JP2017163790A - モータ制御装置、モータ制御システム、画像形成装置および搬送装置 - Google Patents

モータ制御装置、モータ制御システム、画像形成装置および搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017163790A
JP2017163790A JP2016048480A JP2016048480A JP2017163790A JP 2017163790 A JP2017163790 A JP 2017163790A JP 2016048480 A JP2016048480 A JP 2016048480A JP 2016048480 A JP2016048480 A JP 2016048480A JP 2017163790 A JP2017163790 A JP 2017163790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
motor control
control device
rotation
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016048480A
Other languages
English (en)
Inventor
健雄 関
Takeo Seki
健雄 関
鈴木 晴之
Haruyuki Suzuki
晴之 鈴木
博之 木口
Hiroyuki Kiguchi
博之 木口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016048480A priority Critical patent/JP2017163790A/ja
Publication of JP2017163790A publication Critical patent/JP2017163790A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】エンコーダ信号(位置信号)のフィルタ処理を回転速度に依らずに処理可能とする。【解決手段】モータ105の回転位置を示すエンコーダ信号(位置信号)の立ち上がりまたは立ち下がりエッジを検出し、前記位置信号のスペクトル強度を示すエッジ間周波数情報を取得する周波数情報取得部(第1カウンタ107)と、前記エッジ間周波数情報における特定の高調波成分をフィルタ処理する高調波フィルタ処理部(フィルタ108)と、前記高調波フィルタ処理部(フィルタ108)でフィルタ処理されたエッジ間周波数情報を、モータ105の回転位置を示す補正信号に変換して出力する補正信号出力部(第2カウンタ10)と、前記補正信号を用いて前記モータ105の回転速度制御または回転位置制御を行う回転制御部(モータ制御部102)と、を備えた【選択図】図2

Description

本発明は、モータ制御装置、モータ制御システム、画像形成装置および搬送装置に関する。
モータの位置制御あるいは速度制御を行うためにエンコーダ信号を使用することは従来から行われている。しかし、エンコーダ信号にパルス抜けや位相誤差があると、制御されているモータの回転ムラが大きくなる。これを防ぐためにフィルタを用いて精度を向上させる技術が、例えば特開平9−267946号公報(引用文献1)などにより既に知られている。
この特開平9−267946号公報に開示された技術は、無端状ベルトを互いに外径の異なる駆動ロールと従動ロールとの間に架け渡し、駆動ロールの回転により無端状ベルトを走行させて画像形成処理を行う画像形成装置において、従動ロールの角速度を検知する検知手段と、検知手段によって検知された角速度情報から従動ロールの回転周波数成分を除去するフィルタ手段と、フィルタ手段によってフィルタリングされた角速度情報に基づいて無端状ベルトの走行速度を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。この画像形成装置では、フィルタ手段はフィルタ特性を可変としたものであり、検知手段によって検知された角速度情報から従動ロールの回転周波数を演算する演算手段と、演算手段によって演算された従動ロールの回転周波数に応じてフィルタ手段のフィルタ特性を設定するフィルタ特性設定手段と、をさらに備えている。
前記公知技術では、角速度を検知する検知手段としてのエンコーダのエンコーダ信号のフィルタ処理は回転周波数(回転速度)によってフィルタ特性、言い換えればフィルタの周波数特性を変えていた。このようにモータの回転速度によってフィルタの周波数特性を変えることは、前記公知技術に限らず、従前から行われてきた。
