JP3785380B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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  • Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃焼装置に関するものであり、特に燃料電池システム等に供給される燃料の改質を行う燃料改質器に好適に使用可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、エネルギーの大量消費に伴うエネルギー資源の枯渇や環境問題が、社会的問題となっている。現在、この問題の解決のために、環境に調和し、高効率かつ安定に駆動可能な新規発電デバイスの開発が望まれている。そこで、これらの要件を満たしうる次世代発電デバイスの有力な候補として燃料電池システムが注目されている。
【0003】
燃料電池は、主としてアノードと、カソードと、アノードとカソードに挟まれた電解質とから構成されている。アノードでは燃料が酸化され、カソードでは酸素が還元される。アノードには、純水素や、燃料改質器によりメタノール、ガソリン、天然ガス、プロパンなどの燃料を水蒸気改質した改質ガスが供給されている。
【0004】
燃料改質器においてメタノール、ガソリン、天然ガス、プロパンなどの燃料が起こす反応は吸熱反応である。そのため、燃料の改質反応を促進するために、従来技術の燃料改質器にはバーナ等の燃焼装置が熱源として接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
燃料改質器における燃料の改質反応を安定して行うため、燃焼装置は、燃料改質器におおよそ700℃〜1000℃という高温の燃焼ガスを供給する必要がある。そのため、燃焼駆動時に燃焼装置から放出される熱量は非常に大きく、燃料電池システムのエネルギー変換効率を向上させるためには、燃料改質器にから放出される熱量を最小限に抑制する必要がある。
【0006】
従来の燃料電池システムにおいては、燃料改質器に接続されている燃焼装置の放熱対策が未だ不十分であり、燃焼駆動に伴い発生した輻射熱の多くは本体部に伝播し、外部に放出されてしまっていた。そのため、従来の燃焼装置はエネルギー変換効率が低く、その結果として燃料電池システム全体のエネルギー変換効率を低下させる一因となってしまっていた。
【0007】
そこで、本発明においては、本体部から漏出する熱量が極めて少ない燃料改質器の熱源用の燃焼装置の提供を目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで上記した課題を解決すべく提供される請求項1に記載の発明は、炭化水素系燃料を改質する燃料改質器の加熱を行う燃焼装置において、筒状の本体部と、当該本体部の内部に配置された燃焼筒と、外部から燃料を供給するためのガス供給管と、前記燃焼筒内で発生した燃焼ガスを排出する燃焼ガス排出部と、前記燃焼筒内に供給された燃料を点火する点火装置とを有し、前記本体部は胴体部と、燃焼筒において発生した燃焼ガスの上流側に位置する上流側蓋体と、燃焼ガスの下流側に位置する下流側蓋体とを有し、前記ガス供給管は上流側蓋体に下方側から接続されており、前記燃焼ガス排出部は下流側蓋体に設けられており、点火装置は、前記上流側蓋体側又は下流側蓋体側から接続されており、本体部の内部であって、上流側蓋体の上方には、外部からガス供給管を通じて供給される燃料と、本体部内に導入された空気とを混合するため混合部が設けられており、当該混合部において予め空気と混合した上で燃焼筒内に導入し燃焼する構成であることを特徴とする燃焼装置である。
【0009】
本発明の燃焼装置において、前記ガス供給管は上流側蓋体に設けられており、前記燃焼ガス排出部は下流側蓋体に設けられており、点火装置は、前記上流側蓋体側又は下流側蓋体側から接続されている。そのため、上記した構成によれば、本体部の主要部をなす胴体部をシンプルな構成とすることができる。
【0010】
上記したように、本発明の燃焼装置は胴体部がシンプルな構成であるため、胴体部の大部分を断熱材で被覆することができる。そのため、上記した構成によれば、本体部の内部で発生した熱の漏洩を最小限に抑制することができる。また、上記した構成によれば胴体部に断熱材を容易に巻き付けることができるため、本発明の燃焼装置は、組み立ての作業効率が高い。
【0011】
請求項2に記載の発明は、外部からウオッベ指数の高い高熱量燃料を供給するためのガス供給管と、ウオッベ指数の低い低熱量燃料を供給する循環ガス供給管とを有し、低熱量燃料と、高熱量燃料とを別々の経路で燃焼筒内に導入し燃焼するものであり、混合部が、ガス供給管を通じて外部から本体部の内部に供給される高熱量燃料と、本体部内に導入された空気とを混合するためのものであり、前記混合部において予め高熱量燃料と空気とを混合した上で燃焼筒内に導入して燃焼し、ウオッベ指数が低い低熱量燃料を、直接燃焼筒内に導入して燃焼する構成であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置である。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、本体部と燃焼筒との間に整流筒が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置である。
【0013】
本発明の燃焼装置は、本体部の内側で燃焼筒を包囲する位置に整流筒を備えている。そのため、燃焼駆動に伴いる燃焼筒から本体部側に向けて放射される輻射熱が整流筒によって遮られ、本体部にはほとんど伝播しない。従って、上記した構成によれば、燃焼筒において発生した熱エネルギーの外部への放散を最小限に抑制することができる。
【0014】
また、本発明の燃焼装置では、整流筒の内側および外側に外部から導入された空気による空気層が形成される場合がある。通常、空気は金属等に比べて熱伝導率が低いため、前記空気層は断熱層として機能する。本発明の燃焼装置では、燃焼筒から本体部側に向けて放射される輻射熱は、燃焼筒の内外に形成される空気層によっても遮断され、本体部には伝播しない。従って、上記した構成によれば、燃料の燃焼により発生した熱エネルギーの大部分を燃料改質器側に供給することができる。
【0015】
