JP4104618B2 - 宇宙機の軌道計画方法 - Google Patents

宇宙機の軌道計画方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4104618B2
JP4104618B2 JP2005210266A JP2005210266A JP4104618B2 JP 4104618 B2 JP4104618 B2 JP 4104618B2 JP 2005210266 A JP2005210266 A JP 2005210266A JP 2005210266 A JP2005210266 A JP 2005210266A JP 4104618 B2 JP4104618 B2 JP 4104618B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trajectory
spacecraft
planning method
orbit
thrust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005210266A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007022442A (ja
Inventor
淳一郎 川口
康太 多羅尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Original Assignee
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aerospace Exploration Agency JAXA filed Critical Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority to JP2005210266A priority Critical patent/JP4104618B2/ja
Priority to US11/490,344 priority patent/US7744036B2/en
Priority to DE602006001803T priority patent/DE602006001803D1/de
Priority to EP06117482A priority patent/EP1746025B1/en
Publication of JP2007022442A publication Critical patent/JP2007022442A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4104618B2 publication Critical patent/JP4104618B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/242Orbits and trajectories
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/242Orbits and trajectories
    • B64G1/2422Orbits and trajectories using Lagrange points, e.g. halo orbits
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/26Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control using jets

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

本件発明は、宇宙空間における宇宙機の軌道計画に関し、特に、ラグランジュ点近傍で、日陰や通信上要請される滞在禁止域を避けることのできる、小型の円形ハロ軌道を実現させるようにした宇宙機の軌道計画方法に関するものである。
例えば太陽と地球などの2天体が作る重力と、この2天体が円運動することによって生じる遠心力とが平衡する地点はラグランジュ点として知られ、5つの平衡点が存在することが知られている。ラグランジュ点に関しては、古くからその実用的な利用が検討されてきている。5つの平衡点のラグランジュ点のうち、L1点及びL2点はこの擬似重力ポテンシャル値が比較的低いことから、当該地点に宇宙機を容易に到達させることができる。そこで、太陽と地球との相対位置関係を一定に維持した利用を図るために、探査機を停留させる試みが行われてきた。
前述したように、他のラグランジュ点に較べてL1,L2点への宇宙機の停留が容易であるといっても、どんな初期条件の下でも常に停留が保証されるというわけではない。このため、例えば軌道が発散モードに至るような初期条件を意図的に回避させることが必要である。そして、このような宇宙機を停留させるにあたり不都合な条件の回避が考慮された軌道というのは、広義の意味で安定した軌道である。しかしながら、ラグランジュ点L1,L2点近傍でのこの軌道運動の固有振動数は、地球公転面内方向と同面外方向とではそれぞれ異なる値を示す。したがって、その近傍の軌跡が広義に安定していても閉じた曲線にはならず、平衡点まわりの軌道面が次第に回転していく、いわゆるリサジュー(Lissajous)軌道となることが知られている。
宇宙機がリサジュー軌道をたどる場合、L2点まわりの軌跡では地球の陰の領域を長期にわたり通過すること、またL1点まわりの軌跡では地球からみたときの軌跡が太陽面を通過し宇宙機との通信に障害となることが不可避となり、これらのことが実際の軌道計画としての応用を阻んでいた。
