本発明の芯出し装置を具体化した実施形態1及び2について、図面を参照しつつ説明する。
<実施形態1>
実施形態1の芯出し装置は、図1(A)、(B)、及び図2(A)、(B)に示すように、支持部材10、操作部材11、及び案内部材12を備えている。支持部材10は平板状であり左右方向(左右は図1(A)における左側右側である。以下同じ)に幅を有し上下方向(上下は図1(A)における上側下側である。以下同じ)に伸びている。支持部材10は上端面の左右中央部に上方向に広いV字状に切り欠かれた切欠き部10Aが設けられている。支持部材10は中心軸を水平方向に配置した円筒状又は円柱状のワークW1,W2の外周面に切欠き部10Aを下方から当接してワークW1,W2を支持することができる。また、支持部材10は左右方向の寸法が上側より下側が小さい。また、支持部材10は左右中央で切欠き部10Aの直下に平板状の厚さ方向に貫通した取付け孔10Cが設けられている。支持部材10は取付け孔10Cに挿入部であるカムピン10Bが挿通されて固定されている。詳しくは、カムピン10Bは円柱状をなしており、円柱状の後端部が取付け孔10Cに挿通され、円柱状の前端部が支持部材10の前側(前後は図1(A)における手前側奥側である。以下同じ)に突出している。また、カムピン10Bは円柱状の後端部が支持部材10の後端面より後方に突出しない。
操作部材11は、被挿入部11A、及び凹部である受け孔11B,11Fを有している。操作部材11は平板状であり上下方向に幅を有し左右方向に伸びている。操作部材11は上下方向の寸法が左右両端部に比べて左右中間部が大きく、左右中間部が下方向に突出している。被挿入部11Aは第1被挿入部11E、及び第2被挿入部11C,11Dを具備している。被挿入部11Aは操作部材11の左右中間部に形成されている。
第1被挿入部11Eは対向する2辺が平行である。第1被挿入部11Eは左側が右側より上に位置している。つまり、操作部材11は傾斜して伸びる第1被挿入部11Eを具備した被挿入部11Aが設けられている。
第2被挿入部11C,11Dはそれぞれの対向する2辺が平行である。第2被挿入部11C,11Dはそれぞれの対向する2辺の間の寸法が互いに同じである。第2被挿入部11C,11Dはそれぞれの対向する2辺の間の寸法が第1被挿入部11Eの対向する2辺の間の寸法と同じである。第2被挿入部11C,11Dは上下方向の位置が第2被挿入部11Cより第2被挿入部11Dが低い。第2被挿入部11Cは第1被挿入部11Eの左端部に連続して連結し、第2被挿入部11Dは第1被挿入部11Eの右端部に連続して連結している。つまり、被挿入部11Aは互いに平行で上下方向の位置が異なり水平方向に伸びる2つの第2被挿入部11C,11Dを具備し、隣り合う第2被挿入部11C,11Dの端部が第1被挿入部11Eを介して連結する。
受け孔11B,11Fは平板状の厚さ方向に被挿入部11Aの左側に貫通して設けられている。受け孔11B,11Fは内周面の前端縁に面取り加工が施されている。受け孔11B,11Fは互いに上下方向の位置が同じで左右方向に隣り合い設けられている。受け孔11B,11Fの中心軸間の寸法は第2被挿入部11C,11Dそれぞれの左右中央の間の左右方向の寸法と同じである。操作部材11は、被挿入部11Aを支持部材10のカムピン10Bに挿通し、後端面を支持部材10の前端面に当接して配置されている。このとき、カムピン10Bは前端部が支持部材10の前端面より前方に突出しない(図示せず。)。第1被挿入部11Eの対向する2辺の間の寸法、及び第2被挿入部11C,11Dそれぞれの対向する2辺の間の寸法はカムピン10Bの外径より僅かに大きい。このため、カムピン10Bは被挿入部11Aの左右方向に往復移動することができる。つまり、支持部材10は被挿入部11Aに挿入されて移動するカムピン10Bが設けられている。
案内部材12は、一対の第1案内部材12A、第2案内部材12B、及び第3案内部材12Cを有している。第1案内部材12Aは上下方向に長い直方体である。第1案内部材12Aは前後方向の寸法が、支持部材10及び操作部材11の平板状の厚さ寸法の合計より僅かに大きい。第1案内部材12Aは前端面の上下中央部の下側に左端面から右端面にかけて左右方向に切り欠かれた切欠き溝部12Dが設けられている。この切欠き溝部12Dは上下方向の寸法が操作部材11の左右両端部の上下方向の寸法より僅かに大きい。また、この切欠き溝部12Dは前後方向の寸法が操作部材11の平板状の厚さ寸法より僅かに大きい。第1案内部材12Aは上端部及び下端部それぞれに前後方向に貫通したボルト挿通孔12Eが設けられている。一対の第1案内部材12Aは、支持部材10の上側の左右両端面を左右方向から挟み、それぞれが支持部材10の上側の左右両端面との間に僅かに隙間を空けて配置されている。このとき、これら第1案内部材12Aは互いの上下方向の位置が同じである。また、これら第1案内部材12Aは、それぞれの切欠き溝部12Dが前側に配置されており、それぞれの切欠き溝部12Dに操作部材11の左右両端部それぞれが嵌め込まれている。