また、上記したように輻射熱がほとんど本体部に伝播しないため、本体部は比較的低温に維持され過度に高温とならない。そのため、本発明の燃焼装置においては、本体部が過度に高温となることによる減肉がほとんど起こらない。
【0016】
ここで、炭化水素系燃料を改質する燃料改質器の加熱を行う燃焼装置において、筒状の本体部と、当該本体部の内部に配置され燃料を燃焼する燃焼筒と、当該燃焼筒内に燃料を供給するガス供給管と、前記燃焼筒内で発生した燃焼ガスを排出する燃焼ガス排出部と、前記燃焼筒内に供給された燃料を点火する点火装置とを有し、前記本体部は胴体部と、燃焼筒において発生した燃焼ガスの上流側に位置する上流側蓋体と、燃焼ガスの下流側に位置する下流側蓋体とを有し、前記ガス供給管は上流側蓋体に設けられており、前記燃焼ガス排出部は下流側蓋体に設けられており、点火装置は、前記上流側蓋体側又は下流側蓋体側から接続されており、前記本体部と燃焼筒との間には整流筒が配置されていることを特徴とする構成を採用してもよい
【0017】
かかる構成の燃焼装置は、ガス供給管、燃焼ガス排出部および点火装置が上流側蓋体あるいは下流側蓋体に集中的に設けられているため、胴体部を極めてシンプルな構成とすることができる。
【0018】
上記した構成の燃焼装置は、本体部を構成する胴体部がシンプルな構成であるため、胴体部の大部分を断熱材で被覆し、胴体部の露呈部分を最小限とできる。かかる構成によれば、例え本体部の内部で発生した熱が本体部に伝播しても、胴体部の表面に設けた断熱材によって熱の放射を防止することができる。また、上記した構成の燃焼装置は、胴体部がシンプルであるため断熱材の巻き付け作業を容易に行える。
【0019】
また、上記した構成の燃焼装置は、本体部の内側において整流筒燃焼筒を包囲している。そのため、燃焼駆動に伴い燃焼筒から本体部側に向けて放射される輻射熱が整流筒によって遮られ、本体部にはほとんど伝播しない。従って、上記した構成によれば、燃焼駆動に伴って発生した熱エネルギーの漏洩を最小限に抑制することができる。
【0020】
また、上記した構成の燃焼装置では、整流筒の内外側に本体部内に導入された外気による空気層が形成される場合がある。この場合、燃焼筒から本体部側に向けて放射される輻射熱は、燃焼筒の内外に形成される空気層によっても遮断される。そのため、上記した構成によれば、燃料の燃焼により発生した熱エネルギーの大部分を燃料改質器側に供給することができる。
【0021】
また、上記した構成の燃焼装置は、輻射熱がほとんど本体部に伝播しないため、本体部が過度に高温とならない。そのため、上記した構成の燃焼装置においては、本体部が過度に高温となることによる減肉や損傷がほとんど起こらない。
【0022】
請求項4に記載の発明は、整流筒が、燃焼筒を包囲し、周部に内外を連通する複数の空気導入口を有する筒状体であり、前記空気導入口は、燃焼筒内を通過する燃焼ガスの上流側に相当する位置に設けられているものよりも、燃焼ガスの下流側に相当する位置に設けられているものの方が開口面積が大きいことを特徴とする請求項3に記載の燃焼装置である。
【0023】
本発明の燃焼装置において、燃焼筒内に発生する燃焼ガスは、多くの場合燃焼ガスの下流側に局在する傾向にある。燃焼筒内に発生する燃焼ガスは高温であるため、前記したように燃焼筒内に局在すると、当該部位に集中的に熱応力が作用する。一方、本発明の燃焼装置においては、整流筒に設けられている空気導入口は、燃焼ガスの下流側に設けられているものの方が、燃焼ガスの上流側に設けられているもののよりも開口面積が大きい。そのため、燃焼ガスが局在し高温となる恐れがある部分に比較的低温の空気を多く供給し、この空気によって空冷することができる。
【0024】
また、燃焼ガスの下流に導入された空気は、下流側蓋体の近傍に空気層を形成する場合がある。この場合、燃焼駆動に伴い下流側蓋体側に伝播する輻射熱を大幅に遮断することができる。従って、上記した構成によれば、下流側蓋体の温度上昇や下流側蓋体側からの熱エネルギーの放散を最小限に抑制することができる。
【0025】
請求項5に記載の発明は、燃焼ガス排出部の開口径が、燃焼筒の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0026】
従来、燃焼装置に接続される燃料改質器の多くは内部構造が複雑であるため、燃焼ガスを所望の位置まで均等に燃焼ガスを供給するのは困難である場合が多い。また、特に燃料改質器の起動直後には、燃焼ガスが前記燃料改質器内の所望の位置に達するまでに相当の時間を要していた。そのため、従来は燃料改質器における燃料の改質精度が不十分であったり、十分な改質精度を得るためには相当の時間を要していた。
【0027】
一方、本発明の燃焼装置は、燃焼ガス排出部の開口径が燃焼筒の開口径よりも小さいため、燃焼ガスは燃焼ガス排気部から勢いよく排出される。そのため、本発明の燃焼装置によれば、当該燃焼装置に接続されている燃料改質器内の所望の位置まで燃焼ガスを迅速かつ均等に導入することができる。よって、本発明の燃焼装置よれば、燃料改質器における改質精度を向上すると共に、燃料改質器の起動から十分な改質精度を得るために要する時間を短縮することができる。
【0028】
また、請求項6に記載の発明は、燃焼ガス排出部には、周方向の一部又は全周にわたって燃焼ガスの流れ方向に突出した突出部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0029】
かかる構成によれば、燃焼筒内において発生した燃焼ガスにより下流側蓋体が加熱されても、これにより作用する熱応力が突出部において放散されるため、下流側蓋体の損傷や歪みが起こらない。
【0030】
請求項7に記載の発明は、電装装置を具備しており、電装装置が、上流側蓋体側及び/又は下流側蓋体側から挿通されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0031】
通常、燃焼装置は、燃焼筒において形成されている火炎の状態を検知すべく温度検知手段やフレームロッドなどに代表される電装装置を具備している。本発明の燃焼装置においては、前記したような電装装置が上流側蓋体側及び/又は下流側蓋体側から挿通されているため、本体部の主要部をなす胴体部をシンプルな構成とすることができる。
【0032】
