JP2017163323A - 電力増幅装置および電力増幅装置の制御方法 - Google Patents

電力増幅装置および電力増幅装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】補助増幅器で発生するしきい値シフトに対して適切な歪み補償を行うことができる電力増幅装置および電力増幅装置の制御方法の提供を図る。
【解決手段】入力信号を増幅する主増幅器1と、前記入力信号が所定レベルを超えたときに前記入力信号を増幅する補助増幅器2と、を含むドハティ型の電力増幅装置であって、前記補助増幅器2のしきい値シフトを検出する補助増幅器しきい値シフト検出部3,4と、検出された前記補助増幅器のしきい値シフトに基づいて、前記補助増幅器のバイアス電圧を調整する補助増幅器バイアス電圧調整回路5と、を有する。
【選択図】図5

Description

この出願で言及する実施例は、電力増幅装置および電力増幅装置の制御方法に関する。
近年、無線通信における通信データ量の増大に伴って、例えば、基地局の送信出力の増大が求められている。そして、広帯域および高効率が可能なマイクロ波電力増幅器として、入力信号を増幅する主増幅器(キャリア増幅器)、および、入力信号が所定レベルを超えたときに入力信号を増幅する補助増幅器(ピーク増幅器)を含むドハティ型の電力増幅装置が注目されている。
ここで、例えば、基地局の電力増幅装置として、例えば、GaN(窒化ガリウム)デバイスが用いられることがある。GaNデバイスは、他の半導体デバイス(例えば、Si−LDMOS(シリコン横方向拡散金属酸化膜半導体)やGaAs−FET(ガリウム砒素電界効果トランジスタ)等)と比較し、バンドキャップが広くて移動度も高いため、優れた高周波高出力特性を有する。
ところで、GaNデバイスでは、入力電力が増加すると、アイドリング電流(すなわち、増幅器に信号入力が無い待機時のドレイン電流)が変動するIdqドリフトと呼ばれる現象が発生することが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。このIdqドリフトが発生する原因の1つは、しきい値シフトと考えられている。
すなわち、しきい値シフトが発生すると、アイドリング電流が変化し、さらに、アイドリング電流が変動すると、利得の変動をきたすと考えられている。そのため、例えば、GaNデバイスを適用した増幅器(電力増幅装置)では、DPD(デジタルプレディストーション)などの歪み補償方式による利得補償が難しく、歪み補償の性能が劣化してしまうという問題がある。
このような問題を解決するため、例えば、アイドリング電流を監視し、アイドリング電流が規定の範囲に収まるようにバイアス電圧(ゲート電圧)を印加する手法が知られている。そして、例えば、RF動作(高周波増幅動作)時のドレイン電流値の最小値からアイドリング電流値を検知し、それに基づいて、バイアス電圧(ゲートバイアス)を印加して歪み補償を行う手法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
従来、ドハティ型の電力増幅装置およびGaNデバイスを適用した電力増幅装置としては、様々なものが提案されている。
特開2010−268393号公報 特開2013−077980号公報 特開2013−247501号公報 特開2012−199746号公報 特開2010−273018号公報
前述したように、例えば、GaNデバイスを適用したドハティ型の電力増幅装置において、例えば、RF動作時のドレイン電流値の最小値からアイドリング電流値を検知し、それに基づいて、バイアス電圧を印加して歪み補償を行う手法が提案されている。
しかしながら、通常、主増幅器は、例えば、A級またはAB級で動作するため、ドレイン電流値の最小値からアイドリング電流値を検知できても、補助増幅器は、例えば、C級で動作するため、同様の手法でアイドリング電流値を検知するのは難しい。
すなわち、ドハティ型の電力増幅装置の補助増幅器で発生するしきい値シフトに対して、適切な歪み補償を行うのは困難なものとなっている。
一実施形態によれば、入力信号を増幅する主増幅器と、前記入力信号が所定レベルを超えたときに前記入力信号を増幅する補助増幅器と、を含むドハティ型の電力増幅装置が提供される。本実施形態のドハティ型の電力増幅装置は、補助増幅器しきい値シフト検出部と、補助増幅器バイアス電圧調整回路と、を有する。
前記補助増幅器しきい値シフト検出部は、前記補助増幅器のしきい値シフトを検出し、前記補助増幅器バイアス電圧調整回路は、検出された前記補助増幅器のしきい値シフトに基づいて、前記補助増幅器のバイアス電圧を調整する。
開示の電力増幅装置および電力増幅装置の制御方法は、補助増幅器で発生するしきい値シフトに対して適切な歪み補償を行うことができるという効果を奏する。
