JP2017164757A - レーザ溶接方法 - Google Patents

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亨 日置
幸平 久田
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潤一郎 牧野
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【課題】従来よりもレーザの照射条件を緩和し、コストを抑制しつつ、スパッタの飛散による悪影響を低減することができるレーザ溶接方法を提供する。【解決手段】ミラー4によりレーザLをワークWの目標点Tに反射させて照射するレーザ溶接方法である。ミラー4の角度を変化させて目標点TをワークWの非溶接区間NSから溶接区間WSへ連続的に走査させるとともに、目標点Tによる非溶接区間NSの走査中にレーザLの照射を中断し、目標点Tによる溶接区間WSの走査中にレーザLの照射を行って、溶接区間WSのレーザ溶接を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ溶接方法に関する。
従来からレーザ光を照射するレーザ照射手段に取り付けられた流体噴射手段から、レーザ光を横切る方向に流体を噴射させることを特徴とするレーザ溶接方法が知られている(下記特許文献1、請求項15等を参照)。このレーザ溶接方法によれば、レーザ照射手段に流体噴射手段を取り付けたことで、様々な方向へレーザを照射させる場合でも、流体噴射手段がレーザ照射の妨げとなることなく、ヒュームを確実に除去できるようになる(同文献、段落0012等を参照)。
また、少なくとも1枚が亜鉛めっき鋼鈑である2枚の鋼鈑を、その亜鉛めっき層を接合面として重ね合せ、該重合領域における一方の鋼鈑表面にレーザ光を照射して重ね溶接する亜鉛めっき鋼鈑のレーザ重ね溶接方法が知られている(下記特許文献2、請求項1等を参照)。この溶接方法では、所定の条件を満たす走行速度でレーザを走行させつつ照射する。これにより、レーザ照射位置から後方に延びる溶融池内で、少なくとも表面側の鋼鈑に細長い穴を生じさせる。
そして、レーザ照射で発生した金属蒸気をその細長い穴からレーザ走行方向後方側かつレーザ照射源側に排出させつつ溶接する。この方法により、重ね面にある亜鉛が蒸発して生じた亜鉛蒸気が溶融池内に生じた細長い穴から排出され、溶融池に悪影響を及ぼすことがないので、欠陥のない良好なレーザ重ね溶接が可能となる(同文献、段落0011等を参照)。
特開2007―268610号公報 特開2011―140053号公報
前記特許文献1に記載されたレーザ溶接方法では、流体噴射手段によってヒュームを除去することは可能であるが、溶接時に発生するスパッタが飛散してレーザ加工ヘッドのレーザ射出口に設けられている保護ガラスに付着する場合がある。また、流体噴射手段によってスパッタの付着を防止するためには、大量の空気を噴射する必要があり、コストが増加する。
また、特許文献2に記載されたレーザ溶接方法は、レーザのパワーが7[kW]以上、照射スポットが0.4[mm]以上にて、亜鉛めっき鋼鈑の厚さt[mm]とした場合のレーザの単位時間・体積当たりのパワーP/φtvが、0.07〜0.11[kW・sec/mm]となるような走行速度vでレーザを走行させつつ照射する必要があり、レーザの照射条件が限られている。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、従来よりもレーザの照射条件を緩和し、コストを抑制しつつ、スパッタの飛散による悪影響を低減することができるレーザ溶接方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明のレーザ溶接方法は、ミラーによりレーザをワークの目標点に反射させて照射するレーザ溶接方法であって、前記ミラーの角度を変化させて前記目標点を前記ワークの非溶接区間から溶接区間へ連続的に走査させるとともに、前記目標点による前記非溶接区間の走査中に前記レーザの照射を中断し、前記目標点による前記溶接区間の走査中に前記レーザの照射を行って、前記溶接区間のレーザ溶接を行うことを特徴とする。