第2案内部材12Bは平板状をなして上下方向に幅を有し左右方向に伸びている。第2案内部材12Bは上下方向の寸法が第1案内部材12Aの上下方向の寸法とほぼ同じである。第2案内部材12Bは上端面の左右中間部が上方向に広い台形形状に切り欠かれている。第2案内部材12Bは左右両端部それぞれの上端部及び下端部に平板状の厚さ方向に貫通したボルト挿通孔12Fが設けられている。第2案内部材12Bは、上端部及び下端部に設けられたボルト挿通孔12Fの中心軸間の上下方向の寸法が、第1案内部材12Aの上端部及び下端部に設けられたボルト挿通孔12Eの中心軸間の上下方向の寸法と同じである。第2案内部材12Bは左端部の上下中央部の下側に内周面に雌ねじが形成されたねじ孔12Gが設けられている。このねじ孔12Gは後述する凸部であるボールプランジャ12Hを取り付ける際に用いる。第2案内部材12Bは後端面を第1案内部材12Aの前端面に当接して配置されている。また、第2案内部材12Bは左右両端部それぞれの上端部及び下端部に設けられたボルト挿通孔12Fの中心軸が、支持部材10の上側の左右両端面それぞれに配置された一対の第1案内部材12Aに設けられたボルト挿通孔12Eの中心軸に一致している。また、操作部材11は左右両端部が前後方向から第1案内部材12A及び第2案内部材12Bで挟まれている。また、操作部材11は左右中間部の上下方向の寸法が第1案内部材12Aの切欠き溝部12Dの上下方向の寸法より大きい。このため、操作部材11は案内部材12から脱落しない。
第3案内部材12Cは平板状をなして上下方向に幅を有し左右方向に伸びている。第3案内部材12Cは上下方向の寸法が第1案内部材12Aの上下方向の寸法とほぼ同じである。第3案内部材12Cは上端面の左右中間部が上方向に広い台形形状に切り欠かれている。第3案内部材12Cは、左右両端部それぞれの上端部及び下端部に内周面に雌ねじが形成され平板状の厚さ方向に貫通したねじ孔12Jが設けられている。第3案内部材12Cは前端面を第1案内部材12Aの後端面に当接して配置されている。このとき、第3案内部材12Cは、左右両端部それぞれの上端部及び下端部に設けられたねじ孔12Jの中心軸が、第2案内部材12Bの左右両端部それぞれの上端部及び下端部に設けられたボルト挿通孔12Fの中心軸に一致している。また、第3案内部材12Cは、左右両端部それぞれの上端部及び下端部に設けられたねじ孔12Jの中心軸が、支持部材10の上側の左右両端面それぞれに配置された一対の第1案内部材12Aに設けられたボルト挿通孔12Eの中心軸に一致している。
案内部材12は第1案内部材12A、第2案内部材12B、及び第1案内部材12Aが4つのボルト12Kで互いに連結されている。詳しくは、案内部材12は前側から第2案内部材12Bの左右両端部それぞれの上端部及び下端部に設けられたボルト挿通孔12Fそれぞれにボルト12Kが挿通されている。さらに、これらボルト12Kは支持部材10の上側の左右両端面に配置された一対の第1案内部材12Aに設けられたボルト挿通孔12Eも挿通し、第3案内部材12Cの左右両端部それぞれの上端部及び下端部に設けられたねじ孔12Jにねじ込まれている。
案内部材12は第2案内部材12Bに設けられたねじ孔12Gに凸部であるボールプランジャ12Hがねじ込まれて取り付けられている。詳しくは、ボールプランジャ12Hは円筒状をなし前後方向に伸びており、外周面に雄ねじが形成されている。ボールプランジャ12Hは円筒状の内側にボール部を具備している。このボール部は円筒状の後端から後方向に後端部が突出し、後方向にバネ力が付与されている(図示せず。)。
ボールプランジャ12Hはボール部の後端部が操作部材11に設けられた受け孔11B,11Fのいずれかに嵌合する。詳しくは、操作部材11に設けられた被挿入部11Aに挿入された支持部材10のカムピン10Bが第2被挿入部11Cの左右中央に位置した際、ボールプランジャ12Hはボール部の後端部が受け孔11Bに嵌合する。また、操作部材11に設けられた被挿入部11Aに挿入された支持部材10のカムピン10Bが第2被挿入部11D左右中央に位置した際、ボールプランジャ12Hはボール部の後端部が受け孔11Fに嵌合する。こうして、操作部材11が案内部材12に対して不用意にずれることを抑えることができる。
次に、この芯出し装置の動作について説明する。
