JP2017163657A - 電力変換装置 - Google Patents

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康徳 箱田
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康徳 箱田
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Yoshiaki Matsuda
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Abstract

【課題】簡単な構成及び制御により、各単相の電流バランスを容易にとる。
【解決手段】電力変換装置は、3相3線式AC電源各相間に接続され、且つ、出力側が単相出力端子に並列に接続された3組の単相コンバータ30と、前記単相出力端子のDC出力電圧を検出し、PFC制御により、前記DC出力電圧と基準電圧との誤差が小さくなるような周波数のスイッチング信号を生成する出力電圧制御部70と、を備え、前記各組の単相コンバータ30は、絶縁型DC/DC変換回路50を有している。前記絶縁型DC/DC変換回路50は、スイッチング回路52と、共振回路53と、1次巻線が前記共振回路53の出力側に接続され、2次巻線54bが前記他の相の単相コンバータの2次巻線に直列に接続されたトランス54と、共通の整流平滑回路60と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、3相力率改善型コンバータ等の電力変換装置に関するものである。
従来、例えば、特許文献1、2等に記載されているように、電力変換装置の一つである3相力率改善型コンバータは、各相のDC/DC変換回路(直流/直流変換回路)の出力側が並列構成になっているのが一般的である。
図2は、従来の電力変換装置を示す概略の回路図である。
この電力変換装置は、3相力率改善型コンバータであり、商用の3相3線式AC(交流)電源に接続された3相入力端子1R,lS,1Tと、負荷へ単相のDC出力電力Poutを供給する単相出力端子2a,2bと、を有している。3相入力端子1R,lS,1Tと単相出力端子2a,2bとの間には、3つの単相コンバータ10(即ち、3相入力端子1R,1Sに接続されたU相用単相コンバータ10−1、3相入力端子1S,1Tに接続されたV相用単相コンバータ10−2、及び3相入力端子1R,1Tに接続されたW相用単相コンバータ10−3)が並列に接続されている。各単相コンバータ10は、3相のAC入力電力PinをDC出力電力Poutに変換するものであり、力率改善回路(Power Factor Correctin、以下「PFC」という。)11と、絶縁型DC/DC変換回路12と、整流平滑回路17と、により構成されている。
絶縁型DC/DC変換回路12は、LLC共振型コンバータにより構成され、この前段にPFC11を接続することにより、例えば、変化するAC商用電源(AC85V〜265V)の高調波を抑制しつつ力率を改善しながら、出力電圧を約DC400Vと高く設計し、安定化することができるという利点を有している。各単相コンバータ10において、PFC11は、AC入力電力Pinの力率を改善してDC電力を出力する機能を有し、この出力側に、絶縁型DC/DC変換回路12が接続されている。絶縁型DC/DC変換回路12は、平滑用コンデンサ13、スイッチング回路14、共振回路15、及びトランス(変圧器)16により構成されている。
平滑用コンデンサ13は、PFC11の出力電流を平滑するものであり、この出力側に、スイッチング回路14が接続されている。スイッチング回路14は、平滑用コンデンサ13に蓄積された電荷をスイッチングしてAC電流に変換する回路であり、2つのスイッチング信号f1,f2により、デッドタイムをおいて交互にオン/オフ動作するスイッチング素子(例えば、電界効果トランジスタ、以下「FET」という。)14a,14bを有し、これらの出力側に、共振回路15が接続されている。共振回路15は、スイッチング回路14の出力電流により共振し、トランス16の1次巻線16aに共振電流を流す回路であり、2つの共振用コンデンサ15a,15b、及び1つの共振用インダクタ15cを有し、これらの出力側に、トランス16が接続されている。トランス16は、1次巻線16a及び2次巻線16bを有し、この2次巻線16bの出力側に、整流平滑回路17が接続されている。
整流平滑回路17は、2次巻線16bに誘起されるAC電圧を整流及び平滑してDC出力電力Poutを単相出力端子2a,2bから出力する回路であり、4つの整流用ダイオード17a〜17dと、1つの平滑用コンデンサ18と、を有している。
