起動することができるように、離散した制御プロファイルを提供することである。幾つかの実施の形態の更なる目的は、遷移中のいかなる時点においても、物体が月の軌道よりも、数千キロメートルを超えて遠くに進行することがない制御方法を提供することである。この制約は、月の軌道を超えて物体を監視する能力が限られていることに起因して、或る用途の場合に有利である。
この発明の幾つかの実施の形態は、物体の飛行経路を求めることは、地球、月、及び物体が関与する三体問題であるという認識に基づいている。地球及び月による物体に対する影響が異なることに起因して、物体の動きは異なる空間領域において質的に異なることが更に認識される。地球と月との間に存在する動く安定多様体を用いて燃料消費を最適にすることが有利であることが更に認識される。
さらに、飛行経路を求める問題を、飛行経路を4つの制御フェーズに分割することによって最適化することができることが特に認識される。各フェーズにおいて、物体は力の特定の組合せを受け、このため、飛行経路を求めることは、この分割によって効果的に処理することができる。
この発明の様々な実施の形態では、GTOから地球の中間軌道への第1のセグメント、中間軌道から第1のラグランジュ点(L1)の安定多様体の近傍への第2のセグメント、L1点の近傍からL1軌道への第3のセグメント、及びL1軌道から月の軌道への第4のセグメントに対応する物体の動きについて4つのフェーズが求められる。最終的な制御飛行経路は、これらの4つのフェーズについて求められた飛行経路の組合せを含む。
例えば、幾つかの実施の形態は、地球の回りの中間軌道から第1のラグランジュ点(L1)の安定多様体の近傍への物体の第1の飛行経路を求める。1つの実施の形態では、この求めることは、まず、完全な飛行経路を形成するのに用いることができるゼロ燃料飛行経路の幾つかのセグメントを計算することによって達成される。これらのセグメントは、物体が地球の重力の実質的な影響範囲内にあるときの、物体に対する月の影響を近似する関数を用いて求めることができる。次に、時間制約を満たす様々なトポロジーに従って、これらのゼロ燃料飛行経路の様々な軌道極点を組み合わせることによって、第1の飛行経路の一連の初期推定値が形成される。ミッションのこのフェーズ中の飛行時間は、主に飛行経路のトポロジーによって求められることが認識される。
幾つかの実施の形態では次に、推定値に沿って連続性制約を課し、軌道極点において可能な制御入力を含めることによって、多重シューティング問題が形成される。この多重シューティング問題は、総制御入力を最小にする非線形プログラミングソフトウェアによって解かれる。この最適化問題は、最適化手順中に用いられる初期推定値の影響を非常に受けやすく、このため、初期推測を得る体系的手順を有することが不可避であることも認識される。
次に、幾つかの実施の形態は、GTOから地球の中間軌道への、例えば第1の飛行経路の初期状態への物体の第2の飛行経路を求める。月は飛行経路のこのセクションから遠く離れているので、ホーマン遷移はそのような飛行経路の良好な推測を与える。ホーマン遷移飛行経路からの軌道極点を用いることによって初期推定値を求め、連続性制約とともに用いることができ、多重シューティング問題を形成し、これを、要求される制御入力を最小にするように解くことができる。
幾つかの実施の形態は、L1の安定多様体の近傍からL1周期軌道への物体の第3の飛行経路を求める。第3の飛行経路の一組の初期推定値は、安定多様体の近傍から時間において前方に幾つかの飛行経路を積分し、軌道極点を記録することによって得ることができる。これらの初期状態によって通常、L1周期軌道を通って月に進むか、又は地球に戻る軌道が導かれる。
幾つかの実施の形態では、ガウス疑似スペクトル選点問題が、2つの連続した軌道極点間の飛行経路セグメントを多項式で表すことによって定式化され、これによって、制御作動に起因した軌道極点における不連続性が許容される。最終状態は、所望のL1周期軌道内の任意のロケーションになるように選択することができる。この選点問題は、制御入力を最小にする非線形プログラミングを用いて解くこともできる。
幾つかの実施の形態は、L1周期軌道から月の回りの特定の軌道への物体の第4の飛行経路を求める。L1周期軌道におけるランダムな初期状態を、初期推定値として選択することができ、その初期状態から生じる不安定多様体は、完全な飛行経路の初期推定値としての役割を果たすことができる。飛行経路を2つのフェーズに分割することによって、ガウス疑似スペクトル選点問題を定式化することができる。第1のフェーズは、不安定多様体に沿って進行することを含み、第2のフェーズは多様体を離れて月の回りの特定の軌道上のロケーションに進行することを含む。特定の月の軌道のサイズに依拠して、第2のフェーズは必要とされない場合がある。
2つのフェーズが必要とされる場合、フェーズは、一方が第2のフェーズの開始時の制御入力であり、他方が第2のフェーズの終了時の制御入力である2つの制御入力の和であるコスト関数を最適化することによって求めることができる。第1の制御入力は、不安定多様体から離れるように物体を動かし、第2の制御入力は、物体を月の回りの軌道に乗せる。この最適化問題は、非線形プログラミングにより解くこともできる。
したがって、この発明の1つの実施の形態は、地球の静止移行軌道(GTO)から月の軌道への物体の動きを制御する方法を開示する。この方法は、地球の中間軌道から、第1のラグランジュ点(L1)の安定多様体の近傍への物体の動きの第1の飛行経路を求めることと、GTOから中間軌道への物体の動きの第2の飛行経路を求めることと、安定多様体に対する近傍からL1軌道への物体の動きの第3の飛行経路を求めることと、L1軌道から月の軌道への物体の動きの第4の飛行経路を求めることと、第1の飛行経路、第2の飛行経路、第3の飛行経路、及び第4の飛行経路の組合せに基づいて、GTOから月の前記軌道への飛行経路を求めることと、を含む。