ところで、リサジュー軌道は、その軌跡を次第に大きくして非線型領域に入ると、閉曲線を描くことがこれまでの研究で解明されている。そこで、この事実を宇宙機の誘導制御に利用すれば、前述したL2点方向での軌跡では地球の陰を避けることができ、太陽方向での軌跡では太陽面を避けることができる。なお、このリサジュー軌道をちょうど地球からながめると、L1点方向には太陽を避けた光背(Halo)のように見えることから、ハロ軌道と呼ばれている。ラグランジュ点及びハロ軌道に関する文献として、例えば以下の特許文献が挙げられる。
米国特許第6,809,818号明細書 米国特許第6,385,512号明細書 米国特許第4,795,113号明細書 米国特許第5,183,225号明細書
前述したように、ハロ軌道は、特段の軌道操作を要せずに閉曲線を描く安定軌道であるという優れた長所を持つ一方で、非線形領域になるまでその軌跡範囲を拡大しなくてはならないという短所がある。拡大される軌跡範囲は、例えば、ラグランジュ点まわりで差し渡し約100万kmにも達することがあり、L1或いはL2点近傍の軌道とはいえない程に大型な軌道になってしまう。このため、ハロ軌道が本来有している、太陽と地球との相対関係を維持するというメリットを充分に引き出すことができず、L1あるいはL2点に対して相対速度が大きく、投入や離脱に要する加減速量が大きくなる欠点があるほか、投入や離脱する軌道上の地点が制約されること、また同軌道上に存在する他の宇宙機との会合に要する時間が長くなるなど、多目的に利用することができないでいるのが現実である。現状では、L2点へ宇宙機を投入して行われる天文観測などでは、このハロ軌道を採用しているものの、本来の多目的な利用価値を大きく損ねた上での利用であり、これを改善する有効な手段が見出せないままで現在に至っている。
このため、ラグランジュ点L1,L2のまさしく近傍で閉曲線を描かせようとすれば、どうしても推進機関による力によって非弾道軌道をとらせ安定化しなければならないことは明白である。この場合、何らの制約なしに軌道修正を加えることを許すのであれば、閉曲線を描かせることは難しくはない。しかし、適切でない軌道計画にそって加速度を要求することは多大な燃料消費につながり現実的ではなく、また、宇宙空間では宇宙機の姿勢を急激に変化させるのは一般に好ましくないため、ハロ軌道修正のために宇宙機の姿勢を変更しなければならないとすると、本来のハロ軌道のもっていた受動的な安定性という長所が活かされなくなってしまうことにつながる。
また、適切でない軌道計画の下で、推進機関による力を化学的に発生させようとすれば、軌道修正を繰り返して行う際の燃料消費量は宇宙機全体のかなりの質量を占めてしまい、運用寿命は極端に短期化し、また宇宙機の設計・制御に対して大きな制約を付加してしまう。一方、電気的に推力を発生させる場合には燃料消費の問題は生じないが、推力が小さくかつほぼ一定であるという制約が存在するために、任意の加速度ベクトルを発生させることは困難で、柔軟な軌道修正を実施することが難しいという問題が残ってしまう。結局、ハロ軌道に能動的な安定化を施し、ラグランジュ点であるL1またはL2点まわりに、小さな閉曲線を描かせて停留させる試みはこれまで実現できないままでいた。
このような状況から、リサジュー軌道の本来の受動的な広い意味で安定である特性を最大限に生かしながら、実用的な推進機関を用いて小さなハロ軌道をラグランジュ点L1あるいはL2点まわりに実現する具体的な軌道計画の解決方法の確立が望まれるようになってきた。
なお、ラグランジュ点に関する文献として前記特許文献1〜特許文献3があるが、特許文献1は、観測宇宙機等がL1、L2点に置かれてもよいという記述にとどまっているに過ぎず、軌道計画について言及したものではなく、特許文献2は、ラグランジュ点への遷移軌道計画に関するものであって本請求でいう軌道維持方法の発明ではない。特許文献3も地上からの発進方法を論じたもので本請求でいう軌道維持方法を論じたものではない。特許文献4はハロ軌道上での応用に関するものだが、本請求で主張する円形化について論じている発明ではない。このように、先行技術文献には、本願発明における課題を解決し得る技術的開示がなされていない。
そこで、本発明は前述した問題点に鑑み、太陽と地球との相対関係を保ちながら、ラグランジュ点の近傍で安定した小さな円形の閉曲線を呈するリサジュー軌道、すなわちハロ軌道を実現する軌道計画と、その誘導制御の関する方法を提供することを目的としている。
本発明による宇宙機を誘導制御させるための軌道計画方法は、宇宙空間に存在する第1の天体及び第2の天体を結ぶ線を固定軸とし、前記第2の天体の公転面に2軸を有し、前記公転面に垂直な方向を第3軸とする座標系とした場合に、前記2天体が作る重力とこの2天体が円運動することによって生じる遠心力とが平衡する2天体を結ぶ直線上のラグランジュ点近傍において、前記宇宙機の推力推進機関の推力ベクトルの大きさを一定にし且つその方向を一定の角速度で回転させて制御することにより、前記固定軸と第3軸で作られる第1の平面内の任意の軸に垂直な第2の平面に投影した前記宇宙機の軌道軌跡が、リサジュー軌道の受動的な安定性を保ちつつ小円形の閉曲線のハロ軌道を呈することを特徴としている。
また、本発明の軌道計画方法は、宇宙機に対する推力ベクトルの方向を、前記任意の軸に垂直な第2の平面内に固定するように制御したり、前記任意の軸に垂直な第2の平面内において一定の角速度で回転させるように制御したり、前記任意の軸に垂直な第2の平面に投影された円形の軌道軌跡の半径方向に一致させるように制御したり、或いは前記任意の軸に垂直な第2の平面上の円形の軌道軌跡の半径方向に一致するようにしたりすることを特徴としている。