また、上記した構成によれば、胴体部の大部分を断熱材で容易かつ確実に被覆することができる。そのため、本発明の燃焼装置は、胴体部に断熱材を被覆することにより、燃焼筒から本体部に向けて放出される輻射熱の漏洩を最小限に抑制することができる。
【0033】
請求項8に記載の発明は、本体部内で発生したドレンを燃焼装置の外部に排出するドレン排出管を有し、当該ドレン排出管が、下流側蓋体側に接続されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0034】
かかる構成によれば本体部の大部分を占める胴体部をシンプルな構成とすることができる。そのため、本発明の燃焼装置は、胴体部に断熱材を被覆するなどして、燃焼筒から本体部に向けて放出される輻射熱の漏洩を最小限に抑制することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明の一実施形態である燃焼装置について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態の燃焼装置を示す斜視図である。図2は、図1に示す燃焼装置を採用した燃料電池システムを示す模式図である。また、図3は、図1に示す燃焼装置のA−A断面図である。図4は、図1に示す燃焼装置が備える上流側蓋体近傍を示す斜視図である。また、図5は、図1に示す燃焼装置が備える混合部を示す分解斜視図である。図6は、図1に示す燃焼装置が備えるバーナ内筒および、当該バーナ内筒に装着される燃焼筒と整流筒とを示す分解斜視図である。図7(a)は図1に示す燃焼装置が備える下流側蓋体の要部を拡大した断面図であり、(b)はその変形例を示す断面図である。また、図8は図1に示す燃焼装置が備える断熱材の変形例である断熱材を示す斜視図である。
【0036】
図1において、1は本実施形態の燃焼装置である。燃焼装置1は、図2に示すように固体高分子電解質型燃料電池2(Polymer Electrolyte Fuel Cell 以下PEFCと称す)を用いた燃料電池システム3に採用されている。燃焼装置1は、燃料電池システム3に供給される天然ガスやプロパンなどの燃料の水蒸気改質を行う燃料改質器5に接続されており、燃料の改質反応の熱源として用いられる。
【0037】
外部から供給された燃料は、脱硫器6に供給され、燃料中に含まれている硫黄成分が除去される。脱硫器6から流出した燃料は燃料改質器5に流入し、燃焼装置1によって加熱されながら水蒸気改質反応を起こし、水素、二酸化炭素、一酸化炭素を含有する改質ガスとなる。
【0038】
改質ガス中に含まれている一酸化炭素はPEFC2の電極に担持されている白金触媒に対して触媒毒として作用する。そこで改質ガス中に含まれている一酸化炭素を除去すべく、燃料改質器5を出た改質ガスは、CO変成器7に供給される。改質ガスがCO変成器7に供給されると、改質ガス中に含まれている一酸化炭素の大部分は二酸化炭素に変成される。
【0039】
CO変成器7を出た改質ガスは、さらにCO除去器8に供給され、上記したCO変成器7において変成しきれず改質ガス中に残っている一酸化炭素が完全に除去される。そのため、CO除去器8から流出する改質ガスは水素ガス濃度が極めて高い。CO除去器8を経た改質ガスは、PEFC2のアノード側(燃料極側)に導入される。
【0040】
PEFC2は、燃料が供給されるアノード10と、空気が供給されるカソード11と、アノード10とカソード11とにより挟まれた電解質12とにより構成されている。さらに詳細には、PEFC2は、アノード10、カソード11および電解質12等により構成される単電池を複数積層した電池スタックである。アノード10およびカソード11には、白金等の貴金属が担持されている。また、電解質12には、H3 + イオンを透過可能な陽イオン交換膜が採用されている。アノード10において発生したH3 + イオンは、電解質12中を透過し、カソード11側に至る。カソード11側に至ったH3 + イオンは、カソード11に供給される酸素と反応し、水と電子を発生する。カソード11において発生した電子は、PEFC2に接続された外部回路中を流れ、アノード10に至る。
【0041】
上記したように、燃料電池システム3は燃料改質器5に燃料の改質に必要な熱量を供給するために図1に示す燃焼装置1が接続されている。図3に示すように燃焼装置1には、後述するガス供給管38を介して天然ガス等の燃料が供給される。ガス供給管38を介して供給される燃料は、ウオッベ指数が高く、一次空気と混合されることにより良好に燃焼される高熱量燃料である。また、燃焼装置1には、上記したPEFC2のアノード10に供給されたものの反応に寄与しなかった未反応ガス(オフガス)が、後述する循環ガス供給管35を介して供給される。オフガスは、PEFC2において発生する水分を多く含み、水素を主成分とするガスであり、ウオッベ指数が低い低熱量燃料である。
【0042】
燃料電池システム3の起動直後には、燃料改質器5、CO変成器7およびCO除去器8が充分機能しておらず、例えこれらの装置を通過した改質ガスであっても、その水素ガス濃度(純度)はPEFC2の駆動に適したものではない。そのため、燃料電池システム3の起動から、燃料改質器5、CO変成器7およびCO除去器8が充分機能するまでの期間にCO除去器8から排出される改質ガス(プロセスガス)は、循環ガス供給管35を介して燃焼装置1に供給され、燃焼される。プロセスガスは、上記したオフガスと同様に水分および水素を多く含むガスであり、ウオッベ指数が低い低熱量燃料である。
【0043】
燃焼装置1は全構成部材が耐食性の高いステンレス製であり、図3に示すように両端が開口した略円筒形の本体部20の内部に、大別して燃焼筒21と、混合部22と、整流筒23とを内蔵している。また、本体部20の胴体部20aには空気を導入するための空気導入管24が接続されている。燃焼装置1の本体部20の両端には、本体部20の中心軸に対して垂直外側方向に向かうフランジ部25,26が設けられている。フランジ部25の端部には、燃料改質器5の接続部(図示せず)に係合するフランジ部27が設けられている。
【0044】
