JP2017162564A - 燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の発電効率及び燃料電池による加熱効率を向上させることができる燃焼装置が要望されている。【解決手段】加熱炉2の炉壁2Aに設置される燃焼装置1であって、燃料Fを燃料過濃状態で燃焼させる燃焼器3と、燃焼器3から排出された燃焼ガスCGと空気Aとを化学反応させることにより発電を行う燃料電池4と、を備え、燃料電池4は、炉壁2Aから炉内Iに突出する状態で設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、加熱炉の炉壁に設置される燃焼装置に関する。
上記のような燃焼装置として、例えば、特許文献1に記載の燃焼装置が既に知られている。特許文献1に記載の燃焼装置は、燃料を燃料過濃状態で燃焼させる燃焼器(文献では「一次燃焼器」)と、燃焼器から排出された燃焼ガスと空気とを化学反応させることにより発電を行う燃料電池(文献では「燃料電池セル」)と、を備えている。特許文献1に記載の燃焼装置は、燃料を燃焼器によって燃料過濃状態で燃焼させて、燃焼器から排出された燃焼ガスと空気とを燃料電池によって化学反応させることにより発電を行うと共に、燃料電池や排ガス等の熱によって炉内の加熱対象物を加熱(輻射加熱)する。
特開2014−86180号公報
特許文献1に記載の燃焼装置では、燃料電池が炉外に位置しているため、燃料電池の熱が炉外に放熱され易い。このため、燃料電池が適正な作動温度域で発電を行っている状態において、燃料電池の温度が低下して、燃料電池の発電効率が低下する虞がある。また、燃料電池の熱が炉外に放熱されることにより、燃料電池の熱によって加熱対象物を加熱する効率が低下する虞もある。
上記状況に鑑み、燃料電池の発電効率及び燃料電池による加熱効率を向上させることができる燃焼装置が要望されている。
本発明の特徴は、
加熱炉の炉壁に設置される燃焼装置であって、
燃料を燃料過濃状態で燃焼させる燃焼器と、
前記燃焼器から排出された燃焼ガスと空気とを化学反応させることにより発電を行う燃料電池と、を備え、
前記燃料電池は、前記炉壁から炉内に突出する状態で設けられていることにある。
本特徴構成によれば、燃料電池が炉壁から炉内に突出する状態で設けられていることにより、燃料電池の熱が炉外に放熱され難いため、燃料電池が適正な作動温度域で発電を行っている状態において、燃料電池の温度低下を抑制して、燃料電池の発電効率を向上させることができる。また、燃料電池のうち炉壁から炉内に突出する部分から燃料電池の熱が炉内に放熱されることにより、燃料電池の熱によって炉内の加熱対象物を加熱する効率を向上させることができる。
さらに、本発明において、
前記燃料電池は、前記炉壁から炉外に突出しない状態で設けられていると好適である。
本特徴構成によれば、燃料電池が炉壁から炉外に突出しない状態で設けられていることにより、燃料電池のうち炉壁から炉内に突出する部分が長くなる。これにより、燃料電池の熱が炉外に更に放熱され難く、燃料電池から炉内に放熱される熱量を増大させることができる。
さらに、本発明において、
前記燃焼器及び前記燃料電池を内装する第一外筒を備え、
前記第一外筒内に、前記空気が流通する空気通路が形成され、
前記第一外筒の周壁のうち前記炉壁から炉内に突出する部分に、前記空気通路と炉内とを連通させる連通孔が形成されていると好適である。
本特徴構成によれば、空気通路内の空気が連通孔を介して炉内のうち第一外筒の外周に流出する。これにより、空気によるフィルム冷却層が第一外筒の外周に形成されることになって、過昇温による第一外筒の損傷を抑制することができる。
さらに、本発明において、
前記空気通路は、前記第一外筒の軸心方向に沿って形成され、
前記空気通路を流通する前記空気の流通方向において、前記連通孔のうち前記第一外筒の内周面側の端部は、前記連通孔のうち前記第一外筒の外周面側の端部よりも上流側に位置していると好適である。