本発明によれば、宇宙機の推力推進機関における推力の大きさが一定であり、かつ推力方向が一定の角速度で回転するという制約条件下において、いわゆるラグランジュ点近傍の運動方程式が閉曲線を呈する小円形ハロ軌道が得られる。これにより、宇宙機がラグランジュ点近傍に停留するとともに、第1の天体を太陽そして第2の天体を地球とすれば、地球からみた宇宙機の方向が太陽面上を通過することや地球の陰を避けることが可能としつつ、太陽及び地球との相対位置を常時一定に保つことができる。
また、宇宙機の推力推進機関が必要とする推力の大きさを一定としながら、2つの天体(例えば、太陽,地球等)間方向に垂直な平面内で一定の角速度によって宇宙機を回転させることで実現できる。
また、得られた軌道計画の1つによれば、推力の大きさを一定としながら、その方向を射影された軌跡が円形ハロ軌道をなす軌道において、その中心から半径方向に一致させて回転させることが可能になるため、宇宙機を単純な制御手法でラグランジュ点に停留させることができ、運用方法上、推進機関の方向と、望遠鏡の開口部やドッキングポートなどの応用部位を同一直線上固定させることができ、ひいては宇宙機の機体構造そのものを従来よりも格段に簡略化することに貢献できるようになる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
一般に、質量がきわめて小さい物体(例えば、人工衛星)が他の質量の大きい2天体(例えば、地球と月など)からの引力を受け、2天体に相対的に静止し、同じ周期で回転運動し得る位置は5箇所しかないことが知られ、これらの点をラグランジュ点といい、それぞれL1、L2、・・・、L5などと呼ばれている。図1は、5つのラグランジュ点の相互の位置関係を表した図である。図1に示すように、L1〜L3は2天体(図1では、地球と太陽)を結ぶ直線上にあり、L4とL5は2天体とちょうど正三角形をなす位置にある。
天文観測を行う宇宙機にあっては、宇宙機の上方を望遠鏡開口方向とし、下方に断熱させた小イオンエンジンを配し、側面の特定面方向に太陽電池および射熱壁を設け、反対の側面を放熱面とする構造の宇宙機が理想的である。宇宙機は、太陽−地球方向を軸としてほぼ半年に一度回転することで、この軌道および姿勢制御が達成される。
深宇宙へ航路への中継港として応用する場合、中継埠頭の軸を、射影されて円形をなす軌跡の半径方向と推力方向を合致させることができ、同埠頭ステーションの構成や接近航路の管制に利用することができる。
以下の説明では、第1の天体を太陽、第2の天体を地球として説明するものとする。
太陽−地球重心系において、L2点周りの運動方程式は、以下のようになる。L1点周りでも同様である。
以下の運動方程式における各記号に関し、太陽−地球の共重心を原点としたとき、L2点を原点、太陽から地球に向かう方向をx, 地球の公転方向をy, 地球の公転面に垂直方向をzとする。また、ax, ax, azはそれぞれ推力加速度aのx,y,z成分である。μは、地球質量の(太陽質量+地球質量)との比であり、γLは、地球からL2点までの距離を、太陽−地球距離で無次元化した値である。また、r1,r2を、それぞれ宇宙機の太陽、地球からの無次元化距離とする。
Figure 0004104618
これは、L1点周りでも同様の運動方程式となり、同一の議論が成り立つ。
いま、前記式(1)を線形化すると、以下の式を得ることができる。
Figure 0004104618
前記式(2)であらわされる、線形化された線形化された方程式において、初期値として、
Figure 0004104618
の時に、前記式(2)の解は、地球公転面内方向と同面外方向とでそれぞれ、角振動数が異なり、以下に示すようなリサジュー解となる。
Figure 0004104618
ここで、リサジュー解に近い軌道軌跡、特にその中で閉曲線となる解を次のように仮定する。なお、リサジュー軌道の例を図2に示す。
Figure 0004104618
前記式(4)のようにおけば、y−z面、すなわちx軸に垂直な平面上では、軌道軌跡が円形のハロ軌道となることが約束される。図3は、各座標軸とハロ軌道との関係を表している。L1点における通信の問題を回避する最小の閉曲線軌道は円形になり、しかも円形のハロ軌道はL2点における日陰を回避することができるというメリットがある。
さらに、前記仮定した軌道軌跡の解の形に合わせて、推力ベクトルaを一定の角振動周波数を保つ時間関数として、次のようにおく。
Figure 0004104618
次に、前記式(4)の仮定した軌道軌跡の解、及び式(5)で表現した推力ベクトルを、前記式(2)の線形化された運動方程式に代入すると、
Figure 0004104618
を得る。
これが任意の時刻で成り立つためには、
Figure 0004104618
が成立しなくてはならない。さらに、推力の大きさが一定なので、
Figure 0004104618
が成立しなくてはならない。これより、
Figure 0004104618
の条件を得る。この式の意味するところは、ay=0、つまりy軸に垂直な平面内に推力ベクトルをとどめることはできないことである。
前記式(7)を前記式(9)に代入して、無次元振幅比であるk'について整理すると、k'に関する以下のような2次方程式となる。
Figure 0004104618
ここで、k'が存在するためには、判別式>0、即ち、
Figure 0004104618
が成立しなくてはならない。つまり、角速度ωによって解が存在しなくなる。解の存在範囲とともに無次元振幅比k'の解が明示される。
そこで、ω>0の範囲で、前記式(11)の条件を満たす範囲ωを数値計算により求めると、
1.6581<ω<2.0091 …式(12)
の条件を得ることができる。