本体部20の下方側に設けられているフランジ部26には、上流側蓋体28が固定されている。上流側蓋体28は、図3,4に示すように、円盤状の板体であり、フランジ部26の外形に略一致する形状を有する。上流側蓋体28の略中央部には、後述する循環ガス供給管35を挿通するための循環ガス供給口30が設けられている。また、循環ガス供給口30の周囲には、後述するガス供給管38を接続するためのガス供給口31と、点火プラグ39、温度センサ40およびフレームロッド41を挿通するための挿通口32,33a,33bが設けられている。さらに、循環ガス供給口30の近傍には、燃焼駆動に伴い発生するドレンを排出するためのドレン排出口34が設けられている。
【0045】
上流側蓋体28には、PEFC2から排出されるオフガスやCO除去器8から排出されるプロセスガスが流れる循環ガス供給管35が、循環ガス供給口30に上流側蓋体28の下面側(図4下方側)から挿入されている。循環ガス供給管35は、先端側の周部に複数のガス噴出口36を有する。ガス噴出口36は、水平方向の成分を持つ方向、即ち燃焼筒21の中心軸に対して交差する方向に開口している。さらに換言すれば、ガス噴出口36は、ドレンの落下方向、即ち燃焼装置1の上下方向に対して交差する方向に開口している。そのため、ガス噴出口36から噴出するガスは、燃焼筒21の内壁方向に向かって噴射される。循環ガス供給管35は、図3に示すようにガス噴出口36側の端部が本体部20の内部側(図3上方側)に突出している。
【0046】
循環ガス供給管35のガス噴出口36側の端部には、図3,4に示すように保炎部37(赤熱部材)が設けられている。保炎部37は、中実で棒状の部材であり、循環ガス供給管35のガス噴出口36側の端部を閉塞している。保炎部37は、後述する燃焼筒21に形成される火炎により加熱され高温となり、この熱によってガス噴出口36に形成される火炎の基部を加熱し、この火炎を保炎するものである。
【0047】
図4に示すように、外部から天然ガスやプロパン等の燃料を供給するためのガス供給管38が、上流側蓋体28の下方側からガス供給口31に接続されている。また、挿通口32には、上流側蓋体28の下方から燃焼筒21内に噴射された燃料に点火するための点火プラグ39が挿通され固定されている。また同様に、挿通孔33a,33bには、それぞれ燃焼筒21内に形成される火炎の温度を検知するための温度センサ40と、燃焼筒21内に形成されている火炎を検知するためのフレームロッド41とが挿通され固定されている。
【0048】
また、上流側蓋体28の下面側であって、ドレン排出口34に相当する位置には、本体部20内において発生したドレンを外部に排出するためのドレン排出管43が接続されている。
【0049】
一方、図3,4に示すように、上流側蓋体28の上面側(図3,4上方側)には、ドレンガイド45が設けられている。ドレンガイド45は、円筒体であり、その一端側が溶接接合により上流側蓋体28に固定され水密構造となっている。また、ドレンガイド45は、上流側蓋体28の略中心部に固定されており、ドレン排出口34を包囲している。また、ドレンガイド45は、ドレンガイド45は、後述するバーナ内筒71と連続しており、これにより燃焼筒21内に発生するドレンを集結するドレン集結手段として機能する。
【0050】
上流側蓋体28の上方には、図3,4に示すように外部からガス供給管38を通じて供給される燃料と、胴体部20aに設けられた空気導入管24から本体部20内に導入された空気とを混合するため混合部22が設けられている。混合部22は、図3,5に示すように、混合室ケース46内に混合室仕切部材47とスペーサー48とバッフル板50とを内蔵している。
【0051】
混合室ケース46は、両端が開口した円筒体であり、両端に混合室ケース46の外側に向かうフランジ部51と、混合室ケース46の内側に向かうフランジ部52とを有する。フランジ部51は、混合室ケース46を上流側蓋体28に固定するためのネジ孔53を複数有する。混合室ケース46のフランジ部52側の開口部55は、燃焼筒21の外径に略一致する形状を有する。混合室ケース46の周囲には空気導入口56が複数設けられている。空気導入口56は、混合室ケース46のフランジ51側にそれぞれ3つずつ設けられている。空気導入口56は、混合室ケース46の周部に偏在している。さらに具体的には、空気導入口56は、混合室ケース46を本体部20内に収納した際に空気導入管24側を向く位置に偏在している。
【0052】
混合室仕切部材47は、図5に示すように、胴体部58とフランジ部60とにより構成されている。胴体部58の外径は、上記した混合室ケース46の内径と略一致している。また、胴体部58の周囲であって上記した混合室ケース46の空気導入口56に相当する位置には、空気導入口61が設けられている。混合室仕切部材47の一端側(図5上方側)には、混合室仕切部材47の内側に向かうフランジ部60が設けられている。フランジ部60であって、胴体部58に設けられた空気導入口61に略対向する位置に相当する部位には、フランジ部60の下方と上方とを連通する連通孔65が設けられている。混合室仕切部材47は、胴体部58が混合室ケース46の内壁に密着しており、空気導入口56が空気導入口61と連通している。そのため、混合室仕切部材47の内側は、空気導入口56,61を介して混合室ケース46の外側と連通している。また、図3に示すように混合室仕切部材47の内側には、ドレンガイド45、胴体部58およびフランジ部60により包囲される予備混合室63が形成されている。
【0053】
混合室仕切部材47の上方には、環状のスペーサー48を介してバッフル板50が配置されている。スペーサー48およびバッフル板50の外径は、混合室仕切部材47の胴体部58の外径と略一致している。バッフル板50は円盤状の部材であり、中心に燃焼筒21を挿通するための開口67が設けられている。また、開口67の周囲には複数の貫通孔68が設けられている。混合室仕切部材47の上方には、フランジ部60、スペーサー48およびバッフル板50によって混合促進室66が形成されている。また、図3に示すようにバッフル板50と混合室ケース46のフランジ部52とによって混合ガス室70が形成されている。
【0054】
混合部22には、図3に示すように上方からバーナ内筒71が嵌め込まれている。また、上記したようにバーナ内筒71は、ドレンガイド45と連続しており、これにより燃焼筒21内で発生したドレンをドレンガイド45により包囲される領域内に集結するドレン集結手段として機能している。バーナ内筒71は、図3,6に示すように開口径の異なる円筒体であるドレンガイド係合部72と、燃焼筒支持部73と、整流筒係合部75とが連続した3段形状を有する。また、ドレンガイド係合部72と燃焼筒支持部73の境界部および燃焼筒支持部73と整流筒係合部75との境界部には、それぞれフランジ部76,77が設けられている。