しかし、回転速度によってフィルタの周波数特性を変えるためには、CPUはモータの現在の回転速度を知っている必要がある。CPUは、回転速度を知った上で演算を行い、フィルタの周波数特性を変えるという制御を実行する。このように回転速度を知った上で演算を行い、フィルタの周波数特性を変えると、その分、制御に遅れが生じる。また、制御工程も複雑になる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、エンコーダ信号(位置信号)のフィルタ処理を回転速度に依らずに処理可能とすることにある。
前記課題を解決するため、本発明の一態様は、モータ105の回転位置を示す位置信号の立ち上がりまたは立ち下がりエッジを検出し、前記位置信号のスペクトル強度を示すエッジ間周波数情報を取得する周波数情報取得部と、前記エッジ間周波数情報における特定の高調波成分をフィルタ処理する高調波フィルタ処理部と、前記高調波フィルタ処理部でフィルタ処理されたエッジ間周波数情報を、モータの回転位置を示す補正信号に変換して出力する補正信号出力部と、前記補正信号を用いて前記モータの回転速度制御または回転位置制御を行う回転制御部と、を備えたモータ制御装置を特徴とする。
本発明によれば、位置信号のフィルタ処理を回転速度に依らずに処理することができる。なお、前記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明において明らかにされる。
本発明の概略を説明するための機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 エンコーダ信号の位相ズレを説明するための波形を示す図である。 フィルタの特性を示す説明図である。 公知のIIR型のノッチフィルタの構成例を示す図である。 図5に示したノッチフィルタのノッチフィルタボード線図である。 図2に示したソフトウェア構成をハードウェアに置き換えたときの構成を示すブロック図である。 CPUで実行されるフィルタリング処理の処理手順を示すフローチャートである。 本実施形態のモータ制御装置が適用される実施例1に係る画像形成装置の全体構成の一例を示す図である。 本実施形態のモータ制御装置が適用される実施例2に係る紙搬送装置の搬送部の構成の一例を示す図である。
本発明は、エンコーダ信号のエッジ検出タイミングでサンプリングを行うデジタルフィルタ処理を用いることにより、エンコーダ信号のパルス抜けおよび位相誤差を除去したエンコーダ信号を生成し、それを通常の制御処理に用いることを特徴とする。これにより、回転速度に依らずにエンコーダ信号のフィルタ処理を行うことができる。以下、図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の概略を説明するための機能構成を示すブロック図である。同図において、エンコーダ106はモータ105の回転に伴ってエンコーダ信号(位置信号)を出力し、出力されたエンコーダ信号は、第1カウンタ107に入力される。この第1カウンタ107で、エンコーダ信号に対してFFT(高速フーリエ変換)を行い、エンコーダ信号における周波数のスペクトル強度を示すエッジ間周波数情報を取得する。フィルタ108ではエッジ間隔(2相エンコーダの場合両エッジおよび片エッジ両方可)でサンプリングを行い、回転周波数のN倍高調波を減衰するフィルタリングを行う。エッジ間隔でサンプリングを行うとは、エッジを検出する毎にサンプリング行うことである。両エッジとはエッジの立ち上がりと立ち下がりの両者、片エッジとは立ち上がりあるいは立ち下がりの一方のことである。このようにエッジ検出でサンプリングすることから、サンプリング周期は一定時間ではなく回転速度に依る。そのため、予め回転周波数のN倍高調波(N:1以上の整数)のフィルタ設計を行っておけば、回転速度に依らず回転周波数のN倍高調波を減衰するフィルタリングを行うことができる。
第2カウンタ109は、フィルタリング後のエッジ間周波数情報に応じて修正されたエンコーダ信号(補正信号)を生成し、位置制御111側に出力する。位置制御111には、位置指令信号xtgtとして溜まったパルスから前記修正されたエンコーダ信号が減算されたパルス信号が入力される。位置制御111からは速度制御112側に制御電圧(CTL)が出力される。この制御電圧(CTL)に、前記補正したエンコーダ信号を微分した信号が減算され、位置指令信号xtgtを微分した信号が加算され、速度制御112に入力される。
速度制御112からはドライバ104に速度指令信号が出力されるが、この速度指令信号に目標速度vtgtを微分した信号が加算され、ドライバ104に入力される。ドライバ104はこの入力された速度指令信号(パルス信号)に基づいてモータ105を駆動する。エンコーダ106は、このときのモータ105の回転に伴ってエンコーダ信号を出力し、このエンコーダ信号を第1カウンタ107で受けるというループを繰り返す。
