JP2017163748A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インバータの一部の相アームが異常の場合には、モータの出力が半分になることなく継続して駆動制御でき、少なくとも1つの駆動系統のゲート駆動回路が異常の場合には、モータを継続して駆動制御することができるモータ制御装置を提供する。【解決手段】制御部40は、一部の駆動系統のインバータ20A、20Bの相アームa〜fが異常の場合は、該異常の相アームの駆動を停止させて、当該一部の駆動系統のゲート駆動回路30A、30Bに対し、残りの正常な相アームを使用してモータ制御の継続を行う。制御部40は、複数の駆動系統のゲート駆動回路のうち、一部の駆動系統のゲート駆動回路30A、30Bが異常の場合は、該異常のゲート駆動回路30A、30Bを停止させて、残りの他の駆動系統の正常なゲート駆動回路30A、30Bを使用してモータ制御の継続を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、モータ制御装置に関する。
モータ制御装置では、異常がある場合においても、モータ制御を継続することが求められており、そのためにモータ制御装置を、冗長性を備えた構成にすることが行われている。例えば、特許文献1では、2つの3相巻線で計6相の固定子巻線を構成し、3相巻線毎に駆動回路を設けて、通常は6相駆動で行い、一方の3相巻線に短絡断線があると、断線があった方の3相巻線の駆動を停止し、残りの正常な3相巻線の方を駆動することが行われている。
また、特許文献2では、5相モータのモータ駆動システムが提案されている。特許文献2では、通常は、5相インバータで5相モータを駆動し、1相以上が異常となった場合には、当該異常があった相の電力供給を停止して、残り正常な相のうち、3相以上の相を駆動するようにしている。
また、特許文献3では、3相モータを駆動する3相インバータのいずれかの相アームに異常が発生した際、異常が発生した相アームの駆動を停止するとともに、3相電動モータのモータ巻線との電流路を遮断し、駆動を停止した相アームを冗長アーム部で代替するようにしている。
特開2006−203957号公報 特開2013−141335号公報 特開2015−2634号公報,0054
特許文献1では、3相巻線毎に駆動回路と電源を設けて2系統としているため、一方の電源に異常があった場合にも、モータを駆動できる利点があるが、駆動回路(インバータ)の一部が故障した場合、6相駆動から3相駆動となるため、モータは半分の出力となる。
特許文献2では、駆動回路(インバータ)を構成している。例えば1つの相アームのスイッチング素子に異常があった場合、他の相アームにて駆動できるため、モータは正常の場合の半分以上の出力を出すことはできるが、しかし、5相インバータを駆動する駆動回路に異常があった場合の対応が開示されていない。
特許文献3では、相アーム及び冗長アーム部を制御する3相インバータを駆動するゲート駆動回路に異常があった場合の対応が開示されていない。
本発明の目的は、インバータの一部の相アームが異常の場合には、モータの出力が半分になることなく継続して駆動制御でき、少なくとも1つの駆動系統のゲート駆動回路が異常の場合には、モータを継続して駆動制御することができるモータ制御装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明のモータ制御装置は、6相以上の多相モータを複数の駆動系統で駆動するモータ制御装置であって、各駆動系統が、前記多相モータのモータコイルに交流電力を供給するインバータ、該インバータを駆動するゲート駆動回路を含み、前記駆動系統のインバータを制御する制御部と、前記インバータに電力を供給する電源部とを備えたモータ制御装置において、前記インバータは、少なくとも3相以上の各相のモータコイルに交流電力を供給する相アームを有し、前記制御部は、前記複数の駆動系統のインバータのうち、一部の駆動系統のインバータの相アームが異常の場合は、該異常の相アームの駆動を停止させて、当該一部の系統のゲート駆動回路部に対し、残りの正常な相アームを使用してモータ制御の継続を行い、前記複数の駆動系統のゲート駆動回路のうち、一部の駆動系統のゲート駆動回路が異常の場合は、該異常のゲート駆動回路を停止させて、残りの他の駆動系統の正常なゲート駆動回路を使用してモータ制御の継続を行うものである。
上記構成により、制御部は、複数のインバータのうち、一部の駆動系統のインバータの相アームが異常の場合は、該異常の相アームの駆動を停止させて、当該一部の駆動系統のゲート駆動回路に対し、残りの正常な相アームを使用してモータの制御の継続を行わせる。また、制御部は、複数の系統のゲート駆動回路のうち、一部の駆動系統のゲート駆動回路が異常の場合は、該異常のゲート駆動回路を停止させて、残りの他の駆動系統の正常なゲート駆動回路に対して、モータの駆動制御の継続を行わせる。
また、前記各駆動系統は、前記制御部をさらに含み、前記制御部は、ゲート駆動回路毎に設けられた制御回路を複数含み、各制御回路は、自身が属する駆動系統のインバータの相アームの一部が異常の場合、自身が属する駆動系統の正常な残りの相アームを使用してモータ制御の継続を行い、自身が属する駆動系統以外の他の駆動系統のゲート駆動回路が異常の場合、自身が属する駆動系統の正常なゲート駆動回路を使用してモータ制御の継続を行ってもよい。