図1は、電力増幅装置の一例を示すブロック図である。 図2は、図1に示す電力増幅装置におけるしきい値シフトを説明するための図である。 図3は、図1に示す電力増幅装置における主増幅器のしきい値シフトを説明するための図である。 図4は、図1に示す電力増幅装置における補助増幅器のしきい値シフトを説明するための図である。 図5は、電力増幅装置の一実施形態を示すブロック図である。 図6は、電力増幅装置の第1実施例における動作の一例を説明するための図(その1)である。 図7は、電力増幅装置の第1実施例における動作の一例を説明するための図(その2)である。 図8は、本実施形態の電力増幅装置の効果を説明するための図である。 図9は、電力増幅装置の第2実施例における動作の一例を説明するための図である。 図10は、電力増幅装置の他の実施形態を示すブロック図である。 図11は、図10に示す電力増幅装置の動作の一例を説明するための図(その1)である。 図12は、図10に示す電力増幅装置の動作の一例を説明するための図(その2)である。
まず、電力増幅装置および電力増幅装置の制御方法の実施例を詳述する前に、電力増幅装置の一例、並びに、その問題点を図1〜図4を参照して説明する。図1は、電力増幅装置の一例を示すブロック図であり、ドハティ型の電力増幅装置(ドハティアンプ)を簡略化して示すものである。
図1に示されるように、ドハティ型の電力増幅装置は、入力信号を増幅する主増幅器(キャリア増幅器)101、および、入力信号が所定レベルを超えたときに入力信号を増幅する補助増幅器(ピーク増幅器)102を含む。図1において、参照符号161〜163は、λ/4伝送線路(1/4波長伝送線路)を示す。
ここで、例えば、主増幅器101には、GaNデバイス101aが適用され、補助増幅器102には、GaNデバイス102aが適用されている。なお、通常、主増幅器101は、A級またはAB級で動作し、補助増幅器102は、B級またはC級で動作する。
ところで、前述したように、GaNデバイスでは、入力電力が増加すると、アイドリング電流(待機時のドレイン電流)が変動するIdqドリフトと呼ばれる現象が発生し、この原因の1つとして、しきい値シフトがあると考えられている。
図2は、図1に示す電力増幅装置におけるしきい値シフトを説明するための図であり、図1の電力増幅装置(ドハティアンプ)における補助増幅器102のしきい値シフト(Vthシフト)を説明するためのものである。
ここで、図2(a)は、しきい値シフトが生じていない場合(Vthシフトが発生する前)を示し、図2(b)は、しきい値シフトが生じた場合(Vthシフトが発生した後)を示す。さらに、図2(c)は、補助増幅器102のVthシフトが発生する前と後におけるドハティアンプの出力電力の特性変化を示す。
なお、図2(a)および図2(b)において、縦軸は、出力電力を示し、横軸は、入力電力を示す。また、参照符号L11は、主増幅器101の特性(入力電力−出力電力特性)を示し、L12およびL12aは、補助増幅器102の特性を示し、そして、L13およびL13aは、主増幅器101と補助増幅器102の各出力電力を合成したドハティアンプの特性を示す。
さらに、図2(c)において、縦軸は、利得(dB)を示し、横軸は、出力電力(dBm)を示す。また、参照符号CL10は、補助増幅器102のVthシフトが発生する前の特性(出力電力−利得特性)を示し、CL10aは、補助増幅器102のVthシフトが発生した後の特性を示す。
図2(a)に示されるように、例えば、入力信号(入力電力)が所定レベルP11以下の領域では、主増幅器101だけが増幅動作を行い、主増幅器101の出力電力L11がドハティアンプ(電力増幅装置)の出力電力(L13)となる。そして、入力電力がP11を超えると、補助増幅器102が増幅動作を開始し、ドハティアンプの出力電力L13は、主増幅器101の出力電力L11と補助増幅器102の出力電力L12を合成(加算)したものになる。ここで、図2(a)に示されるように、例えば、補助増幅器102のVthシフトが生じていない場合、ドハティアンプの特性は、線型的に変化する。
次に、図2(b)に示されるように、補助増幅器102にVthシフトが発生すると、例えば、補助増幅器102のしきい値電圧(Vth)が高レベル側にシフトすると、補助増幅器102が増幅動作を開始する入力電力レベルは、P11からP12へ変化する。すなわち、補助増幅器102は、入力電力がP11を超えても直ちに増幅動作を開始せず、P12を超えてから増幅動作を開始する。そのため、図2(b)に示されるように、例えば、補助増幅器102にVthシフトが発生すると、ドハティアンプの特性は、非線型的に変化することになる。
その結果、図2(c)に示されるように、補助増幅器102のVthシフトが発生する前の出力電力−利得の特性曲線CL10は、Vthシフトが発生すると(Vthが高レベル側にシフトすると)、特性曲線CL10aのように(利得が小さくなるように)変化する。