この制御では、モータ105の回転数が遅いとサンプリング周期が長くなる。つまり時間遅れが大きくなるので、ある回転速度以上でこの手法が有効となる。
図2は本発明の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。同図において、モータ制御装置100は、CPU101およびエンコーダ106から構成され、これにドライバ(Driver)101を加えることによりモータ105を駆動するモータ駆動装置が構成される。CPU101はモータ制御部102、PWM変換部103、第1カウンタ107、フィルタ(FIL)108および第2カウンタ109を備えている。モータ制御部102、PWM変換部103、第1カウンタ107、フィルタ(FIL)108および第2カウンタ109はソフトウェアとして構成され、CPU101が当該ソフトウェアを実行することにより機能する。
モータ制御部102には、偏差カウンタ110で目標速度(ωtgt)に対して検出速度(ωdet)が減算されたパルス信号が入力され、モータ制御部102内で駆動用の制御電圧(CTL)に計算処理される。そして、計算処理で得られた制御電圧(CTL)はPWM変換部103でPWM変換され、速度指令信号(Vctl)として出力される。モータ制御部102内では、速度フィードバック制御/位置フィードバック制御/速度フィードフォワード制御/位置フィードフォワード制御等が行われている。
すなわち、PWM変換部103は、モータ制御部102の出力である制御電圧(CTL)をPWM信号に変換する。これが速度指令信号Vctlであり、制御電圧(CTL)をPWM信号状態に変換したものである。ドライバ104は、速度指令信号Vctlを受け、モータ105を駆動するためのスイッチング処理を行う。モータ105はモータ制御部102で計算処理された制御電圧(CTL)に従い、モータトルク(T)を出力する。
エンコーダ106は、モータ発生トルク−負荷トルクが入力され、モータ回転速度(ωdet)、モータ位置(xdet)(図示しないが位置制御を行っている場合)が出力となる。測定センサとして2相エンコーダ106だけでなくFG(Frequency Generator)であっても良い。なお、FGは1相のパルス状の信号である。
図2から分かるように、本実施形態では、CPU101で、モータ105を駆動する信号を生成し、モータ105の回転を検出するエンコーダ106からエンコーダ信号に対して第1カウンタ107、フィルタ108および第2カウンタ109でωdet(検出信号)を生成してモータ制御部102に戻すように構成されている。
なお、図2では、速度制御を行っている場合について説明しているが、位置制御を行う場合は、図1においてエンコーダ106からモータ位置(xdet)を取得し、位置制御111の前段の偏差カウンタに入力し、図1に示した回路構成で処理される。
図3(b)は、位相ズレが発生しているエンコーダ信号の波形について説明する図であり、同図(c)は同図(b)において回転速度が本来の速度よりも速い速度として誤検知した符号Fで表される箇所と、回転速度が本来の速度よりも遅い速度として誤検知した符号Sで表される箇所とを示した図である。
エンコーダ106の出力波形は、理想的にはモータ105が定速回転しているとき、同図(a)に示すように位相ズレがない信号となる。破線で示す部分F,Sは位相ズレが発生している箇所であり、回転角によって本来の速度とは異なる速度として処理されることがあり、モータ105が回転ムラを生じる原因となる。
図4(a)は、フィルタの特性を示す説明図である。図4(a)において横軸は周波数、縦軸はゲインを示す。図4(b)はエッジ間周波数情報の具体例を示す図である。図4(b)において横軸は周波数、縦軸はスペクトル強度を示す。図4(b)のエンコーダ周波数情報に対して図4(a)に示すフィルタを適用することで、図4(c)に示すような特定の高調波成分を除去したエッジ間周波数情報が得られる。
フィルタ108としてノッチフィルタを使用し、当該ノッチフィルタで1回転周波数の6倍高調波を減衰したい場合を例にとって説明する。モータ1回転は360パルス、回転速に依るサンプリング周波数はfsとする。fsはエンコーダ106で検出したエンコーダ信号のエッジ周波数である。減衰したい周波数は、
fs×6/360
で計算できる。
図5は公知のIIR型のノッチフィルタの構成例を示す図である。
ノッチフィルタの伝達関数H(z)は
H(z)=(c0(1+b1-1+z-2 ))/(1−a1-1)−a2-2
であり、係数は
B0:共振のするどさ
T:サンプリング周期
F0:減衰したい周波数
として、
a1=2×exp(−1×π×B0×T)×cos(2×π×F0×T)
a2=−1×exp(−2×π×B0×T)
b1=−2×cos(2×π×F0×T)
c0=(1−a1−a)/(2+b1