この芯出し装置は操作部材11の左右両端部が一対の第1案内部材12Aの切欠き溝部12Dそれぞれに嵌め込まれている。この切欠き溝部12Dは上下方向の寸法が操作部材11の左右両端部の上下方向の寸法より僅かに大きい。また、この切欠き溝部12Dは前後方向の寸法が操作部材11の平板状の厚さ方向の寸法より僅かに大きい。これにより、操作部材11は案内部材12に左右方向に移動を案内され、案内部材12対して左右方向に往復移動できる。また、この芯出し装置は一対の第1案内部材12Aが支持部材10の上側の左右両端面を左右方向から挟み、それぞれが支持部材10の上側の左右両端面との間に僅かに隙間を空けて配置されている。また、第1案内部材12Aは前後方向の寸法が、支持部材10及び操作部材11の平板状の厚さ寸法の合計より僅かに大きい。これにより、支持部材10は案内部材12に上下方向に移動を案内され、案内部材12対して上下方向に往復移動できる。つまり、案内部材12は支持部材10の移動を上下方向に案内する。
先ず、この芯出し装置の案内部材12を支持部材10に設けられた切欠き部10Aを上方向にして架台等(図示せず。)に固定する。このとき、この芯出し装置は、操作部材11の左右方向の移動、及び支持部材10の上下方向の移動が妨げられないように架台に固定される。
図2(A)に示すように、操作部材11が左側に位置する場合、操作部材11は左端部が支持部材10の左端面に配置された第1案内部材12Aの左端面から左方に突出している。また、操作部材11は右端面が支持部材10の右端面に配置された第1案内部材12Aの右端面にほぼ面一である。支持部材10のカムピン10Bは操作部材11の被挿入部11Aの第2被挿入部11Dの左右中央に位置している。第2案内部材12Bに取り付けられたボールプランジャ12Hは後端から後方向に突出したボール部の後端部が操作部材11に設けられた受け孔11Fに嵌合している(図示せず。)。こうして、この芯出し装置は外径がAのワークW1を支持部材10が下方から支持する。
次に、操作部材11を右方向に移動させる。先ず、操作部材11の左端部に右方向に所定の力を加える。すると、操作部材11の受け孔11Fに嵌合したボールプランジャ12Hのボール部が前方向に押され、操作部材11の受け孔11Fから外れる。そして、操作部材11に設けられた被挿入部11Aは操作部材11と共に右方向に移動する。このとき、支持部材10はカムピン10Bが操作部材11の被挿入部11Aの第2被挿入部11Dの左右中央から第1被挿入部11Eを介して被挿入部11Aの第2被挿入部11Cに案内される。これにより、支持部材10は上方向に移動する。
図2(B)に示すように、操作部材11の右方向の移動が完了すると、操作部材11は右端部が支持部材10の右端面に配置された第1案内部材12Aの右端面から右方に突出する。また、操作部材11は左端面が支持部材10の左端面に配置された第1案内部材12Aの左端面にほぼ面一になる。第2案内部材12Bに取り付けられたボールプランジャ12Hは後端から後方向に突出したボール部の後端部が操作部材11の受け孔11Bに嵌合する(図示せず。)。支持部材10はカムピン10Bが操作部材11の被挿入部11Aの第2被挿入部11Cの左右中央に位置する。つまり、受け孔11Bはカムピン10Bが第2被挿入部11Cに挿入された際にボールプランジャ12Hに嵌合する。こうして、この芯出し装置は外径がBのワークW2を支持部材10が下方から支持する。この際、この芯出し装置は操作部材11を左右方向に移動させ、支持部材10を上下方向に移動させることによって、外径がAのワークW1及び外径がBのワークW2それぞれの中心軸の位置を互いに一致させてワークW1,W2を下方から支持することができる。
操作部材11を左方向へ移動させる場合、操作部材11の右端部に左方向に所定の力を加える。すると、支持部材10はカムピン10Bが被挿入部11Aの第2被挿入部11Cの左右中央から第1被挿入部11Eを介して第2被挿入部11Dへ案内される。これにより、支持部材10は下方向に移動する。こうして、この芯出し装置は操作部材11の左右方向の往復移動に伴って、支持部材10の位置を2種類の高さに段階的に上下方向に往復移動して変更することができる。このため、この芯出し装置は外径の異なる2種類の円筒状又は円柱状のワークW1,W2それぞれの外径に合わせてワークW1,W2の芯出しをすることができる。
このように、この芯出し装置は操作部材11を左右方向に移動させることによって支持部材10の上下方向の位置を変更することができる。このため、この芯出し装置は外径の異なる2種類のワークW1,W2それぞれの外径に合わせて支持部材10を上下方向に移動させることによって、ワークの芯出しをすることができる。
したがって、実施形態1の芯出し装置はワークW1,W2の芯出しを容易にすることができる。
