JP2017163736A - 電動車両の起動補助装置 - Google Patents

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祐治 日吉
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豊 平林
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Abstract

【課題】大幅なシステム変更や高価な部品の追加を伴うことなく、補機用電池がバッテリ上がりを起こしたときに、電動車両を簡単に起動させる。
【解決手段】起動補助装置10Aにおいて、制御回路56は、モバイルバッテリ48と電動車両12との接続検知と、補機用電池22のバッテリ上がりの検知とを行う。補機用電池22のバッテリ上がりを制御回路56が検知した場合、モバイルバッテリ48から第1電力供給路38を介して車両制御ECU20に電力が供給される。
【選択図】図2

Description

本発明は、補機用電池からECUへの電力供給によって当該ECUが起動することにより、駆動用電池から駆動源への電力供給が開始される電動車両の起動補助装置に関する。
一般に、電動車両は、駆動源に電力を供給する高電圧バッテリの駆動用電池と、補機及びECUに電力を供給する低電圧バッテリの補機用電池とを備える。補機用電池からECUへの電力供給により当該ECUが起動すると、ECUの制御によって駆動用電池から駆動源への電力供給が開始され、電動車両が起動する。
ところで、補機用電池がバッテリ上がりを起こすと、ECUに電力を供給することができなくなる。この結果、ECUが起動せず、駆動用電池から駆動源への電力供給が行われないので、電動車両を起動させることができない。
このようなバッテリ上がりの発生に対して、特許文献1には、外部電源が接続される制御電源用ノードと補機用電池との間にスイッチ回路を設けることにより、過電流を発生させずに、バッテリ上がりの生じた補機用電池に対する充電を行うことが開示されている。また、特許文献2には、車両のドア開閉信号を発信するスマートキーの内蔵電池から車両に電力を供給して、非常用DC/DCコンバータを始動させることにより、メインDC/DCコンバータを始動させることが開示されている。
特開2012−152003号公報 特開2012−115056号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、スイッチ回路を制御する制御装置が別途必要となる。これにより、電動車両に搭載する部品が増えると共に、電動車両内のシステム変更が必要となり、コストがかかる。
また、特許文献2の技術において、非常用DC/DCコンバータは、高圧の駆動用電池の電圧を制御部及び補記類に適した電圧に降圧するように構成されている。そのため、高圧部分と低圧部分とを電気的に絶縁する必要がある。このため、非常用DC/DCコンバータに高価な高圧部品及び絶縁部品を用いる必要があり、コストがかかる。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、大幅なシステム変更や高価な部品の追加を伴うことなく、補機用電池がバッテリ上がりを起こしたときに、電動車両を簡単に起動させることができる電動車両の起動補助装置を提供することを目的とする。
本発明は、電動車両の駆動源に電力を供給する駆動用電池と、前記電動車両の補機及びECUに電力を供給する補機用電池とを備え、前記ECUの起動により前記駆動用電池から前記駆動源への電力供給が開始される電動車両の起動補助装置に関する。
この場合、前記起動補助装置は、起動用補助電池と、前記起動用補助電池と前記電動車両との接続を検知する接続検知部と、前記補機用電池のバッテリ上がりを検知するバッテリ上がり検知部と、前記補機用電池のバッテリ上がりを前記バッテリ上がり検知部が検知した場合、前記起動用補助電池から前記ECUに電力を供給する第1電力供給路とを備える。
このように、前記起動用補助電池と前記電動車両との接続が検知された状態において、前記補機用電池のバッテリ上がりが検知された場合、外部電源としての前記起動用補助電池から前記第1電力供給路を介して前記ECUに電力が供給される。これにより、前記ECUが起動すれば、前記駆動用電池から前記駆動源への電力供給が開始され、前記電動車両を起動させることができる。
従って、本発明によれば、前記電動車両のシステムを大幅に変更することなく、且つ、高価な部品を追加することなく、前記補機用電池のバッテリ上がりの発生に対して、前記電動車両を簡単に起動させることができる。
ここで、前記起動補助装置は、前記補機用電池のバッテリ上がりが発生していないことを前記バッテリ上がり検知部が検知した場合、前記補機用電池から前記ECUに電力を供給する第2電力供給路をさらに備えることが好ましい。これにより、前記補機用電池がバッテリ上がりを起こしていない場合には、前記補機用電池から前記第2電力供給路を介して前記ECUに電力が供給され、前記ECUが起動する。このように、前記補機用電池から前記ECUへの本来の電力供給が実施されることにより、前記起動用補助電池の電力が不用意に消費されることを回避することができる。