平滑用コンデンサ18の出力側には、2次側電流検出用のシャント抵抗19と、出力電圧制御部20と、が接続されている。出力電圧制御部20は、単相出力端子2a,2b間のDC出力電圧Voutを入力し、このDC出力電圧Voutが一定となるような2つのスイッチング信号f1,f2を生成し、各相のFET14aとFET14bとを、デッドタイムをおいて交互にオン/オフ動作させる機能を有している。
このような構成の電力変換装置では、3相のAC入力電力Pinが3相入力端子1R,1S,1Tに入力されると、そのAC入力電力Pinが、各相のPFC11により力率が改善されてDC電圧及びDC電流に変換され、平滑用コンデンサ13により平滑化される。平滑化された各相のDC電圧及びDC電流は、スイッチング回路14でスイッチングされ、共振回路15で共振してAC電圧に変換される。変換された各相のAC電圧は、トランス16で電圧レベルが変換された後、整流平滑回路17で整流及び平滑されて単相のDC出力電力Poutに変換され、単相出力端子2a,2bから出力される。単相出力端子2a,2b間のDC出力電圧Voutは、出力電圧制御部20へフィードバック(帰還)される。出力電圧制御部20では、周波数制御により、DC出力電圧Voutと目標電圧との差が小さくなるようなスイッチング信号f1,f2を生成し、各相のFET14aとFET14bとを、デッドタイムをおいて交互にオン/オフ動作させる。これにより、DC出力電圧Voutが目標電圧に一致するような定電圧制御が行われる。
特開2010−193614号公報(電力変換装置) 特開2011−130578号公報(直流電源装置)
従来の図2の電力変換装置では、以下のような課題があった。
3つの単相コンバータ10(=10−1〜10−3)は、構成部品のばらつき等により、各相の電流バランス、即ち、各単相コンバータ10が分担する負荷電流が必ずしも同一にならない。そのため、各単相コンバータ10の電流バランスをとることが必要になる。
従来、例えば、各相PFC11間の電流バランスをとる方法として、ピークカレントモード制御が知られている。ピークカレントモード制御とは、各相のPFC11内において、チョークコイル電流を検出し、パルス幅変調(以下「PWM」という。)コンパレータにより、そのチョークコイル電流と、出力電圧誤差から生成された制御電圧と、を比較し、この比較結果に基づき、そのチョークコイル電流と制御電圧とが等しくなるように、各PFC11内のスイッチング素子をオン/オフ制御する方法である。
しかしながら、このような方法では、次の(a)〜(c)のような問題が生じる。
(a) 各相のPFC11の出力電圧には、商用リップル電圧がある。更に、絶縁型D/D変換回路12は、直列共振型構成のため、各相電流バランスをさせる従来のピークカレントモード制御ができない。結果的に、単相の電力変換装置よりも、素子に流れる実効電流が増え、電源変換効率が下がる。
(b) 各相電流バランスをさせるため、図2のように、各相の2次側電流検出用のシャント抵抗19を設け、各相間の電流バランス制御を行うことも考えられる。しかし、この場合は、複雑な電流バランス制御を行う必要があり、この制御を行わないと、次の(c)のような不都合が生じる。
(c) 図3は、図2中の1次側共振用インダクタ15cの電流波形図であり、横軸は時間、及び縦軸は電流である。
図3に示された電流波形i1,i2,i3の内、電流波形i1は、3相入力端子1R,1Sに接続されたU相用共振回路路15のインダクタ電流波形(20A/div)、電流波形i2は、3相入力端子1S,1Tに接続されたV相用共振回路15のインダクタ電流波形(20A/div)、及び、電流波形i3は、3相入力端子1R,1Tに接続されたW相用共振回路15のインダクタ電流波形(20A/div)である。
複雑な電流バランス制御を行わないと、図3の電流波形図に示すように、商用リップル電圧による瞬時DC/DC変換回路12の入力電圧に相違があるため、各相のDC/DC変換回路12における1次側電流がアンバランスになることが分かる。
本発明の電力変換装置は、3相3線式AC電源各相間に接続され、且つ、出力側が単相出力端子に並列に接続された3組の単相コンバータと、前記単相出力端子のDC出力電圧を検出し、周波数変調(以下「PFM」という。)制御により、前記DC出力電圧と基準電圧との誤差が小さくなるような周波数のスイッチング信号を生成して出力する出力電圧制御部と、を備え、前記各組の単相コンバータは、絶縁型DC/DC変換回路を有している。