で計算される。すなわち、係数は、B0の共振のするどさは予め設定するので、T(サンプリング周期)およびF0(減衰したい周波数)で決定される。
図5では、IIR型のノッチフィルタの構成を示しているが、別の型、例えば直接型構成I/II/転置型構成)のIIRまたはFIRでも構わない。ただし、減衰率を含めたフィルタ構造(FIR/IIR)は予め設定しておく必要がある。また、ここではどの周波数成分を減衰するかの処理をCPU101がソフトウェアで行うこととして説明しているが、ハードウェアで行ってもよい。
図7は図2に示したソフトウェア構成をハードウェアに置き換えたときの構成を示すブロック図である。図2に示したソフトウェア構成に代えてハードウェア構成としたとき、図7に示すように、図2における機能部としての第1カウンタ107、フィルタ108および第2カウンタ109を、CPU101とは別構成にする。すなわち、第1カウンタ107a、フィルタ108aおよび第2カウンタ109aをハードウェアで構成し、CPU101の外に置く。そして、エンコーダ106の出力を第1カウンタ107aに入力し、フィルタ108aでフィルタ処理した後、第2カウンタ109aで電気的なエンコーダ信号に戻してωdet(検出信号)を生成し、モータ制御部102側に戻す。このようにして、図2においてソフトウェア処理していたものをハードウェア処理とすることができる。
なお、図2の構成はエンコーダ106の位相誤差を補正する構成であるが、エンコーダ106等の取り付け偏心誤差にも対応することができる。
このように、従来技術ではサンプリング周期(T)は一定であったが、減衰したい周波数は回転速度のあう高調波成分なので回転速度によって変わる。そこで、減衰したい周波数は、速度によって計算を行う必要があった。しかし、本実施形態では、サンプリング周波数(T)はエンコーダ106のエッジ周期から減衰したい周波数は1回転成分の何倍の高調波か予め決定することで係数がリアルタイムで自動計算される。すなわち、ノッチフィルタの自動計算が行われる。
例えばモータ1回転のエンコーダパルス数360[pulse]、モータ回転数3000[rpm]のシステムにおいて、1回転成分の6倍高調波を減衰したいときには、
1回転周波数=3000/60=50[Hz]
サンプリング周波数=50×360=18000[Hz]
サンプリング周期(T)=5.5×10-5[sec]
である。これらの情報から
減衰したい周波数(F0)=18000×6/360=300[Hz]
となる。このようにして減衰したい周波数(F0)を自動計算することができる。
図6は、図5に示したノッチフィルタのノッチフィルタボード線図である。周波数300[Hz]で大きく減衰していることが分かる。なお、ここでは1つのノッチフィルタについて説明したが、2つ以上の高調波成分を除去したい場合は、フィルタ108を2つ以上連ねることにより、狙いとする高調波成分を除去することができる。
図8は、CPU101で実行されるフィルタリング処理の処理手順を示すフローチャートである。同図において、フィルタリング処理が開始されると、まず、モータ回転に応じて出力されるエンコーダ信号を第1カウンタ107で取得し、エッジ間周波数情報を取得する(ステップS1)。このときにはエンコーダ位相ズレがあり回転ムラ成分を含んでいる。
次いで、フィルタ108で図5に示したノッチフィルタによってフィルタ処理を実施する(ステップS2)。フィルタ処理では、ノッチフィルタ機能で図7に示したように予め設定した高次回転ムラ成分のフィルタリングが行われる。
ステップS2で高次回転ムラ成分のフィルタリングが実施された後、当該フィルタリング処理された信号をエンコーダ信号として再生させ(ステップS3)、この信号を用いて位置/速度制御を行う。本実施形態では、この信号はωdet(検出信号)としてモータ制御部102側に戻される。
本実施形態では、エンコーダ106のエンコーダ信号のフィルタ処理を回転周波数(回転速度)によってフィルタの周波数特性を変えることなく、エンコーダ信号のエッジ検出タイミングでサンプリングを行うデジタルフィルタ処理を用いる構成とした。これにより、エンコーダ信号のパルス抜けおよび位相誤差を除去したエンコーダ信号を生成し、それを通常の制御処理に用いることが可能となった。このようなモータ制御装置は、例えば画像形成装置、紙幣を搬送する紙搬送装置、シート状 を搬送する搬送装置、自動車、ロボット、アミューズメント機器などに使用されるDCモータのモータ制御に使用される。
なお、本実施形態では、図4および図5を参照し、フィルタ108が、前記モータ105の1回転の何倍の高調波を減衰するか予め設定しておき、ノッチフィルタの自動計算を行うようになっている。しかし、図4に示すように、カットオフ周波数から右下がりにゲインが下がるローパスフィルタ(LPF) についても、モータ1回転の何倍の高調波を減衰するか予め設定しておき、ローパスフィルタの自動計算を行うようにすることもできる。