【0055】
ドレンガイド係合部72は、外径がドレンガイド45の内径と略同一であり、混合部22の上方から挿通され、ドレンガイド45と係合している。また、ドレンガイド係合部72と燃焼筒支持部73との境界にあるフランジ部76は、ドレンガイド45の上端部と当接している。燃焼筒21の内部空間は、ドレンガイド45により包囲される領域に連通している。そのため、燃焼駆動時に燃焼筒21内において発生したドレンは、ドレンガイド係合部72を介してドレンガイド45によって包囲される領域内に集められる。
【0056】
また、燃焼筒支持部73は、ドレンガイド係合部72よりも大径であり混合室ケース46の開口部55と略同一の外径を有する。燃焼筒支持部73は、混合部22の上方にある開口部55から挿通されている。燃焼筒支持部73と整流筒係合部75との境界にあるフランジ部77は、混合室ケース46のフランジ部52に当接している。燃焼筒支持部73の高さ(軸方向の長さ)は、混合部22のバッフル板50から混合室ケース46のフランジ部52に至る長さと略同一である。また、燃焼筒支持部73の周部には、全周にわたって複数の連通孔78が設けられている。そのため、混合部22の内部には、燃焼筒支持部73、バッフル板50および混合室ケース46によって包囲される環状の混合ガス室70が形成されており、混合ガス室70は、連通孔78を介して燃焼筒21の内部側と連通している。
【0057】
整流筒係合部75は、燃焼筒支持部73よりも大径であり、整流筒23の外径と略同一の開口径を有する。整流筒係合部75は、整流筒23の下端部に当接しており、整流筒23の径方向への移動が阻止されている。
【0058】
バーナ内筒71には上方から燃焼筒21が挿通され固定されている。燃焼筒21は、両端が開口した円筒体であり、本体部20と軸心が略一致するように収納されている。燃焼筒21は、周部に多数の2次空気孔80および混合ガス炎孔81が形成されている。2次空気孔80は、燃焼筒21の周部に略均一の間隔で設けられているが、図3,6に示す状態において後述する下流側蓋体85側にあるものほどその開口面積が大きい。即ち、2次空気孔80の開口面積は、燃焼筒21の内部を通過する燃焼ガスの下流側に向かうに従い増大している。そのため、燃焼筒21の内部には、下流側蓋体85側ほどより多くの空気が導入される。
【0059】
混合ガス炎孔81は、燃焼筒21の周部に略均一の間隔で設けられており、燃焼筒21の内外を連通している。混合ガス炎孔81は、燃焼筒21をバーナ内筒71の上方から挿通した際に燃焼筒支持部73の連通孔78に合致する位置に設けられている。そのため、混合部22において空気と混合され、混合ガス室70内に流入した混合ガスは、混合ガス炎孔81から燃焼筒21の内側に向けて噴射され、燃焼される。
【0060】
燃焼筒21の上端側(下流側蓋体85側)には、円板型のフランジ部材82が係合している。フランジ部材82は、外径が整流筒23の内径と略同一であり、整流筒23の内側に当接している。そのため、燃焼筒21は、上端側がフランジ部材82によって支持されており、径方向への移動が阻止されている。
【0061】
燃焼筒21の周囲には、図6に示すように整流筒23が設けられている。整流筒23は、燃焼筒21よりも大径で両端が開口した円筒体であり、その周部に多数の空気導入口83が設けられている。空気導入口83は、整流筒23の周部に略均一の間隔で設けられているが、図3に示す状態において下流側蓋体85側にあるものほどその開口面積が大きい。即ち、空気導入口83の開口面積は、燃焼筒21の内部を通過する燃焼ガスの下流側に向かうに従い増大している。そのため、整流筒23の内部には、下流側蓋体85側ほど多くの空気が流入する。
【0062】
本体部20の上端側(図3上方側)、即ち燃焼ガスの下流側には、下流側蓋体85が設けられている。下流側蓋体85は、図1,3に示すように本体部20の上端側の開口部分を閉塞する閉塞部86と、閉塞部86の外周部分に設けられたフランジ部87と、閉塞部86の中心部に設けられた燃焼ガス排気口88とを有する。
【0063】
下流側蓋体85の閉塞部86は、平面視が略円形であり、本体部20の上端側の開口に合致する形状である。閉塞部86の裏面側(図3下方側)は、燃焼筒21および整流筒23の上端面に当接し支持されている。フランジ部87は、閉塞部86の外周部分を閉塞部86に対して略垂直方向に折り返した部分であり、その周部に下流側蓋体85を本体部20に固定するためのネジ孔が設けられている。
【0064】
燃焼ガス排気口88は、燃料改質器5の接続部(図示せず)に相当する大きさの開口である。燃焼ガス排気口88の開口径は、燃焼筒21の内径よりも小さい。燃焼ガス排気口88の周部には、閉塞部86に対して略垂直で、本体部20の軸方向に突出した接続フランジ91(突出部)が設けられている。また、閉塞部86と接続フランジ91との境界部は、図7に示すようになだらかに屈曲している。また同様に、接続フランジ91の端部は、内側に向かって屈曲している。燃焼装置1は、接続フランジ91を燃料改質器5の接続部に係合させることにより燃料改質器5と接続されている。
【0065】
本体部20のうち胴体部20aには、空気導入管24を交わすようにして断熱材92が巻き付けられている。断熱材92は、グラスウール断熱材やセラミック断熱材などのシート状の部材であり、本体部20の内部において燃焼駆動に伴い発生している熱の漏洩を防止するものである。
【0066】
続いて、本実施形態の燃焼装置1におけるガスおよび空気の流れについて説明する。上記したように、燃焼装置1には、外部から天然ガスやプロパンなどの高熱量燃料と、空気が供給される。またさらに、燃焼装置1には、PEFC2において反応しきれずに残ったオフガスや、CO除去器8から排出されたプロセスガスなどの低熱量燃料も導入される。
【0067】
外部から供給される高熱量燃料は、ガス供給管38を介してドレンガイド45と混合室仕切部材47との間に形成されている予備混合室63内に導入される。一方、外部から供給される空気は、本体部20の胴体部20aに設けられた空気導入管24を通じて本体部20の内部に導入される。本体部20内に導入された空気の一部は、整流筒23の空気導入口83を介して整流筒23の内側に流れ込む。一方、本体部20内に導入された空気の残部は、整流筒23の下方の混合室ケース46に設けられた空気導入口56および混合室仕切部材47の空気導入口61を通じて、予備混合室63の内部に流入する。