図3は、図1に示す電力増幅装置における主増幅器のしきい値シフトを説明するための図である。ここで、図3(a)は、主増幅器101にVthシフトが発生する前後における、バイアス電圧(ゲート電圧)Vgと、主増幅器101を流れる電流(主増幅器101のドレイン電流)Id1の関係を示し、図3(b)は、時間tと、ドレイン電流Id1の関係を示す。
図3(a)において、参照符号VL10は、主増幅器101のVthシフトが発生する前の特性(ゲート電圧−ドレイン電流特性)を示し、VL10aは、主増幅器101のVthシフトが発生した後の特性を示す。
また、図3(b)において、参照符号TL10は、主増幅器101のVthシフトが発生する前の特性(時間−ドレイン電流特性)を示し、TL10aは、主増幅器101のVthシフトが発生した後の特性を示す。
ここで、特性曲線TL10の最小値(Idqp10:基準値)は、主増幅器101のVthシフトが発生する前のアイドリング電流に相当し、特性曲線TL10aの最小値(Idqp11)は、主増幅器101のVthシフトが発生した後のアイドリング電流に相当する。
図3(a)に示されるように、例えば、主増幅器101のVthが高レベル側にシフトすると、アイドリング電流(ドレイン電流)Id1は、Idqp10からIdqp11へ変化する。ここで、主増幅器101は、例えば、A級またはAB級で動作しているため、通常、図3(b)に示されるように、Idqp10とIdqp11のレベルを識別することができる。
すなわち、主増幅器101には、アイドリング時でもある程度の電流が流されているため、例えば、Vthが高レベル側にシフトして、アイドリング電流Id1がIdqp10からIdqp11へ低下する場合でも、Idqp10とIdqp11のレベルの違いを判別することが可能である。
そして、主増幅器101のアイドリング電流の低下(Idqp10−Idqp11)に基づいてVthシフトの発生を認識し、例えば、ゲート電圧Vg1を、Vg10からVg11となるように変更して、Vthシフトを補償(修正)することができる。
このように、例えば、アイドリング電流値を一定以上の大きさに設定して動作するAB級動作やA級動作の主増幅器101において、Vthシフトが発生しても、アイドリング電流(ドレイン電流)の変動量からVthシフトの量(大きさ)を検知することができる。そして、例えば、Vthシフト量と同程度のゲート電圧(バイアス電圧)を印加することにより、歪み補償を行うことが可能になる。
図4は、図1に示す電力増幅装置における補助増幅器のしきい値シフトを説明するための図である。ここで、図4(a)は、補助増幅器102にVthシフトが発生する前後における、バイアス電圧(ゲート電圧)Vg2と、補助増幅器102を流れる電流(補助増幅器102のドレイン電流)Id2の関係を示し、図4(b)は、時間tと、ドレイン電流Id2の関係を示す。
図4(a)において、参照符号VL20は、補助増幅器102のVthシフトが発生する前の特性(ゲート電圧−ドレイン電流特性)を示し、VL20aは、補助増幅器102のVthシフトが発生した後の特性を示す。また、図4(b)において、参照符号TL20は、補助増幅器102のVthシフトが発生する前の特性(時間−ドレイン電流特性)を示し、TL20aは、補助増幅器102のVthシフトが発生した後の特性を示す。
図4(a)および図4(b)と、図3(a)および図3(b)の比較から明らかなように、補助増幅器102は、例えば、C級で動作しているため、Vthシフトの発生に関わらず、アイドリング電流の初期値Idq20は、零(Idq20=0[A])となっている。
そのため、補助増幅器102では、Vthシフトが発生する前の特性曲線TL20の最小値(Idqp20)と、Vthシフトが発生した後の特性曲線TL20aの最小値(Idqp20)のレベルの識別は容易ではない。
すなわち、例えば、C級動作の補助増幅器102において、Vthシフトが発生しても、そのVthシフトによる歪みを補償することは難しく、その結果、利得変動によりドハティアンプの性能劣化を招く虞がある。
以下、電力増幅装置および電力増幅装置の制御方法の実施例を、添付図面を参照して詳述する。図5は、電力増幅装置の一実施形態を示すブロック図であり、主増幅器(キャリア増幅器)および補助増幅器(ピーク増幅器)を含むドハティ型の電力増幅装置を示すものである。
図5に示されるように、電力増幅装置は、主増幅器1、補助増幅器2、電流検出回路(補助増幅器電流検出回路)3、しきい値シフト判定回路(補助増幅器しきい値シフト判定回路)4およびバイアス電圧調整回路(補助増幅器バイアス電圧調整回路)5を含む。図5において、参照符号61〜63は、λ/4伝送線路(1/4波長伝送線路)を示す。