本発明のレーザ溶接方法は、例えば、ミラーを含む光学系を収容する筐体を備えるレーザスキャンヘッドを用いて実施することができる。レーザスキャンヘッドは、例えば、筐体に取り付けられたレーザ発振器及びエアブロー並びに筐体のワークに対向する開口部を塞ぐ保護ガラス等を有している。
レーザスキャンヘッドは、レーザ発振器によって発振させたレーザを、ミラーを含む光学系によって反射及び集光させ、例えば2枚の金属板を重ねたワークの目標点へ向けて照射する。さらに、ミラーの角度を変化させて目標点をワークの溶接区間に沿って走査させ、ワークの溶接区間をレーザ溶接によって接合する。また、レーザスキャンヘッドは、エアブローから空気を噴射させ、ワークの溶接区間に対するレーザ照射によって形成された溶融池から飛散するスパッタが保護ガラスに付着するのを抑制する。
しかし、ミラーの角度を固定して、レーザを照射するワークの目標点を溶接区間の始点に静止させた状態でレーザの照射を開始すると、ワークに形成される溶融池の深さがレーザの照射方向に深くなって、レーザの照射方向に多くのスパッタが飛散する。また、溶接時間の短縮のために、レーザの高出力化を行うと、スパッタの飛散速度が上昇する。そのため、エアブローによる空気の噴射では、レーザの照射方向に向けて高速で飛散する多量のスパッタが保護ガラスに付着するのを十分に抑制することができない。
保護ガラスにスパッタが付着すると、保護ガラスを透過するレーザのパワーが低下し、溶接品質が低下する。そのため、保護ガラスを頻繁に交換する必要があり、生産性が低下する。このようなスパッタの飛散による悪影響を防止するために、エアブローによる空気の噴射を増加させると、大量の空気が必要になってエネルギーコストが増加したり、コンプレッサの増設により設備投資が発生したりする。
これに対し、本発明のレーザ溶接方法は、前述のように、ミラーの角度を変化させてレーザを照射するワークの目標点を、ワークの非溶接区間から溶接区間へ連続的に走査させる。さらに、本発明のレーザ溶接方法は、前述のように、目標点による非溶接区間の走査中は、レーザの照射を中断し、目標点による溶接区間の走査中は、レーザの照射を行って、溶接区間のレーザ溶接を行う。
このように、レーザを照射する目標点をワークの非溶接区間に沿って予め走査させておくことで、目標点が溶接区間に到達してレーザの照射を開始するときに、目標点を所定の速度で走査させながら溶接区間の始点を通過させることができる。そのため、ワークに形成される溶融池は、溶接区間の始点から終点まで、目標点の走査方向の後方に向けて漸次深さが浅くなるように形成される。すなわち、前記本発明のレーザ溶接方法では、前記レーザの照射によって前記ワークに形成される溶融池に、前記目標点の走査方向と逆方向に漸次深さが浅くなる傾斜部を形成することができる。
これにより、スパッタをワークの溶融池から目標点の走査方向の後方へ向けて飛散させ、レーザの照射方向に向けて飛散するスパッタを減少させることができる。すなわち、レーザの照射によってワークに形成される溶融池の傾斜部によって、スパッタの飛散する方向を制御することができる。そのため、例えば、レーザの高出力化を行っても、エアブローによる空気の噴射を増加させることなく、保護ガラスへのスパッタの付着を抑制し、溶接品質を向上させ、生産性を向上させることができる。また、単にレーザを照射する目標点を走査するだけでよく、前記従来のレーザ溶接方法のような特別な照射条件を設定する必要がない。