さらに、エッジ間周波数フィルタ処理部として機能する第1カウンタ107とフィルタ108では、前記モータ1回転の何倍の高調波を減衰するか予め設定しておき、ノッチフィルタの自動計算とローパスフィルタの自動計算を行い、両者を組み合わせてフィルタとして機能させることもできる。
また、エッジ間周波数フィルタ処理部として機能する第1カウンタ107とフィルタ108では、前記モータ1回転のN倍の高調波とM倍の高調波(N,Mは1以上の異なる正の整数)の周波数を通過させるかを予め設定しておき、バンドパスフィルタの自動計算を行い、バンドパスフィルタとして機能させることもできる。
図9は本実施形態のモータ制御装置が適用される実施例1に係る画像形成装置の全体構成の一例を示す図である。
図9において、画像形成装置10は、画像読み取り部25、画像形成部(画像形成エンジン部)11および給紙部20からなる。画像読み取り部25、画像形成部(画像形成エンジン部)11および給紙部20自体の構成は、公知なので、簡単に説明する。
画像読み取り部25は原稿を光学的に読み取る機構を備えている。図9に示した画像形成装置10の画像形成部11はタンデム型の間接転写方式のプリンタエンジンを備えている。画像形成部11は、第1ないし第4の感光体ドラム12a,12b,12c,12dを備えている。各感光体ドラム12a〜12dの周りには、帯電プロセス、露光プロセス、現像プロセス、転写プロセス、クリーニングプロセスを実行するための各プロセス機器が配置されている。電子写真プロセスで各感光体ドラム12a〜12dの表面に形成されたトナー画像は各感光体ドラム12a〜12dに接触して配置された中間転写ベルト14に転写プロセス機器により転写される。転写プロセス機器である1次転写ローラは、中間転写ベルト14を介して各感光体ドラム12a〜12dと対向した位置に配置されている。
中間転写ベルト14は、駆動ローラ50、第1のベルト従動ローラ21aおよび第2のベルト従動ローラ21bの間に掛け渡されている。駆動ローラ50は、ベルト駆動モータ52によって駆動ギア55および従動ギア56を介して駆動され、中間転写ベルト14を回転移動させる。
画像形成部11内にはプリンタエンジン制御部23が配置されている。プリンタエンジン制御部23は、前記モータ制御装置100を含み、プリンタエンジンによる画像形成を制御するとともに、前記ベルト駆動モータ52を駆動制御する。
給紙部20は給紙トレイ24を備え、給紙トレイ24に収容された記録紙19をピックアップローラ17によって1枚ずつピックアップし、搬送ローラ18によって搬送路に沿ってレジストローラ対16まで搬送する。被記録媒体としての記録紙19は中間転写ベルト14上の画像とタイミングを取って2次転写ローラ15と第1のベルト従動ローラ21aのニップに送り込まれ、記録紙19上に中間転写ベルト14上のトナー画像が転写される。トナー画像が転写された記録紙19は定着プロセス部13まで搬送され、定着プロセス部13で加熱および加圧処理が行われ、トナー画像が記録紙19に定着された後、排紙トレイ22に排紙される。
なお、図9に示した画像形成装置10ではモータとしてベルト駆動モータ52が1つ例示されている。しかし、感光体ドラム12a〜12dの回転駆動、定着プロセス部における定着ローラの回転駆動、給紙部20におけるピックアップローラ17および搬送ローラ18の回転駆動、レジストローラ対16の回転駆動などにモータが使用されている。そのため、本実施形態に係るモータ駆動制御装置は、各モータの駆動に適用できる。そこで、前記図2に示した構成のモータ制御装置100により、回転ムラをリアルタイムで補正すれば、高精度の画像形成が可能となる。
図10は本実施形態のモータ制御装置が適用される実施例2に係る紙搬送装置の搬送部の構成の一例を示す図である。この紙搬送装置30は例えば紙幣を搬送する搬送装置であり、紙幣の搬送方向に直列に並んだ第1および第2の2つの搬送ローラ対31,32を備えている。第1の搬送ローラ対31は第1の駆動ローラ31aと第2の従動ローラ31bとからなり、第2の搬送ローラ対32は第2の駆動ローラ32aと第2の従動ローラ32bとからなる。第1の駆動ローラ31aは第1の駆動モータ33から駆動され、第2の駆動ローラ32aは第2の駆動モータ34によって駆動される。
第1の駆動モータ33の駆動力(駆動トルク)は第1の駆動ギア35から第1の従動ギア36に伝達され、第1の駆動ローラ31aを駆動する。第2の駆動モータ34の駆動力(駆動トルク)は第2の駆動ギア37から第2の従動ギア38に伝達され、第2の駆動ローラ32aを駆動する。紙幣Pは矢印で示す搬送方向の上流側から第1の搬送ローラ対31のニップに進入し、ニップで挟まれて駆動力が付与され、第2の搬送ローラ対32のニップに進入する。搬送状態は紙検知センサ39で検出する。紙幣の搬送状態は、紙検知センサ39で検知してからの時間と第1および第2の搬送ローラ対31,32の搬送速度から容易に判断することができる。