ここで、例えば、主増幅器1には、GaNデバイス1aが適用され、補助増幅器2には、GaNデバイス2aが適用されている。なお、通常、主増幅器1は、A級またはAB級で動作し、補助増幅器2は、B級またはC級で動作する。
電流検出回路3およびしきい値シフト判定回路4は、しきい値シフト検出部(補助増幅器しきい値シフト検出部)として機能し、補助増幅器2のしきい値シフトを検出する。電流検出回路3は、補助増幅器2の所定の入力電力に対して、補助増幅器2を流れる電流値を検出する。
しきい値シフト判定回路4は、補助増幅器2を流れる電流値が、補助増幅器2の所定の入力電力に対する基準値からずれているとき、補助増幅器2のしきい値シフトを判定する。すなわち、しきい値シフト判定回路4は、補助増幅器2を流れる電流値を、補助増幅器2の複数の入力電力に対して補助増幅器2を流れる電流のそれぞれの基準値と比較し、補助増幅器2のしきい値シフトを判定する。
バイアス電圧調整回路5は、補助増幅器2の入力電力に対して、補助増幅器2を流れる電流値を、補助増幅器2の入力電力に対する補助増幅器2を流れる電流の基準値に近づけるように、補助増幅器2のバイアス電圧(ゲート電圧Vg)を調整する。
ここで、補助増幅器2を流れる電流(ドレイン電流Idp)の基準値、および、補助増幅器2のしきい値シフトを補償する補助増幅器2のゲート電圧(Vg)は、後に詳述するように、複数の入力電力に対して予め学習して準備する。
バイアス電圧調整回路5は、所定の入力電力に対する電流値が基準値よりも小さく、しきい値電圧が基準となるしきい値電圧よりも低いとき、補助増幅器2の電流値を基準値に近づけるようにゲート電圧の初期値を上昇させるように、ゲート電圧の調整を行う。なお、補助増幅器2の所定の入力電力に対して、補助増幅器2を流れる電流値は、電流検出回路3により検出される。また、補助増幅器2のしきい値電圧は、しきい値シフト判定回路4により判定される。
図6および図7は、電力増幅装置の第1実施例における動作の一例を説明するための図であり、第1実施例の電力増幅装置では、補助増幅器2における或る1つの入力電力(Pp1)に対して、補助増幅器2のドレイン電流値(Idp)の変化を予め学習する。
ここで、図6は、補助増幅器2の特性(入力電力−補助増幅器2を流れる電流(ドレイン電流Idp)の特性)を示し、図7(a)は、時間tと、入力電力の関係を示し、図7(b)は、時間tと、ドレイン電流Idpの関係を示す。
まず、図6に示されるように、例えば、補助増幅器2の入力電力がPp1に対して、補助増幅器2のゲート電圧(バイアス電圧)Vgを順次変化させて入力電力−ドレイン電流特性PL11〜PL17を予め学習する。
具体的に、例えば、特性曲線PL11はゲート電圧Vgが0[V]のとき(Vg=0),PL12はVg=+0.001[V],PL13はVg=+0.002[V],…として、各ゲート電圧Vgに対する入力電力−ドレイン電流特性PL11〜PL17を予め学習する。ここで、Vg=0のときは、補助増幅器2のしきい値シフトが生じておらず、ゲート電圧の調整による利得の補償が不要な場合に相当する。
なお、特性曲線PL11〜PL17を求める場合、入力電力Pp1は、補助増幅器2のゲート電圧Vgの変化に対して、補助増幅器2のドレイン電流Idpが緩やかに変化する個所で学習の処理を行うのが好ましい。これにより、補助増幅器2の各ゲート電圧Vgに対する入力電力−ドレイン電流特性(PL11〜PL17)を準備しておくことができる。
そして、電力増幅装置(ドハティアンプ)が動作(RF動作)している時、時間tに対して、補助増幅器2の入力電力は、図7(a)に示されるように変化するが、例えば、補助増幅器2の入力電力の極大値がPp1となる個所(CP11,CP12)をチェックする。
このとき、図7(b)に示されるように、補助増幅器2にしきい値シフトが生じていなければ(特性曲線TL1)、例えば、チェック個所(ドレイン電流の検出個所)CP11,CP12における補助増幅器2のドレイン電流Idpは、基準値Idp1となる。
ここで、補助増幅器2のドレイン電流Idpは、例えば、図5における電流検出回路3により検出され、Idp=Idp1は、図6を参照して説明した特性曲線PL11に対応し、その場合、Vg=0、すなわち、ゲート電圧Vgによる利得補償は行わない。
これに対して、図7(b)に示されるように、補助増幅器2にしきい値シフトが生じていると(特性曲線TL1a)、例えば、チェック個所CP11において、電流検出回路3により検出されたドレイン電流Idpが基準値Idp1よりもΔIdp1だけ低くなる。また、例えば、チェック個所CP12において、電流検出回路3により検出されたドレイン電流Idpが基準値Idp1よりもΔIdp2だけ低くなる。