上記構成により、複数の駆動系統のそれぞれにおいて、各制御回路が、モータ制御の継続を行う。
また、前記各制御回路は、他の駆動系統の制御回路が異常の場合、自身が属する駆動系統の正常なゲート駆動回路を使用してモータ制御の継続を行ってもよい。
上記構成により、自系統の制御回路は、他の駆動系統の制御回路が異常の場合、自系統の正常なゲート駆動回路を使用してモータ制御の継続を行う。
また、前記制御部は、前記複数のゲート駆動回路のうち、一部の駆動系統のゲート駆動回路が異常の場合は、残りの駆動系統の正常なゲート駆動回路により、モータの制御の継続を行う際、前記電源部と前記異常となったゲート駆動回路が属する駆動系統のインバータとの間に設けられたリレースイッチを遮断制御することが好ましい。
上記構成によれば、複数のゲート駆動回路のうち、一部の駆動系統のゲート駆動回路が異常の場合は、残りの駆動系統の正常なゲート駆動回路により、モータ制御の継続を行う際、電源部と前記異常となったゲート駆動回路が属する駆動系統のインバータとの間に設けられたリレースイッチを遮断制御する。このことにより、異常となったゲート駆動回路に属する駆動系統のインバータへの電力供給が断たれる。
また、前記電源部は、インバータ毎に設けられた電源を含み、各インバータと該インバータが属する駆動系統の電源とは前記リレースイッチが設けられていてもよい。
上記構成によれば、各駆動系統において、異常となったゲート駆動回路に属する駆動系統のインバータへの電力供給が断たれる。
また、前記電源部は、インバータ共用の電源部を含み、前記電源部と各インバータ間は個別に前記リレースイッチが設けられていてもよい。
上記構成によれば、電源部がインバータ共用となっている場合、異常となったゲート駆動回路に属する駆動系統のインバータへの電力供給が、その駆動系統に設けられたリレースイッチにより電力供給が断たれる。
本発明によれば、インバータの一部の相アームが異常の場合には、モータの出力が半分になることなく継続して駆動制御でき、少なくとも1つの駆動系統のゲート駆動回路が異常の場合には、モータを継続して駆動制御することができる。
(a)は第1実施形態のモータ制御装置の回路図、(b)は第1実施形態の正常時の各相のモータ電流の波形図。 制御部が実行する異常判定フローチャート。 一駆動系統のゲート駆動回路が故障した時のモータ制御装置の回路図。 (a)は一駆動系統におけるインバータの相アームにおいて、上スイッチング素子がオープン故障したときを示すモータ制御装置の回路図、(b)は、そのときの各相の相電流の波形図。 一駆動系統におけるインバータの相アームにおいて、上スイッチング素子がショート故障したときの各相の相電流の波形図。 (a)は一駆動系統におけるインバータの相アームにおいて、下スイッチング素子が故障したときを示すモータ制御装置の回路図、(b)は下スイッチング素子がオープン故障したときの各相の相電流の波形図。 一駆動系統におけるインバータの相アームにおいて、下スイッチング素子がショート故障したときの各相の相電流の波形図。 (a)は第2実施形態におけるモータ制御装置の回路図、(b)は、一駆動系統か制御回路が故障した場合のモータ制御装置の回路図。 第3実施形態のモータ制御装置の回路図。 第4実施形態のモータ制御装置の回路図。
(第1実施形態)
以下、本発明のモータ制御装置を具体化した第1実施形態を図1〜図7を参照して説明する。なお、モータ制御装置の用途の限定はしないが、例えば、車両に搭載され、ステアリング操作を補助する電動パワーステアリング装置や、後輪に駆動力を発生させる後輪駆動装置としてモータ制御装置が用いられる。
図1(a)に示すように、モータ制御装置は、モータ10、モータ10に対して交流電力を供給するインバータ部20、ゲート駆動回路部30、制御部40、及び電源としてのバッテリBa、Bbを備えている。
バッテリBa、Bbは、例えば、充放電可能なニッケル水素やリチウムイオンなどの二次電池からなる高電圧(例えば、100V以上)、あるいは、低電圧(例えば、12V)の直流電源である。バッテリBa、Bbは、電源部に相当する。
本実施形態では、モータ10は、6相ブラシレスモータであって、スター結線されたa〜f相のモータコイルLa〜Lfを有しており、ゲート駆動回路部30、並びにインバータ部20が正常状態の場合に、モータコイルLa〜Lfに流れる相電流が60度の位相差があるように、モータの磁極数が設定されている。モータコイルLa〜Lfは巻線に相当する。
インバータ部20は、モータコイルLa〜Lcを駆動するインバータ20Aと、モータコイルLd〜Lfを駆動するインバータ20Bを有する。
インバータ20Aは、相アームa〜cを備えている。相アームaは、スイッチング素子21a、21bの直列回路から構成され、相アームbは、スイッチング素子22a、22bの直列回路から構成され、相アームcは、スイッチング素子23a、23bの直列回路から構成されている。
インバータ20Bは、相アームd〜fを備えている。相アームdは、スイッチング素子24a、24bの直列回路から構成され、相アームeは、スイッチング素子25a、25bの直列回路から構成され、相アームfは、スイッチング素子26a、26bの直列回路から構成されている。