また、前記起動補助装置は、前記駆動用電池又は前記補機用電池から前記起動用補助電池に電力を供給する第3電力供給路をさらに備えることが好ましい。これにより、前記補機用電池がバッテリ上がりを起こしていない場合には、前記駆動用電池又は前記補機用電池から前記第3電力供給路を介して前記起動用補助電池が充電されるので、充電後の前記起動用補助電池により前記電動車両の電力を手軽に外部に持ち出すことが可能となる。
そして、前記起動用補助電池から前記補機用電池への電力の流れを防止する逆流防止部を前記電力供給路に設けることが好ましい。これにより、前記補機用電池のバッテリ上がり時に、前記起動用補助電池から前記第1電力供給路を介して前記ECUに電力を供給する際、前記逆流防止部により前記起動用補助電池から前記補機用電池への電力の流れを阻止することができる。この結果、前記電動車両の起動が阻害されることを防止することができる。なお、少なくとも前記第2電力供給路及び前記第3電力供給路に前記逆流防止部が設けられていれば、前記起動用補助電池から前記補機用電池への電力の流れを確実に阻止することができる。
この場合、前記逆流防止部がダイオードであることが好ましい。前記ダイオードは、整流作用を有し、順方向電圧以上でオンするので、電力の逆流を防止する回路を制御するための制御回路が不要となる。また、前記ダイオードを追加する構成にすることで、前記補機用電池と前記ECUとの間の電力供給路において、リレーやスイッチ等の切替回路及びその制御回路を使う必要がなくなる。この結果、前記電動車両のコストをさらに低減させることができる。
また、前記ダイオードがオン電圧の低いショットキーダイオードであれば、オン損失は低減され、前記ECUの起動及び前記起動用補助電池の充電の電力損失を最小にすることができる。
なお、前記起動用補助電池は、モバイルチャージャのモバイルバッテリであることが好ましい。この場合、前記モバイルチャージャは、前記モバイルバッテリと双方向DC/DCコンバータとを備える。また、前記双方向DC/DCコンバータは、前記モバイルバッテリと前記電動車両との間で電圧変換を行う電圧変換部と、前記電圧変換部を制御する制御回路と、前記電圧変換部における前記電動車両側の電圧を検出する電圧検出回路とを備える。そして、前記制御回路は、前記接続検知部及び前記バッテリ上がり検知部として機能し、前記第1電力供給路は、前記電圧変換部における前記電動車両側と前記ECUとを接続する電力供給路であればよい。
前記モバイルバッテリがスマートフォンやタブレットに利用される汎用のモバイルバッテリであれば、例えば、前記モバイルチャージャを前記電動車両内に持ち込み、前記モバイルチャージャと前記電動車両とを接続(例えば、USB接続)することができる。このように、前記モバイルチャージャを前記電動車両にビルトインさせて、前記モバイルバッテリから前記ECUに必要最小限の電力を供給することで、当該ECUを簡単に起動させることができる。この結果、前記補機用電池がバッテリ上がりを起こした場合でも、前記電動車両を簡単に起動することができる。
また、前記モバイルチャージャに前記モバイルバッテリが内蔵されているので、前記補機用電池がバッテリ上がりを起こしていない場合、前記モバイルバッテリは、前記駆動用電池又は前記補機用電池からの電力供給を受けて充電可能である。これにより、充電後、前記電動車両から前記モバイルチャージャを取り外すことで、前記電動車両の電力を手軽に外部に持ち出すことができる。
本発明によれば、電動車両のシステムを大幅に変更することなく、且つ、高価な部品を追加することなく、補機用電池のバッテリ上がりの発生に対して、電動車両を簡単に起動させることができる。
第1実施形態に係る起動補助装置を含む電動車両の回路構成図である。 図1のモバイルチャージャの回路構成図である。 第1実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 モバイルバッテリからの電力供給により電動車両を始動させる動作を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態に係る起動補助装置を含む電動車両の回路構成図である。 第3実施形態に係る起動補助装置を含む電動車両の回路構成図である。 第4実施形態に係る起動補助装置を含む電動車両の回路構成図である。
以下、本発明に係る電動車両の起動補助装置について好適な実施形態を例示し、添付の図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態の構成]
第1実施形態に係る電動車両の起動補助装置10A(以下、第1実施形態に係る起動補助装置10Aともいう。)は、図1に示すように、電動車両12に適用される。
電動車両12は、駆動モータ14(駆動源)と、駆動モータ14に電力を供給する高電圧(例えば、120V〜200V)のバッテリである駆動用電池16と、補機18及び車両制御ECU20に電力を供給する低電圧(例えば、12V)の補機用電池22とを有する。
駆動用電池16の正極には抵抗器24が接続され、駆動用電池16及び抵抗器24の直列回路は、複数のコンタクタ26を介して、パワードライブユニット28とDC/DCコンバータ30とに接続されている。パワードライブユニット28は、CAN通信線32を介して車両制御ECU20に接続されている。また、DC/DCコンバータ30は、補機用電池22に接続されると共に、駆動用電池16及びパワードライブユニット28に接続されている。