以上の説明から理解できるように、本発明によれば、従来よりもレーザの照射条件を緩和し、コストを抑制しつつ、スパッタの飛散による悪影響を低減することができるレーザ溶接方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るレーザ溶接方法に使用される装置の模式的な断面図。 図1に示すワークの非溶接区間と溶接区間の一例を示す斜視図。 図1に示す目標点の走査距離と、速度及びレーザ出力との関係を示すグラフ。 図3に示す溶接区間の始点における溶融池の模式的な断面図。 本発明の実施例1における非溶接区間と溶接区間の平面図。 図5に示す非溶接区間と溶接区間の変形例を示す平面図。
以下、図面を参照して本発明のレーザ溶接方法の一実施形態を説明する。
以下では、まず本発明の一実施形態に係るレーザ溶接方法に使用されるレーザスキャンヘッドについて説明し、次にそのレーザスキャンヘッドを用いた本実施形態のレーザ溶接方法について説明する。
(レーザスキャンヘッド)
図1は、本実施形態に係るレーザ溶接方法に使用されるレーザスキャンヘッド1の模式的な断面図である。レーザスキャンヘッド1は、例えば、レーザLを発振させるレーザ発振器2と、レーザLを集光するレンズ3と、レンズ3によって集光されたレーザLを反射させるミラー4と、これらを収容する筐体5と、を備えている。
レーザ発振器2は、例えば炭酸ガスレーザやYAGレーザを発振させる発振器である。なお、レーザ発振器2は、筐体5ではなく、レーザスキャンヘッド1の外部に設けてもよい。この場合、レーザ発振器2からのレーザLを光ファイバやミラー等の光学系によってレーザスキャンヘッド1に導入するようにしてもよい。レンズ3は、レーザ発振器2からのレーザLを集光する。
ミラー4は、レンズ3によって集光されたレーザLを反射させる固定ミラー4Aと、固定ミラー4Aに反射されたレーザLをワークWに向けて反射させる可動ミラー4Bとによって構成されている。固定ミラー4Aは、角度が一定に固定されているのに対し、可動ミラー4Bは、筐体5に設けられた駆動部6によって、XYZ直交座標系の各軸に対して任意の角度に傾斜させることができるように構成されている。
筐体5は、概ね矩形箱型の形状を有し、内部にレーザ発振器2、レンズ3、ミラー4、駆動部6等を収容し、ワークWに対向する開口部5Aを有している。開口部5Aは、保護ガラス7によって塞がれている。保護ガラス7は、筐体5の内部への異物の侵入を防止し、可動ミラー4Bによって反射されたレーザLを透過させる。筐体5の下方へ伸びる部分には、エアブロー8が設けられている。
エアブロー8は、レーザスキャンヘッド1からワークWへ照射されるレーザLの光軸Aに交差する方向Dに空気を噴出させて、溶接時に発生するスパッタS等の異物が保護ガラス7に付着するのを抑制する。
レーザスキャンヘッド1は、レーザ発振器2によって発振させたレーザLを、レンズ3、固定ミラー4A、及び可動ミラー4Bを含む光学系によって反射及び集光させ、例えば2枚の金属板を重ねたワークWの目標点Tへ向けて照射する。さらに、駆動部6により可動ミラー4Bの角度を変化させ、目標点TをワークWの溶接区間WSに沿って走査させ、ワークWの溶接区間WSをレーザ溶接によって接合する。また、レーザスキャンヘッド1は、エアブロー8から空気を噴射させ、ワークWの目標点Tに対するレーザLの照射によって形成された溶融池WP(図4参照)から飛散するスパッタSが保護ガラス7に付着するのを抑制する。
しかし、ミラー4の角度を固定して、レーザLを照射するワークWの目標点Tを溶接区間WSの始点WS1に静止させた状態でレーザLの照射を開始すると、ワークWに形成される溶融池WPの深さdがレーザLの照射方向に深くなって、レーザLの照射方向に多くのスパッタSが飛散する。また、溶接時間の短縮のために、レーザLの高出力化を行うと、スパッタSの飛散速度が上昇する。そのため、エアブロー8による空気の噴射では、レーザLの照射方向に向けて高速で飛散する多量のスパッタSが保護ガラス7に付着するのを十分に抑制することができない。