なお、本実施形態では、スイッチング素子はNチャンネル型のMOS(Metal Oxide Semconductor)FETとしているが、Pチャンネル型であってもよい。図示はしないが、Nチャンネル型のMOSFETは、PN接合ダイオードをそれぞれ内蔵しており、この内蔵ダイオードのアノードは対応するスイッチング素子のソースに、カソードは対応するスイッチング素子のドレインに電気的に接続されている。
インバータ20Aの相アームa〜cは、バッテリBaに接続された電源ラインL1と接地(アース)ラインL2との間に並列に設けられている。電源ラインL1において、バッテリBaと相アームa間にはリレースイッチRaが設けられている。スイッチング素子21a、21bの接続点a1、スイッチング素子22a、22bの接続点b1及びスイッチング素子23a、23bの接続点c1は、モータコイルLa、Lb、Lcの一端にそれぞれ接続されている。
インバータ20Bの相アームd〜fは、バッテリBbに接続された電源ラインL3と接地(アース)ラインL4との間に並列に設けられている。電源ラインL3において、バッテリBbと相アームd間にはリレースイッチRbが設けられている。スイッチング素子24a、24bの接続点d1、スイッチング素子25a、25bの接続点e1及びスイッチング素子26a、26bの接続点f1は、モータコイルLd、Le、Lfの一端にそれぞれ接続されている。
接続点a1とモータコイルLa間、接続点b1とモータコイルLb間、接続点c1とモータコイルLc間、接続点d1とモータコイルLd間、接続点e1とモータコイルLe間、及び接続点f1とモータコイルLf間には、電流センサSa〜Sfが設けられている。電流センサSa〜Sfは、検出した相電流を制御部40に出力する。
ゲート駆動回路部30は、インバータ20Aを駆動するゲート駆動回路30Aとインバータ20Bを駆動するゲート駆動回路30Bを含む。
制御部40は、マイクロコンピュータから構成されており、種々のパラメータに基づいて制御指令信号をゲート駆動回路30A、30Bに出力することによりインバータ20A、20Bを制御する。
例えば、電動パワーステアリング装置のモータ制御装置では、図示しないコラム軸に設けられたトルクセンサからの操舵トルク信号及び操舵角センサからの操舵角信号をパラメータとして制御部40は入力する。そして、制御部40は、ステアリングによる操舵を車速に応じてアシストするように目標相電流を演算し、この演算した目標相電流に基づいて前記回転位置信号に合わせた制御指令信号をゲート駆動回路30A、30Bに出力することにより、インバータ20A、20Bを制御する。
具体的には、制御部40は、ゲート駆動回路30A、30Bを介してスイッチング素子21a、21b、22a、22b、23a、23b、24a、24b、25a、25b、26a、26bのON/OFFを切り替えることにより、インバータ20A、20Bを制御する。すなわち、各スイッチング素子のゲートがゲート駆動回路30A、30Bの出力端子に接続されているため、ゲート駆動回路30A、30Bによりゲート電圧を変化させることにより、スイッチング素子のON/OFFを切り替える。
また、制御部40は、電流センサSa〜Sfから入力したモータ10の相電流と、目標相電流との偏差がなくなるようにフィードバック制御を行うようにしている。
上記のように、本実施形態のモータ制御装置は、ゲート駆動回路30A、インバータ20A、及びモータコイルLa〜Lcを含む駆動系統、及びゲート駆動回路30B、インバータ20B、モータコイルLd〜Lfを含む駆動系統の2系統を備えており、単一の制御部40により、両駆動系統を制御する。
(実施形態の作用)
次に、本実施形態の作用を説明する。
図2は制御部40が所定の制御周期毎に実行する駆動系統の異常判定プログラムに関するフローチャートである。
(S10)
S10では制御部40は、下記の判定処理を行う。
<ゲート駆動回路の状態判定>
ゲート駆動回路30A、30Bには、図示はしないが、ゲート駆動回路30A、30Bからの出力側の電圧等を検出し、その検出信号を制御部40に出力するゲート駆動回路状態検出部を備えている。
制御部40は、各相の相アームを駆動するためにゲート駆動回路30A、30Bに制御指令信号を出力した場合、この制御指令信号に応じてゲート駆動回路30A、30Bが正常に動作しているか否かの状態判定を前記ゲート駆動回路状態検出部からの検出信号に基づいて行う。例えば、制御部40が、インバータの相アームのスイッチング素子を駆動する制御指令信号をゲート駆動回路に出力したが、該ゲート駆動回路から当該相アームのスイッチング素子に対して印加されるゲート電圧(検出信号)が、正常条件を満足していない場合を異常状態と判定する。例えば、正常条件とは制御指令信号に基づいてスイッチング素子をオンまたはオフするためのゲート電圧が出力されていない等を含む。
また、制御部40は、前記対応するゲート駆動回路から当該相アームのスイッチング素子に対してゲート電圧が、正常条件を満足する場合を正常状態と判定する。なお、異常判定は、前記判定に限定されるものではない。
ここでの判定をゲート駆動回路の状態判定という。
<ゲート駆動回路部の状態判定>
ここでのゲート駆動回路部の状態判定の結果は、下記のいずれか1つである。
<1>ゲート駆動回路部30(ゲート駆動回路30A、30B)が正常