このように、ドレイン電流Idpの基準値Idp1との差ΔIdp1,ΔIdp2が分かると、予め学習して準備しておいた特性曲線PL11〜PL17に基づいて、利得補償を行うのに適した補助増幅器2のゲート電圧Vgが得られる。すなわち、図5におけるしきい値シフト判定回路4は、補助増幅器2を流れる電流値(Idp)が基準値(Idp1)からずれているとき、補助増幅器2のしきい値シフトを判定し、補助増幅器2のゲート電圧Vgを求める。
そして、バイアス電圧調整回路5は、補助増幅器2の入力電力に対して、補助増幅器2のドレイン電流値(Idp)を、補助増幅器2の入力電力に対するドレイン電流の基準値(Idp1)に近づけるように、補助増幅器2のゲート電圧Vgを調整する。これにより、補助増幅器2で発生するしきい値シフトに対して、適切な歪み補償を行うことが可能となる。
図8は、本実施形態の電力増幅装置の効果を説明するための図であり、図8(a)は、本実施形態を適用しない電力増幅装置の動作を示し、図8(b)は、本実施形態の電力増幅装置の動作を示す。ここで、図8(a)および図8(b)は、横軸の時間tに対する、しきい値,ゲート電圧(バイアス電圧)Vgおよび利得の変化を模式的に示すものである。
まず、本実施形態を適用しない電力増幅装置では、図8(a)に示されるように、例えば、補助増幅器(102)におけるしきい値が高レベル側にシフトすると、そのしきい値シフト量に従って利得が減少する。
これに対して、本実施形態の電力増幅装置では、図8(b)に示されるように、例えば、補助増幅器2におけるしきい値が高レベル側にシフトしても、そのしきい値シフト量を打ち消す(補償する)ようにゲート電圧Vgが変化する。これにより、補助増幅器2にしきい値シフトが発生しても利得を一定に保つことが可能となる。
図9は、電力増幅装置の第2実施例における動作の一例を説明するための図であり、図9(a)は、時間tと、入力電力の関係を示し、図9(b)は、時間tと、ドレイン電流Idpの関係を示す。ここで、図9と、前述した図7の比較から明らかなように、第2実施例の電力増幅装置では、第1実施例における1つの基準値Idp1を、2つの基準値Idp1,Idp2としている。
第2実施例の電力増幅装置では、補助増幅器2における複数(2つ)の入力電力(Pp1,Pp2)に対して、補助増幅器2のドレイン電流値(Idp)の変化量を検知して補助増幅器2のゲート電圧Vgを調整する。すなわち、ドレイン電流Idpの変化が図7の基準値Idp1から大きく乖離した場合を考慮し、さらに、入力電力Pp2に対する基準値Pp2を追加し、ドレイン電流Idpの変化量の検知およびゲート電圧Vgの調整を行うようになっている。
従って、補助増幅器2のドレイン電流Idpのチェック個所としては、図7を参照して説明したCP11,CP12だけでなく、例えば、補助増幅器2の入力電力の極大値がPp2となるCP21,CP22,CP23も加えられることになる。
ここで、補助増幅器2にしきい値シフトが生じていなければ(特性曲線TL1)、例えば、チェック個所CP21,CP22,CP23における補助増幅器2のドレイン電流Idpは、基準値Idp2となる。
なお、補助増幅器2のドレイン電流Idpの基準値をIdp1およびIdp2の2つにした場合、それぞれの基準値に関して、各ゲート電圧Vgに対する入力電力−ドレイン電流特性の学習を予め行うことになる。
このように、第2実施例の電力増幅装置によれば、例えば、第1実施例の電力増幅装置と比較して、補助増幅器2のドレイン電流Idpの検出個所(チェック個所)が増えるため、より正確に、しきい値シフト量を補償するゲート電圧Vgの調整が可能となる。なお、補助増幅器2のドレイン電流Idpの基準値は、Idp1およびIdp2の2つだけでなく、3つ以上であってもよいのはもちろんである。
図10は、電力増幅装置の他の実施形態を示すブロック図である。図10と、前述した図5の比較から明らかなように、図10に示す電力増幅装置(ドハティアンプ)は、主増幅器1に対しても、補助増幅器2と同様に、電流検出回路7、しきい値シフト判定回路8およびバイアス電圧調整回路9が設けられている。
すなわち、ドハティアンプにおいて、通常、主増幅器1は、A級またはAB級で動作し、ある程度の電流(ドレイン電流Idc)が流れるようになっており、例えば、しきい値シフトが生じる前後のドレイン電流Idcの変化を識別できるようになっている。すなわち、主増幅器1は、アイドリング電流(ドレイン電流Idc)が一定値以上であるため、RF動作時のドレイン電流値の最小値からアイドリング電流値が分かり、しきい値シフト量の検出が可能となっている。
しかしながら、主増幅器1においても、例えば、省電力化のためにドレイン電流(アイドリング電流)Idcを小さく抑え、或いは、しきい値シフト量が或るレベル以上になると、補助増幅器2と同様に、ドレイン電流Idcがほぼ0[A]になることがある。この場合、主増幅器1においても、ドレイン電流Idcの最小値から、しきい値シフトを判定するのが難しくなる。