そして、前記絶縁型DC/DC変換回路は、前記スイッチング信号に基づき、入力されるDC電力をスイッチングするスイッチング回路と、前記スイッチング回路の出力信号により共振する共振回路と、1次巻線が前記共振回路の出力側に接続され、2次巻線が前記他の相の単相コンバータの2次巻線に直列に接続されたトランスと、前記直列に接続された2次巻線の出力電圧を整流及び平滑して前記DC出力電圧を前記単相出力端子へ出力する整流平滑回路と、を有することを特徴とする。
例えば、前記各組の単相コンバータは、更に、入力されるAC電力の力率を改善して、前記スイッチング回路に与える前記DC電力を出力するPFCを有し、前記電力変換装置は、3相力率改善型コンバータにより構成されている。
本発明の電力変換装置によれば、各相の絶縁型DC/DC変換回路におけるトランスの2次巻線が直列に接続され、各相の2次巻線に流れる電流が同一になるように構成されている。そのため、各相の瞬時電流がバランスするので、各相の電流バランスを容易にとることができ、特定の単相コンバータにおけるストレスの集中を防止できる。更に、出力電圧制御による各相の動作周波数が同じで、出力電圧制御の回路構成を簡単にでき、簡単な電庄制御のみにて制御が可能になる。その上、従来の単相の電力変換装置に比べて、電源変換効率も低下しない。
図1は、本発明の実施例1における電力変換装置を示す概略の回路図である。 図2は、従来の電力変換装置を示す概略の回路図である。 図3は、図2中の1次側共振用インダクタ15cの電流波形図である。 図4は、図1中のPFC40の構成例を示す概略の回路図である。 図5は、図1中の出力電圧制御部70の構成例を示す概略の機能ブロック図である。 図6は、図1中の1次側共振用インダクタ53cの電流波形図である。 図7は、本発明の実施例2における電力変換装置の構成例を示す概略の構成図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1における電力変換装置を示す概略の回路図である。
この電力変換装置は、例えば、3相力率改善型コンバータであり、商用の3相3線式AC電源に接続された3相入力端子21R,21S,21Tと、負荷へ単相のDC出力電力Poutを供給する単相出力端子22a,22bと、を有している。3相入力端子21R,21S,21Tと単相出力端子22a,22bとの間には、3つの単相コンバータ30(即ち、3相入力端子21R,21Sに接続されたU相用の単相コンバータ30−1、3相入力端子21S,21Tに接続されたV相用の単相コンバータ30−2、及び3相入力端子21R,21Tに接続されたW相用の単相コンバータ30〜3)が並列に接続されている。
U相用の単相コンバータ30−1は、3相入力端子21R,21Sから入力される3相のAC入力電力Pinを単相のDC電力に変換するものであり、PFC40と、絶縁型DC/DC変換回路50と、共通の整流平滑回路60と、により構成されている。PFC40は、3相のAC入力電力Pinの力率を改善して単相のDC電力を出力する機能を有し、この出力側に、絶縁型DC/DC変換回路50が接続されている。
絶縁型DC/DC変換回路50は、例えば、LLC共振型コンバータにより構成され、平滑用コンデンサ51、スイッチング回路52、共振回路53、及びトランス54により構成されている。平滑用コンデンサ51は、PFC40の出力電流を平滑するものであり、この出力側に、スイッチング回路52が接続されている。
スイッチング回路52は、平滑用コンデンサ51に蓄積された電荷をスイッチングしてAC電流に変換する回路であり、2つのスイッチング信号f10,f20により、デッドタイムをおいて交互にオン/オフ動作する2つのスイッチング素子(例えば、FET)52a,52bを有し、これらの2つのFET52a,52bが、平滑用コンデンサ51の+側電極及び−側電極間に直列に接続されている。2つのFET52a,52bには、寄生ダイオードである転流用のボディダイオード52a1,52b1がそれぞれ逆並列に接続されている。このスイッチング回路52の出力側には、共振回路53が接続されている。
共振回路53は、スイッチング回路52の出力電流により共振し、トランス54の1次巻線54aに共振電流を流す回路であり、2つの共振用コンデンサ53a,53b、及び1つの共振用インダクタ53cを有している。2つの共振用コンデンサ53a,53bは、FET52aのドレイン電極とFET52bのソース電極との間に直列に接続されている。FET52aのソース電極及びFET52bのドレイン電極間の接続点と、共振用コンデンサ53a,53b間の接続点と、の間には、共振用インダクタ53cとトランス54の1次巻線54aとが直列に接続されている。
トランス54は、1次巻線54a及び2次巻線54bを有し、この2次巻線16bの出力側に、共通の整流平滑回路60が接続されている。