別の実施の形態は、地球の静止移行軌道(GTO)から月の軌道への物体の動きを制御する方法を開示する。この方法は、飛行時間の関数として、地球の中間軌道から、第1のラグランジュ点(L1)の安定多様体の近傍への物体の動きの第1の飛行経路を求めることと、第1の飛行経路の一組の初期状態に基づいて、GTOから中間軌道への物体の動きの第2の飛行経路を求めることと、第1の飛行経路の一組の最終状態に基づいて、安定多様体に対する近傍からの物体の動きの第3の飛行経路を求めることと、L1軌道のサイズに基づいて、L1軌道から月の前記軌道への物体の動きの第4の飛行経路を求めることと、第1の飛行経路、第2の飛行経路、第3の飛行経路、及び第4の飛行経路の組合せとして、GTOから月の軌道への飛行経路を求めることと、を含む。この方法のステップはプロセッサによって実行することができる。
更に別の実施の形態は、地球の静止移行軌道(GTO)から月の軌道への物体の動きを制御するシステムであって、第1の飛行経路、第2の飛行経路、第3の飛行経路、及び第4の飛行経路の組合せに基づいてGTOから月の軌道への飛行経路を求めるプロセッサを備え、第1の飛行経路は、地球の中間軌道から第1のラグランジュ点(L1)の安定多様体の近傍まで物体を動かし、第2の飛行経路は、GTOから中間軌道まで物体を動かし、第3の飛行経路は、安定多様体に対する近傍からL1軌道に物体を動かし、第4の飛行経路は、L1軌道から月の軌道に物体を動かす、地球の静止移行軌道(GTO)から月の軌道への物体の動きを制御するシステムを開示する。
非回転座標系における従来の月ミッションによる軌道系の概略図である。 この発明の幾つかの実施の形態によって開始軌道として用いられるGTO軌道の概略図である。 この発明の幾つかの実施の形態によって最終軌道として用いられる月軌道の概略図である。 この発明の幾つかの実施の形態による、地球のGTOから月の軌道への物体の動きを制御する方法の図である。 飛行経路決定の分割及び対応する最適化原理の表である。 ゼロ燃料飛行経路のグラフである。 この発明の幾つかの実施の形態による第1の飛行経路のグラフである。 幾つかの実施の形態による第1の飛行経路を求める方法の図である。 幾つかの実施の形態による第2の飛行経路を求める方法の図である。 幾つかの実施の形態による第3の飛行経路を求める方法の図である。 幾つかの実施の形態による第4の飛行経路を求める方法の図である。 月軌道への物体の組込みの一例を示す図である。 リアプノフ軌道への物体の組込みのグラフである。 L1リアプノフ軌道の安定多様体の遠点におけるセクションのグラフである。 物体の完全な飛行経路の例示的なグラフである。 物体の完全な飛行経路の例示的なグラフである。
この発明の様々な実施の形態が、特定の時間内での、地球の静止遷移軌道(GTO)から月の回りの軌道への物体の動きの飛行経路を求める。幾つかの実施の形態は、初期飛行経路について、地球、月、及び物体の動きを含む、円平面制限三体問題(PCR3BP)モデルを用いる。PCR3BPモデルは、地球−月系における物体(宇宙探査機等)の動きを求めるのに用いられる数学モデルである。系は4次元系であり、系の状態は、通常、X座標及びY座標、並びにX速度及びY速度である4つの変数によって一意に求められる。
様々な実施の形態において、初期飛行経路における太陽の影響は無視される。しかしながら、幾つかの実施の形態は、初期飛行経路を求めた後、太陽及び他の関連する惑星の影響を含む、より正確なモデルを用いて飛行経路を精緻化する。
図2は、この発明の幾つかの実施の形態によって、開始軌道として用いられるGTO軌道210の概略図を示している。地球220の半径は6388kmである。近地点速度230は10.2km/sであり、遠地点速度240は1.6km/sである。近地点高度235は250kmであり、遠地点高度245は35863kmである。
同様に、図3は、この発明の実施の形態によって最終軌道として用いられる月軌道310の概略図を示している。月320の半径は1738kmである。近月点速度330は1.8km/sであり、遠月点速度340は1.3km/sである。近月点高度335は100kmであり、遠月点高度345は800kmである。
様々な実施の形態において、飛行経路のプロファイルは離散的であり、すなわち、制御は、物体に搭載されたスラスターによって、飛行経路の間の有限数のロケーションにおいて起動される。幾つかの実施の形態は、物体が、月の軌道よりも、数千キロメートルを超えて遠くに運ばれないという追加制約を用いる。この制約は、幾つかの地上局の、月の軌道を超えて物体を監視する能力が限られていることに起因する。
図4は、この発明の幾つかの実施の形態による、地球のGTOから月の軌道への物体の動きを制御する方法400のブロック図を示している。方法400は、GTOから月の軌道への飛行経路460を求める。この明細書において用いられるとき、「飛行経路」とは、ミッション計画中に最適化によって得ることができる、4つの次元における座標列を指す。この列を得るのに必要な情報は、初期状態、離散的な制御入力、及びこれらの入力が適用される時刻のうちの少なくとも1つを含む。飛行経路は、PCR3BPを用いて運動方程式を積分することによって得ることができる。
方法400は、地球の中間軌道から第1のラグランジュ点(L1)の安定多様体の近傍への物体の動きの第1の飛行経路415を求める(410)。例えば、第1の飛行経路は、時間の関数として求めることができる。次に、GTOから中間軌道への物体の動きの第2の飛行経路425が求められる(420)。例えば、第2の飛行経路は、第1の飛行経路の一組の初期状態に基づいて求めることができる。