そこで、主増幅器1に対しても、補助増幅器2と同様に、電流検出回路(主増幅器電流検出回路)7、しきい値シフト判定回路(主増幅器しきい値シフト判定回路)8およびバイアス電圧調整回路(主増幅器バイアス電圧調整回路)9を設けるようになっている。
ここで、電流検出回路7およびしきい値シフト判定回路8は、しきい値シフト検出部(主増幅器しきい値シフト検出部)として機能し、主増幅器1のしきい値シフトを検出する。電流検出回路7は、主増幅器1の所定の入力電力に対して、主増幅器1を流れる電流値を検出する。
なお、主増幅器1に関しても、例えば、予め入力電力と主増幅器1のドレイン電流値Idcの関係について学習、すなわち、それぞれの入力電力とドレイン電流値の関係がどのように変化するかを、補助増幅器2の場合と同様に、学習しておくことができる。
これにより、例えば、しきい値シフトが大きく、ドレイン電流Idcの最小値から、しきい値シフトを判定するのが難しい場合でも、しきい値シフト量を検出することができ、主増幅器1のゲート電圧を調整して適切な歪み補償を行うことが可能になる。
図11および図12は、図10に示す電力増幅装置の動作の一例を説明するための図である。ここで、図11は、主増幅器1の特性(入力電力−主増幅器1を流れる電流(ドレイン電流Idc)の特性)を示し、図12(a)は、時間tと、入力電力の関係を示し、図12(b)は、時間tと、ドレイン電流Idcの関係を示す。
主増幅器1に関する図11は、補助増幅器2に関する図6に対応し、主増幅器1に関する図12(a)および図12(b)は、補助増幅器2に関する図7(a)および図7(b)に対応する。すなわち、図11に示されるように、例えば、主増幅器1の入力電力がPc1に対して、主増幅器1のゲート電圧を順次変化させて入力電力−ドレイン電流特性を予め学習する。
なお、図6を参照して説明したのと同様に、特性曲線を求める(入力電力−ドレイン電流特性学習する)ときの主増幅器1のドレイン電流Idcとしては、主増幅器1のゲート電圧の変化に対して、主増幅器1のドレイン電流Idcが緩やかに変化する個所が好ましい。
図11に示されるように、主増幅器1においても、例えば、主増幅器1のドレイン電流Idcがほぼ0[A]になることがあるが、この場合、主増幅器1においても、ドレイン電流Idcの最小値からしきい値シフトを判定するのが難しくなる。
そこで、図12(b)に示されるように、主増幅器1に対しても、図6および図7を参照して説明したのと同様に、チェック個所CP31,CP32において、主増幅器1のドレイン電流Idcと基準値Idc1との比較を行って、しきい値シフトを判定する。
すなわち、主増幅器1のドレイン電流Idcは、例えば、図10における電流検出回路7により検出され、主増幅器1におけるしきい値シフトの判定は、しきい値シフト判定回路8により行われる。そして、主増幅器1のバイアス電圧調整回路9は、図5における補助増幅器2のバイアス電圧調整回路5と同様に、主増幅器1のゲート電圧の調整を行うことになる。
これにより、例えば、主増幅器1のドレイン電流Idcがほぼ0[A]になるような場合でも、主増幅器1で発生するしきい値シフトに対して、適切な歪み補償を行うことが可能となる。なお、図10〜図12に示す電力増幅装置においても、図9を参照して説明したのと同様に、主増幅器1に関するドレイン電流Idcの基準値を複数とすることもできるのはいうまでもない。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものであり、特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではない。また、明細書のそのような記載は、発明の利点および欠点を示すものでもない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに、以下の付記を開示する。
(付記1)
入力信号を増幅する主増幅器と、前記入力信号が所定レベルを超えたときに前記入力信号を増幅する補助増幅器と、を含むドハティ型の電力増幅装置であって、
前記補助増幅器のしきい値シフトを検出する補助増幅器しきい値シフト検出部と、
検出された前記補助増幅器のしきい値シフトに基づいて、前記補助増幅器のバイアス電圧を調整する補助増幅器バイアス電圧調整回路と、を有する、
ことを特徴とする電力増幅装置。
(付記2)
前記補助増幅器しきい値シフト検出部は、
前記補助増幅器の所定の入力電力に対して、前記補助増幅器を流れる電流値を検出する補助増幅器電流検出回路と、
検出された前記補助増幅器を流れる電流値が前記補助増幅器の所定の入力電力に対する基準値からずれているとき、前記補助増幅器のしきい値シフトを判定する補助増幅器しきい値シフト判定回路と、を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の電力増幅装置。