【0068】
予備混合室63内に流入した高熱量燃料と空気とは、互いに混合しながら前記空間内を移動し、フランジ60の連通孔65から混合促進室66側へ流出する。ここで、フランジ60の連通孔65の開口面積は、予備混合室63の流路断面積よりも小さく連通孔65は予備混合室63側から混合促進室66側に流れる混合ガスの流れ抵抗となるため、連通孔65を通過する際に高熱量燃料と空気との混合が一層促進される。
【0069】
連通孔65から混合促進室66内に流入した高熱量燃料と空気との混合ガスは、連通孔65よりもさらに開口面積の小さな貫通孔68を通じて混合ガス室70内に流入する。混合ガス室70内に流入した燃料と空気との混合ガスは、混合ガス室70を形成しているバーナ内筒71に設けられている連通孔78および、当該連通孔78に連通している燃焼筒21の混合ガス炎孔81を通じて燃焼筒21の内側に噴射される。混合ガス炎孔81から噴射された混合ガスは、点火プラグ39により点火され、混合ガス炎孔81に火炎を形成すると共に燃焼ガスを発生する。
【0070】
燃料電池システム3において排出されるプロセスガスやオフガスといった低熱量燃料は、1次空気と混合されることなく燃焼筒21内に挿通されている循環ガス供給管35内を流れ、ガス噴出口36から燃焼筒21の径方向に向けて噴射される。
【0071】
一方、空気導入管24から導入され、整流筒23の空気導入口83を介して整流筒23の内側に流れ込んだ空気の一部は、整流筒23と燃焼筒21との間に空気層を形成し、残部は燃焼筒21の2次空気孔80から燃焼筒21の内部に流入する。燃焼筒21内に流入した空気は、循環ガス供給管35のガス噴出口36から導入されたプロセスガスやオフガスといった低熱量燃料が燃焼する際の2次空気として混合された後に燃焼し、燃焼ガスを発生する。
【0072】
燃焼筒21内において発生した高温の燃焼ガスは、燃焼筒21内を上昇し、下流側蓋体85の中心に設けられた燃焼ガス排気口88から排出される。燃焼ガス排気口88から排出された燃焼ガスは、燃料改質器5の接続部(図示せず)から燃料改質器5内に流入し、天然ガス等の水蒸気改質の熱源として利用される。
【0073】
ガス供給管38から供給された燃料ガスおよび、燃料電池システム3内において発生したオフガスやプロセスガスを燃焼することにより発生したドレンは、燃焼筒21を伝い、バーナ内筒71およびドレンガイド45により構成されているドレン集結手段により上流側蓋体28側に集結され、ドレンガイド45により包囲されている領域内に流入する。上流側蓋体28側に落下したドレンは、ドレン排出口34に接続されたドレン排出管43を通じて外部に排出される。
【0074】
本実施形態の燃焼装置1において、低熱量燃料であるオフガスやプロセスガスを噴射し火炎を形成するガス噴出口36は、水平方向の成分を持つ方向に開口している。そのため、燃焼駆動に伴い発生するドレンやスケールは重力の影響を受けて燃焼筒内を落下しガス噴出口36の閉塞を防止することができ、供給された燃料の大部分を完全燃焼することができる。そのため燃焼装置1は、未燃成分や一酸化炭素等の有毒ガスの排出量が極めて少なく、エネルギー変換効率が高く、環境に調和した燃焼駆動を行うことができる。
【0075】
また、燃焼装置1は、燃焼筒21内に形成される火炎により赤熱する保炎部37が低熱量ガスが噴出するガス噴出口36の近傍に設けられている。そのため、ガス噴出口36に形成される火炎は、保炎部37の放出する熱により加熱され安定化される。よって、燃焼装置1は、ウオッベ指数が低く安定燃焼が困難であるオフガスやプロセスガスといった低熱量燃料を安定燃焼することができる。
【0076】
上記したように、燃焼装置1は、ウオッベ指数の低い低熱量燃料と、ウオッベ指数の高い高熱量燃料とを別々の経路で燃焼筒21内に導入し燃焼している。即ち、本実施形態においては、一次空気の存在下で逆火現象が起こりやすい、ウオッベ指数の低いオフガスやプロセスガスを、循環ガス供給口30を介して直接燃焼筒21内に導入して燃焼している。一方、外部から導入され、一次空気の存在下において燃焼状態が良好であるウオッベ指数の高い天然ガスやプロパンなどの高熱量燃料は、混合部22において予め空気と混合した上で燃焼筒21内に導入し燃焼する構成である。そのため、本実施形態の燃焼装置1によれば、導入される燃料の性質、即ちウオッベ指数の違いに応じて燃焼に最適な状態で空気を供給し、完全燃焼することができる。従って、上記した構成によれば、ウオッベ指数の異なる2種類の燃料を同時に安定燃焼できる。
【0077】
本実施形態において、バーナ内筒71およびドレンガイド45によって構成されるドレン集結手段によって燃焼筒21において発生したドレンは、ドレンガイド45によって包囲される領域内に集結され、ドレン排出管43を通じて滞りなく排出される。そのため、燃焼装置1においては、ドレンがガス噴出口36等に付着することによる燃焼不良がほとんど発生しない。
【0078】
本実施形態の燃焼装置1において、2次空気孔80は、燃焼筒21の上端側(図3上方側)、即ち燃焼ガスの下流側に設けられたものほど、その開口面積が大きい。そのため、燃焼筒21内には、燃焼ガスの下流側ほど多くの空気が流入する。よって、燃焼ガスが滞留するなどして高温となりがちである燃焼ガスの下流側は、燃焼筒21内に流入した空気によって空冷される。また、本実施形態の燃焼装置1においては、燃焼筒21と整流筒23との間に空気層が形成されている。一般的に、空気は金属よりも熱伝導率が低く断熱効果を有するため、燃焼筒21において発生した燃焼ガスの持つ熱量は外部に漏洩しない。よって、本実施形態の燃焼装置1は熱効率が高く、燃料電池システム3全体のエネルギー変換効率の向上に寄与することができる。
【0079】