この例では、2つのモータで第1および第2の搬送ローラ対31,32をそれぞれ駆動することから、第1および第2の駆動モータ33,34の回転速度が揃わないと、皺や破断、あるいは搬送不良の原因になる。そこで、本実施形態に係るモータ制御装置100を適用し、第1および第2の駆動モータ33,34を制御する。なお、エンコーダ106は、第1の駆動モータ33では、第1の駆動ギア35あるいは第1の駆動ギア35に連結された駆動軸に、第2の駆動モータ34では、第2の駆動ギア37あるいは第2の駆動ギア37に連結された駆動軸に設ける。そして、このエンコーダ106のエンコーダ信号に基づいて前記図2に示した構成のモータ制御装置100が、第1および第2の駆動モータ33,34の回転ムラをリアルタイムで補正し、高精度で両者を回転駆動することができる。その結果、位相を合わせて第1および第2の駆動モータ33,34を同期して駆動することが可能となり、紙幣を搬送する際に、皺が発生し、あるいは破損するような事態が生じることはない。
以上のように、本実施形態によれば、次のような効果を奏する。なお、以下の説明では、特許請求の範囲における各構成要素と本実施形態の各部について対応を取り、両者の用語が異なる場合には後者をかっこ書きで示し、両者の対応関係を明確にした。
(1) モータ105の回転位置を示す位置信号(エンコーダ信号)の立ち上がりまたは立ち下がりエッジを検出し、前記位置信号のスペクトル強度を示すエッジ間周波数情報を取得する周波数情報取得部(第1カウンタ107)と、前記エッジ間周波数情報における特定の高調波成分をフィルタ処理する高調波フィルタ処理部(フィルタ108)と、前記高調波フィルタ処理部(フィルタ108)でフィルタ処理されたエッジ間周波数情報を、モータ105の回転位置を示す補正信号(修正したエンコーダ信号)に変換して出力する補正信号出力部(第2カウンタ109)と、前記補正信号を用いて前記モータ105の回転速度制御または回転位置制御を行う回転制御部(モータ制御部102)と、を備えた本実施形態に係るモータ制御装置によれば、モータの回転速度に依らずに位置信号(エンコーダ信号)のフィルタ処理を行うことができる。
(2) 前記高調波フィルタ処理部(フィルタ108)が、前記モータ105の1回転の何倍の高調波を減衰するか予め設定しておき、ノッチフィルタの自動計算を行う本実施形態によれば、減衰したい周波数(F0)を自動計算し(図4)、回転ムラを抑制することができる。
(3) 前記高調波フィルタ処理部(フィルタ108)が、前記モータ105の1回転の何倍の高調波を減衰するか予め設定しておき、ローパスフィルタの自動計算を行う本実施形態によれば、カットオフした周波数(F0)を自動計算し(図4)、カットオフ周波数より高い周波数を減衰させることができる。
(4) 前記エッジ間周波数フィルタ処理部(第1フィルタ107+フィルタ108)が、前記モータ105の1回転の何倍の高調波を減衰するか予め設定しておき、ノッチフィルタの自動計算とローパスフィルタの自動計算を行い、両者を組み合わせる本実施形態によれば、ノッチフィルタで前記何倍かの高調波を減衰させ、ローパスフィルタでカットオフした周波数より高い周波数を減衰させる(図4)ことができる。
(5) 前記エッジ間周波数フィルタ処理部(第1フィルタ107+フィルタ108)が、前記モータ105の1回転のN倍の高調波とM倍の高調波(N,Mは1以上の異なる整数)の周波数を予め設定しておき、バンドパスフィルタの自動計算を行うので、N倍の高調波とM倍の高調波の間の周波数帯域以外の周波数を減衰させることができる。
(6) 前記モータ制御装置100と、駆動対象物を駆動するためのモータ105と、前記モータ制御装置100からの駆動電圧に基づいて前記モータ105を駆動する駆動装置(ドライバ104)と、を備えた本実施形態によれば、前記(1)から(5)の効果を奏するモータ制御システムを提供することができる。
(7) 前記モータ制御装置100と、画像形成要素(感光体ドラム12a〜12d、中間転写ベルト14等)によって被記録媒体(記録紙19)に画像を形成する画像形成部11と、前記画像形成要素(感光体ドラム12a〜12d、中間転写ベルト14等)を駆動するモータ(ベルト駆動モータ52)と、前記モータ制御装置100からの駆動電圧に基づいて前記モータを駆動する駆動装置(ドライバ104)と、を備えた本実施形態によれば、前記(1)から(6)の効果を奏する画像形成装置を提供することができる。