(付記3)
前記補助増幅器しきい値シフト判定回路は、検出された前記補助増幅器を流れる電流値を、前記補助増幅器の複数の入力電力に対して前記補助増幅器を流れる電流のそれぞれの基準値と比較し、前記補助増幅器のしきい値シフトを判定する、
ことを特徴とする付記2に記載の電力増幅装置。
(付記4)
前記補助増幅器バイアス電圧調整回路は、前記補助増幅器の入力電力に対して、検出された前記補助増幅器を流れる電流値を、前記補助増幅器の入力電力に対する前記補助増幅器を流れる電流の基準値に近づけるように前記補助増幅器のバイアス電圧を調整する、
ことを特徴とする付記2または付記3に記載の電力増幅装置。
(付記5)
前記補助増幅器を流れる電流の基準値、および、前記補助増幅器のしきい値シフトを補償する前記補助増幅器のバイアス電圧は、複数の入力電力に対して予め学習して準備される、
ことを特徴とする付記4に記載の電力増幅装置。
(付記6)
前記補助増幅器バイアス電圧調整回路は、
前記補助増幅器の所定の入力電力に対して、前記補助増幅器電流検出回路により検出された前記補助増幅器を流れる電流値が前記基準値よりも小さく、前記補助増幅器しきい値シフト判定回路により判定された前記補助増幅器のしきい値電圧が基準となるしきい値電圧よりも低いとき、前記補助増幅器の電流値を前記基準値に近づけるように、前記補助増幅器のバイアス電圧の初期値を上昇させる、
ことを特徴とする付記4または付記5に記載の電力増幅装置。
(付記7)
さらに、
前記主増幅器のしきい値シフトを検出する主増幅器しきい値シフト検出部と、
検出された前記主増幅器のしきい値シフトに基づいて、前記主増幅器のバイアス電圧を調整する主増幅器バイアス電圧調整回路と、を有する、
ことを特徴とする付記1乃至付記6のいずれか1項に記載の電力増幅装置。
(付記8)
前記主増幅器しきい値シフト検出部は、
前記主増幅器の所定の入力電力に対して、前記主増幅器を流れる電流値を検出する主増幅器電流検出回路と、
検出された前記主増幅器を流れる電流値が前記主増幅器の所定の入力電力に対する基準値からずれているとき、前記主増幅器のしきい値シフトを判定する主増幅器しきい値シフト判定回路と、を含む、
ことを特徴とする付記7に記載の電力増幅装置。
(付記9)
前記主増幅器しきい値シフト判定回路は、検出された前記主増幅器を流れる電流値を、前記主増幅器の複数の入力電力に対する、前記主増幅器を流れる電流のそれぞれの基準値と比較し、前記主増幅器のしきい値シフトを判定する、
ことを特徴とする付記8に記載の電力増幅装置。
(付記10)
前記主増幅器バイアス電圧調整回路は、前記主増幅器の入力電力に対して、検出された前記主増幅器を流れる電流値を、前記主増幅器の入力電力に対する前記主増幅器を流れる電流の基準値に近づけるように前記主増幅器のバイアス電圧を調整する、
ことを特徴とする付記8または付記9に記載の電力増幅装置。
(付記11)
前記電力増幅装置には、GaNデバイスが用いられ、
前記主増幅器は、A級またはAB級で動作し、
前記補助増幅器は、B級またはC級で動作する、
ことを特徴とする付記1乃至付記10のいずれか1項に記載の電力増幅装置。
(付記12)
入力信号を増幅する主増幅器と、前記入力信号が所定レベルを超えたときに前記入力信号を増幅する補助増幅器と、を含むドハティ型の電力増幅装置の制御方法であって、
前記補助増幅器のしきい値シフトを検出し、
検出された前記しきい値シフトに基づいて、前記補助増幅器のバイアス電圧を調整する、
ことを特徴とする電力増幅装置の制御方法。
(付記13)
前記しきい値シフトを検出することは、
前記補助増幅器の所定の入力電力に対して、前記補助増幅器を流れる電流値を検出し、
検出された前記補助増幅器を流れる電流値が前記補助増幅器の所定の入力電力に対する基準値からずれているとき、前記補助増幅器のしきい値シフトを判定すること、を含む、
ことを特徴とする付記12に記載の電力増幅装置の制御方法。
(付記14)
前記補助増幅器のしきい値シフトを判定することは、検出された前記補助増幅器を流れる電流値を、前記補助増幅器の複数の入力電力に対する、前記補助増幅器を流れる電流のそれぞれの基準値と比較し、前記補助増幅器のしきい値シフトを判定する、
ことを特徴とする付記13に記載の電力増幅装置の制御方法。
(付記15)
前記補助増幅器のバイアス電圧を調整することは、前記補助増幅器の入力電力に対して、検出された前記補助増幅器を流れる電流値を、前記補助増幅器の入力電力に対する前記補助増幅器を流れる電流の基準値に近づけるように前記補助増幅器のバイアス電圧を調整する、
ことを特徴とする付記13または付記14に記載の電力増幅装置の制御方法。
1,101 主増幅器(キャリア増幅器)
2,102 補助増幅器(ピーク増幅器)