本実施形態の燃焼装置1においては、循環ガス供給管35、ガス供給管38、点火プラグ39、温度センサ40およびフレームロッド41が本体部20の底面をなす上流側蓋体28に接続されている。即ち、燃焼装置1は、循環ガス供給管35やガス供給管38などの燃料ガスを本体部20内に供給するガス供給系統と、点火プラグ39、温度センサ40、フレームロッド41などの電装装置とが上流側蓋体28に集中的に設けられている。また、燃焼筒21内で発生した燃焼ガスを排出する燃焼ガス排気口88は、本体部20の天面をなす下流側蓋体85に設けられている。即ち、本体部20の胴体部20aには、空気導入管24のみが取り付けられており、他の配管等は本体部20の天面あるいは底面側に集中的に設けられている。そのため、本実施形態の燃焼装置1は、胴体部20aに容易に断熱材92を巻き付けることができ、胴体部20aの大部分を断熱材92で被覆することができる。従って、燃焼装置1では、本体部20の内部において発生した熱エネルギーの漏出を最小限に抑制することができ、燃料電池システム3のエネルギー変換効率を向上することができる。
【0080】
上記実施形態において、本体部20にはシート状の断熱材92を装着した構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図8に示すように本体部20に沿う形状に成形された筒状の断熱材93a,93bに、空気導入管24に沿う形状に切り欠き部95a,95bを設けたものを装着することも可能である。かかる構成によれば、断熱材93a,93bによって本体部20をより一層確実に包囲することができ、外部への熱エネルギーの漏洩を最小限に抑制すると共に、より一層エネルギー変換効率を向上することが可能である。なお、断熱材93a,93bは、いかなる材質で構成されても良いが、断熱材92と同様に、グラスウール断熱材やセラミック断熱材等の断熱性に優れた材質で構成されることが望ましい。
【0081】
上記した燃焼装置1は、本体部20の周部に空気導入管24を設けた構成であったが、空気導入管24は必ずしも本体部20に設ける必要はない。即ち、空気導入管24は、本体部20の内側に空気を導入できる位置であればいかなる位置に設けられていても良く、上流側蓋体28や下流側蓋体85に設けられていても良い。かかる構成によれば、本体部20をさらにシンプルな構成とすることができ、シート状の断熱材92であっても容易且つ確実に本体部20を包囲することができる。従って、上記した構成によれば、燃焼装置1から漏洩する熱量を最小限に抑制し、燃料電池システム3全体のエネルギー変換効率を改善できる。
【0082】
本実施形態の燃焼装置1は、本体部20の内部側に燃焼筒21を包囲する整流筒23を備えている。そのため、燃焼筒21内における燃焼駆動に伴い発生する燃焼筒21から本体部20側に向けて放射される輻射熱が整流筒23によって遮られ、本体部20には伝播しない。従って、上記した構成によれば、燃焼筒21において発生した熱エネルギーの放散を最小限に抑制することができる。
【0083】
また、上記したように、燃焼装置1では整流筒23の内側および外側に、空気導入管24から流入した空気による空気層が形成される場合がある。通常、空気は金属等に比べて熱伝導率が低い。そのため、燃焼筒21から本体部20側に向けて放射される輻射熱は、燃焼筒23の内外に形成される空気層によっても遮られ、本体部20には伝播しない。従って、本実施形態の燃焼装置1は、燃焼駆動により発生した熱エネルギーの大部分を外部に放出することなく燃料改質器5側に供給することができ、燃料電池システム3全体のエネルギー変換効率を向上することができる。
【0084】
上記した燃焼装置1は、下流側蓋体85に設けられた燃焼ガス排気口88が燃焼筒21の開口径よりも小さいため、燃焼時に発生する高温の燃焼ガスは、燃焼ガスの下流側にある下流側蓋体85の閉塞部86に接触する。そのため、下流側蓋体85は、高温の燃焼ガスにより加熱され高温となり、燃焼ガスの持つ熱エネルギーが閉塞部86の表面から漏出する恐れがある。一方、燃焼装置1は、上記したように燃焼筒21に設けられた2次空気孔80および整流筒23に設けられた空気導入口83が、下流側蓋体85側にあるものほどその開口面積が大きく、下流側蓋体85側に多くの空気が導入される。そのため、燃焼装置1においては、下流側蓋体85が外部から導入された比較的低温の空気によって冷却される。また、下流側蓋体85側に導入された空気は、下流側蓋体85の内側に空気層を形成するため、下流側蓋体85側へ伝播する燃焼ガスの熱エネルギー量を大幅に削減することができる。従って、上記した構成によれば、下流側蓋体85が過度に高温とならず、下流側蓋体85側からの熱エネルギーの放散を最小限に抑制することができる。
【0085】
本実施形態の燃焼装置1は、下流側蓋体85に設けられた燃焼ガス排気口88が燃焼筒21の開口径よりも小さいため、燃焼ガス排気口88から排出される燃焼ガスの流速は、燃焼ガス排気口88が燃焼筒21の開口径と同程度である場合に比べて速い。そのため、本発明の燃焼装置1によれば燃焼ガス排気口88から排出された燃焼ガスを勢いよく燃料改質器5内に供給し、燃料改質器5内の所望の位置まで迅速かつ均等に導入することができる。従って、上記した構成によれば、燃料電池システム3の起動に要する時間を短縮し、燃料改質器5における改質精度を向上することができる。
【0086】
また、本実施形態の燃焼装置1において、下流側蓋体85の閉塞部86と接続フランジ91との境界部および接続フランジ91の端部は、図7(a)に示すようになだらかに屈曲している。そのため、燃焼筒21内において発生した燃焼ガスにより下流側蓋体85が高温となっても、下流側蓋体85の閉塞部86と接続フランジ91との境界部や接続フランジ91の端部において下流側蓋体85に作用する熱応力が除去されるため、下流側蓋体85の損傷や歪みが起こらない。なお、上記した実施形態においては、下流側蓋体85に作用する熱応力を効率的に除去するために閉塞部86と接続フランジ91との境界部に加えて、接続フランジ91の端部にもなだらかに屈曲した屈曲部を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図7(b)に示すように閉塞部86と接続フランジ91との境界部のみ屈曲部を設ける構成としてもよい。
【0087】
本実施形態では、燃焼装置1を固体高分子電解質型燃料電池(PEFC)2を採用した燃料電池システム3に採用した例を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、アルカリ電解質型燃料電池(AFC)やリン酸電解質型燃料電池(PAFC)等あらゆるタイプの燃料電池あるいは当該燃料電池を採用した燃料電池システムに採用することができる。
【0088】