(8) 前記モータ制御装置100と、シート状の物体(紙幣P)を搬送する搬送部材(第1および第2の搬送ローラ対31,32)と、前記搬送部材(第1および第2の搬送ローラ対31、32)を駆動するモータ(第1および第2の駆動モータ33,34)と、前記モータ制御装置100からの駆動電圧に基づいて前記モータを駆動する駆動装置(ドライバ104)と、を備えた本実施形態によれば、前記(1)から(7)の効果を奏する搬送装置を提供することができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態および実施例は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
11 画像形成部
12a〜12d 感光体ドラム(画像形成要素)
14 中間転写ベルト(画像形成要素)
19 記録紙(被記録媒体)
31 第1の搬送ローラ対(搬送部材)
32 第2の搬送ローラ対(搬送部材)
33 第1の駆動モータ(モータ)
34 第2の駆動モータ(モータ)
52 ベルト駆動モータ(モータ)
100 モータ制御装置
102 モータ制御部(回転制御部)
104 ドライバ(駆動装置)
105 モータ
106 エンコーダ(パルス信号出力部)
107 第1カウンタ(周波数情報取得部、エッジ間周波数フィルタ処理部)
108 高調波フィルタ処理部(エッジ間周波数フィルタ処理部)
109 第2カウンタ(補正信号出力部)
P 紙幣(シート状の物体)
特開平9−267946号公報

Claims (10)

  1. モータの回転位置を示す位置信号の立ち上がりまたは立ち下がりエッジを検出し、前記位置信号のスペクトル強度を示すエッジ間周波数情報を取得する周波数情報取得部と、
    前記エッジ間周波数情報における特定の高調波成分をフィルタ処理する高調波フィルタ処理部と、
    前記高調波フィルタ処理部でフィルタ処理されたエッジ間周波数情報を、モータの回転位置を示す補正信号に変換して出力する補正信号出力部と、
    前記補正信号を用いて前記モータの回転速度制御または回転位置制御を行う回転制御部と、
    を備えたモータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置において、
    前記高調波フィルタ処理部は、前記モータの1回転の何倍の高調波を減衰するか予め設定しておき、ノッチフィルタの自動計算を行うことを特徴とするモータ制御装置。
  3. 請求項1に記載のモータ制御装置において、
    前記高調波フィルタ処理部は、前記モータの1回転の何倍の高調波を減衰するか予め設定しておき、ローパスフィルタの自動計算を行うことを特徴とするモータ制御装置。
  4. 請求項1に記載のモータ制御装置において、
    エッジ間周波数フィルタ処理部は、前記モータの1回転の何倍の高調波を減衰するか予め設定しておき、ノッチフィルタの自動計算とローパスフィルタの自動計算を行い、両者を組み合わせることを特徴とするモータ制御装置。
  5. 請求項4に記載のモータ制御装置において、
    前記エッジ間周波数フィルタ処理部は、前記モータの1回転のN倍の高調波とM倍の高調波(N,Mは1以上の異なる整数)の周波数を予め設定しておき、バンドパスフィルタの自動計算を行うことを特徴とするモータ制御装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のモータ制御装置において、
    前記位置信号および前記補正信号はパルス信号であることを特徴とするモータ制御装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のモータ制御装置において、
    前記周波数情報取得部は前記位置信号に対してFFTをすることで前記エッジ間周波数情報を取得することを特徴とするモータ制御装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のモータ制御装置と、
    駆動対象物を駆動するための前記モータと、
    前記モータ制御装置からの駆動電圧に基づいて前記モータを駆動する駆動装置と、
    を備えたモータ制御システム。
  9. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のモータ制御装置と、
    画像形成要素によって被記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成要素を駆動する前記モータと、
    前記モータ制御装置からの駆動電圧に基づいて前記モータを駆動する駆動装置と、
    を備えた画像形成装置。
  10. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のモータ制御装置と、
    シート状の物体を搬送する搬送部材と、
    前記搬送部材を駆動する前記モータと、