3 電流検出回路(補助増幅器電流検出回路)
4 しきい値シフト判定回路(補助増幅器しきい値シフト判定回路)
5 バイアス電圧調整回路(補助増幅器バイアス電圧調整回路)
7 電流検出回路(主増幅器電流検出回路)
8 しきい値シフト判定回路(主増幅器しきい値シフト判定回路)
9 バイアス電圧調整回路(主増幅器バイアス電圧調整回路)
61,62,63,161,162,163 λ/4伝送線路(1/4波長伝送線路)

Claims (10)

  1. 入力信号を増幅する主増幅器と、前記入力信号が所定レベルを超えたときに前記入力信号を増幅する補助増幅器と、を含むドハティ型の電力増幅装置であって、
    前記補助増幅器のしきい値シフトを検出する補助増幅器しきい値シフト検出部と、
    検出された前記補助増幅器のしきい値シフトに基づいて、前記補助増幅器のバイアス電圧を調整する補助増幅器バイアス電圧調整回路と、を有する、
    ことを特徴とする電力増幅装置。
  2. 前記補助増幅器しきい値シフト検出部は、
    前記補助増幅器の所定の入力電力に対して、前記補助増幅器を流れる電流値を検出する補助増幅器電流検出回路と、
    検出された前記補助増幅器を流れる電流値が前記補助増幅器の所定の入力電力に対する基準値からずれているとき、前記補助増幅器のしきい値シフトを判定する補助増幅器しきい値シフト判定回路と、を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力増幅装置。
  3. 前記補助増幅器しきい値シフト判定回路は、検出された前記補助増幅器を流れる電流値を、前記補助増幅器の複数の入力電力に対して前記補助増幅器を流れる電流のそれぞれの基準値と比較し、前記補助増幅器のしきい値シフトを判定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力増幅装置。
  4. 前記補助増幅器バイアス電圧調整回路は、前記補助増幅器の入力電力に対して、検出された前記補助増幅器を流れる電流値を、前記補助増幅器の入力電力に対する前記補助増幅器を流れる電流の基準値に近づけるように前記補助増幅器のバイアス電圧を調整する、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電力増幅装置。
  5. 前記補助増幅器を流れる電流の基準値、および、前記補助増幅器のしきい値シフトを補償する前記補助増幅器のバイアス電圧は、複数の入力電力に対して予め学習して準備される、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電力増幅装置。
  6. さらに、
    前記主増幅器のしきい値シフトを検出する主増幅器しきい値シフト検出部と、
    検出された前記主増幅器のしきい値シフトに基づいて、前記主増幅器のバイアス電圧を調整する主増幅器バイアス電圧調整回路と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電力増幅装置。
  7. 前記主増幅器しきい値シフト検出部は、
    前記主増幅器の所定の入力電力に対して、前記主増幅器を流れる電流値を検出する主増幅器電流検出回路と、
    検出された前記主増幅器を流れる電流値が前記主増幅器の所定の入力電力に対する基準値からずれているとき、前記主増幅器のしきい値シフトを判定する主増幅器しきい値シフト判定回路と、を含む、
    ことを特徴とする請求項6に記載の電力増幅装置。
  8. 前記電力増幅装置には、GaNデバイスが用いられ、
    前記主増幅器は、A級またはAB級で動作し、
    前記補助増幅器は、B級またはC級で動作する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の電力増幅装置。
  9. 入力信号を増幅する主増幅器と、前記入力信号が所定レベルを超えたときに前記入力信号を増幅する補助増幅器と、を含むドハティ型の電力増幅装置の制御方法であって、
    前記補助増幅器のしきい値シフトを検出し、
    検出された前記しきい値シフトに基づいて、前記補助増幅器のバイアス電圧を調整する、
    ことを特徴とする電力増幅装置の制御方法。
  10. 前記しきい値シフトを検出することは、
    前記補助増幅器の所定の入力電力に対して、前記補助増幅器を流れる電流値を検出し、
    検出された前記補助増幅器を流れる電流値が前記補助増幅器の所定の入力電力に対する基準値からずれているとき、前記補助増幅器のしきい値シフトを判定すること、を含む、
    ことを特徴とする請求項9に記載の電力増幅装置の制御方法。
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