<2−1>ゲート駆動回路30Aが正常、ゲート駆動回路30Bが異常
<2−2>ゲート駆動回路30Aが異常、ゲート駆動回路30Bが正常
<3>ゲート駆動回路30A、30Bがともに異常
<インバータ部の状態判定>
また、制御部40は、正常状態のゲート駆動回路に属する駆動系統のインバータに関する相電流(電流センサSa〜Sfから入力した検出信号)に基づいて、その相電流が、継続して一定値(一定値については後述する)となっているか否かにより各相アームのスイッチング素子がオープン故障か否か、ショート故障か否かを判断する。相アームのスイッチング素子がオープン故障、ショート故障のいずれかであるときは、制御部40は、異常と判定し、いずれの故障でもないときは正常と判定する。
なお、上記<2−1>、<2−2>、及び<3>の場合は、制御部40は、異常状態と判定したゲート駆動回路が属する駆動系統のインバータについては、相アームのスイッチング素子に関するオープン故障か否か、或いはショート故障か否かの判定は行わない。
ここでオープン故障及びショート故障の判定について説明する。
(上スイッチング素子の故障判定)
上スイッチング素子がオープン故障の場合、上スイッチング素子がオンのゲート電圧が印加された場合にも、当該上スイッチング素子に接続されているモータコイルには相電流が流れないため、相電流は継続して一定値である0を検出する。従って、当該相アームの相電流を検出している電流センサの検出信号に基づいて、制御部40は、継続して一定値の0となっている場合、当該相アームの上スイッチング素子がオープン故障であると判定する。
また、上スイッチング素子がショート故障の場合は、上スイッチング素子がオフのゲート電圧となっている場合にも、ショートしているため、当該上スイッチング素子に接続されているモータコイルの相電流(ピーク値(>0))が継続して流れる。
従って、当該相アームの相電流を検出している電流センサからの検出信号に基づいて、一定値としてピーク値が継続している場合、制御部40は、当該相アームの上スイッチング素子がショート故障であると判定する。
(下スイッチング素子の故障判定)
下スイッチング素子がオープン故障の場合、下スイッチング素子がオンのゲート電圧が印加された場合であっても、当該下スイッチング素子に接続されているモータコイルには相電流が流れないため、相電流は継続して一定値である0を検出する。従って、当該相アームの相電流を検出している電流センサの検出信号に基づいて、制御部40は、継続して一定値の0となっている場合、当該相アームの下スイッチング素子がオープン故障であると判定する。
また、下スイッチング素子がショート故障の場合は、下スイッチング素子がオフのゲート電圧となっている場合も、当該下スイッチング素子に接続されているモータコイルからは相電流(底値<0)が一定値として継続して流れる。従って、当該相アームの相電流を検出している電流センサの検出信号に基づいて、一定値として底値が継続している場合、制御部40は、相アームの下スイッチング素子がショート故障であると判定する。
なお、インバータ部20の状態判定は、上記方法に限定するものではなく、他の方法であってもよい。
制御部40は、上記のようにして得られた個々の判断結果に基づいて、当該インバータの相アームの全てが正常か、一部が正常か、或いは全て異常であるかを判定する。
ここでのインバータ部20の状態判定の結果は、下記のいずれか1つである。
<4>インバータ部20(インバータ20A、20B)が正常
<5−1>インバータ20Aの全ての相アームが正常で、インバータ20Bの全ての相アームが異常
<5−2>インバータ20Aの全ての相アームが正常で、インバータ20Bの一部(すなわち、1つの相アーム)の相アームが異常
<5−3>インバータ20Aの全ての相アームが正常で、インバータ20Bの一部(すなわち、2つの相アーム)の相アームが異常
<6−1>インバータ20Aの全ての相アームが異常で、インバータ20Bの全ての相アームが正常
<6−2>インバータ20Aの一部(すなわち、1つの相アーム)の相アームが異常で、インバータ20Bの全ての相アームが正常
<6−3>インバータ20Aの一部(すなわち、2つの相アーム)の相アームが異常で、インバータ20Bの全ての相アームが正常
<7−1>インバータ20A、20Bの全相アームが異常
<7−2>インバータ20A、20Bのそれぞれが1つまたは2つの異常の相アームを有し、両インバータの異常の相アーム数nが、1≦n≦4
<8−1>上記<2−1>の場合、インバータ20Aの全ての相アームが正常
<8−2>上記<2−2>の場合、インバータ20Bの全ての相アームが正常
(S20)
制御部40は、上記<1>であって、かつ<4>のときは、S20で通常の6相モータ制御を行う。制御部40が、正常状態のゲート駆動回路30A、30B、並びに正常状態のインバータ20A、20Bを制御している場合、モータコイルLa〜Lfに流れる相電流は60度の位相差がある電流となる(図1(b)参照)。
(S30)
制御部40は、上記<8−1>のとき、上記<8−2>のとき、上記<1>で、かつ<5−1>のとき、或いは上記<1>で、かつ<6−1>のときは、S30で下記の処理を行う。
制御部40は当該故障と判定した駆動系統のリレースイッチを開路する。例えば、ゲート駆動回路30Aが故障した場合、図3に示すように、リレースイッチRaを開路する。この場合は、バッテリBaから、ゲート駆動回路30A、及びインバータ20Aには電力供給が断たれる。