本特徴構成によれば、第一外筒の軸心方向に沿って流通する空気通路内の空気が、連通孔のうち第一外筒の内周面側の端部から連通孔に流入して、連通孔のうち第一外筒の外周面側の端部から炉内のうち第一外筒の外周に流出する。ここで、空気通路を流通する空気の流通方向において、連通孔のうち第一外筒の内周面側の端部は、連通孔のうち第一外筒の外周面側の端部よりも上流側に位置している。これにより、空気通路を流通する空気がその流通方向を急激に変化させることなく連通孔を流通することになり、空気通路内の空気を連通孔を介して炉内のうち第一外筒の外周にスムーズに流出させることができる。また、例えば、第一外筒の軸心方向に直交する方向に空気を流通させる場合に比べて、第一外筒の外側で第一外筒の近傍に空気を流出させてフィルム冷却層を形成することにより、当該フィルム冷却層による第一外筒の冷却効果を一層高めることができる。
さらに、本発明において、
前記連通孔は、複数設けられていると好適である。
本特徴構成によれば、空気通路内の空気が複数の連通孔を介して炉内のうち第一外筒の外周に流出することにより、空気による第一外筒の外周部に対する冷却効果を高めることができる。
さらに、本発明において、
前記連通孔は、前記第一外筒の周方向に複数設けられていると好適である。
本特徴構成によれば、第一外筒の外周部を周方向の広い範囲に亘って冷却することができる。
さらに、本発明において、
前記連通孔は、前記第一外筒の軸心方向に複数設けられていると好適である。
本特徴構成によれば、第一外筒の外周部を軸心方向の広い範囲に亘って冷却することができる。
さらに、本発明において、
前記第一外筒に外嵌される第二外筒を備え、
前記第一外筒と前記第二外筒との間に、炉内からの排ガスが流通する排ガス通路が形成され、
前記第二外筒は、前記第一外筒の軸心方向に直交する方向視において、前記連通孔と重複しない状態で設けられていると好適である。
本特徴構成によれば、連通孔から炉内のうち第一外筒部の外周に流出する空気と、排ガス通路を流通する排ガスとが互いに干渉することがなく、両者の流通性を確保することができる。
さらに、本発明において、
前記第二外筒は、前記第一外筒の軸心方向において、前記第一外筒のうち前記燃焼器を内装する部分の全長に亘って設けられていると好適である。
本特徴構成によれば、第一外筒のうち燃焼器を内装する部分の全長が、排ガス通路内の排ガスによって加熱されて、第一外筒内の燃焼器が第一外筒の輻射熱によって全体的に加熱されることになる。これにより、燃焼器本体の温度が適正温度から低下しないように燃焼器を保温して、燃焼器による燃料の燃焼効率を向上させることができる。
燃焼装置を示す縦断面図である。 図1におけるII−II断面図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。なお、以下の説明では、図1において、紙面右側を「先端側」、紙面左側を「基端側」とする。
〔燃焼装置の全体構成〕
図1及び図2に示すように、燃焼装置1は、加熱炉2の炉壁2Aに設置されている。燃焼装置1は、燃料Fを燃焼器3によって燃料過濃状態で燃焼させて、燃焼器3から排出された燃焼ガスCGと空気Aとを燃料電池4によって化学反応させることにより発電を行うと共に、火炎Bを先端部から噴出して炉内Iの加熱対象物(図示省略)を加熱する。燃焼装置1は、燃焼器3と、燃料電池4と、燃焼筒5(本発明に係る「第一外筒」に相当)と、排ガス筒6(本発明に係る「第二外筒」に相当)と、空気筒7と、を備えている。燃焼器3及び燃料電池4は、基端側からこの順に並ぶ状態で燃焼筒5に内装されている。空気Aは、燃焼器3と燃料電池4とで共用されている。
〔燃焼器〕
燃焼器3は、都市ガス等の燃料Fを燃料過濃状態で燃焼させる。燃焼器3は、先端面が開口する筒状(例えば、円筒状)に形成されている。燃焼器3には、燃料Fと空気Aとの混合気M(過濃予混合気)がヘッダー8を介して供給される。燃焼器3のうちヘッダー8(混合室8c)内に突出する部分には、混合気入口部3aが形成されている。燃焼器3内には、混合気Mを燃焼させる燃焼室3bが形成されている。混合気入口部3aは、混合気Mを燃焼器3の内周の接線方向に沿って燃焼室3bに流入させるように形成されている。すなわち、燃焼器3は、燃焼室3bで混合気Mが旋回燃焼して燃焼器3の周壁から僅かに離間した管状火炎を形成する管状火炎バーナによって構成されている。