また、この操作部材11及び支持部材10は、操作部材11に傾斜方向に伸びる第1被挿入部11Eを具備した被挿入部11Aが設けられ、支持部材10にカムピン10Bが設けられている。このため、この芯出し装置は被挿入部11Aの外形を変更することによって、芯出しするワークW1,W2の外径が変更されても容易に対応することができる。また、この芯出し装置は操作部材11を左右方向に移動させることによって支持部材10の上下方向の位置を変更することができる。つまり、この芯出し装置は外径の異なる2種類のワークW1,W2それぞれの外径に合わせて芯出しを容易にすることができる。
また、この被挿入部11Aは、互いに平行で上下方向の位置が異なり水平方向に伸びる2つの第2被挿入部11C,11Dを具備し、隣り合う第2被挿入部11C,11Dの端部が第1被挿入部11Eを介して連結している。このため、この芯出し装置はカムピン10Bが第2被挿入部11C,11Dに位置する場合、支持部材10がワークW1,W2の重さ等によって不用意に下方向に移動することを抑えることができる。
また、この案内部材12及び操作部材11は、案内部材12にボールプランジャ12Hが設けられ、操作部材11に受け孔11B,11Fが設けられている。受け孔11B,11Fはカムピン10Bが第2被挿入部11C,11Dに挿入された際にボールプランジャ12Hに嵌合する。このため、この芯出し装置は、ボールプランジャ12H及び受け孔11B,11Fが互いに嵌合するため、カムピン10Bが第2被挿入部11C,11Dから不用意にずれることを抑えることができる。
<実施形態2>
実施形態2の芯出し装置は、図3(A)、(B)、及び図4(A)、(B)に示すように、支持部材110の構造、操作部材111の外形形状、及び案内部材112の構造が実施形態1と異なる。他の構成は実施形態1と同様であり、実施形態1と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
支持部材110は、一対の第1支持部110E、及び第2支持部110Dを有している。支持部材110は、平板状であり上下方向(上下は図3(A)における上側下側である。以下同じ。)に幅を有し左右方向(左右は図3(A)における左側右側である。以下同じ。)に伸びている。支持部材110は上端面の左右中間部に上方向に広い台形形状に切り欠かれた切欠き部110Aが設けられている。支持部材110は左右両端面の上部それぞれに左右方向の外側に突出した突出部110Fが形成されている。支持部材110は左右中央で切欠き部110Aの直下に平板状の厚さ方向に貫通した取付け孔110Hが設けられている。この取付け孔110Hは後述する挿入部である第1カムピン110Bが挿通される。支持部材110は左右両端部の上部それぞれに平板状の厚さ方向に貫通した一対の第1長孔110Gが設けられている。これら第1長孔110Gはそれぞれ対向する2辺が平行である。これら第1長孔110Gはそれぞれ対向する2辺の間の寸法が取付け孔110Hの内径より僅かに大きい。これら第1長孔110Gは互いに支持部材110の左右中央に対称である。これら第1長孔110Gは互いの間の寸法が上方向に向かうにつれ大きくなっている。
一対の第1支持部110Eはそれぞれが厚みを有した円環状をなしている。これら第1支持部110Eは円環状の孔を支持部材110の一対の第1長孔110Gそれぞれに連通して配置され、前端面を支持部材110の後端面(前後は図3(A)における手前側奥側である。以下同じ)に当接している。このとき、一対の第1支持部110Eは切欠き部110Aの左右両側から左右内側に突出している。これら第1支持部110Eの円環状の孔の内径は支持部材110の第1長孔110Gの対向する2辺の間の寸法より僅かに小さい。
第2支持部110Dは外形形状が第1支持部110Eと同じである。第2支持部110Dは円環状の孔の内径が支持部材110の取付け孔110Hの内径と同じである。第2支持部110Dは円環状の孔の中心軸を支持部材110の取付け孔110Hの中心軸上に配置され、前端面を支持部材110の後端面に当接している。このとき、第2支持部110Dは上端部が切欠き部110Aの下端から上方に突出している。
操作部材111は平板状であり上下方向に幅を有し左右方向に伸びている。操作部材111は上下方向の寸法が左右両端部に比べて左右中間部が大きく、左右中間部が上方向に突出している。操作部材111の被挿入部11Aの第2被挿入部11C,11Dそれぞれの対向する2辺の間の寸法、及び第1被挿入部11Eの対向する2辺の間の寸法は第2支持部110Dの円環状の孔の内径より僅かに大きい。
案内部材112は、一対の第1案内部材112A、第2案内部材112B、及び第3案内部材112Cを有している。第1案内部材112Aは前後方向の寸法が、支持部材110の平板状の厚さ寸法と第1支持部110E又は第2支持部110Dの一端面から他端面の間の寸法との合計より僅かに大きい。一対の第1案内部材112Aは、支持部材110の突出部110Fの下側の左右両端面を左右方向から挟み、それぞれが支持部材110の左右両端面との間に僅かに隙間を空けて配置されている。