また、制御部40は、正常であると判定したゲート駆動回路が属する駆動系統に対して、通常のモータ制御、すなわち、正常である駆動系統の3相のモータコイルについて駆動する。この3相のモータコイルの駆動は、両駆動系統が正常であるとした場合において6相のモータコイルの駆動方法と同じ方法で行われる。
この結果、モータ10の出力は低下するが、モータ制御を継続して行うことができる。モータ制御装置が電動パワーステアリング装置の場合、正常な場合は、多相モータにより滑らかなアシストを実行でき、一方の駆動系統のゲート駆動回路が故障した場合でも、故障した駆動系統への電力供給を停止して排除し、残りの正常な駆動系統でモータ制御を継続することができる。
(S40)
制御部40は、上記<1>で、かつ<5−2>のとき、または上記<1>で、かつ<6−2>のときは、S40で下記の処理を行う。
制御部40は、ゲート駆動回路30A、30Bに対して、正常な相アームを使用して5相または4相の協調制御を行う。
(5相の協調制御)
相アームを構成する上スイッチング素子がオープン故障の場合、制御部40は、5相の協調制御を行う。本実施形態では、制御部40は、位相にかかわらず、一定トルクが得られるように、正常な5相の相アームのスイッチング素子に対して、各位相における相電流を制御する。この方法では、位相にかかわらず、トルク変動が出ないようにしているが、この方法に限定するものではない。
図4(a)の例では、インバータ20Bの相アームfの上スイッチング素子であるスイッチング素子26aが故障した場合であって、他の相アームが正常の場合を示している。この場合、制御部40は、正常な5相の相アームのスイッチング素子に対して、上記のように位相にかかわらず、一定トルクが得られるように各位相における相電流を制御すると、モータコイルLfの相電流は0となるが、他のモータコイルLa〜Leの相電流は図4(b)に示すものとなる。
また、図6(a)に示すように、相アームを構成する下スイッチング素子がオープン故障の場合、制御部40は、5相の協調制御を行う。本実施形態では、制御部40は、位相にかかわらず、一定トルクが得られるように、正常な5相の相アームのスイッチング素子に対して、各位相における相電流を制御する。この方法では、位相にかかわらず、トルク変動が出ないようにしているが、この方法に限定するものではない。
図6(a)の例では、インバータ20Bの相アームfの下スイッチング素子であるスイッチング素子26bが故障した場合であって、他の相アームが正常の場合を示している。この場合、制御部40は、正常な5相の相アームのスイッチング素子に対して、上記のように位相にかかわらず、一定トルクが得られるように各位相における相電流を制御すると、モータコイルLfの相電流は0となるが、他のモータコイルLa〜Leの相電流は図6(b)に示すものとなる。
(4相の協調制御)
相アームを構成するスイッチング素子がショート故障の場合、制御部40は、そのショート故障の相と180deg違いの相については、同一電位となるように制御する。このことにより、ショート故障の相により発生するトルクを前記180deg違いの相により発生するトルクで相殺する。また、制御部40は残りの正常な相アームに対して4相駆動する。
図4(a)において、インバータ20Bの相アームfの上スイッチング素子であるスイッチング素子26aがショート故障の場合であって、他の相アームが、正常の場合、モータコイルLfの相電流は、ショート故障しているため、モータコイルLfの相電流は、ピーク値が一定に流れる。
このような場合、制御部40は、モータコイルLfと180deg違いの相であるモータコイルLaに、モータコイルLfの相電流と同じ相電流が流れるように、すなわち、同一電位となるようにスイッチング素子24aを制御する。そして、他の正常な4相アームのスイッチング素子に対しては、各位相における相電流を制御し、このことによって位相にかかわらず、一定トルクがでるようにしてトルク変動が出ないようにしている(図5参照)。なお、図5では、モータコイルLaの相電流は、モータコイルLfの相電流と同一電流のため、説明の便宜上、モータコイルLfの相電流を示す太線の一点鎖線で示している。
また、図6(a)において、インバータ20Bの相アームfの下スイッチング素子であるスイッチング素子26bがショート故障の場合であって、他の相アームが、正常の場合、モータコイルLfの相電流は、ショート故障しているため、モータコイルLfの相電流は底値となって一定に流れる。
このような場合、制御部40は、モータコイルLfと180deg違いの相であるモータコイルLaに、モータコイルLfの相電流と同じ相電流が流れるように、すなわち、同一電位となるようにスイッチング素子24aを制御する。そして、他の正常な4相アームのスイッチング素子に対しては、各位相における相電流を制御し、このことによって位相にかかわらず、一定トルクがでるようにしてトルク変動が出ないようにしている(図7参照)。なお、図7では、モータコイルLaの相電流は、モータコイルLfの相電流と同一電流のため、説明の便宜上、モータコイルLfの相電流を示す太線の一点鎖線で示している。
上記のような5相の協調制御、並びに4相の協調制御は、予め設定されたプログラムで制御が可能である。