保護ガラス7にスパッタSが付着すると、保護ガラス7を透過するレーザLのパワーが低下し、溶接品質が低下する。そのため、保護ガラス7を頻繁に交換する必要があり、生産性が低下する。このようなスパッタSの飛散による悪影響を防止するために、エアブロー8による空気の噴射を増加させると、大量の空気が必要になってエネルギーコストが増加したり、コンプレッサの増設により設備投資が発生したりする。
(レーザ溶接方法)
以下、本実施形態のレーザ溶接方法について説明する。
本実施形態のレーザ溶接方法は、ミラー4によりレーザLをワークWの目標点Tに反射させて照射するレーザ溶接方法であり、前述のレーザスキャンヘッド1を用いて実施することができる。本実施形態のレーザ溶接方法では、可動ミラー4Bの角度を変化させて目標点TをワークWの非溶接区間NSから溶接区間WSへ連続的に走査させる。
そして、目標点Tが非溶接区間NSを移動している間、すなわち目標点Tによる非溶接区間NSの走査中は、レーザLの照射を中断し、レーザLを目標点Tに照射することなく、目標点Tを空走させる。また、目標点Tが溶接区間WSを移動している間、すなわち目標点Tによる溶接区間WSの走査中は、レーザLの照射を行って、レーザLを目標点Tに照射して、溶接区間WSのレーザ溶接を行う。
図2は、図1に示すワークWの非溶接区間NSと溶接区間WSの一例を示す斜視図である。非溶接区間NSと溶接区間WSは、例えば、ワークWの加工面における同一直線上の連続する区間である。この例では、まず、レーザLの照射を中断した状態で、可動ミラー4Bの角度を調節して、目標点Tの位置を非溶接区間NSの始点NS1に配置する。次に、可動ミラー4Bの角度を変化させて目標点Tを非溶接区間NSに沿って走査させる。
そして、目標点Tの走査を継続しながら、目標点Tが溶接区間WSの始点WS1に達するとき又はその直前に、レーザLの照射を開始し、目標点TにレーザLを照射して溶接区間WSのレーザ溶接を行う。すなわち、非溶接区間NSは、溶接区間WSの始点WS1において目標点Tが速度を有した状態で溶接を開始するための助走区間又は空走区間である。
図3は、目標点Tの走査距離と、走査速度及びレーザ出力との関係の一例を示すグラフである。図3において、(a)は、目標点Tの走査距離と走査速度との関係を示し、(b)は、目標点Tの走査距離とレーザ出力との関係を示している。
非溶接区間NSの始点NS1から非溶接区間NSに沿って目標点Tの走査を開始すると、目標点Tは、図3の(a)に示すように、走査速度がゼロの静止した状態から速度が上昇を始め、最高速度に達した後、その速度が一定の距離に亘って維持される。そして、図3(b)に示すように、例えば溶接区間WSの始点WS1に達する直前にレーザLの照射が開始され、レーザ出力が上昇を始め、最高出力に達するときに、目標点Tは溶接区間WSの始点WS1に到達する。目標点Tの速度は、レーザLの照射が開始された後、溶接区間WSの始点WS1に到達するまで低下し、概ね溶接区間WSの始点WS1に達したときに一定の速度になり、溶接区間WSの終点WS2まで一定の速度が維持される。
図4は、図3に示す溶接区間WSの始点WS1におけるワークWの溶融池WPを示す模式的な断面図である。前述のように、非溶接区間NSに沿って目標点Tを走査させ、走査方向SDにおいて溶接区間WSの始点WS1の直前の位置でレーザLの照射を開始し、目標点Tが速度を有して溶接区間WSの始点WS1を通過する。これにより、図4に示すように、ワークWに形成される溶融池WPは、目標点Tの走査方向SDの後方に向けて漸次深さdが浅くなるように形成される。換言すると、本実施形態のレーザ溶接方法では、レーザLの照射によってワークWに形成される溶融池WPに対し、目標点Tの走査方向SDと逆方向に漸次深さdが浅くなる傾斜部WIを形成することができる。