燃焼器3は、複数(例えば、七個)設けられている。七個の燃焼器3のうち、一の燃焼器3は、その軸心が燃焼筒5の軸心X上に位置するように配置され、残りの燃焼器3は、一の燃焼器3の軸心(燃焼筒5の軸心X)を中心とする同一円周上に等角度間隔で配置されている。
〔ヘッダー〕
ヘッダー8は、基端面が開口する筒状(例えば、円筒状)に形成されている。ヘッダー8の基端面には、燃料入口部8aが形成されている。ヘッダー8の周壁には、空気入口部8bが形成されている。ヘッダー8内には、混合気Mを生成する混合室8cが形成されている。
〔燃料電池〕
燃料電池4は、燃焼ガスCG中の水素や一酸化炭素等の還元成分と空気A中の酸素とを電解質4cによって化学反応させることにより発電を行う。本実施形態では、燃料電池4として、例えば、固体酸化物形の燃料電池が採用されている。燃料電池4は、先端面及び基端面が開口する円筒型セルによって構成されている。燃料電池4の周壁は、内周面側の燃料極4a(アノード極)と外周面側の空気極4b(カソード極)とで電解質4cを挟む三層構造である。燃料電池4内には、燃焼室3bから排出された燃焼ガスCGが流通する燃焼ガス通路4dが形成されている。
燃料電池4は、複数(例えば、七個)設けられている。七個の燃料電池4のうち、一の燃料電池4は、その軸心が燃焼筒5の軸心X上に位置するように配置され、残りの燃料電池4は、一の燃料電池4の軸心(燃焼筒5の軸心X)を中心とする同一円周上に等角度間隔で配置されている。
燃料電池4は、炉壁2Aから炉内Iに突出する状態で、かつ、炉壁2Aから炉外Oに突出しない状態で設けられている。燃料電池4の基端は、炉壁2Aの内周面よりも炉外O側であって炉壁2Aの外周面よりも炉内I側に位置している。すなわち、燃料電池4は、全部が炉壁2Aの外周面よりも炉内I側に位置するように設けられている。具体的には、燃料電池4は、大部分が炉壁2Aの内周面よりも炉内I側に位置し、一部が炉壁2Aの内周面よりも炉外O側であって炉壁2Aの外周面よりも炉内I側に位置するように設けられている。
〔燃焼筒〕
燃焼筒5は、炉壁2Aから炉内I及び炉外Oに突出する状態で設けられている。燃焼筒5のうち炉壁2Aから炉内Iに突出する部分の長さL1は、燃焼筒5のうち炉壁2Aから炉外Oに突出する部分の長さL2よりも長い。燃焼筒5は、先端面が開口する筒状(例えば、円筒状)に形成されている。燃焼筒5の周壁のうち炉壁2Aから炉外Oに突出する部分には、空気入口部5aが形成されている。燃焼筒5内のうちヘッダー8、燃焼器3及び燃料電池4の外側には、空気Aが流通する空気通路5bが形成されている。空気通路5bは、燃焼筒5の軸心X方向に沿って形成されている。燃焼筒5の周壁のうち炉壁2Aから炉内Iに突出する部分には、連通孔5cが形成されている。
〔連通孔〕
連通孔5cは、空気通路5bと炉内Iとを連通させている。連通孔5cは、燃焼筒5の軸心X方向に等間隔D1で複数設けられていると共に、燃焼筒5の周方向に等間隔D2で複数設けられている。連通孔5cは、燃焼筒5の内周面と燃焼筒5の外周面とに亘る孔(例えば、丸孔)である。連通孔5cは、燃焼筒5の軸心X方向に対して斜め方向に燃焼筒5の周壁を貫通している。具体的には、連通孔5cは、燃焼筒5の軸心X方向に対して、連通孔5cを流通する空気Aの流通方向下流側ほど燃焼筒5の軸心Xから離れる側に傾斜する方向に、燃焼筒5の周壁を貫通している。すなわち、空気通路5bを流通する空気Aの流通方向(燃焼筒5の軸心X方向)において、連通孔5cのうち燃焼筒5の内周面側の端部は、連通孔5cのうち燃焼筒5の外周面側の端部よりも上流側に位置している。
〔排ガス筒〕
排ガス筒6は、燃焼筒5に外嵌されており、炉壁2Aから炉外Oに突出する状態で設けられている。排ガス筒6は、燃焼筒5のうち連通孔5cよりも基端側の部分に外嵌されている。すなわち、排ガス筒6は、燃焼筒5の軸心X方向に直交する方向視において、連通孔5cと重複しない状態で設けられている。排ガス筒6は、燃焼筒5の軸心X方向において、燃焼筒5のうち燃焼器3を内装する部分の全長に亘って設けられている。すなわち、排ガス筒6は、燃焼筒5のうち燃焼器3を内装する部分の全部と重複する状態で設けられている。排ガス筒6の先端は、燃焼器3と燃料電池4との境界よりも先端側に位置している。