安定多様体に対する近傍からの物体の動きの第3の飛行経路435が、例えば、第1の飛行経路415の一組の最終状態に基づいて求められる(430)。L1軌道から月の軌道への物体の動きの第4の飛行経路445が、例えば、L1軌道のサイズに基づいて求められる(440)。GTOから月の軌道への飛行経路460は、第1の飛行経路、第2の飛行経路、第3の飛行経路、及び第4の飛行経路の組合せとして求められる(450)。方法400はプロセッサ401を用いて実施することができる。
この発明の様々な実施の形態は、飛行経路を求める問題を、飛行経路を4つの制御フェーズに分割することによって最適化することができるという認識に基づいている。各フェーズにおいて、物体は組み合わされた力を受け、このため、飛行経路を求めることは、この分割によって効果的に処理することができる。そのような分割は、物体に働く特定の力、及び地球から月への経路におけるゼロ燃料飛行経路を利用することができる。「ゼロ燃料飛行経路」とは、4次元の座標列を指し、この座標列は、有限時間のPCR3BPにおける物体の飛行経路を完全に記述する。この飛行経路は、いかなる制御入力も用いず、特定の時間に対し前方又は後方に、連立方程式を初期状態で積分することによってのみ求められる。
図5は、以下でより詳細に説明するように、この発明の1つの実施の形態による、飛行経路の分割510、及び各セグメントの飛行経路を求める最適化530の対応する原理520の表を示している。
第1の飛行経路
この実施の形態による第1のステップは、地球の回りの中間軌道から第1のラグランジュ点(L1)の安定多様体の近傍までの物体の第1の飛行経路を求める。
このステップは、まずゼロ燃料飛行経路の幾つかのセグメントを求めて完全な飛行経路を形成することによって達成することができる。これらのセグメントは、物体が地球の影響範囲内にあるときの、物体に対する月の重力の影響を近似するキック関数Fを用いて求めることができる。
1つの実施の形態では、関数Fは
Figure 0005901504
であり、ここで、
ω=i番目の反復における遠点の角度、
=i番目の反復におけるケプラーエネルギー、
μ=PCR3BPの質量パラメーター、
である。
関数Fは、地球の回りを1周する間の、遠点の角度の近似展開、及び物体の軌道長半径を与える。関数Fは、非摂動ケプラー軌道にわたる月の重力の摂動を積分することによってあらかじめ求めることができる。
図6は、a−w(すなわち軌道長半径対遠点角度)平面におけるゼロ燃料飛行経路の例を、様々な共振とともに示している。630の後、月の重力による通常の影響を受け、これによって軌道長半径が増大することになる。2つの連続する遠点間の進行は610等のセグメントによって示されている。L1リアプノフ軌道の様々な安定多様体が、622、624、626、628として示されている。
第1の飛行経路の一連の初期推定値が、時間制約を満たす様々なトポロジーに従って、ゼロ燃料飛行経路の様々な軌道極点を組み合わせることによって形成される。このフェーズ中の時間は、主に飛行経路のトポロジーによって決まることが認識される。
連続性制約及び推定値を強制し、軌道極点において可能な制御入力を含めることによって、次に多重シューティング問題を形成する。
各軌道極点において、以下のベクトルが解かれる。
Figure 0005901504
ただし、連続性制約
Figure 0005901504
を条件とする。
関数φは、所与の初期状態を用いた時間tマッピングを表す。様々なXは、種々のロケーションにおけるベクトルを表す。
この多重シューティング問題は、総制御入力を最小にする非線形計画法によって解かれる。この最適化問題は、最適化中に用いられる初期推定値の影響を受けやすく、初期推定値を得るために体系的手順を用いることが有利である。
図7は、L1(の回りの周期軌道)の安定多様体との第1の交点まで、ゼロ燃料飛行経路について求められた第1の飛行経路の例を示している。ロケーション710の後に、月からの通常の最適化された影響を受け、これによって軌道長半径が増大することになる。2つの連続した遠点間の飛行経路は、720等のセグメントによって示される。遠点面を有するL1リアプノフ軌道の安定多様体の第1のカットの近くの飛行の経路のセグメントが730として示されている。
図8は、幾つかの実施の形態による第1の飛行経路を求める方法のブロック図を示している。この方法は、地球の一組の軌道からL1安定多様体の近傍への、一組のゼロ燃料飛行経路815を求めること(810)を含む。飛行経路815は、例えば、月の重力による動きの摂動の近似マッピングを用いて求めることができる。飛行時間805を最適にするゼロ燃料飛行経路825が選択され(820)、燃料消費を最適にしながら飛行時間に対する制約を満たすようにゼロ燃料飛行経路825を変更すること(830)に基づいて第1の飛行経路870が求められる。
例えば、1つの実施の形態は、ゼロ燃料飛行経路を再帰的に変更する(880)。この実施の形態は、ゼロ燃料飛行経路のトポロジー及び時間の関数に基づいて第1の飛行経路のトポロジーを求め(840)、そのトポロジーに従って、ゼロ燃料飛行経路における近点及び遠点のロケーションを選択する。次に、近点及び遠点のロケーションにおいて物体に適用される制御のコスト関数が求められ(850)、コスト関数を、式(2)の連続性制約を条件として最適化することによって第1の飛行経路が更新される(860)。
第2の飛行経路
1つの実施の形態では、GTOから中間軌道への物体の第2の飛行経路は、第1の飛行経路の一組の初期状態に基づいて求められる。月は飛行経路のこのセクションから遠く離れているので、ホーマン遷移はそのような飛行経路の良好な推定を提供する。ホーマン遷移飛行経路からの軌道極点を用いることによって求められる初期推定値は、連続性制約とともに用いられ、多重シューティング問題が形成され、上記のように、必要とされる制御入力を最小にするように解かれる。