さらに、補機用電池22の正極は、ダイオード34(逆流防止部)を介して車両制御ECU20に接続されると共に、ダイオード36(逆流防止部)に接続されている。ダイオード34、36は、ショットキーダイオードであることが好ましい。また、ダイオード34、36のアノード側が補機用電池22の正極に接続されると共に、ダイオード34、36のカソード側が第1電力供給路38を介して車両制御ECU20に接続されている。
ここで、補機用電池22から車両制御ECU20に至り、且つ、ダイオード34が設けられる電力供給路を第2電力供給路40という。また、駆動用電池16又はパワードライブユニット28からDC/DCコンバータ30及び補機用電池22の正極を介して電動車両12の外部に至り、且つ、ダイオード36が設けられる電力供給路を第3電力供給路42という。なお、DC/DCコンバータ30の補機用電池22側の一方の端子、補機用電池22の負極、及び、補機18の一方の端子は、電動車両12のボディ等にアースされている。
車両制御ECU20には、スタートスイッチ44が接続されている。また、車両制御ECU20は、通常時には、補機用電池22からダイオード34(が設けられた第2電力供給路40)を介して電力供給を受けることにより起動する。
起動後の車両制御ECU20は、コンタクタ26をオンさせることにより、駆動用電池16からコンタクタ26を介してパワードライブユニット28及びDC/DCコンバータ30に電力を供給させる。
また、車両制御ECU20は、CAN通信線32を介してパワードライブユニット28を制御する。これにより、パワードライブユニット28は、駆動用電池16から供給された電力(直流電力)を三相交流電力に変換し、変換した三相交流電力を駆動モータ14に供給する。この結果、駆動モータ14が駆動することにより、電動車両12を始動させることができる。
一方、回生時において、駆動モータ14は、発電機として機能し、運動エネルギーを三相交流電力に変換する。これにより、パワードライブユニット28は、三相交流電力を直流電力に変換することにより、駆動用電池16を充電し、又は、DC/DCコンバータ30に直流電力を供給する。
さらに、車両制御ECU20は、DC/DCコンバータ30を構成する図示しないスイッチング素子を所定のデューティ比でスイッチング制御することにより、補機用電池22側と駆動用電池16及びパワードライブユニット28側との間で、DC/DCコンバータ30による電圧変換を行わせる。これにより、駆動用電池16の電力、又は、回生時のパワードライブユニット28からの電力を、DC/DCコンバータ30を介して補機用電池22に供給し、補機用電池22を充電させることができる。
なお、DC/DCコンバータ30は、一般的なDC/DCコンバータの構成であればよい。そのため、DC/DCコンバータ30の詳細な構成については、説明を省略する。
ところで、第1実施形態において、モバイルチャージャ46は、USB端子47を備え、一般的なスマートフォンやタブレット等の外部機器49を、USBケーブル51を介してモバイルチャージャ46に接続することができる。この場合、運転手がモバイルチャージャ46を電動車両12内に持ち込んで接続することにより、モバイルチャージャ46は、電動車両12にビルトインされ、電動車両12の電力がUSBケーブル51を介して外部機器49へ供給される。電動車両12にビルトインされていない場合でも、USBケーブル51を介してモバイルチャージャ46から外部機器49への電力供給、及び、モバイルチャージャ46への充電が可能である。
モバイルチャージャ46は、モバイルバッテリ48(起動用補助電池)と、双方向DC/DCコンバータ50と、スイッチ52とを有する。双方向DC/DCコンバータ50は、一方がモバイルバッテリ48に接続され、他方が電動車両12に接続(例えば、USB接続)されている。
この場合、双方向DC/DCコンバータ50の電動車両12側は、一方の端子が第1電力供給路38(車両制御ECU20、ダイオード34のカソード)及び第3電力供給路42(ダイオード36のカソード)に接続され、他方の端子がアースされている。
また、電動車両12の運転者がスタートスイッチ44を押したときに当該スタートスイッチ44から出力される起動信号は、車両ECU20及び双方向DC/DCコンバータ50に入力される。従って、スタートスイッチ44の起動信号が双方向DC/DCコンバータ50に供給されることにより、モバイルチャージャ46は、モバイルチャージャ46と電動車両12が接続(例えば、USB接続)されていることを検知することができる。
なお、モバイルチャージャ46の起動スイッチであるスイッチ52を運転者が押した場合、スイッチ52から双方向DC/DCコンバータ50に他の起動信号が供給される。
そして、第1実施形態に係る起動補助装置10Aは、ダイオード34、36、第1〜第3電力供給路38〜42及びモバイルチャージャ46を含み構成される。図2は、双方向DC/DCコンバータ50を含むモバイルチャージャ46の詳細な回路構成図である。
双方向DC/DCコンバータ50は、モバイルバッテリ48と補機用電池22との間で電圧変換を行う電圧変換部54と、電圧変換部54を制御する制御回路56(接続検知部、バッテリ上がり検知部)とを有する。