排ガス筒6は、先端面が開口する筒状(例えば、円筒状)に形成されている。排ガス筒6の先端面には、排ガス入口部6aが形成されている。燃焼筒5と排ガス筒6との間には、排ガスEGが流通する排ガス通路6bが形成されている。排ガス筒6からは、排ガス通路6b内の排ガスEGを外気中に排出する排出部6cが上方に延出している。
〔空気筒〕
空気筒7は、排ガス筒6のうち炉壁2Aから炉外Oに突出する部分に外嵌されている。空気筒7には、空気入口部7aが形成されている。空気筒7内のうち燃焼筒5及び排ガス筒6の外側には、空気Aが流通する空気通路7bが形成されている。空気筒7の周壁のうち上面からは、排出部6cが上方に突出している。
〔燃焼装置における空気や燃料等の流れ〕
次に、燃焼装置1における空気Aや燃料F等の流れについて、図1により説明する。図1に示すように、外気(空気A)が空気入口部7aから空気通路7bに流入する。そして、空気Aが空気通路7bを流通して空気入口部5aから空気通路5bに流入する。
空気通路5bでは、空気Aが先端側に流通して燃焼筒5の先端面から炉内Iに流出する。また、空気通路5b内の空気Aが連通孔5cを介して炉内Iのうち燃焼筒5の外周に流出する。これにより、空気Aによるフィルム冷却層Cが燃焼筒5の外周に形成されることになって、過昇温による燃焼筒5の損傷を抑制することができる。
また、混合室8cには、空気通路5b内の空気Aが空気入口部8bから流入すると共に、燃料Fが燃料入口部8aから流入する。そして、混合室8cでは、燃料Fと空気Aとが混合されて混合気Mが生成されて、混合気Mが混合気入口部3aから燃焼器3に供給される。
その際、混合気Mが燃焼器3の内周の接線方向に沿って燃焼室3bに流入することにより、燃焼器3の軸心周りの旋回流が発生する。そうすると、燃焼室3bでは、混合気Mが旋回燃焼して燃焼器3の周壁から僅かに離間した管状火炎が形成されることになる。そして、この管状火炎による燃焼ガスCGが旋回しながら燃焼ガス通路4dに流入することになる。これにより、燃焼ガスCGが燃料電池4のうち燃料極4a(アノード極)に広く一様に接触し易くなって、燃料電池4の発電効率を向上させることができる。そして、燃焼ガスCGが燃焼ガス通路4dを流通して、火炎Bが燃料電池4の先端部から噴出される。
また、炉内Iの排ガスEGが排ガス入口部6aから排ガス通路6bに流入する。そして、排ガスEGが排ガス通路6bを流通して、排出部6cから外気中に排出される。ここで、空気通路7b内の空気Aと排ガス通路6b内の排ガスEGとの熱交換が排ガス筒6を介して行われることにより、排ガスEGの排熱を回収することができる。
ちなみに、本実施形態では、燃焼装置1の稼動が停止されると、燃料Fの供給が停止し、空気Aの供給がしばらく続いて、燃焼器3等の冷却や炉内Iのパージを行うようになっている。
以上によれば、燃料電池4が炉壁2Aから炉内Iに突出する状態で設けられていることにより、燃料電池4の熱が炉外Oに放熱され難いため、燃料電池4が適正な作動温度域で発電を行っている状態において、燃料電池4の温度低下を抑制して、燃料電池4の発電効率を向上させることができる。また、燃料電池4のうち炉壁2Aから炉内Iに突出する部分から燃料電池4の熱が炉内Iに放熱されることにより、燃料電池4の熱によって前記加熱対象物を加熱する効率を向上させることができる。
また、燃料電池4が炉壁2Aから炉外Oに突出しない状態で設けられていることにより、燃料電池4のうち炉壁2Aから炉内Iに突出する部分が長くなる。これにより、燃料電池4の熱が炉外に更に放熱され難く、燃料電池4から炉内Iに放熱される熱量を増大させることができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、燃料電池4として、固体酸化物形の燃料電池が採用されているが、これに代えて、燃料電池4として、例えば、溶融炭酸塩形やリン酸形、固体高分子形等の燃料電池が採用されていてもよい。