ただし、ωは、太陽−地球系の軌道運動の角速度で無次元化してある。ω=1は、1年に1回転の角速度に相当するため、上式の解の存在条件は、周期が約半年の運動となることを要請している。つまり、この小円ハロ軌道の周期は、それらが存在する場合、概ね0.7〜0.5年であることを示している。この範囲で、無次元振幅比k'の値を求めると解の存在曲線は、図5のようになる。
これより、推力ベクトルの成分を求めると図6のようになる。さらに、有次元化した推力成分を図7に示す。
これまでの計算の手順をフローチャートとして示したのが図4である。本発明での解法では、小円形ハロ軌道を実現させるために、太陽−地球線固定の動座標系に対して、推力ベクトルをどのように、さらにどのくらいの推力で与えればよいかの情報を明示していることが特徴になっている。なお、角速度についてはこれらの情報から副次的に決まる量である。
なお、本発明の軌道計画を達成するための解法は本実施形態に示す以外のものであってもよく、図4に示した方法に限定されないことは言うまでもいない。
特別な場合、すなわち最良の実施形態では、特定の平面内に加速度がとどまることが望ましい。その具体例の1つは、図6が示すように、ω=1.7136及び2.0082のとき、ax=0でx軸まわりに推力を出している場合である。すなわち、太陽−地球線に垂直な平面内に推力ベクトルが拘束されることを示している。誘導制御方法としては、推力ベクトルの履歴が角速度一定の円運動を行うことを要求するのであるが、この場合には、推力ベクトルがx軸に垂直な平面内で円運動することになる。注意すべきは、このとき、軌跡はx軸に垂直な平面にとどまるわけではないことである。
前段落と同様に、最良の実施形態の1つは、図6が示すように、ω=1.976のとき、az=0でz軸まわりに推力を出している場合である。
前々段落において、例えば、ω=2.0082、式(4)におけるz解の符号を負としたときの制御入力を非線形方程式に代入すると、その軌跡は図8に示すようになる。当該軌跡は非線形運動である前記式(1)を数値計算して得ている。以下で、AUは1天文単位、約1億5千万kmを指す。
ここで、初期値は、x=(-6190.0843209(km)/AU,15000(km)/AU,0)、v=(ω*k'*y(0),0,-ω*y(0))に採った。この場合、平衡点は擬似的にL2点から6190km、太陽−地球共重心方向に近づいていると言える。k'は0.31283、周期は181.88日、制御量は振幅が7.6245*10-8(m/s2)で、一年あたりの速度の総変化量ΔVは2.4045(m/s)、即ち一周回あたり1.1981(m/s)である。この誘導制御により、ほぼL2点を中心とする半径が15,000km程度の小円ハロ軌道計画が実現される。必要な宇宙機に加えられる加速度は、概ね10-7m/s2であり、これは1トン級の宇宙機にしてみるとわずかに0.1mNの推力に過ぎず、十分に小さいものである。この加速度の値はきわめて少量であり、十分に小型の推進機関で達成することができ、かつ燃料消費も問題にならない。半径が15,000 km 以上であることが、地球の陰を避けることができる条件を満足させている。
同様にして、式(4)でz方向の解の符号を正とした時の軌道を示す。すなわち、推力ベクトル成分azとz方向の速さの初期値の符号を入れ替える。その結果を図9に示す。符号を入れ替える前の結果と比べると、軌道の回転方向が逆となり、x−z平面上での軌道面(軸関係については図3を参照)が変わることが分かる。
前段落と同様に、ω=1.7136で式(4)でzの解の仮定がマイナスの場合の結果を図10に示す。初期値は、x=(-6185.9645184(km)/AU,15000(km)/AU,0)、v=(ω*k'*y(0),0,-ω*y(0))にとった。このときの平衡点は、擬似的にL2点から6186km共重心方向に近づいていると言える。k'は0.29178、周期は213.15日、制御量の振幅が5.7571*10-7(m/s2)で、一年あたりの速度の総変化量ΔVは18.156(m/s)、即ち一周回あたり10.602(m/s)である。この加速度の値は、前段落で要求される加速度よりも1桁大きいが、依然として少量であり、十分に小型の推進機関で達成することができ、かつ燃料消費も大きな問題とならない。
前々段落の軌道計画の軌跡は、とくに、y−z面上(軸関係については図3を参照)において、y−z面に射影した軌道軌跡の半径方向と、推力方向とが一致することに特徴がある。すなわち、推力方向を宇宙機上の特定の方向に固定する場合には、反推力方向も半径方向を向くことを示すことになる。
この特徴は、天文衛星においては、口径方向を反推力軸として、姿勢・軌道制御の方策を簡便化することに役立つ。
また、この特徴は、特にL2点に建設する、宇宙機ドック(宇宙港)の運用等において非常に有用である。つまり、深宇宙港では、ドック開口方向を円形ハロ軌道の中心に指向させ、同様に太陽−地球方向を軸として半年に1回、一定角速度で回転させることで港の軌道を維持することができる。本件発明による軌道計画を、同じく本件発明で行った誘導制御法で達成すれば、ドック開口面(請求の範囲の「特定の面」に相当)をこの方向にとることで、ドックに進入および発進する宇宙船は、円形ハロ軌道の中心点から半径方向を必ず経由する、あるいは逆のコースをとらせることにより、交通管制上非常に有利な軌道管理を行えるようになる。
前々段落において、zが正号の場合は、ωが2.0082のプラス時と同じように、x−z平面の軌道が変わり、回転方向は逆になる。
ここで、ax=0の際のy−z平面の軌道と推力方向の関係を以下にまとめる。
前述したように、y、zの解は、前記式(4)で示したが、
Figure 0004104618
であり、また、推力は、前記式(6)に示したように、
Figure 0004104618
であった。これより、軌道と姿勢の関係は、以下の表1のようにまとめられる。
