JP2017165079A - 帯状部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】更生管を形成するための帯状部材において、更生管の軸方向の伸長し易さを確保しつつ、製管機の種類によらず内面嵌合に必要な反力をとることができる技術を提供する。【解決手段】長尺帯状の基板11と、基板11の両側縁部10a,10bにそれぞれ設けられた第1および第2嵌合部13,14とを備え、基板11が螺旋状に巻回されることで接近した第1および第2嵌合部13,14が径方向内側からの押圧力によって接続されることにより、既設管内に更生管を形成する樹脂製の帯状部材10である。基板11には、更生管に形成された状態で径方向外側に突出するように当該基板11を屈曲させることで形成された、更生管の軸方向の伸長を可能とする伸縮部12が設けられている。伸縮部12の径方向外側への変位を抑制するストッパ部19を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、螺旋状に巻回されることで接近した側縁部同士が、径方向内側からの押圧力によって接続されることにより、既設管内に更生管を形成する帯状部材に関し、特に、更生管の軸方向の伸長を可能とする伸縮部が設けられた帯状部材に関するものである。
従来から、例えば下水道管、上水道管、農業用水管、ガス管などといった既設管が老朽化した場合に、既設管内に更生管を形成することで、既設管の内周面を更生することが広く行われている。このような更生管の施工方法としては、長尺の樹脂製帯状部材を、製管機を用いて既設管内に供給しながら螺旋状に巻回し、螺旋状に巻回することで接近した帯状部材の側縁部同士を接続することにより、管状体を形成する方法が広く知られている。
ところで、更生管の耐震性を高めたり、既設管の屈曲部に対応して屈曲した更生管を形成したりするためには、更生管の軸方向の伸長を可能とするべく、帯状部材に変形し易い箇所を設けることが効果的である。例えば、特許文献1には、螺旋状に巻回された際に隣接する帯状体同士が嵌合される接合部を有する帯板状の基板と、螺旋状に巻回された際に外表面側に突出するように該基板を屈曲させて、該基板が幅方向へ伸長し得るように形成された伸縮部とを備える既設管ライニング用帯状体が開示されている。
特開平11−034165号公報
上記特許文献1のもののように、帯状部材に伸縮部(ベローズ形状)を設ければ、更生管が軸方向へ伸長し易くなることから、地震時における外力を吸収したり、屈曲部において帯状部材の幅方向に作用する大きな引張力を吸収したりすることが可能となる。
しかしながら、伸縮部を設けた帯状部材では、例えば、製管途中の更生管の先端に位置する帯状部材の製管方向前側の嵌合部に、新たに供給された帯状部材の製管方向後側の嵌合部を径方向内側から押し当てることで、両嵌合部を嵌合させる所謂内面嵌合によって、更生管を製管する場合には以下のような問題がある。すなわち、帯状部材の側縁部同士を内面嵌合によって接続する場合に、帯状部材に変形し易い箇所があると、押圧時(嵌合部を径方向内側から押し当てたとき)に更生管側の嵌合部が逃げるように変形してしまい、内面嵌合に必要な反力をとることが困難になるという問題がある。
ここで、更生管を構成する帯状部材の嵌合部と、新たに供給される帯状部材の嵌合部とが嵌合する位置の径方向外側にアウター部材を配置することで、更生管側の嵌合部の逃げを抑制することが考えられるが、これでは、アウター部材を設けていない(または設けられない)製管機では施工が困難になるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、更生管を形成するための帯状部材において、更生管の軸方向の伸長し易さを確保しつつ、製管機の種類によらず内面嵌合に必要な反力をとることができる技術を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る帯状部材では、伸縮部の径方向外側への変位を抑制する機構を帯状部材自体に設けるようにしている。
具体的には、本発明は、長尺帯状の基板と、当該基板の両側縁部にそれぞれ設けられた嵌合部とを備え、当該基板が螺旋状に巻回されることで接近した当該両嵌合部が径方向内側からの押圧力によって接続されることにより、既設管内に更生管を形成する樹脂製の帯状部材を対象としている。
そして、上記基板には、更生管に形成された状態で径方向外側に突出するように当該基板を屈曲させることで形成された、上記更生管の軸方向の伸長を可能とする伸縮部が設けられており、上記伸縮部の径方向外側への変位を抑制するストッパ部をさらに備えていることを特徴とするものである。
なお、本発明において「径方向内側からの押圧力によって接続」とは、例えば、(1)製管途中の更生管の先端に位置する帯状部材の製管方向前側の嵌合部に、新たに供給された帯状部材の製管方向後側の嵌合部を、径方向内側から押し当てることで両嵌合部を直接嵌合させたり、(2)螺旋状に巻回することで接近した帯状部材の嵌合部に、帯状部材とは別体の接続部材の嵌合部を径方向内側からの押し当てることで、接続部材を介して帯状部材の嵌合部を間接的に嵌合させたりする所謂内面嵌合方式を意味する。
この構成によれば、更生管の軸方向の伸長を可能とする伸縮部が基板に設けられていることから、地震時における外力を吸収したり、屈曲部において帯状部材の幅方向に作用する大きな引張力を吸収したりすることができる。