(S50)
また、制御部40は、S10の判定処理で、上記<3>のとき、上記<1>で、かつ<7−1>のとき、上記<1>で、かつ<7−2>、<5−3>或いは<6−3>のときは、全駆動系統が異常、或いは、全駆動系統を制御してモータを制御しても十分なモータ駆動ができないとして、S50に移行する。S50では、制御部40により、リレースイッチRa、Rbを開路するとともに、制御部40による各駆動系統によるモータ制御を停止する。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態のモータ制御装置では、制御部40は、複数の駆動系統のインバータ20A、20Bのうち、一方の駆動系統のインバータ20A、20Bの相アームが異常の場合、該異常の相アームa〜fの駆動を停止させる。そして、制御部40は当該一方の駆動系統のゲート駆動回路30A、30Bに対し、残りの正常な相アームa〜fを使用してモータ制御の継続を行う。また、複数の駆動系統のゲート駆動回路30A、30Bのうち、一方の駆動系統のゲート駆動回路が異常の場合は、該異常のゲート駆動回路を停止させて、残りの他の駆動系統の正常なゲート駆動回路を使用してモータ制御の継続を行う。
この結果、本実施形態によれば、インバータの一部の相アームが異常の場合には、モータの出力が半分になることなく継続して駆動制御でき、1つの系統のゲート駆動回路が異常の場合には、モータを継続して駆動制御することができる。
(2)本実施形態では、制御部40は一方の駆動系統のゲート駆動回路30A、30Bが異常の場合、正常なゲート駆動回路30A、30Bにより、第2のモータの制御の継続を行う際、電源部と異常となったゲート駆動回路30A、30Bが属する駆動系統のインバータ20A,20Bとの間に設けられたリレースイッチRa、Rbを遮断制御する。
この結果、本実施形態によれば、異常となったゲート駆動回路に属する駆動系統のインバータへの電力供給を断つことができる。
(3)本実施形態のモータ制御装置では、インバータ20A、20B毎にバッテリBa、Bbが設けられており、各インバータ20A、20Bと該インバータ20A、20Bが属する駆動系統の電源とはリレースイッチRa、Rbが設けられている。この結果、本実施形態によれば、各駆動系統において、異常となったゲート駆動回路に属する駆動系統のインバータへの電力供給を断つことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を、図8(a)、図8(b)を参照して説明する。なお、本実施形態を含めた以下に説明する各実施形態では、第1実施形態と同一構成については、同一符号を付してその詳細な説明を省略し、異なる構成について説明する。
第1実施形態では、制御部40がゲート駆動回路30A、30Bを共に制御するようにしたが、本実施形態では、駆動系統毎に、制御回路40A、40Bが設けられているところが異なっている。また、制御回路40A、40Bには、ゲート駆動回路30A、30Bがそれぞれ含まれている。制御回路40A、40Bは、制御部40に相当する。
また、制御回路40A、40Bには、電流センサSa〜Sfの検出信号が入力され、各制御回路40A、40Bにおいて、第1実施形態で制御部40が行った判定処理をそれぞれ行うようにしている。また、制御回路40A、40Bは、相互通信が行われており、それぞれの判定処理の結果が一致するか否かを判定するようにしている。そして、その判定結果が一致し、前記第1実施形態の制御部40が、当該駆動系統に関してリレースイッチRa、Rbを開路した場合と同様に、一駆動系統に故障判定があった場合、他の駆動系統の制御回路が、故障判定があった駆動系統のリレースイッチRa、Rbを開路するようにしている。また、判定結果が一致した場合において、5相の協調制御、或いは4相の協調制御を行う場合、各制御回路40A、40Bは、予め設定されたプログラムに基づいて5相の協調制御、或いは4相の協調制御を行うようにしている。
また、本実施形態では、制御回路40A、40Bがゲート駆動回路30A、30Bに出力する制御指令信号を、他の駆動系統の制御回路により監視されるように構成されている。そして、前記他の駆動系統の制御回路は、前記制御指令信号が所定の閾値範囲内にあるか否かを判定するようにしている。この場合、前記制御指令信号は、前記所定の閾値範囲内にあれば、正常値と判定され、範囲外であれば異常値とされる。
この制御指令信号が異常値である場合には、異常と判定した側の制御回路が、他の駆動系統のリレースイッチRa,Rbを開路するようにしている。図8(b)では、制御回路40Aの制御指令信号が異常だった場合に、制御回路40Bが、リレースイッチRaを開路した状態を示している。
本実施形態では、上記のように構成されていることにより、各制御回路40A、40Bは、自身が属する駆動系統のインバータの相アームの一部が異常の場合、自身が属する駆動系統の正常な残りの相アームを使用して第1のモータ制御の継続を行う。
また、自身が属する駆動系統以外の他の駆動系統のゲート駆動回路30A、30Bが異常の場合、自身が属する駆動系統の正常なゲート駆動回路を使用して第2のモータ制御の継続を行う。
本実施形態のモータ制御装置は、上記のように構成されていることにより、下記の効果を得る。