表1 軌道と姿勢の関係
Figure 0004104618
本発明で得た軌道計画と、それを達成する誘導制御法では、角速度ω=1.7136の時に、軌道の回転方向と、推力の回転方向とが一致し、ω=2.0058の時は軌道と推力の回転方向が逆になる事実が明らかになった。また、ω=1.7136の時も有用な軌跡といえるが、Δv量はω=2.0058の時よりも1桁大きくなる。
図9の初期値は,x=(-1564.72089(km)/AU,15000(km)/AU,0),v=(ω*k'*y(0),0.000047,ω*y(0)),図10の初期値は,x=(-1477.8948(km)/AU,15000(km)/AU,0),v=(ω*k'*y(0),0.000047,ω*y(0))である。開始時間は2005年7月1日を例にしている。
また、図11及び図12は、太陽、地球、月の実軌道要素下での検証例を示したものである。図の右上の点線で示す軌跡は、理想的な運動モデル(上で展開した数学表現)での理論軌道である。実際には地球軌道は円形ではなく、また月の重力が地球の運動を変動させているので、実用性を真に主張するには、これらの厳密な運動モデルでの理論的方法が有効であるかを検証することが必要となる。図中の実線の軌跡は、このはるかに複雑な運動モデル下での宇宙船の軌跡である。つまり、これらの図が実用性の真価を示している。
Figure 0004104618
この冗長の自由度の存在の下では、上述した方法と同様の方法で、第1の平面をx−z面とした場合、任意のθで指定した、第1の平面上の軸に垂直な第2の平面に投影された軌跡が円形をなす方策が存在し、周波数ωと前記冗長自由度βが副次的に決定できることを示すことができる。
本明細書中の段落「0012」及び「0013」では、上記で示した説明に加えて、この性質を含んで記述している。
特別な場合、冗長自由度を排除して、β=0を条件として要求した場合、この軌跡が円形となり、かつ同面上に制御推力方向が同時に存在するための、周波数ωと第1の平面上の第2の平面を定義する角度θとが自動的に決定される。
本明細書中の段落「0016」及び段落「0035」では、この特別な性質が確保される場合を含んで記述している。
このように、本発明で主張する小円形ハロ軌道計画を実現するために、太陽−地球線固定の動座標系に対して、推力ベクトルをどの面に対してどのような方向で与えればよいか、さらにどの程度の大きさの推力で与えればよいかの誘導制御方策を具体的に明示することができる。
本発明の1つの応用例は、全天をスキャンする天文観測衛星において適用することができる。これは、たとえば、y-z面に衛星姿勢が固定されつつも、同面が地球の公転にともない慣性系に対して回転することで達成される。
また、本発明による宇宙機を誘導制御させるための軌道計画方法は、太陽と地球系におけるラグランジュ点のL1及びL2点に限らず任意の2点体系のラグランジュ点L1及びL2点にも適用することも適用可能であり、広範な応用が期待できるものである。
なお、上記実施形態では、太陽と地球との関係で説明したが本発明は必ずしもこれらに限らない。本発明の技術思想は相互に円運動する2つの天体について適用可能であり、太陽―地球の他に、地球―月、又は太陽―木星についても適用することができる。
また、本発明を宇宙空間において実際に適用する場合、推力推進機関としては、低推力ながら高性能(同じ燃料質量で得られる速度が大きいという意味)であるエンジンの採用、例えば、イオンエンジン等が好ましい。1 ton の宇宙機に要求される推力は、0.1mN 程度であり、これは数十W の電力にて発揮しうるほか、10年間に必要な作動流体の質量も数百グラムにすぎず、きわめて有力な方法である。
さらに、低推力且つ高性能性が最大に発揮される場合は、1tonの宇宙機に必要な推力はおよそ0.1mNとなる。これはたとえば、面積が20m2の板を太陽に対して30deg傾けておけば太陽光輻射圧だけで発生できる量に相当する。このことから、最良の実施形態における推進機関の一例として、ソーラーセイル(太陽帆)を用いることも有望である。この方法では、全く燃料消費がなく、また推進機関も必要ない。とくに宇宙機の太陽電池を兼ねることで宇宙機の構成上も有利である。
また、本発明の軌道計画方法では、ラグランジュ点周りの運動方程式を基にして、宇宙機の推力推進機構における推力ベクトルを数値的に算出するが、その際に使用するハードウェア構成としては、これに限定するのではないが、バス、プロセッサ、メモリ、ディスク、入出力ポート、ネットワークインタフェースなどを含むいわゆる通常のコンピュータを用いればよい。
以上説明してきたように、本発明は、推力推進機関の推力を一定としその回転角速度を一定にするように制御すること、さらには、得られた解の中で加速度の加えられる面を限定できるようにして、ラグランジュ点近傍の運動方程式が閉曲線を呈する小円形ハロ軌道を得て、宇宙機をラグランジュ点近傍に停留させることを可能にする。
そして本発明によれば、我が国が実施を想定している大型宇宙望遠鏡ミッションを国際協力の中で有利に展開することに貢献し、また深宇宙港建設にあたっても先導的な役割を果たすことに通ずるものである。
5つのラグランジュ点の相互の位置関係を表した図である。 リサジュー軌道の例を示した図である。 各座標軸とハロ軌道との関係を表す図である。 ハロ軌道をラグランジュ点近傍に実現する手順を示したフローチャートである。 角速度ωに対するk'の解の存在範囲を示した図である。 図5を基に求めた推力ベクトルの成分(x,y,z方向)を示す図である。 図6の推力ベクトルの成分を有次元化して示した図である。 ω=2.0082、z解の符号を負としたときの軌道軌跡を示す図である。 ω=2.0082、z解の符号を正としたときの軌道軌跡を示す図である。 ω=1.7136、z解の符号を負としたときの軌道軌跡を示す図である。 太陽、地球、月の実軌道要素下での検証例を示す図である。 太陽、地球、月の実軌道要素下での検証例を示す図である。 軌跡円形をなす第2の面との座標変換を示す図である。