第2案内部材112Bは平板状をなして上下方向に幅を有し左右方向に伸びている。第2案内部材112Bは上端面の左右中間部が上方向に広い台形形状に切り欠かれている。第2案内部材112Bは上下方向の寸法が第1案内部材112Aの上下方向の寸法より大きい。第2案内部材112Bは、図3(B)に示すように、後端面の下端部に後方向に突出した第1凸部112Lが設けられている。この第1凸部112Lは第2案内部材112Bの左端面から右端面にかけて水平方向に伸びている。また、第2案内部材112Bは後端面の左右両端部それぞれの上側に後方向に突出した一対の第2凸部112Mが設けられている。これら第2凸部112Mは左右方向に幅を有し上下方向に伸びている。第2凸部112Mは下端面が第1凸部112Lの上端面との間に所定の寸法を設けて切欠き溝部112Nを形成している。この切欠き溝部112Nは操作部材111の左右両端部の上下方向の寸法より僅かに大きい。第1凸部112L及び第2凸部112Mは前後方向の寸法が操作部材111の平板状の厚さ寸法より僅かに大きい。
第2案内部材112Bは左右両端部それぞれの上下中央部及び下端部に平板状の厚さ方向に貫通したボルト挿通孔112Fが設けられている。第2案内部材112Bは上下中央部及び下端部に設けられたボルト挿通孔112Fの中心軸間の上下方向の寸法が、第1案内部材112Aの上端部及び下端部に設けられたボルト挿通孔112Eの中心軸間の上下方向の寸法と同じである。これらボルト挿通孔112Fは切欠き溝部112Nを避けて設けられている。
第2案内部材112Bは左右中央で台形形状に切り欠かれた部分の直下に上下方向に長い第2長孔112Pが平板状の厚さ方向に貫通して設けられている。この第2長孔112Pは対向する2辺が平行である。この第2長孔112Pの対向する2辺の間の寸法は第2支持部110Dの円環状の孔の内径より僅かに大きい。第2案内部材112Bは左右両端部の上部それぞれに左右方向に長い一対の第3長孔112Qが平板状の厚さ方向に貫通して設けられている。これら第3長孔112Qはそれぞれ対向する2辺が平行である。これら第3長孔112Qは第2案内部材112Bの左右中央に対称である。第3長孔112Qの対向する2辺の間の寸法は第1支持部110Eの円環状の孔の内径より僅かに大きい。
第2案内部材112Bは切欠き溝部112Nに操作部材111の左右両端部それぞれを嵌め込み、第1凸部112L及び第2凸部112Mの後端面を第1案内部材112Aの前端面に当接して配置されている。このとき、切欠き溝部112Nは操作部材111の左右両端部の上下方向の寸法より僅かに大きい。第1凸部112L及び第2凸部112Mは前後方向の寸法が操作部材111の平板状の厚さ寸法より僅かに大きい。これにより、操作部材111は案内部材112に左右方向に移動を案内され、案内部材112対して左右方向に往復移動できる。第2案内部材112Bは左右両端部それぞれの上下中央部及び下端部に設けられたボルト挿通孔112Fの中心軸が、支持部材110の左右両端面に配置された一対の第1案内部材112Aそれぞれに設けられたボルト挿通孔112Eの中心軸に一致している。また、操作部材111は左右両端部が前後方向から第1案内部材112A及び第2案内部材112Bで挟まれている。また、操作部材111は左右中間部の上下方向の寸法が第2案内部材112Bの切欠き溝部112Nの上下方向の寸法より大きい。このため、操作部材111は案内部材112から脱落しない。
第3案内部材112Cは平板状をなして上下方向に幅を有し左右方向に伸びている。第3案内部材112Cは左右方向の寸法が上側より下側が小さい。また第3案内部材112Cは前後方向の厚さ寸法が上側より下側が大きく、下側が前方向に突出している。第3案内部材112Cは上側の上端面の左右中間部が上方向に広い台形形状に切り欠かれている。第3案内部材112Cは上側の上下方向の寸法が第1案内部材112Aの上下方向の寸法より大きい。第3案内部材112Cは上側の左右両端部それぞれの上下中央部及び下端部に内周面に雌ねじが形成され平板状の厚さ方向に貫通したねじ孔112Jが設けられている。
第3案内部材112Cは左右中央で台形形状に切り欠かれた部分の直下に上下方向に長い第4長孔112Rが平板状の厚さ方向に貫通して設けられている。この第4長孔112Rは形状が第2案内部材112Bの第2長孔112Pと同じである。また、第3案内部材112Cは上側の左右両端部の上部それぞれに左右方向に長い第5長孔112Sが平板状の厚さ方向に貫通して設けられている。この第5長孔112Sは形状が第2案内部材112Bの第3長孔112Qと同じである。これら第5長孔112Sは第3案内部材112Cの左右中央に対称である。