また、伸縮部の径方向外側への変位を抑制するストッパ部を備えていることから、伸縮部が軸方向に伸長するのを何ら阻害することなく、内面嵌合における押圧時に、更生管の先端に位置する帯状部材の側縁部が径方向外側へ逃げるのを抑えることができる。さらに、かかるストッパ部を帯状部材自体が備えていることから、アウター部材を設けていない(または設けられない)製管機を用いて更生管を形成する場合にも、基板の側縁部同士を確実に接続することができる。
ところで、径方向外側に突出するように基板を屈曲させることで伸縮部を形成すると、更生管の内周面における当該伸縮部は径方向外側に窪むことから、更生管の内周面に凹凸が生じ、かかる凹凸に異物が詰まることで、下水等の円滑な流れを阻害するおそれがある。
そこで、上記(1)の内面嵌合方式に対応する構成として、上記基板の製管方向前側の側縁部には、第1嵌合部が形成されている一方、上記基板の製管方向後側の側縁部には、当該第1嵌合部に径方向内側から嵌ることが可能な第2嵌合部が形成されており、上記伸縮部は、上記第1嵌合部の近傍に形成されていて、当該第1嵌合部に上記第2嵌合部が嵌ると、上記基板の製管方向後側の側縁部によって上記更生管の内周面から隠れるように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、内面嵌合により第2嵌合部が径方向内側から第1嵌合部に嵌ると、第1嵌合部の近傍に形成された伸縮部が更生管の内周面から隠れることから、更生管の内周面に凹凸が生じるのを抑えて、下水等の円滑な流れを確保することができる。
また、上記(2)の内面嵌合方式に対応する構成として、上記基板とは別体の接続部材をさらに備え、上記接続部材には、上記基板の両側縁部にそれぞれ形成された第3嵌合部に、それぞれ径方向内側から嵌ることが可能な第4嵌合部が形成されており、上記伸縮部は、上記第3嵌合部の近傍に形成されていて、当該第3嵌合部に上記第4嵌合部が嵌ると、上記接続部材によって上記更生管の内周面から隠れるように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、内面嵌合により第4嵌合部が径方向内側から第3嵌合部に嵌ると、第3嵌合部の近傍に形成された伸縮部が更生管の内周面から隠れることから、更生管の内周面に凹凸が生じるのを抑えて、下水等の円滑な流れを確保することができる。
ところで、伸縮部が径方向外側へ変位する態様としては、伸縮部の基板に対する付け根部分を基点として、伸縮部が製管方向後側に傾くことで、当該伸縮部および基板における伸縮部よりも製管方向前側の部位が径方向外側へ変位するのが通常である。それ故、伸縮部が製管方向後側に傾くのを抑制すれば、伸縮部の径方向外側への変位を抑制することが可能となる。
そこで、上記基板には、更生管に形成された状態で径方向外側に突出する補強リブが上記伸縮部の近傍に設けられており、上記ストッパ部は、上記補強リブに形成されていて、上記伸縮部が製管方向後側へ傾いたときに製管方向後側から当該伸縮部に当接するように、当該補強リブから当該伸縮部に向かって延びていることが好ましい。
この構成によれば、嵌合時に伸縮部が製管方向後側へ傾くと、ストッパ部が製管方向後側から当接し、これにより、伸縮部の製管方向後側への傾きが抑えられることから、伸縮部が径方向外側へ大きく変位するのを抑えて、内面嵌合に必要な反力をとることができる。
さらに、上記基板には、更生管に形成された状態で径方向外側に突出する補強リブが上記伸縮部の近傍に設けられており、上記ストッパ部は、上記補強リブに形成されていて、上記伸縮部が製管方向後側へ傾いたときに径方向外側から当該伸縮部に当接するように、当該補強リブから当該伸縮部の径方向外側を覆うように延びていることが好ましい。
この構成によれば、嵌合時に伸縮部が径方向外側へ変位すると、補強リブに形成されたストッパ部が径方向外側から伸縮部に当接するので、伸縮部が径方向外側へ大きく変位するのを抑えて、内面嵌合に必要な反力をとることができる。
また、上記基板には、金属製の補強部材が取り付けられており、上記補強部材は、上記ストッパ部が設けられた上記補強リブが倒れないように、当該補強リブを支持していることが好ましい。
この構成によれば、伸縮部に当接するストッパ部が設けられた補強リブを、金属製の補強部材により支持することから、樹脂製のストッパ部および補強リブと金属製の補強部材とによって、伸縮部が径方向外側へ変位するのをより一層確実に抑えることができる。
さらに、上記ストッパ部は、上記伸縮部が製管方向後側へ傾かないように当該伸縮部を支持する、上記基板に取り付けられた金属製の補強部材であることが好ましい。
この構成によれば、金属製の補強部材で伸縮部を直接支持することから、伸縮部が径方向外側へ変位するのをより一層確実に抑えることができる。
また、上記ストッパ部は、上記伸縮部に形成されていて、当該伸縮部が製管方向後側へ傾いたときに上記基板に当接するように、上記伸縮部から当該基板に向かって延びていることが好ましい。
この構成によれば、嵌合時に伸縮部が製管方向後側へ傾くと、伸縮部に形成されたストッパ部が基板に当接し、これにより、伸縮部の製管方向後側への傾きが抑えられることから、伸縮部が径方向外側へ大きく変位するのを抑えて、内面嵌合に必要な反力をとることができる。