本実施形態の燃焼装置1は、ドレン等による腐食を防止すべく全構成部材をステンレス製としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ステンレス以外のいかなる材質で製作されても良い。しかし、ドレン等による腐食や、耐久性、強度等を考慮すれば、燃焼装置1はステンレス等の材質で作成されることが望ましい。
【0089】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、燃焼装置の本体部の胴体部をシンプルな構成とすることができる。
【0090】
また、請求項3に記載の発明によれば、燃焼筒から本体部側に向けて放射される輻射熱を整流筒によって遮ることにより、燃焼筒において発生した熱エネルギーの外部への漏洩を最小限に抑制することができる。
【0091】
請求項4に記載の発明によれば、燃焼ガスが局在し高温となる恐れがある燃焼ガスの下流側に比較的低温の空気を多く供給し、この部位を効率よく空冷することができる。
【0092】
請求項5に記載の発明によれば、燃焼装置に接続されている燃料改質器内の所望の位置まで燃焼ガスを迅速かつ均等に導入することができる。
【0093】
また、請求項6に記載の発明によれば、下流側蓋体が過度に過熱されることにより発生する熱応力を突出部において効率よく除去でき、熱応力による下流側蓋体の損傷や歪みが起こらない。
【0094】
請求項7に記載の発明によれば、燃焼装置の本体部の胴体部をシンプルな構成とすることができる。
【0095】
請求項8に記載の発明によれば、本体部の胴体部をシンプルな構成とすると共に、燃焼時に発生するドレンをスムーズに排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の燃焼装置を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す燃焼装置を採用した燃料電池システムを示す模式図である。
【図3】 図1に示す燃焼装置のA−A断面図である。
【図4】 図1に示す燃焼装置が備える上流側蓋体近傍を示す斜視図である。
【図5】 図1に示す燃焼装置が備える混合部を示す分解斜視図である。
【図6】 図1に示す燃焼装置が備えるバーナ内筒および、当該バーナ内筒に装着される燃焼筒と整流筒とを示す分解斜視図である。
【図7】 図1に示す燃焼装置が備える下流側蓋体の要部を拡大した断面図である。
【図8】 図1に示す燃焼装置が備える断熱材の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 燃焼装置
5 燃料改質器
20 本体部
20a 胴体部
21 燃焼筒
23 整流筒
28 上流側蓋体
30 循環ガス供給口
31 ガス供給口
32,33a,33b 挿通口
34 ドレン排出口
35 循環ガス供給管
38 ガス供給管
39 点火プラグ
40 温度センサ
41 フレームロッド
43 ドレン排出管
80 2次空気孔
83 空気導入口
85 下流側蓋体
86 閉塞部
88 燃焼ガス排気口
91 接続フランジ
92 断熱材

Claims (8)

  1. 炭化水素系燃料を改質する燃料改質器の加熱を行う燃焼装置において、
    筒状の本体部と、当該本体部の内部に配置された燃焼筒と、外部から燃料を供給するためのガス供給管と、前記燃焼筒内で発生した燃焼ガスを排出する燃焼ガス排出部と、前記燃焼筒内に供給された燃料を点火する点火装置とを有し、
    前記本体部は胴体部と、燃焼筒において発生した燃焼ガスの上流側に位置する上流側蓋体と、燃焼ガスの下流側に位置する下流側蓋体とを有し、
    前記ガス供給管は上流側蓋体に下方側から接続されており、前記燃焼ガス排出部は下流側蓋体に設けられており、点火装置は、前記上流側蓋体側又は下流側蓋体側から接続されており、
    本体部の内部であって、上流側蓋体の上方には、外部からガス供給管を通じて供給される燃料と、本体部内に導入された空気とを混合するため混合部が設けられており、当該混合部において予め空気と混合した上で燃焼筒内に導入し燃焼する構成であることを特徴とする燃焼装置。
  2. 外部からウオッベ指数の高い高熱量燃料を供給するためのガス供給管と、ウオッベ指数の低い低熱量燃料を供給する循環ガス供給管とを有し、低熱量燃料と、高熱量燃料とを別々の経路で燃焼筒内に導入し燃焼するものであり、
    混合部が、ガス供給管を通じて外部から本体部の内部に供給される高熱量燃料と、本体部内に導入された空気とを混合するためのものであり、
    前記混合部において予め高熱量燃料と空気とを混合した上で燃焼筒内に導入して燃焼し、
    ウオッベ指数が低い低熱量燃料を、直接燃焼筒内に導入して燃焼する構成であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 本体部と燃焼筒との間に整流筒が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置。
  4. 整流筒は、燃焼筒を包囲し、周部に内外を連通する複数の空気導入口を有する筒状体であり、前記空気導入口は、燃焼筒内を通過する燃焼ガスの上流側に相当する位置に設けられているものよりも、燃焼ガスの下流側に相当する位置に設けられているものの方が開口面積が大きいことを特徴とする請求項3に記載の燃焼装置。
  5. 燃焼ガス排出部の開口径は、燃焼筒の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃焼装置。
  6. 燃焼ガス排出部には、周方向の一部又は全周にわたって燃焼ガスの流れ方向に突出した突出部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の燃焼装置。
  7. 電装装置を具備しており、当該電装装置、上流側蓋体側及び/又は下流側蓋体側から挿通されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の燃焼装置。
  8. 本体部内で発生したドレンを燃焼装置の外部に排出するドレン排出管を有し、当該ドレン排出管が、下流側蓋体側に接続されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の燃焼装置。
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