Claims (7)

  1. 宇宙空間において宇宙機を誘導制御させるための軌道計画方法であって、
    宇宙空間に存在する第1の天体及び第2の天体を結ぶ線を固定軸とし、前記第2の天体の公転面に2軸を有し、前記公転面に垂直な方向を第3軸とする座標系とした場合に、
    前記2天体が作る重力とこの2天体が円運動することによって生じる遠心力とが平衡する2天体を結ぶ直線上のラグランジュ点近傍において、前記宇宙機の推力推進機関の推力ベクトルの大きさを一定にし且つその方向を一定の角速度で回転させて制御することにより、前記固定軸と第3軸で作られる第1の平面内の任意のある一軸に垂直な第2の平面に投影した前記宇宙機の軌道軌跡が、リサジュー軌道の受動的な安定性を保ちつつ小円形の閉曲線のハロ軌道を呈することを特徴とする宇宙機の軌道計画方法。
  2. 前記宇宙機に対する推力ベクトルの方向を、前記任意の軸に垂直な第2の平面に投影した円形の軌道軌跡の半径方向に一致させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の軌道計画方法。
  3. 宇宙空間において宇宙機を誘導制御させるための軌道計画方法であって、
    宇宙空間に存在する第1の天体及び第2の天体を結ぶ線を固定軸とし、前記第2の天体の公転面に2軸を有する座標系とした場合に、
    前記2天体が作る重力とこの2天体が円運動することによって生じる遠心力とが平衡する2天体を結ぶ直線上のラグランジュ点近傍において、前記宇宙機の推力推進機関の推力ベクトルの大きさを一定にし且つその方向を一定の角速度で回転させて制御することにより、前記固定軸に垂直な第2の平面に投影した前記宇宙機の軌道軌跡が、リサジュー軌道の受動的な安定性を保ちつつ小円形の閉曲線のハロ軌道を呈することを特徴とする宇宙機の軌道計画方法。
  4. 前記宇宙機に対する推力ベクトルの方向を、前記固定軸に垂直な第2の平面に投影した円形の軌道軌跡の半径方向に一致させるように制御することを特徴とする請求項3に記載の軌道計画方法。
  5. 前記宇宙機に対する推力ベクトルの方向が、前記固定軸に垂直な第2の平面上の円形の軌道軌跡の半径方向に一致するように、前記ラグランジュ点近傍に停留する前記宇宙機又は宇宙構造物の軌道軌跡の制御を行うことを特徴とする請求項3又は4に記載の軌道計画方法。
  6. 前記ラグランジュ点近傍に停留して全天スキャンを目的とする天文観測衛星の宇宙機の誘導制御に適用可能なことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の軌道計画法。
  7. 前記第1の天体は太陽であり、前記第2の天体は地球であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の軌道計画方法。
JP2005210266A 2005-07-20 2005-07-20 宇宙機の軌道計画方法 Active JP4104618B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005210266A JP4104618B2 (ja) 2005-07-20 2005-07-20 宇宙機の軌道計画方法
US11/490,344 US7744036B2 (en) 2005-07-20 2006-07-19 Method for designing an orbit of a spacecraft
DE602006001803T DE602006001803D1 (de) 2005-07-20 2006-07-19 Verfahren zum Entwerfen eines Orbits für ein Raumfahrzeug
EP06117482A EP1746025B1 (en) 2005-07-20 2006-07-19 Method for designing an orbit of a spacecraft

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005210266A JP4104618B2 (ja) 2005-07-20 2005-07-20 宇宙機の軌道計画方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007022442A JP2007022442A (ja) 2007-02-01
JP4104618B2 true JP4104618B2 (ja) 2008-06-18

Family

ID=37397509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005210266A Active JP4104618B2 (ja) 2005-07-20 2005-07-20 宇宙機の軌道計画方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7744036B2 (ja)
EP (1) EP1746025B1 (ja)
JP (1) JP4104618B2 (ja)
DE (1) DE602006001803D1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101226062B (zh) * 2007-12-26 2010-06-02 北京控制工程研究所 一种星上实时计算环月轨道的方法