(1)本実施形態のモータ制御装置では、制御回路40A、40Bにより、自身が属する駆動系統のインバータ20A,20Bの相アームa〜fの一部が異常の場合、自身が属する駆動系統の正常な残りの相アームを使用して第1のモータ制御の継続を行うことができる。
また、制御回路40A、40Bにより、自身が属する駆動系統以外の他の駆動系統のゲート駆動回路が異常の場合、自身が属する駆動系統の正常なゲート駆動回路を使用して第2のモータ制御の継続を行うことができる。
(2)本実施形態のモータ制御装置では、各制御回路40A、40Bは、他の駆動系統の制御回路が異常の場合、自身が属する駆動系統の正常なゲート駆動回路を使用して第2のモータ制御の継続を行うことができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態のモータ制御装置を、図9を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態の構成中、バッテリBbが省略されていて、電源部がバッテリBaにて構成されているところが第1実施形態と異なっている。本実施形態によれば、バッテリBaを両駆動系統の電源部としているため、第1実施形態及び第2実施形態に比較してバッテリの個数を削減でき、コストの低減を図ることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態のモータ制御装置を、図10を参照して説明する。
本実施形態のモータ10は、9相ブラシレスモータであって、スター結線されたa〜i相のモータコイルLa〜Liを有しているところが第1実施形態と異なっている。
また、モータ制御装置は、ゲート駆動回路30A、インバータ20A、及びモータコイルLa〜Lcを含む駆動系統、ゲート駆動回路30B、インバータ20B、モータコイルLd〜Lfを含む駆動系統、及びゲート駆動回路30C、インバータ20C、モータコイルLg〜Liを含む駆動系統の3系統を備えている。そして、モータ制御装置は、単一の制御部40により、各駆動系統を制御する。モータコイルLa〜Liは巻線に相当する。
インバータ20Cは、相アームg〜iを備えている。相アームgは、スイッチング素子27a、27bの直列回路から構成され、相アームhは、スイッチング素子28a、28bの直列回路から構成され、相アームiは、スイッチング素子29a、29bの直列回路から構成されている。
インバータ20Cの相アームg〜iは、バッテリBcに接続された電源ラインL5と接地(アース)ラインL6との間に並列に設けられている。電源ラインL5において、バッテリBcと相アームg間にはリレースイッチRcが設けられている。
スイッチング素子27a、27bの接続点g1、スイッチング素子28a、28bの接続点h1及びスイッチング素子29a、29bの接続点i1は、モータコイルLg、Lh、Liの一端にそれぞれ接続されている。接続点g1とモータコイルLg間、接続点h1とモータコイルLh間、及び接続点i1とモータコイルLi間には、電流センサSg〜Siが設けられている。電流センサSa〜Siは、検出した相電流を制御部40に出力する。ゲート駆動回路部30は、インバータ20Aを駆動するゲート駆動回路30A、インバータ20Bを駆動するゲート駆動回路30B及びインバータ20Cを駆動するゲート駆動回路30Cを含む。
制御部40は、マイクロコンピュータから構成されており、種々のパラメータに基づいて制御指令信号をゲート駆動回路30A、30B、30Cに出力することによりインバータ20A、20B、20Cを制御する。本実施形態の電源部は、バッテリBa、Bb、Bcにて構成されている。
本実施形態では、各駆動系統に属するインバータ20A、20B、20Cのうち、一部の駆動系統のインバータの相アームが異常の場合は、該異常の相アームの駆動を停止させて、当該一部の駆動系統のゲート駆動回路部に対し、残りの正常な相アームを使用して第1のモータ制御の継続を行う。本実施形態のモータは、9相ブラシレスモータであるため、3相の相アームが異常であっても、制御部40は、残りの6相の相アームを協調制御することにより駆動する。
また、本実施形態では、制御部40は、いずれか3つの駆動系統において、1つの駆動系統のゲート駆動回路が異常の場合は、該異常のゲート駆動回路を停止させて、残りの正常なゲート駆動回路を使用して第2のモータ制御の継続を行う。
すなわち、制御部40はゲート駆動回路30A〜30Cのいずれか1つが異常の場合、残りの正常な2駆動系統のゲート駆動回路により第2のモータの制御の継続を行う際、バッテリBa、Bb、Bcと異常となったゲート駆動回路が属する駆動系統のインバータとの間に設けられたリレースイッチRb、Rb、Rcを遮断制御する。
上記のように、一駆動系統のゲート駆動回路が、異常となった場合にも、トルクは落ちるが、継続してモータを他の2駆動系統でモータ制御が実行できる。
本実施形態のモータ制御装置が、電動パワーステアリング装置の場合は、多相モータで滑らかなアシストできるとともに、故障時においてもアシストを継続でき、故障箇所に対応してモータ出力低下を抑制することができる。
なお、本発明の実施形態は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更しても良い。