以上、説明したように本発明に係る帯状部材によれば、更生管の軸方向の伸長し易さを確保しつつ、製管機の種類によらず内面嵌合に必要な反力をとることができる。
本発明の実施形態1に係る帯状部材を模式的に示す断面図である。 製管機を用いて更生管を製管する様子を模式的に示す斜視図である。 実施形態1の変形例に係る帯状部材を模式的に示す断面図である。 実施形態2に係る帯状部材を模式的に示す断面図である。 実施形態3に係る帯状部材を模式的に示す断面図である。 実施形態4に係る帯状部材を模式的に示す断面図である。 実施形態4の変形例に係る帯状部材を模式的に示す断面図である。 実施形態5に係る帯状部材を模式的に示す断面図である。 実施形態6に係る帯状部材を模式的に示す断面図である。 同図(a)は伸縮部を有する帯状部材を模式的に示す図であり、同図(b)は伸縮部の機能を説明する模式図であり、同図(c)は伸縮部を有する帯状部材の問題点を説明する模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。なお、図1〜10は、各図の左側が製管方向前側となり、且つ、各図の右側が製管方向後側となるように描かれているとともに、図1および図3〜図10は、各図の上側が更生管1に形成された状態で径方向外側となり、且つ、各図の下側が更生管1に形成された状態で径方向内側となるように描かれている。また、図1、図3〜図9における、符号RCは、嵌合時における伸縮部12,22,…,82および嵌合部13,23,…,83の変形の回転中心を、白抜き矢印は、伸縮部12,22,…,82および嵌合部13,23,…,83が変形しようとする方向を、黒塗り矢印は、ストッパ部19,29,…,89による変形抑制方向をそれぞれ示している。以下の説明では、「製管方向前側および後側」を、特に断らない限り「製管方向」を省略して、単に「前側および後側」と称するとともに、「更生管1に形成された状態で径方向外側および内側」を、特に断らない限り「更生管1に形成された状態で径方向」を省略して、単に「外側および内側」と称する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る帯状部材10を模式的に示す断面図であり、図2は、製管機2を用いて更生管1を製管する様子を模式的に示す斜視図である。なお、図2では、図を見易くするために、製管機2のうち、帯状部材10を供給するためのピンチローラ3のみを示している。帯状部材10は、図2に示すように、既設管4内に更生管1を製管するためのものであり、図1に示すように、伸縮部12が設けられた基板11と、基板11の前側の側縁部10aに伸縮部12を介して形成された第1嵌合部13と、基板11の後側の側縁部10bに形成された第2嵌合部14と、第1、第2および第3補強リブ15,16,17と、補強部材18と、止水部材5と、を備えている。
帯状部材10は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を単独または適宜混合したものを素材として、押し出し成形などの加工手段により形成される。この帯状部材10は、図2に示すように、製管機2のピンチローラ3によって既設管4内で白抜き矢印の方向に供給されながら螺旋状に巻回され、螺旋状に巻回されることで接近した前側の側縁部10aと後側の側縁部10bとが径方向内側からの押圧力によって接続されることにより、先行して管状に形成された部位に、新たに供給される部位を付加しながら更生管1を形成するように構成されている。
基板11は、長尺帯状に形成されている。なお、基板11は、必要に応じてその表面や内部をガラス繊維等で補強してもよい。基板11の前側には、外側に突出するように当該基板11を屈曲させることで形成された伸縮部12が設けられている。伸縮部12は、外側に突出するように基板11を屈曲させた起立壁部12aと、起立壁部12aの先端部から前側に延びる外壁部12bと、を有している。本実施形態の帯状部材10では、このような伸縮部12を設けることで、更生管1の軸方向の伸長が可能となっている。
第1嵌合部13は、基板11の前側の側縁部10aを構成する伸縮部12の外壁部12bの内側面に、製管方向に対向するように突設された2つの第1突条部13a,13bを有している。各第1突条部13a,13bには、後側の面に段差部が形成されている。一方、第2嵌合部14は、基板11の後側の側縁部10bの外側面に、製管方向に対向するように突設された2つの第2突条部14a,14bを有している。各第2突条部14a,14bには、前側の面に段差部が形成されている。
このように構成された第1嵌合部13と第2嵌合部14とは、所謂内面嵌合により嵌合される。具体的には、第1嵌合部13と第2嵌合部14とは、基板11を螺旋状に巻き回した際に、第1嵌合部13に第2嵌合部14が内側から押し当てられて、図1に示すように、前側の第2突条部14aが2つの第1突条部13a,13bの間に嵌るとともに、後側の第1突条部13bが2つの第2突条部14a,14bの間に嵌ることで嵌合される。このとき、第1突条部13a,13bに形成された段差部の段差面と、第2突条部14a,14bに形成された段差部の段差面とが係合することから、第1嵌合部13と第2嵌合部14とは容易に外れないようになっている。なお、基板11は第2嵌合部14よりも後側に延びていて、第1嵌合部13と第2嵌合部14とが嵌合すると、その後側の側縁が伸縮部12の基板11に対する付け根部分に当接する。