    前記モータ制御装置からの駆動電圧に基づいて前記モータを駆動する駆動装置と、
    を備えた搬送装置。
JP2016048480A 2016-03-11 2016-03-11 モータ制御装置、モータ制御システム、画像形成装置および搬送装置 Pending JP2017163790A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016048480A JP2017163790A (ja) 2016-03-11 2016-03-11 モータ制御装置、モータ制御システム、画像形成装置および搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016048480A JP2017163790A (ja) 2016-03-11 2016-03-11 モータ制御装置、モータ制御システム、画像形成装置および搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017163790A true JP2017163790A (ja) 2017-09-14

Family

ID=59853216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016048480A Pending JP2017163790A (ja) 2016-03-11 2016-03-11 モータ制御装置、モータ制御システム、画像形成装置および搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017163790A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021215111A1 (ja) * 2020-04-24 2021-10-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ駆動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021215111A1 (ja) * 2020-04-24 2021-10-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ駆動装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4391898B2 (ja) ベルト駆動制御装置、ベルト装置及び画像形成装置
JP2006209042A (ja) ベルト駆動制御装置及び画像形成装置
JP2003098791A (ja) カラー画像形成装置
US8145105B2 (en) Belt drive control device, belt device, image forming apparatus, and belt drive control method
US8731416B2 (en) Electronic device, malfunction determining method, and computer program product
JP2000162941A (ja) 画像形成装置
JP2020092601A (ja) 制御装置、モータ駆動装置、シート搬送装置および画像形成装置
JP2000047547A (ja) 画像形成装置
JP5317878B2 (ja) 画像形成装置
JP2017163790A (ja) モータ制御装置、モータ制御システム、画像形成装置および搬送装置
JP4667819B2 (ja) ベルト駆動制御装置、ベルト装置及び画像形成装置
US8725040B2 (en) Image forming apparatus with speed control function
JP2007052230A (ja) 画像形成装置
CN100456172C (zh) 图像形成装置
JP2006243547A (ja) 駆動制御装置および画像形成装置
JP2005037628A (ja) 画像形成装置
JP2010122565A (ja) 画像形成装置
JP2007079491A (ja) ベルト駆動制御装置および画像形成装置
JP4719043B2 (ja) 駆動制御装置および画像形成装置
JP4434124B2 (ja) 画像形成装置
JP2006042483A (ja) 駆動制御装置、及び該駆動制御装置を有する画像形成装置
JP2005309309A (ja) カラー画像形成装置の駆動制御装置
JP5000342B2 (ja) 回転体駆動装置及び回転体駆動装置の制御方法
JP2006240854A (ja) 駆動制御装置および画像形成装置
JP2007206120A (ja) 駆動制御装置および画像形成装置