第3案内部材112Cは上側の前端面を第1案内部材112Aの後端面に当接して配置されている。第3案内部材112Cは上側の左右両端部それぞれの上下中央部及び下端部に設けられたねじ孔112Jの中心軸が、第2案内部材112Bの左右両端部それぞれの上下中央部及び下端部に設けられたボルト挿通孔112Fの中心軸に一致している。また、第3案内部材112Cは第4長孔112Rの位置が第2案内部材112Bの第2長孔112Pの位置に一致している。また、第3案内部材112Cは一対の第5長孔112Sの位置が第2案内部材112Bの一対の第3長孔112Qの位置に一致している。
この芯出し装置は支持部材110の取付け孔110H、第2支持部110Dの円環状の孔、操作部材111の被挿入部11A、第2案内部材112Bの第2長孔112P、及び第3案内部材112Cの第4長孔112Rが重なり連通した空間を形成している。この空間を以下、第1空間20という。この芯出し装置は第1空間20に挿入部である第1カムピン110Bを挿通している。詳しくは、第1カムピン110Bは円柱状をなして前後方向に伸びている。第1カムピン110Bは外径が第2支持部の円環状の孔の内径と同じである。第1カムピン110Bは前端に径方向に広がる鍔部を有しており、後端部の外周に周方向に溝が形成されている。そして、この芯出し装置は第1空間20に第2案内部材112Bの前側から後方向に第1カムピン110Bを挿通し、第1カムピン110Bの溝を第3案内部材112Cの後端面の後方に突出させている。そして、この芯出し装置は第1カムピン110Bの溝にE型止め輪110Jを嵌め込んでいる。これにより、第1カムピン110Bは第1空間20から脱落しない。このとき、第2支持部110Dは第1カムピン110Bに対して回転自在である。また、第1カムピン110Bは第2案内部材112Bの第2長孔112P、及び第3案内部材112Cの第4長孔112Rに対して孔の長さ方向に移動自在である。
この芯出し装置は支持部材110の一対の第1長孔110G、一対の第1支持部110Eの円環状の孔、第2案内部材112Bの一対の第3長孔112Q、及び第3案内部材112Cの一対の第5長孔112Sそれぞれが重なり連通した一対の空間を形成している。これらの空間を以下、第2空間21という。この芯出し装置はこれら第2空間21それぞれに第2カムピン110Cを挿通している。詳しくは、第2カムピン110Cは外形形状が第1カムピン110Bと同じである。第2カムピン110Cは外径が第1支持部110Eの円環状の孔の内径と同じである。そして、第2空間21それぞれに第2案内部材112Bの前側から後方向に第2カムピン110Cを挿通し、第2カムピン110Cの溝を第3案内部材112Cの後端面の後方に突出させている。そして、この芯出し装置は第2カムピン110Cの溝にE型止め輪110Jを嵌め込んでいる。これにより、第2カムピン110Cは第2空間21から脱落しない。このとき、第1支持部110Eは第2カムピン110Cに対して回転自在である。また、第2カムピン110Cは支持部材110の一対の第1長孔110G、第2案内部材112Bの一対の第3長孔112Q、及び第3案内部材112Cの一対の第5長孔112Sに対して孔の長さ方向に移動自在である。
この芯出し装置は一対の第1案内部材112Aは、支持部材110の突出部110Fの下側の左右両端面を左右方向から挟み、それぞれが支持部材110の左右両端面との間に僅かに隙間を空けて配置されている。また、第1案内部材112Aは前後方向の寸法が、支持部材110の平板状の厚さ寸法と第1支持部110E又は第2支持部110Dの一端面から他端面の間の寸法との合計より僅かに大きい。これにより、支持部材110は案内部材112に上下方向に移動を案内され、案内部材112対して上下方向に往復移動できる。
次に、この芯出し装置の動作について説明する。
図4(A)に示すように、操作部材111が左側に位置する場合、操作部材111は左端部が支持部材110の左端面に配置された第1案内部材112Aの左端面から左方に突出している。また、操作部材111は右端面が支持部材110の右端面に配置された第1案内部材112Aの右端面にほぼ面一である。第1カムピン110Bは操作部材111の被挿入部11Aの第2被挿入部11Dの左右中央に位置している。また、第1カムピン110Bは前端部が第2案内部材112Bの第2長孔112Pの下側に位置している。また、第1カムピン110Bは後端部が第3案内部材112Cの第4長孔112Rの下側に位置している。一対の第2カムピン110Cはそれぞれ支持部材110の第1長孔110Gの上側に位置している。また、これら第2カムピン110Cはそれぞれの前端部が第2案内部材112Bの一対の第3長孔112Qの左右外側に位置している。また、これら第2カムピン110Cはそれぞれの後端部が第3案内部材112Cの一対の第5長孔112Sの左右外側に位置している。このとき、一対の第1支持部110E、及び第2支持部110Dの外周面に同時に接する円の直径をAとする。こうして、この芯出し装置は外径がAのワークW1の下半部の左右両側に一対の第1支持部110Eが当接し、外径がAのワークW1の下端に第2支持部110Dが当接して外径がAのワークW1を支持することができる。