V相用の単相コンバータ30−2は、3相入力端子21S,21Tから入力される3相のAC入力電力Pinを単相のDC電力に変換するものであり、U相用の単相コンバータ30−1と同様に、PFC40と、絶縁型DC/DC変換回路50と、共通の整流平滑回路60と、により構成されている。
更に、W相用の単相コンバータ30−3は、3相入力端子21R,21Tから入力される3相のAC入力電力Pinを単相のDC電力に変換するものであり、V相用の単相コンバータ30−2と同様に、PFC40と、絶縁型DC/DC変換回路50と、共通の整流平滑回路60と、により構成されている。
本実施例1の特徴は、各相のトランス54の1次巻線54aにそれぞれ電磁結合される2次巻線54aが、直列に接続されていることである。例えば、単相コンバータ30−1側の2次巻線54bの巻き終わり側は、単相コンバータ30−2側の2次巻線54bの巻き初め側(図1中の黒丸箇所)に接続され、この単相コンバータ30−2側の2次巻線54bの巻き終わり側が、単相コンバータ30−3側の2次巻線54bの巻き初め側に接続されている。単相コンバータ30−1側の2次巻線54bの巻き初め側と、単相コンバータ30−3側の2次巻線54bの巻き終わり側と、には、共通の整流平滑回路60が接続されている。
共通の整流平滑回路60は、直列に接続された3つの2次巻線54bに誘起されるAC電圧を整流及び平滑して単相のDC出力電力Poutを単相出力端子2a,22bから出力する回路であり、4つの整流用ダイオード61〜64と、1つの平滑用コンデンサ65と、を有している。整流用ダイオード62,61は、単相出力端子22b,22a間に直列に接続され、更に、整流用ダイオード64,63も、単相出力端子22b,22a間に直列に接続されている。平滑用コンデンサ65は、単相出力端子22a,22bに接続されている。
単相出力端子22a,22bには、出力電圧制御部70が接続されている。出力電圧制御部70は、単相出力端子22a,22b間の単相のDC出力電圧Voutを入力し、この出力電圧Voutが一定となるような2つのスイッチング信号fl0,f20を生成し、各相のFET52aとFET52bとを、デッドタイムをおいて交互にオン/オフ動作させる機能を有している。
図4は、図1中のPFC40の構成例を示す概略の回路図である。
このPFC40は、昇圧チョッパ型の回路であり、AC入力電力Pinを入力する一対の入力端子41a,41bを有し、この入力端子41a,41bに、整流回路42が接続されている。整流回路42は、AC入力電力Pinを全波整流する回路であり、例えば、整流ダイオードブリッジにより構成されている。整流回路42の+側電極には、チョークコイル43、ダイオード45、及び+側出力端子47aが直列に接続されている。整流回路42の−側電極は、−側出力端子47bに接続されている。チョークコイノレ43及びダイオード45間の接続点と、力端子47bと、の間には、スイッチング素子(例えば、FET)44が接続されている。出力端子47a,47b間には、平滑用コンデンサ46が接続されている。
FET44は、制御部48から出力されるスイッチング信号により、オン/オフ動作する。制御部48は、例えば、出力端子47a,47b間の出力電圧と基準電圧との誤差を求めて増幅する誤差増幅器と、三角波を発生する発振器と、その増幅された誤差と三角波とを比較してPWM信号を生成するPWMコンパレータと、そのPWM信号を駆動してスイッチング信号を生成する駆動回路と、により構成されている。
図5は、図1中の出力電圧制御部70の構成例を示す概略の機能ブロック図である。
この出力電圧制御部70は、単相出力端子22a,22b間の単相のDC出力電圧Voutを検出し、このDC出力電圧Voutと基準電圧Vthとの誤差を求めて増幅する誤差増幅器71と、PFM制御により、その増幅された誤差が小さくなるような周波数の制御信号を生成する周波数制御回路72と、その制御信号を駆動して2つのスイッチング信号fl0,f20を生成する駆動回路73と、を有する個別回路、又はデジタル・シグナル・プロセッサ(以下「DSP」という。)等のプロセッサにより構成されている。
(実施例1の動作)
図1に示す電力変換装置の動作を説明する。
3相のAC入力電力Pinが3相入力端子21R,21S,21Tに入力されると、その3相のAC入力電力Pinは、各単相コンバータ30(=30−1〜30−3)内のPFC40へそれぞれ供給される。
図4に示す各相のPFC40では、以下のように動作する。