止水部材5は、2つの第2突条部14a,14bの間に設けられている。止水部材5は、2つの第2突条部14a,14bの間において、後側の第1突条部13bの先端部と基板11とによって押圧されることで粘弾性特性を発現して、第1嵌合部13と第2嵌合部14との隙間を埋めるようになっている。
第1、第2および第3補強リブ15,16,17は、帯状部材10の剛性を高めるためのものであり、外側に突出するように基板11の外側面に設けられている。各補強リブ15,16,17は、基板11の外側面に突設されたウェブ15a,16a,17aと、ウェブ15a,16a,17aの先端部に設けられたフランジ15b,16b,17bと、を有していて、断面略T字状に形成されている。第1補強リブ15は伸縮部12の近傍に、また、第2補強リブ16は基板11の幅方向(製管方向)における中央部に、また、第3補強リブ17は第2嵌合部14寄りにそれぞれ設けられている。
補強部材18は、帯状部材10の剛性を高めるための金属製の部材であり、断面略W字状に形成されている。補強部材18は、第1補強リブ15と第2補強リブ16との間に嵌められ、前側の端部が第1補強リブ15のフランジ15bに係合するとともに、後側の端部が第2補強リブ16のフランジ16bに係合することにより、帯状部材10に取付けられている。
ここで、本実施形態を理解し易くするために、伸縮部102を有する一般的な帯状部材100について説明する。図10(a)は伸縮部102を有する帯状部材100を模式的に示す図であり、同図(b)は伸縮部102の機能を説明する模式図であり、同図(c)は伸縮部102を有する帯状部材100の問題点を説明する模式図である。図10(a)に示すような、外側に突出するように基板101を屈曲させることで形成された伸縮部102を有する帯状部材100では、図10(b)に示すように、伸縮部102の基板101に対する付け根部分を基点として、起立壁部102aが前側に傾くことで、更生管の軸方向の伸長が可能となる。もっとも、本実施形態のように内面嵌合方式を採用した場合には、帯状部材100に変形し易い箇所(伸縮部102)があると、図10(c)に示すように、押圧時に嵌合部103が逃げるように帯状部材100が変形してしまい、内面嵌合に必要な反力をとることが困難になるという問題がある。
そこで、本実施形態の帯状部材10では、伸縮部12の外側への変位を抑制するストッパ部19をさらに備えるようにしている。具体的には、ストッパ部19は、第1補強リブ15のフランジ15bを、伸縮部12が後側へ傾いたときに伸縮部12に後側から当接するように、伸縮部12に向かって延ばすことで形成されている。伸縮部12が外側へ変位する態様としては、伸縮部12の基板に対する付け根部分(回転中心RC)を基点として、起立壁部12aが後側に傾くことで、図1の白抜き矢印で示すように外壁部12bが外側へ変位するのが通常であるところ、本実施形態では、図1の黒塗り矢印で示すように、ストッパ部19が後側から当接することで起立壁部12aの後側への傾きが抑えられる。これにより、伸縮部12が外側へ大きく変位するのを抑えて、内面嵌合に必要な反力をとることが可能となる。
しかも、第1補強リブ15と第2補強リブ16との間に設けられた補強部材18が、ストッパ部19が設けられた第1補強リブ15が倒れないように、第1補強リブ15を支持することから、起立壁部12aの後側への傾きを確実に抑えることができる。
加えて、上述の如く、第1嵌合部13と第2嵌合部14とが嵌合すると、基板11の後側の側縁が伸縮部12の付け根部分に当接することから、伸縮部12が基板11の後側の側縁部10bによって更生管1の内周面から隠れるので、更生管1の内周面に凹凸が生じるのを抑えることができる。
以上より、本実施形態の帯状部材10によれば、更生管1の軸方向の伸長し易さを確保しつつ、内面嵌合に必要な反力をとることができるとともに、異物が詰まることで下水等の円滑な流れが阻害されるのを抑えることができる。
−実施形態1の変形例−
本変形例は、図3に示すように、第1補強リブ25にフランジ25bとは別個にストッパ部29を設けている点が上記実施形態1と異なるものである。なお、図3では説明の便宜上異なる符号を付しているが、基板21、伸縮部22、起立壁部22a、外壁部22b、第1嵌合部23、第1突条部23a,23b、第2嵌合部24、第2突条部24a,24bは、基板11、伸縮部12、起立壁部12a、外壁部12b、第1嵌合部13、第1突条部13a,13b、第2嵌合部14、第2突条部14a,14bと同様の構成であるため、重複する説明を省略して異なる点を中心に説明する。
帯状部材20は、側縁部20a,20bが接続されることにより、既設管4内に更生管1を形成するものであり、図3に示すように、第1、第2および第3補強リブ25,26,27と、補強部材28と、を備えている。第1、第2および第3補強リブ25,26,27は、ウェブ25a,26a,27aと、フランジ25b,26b,27bと、をそれぞれ有している。ウェブ25a,26a,27aは、上記実施形態1の第1、第2および第3補強リブ15,16,17におけるウェブ15a,16a,17aよりも高く形成されている。補強部材28は、ウェブ25a,26a,27aが高く形成されたことに伴い、上記実施形態1の補強部材18よりも大きく形成されている。