モバイルバッテリ48の正極には、電流検出回路58が接続されている。モバイルバッテリ48及び電流検出回路58の直列回路に対して、電圧検出回路60、コンデンサ62及び電圧変換部54のモバイルバッテリ48側が並列に接続されている。一方、電圧変換部54の補機用電池22側には、コンデンサ64及び電圧検出回路66が並列に接続されている。電圧検出回路66は、電流検出回路68を介して、第1電力供給路38及び第3電力供給路42に接続されている。
電流検出回路58は、モバイルバッテリ48と電圧変換部54との間を流れる電流の電流値を検出する。電圧検出回路60は、モバイルバッテリ48の電圧(電圧変換部54のモバイルバッテリ48側の電圧)の電圧値を検出する。コンデンサ62、64は、電圧変換部54の動作に伴って変換された直流電圧を平滑化する。電圧検出回路66は、補機用電池22の電圧(電圧変換部54の補機用電池22側の電圧)の電圧値を検出する。電流検出回路68は、モバイルバッテリ48と電動車両12との間を流れる電流の電流値を検出する。各電流検出回路58、68が検出した電流値、及び、各電圧検出回路60、66が検出した電圧値は、制御回路56に出力される。
制御回路56は、各電流検出回路58、68から入力される電流値や、各電圧検出回路60、66から入力される電圧値を監視し、電圧変換部54を構成する各FET70をオンオフするためのデューティ比を示すPWM信号を電圧変換部54に出力する。これにより、電圧変換部54は、PWM信号の示すデューティ比に従って各FET70をオンオフし、所定の電圧変換動作を行う。
なお、電圧変換部54は、一般的な双方向のDC/DCコンバータの構成であればよい。そのため、電圧変換部54についての詳細な説明は省略する。また、制御回路56は、モバイルバッテリ48からの電力供給を受けて動作可能である一方で、電動車両12にビルトイン(例えば、USB接続)された際には、補機用電池22から電力供給を受けて動作することも可能である。
[第1実施形態の動作]
以上のように構成される第1実施形態に係る起動補助装置10Aの動作について、図3〜図5を参照しながら説明する。ここでは、モバイルチャージャ46が電動車両12に接続される状態において、補機用電池22のバッテリ上がりが発生していない場合の電動車両12の起動動作(図3及び図4参照)を最初に説明し、次に、バッテリ上がりが発生した場合の起動動作(図5参照)について説明する。また、この動作説明では、必要に応じて、図1及び図2を参照しながら説明する。
先ず、補機用電池22のバッテリ上がりが発生していない場合の起動動作について説明する。
ステップS1において、電動車両12の運転者は、モバイルチャージャ46を電動車両12に接続(例えば、USB接続)する。
次のステップS2において、運転者がスタートスイッチ44を押すと、スタートスイッチ44から車両制御ECU20及び双方向DC/DCコンバータ50に起動信号が供給される。
また、補機用電池22は、第2電力供給路40及びダイオード34を介して車両制御ECU20に電力供給を行っている。そのため、ステップS3において、車両制御ECU20は、スタートスイッチ44からの起動信号と補機用電池22からの電力供給とを受けて起動する。
ステップS4において、起動した車両制御ECU20は、電動車両12内の通信(例えば、CAN通信線32による通信)を開始し、各ユニット(例えば、パワードライブユニット28)が正常か否かを判定する。正常ではない、又は、通信ができないと判定した場合(ステップS4:NO)、ステップS5において、車両制御ECU20は、補機18である警告灯を点灯させ、電動車両12に異常があることを運転者に注意喚起する。
一方、通信により正常と判定した場合(ステップS4:YES)、ステップS6において、車両制御ECU20は、コンタクタ26を順次オンさせる。これにより、駆動用電池16は、コンタクタ26を介して、パワードライブユニット28及びDC/DCコンバータ30に電力を供給することが可能となる。
ステップS7において、車両制御ECU20は、DC/DCコンバータ30に制御信号を供給し、DC/DCコンバータ30による電圧変換動作を開始させる。これにより、ステップS8において、駆動用電池16からDC/DCコンバータ30に供給される直流電圧が電圧変換され、変換後の直流電圧が補機用電池22に供給されることにより、補機用電池22が充電される。
一方、モバイルチャージャ46の制御回路56は、モバイルバッテリ48から電力供給を受けるか、又は、補機用電池22から第3電力供給路42及びダイオード36を介して電力供給を受ける。この場合、スタートスイッチ44からの起動信号と上記の電力供給とを受けることにより、双方向DC/DCコンバータ50の制御回路56は起動するに至る(ステップS9)。
なお、双方向DC/DCコンバータ50の制御回路56は、スタートスイッチ44からの起動信号の入力を受けて、電動車両12とモバイルチャージャ46とが接続(例えば、USB接続)されていることを検知する。
次のステップS10において、電圧検出回路66は、補機用電池22の電圧値(電圧変換部54の補機用電池22側の電圧値)を検出して制御回路56に出力する。
ステップS11において、制御回路56は、電圧検出回路66の検出した電圧値が所定の閾値(例えば、13.5V)以上であるか否かを判定する。