入力端子41a,41bに供給されたAC入力電力Pinは、整流回路42によって全波整流される。制御部48のスイッチング信号により、FET44がオンすると、整流回路42の+側電極から出力されたDC電流は、チョークコイル43及びFET44を経由して整流回路42の−側電極へ流れる。同時に、整流回路42のDC電流は、ダイオード45及び平滑用コンデンサ46へ流れ、出力端子47aからDC電流が出力される。制御部48のスイッチング信号により、FET44がオフすると、整流回路42の+側電極から出力されたDC電流は、チョークコイル43、ダイオード45、及び出力端子47a,47b側の負荷を経由して、整流回路42の−側電極へ流れる。同時に、ダイオード45から出力された電流は、平滑用コンデンサ46にも流れる。
FET44がオンの時に、チョークコイル43にエネルギーが蓄積され、FET44がオフの時に、整流回路42のDC出力電圧とチョークコイル43のエネルギーとが加算され、そのDC出力電圧よりも高いDC出力電圧が出力端子47a,47bから出力される。制御部48では、DC出力電圧と基準電圧との誤差を求めて増幅し、この増幅された誤差と三角波とを比較してPWM信号を生成し、このPWM信号を駆動してスイッチング信号を生成し、FET44をオン/オフ動作させる。これにより、DC出力電圧が一定電圧に保持されると共に、AC入力電力Pinの力率が改善されると共に、DC出力電圧の高調波が抑制される。
各相のPFC40から出力されたDC電圧及びDC電流は、図1の各相の絶縁型DC/DC変換回路50にそれぞれ入力される。各相の絶縁型DC/DC変換回路50において、PFC40から出力されたDC電流は、平滑用コンデンサ51で平滑され、スイッチング回路52及び共振回路53へ供給される。出力電圧制御部70から出力されたスイッチング信号f10,f20により、スイッチング回路52内のFET52a,52bが、デッドタイムをおいて交互にオン/オフ動作する。
例えば、スイッチング信号f10によりFET52aがオンすると共に、スイッチング信号f20によりFET52bがオフする。すると、平滑用コンデンサ51の+側電極から出力された電流は、FET52a、共振用インダクタ53c、トランス54の1次巻線54a、及び共振用コンデンサ53bを経由して、平滑用コンデンサ51の−側電極へ流れる。次に、スイッチング信号f10によりFET52aがオフすると共に、スイッチング信号f20によりFET52bがオンする。すると、共振用コンデンサ53bに蓄積された+側電極の電荷が、トランス54の1次巻線54a、共振用インダクタ53c、及びFET52bを経由して、共振用コンデンサ53bの−側電極へ流れる。その結果、平滑用コンデンサ51から出力されたDC電圧及びDC電流が、スイッチング回路52によりACに変換され、共振回路53で共振して、トランス54の2次巻線54bにAC誘導電流が誘起される。
3つの単相のトランス54の2次巻線54bは、直列に接続されているので、或る1つの2次巻線54bに誘起されたAC誘導電流は、他の2つの2次巻線54bへも流れる。3つの単相のトランス54の2次巻線54bに流れるAC誘導電流は、共通の整流平滑回路60内のダイオード61〜64で全波整流された後、平滑用コンデンサ65で平滑される。平滑されたDC電圧及びDC電流からなる単相のDC出力電力Poutは、単相出力端子22a,22bから出力されて負荷へ供給されると共に、そのDC出力電圧Voutが出力電圧制御部70へ供給される。
図5に示す出力電圧制御部70において、誤差増幅器71により、DC出力電圧Voutが検出され、基準電圧Vthと比較されて誤差が求められ、この誤差が増幅される。増幅された誤差は、周波数制御回路72のPFM制御により、基準電圧との誤差が求められ、この誤差が小さくなるような動作周波数の制御パルスが生成される。生成された制御パルスは、駆動回路73により駆動され、スイッチング信号f10,f20が生成され、図1の各単相コンバータ30(=30−1〜30−3)内のFET52a,52bが、デッドタイムをおいて交互にオン/オフ動作する。これにより、単相のDC出力電圧Voutが一定電圧に維持される。
(実施例1の効果)
本実廠例1の電力変換装置によれば、次の(1)、(2)のような効果がある。
(1) 図6は、図1中の1次側共振用インダクタ53cの電流波形図であり、横軸は時間、及び縦軸は電流である。
図6に示された電流波形i11,i12,i13の内、電流波形i11は、共振回路53の入力電圧がDC400V(5A/div)の場合のU相用のインダクタ電流波形、電流波形i12は、入力電圧がDC430V(5A/div)の場合のV相用のインダクタ電流波形、及び、霞流波形i13は、入力電圧がDC370V(5A/div)の場合のW相用のインダクタ電流波形である。
この図6の電流波形i11,i12,i13から分かるように、従来の図3の電流波形i1,i2,i3に比べて、各相の電流差が少なくなる。