図9は、幾つかの実施の形態による第1の飛行経路を求める方法のブロック図を示している。この方法は、初期状態としてGTO920を有し、最終状態として第1の飛行経路の一組の初期状態915を有するホーマン遷移解を用いて、第2の飛行経路930を初期化する(910)。
次に、この方法は、第2の飛行経路の近点及び遠点において物体に適用された制御のコスト関数を求め(940)、コスト関数を、連続性制約960を条件として最適化することによって第2の飛行経路を更新する(950)。
第3の飛行経路
次に、L1の安定多様体の近傍からL1周期軌道へのセグメントについて、物体の第3の飛行経路が求められる。このフェーズの一組の初期推定値は、安定多様体の近傍から時間において前方に幾つかの飛行経路を積分し、軌道極点を記録することによって得ることができる。これらの初期状態によって通常、月へのL1周期軌道を通って進むか、又は地球に戻る飛行経路が導かれる。
幾つかの実施の形態は、疑似スペクトル選点(pseudo-spectral collocation)法を用いて第3の飛行経路を求める。例えば、ガウス疑似スペクトル選点問題は、2つの連続する軌道極点間の飛行経路セグメントを多項式で表すことによって定式化することができ、これによって、制御の起動に起因した軌道極点における不連続性が許容される。物体の状態及び制御の双方を、大域多項式を用いて近似することができる。
1つの実施の形態では、状態は、ラグランジュ補間多項式の基底を用いて近似される。すなわち、
Figure 0005901504
である。ここで、
x(τ)= t=τにおける実際の状態
X(τ)= t=τにおける補間された状態
X(τ)=補間係数
(τ)=ラグランジュ多項式
である。
同様に、制御も、ラグランジュ多項式を用いて近似することができる。
次に、ルジャンドル−ガウス点、すなわちN次ルジャンドル多項式の根において選点が実行される。コスト関数は、ルジャンドル−ガウス点において、ガウス球積により近似される。
1つの実施の形態では、最終状態は、L1周期軌道上の点として選択される。この選点(collocation)問題は、制御入力を最小にする非線形計画法を用いて解くことができる。
図10は、幾つかの実施の形態による、第1の飛行経路を求める方法のブロック図を示している。この方法は、第1の飛行経路の一組の最終状態1015及びL1軌道におけるロケーション1020に基づいて、第3の飛行経路1030を初期化する(1010)。次に、フェーズが2つの連続した軌道極点を接続するように、第3の飛行経路の軌道極点に基づいて、第3の飛行経路が一組のフェーズに分割される(1040)。次に、方法は、各フェーズの終了時に物体に適用される制御のコスト関数を求め(1050)、コスト関数を最適化することによって第3の飛行経路を更新する(1060)。
幾つかの実施の形態は、疑似スペクトル選点法を用いてコスト関数を最適化する。導出されるカルーシュ−キューン−タッカー(KKT)条件は、ルジャンドル−ガウス点における一次最適性条件の離散形式と同一である。通常、これによって、他の選点方式と比較して、より高速な収束が導かれる。
図13は、幾つかの実施の形態による、L1軌道1320への物体の組込み1310を示している。
第4の飛行経路
物体の第4の飛行経路は、L1周期軌道から月の回りの特定の軌道へのセグメントについて求められる。L1周期軌道におけるランダムな初期状態を、初期推定値として選択することができ、この初期状態から生じる不安定多様体は、完全な飛行経路の初期推定値としての役割を果たすことができる。幾つかの実施の形態は、疑似スペクトル選点法を用いて第4の飛行経路を求める。例えば、飛行経路を2つのフェーズに分割することによって、ガウス疑似スペクトル選点問題を定式化することができる。
第4の飛行経路の第1のフェーズは、不安定多様体に沿って物体の飛行経路を制御し、第2のフェーズは、多様体から月の回りの特定の軌道上のロケーションへの飛行経路を制御する。月の軌道のサイズに依拠して、第2のフェーズはオプションとすることができる。しかし一般に、2つのフェーズが必要とされ、一方が第2のフェーズの開始時の制御入力であり、他方が第2のフェーズの終了時の制御入力である2つの制御入力の和であるコスト関数を最適化することによって求められる。第1の制御入力は、物体を不安定多様体から離すように動かし、第2の制御入力は、物体を月の回りの軌道に乗せる。最適化プロセスは、物体の正しい出発ロケーション、及び正しい不安定飛行経路を選択する。最適な飛行経路の出発ロケーションは、L1軌道のサイズ/エネルギーの関数である。
図11は、幾つかの実施の形態による第1の飛行経路を求める方法のブロック図を示している。この方法は、L1軌道の不安定多様体1115を用いて、L1軌道のサイズ1120に基づいて第4の飛行経路1130を初期化し(1110)、第4の飛行経路を一組のフェーズに分割する(1140)。
次に、この方法は、各フェーズの終了時に物体に適用される制御のコスト関数を求め(1150)、疑似スペクトル選点法を用いてコスト関数を最適化することによって第4の飛行経路を更新する。この最適化問題は、非線形プログラミングにより解くこともできる。
図12は、L1軌道1210から開始して、月軌道1230への物体の組込み1220の例を示している。図14は、L1リアプノフ軌道の安定多様体1410の遠点におけるセクション1401を示している。
図15及び図16はそれぞれ、慣性座標系及び地球−月回転座標系における物体の完全な飛行経路の例を示している。