ストッパ部29は、第1補強リブ25のウェブ25aの前側の面に形成されていて、伸縮部22が後側へ傾いたときに伸縮部22に後側から当接するように、伸縮部22に向かって延びている。このようなストッパ部29を設けることで、起立壁部22aの後側への傾きが抑えられることから、伸縮部22が外側へ大きく変位するのを抑えて、内面嵌合に必要な反力をとることが可能となる。なお、この場合にも、ストッパ部29が設けられた第1補強リブ25を補強部材28が支持することから、伸縮部22の外側への変位を確実に抑えることができるとともに、伸縮部22が基板21の後側の側縁部20bによって更生管1の内周面から隠れるので、更生管1の内周面に凹凸が生じるのを抑えることができる。
(実施形態2)
本実施形態は、図4に示すように、伸縮部32の外側を覆うようにストッパ部39を設けている点が上記実施形態1と異なるものである。なお、図4では説明の便宜上異なる符号を付しているが、基板31、伸縮部32、起立壁部32a、外壁部32b、第1嵌合部33、第1突条部33a,33b、第2嵌合部34、第2突条部34a,34bは、基板11、伸縮部12、起立壁部12a、外壁部12b、第1嵌合部13、第1突条部13a,13b、第2嵌合部14、第2突条部14a,14bと同様の構成であるため、重複する説明を省略して異なる点を中心に説明する。
帯状部材30は、側縁部30a,30bが接続されることにより、既設管4内に更生管1を形成するものであり、図4に示すように、第1、第2および第3補強リブ35,36,37と、補強部材38と、を備えている。第1、第2および第3補強リブ35,36,37は、ウェブ35a,36a,37aと、フランジ35b,36b,37bと、をそれぞれ有している。ウェブ35a,36a,37aは、上記実施形態1の第1、第2および第3補強リブ15,16,17におけるウェブ15a,16a,17aよりも高く形成されている。補強部材38は、ウェブ35a,36a,37aが高く形成されたことに伴い、上記実施形態1の補強部材18よりも大きく形成されている。
ストッパ部39は、第1補強リブ35のフランジ35bを、伸縮部32が後側へ傾いたときに伸縮部32に外側から当接するように、伸縮部32の外側を覆うように延ばすことで形成されている。これにより、伸縮部32が外側へ変位すると、ストッパ部39が外側から伸縮部32に当接することから、伸縮部32が外側へ大きく変位するのを抑えて、内面嵌合に必要な反力をとることが可能となる。なお、この場合にも、ストッパ部39が設けられた第1補強リブ35を補強部材38が支持することから、伸縮部32の外側への変位を確実に抑えることができるとともに、伸縮部32が基板31の後側の側縁部30bによって更生管1の内周面から隠れるので、更生管1の内周面に凹凸が生じるのを抑えることができる。
(実施形態3)
本実施形態は、図5に示すように、第1補強リブ45ではなく伸縮部42側にストッパ部49を設けている点が上記実施形態1と異なるものである。なお、図5では説明の便宜上異なる符号を付しているが、基板41、第1嵌合部43、第1突条部43a,43b、第2嵌合部44、第2突条部44a,44b、第1、第2および第3補強リブ45,46,47、ウェブ45a,46a,47a、フランジ45b,46b,47b、補強部材48は、基板11、第1嵌合部13、第1突条部13a,13b、第2嵌合部14、第2突条部14a,14b、第1、第2および第3補強リブ15,16,17、ウェブ15a,16a,17a、フランジ15b,16b,17b、補強部材18と同様の構成であるため、重複する説明を省略して異なる点を中心に説明する。
帯状部材40は、側縁部40a,40bが接続されることにより、既設管4内に更生管1を形成するものであり、図5に示すように、伸縮部42が設けられた基板41を備えている。伸縮部42は、外側に突出するように基板41を屈曲させた起立壁部42aと、起立壁部42aの先端部から前側および後側に延びる外壁部42bと、を有している。第1嵌合部43は、基板41の前側の側縁部40aを構成する、伸縮部42の外壁部42bの前端部に形成されている。
ストッパ部49は、外壁部42bの後端部から基板41に向かって内側に延びるように形成されていて、起立壁部42aが後側へ傾いたときに基板41に当接するように構成されている。これにより、起立壁部42aが後側へ傾くと、ストッパ部49が基板41に当接して支え棒のような役割を果たすで、伸縮部42が外側へ大きく変位するのを抑えて、内面嵌合に必要な反力をとることが可能となる。なお、この場合にも、伸縮部42が基板41の後側の側縁部40bによって更生管1の内周面から隠れるので、更生管1の内周面に凹凸が生じるのを抑えることができる。
(実施形態4)
本実施形態は、図6に示すように、補強リブ55,56が2つ設けられている点およびストッパ部59が金属製部材で構成されている点が上記実施形態1と異なるものである。なお、図6では説明の便宜上異なる符号を付しているが、基板51、第1嵌合部53、第1突条部53a,53b、第2嵌合部54、第2突条部54a,54bは、基板11、第1嵌合部13、第1突条部13a,13b、第2嵌合部14、第2突条部14a,14bと同様の構成であるため、重複する説明を省略して異なる点を中心に説明する。