電圧検出回路66の検出した電圧値が閾値以上である場合(ステップS11:YES)、制御回路56は、補機用電池22の容量が十分にあり、バッテリ上がりが発生しておらず、且つ、DC/DCコンバータ30の電圧変換動作が開始したと判定する。前述のように、補機用電池22は、駆動用電池16から充電されるので、電圧検出回路66の検出した電圧値が閾値以上である場合、制御回路56は、DC/DCコンバータ30が正常に起動し、駆動用電池16のバッテリ上がりも発生していないと判定することが可能である。
ステップS12において、制御回路56は、DC/DCコンバータ30が正常に起動しているので、補機用電池22から電圧変換部54を介してモバイルバッテリ48を充電することを決定する。そして、制御回路56は、各電圧検出回路60、66が検出した電圧値、及び、各電流検出回路58、68が検出した電流値に基づき、モバイルバッテリ48の充電制御を行うための各FET70のデューティ比を決定し、決定したデューティ比を含むPWM信号を電圧変換部54に出力する。
電圧変換部54では、入力されたPWM信号に基づいてFET70がオンオフすることにより、モバイルバッテリ48側と補機用電池22側との間で電圧変換を行う。これにより、ステップS13において、補機用電池22の電力が第3電力供給路42(ダイオード36)及び電圧変換部54を介してモバイルバッテリ48に供給され、該モバイルバッテリ48が充電される。
なお、上記のように、補機用電池22の電圧値が閾値以上である場合には、車両制御ECU20は、CAN通信線32を介してパワードライブユニット28を制御する。これにより、パワードライブユニット28は、駆動用電池16から供給される電力を三相交流電力に変換し、変換後の三相交流電力を駆動モータ14に供給する。この結果、駆動モータ14は駆動し、電動車両12を始動させることができる。
次に、補機用電池22のバッテリ上がりが発生した場合の起動動作について説明する。
ステップS11において、電圧検出回路66の検出した電圧値が所定の閾値(例えば、10.5V)未満である場合(ステップS11:NO)、制御回路56は、補機用電池22に車両制御ECU20を起動させるだけの容量がなく、バッテリ上がりが発生していると判定する。そして、制御回路56は、ステップS14において、モバイルバッテリ48の電力により車両制御ECU20を起動させることを決定する。
図5は、ステップS14の処理を具体的に図示したフローチャートである。
ステップS21において、制御回路56は、各電圧検出回路60、66が検出した電圧値、及び、各電流検出回路58、68が検出した電流値に基づき、モバイルバッテリ48の放電制御を行うための各FET70のデューティ比を決定し、決定したデューティ比を含むPWM信号を電圧変換部54に出力する。
電圧変換部54では、入力されたPWM信号に基づいてFET70がオンオフすることにより、モバイルバッテリ48側と補機用電池22側との間で電圧変換を行う。これにより、モバイルバッテリ48の電力が電圧変換部54及び第1電力供給路38を介して車両制御ECU20に供給される。
これにより、ステップS22において、車両制御ECU20は、スタートスイッチ44からの起動信号と、モバイルバッテリ48からの電力供給とを受けて起動する。なお、ダイオード34、36のカソードは、いずれも、第1電力供給路38に接続されているため、モバイルバッテリ48から補機用電池22への電力供給(逆流)を阻止することができる。
ステップS23において、起動した車両制御ECU20は、電動車両12内の通信を開始し、各ユニットが正常か否かを判定する。正常でないと判定した場合(ステップS23:NO)、ステップS24において、車両制御ECU20は、警告灯(補機18)を点灯させ、電動車両12に異常があることを運転者に注意喚起する。
一方、通信により正常と判定した場合(ステップS23:YES)、ステップS25において、車両制御ECU20は、コンタクタ26を順次オンさせる。これにより、駆動用電池16は、コンタクタ26を介して、パワードライブユニット28及びDC/DCコンバータ30に電力を供給することが可能となる。
ステップS26において、車両制御ECU20は、DC/DCコンバータ30に制御信号を供給し、DC/DCコンバータ30による電圧変換動作を開始させる。これにより、ステップS27において、駆動用電池16からDC/DCコンバータ30に供給された直流電圧が電圧変換され、変換後の直流電圧が補機用電池22に供給されることにより、補機用電池22が充電される(ステップS28)。
また、ステップS29において、車両制御ECU20がCAN通信線32を介してパワードライブユニット28を制御することにより、パワードライブユニット28は、駆動用電池16から供給される電力を三相交流電力に変換し、変換後の三相交流電力を駆動モータ14に供給して駆動させる。この結果、電動車両12を始動させ、当該電動車両12を走行させることが可能となる。
一方、ステップS30において、電圧検出回路66は、補機用電池22の電圧値を再度検出し、制御回路56に出力する。
ステップS31において、制御回路56は、電圧検出回路66の検出した電圧値が所定の閾値以上であるか否かを判定する。
電圧検出回路66の検出した電圧値が閾値(例えば、13.5V)以上である場合(ステップS31:YES)、制御回路56は、DC/DCコンバータ30が正常に起動していると判定する。