この発明の上述した実施の形態は、数多くの方法のいずれにおいても実施することができる。例えば、実施の形態は、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの組合せを用いて実施することができる。ソフトウェアで実施される場合、ソフトウェアコードは、単一のコンピューターに設けられるのか又は複数のコンピューター間に分散されるのかにかかわらず、任意の適したプロセッサ又はプロセッサの集合体において実行することができる。そのようなプロセッサは、1つ又は複数のプロセッサを集積回路部品に有する集積回路として実装することができる。ただし、プロセッサは、任意の適したフォーマットの回路類を用いて実装することができる。
さらに、コンピューターは、ラックマウント型コンピューター、デスクトップコンピューター、ラップトップコンピューター、ミニコンピューター又はタブレットコンピューター等の複数の形態のいずれにおいても具現化できることが理解されるべきである。そのようなコンピューターは、ローカルエリアネットワーク又はワイドエリアネットワークとしてエンタープライズネットワーク又はインターネット等を含む1つ又は複数のネットワークによって任意の適した形態で相互接続することができる。そのようなネットワークは、任意の適した技術に基づくことができ、任意の適したプロトコルに従って動作することができ、無線ネットワーク、有線ネットワーク又は光ファイバーネットワークを含むことができる。
また、この明細書において概説される様々な方法又はプロセスは、様々なオペレーティングシステム又はプラットフォームのうちの任意のものを用いる1つ又は複数のプロセッサに対して実行可能なソフトウェアとして符号化することができる。加えて、そのようなソフトウェアは、複数の適切なプログラミング言語及び/又はプログラミングツール若しくはスクリプティングツールのうちの任意のものを用いて書くことができ、フレームワーク又は仮想マシン上で実行される実行可能な機械語コード又は中間コードとしてコンパイルすることもできる。
これに関して、この発明は、単数又は複数の非一時的なコンピューター可読媒体、例えばコンピュータメモリ、コンパクトディスク(CD)、光ディスク、デジタルビデオディスク(DVD)、磁気テープ、及びフラッシュメモリとして実現することができる。「プログラム」又は「ソフトウェア」という用語は、この明細書において、一般的な意味で、上記で論考したようなこの発明の様々な態様を実施するようにコンピューター又は他のプロセッサをプログラムするのに用いることができる任意のタイプのコンピューターコード又はコンピューター実行可能命令のセットを指すように用いられる。
コンピューター実行可能命令は、1つ若しくは複数のコンピューター又は他のデバイスによって実行された、プログラムモジュール等の多くの形式をとることができる。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造を含む。通常、プログラムモジュールの機能は、様々な実施の形態において所望に応じて組み合わせることも分散することもできる。
また、この発明の実施の形態は、例が提供された方法として実施することができる。方法の一部として実行される動作は、任意の適切な方法で順序付けすることができる。したがって、動作が示したものと異なる順序で実行される実施の形態を構築することができ、これには、例示の実施の形態では一連の動作として示されたにも関わらず、幾つかの動作を同時に実行することを含めることもできる。

Claims (11)

  1. 地球の静止移行軌道(GTO)から月の軌道への物体の動きを制御する方法であって、
    前記地球の中間軌道から、第1のラグランジュ点(L1)の安定多様体の近傍への前記物体の動きの第1の飛行経路を求めるステップと、
    前記GTOから前記中間軌道への前記物体の動きの第2の飛行経路を求めるステップと、
    前記安定多様体の前記近傍からL1軌道への前記物体の動きの第3の飛行経路を求めるステップと、
    前記L1軌道から前記月の軌道への前記物体の動きの第4の飛行経路を求めるステップと、
    前記第1の飛行経路、第2の飛行経路、第3の飛行経路、及び第4の飛行経路の組合せに基づいて、前記GTOから前記月の軌道への飛行経路を求めるステップと、
    を含み、
    該方法のステップはプロセッサによって実行され、
    前記第1の飛行経路を求めるステップは更に、
    前記月の重力による前記動きの摂動の近似マッピングを用いて、前記地球の一組の中間軌道から前記近傍への一組のゼロ燃料飛行経路を求めるステップと、
    移動時間を最適にするゼロ燃料飛行経路を選択するステップと、
    前記ゼロ燃料飛行経路を変更するステップであって、前記第1の飛行経路が、燃料消費を最適にしながら飛行時間に対する制約を満たすように前記第1の飛行経路を求めるものと、
    を含む、地球の静止移行軌道から月の軌道への物体の動きを制御する方法。
  2. 前記各飛行経路は、一組の初期状態と、一組の最終状態と、一組の制御とを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ゼロ燃料飛行経路のトポロジー及び前記飛行時間の関数に基づいて、前記第1の飛行経路のトポロジーを求めるステップと、
    前記第1の飛行経路のトポロジーに従って、前記ゼロ燃料飛行経路における近点及び遠点を選択するステップと、
    前記近点及び遠点において前記物体に適用される制御のコスト関数を求めるステップと、
    前記コスト関数を、連続性制約を条件として最適化することによって前記第1の飛行経路を更新するステップと、
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  4. 初期状態として前記GTOを有し、最終状態として前記第1の飛行経路の一組の初期状態を有するホーマン遷移解を用いて前記第2の飛行経路を初期化するステップと、