帯状部材50は、側縁部50a,50bが接続されることにより、既設管4内に更生管1を形成するものであり、図6に示すように、伸縮部52が設けられた基板51と、第1および第2補強リブ55,56と、補強部材58と、を備えている。
伸縮部52は、外側に突出するように基板51を屈曲させた起立壁部52aと、起立壁部52aの先端部から前側および後側に延びる外壁部52bと、を有している。第1嵌合部53は、基板51の前側の側縁部50aを構成する、伸縮部52の外壁部52bの前端部に形成されている。
第1および第2補強リブ55,56は、ウェブ55a,56aと、フランジ55b,56bと、をそれぞれ有している。第1補強リブ55は基板51の幅方向における中央部に、また、第2補強リブ56は第2嵌合部54寄りにそれぞれ設けられている。
補強部材58は、金属製の部材であり、伸縮部52と第1補強リブ55との間に嵌められ、前側の端部が起立壁部52aと外壁部52bとの角部に係合するとともに、後側の端部が第1補強リブ55のフランジ55bに係合することにより、帯状部材50に取付けられている。
このように、伸縮部52と第1補強リブ55との間に補強部材58を設ければ、起立壁部52aが後側へ傾かないように、補強部材58が起立壁部52aを支持することから、伸縮部52が外側へ大きく変位するのを抑えて、内面嵌合に必要な反力をとることが可能となる。すなわち、本実施形態のストッパ部59は、金属製の補強部材58によって形成されている。なお、ストッパ部59は、起立壁部52aが前側へ傾くことは何ら阻害しないので、更生管1の軸方向の伸長し易さを確保することができる。また、この場合にも、伸縮部52が基板51の後側の側縁部50bによって更生管1の内周面から隠れるので、更生管1の内周面に凹凸が生じるのを抑えることができる。
−実施形態4の変形例−
本実施形態は、図7に示すように、ストッパ部69が金属製部材で構成されている点が上記実施形態1と異なるものである。なお、図7では説明の便宜上異なる符号を付しているが、基板61、伸縮部62、起立壁部62a、外壁部62b、第1嵌合部63、第1突条部63a,63b、第2嵌合部64、第2突条部64a,64b、第2および第3補強リブ66,67、ウェブ65a,66a,67a、フランジ66b,67b、補強部材68は、基板11、伸縮部12、起立壁部12a、外壁部12b、第1嵌合部13、第1突条部13a,13b、第2嵌合部14、第2突条部14a,14b、第2および第3補強リブ16,17、ウェブ15a,16a,17a、フランジ16b,17b、補強部材18と同様の構成であるため、重複する説明を省略して異なる点を中心に説明する。
帯状部材60は、第1補強リブ65のフランジ65bを伸縮部62に向かって延ばしていない点を除けば、上記実施形態1の帯状部材10と全く同様の構成である。帯状部材60は、側縁部60a,60bが接続されることにより、既設管4内に更生管1を形成するものであり、図7に示すように、長尺帯状の金属製部材を屈曲させることで形成されたストッパ部69を備えている。このストッパ部69は、その内側面が、ウェブ65aの前側面、基板61の外面、起立壁部62aの後側面および外壁部62bの外側面に密着した状態で、帯状部材60に取り付けられている。
このような金属製のストッパ部69を設けることで、図7の黒塗り矢印で示すように、起立壁部62aの後側への傾き、および、伸縮部62の外側への変位が抑えられることから、内面嵌合に必要な反力をより一層確実にとることが可能となる。なお、この場合にも、伸縮部62が基板61の後側の側縁部60bによって更生管1の内周面から隠れるので、更生管1の内周面に凹凸が生じるのを抑えることができる。
(実施形態5)
図8は、本実施形態に係る帯状部材70を模式的に示す断面図である。帯状部材70は、図8に示すように、2つの伸縮部72−1,72−2が設けられた基板71と、基板71の前側の側縁部70aに伸縮部72−1を介して形成された第1嵌合部73と、基板71の後側の側縁部70bに形成された第2嵌合部74と、第1、第2および第3補強リブ75,76,77と、補強部材78と、第1、第2および第3ストッパ部79a,79b,79cと、止水部材5と、を備えている。
基板71の前側には伸縮部72−1が設けられている一方、基板71の中央部には伸縮部72−2が設けられている。伸縮部72−1は、外側に突出するように基板71を屈曲させた起立壁部72aと、起立壁部72aの先端部から前側に延びる外壁部72bと、を有している。また、伸縮部72−2は、外側に突出するように基板71を屈曲させた2つの起立壁部72c,72dと、これらの起立壁部72c,72dを繋ぐように形成された外壁部72eと、を有している。外壁部72eの前端は、前側の起立壁部72cよりも前側に位置しているとともに、外壁部72eの後端は、後側の起立壁部72dよりも後側に位置している。本実施形態の帯状部材70では、このような伸縮部72−1,72−2を設けることで、更生管1の軸方向の伸長が可能となっている。