ステップS32において、制御回路56は、DC/DCコンバータ30が正常に起動しているので、補機用電池22から電圧変換部54を介してモバイルバッテリ48を充電することを決定する。そして、制御回路56は、各電圧検出回路60、66が検出した電圧値、及び、各電流検出回路58、68が検出した電流値に基づき、モバイルバッテリ48の充電制御を行うための各FET70のデューティ比を決定し、決定したデューティ比を含むPWM信号を電圧変換部54に出力する。
電圧変換部54では、入力されたPWM信号に基づいてFET70がオンオフすることにより、モバイルバッテリ48側と補機用電池22側との間で電圧変換を行う。これにより、ステップS33において、補機用電池22の電力が第3電力供給路42及び電圧変換部54を介してモバイルバッテリ48に供給され、該モバイルバッテリ48が充電される。
なお、ステップS31において、車両制御ECU20は、図示しない自らが備える電源電圧検出回路の検出した電圧値が閾値(例えば13.5V)未満である場合(ステップS31:NO)、DC/DCコンバータ30が正常に起動していないと判定し、警告灯(補機18)を点灯させ、補機用電池22のバッテリ上がりが解消されていないことを運転者に注意喚起する(ステップS24)。
[第1実施形態の効果]
以上説明したように、第1実施形態に係る起動補助装置10Aにおいて、制御回路56は、モバイルチャージャ46と電動車両12との接続検知と、補機用電池22のバッテリ上がりの検知とを行う。そして、モバイルチャージャ46と電動車両12との接続が検知された状態において、補機用電池22のバッテリ上がりを制御回路56が検知した場合、外部電源であるモバイルバッテリ48から第1電力供給路38を介して車両制御ECU20に電力が供給される。これにより、車両制御ECU20が起動すれば、駆動用電池16から駆動モータ14への電力供給が開始され、電動車両12を起動させることができる。
また、モバイルバッテリ48の電力が低下している場合でも、モバイルチャージャ46が備えるUSB端子47に、USBケーブル51を介して、十分に充電された外部機器49(例えば、スマートフォンやタブレット等)を接続することにより、外部機器49の電力で電動車両12を起動させることもできる。
従って、第1実施形態に係る起動補助装置10Aによれば、電動車両12のシステムを大幅に変更することなく、且つ、高価な部品を追加することなく、補機用電池22のバッテリ上がりの発生に対して、電動車両12を簡単に起動させることができる。
また、補機用電池22のバッテリ上がりが発生していないことを制御回路56が検知した場合、補機用電池22から第2電力供給路40を介して車両制御ECU20に電力が供給され、車両制御ECU20を起動させることができる。このように、補機用電池22から車両制御ECU20への本来の電力供給が実施されることにより、モバイルバッテリ48の電力が不用意に消費されることを回避することができる。
また、起動補助装置10Aでは、駆動用電池16又は補機用電池22から第3電力供給路42を介してモバイルバッテリ48に電力供給を行うことが可能である。これにより、補機用電池22がバッテリ上がりを起こしていない場合には、駆動用電池16又は補機用電池22から第3電力供給路42を介してモバイルバッテリ48が充電されるので、充電後のモバイルバッテリ48により電動車両12の電力を手軽に外部に持ち出すことが可能となる。
そして、モバイルバッテリ48から補機用電池22への電力の流れを防止する逆流防止部としてのダイオード34、36を第2電力供給路40及び第3電力供給路42にそれぞれ設ければ、補機用電池22のバッテリ上がり時に、モバイルバッテリ48から第1電力供給路38を介して車両制御ECU20に電力を供給する際、ダイオード34、36によりモバイルバッテリ48から補機用電池22への電力の流れを阻止することができる。この結果、モバイルバッテリ48から電動車両12に持ち出される電力は、電動車両12の起動に必要な最小限の電力となるので、外部からの僅かな電力で電動車両12を起動させることができる。なお、少なくとも第2電力供給路40及び第3電力供給路42にダイオード34、36がそれぞれ設けられていれば、モバイルバッテリ48から補機用電池22への電力の流れを確実に阻止することができる。
また、ダイオード34、36は、整流作用を有し、順方向電圧以上でオンするので、電力の逆流を防止する回路を制御するための制御回路が不要となる。ダイオード34、36を追加する構成にすることで、補機用電池22と車両制御ECU20との間の第1〜第3電力供給路38〜42において、リレーやスイッチ等の切替回路及びその制御回路を使う必要がなくなる。この結果、電動車両12のコストをさらに低減させることができる。
さらに、ダイオード34、36がオン電圧の低いショットキーダイオードであれば、オン損失が低減され、車両制御ECU20の起動及びモバイルバッテリ48の充電の電力損失を最小にすることができる。
また、モバイルチャージャ46は、モバイルバッテリ48と双方向DC/DCコンバータ50とを備え、双方向DC/DCコンバータ50は、モバイルバッテリ48と補機用電池22との間で電圧変換を行う電圧変換部54と、電圧変換部54を制御する制御回路56と、電圧変換部54における補機用電池22側の電圧を検出する電圧検出回路66とを有する。この場合、第1電力供給路38は、電圧変換部54における補機用電池22側と車両制御ECU20とを接続する。