・第1実施形態及び第2実施形態では6相ブラシレスモータ、第4実施形態では9相ブラシレスモータとしたが、モータの相の数は、6相以上あればよい。特に、第1のモータ制御の継続を行う際には、正常な相アームの数が、モータの出力が半分以上となる数であることが好ましい。
・また、モータはブラシレスモータに限定するものではなく、誘導モータ等の他の形式のモータであってもよい。
・スイッチング素子は、MOSFETに限定するものではなく、電力用MOS(Metal Oxide Semconductor)トランジスタ、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transisteor)、或いは電力用バイポーラトランジスタ等であってもよい。
・電源部は、バッテリに限定するものではなく、交流電源と該交流電源の電力を直流に変換するコンバータで構成してもよい。
・第1実施形態では、相アームを構成する上スイッチング素子がオープン故障の場合、制御部40は、5相の協調制御を行う。この実施形態では、制御部40は、位相にかかわらず、一定トルクがでるようにしてトルク変動が出ないようにしているが、モータのトルク変動があっても支障がない場合には、トルク変動が起きてもよい。
・第4実施形態では、電源部を3つのバッテリBa、Bb、Bcで構成したが、1つまたは2つのバッテリで構成してもよい。
・第3実施形態及び第4実施形態において、駆動系統毎に制御回路を設けてもよい。
・第4実施形態では、9相ブラシレスモータとしたが、さらに多相のブラシレスモータのモータ制御装置に具体化してもよい。
・前記実施形態では、各駆動系統のインバータは、3相のモータコイルをそれぞれ駆動するようにしたが、1つのインバータが駆動するモータコイルは、3相単位に限定するものではなく、2相のモータコイル、或いは4相以上を単位としてもよい。
10…モータ、20…インバータ部、
20A、20B…インバータ、
21a、21b、22a、22b、23a、23b…スイッチング素子、
24a、24b、25a、25b、26a、26b…スイッチング素子、
27a、27b、28a、28b、29a、29b…スイッチング素子、
30…ゲート駆動回路部、30A、30B…ゲート駆動回路、
40…制御部、40A、40B…制御回路、
a〜f…相アーム、a1〜f1…接続点、
Ba、Bb…バッテリ(電源、電源部)、
L1、L3、L5…電源ライン、L2、L4、L6…接地ライン、
La〜Li…モータコイル(巻線)、
Ra、Rb…リレースイッチ。

Claims (6)

  1. 6相以上の多相モータを複数の駆動系統で駆動するモータ制御装置であって、各駆動系統が、前記多相モータのモータコイルに交流電力を供給するインバータ、該インバータを駆動するゲート駆動回路を含み、前記駆動系統のインバータを制御する制御部と、前記インバータに電力を供給する電源部とを備えたモータ制御装置において、
    前記インバータは、少なくとも3相以上の各相のモータコイルに交流電力を供給する相アームを有し、
    前記制御部は、
    前記複数の駆動系統のインバータのうち、一部の駆動系統のインバータの相アームが異常の場合は、該異常の相アームの駆動を停止させて、当該一部の系統のゲート駆動回路部に対し、残りの正常な相アームを使用してモータ制御の継続を行い、
    前記複数の駆動系統のゲート駆動回路のうち、一部の駆動系統のゲート駆動回路が異常の場合は、該異常のゲート駆動回路を停止させて、残りの他の駆動系統の正常なゲート駆動回路を使用してモータ制御の継続を行うモータ制御装置。
  2. 前記各駆動系統は、前記制御部をさらに含み、
    前記制御部は、ゲート駆動回路毎に設けられた制御回路を複数含み、
    各制御回路は、自身が属する駆動系統のインバータの相アームの一部が異常の場合、自身が属する駆動系統の正常な残りの相アームを使用して第1のモータ制御の継続を行い、
    自身が属する駆動系統以外の他の駆動系統のゲート駆動回路が異常の場合、自身が属する駆動系統の正常なゲート駆動回路を使用してモータ制御の継続を行う請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記各制御回路は、他の駆動系統の制御回路が異常の場合、自身が属する駆動系統の正常なゲート駆動回路を使用してモータ制御の継続を行う請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記制御部は、前記複数のゲート駆動回路のうち、一部の駆動系統のゲート駆動回路が異常の場合は、残りの駆動系統の正常なゲート駆動回路により、モータの制御の継続を行う際、前記電源部と前記異常となったゲート駆動回路が属する駆動系統のインバータとの間に設けられたリレースイッチを遮断制御する請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記電源部は、インバータ毎に設けられた電源を含み、各インバータと該インバータが属する駆動系統の電源とは前記リレースイッチが設けられている請求項4に記載のモータ制御装置。
  6. 前記電源部は、インバータ共用の電源部を含み、
    前記電源部と各インバータ間は個別に前記リレースイッチが設けられている請求項4に記載のモータ制御装置。
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