    前記第2の飛行経路の近点及び遠点において前記物体に適用される制御のコスト関数を求めるステップと、
    前記コスト関数を、連続性制約を条件として最適化することによって前記第2の飛行経路を更新するステップと、
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  5. 多重シューティング法を用いて前記第1の飛行経路及び前記第2の飛行経路を求めるステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
  6. 疑似スペクトル選点法を用いて前記第3の飛行経路及び前記第4の飛行経路を求めるステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記安定多様体の前記近傍は、該安定多様体の内部のロケーションを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第1の飛行経路の一組の最終状態及び前記L1軌道における点に基づいて前記第3の飛行経路を初期化するステップと、
    フェーズが2つの連続した軌道極点を接続するように、前記第3の飛行経路の軌道極点に基づいて前記第3の飛行経路を一組のフェーズに分割するステップと、
    前記各フェーズの終了時に前記物体に適用される制御のコスト関数を求めるステップと、
    疑似スペクトル選点法を用いて前記コスト関数を最適化することによって前記第3の飛行経路を更新するステップと、
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記L1軌道の不安定多様体を用いて該L1軌道のサイズに基づいて前記第4の飛行経路を初期化するステップと、
    前記第4の飛行経路を一組のフェーズに分割するステップと、
    前記各フェーズの終了時に前記物体に適用される制御のコスト関数を求めるステップと、
    疑似スペクトル選点法を用いて前記コスト関数を最適化することによって前記第4の飛行経路を更新するステップと、
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記一組のフェーズは2つのフェーズを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 地球の静止移行軌道(GTO)から月の軌道への物体の動きを制御する方法であって、
    飛行時間の関数として、前記地球の中間軌道から、第1のラグランジュ点(L1)の安定多様体の近傍への前記物体の動きの第1の飛行経路を求めるステップと、
    前記第1の飛行経路の一組の初期状態に基づいて、前記GTOから前記中間軌道への前記物体の動きの第2の飛行経路を求めるステップと、
    前記第1の飛行経路の一組の最終状態に基づいて、前記安定多様体の前記近傍からL1軌道への前記物体の動きの第3の飛行経路を求めるステップと、
    L1軌道のサイズに基づいて、前記L1軌道から前記月の軌道への前記物体の動きの第4の飛行経路を求めるステップと、
    前記第1の飛行経路、前記第2の飛行経路、前記第3の飛行経路、及び前記第4の飛行経路の組合せとして、前記GTOから前記月の軌道への飛行経路を求めるステップと、
    を含み、
    該方法のステップはプロセッサによって実行され、
    前記第1の飛行経路を求めるステップは更に、
    前記月の重力による前記動きの摂動の近似マッピングを用いて、前記地球の一組の中間軌道から前記近傍への一組のゼロ燃料飛行経路を求めるステップと、
    移動時間を最適にするゼロ燃料飛行経路を選択するステップと、
    前記ゼロ燃料飛行経路を変更するステップであって、前記第1の飛行経路が、燃料消費を最適にしながら飛行時間に対する制約を満たすように前記第1の飛行経路を求めるものと、
    を含む、地球の静止移行軌道から月の軌道への物体の動きを制御する方法。
JP2012267985A 2012-01-25 2012-12-07 宇宙船の動きを制御するシステム及び方法 Active JP5901504B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261590626P 2012-01-25 2012-01-25
US61/590,626 2012-01-25
US13/435,641 2012-03-30
US13/435,641 US8655589B2 (en) 2012-01-25 2012-03-30 System and method for controlling motion of spacecrafts

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013151275A JP2013151275A (ja) 2013-08-08
JP2013151275A5 JP2013151275A5 (ja) 2015-12-24
JP5901504B2 true JP5901504B2 (ja) 2016-04-13

Family

ID=48796455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012267985A Active JP5901504B2 (ja) 2012-01-25 2012-12-07 宇宙船の動きを制御するシステム及び方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8655589B2 (ja)