FR2955313B1 (fr) * 2010-01-19 2012-11-16 Thales Sa Procede et dispositif d'optimisation de la masse d'un satellite
US8655589B2 (en) * 2012-01-25 2014-02-18 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. System and method for controlling motion of spacecrafts
US9114893B2 (en) * 2012-07-26 2015-08-25 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. System and method for estimating states of spacecraft in planet-moon environment
US9182584B2 (en) 2012-07-31 2015-11-10 Honeywell International Inc. Method and system for evaluating stare-time by a pointing system
CN103770952B (zh) * 2014-02-06 2015-09-09 魏伯卿 大气层外重力球控制飞行器曲线飞行重心导航系统
CN104369875B (zh) * 2014-10-31 2016-05-04 中国运载火箭技术研究院 基于非线性轨道计算的航天器制导控制方法及系统
KR101701638B1 (ko) * 2015-10-02 2017-02-13 경북대학교 산학협력단 우주 물체를 탐지하는 위성 시스템 및 우주 물체 경보 방법
CN105574261B (zh) * 2015-12-15 2018-09-21 北京理工大学 一种月球借力约束的地月平动点转移轨道设计方法
CN105912819B (zh) * 2016-05-06 2018-11-27 北京理工大学 一种地月l1拉格朗日点转移轨道的快速设计方法
CN106202640B (zh) * 2016-06-28 2018-03-27 西北工业大学 日‑地三体引力场中的晕轨道航天器偏置轨道设计方法
US10954005B1 (en) * 2016-07-25 2021-03-23 Space Systems/Loral, Llc Power train for deep space solar electric propulsion
CN107506893B (zh) * 2017-07-17 2020-10-23 中国人民解放军战略支援部队航天工程大学 一种太阳同步轨道航天器安全管理方法
CN110007324A (zh) * 2019-02-21 2019-07-12 南京航空航天大学 一种基于slam的故障卫星相对导航方法
CN110222412B (zh) * 2019-05-31 2022-11-25 北京空间技术研制试验中心 一种航天器返回轨道解析梯度的计算方法
CN111541478A (zh) * 2020-05-07 2020-08-14 亚太卫星宽带通信(深圳)有限公司 一种月球正面各基地之间通信的通信系统
KR102140000B1 (ko) * 2020-05-13 2020-07-31 한국 천문 연구원 Parallactic refraction scale factor 추정을 통한 인공위성 정밀 궤도 결정 방법
US11834203B2 (en) * 2020-09-03 2023-12-05 Mitsubishi Electric Research Laboratories Inc. Drift-based rendezvous control
RU2769770C1 (ru) * 2021-01-29 2022-04-05 Акционерное общество «Российская корпорация ракетно-космического приборостроения и информационных систем» (АО «Российские космические системы») Способ управления наземным антенным комплексом для обеспечения приема и передачи информации в тракте связи с космическим аппаратом на квази-геостационарной орбите и система управления для его осуществления
CN113722821B (zh) * 2021-08-27 2024-01-23 北京理工大学 一种航天器交会对接轨迹规划事件约束的凸化方法
CN115343960B (zh) * 2022-10-19 2023-01-20 北京理工大学 一种地月系统中航天器光照阴影规避控制方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4795113A (en) 1984-02-06 1989-01-03 Minovitch Michael Andrew Electromagnetic transportation system for manned space travel
US5183225A (en) 1989-01-09 1993-02-02 Forward Robert L Statite: spacecraft that utilizes sight pressure and method of use