モバイルバッテリ48がスマートフォンやタブレットに利用される汎用のモバイルバッテリであれば、例えば、モバイルチャージャ46を電動車両12内に持ち込み、モバイルチャージャ46と電動車両12とを接続(例えば、USB接続)することができる。このように、モバイルチャージャ46を電動車両12にビルトインさせて、モバイルバッテリ48から車両制御ECU20に必要最小限の電力を供給することで、車両制御ECU20を簡単に起動させることができる。この結果、補機用電池22がバッテリ上がりを起こした場合でも、電動車両12を簡単に起動することができる。
また、モバイルチャージャ46にモバイルバッテリ48が内蔵されているので、補機用電池22がバッテリ上がりを起こしていない場合、モバイルバッテリ48は、駆動用電池16又は補機用電池22で充電可能である。これにより、充電後、電動車両12からモバイルチャージャ46を取り外すことで、電動車両12の電力を手軽に外部に持ち出すことができる。なお、モバイルチャージャ46を取り外し、外部機器49(例えば、スマートフォンやタブレット)をUSBケーブル51を介してUSB端子47に接続した際には、スイッチ52をオンすることにより、制御回路56が起動し、外部機器49への電力供給が可能となる。
[第2実施形態の説明]
次に、第2実施形態に係る起動補助装置10Bについて、図6を参照しながら説明する。なお、起動補助装置10Bにおいて、第1実施形態に係る起動補助装置10A(図1〜図5参照)と同じ構成要素については、同じ参照符号を付けて、その詳細な説明を省略し、以下同様とする。
起動補助装置10Bは、第1電力供給路38にダイオード72(逆流防止部)が設けられている点で、第1実施形態に係る起動補助装置10Aとは異なる。この場合、ダイオード72のアノードは、双方向DC/DCコンバータ50及びダイオード36のカソードに接続されている。また、ダイオード72のカソードは、車両制御ECU20及びダイオード34のカソードに接続されている。ダイオード72は、ダイオード34、36と同様に、オン電圧の低いショットキーダイオードであることが好ましい。
これにより、補機用電池22のバッテリ上がり時には、ダイオード72がオンし、必要最小限の僅かな電力をモバイルバッテリ48から車両制御ECU20に供給して、車両制御ECU20を起動させることができる。さらに、ダイオード72は、他の2つのダイオード34、36と協働して、モバイルバッテリ48から補機用電池22への電力の逆流を阻止することができる。
また、起動補助装置10Bは、第1実施形態に係る起動補助装置10Aに対してダイオード72を追加した構成であるため、モバイルバッテリ48の充電時には、ダイオード34から第1電力供給路38を流れる電流を阻止することができる。その結果、ダイオード34が備える電流容量を最小にすることができ、より小型のダイオードを選択することができる。
また、第2実施形態に係る起動補助装置10Bは、第1実施形態に係る起動補助装置10Aの構成も有するので、起動補助装置10Aの各効果を容易に奏することができる。
[第3実施形態の説明]
次に、第3実施形態に係る起動補助装置10Cについて、図7を参照しながら説明する。
起動補助装置10Cは、小型の電動自動車(MEV)に適用されるものであり、当該電動自動車である電動車両12には、電源制御ユニット74及び高圧バッテリ制御ECU76がさらに備わっている。
この場合、車両制御ECU20、電源制御ユニット74及び高圧バッテリ制御ECU76は、いずれもECUであり、車両制御ECU20、パワードライブユニット28、電源制御ユニット74及び高圧バッテリ制御ECU76間は、CAN通信線32で接続されている。
起動補助装置10Cでは、電源制御ユニット74に第1電力供給路38及び第2電力供給路40が接続されている。そのため、スタートスイッチ44から電源制御ユニット74に起動信号が供給され、且つ、補機用電池22又はモバイルバッテリ48から電源制御ユニット74に電力が供給されると、電源制御ユニット74は起動する。そして、電源制御ユニット74は、イグニッション信号を車両制御ECU20及び高圧バッテリ制御ECU76に供給して起動させる。
これにより、高圧バッテリ制御ECU76は、コンタクタ26を順次オンオフさせ、DC/DCコンバータ30を制御することができる。また、車両制御ECU20は、CAN通信線32を介して、パワードライブユニット28を制御することができる。
第3実施形態に係る起動補助装置10Cでも、電源制御ユニット74及び高圧バッテリ制御ECU76が備わる点、すなわち、車両制御ECU20、電源制御ユニット74及び高圧バッテリ制御ECU76が、起動補助装置10Aの車両制御ECU20の機能を分担して担っている点以外は、第1実施形態に係る起動補助装置10Aと同様の構成である。そのため、起動補助装置10Cは、起動補助装置10Aの各効果を容易に奏することができる。
[第4実施形態の説明]
次に、第4実施形態に係る起動補助装置10Dについて、図8を参照しながら説明する。
起動補助装置10Dは、電動二輪車(2R−EV)に適用されるものであり、当該電動二輪車である電動車両12には、車両制御ECU20に加え、高圧バッテリ制御ECU76がさらに備わっている。また、スタートスイッチ44に代替して、キースイッチ78が備わっている。