次に、操作部材111を右方向に移動させる。すると、第1カムピン110Bは操作部材111の被挿入部11Aの第2被挿入部11Dの左右中央から第1被挿入部11Eを介して第2被挿入部11Cに案内され上方向に移動する。また、第1カムピン110Bと共に支持部材110及び第2支持部110Dも上方向に移動する。つまり、第2支持部110Dは支持部材110の上方向の移動と共に上方向に移動する。このとき、第1カムピン110Bは前端部が第2案内部材112Bの第2長孔112Pを上方向に移動する。さらに、第1カムピン110Bは後端部が第3案内部材112Cの第4長孔112Rを上方向に移動する。
一対の第2カムピン110Cは、図5(A)、(B)に示すように、前端部及び後端部それぞれが第2案内部材112Bの第3長孔112Q、及び第3案内部材112Cの第5長孔112Sに挿通されている。このため、これら第2カムピン110Cは上下方向に移動することができない。支持部材110の一対の第1長孔110Gが支持部材110と共に上方向に移動する場合、一対の第2空間21は左右内側に移動する。これにより、一対の第2空間21それぞれに挿通された第2カムピン110Cは左右内側に移動する。また、第2カムピン110Cが挿通された第1支持部110Eも第2カムピン110Cと共に左右内側に移動する。つまり、第1支持部110Eは支持部材110が上方向に移動すると左右内側に移動する。つまり、支持部材110はワークW1,W2の下半部の左右両側に当接し、支持部材110の上下方向の往復移動に伴って左右方向に移動する一対の第1支持部110Eを有している。
図4(B)に示すように、操作部材111の右方向の移動が完了すると、操作部材111は右端部が支持部材110の右端面に配置された第1案内部材112Aの右端面から右方に突出する。また、操作部材111は左端面が支持部材110の左端面に配置された第1案内部材112Aの左端面にほぼ面一になる。支持部材110は第1カムピン110Bが操作部材111の被挿入部11Aの第2被挿入部11Cの左右中央に位置する。また、第1カムピン110Bは前端部及び後端部それぞれが第2案内部材112Bの第2長孔112P及び第3案内部材112Cの第4長孔112Rの上側に位置する。一対の第2カムピン110Cはそれぞれの前端部及び後端部が第2案内部材112Bの一対の第3長孔112Q及び第3案内部材112Cの一対の第5長孔112Sの左右内側に位置する。このとき、一対の第1支持部110E、及び第2支持部110Dの外周面に同時に接する円の直径をBとする。こうして、この芯出し装置は外径がBのワークW2の下半部の左右両側に一対の第1支持部110Eが当接し、外径がBのワークW2の下端に第2支持部110Dが当接して外径がBのワークW2を支持することができる。この際、この芯出し装置も操作部材111を左右方向に移動させ、支持部材110を上下方向に移動させることによって、外径がAのワークW1及び外径がBのワークW2それぞれの中心軸の位置を互いに一致させワークW1,W2を支持することができる。こうして、この芯出し装置も操作部材111の左右方向の往復移動に伴って、支持部材110の位置を2種類の高さに段階的に上下方向に往復移動して変更することができる。つまり、この芯出し装置も外径の異なる2種類の円筒状又は円柱状の外径がAのワークW1及び直径がBのワークW2それぞれの外径に合わせてワークW1,W2の芯出しをすることができる。
操作部材111を左方向へ移動させる場合、操作部材111の右端部に左方向に所定の力を加える。すると、支持部材110は第1カムピン110Bが被挿入部11Aの第2被挿入部11Cの左右中央から第1被挿入部11Eを介して第2被挿入部11Dへ案内される。これにより、支持部材110は下方向に移動する。また、支持部材110の下方向の移動と共に、一対の第1支持部110Eが左右外側に移動し、第2支持部110Dが下方向に移動する。
このように、この芯出し装置は操作部材111の左右方向に移動させることによって支持部材110の上下方向の位置を変更することができる。このため、この芯出し装置は外径の異なる2種類のワークW1,W2それぞれの外径に合わせて支持部材110を上下方向に移動させることによって、ワークW1,W2の芯出しをすることができる。