第1嵌合部73は、基板71の前側の側縁部70aを構成する伸縮部72−1の外壁部72bの内側面に製管方向に対向するように突設された2つの第1突条部73a,73bを有している。各第1突条部73a,73bには、後側の面に段差部が形成されている。一方、第2嵌合部74は、基板71の後側の側縁部70bの外側面に製管方向に対向するように突設された2つの第2突条部74a,74bを有している。各第2突条部74a,74bには、前側の面に段差部が形成されている。第1嵌合部73と第2嵌合部74とは、後側の第2突条部74bが2つの第1突条部73a,73bの間に嵌められるとともに、前側の第1突条部73aが2つの第2突条部74a,74bの間に嵌められることで嵌合される。このとき、第1突条部73a,73bに形成された段差部の段差面と、第2突条部74a,74bに形成された段差部の段差面とが係合することから、第1嵌合部73と第2嵌合部74とは容易に外れないようになっている。
第1、第2および第3補強リブ75,76,77は、外側に突出するように基板71の外側面に設けられている。各補強リブ75,76,77は、ウェブ75a,76a,77aと、フランジ75b,76b,77bと、を有している。第1補強リブ75は伸縮部72−2の前側に、また、第2補強リブ76は伸縮部72−2の後側に、また、第3補強リブ77は第2嵌合部74寄りにそれぞれ設けられている。
補強部材78は、断面略W字状に形成された金属製の部材である。補強部材78は、伸縮部72−1と第1補強リブ75との間に嵌められ、前側の端部が起立壁部72aと外壁部72bとの角部に係合するとともに、後側の端部が第1補強リブ75のフランジ75bに係合することにより、帯状部材70に取付けられている。
第1ストッパ部79aは、補強部材78によって構成されており、伸縮部72−1が後側へ傾かないように伸縮部72−1を支持している。第2ストッパ部79bは、第1補強リブ75のフランジ75bを外壁部72eの前端部に当接するように延ばすことで形成されている。第3ストッパ部79cは、第2補強リブ76のフランジ76bを外壁部72eの後端部に当接するように延ばすことで形成されている。このように、第1、第2および第3ストッパ部79a,79b,79cを設けることにより、起立壁部72a,72dの後側への傾き、および、起立壁部72cの前側への傾きがそれぞれ抑制されるので、2つの伸縮部72−1,72−2が外側へ変位するのを抑えて、内面嵌合に必要な反力をとることが可能となる。なお、第1、第2および第3ストッパ部79a,79b,79cは、起立壁部72a,72dの前側への傾き、および、起立壁部72cの後側への傾きを阻害しないことから、更生管1の軸方向の伸長し易さを確保することができる。
(実施形態6)
図9は、本実施形態に係る帯状部材80を模式的に示す断面図である。帯状部材80は、図9に示すように、両端部に伸縮部82が設けられた基板81と、基板81の両側縁部80a,80bに伸縮部82を介してそれぞれ形成された第3嵌合部83と、第1、第2および第3補強リブ85,86,87と、接続部材88と、止水部材5と、を備えている。
各伸縮部82は、外側に突出するように基板81を屈曲させた起立壁部82aと、起立壁部82aの先端部から製管方向の外側に延びる外壁部82bと、を有している。
各第3嵌合部83は、基板81の前側および後側の側縁部80a,80bを構成する伸縮部82の外壁部82bの内側面に製管方向に対向するように突設された2つの第3突条部83a,83bを有している。各第3突条部83a,83bには、製管方向内側の面に段差部が形成されている。
接続部材88は、基板81とは別体に形成された長尺帯状の部材であり、その両側縁部には、第3嵌合部83に内側から嵌る第4嵌合部84がそれぞれ形成されている。各第4嵌合部84は、接続部材88の外側面に製管方向に対向するように突設された2つの第4突条部84a,84bを有している。各第4突条部84a,84bには、製管方向内側の面に段差部が形成されている。
このように構成された第3嵌合部83と第4嵌合部84とは、所謂内面嵌合により嵌合されるようになっている。具体的には、第3嵌合部83と第4嵌合部84とは、螺旋状に巻回することで接近した前後の帯状部材80の第3嵌合部83に、接続部材88の前後の第4嵌合部84が内側から押し当てられて、製管方向内側の第4突条部84bが第3突条部83a,83bの間に嵌められるとともに、製管方向内側の第3突条部83bが第4突条部84a,84bの間に嵌められることで嵌合される。このとき、第3突条部83a,83bに形成された段差部の段差面と、第4突条部84b,84aに形成された段差部の段差面とが係合するので、第3嵌合部83と第4嵌合部84とは容易に外れないようになっている。なお、第3嵌合部83と第4嵌合部84とが嵌合すると、伸縮部82が接続部材88によって更生管1の内周面から隠れるように構成されているので、更生管1の内周面に凹凸が生じるのを抑えることができる。
第1、第2および第3補強リブ85,86,87は、外側に突出するように基板81の外側面に設けられている。各補強リブ85,86,87は、ウェブ85a,86a,87aと、フランジ85b,86b,87bと、をそれぞれ有している。第1補強リブ85は前側の伸縮部82の近傍に、また、第2補強リブ86は基板81の幅方向における中央部に、また、第3補強リブ87は後側の伸縮部82の近傍にそれぞれ設けられている。