JP (1) JP5901504B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9114893B2 (en) * 2012-07-26 2015-08-25 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. System and method for estimating states of spacecraft in planet-moon environment
CN104554828B (zh) * 2015-01-12 2016-10-19 北京理工大学 基于脉冲调控的180°转角转移轨道不收敛的解决方法
US9564056B1 (en) 2015-09-03 2017-02-07 General Electric Company Flight path optimization using nonlinear programming
US10696423B1 (en) * 2015-12-31 2020-06-30 United States Of America As Represented By The Administrator Of Nasa Method for transferring a spacecraft from geosynchronous transfer orbit to lunar orbit
DE102017219076A1 (de) * 2017-10-25 2019-04-25 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. Landeverfahren und Landesystem
CN108241380B (zh) * 2018-01-24 2020-11-03 北京航空航天大学 高速无人飞行器的控制方法、装置和高速无人飞行器
US11787569B2 (en) * 2018-08-17 2023-10-17 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. System and method for optimizing a low-thrust trajectory of a spacecraft trajectory
CN110077626B (zh) * 2019-03-14 2020-10-30 北京空间飞行器总体设计部 一种三脉冲地月L2点Halo轨道的捕获方法
CN111874266B (zh) * 2020-03-27 2022-03-01 哈尔滨工业大学(深圳)(哈尔滨工业大学深圳科技创新研究院) 一种刚体航天器的抗退绕滑模姿态机动控制方法及系统
CN112379693B (zh) * 2020-11-24 2024-02-20 中国运载火箭技术研究院 一种智能并行高斯伪谱法飞行器再入轨迹优化方法
CN113325862B (zh) * 2021-05-27 2023-03-24 北京理工大学 柔性航天器附着小行星的最优协同控制方法
CN113741493B (zh) * 2021-08-11 2023-06-06 北京空间飞行器总体设计部 一种航天器安全接近控制方法
CN113721555B (zh) * 2021-08-27 2023-11-28 深圳数马电子技术有限公司 一种s型速度规划的目标速度的确定方法及装置
CN113820978B (zh) * 2021-09-08 2023-05-26 华侨大学 一种网络遥操作机器人系统的准同步控制方法
CN113859588B (zh) * 2021-09-30 2023-07-25 西北工业大学 一种航天器协同观测与容错抗干扰控制方法
CN114872934B (zh) * 2022-05-24 2023-10-13 哈尔滨工业大学 基于无损凸化和Chebyshev正交配点法的月面飞行器轨迹优化方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2650135B1 (fr) * 1989-07-19 1994-05-20 Centre Nal Etudes Spatiales Satellite et procede de mise en orbite par assistance gravitationnelle
US5158249A (en) * 1990-10-12 1992-10-27 Ball Corporation Orbital systems for cislunar travel
FR2757824B1 (fr) * 1996-12-31 1999-03-26 Europ Propulsion Procede et systeme de lancement de satellites sur des orbites non coplanaires en utilisant l'assistance gravitationnelle lunaire
FR2757825B1 (fr) * 1996-12-31 1999-03-26 Europ Propulsion Procede et systeme de lancement simultane de satellites sur des orbites non coplanaires en utilisant des orbites tres excentriques et du freinage atmospherique
AU6649798A (en) * 1997-02-04 1998-08-25 Edward A. Belbruno New procedure for generating operational ballistic capture transfer using a computer implemented process