(2)上記実施形態では、燃料電池4は、大部分が炉壁2Aの内周面よりも炉内I側に位置し、一部が炉壁2Aの内周面よりも炉外O側であって炉壁2Aの外周面よりも炉内I側に位置するように設けられているが、全部が炉壁2Aの内周面よりも炉内I側に位置するように設けられていてもよい。
(3)上記実施形態では、燃料電池4は、炉壁2Aから炉外Oに突出しない状態で設けられているが、一部が炉壁2Aから炉外Oに突出する状態で設けられていてもよい。
(4)上記実施形態では、燃焼器3及び燃料電池4は、それぞれ七個ずつ設けられているが、上記実施形態に係る個数に限定されるものではない。
(5)上記実施形態では、連通孔5cは、燃焼筒5の軸心X方向に対して斜め方向に燃焼筒5の周壁を貫通しているが、燃焼筒5の軸心X方向に直交する方向に燃焼筒5の周壁を貫通していてもよい。
(6)上記実施形態では、連通孔5cは、燃焼筒5の軸心X方向に等間隔D1で複数設けられていると共に、燃焼筒5の周方向に等間隔D2で複数設けられているが、上記実施形態に係る個数や間隔に限定されるものではない。
(7)上記実施形態では、連通孔5cは、丸孔であるが、他の断面形状の孔、例えば、楕円形や四角形の孔、スリット等であってもよい。
(8)上記実施形態では、排ガス筒6は、燃焼筒5の軸心X方向において、燃焼筒5のうち燃焼器3を内装する部分の全長に亘って設けられている、すなわち、燃焼筒5のうち燃焼器3を内装する部分の全部と重複する状態で設けられているが、燃焼筒5のうち燃焼器3を内装する部分の一部と重複する状態で設けられていてもよい。
(9)上記実施形態では、燃焼筒5及び排ガス筒6は、円筒状に形成されているが、他の形状の筒状に形成されていてもよい。
本発明は、加熱炉の炉壁に設置される燃焼装置に利用可能である。
1 燃焼装置
2 加熱炉
2A 炉壁
3 燃焼器
4 燃料電池
5 燃焼筒(第一外筒)
5b 空気通路
5c 連通孔
6 排ガス筒(第二外筒)
6b 排ガス通路
A 空気
CG 燃焼ガス
F 燃料
I 炉内
O 炉外
X 第一外筒の軸心

Claims (9)

  1. 加熱炉の炉壁に設置される燃焼装置であって、
    燃料を燃料過濃状態で燃焼させる燃焼器と、
    前記燃焼器から排出された燃焼ガスと空気とを化学反応させることにより発電を行う燃料電池と、を備え、
    前記燃料電池は、前記炉壁から炉内に突出する状態で設けられている燃焼装置。
  2. 前記燃料電池は、前記炉壁から炉外に突出しない状態で設けられている請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 前記燃焼器及び前記燃料電池を内装する第一外筒を備え、
    前記第一外筒内に、前記空気が流通する空気通路が形成され、
    前記第一外筒の周壁のうち前記炉壁から炉内に突出する部分に、前記空気通路と炉内とを連通させる連通孔が形成されている請求項1又は2に記載の燃焼装置。
  4. 前記空気通路は、前記第一外筒の軸心方向に沿って形成され、
    前記空気通路を流通する前記空気の流通方向において、前記連通孔のうち前記第一外筒の内周面側の端部は、前記連通孔のうち前記第一外筒の外周面側の端部よりも上流側に位置している請求項3に記載の燃焼装置。
  5. 前記連通孔は、複数設けられている請求項3又は4に記載の燃焼装置。
  6. 前記連通孔は、前記第一外筒の周方向に複数設けられている請求項5に記載の燃焼装置。
  7. 前記連通孔は、前記第一外筒の軸心方向に複数設けられている請求項5又は6に記載の燃焼装置。
  8. 前記第一外筒に外嵌される第二外筒を備え、
    前記第一外筒と前記第二外筒との間に、炉内からの排ガスが流通する排ガス通路が形成され、
    前記第二外筒は、前記第一外筒の軸心方向に直交する方向視において、前記連通孔と重複しない状態で設けられている請求項3から7の何れか一項に記載の燃焼装置。
  9. 前記第二外筒は、前記第一外筒の軸心方向において、前記第一外筒のうち前記燃焼器を内装する部分の全長に亘って設けられている請求項8に記載の燃焼装置。
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