これにより、スパッタSをワークWの溶融池WPから目標点Tの走査方向SDの後方へ向けて飛散させ、図1に示すように、レーザLの照射方向に向けて飛散するスパッタSを減少させることができる。すなわち、レーザLの照射によってワークWに形成される溶融池WPの傾斜部WIによって、スパッタSの飛散方向FDを制御することができる。そのため、例えば、レーザLの高出力化を行っても、エアブロー8による空気の噴射を増加させることなく、保護ガラス7へのスパッタSの付着を抑制することができ、溶接品質を向上させ、保護ガラス7の交換頻度を低減して生産性を向上させることができる。また、単にレーザLを照射する目標点Tを走査するだけでよく、前記従来のレーザ溶接方法のような特別な照射条件を設定する必要がない。
したがって、本実施形態のレーザ溶接方法によれば、従来よりもレーザLの照射条件を緩和し、コストを抑制しつつ、スパッタSの飛散による悪影響を低減することができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
[実施例]
以下、本発明の実施例について説明する。
まず、レーザ溶接を行うワークとして、厚さ1.2[mm]の鋼鈑と厚さ1.2[mm]の亜鉛めっき鋼鈑の板組を用意し、ワーク上に非溶接区間と溶接区間を設定した。
図5は、実施例1における非溶接区間NSと溶接区間WSの模式的な平面図である。
図5において、破線で示す直線状の非溶接区間NSの長さは1.55[mm]、実線で示す円周状の溶接区間WSの半径は、2.5[mm]とした。レーザのパワーは、6000[W]、非溶接区間NSにおける目標点の走査速度は9300[cm/min]、溶接区間WSにおける目標点の走査速度は1000[cm/min]とした。
そして、レーザスキャンヘッドのミラーの角度を変化させて目標点をワークの非溶接区間NSから溶接区間WSへ連続的に走査させるとともに、目標点による非溶接区間NSの走査中にレーザの照射を中断し、目標点による溶接区間WSの走査中にレーザの照射を行って、溶接区間WSのレーザ溶接を行った。
その結果、図1に示すように、レーザLの照射方向に対するスパッタSの飛散方向FDの角度αは約50°であり、保護ガラス7へ向けたスパッタSの飛散は無かった。なお、スパッタSの飛散方向FDは、非溶接区間NSにおける目標点Tの走査速度、レーザ出力等によって変化する。また、板組によって最適なレーザ照射の条件が異なるため、板組に適した条件を適宜選択することができる。
図6は、図5に示す非溶接区間NSと溶接区間WSの変形例を示す平面図である。前述のように目標点の走査中にレーザの照射を開始することで、走査方向と逆方向にスパッタが飛散する。そのため、非溶接区間NSは必ずしも直線である必要はなく、円弧状であってもよい。この場合、目標点の走査方向と逆方向の接線方向にスパッタを飛散させることが可能である。
4 ミラー
L レーザ
NS 非溶接区間
T 目標点
W ワーク
WI 傾斜部
WS 溶接区間

Claims (2)

  1. ミラーによりレーザをワークの目標点に反射させて照射するレーザ溶接方法であって、
    前記ミラーの角度を変化させて前記目標点を前記ワークの非溶接区間から溶接区間へ連続的に走査させるとともに、前記目標点による前記非溶接区間の走査中に前記レーザの照射を中断し、前記目標点による前記溶接区間の走査中に前記レーザの照射を行って、前記溶接区間のレーザ溶接を行うことを特徴とするレーザ溶接方法。
  2. 前記レーザの照射によって前記ワークに形成される溶融池に前記目標点の走査方向と逆方向に漸次深さが浅くなる傾斜部を形成することを特徴とする請求項1に記載のレーザ溶接方法。
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