US6097997A (en) * 1997-03-25 2000-08-01 Galaxy Development, Llc Low energy method for changing the inclinations of orbiting satellites using weak stability boundaries and a computer process for implementing same
AU738202B2 (en) * 1997-04-24 2001-09-13 Galaxy Development, Llc. Satellite inclination changes using weak stability boundaries
US6149103A (en) * 1998-04-09 2000-11-21 Hughes Electronics Corporation Free return lunar flyby transfer method for geosynchronous satellites havint multiple perilune stages
US6385512B1 (en) * 1999-04-16 2002-05-07 Galaxy Development Llc System and method of a ballistic capture transfer to L4, L5
JP4104618B2 (ja) * 2005-07-20 2008-06-18 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 宇宙機の軌道計画方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013151275A (ja) 2013-08-08
US8655589B2 (en) 2014-02-18
US20130187008A1 (en) 2013-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5901504B2 (ja) 宇宙船の動きを制御するシステム及び方法
Lu Augmented apollo powered descent guidance
JP6485661B2 (ja) 加工機械の動作を制御するための方法および制御システム、並びに加工機械
US8781741B2 (en) Multi-body dynamics method of generating fuel efficient transfer orbits for spacecraft
CN109434831B (zh) 机器人运行方法、装置、机器人、电子设备及可读介质
CN111737389B (zh) 曲线优化方法、装置、设备和介质
CN110231041B (zh) 一种车道切换的导航方法和装置
CN110104219A (zh) 一种控制探测器着陆地外天体的方法及装置
EP3842745B1 (en) Method and apparatus for updating point cloud
CN110617825A (zh) 一种车辆定位方法、装置、电子设备和介质
US11080443B2 (en) Memory element graph-based placement in integrated circuit design
JP6210749B2 (ja) 宇宙機の軌道制御方法およびその装置
JP2022075526A (ja) 自動運転のための速度計画方法、装置、デバイス、媒体及び車両
US11873121B2 (en) Method for adjusting the orbital path of a satellite
CN109857134A (zh) 基于A*/minimum_snap算法的无人机轨迹控制系统和方法
CN112578788A (zh) 车辆避障二次规划方法、装置、设备和可读存储介质
CN111664851B (zh) 基于序列优化的机器人状态规划方法、装置及存储介质
CN112595333B (zh) 道路导航数据的处理方法、装置、电子设备及存储介质
CN115494727A (zh) 一种基于轨道预报的运载火箭入轨轨迹规划方法
CN106484929A (zh) 一种月球探测航天器多状态转动惯量计算方法
CN113885531A (zh) 用于移动机器人的方法、移动机器人、电路、介质和程序
Grover et al. SYSTEMAND METHOD FOR CONTROLLING MOTION OF SPACECRAFTS
CN110712768B (zh) 一种控制力矩陀螺群初始框架位置确定方法
CN113324547A (zh) 基于迭代扩展rts平滑滤波算法的多auv协同定位方法
CN113093776A (zh) 一种航天器的离轨参数确定方法及装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151105

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151105

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20151105

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20151208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5901504

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250