ストッパ部89は、第1および第3補強リブ85,87のフランジ85b,87bを、伸縮部82がこれら第1および第3補強リブ85,87の方に傾いたときに当接するように、伸縮部82に向かって延ばすことで形成されている。これにより、ストッパ部89が当接して起立壁部82aの傾きが抑えられることから、簡単な構成で、伸縮部82が外側へ大きく変位するのを抑えて、内面嵌合に必要な反力をとることが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態6では、接続部材88を備える帯状部材80において、上記実施形態1のストッパ部19と同様のストッパ部89を採用したが、これに限らず、例えば、上記実施形態1の変形例と同様のウェブ85a,87aから延びるストッパ部や、上記実施形態2と同様の伸縮部82を覆うストッパ部や、上記実施形態3と同様の伸縮部82から基板81に向かって延びるストッパ部や、上記実施形態4と同様の金属製のストッパ部を採用してもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、更生管の軸方向の伸長し易さを確保しつつ、製管機の種類によらず内面嵌合に必要な反力をとることができるので、更生管を形成する、伸縮部が設けられた帯状部材に適用して極めて有益である。
1 更生管
4 既設管
10、20、30、40、50、60、70、80 帯状部材
10a、20a、30a、40a、50a、60a、70a、80a 前側の側縁部
10b、20b、30b、40b、50b、60b、70b、80b 後側の側縁部
11、21、31、41、51、61、71、81 基板
12、22、32、42、52、62、72−1、72−2、82 伸縮部
13、23、33、43、53、63、73 第1嵌合部
14、24、34、44、54、64、74 第2嵌合部
15、25、35、45、55、65、75、85 第1補強リブ
16、26、36、46、56、66、76、86 第2補強リブ
17、27、37、47、67、77、87 第3補強リブ
18、28、38、48、58、68、78 補強部材
19、29、39、49、59、69、79a、79b、79c、89 ストッパ部
83 第3嵌合部
84 第4嵌合部
88 接続部材

Claims (8)

  1. 長尺帯状の基板と、当該基板の両側縁部にそれぞれ設けられた嵌合部とを備え、当該基板が螺旋状に巻回されることで接近した当該両嵌合部が径方向内側からの押圧力によって接続されることにより、既設管内に更生管を形成する樹脂製の帯状部材であって、
    上記基板には、更生管に形成された状態で径方向外側に突出するように当該基板を屈曲させることで形成された、上記更生管の軸方向の伸長を可能とする伸縮部が設けられており、
    上記伸縮部の径方向外側への変位を抑制するストッパ部をさらに備えていることを特徴とする帯状部材。
  2. 上記請求項1に記載の帯状部材において、
    上記基板の製管方向前側の側縁部には、第1嵌合部が形成されている一方、上記基板の製管方向後側の側縁部には、当該第1嵌合部に径方向内側から嵌ることが可能な第2嵌合部が形成されており、
    上記伸縮部は、上記第1嵌合部の近傍に形成されていて、当該第1嵌合部に上記第2嵌合部が嵌ると、上記基板の製管方向後側の側縁部によって上記更生管の内周面から隠れるように構成されていることを特徴とする帯状部材。
  3. 上記請求項1に記載の帯状部材において、
    上記基板とは別体の接続部材をさらに備え、
    上記接続部材には、上記基板の両側縁部にそれぞれ形成された第3嵌合部に、それぞれ径方向内側から嵌ることが可能な第4嵌合部が形成されており、
    上記伸縮部は、上記第3嵌合部の近傍に形成されていて、当該第3嵌合部に上記第4嵌合部が嵌ると、上記接続部材によって上記更生管の内周面から隠れるように構成されていることを特徴とする帯状部材。
  4. 上記請求項1〜3のいずれか1つに記載の帯状部材において、
    上記基板には、更生管に形成された状態で径方向外側に突出する補強リブが上記伸縮部の近傍に設けられており、
    上記ストッパ部は、上記補強リブに形成されていて、上記伸縮部が製管方向後側へ傾いたときに製管方向後側から当該伸縮部に当接するように、当該補強リブから当該伸縮部に向かって延びていることを特徴とする帯状部材。
  5. 上記請求項1〜3のいずれか1つに記載の帯状部材において、
    上記基板には、更生管に形成された状態で径方向外側に突出する補強リブが上記伸縮部の近傍に設けられており、
    上記ストッパ部は、上記補強リブに形成されていて、上記伸縮部が製管方向後側へ傾いたときに径方向外側から当該伸縮部に当接するように、当該補強リブから当該伸縮部の径方向外側を覆うように延びていることを特徴とする帯状部材。
  6. 上記請求項4または5に記載の帯状部材において、
    上記基板には、金属製の補強部材が取り付けられており、
    上記補強部材は、上記ストッパ部が設けられた上記補強リブが倒れないように、当該補強リブを支持していることを特徴とする帯状部材。
  7. 上記請求項1〜3のいずれか1つに記載の帯状部材において、
    上記ストッパ部は、上記伸縮部が製管方向後側へ傾かないように当該伸縮部を支持する、上記基板に取り付けられた金属製の補強部材であることを特徴とする帯状部材。
  8. 上記請求項1〜3のいずれか1つに記載の帯状部材において、
    上記ストッパ部は、上記伸縮部に形成されていて、当該伸縮部が製管方向後側へ傾いたときに上記基板に当接するように、上記伸縮部から当該基板に向かって延びていることを特徴とする帯状部材。
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