したがって、実施形態2の芯出し装置もワークW1,W2の芯出しを容易にすることができる。
また、この操作部材111及び支持部材110は、操作部材111に傾斜方向に伸びる第1被挿入部11Eを具備した被挿入部11Aが設けられ、支持部材110に第1カムピン110Bが設けられている。このため、この芯出し装置は被挿入部11Aの外形を変更することによって、芯出しするワークW1,W2の外径が変更されても容易に対応することができる。また、この芯出し装置は操作部材111を左右方向に移動させることによって支持部材110の上下方向の位置を変更することができる。つまり、この芯出し装置は外径の異なる2種類のワークW1,W2それぞれの外径に合わせて芯出しを容易にすることができる。
また、この被挿入部11Aは、互いに平行で上下方向の位置が異なり水平方向に伸びる2つの第2被挿入部11C,11Dを具備し、隣り合う第2被挿入部11C,11Dの端部が第1被挿入部11Eを介して連結している。このため、この芯出し装置は第1カムピン110Bが第2被挿入部11C,11Dに位置する場合、支持部材110がワークW1,W2の重さ等によって不用意に下方向に移動することを抑えることができる。
また、この案内部材112及び操作部材111は、案内部材112にボールプランジャ12Hが設けられ、操作部材111に受け孔11B,11Fが設けられている。受け孔11B,11Fは第1カムピン110Bが第2被挿入部11C,11Dに挿入された際にボールプランジャ12Hに嵌合する。このため、この芯出し装置は、ボールプランジャ12H及び受け孔11B,11Fが互いに嵌合するため、第1カムピン110Bが第2被挿入部11C,11Dから不用意にずれることを抑えることができる。
また、この支持部材110は、ワークW1,W2の下半部の左右両側に当接し、支持部材110の上下方向の往復移動に伴って左右方向に移動する一対の第1支持部110Eを有している。このため、この芯出し装置は、ワークW1,W2の外周面を一対の第1支持部110Eで支持することによって支持部材110に掛かるワークW1,W2の重量を分散させることができる。また、この芯出し装置は、支持部材110に第1支持部110Eを設けているため、ワークW1,W2の材質に合わせて第1支持部110Eの材質を変更することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態1及び2に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1及び2では、操作部材の被挿入部の第2被挿入部が2つであるが、これに限らず、操作部材の被挿入部の第2被挿入部を3つ以上設けても良い。この場合、隣り合う第2被挿入部の間をそれぞれ第1被挿入部で連結する。
(2)実施形態1では、操作部材が左側に位置するとき、支持部材が下に位置し、操作部材が右側に位置するとき、支持部材が上に位置するが、これに限らず、操作部材が左側に位置するとき、支持部材が上に位置し、操作部材が右側に位置するとき、支持部材が下に位置しても良い。
(3)実施形態1では、支持部材の上端面の左右中央部に上方向に広いV字状に切り欠かれた切欠き部が設けられているが、これに限らず、上端面の左右中央部をU字状、半円状、及び矩形状等に切り欠いても良く、切り欠かなくても良い。
(4)実施形態1では、ボールプランジャを設けているが、これに限らず、板バネ等を用いても良い。この場合、板バネの基端部を案内部材に固定し、先端部に受け孔に嵌合する凸部を設けて、この凸部を受け孔に嵌合させる。
(5)実施形態1及び2では、挿入部を支持部材に対して別部材で設けているが、これに限らず、挿入部を支持部材に対して一体的に設けても良い。
(6)実施形態1及び2では、受け孔を操作部材に設けているが、これに限らず、受け孔を支持部材に設けても良い。この場合、受け孔は互いに左右方向の位置が同じで上下方向に隣り合い設ける。
(7)実施形態1及び2では、ボールプランジャを案内部材に設けているが、これに限らず、ボールプランジャを支持部材に設けても良い。この場合、受け孔は互いに左右方向の位置が同じで上下方向に隣り合い設ける。
(8)実施形態1及び2では、ボールプランジャを案内部材に設けて、受け孔を操作部材に設けているが、これに限らず、ボールプランジャを操作部材に設けて、受け孔を案内部材に設けても良い。
(9)実施形態1及び2では、支持部材に挿入部を設けて、操作部材に被挿入部を設けているが、これに限らず、支持部材に被挿入部を設けて、操作部材に挿入部を設けても良い。
(10)実施形態2では、第2支持部が第1カムピンに対して回転自在で、第1支持部が第2カムピンに対して回転自在であるが、これに限らず、第2支持部が第1カムピンに対して回転自在でなくても良く、第1支持部が第2カムピンに対して回転自在でなくても良い。