この場合も、車両制御ECU20及び高圧バッテリ制御ECU76は、いずれもECUであり、車両制御ECU20、パワードライブユニット28及び高圧バッテリ制御ECU76間は、CAN通信線32で接続されている。
起動補助装置10Dでは、運転者によるキースイッチ78の操作によって、キースイッチ78から車両制御ECU20に起動信号が供給され、且つ、補機用電池22又はモバイルバッテリ48から車両制御ECU20に電力が供給されると、車両制御ECU20は起動する。そして、車両制御ECU20は、イグニッション信号を高圧バッテリ制御ECU76に供給して起動させる。
これにより、高圧バッテリ制御ECU76は、コンタクタ26をオンオフさせ、DC/DCコンバータ30を制御することができる。また、車両制御ECU20は、CAN通信線32を介して、パワードライブユニット28を制御することができる。
第4実施形態に係る起動補助装置10Dでも、高圧バッテリ制御ECU76が備わる点、すなわち、車両制御ECU20及び高圧バッテリ制御ECU76が、起動補助装置10Aの車両制御ECU20の機能を分担して担っている点以外は、第1実施形態に係る起動補助装置10Aと同様の構成である。そのため、起動補助装置10Dは、起動補助装置10Aの各効果を容易に奏することができる。
また、第4実施形態では、電動車両12が電動二輪車であり、第3実施形態の電動自動車と比較して、補機用電池22の電圧で駆動する負荷が少なく、電動車両12の起動時に必要とされる電力が少なくて済む。第4実施形態では、このような電動二輪車に対しても、起動補助装置10Dを適用可能である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
10A〜10D…起動補助装置 12…電動車両
14…駆動モータ 16…駆動用電池
18…補機 20…車両制御ECU
22…補機用電池 26…コンタクタ
28…パワードライブユニット 30…DC/DCコンバータ
34、36、72…ダイオード 38…第1電力供給路
40…第2電力供給路 42…第3電力供給路
44…スタートスイッチ 46…モバイルチャージャ
47…USB端子 48…モバイルバッテリ
49…外部機器 50…双方向DC/DCコンバータ
51…USBケーブル 52…スイッチ
54…電圧変換部 56…制御回路
60、66…電圧検出回路 74…電源制御ユニット
76…高圧バッテリ制御ECU 78…キースイッチ

Claims (7)

  1. 電動車両の駆動源に電力を供給する駆動用電池と、前記電動車両の補機及びECUに電力を供給する補機用電池とを備え、前記ECUの起動により前記駆動用電池から前記駆動源への電力供給が開始される電動車両の起動補助装置において、
    起動用補助電池と、
    前記起動用補助電池と前記電動車両との接続を検知する接続検知部と、
    前記補機用電池のバッテリ上がりを検知するバッテリ上がり検知部と、
    前記補機用電池のバッテリ上がりを前記バッテリ上がり検知部が検知した場合、前記起動用補助電池から前記ECUに電力を供給する第1電力供給路と、
    を備えることを特徴とする電動車両の起動補助装置。
  2. 請求項1記載の電動車両の起動補助装置において、
    前記補機用電池のバッテリ上がりが発生していないことを前記バッテリ上がり検知部が検知した場合、前記補機用電池から前記ECUに電力を供給する第2電力供給路をさらに備えることを特徴とする電動車両の起動補助装置。
  3. 請求項2記載の電動車両の起動補助装置において、
    前記駆動用電池又は前記補機用電池から前記起動用補助電池に電力を供給する第3電力供給路をさらに備えることを特徴とする電動車両の起動補助装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動車両の起動補助装置において、
    前記電力供給路には、前記起動用補助電池から前記補機用電池への電力の流れを防止する逆流防止部が設けられていることを特徴とする電動車両の起動補助装置。
  5. 請求項4記載の電動車両の起動補助装置において、
    前記逆流防止部は、ダイオードであることを特徴とする電動車両の起動補助装置。
  6. 請求項5記載の電動車両の起動補助装置において、
    前記ダイオードは、ショットキーダイオードであることを特徴とする電動車両の起動補助装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動車両の起動補助装置において、
    前記起動用補助電池は、モバイルチャージャのモバイルバッテリであり、
    前記モバイルチャージャは、前記モバイルバッテリと、双方向DC/DCコンバータとを備え、
    前記双方向DC/DCコンバータは、前記モバイルバッテリと前記電動車両との間で電圧変換を行う電圧変換部と、前記電圧変換部を制御する制御回路と、前記電圧変換部における前記電動車両側の電圧を検出する電圧検出回路とを備え、
    前記制御回路は、前記接続検知部及び前記バッテリ上がり検知部として機能し、
    前記第1電力供給路は、前記電圧変換部における前記電動車両側と前記ECUとを接続する電力供給路であることを特徴とする電動車両の起動補助装置。
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