US6385512B1 (en) 1999-04-16 2002-05-07 Galaxy Development Llc System and method of a ballistic capture transfer to L4, L5
US6809818B2 (en) 2001-12-20 2004-10-26 Applied Minds, Inc. Satellite and retroreflector atmospheric spectroscopy system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007022442A (ja) 2007-02-01
DE602006001803D1 (de) 2008-08-28
US20100108819A1 (en) 2010-05-06
US7744036B2 (en) 2010-06-29
EP1746025A1 (en) 2007-01-24
EP1746025B1 (en) 2008-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4104618B2 (ja) 宇宙機の軌道計画方法
Melton Time-explicit representation of relative motion between elliptical orbits
Mu et al. Coupled control of reflectivity modulated solar sail for GeoSail formation flying
Xue et al. Reachable domain for spacecraft with a single impulse
US7510148B2 (en) Dynamic yaw steering method for spacecrafts
Sands et al. Nonredundant single-gimbaled control moment gyroscopes
Hawkins et al. ZEM/ZEV feedback guidance application to fuel-efficient orbital maneuvers around an irregular-shaped asteroid
JPH04349098A (ja) 静止衛星の東西方向の運動を制御する方法
JP2021165136A (ja) 電気スラスタを備えた地球周回衛星のための操作システム
JPH0375400B2 (ja)
EP1777158B1 (en) A method and system for determining a singularity free momentum path
Defendini et al. Low cost CMG-based AOCS designs
Irvin Jr et al. Fuel-optimal maneuvers for constrained relative satellite orbits
Yoo et al. Attitude control system design & verification for CNUSAIL-1 with solar/drag sail
Campbell et al. Formation flying mission for the UW Dawgstar satellite
Huang et al. Pseudospectral method for optimal propellantless rendezvous using geomagnetic Lorentz force
Kun Control capability and allocation of solar sail tip vanes over bounded movement
Mengali et al. Optimal missions with mini-magnetospheric plasma propulsion
Aghili et al. Dumping Momentum on the Lunar Gateway Using a Robotically Steerable Solar Sail
Adeli et al. Ground demonstration of a solar sail attitude control actuator
Golubev et al. Synthesizing spacecraft orbits with high inclinations using Venusian gravity assists
KR102018192B1 (ko) 인공위성 및 이의 제어 방법
Mengali et al. Minimagnetospheric plasma propulsion for outer planet missions
Legostaev Russian space programs: Achievements and prospects of automatic control applications
Peters et al. Linear cotangential transfers and safe orbits for elliptic orbit rendezvous

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080317

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4104618

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250