(2) 本実施例1では、各相の絶縁型DC/DC変換回路50におけるトランス54の2次巻線54bが直列に接続され、各相の2次巻線54bに流れる電流が同一になる(即ち、前記(1)に記載されているように、各相の電流差が少なくなる)ように構成されている。そのため、各相の瞬時電流がバランスするので、各相の電流バランスを容易にとることができ、特定の単相コンバータ30におけるストレスの集中を防止できる。更に、出力電圧制御による各相の動作周波数が同じで、出力電圧制御部70における回路構成を簡単にでき、簡単な電圧制御のみにて制御が可能になる。その上、従来の単相の電力変換装置に比べて、電源変換効率も低下しない。
(実施例2の構成)
図7は、本発明の実施例2における電力変換装置の構成例を示す概略の構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の電力変換装置は、実施例1と同様に、3相力率改善型コンバータである。実施例1の電力変換装置では、共振用インダクタ53cが、各相の共振回路53におけるトランス54の1次巻線側に配置されている。これに対して、本実施例2の電力変換装置では、共通の共振用インダクタ66が、各相の共振回路53Aにおけるトランス54の2次巻線側に配置されている。その他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例2の動作)
本実施例2の電力変換装置は、実施例1の電力変換装置と略同様に動作する。
(実施例2の効果)
本実施例2の電力変換装置によれば、実施例1と略同様の効果がある。更に、本実施例2では、1つの共通の共振用インダクタ66を、3つのトランス54の2次巻線側に配置しているので、実施例1に比べて、共振用インダクタ66の数が減り、回路構成が簡単になる。
(実施例1、2の変形例)
本発明は、上記実施例1、2に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(i)、(ii)のようなものがある。
(i) 図3のPFC40や、図4の出力電圧制御部70は、図示以外の回路構成に変更しても良い。
(ii) 本発明の電力変換装置は、3相力率改善型コンバータ以外の、共振回路を有する他のコンバータにも適用が可能である。
30,30−1〜30−3 単相コンバータ
40 PFC(力率改善回路)
50 絶縁型DC/DC変換回路
51 平滑用コンデンサ
52 スイッチング回路
53,53A 共振回路
54 トランス
60 整流平滑回路
70 出力電圧制御部

Claims (4)

  1. 3相3線式AC電源各相間に接続され、且つ、出力側が単相出力端子に並列に接続された3組の単相コンバータと、
    前記単相出力端子のDC出力電圧を検出し、周波数変調制御により、前記DC出力電圧と基準電圧との誤差が小さくなるような周波数のスイッチング信号を生成して出力する出力電圧制御部と、
    を備え、
    前記各組の単相コンバータは、絶縁型DC/DC変換回路を有する電力変換装置であって、
    前記絶縁型DC/DC変換回路は、
    前記スイッチング信号に基づき、入力されるDC電力をスイッチングするスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路の出力信号により共振する共振回路と、
    1次巻線が前記共振回路の出力側に接続され、2次巻線が前記他の相の単相コンバータの2次巻線に直列に接続されたトランスと、
    前記直列に接続された2次巻線の出力電圧を整流及び平滑して前記DC出力電圧を前記単相出力端子へ出力する整流平滑回路と、
    を有することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記各相の共振回路は、
    共振用コンデンサ及び共振用インダクタを有することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記各相の共振回路は、
    共振用コンデンサを有し、
    前記直列に接続された2次巻線と前記整流平滑回路との間には、
    共振用インダクタが接続されていることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  4. 前記各組の単相コンバータは、更に、
    入力されるAC電力の力率を改善して、前記スイッチング回路に与える前記DC電力を出力する力率改善回路を有し、
    前記電力変換装置は、3相力率改善型コンバータにより構成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の電力変換装置。

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